JP2024063734A - ロードポート - Google Patents
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Abstract
【課題】ドア開閉時におけるドアの振動を抑制する。【解決手段】半導体処理装置のロードポートは、搬送対象物を出し入れする開口を有する板状のベース部材と、開口を開閉可能なドア部材と、ドア部材に一端が回動可能に連結されたリンク部材を有するリンク機構と、ドア部材とともに移動するガイドローラ61と、Y方向からZ方向に屈曲して延在し、ガイドローラを案内するガイド面と、リンク部材の他端が回動可能に連結される駆動部材と、駆動部材をZ方向に移動させるための駆動手段とを備える。リンク機構は、リンク部材の他端がZ方向へ移動している状態で、ガイドローラがガイド面に沿ってY方向からZ方向又はZ方向からY方向へ移動することを許容し、ガイドローラが、Y方向に沿った第1ガイド面52aとZ方向に沿った第2ガイド面52bとを接続するガイド接続部52Nを通過する際に、ガイドローラをガイド接続部に向かって押圧する押圧手段を備える。【選択図】図12
Description
本発明は、例えば半導体処理装置に隣接して配置されるロードポートに関するものである。
従来、ウェーハなどの搬送対象物に対して種々の処理工程が施されることにより半導体の製造がなされてきている。近年では素子の高集積化や回路の微細化がますます進められており、搬送対象物の表面へのパーティクルの付着が生じないように、搬送対象物周辺を高いクリーン度に維持することが求められている。
搬送対象物に処理を行う処理装置とFOUP(Front-Opening Unified Pod)との間で搬送対象物の受け渡しを行うロードポート(Load Port)として、ドアの開閉に関する駆動機構とドアの昇降に関する駆動機構とが個別に設けられていると、各ガイドレール同士を連結する連結箇所でパーティクルが発生するという問題がある。
そのため、特許文献1に開示されるロードポートでは、駆動部材の上下方向への往復移動に連動して、リンク機構に取り付けられるガイドローラがガイド溝に沿って水平方向から上下方向へ、又は、上下方向から水平方向へ移動するようにして、2軸の連結箇所でパーティクルが発生することを抑制している。
しかしながら、特許文献1のロードポートにおいて、リンク機構に取り付けられるガイドローラをガイド溝に沿って滑らかに移動させるためには、リンク機構に適正なクリアランスが必要である。その影響により、図21(a)に示すように、ガイドローラ561が、水平方向(Y方向)に沿ったガイド面552aと上下方向(Z方向)に沿ったガイド面552bとを接続するガイド接続部552Nを通過する際に、ガイドローラ561とガイド接続部552Nとの間に隙間が形成される場合がある。その場合、ガイドローラ561が水平方向から上下方向に移動方向が切り替わる際に、上記の隙間を埋めようとしてガイドローラ561が重力により落下する。そのため、図21(b)に示すように、ガイドローラ561とガイド接続部552Nとが接触して、ドア開閉時にドアが振動する原因となる。そのような振動が発生すると、異音の発生やFOUPドアの落下の原因となるとともに、ガイドローラ561の摩耗を早めたり、ガイドローラ561に亀裂が発生したり、他の部品と共振したり、パーティクルが発生する問題がある。その場合に、そのような問題を発生させないためにドア開閉速度を低下させると、ドア開閉動作時間が長くなってしまう。
本発明は、ドア開閉時にドアが振動するのを抑制できるロードポートを提供することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明のロードポートは、搬送対象物を出し入れする開口を有する板状のベース部材と、前記開口を開閉可能なドア部材と、前記ドア部材に一端が回動可能に連結されたリンク部材を有するリンク機構と、前記ドア部材とともに移動するガイドローラと、第1方向から第2方向に屈曲して延在し、前記ガイドローラを案内するガイド面と、前記リンク部材の他端が回動可能に連結される駆動部材と、前記駆動部材を前記第2方向に移動させるための駆動手段とを備え、前記リンク機構は、前記リンク部材の他端が前記第2方向へ移動している状態で、前記ガイドローラが前記ガイド面に沿って前記第1方向から前記第2方向または前記第2方向から前記第1方向へ移動することを許容するように構成され、前記ガイドローラが、前記第1方向に沿った第1ガイド面と前記第2方向に沿った第2ガイド面とを接続するガイド接続部を通過する際に、前記ガイドローラを前記ガイド接続部に向かって押圧する押圧手段を備えることを特徴とする。
