JP2024066122A - 光デバイス - Google Patents

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泰彦 中西
賢哉 鈴木
藍 柳原
崇 油井
真司 美野
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元樹 南
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Abstract

【課題】反射面の加工精度によらず、高いスループットで、かつ高精度に光素子とパッシブ実装することが可能な光デバイスを提供する。【解決手段】平板状の基板10と、基板10に形成された光導波路13と、基板10に形成された位置合わせ用導波路12a,12bと、を備え、基板10は、光の導波方向の端面の一方の全面に一つの傾斜面S1を備え、傾斜面は、光導波路13と交差し、光導波路13を導波した光を基板10の一方の面の方向へ反射する、または基板10の先の面の方向からの光を光導波路13の方向へ反射する反射面S1を形成し、位置合わせ用導波路12a,12bは、少なくとも反射面S1の近傍に形成され、光導波路13と同一の構造を有し、反射面S1と交差し、位置合わせ用導波路12a,12bと反射面S1との交点の少なくとも二つが位置合わせマーカMa,Mbとなるように光デバイスを構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、光デバイスに関する。
近年の通信量増大を受け、通信で広く使用される光通信モジュールの高密度、高性能化が進展している。光通信モジュールに使用される光部品のひとつとして、PLC(Planar Lightwave Circuits)が知られている。PLCは合分波、分岐、結合器の等の機能が集積可能な光部品である。また、光通信モジュール内にはフォトダイオード(PD;Photodiode)やレーザダイオード(LD;Laser Diode)等の光素子も搭載されている。現在の通信モジュールでは、これらの光素子を高密度、高精度で集積することが求められている。特許文献1には、光導波路からの出射光を反射させ、その光軸の方向を変更するPLCが記載されている。非特許文献2には、100-Gb/s(4×25Gb/s)のPLCに基づくアレイ導波路グレーティングデマルチプレクサを有するイーサネットのための小型の光受信モジュールが記載されている。特許文献2には、小型、高機能な集積型光デバイスを実現するためのPLCにおけるヘテロジニアス集積技術の展開について開示されている。
特開2005-70365号公報
「小型高機能な集積型光デバイス実現に向けた石英系平面光波回路におけるヘテロジニアス集積技術の展開」エレクトロニクス実装学会誌 Vol.20 No.6(2017) Yoshiyuki Doi, Manabu Oguma, Masayuki Ito, Ikuo Ogawa, Toshihide Yoshimatsu, Tetsuichiro Ohno, Eiji Yoshida, and Hiroshi Takahashi, "Compact ROSA for 100-Gb/s (4 × 25 Gb/s) Ethernet with a PLC-based AWG demultiplexer", OFC/NFOEC NW1J.5 , Technical Digest 2013 OSA
特許文献1、非特許文献1は、PLCに光素子を接続する際に、PLCの端面に斜めの反射面を形成し、光導波路から出射された光を反射面で反射させて光素子に入射することが記載されている。このような構造は、光素子と後段の電子部品とを同一平面上に並べることができ、公知の電子部品実装と同様の配線構造を実現することができる。一方、このような構造が無い場合、非特許文献2に記載のように、光素子と後段の電子部品が同一平面にない状態で実装が行われる。この点から、反射面を用いるこのような構造は、光素子及び高周波配線も含めた電気配線を、公知の電子部品実装と同様に行うことができるので、コストの削減や特性の安定化を図ることが期待される。
ところで、PLCとPDとの位置合わせは、多くの場合、アクティブ実装によって行われる。アクティブ実装は、PLCに光を入射してPDからの出力電流をモニターし、その位置依存性をフィードバックすることによって位置決め最適化を行う手法である。アクティブ実装は、このような位置決めを行うための配線や電源装置及び光源が必要になるため、負荷が大きく、また、出力電流の位置依存性をフィードバックするためにスループットも高くはない。一方、パッシブ実装は、マーカ等を用いてPLCとPDとの位置決めを行うため、低コスト、かつスループットが高いという利点がある。
