JP2024071287A - コネクタ、コネクタアセンブリ、接続装置 - Google Patents

コネクタ、コネクタアセンブリ、接続装置 Download PDF

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Abstract

Figure 2024071287000001
【課題】相手側コネクタとの嵌合状態を維持しやすいコネクタを得る。
【解決手段】コネクタは、コネクタと相手側コネクタとが嵌合した嵌合状態において相手側コネクタの相手側シールドと接触するシールド(第2外側シールド81)を備える。シールドは、外壁803と、内側対向部865を有する内壁801と、外壁803と内壁801とを連結する連結部802と、を有する。連結部802は、内側対向部865につながっている内側連結部806を有する。内側連結部806は、コネクタの内側に突となるように湾曲した内側湾曲部860を有する。内側湾曲部860の外面は、第1部位871と、周方向において第1部位871と段差を介して連続する第2部位872と、を有する。第1部位871は、第2部位872よりもコネクタの内側へ突出する。
【選択図】図11

Description

本開示は、一般に、コネクタ、コネクタアセンブリ、及び接続装置に関し、より詳細には、相手側コネクタが嵌合するコネクタ、コネクタを備えるコネクタアセンブリ、及びコネクタを備える接続装置に関する。
特許文献1には、電気コネクタセットが記載されている。この電気コネクタセットは、第1コネクタと、第2コネクタと、を備える。第1コネクタは、第1回路基板に実装される。第2コネクタは、第2回路基板に実装されて第1コネクタに対して挿抜方向に挿抜可能に嵌合する。
第1コネクタは、第1接続端子と、第1高周波用接続端子と、第1外部接地部材とを有する。第1高周波用接続端子は、第1接続端子で伝送される信号よりも高い周波数の高周波信号を伝送する。第1外部接地部材は、接地電位に接続される導体であって第1高周波用接続端子を取り囲む。
第2コネクタは、第2接続端子と、第2高周波用接続端子と、第2外部接地部材とを有する。第2接続端子は、嵌合時に第1接続端子と電気的に接続する。第2高周波用接続端子は、嵌合時に第1高周波用接続端子と電気的に接続する。第2外部接地部材は、接地電位に接続される導体であって第2高周波用接続端子を取り囲むとともに嵌合時に第1外部接地部材と電気的に接続する。
第1コネクタと第2コネクタとの嵌合時において、挿抜方向から平面視するとき、第2外部接地部材が第1外部接地部材の内側に位置する。また、第1接続端子および第2接続端子が、第1外部接地部材の外側に位置するとともに、第2外部接地部材が、第1高周波用接続端子および第2高周波用接続端子を取り囲むように周状に閉じる。
国際公開2020/040004号公報
特許文献1の電気コネクタセットに用いられるようなコネクタでは、相手側コネクタと嵌合した嵌合状態が不用意に解除されてしまわないことが望まれている。
本開示の目的は、相手側コネクタとの嵌合状態を維持しやすいコネクタ、このコネクタを備えるコネクタアセンブリ及び接続装置を提供することにある。
本開示の一態様に係るコネクタは、相手側シールドを有する相手側コネクタと嵌合する。前記コネクタは、ハウジングと、端子と、シールドと、を備える。前記端子は、前記ハウジングに保持される。前記シールドは、前記端子を周方向に囲むように前記ハウジングに保持される。前記シールドは、前記コネクタと前記相手側コネクタとが嵌合した嵌合状態において前記相手側シールドと接触するように構成される。前記コネクタは、前記相手側コネクタに対して相対的に前記相手側コネクタに向かって第1軸に沿って上方に移動することで前記相手側コネクタに接続されるように構成されている。前記シールドは、外壁と、内壁と、連結部と、を有する。前記外壁は、外側対向部を有する。前記内壁は、内側対向部を有する。前記内壁は、前記外壁よりも前記コネクタの内側に位置する。前記連結部は、前記外壁と前記内壁とを連結する。前記連結部は、前記内側対向部につながっている内側連結部と、前記外側対向部につながっている外側連結部と、上側連結部と、を有する。前記内側連結部は、前記コネクタの内側に突となるように湾曲した内側湾曲部を有する。前記外側連結部は、前記コネクタの外側に突となるように湾曲した外側湾曲部を有する。前記上側連結部は、前記内側連結部と前記外側連結部とをつなぐ。前記内側湾曲部と前記外側湾曲部とは、前記第1軸と直交する軸において前記上側連結部を介して配置される。前記外側対向部と前記内側対向部とは、前記第1軸と直交する前記軸において間隔を有して互いに対向する。前記内側湾曲部の外面は、第1部位と、第2部位と、を有する。前記第2部位は、前記周方向において前記第1部位と段差を介して連続する。前記第1部位は、前記第2部位よりも前記コネクタの内側へ突出する。
本開示の一態様に係るコネクタアセンブリは、前記コネクタと、前記相手側コネクタと、を備える。
本開示の一態様に係る接続装置は、前記コネクタと、前記コネクタが接続される回路基板と、を備える。
本開示によれば、相手側コネクタとの嵌合状態を維持しやすいコネクタ、このコネクタを備えるコネクタアセンブリ及び接続装置が得られる。
図1は、一実施形態に係るコネクタアセンブリの分解斜視図である。 図2は、同上のコネクタアセンブリの嵌合状態における上面図である。 図3は、同上のコネクタアセンブリにおける第1コネクタの斜視図である。 図4は、同上の第1コネクタにおける第1ハウジングの斜視図である。 図5は、同上の第1コネクタにおける第1端子及び第1内側シールドの斜視図である。 図6は、同上の第1コネクタにおける第1外側シールドの斜視図である。 図7は、同上の第1コネクタに接続される第1回路基板の回路パターンの上面図である。 図8は、同上の第2コネクタにおける第2ハウジングの斜視図である。 図9は、同上の第2コネクタにおける第2端子及び第2内側シールドの斜視図である。 図10は、同上の第2コネクタにおける第2外側シールドの斜視図である。 図11は、同上の第2外側シールドの要部の斜視図である。 図12は、同上の第2コネクタに接続される第2回路基板の回路パターンの下面図である。 図13Aは、図1のA-A線に対応する部分の要部の断面図である。図13Bは、図1のB-B線に対応する部分の要部の断面図である。 図14は、同上のコネクタアセンブリを分解した状態での、図2のXV-XV線に対応する部分におけるコネクタアセンブリの断面図である。 図15は、図2のXV-XV線断面矢視図である。 図16は、図2のXVI-XVI線断面矢視図である。 図17は、図2のXVII-XVII線断面矢視図である。 図18は、図2のXVIII-XVIII線断面矢視図である。 図19は、図2のXIX-XIX線断面矢視図である。 図20は、変形例1に係るコネクタアセンブリの第1コネクタにおける第1外側シールドの斜視図である。 図21は、変形例2に係るコネクタアセンブリの第2コネクタにおける第2外側シールドの斜視図である。
以下、実施形態に係るコネクタ、コネクタアセンブリ、及び接続装置について、図面を用いて説明する。ただし、下記の実施形態は、本開示の様々な実施形態の1つに過ぎない。下記の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、下記の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(1)概要
図1に示すように、本実施形態のコネクタアセンブリ100は、第1コネクタ1(相手側コネクタ)と、第2コネクタ5(コネクタ)と、を備える。コネクタアセンブリ100は、例えば、スマートフォン等の携帯端末に搭載されている複数の回路基板の間を電気的に接続するために用いられる。第1コネクタ1は、例えば、アンテナモジュール(AiP;Antenna in Package)におけるプリント配線板又はフレキシブルプリント配線板等の第1回路基板91(図14~図19参照)に取り付けられる。第2コネクタ5は、例えば、プリント配線板又はフレキシブルプリント配線板等の第2回路基板92(図14~図19参照)に取り付けられる。なお、コネクタアセンブリ100の用途を限定する趣旨ではなく、コネクタアセンブリ100は、例えば、カメラモジュール等の携帯端末以外の電子機器に用いられてもよい。また、コネクタアセンブリ100の用途は、複数の回路基板の間を電気的に接続する用途に限られず、例えば、回路基板とディスプレイとの間、回路基板とバッテリとの間など、複数の部品の間を電気的に接続する用途であればよい。なお、図14~図19以外の図面では、便宜上第1回路基板91及び第2回路基板92の図示を省略している。
第2コネクタ5は、本開示のコネクタである。第2コネクタ5は、第1コネクタ1と嵌合する。従って、第1コネクタ1は、第2コネクタ5(コネクタ)の相手側コネクタである。
図1に示すように、第2コネクタ5は、第1コネクタ1に対して相対的に第1コネクタ1に向かって第1軸A1における一方向に移動することで、第1コネクタ1に嵌合されるように構成されている。以下では、第1コネクタ1と第2コネクタ5とが嵌合する方向(第1軸A1に沿った方向)を上下方向と呼ぶことがある。また、以下では、上下方向に沿って第1コネクタ1と第2コネクタ5とを嵌合させる際に、第1コネクタ1が位置する側を「上」、第2コネクタ5が位置する側を「下」と呼ぶことがある。すなわち、第2コネクタ5は、第1コネクタ1に対して相対的に第1コネクタ1に向かって第1軸A1に沿って上方に移動することで第1コネクタ1に接続されるように構成されている。ただし、これらの方向の規定は、コネクタアセンブリ100の使用形態を限定する趣旨ではない。また、以下では、第1コネクタ1と第2コネクタ5とが嵌合された状態(図2参照)を「嵌合状態」と呼ぶ。
また以下では、第1軸A1と直交する2つの軸を、第2軸A2、第3軸A3という。図1に示すように、第2軸A2は、コネクタアセンブリ100の短手方向に沿った軸である。第3軸A3は、コネクタアセンブリ100の長手方向に沿った軸である。
図1に示すように、第2コネクタ5は、ハウジング(第2ハウジング6)と、端子(第2端子7)と、シールド(第2外側シールド81)と、を備える。第2端子7は、第2ハウジング6に保持される。第2外側シールド81は、第2端子7を周方向に囲むように第2ハウジング6に保持される。本開示において、「周方向」とは、コネクタの外周に沿った方向を意味する。例えば、第2外側シールド81のうちの第2横シールド810に着目している場合、周方向とは、第3軸A3に沿った方向である。また、第2外側シールド81のうちの第2縦シールド820に着目している場合、周方向とは、第2軸A2に沿った方向である。
図1、図10、図13A、図13Bに示すように、第2外側シールド81は、内壁801と、連結部802と、外壁803と、を有する。外壁803は、外側対向部895を有している。内壁801は、内側対向部865を有している。内壁801は、外壁803よりも第2コネクタ5の内側に位置する。本開示において、「コネクタの内側」とは、第1軸A1に沿って見たときにコネクタの中心に近い側を意味する。連結部802は、外壁803と内壁801とを連結する。
図13A、図13Bに示すように、連結部802は、内側連結部806と外側連結部809と上側連結部808とを有している。内側連結部806は、内側対向部865につながっている。内側連結部806は、第2コネクタ5の内側に突となるように湾曲した内側湾曲部860を有している。外側連結部809は、外側対向部895につながっている。外側連結部809は、第2コネクタ5の外側に突となるように湾曲した外側湾曲部890を有している。上側連結部808は、内側連結部806と外側連結部809とをつなぐ。内側湾曲部860と外側湾曲部890とは、第1軸A1と直交する軸(第2軸A2又は第3軸A3)において上側連結部808を介して配置される。外側対向部895と内側対向部865とは、第1軸A1と直交する軸(第2軸A2又は第3軸A3)において間隔を有して互いに対向する。
図11に示すように、内側湾曲部860の外面は、第1部位871と、第2部位872と、を有する。本開示において、ハウジングに保持されているシールドの「外面」とは、ハウジングに近い面と離れた面とのうちの、ハウジングから離れた面を意味する。第2部位872は、周方向において第1部位871と段差を介して連続している。第1部位871は、第2部位872よりも、第2コネクタ5の内側へ突出している。
本実施形態の第2コネクタ5(コネクタ)では、内側湾曲部860の外面が、第2部位872と、第2部位872よりも第2コネクタ5の内側へ向かって突出した第1部位871と、を有している。これにより、第2外側シールド81(シールド)では、第1部位871に対応する部分に突出部88が形成されている。そのため、本実施形態の第2コネクタ5では、例えば第1コネクタ1(相手側コネクタ)が有する第1外側シールド41(相手側シールド)の凹部に突出部88を引っ掛けることで、嵌合状態が不用意に解除されるのを防止することが可能となる。すなわち、本実施形態の第2コネクタ5(コネクタ)は、第1コネクタ1(相手側コネクタ)との嵌合状態を維持しやすい、という利点がある。
