JP2024063918A - 照明装置及び照明アレイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望の配光特性が得られ、照明効率が高い照明装置を提供する。【解決手段】照明装置1は、複数の発光部2を備え、各発光部2は、発光の明るさ又は色の状態を表す発光状態が可変な発光素子10と、発光素子10からの光が焦点を結ぶ集光特性を有する光学系11とを1対1で備え、各光学系11の焦点Fが同一位置である。【選択図】図1

Description

本発明は、照明装置及び照明アレイ装置に関する。
従来より、仮想的な背景と実写の被写体とを合成して映像制作を行うインカメラVFX(Visual Effects)技術が提案されている(例えば、非特許文献1)。このインカメラVFX技術は、LED(Light Emitting Diode)ウォールと呼ばれる発光ダイオードアレイの表示装置で囲まれたスタジオに被写体を配置し、LEDウォールに背景映像を表示するものである。
また、ライトフィールド方式のディスプレイ装置も提案されている(例えば、非特許文献2)。このディスプレイ装置は、液晶パネルやバックライトなどの画像表示デバイスと、パララックスバリア又はレンズアレイとの組み合わせによりライトフィールドを再生し、三次元映像を表示するものである。
「インカメラVFXの概要」,[online],[令和4年9月6日検索],インターネット<URL:https://docs.unrealengine.com/4.27/ja/WorkingWithMedia/IntegratingMedia/InCameraVFX/InCameraVFXOverview/> 「自然な立体視ができるライトフィールドHMD」,「技研だより2021年10月号」,[online],[令和4年9月6日検索],インターネット<URL:https://www.nhk.or.jp/strl/publica/giken_dayori/index.html?p=199>
インカメラVFXでは、十分に輝度の高いLEDウォールを用いることで、被写体に対して照明効果をつけることも可能である。しかし、インカメラVFXでは、LEDウォールを構成する各発光ダイオードの配光特性が固定的であるため、仮想的な光源位置がLEDウォールの表面上に制限される。すなわち、LEDウォール表面よりも遠方又は近方にずれた位置からの光線を再現することや、スポット光のスポットサイズを変更することができない。
ライトフィールド方式のディスプレイ装置では、被写体が光源であってもよく、その場合には仮想的に配置した光源からの光線を再現することができる。しかし、ライトフィールド方式のディスプレイ装置を照明として用いた場合、画像表示デバイスから発生した光のうち、パララックスバリアにより遮られなかったごく一部の光線のみが対象表面上に到達する。その結果、バックライトの輝度を十分に高くしなければ、対象表面上における照度を十分に確保することができない。
そもそも、ライトフィールド方式のディスプレイ装置では、レンズアレイを用いた場合でも、以下で説明するように照明効率が十分ではない。ライトフィールド方式のディスプレイ装置では、複数の発光素子からの光線を1個の要素レンズを通して再生することになる。要素レンズの大きさ、収差及び口径食などを考慮すると、ライトフィールド方式のディスプレイ装置では、要素レンズの口径を大きくすることが困難であり、照明効率が低下してしまう。
そこで、本発明は、所望の配光特性が得られ、照明効率が高い照明装置及び照明アレイ装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る照明装置は、複数の発光部を備える照明装置であって、各発光部は、発光の明るさ又は色の状態を表す発光状態が可変な発光素子と、発光素子からの光が焦点を結ぶ集光特性を有する光学系とを1対1で備え、各光学系の焦点が同一位置である構成とした。
かかる構成によれば、照明装置は、焦点を同一とする複数の発光部の発光状態を個別に制御することで、所望の配光特性を実現することができる。さらに、照明装置は、発光素子ごとに光学系を備え、その焦点を同一にすることで、個々の光学系が受け持つ立体角(光を照射する角度)を狭くできるので、より大口径の光学系を採用可能となり、照明効率を高くすることができる。
なお、本発明は、照明装置がアレイ状に配置されている照明アレイ装置として実現することもできる。
