JP2024072181A - 衛生洗浄装置 - Google Patents

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Tatsuya Yasuda
宏尚 大西
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Abstract

【課題】狭いスペースに筐体を配置することができ、かつ筐体にカバーを装着する際に電線を噛み込んでしまうことを効果的に抑える衛生洗浄装置を提供する。【解決手段】衛生洗浄装置1は、筐体4、筐体4に収容された電気電子回路5、電気電子回路5に電気的に接続された電線55、及び筐体4を上方から覆うカバー7を備える。筐体4は、下第1レール46及び下第2レール47を含む。カバー7は、下第1レール46にスライド可能に係合する上第1レール76、及び下第2レール47にスライド可能に係合する上第2レール77を含む。下第2レール47と上第2レール77とが互いに係合した状態で、上第1レール76を下第1レール46に上から押し当て、筐体4の一部を変形させることで、上第1レール76と下第1レール46とを互いに係合させる。【選択図】図9

Description

本開示は、衛生洗浄装置に関し、詳しくは、着座した人体の局部に向けて水を吐出するノズルを備えた衛生洗浄装置に関する。
便鉢の上に設置される衛生洗浄装置が、特許文献1に開示されている。この衛生洗浄装置は、着座した人体の局部に向けて水を吐出するノズル、ノズルの動作等を制御するための電気電子回路、及び電気電子回路を収容する筐体を備えている。筐体の開口は、筐体に装着されたカバーによって覆われている。
特開2013-44151号公報
上記の衛生洗浄装置においては、近年、装置全体の一層のコンパクト化が要望されている。装置全体のコンパクト化を図るためには、電気電子回路を収容する筐体を、狭いスペースに配置することが好ましい。
筐体を狭いスペースに配置する場合には、筐体にカバーを装着する作業として、筐体に対してカバーを所定方向にスライドさせて装着することが好ましい。しかし、このようにカバーをスライドさせて筐体に装着する際に、電気電子回路から引き出された電線にカバーが引っ掛かりやすく、電線を噛み込んでしまうという問題がある。
本開示は、狭いスペースに筐体を配置することができ、かつ筐体にカバーを装着する際に電線を噛み込んでしまうことを効果的に抑えることができる衛生洗浄装置を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る衛生洗浄装置は、着座した人体の局部に向けて水を吐出するノズルを備える衛生洗浄装置であって、上方に開口した筐体、前記筐体に収容された電気電子回路、前記電気電子回路に電気的に接続された電線、及び前記筐体を上方から覆うカバーを備える。
前記筐体は、所定方向に伸びた下第1レール、及び前記所定方向に伸びた下第2レールを含む。前記カバーは、上第1レール及び上第2レールを含む。前記上第1レールは、前記下第1レールに対して前記所定方向にスライド可能に係合する。前記上第2レールは、前記下第2レールに対して前記所定方向にスライド可能に係合する。
前記カバーは、前記下第2レールと前記上第2レールとが互いに係合した状態で、前記上第1レールが前記下第1レールに上から押し当たり、前記筐体の一部が弾性変形することで、前記上第1レールと前記下第1レールとが互いに係合するように構成されている。
本開示の衛生洗浄装置は、狭いスペースに筐体を配置することができ、かつ筐体にカバーを装着する際に電線を噛み込んでしまうことを効果的に抑えることができるという効果を奏する。
図1は、一実施形態の衛生洗浄装置を便鉢に設置した斜視図である。 図2は、同上の衛生洗浄装置の本体カバー、便座、及び便蓋が外された斜視図である。 図3は、同上の衛生洗浄装置において、図2の状態から更にカバーが外された要部斜視図である。 図4は、同上の衛生洗浄装置において、図3の状態からカバーを装着する第1過程の要部斜視図である。 図5Aは、同上の衛生洗浄装置において、図3の状態からカバーを装着する第2過程の要部斜視図である。図5Bは、同上の衛生洗浄装置の第2過程の要部正面図である。 図6は、同上の衛生洗浄装置の筐体、カバー、及びブリッジの平面図である。 図7は、図6のA-A線断面図である。 図8Aは、図7のP部拡大図である。図8Bは、図7のQ部拡大図である。 図9は、同上の衛生洗浄装置の第2過程における筐体及びカバーを、図6のA-A線に対応する部分で切断した断面図である。 図10は、同上の筐体、カバー、及びブリッジの正面図である。 図11は、図10のB-B線断面図である。 図12は、図10のC-C線断面図である。 図13は、同上の筐体及びブリッジの斜視図である。 図14は、同上のカバーの斜視図である。
(1)実施形態
一実施形態の衛生洗浄装置1について、添付図面に基づいて説明する。一実施形態の衛生洗浄装置1は、局部洗浄用のノズル2を備えた衛生洗浄装置1である。
図1に示されるように、衛生洗浄装置1は、便鉢9の上に設置される。以下の説明において用いる上下方向D1、前後方向D2、及び左右方向D3は、便鉢9の上に衛生洗浄装置1が設置された状態を、基準とする。上下方向D1、前後方向D2、及び左右方向D3は、互いに直交する。
便鉢9は、環状の上端部91、及び水溜め用の凹部95を備えている。凹部95は、平面視において環状の上端部91に囲まれている。平面視は、上から見たときを意味する。
衛生洗浄装置1は、便鉢9の上端部91の後部に設置される。衛生洗浄装置1が便鉢9に設置された状態で、便鉢9の凹部95は、衛生洗浄装置1の前方に位置する。
(1-1)衛生洗浄装置1の全体構成
一実施形態の衛生洗浄装置1は、左右方向D3に長い本体ケース10を備えている。図2等に示されるように、衛生洗浄装置1は、本体ケース10に収容されたノズル2、熱交換器3、筐体4、電気電子回路5、ブリッジ6、及びカバー7を更に備えている。
