JP2024069814A - 光照射型美容装置 - Google Patents

Abstract

【課題】肌当て面及び照射部が過度に大きくなることを抑制することができ、冷却効率がよく、使い勝手もよい光照射型美容装置を提供する。【解決手段】光照射型美容装置１は、照射部２を有するアタッチメント１６０が着脱可能に装着される本体部１ａを備える。本体部１ａは、肌面に対して光を照射するために光を放出するキセノン管１３０と、キセノン管１３０が放出した光の一部を照射部２に向けて反射する反射板１３１と、キセノン管１３０及び反射板１３１が放出した光の紫外線をカットするフィルタ１２２とを有する。本体部１ａの内部における反射板１３１の周囲には、キセノン管１３０、反射板１３１及びフィルタ１２２を冷却するために空気が流通する風路１４４，１４５が設けられる。【選択図】図７

Description

本開示は、光照射型美容装置に関する。

従来から、脱毛又は美容行為をするために、光源にフィルタを設けてＵＶ（紫外線）をカットし、ＵＶがカットされた光を肌面に対して照射する光照射型美容装置が提供されている。例えば、特許文献１では、光源であるキセノン管の周囲に肌面への光を効率よく放出するために反射板を設けて、光源及び反射板から放出された光のＵＶをフィルタでカットし、特定の波長の光を肌面に放出させている。また、照射部とは別に肌面を冷却するための冷却部を肌当て面に設け、冷却部はペルチェ素子を有し、ペルチェ素子の冷却のためのヒートシンク及び光源を囲む反射板の直下にファンを設けている。そして、筐体に設けた吸気穴と排気穴との間にファンによる風路を形成して、光源などを冷却している。

国際公開第２０１５／０９８４２７号

上述の光照射型美容装置は、冷却のために用いるファンが光源の直下にあるため、ファンの大きさの影響を受けて肌当て面及び照射部の面積が大きくなり、冷却効率が低く、使い勝手に関しても改善の余地があるという問題を有している。

本開示は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものである。そして、本開示の目的は、肌当て面及び照射部が過度に大きくなることを抑制することができ、冷却効率がよく、使い勝手もよい光照射型美容装置を提供することにある。

本開示の態様に係る光照射型美容装置は、照射口を有するアタッチメントが着脱可能に装着される本体部を備える。本体部は、肌面に対して光を照射するために光を放出する光源としての管状光源と、管状光源が放出した光の一部を照射口に向けて反射する反射部と、管状光源及び反射部と照射口との間に配置され、紫外線をカットするフィルタとを有する。本体部の内部における反射部の周囲には、管状光源、反射部及びフィルタを冷却するために空気が流通する風路が設けられる。

本開示によれば、肌当て面及び照射部が過度に大きくなることを抑制することができ、冷却効率がよく、使い勝手もよい光照射型美容装置を提供することができる。

実施の形態に係る光照射型美容装置の一例を示す正面図。 実施の形態に係る光照射型美容装置の一例を示す側面図。 本体部の筐体の分解斜視図。 照射ユニット及び冷却ユニットの斜視図。 図４の分解斜視図。 図４の正面図。 図６のＡ－Ａ断面図。 制御回路部の斜視図。 透明部材と同一平面のアタッチメント装着の図。 図９のＢ－Ｂ断面図。 透明部材と同一平面のアタッチメントの斜視図。 高さの異なるアタッチメントの装着図。 図１２のＣ－Ｃ断面図。 高さの異なるアタッチメントの斜視図。 管状光源及び反射板の斜視図。 管状光源及び反射板の正面図。 図１６のＤ－Ｄ断面図。

以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。

なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。

（実施の形態）
図１、図２及び図３に示すように、本実施の形態に係る美容装置１においては、本体部１ａの２つ割のケース４ａ，４ｂの内部に、制御回路部１０と、冷却ユニット８と、キセノン管１３０（図５参照）を発光させるためのコンデンサ９とが配置されている。ケース４ａ，４ｂの上部に取り付けられたアタッチメント１６０の内部には、照射ユニット１２が設けられている。このアタッチメント１６０は、本体部１ａに対して着脱可能に取り付けられている。