このようにすると、ガイドローラが第1方向に沿ったガイド面と第2方向に沿ったガイド面とのガイド接続部を通過する際に、ガイド接続部に向かって押圧されるため、ガイドローラは、ガイド接続部と接触した状態でガイド接続部を通過する。そのため、ガイドローラとガイド接続部との間に隙間が形成されなくなり、ドア開閉時にドアが振動するのを抑制できる。そのため、ドアの振動により、異音の発生やFOUPドアの落下を防止することができるとともに、ガイドローラの摩耗を早めたり、ガイドローラに亀裂が発生したり、他の部品と共振したり、パーティクルが発生する問題を防止できる。よって、ドア開閉速度の向上が可能となり、ドア開閉動作時間を短縮することができる。
本発明のロードポートにおいて、前記押圧手段は、前記第1方向に沿って配置される弾性部材を有している。
このように構成すると、押圧手段をロードポートに対して容易に配置することができる。
本発明のロードポートにおいて、前記弾性部材は、前記ドア部材とともに移動可能であり、前記ガイドローラが前記ガイド接続部に近づくように移動して両者間の距離が所定距離になった場合に、前記弾性部材と接触する位置に配置された弾性部材受け部材を備える。
このように構成すると、弾性部材が移動する側のドア部材に取り付けられており、弾性部材が移動しない側の部材に取り付けられている場合と比べて、弾性部材を容易に取り換えることができる。
本発明のロードポートにおいて、前記押圧手段の押圧力は、前記駆動部材が前記第2方向に移動する際に前記ドア部材を前記第1方向へ移動させる駆動力よりも小さい。
このように構成すると、押圧手段を配置した場合でも、ドア部材を第1方向へ移動させるための駆動力をほとんど増加させる必要がない。
本発明のロードポートにおいて、前記ガイド面は、前記駆動部材の両側に2つ配置され、前記押圧手段は、前記ガイド面ごとに配置される。
このように構成すると、リンク部材の一端が2つのガイド面に対して均等に押圧されるため、ドアが傾くのを抑制することができる。
以上説明した本発明によれば、ドア開閉時にドアが振動するのを抑制できる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るロードポート1の側面図である。図2は、ロードポート1の載置テーブル10及びフープ支持機構11を取り外した状態を示す斜視図である。図3は、ロードポート1の載置テーブル10及びフープ支持機構11を取り外した状態を示す正面図である。
以下、本発明の第1実施形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るロードポート1の側面図である。図2は、ロードポート1の載置テーブル10及びフープ支持機構11を取り外した状態を示す斜視図である。図3は、ロードポート1の載置テーブル10及びフープ支持機構11を取り外した状態を示す正面図である。
図1~図3に示すように、本実施形態のロードポート1は、半導体処理装置20の取り付け面21に固定して利用されるものである。ロードポート1は、載置テーブル10に支持されたフープ5のフープドア6をドア部材12に保持させて、ドア部材12を取り付け面21に直交する方向(水平方向)及び取り付け面21に平行な方向(鉛直方向)に移動させることでフープドア6を開閉する。なお、以下では、取り付け面21に直交する方向(水平方向)をY方向、取り付け面21に平行な方向(鉛直方向)をZ方向とも記載する。
フープ5は、内部に搬送対象物を水平方向に収納するための空間が形成された本体5aと、本体5aの開口を閉止するフープドア6とを備え、本体5aの内部に収納された搬送対象物は、バネ等によって構成される図示しないリテーナにより本体5a内部に安定して支持されている。本実施形態では、矩形状(角型)をなす比較的大型の薄い搬送対象物(例えば平面サイズが600mm×600mm、515mm×510mm、厚さが0.2mmから4.0mmの基板)を適用している。
ロードポート1は、板状のベース部材30を有している。ベース部材30は、ロードポート装置1の一壁面を構成するものであり、ロードポート1は、ベース部材30の裏面が取り付け面21に当接した状態で半導体処理装置20に固定される。ベース部材30は、搬送対象物を出し入れする開口30aを有しており、開口30aの下方には、水平方向に延びる載置テーブル10が取り付けられる。載置テーブル10は、図2に示すように、水平方向に離れた2枚の載置板10aにより支持される。
載置テーブル10は、その上面にフープ支持機構11を介してフープ5を支持する。フープ支持機構11は、支持するフープ5を固定した状態でY方向に往復移動可能に構成されており、フープ5を半導体処理装置20に近接させたり、半導体処理装置20から離間させることができる。
ドア部材12は、開口30aを開閉可能な部材であり、フープ5のフープドア6を保持するロードポートドア120と、ロードポートドア120の下端に固定される接続部材121と、接続部材121に固定された2つのアーム部材122と、2つのアーム部材122を接続して保持する保持部材122aとを有している。