本発明によれば、所望の配光特性が得られ、照明効率を高くすることができる。
第1実施形態に係る照明装置の概略構成図である。 図1の発光部の概略構成図である。 図1の照明装置における配置例を説明する説明図である。 第2実施形態に係る照明アレイ装置の概略構成図である。 図4の照明アレイ装置における配置例を説明する説明図である。 第2実施形態における発光状態パターンの第1例を説明する説明図である。 第2実施形態における発光状態パターンの第2例を説明する説明図である。 第2実施形態における発光状態パターンの第3例を説明する説明図である。 第2実施形態における発光状態パターンの第4例を説明する説明図である。 第2実施形態における発光状態パターンの第5例を説明する説明図である。 第2実施形態における発光状態パターンの第5例を説明する説明図である。 第2実施形態における発光状態パターンの第6例を説明する説明図である。 第2実施形態における発光状態パターンの第7例を説明する説明図である。 第3実施形態に係る照明装置の概略構成図である。 図14の照明装置における配置例を説明する説明図である。 第3実施形態に係る照明アレイ装置の概略構成図である。 図16の照明アレイ装置における配置例を説明する説明図である。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照して説明する。但し、以下に説明する各実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのものであって、特定的な記載がない限り、本発明を以下のものに限定しない。また、同一の手段には同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
(第1実施形態)
[照明装置の構成]
図1及び図2を参照し、第1実施形態に係る照明装置1の構成について説明する。
図1に示すように、照明装置1は、複数の発光部2を備えるものである。また、各発光部2は、後記する発光状態が可変な発光素子10と、発光素子10からの光が焦点を結ぶ集光特性を有する光学系11とを1対1で備える。
照明装置1では、各光学系11の焦点Fが同一位置である。つまり、照明装置1が備える発光部2は、光学系11の焦点Fの3次元位置が一致するように配置する。本実施形態では、各発光部2は、光軸(一点鎖線で図示)が同一の焦点Fで交わるように焦点Fに向けて配置されている。図1の例では、照明装置1が、5個の発光部2(2~2)を備えている。そして、5個の発光部2が、同一の焦点Fを向くように半円弧状に配置されている。
図2には、各発光部2の構成を図示した。本実施形態では、各発光部2が同一の構成であることとして説明する。
図2に示すように、発光部2は、発光素子10と、光学系11とを備える。さらに、発光部2は、発光素子10及び光学系11を収容するケース12を備えてもよい。
発光素子10は、発光状態を制御できる光源である(発光状態の制御は後記)。例えば、発光素子10として、発光ダイオード、白熱電球、エレクトロルミネッセンス素子、又は、蛍光灯など任意の光源を用いることができる。より具体的には、発光素子10は、サイズが1~10nmのマイクロLEDやOLEDである。また、発光素子10は、前記した光源の組み合わせにより構成してもよい。また、発光素子10は、光学フィルタ(色素を含むフィルタや回折格子)を備えてもよい。
なお、発光状態とは、発光素子10による発光の明るさ又は色の状態を表す。例えば、発光状態は、明(輝度100%)及び暗(輝度0%)の2状態であってもよい。また、発光状態は、明(輝度100%)、暗(輝度0%)、及び、中間(0%<輝度<100%)の3状態であってもよい。さらに、発光状態は、色(波長又はスペクトル分布)の変化であってもよい。
光学系11は、発光素子10からの光が焦点を結ぶ集光特性を有するものである。すなわち、光学系11は、発光素子10からの光を屈折又は反射することにより、光が焦点を結ぶように構成される。例えば、光学系11は、凸レンズ、凹面鏡、又は、レンズ若しくは鏡面を組み合わせたものである。より具体的には、光学系11は、焦点距離が1~100mmの凸レンズである。図2の例では、光学系11が1枚の凸レンズであることとした。
