JP2024068755A - 電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】端子部材のうち外装体より外側の部分と外装体との間の絶縁性の向上を図った電池を提供すること。【解決手段】本開示技術の電池1の外装体5における端子部には、貫通穴17と、その周囲の薄肉部18とが形成されている。端子部材8には、貫通穴17を貫通している柱状部24と、外装体5の外面側にて柱状部24より大径に広がって設けられている外部接続部25とが設けられている。外装体5の外面側における薄肉部18の縁辺の少なくとも一部に、貫通穴17から遠ざかるほど肉厚となっている傾斜面19が形成されている。絶縁部材10には、薄肉部18の外面と外部接続部25の裏面との間に挟み込まれている平坦部21と、平坦部21に繋がり、貫通穴17から遠ざかるほど外向きに斜めに広がりつつ立ち上がっている傾斜部22とが含まれている。傾斜部22の最大高さが、傾斜面19の最大高さより大きい。【選択図】図4

Description

本開示技術は、電池に関する。
電池に関する従来技術の例として、特許文献1に開示されているものを挙げることができる。同文献の電池では、電極端子の端子本体と容器との間に絶縁部材が配置されている。絶縁部材は、電極端子と容器とを電気的に絶縁するとともに、それらの間の気密を維持する役割を有している。
特開2019-61740号公報
前記した従来の技術では、電極端子と容器との絶縁が不十分となる場合があった。特に、電極端子のうち容器の外側に位置する外部端子の部分と容器との間の空間距離を、十分長く取れない場合があった。
本開示技術の課題とするところは、端子部材のうち外装体より外側の部分と外装体との間の絶縁性の向上を図った電池を提供することにある。
本開示技術の一態様における電池は、発電要素と、内部に発電要素を収納する外装体と、外装体の内部で発電要素に接続されるとともに部分的に外装体の外側に露出している端子部材と、外装体と端子部材とを絶縁する絶縁部材とを有し、外装体の一部に端子部材を貫通させる端子部が設けられているものであって、端子部には、端子部材を貫通させる貫通穴と、貫通穴の周囲の薄肉部とが形成されており、端子部材には、貫通穴を貫通して配置されている柱状部と、外装体の外面側にて柱状部より大径に広がって設けられている外部接続部とが設けられており、外装体の外面側における薄肉部の縁辺の少なくとも一部に、貫通穴からみて外部接続部の端部よりも遠い位置から、貫通穴から遠ざかるほど肉厚となっている傾斜面が形成されており、絶縁部材には、薄肉部の外面と外部接続部の裏面との間に挟み込まれている平坦部と、平坦部に繋がり、薄肉部と傾斜面との境目の位置から、貫通穴から遠ざかるほど外向きに斜めに広がりつつ立ち上がっている傾斜部とが含まれており、傾斜部の最大高さが、傾斜面の最大高さより大きいものである。
上記態様における電池では、端子部材が、発電要素に繋がる電流経路を構成する。発電要素を収納する外装体の一部に貫通穴が設けられている。端子部材が貫通穴を貫通して配置されている箇所が端子部である。端子部では絶縁部材が外装体と端子部材とを絶縁している。絶縁部材の一部に設けられている傾斜部により、外装体より外側の部分における外装体と端子部材との間の空間距離が長くされている。これにより、端子部材のうち外装体より外側の部分と外装体との間の絶縁性の向上が図られている。
上記態様における電池では、外装体の外面側における薄肉部の縁辺の一部であって傾斜面とは別の位置に、貫通穴からみて外部接続部の端部よりも遠い位置から、傾斜面よりも急峻に立ち上がっている壁状面が形成されており、絶縁部材には、平坦部に繋がり、薄肉部と壁状面との境目の位置から外向きに立ち上がっている壁状部がさらに含まれており、壁状部の最大高さが、壁状面の最大高さより大きいことが望ましい。このようになっていると、絶縁部材の平坦部の周囲の全周を傾斜部としている場合と比較して電池のサイズを小さくすることができる。絶縁部材の壁状部の形状も、外装体より外側の部分における外装体と端子部材との間の空間距離を長くすることに貢献する。