ロードポートドア120は、フープ5のフープドア6と略同一の大きさを有する略矩形状の部材であり、フープドア6を保持するためのドア保持部120aが設けられる。接続部121は、ロードポートドア120とアーム部材122とを接続する部材である。アーム部材122は、後で説明するように、Y方向に延びた長方形状の部材である。
ベース部材30には、図3に示すように、Z方向に延びる挿通開口31が形成されている。2つのアーム部材122は、それぞれ挿通開口31を介してベース部材30の裏面側から表面側に延びる。図3では、ベース部材30の表面側が図示されている。2つのアーム部材122は、ベース部材30の表面側で昇降移動する駆動部材32にそれぞれ連結されるとともに、ベース部材30の裏面側でロードポートドア120を保持する。アーム部材122は、挿通開口31に沿ってY方向に移動する。
ベース部材30の表面には、2つのガイド33と、ボールねじ34と、昇降用モータ35とが固定されている。2つのガイド33は、2つの挿通開口31の外側において、挿通開口31に沿ってZ方向に延びる。ボールねじ34は、2つのガイド33の間においてZ方向に延びる。ボールねじ34の上端側部分は、支持部材34a1により回転可能に支持され、その下端側部分は、支持部材34a2により回転可能に支持される。
昇降用モータ35は、ステッピングモータであり、その回転軸35aは、ボールねじ34の下端部に形成された駆動軸34aとベルト36を介して接続される。そのため、昇降用モータ35の回転軸35aが回転駆動されると、その回転がボールねじ34の駆動軸34aに伝達されて、ボールねじ34が回転駆動される。
駆動部材32は、ベース部材30の表面に沿って延びる板状の部材であり、その両端部が2つのガイド33に係合している。駆動部材32は、ボールねじ34を回転可能に支持するねじ穴(図示省略)を有しており、そのねじ穴を介してボールねじ34に接続される。そのため、ボールねじ34が回転駆動された場合、ボールねじ34の回転移動が上下方向の直線移動に変換されて、駆動部材32が2つのガイド33に沿ってZ方向に移動する。
本実施形態のロードポート1では、昇降用モータ35の回転軸35aが所定方向に回転駆動されると、駆動部材32がZ方向に沿って下方に移動し、昇降用モータ35の回転軸35aが所定方向と反対方向に回転駆動されると、駆動部材32がZ方向に沿って上方に移動する。そのため、本実施形態において、昇降用モータ35、ベルト36及びボールねじ34は、駆動部材32がZ方向に移動させるための駆動手段Tを構成する。
2つの載置板10aは、図4に示すように、水平に配置される接続部材50により接続されて一体に形成される。接続部材50の先端側(ベース部材30から離れた側)の外側には、略直方体形状のガイド部材51が取り付けられる。2つのガイド部材51は、接続部材50の先端側の両側において載置板10aの内側に配置される。
2つのアーム部材122は、2枚の載置板10aの間において載置板10aに沿ってそれぞれ配置される。2つのアーム部材122は、図5及び図6に示すように、水平に配置される保持部材122aにより接続されて一体に形成される。保持部材122a(ドア部材12)の下面には、取付部材53を介してリンク部材54の上端が回転可能に取り付けられる。駆動部材32の下端には、取付部材55を介してリンク部材54の下端が回転可能に取り付けられる。このように、リンク部材54の両端が回転可能に接続されており、リンク部材54の傾斜方向(鉛直方向に対するリンク部材54の長手方向の傾斜方向)が変化可能である。本実施形態では、1つのリンク部材54によりリンク機構Nが構成される。
アーム部材122の先端側(ベース部材30から離れた側)の外側面には、図7に示すように、ローラ保持部60を介してガイドローラ61が取り付けられる。ローラ保持部60は、アーム部材122の上端に取り付けられ、アーム部材122の上端より上方に突出する。ガイドローラ61は、ローラ保持部60の上端において回転可能に取り付けられる。そのため、ガイドローラ61は、アーム部材122の上端より上方に配置される。
また、アーム部材122の先端面には、ばね保持部材62を介してばね63が取り付けられる。ばね63は、アーム部材122の外側面に沿って配置され、その長手方向は、Y方向と略平行である。ばね63は、ドア部材12とともに移動可能である。
アーム部材122と載置板10aとの間には、ばね受け板64が配置される。ばね受け板64の先端面(ベース部材30から離れた側の面)の下部には、ばね受け部64aが形成される。アーム部材122の外周面とばね受け板64の内周面との距離と、アーム部材122の外周面とばね63の軸中心との距離とは、略同一である。そのため、ばね63とばね受け部64aとが離れた状態から、アーム部材122がY方向に移動すると、ばね63がばね受け部64aと接触する。ばね受け部材64は、ガイドローラ61がガイド接続部52Nに近づくように移動して、ガイドローラ61とガイド接続部52Nとの距離が所定距離(ガイドローラ61がガイド接続部52Nの直前の位置に到達したときのガイドローラ61とガイド接続部52Nとの距離)になった場合に、ばね63と接触する位置に配置される。