ケース12は、発光素子10及び光学系11を収容する筐体である。例えば、ケース12は、一端に開口を有し、他端に底面を有する筒状である。また、ケース12は、発光素子10からの迷光を防止するため、発光素子10の全体、及び、光学系11の一部を覆っている。発光素子10がケース12の底面内側に位置し、光学系11がケース12の開口面側に位置する。例えば、ケース12は、遮光性がある素材(例えば、アルミなどの金属)であればよく、照明ムラを防ぐために白色であることが好ましい。
図2に示すように、発光素子10から光学系11の主点(光学系11が複数の主点を有する場合、第二主点)までの距離aが、光学系11の主点(光学系11が複数の主点を有する場合、第一主点)から焦点Fまでの距離bよりも短いことが好ましい。これにより、照明装置1は、発光素子10からの光を光学系11に効率的に集光し、光学系11を備えない場合に比べ、出射する光束を増加させることができる。
なお、光学系11の焦点距離をfとする。また、単玉レンズにおいて、第一主点と第二主点との位置が一致する場合、単に主点と記載する。
ここで、焦点距離f、距離a,bの関係は、以下の式(1)で表される。
Figure 2024063918000002
発光素子10からの光を光学系11が屈折又は反射することにより、光が焦点を結ぶためには、以下の式(2)を満たす必要がある。
Figure 2024063918000003
また、発光素子10からの光を有効活用するため、a<bとなるように、以下の式(3)を満たすことが好ましい。この式(3)を満たす場合、距離aが、焦点距離fの半分を超え、焦点距離f未満となる。
Figure 2024063918000004
図1では発光部2の配置を概念的に図示したので、図3を参照し、発光部2の実際の配置例を説明する。図3の照明装置1では、7個の発光部2(2~2)を六角形状のプレート13に固定している。発光部2がプレート13の中心に配置され、中心の発光部2を囲うように発光部2~2が等間隔で、プレート13の外周側に配置されている。
各発光部2は、六角柱状のケース12を備えている。図3の例では、図面手前側にケース12の底面が位置しているので、ケース12に収容されている発光素子10及び光学系11を図示していない。つまり、各発光部2は、図面手前側から図面奥側に向けて光を出射することになる。このため、各発光部2からの光が同一の焦点Fで交差するように、周囲の発光部2~2は、ケース12の開口面側を中心の発光部2の側に傾斜させている。このとき、発光部2が備える各光学系11は、それぞれの焦点距離が異なってもよい。図3の例では、中心の発光部2の焦点距離が、周囲の発光部2~2の焦点距離よりも短くなる。
なお、発光部2の配置は、図3の例に限定されないことは言うまでもない。つまり、照明装置1は、各光学系11の焦点Fが同一位置であれば、各発光部2の配置及び個数は任意である。例えば、照明装置1では、平面視において、水平方向に5個、垂直方向に5個、計25個の発光部2をアレイ状に配置してもよい。
[作用・効果]
以上のように、第1実施形態に係る照明装置1は、焦点Fを同一とする複数の発光部2の発光状態を個別に制御することで、所望の配光特性を実現することができる。さらに、照明装置1は、発光素子10ごとに光学系11を備え、その焦点Fを同一位置にすることで、個々の光学系11が受け持つ立体角(光を照射する角度)を狭くできるので、より大口径の光学系11が採用可能となり、照明効率を高くすることができる。
すなわち、照明装置1は、各光学系11の焦点Fが同一であるため、あたかも焦点Fに光源を配置したようなライトフィールドを生成することができる。その結果、照明装置1では、各発光部2の発光状態を変化させた場合でも、発生する影(キャストシャドウ)の位置が変化せず、あたかも所望の配光特性を有する単灯が置かれたかのような照明効果を得ることができ、照明演出が容易となる。
さらに、照明装置1は、発光素子10及び光学系11が同一軸線上に配置されるので、コマ収差が減少し、照明ムラを抑制できる。
(第2実施形態)
[照明アレイ装置]
図4を参照し、第2実施形態に係る照明アレイ装置3の構成について説明する。
照明アレイ装置3は、照明装置1がアレイ状に複数配置されたものであり、複数の照明装置1と、制御装置4とを備える。
図4の例では、照明アレイ装置3は、3個の照明装置1(1~1)を備えている。そして、3個の照明装置1が、水平に並ぶように配置されている。ここで、照明装置1~1は、第1実施形態(図2)と同様の構成であり、それぞれが個別の焦点Fを有する。
