JP2024065965A - 墜落制止用器具のフルハーネス - Google Patents

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【課題】胴ベルトを取り外すことなく、胴ベルト型とフルハーネス型とに、容易に使い分けることが可能な、墜落制止用器具のフルハーネスを提供する【解決手段】墜落制止用器具のフルハーネス1Aは、2つの肩ベルト5を備えた上半身部分2と、2つの腿ベルト6を備えた下半身部分3と、上半身部分2と下半身部分3とを連結する複数の連結ベルト4と、を備える。連結ベルト4は、当該連結ベルト4の上半身部分側取付端部4aと当該連結ベルト4の下半身部分側取付端部4bとの間に狭隘部分4cを備える。【選択図】図5

Description

本発明は、墜落制止用器具のフルハーネスに関する。
墜落制止用器具は従来、安全帯と呼ばれていた。当該墜落制止用器具には、胴ベルト型と、フルハーネス型との二種類が存在している。胴ベルト型は、作業者の胴部に取り付け可能な胴ベルトを備え、当該胴ベルトにランヤードが取り付けられる。フルハーネス型は、2つの肩ベルトを備えた上半身部分と2つの腿ベルトを備えた下半身部分とを一体的に連結したフルハーネスを備え、当該フルハーネスの上半身部分(一般的には、背中)にランヤードが取り付けられる(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11-104257号公報
前記胴ベルト型と前記フルハーネス型とは、作業床の高さに応じて使い分けられる。具体的には、低所作業では胴ベルト型を使用し、高所作業ではフルハーネス型を使用する。胴ベルトの上からフルハーネスを重ねて装着すれば、フルハーネスの着脱のみで、胴ベルト型とフルハーネス型とを使い分けることができる。
その一方で、作業者の腰周りには、胴ベルトと組み合わせることによって、巻尺等の作業用品が装着されることが一般的である。
しかしながら、胴ベルトの上からフルハーネスを装着した場合、当該フルハーネスが胴ベルトの周りに配置された作業用品と干渉することが考えられる。作業用品がフルハーネスと干渉する場合、例えば、工具を胴ベルトから容易に取り出せなくなるため、現場作業時における作業性が損なわれる懸念がある。
そこで、高所作業時には、既に装着している胴ベルトを一旦身体から外したうえで、当該身体にフルハーネスを装着し、その後、さらに、当該フルハーネスの上から前記胴ベルトを改めて装着し直せば、当該胴ベルトをフルハーネスよりも外側に配置することができる。これによって、フルハーネスを装着した状態であっても、作業用品がフルハーネスと干渉しないようすることができる。また、低所作業時には、フルハーネスの上から装着した胴ベルトを一旦、当該フルハーネスから取り外せば、当該フルハーネスを身体から取り外すことができる。フルハーネスを身体から取り外したのち、当該身体に改めて胴ベルトを装着すれば、作業用品がフルハーネスと干渉することがない。
しかしながら、上記のような従来の、胴ベルトとフルハーネスとの交換作業は、常に胴ベルトを取り外す必要がある。このため、従来の墜落制止用器具のフルハーネスを使用する場合、胴ベルト型とフルハーネス型との使い分けに煩雑な交換作業を余儀なくされていた。
本発明の目的は、胴ベルトを取り外すことなく、胴ベルト型とフルハーネス型とに、容易に使い分けることが可能な、墜落制止用器具のフルハーネスを提供することである。
(1)本発明に係る、墜落制止用器具のフルハーネスは、2つの肩ベルトを備えた上半身部分と、2つの腿ベルトを備えた下半身部分と、前記上半身部分と前記下半身部分とを連結する複数の連結ベルトと、を備えており、前記連結ベルトは、当該連結ベルトの上半身部分側取付端部と当該連結ベルトの下半身部分側取付端部との間に狭隘部分を備える。
(2)上記(1)の、墜落制止用器具のフルハーネスにおいて、前記複数の連結ベルトは、左右方向に間隔を置いて配置された2つの連結ベルトであることが好ましい。
(3)上記(1)又は(2)の、墜落制止用器具のフルハーネスにおいて、前記2つの連結ベルトは、前記フルハーネスを身体に装着した状態において当該身体の側面の位置に前記狭隘部分が配置されるように、前記上半身部分と前記下半身部分との間に配置されていることが好ましい。
(4)上記(1)~(3)のいずれか1つの、前記狭隘部分は、前記フルハーネスを身体に装着した状態で、胴部径方向に突出するように当該フルハーネスに配置された扁平な部分とすることができる。
(5)上記(1)~(4)のいずれか1つの、墜落制止用器具のフルハーネスにおいて、前記狭隘部分は、前記連結ベルトの基材を折り曲げることによって形成された部分又は当該連結ベルトの基材をねじ曲げることによって形成された部分であることが好ましい。
