JP2024072996A - 電気光学装置および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】画素電極とトランジスターとの電気的接続の信頼性を向上できる電気光学装置を提供すること。【解決手段】画素電極10と、画素電極10に対応して設けられたトランジスター1と、画素電極10とトランジスター1との間の層に設けられた中継層30と、画素電極10と中継層30との間の層に設けられたレンズ層34と、画素電極10とレンズ層34との間の層に設けられた中継層20と、レンズ層34に設けられたコンタクトホール33内に設けられ、中継層30と中継層20とを電気的に接続する接続部材としてのコンタクトプラグ31と、コンタクトホール33の側面に沿って設けられたコンタクトプラグ31の内側に設けられた埋込み部材32と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、電気光学装置および電子機器に関する。
素子基板の基板本体上に設けられた画素電極と、画素電極と基板本体との間に設けられたトランジスターと、画素電極とトランジスターとの間に形成されたレンズと、レンズが設けられる層を貫通して設けられ、画素電極に電気的に接続された接続部材と、を備えた電気光学装置が、特許文献1に記載されている。
特開2021-167884号公報
画素電極とトランジスターとの間のレンズが設けられる層の層厚が厚いため、レンズが設けられる層を貫通する接続部材を設けるためには、まず、レンズが設けられる層に高アスペクト比のコンタクトホールを形成し、その後、コンタクトホール内に接続部材を成膜する必要がある。
しかしながら、高アスペクト比のコンタクトホールおよび接続部材は、低アスペクト比のものに比べ、その形成が難しく、出来上がった接続部材に剥離や割れ等の不具合が発生し易い、という課題がある。
本願の一態様に係る電気光学装置は、画素電極と、前記画素電極に対応して設けられたトランジスターと、前記画素電極と前記トランジスターとの間の層に設けられた第1中継層と、前記画素電極と前記第1中継層との間の層に設けられたレンズ層と、前記画素電極と前記レンズ層との間の層に設けられた第2中継層と、前記レンズ層に設けられた第1コンタクトホール内に設けられ、前記第1中継層と前記第2中継層とを電気的に接続する第1接続部材と、前記第1コンタクトホールの側面に沿って設けられた前記第1接続部材の内側に設けられた埋込み部材と、を備える。
本願の一態様に係る電子機器は、上記に記載の電気光学装置を備える。
実施形態1に係る電気光学装置の平面図。 図1のII-II線に沿う電気光学装置の断面図。 素子基板の電気的な構成を示す等価回路図。 素子基板の表示領域の断面構造を示す説明図。 素子基板の表示領域の一部を示す平面図。 図5のVI-VI線に沿う断面図。 光学機能層の製造方法を示すフローチャート。 図7のステップS9の詳細を示すフローチャート。 製造過程における一態様を示す断面図。 製造過程における一態様を示す断面図。 製造過程における一態様を示す断面図。 製造過程における一態様を示す断面図。 実施形態2に係る電気光学装置の断面図。 実施形態3に係る電子機器の一例を示す模式図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
また、以下では、説明の便宜上、互いに直交するX軸、Y軸、およびZ軸を適宜用いて説明する。また、X軸に沿う一方向をX1方向と表記し、X1方向とは反対の方向をX2方向と表記する。同様に、Y軸に沿う一方向をY1方向と表記し、Y1方向とは反対の方向をY2方向と表記する。Z軸に沿う一方向をZ1方向と表記し、Z1方向とは反対の方向をZ2方向と表記する。また、以下では、Z1方向またはZ2方向に見ることを「平面視」とし、Z軸を含む断面に対して垂直方向から見ることを「断面視」とする。
さらに、以下の説明において、例えば基板に対して、「基板上に」との記載は、基板の上に接して配置される場合、基板の上に他の構造物を介して配置される場合、または基板の上に一部が接して配置され、一部が他の構造物を介して配置される場合のいずれかを表すものとする。また、ある構成の上面との記載は、その構成のZ1方向側の面、例えば「透光層の上面」は透光層のZ1方向側の面、を示すものとする。
1.実施形態1
本実施形態では、電気光学装置として、画素ごとにスイッチング素子としてTFT(Thin Film Transistor)を備えたアクティブ駆動型の液晶装置を例に挙げて説明する。この液晶装置は、例えば、後述する電子機器としての投射型表示装置において、光変調装置として用いられる。
1.1.液晶装置の構造の概要
本実施形態に係る電気光学装置としての液晶装置の構造について、図1と図2とを参照して説明する。図1は、実施形態1に係る電気光学装置の平面図を示し、電気光学装置として透過型の液晶装置300の概略的な平面構成を示す。図2は、図1のII-II線に沿う電気光学装置の断面図であり、液晶装置300の概略的な断面構成を示す。
図1および図2に示すように、液晶装置300は、透光性を有する素子基板100と、透光性を有する対向基板200と、枠状に設けられたシール部材8と、液晶層Lcとを有する。なお、「透光性」とは、可視光に対する透過性を意味し、好ましくは可視光の透過率が50%以上であることをいう。
液晶装置300は、画像を表示する表示領域A1と、平面視において表示領域A1の外側に位置する外側領域A2とを有する。表示領域A1には、行列状に配列される複数の画素Pが設けられる。なお、図1に示す液晶装置300の形状は、四角形であるが、例えば円形であってもよい。
図2に示すように、素子基板100と対向基板200とは、液晶層Lcを介して配置される。