図1に示されるように、本体ケース10は、下ケース101及び本体カバー105を含んでいる。上方に開放された下ケース101に、本体カバー105が着脱可能に被せられている。図2に示されるように、下ケース101の上に、ノズル2、熱交換器3、筐体4、電気電子回路5、ブリッジ6、及びカバー7が配されている。
ノズル2は、便座83の上に着座した人体の局部に向けて、水を吐出するように構成されている。
熱交換器3は、ノズル2に供給するための水を加温するように構成されている。
筐体4は、平面視において、ノズル2を基準として熱交換器3とは反対側に配置されている。言い換えれば、ノズル2は、左右方向D3において熱交換器3及び筐体4の間に設けられている。熱交換器3、ノズル2、及び筐体4は、この順で左右方向D3に並んでいる。
電気電子回路5は、衛生洗浄装置1の動作を制御するように構成されている。図3などに示されるように、電気電子回路5は、筐体4に収容されている。すなわち、電気電子回路5は、平面視において、ノズル2を基準として熱交換器3とは反対側に配置されている。このように、ノズル2は、左右方向D3において熱交換器3及び電気電子回路5の間に設けられている。
電気電子回路5には、複数の電線55が電気的に接続されている。これら複数の電線55の一部は、筐体4から左右方向D3に伸びるブリッジ6を通じて、筐体4の外側に引き出されている。
ブリッジ6は、ノズル2の上方に位置している。ブリッジ6は、熱交換器3と筐体4との間に架け渡されている。
カバー7は、筐体4を上方から覆うように、筐体4に装着されている。
ノズル2、熱交換器3、筐体4、電気電子回路5、ブリッジ6、及びカバー7の更に詳細な構成については、後述する。
一実施形態の衛生洗浄装置1は、操作部81、脱臭装置82、便座83、便座ヒータ84、便蓋86、及び開閉駆動部88を、更に備えている。開閉駆動部88には、便座駆動部85及び便蓋駆動部87が含まれている。
操作部81には、複数の操作ボタン812が配置されている。衛生洗浄装置1の使用者は、複数の操作ボタン812から1つを選択して押すことで、衛生洗浄装置1に所望の機能を実行させることができる。衛生洗浄装置1に実行させることが可能な機能の例は、局部洗浄機能、脱臭機能、局部洗浄用の水の温度設定機能、及び便座83の温度設定機能である。
操作部81は、本体ケース10の左右方向D3の端部に、固定されている。操作部81は、平面視において、ノズル2を基準として筐体4とは反対側に配置されている。つまり、平面視において操作部81と筐体4との間に、ノズル2が配置されている。
脱臭装置82は、筐体4とカバー7との間に形成された開口89を通じて筐体4の外側に引き出された電線55を介して、電気電子回路5に電気的に接続されている。開口89は、筐体4とカバー7とで囲まれる収容空間を、前方に開放させる開口である。
便座83は、図1に示されるように、環状の形状を有している。便座83は、本体ケース10に対して揺動可能に接続されている。便座83は、左右方向D3に伸びる揺動中心軸まわりに揺動可能である。
便座ヒータ84は、便座83を加温するためのヒータであって、便座83に内蔵されている。
図2などに示されるように、便座駆動部85は、便座83を揺動駆動するためのモータを含んでいる。便座駆動部85のモータは、電気電子回路5から供給される電力で回転駆動される。便座駆動部85は、平面視において、ノズル2を基準として熱交換器3とは反対側に配置されている。言い換えれば、平面視において、ノズル2は、左右方向D3において便座駆動部85及び熱交換器3の間に設けられている。左右方向D3において、ノズル2と便座駆動部85との間の距離は、ノズル2と筐体4との間の距離よりも長い。
図1に示されるように、便蓋86は、便座83の上方を覆うための蓋であって、本体ケース10に対して揺動可能に接続されている。便蓋86は、左右方向D3に伸びる揺動中心軸まわりに揺動可能である。
図2などに示されるように、便蓋駆動部87は、便蓋86を揺動駆動するためのモータを含んでいる。便蓋駆動部87のモータは、電気電子回路5から供給される電力で回転駆動される。便蓋駆動部87は、平面視において、ノズル2を基準として熱交換器3とは反対側に配置されている。言い換えれば、平面視において、ノズル2は、左右方向D3において、便蓋駆動部87及び熱交換器3の間に設けられている。左右方向D3において、ノズル2と便蓋駆動部87との間の距離は、ノズル2と筐体4との間の距離よりも長い。
便座駆動部85及び便蓋駆動部87は、前後方向D2に並んで配されている。便蓋駆動部87は、便座駆動部85の後方に位置している。
なお、便座駆動部85は設けられなくてもよい。同様に、便蓋駆動部87も設けられなくてもよい。この場合、モータに代えてダンパが搭載される。
(1-2)ノズル2
図2に示されるように、ノズル2は、平面視において熱交換器3と筐体4との間に設けられている。ノズル2は、前後方向D2に長いノズルである。ノズル2は、本体ケース10の左右方向D3の中間部に設置されている。
ノズル2は、ノズル2の前側の部分ほど下側に位置するように、その全体が傾いている。ノズル2は、前斜め下方に進出可能に構成されている。ノズル2の前端部には、図示略の複数の吐水孔が設けられている。
(1-3)熱交換器3
熱交換器3は、貯水タンク32、及び貯水タンク32内の水を加温するために設けられた図示略のヒータを備えている。
図2に示されるように、貯水タンク32は、貯水タンク32の下側半部を構成する下部材33、及び貯水タンク32の上側半部を構成する上部材34を備えている。下部材33と上部材34とが組み合わさることで、平面視において矩形状の貯水タンク32が形成されている。
貯水タンク32は、複数の突起35を更に備えている。複数の突起35は、ブリッジ6を通じて筐体4から引き出された複数の電線55の一部を位置決めするために用いられる。複数の突起35は、貯水タンク32の上部材34が備えている。