パッシブ実装において、上記の反射面を高い精度で作製することが困難であった。このため、PLCの端面に反射面を設けてPDと接続する場合、パッシブ実装を用いると位置合わせ精度が劣化し、位置ズレ損失が増加するという課題があった。以下、この課題について説明する。
パッシブ実装によりPLCとPDのような光素子とを接続する場合、PLC上のマーカと、光素子上のマーカとを使って位置合わせが行われる。しかしながら、PLC上のマーカは、チッピング、研磨前のウエハ状態でパターニングされる。一方、反射面は、チップ化された後に導波路を加工して形成される。例えば、端面処理として広く用いられている研磨による反射面形成を例に取ると、ウエハ状態の際形成されたマーカと相対位置20μm以下の位置精度を出すためには、研磨速度を落としモニター頻度を上げる必要があり、加工のスループットを著しく損なう。近年、受信モジュールについては高速化が進展しており、PDはその特性上小口径化が高速応答に繋がるため、PDの実装においては10μmオーダーの実装位置決め精度は不可欠である。このようなことから、反射面の加工、PD等の光素子とのパッシブ実装のいずれのスループットをも低下させず、高精度に位置合わせを行うことが要求されていた。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、反射面の加工精度によらず、高いスループットで、かつ高精度に光素子とパッシブ実装することが可能な光デバイスに関する。
上記目的を達成するために本発明の一形態の光デバイスは、平面光波回路であって、平板状の基板と、前記基板に形成された光導波路と、前記基板に形成された位置合わせ用パターンと、を備え、前記基板は、光の導波方向の端面の一方の全面に一つの傾斜面を備え、前記傾斜面は、前記光導波路と交差し、前記光導波路を導波した光を前記基板の一方の面の方向へ反射する、または前記基板の前記面の方向からの光を前記光導波路の方向へ反射する反射面を形成し、前記位置合わせ用パターンは、少なくとも前記傾斜面の近傍に形成され、前記光導波路と同一の構造を有し、前記傾斜面と交差し、前記位置合わせ用パターンと前記傾斜面との交点の少なくとも二つが位置合わせマーカを形成する。
以上の形態によれば、反射面の加工精度によらず、高いスループットで、かつ高精度に光素子とパッシブ実装することが可能な光デバイスを提供することができる。
(a)は本発明の第1の実施形態の平面光波回路と光素子との実装前の状態を示す上面図、(b)は断面図である。 (a)は平面光波回路と光素子との実装後の状態を示す上面図、(b)は断面図である。 本発明の第2の実施形態を説明するための平面光波回路の縦断面図である。 本発明の第3の実施形態を説明するための平面光波回路の縦断面図である。 本発明の第4の実施形態を説明するための平面光波回路の縦断面図である。
以下、本発明の第1の実施形態から第4の実施形態を、図面を用いて説明する。図面は、本発明の構成、各構成部材の関係、効果、技術思想を説明することを目的とし、構成の具体的形状を限定するものではない。このため、図面が示す構成の縦横比は、正確であるとは限らない。
[第1の実施形態]
図1(a)、図1(b)は、第1の実施形態の光デバイスである平面光波回路1(PLC(Planar Lightwave Circuit))を説明するための図である。図1(a)は、平面光波回路1と、光素子2との実装前の状態を示す上面図、図1(b)は、図1(a)中に示す矢線Ib、Ibに沿う断面図である。図1(a)、図1(b)において、座標軸に示すように、Y方向は平面光波回路1の長手方向を示し、X方向は平面光波回路1の短手方向、すなわち幅を指す。Z方向は、X方向及びY方向と直交する方向を示し、Z軸の座標が小さい側を大きい側よりも「上」、あるいは「上方」として以降の説明をする。図1(a)、図1(b)は、平面光波回路1と光素子2との接続前の状態を示している。本明細書において、平面光波回路1は、光素子との接続の前、後共に光デバイスである。