本実施形態では、液晶層Lcの光入射側に、対向基板200が配置され、液晶層Lcの光出射側に、素子基板100が配置される。対向基板200に入射した入射光ILは、液晶層Lcで変調されて、変調光MLとして素子基板100から射出される。
素子基板100は、基体90と、層間絶縁層82を含む複数の層間絶縁層と、複数の画素電極10と、配向膜12とを有する。また、図示しないが、画素電極10と層間絶縁層82との間には、後述するレンズ層34が設けられる。
基体90は、透光性および絶縁性を有する平板である。基体90は、例えばガラス基板または石英基板である。複数の層間絶縁層の層間には、後述するトランジスター1が配置される。
画素電極10は、透光性を有する。画素電極10は、例えばITO(Indium Tin Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、およびFTO(Fluorine-doped tin oxide)等の透明導電材料によって、形成される。画素電極10の厚さ方向は、Z1方向またはZ2方向と一致する。
配向膜12は、透光性および絶縁性を有する。配向膜12は、液晶層Lcの液晶分子を配向させる。配向膜12の材料としては、例えば酸化シリコン(SiO2)またはポリイミドが挙げられる。
対向基板200は、素子基板100に対向して配置される基板である。対向基板200は、基体210、絶縁層220、共通電極230、および配向膜240を有する。
基体210は、透光性および絶縁性を有する平板である。基体210は、例えばガラス基板または石英基板である。
絶縁層220は、透光性および絶縁性を有する。絶縁層220の材料は、例えば酸化シリコン等の無機材料である。
共通電極230は、複数の画素電極10に対向して配置される電極であり、対向電極と言い換えられる。共通電極230は、例えばITO、IZO、およびFTO等の透明導電材料を含む。共通電極230と画素電極10とは、液晶層Lcに電界を印加する。
配向膜240は、透光性および絶縁性を有する。
シール部材8は、素子基板100と対向基板200との間に配置される。シール部材8は、例えばエポキシ樹脂等の各種硬化性樹脂を含む接着剤等を用いて形成される。シール部材8は、ガラス等の無機材料で構成されるギャップ材を含んでもよい。
液晶層Lcは、素子基板100、対向基板200およびシール部材8によって囲まれる領域内に配置される。液晶層Lcは、画素電極10と共通電極230とによって生じる電界に応じて光学的特性が変化する電気光学層である。液晶層Lcは、正または負の誘電異方性を有する液晶分子を含む。液晶分子の配向は、液晶層Lcに印加される電界に応じて変化する。液晶層Lcは、印加される電界に応じて入射光ILを変調する。
図1に示すように、素子基板100の外側領域A2に、複数の走査線駆動回路6、データ線駆動回路7、および複数の外部端子9が配置される。複数の外部端子9の一部は、図示しない配線を介して走査線駆動回路6またはデータ線駆動回路7に接続される。また、複数の外部端子9は、外部から共通電位が印加される端子を含む。
1.2.素子基板の電気的な構成
図3は、素子基板の電気的な構成を示す等価回路図である。
図3に示すように、素子基板100の表示領域A1には、スイッチング素子としての複数のトランジスター1、n本の走査線3、m本のデータ線4、およびm本の容量線5が設けられる。nおよびmはそれぞれ2以上の整数である。n本の走査線3とm本のデータ線4との各交差に対応してトランジスター1が配置される。
n本の走査線3のそれぞれはX1方向に延在し、n本の走査線3はY1方向に等間隔で並ぶ。n本の走査線3のそれぞれは、対応するトランジスター1のゲート電極に電気的に接続される。n本の走査線3は、図1に示す走査線駆動回路6に電気的に接続される。
走査線駆動回路6は、1~n本の走査線3に、走査信号G1、G2、…、およびGnを、線順次で供給する。
m本のデータ線4のそれぞれはY1方向に延在し、m本のデータ線4はX1方向に等間隔で並ぶ。m本のデータ線4のそれぞれは、対応する複数のトランジスター1のソース領域に電気的に接続される。m本のデータ線4は、図1に示すデータ線駆動回路7に電気的に接続される。
データ線駆動回路7は、1~m本のデータ線4に、画像信号E1、E2、…、およびEmを、供給する。
n本の走査線3とm本のデータ線4とは、互いに電気的に絶縁されており、平面視において格子状に配置される。隣り合う2つの走査線3と隣り合う2つのデータ線4とで囲まれる領域が画素Pに対応する。
画素P毎に画素電極10が設けられる。画素電極10は、トランジスター1のドレイン領域に電気的に接続される。
m本の容量線5のそれぞれはY1方向に延在し、m本の容量線5はX1方向に等間隔で並ぶ。また、m本の容量線5は、m本のデータ線4およびn本の走査線3に対して電気的に絶縁されており、これらに対して間隔をもって配置される。各容量線5には、共通電位またはグランド電位等の固定電位が印加される。
容量素子2の一方の電極は、容量線5に電気的に接続される。容量素子2の他方の電極は、画素電極10に電気的に接続され、画素電極10に供給される画像信号E1等の電位を保持する。
1.3.素子基板の表示領域の断面構造
図4は、素子基板の表示領域の断面構造を示す説明図であり、表示領域A1に設けられた画素Pの断面構造を示す。
図4に示すように、表示領域A1において、素子基板100は、絶縁性または導電性の機能層または機能膜が基体90上に積層された、断面構造を有する。
基体90と層間絶縁層82との間には、遮光層80が配置される。
遮光層80は、遮光性を有する導電材料で形成される。
