JP2024064011A - 水電解システム - Google Patents

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Abstract

【課題】多数直列接続された水電解システムにおいて、抵抗上昇したスタックの電流低減と、一部スタックの短絡が他スタックへの伝播抑制を可能とし、スタック異常が発生しても水素の生産量を高く保つことを目的とする。【解決手段】複数の水電解スタックと少なくとも1つの過電流遮断手段とを直列接続して直列スタック群を構成し、3つ以上の直列スタック群を並列接続して直並列スタックユニットを構成し、複数の直並列スタックユニットを直列接続して構成した水電解スタック群を直流電源に接続する。【選択図】図2

Description

本発明は、複数の水電解スタックを直流電源に接続した水電解システムに関する。
化石燃料に対して水素は、燃焼時に二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーである。そのため、地球温暖化対策のためのクリーンエネルギーの一つとして注目され、水素の製造・輸送・利用に関する技術開発が進められている。
このような経緯の中で、本発明は、再生可能エネルギーなどを利用した水電解の大規模化による水素の大量製造装置およびその制御に関わるものである。
製造コスト削減を目的として、欧州を中心に水の電解システムの大規模化が進められており、2050年までに500GW規模のシステムの導入が見込まれている。水素製造に必要な電解スタックは量産効果による設備費の削減が見込まれているが、大電流、低電圧が必要となる直流電源は特殊仕様となり、コスト削減が進まないことが予想されており、電源の低コスト化が必要とされている。
非特許文献1には、20MWを超える大規模水電解システムにおける、電源の高効率稼働のため多数の電解スタックを1台の電源で稼働する必要性が記載されている。
特許文献1には迂回回路を並列接続した電解スタックを直列接続し、直列スタック群を並列接続した電解システムが記載されている。また特許文献2には、多数の電解スタックを全て直並列接続したシステムが記載されている。
特許第6058205号明細書 特開2013-120680号公報
IRENAの報告書「Green Hydrogen cost reduction」(https://www.irena.org/-/media/Files/IRENA/Agency/Publication/2020/Dec/IRENA_Green_hydrogen_cost_2020.pdf)
非特許文献1に記載の、多数の電解スタックを一括稼働する手法については、電解スタックの多直列接続が挙げられる。多直列接続で高電圧化を図ることにより、一般的な大型直流電源の利用が可能となり、低コストで大規模化を実現することができると予想される。しかしながら、電解スタックを多直列接続した場合、すべての電解スタックに同じ電流が流れるため、一部の電解スタックに抵抗上昇や短絡が発生した場合において、その異常スタックのみを電流低減したり、停止したりすることが難しい。また、抵抗上昇した電解スタックに定格電流を流し続けると電解スタックの劣化が促進され、さらに許容発熱量を超えた場合、短絡などの異常が発生する恐れがある。そのため、異常スタックに合わせて全スタックに対して電流低減や停止を実施することが必要となり、水素の生産量が大幅に減少する。
また特許文献1では直列スタック群を並列接続しているため、一部の電解スタックが抵抗上昇した場合においても直列スタック群の総抵抗に与える影響は小さく、抵抗上昇したスタックを含む直列スタック群に流れる電流を低減する効果は小さい。
また特許文献2ではスタックが並列接続されているため、一部スタックが抵抗上昇した場合に並列接続された正常スタックにより多くの電流が流れ、抵抗上昇スタックしたスタックに流れる電流が低減される。しかしながら一部スタックに短絡が発生した場合、並列接続されたスタックも短絡状態(端子電圧が0)となり、正常な並列スタックにも異常が伝播する。稼動中のスタックを外部短絡させると触媒劣化による抵抗増加や異常発熱による内部短絡などのスタック内部での異常発生が懸念される。
そこで、本発明は水電解スタックが多数直列接続された水電解システムにおいて、抵抗上昇したスタックの電流低減と、一部のスタックの短絡による他スタックへの伝播抑制を可能とし、スタック異常が発生しても水素の生産量を高く保つことを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一実施例に係る水電解システムは、複数の水電解スタックと少なくとも1つの過電流遮断手段とを直列接続して直列スタック群を構成し、3つ以上の直列スタック群を並列接続して直並列スタックユニットを構成し、複数の直並列スタックユニットを直列接続して構成した水電解スタック群を直流電源に接続する、ことを特徴とする。
