JP2024066202A - 圧縮機および冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工が容易で流路断面積を確保しやすく製造性の高いインジェクション流路を備え、インジェクション効率を高めることが可能な圧縮機を提供する。【解決手段】圧縮機は、密閉容器と、シリンダと、回転軸と、ロータと、複数のベーンと、一対の端板と、インジェクション流路とを備える。複数のベーンの各々は、ロータに設けられ、シリンダの内壁面に向けてロータの径方向に進退する。シリンダ室には、シリンダの内壁面、一対の端板、ロータの外周面、およびベーンにより、圧縮室が区画される。インジェクション流路は、シリンダを軸方向に閉塞する端板に設けられてロータの軸方向の端面に向けて開口する第1の流路と、ロータの端面に設けられて第1の流路と圧縮室とを間欠的に連通させる第2の流路とを含む。【選択図】図5

Description

本発明の実施形態は、圧縮機、および該圧縮機を備えた冷凍サイクル装置に関する。
空気調和機に用いられる回転式圧縮機(ロータリコンプレッサ)は、密閉容器の内部で作動流体としての冷媒を圧縮するシリンダを有する圧縮機構部を備えている。シリンダは、内部空間であるシリンダ室を冷媒の吸込室と圧縮室とに区画するベーン、圧縮した冷媒を吐出する吐出ポートなどを有している。ベーンには、シリンダ本体側に設けられてシリンダ室に進退する形態と、シリンダ室内で回転軸と同心回転する回転体(ロータ)に設けられてシリンダ室に進退する形態がある。
かかる圧縮機は、圧縮室で圧縮されて吐出される冷媒の吐出温度の上昇を抑制するためにインジェクション機構を備える場合がある。インジェクション機構は、例えば冷媒の循環路において凝縮器の下流側等で冷媒を分流させる流路(インジェクション流路)を有する。インジェクション流路は、循環路からの分岐管、圧縮機への接続管、圧縮機構部に形成された通路などを含み、圧縮室に至る。循環路から分流された中間圧の冷媒(インジェクション冷媒)は、インジェクション流路で導かれて圧縮室に注入される。
特開昭62-78498号公報
例えば、シリンダの端板に設けられた流路と、ベーンに設けられた流路を連通させてインジェクションを行う場合、ベーンの流路を複雑な形状に加工する必要があり、インジェクション機構の製造性を悪化させやすい。また、ベーンの流路の流路断面積を十分に確保できなければ、インジェクション流量も制限されてしまう。さらに、シリンダ室へのベーンの進退によりインジェクションのタイミングが規制されるため、設計自由度が低く、インジェクション効果を十分に得られないおそれもある。
本発明の目的は、加工が容易で流路断面積を確保しやすく製造性の高いインジェクション流路を備え、インジェクション効率を高めることが可能な圧縮機を提供することにある。
実施形態によれば、圧縮機は、密閉容器と、シリンダと、回転軸と、ロータと、複数のベーンと、一対の端板と、インジェクション流路とを備える。前記シリンダは、作動流体を吸い込み、吸い込んだ前記作動流体を圧縮する環状のシリンダ室を有する。前記回転軸は、前記シリンダ室内に配置される。前記ロータは、前記シリンダ室で前記回転軸と同心回転する。複数の前記ベーンの各々は、前記ロータに設けられ、前記シリンダの内壁面に向けて前記ロータの径方向に進退する。一対の前記端板は、前記回転軸の軸方向において前記シリンダの両端部に配置されて前記シリンダを前記軸方向に閉塞する。前記インジェクション流路は、前記作動流体が循環する循環回路から分岐し、前記循環回路を循環する前記冷媒の一部を前記シリンダ室に導く。前記シリンダ室には、前記シリンダの内壁面、一対の前記端板、前記ロータの外周面、および前記ベーンにより、前記作動流体を圧縮する圧縮室が区画される。前記インジェクション流路は、前記端板に設けられて前記ロータの前記軸方向の端面に向けて開口する第1の流路と、前記ロータの前記端面に設けられて前記第1の流路と前記圧縮室とを間欠的に連通させる第2の流路とを含む。