平面光波回路1は、平板状の基板10と、基板10に形成された光導波路13と、基板10に形成された位置合わせ用導波路12a、12bと、を備えている。基板10は、光の導波方向の端面の一方の全面に一つの傾斜面を備えている。傾斜面は、光導波路13と交差し、光導波路13を導波した光を基板の上面の方向へ反射する、または基板10の上面の方向からの光を光導波路13の方向へ反射する反射面S1を形成する。位置合わせ用導波路12a、12bは、少なくとも反射面S1の近傍に形成され、光導波路13と同一の構造を有し、反射面S1と交差し、位置合わせ用導波路12a、12bと反射面S1との交点の少なくとも二つが位置合わせマーカMa、Mbを形成する。なお、第1の実施形態の平面光波回路1は、以上の構成がSi基板11上に形成され、光導波路13上には光導波路保護用のリッドガラス15が形成されている。
上記において、「反射面S1の近傍」は、例えば、上面視において視認可能な反射面S1の端部(図1(a)に示す線L)との距離が0から100μmの程度をいう。また、位置合わせ用導波路12a、12bは、上記の範囲によって規定される反射面S1の近傍にあればよく、それ以上反射面S1から離れた位置にある部分は無くてもよい。換言すると、位置合わせ用導波路12a、12bは、その少なくとも一部が反射面S1との距離が0から100μm程度の範囲にあればよい。さらに、「光導波路13と同一の構造」は、位置合わせ用導波路12a、12bが形成されている範囲において光導波路13と同一のパターン構造、及び層構造であることを意味している。したがって、光導波路13が光導波路14と接続しているのに対し、位置合わせ用導波路12a、12bが光導波路14と接続していなくてもよい。
すなわち、基板10は、上面視において矩形形状を有し、複数(4チャネル)の光導波路13と、複数の光導波路13と接続する1チャネルの光導波路14とを有している。光導波路13と光導波路14との間の形状は任意である。4チャネルの光受信器として用いる場合、導波路13、14の間に光分波器を設ける。なお、光分波器の構成は、受信側では光分波器として機能するが、送信側では光合波器として機能する。このため、両者を総称して光合分波器とも記す。また、平面光波回路1は、図1(b)に示すように、平板状の基板10を有し、基板10において、光の導波路方向、すなわち光導波路13の延伸方向にある二つの端面の一方に、反射面S1を有している。反射面S1は、X-Y平面と斜めに交差している。ここで「斜め」は、X-Y平面及び端面交差することを指さす。つまり、反射面S1は、X-Y平面と交差する面のうち、端面E(Z軸方向に沿う)と平行な面を除く。図1(b)中に、端面と平行な面Eを図示し、反射面S1と光導波路13との交点をCとして示す。
第1の実施形態は、光導波路13、位置合わせ用導波路12a、12bの加工を研磨によって行っている。図1(a)に示す例では、同時に研磨された光導波路13、位置合わせ用導波路12a、12bの端面の位置が揃っていて、端面は一つの直線L上に位置するようになる。ただし、第1の実施形態は、光導波路13の加工を研磨に限定するものでなく、エッチングによって行うものであってもよい。
このような反射面S1は、スネルの法則から全反射を満たす角度にする、または反射膜や反射防止膜を形成することで光導波路13から出射した光を上方に反射する。位置合わせ用導波路12a、12bは、X方向に1mmピッチの4ch分の光導波路13の両脇に形成されている。
例えば、反射面S1を研磨によって形成する場合、光導波路13と位置合わせ用導波路12a、12bが同時に研磨され、光導波路13の研磨状態は位置合わせ用導波路12a、12bの研磨状態と一致する。このため、研磨の精度によらず、光導波路13と位置合わせ用導波路12a、12bとにおいて、反射面S1との交点Cの位置、及び反射面の角度は高い精度で一致していると考えられる。本発明者は、この点に着目し、位置合わせ用導波路12a、12bと反射面S1との交点の2つをマーカMa、Mbとして利用することに想到した。
光素子2は、基板21上に光導波路13のチャネルに対応する数の受光素子(PD:Photo Diode)24を備えている。また、光素子2は、平面光波回路1と位置合わせするためのマーカ22a、22bを備えている。平面光波回路1と光素子2との接続の位置合わせは、マーカ22aが位置合わせ用導波路12aに一致し、かつ、マーカ22bが位置合わせ用導波路12bに一致するように光素子2を平面光波回路1に重ねて接続することによって行われる。