本発明によれば、直流電源に複数の水電解スタックが接続された水電解システムにおいて、抵抗上昇したスタックの電流低減と、一部のスタックの短絡による他スタックへの伝播抑制を可能とし、スタック異常が発生しても水素の生産量を高く保つことが可能になる。
本発明に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
本発明の一実施例に係る水電解システム全体の構成を示す概要図。 水電解スタック群と直流電源との接続構成の一例を示す図。 実施例1に係る水電解スタック群と直流電源との接続構成を示す図。 実施例1に使用した水電解スタックの70℃における電流密度-電圧特性を示すグラフ。 実施例及び比較例における劣化スタック電流評価の結果を示すグラフ。 実施例及び比較例における外部短絡評価の結果を示すグラフ。 変形例に係る水電解システムの構成を示す図。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。なお、同一の構成には、同一の符号を付し、説明が重複する場合は、その説明を省略する場合がある。また、本発明は、以下の形態および実施例に限定されるものではない。
水電解スタックを直列に接続し、高電圧化を図ることにより、一般的な大型直流電源の利用が可能となり、低コストで水電解システムの大規模化を実現することができると予想される。
一般的な水電解スタックにおける電力から水素へのエネルギー変換効率は70~90%程度であり、残りは熱となる。水電解スタックの抵抗が上昇した場合、効率が低下し、さらに多くの熱が発生する。水電解スタックの発熱に対して冷却速度が不十分な場合、水電解スタックは温度上昇する。高温になるほど水電解スタックの抵抗は小さくなる一方、80~100℃の耐熱温度を超えると、材料の劣化により抵抗上昇したり、水素と酸素を仕切る膜に穴があいたり、電気的に短絡したりする。そのため、正常な水電解スタックも抵抗上昇した水電解スタックも適切な温度範囲内に制御することが重要である。
図1に本発明の一実施例に係る水電解システムの一例を示す。水電解システムは、多数の水電解スタックから構成される水電解スタック群1、システムに電源を供給する直流電源2、水と気体とを分離する気液分離器3a、3b、水電解スタック群1に純水を供給するためのポンプ4、媒体との間で熱を交換する熱交換器5a、5b、水素以外の気体を吸着させる等の方法により水素の純度を高める水素高純度化装置6、純水を保存する純水タンク7、及び精製により純水を製造する純水製造装置8を有している。水電解スタック群1と直流電源2以外の機器は図示した配置とは異なっても良く、また、他の機器を追加してもよい。水電解スタック群1と直流電源2以外の機器の一部またはすべてを複数設置して、水電解スタック群1を分割して制御してもよい。また、直流電源2に対して、水電解スタック群1を複数並列接続しても良い。
水電解スタック群1にポンプ4から熱交換器5aで温度制御した水を供給し、直流電源2から直流電流を流すことで水の電気分解が起こり、水素と酸素が生成される。生成した水素と酸素はそれぞれ水とともに水電解スタック群1から排出される。酸素は気液分離器3aで分離され、熱交換器5bで冷却された後システムから排出される。水素は気液分離器3bで分離され、水素高純度化装置6で高純度化された後システムから排出される。気液分離器3a、3bで分離された水は水電解スタック群1への供給水として再利用される。一連のプロセスで消費した分の水が純水製造装置8から供給される。
図2に水電解スタック群1、および、直流電源2の電気的な接続構成および電気的な制御機器を示す。複数の水電解スタック11と過電流遮断手段12を直列接続して直列スタック群20を構成する。前記直列スタック群20を3つ以上並列接続して直並列スタックユニット30を構成する。直並列スタックユニット30を複数直列接続して水電解スタック群1を構成し、直流電源2に接続する。また、過電流遮断手段12の動作を検出する過電流遮断動作検出手段13と直列スタック群20の電圧と電流の少なくとも一方を検出する電解状態検出手段14を設置し、それら検出器の結果をもとに直流電源制御手段15により直流電源2の出力を制御する。