(6)上記(1)~(5)のいずれか1つの、墜落制止用器具のフルハーネスにおいて、前記肩ベルトは、前記肩ベルトを貫通させるリングと、調整バックルとを備えており、前記調整バックルは、環状のフレームと、前記フレームの内側に掛け渡されているとともに前記フレームとの間に2つの開口を形成しているシャフトと、を備えており、前記シャフトには、前記リングを貫通させた前記肩ベルトの後側重なり部分の端部が取り付けられており、前記2つの開口には、前記リングを貫通させた前記肩ベルトの前側重なり部分が当該肩ベルトの前記後側重なり部分よりも前側に位置するように貫通していることが好ましい。
(7)上記(6)の、墜落制止用器具のフルハーネスにおいて、前記肩ベルトは、前記肩ベルトの長さを固定するためストッパを備えており、前記ストッパは、前記肩ベルトの前記前側重なり部分と当該肩ベルトの前記後側重なり部分とが重ね合わせられたベルト重複部分を前記肩ベルトの延在方向にスライド可能に貫通させるとともに当該ベルト重複部分を弾性的に保持するストッパであることが好ましい。
(8)上記(1)~(7)のいずれか1つの、墜落制止用器具のフルハーネスにおいて、前記上半身部分は、前記2つの肩ベルトを連結する胸ベルトをさらに備えており、前記胸ベルトは、前記肩ベルトの延在方向に移動可能なスライドバックルを備えており、前記スライドバックルは、前記肩ベルトの延在方向に位置決め可能な位置決め手段を備えることが好ましい。
(9)上記(8)の、墜落制止用器具のフルハーネスにおいて、前記スライドバックルは、ランヤードのフックを係止可能なハンガーを備えることが好ましい。
本発明によれば、胴ベルトを取り外すことなく、胴ベルト型とフルハーネス型とに、容易に使い分けることが可能な、フルハーネス型墜落制止用器具を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る、墜落制止用器具のフルハーネスを後側から概略的に示す背面図である。 図1のフルハーネスに付属のパッドが取り付けられたパッド付きフルハーネスを後側から概略的に示す背面図である。 図2のパッド付きフルハーネスが使用者に装着された状態を前側から示す正面図である。 図2のパッド付きフルハーネスが使用者に装着された状態を後側から示す背面図である。 図2のパッド付きフルハーネスが使用者に装着された状態を側面から示す側面図である。 胴ベルト型墜落制止用器具の装着例を概略的に示す斜視図である。 図1のフルハーネスにおいて、肩ベルトの長さを調整する方法の一例を説明するための概略図である。 本発明の第2実施形態に係る、墜落制止用器具のフルハーネスを後側から概略的に示す背面図である。 図8のフルハーネスに付属のパッドが取り付けられたパッド付きフルハーネスを後側から概略的に示す背面図である。
以下、図面を参照して、本発明の、いくつかの実施形態に係る、墜落制止用器具のフルハーネス1Aについて説明をする。
以下の説明では、前側、後側、左側、右側、上側及び下側は、使用者がフルハーネス1Aを装着した状態を基準として、定義する場合があるものとする。ただし、これらの定義は、当該説明を容易にするための、便宜的なものである。
墜落制止用器具(「安全帯」ともいう。)は、例えば、建築現場等の作業床が高い場所での作業時に用いられる器具である。墜落制止用器具は、使用者が万一、作業床から落下したときに当該使用者を支える命綱としてのランヤード30(図6参照。)と、落下時の衝撃荷重を分散させるために使用者が装着する装着体とによって構成されている。
ランヤードの使用者側フックは、装着体に取り付けられ、当該ランヤードの構造物側フックは、構造物(固定物)に取り付けられる。これによって、装着体は、ランヤードを介して構造物に取り付けることができる。
装着体は、使用者の腰周りに装着される胴ベルトと、使用者の肩及び腿に装着されるフルハーネスとに分けられる。労働安全衛生法施行令によれば、地上から作業床からまでの高さが2m~6.75m未満での作業(以下、「低所作業」ともいう。)では、胴ベルトを使用した胴ベルト型墜落制止用器具を使用し、地上から作業床からまでの高さが6.75m以上での作業では、フルハーネスを用いたフルハーネス型墜落制止用器具を使用することが義務付けられている。
図1には、本発明の第1実施形態に係る、墜落制止用器具のフルハーネス1Aが当該フルハーネス1Aの後側から概略的に示されている。
フルハーネス1Aは、2つの肩ベルト5を備えた上半身部分2と、2つの腿ベルト6を備えた下半身部分3と、上半身部分2と下半身部分3とを連結する複数の連結ベルト4と、を備えている。
上半身部分2は、使用者がフルハーネス1Aを装着したとき、当該使用者の左肩に掛けられる左肩ベルト51と、当該使用者の右肩に掛けられる右肩ベルト52との、2つの肩ベルト5を備えている。2つの肩ベルト5は、後側(背中側)で交差させている。2つの肩ベルト5の交差部分には、当該交差部分を維持するために背面バックル7が取り付けられている。