本実施形態において、ガイドローラ61に作用するばね63の押圧力の方向は、フープドア6(ドア部材12)をY方向に移動させるドア駆動力と反対方向である。駆動部材32をZ方向に移動させることによりフープドア6をY方向に移動させるが、ばね63の押圧力は、フープドア6(ドア部材12)をY方向に移動させるドア駆動力よりも小さい。
ガイドローラ61及びばね63は、アーム部材122に取り付けられており、アーム部材122と一体に移動する。具体的には、アーム部材122がY方向に沿って移動すると、ガイドローラ61及びばね63も同様にY方向に移動する。アーム部材122がZ方向に沿って移動すると、ガイドローラ61及びばね63も同様にZ方向に移動する。
ガイド部材51の上面は、ガイドローラ61をY方向に沿って案内するガイド面52aであり、ガイド部材51のベース部材30側の端面は、ガイドローラ61をZ方向に沿って案内するガイド面52bである。本実施形態において、Y方向に沿ったガイド面52aとZ方向に沿ったガイド面52bとは、ガイド接続部52Nにより接続され、ガイド面52a、ガイド接続部52N及びガイド面52bは、ガイド面52を構成する。
なお、本実施形態のロードポート1において、載置テーブル10の下部には、ベース部材30の表面側に配置された上記の各部材を覆う図示しないカバーが配置されている。
本実施形態のロードポート1では、2つのアーム部材122のそれぞれにガイドローラ61が取り付けられており、2つのガイドローラ61に対してガイド面52がそれぞれ配置される。2つのアーム部材122及び2つのガイド面52は、駆動部材32の両側に配置されており、ばね63は、ガイドローラ61を案内するガイド面52ごとに配置される。
本実施形態のロードポート1において、フープ5のフープドア6を開放するドア開動作について、図8~図12に基づいて説明する。
図8(a)は、フープ5のフープドア6を保持したロードポートドア120が閉じられた状態を示しており、そのときのアーム部材122などの状態を図示するために、図8(b)では、載置板10aの図示を省略している(図9(b)~図10(b)においても同様)。
ロードポートドア120が閉じられた状態では、図8(b)に示すように、アーム部材122に取り付けられたガイドローラ61は、Y方向に沿ったガイド面52aの先端側(ベース部材30から離れた側)に配置される。そのとき、アーム部材122に取り付けられたばね63は、ばね受け部64aから離れた状態である。
ロードポート装置1において、フープ5のフープドア6を開放するドア開動作が開始されると、昇降用モータ35が駆動されてボールねじ34を回転させることで、駆動部材32がガイド33に沿ってZ方向に下降を開始する。そのとき、ガイドローラ61は、Y方向に沿ったガイド面52a上に配置されるため、下方向に移動することはできず、Y方向に沿ったガイド面52a上をベース部材30に向けてY方向に動き出す。
ガイドローラ61の移動に伴って、リンク部材54は、2つのアーム部材122を保持する保持部材122aに取り付けられた取り付け部材53と、駆動部材32に取り付けられた取り付け部材55とに対してそれぞれ回動しながら、鉛直方向に対する傾きを小さくしていく。そのとき、アーム部材122に取り付けられたばね63は、ばね受け部64aに向かって移動する。
さらに、駆動部材32がガイド33に沿って下降すると、ガイドローラ61は、Y方向に沿ったガイド面52a上をベース部材30に向けてY方向に移動して、図9(b)に示すように、ガイド接続部52Nの直前の位置に到達する。そのとき、アーム部材122に取り付けられたばね63は、ばね受け部64aに接触する。フープドア6は、図9(a)に示すように、ベース部材30の開口30a内をY方向に移動して開かれる。
引き続き、駆動部材32がガイド33に沿って下降すると、アーム部材122に取り付けられたばね63は縮んでいき、ガイドローラ61は、ガイド接続部52Nを超えて、図10(b)に示すように、Y方向に沿ったガイド面52aからZ方向に沿ったガイド面52bに移動する。そのとき、ガイドローラ61の移動に伴って、リンク部材54は、鉛直方向に対する傾きを小さくしていくとともに、フープドア6は、図10(a)に示すように、Z方向に移動する。
その後、駆動部材32がガイド33に沿って下降すると、ガイドローラ61は、Z方向に沿ったガイド面52bに沿ってZ方向に下降する。そのとき、ガイドローラ61の移動に伴って、リンク部材54は、鉛直方向に対する傾きを変わらない。アーム部材122に取り付けられたばね63の縮んだ長さも変わらない。フープドア6は、図11に示すように、Z方向に移動する。