本体部１ａにおけるアタッチメント１６０が取り付けられている部分とは反対側の部分は、ユーザにより把持される把持部であり、この把持部の突出端部からは、電源ケーブル７が引き出されている。

次に、図３、図４及び図５を参照して、照射ユニット１２及び冷却ユニット８の概略構成について説明する。

照射ユニット１２においては、図５に示すランプケース１２４の内部に、光を放出する光源としてのキセノン管１３０が挿通された反射板１３１が配置されている。また、キセノン管１３０の両端部に係合された光源保持部材１３３により、キセノン管１３０の外周面１３０ａが常に反射板１３１の曲面部１３１ｂに接触するように付勢されている。キセノン管１３０及び反射板１３１と光源保持部材１３３との間に配置された導電性テープ１３２は、キセノン管１３０を発光させるためのトリガ部である。

キセノン管１３０の上面は、紫外線をカットするＵＶフィルタとしてのフィルタ１２２で覆われ、フィルタ１２２は外周部において、中央が開口された弾性部材１２３と、ランプケース１２４との間で位置決めされている。

ガラスから構成される透明部材１２１は上面においてガラスケース１２５により抜け止めされ、透明部材１２１の下面は弾性部材１２３によってフィルタ１２２に弾性接触している。弾性部材１２３を介して透明部材１２１とフィルタ１２２とを接触させることにより、透明部材１２１とフィルタと１２２の間で発生する温度差による結露が抑制される。また、ガラスケース１２５は、ランプケース１２４に対してネジ１４により固定されている。

次に、冷却ユニット８について詳述する。冷却ユニット８においては、第１の風路ケース１４０と、第２の風路ケース１４１と、第３の風路ケース１４２との３部品から構成される筐体の内部に、及びヒートシンク８３が配置されている。第２の風路ケース１４１は、第１の風路ケース１４０に対してネジ２２により固定され、第３の風路ケース１４２に対してはネジ３３により固定されている。また、ヒートシンク８３には、ヒートパイプ８１が一体に固定されている。

第２の風路ケース１４１と第３の風路ケース１４２とにより保持されたファン１５０の上面には、ヒートシンク８３が設けられ、このヒートシンク８３は、第２の風路ケース１４１と第１の風路ケース１４０とによって保持されている。ヒートパイプ８１は、風路ケース１４０，１４１，１４２により構成される筐体の外部に露出されており、後述のペルチェ素子８０に対して放熱板８２を介して接触される。

ランプケース１２４は、第１の風路ケース１４０と第２の風路ケース１４１との間に挟み込むように固定され、さらに、ヒートパイプ８１に一体に固定された放熱板８２が、ガラスケース１２５に対してネジ５５により固定される。このようにすることにより、照射ユニット１２と冷却ユニット８とが一体化されている。

ガラスケース１２５の一側面には穴１２５１が開いており、この穴１２５１を介して透明部材１２１が露出し、この透明部材１２１の露出部にペルチェ素子８０が接触している。ペルチェ素子８０の透明部材１２１と接触している面とは反対側の面には、ペルチェ素子８０の放熱のために放熱板８２が接触している。なお、ペルチェ素子８０と透明部材１２１との間、並びにペルチェ素子８０と放熱板８２との間には、熱伝導性を有するグリス又はシートが挟み込まれていてもよい。