背面バックル7は、肩ベルト5に沿ってスライドさせることによって、肩ベルト5の交差部分の位置を変更させることができる。さらに、本実施形態において、背面バックル7は、ランヤードの使用者側フックを取り付けるための、ランヤード取付具7aを備えている。ランヤード取付具7aとしては、例えば、背面バックル7に対して揺動可能に保持されるD環が挙げられる。
更に、本実施形態において、肩ベルト5は、当該肩ベルト5を貫通させるリング8と、当該肩ベルト5の長さを調節するための、後述する調整バックル9とを備えている。さらに、本実施形態において、肩ベルト5は、当該肩ベルト5の長さを固定するためのストッパ10を備えている。
本実施形態において、上半身部分2は、使用者がフルハーネス1Aを装着したとき、当該使用者の左側に配置される左リング8Aと、当該使用者の右側に配置される右リング8Bとの、2つのリング8を備えている。本実施形態において、左リング8Aには、左肩ベルト51の一方側端部51aが折り返されるように当該左肩ベルト51が貫通している。加えて、本実施形態において、左リング8Aには、右肩ベルト52の他方側端部52bが揺動可能に取り付けられている。同様に、本実施形態において、右リング8Bには、右肩ベルト52の一方側端部52aが折り返されるように当該右肩ベルト52が貫通している。加えて、本実施形態において、右リング8Bには、左肩ベルト51の他方側端部51bが揺動可能に取り付けられている。つまり、本実施形態において、リング8は、2つの肩ベルト5のうちの一方における当該肩ベルト5の一方側端部5aが折り返されるように貫通するとともに、当該2つの肩ベルト5のうちの他方における当該肩ベルト5の他方側端部5bが揺動可能に取り付けられている。
また、本実施形態において、上半身部分2は、使用者がフルハーネス1Aを装着したとき、当該使用者の左側に配置される左側調整バックル9と、当該使用者の右側に配置される右側調整バックル9との、2つの調整バックル9を備えている。本実施形態において、左側調整バックル9には、左肩ベルト51の一方側端部51aが取り付けられている。同様に、本実施形態において、右側調整バックル9には、右肩ベルト52の一方側端部52aが取り付けられている。
つまり、本実施形態において、フルハーネス1Aの上半身部分2は、2つの肩ベルト5と、背面バックル7と、2つのリング8及び2つの調整バックル9を備えている。これによって、使用者は、2つの肩ベルト5を襷掛けした状態で、フルハーネス1Aの上半身部分2を上半身に身に着けることができる。
加えて、本実施形態において、上半身部分2は、2つの肩ベルト5を連結する胸ベルト11を備えている。本実施形態において、胸ベルト11は、使用者がフルハーネス1Aを装着したとき、当該使用者の左側に配置される左胸ベルト11Aと、当該使用者の右側に配置される右胸ベルト11Bとの、2つの胸ベルト11によって構成されている。本実施形態において、胸ベルト11は、後述するスライドバックル23によって肩ベルト5に取り付けられている。
さらに、本実施形態において、胸ベルト11は、2つの肩ベルト5を取外し可能に連結する胸面バックル12を備えている。本実施形態において、胸面バックル12は、操作側バックル12Aと、差込み側バックル12Bとによって構成されている。胸面バックル12は、差込み側バックル12Bを操作側バックル12Aに差し込むことによって固定される。また、胸面バックル12は、操作側バックル12Aを操作することによって、差込み側バックル12Bと操作側バックル12Aとの固定を解除することができる。本実施形態において、操作側バックル12Aは、左胸ベルト11Aに取り付けられている。また、本実施形態において、差込みバックルは、右胸ベルト11Bに取り付けられている。ただし、操作側バックル12A及び差込みバックル12Bの取付位置は、本実施形態と反対とすることができる。
下半身部分3は、使用者がフルハーネス1Aを装着したとき、当該使用者の左腿に取り付けることが可能な左腿ベルト6Aと、当該使用者の右腿に取り付けることが可能な右腿ベルト6Bとの、2つの腿ベルト6を備えている。本実施形態において、腿ベルト6は、当該腿ベルト6を取外し可能にする腿面バックル13を備えている。本実施形態において、腿面バックル13もまた、操作側バックル13Aと、差込み側バックル13Bとによって構成されている。腿面バックル13もまた、差込み側バックル13Bを操作側バックル13Aに差し込むことによって固定される。また、腿面バックル13は、操作側バックル13Aを操作することによって、差込み側バックル13Bと操作側バックル13Aとの固定を解除することができる。ただし、操作側バックル13A及び差込みバックル13Bの取付位置は、本実施形態と反対とすることができる。