ガイドローラ61がガイド接続部52Nを超えて移動する際の動作について、図12に基づいて説明する。
図12(a)は、ガイドローラ61が、図9(b)に示すように、Y方向に沿ったガイド面52a上を移動してガイド接続部52Nの直前の位置に到達した状態を示している。そのとき、アーム部材122に取り付けられたばね63は、ばね受け部64aに接触するが、そのばね63が縮んでないため、ガイドローラ61に対してばね63の押圧力は作用しない。
本実施形態において、Y方向に沿ったガイド面52aは、水平方向に延びた平面であり、Z方向に沿ったガイド面52bは、鉛直方向に延びた平面である。ガイド面52aとガイド面52bとを接続するガイド接続部52Nは、ガイドローラ61が、ガイド面52aからガイド面52bに滑らかに移動するように、R形状(曲面)に形成される。
図12(b)は、ガイドローラ61が、ガイド接続部52Nを移動する状態を示している。ガイドローラ61の下端部の一部は、Y方向に沿ったガイド面52aよりも下方に配置される。そのとき、アーム部材122に取り付けられたばね63は、ばね受け部64aに接触して縮んでいるため、ガイドローラ61に対してばね63のY方向に沿った押圧力が作用する。そのため、ガイドローラ61は、ガイド接続部52Nに向かって押圧された状態で移動することから、ガイドローラ61の下端部の一部は、ガイド接続部52Nに接触した状態で移動する。よって、リンク機構Nに適正なクリアランスがあったとしても、ガイドローラ61とガイド接続部52Nとの間に隙間が形成されない。
図12(c)は、ガイドローラ61が、図10(b)に示すように、ガイド接続部52Nを超えた状態を示している。そのとき、アーム部材122に取り付けられたばね63の縮んだ長さが、図12(b)と比べて大きくなり、ガイドローラ61に対して作用するばね63の押圧力が大きくなる。
本実施形態では、ガイドローラ61がガイド接続部52Nを移動する際、ガイドローラ61に対して作用するばね63の押圧力は、徐々に増加して、ガイドローラ61がガイド接続部52Nを超えたときに、ばね63の縮んだ長さが最大となり、ばね63の押圧力が最大となる。
フープ5のフープドア6を閉止するドア閉止動作時では、昇降用モータ35が前述の開動作時とは逆方向に駆動されてボールねじ34が逆方向に回転することで、駆動部材32がガイド33に沿って上昇し、フープ5のフープドア6を保持したロードポートドア120が上昇する。そのとき、リンク部材54は、図11に示す状態から図10に示す状態となるように傾きを変化させることなく上昇して、ガイドローラ61は、Z方向に沿ったガイド面52b上を上下方向に移動して、ガイド接続部52Nの直前の位置に到達する。
さらに、駆動部材32がガイド33に沿って上昇すると、ガイドローラ61は、図9に示す状態となるように、ガイド接続部52Nを超えてZ方向に沿ったガイド面52bからY方向に沿ったガイド面52aに移動する。その後、フープドア6の閉動作では、ガイドローラ61がY方向に沿って移動すると、リンク部材54は、鉛直方向に対する傾きを大きくしていくとともに、アーム部材122に取り付けられたばね63は、ばね受け部64aから離れていく。そのとき、図8に示す状態となり、フープ5のフープドア6を保持するポートドア120が閉じられた状態になる。
以上のように本実施形態におけるロードポート1は、搬送対象物を出し入れする開口30aを有する板状のベース部材30と、開口30aを開閉可能なドア部材12と、ドア部材12に一端が回動可能に連結されたリンク部材54を有するリンク機構Nと、ドア部材12とともに移動するガイドローラ61と、Y方向からZ方向に屈曲して延在し、ガイドローラ61を案内するガイド面52と、リンク部材54の他端が回動可能に連結される駆動部材32と、駆動部材32をZ方向に移動させるための駆動手段Tとを備え、リンク機構Nは、リンク部材54の他端がZ方向へ移動している状態で、ガイドローラ61がガイド面52に沿ってY方向からZ方向またはZ方向からY方向へ移動することを許容するように構成され、ガイドローラ61が、Y方向に沿ったガイド面52a(第1ガイド面)とZ方向に沿ったガイド面52b(第2ガイド面)とを接続するガイド接続部52Nを通過する際に、ガイドローラ61をガイド接続部52Nに向かって押圧するばね63(押圧手段)を備える。