また、本実施形態の第2コネクタ5の第2外側シールド81では、突出部88の少なくとも一部は、内側湾曲部860に形成されている(第1部位871に対応する部分)。ここで、例えば湾曲していない壁部(例えば内壁801)のみに突出部を形成する場合には、壁部の一部を切り起こしたり、壁部の表面に例えば溶接等で別部材を接合したりすることで、突出部を形成する必要がある。切り起こしで突出部を形成する場合には、突出部とその周りの部分との間に隙間(空間)ができて、シールド性が低下する可能性がある。また、別部材の接合で突出部を形成する場合には、別部材の準備及び接合等の工程が必要となる。一方、本実施形態の第2外側シールド81のように、突出部88の少なくとも一部を内側湾曲部860に形成する場合、突出部88以外の部分であって内側湾曲部860を含む部分を圧延することで、突出部88を形成することができる。これにより、シールド性の低下の防止及び工程の簡略化を図ることが可能となる。また、突出部88の少なくとも一部が内側湾曲部860に形成されることで、突出部88の全部が壁部(例えば内壁801)に形成される場合と比較して壁部の第1軸A1の寸法を小さくすることが可能となり、第1コネクタ1と第2コネクタ5が嵌合した状態におけるコネクタアセンブリ100の第1軸A1の高さを低くすることができる。
(2)詳細
以下、本実施形態のコネクタアセンブリ100、第1コネクタ1(相手側コネクタ)、第2コネクタ5(コネクタ)、第1接続装置101及び第2接続装置102(接続装置)について、図面を用いてより詳細に説明する。
(2.1)第1コネクタ
第1コネクタ1は、ヘッダ(オスコネクタ)であって、図3~図6に示すように、第1ハウジング2と、複数(ここでは8個)の第1端子3と、第1シールド4と、を備えている。図3~図6では、便宜上、上下を反転させて第1コネクタ1を図示している。
(2.1.1)第1ハウジング
図4に示すように、第1ハウジング2は、絶縁性を有する樹脂材料により、第3軸A3に長い扁平な形状に形成されている。第1ハウジング2において、第3軸A3の中央部分における第2軸A2の両側は、第1軸A1から見て略矩形に切り欠かれている。第1ハウジング2は、第1軸A1から見て(以下、「平面視」ともいう)略H字状に形成されている。
第1ハウジング2は、図4に示すように、第1内底壁21と、第1内周壁22と、第1外底壁23と、第1外周壁24と、一対の保持壁25と、を有している。第1内底壁21、第1内周壁22、第1外底壁23、第1外周壁24、及び一対の保持壁25は、一体に形成されている。
第1内底壁21は、第3軸A3に長い矩形の板状である。
第1内周壁22は、第1内底壁21の周縁から下向き(図4の上向き)に突出しており、平面視で矩形枠状である。具体的には、第1内周壁22は、一対の第1横内側壁221と、一対の第1縦内側壁222と、を備えている。一対の第1横内側壁221は、第1内周壁22のうちで第3軸A3に長い一対の壁である。一対の第1縦内側壁222は、第1内周壁22のうちで第2軸A2に長い一対の壁である。第1内底壁21の内底面及び第1内周壁22の内側面で囲まれた部位は、第2コネクタ5が嵌合する第1嵌合凹部201を構成している。具体的には、第1嵌合凹部201には、第2コネクタ5の台部65が嵌合する。
第1外底壁23は、第1内底壁21の四隅からそれぞれから第2軸A2及び第3軸A3の外側に向かって矩形状に広がる4個の部分底壁から構成される。
第1外周壁24は、第1内周壁22を囲うように、第1外底壁23の周縁から下向きに突出している。第1外周壁24は、4個の第1外側壁240を有している。4個の第1外側壁240は、第1外底壁23における4個の部分底壁に、一対一に対応している。4個の第1外側壁240の各々は、平面視でL字状である。具体的には、4個の第1外側壁240の各々は、第1縦外側壁241と、第1横外側壁242と、を有している。第1縦外側壁241は、第1外側壁240のうちで第2軸A2に長い壁である。第1横外側壁242は、第1外側壁240のうちで第3軸A3に長い壁である。4個の第1外側壁240の各々は、対応する部分底壁の外周縁に沿って形成されている。
一対の保持壁25は、第1内周壁22の第3軸A3における両端に、第1内周壁22の一対の第1縦内側壁222と一体に形成されている。一対の保持壁25の各々は、直方体状である。一対の保持壁25の各々には、その下面、第3軸A3の外側の面、及び第2軸A2の一方側の面にかけて、第1特定端子31が配置される凹部251が形成されている。
第2軸A2において、一対の保持壁25の各々における第2軸A2の両側面は、2個の第1外側壁240の第1横外側壁242の内側面と、それぞれ対向する。保持壁25の側面、第1外底壁23の内底面、及び第1外周壁24の内側面で囲まれた部位は、第2コネクタ5が嵌合する第2嵌合凹部202を構成している。具体的には、第2嵌合凹部202には、第2コネクタ5の第2内周壁62が嵌合する。
第1ハウジング2は、複数の第1端子3及び第1シールド4を保持する。
本実施形態では、複数(8個)の第1端子3のうちのいくつか(6個)の第1端子3(第1接続端子32)は、一対の第1横内側壁221に設けられている。具体的には、一対の第1横内側壁221には、第1接続端子32が3個ずつ保持されている。第1接続端子32は、第1横内側壁221に設けられた凹部に収容されている。また、複数(8個)の第1端子3のうちの残りの第1端子3(第1特定端子31)は、一対の保持壁25に形成された凹部251に収容されている。
本実施形態では、第1外側シールド41が第1外周壁24を挟んでいる。また、本実施形態では、第1シールド4のうちの第1内側シールド45は、第1ハウジング2に形成された溝孔26に収容されている。
(2.1.2)第1端子
第1端子3(相手側端子)は、信号伝送用の端子であって、帯状の金属板を折り曲げることにより形成されている。また、第1端子3には、金めっきが施されている。
複数の第1端子3は、第1特定端子31を1つ以上含んでいる。また、複数の第1端子3は、第1特定端子31以外の端子(第1接続端子32)を1つ以上含んでいる。ここでは、8個の第1端子3のうち、2個が第1特定端子31であり、残りの6個が第1接続端子32である。
2個の第1特定端子31は、第1コネクタ1内において、第3軸A3の両側に配置されている。2個の第1特定端子31は、一対の保持壁25にそれぞれ保持されている。
6個の第1接続端子32は、第3軸A3において、2個の第1特定端子31の間の領域に、第2軸A2の両側に3個ずつ分かれて第3軸A3に並んで配置されている。6個の第1接続端子32は、一対の第1横内側壁221にそれぞれ3個ずつ保持されている。
例えば、第1特定端子31は、相対的に高周波の信号を伝送するための端子である。2個の第1特定端子31は、互いに同じ形状を有している。例えば、2個の第1特定端子31のうちの一方には、第1回路基板91から第2回路基板92に向かう信号電流が流れる。2個の第1特定端子31のうちの他方には、第2回路基板92から第1回路基板91に向かう信号電流が流れる。
第1接続端子32は、相対的に低周波の信号を伝送するための端子である。複数(例えば6個)の第1接続端子32のうちの一部又は全部は、電力を伝送する端子であってよい。ここでは、6個の第1接続端子32は、互いに同じ形状を有している。第1接続端子32は、異なる形状を有する端子があってもよい。
(2.1.2.1)第1特定端子
図5に示すように、第1特定端子31は、保持片311と、端子片312と、第1接点片313と、連結片314と、を有しており、これらを一体に形成して構成されている。
保持片311は、第1特定端子31において、第1ハウジング2に主として保持される部分である。図5に示すように、保持片311は、第3軸A3に厚さを有する略矩形の平板状である。保持片311の第2軸A2の両側の端面には、第1ハウジング2が第1特定端子31を保持するための一対の保持凸部が形成されている。保持片311は、連結片314の側端(第3軸A3における外側端)から第1軸A1における上方向に突出している。
端子片312は、第1軸A1に厚さを有する平板状である。端子片312は、保持片311の上端面から第3軸A3に沿って突出している。端子片312の幅寸法(第2軸A2の寸法)は、保持片311において保持凸部が形成されている部分の幅寸法よりも一段階小さい。図1に示すように、端子片312の一面(上面)は、第1ハウジング2の第1外底壁23の上面に露出している。
第1接点片313は、第2軸A2に厚さを有する略矩形の平板状である。第1接点片313は、連結片314の第2軸A2の一端から第1軸A1における上方向に突出している。図3に示すように、第1接点片313の第2軸A2の外側の面は、第1ハウジング2の第2嵌合凹部202に露出している。第1接点片313は、第2特定端子71に接触するように構成された第1接点315(凹部)を有している。第1接点315は、第1接点片313において、第2嵌合凹部202に露出する外側の面にある。
連結片314は、第1軸A1に厚さを有する略矩形の平板状である。連結片314は、保持片311と第1接点片313とを連結している。具体的には、連結片314の第3軸A3における外側端に保持片311がつながっており、連結片314の第2軸A2における一側端に端子片312がつながっている。
第1特定端子31は、例えば、第1ハウジング2の保持壁25の凹部251の第3軸A3の外側の溝に、保持片311が圧入されることにより、第1ハウジング2に保持される(図3参照)。第1コネクタ1が第2コネクタに嵌合されていない状態で、第1接点片313は、第2軸A2において第1ハウジング2の保持壁25(凹部251の溝の底面)から離れていてもよい。
図3に示すように、2つの第1特定端子31は、連結片314から第1接点片313が延出する向きが、第2軸A2において互いに反対である。2つの第1特定端子31は、第1軸A1に沿って見て、第1ハウジング2の中心を基準として回転対称性を有するように配置されている。
図16に示すように、第1特定端子31は、第1回路基板91の導体パターン911(図7参照)と接続される。具体的には、第1特定端子31は、端子片312の上面(厚さ方向と交差する面)で、第1回路基板91の導体パターン911と半田により接合される。
(2.1.2.2)第1接続端子
図5に示すように、第1接続端子32は、延出片321と、接触片322と、つなぎ片323と、端子片324と、を有しており、これらを一体に形成して構成されている。延出片321と接触片322は、嵌合状態で第2接続端子72と接触する接点を有している。
延出片321は、第2軸A2に厚さを有する略矩形の平板状である。図3に示すように、延出片321の第2軸A2の内側の面は、第1ハウジング2の第1嵌合凹部201に露出している。
接触片322は、第2軸A2に厚さを有する略矩形の平板状である。図3に示すように、接触片322の第2軸A2の外側の面は、第1ハウジング2の第2嵌合凹部202に露出している。
つなぎ片323は、延出片321の下端と接触片322の下端とをつなぐようにU字状に湾曲している。つなぎ片323の下面は、第1ハウジング2の第1横内側壁221の下面に露出している。
端子片324は、第1軸A1に厚さを有する略矩形の平板状である。端子片324は、接触片322の上端から第2軸A2に沿って外向きに突出している。図1に示すように、端子片324の上面は、第1ハウジング2の上面に露出している。
第1接続端子32は、例えば同時成形によって、第1ハウジング2と一体に形成される。
図14、図15に示すように、第1接続端子32は、第1回路基板91の導体パターン912(第1特定端子31が接続されている導体パターン911とは別の導体パターン;図7参照)と接続される。具体的には、第1接続端子32は、端子片324の上面(厚さ方向と交差する面)で、第1回路基板91の導体パターン912と接続される。
(2.1.3)第1シールド
第1シールド4は、電磁波を遮蔽するための電磁シールドである。第1シールド4は、第1端子3及び第2端子7を流れる信号電流に対する外来ノイズ(電磁波)の影響を低減する。また、第1シールド4は、第1端子3及び第2端子7を流れる信号電流に起因するノイズ(電磁波)が、外部の電気機器等に与える影響を低減する。
図3に示すように、第1シールド4は、複数の第1端子3のうちの少なくとも1つを囲む。第1シールド4は、複数の第1端子3のうち、少なくとも第1特定端子31を囲む。ここでは、第1シールド4は、複数の第1特定端子31を囲み、複数の第1接続端子32を囲む。
第1シールド4の材料は、例えば、リン青銅、コルソン銅等の銅合金、ステンレス、洋白等から選択される。
図5、図6に示すように、第1シールド4は、第1外側シールド41と、第1内側シールド45と、を備える。
(2.1.3.1)第1外側シールド
図3に示すように、第1外側シールド41は、第1ハウジング2の第1外周壁24に保持される。第1外側シールド41は、複数の第1端子3を囲んでいる。
図6に示すように、第1外側シールド41は、一対の第1横シールド410と、一対の第1縦シールド420と、を備える。
一対の第1横シールド410は、第3軸A3に延在する。図3に示すように、第1横シールド410は、第1外側壁240における第1横外側壁242の外側面を覆う。一対の第1横シールド410の各々は、隣り合う2つの第1横外側壁242の間の隙間に架け渡されるように、隣り合う2つの第1横外側壁242に跨がって設けられる。また、第1横シールド410は、第1横外側壁242の下面の少なくとも一部を覆う。