さらに、本実施形態において、腿ベルト6は、当該腿ベルト6の長さを調節するための調整バックル9を備えている。さらに、本実施形態において、腿ベルト6は、腿ベルト6の長さを固定するためのストッパ10を備えている。加えて、本実施形態において、下半身部分3は、2つの腿ベルト6を連結する骨盤ベルト14を備えている。骨盤ベルト14は、フルハーネス1Aを装着したときに使用者の腰を安定させる。
連結ベルト4は、当該連結ベルト4の上半身部分側取付端部4aと当該連結ベルト4の下半身部分側取付端部4bとの間に狭隘部分4cを備えている。
本実施形態において、狭隘部分4cは、連結ベルト4の上半身部分側取付端部4aと下半身部分側取付端部4bとの間に位置する中間部分である。本実施形態において、連結ベルト4の上半身部分側取付端部4aは、リング8に揺動可能に取り付けられている。また、本実施形態において、連結ベルト4の下半身部分側取付端部4bは、腿ベルト6に固定されている。ただし、連結ベルト4は、上下方向の長さが調整できるように構成することができる。また、連結ベルト4の下半身部分側取付端部4bは、腿ベルト6に沿ってスライドさせることによって、当該腿ベルト6に対する連結ベルト4の位置を調整できるようにしてもよい。調整手段の具体例としては、フック又はカラビナとハトメ、面ファスナ、ボタン、スナップ、マグネット、クリップ部品、ループ、アジャスタが挙げられる。
図1を参照すれば、狭隘部分4cのベルト幅Dcは、上半身部分側取付端部4aのベルト幅Da及び下半身部分側取付端部4bのベルト幅Dbよりも狭くなっている。言い換えれば、フルハーネス1Aによれば、連結ベルト4の狭隘部分4cの周辺のフリースペースが、同一のベルト幅で構成された連結ベルトを備える、従来のフルハーネスに場合に比べて広く確保される。したがって、フルハーネス1Aによれば、当該フルハーネス1Aを胴ベルト20(例えば、図5参照。)の上から装着した場合、連結ベルト4が同一のベルト幅で構成された従来のフルハーネスに比べて、胴ベルト20に取り付けられた作業用品22と連結ベルト4との干渉を抑制することができる。
なお、図1に示すように、本実施形態において、連結ベルト4における、上半身部分側取付端部4aのベルト幅Da及び下半身部分側取付端部4bのベルト幅Dbは、肩ベルト5のベルト幅D5と一致している。また、本実施形態において、連結ベルト4の狭隘部分4cの長さ(上下方向長さ)は、胴ベルト20の上下方向幅以上に設定されている。さらに、フルハーネス1Aは、使用者がフルハーネス1Aを装着したとき、当該連結ベルト4の狭隘部分4cの上端が腰骨(腸骨)の上端に辺りに位置するように、上半身部分2と下半身部分3との間の連結ベルト4の位置を調整しておくのが好ましい。
フルハーネス1Aは、左右方向に間隔を置いて配置された2つの連結ベルト4を備えている。具体的には、フルハーネス1Aは、使用者が装着したとき、当該使用者の左側に配置される左連結ベルト4Aと、当該使用者の右側に配置される右連結ベルト4Bとの、2つの連結ベルト4を備えている。
図2には、フルハーネス1Aに付属のパッドが取り付けられたパッド付きフルハーネス1Aが後側から概略的に示されている。本実施形態において、フルハーネス1Aには、図2に示すように、保護パッドを取り付けることができる。図2のパッド付きフルハーネス1Aは、使用者の肩及び背中を保護する肩パッド15と、使用者の腿を保護する腿パッド16と、を備えている。本実施形態では、肩パッド15及び腿パッド16はそれぞれ、例えば、スナップボタンによって、フルハーネス1Aに対して着脱可能としている。
図3には、使用者がパッド付きフルハーネス1Aを装着した状態が前側から示されている。図3に示すように、使用者は、使用者の腰上の位置に胴ベルト20を装着している。本実施形態において、胴ベルト20は、使用者の身体に直接的に装着されている。図3では、フルハーネス1Aは、胴ベルト20の上から装着されている。
図3に示すように、フルハーネス1Aが胴ベルト20の上から取り付けられた場合でも、当該フルハーネス1Aによれば、連結ベルト4に狭隘部分4cが設けられていることから、使用者の胴部前側には、広いフリースペースが確保される。つまり、フルハーネス1Aは、胴ベルト20の胴部前側に作業用品を取り付けても、当該作業用品との干渉が少なく済む。ここで、作業用品には、例えば、巻尺、電動工具、ねじドライバ等の工具の他、当該工具等を収納する腰袋、工具差し等が含まれる。
さらに、図4の例において、フルハーネス1Aの下に装着された胴ベルト20の後側には、作業用品22が取り付けられている。図4の例では、胴ベルト20に取り付けられた工具差し22aに工具22bが収容されている。図4の例では、工具差し22aは、2つの連結ベルト4の間に形成されたフリースペースを通して、フルハーネス1Aの外に出しておくことができる。これによって、工具22bを容易に工具差し22aから出し入れすることができる。