次に、フィルタ１２２の冷却について詳述する。図７に示すように、ファン１５０からの風は、第１の風路１４３を通って反射板１３１に当たり、第２の風路１４４と第３の風路１４５とに分かれる。第２の風路１４４は、反射板１３１の上部に設けた凹部１３１a（図１５から図１７参照）とフィルタ１２２との間の間隙を通り、第４の風路１４６側に抜けて第３の風路１４５と合流する。その一方、第３の風路１４５は、反射板１３１の下方を通って、第２の風路１４４と合流する。反射板１３１の周囲に設けられた第２の風路１４４及び第３の風路１４５を流通する風によって反射板１３１が冷却されることにより、反射板１３１の曲面部１３１ｂが接触しているキセノン管１３０も冷却され、フィルタ１２２も同時に冷却される。これら第１の風路１４３、第２の風路１４４、第３の風路１４５及び第４の風路１４６が、空気を流通させる空気流通風路を構成している。

図２及び図３に示すように、第１の風路１４３への吸気口５は、第１のケース４ａと第２のケース４ｂとの間に設けた隙間から空気を取り入れるようになっている。第２のケース４ｂが、枠状部分を有する第３のケース４ｃに対してネジ１１により固定され、この第３のケース４ｃが、フック部１３を用いて第１のケース４aに対して固定される。

そして、吸気口５（第１のケース４ａと第２のケース４ｂとの間に設けた隙間）を通り、第３のケース４ｃに設けた複数の吸気穴４４から、ケース４ａ，４ｂ，４ｃにより構成される筐体の内部の第１の風路１４３に空気が取り入れられる。その一方、第１のケース４ａに設けた複数の排気穴６から、ケース４ａ，４ｂ，４ｃにより構成される筐体の内部の第４の風路１４６の空気が排出される。なお、ケース４ａ，４ｂ，４ｃにより構成される筐体には、吸気口５（第１のケース４ａと第２のケース４ｂとの間に設けた隙間）から空気を吸気するときに空気を清浄にする集塵フィルタ又は脱臭フィルタが設けられていてもよい。

光の光路については、キセノン管１３０から発光された光は、フィルタ１２２を通り、肌に対して刺激となり得るＵＶ（紫外線）がカットされ、透明部材１２１を通って肌に照射される。上述のように透明部材１２１の側面にはペルチェ素子８０が接触しており、このペルチェ素子８０によって透明部材１２１が冷却されることにより、被照射部の肌も同時に冷却し、光の刺激を抑えながら光を照射するようになっている。

また、ペルチェ素子８０における透明部材１２１に接触している面とは反対側の面は温度が上昇するため、この反対側の面が放熱板８２に接触されている。このようにすることにより、ヒートシンク８３に接続されたヒートパイプ８１によってペルチェ素子８０が冷却されるようになっている。

本体部１ａに対して着脱可能にアタッチメント１６０が装着されており、このアタッチメント１６０によって、透明部材１２１の角から肌を保護するようにしている。

図８に示すように、アタッチメント１６０の肌当て面１６０ｂには、同一平面上に本体部１ａに固定された導光板１７０が設けられる。この導光板１７０が、基板１８３に設けられた肌の色を検知するための発光素子としてのＬＥＤ１８２と、肌の接触を確認するための受光素子１８１とを覆うＬＥＤカバー１８０に設けられている。このため、アタッチメント１６０には、アタッチメント１６０に設けられた肌当て面１６０ｂへの肌面の密着を検知するためにＬＥＤ１８２からの光を透過する透過部１６０ｃが形成される。

受光素子１８１は、本体部１ａの電源が入ると使用環境の明るさを検知し、肌面にアタッチメント１６０の肌当て面１６０ｂを当てたときの暗さを検知する。受光素子１８１が肌面にアタッチメント１６０の肌当て面１６０ｂを当てたときの暗さを検知すると、ＬＥＤ１８２が発光し、受光素子１８１が肌の色を反射光量に基づいて検知する。照射可能な肌の色かどうかを識別した後に、肌面に向けて光がＬＥＤ１８２から照射される。このように、肌接触及び肌色の検知をＬＥＤ１８２と受光素子１８１とにより行うことにより、アタッチメント１６０の肌当て面１６０ｂの余分な面積を少なくすることが可能になる。

図９、図１０及び図１１は、アタッチメント１６０の実施例である。この実施例では、上述のように、アタッチメント１６０の肌当て面１６０ｂには、同一平面上に本体部１ａに固定された導光板１７０が設けられている。