一対の第1縦シールド420は、第2軸A2に延在する。図3に示すように、第1縦シールド420は、第1外側壁240における第1縦外側壁241の外側面を覆う。一対の第1縦シールド420の各々は、隣り合う2つの第1縦外側壁241の間の隙間に架け渡されるように、隣り合う2つの第1縦外側壁241に跨がって設けられる。また、第1縦シールド420は、第1縦外側壁241の下面の少なくとも一部を覆う。
図6に示すように、一対の第1横シールド410は、それぞれ、一対の第1縦シールド420の両方と繋がっている。従って、第1外側シールド41は、平面視で四角枠状に形成されている。第1外側シールド41(一対の第1横シールド410及び一対の第1縦シールド420)は、例えば絞り加工により形成されている。第1横シールド410の第3軸A3における端部と第1縦シールド420の第2軸A2における端部とは、つなぎ目なく(シームレスに)つながっている。そのため、第1外側シールド41は、第1端子3を、周方向にシームレスに囲んでいる。
図6に示すように、第1横シールド410は、第1側壁部411と、第1連結部412と、湾曲部414と、第3側壁部413と、接合部415と、を有している。
第1側壁部411は、第2軸A2に厚さを有する略矩形の平板状である。第1側壁部411は、第1軸A1(上下方向)に延在している。また、第1側壁部411は、第3軸A3に延在している。
第1連結部412は、第1側壁部411の下端に連結されている。第1連結部412は、第1側壁部411の下端から、第2軸A2の内側へと湾曲している。第1連結部412は、具体的には第3軸A3から見てL字状の形状に湾曲している。第1横シールド410は、第1連結部412を少なくとも1つ(ここでは複数)有している。複数の第1連結部412は、第2軸A2に離れて並んでいる。第1横シールド410では、第3軸A3の両端に、第1連結部412が1つずつ設けられている。
湾曲部414は、第1連結部412の先端から、上方へと湾曲している。湾曲部414は、第1連結部412の第3軸A3における内側の部分に設けられている。第1連結部412と湾曲部414とは、第3軸A3から見て第1軸A1の下方に向けて突出するようにU字状に湾曲している。
第3側壁部413は、第2軸A2に厚さを有する板状である。第3側壁部413は、湾曲部414の先端に連結されている。第3側壁部413は、第2軸A2において、第1側壁部411と対向する。第3側壁部413は、第1側壁部411より第1コネクタ1の内側に位置する。第3側壁部413の第3軸A3における一方側の端面には、第1ハウジング2が第1横シールド410を保持するための保持凸部が形成されている。4個の第3側壁部413が、第1ハウジング2における第1外周壁24の4個の第1横外側壁242の内面に形成された凹所243にそれぞれ挿入(圧入)されることで、第1外側シールド41が第1ハウジング2に保持される。
接合部415は、第1側壁部411の上端に連結されている。接合部415は、第1側壁部411の上端から、第2軸A2の外側へと湾曲し、第2軸A2に沿って延びている。図18、図19に示すように、接合部415の上面は、第1回路基板91のグランドパターン910(図7参照)に接続される。
図6に示すように、第1横シールド410は、その外面に、凹所47を有している。より詳細には、第1横シールド410では、第1側壁部411の外面に、矩形状に凹んだ凹所47が形成されている。凹所47は、第1側壁部411における第3軸A3の両端部(第1連結部412が形成されている部分)に、1つずつ形成されている。このように、第1外側シールド41の第1横シールド410の第1側壁部411の外面は、基準面416(平坦な面)と、基準面416より窪んだ凹面417と、を有している。
図6に示すように、基準面416と凹面417とは、凹面417の周縁において、傾斜面419でつながっている。凹所47は、縁部分(四辺)が外側に広がるように傾斜したトレー状である。
図6に示すように、第1縦シールド420は、第1側壁部421と、第1連結部422と、接合部425と、を有している。
第1側壁部421は、第3軸A3に厚さを有する略矩形の平板状である。第1側壁部421は、第1軸A1(上下方向)に延在している。また、第1側壁部421は、第2軸A2に延在している。第1縦シールド420の第1側壁部421は、第1横シールド410の第1側壁部411と、つなぎ目なく(シームレスに)つながっている。
第1連結部422は、第1側壁部421の下端に連結されている。第1連結部422は、第1側壁部421の下端から、第3軸A3の内側へと湾曲している。第1連結部422は、具体的には第2軸A2から見てL字状の形状に湾曲している。第1縦シールド420は、第1連結部422を少なくとも1つ(ここでは複数)有している。複数の第1連結部422は、第2軸A2に離れて並んでいる。第1縦シールド420では、第2軸A2の両端に、第1連結部422が1つずつ設けられている。第1縦シールド420の第1連結部422は、第1横シールド410の第1連結部412と、つなぎ目なく(シームレスに)つながっている。
接合部425は、第1側壁部421の上端に連結されている。接合部425は、第1側壁部421の上端から、第3軸A3の外側へと湾曲し、第3軸A3に沿って延びている。図14~図17に示すように、接合部425の上面は、第1回路基板91のグランドパターン910(図7参照)に接続される。第1縦シールド420の接合部425は、第1横シールド410の接合部415と、つなぎ目なく(シームレスに)つながっている。
図6に示すように、第1外側シールド41は、つなぎ部430を更に有する。つなぎ部430は、第1軸A1に厚さを有する板状である。つなぎ部430は、第1軸A1に沿って見て、三角形状である。つなぎ部430は、第1横シールド410と第1縦シールド420とがつながっている部分に設けられており、第1横シールド410の第3軸A3における一端の下側端と、第1縦シールド420の第2軸A2における一端の下側端と、をつないでいる。
第1縦シールド420は、第1横シールド410と共に第1ハウジング2に保持されている。
図3に示すように、第3軸A3において、第1特定端子31の保持片311の外側面と第1縦シールド420の第1側壁部421の中央部分とが、対向している。第1縦シールド420の第1側壁部421の第2軸A2の寸法は、第1特定端子31の第2軸A2の寸法よりも大きい。第3軸A3から見て、第1特定端子31の全体が、第1側壁部421に含まれている。また、本実施形態では、第1側壁部421は、第1特定端子31の保持片311と平行である。
図6に示すように、第1縦シールド420は、その外面に、凹所47を有している。より詳細には、第1縦シールド420では、第1側壁部421の外面に、矩形状に凹んだ凹所47が形成されている。第1側壁部421における第2軸A2の中央よりも一方側及び他方側に、凹所47が1つずつ形成されている。このように、第1外側シールド41の第1縦シールド420の第1側壁部421の外面は、基準面426(平坦な面)と、基準面426より窪んだ凹面427と、を有している。
図6、図14に示すように、基準面426と凹面427とは、凹面427の周縁において、傾斜面429でつながっている。凹所47は、縁部分(四辺)が外側に広がるように傾斜したトレー状である。
このように、相手側シールド(第1外側シールド41)は、その外面に、凹所47を有している。便宜上、第1側壁部411,421を区別せずに第1側壁部401と呼ぶと、第1外側シールド41では、第1側壁部401の外面に、矩形状に凹んだ凹所47が形成されている。また、基準面416,426を区別せずに基準面406と呼び、凹面417,427を区別せずに凹面407と呼ぶと、第1外側シールド41は外壁(第1側壁部401)を有しており、外壁の外面は、基準面406(平坦な面)と、基準面406より窪んだ凹面407と、を有している。また、傾斜面419,429を区別せずに傾斜面409と呼ぶと、凹面407は、傾斜面409を介して基準面406とつながっている。
(2.1.3.2)第1内側シールド
第1内側シールド45は、複数の第1端子3のうちの2つの第1端子3の間に配置される。ここでは、第1内側シールド45は、第1特定端子31と第1接続端子32との間に配置される。
図3、図5に示すように、本実施形態では、第1シールド4は、第1内側シールド45を2個備えている。2個の第1内側シールド45は、1個の第1特定端子31と複数(6個)の第1接続端子32との間、及び複数の第1接続端子32と別の1個の第1特定端子31との間をそれぞれ区切るように、第3軸A3に並んで配置されている。
このように、第1内側シールド45が、2個の第1特定端子31の間に配置されていることで、一方の第1特定端子31に流れる信号電流に起因するノイズが、他方の第1特定端子31及び第1接続端子32に流れる信号電流に与える影響を、低減することが可能となる。すなわち、2個の第1特定端子31間の絶縁性(アイソレーション)を向上させることが可能となる。
図5に示すように、第1内側シールド45は、主片451と、対向片452と、一対の支持片453と、を有する。
主片451は、第3軸A3に厚さを有し、第2軸A2に長い矩形の板状である。対向片452は、第3軸A3に厚さを有し、主片451の第2軸A2の中央部分における下端面から下方に延出する板状である。一対の支持片453は、主片451の下端面において第2軸A2における対向片452の両側から下方に延出する板状である。
図3、図16に示すように、第1内側シールド45は、第1ハウジング2に固定されている。対向片452及び一対の支持片453が、第1縦内側壁222の上面に形成された溝部に収容されている。対向片452の第3軸A3の内側の面は、第1嵌合凹部201に露出する。一対の支持片453の各々の第2軸A2の外側の面は、第2嵌合凹部202に露出する。また、主片451の下面のうちで支持片453よりも外側の一部分は、第2嵌合凹部202に露出する。
ここでは、第1シールド4が第1回路基板91のグランドパターン910に接続されていない状態では、第1外側シールド41と第1内側シールド45とは、互いに分離されており、互いに電気的に接続されていない。
(2.2)第2コネクタ
第2コネクタ5は、ソケット(メスコネクタ)であって、図1、図8~図10に示すように、第2ハウジング6と、複数(ここでは8個)の第2端子7と、第2シールド8と、を備えている。
(2.2.1)第2ハウジング
図8に示すように、第2ハウジング6は、絶縁性を有する樹脂材料により、第3軸A3に長い扁平な略直方体状に形成されている。第2ハウジング6において、第3軸A3の中央部分における第2軸A2の両側は、第1軸A1から見て略矩形に切り欠かれている。また、第2ハウジング6において、第2軸A2の中央部分における第3軸A3の両側は、第1軸A1から見て略矩形に切り欠かれている。
第2ハウジング6は、図8に示すように、第2内底壁61と、第2内周壁62と、第2外底壁63と、第2外周壁64と、台部65と、を有している。第2内底壁61、第2内周壁62、第2外底壁63、第2外周壁64及び台部65は、一体に形成されている。
第2内底壁61は、第3軸A3に長い矩形の板状である。
第2内周壁62は、第2内底壁61の周縁から上向きに突出している。具体的には、第2内周壁62は、一対の第2内側壁621と、4つの突出壁622と、を備えている。一対の第2内側壁621は、第3軸A3に長い一対の壁である。一対の第2内側壁621は、第2内底壁61の第2軸A2の両端において、第3軸A3の中央付近(後述の第2外底壁63の部分底壁同士の間の領域)に設けられている。4つの突出壁622は、一対の第2内側壁621の第3軸A3の両端から第3軸A3に沿って延出している。4つの突出壁622は、第2内底壁61(底壁)から上方に突出している。4つの突出壁622のうちの2つは、第2軸A2において互いに対向し、4つの突出壁622のうちの残り2つは、第2軸A2において互いに対向する。互いに対向する2つの突出壁622のうちの一方には、第1軸A1に沿って延びる溝状の収容部623が形成されている。互いに対向する2つの突出壁622のうちの他方には、第1軸A1に沿って延びる溝状の溝部624が形成されている。第2ハウジング6において、収容部623と溝部624とが対向する領域には、第1軸A1において底壁(第2内底壁61)を貫通する開口部66が形成されている。収容部623内の空間、溝部624内の空間、及び開口部66は、互いにつながっている。
台部65は、第3軸A3に長い直方体状であって、第2内底壁61の中央から上向きに突出している。第2内底壁61の内底面、第2内周壁62の内側面、及び台部65の外側面で囲まれた部位は、第1コネクタ1が嵌合する第3嵌合凹部601を構成している。具体的には、第3嵌合凹部601には、第1コネクタ1の第1内周壁22が嵌合する。
第2外底壁63は、第2内底壁61の4個の角部それぞれから第1軸A1と直交する平面に矩形状に広がる4個の部分底壁から構成される。