絶縁部材に傾斜部と壁状部とを有する態様の電池ではさらに、傾斜面および傾斜部が蓋体の短辺方向の2箇所に形成されており、壁状面および壁状部が蓋体の長辺方向の2箇所に形成されており、傾斜部と壁状部が繋がって環状をなしていることが望ましい。このようになっていると、電池の全体形状が平板角形状である場合におけるその厚さ方向の寸法をコンパクトにすることができる。
本開示技術によれば、端子部材のうち外装体より外側の部分と外装体との間の絶縁性の向上を図った電池が提供されている。
実施の形態に係る電池の外観斜視図である。 図1の電池における蓋サブアセンブリの斜視図である。 図1の電池における端子部の平面図である。 端子部の長手方向の断面図である。 端子部の短手方向の断面図である。 圧縮前における端子部の平面図である。 圧縮前における端子部の長手方向の断面図である。 圧縮前における端子部の短手方向の断面図である。 図4にバスバーを付加した状態を示す断面図である。 図5にバスバーを付加した状態を示す断面図である。
本形態は、図1に外観を示す電池1として本開示技術を具体化したものである。電池1は、外装体2の内部に発電要素3を収納したものである。外装体2は、箱体4と蓋体5とで構成されている。電池1は全体として平板角形状の外形のものである。蓋体5における長手方向の両端付近の各一部分に、正負の端子部6、7が設けられている。端子部6、7の箇所にはそれぞれ、端子部材8、9が、絶縁部材10を介して取り付けられている。端子部材8、9の一面(図1中で上方を向いている面)は、それぞれ、外装体2の外部に露出しており、他の電池などとの接続に利用される端子面となっている。
電池1における蓋サブアセンブリ11を図2に示す。蓋サブアセンブリ11は、蓋体5に端子部材8、9を取り付けた段階のものである。蓋体5における端子部6、7の箇所には貫通穴が設けられており、端子部材8、9はその貫通穴を貫通して配置されている。図1の電池1では、図2中の端子部材8、9の下端部がそれぞれ、外装体2の内部で、発電要素3の正負の電極板と接続されている。電池1は、その発電要素3が箱体4に収納されて、蓋体5と箱体4とが接合されたものである。蓋体5には上記の他に、図2中に示される注液口12および安全弁13が設けられている。これらは図1の電池1では、口カバー14および弁カバー15で覆われている。
外装体2および端子部材8、9は金属(合金でも可)製の部材である。端子部材8、9に使用される主な金属種としては、アルミ、銅等が挙げられる。端子部材8、9は、2部品を接合したものであってもよい。外装体2に使用される主な金属種としては、アルミ、ステンレス鋼等が挙げられる。つまり、端子部材8、9と、外装体2の一部である蓋体5とは、いずれも導電性の部材である。蓋体5と端子部材8との間、蓋体5と端子部材9との間は、それぞれ、絶縁部材10で絶縁されている。絶縁部材10は、絶縁性の合成樹脂で形成されている。
電池1における端子部6を上方から見ると、図3に示されるようになっている。以下、端子部6について説明するが、端子部7についても、端子部材9の金属種を除いて端子部6と同様である。図3では、図中の水平方向が蓋体5の長手方向であり、図中の上下方向が蓋体5の短手方向である。図3には、電池1における端子部6およびその近辺のみが描かれている。図3に示されるように端子部6の位置には、端子部材8の端子面16が見えている。端子面16の周囲には全周にわたって絶縁部材10が見えている。
端子部6の図3中のA-A位置の断面図を図4に示す。この断面図は、蓋体5の長手方向と平行な方向の断面を示している。図4中には、蓋体5の一部に設けられている貫通穴17が現れている。貫通穴17は、端子部6にて端子部材8を貫通させるために蓋体5に形成されている部位である。端子部6ではさらに、蓋体5における貫通穴17の周囲に薄肉部18が設けられている。薄肉部18では、蓋体5の外面側が凹状となっている。薄肉部18における蓋体5の厚さは、蓋体5のうち薄肉部18以外の部分の厚さより薄い。蓋体5の外面側における薄肉部18の縁辺には、傾斜面19が形成されている。傾斜面19では、貫通穴17から遠ざかるほど蓋体5が肉厚となっている。