図１２、図１３及び図１４は、照射部の面積の異なるアタッチメント１６１の実施例である。この実施例では、アタッチメント１６１は、図９から図１１に示すアタッチメント１６０よりも高さが高く、透明部材１２１も肌当て面１６１ｂから離れたところにある。また、図１４に示すように、照射口１６１ａの面積も、図１１に示すアタッチメント１６０の照射口１６０ａの面積よりも広くなっている。このようにすることにより、毛の密度の少ない比較的刺激の少ない部位などは冷却をして刺激を抑える必要もないため、照射部の面積が広い分、少ない照射で美容行為を行うことができる。また、アタッチメント１６１には、アタッチメント１６１に設けられた肌当て面１６１ｂへの肌面の密着を検知するためにＬＥＤ１８２からの光を透過する透過部１６１ｃが形成される。さらに、アタッチメント１６１には導光棒１７１が固定されており、本体部１ａに固定されている導光板１７０に内部で接触するため、図９から図１１に示すアタッチメント１６０と同様に肌接触及び肌色の検知を行うことができる。なお、ＬＥＤ１８２により、肌接触程度、肌接触面積、肌状況のいずれか１つ以上が判断されてもよく、さらに、肌状況は、肌色、肌質、肌年齢、肌潤い程度、肌脂程度のいずれか１つ以上であってもよい。

図示はしないが、本体部１ａには、複数の検知スイッチが設けられ、種類が異なるアタッチメント１６０，１６１のそれぞれには、複数の検知スイッチの少なくとも１つを押圧するために突起部が設けられる。突起部の個数と、設置位置とが、アタッチメント１６０，１６１の種類毎に異なっている。このため、アタッチメント１６０，１６１を本体部１ａに取り付けた際に、上述の突起部が検知スイッチを押圧することにより、押圧された検知スイッチに基づいて取り付けられたアタッチメント１６０，１６１の種類を検知することができる。

以下、図１５、図１６及び図１７を参照して、反射板１３１について詳述する。

図１５から図１７に示すように、反射板１３１の凹状空間１３５は、照射口１６０ａ側（図中上側）が開放されている。また、反射板１３１における凹状空間１３５を形成する凹曲面は、反射面１３６となっている。なお、反射板１３１には、凹状空間１３５の両側方を覆う一対の壁部１３７，１３７も備えられている。一対の壁部１３７，１３７の内面は反射面であってもよい。一対の壁部１３７，１３７には、管状光源であるキセノン管１３０の両端部が貫通する貫通口１３８が設けられている。

反射板１３１において、キセノン管１３０は、両端部が貫通口１３８を介して凹状空間１３５から突出した状態で、凹状空間１３５に収容されている。これにより、キセノン管１３０から放出された光の一部は、凹状空間１３５の上部開口から直接、照射口１６０ａに向かうと共に、その他の光は、反射面１３６で反射された後に、凹状空間１３５の上部開口を介して照射口１６０ａに向かう。

図１７に示すように、反射板１３１は、キセノン管１３０の軸方向視において凹状に形成されている。具体的には、反射板１３１は、照射口１６０ａ側とは反対側に向けて突出した形状となっている。これにより、反射板１３１の照射口１６０ａ側とは反対側の端部に、キセノン管１３０の外周面１３０ａが面で密着する曲面部１３１ｂが形成されている。

さらに、図１５から図１７に示すように、一対の壁部１３７，１３７の上部にはそれぞれ、上述の反射板１３１の周囲の風路の一部（第２の風路１４４）を形成するために凹部１３１ａが設けられている。

（付記）
以上の実施の形態の記載により、下記の技術が開示される。

（技術１）照射口を有するアタッチメントが着脱可能に装着される本体部を備え、
前記本体部は、
肌面に対して光を照射するために光を放出する光源としての管状光源と、
前記管状光源が放出した光の一部を前記照射口に向けて反射する反射部と、
前記管状光源及び前記反射部と前記照射口との間に配置され、紫外線をカットするフィルタと、を有し、
前記本体部の内部における前記反射部の周囲には、前記管状光源、前記反射部及び前記フィルタを冷却するために空気が流通する風路が設けられる、
光照射型美容装置。