図4に示すように、フルハーネス1Aが胴ベルト20の上から取り付けられた場合でも、当該フルハーネス1Aによれば、連結ベルト4に狭隘部分4cが設けられていることから、使用者の胴部後側にも、広いフリースペースが確保される。したがって、フルハーネス1Aは、図4に示すように、胴ベルト20の胴部後側に作業用品22を取り付けても、当該作業用品22との干渉が少なく済む。
さらに、図5には、使用者がパッド付きフルハーネス1Aを装着した状態が側面から示されている。図5の例において、フルハーネス1Aの下に装着された胴ベルト20の前側及び後側には、複数の作業用品22が取り付けられている。図5に示すように、連結ベルト4は、狭隘部分4cを備えることから、図5に示すように、当該連結ベルト4の周辺に複数の作業用品22を配置しても、当該作業用品22との干渉が少なく済む。なお、符号22cは、腰袋22cである。
フルハーネス1Aは、連結ベルト4の上半身部分側取付端部4aと当該連結ベルト4の下半身部分側取付端部4bとの間に狭隘部分4cを備えている。これによって、使用者の胴周り(腰周り)の連結ベルト4の狭隘部分4cの間には、胴ベルト20に取り付けられた作業用品22が干渉難いフリースペースが形成される。このため、フルハーネス1Aは、上述のとおり、使用者が直接的に身に着けた胴ベルト20の上から装着しても、当該胴ベルト20に取り付けられた作業用品22と干渉し難い。つまり、フルハーネス1Aによれば、作業用品22が取り付けられた胴ベルト20の上から装着しても、当該作業用品22をフルハーネス1Aの上から取り扱うことができる。言い換えれば、フルハーネス1Aによれば、フルハーネス1Aは作業用品22が取り付けられた胴ベルト20の上から装着した場合でも、当該胴ベルト20とともに作業用品22を身に着けたまま、当該胴ベルト20の上から脱ぐことができる。したがって、フルハーネス1Aによれば、胴ベルト20を取り外すことなく、胴ベルト型とフルハーネス型とに、容易に使い分けることができる。
図6には、フルハーネス1Aの下に身に着けることができる、胴ベルト型墜落制止用器具の一例が示されている。墜落制止用器具の胴ベルト20は、使用者の胴(腰)周りに装着されている。この例では、ランヤード取付具21がバックル25とともに胴ベルト20に取り付けられている。また、この例では、ランヤード取付具21は、胴(腰)左前側に配置されている。ランヤード取付具21としては、例えば、A環を使用することができる。ランヤード30の使用者側フック31は、胴ベルト20のランヤード取付具21に取り付けられ、当該ランヤード30の構造物側フックは、構造物(固定物:図示省略。)に取り付けられる。これによって、胴ベルト20は、ランヤード30を介して前記構造物に取り付けることができる。
また、フルハーネス1Aは、2つの連結ベルト4を備えている。本実施形態において、2つの連結ベルト4は、左右方向に間隔を置いて配置されている。この場合、上半身部分2と下半身部分3とを左右にバランスよく連結させつつ、胴ベルト20の周りに2つの大きなフリースペースを確保することができる。したがって、この場合、フルハーネス1Aの上からの作業用品22の取り扱い、胴ベルト20の上からの装着及び当該胴ベルト20の上からの取外しが簡易に行える。
また、図5に示すように、本実施形態において、2つの連結ベルト4は、フルハーネス1Aを身体に装着した状態において当該身体の側面の位置に狭隘部分4cが配置されるように、上半身部分2と下半身部分3との間に配置されている。この場合、上半身部分2と下半身部分3とを前後左右にバランスよく連結させつつ、フルハーネス1Aの上からの作業用品22の取り扱い、胴ベルト20の上からの装着及び当該胴ベルト20の上からの取外しがより簡易に行える。
また、狭隘部分4cは、図4に示すように、フルハーネス1Aを身体に装着した状態で、胴部径方向に突出するように当該フルハーネス1Aに配置された扁平な部分である。ここで、「胴部径方向」とは、使用者がフルハーネス1Aを装着した状態における、使用者の胴部(腰部)の半径方向(厚さ方向)をいう。つまり、狭隘部分4cは、フルハーネス1Aを身体に装着した状態で、身体に対して垂直(90度)に立つようにすることができる。この場合、胴ベルト20の周りにより大きなフリースペースを確保することができる。
本実施形態において、狭隘部分は、図5に示す胴部周方向幅W1が、図4に示す胴部径方向幅W2よりも狭いものとなっている。これによって、本実施形態において、狭隘部分4cは、フルハーネス1Aを身体に装着した状態で、胴部径方向に突出するように当該フルハーネス1Aに配置された扁平な部分となっている。ここで、「胴部周方向」とは、使用者がフルハーネス1Aを装着した状態における、使用者の胴部(腰部)の周りの方向をいう。特に、狭隘部分4cの胴部周方向幅W1とは、当該狭隘部分4cの中で、最も幅の広い胴部周方向幅W1をいう。これによって、狭隘部分4cを胴部周方向に寝かせるように配置した場合に比べて、胴ベルト20の周りにより大きなフリースペースを確保することができる。