このようにすると、ガイドローラ61がY方向に沿ったガイド面52aとZ方向に沿ったガイド面52bとを接続するガイド接続部52Nを通過する際に、ガイド接続部52Nに向かって押圧されるため、ガイドローラ61は、ガイド接続部52Nと接触した状態でガイド接続部52Nを通過する。そのため、ガイドローラ61とガイド接続部52Nとの間に隙間が形成されなくなり、ドア開閉時にフープドア6が振動するのを抑制できる。そのため、フープドア6の振動により、異音の発生やFOUPドアの落下を防止することができるとともに、ガイドローラ61の摩耗を早めたり、ガイドローラ61に亀裂が発生したり、他の部品と共振したり、パーティクルが発生する問題を防止できる。よって、ドア開閉速度の向上が可能となり、ドア開閉動作時間を短縮することができる。
本実施形態におけるロードポート1において、押圧手段として、Y方向に沿って配置されるばね63を有している
このように構成すると、ガイドローラ61をガイド接続部52Nに向かって押圧する押圧手段をロードポート1に対して容易に配置することができる。
本実施形態におけるロードポート1において、ばね63は、ドア部材12とともに移動可能であり、ガイドローラ61がガイド接続部52Nに近づくように移動して両者間の距離が所定距離になった場合に、ばね63と接触する位置に配置されたばね受け部材64を備える。
このように構成すると、ばね63が移動する側のドア部材12に取り付けられており、ばね63が移動しない側の部材に取り付けられている場合と比べて、ばね63を容易に取り換えることができる。
本実施形態におけるロードポート1において、ばね63の押圧力は、駆動部材32がZ方向に移動する際にドア部材12をY方向へ移動させるドア駆動力よりも小さい。
このように構成すると、ばね63を配置した場合でも、ドア部材12をY方向へ移動させるための駆動力をほとんど増加させる必要がない。
本発明のロードポート1において、ガイド面52は、駆動部材32の両側に2つ配置され、ばね63は、ガイド面52ごとに配置される。
このように構成すると、リンク部材54の一端に取り付けられたガイドローラ61が2つのガイド面52に対して均等に押圧されるため、フープドア6が傾くのを抑制することができる。この構成は、特に、近年の搬送対象物(例えば基板)の大型化によってFOUP及びFOUPドアが大型化して、それらの重量が重くなっており、それに伴って振動も大きくなるような場合に有効である。
(第2実施形態)
本実施形態のロードポート101が第1実施形態のロードポート1と異なる点は、第1実施形態のロードポート1では、ドア開動作の際にアーム部材122がZ方向に下降するときにガイドローラ61がガイド部材51によりガイドされるのに対して、本実施形態のロードポート101では、ドア開動作の際にアーム部材122がZ方向に下降するときにガイドローラ61がガイド部材51によりガイドされた後で、ガイドローラ161がガイド部材151によりガイドされる点である。なお、ロードポート101の構成において、ロードポート1の構成と同一である部分については、詳細な説明を省略する。
本実施形態のロードポート101が第1実施形態のロードポート1と異なる点は、第1実施形態のロードポート1では、ドア開動作の際にアーム部材122がZ方向に下降するときにガイドローラ61がガイド部材51によりガイドされるのに対して、本実施形態のロードポート101では、ドア開動作の際にアーム部材122がZ方向に下降するときにガイドローラ61がガイド部材51によりガイドされた後で、ガイドローラ161がガイド部材151によりガイドされる点である。なお、ロードポート101の構成において、ロードポート1の構成と同一である部分については、詳細な説明を省略する。
本実施形態のロードポート101は、図13に示すように、アーム部材122の先端側(ベース部材30から離れた側)の外側面には、ローラ保持部60を介してガイドローラ61が取り付けられるとともに、アーム部材122の基端側(ベース部材30に近接する側)の内側面には、ローラ保持部160を介してガイドローラ161が取り付けられる。なお、図13では、アーム部材122などの状態を図示するために、載置板10a等の図示を省略している。
ローラ保持部160は、アーム部材122の下端に取り付けられ、アーム部材122の下端より下方に突出する。ガイドローラ161は、ローラ保持部160の下端において回転可能に取り付けられる。そのため、ガイドローラ161は、アーム部材122の下端より下方に配置される。
ガイドローラ161は、アーム部材122に取り付けられており、アーム部材122と一体に移動する。具体的には、アーム部材122がY方向に沿って移動すると、ガイドローラ161も同様にY方向に移動する。アーム部材122がZ方向に沿って移動すると、ガイドローラ161も同様にZ方向に移動する。
ベース部材30の表面近傍には、ガイド部材151が配置される。ガイド部材151は、上下方向に延びる板状部材である。ガイド部材151は、ロードポート101の幅方向について、ガイドローラ161と略同一位置に配置される。