(1-4)筐体4
図3及び図13等に示されるように、筐体4は、底板40、第1側板41、第2側板42、後板43、及び前板44を備えている。筐体4は、上方に開放されている。第1側板41及び第2側板42は、一対の側板を構成する。
底板40は、平面視において矩形状である。第1側板41及び第2側板42は、底板40の左右両端部から、上方に起立している。第1側板41及び第2側板42は、左右方向D3に距離をあけて互いに平行に位置している。
平面視において、第1側板41と熱交換器3との間の距離は、第2側板42と熱交換器3との間の距離よりも短い。同様に、第1側板41とノズル2との間の距離は、第2側板42とノズル2との間の距離よりも短い。第1側板41の底板40からの高さは、第2側板42の底板40から高さよりも、高い。第1側板41の高さは、第2側板42の高さの2倍以上であることが好ましく、第2側板42の高さの3倍以上であることがより好ましい。
後板43は、底板40の後端部から上方に起立している。前板44は、底板40の前端部から上方に起立している。
筐体4は、合成樹脂で形成されている。筐体4の底板40、第1側板41、第2側板42、後板43、及び前板44は、合成樹脂によって一体に形成されており、各々が弾性を有する。第1側板41、第2側板42、後板43、及び前板44は、筐体4の周方向において一つながりに(すなわち、一体的に)形成されている。
第1側板41には、複数の電線55の一部を引き出すための開口部411が設けられている。開口部411は、第1側板41の上端縁から下方に切り欠かれた形状を有する。開口部411は、第1側板41のうち前側の半部に設けられている。
第1側板41の上端縁部には、所定方向に伸びた直線状の下第1レール46が設けられている。ここでの所定方向は、前後方向D2である。下第1レール46は、第1側板41の後ろ側の半部に設けられている。第1側板41において、下第1レール46は開口部411よりも後方に位置し、また、開口部411よりも上方に位置する。
下第1レール46は、左右方向D3においてノズル2から離れる向きに、第1側板41から突出している。言い換えれば、下第1レール46は、左右方向D3において第2側板42に近づく向きに、第1側板41から突出している。
下第1レール46の前後方向D2の一部には、カバー7のスライドを規制するための凹凸部464が設けられている。一実施形態の衛生洗浄装置1において、凹凸部464は、左右方向D3においてノズル2に近づく向き(言い換えれば、左右方向D3において第2側板42から離れる向き)に凹んだ凹部465である。
凹部465は、下第1レール46の前側の半部に設けられている。凹部465の形状は、平面視において三角形状である。
第2側板42の上端縁部には、所定方向に伸びた直線状の下第2レール47が設けられている。ここでの所定方向は、前後方向D2である。下第2レール47は、第2側板42の後ろ側の半部に設けられている。
下第2レール47は、左右方向D3においてノズル2に近づく向きに、第2側板42から突出している。言い換えれば、下第2レール47は、左右方向D3において第1側板41に近づく向きに、第2側板42から突出している。
下第1レール46と下第2レール47は、左右方向D3において互いに近づく向きに突出している。言い換えれば、下第1レール46及び下第2レール47は左右方向D3において互いに対向している。前後方向D2における下第1レール46と下第2レール47の位置は互いに一致している。また、前後方向D2における下第1レール46と下第2レール47の長さは互いに一致している。
下第1レール46の底板40からの高さは、下第2レール47の底板40から高さよりも、高い。下第1レール46の高さは、下第2レール47の高さの2倍以上であることが好ましく、下第2レール47の高さの3倍以上であることがより好ましい。
下第2レール47の前後方向D2の一部には、カバー7のスライドを規制するための凹凸部474が設けられている。一実施形態の衛生洗浄装置1において、凹凸部474は、左右方向D3においてノズル2から離れる向き(言い換えれば、左右方向D3において第1側板41から離れる向き)に凹んだ凹部475である。
凹部475は、下第2レール47の前側の半部に設けられている。凹部475の形状は、平面視において三角形状である。
下第1レール46の凹部465と、下第2レール47の凹部475とは、左右方向D3において互いに離れる向きに凹んでいる。前後方向D2における凹部465と凹部475の位置は互いに一致している。
図2及び図3等に示されるように、筐体4のうちノズル2及び熱交換器3から離れた側の端部の上には、開閉駆動部88の一部が重なって位置している。より具体的には、筐体4が備える底板40、第2側板42、下第2レール47、及び凹部475の上に、開閉駆動部88の一部が重なって位置している。開閉駆動部88の上端の高さは、筐体4に装着されたときのカバー7の高さと略一致している。上下方向D1における第2側板42と開閉駆動部88との間の距離は、第2側板42と第1側板41との高さの差よりも、小さく設定されている。このように、一実施形態の衛生洗浄装置1では、装置全体の低背化及びコンパクト化が実現されている。
(1-5)電気電子回路5
電気電子回路5は、局部洗浄用の水をノズル2から吐出させ、局部洗浄機能を発揮するように構成されている。
一実施形態の衛生洗浄装置1において、電気電子回路5は、局部洗浄機能に加えて、付加的な機能を発揮するように構成されている。付加的な機能の例は、局部洗浄用の水を加温する機能、便座83を開閉する機能、便蓋86を開閉する機能、便座83を加温する機能、及び脱臭機能である。上述したように、便座83を開閉する機能は付加されない場合がある。同様に、便蓋86を開閉する機能は付加されない場合がある。