図1は、実施形態に係る冷凍サイクル装置の構成を概略的に示す回路図である。 図2は、実施形態に係る圧縮機を概略的に示す縦断面図である。 図3は、図2に示す矢印B2で示す箇所におけるシリンダを矢印方向から概略的に示す軸方向の横断面図である。 図4は、インジェクション流路の接続管を含む圧縮機を概略的に示す軸方向の縦断面図である。 図5は、図4に示す矢印B4で示す箇所における圧縮機を矢印方向から概略的に示す軸方向の横断面図である。 図6Aは、圧縮室が形成され、冷媒の圧縮が開始される状態を概略的に示す図である。 図6Bは、インジェクションポートとインジェクション連通路が連通し、圧縮室にインジェクション冷媒が注入される状態(インジェクション開始状態)を概略的に示す図である。 図6Cは、圧縮室にインジェクション冷媒が注入されながら冷媒の圧縮が進行する状態を概略的に示す図である。 図6Dは、インジェクションポートとインジェクション連通路が連通しなくなり、インジェクション冷媒の注入が終了する状態を概略的に示す図である。 図6Eは、インジェクション連通路がシリンダ室の最小間隙部を通過する状態を概略的に示す図である。 図6Fは、圧縮室の冷媒圧力が吐出圧力以上になり、吐出弁が開いて吐出ポートから冷媒が吐出される状態を概略的に示す図である。 図7Aは、圧縮室における冷媒の圧縮工程で相対的に圧縮が進んでいない状態の一例を示す図である。 図7Bは、圧縮室における冷媒の圧縮工程で相対的に圧縮が進んだ状態の一例を示す図である。
図1は、実施形態に係る空気調和機1の冷凍サイクル回路図である。空気調和機1は、かかる冷凍サイクルにより空気調和を行う装置であり、冷凍サイクル装置の一例である。空気調和機1は、主たる要素として、圧縮機2、四方弁3、室外熱交換器4、室外送風機400、膨張装置5、室内熱交換器6、および室内送風機600を備えている。
図1に示すように、圧縮機2の吐出側は、四方弁3の第1ポート3aに接続されている。四方弁3の第2ポート3bは、室外熱交換器4に接続されている。室外熱交換器4は、膨張装置5を介して室内熱交換器6に接続されている。室内熱交換器6は、四方弁3の第3ポート3cに接続されている。四方弁3の第4ポート3dは、アキュムレータ8を介して圧縮機2の吸入側に接続されている。
冷媒は、圧縮機2の吐出側から室外熱交換器4、膨張装置5、室内熱交換器6、およびアキュムレータ8を経由し、吸込側に至る循環回路7を循環する。
例えば、空気調和機1が冷房モードで運転を行う場合、四方弁3は、第1ポート3aが第2ポート3bに連通し、第3ポート3cが第4ポート3dに連通するように切り替わる。冷房モードで空気調和機1の運転が開始されると、圧縮機2で圧縮された高温・高圧の気相冷媒が循環回路7に吐出される。吐出された気相冷媒は、四方弁3を経由して凝縮器(放熱器)として機能する室外熱交換器4に導かれる。
室外熱交換器4に導かれた気相冷媒は、室外送風機400で吸い込まれた空気(外気)との熱交換により凝縮し、高圧の液相冷媒に変化する。高圧の液相冷媒は、膨張装置5を通過する過程で減圧されて低圧の気液二相冷媒に変化する。気液二相冷媒は、蒸発器(吸熱器)として機能する室内熱交換器6に導かれるとともに、室内送風機600で吸い込まれた空気(内気)と室内熱交換器6を通過する過程で熱交換する。
この結果、気液二相冷媒は、空気から熱を奪って蒸発し、低温・低圧の気相冷媒に変化する。室内熱交換器6を通過する空気は、液相冷媒の蒸発潜熱により冷やされ、室内送風機600によって空調(冷房)すべき場所に冷風として送られる。
室内熱交換器6を通過した低温・低圧の気相冷媒は、四方弁3を経由してアキュムレータ8に導かれる。冷媒中に蒸発し切れなかった液相冷媒が混入している場合は、ここで液相冷媒と気相冷媒とに分離される。液相冷媒から分離された低温・低圧の気相冷媒は、アキュムレータ8から圧縮機2に吸い込まれるとともに、圧縮機2で再び高温・高圧の気相冷媒に圧縮されて循環回路7に吐出される。
一方、空気調和機1が暖房モードで運転を行う場合、四方弁3は、第1ポート3aが第3ポート3cに連通し、第2ポート3bが第4ポート3dに連通するように切り替わる。暖房モードで空気調和機1の運転が開始されると、圧縮機2から吐出された高温・高圧の気相冷媒は、四方弁3を経由して室内熱交換器6に導かれ、室内熱交換器6を通過する空気と熱交換される。この場合、室内熱交換器6は凝縮器として機能する。
この結果、室内熱交換器6を通過する気相冷媒は、室内送風機600で吸い込まれた空気(内気)と熱交換することにより凝縮し、高圧の液相冷媒に変化する。室内熱交換器6を通過する空気は、気相冷媒との熱交換により加熱され、室内送風機600によって空調(暖房)すべき場所に温風として送られる。
室内熱交換器6を通過した高温の液相冷媒は、膨張装置5に導かれるとともに、膨張装置5を通過する過程で減圧されて低圧の気液二相冷媒に変化する。気液二相冷媒は、蒸発器として機能する室外熱交換器4に導かれるとともに、室外送風機400で吸い込まれた空気(外気)と熱交換することにより蒸発し、低温・低圧の気相冷媒に変化する。室外熱交換器4を通過した低温・低圧の気相冷媒は、四方弁3およびアキュムレータ8を経由して圧縮機2に吸い込まれるとともに、圧縮機2で再び高温・高圧の気相冷媒に圧縮されて循環回路7に吐出される。