ところで、本実施形態において、狭隘部分4cは、連結ベルト4の基材を折り曲げることによって形成された部分である。ここで、連結ベルト4の基材とは、折り曲げる前の扁平な連結ベルト4をいう。本実施形態において、連結ベルト4の基材は、肩ベルト5と同一のベルト幅D5を有している。本実施形態において、狭隘部分4cは、連結ベルト4の基材における、上半身部分側取付端部4aと下半身部分側取付端部4bとの間の中央部分を2つ折りにすること(ベルトの幅を半分にすること)によって形成されている。2つ折りされた折り曲げ部分は、縫製、クリップ部品、接着又は溶着等の固定手段によって固定することができる。この場合、連結ベルト4の狭隘部分4cが簡易な方法によって形成される。ただし、連結ベルト4の基材の折り曲げは、2つ折り以上とすることができる。ただし、折り曲げは、4つ折り、6つ折り等の、偶数回の折り曲げとすることが好ましい。
また、狭隘部分4cは、連結ベルト4の基材をねじ曲げることによって形成された部分とすることもできる。ここで、連結ベルト4の基材とは、ねじ曲げる前の扁平な連結ベルト4をいう。本実施形態においても、連結ベルト4の基材は、肩ベルト5と同一のベルト幅D5を有している。本実施形態において、狭隘部分4cは、連結ベルト4の基材における、上半身部分側取付端部4aと下半身部分側取付端部4bとの間の中央部分をベルト延在方向軸線の周りで周方向に捻じ曲げることによって形成することができる。捻じ曲げられた部分もまた、縫製、クリップ部品、接着又は溶着等の固定手段によって固定することができる。この場合も、連結ベルト4の狭隘部分4cが簡易な方法によって形成される。
ただし、連結ベルト4の狭隘部分4cは、他の手段によって形成することも可能である。具体例としては、連結ベルト4の基材として熱収縮材料によって形成された基材を使用し、当該連結ベルト4の狭隘部分に相当する部分を熱収縮させることが挙げられる。また、他の具体例としては、少なくとも連結ベルト4の狭隘部分4cを、チェーン、リングチェーン、ワイヤーロープ、ザイルロープによって形成することが挙げられる。また、連結ベルト4は、フルハーネス1Aの機能を維持する強度を有していれば、当該フルハーネス1Aのベルトと異なる材質とすることができる。例えば、少なくとも狭隘部分4cの材質は、金属又は樹脂とすることができる。
また、フルハーネス1Aは、使用者の体格(例えば、使用者の身長、体形)に応じたサイズ調整を可能とするため、肩ベルト5の長さを調整することができる。
図7には、肩ベルト5の長さを調整する方法の一例が概略的に示されている。
図7を参照すれば、調整バックル9は、環状のフレーム9a(以下、「環状フレーム9a」ともいう。)と、環状フレーム9aの内側に掛け渡されているシャフト9bと、を備えている。シャフト9bは、環状フレーム9aとの間に2つの開口A9を形成している。シャフト9bには、リング8を貫通させた肩ベルト5の後側重なり部分5cの端部(5a)が取り付けられている。2つの開口A9には、リング8を貫通させた肩ベルト5の前側重なり部分5dが当該肩ベルト5の後側重なり部分5cよりも前側に位置するように貫通している。
本実施形態において、肩ベルト5は、図7の実線矢印に示すように動かせば、当該肩ベルト5を長くすることができる。また、本実施形態において、肩ベルト5は、図7の破線矢印に示すように動かせば、当該肩ベルト5を短くすることができる。したがって、本実施形態によれば、使用者の体格に応じたサイズ調整が可能となる。
特に、本実施形態によれば、1本の肩ベルト5をループ状にすることによって、肩ベルト5の長さの調整幅(肩ベルト5を調整するときの当該肩ベルト5のストローク長さ)を長く確保することができる。このように、本実施形態によれば、フルハーネス1Aのサイズ調整に要する、肩ベルト5の可動域が大きく取れるため、ワンサイズのフルハーネス1Aで、使用者の体格をカバーすることでき、各サイズに合わせた、様々な種類のフルハーネス1Aを展開する必要が無くなる。
また本実施形態によれば、1本の肩ベルト5を使用して当該肩ベルト5の長さ調整を行うため、肩ベルト5の長さ調整のための余長も無くすことができる。これによって、肩ベルト5の余長分をまとめておくための遊びの処理が不要となり、当該余長分をまとめておくための帯止め部品(例えば、面ファスナー、バックル)も不要となる。また、本実施形態によれば、肩ベルト5の長さ調整のための余長が無いため、当該余長の挟み込みや引っかかり等を生じない。加えて、本実施形態において、腿ベルト6もまた、1本の腿ベルト6を使用し、腿面バックル13の操作側バックル13A及び差込み側バックル13Bをリング8と同様の構成としている。さらに、本実施形態において、胸ベルト11もまた、右胸ベルト11Bを1本のベルトとし、胸面バックル12の差込み側バックル12Bをリング8と同様の構成としている。したがって、本実施形態によれば、肩や胸、腿、背中等の余長をなくすことが可能となる。また、本実施形態によれば、ベルトの余長がなくなったことにより、肩ベルトに、作業用ライト等を保持するための保持具の位置を気にせず好みの場所に固定できるようになった。