この構成により、反射部（反射板１３１）の周囲に設けた風路（第２の風路１４４、第３の風路１４５）を流通する風によって、光照射によって発熱する管状光源（キセノン管１３０）、反射板１３１及びフィルタ１２２を冷却することができる。そのため、ファン１５０の大きさの影響を受け得るファン１５０をキセノン管１３０及び反射板１３１から離して配置することができ、照射部２の面積を小型化することが可能になる。

（技術２）前記反射部は、前記管状光源の外周面に面接触する曲面部を有する、技術１に記載の光照射型美容装置。

この構成により、キセノン管１３０の外周面１３０ａを反射板１３１の曲面部１３１ｂに対して密着させることができ、反射板１３１が放熱板として機能する。そのため、キセノン管１３０及び反射板１３１を冷却する冷却効率を向上することが可能になる。

（技術３）前記本体部は、
前記管状光源及び前記反射部を冷却するために空気を前記本体部の内部に取り入れるファンと、
少なくとも２つのケースを組み合わせて形成される筐体と、を有し、
２つの前記ケースの間に吸気口としての隙間が形成され、前記隙間を介して前記本体部の内部に空気が取り入れられる、
技術１又は技術２に記載の光照射型美容装置。

この構成により、吸気穴４４は本体部１ａにおける露出しない部位（第３のケース４ｃ）に設けることができる。そのため、塵埃等が本体部１ａの内部の風路に入り難くすることが可能になる。

（技術４）前記管状光源及び前記反射部を冷却するための空気の一部は、２つの前記ケースの間の前記吸気口から前記本体部の内部に取り入れられ、前記反射部の周囲まで流通し、前記反射部と前記フィルタとの間に設けられた間隙を通って、２つの前記ケースの一方に設けられた排気口から前記本体部の外部に排出される、技術３に記載の光照射型美容装置。

この構成により、本体部１ａに設けた吸気口５から取り入れられて排気口（排気穴６）から排出される風によって、キセノン管１３０及び反射板１３１を効率よく冷却することができる。そのため、キセノン管１３０及び反射板１３１を冷却する冷却効率を向上することが可能になる。

（技術５）前記本体部は、前記管状光源及び前記反射部と前記照射口との間に配置される透明部材を有する、技術１から技術４のうちいずれかに記載の光照射型美容装置。

この構成により、肌面に対して光を照射する際に透明部材１２１によって肌面を冷却しながら光を照射することができる。そのため、照射部２とは別に肌面を冷却するための冷却部をアタッチメント１６０の肌当て面１６０ｂに対して設けることを不要とすることができる。

（技術６）前記本体部は、前記透明部材を冷却するためのペルチェ素子を有する、技術５に記載の光照射型美容装置。

この構成により、肌面に対して光を照射する際にペルチェ素子８０によって冷却された透明部材１２１によって肌面を冷却しながら光を照射することができる。そのため、光の照射による肌面への負担を低減することが可能になる。

（技術７）前記本体部は、
前記管状光源及び前記反射部を冷却するために空気が流通する風路の途中に配置されるヒートシンクと、
前記ヒートシンクに接続され、前記ペルチェ素子を冷却するヒートパイプと、を有する、
技術６に記載の光照射型美容装置。

この構成により、肌面に対して光を照射する際にキセノン管１３０及び反射板１３１だけでなく透明部材１２１も効率よく冷却することができる。そのため、キセノン管１３０及び反射板１３１を冷却する冷却効率だけでなく透明部材１２１を冷却する冷却効率も向上することが可能になる。