遮光性を有する導電材料としては、例えば、タングステン(W)、チタン(Ti)、クロム(Cr)、鉄(Fe)、およびアルミニウム(AL)等の金属、金属窒化物ならびに金属シリサイド等の金属材料を用いることができる。以下、同様である。
遮光層80は、走査線3の一部を構成する。なお、「遮光性」とは、可視光に対する遮光性を意味し、好ましくは、可視光の透過率が50%未満であることをいい、より好ましくは、10%以下であることをいう。
層間絶縁層82は、透光性および絶縁性を有する。層間絶縁層82は、例えば、酸化シリコン(SiO2)等の無機材料によって、形成される。
層間絶縁層82上には、トランジスター1が配置される。
トランジスター1は、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有する半導体層70と、ゲート電極74と、ゲート絶縁層72とを有する。
半導体層70は、ドレイン領域70d、LDD領域70a、チャネル領域70c、LDD領域70bおよびソース領域70sを有する。
チャネル領域70cは、ソース領域70sとドレイン領域70dとの間に位置する。LDD領域70bは、チャネル領域70cとソース領域70sとの間に位置する。LDD領域70aは、チャネル領域70cとドレイン領域70dとの間に位置する。
半導体層70は、例えば、ポリシリコンであり、チャネル領域70cを除く領域には、導電性を高める不純物がドープされる。LDD領域70bおよびLDD領域70a中の不純物濃度は、ソース領域70sおよびドレイン領域70d中の不純物濃度よりも低い。
半導体層70上には、ゲート絶縁層72を介して、ゲート電極74が設けられる。ゲート電極74は、半導体層70のチャネル領域70cに重なる。
ゲート電極74は、例えば、ポリシリコンに導電性を高める不純物がドープされることにより形成される。なお、ゲート電極74は、金属、金属シリサイド、および金属化合物の導電性を有する材料を用いて形成されてもよい。
ゲート絶縁層72は、例えば、熱酸化またはCVD(Chemical Vapor Deposition)法等で成膜される酸化シリコンで構成される。
ゲート電極74と遮光層80との間は、ゲート絶縁層72と層間絶縁層82とを貫通するコンタクトホール81を介して電気的に接続される。
トランジスター1上には、層間絶縁層76を介して、導電層60と中継層62とが設けられる。
導電層60と中継層62とは、同層に設けられ、遮光性の導電材料で形成される。層間絶縁層76は、層間絶縁層82と同様の材料によって、形成される。
導電層60は、データ線4の一部を構成する。導電層60は、層間絶縁層76を貫通するコンタクトホール73を介して、半導体層70のソース領域70sに電気的に接続される。
中継層62は、層間絶縁層76を貫通するコンタクトホール71を介して、半導体層70のドレイン領域70dに電気的に接続される。
導電層60および中継層62上には、層間絶縁層64が設けられ、層間絶縁層64上には、中継層52が設けられる。中継層52は、遮光性の導電材料で形成される。層間絶縁層64は、層間絶縁層82と同様の材料によって、形成される。
中継層52は、層間絶縁層64を貫通するコンタクトホール61を介して、中継層62に電気的に接続される。
中継層52上には、層間絶縁層54を介して、容量素子2が設けられる。
容量素子2は、基体90側に設けられた容量電極50、画素電極10側に設けられた容量電極40、および容量電極50と容量電極40との間に設けられた誘電体層56を有する。容量電極40と容量電極50とは、いずれも遮光性の導電材料で形成される。容量電極40および容量電極50は、平面視で、トランジスター1を覆う位置に設けられ、トランジスター1の遮光層として機能する。
層間絶縁層54は、層間絶縁層82と同様の材料によって、形成される。
容量電極50は、容量線5の一部を構成する。
容量電極40は、層間絶縁層54を貫通するコンタクトホール51を介して、中継層52に電気的に接続される。これによって、容量電極40は、トランジスター1のドレイン領域70dに電気的に接続される。
容量電極40と画素電極10との間には、レンズ層34を含む光学機能層LSが設けられる。
光学機能層LSは、光量ロスを抑制するために設けられる。具体的には、画素電極10を通過した通過光が、データ線4や容量線5等の遮光性の材料層に当たってロスとならないように、通過光の光路を調整する。光学機能層LSは、透光層42、レンズ層34、透光層36、透光層22、および保護層24を含む。
透光層42は、光路長を調整するためのパス層と称せられる光路長調整層である。透光層42は、酸化シリコン等の無機材料によって形成される。また、透光層42の上面は、CMP(Chemical Mechanical Polishing)等によって平坦化されている。
レンズ層34は、透光層42上に設けられる。
レンズ層34は、中央が画素電極10側に膨らんだレンズ面34s、換言すると、画素電極10側に突出するレンズ面34sを有する凸レンズである。レンズ層34は、後述する透光層36と屈折率の異なる無機材料、例えば酸窒化ケイ素(SiON)によって形成される。
透光層36は、レンズ層34のレンズ面34s上に設けられる。レンズ面34s上に形成された透光層36は、光路長調整層であり、透光層42と同様に酸化シリコン等の無機材料を成膜した後、CMP等によって平坦化されている。
透光層22は、透光層36上に設けられる。透光層22は、光路長調整層であり、透光層42と同様に酸化シリコン等の無機材料によって形成される。
保護層24は、透光層22上に設けられる。保護層24は、例えば、BSG(Borosilicate Glass)等の透光性および吸湿性を有する無機材料で構成される。
保護層24上に、画素電極10が設けられる。画素電極10上には、配向膜12が設けられる。