電気電子回路5は、プロセッサ及びメモリを有するマイクロコンピュータで構成されている。具体的には、電気電子回路5は、半導体素子により構成されている。メモリに格納されているプログラムをプロセッサが実行することにより、上記の各機能が発揮される。
第1側板41の開口部411を通じて筐体4の外側に引き出された電線55の例は、貯水タンク32のヒータに電気的に接続された電線、便座ヒータ84に電気的に接続された電線、熱交換器3に設置された図示略の温度センサに電気的に接続された電線、便座83に設置された図示略の温度センサに電気的に接続された電線、及び操作部81に電気的に接続された電線である。
(1-6)ブリッジ6
ブリッジ6は、合成樹脂で形成されている。ブリッジ6は、左右方向D3に距離をあけて位置する熱交換器3と筐体4との間に、架け渡されている。ブリッジ6と筐体4は、合成樹脂によって一体に形成されている。
ブリッジ6は、筐体4の第1側板41の前側の半部から、左右方向D3において熱交換器3に近づく向きに、伸びている。ブリッジ6は、電線55を通すように構成されている。図13に示されるように、ブリッジ6は、第1経路61、第2経路62及び壁63を備えている。
第1経路61と第2経路62は、互いに異なる経路である。第1経路61と第2経路62は、それぞれ左右方向D3に直線状に伸びる経路であり、筐体4の第1側板41の開口部411に連通している。第1経路61と第2経路62は、前後方向D2に並んで位置している。
壁63は、左右方向D3に長く、かつ上方に突出した平板状の壁である。壁63は、第1経路61と第2経路62を区分している。
ブリッジ6は、連結部65を更に備えている。連結部65は、ブリッジ6のうち熱交換器3に近い側の端部で、構成されている。一実施形態の衛生洗浄装置1では、ブリッジ6の連結部65が、熱交換器3に引っ掛けられている。連結部65は、貯水タンク32の上部材34に対して圧入固定されることが好ましい。
(1-7)カバー7
図2等に示されるように、カバー7は、筐体4に被せられる平面視矩形状のカバーである。筐体4にカバー7が被せられた状態で、筐体4に収容された電気電子回路5は、カバー7によって上方から覆われる。筐体4にカバー7が被せられた状態で、第1側板41の開口部411は、カバー7によって上方から覆われ、かつ左右方向D3に開放される。
図6及び図7等に示されるように、カバー7には、上下方向D1において段差が設けられている。カバー7のうちノズル2及び熱交換器3に近い側の端部が、高く位置する第1端部71である。カバー7のうちノズル2及び熱交換器3から離れた側の端部が、第1端部71よりも低く位置する第2端部72である。カバー7の第1端部71と第2端部72は、左右方向D2において互いに反対側に位置する。
筐体4にカバー7が装着された状態で、カバー7の第1端部71が第1側板41の上端部を上方から覆い、カバー7の第2端部72が第2側板42の上端部を上方から覆う。カバー7の第1端部71のうち前側の部分には、上下方向D1に貫通した窓75が設けられている。窓75は、カバー7が適切に装着されたことを視認するために用いられる。カバー7の第2端部72の上には、開閉駆動部88の一部が重なって位置する。
図11及び図14等に示されるように、カバー7の第1端部71には、所定方向に伸びた上第1レール76が設けられている。筐体4にカバー7が装着された装着状態において、所定方向は前後方向D2と一致する。上第1レール76は、第1端部71の前側の半部から後ろ側の半部にかけて直線状に設けられている。上第1レール76は、筐体4の下第1レール46に対して前後方向D2にスライド可能に係合するように構成されている。
上第1レール76は、第1端部71から下方に突出した支持体761と、支持体761の下部から突出した引掛り部762とを含んだ、断面L字状の部分である。引掛り部762は、左右方向D3において第2端部72から離れる向きに突出している。
図7及び図8Aに示されるように、引掛り部762は、下第1レール46に対して下方から当たるように構成されている。引掛り部762が下第1レール46に下方から当たることで、上第1レール76と下第1レール46とが係合し、カバー7の第1端部71が上方に外れることが規制される。
上第1レール76の前後方向の一部には、カバー7のスライドを規制するための凹凸部764が設けられている。一実施形態の衛生洗浄装置1において、凹凸部764は、左右方向D3において第2端部72及び上第2レール77から離れる向きに突出した凸部765である。凸部765の形状は、平面視において三角形状である。凸部765は、支持体761の前後方向D2の一部に設けられている。
図11に示されるように、凸部765は、下第1レール46の凹部465に対して上から嵌まり込むことが可能に構成されている。下第1レール46の凹部465に凸部765が嵌まり込むことで、筐体4に対するカバー7の前後方向のスライドが規制される。
カバー7の第2端部72には、所定方向に伸びた上第2レール77が設けられている。カバー7の装着状態において、所定方向は前後方向D2と一致する。上第2レール77は、第2端部72の前側の半部から後ろ側の半部にかけて直線状に設けられている。上第2レール77は、筐体4の下第2レール47に対して前後方向D2にスライド可能に係合するように設けられている。
上第2レール77は、第2端部72から下方に突出した支持体771と、支持体771の下部から突出した引掛り部772とを含んでいる。引掛り部772は、左右方向D3において第1端部71から離れる向きに突出した第1部分772Aと、第1部分772Aの先端部から下方に伸びる第2部分772Bとを含んだ、断面L字状の部分である。
図7及び図8Bに示されるように、引掛り部772は、下第2レール47に対して下方から当たるように構成されている。引掛り部772が下第2レール47に下方から当たることで、上第2レール77と下第2レール47とが係合し、カバー7の第2端部72が上方に外れることが規制される。