このように端子部6では、蓋体5の外面側に、薄肉部18および傾斜面19からなる凹部20が形成されている。絶縁部材10は蓋体5の端子部6において、凹部20に装着されている。図4中に示される絶縁部材10は、平坦部21と傾斜部22とを有している。平坦部21は、薄肉部18の外面上に位置する平坦な部分である。傾斜部22は、平坦部21の外縁に繋がっており、貫通穴17から遠ざかるほど外向きに斜めに広がりつつ立ち上がっている部分である。絶縁部材10はさらに、筒状部23を有している。筒状部23は、平坦部21の中心に繋がっており貫通穴17の壁面に沿った筒状の部分である。
端子部材8は図4に見るように、柱状部24と外部接続部25とを有している。柱状部24は、貫通穴17を貫通して配置されている部分である。外部接続部25は、柱状部24に繋がっており、蓋体5よりも外面側にて柱状部24より大径に広がって設けられている部分である。前述の端子面16は、外部接続部25の外面である。図4中では、前述の傾斜面19と薄肉部18との境目31は、貫通穴17から見て、外部接続部25の端部よりも遠い位置にある。
上記の各部材により構成されている端子部6では、絶縁部材10の平坦部21が、薄肉部18の外面と外部接続部25の裏面との間に挟み込まれている。絶縁部材10の筒状部23は、貫通穴17の壁面と柱状部24との間に挟み込まれている。絶縁部材10の傾斜部22の最高点26は、蓋体5のうち凹部20以外の部分の外面27より高い位置にある。つまり、傾斜部22の最大高さは、傾斜面19の最大高さより大きい。
端子部6の図3中のB-B位置の断面図を図5に示す。この断面図は、蓋体5の短手方向と平行な方向の断面を示している。図5中の蓋体5にも、図4で述べた薄肉部18および貫通穴17が現れている。図5中における薄肉部18の縁辺には、図4に示した傾斜面19ではなく、壁状面28が形成されている。壁状面28は、傾斜面19よりも急峻に立ち上がっている面である。図5中における端子部6では、凹部20は薄肉部18と壁状面28とを含んでいる。
図5中に示される絶縁部材10は、平坦部21と壁状部29とを有している。壁状部29は、平坦部21の外縁に繋がっており、薄肉部18と壁状面28との境目の位置から外向き(図5中では上向き)に立ち上がっている部分である。壁状部29の最高点26は、蓋体5の外面27より高い位置にある。つまり、壁状部29の最大高さは、傾斜面19の最大高さより大きい。図5中にも、筒状部23、柱状部24、外部接続部25が現れている。筒状部23の内部には、柱状部24を通す貫通孔が形成されている。図5中の絶縁部材10における平坦部21と壁状部29との境目は、貫通穴17から見て、外部接続部25の端部よりも遠い位置にある。
端子部6の全体としてみると、傾斜面19および傾斜部22は蓋体5の長手方向の両側2箇所に形成されている。この箇所は、凹部20および平坦部21を長方形と見たとき、蓋体5の短辺方向と平行な方向となる2箇所である。壁状面28および壁状部29は蓋体5の短手方向の2箇所に形成されている。この箇所は、凹部20および平坦部21を長方形と見たとき、蓋体5の長辺方向と平行な方向となる2箇所である。絶縁部材10における傾斜部22と壁状部29とは、繋がって全体として環状をなしている。傾斜部22および壁状部29により構成される環に、柱状部24および筒状部23が囲まれている。
上記の端子部6では、蓋体5と端子部材9との絶縁のための部材が、前述の絶縁部材10に加えて蓋体5の裏面側にも配置されていてもよい。その場合、前述の筒状部23は、絶縁部材10の一部としてではなく、裏面側の絶縁部材の一部として形成されていてもよい。あるいは、絶縁部材10の一部である筒状部23が蓋体5の裏面側にも伸び及んで形成されていて裏面側における絶縁機能を果たすように構成されていてもよい。
図3~図5に示した構造の端子部6の製造方法を説明する。端子部6の製造は基本的に、蓋体5への端子部材8および絶縁部材10の取付を行い、その後に絶縁部材10の平坦部21を圧縮することにより行われる。蓋体5には、端子部材8および絶縁部材10の取付を行う前に、凹部20および貫通穴17を設けておく。
取付により、絶縁部材10の全体が蓋体5の凹部にはまり込んだ状態となる。このとき、平坦部21が薄肉部18の上に載っている。また、筒状部23が貫通穴17に入り込んでいる。端子部材9の外部接続部25は、平坦部21の上に載りつつ蓋体5の凹部にはまり込んだ状態となる。柱状部24は、貫通穴17に入り込んでいる筒状部23のさらに中に入り込んだ状態となる。