画素電極10と容量電極40とは、画素コンタクトプラグ21、中継層20、コンタクトプラグ31、中継層30、およびコンタクトプラグ41を介して、電気的に接続される。これによって、画素電極10は、トランジスター1のドレイン領域70dに電気的に接続される。
画素電極10と中継層20との間には、透光層22および保護層24を貫通するコンタクトホール23が設けられる。
コンタクトホール23は、画素電極10と中継層20とを電気的に接続するために設けられる。コンタクトホール23内には、接続部材としての画素コンタクトプラグ21が設けられる。
画素コンタクトプラグ21は、タングステン等の遮光性の導電材料によって形成される。
中継層20は、画素コンタクトプラグ21の材料としてタングステンを用いる場合、タングステンと良好な導通が取れる材料、例えば、窒化チタン(TiN)等によって形成する。
中継層20と中継層30との間には、透光層36およびレンズ層34を貫通するコンタクトホール33が設けられる。
コンタクトホール33は、中継層20と中継層30とを電気的に接続するために設けられ、コンタクトホール33内には、接続部材としてのコンタクトプラグ31が設けられる。コンタクトプラグ31は、タングステン等の遮光性の導電材料によって形成される。本実施形態において、コンタクトプラグ31には、タングステンが用いられる。
中継層30は、コンタクトプラグ31の材料としてタングステンを用いる場合、タングステンと良好な導通が取れる材料、例えば、窒化チタン等によって形成する。
中継層30と容量電極40との間には、透光層42を貫通するコンタクトホール43が設けられる。
コンタクトホール43は、中継層30と容量電極40とを電気的に接続するために設けられ、コンタクトホール43内には、接続部材としてのコンタクトプラグ41が設けられる。コンタクトプラグ41は、コンタクトプラグ31と同様に、タングステンによって形成される。
容量電極40は、コンタクトプラグ41の材料としてタングステンを用いる場合、タングステンと良好な導通が取れる材料、例えば、窒化チタン等によって形成する。
1.4.素子基板の表示領域の平面構造
図5は、素子基板の表示領域の一部を示す平面図であり、素子基板100の表示領域A1を、液晶層Lc側からZ2方向に見た図である。なお、図5では、画素電極10を実線で描画し、画素電極10よりも基体90側に設けられた光学機能層LSに含まれる構成を破線で描画した。
また、以下に示す平面図では、レンズ面34sの曲面形状を二点鎖線の2重円で示し、隣り合う2つのレンズ面34s同士が接する境界を境界線34bで示した。
画素電極10は、X軸およびY軸に沿ってマトリクス状に配置される。
画素コンタクトプラグ21は、画素電極10と重なる位置、本実施形態では画素電極10の四隅のうちの図面左下の角と重なる位置に設けられる。
中継層20の形状は、矩形である。中継層20の四隅のそれぞれは、画素電極10のX2方向、Y2方向、および対角方向に隣り合う4つの画素電極10のそれぞれの角と、重なるように設けられる。
コンタクトホール23および画素コンタクトプラグ21は、平面視において中継層20の四隅のうちの一つの角に設けられる。
コンタクトホール33およびコンタクトプラグ31は、平面視において中継層20と重なる位置に設けられ、隣り合う4つの画素電極10の間の隙間と重なるように設けられる。
コンタクトホール33およびコンタクトプラグ31は、本実施形態において、コンタクトホール23および画素コンタクトプラグ21と、平面視において重ならない位置に設けられる。コンタクトプラグ31と画素コンタクトプラグ21とが重ならないにようにするため、コンタクトホール33およびコンタクトプラグ31は、中継層20においてコンタクトホール23および画素コンタクトプラグ21が設けられた角の対角の角に寄せて設けられる。
このようにコンタクトホール23および画素コンタクトプラグ21を、コンタクトホール33およびコンタクトプラグ31と重ならない位置に設けた場合、コンタクトホール23および画素コンタクトプラグ21を、コンタクトホール33およびコンタクトプラグ31と重なる位置に設けた場合よりも、コンタクトホール23および画素コンタクトプラグ21と重なる画素電極10の成膜性を向上させることができる。
コンタクトプラグ31の内側には、埋込み部材32が設けられる。詳しくは、後述するが、コンタクトプラグ31は、画素電極10側に開口した凹部または孔を有し、埋込み部材32は、その凹部または孔に充填されている。本実施形態において、埋込み部材32は、酸化シリコンで形成されている。
中継層30は、中継層20より面積が小さい矩形である。
コンタクトプラグ41は、コンタクトプラグ31と重なる位置に設けられる。より具体的には、コンタクトプラグ41とコンタクトプラグ31とは、平面視において略完全に重なる。
容量電極40は、幅広部40wと、幅広部40wから走査線3と重なるようにX1方向に沿って延在する延在部と、幅広部40wからデータ線4と重なるようにY1方向に沿って延在する延在部と、を有する。
幅広部40wは、平面視において、中継層20および中継層30の全部と重なる大きさおよび形状を有する。図4に示したように、容量電極40は、トランジスター1と重なる。また、図示しないが、幅広部40wは、平面視で、図示しないチャネル領域70cと重なる。
図5に示すように、本実施形態において、境界線34bが交差する箇所とコンタクトプラグ31とが重なっている。これは、コンタクトプラグ31が、レンズ層34を貫通して設けられていることを示す。
本実施形態において、画素コンタクトプラグ21、コンタクトプラグ31、およびコンタクトプラグ41の形状を、平面視において円形としたが、これに限定されず矩形または多角形であってもよい。