上第2レール77の前後方向の一部には、カバー7のスライドを規制するための凹凸部774が設けられている。一実施形態の衛生洗浄装置1において、凹凸部774は、左右方向D3において第1端部71及び上第1レール76から離れる向きに突出した凸部775である。凸部775の形状は、平面視において三角形状である。凸部775は、支持体771の前後方向D2の一部に設けられている。上第1レール76の凸部765と、上第2レール77の凸部775とは、左右方向D2において互いに離れる向きに突出している。
図12に示されるように、凸部775は、下第2レール47の凹部475に対して嵌まり込むことが可能に構成されている。下第2レール47の凹部475に凸部775が嵌まり込むことで、カバー7の前後方向のスライドが規制される。
図14に示されるように、カバー7の下面には、リブ78が設けられている。カバー17の下面は、カバー7の装着状態において筐体4の底板40と対向する面である。リブ78は三角形状であり、斜面783を有している。斜面783は、カバー7の装着状態において、後ろ側の部分ほど上側に位置するよう傾いている。
一実施形態の衛生洗浄装置1において、カバー7には、複数のリブ78が設けられている。複数のリブ78は、互いに平行に並んだ3つのリブである。3つのリブ78は、カバー7の装着状態において左右方向D3に並んで位置する。言い換えれば、カバー7には、複数の斜面783が設けられている。複数の斜面783は、カバー7の装着状態において左右方向D3に並んで位置する3つの斜面783である。3つの斜面783の傾斜は互いに同一であるが、互いに相違してもよい。
(1-8)カバー7の装着
一実施形態の衛生洗浄装置1において、筐体4に対してカバー7を装着するには、まず、(I)図4に矢印で示されるようにカバー7を筐体4の前方から後方にスライドさせ、カバー7を図5A及び図5Bに示される所定のスライド位置にセットし、次いで、(II)図5A及び図5Bに矢印で示されるように、カバー7の一部を下方に押し込む。
カバー7を筐体4の前方から後方にスライドさせる際には、カバー7の上第2レール77を、筐体4の下第2レール47に係合させる。この係合によって、カバー7のスライドは安定的にガイドされる。
図9に示されるように、上第2レール77と下第2レール47とが係合した状態においては、上第2レール77の引掛り部772が、下第2レール47に対して下方から当たる。言い換えれば、カバー7を筐体4の前方から後方にスライドさせる際には、上第2レール77は下第2レール47に係合されているが、上第1レール76は下第1レール46に係合されていない。より詳細には、上第1レール76は、第1側板41よりも上方に位置する。したがって、上第1レール76は下第1レール46に係合されていない。引掛り部772の第1部分772Aの上面が、下第2レール47の下面と摺接することで、カバー7は前後方向D2にガイドされる。
このように、カバー7を後方にスライドさせる際に、カバー7の上第1レール76は、筐体4の下第1レール46に係合させない。つまり、カバー7を、上第1レール76が筐体4の第1側板41よりも上方に位置するように傾けた状態で、カバー7を後方にスライドさせる。このとき、上第1レール76の引掛り部762は、下第1レール46よりも上方に位置する。カバー7を傾ける角度は、作業者が適宜に選択することができる。
カバー7が後方にスライドして、図5A及び図5Bに示される所定のスライド位置に至ると、図12に示されるように、カバー7の上第2レール77に設けられた凸部775は、下第2レール47の凹部475に対して弾性的に嵌まり込む。下第2レール47の凹部475に対して凸部775が嵌まり込むことで、カバー7の前後方向のスライドが規制され、カバー7が前方に抜けることが規制される。カバー7の上記所定のスライド位置は、上第2レール77と下第2レール47とが係合する範囲のなかで、最も後方の位置である。
下第2レール47の前側の端部には、斜面478が設けられている。図12に示されるように、斜面478は、後ろ側の部分ほど第2側板42からの突出量が大きくなるように傾斜している。カバー7が後方にスライドするときに、凸部775は斜面478に摺接する。これにより、凸部775は下第2レール47の凹部475に向けて円滑にガイドされる。なお、図11に示されるように、下第1レール46の前側の端部においても、同様の斜面468が設けられている。斜面468は、後ろ側の部分ほど第1側板41からの突出量が大きくなるように傾斜している。
図5A及び図5Bに示される所定のスライド位置において、カバー7の第1端部71を下方に押し込むと、図9に示されるように、上第2レール77が下第2レール47に係合した状態で、上第1レール76が下第1レール46に対して上から押し当たる。
この状態からカバー7の第1端部71を更に下方に押し込むと、上第1レール76が下方に押し込まれることによって上第1レール76と下第1レール46とが摺接し、筐体4の一部を構成する第1側板41が弾性変形して外側に撓む。第1側板41の弾性変形に伴って、上第1レール76の引掛り部762は、下第1レール46の下側に回り込む。これにより、図7及び図8Aに示されるように、上第1レール76は下第1レール46と係合するに至る。
カバー7の第1端部71を下方に押し込むことで上第1レール76と下第1レール46とを係合させたときに、上第1レール76の凸部765は、下第1レール46の凹部465に対して上から嵌まり込む。
図9等に示されるように、下第2レール47と上第2レール77とが係合し、かつ上第1レール76が下第1レール46に対して上から当たる状態において、上第1レール76及び下第1レール46の互いに接触する面76A,46A(つまり上第1レール76の引掛り部762と下第1レール46との互いに接触する面76A,46A)は、上第1レール76と下第1レール46との摺接を円滑に行わせるための面取りが施された面である。