この時点での端子部6の構造を図6~図8により説明する。図6は図3に、図7は図4に、図8は図5に、それぞれ相当する図である。まず図4および図7に着目する。図7における図4に対する主要な相違点は、図4中の傾斜部22に相当する部位が、図7中では壁状部30である点である。壁状部30は、平坦部21の外縁に繋がり、外向き(図7中では上向き)に立ち上がっている部分である。壁状部30の外面は、傾斜面19と薄肉部18との境目31よりやや内側にある。
図5および図8に着目する。図5と図8との相違点は、壁状部29の位置にある。図5中の壁状部29が壁状面28のすぐ内側に位置しているのに対して、図8では、壁状面28と壁状部29との間に間隔がある。図3および図6に着目すると、図3では見えていない傾斜面19および薄肉部18が、図6では見えている。特に薄肉部18は、図6中では端子部材8の周囲に全周にわたって環状に見えている。
このことから、絶縁部材10の組み付け前における形状は、図3~図5に示される組み付け完了後の時点での形状とは異なっていることが分かる。組み付け前の時点での絶縁部材10の形状は、平坦部21と、平坦部21に繋がり外向き(図7中および図8中では上向き)に立ち上がっている壁状部29、30とを有し、壁状部29、30が平坦部21の縁辺に全周にわたり環状に形成されている形状である。さらに平坦部21には、前述の筒状部23も形成されている。ただし筒状部23については前述の通り、絶縁部材10ではなく裏面側の別の絶縁部材に形成されている構成も可能である。
図6~図8に示した状態は、この形状の絶縁部材10を蓋体5に対して端子部材8とともに取り付けた状態である。この状態では、絶縁部材10の平坦部21が蓋体5の薄肉部18と端子部材9の外部接続部25の裏面との間に挟み込まれている。この状態から、平坦部21の圧縮を行う。具体的には、蓋体5を固定的に保持されている状態とし、その状態の蓋体5に対して外部接続部25を押し付ける。これにより平坦部21は、薄肉部18と外部接続部25との間で厚さ方向に圧縮される。
この圧縮の結果として平坦部21は、水平面内方向に広がろうとする。この拡大により、壁状部29、30も、貫通穴17から遠ざかる方向に移動していく。平坦部21の拡大および壁状部29、30の移動は、蓋体5の壁状面28および傾斜面19により規制される。壁状部29は、壁状面28により規制される。図5中の壁状部29が壁状面28に接する位置となっているのはこのためである。
図7中の壁状部30は、移動により傾斜面19に規制される。このため壁状部30は圧縮後には、図4中の傾斜部22となる。平坦部21の下面および壁状部30の下端が傾斜面19により規制されるに至った後も、平坦部21の上面はさらに拡大し、壁状部30のうち下端より上方の部分はさらに移動するからである。このため壁状部30は、上方が外向きに倒れるように傾斜して、図4中の傾斜部22となるのである。
上記のようにして製造された図3~図5に示される構造の端子部6では、蓋体5より外側の部分における端子部材8と蓋体5との間の絶縁性が良好であるという利点がある。その理由は、端子部材8と蓋体5との間の空間距離にある。図4中に長手方向断面中における空間距離を矢印L1で、図5中に短手方向断面中における空間距離を矢印L2で、それぞれ示している。これらはいずれも、端子部材8と蓋体5との間の直線で結んだ最短距離ではなく、絶縁部材10を迂回する形となっている。このためいずれも、かなり長い距離となっている。このため端子部6では、端子部材8と蓋体5との間の空間短絡が起こりにくいのである。
端子部6における上記の空間距離L1、L2の長さには、絶縁部材10の圧縮後の形状が貢献している。具体的には、空間距離L1の長さに対しては、傾斜部22が、貫通穴17から遠ざかるほど外向きに斜めに広がりつつ立ち上がっている傾斜形状であり、かつその最大高さが蓋体5の外面27より高い位置にあることが貢献している。空間距離L2の長さに対しては、壁状部29が、薄肉部18と壁状面28との境目の位置から外向きに立ち上がっている形状であり、かつその最大高さの位置が外面27より高い位置にあることが貢献している。