1.5.素子基板の表示領域の光学機能層の構造
図6は、図5のVI-VI線に沿う断面図であり、特に、光学機能層LSの断面構造を示す。
コンタクトホール33は、高アスペクト比のコンタクトホールである。コンタクトホール33のアスペクト比L1/D1は、低アスペクト比のコンタクトホール、例えば、コンタクトホール43のアスペクト比L2/D4に比べて約2倍程度大きい。
本実施形態において、コンタクトホール33の深さL1は、約7~10μmであり、コンタクトホール33の内径D1は、約1μmである。したがって、コンタクトホール33のアスペクト比L1/D1は、約7~10である。また、コンタクトホール43の深さL2は、約4μmであり、コンタクトホール43の内径D4は、1μm弱である。したがって、コンタクトホール43のアスペクト比L2/D4は、約4である。
コンタクトホール33は、図6に示すように、孔の深さ方向の中間辺りが膨らんだ形状を有する。
コンタクトホール33において、画素電極10側の開口を第1開口とし、中継層30側の開口を第2開口とすると、コンタクトホール33は、第1開口と、第1開口と第2開口との中間位置と、の間に、中間位置の内径よりも小さい内径の部分を有する。ここで、第1開口は、コンタクトホール33の入口辺りに対応し、その位置の内径は、D1である。第2開口は、コンタクトホール33の底付近に対応する。第1開口と第2開口との中間位置の内径は、D3である。また、第1開口と、第1開口と第2開口との中間位置と、の間の位置の内径は、D2である。
内径D3は、内径D1と同程度である。また、内径D2は、内径D3よりも小さい。なお、内径D3は、コンタクトホール33の深さ方向のちょうど中間位置の内径である必要はない。内径D3は、コンタクトホール33の中間辺りで最も太くなった部分の内径を用いればよい。
コンタクトホール33は、円柱ないし逆円錐台もしくは角柱ないし逆角錐台の形状に形成されることが好ましい。しかし、実際には、コンタクトホール33は、中間辺りが膨らんだ形状、換言すると、中間辺りが歪んだ形状になってしまう。
このように、コンタクトホール33の形状に歪みが生じるのは、コンタクトホール33を形成するために要するエッチング時間が、低アスペクト比のコンタクトホールよりも、長いことが原因と考えられる。
他方、低アスペクト比のコンタクトホールは、歪みの少ない逆円錐台または逆角錐台に形成される。例えば、コンタクトホール43の中間辺りの内径D5は、入口辺りの内径D4よりも小さく、入口から底にかけて、少しずつ細くなる形状に形成される。
コンタクトプラグ31は、コンタクトホール33内の側面に沿って設けられる。本実施形態において、コンタクトプラグ31は、タングステンで形成される。
タングステンは、他の導電材料に比べて、高アスペクト比で微細な構造のコンタクトプラグを形成するのに適している。
しかし、タングステンは、膜厚が厚くなると、割れや剥がれが生じやすくなるため、本実施形態では、コンマ数μm程度の膜厚に形成している。
したがって、本実施形態において、コンタクトプラグ31は、コンタクトホール33内の側面に沿って成膜されたタングステン膜ないしタングステン層によって形成され、コンタクトプラグ31の内側には、凹部ないし孔が形成される。
埋込み部材32は、コンタクトプラグ31の内側の凹部ないし孔に充填される。埋込み部材32の材料は、例えば、酸化シリコンを用いることができる。なお、埋込み部材32の材料は、酸化シリコンに限定されない。その他の無機材料、または、導電材料であってもよい。また、ALD法(Atomic Layer Deposition)を用いることで、コンタクトプラグ31の内側の凹部ないし孔を隙間なく充填することができる。
埋込み部材32は、コンタクトプラグ31の内側に充填されて、コンタクトプラグ31の側面に接触することで、タングステン膜ないしタングステン層に、剥がれや割れ等が生じることを抑制する。
コンタクトホール33は、透光層36およびレンズ層34を貫通し、コンタクトホール33の底に中継層30を露出する。
コンタクトホール33は、コンタクトプラグ41と重なる位置に設けられる。これによって、エッチングの制御が容易となる。なぜならば、エッチングが、オーバーエッチングとなって、コンタクトホール33が中継層30を貫通しても、コンタクトホール33の底は、コンタクトプラグ41内に形成される。したがって、コンタクトホール33内に充填されるコンタクトプラグ31は、コンタクトプラグ41と直接接触して、コンタクトプラグ41に電気的に接続されるからである。
1.6.光学機能層の製造方法
次に、液晶装置300において、素子基板100の光学機能層LSの製造方法について、図7から図12を参照して説明する。
図7は、光学機能層LSの製造方法を示すフローチャートである。図8は、図7のフローチャートのステップS9の詳細フローチャートである。図9から図12は、各製造過程における一態様を示す断面図であり、各図における断面位置は、図6と同様である。
ステップS1では、中継層としての容量電極40を形成する。容量電極40は、窒化チタンを含む導電材料を誘電体層56上に成膜した後、パターニングして形成する。
ステップS2では、容量電極40上に、酸化シリコンからなる透光層42を形成する。
ステップS3では、透光層42にコンタクトホール43を形成する。
ステップS4では、コンタクトホール43内にタングステンを成膜して、コンタクトプラグ41を形成する。
ステップS5では、中継層30を形成する。中継層30は、コンタクトプラグ41と、平面視において重なる位置に、形成する。
ステップS6では、レンズ層34を形成する。
レンズ層34は、酸窒化ケイ素によって形成する。成膜した酸窒化ケイ素をエッチングして、レンズ面34sを形成する。