なお、本実施形態では、空気調和機1を冷房モードおよび暖房モードのいずれでも運転可能としているが、空気調和機1は、例えば冷房モードもしくは暖房モードのいずれかのみで運転可能な冷房専用機もしくは暖房専用機であってもよい。
また、本実施形態において、循環回路7は、凝縮器の下流側で冷媒を分岐させる流路(以下、インジェクション流路という)7aを備えている。インジェクション流路7aは、凝縮器から蒸発器へ流れる冷媒の一部(以下、インジェクション冷媒という)を、凝縮器の下流かつ蒸発器の上流で分岐させて圧縮機2(具体的には後述する圧縮室34)に導くバイパス路(インジェクション経路)である。インジェクション冷媒は、中間圧の冷媒(例えば液相冷媒あるいは気液二相冷媒)である。図1に示す例では、インジェクション流路7aは、室外熱交換器4と膨張装置5との間で分岐され、接続管7b(図4参照)を介して圧縮機2に接続している。インジェクション流路7aは、例えば電磁弁、膨張弁、逆止弁など(いずれも図示省略)をその経路上に有していてもよい。このようなインジェクション流路7aを備えることで、インジェクション冷媒が後述する圧縮機2のシリンダ室31、より具体的には圧縮室34に注入され、注入されたインジェクション冷媒によって圧縮室34が冷却される。これにより、圧縮機2の過熱防止が図られている。
次に、空気調和機1に用いられる圧縮機2の具体的な構成について、図2を参照して説明する。図2は、圧縮機2を概略的に示す縦断面図である。図2に示すように、圧縮機2は、いわゆる縦型の回転式圧縮機(ロータリーコンプレッサ)であって、主たる要素として、密閉容器10、駆動機構部11、および圧縮機構部12を備えている。なお、以下の説明においては、密閉容器10の中心軸線O1に沿って並んだ駆動機構部11と圧縮機構部12の相対的な位置関係を基準として、駆動機構部11が位置する側を上、圧縮機構部12が位置する側を下とする。
密閉容器10は、円筒状の周壁10aを有するとともに、設置面に対して垂直に起立している。設置面は、例えば室外機の底板などである。密閉容器10の上端には、吐出管10bが設けられている。吐出管10bは、循環回路7を介して四方弁3の第1ポート3aに接続されている。密閉容器10の下部には、潤滑油を蓄える油溜まり部10cが設けられている。
駆動機構部11は、圧縮機構部12を駆動する、端的には後述する回転軸13を回転させる駆動源であり、圧縮機構部12と吐出管10bとの間に位置するように密閉容器10の中心軸線O1に沿った中間部に収容されている。図2に示す例において、駆動機構部11は、いわゆるインナーロータ型として構成されており、回転軸13に固定された回転子11aと、密閉容器10の周壁10aの内周面に固定された固定子11bを備えている。
回転子11aは、例えば回転軸13に同心状に固定された円柱形状の回転子鉄心、回転子鉄心に配置された複数の永久磁石などを備えて構成されている。回転子11aは、固定子11bの内側に該固定子11bの内周との間に僅かな空隙(エアギャップ)をあけて、固定子11bと同心状に配置されている。
固定子11bは、例えば円筒状の固定子鉄心と、固定子鉄心に巻き付けられた巻線(コイル)とを備え、回転子11aを取り囲むように配置されている。コイルを通電させることで、回転子11aが固定子11bに対して中心軸線O1を中心に回転し、回転軸13が回転子11aとともに回転する。
圧縮機構部12は、冷媒を圧縮する機構部であり、潤滑油に浸かるように密閉容器10の下部に収容されている。図2に示す例において、圧縮機構部12は、回転軸13、第1の軸受14、第2の軸受15、シリンダ16を主たる要素として備えている。
回転軸13は、密閉容器10内に配置され、軸心が密閉容器10の中心軸線O1と同心状となるように起立し、駆動機構部11からの動力を受けて中心軸線O1を中心として回転する。回転軸13は、偏心部を有しない直状をなし、第1の軸受14および第2の軸受15で回転自在に支持されている。回転軸13の上部は、駆動機構部11の回転子11aに連結されている。