図4では照明装置1の配置を概念的に図示したので、図5を参照し、照明装置1の実際の配置例を説明する。図5の照明アレイ装置3では、正面視した際、水平方向に4個、垂直方向に4個、計16個の照明装置1を半個ずらしでアレイ状に配置している。なお、図5では、図面を見やすくするため、制御装置4の図示を省略した。
制御装置4は、予め設定された発光状態パターンで各発光素子10が発光するように発光素子10を制御するものである。例えば、制御装置4は、図4に示すように、操作手段40と、制御手段41とを備える。
操作手段40は、照明アレイ装置3の利用者が各種操作を入力するものである。例えば、操作手段40としては、後記する発光状態パターン(例えば、第1例~第7例)を選択するためのボタン、及び、照明装置1の明るさ(輝度)を変化させるためのスライダがあげられる。そして、操作手段40は、利用者の操作に応じた指令信号を制御手段41に出力する。
制御手段41は、操作手段40からの指令信号に従って発光状態パターンを決定し、決定した発光状態パターンで各発光素子10(各発光部2)の発光状態を制御するものである。ここで、発光状態パターンとは、各発光素子10の発光状態を制御するパターンのことであり、発光素子10単位で設定してもよく、発光素子10で構成される照明装置1単位で設定してもよい。
以上のように構成することで、照明アレイ装置3は、照明装置1を様々な発光状態パターンで制御することで、点光源、平行光源、線光源、面光源などの多様な光源を再現できる。以下、発光状態パターンの具体例をあげて説明する。
<発光状態パターンの第1例:点光源>
この第1例では、点光源を再現する。図6に示すように、制御装置4では、照明アレイ装置3を構成する全ての照明装置1のうち、何れか一つの照明装置1について、全ての発光部2を点灯させ、残りの照明装置1について、全ての発光部2を消灯させるように発光状態パターンを予め設定する。
図6の例では、照明アレイ装置3が、10個の照明装置1(1~110)を備えていることとする。制御装置4は、発光状態パターンに基づいて、中央に位置する照明装置1の全ての発光部2を点灯させる一方、残りの照明装置1~1,1~110の全ての発光部2を消灯させる。これにより、照明アレイ装置は、照明装置1の焦点Fに点光源を置いたときの光線(符号L)を再現できる。
なお、図6では、説明を簡易にするため、点灯している発光部2に〇を付加し、制御装置4の図示を省略し、発光部2が光を照射する範囲Lをドットで図示した(図7,8,11,12も同様)。
<発光状態パターンの第2例:点光源>
この第2例では、点光源を再現する。図7に示すように、制御装置4では、照明アレイ装置3を構成する全ての照明装置1のうち、何れか一つの照明装置1について、一部の発光部2を点灯させ、残りの照明装置1について、全ての発光部2を消灯させるように発光状態パターンを予め設定する。
図7の例では、制御装置4は、発光状態パターンに基づいて、中央に位置する照明装置1が備える5個の発光部2のうち、2個の発光部2を点灯させる。その一方、制御装置4は、発光状態パターンに基づいて、残りの照明装置1~1,1~110の全ての発光部2を消灯させる。このように、照明アレイ装置3は、照明装置1について、点灯させる発光部2を空間的に局在させれば(例えば、隣接する2つの発光部2を点灯させれば)、照明装置1の焦点Fにスポット光源を置いたときの光線を再現できる。
この第2例において、制御装置4では、照明アレイ装置3が備える各照明装置1のうちの何れを点灯させるか、及び、その照明装置1が備える各発光部2のうちの何れを点灯させるかは、図7の例に限定されず、任意に設定できる。
例えば、ある照明装置1において、発光部2を1個だけ点灯させた場合、非常に狭いスポット光源を再現できる。また、ある照明装置1において、隣接する発光部2を点灯させた場合、点灯させた発光部2の個数に応じて、スポットを広げることができる。
この他、複数の発光部2を任意のパターンで点灯してもよい。例えば、照明装置1が、水平方向及び垂直方向に5個ずつ、計25個の発光部2を備える場合を考える。この場合、5個並んでいる発光部2を1行おきに点灯させることで、ストライプ状の配光特性を有する点光源を再現できる。
<発光状態パターンの第3例:平行光源>
この第3例では、平行光源を再現する。図8に示すように、制御装置4では、照明アレイ装置3を構成する全ての照明装置1について、何れか一つの発光部2を点灯させるように発光状態パターンを予め設定する。