第2外周壁64は、第2内周壁62を囲うように、第2外底壁63の周縁から上向きに突出している。第2外周壁64は、平面視で四辺それぞれの中央部分が切り欠かれた矩形枠状である。第2外周壁64は、周方向に延在している。
第2内周壁62の外側面、第2外底壁63の内底面、及び第2外周壁64の内側面で囲まれた部位は、第4嵌合凹部602を構成している。第4嵌合凹部602には、第1コネクタ1と第2コネクタ5が嵌合した状態で、第1コネクタ1の第1外周壁24が嵌合する。
第2ハウジング6は、複数の第2端子7及び第2シールド8を保持する。
本実施形態では、複数(8個)の第2端子7のうちのいくつか(6個)の第2端子7(第2接続端子72)は、それぞれ第2内側壁621及び台部65に跨がって設けられている。具体的には、一対の第2内側壁621の各々に、第2接続端子72が3個ずつ設けられている。また、本実施形態では、複数(8個)の第2端子7のうちの残りの第2端子7(第2特定端子71)は、第2軸A2において対向する2個の突出壁622の間に配置されている。
本実施形態では、第2シールド8のうちの第2外側シールド81は、第2外周壁64を挟んでいる。また、本実施形態では、第2シールド8のうちの第2内側シールド85は、第2ハウジング6に形成された溝孔67に配置されている。第2内側シールド85は、例えば同時成形によって、第2ハウジング6と一体に形成される。
(2.2.2)第2端子
第2端子7(端子)は、信号伝送用の端子であって、帯状の金属板を折り曲げることにより形成されている。また、第2端子7には、金めっきが施されている。複数の第2端子7は、第1コネクタ1と第2コネクタ5とが嵌合した嵌合状態において、第1コネクタ1の複数の第1端子3にそれぞれ接触する。
複数の第2端子7は、第2特定端子71を1つ以上含んでいる。また、複数の第2端子7は、第2特定端子71以外の端子(第2接続端子72)を1つ以上含んでいる。ここでは、8個の第2端子7のうち、2個が第2特定端子71であり、残りの6個が第2接続端子72である。
2個の第2特定端子71は、第2コネクタ5内において、第3軸A3の両側に配置されている。2個の第2特定端子71の各々は、2個の突出壁622の間に配置されている。
6個の第2接続端子72は、第3軸A3において、2個の第2特定端子71の間の領域に、第2軸A2の両側に3個ずつ分かれて第3軸A3に並んで配置されている。6個の第2接続端子72は、一対の第2内側壁621にそれぞれ3個ずつ保持されている。
例えば、第2特定端子71は、相対的に高周波の信号を伝送するための端子である。2個の第2特定端子71は、互いに同じ形状を有している。例えば、2個の第2特定端子71のうちの一方には、第1回路基板91から第2回路基板92に向かう信号電流が流れ、2個の第2特定端子71のうちの他方には、第2回路基板92から第1回路基板91に向かう信号電流が流れる。
第2接続端子72は、相対的に低周波の信号を伝送するための端子である。複数(例えば6個)の第2接続端子72のうちの一部又は全部は、電力を伝送する端子であってよい。6個の第2接続端子72は、互いに同じ形状を有している。第2接続端子72は、異なる形状を有する端子があってもよい。
(2.2.2.1)第2特定端子
第2特定端子71は、嵌合状態において第1特定端子31(相手側端子)と接触して第1特定端子31と接続される。
図9に示すように、第2特定端子71は、端子片714と、第2接点片713と、保持片715と、連結片712と、を有しており、これらを一体に形成して構成されている。
連結片712は、第1軸A1に厚さを有する略矩形の平板状である。連結片712は、端子片714と、第2接点片713と、保持片715と、を連結している。具体的には、連結片712の第2軸A2の第1端に第2接点片713がつながっており、連結片712の第2軸A2の第2端に保持片715がつながっている。また端子片714は、連結片712の第3軸A3の側端につながっている。
端子片714は、第1軸A1に沿って見て略矩形の板状である。端子片714は、連結片712から第3軸A3に沿って突出している。端子片714は、連結片712において、第2接点片713がつながる部分(第2軸A2における第1端)と保持片715がつながる部分(第2軸A2における第2端)との間の部分に連結されている。端子片714は、第1軸A1に厚さを有する略矩形の平板状の部分(平板部)と、平板部と連結片712との間を湾曲しながらつなぐ湾曲部とを有している。湾曲部によって、端子片714の平板部の下面は、連結片712の下面よりも、下側に位置している。端子片714(平板部)は、第2回路基板92に接続されるように構成されている。
第2接点片713は、第2特定端子71(端子)において、第1特定端子31(相手側端子)と接触する部分である。第2接点片713は、連結片712の第2軸A2における第1端から上方向に突出している。第2接点片713は、第1特定端子31に接触するように構成された第2接点711を有している。第2特定端子71は、第3軸A3に沿って見てC字状に湾曲しており、湾曲部分の突出端が、第2接点711である。第2接点711は、第1接点片313の第1接点315に接触する。
保持片715は、第2特定端子71において、第2ハウジング6に保持される部分である。図9に示すように、保持片715は、第2軸A2に厚さを有する略矩形の平板状である。保持片715は、連結片712の第2軸A2における第2端から、上方向に突出している。保持片715の第3軸A3の両側の端面には、第2ハウジング6が第2特定端子71を保持するための一対の保持凸部が形成されている。保持片715は、突出壁622に形成された収容部623に保持される。具体的には、保持片715は、一対の保持凸部が、溝状の収容部623の内側面に圧入されることで、第2ハウジング6に保持される(図1参照)。保持片715が収容部623に保持された状態で、第2接点片713は、溝部624に収容される。また、保持片715が収容部623に保持された状態で、連結片712は、開口部66に配置される。保持片715が収容部623に保持された状態で、保持片715以外の第2特定端子71の部分(連結片712、第2接点片713、及び端子片714)は、第2ハウジング6に接触していない(隙間が空いている)。ただし、これに限らず、第2特定端子71の保持片715以外の部分が、第2ハウジング6に接触してもよい。保持片715は、第1コネクタ1と第2コネクタ5とが嵌合した嵌合状態において、第1特定端子31に接触しない(離れる)ように構成される。第2接点片713と保持片715とは、第2軸A2に沿って対向配置される。
図16に示すように、第2特定端子71は、第2回路基板92の導体パターン921(図12参照)と接続される。具体的には、第2特定端子71は、端子片714の下面(厚さ方向と交差する面)で、第2回路基板92の導体パターン921と接続される。
(2.2.2.2)第2接続端子
図9に示すように、第2接続端子72は、接触片721と、ばね片722と、立ち上がり片723と、立ち下がり片724と、つなぎ片725と、端子片726と、を有しており、これらを一体に形成して構成されている。接触片721と立ち上がり片723は、嵌合状態で第1接続端子32と接触する接点を有している。
接触片721は、第2軸A2に厚さを有する板状であって、第3軸A3から見てC字状に湾曲している。接触片721の第2軸A2の外側の面は、接触片721の第2軸A2の両側が中央部分よりも徐々に薄くなるように傾斜している。嵌合状態において、接触片721は、第1接続端子32の延出片321に接触する。
ばね片722は、第3軸A3から見てU字状に形成されている。ばね片722は、上側の開口の寸法が変るように第2軸A2に弾性変形する。ばね片722の弾性力によって、接触片721は、嵌合状態において第1接続端子32と弾性的に接触する。
立ち上がり片723は、第2軸A2に厚さを有する略矩形の板状である。立ち上がり片723の下端は、ばね片722の上端と繋がっている。嵌合状態において、立ち上がり片723は、第1接続端子32と接触する。
立ち上がり片723は、上下方向の途中に段差7230を有している。嵌合状態において、立ち上がり片723における段差7230よりも上側の部分は、第1接続端子32の接触片322に接触する。
立ち下がり片724は、第2軸A2に厚さを有する略矩形の平板状である。立ち下がり片724の第3軸A3における両側の端面には、第2ハウジング6が第2接続端子72を保持するための一対の保持凸部が形成されている。
つなぎ片725は、立ち上がり片723の上端と立ち下がり片724の上端とをつなぐように逆U字状に湾曲している。つなぎ片725は、第2接続端子72に、第2軸A2に沿った力に対する反発力(弾性力)を与える。
端子片726は、第1軸A1に厚さを有する略矩形の平板状である。端子片726は、立ち下がり片724の下端から第2軸A2に沿って外向きに突出している。端子片726の下面は、第2ハウジング6の下面に露出している。
図17に示すように、第2接続端子72は、第2回路基板92の導体パターン922(第2特定端子71が接続されている導体パターン921とは別の導体パターン;図12参照)と接続される。具体的には、第2接続端子72は、端子片726の下面(厚さ方向と交差する面)で、第2回路基板92の導体パターン922と接続される。
(2.2.3)第2シールド
第2シールド8は、電磁波を遮蔽するための電磁シールドである。第2シールド8は、第1端子3及び第2端子7を流れる信号電流に対する外来ノイズ(電磁波)の影響を低減する。また、第2シールド8は、第1端子3及び第2端子7を流れる信号電流に起因するノイズ(電磁波)が、外部の電気機器等に与える影響を低減する。第2シールド8は、嵌合状態において、第1シールド4と接触する。
図1に示すように、第2シールド8は、複数の第2端子7のうちの少なくとも1つを囲む。第2シールド8は、複数の第2端子7のうち、少なくとも第2特定端子71を囲む。ここでは、第2シールド8は、複数の第2特定端子71を囲み、複数の第2接続端子72を囲む。
第2シールド8の材料は、例えば、リン青銅、コルソン銅等の銅合金、ステンレス、洋白等から選択される。
図9、図10に示すように、第2シールド8は、第2外側シールド81と、第2内側シールド85と、を備える。
(2.2.3.1)第2外側シールド
図1に示すように、第2外側シールド81は、第2ハウジング6の第2外周壁64に保持される。第2外側シールド81は、複数の第2端子7を囲んでいる。
図10に示すように、第2外側シールド81は、一対の第2横シールド810と、一対の第2縦シールド820と、を備える。
一対の第2横シールド810は、周方向に延在する。図1に示すように、一対の第2横シールド810は、第3軸A3に延在する。一対の第2横シールド810は、第2外周壁64のうちの第3軸A3に沿った側壁の外側面を覆う。一対の第2横シールド810の各々は、第3軸A3で隣り合う側壁に跨がるように、設けられる。また、一対の第2横シールド810は、第2外周壁64のうちの第3軸A3に沿った側壁の上面及び内側面を覆う。
一対の第2縦シールド820は、周方向に延在する。図1に示すように、一対の第2縦シールド820は、第2軸A2に延在する。一対の第2縦シールド820は、第2外周壁64のうちの第2軸A2に沿った側壁の外側面を覆う。一対の第2縦シールド820の各々は、第2軸A2で隣り合う側壁に跨がるように、設けられる。また、一対の第2縦シールド820は、第2外周壁64のうちの第2軸A2に沿った側壁の上面及び内側面を覆う。
一対の第2横シールド810及び一対の第2縦シールド820は、平面視で矩形枠状となるよう一体に形成されている。第2外側シールド81(一対の第2横シールド810及び一対の第2縦シールド820)は、例えば絞り加工により形成されている。第2横シールド810の第3軸A3における端部と第2縦シールド820の第2軸A2における端部とは、つなぎ目なく(シームレスに)つながっている。そのため、第2外側シールド81は、第2端子7を、周方向にシームレスに囲んでいる。第2横シールド810と第2縦シールド820とがつながっている角部の内側には、切り欠き83が形成されている。
図10に示すように、第2横シールド810は、第2側壁部811と、第2連結部812と、第4側壁部813と、延在部814と、接合部815と、を有している。
第2側壁部811は、第2軸A2に厚さを有する矩形の平板状である。第2側壁部811は、第1軸A1(上下方向)に延在している。また、第2側壁部811は、第3軸A3に延在している。第2側壁部811は、内側対向部866を有している。
第4側壁部813は、第2軸A2に厚さを有する板状である。第4側壁部813は、第2軸A2において第2側壁部811の外側にあり、第2側壁部811と対向する。第4側壁部813は、第3軸A3において第2横シールド810の全長に亘って設けられている。第4側壁部813は、外側対向部896を有している。外側対向部896と内側対向部866とは、第2軸A2において間隔を有して互いに対向している。
第2連結部812は、第2側壁部811と第4側壁部813とを連結する。第2連結部812は、第2側壁部811の上端と第4側壁部813の上端とを連結する。
図13Aに示すように、第2連結部812は、内側連結部816と、上側連結部818と、外側連結部819と、を有している。