すなわち、第1の実施形態は、上面視において視認できる位置合わせ用導波路12a、12bの端部(すなわち反射面との交点C)をマーカMa、Mbとして使用する。例えば、光導波路13の反射面S1の端部が設計通りの位置よりX-Y平面上においてY方向にΔyずれている場合、位置合わせ用導波路12a、12bの反射面も同様にΔyずれていると考えられる。このため、Δyずれた位置合わせ用導波路12a、12bに合せて光素子2を位置合わせし、光導波路13と受光素子24とを接続すると、光導波路13の反射面S1の位置がΔyずれているにも関わらず、光導波路13と受光素子24とを正確に位置合わせすることができる。
さらに、第1の実施形態は、光導波路13の反射面S1の端部がX-Y平面上で回転方向にずれている場合(つまり図1(a)に示した直線Lが上面視において斜めになっている場合)であっても、2つの位置合わせ用導波路12a、12bが形成されていることによって対応が可能である。すなわち、マーカ22a、22bと位置合わせ用導波路12a、12bとがそれぞれ一致するように接続すれば、回転方向に端部がずれた光導波路13に合わせて受光素子24を接続することができる。このような第1の実施形態は、反射面S1の研磨の精度によらず、実装の精度の低下を回避することができる。
次に、平面光波回路1と光素子2との実装について説明する。図2(a)は、平面光波回路1と、光素子2との実装後の状態を示す上面図、図2(b)は、図2(a)中に示す矢線IIb、IIbに沿う断面図である。図2(b)には、図1(a)、図2(a)に示す直線Lを断面方向から見た位置を直線Lとして示す。平面光波回路1への光素子2の実装は、位置合わせ用導波路12a、12bと、マーカ22a、22bと、を画像認識し、ダイボンダ等で合わせることによって行われる。なお、図1(a)、図2(a)に示すように、受光素子24とマーカ22a、22bがx軸に沿う一直線上に配置されていない場合、マーカ22a、22bと位置合わせ用導波路12a、12bとを位置合わせした後、基板21上のマーカ22a、22bと受光素子24とのY方向の距離に応じてオフセットをかけて実装する。
以上のように実装された平面光波回路1から出射した光は、反射面S1で上方に反射されて受光素子24に入射する。なお、第1の実施形態は、光素子2が受光素子24である例について説明した。ただし、第1の実施形態は、光素子2が受光素子24を備えるものに限定されず、レーザダイオード、マイクロエレクトリックメカニカルシステムミラー等の他の光素子を備えるものであってもよい。また、光素子2が平面光波回路であってもよい。光素子2がレーザダイオードの場合、レーザダイオードから出射した光が反射面S1で反射され、光導波路13に入射する。
また、受光素子24は、上面入射型でも裏面入射型でもよい。受光素子24が上面入射型の場合、フリップチップ実装することによって平面光波回路1と光接続することができる。また、第1の実施形態は、光導波路13が4チャネルX軸方向に並ぶ例を示したが、用途に応じて他のチャネル数であってもよく、1チャネルであってもよい。
なお図1においては、光素子と光結合させる光導波路13と、位置合わせ用導波路12a、12bとが別々である例を示したが、光導波路13をそのまま位置合わせ用導波路として用いることも可能である。さらに光回路としては任意のものに応用することが可能であり、例えば光分波器に限定されることはなく、光導波路14も1チャネルに限定されるものでもない。例えば、4チャネルの光導波路がそのまま、4チャネルの光素子に光結合される、4チャネルアレイの光素子であってもよいし、より高機能な回路であってもよい。
さらに、実装される光素子は、第1の実施形態に限定されるものではなく、例えば、図3の基板21のようなレンズ単体を実装したものでもよい。その時には、光導波路14から入力された光を、例えばコリメート光ビームとして出射させ、空間系をより長距離伝搬させることが可能になり、出射後に他の光素子と組み合わせて用いることが可能になる。
平面光波回路1は、Si基板11上に形成されることに限定されず、石英ガラス等、他の基板材料であってもよい。また、光導波路13のコアは、石英ガラスでもSi導波路でも他材料でもよい。さらに、リッドガラス15は、研磨の際鋭角先端の欠けが発生した場合、平面光波回路1の光学品質の劣化を防ぎ、反射面S1が形成された構成の歩留まりを向上させることが可能である。また、平面光波回路1と光素子2の距離の調整も、リッドガラス15の厚みにより調整することが可能となり光素子2にスペーサ等の追加が不要になる。さらに、反射面S1で反射されて受光素子24に入射する際の角度は、受光素子24からの戻り光抑制のためX-Y平面と垂直でなくてもよい。