ここでの面取りは、縦横0.5mmの面取りであるが、例えば0.4mmから0.6mmの範囲内の寸法や、0.3mmから0.7mmの範囲内の寸法で縦横に面取りが施されてもよい。
上第1レール76の面76Aは、引掛り部762のうち突先部分の下側の角部に、形成されている。面76Aは、カバー7の装着状態において斜め下方を向く傾斜面であり、引掛り部762の前後方向D2の全長に亘って直線状に形成されている。面76Aは、下側の部分ほど左右方向D3において上第2レール77に近づくように傾斜している。面76Aは、平坦に形成されてもよいし、凸曲面状(言い換えれば断面円弧状)に形成されてもよい。
下第1レール46の面46Aは、下第1レール46のうち突先部分の上側の角部に、形成されている。面46Aは、斜め上方を向く傾斜面であり、下第1レール46の前後方向D2の全長に亘って直線状に形成されている。面46Aは、下側の部分ほど左右方向D3において下第2レール47に近づくように傾斜している。面46Aは、平坦に形成されてもよいし、凸曲面状(言い換えれば断面円弧状)に形成されてもよい。
一実施形態の衛生洗浄装置1においては、上第2レール77と下第2レール47においても、同様の面取りが施されている。
図8B等に示されるように、上第2レール77の面取りが施された面77Aは、引掛り部772のうち突先部分の角部(詳細には第2部分772Bの突先部分の角部)に、形成されている。ここでの面取りは、縦横0.5mmの面取りであるが、例えば0.4mmから0.6mmの範囲内の寸法や、0.3mmから0.7mmの範囲内の寸法で縦横に面取りが施されてもよい。面77Aは、カバー7の装着状態において斜め下方を向く傾斜面であり、引掛り部772の前後方向D2の全長に亘って形成されている。面77Aは、下側の部分ほど左右方向D3において上第1レール76に近づくように傾斜している。面77Aは、平坦に形成されてもよいし、凸曲面状(言い換えれば断面円弧状)に形成されてもよい。
下第2レール47の面取りが施された面47Aは、下第2レール47のうち突先部分の上側の角部に、形成されている。ここでの面取りは、縦横0.5mmの面取りであるが、例えば0.4mmから0.6mmの範囲内の寸法や、0.3mmから0.7mmの範囲内の寸法で縦横に面取りが施されてもよい。面47Aは、斜め上方を向く傾斜面であり、下第2レール47の前後方向D2の全長に亘って形成されている。面47Aは、下側の部分ほど左右方向D3において下第1レール46に近づくように傾斜している。面47Aは、平坦に形成されてもよいし、凸曲面状(言い換えれば断面円弧状)に形成されてもよい。
一実施形態の衛生洗浄装置1によれば、開閉駆動部88が迫り出している狭小なスペースに配置された筐体4に対して、カバー7を後方にスライドさせてから下方に押し込む簡単な作業で、カバー7を筐体4に装着することができる。しかも、カバー7を後方にスライドさせる際に、電気電子回路5から引き出された電線55にカバー7が引っ掛かることは、スライドの際にカバー7を適宜の角度に傾けることによって、効果的に抑えられる。加えて、一実施形態の衛生洗浄装置1では、カバー17の下面が複数の斜面783を有することによっても、電線55にカバー7が引っ掛かる事態は効果的に抑えられる。
このように、一実施形態の衛生洗浄装置1によれば、狭いスペースに筐体4を配置して装置全体の低背化及びコンパクト化を図るとともに、筐体4にカバー7を装着する際に電線55を噛み込んでしまうことは効果的に抑えることができる。
筐体4に対してカバー7が適正に装着されていることは、カバー7の窓75に対して筐体4の一部が挿し込まれていることを視認することで、容易に確認することが可能である。窓75に挿し込まれる筐体4の一部は、筐体4の第1側板41の一部であり、より詳細には、図13に示されるように、第1側板41のうち開口部411よりも前方に設けられた凸状の部分415である。部分415には、目視を容易にするための印が付されていることが好ましい。この印は、色と凹凸形状の一方又は両方で構成されていることが好ましい。
(1-9)カバー7の取り外し
筐体4からカバー7を取り外すには、図2に示される装着状態のカバー7に対して、前方に外力を加えればよい。カバー7に加えられた前方への外力によって、下第1レール46の凹部465に嵌まり込んでいた凸部765が、凹部465から外れ、下第1レール46の斜面468に摺接しながら前方に移動する。同様に、下第2レール47の凹部475に嵌まり込んでいた凸部775が、凹部475から外れ、下第2レール47の斜面478に摺接しながら前方に移動する。
カバー7は、下第1レール46及び上第1レール76の係合と、下第2レール47及び上第2レール77の係合とによってガイドされ、前方へと安定的にスライド移動する。
(2)変形例
以下においては、衛生洗浄装置1の各種の変形例について列挙する。衛生洗浄装置1の変形例の説明において、上記した一実施形態と共通の構成については、同一符号を付して詳しい説明を省略する。
一実施形態の衛生洗浄装置1では、開閉駆動部88に便座駆動部85及び便蓋駆動部87が含まれているが、開閉駆動部88には、便座駆動部85及び便蓋駆動部87の少なくとも一方が含まれていればよい。言い換えれば、開閉駆動部88は、便座83と便蓋86の少なくとも一方を開閉するように構成されていればよい。
一実施形態の衛生洗浄装置1では、上第1レール76及び下第1レール46の互いに接触する面76A,46Aに、縦横0.5mmの面取りが施されているが、このような面取りを施さずに上第1レール76及び下第1レール46を構成することも可能である。
一実施形態の衛生洗浄装置1では、第1側板41に下第1レール46を設け、第2側板42に下第2レール47を設けているが、筐体4のうち第1側板41とは異なる部分に下第1レール46を設けることも可能であり、また、筐体4のうち第2側板42とは異なる部分に下第2レール47を設けることも可能である。