ステップS7では、透光層36を形成する。レンズ層34のレンズ面34s上に、酸化シリコンを成膜した後、上面をCMP等によって平坦化する。
ステップS8では、コンタクトホール33を形成する。コンタクトホール33は、ハードマスクを用いてエッチングする。ハードマスクは、レジストマスクよりも長時間のエッチングに耐えるため、高アスペクト比のコンタクトホール33の形成に適している。
図9に示すように、コンタクトホール33は、深さ方向の中間辺りが膨らんだ形状になる。コンタクトホール33の内径D1、内径D2、および内径D3の関係は、内径D1≒内径D3>内径D2である。
ステップS9では、コンタクトプラグ31を形成する。ステップS9の詳細は、図8のフローチャートを参照して説明する。
ステップS91では、W-CVDを行う。CVD法を用いて、コンタクトホール33内にタングステンを成膜する。
図10に示すように、タングステンは、透光層36上とコンタクトホール33の内側とに成膜される。コンタクトホール33内の側面において、タングステン層31fの層厚は、コンマ数μm程度であるため、タングステン層31fの内側には、凹部ないし孔が形成される。タングステン層31fの内側の凹部ないし孔は、コンタクトホール33の形状と相似する。
ステップS92では、Oxide-ALDを行う。ALD法を用いて、タングステン層31fの内側の凹部ないし孔に、酸化シリコンからなる埋込み部材32を充填する。
図11に示すように、ALD法を用いることで、タングステン層31fの内側の凹部ないし孔に、隙間なく埋込み部材32を充填することができる。
ステップS93では、CMPを行う。透光層36上のタングステンをCMPによって取り除く。タングステンCMPによって、タングステン層31f上の酸化シリコンも一緒に取り除かれる。
図12に示すように、コンタクトホール33内を除き、透光層36上のタングステン層31fおよび酸化シリコンが取り除かれる。
図7に戻る。
ステップS10では、中継層20を形成する。図6に示すように、コンタクトプラグ31上に、窒化チタンおよびアルミニウムを含む導電材料またはタングステンを含む導電材料からなる中継層20を形成する。
ステップS11では、中継層20上に、酸化シリコンからなる透光層22を形成する。
ステップS12では、保護層24を形成する。保護層24は、BSGで形成される。
ステップS13では、保護層24および透光層22を貫通して、中継層20を露出する画素コンタクトホールとしてのコンタクトホール23を形成する。
ステップS14では、画素コンタクトプラグ21を形成する。コンタクトホール23内にタングステンを成膜して、画素コンタクトプラグ21を形成する。
ステップS15では、画素電極10を形成する。保護層24上において、画素コンタクトプラグ21の上面に接するように、画素電極10を形成する。
以上、述べたとおり、本実施形態の電気光学装置としての液晶装置300は、画素電極10と、画素電極10に対応して設けられたトランジスター1と、画素電極10とトランジスター1との間の層に設けられた中継層30と、画素電極10と中継層30との間の層に設けられたレンズ層34と、画素電極10とレンズ層34との間の層に設けられた中継層20と、レンズ層34に設けられたコンタクトホール33内に設けられ、中継層30と中継層20とを電気的に接続する接続部材としてのコンタクトプラグ31と、コンタクトホール33の側面に沿って設けられたコンタクトプラグ31の内側に設けられた埋込み部材32と、を備える。
このように、コンタクトプラグ31は、コンタクトホール33の側面に沿って設けられるとともに、コンタクトプラグ31の内側に設けられた埋込み部材32を有する。そして、埋込み部材32は、コンタクトプラグ31の剥離や割れ等の不具合の発生を抑制する。
したがって、コンタクトプラグ31の不具合を原因とした表示不良の発生を抑制することができる。すなわち、画素電極10とトランジスター1との電気的接続の信頼性を向上させることができる。
さらには、液晶装置300の歩留まりを向上させることができる。また、経年劣化や使用中の衝撃等によって、コンタクトプラグ31に不具合が発生することを抑止して、製品寿命を向上させることができる。
本実施形態の液晶装置300は、さらに、トランジスター1を覆う遮光層としての容量電極40と、をさらに備え、中継層30及び中継層20は、平面視において、容量電極40と重なる領域に設けられている。
よって、トランジスター1の遮光を強化することができる。また、中継層30、中継層20、および容量電極40によって遮光される領域を小さくすることができ、光が透過する開口領域を広く確保することができる。
本実施形態の液晶装置300は、さらに、画素電極10と中継層20との間の層に設けられた絶縁層としての透光層22と、をさらに備え、透光層22は、画素電極10と中継層20とを電気的に接続するためのコンタクトホール23を有し、コンタクトホール33は、平面視において、コンタクトホール23と重ならない領域に設けられている。
このように、コンタクトホール33は、平面視において、コンタクトホール23と重ならないため、コンタクトホール33を、隣り合う画素Pの隙間に配置することができ、光が透過する開口領域を広く確保することができる。さらには、画素電極10の成膜性を向上させることができる。
本実施形態の液晶装置300は、さらに、コンタクトホール23内に設けられた接続部材としての画素コンタクトプラグ21と、をさらに備え、コンタクトプラグ31は、平面視において、画素コンタクトプラグ21と重ならない領域に設けられている。
このように、コンタクトプラグ31は、平面視において、画素コンタクトプラグ21と重ならない領域に設けられているため、コンタクトプラグ31を、隣り合う画素Pの隙間に配置することができ、光が透過する開口領域を広く確保することができる。さらには、画素電極10の成膜性を向上させることができる。