ガイド部材151のベース部材30側の端面は、ガイドローラ161をZ方向に沿って案内するガイド面152bである。本実施形態において、Z方向に沿ったガイド面152bの上端には、斜面部152Nが形成される。斜面部152Nは、ガイドローラ161がガイド部材151に対して滑らかに接触するために形成される。斜面部152Nは、下方にいくにつれてベース部材30に近づくように傾斜する。斜面部152Nは、R形状(曲面)に形成されてもよい。
本実施形態のロードポート101では、2つのアーム部材122のそれぞれにガイドローラ61及びガイドローラ161が取り付けられている。2つのガイドローラ61に対してガイド部材51がそれぞれ配置されるとともに、2つのガイドローラ161に対してガイド部材151がそれぞれ配置される。
本実施形態のロードポート101において、フープ5のフープドア6を開放するドア開動作について、図14~図19に基づいて説明する。
図14(a)は、フープ5のフープドア6を保持したロードポートドア120が閉じられた状態を示しており、そのときのアーム部材122などの状態を図示するために、図14(b)では、載置板10aの図示を省略している(図15(b)~図19(b)においても同様)。
ロードポートドア120が閉じられた状態では、図14(b)に示すように、アーム部材122に取り付けられたガイドローラ61は、Y方向に沿ったガイド面52aの先端側(ベース部材30から離れた側)に配置される。そのとき、アーム部材122に取り付けられたばね63は、ばね受け部64aから離れた状態である。また、アーム部材122に取り付けられたガイドローラ161は、Z方向に沿ったガイド部材151よりも先端側(ベース部材30から離れた側)にあり、ガイド部材151から離れた状態である。
ロードポート装置101において、フープ5のフープドア6を開放するドア開動作が開始されると、昇降用モータ35が駆動されてボールねじ34を回転させることで、駆動部材32がガイド33に沿ってZ方向に下降を開始する。そのとき、ガイドローラ61は、Y方向に沿ったガイド面52a上に配置されるため、下方向に移動することはできず、Y方向に沿ったガイド面52a上をベース部材30に向けてY方向に動き出す。
ガイドローラ61の移動に伴って、リンク部材54は、2つのアーム部材122を保持する保持部材122aに取り付けられた取り付け部材53と、駆動部材32に取り付けられた取り付け部材55とに対してそれぞれ回動しながら、鉛直方向に対する傾きを小さくしていく。そのとき、アーム部材122に取り付けられたばね63は、ばね受け部64aに向かって移動する。
さらに、駆動部材32がガイド33に沿って下降すると、ガイドローラ61は、Y方向に沿ったガイド面52a上をベース部材30に向けてY方向に移動して、図15(b)に示すように、ガイド接続部52Nの直前の位置に到達する。そのとき、アーム部材122に取り付けられたばね63は、ばね受け部64aに接触する。フープドア6は、図15(a)に示すように、ベース部材30の開口30a内をY方向に移動して開かれる。
引き続き、駆動部材32がガイド33に沿って下降すると、アーム部材122に取り付けられたばね63は縮んでいき、ガイドローラ61は、図16(b)に示すように、ガイド接続部52Nと接触しながら移動する。ガイドローラ61の下端部の一部は、Y方向に沿ったガイド面52aよりも下方に配置される。そのとき、アーム部材122に取り付けられたばね63は、ばね受け部64aに接触して縮んでいるため、ガイドローラ61に対してばね63のY方向に沿った押圧力が作用する。そのため、ガイドローラ61は、ガイド接続部52Nに向かって押圧された状態で移動することから、ガイドローラ61の下端部の一部は、ガイド接続部52Nに接触した状態で移動する。よって、リンク機構Nに適正なクリアランスがあったとしても、ガイドローラ61とガイド接続部52Nとの間に隙間が形成されない。そのとき、アーム部材122に取り付けられたガイドローラ161は、Z方向に沿ったガイド部材151の上方に配置されるが、ガイド部材151から離れた状態である。
引き続き、駆動部材32がガイド33に沿って下降すると、アーム部材122に取り付けられたばね63はさらに縮んでいき、ガイドローラ61は、ガイド接続部52Nを超えて、図17(b)に示すように、Y方向に沿ったガイド面52aからZ方向に沿ったガイド面52bに移動する。そのとき、ガイドローラ61の移動に伴って、リンク部材54は、鉛直方向に対する傾きを小さくしていくとともに、フープドア6は、図17(a)に示すように、Z方向に移動する。
その後、駆動部材32がガイド33に沿って下降すると、ガイドローラ61は、図18(b)に示すように、Z方向に沿ったガイド面52bによりガイドされてZ方向に下降する。そのとき、ガイドローラ61の移動に伴って、リンク部材54は、鉛直方向に対する傾きを変わらない。アーム部材122に取り付けられたばね63の縮んだ長さも変わらない。フープドア6は、図18(a)に示すように、Z方向に移動する。