肩ベルト5は、前記肩ベルト5の長さを固定するためストッパ10を備えている。ストッパ10は、肩ベルト5の前側重なり部分5dと当該肩ベルト5の後側重なり部分5cとが重ね合わせられたベルト重複部分5Eを肩ベルト5の延在方向にスライド可能に貫通させるとともに当該ベルト重複部分5Eを弾性的に保持するストッパ10である。これによって、肩ベルト5の長さを強固に維持することができる。本実施形態において、ストッパ10は、例えば、ゴム、弾性を有する樹脂によって形成された、貫通孔を有する筒状部材である。本実施形態において、ストッパ10の貫通孔は、ベルトを通すスリット孔である。
また、図1を参照すれば、本実施形態において、胸ベルト11は、肩ベルト5の延在方向に移動可能なスライドバックル23を備えている。スライドバックル23は、肩ベルト5の延在方向に位置決め可能な位置決め手段24を備えている。これによって、肩ベルト5の長さの調整に合わせ、胸ベルト11の上下方向の位置も調整することができる。
本実施形態において、スライドバックル23には、胸ベルト11が固定されている。加えて、本実施形態において、スライドバックル23は、肩ベルト5のベルト重複部分5E(肩ベルト5の後側重なり部分5c及び前側重なり部分5c)をスライド可能に保持している。これによって、スライドバックル23は、胸ベルト11とともに、肩ベルト5に対して当該肩ベルト5の長さ方向(上下方向)にスライドさせることができる。また、本実施形態において、位置決め手段24は、肩ベルト5のベルト重複部分とスライドバックル23との間に差し込み可能な差込みプラグである。本実施形態において、差込みプラグは、板状の差込みプラグである。本実施形態において、差込みプラグは、板状の差込みプラグとしたことにより、肩ベルト5のベルト重複部分とスライドバックル23との間に容易に差し込むことができる。これによって、肩ベルト5の長さの調整に合わせ、胸ベルト11の上下方向の位置も調整することができる。
特に、本実施形態において、差込みプラグ(24)は、弾性爪を備えている。弾性爪は、スライドバックル23に取り外し可能に係止させることができる。これによって、差込みプラグ(24)は、スライドバックル23に対して取り外し可能に固定することができる。さらに、本実施形態において、スライドバックル23は、ランヤードの構造物側フックを保持するためのフックハンガー23aを備えている。これによって、フルハーネス1Aは、墜落制止用器具として使用しない場合、使用者の作業の邪魔にならないようにランヤードを吊り下げ保持することができる。ただし、フックハンガー23aは省略することができる。
図8は、本発明の第2実施形態に係る、墜落制止用器具のフルハーネス1Bを後側から概略的に示す背面図である。フルハーネス1Bは、骨盤ベルト14の形状がフルハーネス1Aと異なっている。また、図9には、フルハーネス1Bに付属のパッドが取り付けられたパッド付きフルハーネス1Bが後側から概略的に示されている。この例では、フルハーネス1Bには、肩パッド15のみが取り付けられている。フルハーネス1Bにおいて、その他のフルハーネス1Aと実質的に同一の構成は、同一の符号を用いることによって、その説明を省略する。
上述したところは、本発明の例示的な実施形態を説明したものであり、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で様々な変更を行うことができる。例えば、本実施形態において、肩ベルト5は、連結ベルト4と別体で構成したが、例えば、後付け部品を用いることによって、連結ベルト4として構成することができる。また、フルハーネスに設けられた連結ベルト4は、2つであることが好ましいが、3つ以上とすることができる。また、本実施形態のように、連結ベルト4が下半身部分3に固定されている場合、連結ベルト4は、リング8に代えて、他の接続部材(例えば、出願人製品「セフホルダ」)を用いることによって、上半身部分2と連結させることができる。また、上半身部分2と下半身部分3との少なくともいずれか1つは、連結ベルト4に対して着脱可能とすることができる。さらに、連結ベルト4は、狭隘部分4cを有することから、2つの作業用品22の間に形成された隙間に収めておくことができる。これによって、使用者の作業中に連結ベルト4が自由に動かないようにすることができる。より好ましくは、前記隙間から連結ベルト4が外れないように、外れ止め部材を用いることができる。外れ止め部材としては、例えば、ファスナ、フック、スナップ、マグネット、クリップ部品、出願人製品「セフホルダ」が挙げられる。さらに、本実施形態において、肩ベルト5は、後側重なり部分5cの裏地の色(デザイン)と、前側重なり部分5dの表地の色(デザイン)とが異なるように構成されている。この場合、フルハーネスの着用時に、肩ベルト4の一部が裏返しの状態のねじれたままで装着されることを防ぐことができる。