図2に示す例において、第1の軸受14は、回転軸13の軸方向(回転軸13が延びる方向)においてシリンダ16の下側に配置されている。第1の軸受14は、回転軸13の下端部を回転自在に支持する筒状の軸受本体14aと、軸受本体14aの一端から回転軸13の径方向に広がるフランジ状の端板14bとを有している。端板14bは、シリンダ16の内径部を下方から覆うようにシリンダ16の下面に接触している。本実施形態において、端板14bは、シリンダ16を軸方向の下側で閉塞する端板に相当する。
図2に示す例において、第2の軸受15は、軸方向においてシリンダ16の上側に配置されている。第2の軸受15は、回転軸13の中間部を回転自在に支持する筒状の軸受本体15aと、軸受本体15aの一端から回転軸13の径方向に広がるフランジ状の端板15bとを有している。端板15bは、シリンダ16の内径部を上方から覆うようにシリンダ16の上面に接触している。本実施形態において、端板15bは、シリンダ16を軸方向の上側で閉塞する端板に相当する。すなわち、端板14b,15bは、一対をなしてシリンダ16を軸方向に閉塞する。
第2の軸受15には、マフラカバー18が付設されている。マフラカバー18および第2の軸受15は、互いに協働してマフラ室19を規定している。マフラ室19は、マフラカバー18が有する複数の排気孔(図示省略)を通じて密閉容器10の内部に開口している。
図3は、図2に示す矢印B2で示す箇所におけるシリンダ16を矢印方向から概略的に示す軸方向の横断面図である。
図2および図3に示すように、シリンダ16は、作動流体、ここでは冷媒を吸い込み、吸い込んだ冷媒を圧縮する環状のシリンダ室31を有する。シリンダ室31は、シリンダ16の内径部、第1の軸受14、第2の軸受15で囲まれた空間として規定される。第1の軸受14はシリンダ室31の下面、第2の軸受15はシリンダ室31の上面をそれぞれ規定する閉鎖部材に相当する。シリンダ16は、シリンダ室31の吸込室35に開口する冷媒の吸込通路32を有している。吸込通路32には、接続管33が接続されている。接続管33は、密閉容器10の周壁10aを貫通して密閉容器10の外に突出し、吸込管10dと接続されている。また、シリンダ16は、吸込通路32から吸い込まれた冷媒を後述する最小間隙部36まで導く吸込圧力部37を有している。吸込圧力部37は、例えばシリンダ16の周方向に連続する内壁面16aの少なくとも最小間隙部36から吸込通路32を含む区間に設けられる溝または凹部として形成される。
シリンダ室31には、ロータ23が収容されている。ロータ23は、軸方向の横断面(直交断面)の形状が環状の部材であり、回転軸13の外周面に嵌合されてシリンダ室31で回転軸13と同心回転する。本実施形態では一例として、ロータ23は、図3に矢印Arで示す方向に回転する。ロータ23は、該ロータ23の外周面23aとシリンダ16の内壁面16aとの間にシリンダ室31を形成する。換言すれば、シリンダ室31は、シリンダ16の内壁面16aとロータ23の外周面23aとの間隙として規定される。シリンダ室31の軸方向の上下は、一対をなす第2の軸受15の端板15bと第1の軸受14の端板14bで閉塞されている。端板15bはロータ23の軸方向の上端面23bと接触し、端板14bはロータ23の軸方向の下端面23cと接触する。
ロータ23には、複数のベーンスロット24が形成されている。本実施形態では一例として、図3に示すように二つのベーンスロット24が周方向に等間隔で配置されている。ただし、ベーンスロット24の数はこれに限定されず、三つ以上であってもよい。各々のベーンスロット24にはベーン25が一つずつ収容されている。これら二つのベーン25は、各々がシリンダ16の内壁面16aに向けてシリンダ室31をロータ23の径方向に進退し、冷媒を圧縮する圧縮室34および冷媒を吸い込む吸込室35にシリンダ室31を区画する。換言すれば、シリンダ室31には、シリンダ16の内壁面16a、第1および第2の軸受14,15の一対の端板14b,15b、ロータ23の外周面23a、ベーン25によって、圧縮室34および吸込室35が区画される。
ベーン25の先端部26は、例えばばね機構(図示省略)のばね弾性力やロータ23の回転に伴って発生する遠心力などによりシリンダ16の内壁面16aに押し付けられている。回転軸13とともにロータ23が回転することで、ベーン25の先端部26がシリンダ16の内壁面16aに対して摺動する。すなわち、ベーン25は、先端部26をシリンダ16の内壁面16aに摺動させながら、シリンダ室31に向けて進退する。これに対し、ロータ23の外周面23aは、シリンダ16の内壁面16aとは接触しない。シリンダ室31は、これら内壁面16aと外周面23aとの間隙が最小となる最小間隙部36を有している。すなわち、シリンダ16とロータ23は、最小間隙部36で最も接近するように互いに配置されている。