本実施形態の液晶装置300は、さらに、中継層30とトランジスター1とを電気的に接続する中継層としての容量電極40と、中継層30と容量電極40との間の層に設けられた絶縁層としての透光層42と、をさらに備え、透光層42は、中継層30と容量電極40とを電気的に接続するためのコンタクトホール43を有し、コンタクトホール33は、平面視において、コンタクトホール43と重なる領域に設けられている。
このように、コンタクトホール33は、平面視において、コンタクトホール43と重なる領域に設けられているため、コンタクトホール33を形成する際に、コンタクトホール33が、中継層30を貫通しても、コンタクトホール33を介した電気的な導通を取ることができる。
よって、コンタクトホール33を容易に形成することができる。
さらには、コンタクトホール33およびコンタクトホール43によって、遮光される領域を小さくすることができ、光が透過する開口領域を広く確保することができる。
本実施形態の液晶装置300は、さらに、コンタクトホール43内に設けられた接続部材としてのコンタクトプラグ41、をさらに備え、コンタクトプラグ31は、平面視において、コンタクトプラグ41と重なる領域に設けられている。
このように、コンタクトプラグ31は、平面視において、コンタクトプラグ41と重なる領域に設けられているため、コンタクトホール33が、中継層30を貫通していても、コンタクトプラグ31とコンタクトプラグ41との電気的な導通を容易に取ることができる。
さらには、コンタクトプラグ31およびコンタクトプラグ41によって、遮光される領域を小さくすることができ、光が透過する開口領域を広く確保することができる。
本実施形態の液晶装置300は、さらに、コンタクトホール33のアスペクト比は、コンタクトホール43のアスペクト比よりも大きく、コンタクトホール33は、画素電極10側の第1開口と、中継層30側の第2開口とを有し、第1開口と、第1開口と第2開口との中間位置と、の間に、中間位置の内径よりも小さい内径の部分を有する。
このようにコンタクトホール33は、中間の部分に膨らんだ形状を有するが、コンタクトプラグ31の内側に埋込み部材32を有するため、コンタクトプラグ31の不具合の発生を抑制することができる。
2.実施形態2
実施形態2に係る電気光学装置としての液晶装置300の構造について、図13を参照して説明する。
図13は、実施形態2に係る電気光学装置の断面図であり、素子基板100の表示領域A1の光学機能層LSの断面構造を示す。図13の断面位置は、図6と同じである。
実施形態2では、埋込み部材32の形状が、実施形態1と異なる。なお、実施形態1と同じ構成には、同じ符号を付して、説明を省略する。
図13に示すように、実施形態2では、埋込み部材32は、コンタクトプラグ31の内側の一部に充填される。埋込み部材32は、コンタクトプラグ31の内側の画素電極10側に充填され、コンタクトプラグ31の内側の中継層30側には、空隙35が設けられる。
実施形態2では、埋込み部材32の形成を、CVD法によって行う。実施形態1では、埋込み部材32の形成を、ALD法によって行った。
CVD法では、コンタクトプラグ31の内側の凹部ないし孔の底に、埋込み部材32を充填することができない。換言すると、CVD法では、埋込み部材32は、コンタクトプラグ31の内側の凹部ないし孔の中間辺りまでにしか充填されない。したがって、コンタクトプラグ31の内側の凹部ないし孔の底側に、空隙35が残る。空隙35は、コンタクトプラグ31と埋込み部材32とで囲まれた空間である。
以上、述べたとおり、本実施形態の電気光学装置としての液晶装置300によれば、上記実施形態の効果に加え、以下の効果を得ることができる。
本実施形態の液晶装置300は、さらに、接続部材としてのコンタクトプラグ31は、コンタクトプラグ31の内側に、コンタクトプラグ31と埋込み部材32とで囲まれた空隙35を有する。
このように、コンタクトプラグ31の内側に、埋込み部材32が設けられるとともに、空隙35は、コンタクトプラグ31と埋込み部材32とで囲まれているため、コンタクトプラグ31に不具合が生じることを抑制できる。
3.実施形態3
図14は、電子機器の一例である投射型表示装置としてのプロジェクターを示す模式図である。
プロジェクター1000は、例えば、上述した液晶装置300を3枚備えた3板式のプロジェクターである。液晶装置300Rは赤色の表示色に対応し、液晶装置300Gは緑色の表示色に対応し、液晶装置300Bは青色の表示色に対応する。制御部1005は、例えばプロセッサーおよびメモリーを含み、液晶装置300R,300G,300Bの動作を制御する。
照明光学系1001は、光源である照明装置1002からの出射光のうち赤色成分RLを液晶装置300Rに供給し、緑色成分GLを液晶装置300Gに供給し、青色成分BLを液晶装置300Bに供給する。各液晶装置300R,300G,300Bは、照明光学系1001から供給される各色光RL,GL,BLを表示画像に応じて変調する光変調装置として機能する。
投射光学系1003は、各液晶装置300R,300G,300Bからの出射光を合成してプロジェクタースクリーン1004に投射する。
以上、述べたとおり、本実施形態の電子機器としてのプロジェクター1000は、上述した液晶装置300を備える。
よって、電気的な信頼性の高い液晶装置300を採用することで、プロジェクター1000の性能を向上させることができる。