上側連結部818は、第3軸A3に沿って延在し第1軸A1に厚さを有する平板状である。上側連結部818は、内側連結部816と外側連結部819とをつなぐ。上側連結部818は、第2ハウジング6の第2外周壁64の上面を覆う。上側連結部818の下端は、内側対向部866と外側対向部896との間の空間に面している。
内側連結部816は、上側連結部818と第2側壁部811とをつないでいる。内側連結部816は、内側対向部866につながっている。図13Aにおいて、仮想線M1よりも上側が内側連結部816であり、下側が内側対向部866(第2側壁部811)である。内側連結部816は、内側湾曲部861を有している。
図13Aに示すように、内側湾曲部861は、第2コネクタ5の内側に突となるように湾曲している。内側湾曲部861は、上側連結部818の第2軸A2の内側の端部から、下方へ向かって湾曲している。内側湾曲部861の下端は、内側対向部866の上端とつながっている。
外側連結部819は、上側連結部818と第4側壁部813とをつないでいる。外側連結部819は、外側対向部896につながっている。図13Aにおいて、仮想線M1よりも上側が外側連結部819であり、下側が外側対向部896(第4側壁部813)である。外側連結部819は、外側湾曲部891を有している。
図13Aに示すように、外側湾曲部891は、第2コネクタ5の外側に突となるように湾曲している。外側湾曲部891は、上側連結部818の第2軸A2の外側の端部から、下方へ向かって湾曲している。外側湾曲部891の下端は、外側対向部896の上端とつながっている。
内側湾曲部861と外側湾曲部891とは、上側連結部818を介して第2軸A2において配置されている。
第2側壁部811の内側対向部866は、内側連結部816の下方に配置されている。内側対向部866は、第2軸A2において外側対向部896と間隔を有して対向する(図13A参照)。内側対向部866は、上側連結部818を介さずに、第2軸A2において外側対向部896と対向する。内側対向部866は、空間又は第2ハウジング6(第2外周壁64)を介して、外側対向部896と対向する。内側対向部866の上端は、内側湾曲部861につながっている。
第4側壁部813の外側対向部896は、外側連結部819の下方に配置されている。外側対向部896は、第2軸A2において内側対向部866と間隔を有して対向する(図13A参照)。外側対向部896の上端は、外側湾曲部891につながっている。
図13Aに示すように、第2側壁部811、第2連結部812、及び第4側壁部813は、第3軸A3から見て第1軸A1の上方に向けて突出するように、逆U字状につながっている。
図10、図11に示すように、第2横シールド810は、その外面に、突出部88を有している。突出部88は、第2横シールド810における第3軸A3の両端部(第1横シールド410において凹所47が形成されている部分に対応する部分)に、1つずつ形成されている。突出部88については、後述する。
図11、図13Aに示すように、第2側壁部811は、第2連結部812から離れた下端に、傾斜面845を有している。傾斜面845は、下端に向かうにつれて第2側壁部811の厚さが小さくなるように傾斜している。傾斜面845は、突出部88の下方の位置に形成されている。
図10に示すように、延在部814は、第2軸A2に厚さを有する板状である。延在部814は、第2側壁部811の下端における第3軸A3の中央部分から下方へ突出する。延在部814は、第2軸A2において第4側壁部813と対向する。延在部814の第3軸A3における両側の端面には、第2ハウジング6が第2横シールド810を保持するための一対の保持凸部が形成されている。延在部814が、第2ハウジング6における第2外周壁64の切り欠かれた部分に挿入(圧入)されることで、第2外側シールド81が第2ハウジング6に保持される。
接合部815は、第4側壁部813の下端から、第2軸A2の外側へと湾曲している。接合部815は、第4側壁部813の下端における第3軸A3の中央部分及び両端部分から延在している。第4側壁部813の下端において、接合部815が設けられていない部分には、矩形状の切り欠き8130が形成されている。図18、図19に示すように、接合部815の下面は、第2回路基板92のグランドパターン920(図12参照)に接続される。
第2側壁部811と第4側壁部813との間に第2ハウジング6の第2外周壁64が配置されている。
第2軸A2から見て、第2接続端子72の外側には、第2横シールド810の第2側壁部811及び延在部814と、第4側壁部813と、が対向している。そのため、第2軸A2において、第2接続端子72は、第2側壁部811及び延在部814と第4側壁部813とで、二重にシールドされている。
図10に示すように、第2縦シールド820は、第2側壁部821と、第2連結部822と、第4側壁部823と、接合部825と、を有している。
第2側壁部821は、第3軸A3に厚さを有する矩形の平板状である。第2側壁部821は、第1軸A1(上下方向)に延在している。また、第2側壁部821は、第2軸A2に延在している。第2側壁部821は、内側対向部867を有している。
第4側壁部823は、第3軸A3に厚さを有する板状である。第4側壁部823は、第3軸A3において第2側壁部821の外側にあり、第2側壁部821と対向する。第4側壁部823は、第2軸A2において第2縦シールド820の全長に亘って設けられている。第2縦シールド820の第4側壁部823は、第2横シールド810の第4側壁部813と、つなぎ目なく(シームレスに)つながっている。第4側壁部823は、外側対向部897を有している。外側対向部897と内側対向部867とは、第3軸A3において間隔を有して互いに対向している。
第2連結部822は、第2側壁部821と第4側壁部823とを連結する。第2連結部822は、第2側壁部821の上端と第4側壁部823の上端とを連結する。第2縦シールド820の第2連結部822は、第2横シールド810の第2連結部812と、つなぎ目なく(シームレスに)つながっている。
図13Bに示すように、第2連結部822は、内側連結部826と、上側連結部828と、外側連結部829と、を有している。
上側連結部828は、第2軸A2に沿って延在し第1軸A1に厚さを有する平板状である。上側連結部828は、内側連結部826と外側連結部829とをつなぐ。上側連結部828は、第2ハウジング6の第2外周壁64の上面を覆う。上側連結部828の下端は、内側対向部867と外側対向部897との間の空間に面している。
内側連結部826は、上側連結部828と第2側壁部821とをつないでいる。内側連結部826は、内側対向部867につながっている。図13Bにおいて、仮想線M2よりも上側が内側連結部826であり、下側が内側対向部867(第2側壁部821)である。内側連結部826は、内側湾曲部862を有している。
図13Bに示すように、内側湾曲部862は、第2コネクタ5の内側に突となるように湾曲している。内側湾曲部862は、上側連結部828の第3軸A3の内側の端部から、下方へ向かって湾曲している。内側湾曲部862の下端は、内側対向部867の上端とつながっている。
外側連結部829は、上側連結部828と第4側壁部823とをつないでいる。外側連結部829は、外側対向部897につながっている。図13Bにおいて、仮想線M2よりも上側が外側連結部829であり、下側が外側対向部897(第4側壁部823)である。外側連結部829は、外側湾曲部892を有している。
図13Bに示すように、外側湾曲部892は、第2コネクタ5の外側に突となるように湾曲している。外側湾曲部892は、上側連結部828の第3軸A3の外側の端部から、下方へ向かって湾曲している。外側湾曲部892の下端は、外側対向部897の上端とつながっている。
内側湾曲部862と外側湾曲部892とは、上側連結部828を介して第3軸A3において配置されている。
第2側壁部821の内側対向部867は、内側連結部826の下方に配置されている。内側対向部867は、第3軸A3において外側対向部897と間隔を有して対向する(図13B参照)。内側対向部867は、上側連結部828を介さずに、第3軸A3において外側対向部897と対向する。内側対向部867は、空間又は第2ハウジング6(第2外周壁64)を介して、外側対向部897と対向する。内側対向部867の上端は、内側湾曲部862につながっている。
第4側壁部823の外側対向部897は、外側連結部829の下方に配置されている。外側対向部897は、第3軸A3において内側対向部867と間隔を有して対向する(図13B参照)。外側対向部897の上端は、外側湾曲部892につながっている。
図13Bに示すように、第2側壁部821、第2連結部822、及び第4側壁部823は、第2軸A2から見て第1軸A1の上方に向けて突出するように、逆U字状につながっている。
図10、図11に示すように、第2縦シールド820は、その外面に、突出部88を有している。突出部88は、第2縦シールド820における第2軸A2の中央よりも一方側及び他方側(第1縦シールド420において凹所47が形成されている部分に対応する部分)に、1つずつ形成されている。突出部88については、後述する。
図11、図13Bに示すように、第2側壁部821は、第2連結部822から離れた下端に、傾斜面845を有している。傾斜面845は、下端に向かうにつれて第2側壁部821の厚さが小さくなるように傾斜している。傾斜面845は、突出部88の下方の位置に形成されている。
接合部825は、第4側壁部823の下端に連結されている。接合部825は、第4側壁部823の下端から、第3軸A3の外側へと湾曲している。接合部825は、第2軸A2において第2縦シールド820の全長に亘って設けられている。図14~図17に示すように、接合部825の下面は、第2回路基板92のグランドパターン920(図12参照)に接続される。
第2側壁部821と第4側壁部823との間に第2ハウジング6の第2外周壁64が配置されている。
上述のように、第2横シールド810及び第2縦シールド820は、その外面に、突出部88を有している。以下では、便宜上、第2側壁部811,821を区別せずにまとめて内壁801と呼び、第4側壁部813,823を区別せずにまとめて外壁803と呼び、第2連結部812,822を区別せずにまとめて連結部802と呼ぶ。また、内側連結部816,826を区別せずにまとめて内側連結部806と呼び、外側連結部819,829を区別せずにまとめて外側連結部809と呼び、上側連結部818,828を区別せずにまとめて上側連結部808と呼ぶ。また、内側湾曲部861,862を区別せずにまとめて内側湾曲部860と呼び、内側対向部866,867を区別せずにまとめて内側対向部865と呼ぶ。また、外側湾曲部891,892を区別せずにまとめて外側湾曲部890と呼び、外側対向部896,897を区別せずにまとめて外側対向部895と呼ぶ。
図11に示すように、突出部88は、周囲からわずかにせり上がるように突出している。突出部88の突出量は、第2コネクタ5の内側に向かって徐々に増加する。また、突出部88の突出量は、下方に向かって徐々に増加する。図11、図13A、図13Bに示すように、突出部88の突出端(下端)は、傾斜面89となっている。さらに、突出部88よりも下方の外面の厚み、すなわち内壁801における傾斜面89に下方に連続する外面の厚みは、突出部88の厚みよりも小さくなっている。
突出部88は、少なくとも連結部802の外面に形成されている。突出部88は、少なくとも内側湾曲部860に対応する部分の外面に形成されている。本実施形態では、突出部88は、内側湾曲部860の外面及び内側対向部865の外面にわたって形成されている。
見方を変えて説明すると、図11に示すように、内側湾曲部860の外面は、第1部位871と第2部位872とを有する。第2部位872は、周方向において、第1部位871と段差を介して連続する。第2横シールド810の第1部位871及び第2部位872を、それぞれ第1部位8711及び第2部位8721と呼ぶと、第2部位8721は、第3軸A3に沿った方向において、第1部位8711と段差を介して連続する。また、第2縦シールド820の第1部位871及び第2部位872を、それぞれ第1部位8712及び第2部位8722と呼ぶと、第2部位8722は、第2軸A2に沿った方向において、第1部位8712と段差を介して連続する。
第1部位871は、曲面である。第2部位872は、第1部位871よりも曲率半径の小さな曲面である。第1部位871は、突出部88に対応する部分であって、第2部位872よりも第2コネクタ5の内側へ突出している。周方向における第1部位871の両側に、第2部位872がある。周方向における2つの第1部位871の間に第2部位872がある。
第1部位8711は、内側湾曲部861のうち、上側連結部818を通って第2軸A2に沿う直線と交わる内側湾曲部861の外面に形成されている。
第1部位8712は、内側湾曲部862のうち、上側連結部828を通って第3軸A3に沿う直線と交わる内側湾曲部862の外面に形成されている。
内側湾曲部860において第1部位871に対応する部分の最大厚みは、内側湾曲部860において第2部位872に対応する部分の最大厚みよりも、大きい。