回転軸13とともにロータ23が回転することにより、吸込管10dから接続管33、吸込通路32を経由して冷媒が吸込室35に吸い込まれる。吸込室35には、アキュムレータ8で液相冷媒から分離された低温・低圧の気相冷媒が吸い込まれる。さらにロータ23が回転してベーン25により吸込通路32との連通が遮断されると、吸込室35は圧縮室34になり、ベーン25が進退することで圧縮室34の容積が変化し、冷媒が圧縮される。
圧縮室34で圧縮された高温・高圧の気相冷媒は、吐出圧力に達すると吐出弁機構28の吐出ポート28aを介して密閉容器10の内部に吐出される。吐出された気相冷媒は、密閉容器10の内部を上昇する。さらに、圧縮機構部12の動作中は、密閉容器10の油溜まり部10cに貯溜された潤滑油(冷凍機油)が攪拌されてミスト状となるとともに、気相冷媒の流れに乗じて密閉容器10の内部を吐出管10bに向けて上昇する。吐出弁機構28は、圧縮室34で圧縮された高温・高圧の気相冷媒を吐出するための弁機構であり、シリンダ16に設けられている。吐出弁機構28は、吐出ポート28aを吐出弁28bで開閉させ、圧縮室34とマフラ室19とを連通可能とする。吐出ポート28aは、シリンダ16の内壁面16aの所定位置に圧縮室34を向いて開口している。
本実施形態において、インジェクション流路7aは、圧縮機2にそれぞれ形成されて間欠的に連通する第1の流路および第2の流路を含む。これらの流路は、圧縮機2においてインジェクション流路7aの一部を構成し、循環回路7から分流させた中間圧の冷媒を圧縮室34に導く。以下、第1の流路および第2の流路について説明する。図4は、インジェクション流路7aの接続管7bを含む圧縮機2を概略的に示す軸方向の縦断面図である。図5は、図4に示す矢印B4で示す箇所における圧縮機を矢印方向から概略的に示す軸方向の横断面図である。
図4および図5に示すように、第1の流路40は、第2の軸受15の端板15bに設けられ、端板15bの外周面15cから下端面15dまで連続している。下端面15dは、ロータ23の上端面23bに接触する面である。第1の流路40は、外周面15cに開口して該開口で接続管7bと接続されるとともに、ロータ23の上端面23bに向けて下端面15dに開口する。本実施形態において、第1の流路40は、端板15bの外周面15cから径方向へ直線状に連続する孔部(以下、連通孔という)41と、連通孔41との連続部位からロータ23の外周面23aに沿って周方向へ円弧状に連続する下端面15dに開口する溝部(以下、インジェクションポートという)42からなる。
第2の流路(以下、インジェクション連通路という)50は、ロータ23の上端面23bに設けられ、ロータ23の上端面23bから外周面23aまで連続している。換言すれば、インジェクション連通路50は、ロータ23の上端面23bおよび外周面23aの双方を窪ませた凹部である。インジェクション連通路50は、上端面23bに開口して該開口で第1の流路40と連通可能とされ、シリンダ室31の圧縮室34に向けて外周面23aに開口する。第2の流路50は、ロータ23に設けられるベーン25の数に対応して、これと同数設けられる。本実施形態においては、図4および図5に示すように、ロータ23には二つのベーン25が設けられているため、これに対応して二つの第2の流路50が設けられている。これら二つの第2の流路50は、ロータ23の周方向に等間隔で配置されている。
回転軸13とともにロータ23が回転することにより、第1の流路40のインジェクションポート42と第2の流路(インジェクション連通路)50は間欠的に連通する。インジェクションポート42とインジェクション連通路50とが間欠的に連通することで、第1の流路40と圧縮室34とがインジェクション連通路50を介して間欠的に連通される。インジェクションポート42とインジェクション連通路50とが連通した状態においては、圧縮室34に中間圧の冷媒であるインジェクション冷媒が注入され、インジェクションポート42とインジェクション連通路50とが連通しない状態においては、圧縮室34へのインジェクション冷媒の注入が遮断される。