（技術８）複数種類の前記アタッチメントを備え、
前記本体部は、光を発する発光素子を有し、
複数種類の前記アタッチメントのうち少なくとも１つの前記アタッチメントには、当該アタッチメントに設けられた肌当て面への前記肌面の接触を検知するために前記発光素子からの光を透過する透過部が形成される、
技術１から技術７のうちいずれかに記載の光照射型美容装置。

この構成により、発光素子（ＬＥＤ１８２）を用いてアタッチメント１６０の肌当て面１６０ｂへの肌面の密着を検知することができる。そのため、アタッチメント１６０に設けられた肌当て面１６０ｂへの肌面の密着を検知したときにのみ光を照射するようにすることが可能になる。

（技術９）複数種類の前記アタッチメントにはそれぞれ、前記透過部が形成される、技術８に記載の光照射型美容装置。

この構成により、複数種類のいずれのアタッチメント１６０，１６１を用いてもアタッチメント１６０，１６１の肌当て面１６０ｂ，１６１ｂへの肌面の密着を検知することができる。そのため、複数種類のいずれのアタッチメント１６０，１６１を用いてもアタッチメント１６０，１６１に設けられた肌当て面１６０ｂ，１６１ｂへの肌面の密着を検知したときにのみ光を照射するようにすることが可能になる。

（技術１０）前記本体部は、前記肌当て面への前記肌面の接触を検知するために前記発光素子からの光を受ける受光素子を有する、技術８又は技術９に記載の光照射型美容装置。

この構成により、発光素子（ＬＥＤ１８２）と受光素子１８１との組み合わせを用いてアタッチメント１６０の肌当て面１６０ｂへの肌面の密着を検知することができる。そのため、アタッチメント１６０に設けられた肌当て面１６０ｂへの肌面の密着を検知したときにのみ光を照射するようにすることが可能になる。

（技術１１）前記受光素子が前記肌当て面への前記肌面の接触を検知した後に、前記発光素子が前記肌面の色を検知するために光を発し、その光が前記アタッチメントに設けられた前記透過部を通して前記肌面に照射されて、前記受光素子が前記受光素子からの光に基づいて前記肌面の色を検知する、技術１０に記載の光照射型美容装置。

この構成により、発光素子（ＬＥＤ１８２）と受光素子１８１との組み合わせを用いてアタッチメント１６０の肌当て面１６０ｂに密着する肌面の色を検知することができる。そのため、検知した肌面の色に応じてキセノン管１３０から放出する光の出力を調整することができ、光の照射による肌面への負担を低減することが可能になる。

（技術１２）前記本体部に、前記隙間から空気を吸気するときに空気を清浄にする集塵フィルタ又は脱臭フィルタが設けられた、技術３又は技術４に記載の光照射型美容装置。

この構成により、吸気口５（第１のケース４ａと第２のケース４ｂとの間に設けた隙間）から空気を吸気するときに空気を清浄にすることができる。そのため、塵埃等が本体部１ａの内部の風路により入り難くすることが可能になる。

（技術１３）前記受光素子により、肌接触程度、肌接触面積、肌状況のいずれか１つ以上が判断される、技術１０又は技術１１に記載の光照射型美容装置。

この構成により、受光素子１８１を用いて、肌接触程度、肌接触面積、肌状況のいずれか１つ以上を検知することができる。そのため、検知した肌接触程度等に応じてキセノン管１３０から放出する光の出力を調整することが可能になる。

（技術１４）前記肌状況は、肌色、肌質、肌年齢、肌潤い程度、肌脂程度のいずれか１つ以上である、技術１３に記載の光照射型美容装置。

この構成により、受光素子１８１を用いて、肌色、肌質、肌年齢、肌潤い程度、肌脂程度のいずれか１つ以上を検知することができる。そのため、検知した肌色等に応じてキセノン管１３０から放出する光の出力を調整することが可能になる。

なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。

（１） すなわち、光照射型美容装置は、
照射口を有するアタッチメントが着脱可能に装着される本体部を備え、
前記本体部は、
肌面に対して光を照射するために光を放出する光源としての管状光源と、
前記管状光源が放出した光の一部を前記照射口に向けて反射する反射部と、
前記管状光源及び前記反射部と前記照射口との間に配置され、紫外線をカットするＵＶフィルタと、を有し、
前記本体部の内部における前記反射部の周囲には、前記管状光源及び前記反射部及び前記ＵＶフィルタを冷却するための空気を流通させる空気流通風路を設けたことを特徴とする。

（２） 上記（１）記載の光照射型美容装置において、
前記本体部は、
前記管状光源及び前記反射部及び前記ＵＶフィルタを冷却するために空気を前記本体部の内部に取り入れるファンと、
少なくとも２つのケースを組み合わせて形成される筐体と、を有し、
２つの前記ケースの間に吸気口としての隙間が形成され、前記隙間を介して前記本体部の内部に空気が取り入れられ、さらに、前記隙間から空気を吸気するときに空気を清浄にする集塵フィルタ又は脱臭フィルタを設けたことを特徴とする。

（３） 上記（１）乃至（２）記載の光照射型美容装置において、
前記本体部は、前記管状光源及び前記反射部と前記照射口との間に配置される透明部材を有し、
前記本体部は、前記透明部材を冷却するためのペルチェ素子を有し、
前記空気流通風路を流通する空気が前記ペルチェ素子を冷却することを特徴とする。

（４） 上記（１）乃至（３）記載の光照射型美容装置において、
前記本体部は、光を発する発光素子を有し、
前記アタッチメントは、当該アタッチメントに設けられた肌当て面への肌面の接触を検知するために前記発光素子からの光を透過する透過部を有し、
さらに、前記本体部は、前記発光素子からの光を受ける受光素子を有することを特徴とする。

（５） 上記（４）記載の光照射型美容装置において、
前記受光素子により、肌接触程度又は肌接触面積又は肌状況のいずれか１つ以上を判断することを特徴とする。

（６） 上記（５）記載の光照射型美容装置において、
前記肌状況は、肌色又は肌質又は肌年齢又は肌潤い程度又は肌脂程度のいずれか１つ以上であることを特徴とする。

本開示は、肌当て面及び照射部が過度に大きくなることを抑制することができ、冷却効率がよく、使い勝手もよい光照射型美容装置に適用可能である。具体的には、家庭用及び業務用をはじめとする各種の美容装置などに、本開示は適用可能である。

１ 美容装置（光照射型美容装置）
１ａ 本体部
２ 照射部
４ａ 第１のケース
４ｂ 第２のケース
４ｃ 第３のケース
５ 吸気口
６ 排気穴（排気口）
７ 電源ケーブル
８ 冷却ユニット
９ コンデンサ
１０ 制御回路部
１１ ネジ
１２ 照射ユニット
１３ フック部
１４ ネジ
２２ ネジ
３３ ネジ
４４ 吸気穴
５５ ネジ
８０ ペルチェ素子
８１ ヒートパイプ
８２ 放熱板
８３ ヒートシンク
１２１ 透明部材
１２２ フィルタ（ＵＶフィルタ）
１２３ 弾性部材
１２４ ランプケース
１２５ ガラスケース
１３０ キセノン管（管状光源）
１３０ａ 外周面
１３１ 反射板（反射部）
１３１ａ 凹部
１３１ｂ 曲面部
１３２ 導電性テープ
１３３ 光源保持部材
１３５ 凹状空間
１３６ 反射面
１３７ 壁部
１３８ 貫通口
１４０ 第１の風路ケース
１４１ 第２の風路ケース
１４２ 第３の風路ケース
１４３ 第１の風路（空気流通風路）
１４４ 第２の風路（空気流通風路）
１４５ 第３の風路（空気流通風路）
１４６ 第４の風路（空気流通風路）
１５０ ファン
１６０ アタッチメント
１６０ａ 照射口
１６０ｂ 肌当て面
１６０ｃ 透過部
１６１ アタッチメント
１６１ａ 照射口
１６１ｂ 肌当て面
１６１ｃ 透過部
１７０ 導光板
１７１ 導光棒
１８０ ＬＥＤカバー
１８１ 受光素子
１８２ ＬＥＤ（発光素子）
１８３ 基板
１２５１ 穴