また、図11に示すように、内側対向部865の外面は、第3部位873と第4部位874とを有する。第3部位873は、第1部位871に連続する。第3部位873は、第1部位871が湾曲する湾曲方向において第1部位871に連続する。第4部位874は、第2部位872に連続する。第4部位874は、第2部位872が湾曲する湾曲方向において第2部位872に連続する。また、第4部位874は、周方向において、第3部位873と段差を介して連続する。第2横シールド810の第3部位873及び第4部位874を、それぞれ第3部位8731及び第4部位8741と呼ぶと、第4部位8741は、第3軸A3に沿った方向において、第3部位8731と段差を介して連続する。また、第2縦シールド820の第3部位873及び第4部位874を、それぞれ第3部位8732及び第4部位8742と呼ぶと、第4部位8742は、第2軸A2に沿った方向において、第3部位8732と段差を介して連続する。
第3部位873は、曲面である。第4部位874は、平面である。ただし、これに限らず、第3部位873の少なくとも一部(第3部位873の下端の部分)が平面であってもよいし、第4部位874の少なくとも一部(第4部位874の上端の部分)が曲面であってもよい。第3部位873は、突出部88に対応する部分であって、第4部位874よりも第2コネクタ5の内側へ突出している。周方向における第3部位873の両側に、第4部位874がある。周方向における2つの第3部位873の間に第4部位874がある。内側対向部865において第3部位873に対応する部分の最大厚みは、内側対向部865において第4部位874に対応する部分の最大厚みよりも、大きい。
突出部88は、内側湾曲部860のうちで第1部位871に対応する部分、及び内側対向部865のうちで第3部位873に対応する部分により、構成されている。
突出部88は、例えば、内側連結部806及び内壁801のうちで突出部88以外の部分を圧延する(圧力をかけながら引き延ばす)ことで、形成される。そのため、内側連結部806及び内壁801のうちで突出部88以外の部分の厚さ(L1,L3)は、第2外側シールド81のうちで圧延処理が施されていない部分、例えば外壁803の厚さ(L2,L4)よりも、小さい(L1<L2,L3<L4)。なお、第2外側シールド81において圧延処理が施されていない部分の厚さは略一定である。例えば、内側連結部806のうちで突出部88に対応する部分の厚さ(第1部位871に対応する部分の厚さ、並びに第3部位873に対応する部分の厚さ)は、外壁803の厚さ(L2,L4)と略同じである。
(2.2.3.2)第2内側シールド
第2内側シールド85は、複数の第2端子7のうちの2つの第2端子7の間に配置される。ここでは、第2内側シールド85は、第2特定端子71と第2接続端子72との間に配置される。
図1、図9に示すように、本実施形態では、第2シールド8は、第2内側シールド85を2個備えている。2個の第2内側シールド85は、1個の第2特定端子71と複数(6個)の第2接続端子72との間、及び複数の第2接続端子72と別の1個の第2特定端子71との間をそれぞれ区切るように、第3軸A3に並んで配置されている。
このように、第2内側シールド85が、2個の第2特定端子71の間に配置されていることで、一方の第2特定端子71に流れる信号電流に起因するノイズが、他方の第2特定端子71及び第2接続端子72に流れる信号電流に与える影響を、低減することが可能となる。すなわち、2個の第2特定端子71間の絶縁性(アイソレーション)を向上させることが可能となる。
図9に示すように、第2内側シールド85は、主片851と、一対の支持片852と、一対の延出片853と、一対の端子片854と、一対の保持片855と、を有する。
主片851は、第3軸A3に厚さを有し第2軸A2に長い矩形の板状である。一対の支持片852の各々は、第3軸A3に厚さを有する板状である。一対の支持片852は、主片851の上端面から第2軸A2に間隔を開けて上方に延出する。一対の延出片853の各々は、第1軸A1に厚さを有する板状である。一対の延出片853は、主片851の第2軸A2の両端から、第3軸A3の外側に向かって延出する。一対の端子片854は、第1軸A1に厚さを有する板状である。一対の端子片854は、一対の延出片853の先端から、第2軸A2の外側に向かって延出する。一対の保持片855は、一対の延出片853の第3軸A3の途中の部分から、第2軸A2の内側に斜め上方に延出する板状である。
図1、図14~図17に示すように、第2内側シールド85は、第2ハウジング6に固定されている。主片851の下面が第2ハウジング6の下面から露出し、一対の支持片852の第2軸A2の内側の端面が第3嵌合凹部601に露出している。
図1に示すように、端子片854は、平面視で第2ハウジング6の第2外周壁64の外側まで延びている。また、端子片854は、第2外側シールド81の切り欠き8130の下方に位置する。端子片854は、第1軸A1から見て、第2外側シールド81の外側まで延びている。端子片854の下面は、第2回路基板92のグランドパターン920(図12参照)に接続される。
このように、第2シールド8では、第2外側シールド81とは別体の第2内側シールド85が、回路基板(第2回路基板92)のグランドパターン920に接続される端子片854を有する。端子片854は、第2外側シールド81の下端の下方に配置される。これにより、第2内側シールド85のグランドパターン920への接続作業(例えば、はんだ付け等)が容易になる。
ここでは、第2シールド8が第2回路基板92のグランドパターン920に接続されていない状態では、第2外側シールド81と第2内側シールド85とは、互いに分離されており、互いに電気的に接続されていない。図19に示すように、第1内側シールド45(主片451)の上面は、第1回路基板91のグランドパターン910に接続され、第2内側シールド85(主片851)の下面は、第2回路基板92のグランドパターン920に接続される。
(2.3)接続装置
図14~図19に示すように、第1コネクタ1は、第1回路基板91に接続される。第1コネクタ1と第1回路基板91とによって、第1接続装置(相手側接続装置)101が構成される。すなわち、第1接続装置101は、第1コネクタ1と、第1コネクタ1が接続された第1回路基板91と、を備える。また、第2コネクタ5は、第2回路基板92に接続される。第2コネクタ5と第2回路基板92とによって、第2接続装置(接続装置)102が構成される。すなわち、第2接続装置102は、第2コネクタ5と、第2コネクタ5が接続された第2回路基板92と、を備える。
(2.3.1)第1接続装置
第1接続装置101では、第1コネクタ1の2個の第1特定端子31(の端子片312)が、第1回路基板91の2個の導体パターン911にそれぞれ例えば半田により接合される(図16参照)。また、第1コネクタ1の6個の第1接続端子32(の端子片324)が、第1回路基板91の6個の導体パターン912にそれぞれ例えば半田により接合される(図15参照)。また、第1コネクタ1の2個の第1内側シールド45の主片451が、第1回路基板91のグランドパターン910に例えば半田により接合され(図15、図19参照)、第1外側シールド41の接合部415、425が、第1回路基板91のグランドパターン910に例えば半田により接合される(図15~図19参照)。
第1コネクタ1では、第1特定端子31の端子片312は、第1軸A1に沿って見て、一対の第1横シールド410の間の中央に配置されている。つまり、端子片312は、第2軸A2において対称な位置に配置されている。これにより、第1コネクタ1が接続される第1回路基板91の配線設計の自由度が向上し、第1接続装置101の小型化が図れる。
(2.3.2)第2接続装置
第2接続装置102では、第2コネクタ5の2個の第2特定端子71(の端子片714)が、第2回路基板92の2個の導体パターン921にそれぞれ例えば半田により接合される(図16参照)。また、第2コネクタ5の6個の第2接続端子72(の端子片726)が、第2回路基板92の6個の導体パターン922にそれぞれ例えば半田により接合される(図17参照)。また、第2コネクタ5の2個の第2内側シールド85の主片851及び端子片854が、第2回路基板92のグランドパターン920に例えば半田により接合され(図15、図17、図19参照)、第2外側シールド81の接合部815、825が、第2回路基板92のグランドパターン920に例えば半田により接合される(図15~図19参照)。
第2コネクタ5では、第2特定端子71の端子片714は、第1軸A1に沿って見て、一対の第2横シールド810の間の中央に配置されている。つまり、端子片714は、第2軸A2において対称な位置に配置されている。これにより、第2コネクタ5が接続される第2回路基板92の配線設計の自由度が向上し、第2接続装置102の小型化が図れる。
(2.4)コネクタアセンブリ
第1コネクタ1と第2コネクタ5とが嵌合されたコネクタアセンブリ100の構造について、図1、図2、図14~図19を参照して説明する。図1、図14に示すように、第2コネクタ5(コネクタ)の上方から、第1コネクタ1(相手側コネクタ)が嵌合される。
(2.4.1)端子の接続
嵌合状態において、第1コネクタ1の2個の第1特定端子31は、第2コネクタ5の2個の第2特定端子71にそれぞれ接触して電気的に接続される。これにより、第1コネクタ1が実装されている第1回路基板91と第2コネクタ5が実装されている第2回路基板92との間で、第1特定端子31及び第2特定端子71を介して信号の送受信が可能となる。図18に示すように、嵌合状態において、第1特定端子31の第1接点片313と第2特定端子71の第2接点片713とが、互いに接触する。具体的には、嵌合状態において、第1特定端子31の第1接点片313の第2軸A2の外側の面の第1接点315が、第2特定端子71の第2接点片713の第2接点711と接触する。
嵌合状態において、第2特定端子71の保持片715は、第1特定端子31とは接触せずに、離れている。また、第1特定端子31の連結片314は、第2特定端子71の連結片712と対向している。第1特定端子31の連結片314と第2特定端子71の連結片712とは、接触せずに離れている。第1特定端子31の連結片314の下面と、第2特定端子71の連結片712の上面とは、互いに平行である。嵌合状態において、第1特定端子31と第2特定端子71とは、1箇所(第1接点315及び第2接点711)のみで接触している。第2特定端子71の第2接点片713の弾性力等によって、第1接点315と第2接点711との間の接圧が確保される。
本実施形態のコネクタアセンブリ100では、第2コネクタ5(コネクタ)の第2特定端子71が、1箇所のみ(第2接点711)で第1コネクタ1(相手側コネクタ)の第1特定端子31に接触する。そのため、端子間の接続信頼性を確保しながら、電流の経路に沿った特性インピーダンスの変動抑制を図ることが可能となる。特性インピーダンスが変動抑制されることで、高周波信号の反射によるロスを低減することが可能となる。
また、嵌合状態において、第1コネクタ1の6個の第1接続端子32は、第2コネクタ5の6個の第2接続端子72にそれぞれ接触して電気的に接続される。これにより、第1コネクタ1が実装されている第1回路基板91と第2コネクタ5が実装されている第2回路基板92との間で、第1接続端子32及び第2接続端子72を介して信号の送受信が可能となる。
具体的には、第1接続端子32は、延出片321の第2軸A2の内側の面(厚さ方向と交差する面)及び接触片322の第2軸A2の外側の面(厚さ方向と交差する面)で、第2接続端子72と接触する。また、第2接続端子72は、接触片721の第2軸A2の内側の面(厚さ方向と交差する面)及び立ち上がり片723の第2軸A2の外側の面(厚さ方向と交差する面)で、第1接続端子32と接触する。
より詳細には、第2接続端子72の接触片721と立ち上がり片723との間に、第1接続端子32の延出片321、接触片322、及びつなぎ片323が挿入される。そして、延出片321の窪み3210に接触片721が接触する。これにより、接触片721と立ち上がり片723とで第1接続端子32を挟み込むようにして、第2接続端子72が第1接続端子32と接触する。第2接続端子72のばね片722の弾性力等によって、延出片321と接触片721との間の接圧が確保され、接触片322と立ち上がり片723との間の接圧が確保される。
(2.4.2)シールドの接続
嵌合状態において、第1コネクタ1の第1外側シールド41は、第2コネクタ5の第2外側シールド81と接触して電気的に接続される。また、嵌合状態において、第1コネクタ1の第1内側シールド45は、第2コネクタ5の第2内側シールド85と接触して電気的に接続される。これにより、第1シールド4及び第2シールド8の電位は、同一のグランド電位となる。
図15~図19に示すように、嵌合状態において、第2外側シールド81における内側連結部806(816,826)の外面と内壁801(第2側壁部811,821)の外面とのうちの少なくとも一方が、第1外側シールド41と接触する。ここでは、第2外側シールド81における内側連結部806(816,826)の外面と内壁801(第2側壁部811,821)の外面との両方が、第1外側シールド41と接触する。