水電解スタック11としては、固体高分子電解質膜を利用して純水の電気分解により水素と酸素を発生させるPEM(Polymer Electrolyte Membrane)型、アルカリ溶液と電力により水素と酸素を発生させるアルカリ型、アニオン交換膜を用いるアニオン交換膜型などのタイプを使用可能である。しかし、水電解スタック11の直列接続により水電解スタック11の電極の電圧が高くなるため、冷却水循環系機器との絶縁性の観点から導電率が低い純水を冷却水として使用可能なPEM型やアニオン交換膜型を用いることが望ましい。
直列スタック群20における水電解スタック11の直列数が多すぎると、抵抗が上昇した水電解スタック11を含む直列スタック群20に流れる電流を低減する効果が小さくなる。また、過電流遮断手段12に要求される耐電圧が高くなり、素子のサイズが大きくなる。この観点から直列スタック群20における水電解スタック11の直列数は4以下が望ましく、2がさらに望ましい。
直並列スタックユニット30における直列スタック群20の並列数は、水電解スタック群1の定格電流が直流電源2の最大電流以下となる範囲において、3以上の任意の値を設定できる。
直並列スタックユニット30の直列数は水電解スタック群1の定格電圧が直流電源2の最大電圧以下となる範囲において、任意の値を設定できる。
過電流遮断手段12としては、直流ブレーカ、直流ヒューズが使用できる。1つの水電解スタック11が短絡した場合、その水電解スタック11を含む直列スタック群20には瞬時的に大電流が流れ、過電流遮断手段12が作動し、電流が遮断される。電流遮断後、残った直列スタック群20には遮断された分の電流が分散して流れる。このため、過電流遮断手段12の定格電流は[水電解スタック11の定格電流]×(1+1/([直列スタック群20の並列数]-1))よりも大きくする必要がある。
また、1つの水電解スタック11が短絡した場合においても、直列接続された水電解スタック11があるため、短絡した水電解スタック11を含む直列スタック群20の電圧が0とならず、並列する直列スタック群20へのダメージを抑えることができる。
過電流遮断動作検出手段13は、電流、電圧差、位置など様々な物理量で検出することができる。また電解状態検出手段14は、電圧や電流を直接計測しても良いし、水電解スタック11の温度(計測手段は図示せず)やその出口水温度(計測手段は図示せず)から推定してもよい。
過電流遮断動作検出手段13により過電流遮断手段12が作動を検出した後、並列接続された正常な直列スタック群20の電解状態検出手段14の検出結果が、水電解スタック11の許容電流や許容電圧を超えることがないように、直流電源制御手段15で直流電源2の出力を制御する。これにより、電流遮断後、残った直列スタック群20の過負荷状態が継続することがなく、安全性が担保される。また、例えば直列スタック群20が4並列の場合、短絡発生後も水電解スタック群1の75%負荷での運転が継続可能となる。このため、水素製造量の減少量を小さくすることできる。
また、並列接続された直列スタック群20の電圧が等しくなるように電流が分配されるため、1つの水電解スタック11の抵抗が上昇した場合、その水電解スタック11を含む直列スタック群20へ流れる電流は小さくなる。この際、減少した電流は残りの並列接続された直列スタック群20に分配されるため、健全な直列スタック群20の電流上昇を抑える観点からは直列スタック群20の並列数は多い方が望ましい。
[実施例1]
図3に、実施例1の水電解スタック群1と直流電源2の接続構成を示す。水電解スタック11として電極面積50cmのPEM型の水電解セルを50セル積層させたものを使用した。使用したスタックの70℃における電流密度―電圧特性を図4に示す。PEM型の水電解スタックでは、水電解直後に電流密度を0としても、電極内に水素と酸素が保持されるためセル電圧はすぐに0とはならず、電圧が保持される。そして、セル電圧をその開回路電圧よりも低い電圧に下げた場合、電極内に水素と酸素が消費されるまでの間、逆電流が流れる。
本実施例においては、2つの水電解スタック11と直流ヒューズ16(過電流遮断手段)を直列接続して直列スタック群20を構成し、直列スタック群20を4つ並列接続して直並列スタックユニット30を構成した。直流ヒューズ16の定格電流は、水電解セルの電流密度4.0A/cm相当(200A)とした。各直列スタック群20に電流計17を設置し、さらに直並列スタックユニット30に電圧計18を設置した。
そして直並列スタックユニット30を8直列して水電解スタック群1を構成し、直流電源2に接続した。水電解スタック11の中で1スタックのみ抵抗が20%増加した劣化スタック11Bを使用した。また、別の直並列スタックユニット30において、1スタックを外部短絡させるスイッチ19を設置した。