図6Aから図6Fは、圧縮室34における圧縮工程における第1の流路40および第2の流路50の状態遷移を概略的に示す図である。各図に示す状態は次のとおりである。図6Aに示す状態においては、圧縮室34が形成され、冷媒の圧縮が開始される。図6Bに示す状態においては、インジェクションポート42とインジェクション連通路50が連通し、圧縮室34にインジェクション冷媒が注入される。すなわち、インジェクションが開始される。図6Cに示す状態においては、圧縮室34にインジェクション冷媒が注入されながら冷媒の圧縮が進行する。図6Dに示す状態においては、インジェクションポート42とインジェクション連通路50とが連通しなくなり、圧縮室34にインジェクション冷媒が注入されなくなる。すなわち、インジェクションが終了する。図6Eに示す状態においては、インジェクション連通路50がシリンダ室31の最小間隙部36を通過する。図6Fに示す状態においては、圧縮室34の冷媒圧力が吐出圧力以上になり、吐出弁28bが開いて吐出ポート28aから冷媒が吐出される。以降、図6Aから図6Fまでの状態遷移が繰り返され、冷媒の圧縮が継続して行われる。
このように本実施形態によれば、インジェクション流路7aは、圧縮機2にそれぞれ形成されて間欠的に連通する第1の流路40および第2の流路50を含む。第1の流路40は、第2の軸受15の端板15bに設けられてロータ23の上端面23bに向けて開口する。第2の流路50は、ロータ23の上端面23bに設けられて第1の流路40と圧縮室34とを間欠的に連通させる。したがって、インジェクション流路7aの流路をベーン25に設けずに済み、第1の流路40および第2の流路50を複雑な形状に加工する必要がない。このため、第1の流路40および第2の流路50の流路断面積を確保しやすくなるため、インジェクション効率を高めることができる。また、シリンダ室31へのベーン25の進退によりインジェクションのタイミングが規制されることがないため、インジェクション流路7aの設計自由度を高めることができる。これにより、インジェクション流路7aにおける第1の流路40および第2の流路50の製造性を高めることができる。
加えて、本実施形態において、インジェクション流路7aを構成する第1の流路40および第2の流路50は、次のような特徴を有する。
インジェクションポート42は、インジェクション連通路50を通じて吸込圧力部37と連通しない位置に配置されている。これにより、インジェクション冷媒がインジェクション連通路50を通じて吸込圧力部37に逆流することを容易な加工で確実に防止できる。例えば、インジェクションポート42が吸込通路32と連通してしまうと、インジェクションポート42側から吸込通路32側へインジェクション冷媒が流入してしまう。本実施形態では、図6Fから図6Aに状態遷移する段階で吸込室35が吸込通路32と繋がっており、図6Aでベーン25が吸込通路32を通過すると、圧縮室34が形成され、該圧縮室34は吸込通路32と繋がらなくなる。その後、図6Bの状態に遷移すると、圧縮室34が小さくなって冷媒の圧縮が進行する。その時にインジェクションポート42とインジェクション連通路50が連通し、圧縮室34に対してインジェクション冷媒が注入される。このため、インジェクション冷媒がインジェクション連通路50を通じて吸込圧力部37に逆流することを抑制できる。
また、インジェクションポート42の周縁部は、インジェクションポート42がインジェクション連通路50と連通した状態以外、ロータ23の上端面23bにおける前記周縁部との摺動部によって、もしくは上端面23bおよびベーン25の軸方向の上端面25aにおける前記周縁部との摺動部によってシールされている。例えば図6D、図6E、および図6Fに示す状態では、ロータ23の上端面23bにおけるインジェクションポート42の周縁部との摺動部によって該周縁部がシールされている。これに対し、例えば図6Aに示す状態では、ロータ23の上端面23bおよびベーン25の軸方向の上端面25aにおけるインジェクションポート42の周縁部との摺動部によって該周縁部がシールされている。したがって、インジェクションポート42がインジェクション連通路50と連通した状態、例えば図6Bおよび図6Cに示す状態では、インジェクションポート42の周縁部はかかる摺動部によってシールされない。これにより、インジェクションポート42がインジェクション連通路50と連通した状態以外において、インジェクション冷媒が圧縮室34やその他の部位と連通することを確実に防止できる。このため、インジェクション冷媒の再膨張や高圧冷媒のインジェクション流路7aへのリークなどを極力低減させることができる。