より詳細には、図15、図18に示すように、嵌合状態において、内壁801(第2側壁部811,821)における内側対向部865(866,867)の外面の第3部位873(8731,8732)が、第1外側シールド41の凹面407(417,427)と接触する。また、図16、図17、図19に示すように、嵌合状態において、内壁801(第2側壁部811,821)における内側対向部865(866,867)の外面の第4部位874(8741,8742)が、第1外側シールド41の基準面406(416,426)と接触する。
また、図15、図18に示すように、嵌合状態において、連結部802(812,822)における内側湾曲部860(861,862)の外面の第1部位871(8711,8712)の下端部分(第3部位873との境界付近の部分)が、第1外側シールド41の凹面407(417,427)と接触する。また、図16、図17、図19に示すように、嵌合状態において、連結部802(812,822)における内側湾曲部860(861,862)の外面の第2部位872(8721,8722)の下端部分(第4部位874との境界付近の部分)が、第1外側シールド41の基準面406(416,426)と接触する。
言い換えれば、嵌合状態において、第1面と第2面とのうちの少なくとも一方(ここでは両方)が、第1外側シールド41に接触する。第1面は、第1部位871、及び内側対向部865(866,867)において第1部位871(8711,8712)と段差なく連続する部位(第3部位873)を含む。第2面は、第2部位872、及び内側対向部865(866,867)において第2部位872(8721,8722)と段差なく連続する部位(第4部位874)を含む。本実施形態では、嵌合状態において、第2外側シールド81の外面が、第1外側シールド41と接触する。具体的には、嵌合状態において、第2外側シールド81の第1部位871と第2部位872とのうちの少なくとも一方(ここでは両方)が、第1外側シールド41と接触する。また、嵌合状態において、第2外側シールド81の第3部位873と第4部位874とのうちの少なくとも一方(ここでは両方)が、第1外側シールド41と接触する。なお、第1部871が第1外側シールド41と接触せずに離れていてもよく、第2部872が第1外側シールド41と接触せずに離れていてもよい。
さらに、図16、図17、図19に示すように、嵌合状態において、内壁801(第2側壁部811,821)において内側対向部865(866,867)よりも下側の部分の外面が、第1外側シールド41の基準面406(416,426)と接触する。
第1コネクタ1(相手側コネクタ)の観点から見ると、第1外側シールド41(の第1側壁部401)の外面は、基準面406(416,426)と凹面407(417,427)と、を有している。そして、第2外側シールド81(シールド)は、嵌合状態において、基準面406と凹面407とのうちの少なくとも一方(ここでは両方)に接触する。本実施形態では、嵌合状態において、第2外側シールド81の内側対向部865の外面の第3部位873が凹面407に接触し、第2外側シールド81の内側対向部865の外面の第4部位874及び内壁801の外面が基準面406に接触する。また、嵌合状態において、第2外側シールド81の第1部位871が凹部407と接触し、第2部位872が基準面406と接触する。
嵌合状態では、第2外側シールド81の内側湾曲部860の第1部位871及び内側対向部865の第3部位873の少なくとも一方は、第1外側シールド41の凹面407と線状に接触し、より好ましくは面状に接触する。また、嵌合状態では、第2外側シールド81の内側湾曲部860の第2部位872及び内側対向部865の第4部位874の少なくとも一方は、第1外側シールド41の基準面406と線状に接触し、より好ましくは面状に接触する。さらに、第2外側シールド81の内壁801において内側対向部865よりも下側の部分の外面は、第1外側シールド41の基準面406と線状に接触し、より好ましくは面状に接触する。第1外側シールド41の第1横シールド410と第2外側シールド81の第2横シールド810とは、第2外側シールド81の切り欠き83の間において、第3軸A3に沿って切れ目なく接触していることが好ましい。第1外側シールド41の第1縦シールド420と第2外側シールド81の第2縦シールド820とは、第2外側シールド81の切り欠き83の間において、第2軸A2に沿って切れ目なく接触していることが好ましい。嵌合状態では、第1外側シールド41と第2外側シールド81とによって連続的にシールドを形成することが可能となる。これにより、電磁波に対するシールド性を向上させることが可能となる。
第2コネクタ5に第1コネクタ1を嵌合させるには、図1、図14に示すように、第1コネクタ1を第2コネクタ5の上方に位置させる。この状態から、第1コネクタ1を下方に移動させると、第1外側シールド41の第1側壁部401のうちで基準面416における凹所47より下側の部分が、第2外側シールド81の内壁801の突出部88(第1部位871及び第3部位873の少なくとも一方)に接触する。これにより、第1外側シールド41の第1側壁部401は内側へ撓み、第2外側シールド81の内壁801は外側へ撓む。
ここから第1コネクタ1を更に下方へ移動させると、突出部88が凹所47内に進入して、第1側壁部401及び内壁801が元の形状に復帰する。この際に、突出部88が凹面407に衝突して、第1外側シールド41を把持しているユーザに対して、いわゆるクリック感が与えられる。そのため、ユーザは、第1コネクタ1と第2コネクタ5とが嵌合されたことを容易に把握することが可能となる。
第1コネクタ1と第2コネクタ5とが嵌合した嵌合状態(図15~図19参照)では、第1外側シールド41と第2外側シールド81とによって、複数の第1端子3及び複数の第2端子7を囲むように、シールドが形成される。嵌合状態では、第1回路基板91と第2回路基板92との間の空間において、複数の第1端子3及び複数の第2端子7の全てが、第1シールド4及び第2シールド8により構成されるシールドによって全周に亘って隙間なく取り囲まれている。これにより、電磁波に対するシールド性を向上させることが可能となる。特に、第1回路基板91と第2回路基板92との間の空間において、高周波の信号を伝送するための第1特定端子31及び第2特定端子71が、第1シールド4及び第2シールド8により構成されるシールドによって、全周に亘って隙間なく取り囲まれていることが好ましい。
また、図19に示すように、本実施形態のコネクタアセンブリ100では、嵌合状態において、第1内側シールド45の厚み方向に沿った端面(第2軸A2と交差する端面)と、第2内側シールド85の厚み方向に沿った端面と、が接触する。これにより、電磁波に対するシールド性を向上させることが可能となる。
また、嵌合状態では、凹所47内に入り込んだ突出部88が凹所47の縁部分に引っ掛かることによって、第1コネクタ1が第2コネクタ5から抜けにくくなる。これにより、嵌合状態が不用意に解除されるのを防止することができる。
第2コネクタ5を第1コネクタ1から取り外す場合には、図15~図19の状態から、第1コネクタ1を上方へ移動させる。これにより、第2外側シールド81の突出部88が、第1外側シールド41の凹所47内を相対的に下方へ移動し、凹所47の縁部分に突出部88の下端が接触する。
ここから第1コネクタ1を更に上方へ移動させると、突出部88が凹所47の縁部分を乗り越えて、突出部88が凹所47の外部へ移動する。これにより、第1外側シールド41の第1側壁部401は内側へ撓み、第2外側シールド81の内壁801は外側へ撓む。ここで、本実施形態のコネクタアセンブリ100では、突出部88の下端に傾斜面89が形成され、凹所47の縁部分に傾斜面419が形成されているので、突出部88が凹所47の縁部分に引っ掛かり過ぎることがない。そのため、ある程度大きな力を加えることで、第1コネクタ1を第2コネクタ5からスムーズに取り外すことができる。また、第2外側シールド81の内壁801の下端に傾斜面845が形成されていることで、内壁801の下端に凹所47の縁部分が引っ掛かるのを防ぐこともできる。特に、第2外側シールド81の内壁801の傾斜面845は、嵌合状態において、第1外側シールド41の下端よりも上側に位置している(図15、図18参照)。これにより、第2外側シールド81の内壁801の下端が、凹所47の縁部分に引っ掛かるのが防止され、第1コネクタ1を第2コネクタ5からスムーズに取り外すことが可能となる。
第1コネクタ1を更に上方へ移動させると、突出部88が第1側壁部401の外面から外れ、第1側壁部401及び内壁801が元の形状に復帰して、第1コネクタ1が第2コネクタ5から取り外される。
(3)変形例
本開示の実施形態は、上記実施形態に限定されない。上記実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、上述の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
(3.1)変形例1
変形例1のコネクタアセンブリ100について、図20を参照しながら説明する。本変形例のコネクタアセンブリ100は、第1コネクタ1(相手側コネクタ)の第1外側シールド41(相手側シールド)において、実施形態のコネクタアセンブリ100と相違する。本変形例のコネクタアセンブリ100において、実施形態のコネクタアセンブリ100と共通する構成については、同様の符号を付して適宜説明を省略する。
図20に示すように、本変形例の第1コネクタ1(相手側コネクタ)の第1外側シールド41の外面は、基準面416と、基準面416から突出する凸部48と、を有している。凸部48は、例えば基準面416から、第1側壁部401の厚み方向に断面半円状に突出している。図20に示すように、凸部48は、例えば、第1側壁部401に沿って延びる第1部分481と、第1部分481の両端から上方(図20の下方)に延びる第2部分482及び第3部分483と、を有しており、第1軸A1と直交する方向に沿って見てU字状である。凸部48は、第2コネクタ5(コネクタ)の第2外側シールド81における突出部88に対応する位置(実施形態の第1外側シールド41において凹所47が設けられている位置)に形成されている。
嵌合状態において、凸部48の第1部分481が、第2外側シールド81の突出部88の下方に位置する。そして、第1外側シールド41の凸部48の第1部分481が、第2外側シールド81の内壁801の外面に接触する。また、第2外側シールド81の突出部88の先端(第1部位871及び第3部位873の少なくとも一方)が、第1外側シールド41の第1側壁部401の基準面406のうちで凸部48によって三方を囲まれた領域に接触する。このように、本変形例のコネクタアセンブリ100では、第2外側シールド81(シールド)は、嵌合状態において、基準面406と凸部48とのうちの少なくとも一方(ここでは両方)に接触する。
本変形例でも、第2コネクタ5(コネクタ)と第1コネクタ1(相手側コネクタ)との嵌合状態が不用意に解除されるのを防止することができ、第1コネクタ1と第2コネクタ5との嵌合状態を維持しやすくなる。
(3.2)変形例2
変形例2のコネクタアセンブリ100について、図21を参照しながら説明する。本変形例のコネクタアセンブリ100は、第2コネクタ5(コネクタ)の第2外側シールド81(シールド)において、実施形態のコネクタアセンブリ100と相違する。本変形例のコネクタアセンブリ100において、実施形態のコネクタアセンブリ100と共通する構成については、同様の符号を付して適宜説明を省略する。
図21に示すように、本変形例の第2コネクタ5(コネクタ)の第2外側シールド81は、第1軸A1(上下方向)に沿って見て第2横シールド810と第2縦シールド820とが連結する角部830を有する略矩形状に形成されている。
第2横シールド810の第2側壁部811と第2縦シールド820の第2側壁部821とが、角部830において周方向に接続部831を介してつながっている。これにより、第2横シールド810の第2側壁部811と第2縦シールド820の第2側壁部821とが周方向にシームレスに形成される。また、第2横シールド810の第2連結部812と第2縦シールド820の第2連結部822とが周方向にシームレスに形成される。さらに、第2横シールド810の第4側壁部813と第2縦シールド820の第4側壁部823とが周方向にシームレスに形成されている。要するに、本変形例では、第2横シールド810と第2縦シールド810とが、角部830において、周方向に内壁から外壁にわたってシームレスに形成されている。
本変形例でも、嵌合状態では、第1外側シールド41と第2外側シールド81とによって連続的にシールドを形成することが可能となる。これにより、電磁波に対するシールド性を向上させることが可能となる。
(3.3)その他の変形例
一変形例において、第2外側シールド81(及び/又は第1外側シールド41)は、第2端子7(第1端子3)の全周を囲わなくてもよい。例えば、第2外側シールド81は、第2端子7の三方を囲む形状(第1軸A1に沿ってみてC字状)であってもよい。
一変形例において、第2外側シールド81(及び/又は第1外側シールド41)は、複数の部材を組み合わせて構成されていてもよい。例えば、第2外側シールド81は、第1軸A1に沿って見てL字状の2つの部材を組み合わせて構成されていてもよい。