絶縁部材10が圧縮前の形状のままであると、このように長い空間距離は得られない。長手方向で見ると、図7中における空間距離L3は、図4中の空間距離L1より短い。壁状部30が、傾斜部22とは異なりほぼ垂直に立っている形状だからである。同様に短手方向でも、図8中における空間距離L4は、図5中の空間距離L2より短い。壁状部29が、薄肉部18と壁状面28との境目の位置からではなくもっと内側寄りに位置しているからである。このため、絶縁部材10が圧縮される前の状態のままでは、端子部6の絶縁性はさほど高くはない。端子部6は、絶縁部材10の圧縮過程を経ていることにより、高い絶縁性を得ているのである。
また、傾斜部22の上端付近は、傾斜により、端子部材8からある程度離れて位置していることになる。このため、端子部材8の温度が上昇する状況でも、その熱の影響を受けにくい。このことにより絶縁部材10のシール性能の劣化が抑制される。端子部材8の温度が上昇する状況とは、電池1の使用段階での充電時または放電時、端子面16に後述のバスバー32を接合するとき、が挙げられる。
本形態の電池1は、複数個を直列接続状態にした電池スタックとして使用されることがある。その場合には、隣り合う電池1の端子部6と端子部7とがバスバーという導電部材で接続される。本形態の電池1の端子部6、7では、その場合におけるバスバーと蓋体5との間の絶縁性も高い。このことを図9、図10により説明する。図9、図10ではそれぞれ、図4、図5に示した断面構造に対して、バスバー32を付加した状態を示している。バスバー32は、端子部材8の端子面16に対して接合される導電部材である。端子面16へのバスバー32の接合は、電池1の完成後になされる。したがって、バスバー32が取り付けられる時点では、絶縁部材10は圧縮後の形状となっている。
長手方向を示す図9では、バスバー32と蓋体5との間の空間距離は、矢印L5で示される。この空間距離L5は、バスバー32と蓋体5との直線最短距離L6より長い。傾斜部22を迂回しているからである。絶縁部材10が圧縮前の形状(図7参照)のままであったとすると、直線最短距離L6がそのままバスバー32と蓋体5との間の空間距離となる。つまり図9では、絶縁部材10が圧縮後の形状であることにより、バスバー32と蓋体5との間の空間距離L5が長くなり、絶縁性が向上している。
短手方向を示す図10でも同様のことが言える。図10では、バスバー32と蓋体5との間の空間距離は、矢印L7で示される。この空間距離L7は、バスバー32と蓋体5との直線最短距離L8より長い。壁状部29を迂回しているからである。圧縮前の図8の状態のままであったとすると、直線最短距離L8がそのままバスバー32と蓋体5との間の空間距離となる。つまり図10では、絶縁部材10が圧縮後の形状であることにより、空間距離L7が長くなり、絶縁性が向上している。
図3では、壁状部29の一部が、蓋体5の幅方向(短手方向)外向きに少し迫り出した状態となっている。この状況になっているのは、壁状部29のうち蓋体5の長手方向における中央付近の位置である。この位置における壁状部29のうち蓋体5の外面27より上方に突出している部分は、断面図で見れば外向きに少し傾斜していることになる。ただし図5は、この位置から外れた位置における断面図であるため、この傾斜が現れていない。壁状部29のこの傾斜は、端子部6の上から見ての縦横比、平坦部21の厚さ、圧縮の程度その他の各種の仕様により、現れることもあれば現れないこともある。壁状部29のこの傾斜が現れていてもいなくても、本開示技術の範囲内であり、効果面でも別段の差はない。
以上詳細に説明したように本実施の形態によれば、電池1の端子部6における絶縁部材10を、その傾斜部22および壁状部29の最大高さの位置が外面27より高い形状とし、傾斜部22については外向きに傾斜した形状であることとしている。これにより、外装体2の一部である蓋体5より外側の部分における蓋体5と端子部材8との間の絶縁性、さらには蓋体5とバスバー32との間の絶縁性に優れ、絶縁部材10の劣化も抑制されている電池1が実現されている。
また、本形態では、製造過程において、絶縁部材10の平坦部21を厚さ方向に圧縮する過程を経ることとしている。この圧縮により、平坦部21を面内方向に拡大するとともに、壁状部29、30のうち壁状部30の部分が傾斜部22となるようにしている。このため、絶縁部材10そのものの成型時には傾斜部22の傾斜その他の詳細形状を実現しておく必要がない。このようにして、本開示技術に係る電池1を容易に製造できるようにしている。