各水電解スタック11の酸素極側にポンプ4および熱交換器5aを用いて60℃超純水を供給し、スタック温度が70℃となるように流量制御した。発生する水素の圧力が0.9MpaGとなるように圧力制御した(図示せず)。
[劣化スタック電流評価]
直流電源から水電解セルの電流密度2.0A/cm相当の電流(400A)を流し、劣化スタック11Bを含む直列スタック群20Bと並列する正常な直列スタック群20Aの電流を計測した。
[外部短絡評価]
また、直流電源から水電解セルの電流密度1.5A/cm、2.0A/cm相当の電流(300A、400A)を流した状態において、スイッチ19を閉じ、1スタックを外部短絡させた。短絡スタックを含む直列スタック群20Dと並列する正常な直列スタック群20Cについて、スイッチ19を閉じた直後の電流値、および、直流ヒューズ16による電流遮断が起きた後の電流値を計測した。2.0A/cm相当の400Aでの試験では直流ヒューズ16作動後に正常な直列スタック群20Cに流れる電流密度が2.0A/cmとなるように300Aに変更した。
[実施例2]
直並列スタックユニット30を構成する直列スタック群20の並列数を3とした以外は実施例1と同様の構成とした。劣化スタック電流評価、外部短絡評価についても実施例1と同様の電流密度となるように制御した。
[実施例3]
直列スタック群20の水電解スタック11直列数を3とし、直並列スタックユニット30の直列数を5とした以外は実施例1と同様の構成とした。
[実施例4]
直列スタック群20の水電解スタック11直列数を4とし、直並列スタックユニット30の直列数を4とした以外は実施例1と同様の構成とした。
[比較例1]
直列スタック群20の水電解スタック11直列数を16とし、直並列スタックユニット30を直列接続しなかったこと以外は実施例1と同様の構成とした。
[比較例2]
直列スタック群20の水電解スタック11直列数を1とし、直並列スタックユニット30の直列数を16としたこと以外は実施例1と同様の構成とした。
実施例1~4、比較例1、2の劣化スタック電流評価の結果を図5に示す。直列数が少ないほど劣化スタック11Bを含む直列スタック群20Bへ流れる電流を低減する効果が大きい。水電解スタック11の直列数16の比較例1においては直列スタック群20Bへ流れる電流密度が1%下がるだけでほとんど効果が見られなかった。また、4並列の実施例1と3並列の実施例2を比較すると、並列数の多い実施例1の方が直列スタック群20A、直列スタック群20B双方の電流密度が低く、水電解スタック11にとって劣化しにくい条件であった。
実施例1~4、比較例1の外部短絡評価においてスイッチ19を閉じ、直流ヒューズ16による電流遮断が起きる前の電流密度を図6に示す。水電解スタック11の直列数を2とした実施例1、2では正常な直列スタック群20Cの電流密度はほぼ0となり、大きな逆電流は計測されなかった。短絡スタックを含む直列スタック群20Dにはほぼ全電流が流れ、その後直流ヒューズ16により電流が遮断された。実施例3~5では水電解スタック11の直列数が増えたため、直列スタック群20Dに流れる電流値は低下した。しかしながら直流ヒューズ16の定格電流を超えているため、直流ヒューズ16が作動した。その後残った直列スタック群20Cで運転を継続できた。
比較例1においては、水電解スタック11の直列数が16の比較例1では、短絡スタックの影響は小さく、直列スタック群20Dへの電流密度が低く抑えられた。そのため、直流ヒューズ16は作動せず、そのまま運転を継続できた。
比較例2は直列スタック群20Dに大電流が流れて瞬時に直流ヒューズ16が動作したため、直列スタック群20Dを継続できなかった。また、並列する直列スタック群20Cでもすべての直流ヒューズ16が動作し、運転を継続できなかった。これは直列スタック群20Cで発生した逆電流により、直流ヒューズ16が動作したためと予想される。3並列ある直列スタック群20Cのうち1つでも直流ヒューズ16が動作すると、残りの直列スタック群20Cの電流密度が上昇し、最終的に全ての直流ヒューズ16が動作する。
実施例1~4では、劣化スタック11Bへの電流密度を低減する効果、直列スタック群20Cでの逆電流を抑制する効果、短絡スタックを含む直列スタック群20Dへの電流を遮断する効果が確認され、水電解スタック11の劣化や短絡に対しても電解を継続し、水素の製造量低下を抑制することができた。
[変形例]
図7に、本発明の変形例に係る水電解システムの構成の概要を示す。図7に示す水電解システムは、水電解スタック11を2直列した直列スタック群20を3並列した直並列スタックユニット30を複数直列接続させたものである。