1A:フルハーネス, 1B:フルハーネス, 2:上半身部分, 3:下半身部分, 4:連結ベルト, 4A:左連結ベルト, 4B:右連結ベルト, 4a:連結ベルトの上半身部分側取付端部, 4b:連結ベルトの下半身部分側取付端部, 4c:連結ベルトの狭隘部分, 5:肩ベルト, 5a:肩ベルトの一方側端部, 5b:肩ベルトの他方側端部, 5c:肩ベルトの後側重なり部分, 5d:肩ベルトの前側重なり部分, 51:左肩ベルト, 51a:左肩ベルトの一方側端部, 51b:左肩ベルトの他方側端部, 52:右肩ベルト, 52a:右肩ベルトの一方側端部, 52b:右肩ベルトの他方側端部, 6:腿ベルト, 6A:左腿ベルト, 6B:右腿ベルト, 7:背面バックル, 7a:ランヤード取付具, 8:リング, 8A:左リング, 8B:右リング, 9:調整バックル, 9a:環状フレーム, 9b:シャフト, 10:ストッパ, 11:胸ベルト, 11A:左胸ベルト, 11B:右胸ベルト, 12:胸面バックル, 12A:胸面バックルの操作側バックル, 12B:胸面バックルの差込み側バックル, 13:腿面バックル, 13A:腿面バックルの操作側バックル, 13B:腿面バックルの差込み側バックル, 14:骨盤ベルト, 15:肩パッド, 16:腿パッド, 20:胴ベルト, 21:ランヤード取付部, 22:作業用品, 22a:工具差し, 22b:工具, 22c:腰袋, 23:スライドバックル, 24:位置決め手段, A9:開口, Da:連結ベルトの上半身部分側取付端部のベルト幅, Db:連結ベルトの下半身部分側取付端部のベルト幅, Dc:連結ベルトの狭隘部分のベルト幅, D5:肩ベルトのベルト幅, W1:胴部周方向幅, W2:胴部径方向幅

Claims (9)

  1. 2つの肩ベルトを備えた上半身部分と、2つの腿ベルトを備えた下半身部分と、前記上半身部分と前記下半身部分とを連結する複数の連結ベルトと、を備えており、
    前記連結ベルトは、当該連結ベルトの上半身部分側取付端部と当該連結ベルトの下半身部分側取付端部との間に狭隘部分を備える、墜落制止用器具のフルハーネス。
  2. 前記複数の連結ベルトは、左右方向に間隔を置いて配置された2つの連結ベルトである、請求項1に記載された墜落制止用器具のフルハーネス。
  3. 前記2つの連結ベルトは、前記フルハーネスを身体に装着した状態において当該身体の側面の位置に前記狭隘部分が配置されるように、前記上半身部分と前記下半身部分との間に配置されている、請求項1に記載された墜落制止用器具のフルハーネス。
  4. 前記狭隘部分は、前記フルハーネスを身体に装着した状態で、胴部径方向に突出するように当該フルハーネスに配置された扁平な部分である、請求項1に記載された墜落制止用器具のフルハーネス。
  5. 前記狭隘部分は、前記連結ベルトの基材を折り曲げることによって形成された部分又は当該連結ベルトの基材をねじ曲げることによって形成された部分である、請求項1に記載された墜落制止用器具のフルハーネス。
  6. 前記肩ベルトは、前記肩ベルトを貫通させるリングと、調整バックルとを備えており、
    前記調整バックルは、環状のフレームと、前記フレームの内側に掛け渡されているとともに前記フレームとの間に2つの開口を形成しているシャフトと、を備えており、
    前記シャフトには、前記リングを貫通させた前記肩ベルトの後側重なり部分の端部が取り付けられており、前記2つの開口には、前記リングを貫通させた前記肩ベルトの前側重なり部分が当該肩ベルトの前記後側重なり部分よりも前側に位置するように貫通している、請求項1に記載された墜落制止用器具のフルハーネス。
  7. 前記肩ベルトは、前記肩ベルトの長さを固定するためストッパを備えており、
    前記ストッパは、前記肩ベルトの前記前側重なり部分と当該肩ベルトの前記後側重なり部分とが重ね合わせられたベルト重複部分を前記肩ベルトの延在方向にスライド可能に貫通させるとともに当該ベルト重複部分を弾性的に保持するストッパである、請求項6に記載された墜落制止用器具のフルハーネス。
  8. 前記上半身部分は、前記2つの肩ベルトを連結する胸ベルトをさらに備えており、前記胸ベルトは、前記肩ベルトの延在方向に移動可能なスライドバックルを備えており、前記スライドバックルは、前記肩ベルトの延在方向に位置決め可能な位置決め手段を備える、請求項1に記載された墜落制止用器具のフルハーネス。
  9. 前記スライドバックルは、ランヤードのフックを係止可能なハンガーを備える、請求項8に記載された墜落制止用器具のフルハーネス。
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