図8の例では、制御装置4は、発光状態パターンに基づいて、照明装置1~110が備える5個の発光部2のうち、右から2番目の発光部2のみを点灯させる。これにより、照明アレイ装置3は、平行光源からの光線を再現できる。ここでは、図8に示すように、各照明装置1において、同一位置(例えば、右から2番目)の発光部2を点灯させると共に、点灯させた発光部2と焦点Fとを結ぶ直線が全て平行となる必要がある。
なお、図8では、発光部2が光を照射する範囲L~Lの明暗をドットの濃淡で図示した。つまり、1個の発光部2のみが光を照射する範囲Lより2個の発光部2からの光が重なる範囲Lの方が明るく、2個の発光部2からの光が重なる範囲Lより、3個の発光部2からの光が重なる範囲Lの方が明るくなる。
<発光状態パターンの第4例:線光源>
この第4例では、線光源を再現する。図9に示すように、制御装置4では、正面視において、照明アレイ装置3を構成する全ての照明装置1のうち、縦一列の直線上に位置する照明装置1について、全ての発光部2を点灯させ、残りの照明装置1について、全ての発光部2を消灯させるように発光状態パターンを予め設定する。
図9の例では、照明アレイ装置3が、水平方向に10個、垂直方向に10個、計100個の照明装置1を備えることとする。また、図9では、点灯している照明装置1を白抜きで図示し、消灯している照明装置1を黒塗りで図示した。
図9に示すように、制御装置4は、発光状態パターンに基づいて、垂直方向の直線上に位置する10個の照明装置1について、全ての発光部2を点灯させる。その一方、制御装置4は、発光状態パターンに基づいて、残りの照明装置1について、全ての発光部2を消灯させる。これにより、照明アレイ装置3は、垂直方向の線光源からの光線を再現できる。なお、線光源の方向(点灯させる照明装置1の配列方向)は、垂直方向に限定されず、水平方向など任意に設定できる。
<発光状態パターンの第5例:面光源>
この第5例では、面光源を再現する。図10に示すように、制御装置4では、正面視において、照明アレイ装置3を構成する全ての照明装置1のうち、所定形状の面領域に含まれる照明装置1について、全ての発光部2を点灯させ、残りの照明装置1について、全ての発光部2を消灯させるように発光状態パターンを予め設定する。
図10に示すように、制御装置4は、発光状態パターンに基づいて、矩形状の面領域に含まれる25個の照明装置1について、全ての発光部2を点灯させる。その一方、制御装置4は、発光状態パターンに基づいて、残りの照明装置1について、全ての発光部2を消灯させる。なお、面光源の形状(点灯させる照明装置1の領域形状)は矩形状に限定されず、ひし形状や円形状など任意に設定できる。
図11には、図10の照明アレイ装置3において、上から3行目(図10の一点鎖線)に位置する10個の照明装置1~110を図示した。この場合、図11に示すように、中央に位置する5個の照明装置1~1では、全ての発光部2が点灯するので、図10の照明装置1に相当する。一方、左側に位置する2個の照明装置1,1、及び、右側に位置する3個の照明装置1~110では、全ての発光部2が消灯するので、図10の照明装置1に相当する。これにより、照明アレイ装置3は、矩形状の面光源からの光線を再現できる。
なお、図11では、発光部2が光を照射する範囲L~Lの明暗をドットの濃淡で図示した。つまり、4個の発光部2からの光が重なる範囲Lより、5個の発光部2からの光が重なる範囲Lの方が明るくなる(範囲L~Lは図8と同様)。
<発光状態パターンの第6例:点光源>
この第6例では、仮想照明位置にある点光源(仮想照明5)を再現する。つまり、第6例では、照明アレイ装置3の設置面(焦点Fが含まれる平面)から外れた場所の仮想照明5を再現する。
図12に示すように、制御装置4では、照明アレイ装置3を構成する全ての照明装置1において、それぞれの焦点Fと仮想照明5とを結ぶ直線上に位置する発光部2を点灯させ、残りの発光部2を消灯させるように発光状態パターンを予め設定する。なお、直線上に位置する発光部2が存在しない場合、制御装置4では、最近傍の発光部2又は所定距離以外の発光部2を点灯させるように発光状態パターンを予め設定すればよい。
<第7例:複数の光源>
この第7例では、同時に点灯した複数の光源を同時に再現する。この場合、制御装置4では、個々の照明を再現できるように各発光部2の発光状態を求め、その発光状態を重ね合わせた結果(輝度の加算、又は、スペクトル振幅の加算)となるように発光状態パターンを予め設定する。