図5に示すシリンダ16の軸方向の横断面において、インジェクションポート42は、シール幅がインジェクションポート42の溝幅よりも小さくなるように、ロータ23の外周面23aに沿って円弧状に形成されている。インジェクションポート42のシール幅は、インジェクションポート42におけるロータ23の外周面23aに沿った円弧状の縁部と、ロータ23の外周面23aの縁部との間隔(図5にC1で示す距離、以下、シール幅C1という)である。インジェクションポート42の溝幅は、インジェクションポート42におけるロータ23の外周面23aに沿った円弧状の一対の縁部同士の間隔(図5にC2で示す距離、以下、溝幅C2という)である(C1<C2)。
これにより、インジェクション連通路50の軸方向深さを大きくすることなく、インジェクションポート42とインジェクション連通路50との連通断面積を容易に確保することができる。軸方向深さは、インジェクション連通路50の底部とロータ23の上端面23bとの間の距離(図4にTで示す距離、以下、軸方向深さTという)である。インジェクション連通路50の底部は、ロータ23の上端面23bよりも凹み、インジェクション連通路50におけるロータ23の周方向対向する一対の壁部の一端同士を繋いでいる。連通断面積は、シリンダ16の軸方向の横断面において、インジェクションポート42とインジェクション連通路50とが重なる範囲、例えば図5に示す横断面ではSで示す領域の面積である。連通断面積が確保できることで、インジェクション冷媒の流量を低下させることなく、インジェクション連通路50の容積を小さくできる。したがって、インジェクション連通路50の残存冷媒が吸込圧力部37に再膨張する量を抑制できる。
図5に示すシリンダ16の軸方向の横断面において、インジェクションポート42とインジェクション連通路50との連通断面積は、圧縮室34において冷媒の圧縮が進むほど小さくなる。
図7Aおよび図7Bは、圧縮室34における冷媒の圧縮工程での相対的な状態の一例をそれぞれ示す図である。図示例では、図7Aに示す状態よりも図7Bに示す状態の方が冷媒の圧縮が進んだ状態となっている。すなわち、図7Aに示す状態よりも相対的に圧縮が進んだ状態である図7BにSbで示す連通断面積は、図7AにSaで示す連通断面積よりも小さい(Sb<Sa)。
これらに図示するように、圧縮室34の圧力と中間圧の冷媒(インジェクション冷媒)との差圧が大きい圧縮工程の初期では、インジェクションポート42とインジェクション連通路50との連通断面積が大きくなる。したがって、圧縮工程の初期において、インジェクション冷媒をより小さな通路抵抗でより多く注入することができる。その一方で、圧縮工程の終期では、インジェクションポート42とインジェクション連通路50との連通断面積が小さくなる。このため、例えば圧縮室34の圧力がインジェクション冷媒よりも高くなるような状況が生じた場合であっても、圧縮室34からインジェクションポート42や接続管7bに逆流する冷媒量を抑制できる。
インジェクション連通路50の周方向幅は、軸方向深さTよりも小さい。周方向幅は、インジェクション連通路50においてロータ23の周方向に対向する一対の壁部同士の間隔(図5にHで示す距離、以下、周方向幅Hという)である(H<T)。一対の壁部の一端同士は、インジェクション連通路50の底部で繋がっている。
これにより、インジェクション連通路50が圧縮室34と吸込圧力部37とをシールするシリンダ室31の最小間隙部36を通過する際、インジェクション連通路50を通じて圧縮室34から吸込圧力部37への冷媒のリークを抑制できる。
インジェクション連通路50は、圧縮室34で圧縮された冷媒の圧力が吐出圧力に達する前にシリンダ室31の最小間隙部36を通過するように、ロータ23に配置されている。換言すれば、インジェクション連通路50は、シリンダ室31の最小間隙部36を通過する位置では圧縮室34で圧縮された冷媒の圧力が吐出圧力に達しないように配置されている。したがって、圧縮室34で圧縮された冷媒は、インジェクション連通路50がシリンダ室31の最小間隙部36を通過する時点においては吐出圧力には達せず、圧縮室34から吐出されない。吐出圧力は、圧縮室34で圧縮された冷媒が吐出弁機構28の吐出ポート28aを介して密閉容器10の内部に吐出される圧力である。