下第1レール46と下第2レール47の高さは互いに同一であってもよい。あるいは、下第2レール47の高さは、下第1レール46の高さよりも高くてもよい。第1側板41の高さと第2側板42の高さは互いに同一であってもよい。あるいは、第2側板42の高さは、第1側板41の高さよりも高くてもよい。
一実施形態の衛生洗浄装置1では、第1側板41に開口部411を設けているが、電線55を引き出すための開口部411は必須でなく、筐体4の他の部分から電線55を引き出すことも可能である。
一実施形態の衛生洗浄装置1では、カバー7のスライドを規制するための凹凸部464として、下第1レール46の一部に凹部465を設けているが、凹部465の代わりに適宜の凸部を設けることも可能である。この場合、上第1レール76には凸部765の代わりに適宜の凹部が設けられる。カバー7のスライドを規制するための凹凸部474として、下第2レール47の凹部475の代わりに適宜の凸部を設けることも可能である。この場合、上第2レール77には凸部775の代わりに適宜の凹部が設けられる。
一実施形態の衛生洗浄装置1では、開閉駆動部88が筐体4の上に重なって位置するが、この配置に限定されず、開閉駆動部88が筐体4の上に重ならないように衛生洗浄装置1を構成することも可能である。また、開閉駆動部88が筐体4の第2側板42の上に重ならないように衛生洗浄装置1を構成することや、開閉駆動部88が筐体4の下第2レール47の上に重ならないように衛生洗浄装置1を構成することも可能である。
(3)まとめ
以上、一実施形態及び各種変形例に基づいて説明したように、第1態様の衛生洗浄装置1は、着座した人体の局部に向けて水を吐出するノズル2を備える衛生洗浄装置1であって、上方に開口した筐体4、筐体4に収容された電気電子回路5、電気電子回路5に電気的に接続された電線55、及び筐体4を上方から覆うカバー7を備える。筐体4は、所定方向(具体的には前後方向D2)に伸びた下第1レール46、及び所定方向に伸びた下第2レール47を含む。カバー7は、下第1レール46に対して所定方向にスライド可能に係合する上第1レール76、及び下第2レール47に対して所定方向にスライド可能に係合する上第2レール77を含む。カバー7は、下第2レール47と上第2レール77とが互いに係合した状態で、上第1レール76が下第1レール46に上から押し当たり、筐体4の一部が弾性変形することで、上第1レール76と下第1レール46とが互いに係合するように構成されている。
第1態様の衛生洗浄装置1は、以下のように書き換えることもできる。
第1態様の衛生洗浄装置1は、着座した人体の局部に向けて水を吐出するノズル2を備える衛生洗浄装置1であって、上方に開口した筐体4、前記筐体4に収容された電気電子回路5、前記電気電子回路5に電気的に接続された電線55、及び前記筐体4を上方から覆うカバー7をその内部に備える。前記筐体4は、前記衛生洗浄装置1の前後方向D2に伸びた下第1レール46、及び前記前後方向D2に伸びた下第2レール47を備えており、前記カバー7は、前記下第1レール46に前記前後方向D2にスライド可能に係合する上第1レール76、及び前記下第2レール47に対して前記前後方向D2にスライド可能に係合する上第2レール77を備えている。前記上第2レール77は前記下第2レール47に係合されているが、前記上第1レール76は前記下第1レール46に係合されずに前記下第1レール46よりも上方に位置するように前記カバー7が傾けられた状態において前記カバー7を下方に押し込むことによって前記筐体4の一部を弾性変形させて前記上第1レール76を前記下第1レール46に係合させるように構成されている。
この態様によれば、筐体4に対してカバー7をスライドさせ、カバー7が所定のスライド位置に至った段階でカバー7を下方に押し込むという手順で、筐体4にカバー7を装着することができるので、狭いスペースに筐体4及びカバー7を配置することができる。しかも、スライドの際にカバー7を適宜の角度に傾けておくことで、カバー7で電線55を噛み込んでしまうことは、効果的に抑えられる。
第2態様の衛生洗浄装置1では、第1態様に加えて、上第1レール76が下第1レール46に対して上から当たる状態において上第1レール76及び下第1レール46の互いに接触する面76A,46Aは、面取りが施された面である。
この態様によれば、カバー7を下方に押し込んだときに、上第1レール76と下第1レール46の面76A,46A同士の摺接によって、筐体4の一部を円滑に弾性変形させ、カバー7を簡単に装着することができる。
第3態様の衛生洗浄装置1では、第1態様又は第2態様に加えて、筐体4は、底板40、底板40から起立した第1側板41、及び底板40から起立した第2側板42を更に含む。第1側板41に、下第1レール46が設けられている。第2側板42に、下第2レール47が設けられている。第1側板41及び第2側板42は弾性を有する。下第1レール46の底板40からの高さは、下第2レール47の底板40から高さよりも高い。
この態様によれば、カバー7を下方に押し込んだときに、比較的高い位置に下第1レール46を有する第1側板41の弾性変形を利用して、カバー7を簡単に装着することができる。
第4態様の衛生洗浄装置1では、第1態様から第3態様の1つに加えて、筐体4は、下第1レール46が設けられた側板(すなわち、第1側板41)を更に含む。側板(すなわち、第1側板41)には、電線55を引き出すための開口部411が設けられている。
この態様によれば、カバー7を下方に押し込んだときに、第1側板41の弾性変形を利用して、カバー7を簡単に装着することができる。このとき、開口部411を通じて引き出される電線55がカバー7によって噛み込まれることは、スライドの際にカバー7を適宜の角度に傾けることで効果的に抑えられる。
第5態様の衛生洗浄装置1では、第1態様に加えて、下第1レール46の所定方向の一部には、上第1レール76の一部が嵌まり込むことでカバー7の所定方向のスライドを規制する凹凸部464が設けられている。