Claims (14)

1. 照射口を有するアタッチメントが着脱可能に装着される本体部を備え、
   前記本体部は、
   肌面に対して光を照射するために光を放出する光源としての管状光源と、
   前記管状光源が放出した光の一部を前記照射口に向けて反射する反射部と、
   前記管状光源及び前記反射部と前記照射口との間に配置され、紫外線をカットするフィルタと、を有し、
   前記本体部の内部における前記反射部の周囲には、前記管状光源、前記反射部及び前記フィルタを冷却するために空気が流通する風路が設けられる、
   光照射型美容装置。
2. 前記反射部は、前記管状光源の外周面に面接触する曲面部を有する、請求項１に記載の光照射型美容装置。
3. 前記本体部は、
   前記管状光源及び前記反射部を冷却するために空気を前記本体部の内部に取り入れるファンと、
   少なくとも２つのケースを組み合わせて形成される筐体と、を有し、
   ２つの前記ケースの間に吸気口としての隙間が形成され、前記隙間を介して前記本体部の内部に空気が取り入れられる、
   請求項１に記載の光照射型美容装置。
4. 前記管状光源及び前記反射部を冷却するための空気の一部は、２つの前記ケースの間の前記吸気口から前記本体部の内部に取り入れられ、前記反射部の周囲まで流通し、前記反射部と前記フィルタとの間に設けられた間隙を通って、２つの前記ケースの一方に設けられた排気口から前記本体部の外部に排出される、請求項３に記載の光照射型美容装置。
5. 前記本体部は、前記管状光源及び前記反射部と前記照射口との間に配置される透明部材を有する、請求項１～４のうちいずれか１項に記載の光照射型美容装置。
6. 前記本体部は、前記透明部材を冷却するためのペルチェ素子を有する、請求項５に記載の光照射型美容装置。
7. 前記本体部は、
   前記管状光源及び前記反射部を冷却するために空気が流通する風路の途中に配置されるヒートシンクと、
   前記ヒートシンクに接続され、前記ペルチェ素子を冷却するヒートパイプと、を有する、
   請求項６に記載の光照射型美容装置。
8. 複数種類の前記アタッチメントを備え、
   前記本体部は、光を発する発光素子を有し、
   複数種類の前記アタッチメントのうち少なくとも１つの前記アタッチメントには、当該アタッチメントに設けられた肌当て面への前記肌面の接触を検知するために前記発光素子からの光を透過する透過部が形成される、
   請求項１～４のうちいずれか１項に記載の光照射型美容装置。
9. 複数種類の前記アタッチメントにはそれぞれ、前記透過部が形成される、請求項８に記載の光照射型美容装置。
10. 前記本体部は、前記肌当て面への前記肌面の接触を検知するために前記発光素子からの光を受ける受光素子を有する、請求項８に記載の光照射型美容装置。
11. 前記受光素子が前記肌当て面への前記肌面の接触を検知した後に、前記発光素子が前記肌面の色を検知するために光を発し、その光が前記アタッチメントに設けられた前記透過部を通して前記肌面に照射されて、前記受光素子が前記受光素子からの光に基づいて前記肌面の色を検知する、請求項１０に記載の光照射型美容装置。
12. 前記本体部に、前記隙間から空気を吸気するときに空気を清浄にする集塵フィルタ又は脱臭フィルタが設けられた、請求項３又は４に記載の光照射型美容装置。
13. 前記受光素子により、肌接触程度、肌接触面積、肌状況のいずれか１つ以上が判断される、請求項１０に記載の光照射型美容装置。
14. 前記肌状況は、肌色、肌質、肌年齢、肌潤い程度、肌脂程度のいずれか１つ以上である、請求項１３に記載の光照射型美容装置。

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