以上説明したように、第1の実施形態は、これにより、反射面S1によって形成された光導波路13の端面をマーカとすることにより、反射面S1の位置精度に左右されずに平面光波回路1と光素子2とをパッシブ実装することができる。
[第2の実施形態]
図3は、本発明の第2の実施形態を説明するための平面光波回路1及び光素子4の縦断面図である。第2の実施形態は受光素子(光受信素子)24がレンズ25を有し、レンズ25を用いて平面光波回路1と受光素子24とを接続する。なお、第2の実施形態は、受光素子24を用いた例を挙げるが、第2実施形態は受光素子24を用いることに限定されず、第1の実施形態と同様に、他の光素子にも適用することができる。図3に示すように、Si基板11の上に形成された光導波路13を透過した光は、反射面S1によって上方に反射される。反射された光は、平面光波回路11の上方に実装されたレンズ25を透過した後に受光素子24に入射する。
なお、第2の実施形態は、上記のように、レンズが受光素子に作り込まれている構成に限定されず、他の光素子を別デバイスとしてレンズにアセンブリするようにしてもよい。
第2の実施形態の実装は、第1の実施形態と同様に、反射面S1によって形成された位置合わせ用導波路12a、12bの端面と、光素子4上のマーカ22a、22bを画像認識によってそれぞれ2点以上検出し、ダイボンダまたはフリップチップにより行われる。第2実施形態においては、マーカ22a、22bはレンズ25の側に形成してもよく、受光素子24が形成された基板21に形成してもよい。この点により、第2の実施形態の位置精度に差異はない。
レンズ25の側にマーカ22a、22bを作りこむ場合、平面光波回路1にレンズ25を上記方法で実装してから受光素子24をレンズ25に実装しても、先にレンズ25と受光素子24とを組み合わせてから平面光波回路1に実装してもよい。受光素子24の側にマーカ22a、22bを形成する場合、先に受光素子24にレンズ25を実装し、さらに平面光波回路1に実装してもよい。なお、図3においては、光導波路13上にリッドガラス15を設けているが、リッドガラス15は、光学設計や研磨の都合上不要であればなくてもよい。
平面光波回路1からの出射光は一般的に拡がり角が大きく、短距離でも伝搬中にビームが広がるため、レンズがない場合、受光素子の口径を大型化するか、出射光の出射口に極力近づけて受光素子を実装することが光学特性上望ましい。しかし、第1の実施形態のようにレンズ25を設ければ、小口径の受光素子でも高感度な光受信器を実現することができる。レンズ25と他の光学部材間距離の調節は、リッドガラス15の厚みによって調整することが可能である。
[第3の実施形態]
図4は、本発明の第3の実施形態を説明するための平面光波回路3の縦断面図である。第3の実施形態は、Si基板11に代えてガラス基板17を用いる。このときには、図5のように光導波路の下側、上側に、それぞれオーバークラッド、アンダークラッドを形成してもよい。あるいは、図4のように、光導波路13の上側に、アンダークラッドの代わりに、ガラス基板17をそのまま用い、下側にオーバークラッド18を用いてもよい。第3の実施形態においても、光導波路13から出射した光は、反射面S1で反射されてガラス基板17を透過した後、受光素子24に入射する。なお、ガラス基板17を用いる第3の実施形態は、受光素子24が、平面光波回路1の上面ではなく、裏面の側に実装される。実装は、平面光波回路1の反射面S1により形成された位置合わせ用導波路12a、12bをマーカとして行われる。ガラス基板17を用いる第3の実施形態は、リッドガラスを設けることなく、ガラス基板17によって光導波路13と受光素子24の距離の調整が可能である。また、研磨時に基板10の先端の欠けが発生したとしても、光学品質を損うことがなく、加工スループットに優れた光デバイスが実現可能となる。
[第4の実施形態]
第4の実施形態は、オーバークラッド、またはアンダークラッドに層側マーカとなるパターンを形成する点で第1の実施形態から第3の実施形態と相違する。図5は、第4の実施形態の平面光波回路5を説明するための縦断面図である。図5は、位置合わせ用導波路12aの縦断面図である。平面光波回路3は、Si基板11と、光導波路13と、リッドガラス15と、を備えている。光導波路13は、オーバークラッド13c、コア13b及びアンダークラッド13aを含んでいる。層側マーカは、例えば、オーバークラッドまたはアンダークラッドへのエッチングパターンや、平面光波回路3の上面またはSi基板11に形成されたメタルのパターンであってもよい。