一変形例において、突出部88は、内側対向部865に形成されていなくてもよく、内側湾曲部860のみに形成されていてもよい。すなわち、第3部位873がなくてもよい。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係るコネクタ(第2コネクタ5)は、相手側シールド(第1外側シールド41)を有する相手側コネクタ(第1コネクタ1)と嵌合するコネクタである。コネクタは、ハウジング(第2ハウジング6)と、端子(第2端子7)と、シールド(第2外側シールド81)と、を備える。端子は、ハウジングに保持される。シールドは、端子を周方向に囲むようにハウジングに保持される。シールドは、コネクタと相手側コネクタとが嵌合した嵌合状態において、相手側シールドと接触するように構成される。コネクタは、相手側コネクタに対して相対的に相手側コネクタに向かって第1軸(A1)に沿って上方に移動することで相手側コネクタに接続されるように構成されている。シールドは、外壁(803)と、内壁(801)と、連結部(802)と、を有する。外壁(803)は、外側対向部(895)を有する。内壁(801)は、内側対向部(865)を有する。内壁(801)は、外壁(803)よりもコネクタの内側に位置する。連結部(802)は、外壁(803)と内壁(801)とを連結する。連結部(802)は、内側対向部(865)につながっている内側連結部(806)と、外側対向部(895)につながっている外側連結部(809)と、内側連結部(806)と外側連結部(809)とをつなぐ上側連結部(808)と、を有する。内側連結部(806)は、コネクタの内側に突となるように湾曲した内側湾曲部(860)を有する。外側連結部(809)は、コネクタの外側に突となるように湾曲した外側湾曲部(890)を有する。内側湾曲部(860)と外側湾曲部(890)とは、第1軸(A1)と直交する軸において、上側連結部(808)を介して配置される。外側対向部(895)と内側対向部(865)とは、第1軸(A1)と直交する軸において間隔を有して互いに対向している。内側湾曲部(860)の外面は、第1部位(871)と、第2部位(872)と、を有する。第2部位(872)は、周方向において第1部位(871)と段差を介して連続する。第1部位(871)は、第2部位(872)よりもコネクタの内側へ突出する。
この態様によれば、相手側コネクタとの嵌合状態を維持しやすいコネクタが得られる。
第2の態様のコネクタでは、第1の態様において、嵌合状態において、シールドにおける内側湾曲部(860)の外面が、相手側シールドと接触するように構成される。
この態様によれば、シールドが相手側シールドと接触することで、電磁波に対するシールド性の向上を図ることが可能となる。
第3の態様のコネクタでは、第2の態様において、嵌合状態において、第1部位(871)と第2部位(872)とのうちの少なくとも一方が、相手側シールドに接触するように構成される。
この態様によれば、シールドが相手側シールドと接触することで、電磁波に対するシールド性の向上を図ることが可能となる。
第4の態様のコネクタでは、第2又は第3の態様において、嵌合状態において、第1面と第2面とのうちの少なくとも一方が、相手側シールドに接触するように構成される。第1面は、第1部位(871)と、内側対向部(865)において第1部位(871)と段差なく連続する第3部位(873)とを含む。第2面は、第2部位(872)と、内側対向部(865)において第2部位(872)と段差なく連続する第4部位(874)を含む。第3部位(873)は、第4部位(874)よりもコネクタの内側へ突出する。
この態様によれば、第1面及び/又は第2面が相手側シールドと接触することで、電磁波に対するシールド性の向上を図ることが可能となる。
第5の態様のコネクタでは、第4の態様において、嵌合状態において、シールドの第3部位(873)と第4部位(874)とのうちの少なくとも一方が、相手側シールドと接触するように構成される。
この態様によれば、第3部位(873)及び/又は第4部位(874)が相手側シールドと接触することで、電磁波に対するシシールド性の向上を図ることが可能となる。
第6の態様のコネクタでは、第2~第5のいずれか1つの態様において、相手側シールドの外面は、基準面(406)と、基準面(406)より窪んだ凹面(407)と、を有する。シールドは、嵌合状態において、基準面(406)と凹面(407)とのうちの少なくとも一方に接触するように構成される。
この態様によれば、シールドが基準面(406)及び/又は凹面(407)と接触することで、電磁波に対するシールド性の向上を図ることが可能となる。また、シールドが凹面(407)に接触することで、相手側コネクタとの嵌合状態を維持しやすくなる。
第7の態様のコネクタでは、第2~第5のいずれか1つの態様において、相手側シールドの外面は、基準面(406)と、基準面(406)から突出する凸部(48)と、を有する。シールドは、嵌合状態において、基準面(406)と凸部(48)とのうちの少なくとも一方に接触するように構成される。
この態様によれば、シールドが基準面(406)及び/又は凸部(48)と接触することで、電磁波に対するシールド性の向上を図ることが可能となる。また、シールドが凸部(48)の下側で基準面(406)に接触することで、相手側コネクタとの嵌合状態を維持しやすくなる。
第8の態様のコネクタでは、第1~第7のいずれか1つの態様において、内側湾曲部(860)において第1部位(871)に対応する部分の最大厚みは、内側湾曲部(860)において第2部位(872)に対応する部分の最大厚みよりも、大きい。
この態様によれば、第1部位(871)を圧延により製造することが可能となり、シールド性の低下の防止及び工程の簡略化を図ることが可能となる。
第9の態様のコネクタでは、第1~第8のいずれか1つの態様において、内壁(801)は、連結部(802)から離れた端部に、傾斜面(845)を有する。
この態様によれば、コネクタを相手側コネクタから取り外す際に、スムーズに取り外すことが可能となる。
第10の態様のコネクタでは、第9の態様において、嵌合状態において、シールドの内壁(801)の傾斜面(845)は、相手側コネクタの相手側シールドの下端よりも上側に位置するように構成される。
この態様によれば、コネクタを相手側コネクタから取り外す際に、スムーズに取り外すことが可能となる。
第11の態様のコネクタでは、第1~第10のいずれか1つの態様において、シールドは、端子を周方向にシームレスに囲む。
この態様によれば、電磁波に対するシールド性の向上を図ることが可能となる。
第12の態様のコネクタでは、第1~第11のいずれか1つの態様において、相手側コネクタは、嵌合状態においてコネクタの端子と接続されるように構成される相手側端子(第1端子3)を更に備える。相手側シールドは、相手側端子を周方向にシームレスに囲む。
この態様によれば、電磁波に対するシールド性の向上を図ることが可能となる。
第13の態様のコネクタアセンブリは、第1~第12のいずれか1つの態様のコネクタと、相手側コネクタと、を備える。
この態様によれば、コネクタと相手側コネクタとの嵌合状態を維持しやすいコネクタアセンブリが得られる。
第14の態様の接続装置(第2接続装置102)は、第1~第13のいずれか1つの態様のコネクタと、コネクタが接続される回路基板(第2回路基板92)と、を備える。
この態様によれば、相手側コネクタとの嵌合状態を維持しやすいコネクタを備えた接続装置が得られる。
1 第1コネクタ(相手側コネクタ)
3 第1端子(相手側端子)
41 第1外側シールド(相手側シールド)
406 基準面
407 凹面
48 凸部
5 第2コネクタ(コネクタ)
6 第2ハウジング(ハウジング)
7 第2端子(端子)
81 第2外側シールド(シールド)
801 内壁
865 内側対向部
803 外壁
895 外側対向部
806 内側連結部
860 内側湾曲部
871 第1部位
872 第2部位
873 第3部位
874 第4部位
808 上側連結部
809 外側連結部
890 外側湾曲部
845 傾斜面
92 第2回路基板(回路基板)
102 第2接続装置(接続装置)
A1 第1軸

Claims (14)

  1. 相手側シールドを有する相手側コネクタと嵌合するコネクタであって、
    ハウジングと、
    前記ハウジングに保持される端子と、
    前記端子を周方向に囲むように前記ハウジングに保持され、前記コネクタと前記相手側コネクタとが嵌合した嵌合状態において前記相手側シールドと接触するように構成されるシールドと、
    を備え、
    前記コネクタは前記相手側コネクタに対して相対的に前記相手側コネクタに向かって第1軸に沿って上方に移動することで前記相手側コネクタに接続されるように構成されており、
    前記シールドは、
    外側対向部を有する外壁と、
    内側対向部を有し、前記外壁よりも前記コネクタの内側に位置する内壁と、
    前記外壁と前記内壁とを連結する連結部と、
    を有し、
    前記連結部は、
    前記コネクタの内側に突となるように湾曲した内側湾曲部を有し、前記内側対向部につながっている内側連結部と、
    前記コネクタの外側に突となるように湾曲した外側湾曲部を有し、前記外側対向部につながっている外側連結部と、
    前記内側連結部と前記外側連結部とをつなぐ上側連結部と、
    を有し、
    前記内側湾曲部と前記外側湾曲部とは、前記第1軸と直交する軸において前記上側連結部を介して配置され、
    前記外側対向部と前記内側対向部とは、前記第1軸と直交する前記軸において間隔を有して互いに対向しており、
    前記内側湾曲部の外面は、
    第1部位と、
    前記周方向において前記第1部位と段差を介して連続する第2部位と、
    を有し、
    前記第1部位は、前記第2部位よりも前記コネクタの内側へ突出する、
    コネクタ。
  2. 前記嵌合状態において、前記シールドにおける前記内側湾曲部の外面が、前記相手側シールドと接触するように構成される、
    請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記嵌合状態において、前記第1部位と前記第2部位とのうちの少なくとも一方が、前記相手側シールドに接触するように構成される、
    請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記嵌合状態において、第1面と第2面とのうちの少なくとも一方が、前記相手側シールドに接触するように構成され、
    前記第1面は、前記第1部位と、前記内側対向部において前記第1部位と段差なく連続する第3部位とを含み、
    前記第2面は、前記第2部位と、前記内側対向部において前記第2部位と段差なく連続する第4部位とを含み、
    前記第3部位は、前記第4部位よりも前記コネクタの内側へ突出する、
    請求項1に記載のコネクタ。
  5. 前記嵌合状態において、前記第3部位と前記第4部位とのうちの少なくとも一方が、前記相手側シールドと接触するように構成される、
    請求項4に記載のコネクタ。
  6. 前記相手側シールドの外面は、基準面と、前記基準面より窪んだ凹面と、を有し、
    前記シールドは、前記嵌合状態において、前記基準面と前記凹面とのうちの少なくとも一方に接触するように構成される、
    請求項2~5のいずれか1項に記載のコネクタ。
  7. 前記相手側シールドの外面は、基準面と、前記基準面から突出する凸部と、を有し、
    前記シールドは、前記嵌合状態において、前記基準面と前記凸部とのうちの少なくとも一方に接触するように構成される、
    請求項2~5のいずれか1項に記載のコネクタ。
  8. 前記内側湾曲部において前記第1部位に対応する部分の最大厚みは、前記内側湾曲部において前記第2部位に対応する部分の最大厚みよりも、大きい、
    請求項1~5のいずれか1項に記載のコネクタ。
  9. 前記内壁は、前記連結部から離れた端部に、傾斜面を有する、
    請求項1~5のいずれか1項に記載のコネクタ。
  10. 前記嵌合状態において、前記シールドの前記内壁の前記傾斜面は、前記相手側コネクタの前記相手側シールドの下端よりも上側に位置するように構成される、
    請求項9に記載のコネクタ。
  11. 前記シールドは、前記端子を前記周方向にシームレスに囲む、
    請求項1~5のいずれか1項に記載のコネクタ。
  12. 前記相手側コネクタは、前記嵌合状態において前記コネクタの前記端子と接続されるように構成される相手側端子を更に備え、
    前記相手側シールドは、前記相手側端子を周方向にシームレスに囲む、
    請求項1~5のいずれか1項に記載のコネクタ。
  13. 請求項1~5のいずれか1項に記載のコネクタと、
    前記相手側コネクタと、
    を備える、
    コネクタアセンブリ。
  14. 請求項1~5のいずれか1項に記載のコネクタと、
    前記コネクタが接続される回路基板と、
    を備える、
    接続装置。
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