また各直列スタック群20においては、その前後に過電流遮断手段12が配置されている。
また、各直並列スタックユニットの電圧は1kv以下とする。これにより、過電流遮断手段12として耐圧が比較的低い市販品を使用することが可能になる。
さらに本変形例においては、各直並列スタックユニット間の接続を切り離せる切り離しスイッチ40が設けられている。これにより、あるユニットに異常が生じた場合には、そのユニット内のスイッチをオフにするとともに切り離しスイッチをオンとすることで、その異常が生じたユニットを迂回した電気接続を持続することが可能になり、システム全体として出力に大幅に低減することを防止することが可能になる。
また、直並列ユニット30’に含まれる水電解スタック11’として、電極のスタック数を変更させる等により水電解スタック11と異なるものを使用してもよい。
以上で説明した本発明の実施例によれば、以下の作用効果を奏する。
(1)本発明に係る水電解システムは、複数の水電解スタックと少なくとも1つの過電流遮断手段とを直列接続して直列スタック群を構成し、3つ以上の直列スタック群を並列接続して直並列スタックユニットを構成し、複数の直並列スタックユニットを直列接続して構成した水電解スタック群を直流電源に接続する、ことを特徴とする。
上記の構成を採用することにより、直流電源に複数の水電解スタックが接続された水電解システムにおいて、抵抗上昇したスタックの電流低減と、一部のスタックの短絡による他スタックへの伝播抑制を可能とし、スタック異常が発生しても水素の生産量を高く保つことが可能になる。
(2)直列スタック群における水電解スタックの直列数が4以下である。これにより、直列スタック群内の水電解スタックが劣化により抵抗減少した場合に、該直列スタック群に流れる電流を十分に低減させることが可能になり、また、過電流遮断手段に要求される耐電圧が比較的低くなり、小さい素子を利用することが可能になる。
(3)過電流遮断手段の定格電流は[水電解スタックの定格電流密度]×[直列スタック群の並列数]より小さい。このように設定することにより、1つの水電解スタックが短絡して過電流遮断手段が作動した場合に、短絡した水電解スタックが含まれる直列スタック群以外の直列スタック群に過大な電流が流れることを防止できる。
(4)過電流遮断手段の定格電流は[水電解スタックの定格電流密度]×(1+1/([直列スタック群の並列数]-1))より大きい。このように設定することにより、1つの水電解スタックが短絡した場合、過電流遮断手段が作動し、短絡した水電解スタックが含まれる直列スタック群以外の直列スタック群に電流が分散して流れることが可能になる。
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記の実施例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、本発明は、必ずしも説明した全ての構成を備える態様に限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、削除したり、他の構成を追加・置換したりすることが可能である。
1 水電解スタック群、2 直流電源、11 水電解スタック、12 過電流遮断手段(直流ヒューズ16)、20 直列スタック群、30A~30D 部分直列スタック、40 切り離しスイッチ

Claims (4)

  1. 複数の水電解スタックと少なくとも1つの過電流遮断手段とを直列接続して直列スタック群を構成し、
    3つ以上の前記直列スタック群を並列接続して直並列スタックユニットを構成し、
    複数の前記直並列スタックユニットを直列接続して構成した水電解スタック群を直流電源に接続する、
    ことを特徴とする水電解システム。
  2. 請求項1に記載された水電解システムであって、
    前記直列スタック群における水電解スタックの直列数が4以下である、
    ことを特徴とする水電解システム。
  3. 請求項1に記載された水電解システムであって、
    前記過電流遮断手段の定格電流は[前記水電解スタックの定格電流密度]×[前記直列スタック群の並列数]より小さい、
    ことを特徴とする水電解システム。
  4. 請求項1に記載された水電解システムであって、
    前記過電流遮断手段の定格電流は[前記水電解スタックの定格電流密度]×(1+1/([前記直列スタック群の並列数]-1))より大きい、
    ことを特徴とする水電解システム。

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