パターンは、アンダークラッド、あるいはリッドガラス15といった被パターン形成層の形成直後に形成される。このようなパターンを含む基板を研磨等して反射面S1を形成すると、反射面S1に露出するパターンが位置合わせマーカとして機能し、位置合わせマーカの視認性を高めることができる。
公知の平面光波回路においては、オーバークラッド13c及びアンダークラッド13aの厚さは30μm程度、コア13bは8μm程度である。図5に示すように、オーバークラッド13cに設けたパターンをリッドガラス15の上方から見た場合、パターンは、位置Poにおいてマーカとして視認される。また、アンダークラッド13aに設けたパターンをリッドガラス15の上方から見た場合、パターンは、位置Puにおいてマーカとして視認される。つまり、導波路(コア)の上または下に設けられたパターンは、X-Y平面上で光導波路13の端部とX軸方向の一直線上に配置されないことになる。この点は、光導波路13とマーカとの相対位置に応じて実装時にオフセットをかければよい。光導波路13とマーカとの相対位置は、研磨角度が決まれば事前に算出可能である。
なお、第1の実施形態のように、コア自体をマーカとして用いるときも、実際には光導波路コア端面よりも、光導波路コアと位置Poの交点、あるいは位置Puとの交点の方が、認識しやすい時もあり、現実に上記のような、別レイヤに追加のマーカを形成していない図1のような構造の時も、位置Po、Puと光導波路コアとの交点を、受光素子を実装すべき位置を認識するマーカとして用いても何ら差し支えない。
なお、第4実施形態のマーカは、以上の構成に限定されるものでなく、端面が反射面に現れるものであって、上方から見て形状が認識でき、光導波路13とのX-Y平面における位置関係が把握できるものであって、かつ、反射面S1の加工の状態を反映して位置が決定されるものであればよい。以上説明した第1の実施形態から第4の実施形態においては、いずれもマーカを2点形成する例を挙げて説明したが、マーカは2点以上であってもよく、数が多い方が実装時の画像認識に有利である。
1、3、5 平面光波回路
2、4 光素子
10,21 基板
11 Si基板
12a,12b 位置合わせ用導波路
13,14 光導波路
13a アンダークラッド
13b コア
13c、18 オーバークラッド
15 リッドガラス
17 ガラス基板
22a,22b マーカ
24 受光素子
25 レンズ
S1 反射面

Claims (8)

  1. 平面光波回路であって、
    平板状の基板と、
    前記基板に形成された光導波路と、
    前記基板に形成された位置合わせ用パターンと、
    を備え、
    前記基板は、光の導波方向の端面の一方の全面に一つの傾斜面を備え、
    前記傾斜面は、前記光導波路と交差し、前記光導波路を導波した光を前記基板の一方の面の方向へ反射する、または前記基板の前記面の方向からの光を前記光導波路の方向へ反射する反射面を形成し、
    前記位置合わせ用パターンは、少なくとも前記傾斜面の近傍に形成され、前記光導波路と同一の構造を有し、前記傾斜面と交差し、
    前記位置合わせ用パターンと前記傾斜面との交点の少なくとも一つ、あるいは二つ以上の位置合わせマーカを形成する、光デバイス。
  2. 前記平面光波回路の上面にリッドガラスが設けられている、請求項1に記載の光デバイス。
  3. 前記平面光波回路に光合分波器を備えることを特徴とする、請求項1に記載の光デバイス。
  4. 前記光導波路に接続される光素子をさらに備え、前記光素子は、1チャネル、または2アレイ以上の光受信素子、レーザダイオード、マイクロエレクトリックメカニカルシステムミラー、レンズが用いられていることを特徴とする請求項1に記載の光デバイス。
  5. 前記光素子は、前記光導波路の側にレンズを備えた光受信素子である、請求項4に記載の光デバイス。
  6. 前記光素子は、少なくとも1つの他の光素子とアセンブリされていることを特徴とする、請求項4に記載の光デバイス。
  7. 前記基板に形成された前記光導波路は、コアと、当該コアを覆うオーバークラッド及びアンダークラッドから構成され、
    前記基板、または、前記コア、オーバークラッド、またはアンダークラッドのいずれかに、前記位置合わせ用パターンを含む、請求項1に記載の光デバイス。
  8. 前記基板がガラス基板であって、前記ガラス基板に前記光素子が実装される、請求項4に記載の光デバイス。
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