ここで、第2例の点光源(図7)と第3例の平行光源(図8)を同時に再現する場合を考える。この場合、図13に示すように、制御装置4は、発光状態パターンに基づいて、照明装置1で中央と右から2番目の発光部2の2個を点灯させる(第2例を再現)。さらに、制御装置4は、照明装置1~110で右から2番目の発光部2を点灯させる(第3例を再現)。つまり、制御装置4は、図7と図8の発光状態を重ね合わせた状態となるように各発光部2を点灯させる。
なお、照明装置1では、右から2番目の発光部2が図7と図8の両方で点灯するので、2倍の輝度となる。また、図13では、2倍の輝度で点灯する発光部2に◎を付した。
また、制御装置4は、第2例の点光源と第3例の平行光源の単純な加算ではなく、両方の重み付け加算を行ってもよい。この場合、操作手段40として、第2例の点光源の明るさを表す第1スライダと、第3例の平行光源の明るさを表す第2スライダとを備える。そして、制御装置4は、第1スライダ及び第2スライダそれぞれのスライド量を0~1の数値で正規化し、第2例の点光源及び第3例の平行光源それぞれの重みとする。その後、制御装置4は、算出した重みを用いて、第2例の点光源と第3例の平行光源の重み付け加算を行う。
なお、発光状態パターンは、前記した第1例~第7例に限定されないことは言うまでもない。例えば、発光状態パターンは、照明アレイ装置3で再現した光源の種類や照明装置1の構成に応じて、任意に設定できる。
[作用・効果]
以上のように、第2実施形態に係る照明アレイ装置3は、第1実施形態と同様、所望の配光特性が得られ、照明効率を高くすることができる。
すなわち、照明アレイ装置3は、制御装置4が発光状態パターンに基づいて制御を行うことで、点光源、平行光源、線光源、面光源などの多様な光源を仮想的に設置したときの光線を再現できる。
(第3実施形態)
[照明装置の構成]
図14及び図15を参照し、第3実施形態に係る照明装置6の構成について説明する。
図14に示すように、照明装置6は、複数の発光部7を備えるものである。また、各発光部7は、発光状態が可変な発光素子20と、発光素子20からの光が焦点を結ぶ集光特性を有する光学系21とを1対1で備える。
照明装置6では、各光学系21の焦点Fが同一位置である。つまり、照明装置6が備える発光部7は、光学系21の焦点Fの3次元位置が一致するように配置する。図14の例では、照明装置6が、7個の発光部7(7~7)を備えており、各発光部7が同一平面上に配置されている。
図15には、各発光部7の構成を図示した。本実施形態では、各発光部7が同一の構成であることとして説明する。
図15に示すように、発光部7は、発光素子20と、光学系21とを備える。さらに、発光部7は、発光素子20及び光学系21を収容するケース22を備えてもよい。
発光素子20は、発光状態を制御できる光源である。例えば、発光素子20としては、図2の発光素子10と同様のものがあげられる。
なお、図14及び図15では、図面を見やすくするために発光素子20を別々に図示したが、照明装置6では、複数の発光素子20がアレイ状に配列された1枚の発光素子アレイを用いることもできる。
光学系21は、発光素子20からの光が焦点を結ぶ集光特性を有するものである。例えば、光学系21としては、図2の光学系11と同様のものがあげられる。
なお、図14及び図15では、図面を見やすくするために光学系21を別々に図示したが、照明装置6では、複数の光学系21がアレイ状に配列された1枚の光学系アレイを用いることもできる。
ケース22は、発光素子20及び光学系21を収容する筐体である。このケース22は、両端に開口を有する筒状であり、発光素子20からの迷光を防止するため、発光素子20の全体、及び、光学系21の一部を覆っている。発光素子20がケース22の一端側に位置し、光学系21がケース22の他端側に位置する。例えば、ケース22は、遮光性がある素材であればよく、照明ムラを防ぐために白色であることが好ましい。
図15に示すように、隣接する光学系21同士の間隔P2が、隣接する発光素子20同士の間隔P1よりも短くなっている。図15の例では、隣接する発光部7,7における間隔P1,P2を図示したが、他の発光部7同士でも間隔P1,P2の関係は同様である。