これにより、インジェクション連通路50の残存冷媒が吐出圧力に達する前に吸込圧力部37に再膨張するため、再膨張する冷媒量を抑制できる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…空気調和機、2…圧縮機、3…四方弁、4…室外熱交換器、5…膨張装置、6…室内熱交換器、7…循環回路、7a…インジェクション流路、7b…インジェクション流路の接続管、8…アキュムレータ、10…密閉容器、11…駆動機構部、12…圧縮機構部、13…回転軸、14…第1の軸受、14a…軸受本体、14b…端板、15…第2の軸受、15a…軸受本体、15b…端板、16…シリンダ、16a…シリンダの内壁面、17a…第1の円弧部、17b…第2の円弧部、17c…接続部、171c…第1の接続部、172c…第2の接続部、23…ロータ、23a…ロータの外周面、24…ベーンスロット、25…ベーン、25a…ベーンの上端面、26…ベーンの先端部、28…吐出弁機構、28a…吐出ポート、31…シリンダ室、32…吸込通路、33…接続管、34…圧縮室、35…吸込室、36…最小間隙部、37…吸込圧力部、40…第1の流路、41…連通孔、42…インジェクションポート、50…第2の流路(インジェクション連通路)、C1…インジェクションポートのシール幅、C2…インジェクションポートの溝幅、H…第2の通路(インジェクション連通路)の周方向幅、O1…中心軸線、S,Sa,Sb…インジェクションポートとインジェクション連通路が重なる範囲(連通断面積)、T…第2の通路(インジェクション連通路)の軸方向深さ。

Claims (8)

  1. 密閉容器と、
    作動流体を吸い込み、吸い込んだ前記作動流体を圧縮する環状のシリンダ室を有するシリンダと、
    前記密閉容器内に配置される回転軸と、
    前記シリンダ室で前記回転軸と同心回転するロータと、
    前記ロータに設けられ、前記シリンダの内壁面に向けて前記ロータの径方向に進退する複数のベーンと、
    前記回転軸の軸方向において前記シリンダの両端部に配置されて前記シリンダを前記軸方向に閉塞する一対の端板と、
    前記作動流体が循環する循環回路から分岐し、前記循環回路を循環する前記作動流体の一部を前記シリンダ室に導くインジェクション流路と、を備え、
    前記シリンダ室には、前記シリンダの内壁面、一対の前記端板、前記ロータの外周面、および前記ベーンにより、前記作動流体を圧縮する圧縮室が区画され、
    前記インジェクション流路は、前記端板に設けられて前記ロータの前記軸方向の端面に向けて開口する第1の流路と、前記ロータの前記端面に設けられて前記第1の流路と前記圧縮室とを間欠的に連通させる第2の流路とを含む
    圧縮機。
  2. 前記シリンダは、前記シリンダ室に吸い込まれた前記作動流体を、前記シリンダの内壁面と前記ロータの外周面との間隙が最小となる最小間隙部まで導く吸込圧力部を有し、
    前記ロータの前記端面に向いた前記第1の流路の開口は、前記第2の流路を通じて前記吸込圧力部と連通しない位置に配置される
    請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記第1の流路の前記開口の周縁部は、前記第1の流路が前記第2の流路と連通した状態以外では、前記ロータの前記端面における前記開口の前記周縁部との摺動部によって、もしくは前記ロータの前記端面および前記ベーンの前記軸方向の端面における前記開口の前記周縁部との摺動部によってシールされる
    請求項2に記載の圧縮機。
  4. 前記シリンダの前記軸方向の横断面において、前記第1の流路の前記開口における前記ロータの外周面に沿った円弧状の縁部と前記ロータの外周面の縁部との間隔は、前記開口における前記ロータの外周面に沿った円弧状の一対の縁部同士の間隔よりも小さい
    請求項2に記載の圧縮機。
  5. 前記シリンダの前記軸方向の横断面において、前記第1の流路の前記開口と前記第2の流路とが連通して重なる範囲の面積は、前記圧縮室で前記作動流体の圧縮が進むほど小さくなる
    請求項2に記載の圧縮機。
  6. 前記第2の流路は、前記ロータの周方向に対向する一対の壁部と、前記ロータの前記端面よりも凹んで一対の前記壁部の一端同士を繋ぐ底部とを有し、
    一対の前記壁部の間隔は、前記底部と前記ロータの前記端面との間の間隔よりも小さい
    請求項2に記載の圧縮機。
  7. 前記第2の流路は、前記圧縮室で圧縮された冷媒の圧力が前記圧縮室から吐出される吐出圧力に達する前に前記シリンダ室の前記最小間隙部を通過するように配置される
    請求項2から6のいずれか一項に記載の圧縮機。
  8. 請求項7に記載された圧縮機と、
    前記圧縮機に接続された凝縮器と、
    前記凝縮器に接続された膨張装置と、
    前記膨張装置に接続された蒸発器と、を備える
    冷凍サイクル装置。
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