なお、電子機器は、例示した3板式のプロジェクター1000に限定されない。例えば、単板式、2板式、または、4枚以上の液晶装置300を備えたプロジェクターであってもよい。また、電子機器は、PDA(Personal Digital Assistants)、デジタルスチルカメラ、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置、車載用の表示器、電子手帳、電子ペーパー、電卓、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、およびPOS(Point of sale)、プリンター、スキャナー、複写機、ビデオプレーヤー、またはタッチパネルを備えた機器等であってもよい。
以上、好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されない。また、本発明の各部の構成は、上述の実施形態の同様の機能を発揮する任意の構成に置換でき、また、任意の構成を付加できる。
1…トランジスター、2…容量素子、3…走査線、4…データ線、5…容量線、6…走査線駆動回路、7…データ線駆動回路、8…シール部材、9…外部端子、10…画素電極、12…配向膜、20…中継層、21…画素コンタクトプラグ、22…透光層、23…コンタクトホール、24…保護層、30…中継層、31…コンタクトプラグ、31f…タングステン層、32…埋込み部材、33…コンタクトホール、34…レンズ層、34b…境界線、34s…レンズ面、35…空隙、36…透光層、40…容量電極、40w…幅広部、41…コンタクトプラグ、42…透光層、43…コンタクトホール、50…容量電極、51…コンタクトホール、52…中継層、54…層間絶縁層、56…誘電体層、60…導電層、61…コンタクトホール、62…中継層、64…層間絶縁層、70…半導体層、70a…LDD領域、70b…LDD領域、70c…チャネル領域、70d…ドレイン領域、70s…ソース領域、71…コンタクトホール、72…ゲート絶縁層、73…コンタクトホール、74…ゲート電極、76…層間絶縁層、80…遮光層、81…コンタクトホール、82…層間絶縁層、90…基体、100…素子基板、200…対向基板、210…基体、220…絶縁層、230…共通電極、240…配向膜、300,300B,300G,300R…液晶装置、1000…プロジェクター、1001…照明光学系、1002…照明装置、1003…投射光学系、1004…プロジェクタースクリーン、1005…制御部、A1…表示領域、A2…外側領域、D1,D2,D3,D4,D5…内径、E1…画像信号、G1…走査信号、L1,L2…深さ、LS…光学機能層

Claims (9)

  1. 画素電極と、
    前記画素電極に対応して設けられたトランジスターと、
    前記画素電極と前記トランジスターとの間の層に設けられた第1中継層と、
    前記画素電極と前記第1中継層との間の層に設けられたレンズ層と、
    前記画素電極と前記レンズ層との間の層に設けられた第2中継層と、
    前記レンズ層に設けられた第1コンタクトホール内に設けられ、前記第1中継層と前記第2中継層とを電気的に接続する第1接続部材と、
    前記第1コンタクトホールの側面に沿って設けられた前記第1接続部材の内側に設けられた埋込み部材と、を備える、
    電気光学装置。
  2. 前記第1接続部材は、前記第1接続部材の内側に、前記第1接続部材と前記埋込み部材とで囲まれた空隙を有する、
    請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記トランジスターを覆う遮光層と、をさらに備え、
    前記第1中継層及び前記第2中継層は、平面視において、前記遮光層と重なる領域に設けられている、
    請求項1に記載の電気光学装置。
  4. 前記画素電極と前記第2中継層との間の層に設けられた第1絶縁層と、をさらに備え、
    前記第1絶縁層は、前記画素電極と前記第2中継層とを電気的に接続するための第2コンタクトホールを有し、
    前記第1コンタクトホールは、平面視において、前記第2コンタクトホールと重ならない領域に設けられている、
    請求項1に記載の電気光学装置。
  5. 前記第2コンタクトホール内に設けられた第2接続部材と、をさらに備え、
    前記第1接続部材は、平面視において、前記第2接続部材と重ならない領域に設けられている、
    請求項4に記載の電気光学装置。
  6. 前記第1中継層と前記トランジスターとを電気的に接続する第3中継層と、
    前記第1中継層と前記第3中継層との間の層に設けられた第2絶縁層と、をさらに備え、
    前記第2絶縁層は、前記第1中継層と前記第3中継層とを電気的に接続するための第3コンタクトホールを有し、
    前記第1コンタクトホールは、平面視において、前記第3コンタクトホールと重なる領域に設けられている、
    請求項5に記載の電気光学装置。
  7. 前記第3コンタクトホール内に設けられた第3接続部材と、をさらに備え、
    前記第1接続部材は、平面視において、前記第3接続部材と重なる領域に設けられている、
    請求項6に記載の電気光学装置。
  8. 前記第1コンタクトホールのアスペクト比は、前記第3コンタクトホールのアスペクト比よりも大きく、
    前記第1コンタクトホールは、前記画素電極側の第1開口と、前記第1中継層側の第2開口とを有し、前記第1開口と、前記第1開口と前記第2開口との中間位置と、の間に、前記中間位置の内径よりも小さい内径の部分を有する
    請求項6に記載の電気光学装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の電気光学装置を備えた電子機器。
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