本実施の形態および実施例は単なる例示にすぎず、本開示技術を何ら限定するものではない。したがって本開示技術は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、電池1における正負の端子部6、7の両方に本開示技術を適用してもよいし、いずれか一方のみに本開示技術を適用してもよい。電池1の電池種(リチウム電池、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、全固体電池等の種別)は問わない。
前記形態では、絶縁部材10の形状を、蓋体5の短辺方向と平行な2箇所の傾斜部22と蓋体5の長辺方向と平行な2箇所の壁状部29とを有する形状としている。しかしこれには限られない。平坦部21の周囲がすべて傾斜部22である形状であってもよい。その場合には蓋体5の凹部20も、四辺がすべて傾斜面19である形状とする。ただし、前記形態のように長辺方向側は壁状面28および壁状部29とした方が、電池1の厚さ方向(蓋体5の短辺方向)サイズを縮小できるメリットがある。その場合、傾斜面19および傾斜部22は短辺方向と平行な1箇所のみとし、残り3方向を壁状面28および壁状部29とすることも可能である。ただし、前記形態のように短辺方向と平行な2箇所を傾斜面19および傾斜部22とした方が絶縁性では優れる。
1 電池 19 傾斜面
2 外装体 20 凹部
3 発電要素 21 平坦部
4 箱体 22 傾斜部
5 蓋体 24 柱状部
6 端子部 25 外部接続部
7 端子部 26 最高点
8 端子部材 27 外面
9 端子部材 28 壁状面
10 絶縁部材 29 壁状部
16 端子面 30 壁状部
17 貫通穴 31 境目
18 薄肉部

Claims (3)

  1. 発電要素と、内部に前記発電要素を収納する外装体と、前記外装体の内部で前記発電要素に接続されるとともに部分的に前記外装体の外側に露出している端子部材と、前記外装体と前記端子部材とを絶縁する絶縁部材とを有し、前記外装体の一部に前記端子部材を貫通させる端子部が設けられている電池であって、
    前記端子部には、
    前記端子部材を貫通させる貫通穴と、
    前記貫通穴の周囲の薄肉部とが形成されており、
    前記端子部材には、
    前記貫通穴を貫通して配置されている柱状部と、
    前記外装体の外面側にて前記柱状部より大径に広がって設けられている外部接続部とが設けられており、
    前記外装体の外面側における前記薄肉部の縁辺の少なくとも一部に、前記貫通穴からみて前記外部接続部の端部よりも遠い位置から、前記貫通穴から遠ざかるほど肉厚となっている傾斜面が形成されており、
    前記絶縁部材には、
    前記薄肉部の外面と前記外部接続部の裏面との間に挟み込まれている平坦部と、
    前記平坦部に繋がり、前記薄肉部と前記傾斜面との境目の位置から、前記貫通穴から遠ざかるほど外向きに斜めに広がりつつ立ち上がっている傾斜部とが含まれており、
    前記傾斜部の最大高さが、前記傾斜面の最大高さより大きい電池。
  2. 請求項1に記載の電池であって、
    前記外装体の外面側における前記薄肉部の縁辺の一部であって前記傾斜面とは別の位置に、前記貫通穴からみて前記外部接続部の端部よりも遠い位置から、前記傾斜面よりも急峻に立ち上がっている壁状面が形成されており、
    前記絶縁部材には、前記平坦部に繋がり、前記薄肉部と前記壁状面との境目の位置から外向きに立ち上がっている壁状部がさらに含まれており、
    前記壁状部の最大高さが、前記壁状面の最大高さより大きい電池。
  3. 請求項2に記載の電池であって、
    前記外装体は、箱状の箱体と前記箱体の開口面を閉鎖する長方形状の蓋体とで構成されており、
    前記端子部は前記蓋体に設けられており、
    前記傾斜面および前記傾斜部が前記蓋体の短辺方向の2箇所に形成されており、
    前記壁状面および前記壁状部が前記蓋体の長辺方向の2箇所に形成されており、
    前記傾斜部と前記壁状部が繋がって環状をなしている電池。
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