本実施形態では、図14に示すように、水平方向で中央に位置する発光部7では、発光素子20及び光学系21が垂直方向に並んでおり、垂直方向で発光素子20と光学系21との位置ずれがない。その一方、中央より左右に位置する発光部7,7,7,7では、発光素子20及び光学系21が垂直方向に並んでおらず、垂直方向で発光素子20と光学系21との位置ずれが発生する。そして、左右両端の発光部7,7では、垂直方向で発光素子20と光学系21との位置ずれが最大となる。
このように、照明装置6では、発光素子20に対して光学系21の位置をシフトさせることで、各発光部7が同一方向を向くように同一平面に配置されていても、同一の焦点Fに光線を集光させることができる。
なお、第1実施形態と同様、発光素子20から光学系21の主点(光学系21が複数の主点を有する場合、第二主点)までの距離が、光学系21の主点(光学系21が複数の主点を有する場合、第一主点)から焦点Fまでの距離よりも短いことが好ましい。つまり、第1実施形態と同様、式(1)が成立することが好ましい。これにより、照明装置6は、発光素子20からの光を光学系21に効率的に集光し、光学系21を備えない場合に比べ、出射する光束を増加させることができる。
[照明アレイ装置の構成]
図16及び図17を参照し、第3実施形態に係る照明アレイ装置8の構成について説明する。
照明アレイ装置8は、照明装置6がアレイ状に配置されたものであり、複数の照明装置6と、制御装置4(図4)とを備える。なお、制御装置4は、第2実施形態と同様のため、説明及び図示を省略する。
図16の例では、照明アレイ装置8は、3個の照明装置6(6~6)を備えている。そして、3個の照明装置6が、水平に並ぶように配置されている。ここで、照明装置6~6は、図14と同様の構成であり、それぞれが個別の焦点Fを有する。
図16では照明装置6の配置を概念的に図示したので、図17を参照し、照明装置6の実際の配置例を説明する。図17の照明アレイ装置8では、正面視した際、水平方向に3個、垂直方向に2個、計6個の照明装置6(6~6)をアレイ状に配置している。
[作用・効果]
以上のように、第3実施形態に係る照明装置6は、第1実施形態と同様、所望の配光特性が得られ、照明効率を高くすることができる。さらに、照明装置6は、発光素子アレイや光学系アレイを利用できるので、製造が容易であり、コストを抑えることができる。
さらに、照明アレイ装置8は、制御装置4が発光状態パターンに基づいて制御を行うことで、点光源、平行光源、線光源、面光源などの多様な光源を仮想的に設置したときの光線を再現できる。
以上、各実施形態を詳述してきたが、本発明は前記した各実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更なども含まれる。
1,6 照明装置
2,7 発光部
3,8 照明アレイ装置
4 制御装置
10,20 発光素子
11,21 光学系
12,22 ケース
40 操作手段
41 制御手段
F 焦点

Claims (7)

  1. 複数の発光部を備える照明装置であって、
    各発光部は、発光の明るさ又は色の状態を表す発光状態が可変な発光素子と、前記発光素子からの光が焦点を結ぶ集光特性を有する光学系とを1対1で備え、
    各光学系の焦点が同一位置であることを特徴とする照明装置。
  2. 前記各発光部は、光軸が同一位置の前記焦点で交わるように前記焦点に向けて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記各発光部は、
    同一平面上に配置されており、
    隣接する前記光学系同士の間隔が、隣接する前記発光素子同士の間隔よりも短いことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  4. 前記光学系は、凸レンズ、凹面鏡、又は、レンズ若しくは鏡面を組み合わせたものであることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  5. 前記発光素子から前記光学系の主点までの距離が、前記光学系の主点から前記焦点までの距離よりも短いことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  6. 請求項1に記載の照明装置がアレイ状に複数配置されている照明アレイ装置。
  7. 予め設定された発光状態パターンで各発光素子が発光するように前記発光素子を制御する制御装置、をさらに備えることを特徴とする照明アレイ装置。
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