この態様によれば、装着後のカバー7が意図せず外れることが、効果的に抑えられる。
第6態様の衛生洗浄装置1では、第5態様に加えて、上第1レール76の一部は、下第1レール46の凹凸部464に対して上から嵌まり込むように設けられている。
この態様によれば、カバー7を簡単に装着することができるとともに、装着後のカバー7が意図せず外れることが効果的に抑えられる。
第7態様の衛生洗浄装置1では、第1態様から第6態様の1つに加えて、下第2レール47の所定方向の一部には、上第2レール77の一部が嵌まり込むことでカバー7の所定方向のスライドを規制する凹凸部474が設けられている。
この態様によれば、装着後のカバー7が意図せず外れることが、効果的に抑えられる。
第8態様の衛生洗浄装置1では、第7態様に加えて、上第2レール77の一部は、上第2レール77の所定方向のスライドに伴って、下第2レール47の凹凸部474に対して弾性的に嵌まり込むように構成されている。
この態様によれば、カバー7を簡単に装着することができるとともに、装着後のカバー7が意図せず外れることが効果的に抑えられる。
第9態様の衛生洗浄装置1では、第1態様から第8態様のいずれか1つに加えて、便座83と便蓋86の少なくとも一方を開閉する開閉駆動部88を、更に備える。開閉駆動部88は、筐体4の下第2レール47の上に重なって位置する。
この態様によれば、筐体4及びカバー7を、開閉駆動部88が上に重なる狭いスペースに配置することができ、カバー7をスライドさせる際に電線55を噛み込んでしまうことは、スライドの際にカバー7を適宜の角度に傾けることで効果的に抑えられる。
本開示の衛生洗浄装置は、洋式便座の便鉢の上部に設置される。
1 衛生洗浄装置
2 ノズル
3 熱交換器
4 筐体
5 電気電子回路
6 ブリッジ
7 カバー
9 便鉢
10 本体ケース
17 カバー
32 貯水タンク
33 下部材
34 上部材
35 突起
40 底板
41 第1側板
42 第2側板
43 後板
44 前板
46 下第1レール
46A 面
47 下第2レール
47A 面
55 電線
61 第1経路
62 第2経路
63 壁
65 連結部
71 第1端部
72 第2端部
75 窓
76 上第1レール
76A 面
77 上第2レール
77A 面
78 リブ
81 操作部
82 脱臭装置
83 便座
84 便座ヒータ
85 便座駆動部
86 便蓋
87 便蓋駆動部
88 開閉駆動部
89 開口
91 上端部
95 凹部
101 下ケース
105 本体カバー
411 開口部
415 部分
464 凹凸部
465 凹部
468 斜面
474 凹凸部
475 凹部
478 斜面
761 支持体
762 引掛り部
764 凹凸部
765 凸部
771 支持体
772 引掛り部
772A 第1部分
772B 第2部分
774 凹凸部
775 凸部
783 斜面
812 操作ボタン

Claims (9)

  1. 着座した人体の局部に向けて水を吐出するノズルを備える衛生洗浄装置であって、
    上方に開口した筐体、
    前記筐体に収容された電気電子回路、
    前記電気電子回路に電気的に接続された電線、及び
    前記筐体を上方から覆うカバー
    を備え、
    前記筐体は、所定方向に伸びた下第1レール、及び前記所定方向に伸びた下第2レールを含み、
    前記カバーは、前記下第1レールに対して前記所定方向にスライド可能に係合する上第1レール、及び前記下第2レールに対して前記所定方向にスライド可能に係合する上第2レールを含み、
    前記カバーは、前記下第2レールと前記上第2レールとが互いに係合した状態で、前記上第1レールが前記下第1レールに上から押し当たり、前記筐体の一部が弾性変形することで、前記上第1レールと前記下第1レールとが互いに係合するように構成されている、
    衛生洗浄装置。
  2. 前記上第1レールが前記下第1レールに対して上から当たる状態において前記上第1レール及び前記下第1レールの互いに接触する面は、面取りが施された面である、
    請求項1の衛生洗浄装置。
  3. 前記筐体は、底板、前記底板から起立した第1側板、及び前記底板から起立した第2側板を更に含み、
    前記第1側板に、前記下第1レールが設けられ、
    前記第2側板に、前記下第2レールが設けられ、
    前記第1側板及び前記第2側板は弾性を有し、
    前記下第1レールの前記底板からの高さは、前記下第2レールの前記底板から高さよりも高い、
    請求項1の衛生洗浄装置。
  4. 前記筐体は、前記下第1レールが設けられた側板を更に含み、
    前記側板には、前記電線を引き出すための開口部が設けられている、
    請求項1の衛生洗浄装置。
  5. 前記下第1レールの前記所定方向の一部には、前記上第1レールの一部が嵌まり込むことで前記カバーの前記所定方向のスライドを規制する凹凸部が設けられている、
    請求項1の衛生洗浄装置。
  6. 前記上第1レールの前記一部は、前記下第1レールの前記凹凸部に対して上から嵌まり込むように設けられている、
    請求項5の衛生洗浄装置。
  7. 前記下第2レールの前記所定方向の一部には、前記上第2レールの一部が嵌まり込むことで前記カバーの前記所定方向のスライドを規制する凹凸部が設けられている、
    請求項1の衛生洗浄装置。
  8. 前記上第2レールの前記一部は、前記上第2レールの前記所定方向のスライドに伴って、前記下第2レールの前記凹凸部に対して弾性的に嵌まり込むように構成されている、
    請求項7の衛生洗浄装置。
  9. 便座と便蓋の少なくとも一方を開閉する開閉駆動部を、更に備え、
    前記開閉駆動部は、前記筐体の前記下第2レールの上に重なって位置する、
    請求項1から8のいずれか一項の衛生洗浄装置。
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