このように、ガイドローラ61がガイド面52bによりガイドされてZ方向に下降すると、ガイドローラ161が、図18(b)に示すように、Z方向に沿ったガイド部材151の斜面部152Nと接触する。ガイドローラ161が、斜面部152Nと接触したとき、ガイドローラ61は、Z方向に沿ったガイド面52bと接触している。そのため、アーム部材122は、ガイドローラ61がガイド面52bによりガイドされて移動するとともに、ガイドローラ161が斜面部152Nによりガイドされて下降する。
その後、駆動部材32がガイド33に沿って下降すると、アーム部材122に取り付けられたばね63が最も縮んだ状態となり、ガイドローラ161は、図19(b)に示すように、斜面部152Nを超えて、斜面部152NからZ方向に沿ったガイド部材151のガイド面152bに移動する。そのとき、ガイドローラ161の移動に伴って、リンク部材54は、鉛直方向に対する傾きをさらに小さくしていくとともに、フープドア6は、図19(a)に示すように、Z方向に移動する。
このように、ガイドローラ161が斜面部152Nを超えてガイド面152bに移動すると、ガイドローラ161が斜面部152Nと接触しているときよりもベース部材30に近接した位置に配置される。そのため、ガイド部材51のガイド面52bによりガイドされていたガイドローラ61は、図19(b)に示すように、ガイド面52bから離れた位置に移動する
その後は、アーム部材122は、ガイドローラ61がガイド面52bから離れた状態で、ガイドローラ161がガイド面152bによりガイドされて下降する。そのとき、フープドア6は、図11に示したロードポート1と同様に、Z方向に移動する。
なお、ドア開動作時においてガイドローラ61がガイド接続部52Nを超えて移動する際の動作、および、ドア閉止動作は、第1実施形態と同様である。
以上のように本実施形態におけるロードポート101では、第1実施形態におけるロードポート1と同様の効果が得られる。
また、フープ5のフープドア6を開いてアーム部材122が下降する場合に、アーム部材122は、まず、ガイドローラ61がガイド面52bによりガイドされた状態で下降した後、ガイドローラ161がガイド面152bによりガイドされた状態で下降する。すなわち、アーム部材122が下降する際にガイドする部分が、ガイド面52bからガイド面152bに切り替わる。
例えば、ガイド面52bが下方に向かって延びており、フープ5のフープドア6を開放するドア開動作が行われている間、常に、アーム部材122の先端部に取り付けられたガイドローラ61がガイド面52bによりガイドされる場合を考える。
その場合、ガイド面52bは、駆動部材32のガイド33から比較的離れた位置に配置されているため、アーム部材122が下降する間、アーム部材122には、常に大きなモーメントが作用する。そのため、その大きなモーメントによりアーム部材122が破損しないように、アーム部材122の強度を大きくする必要がある。よって、アーム部材122が大型化してしまう。
これに対して、本実施形態では、フープ5のフープドア6を開放するドア開動作が行われている間、まず、アーム部材122の先端部に取り付けられたガイドローラ61がガイド面52bによりガイドされるが、その後、アーム部材122の基端部に取り付けられたガイドローラ161がガイド面152bによりガイドされるように切り替わる。ガイド面152bは、駆動部材32のガイド33と比較的近接した位置に配置されているため、ガイドローラ161がガイド面152bによりガイドされる場合、アーム部材122には、ガイドローラ61がガイド面52bによりガイドされる場合と比べて、小さなモーメントが作用する。そのため、アーム部材122の強度をそれほど大きくする必要がない。よって、アーム部材122を小型化することができる。
このように、フープ5のフープドア6を開放するドア開動作が行われる際に、アーム部材122をZ方向にガイドする箇所を、駆動部材32のガイド33から比較的離れた位置に配置されたガイド面52bから、駆動部材32のガイド33と比較的近接した位置に配置されたガイド面152bに切り替えることで、アーム部材122を小型化することができる。そのため、ロードポート101の載置テーブル10の下方のスペースにおいて、ガイド部材151の配置の自由度が大きくなる。また、本実施形態では、図20のような従来の構造と比較すると、アーム部材122をガイドするガイド部材をガイド部材51とガイド部材151にセパレートして別々の場所に配置可能なため、リンク機構を小型化しつつ、ガイド部材の配置場所の自由度を大きくすることができる。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
上記第1及び第2実施形態では、ガイドローラ61をガイド接続部52Nに向かって押圧する押圧手段として、ばね63が使用されているが、それに限られない。押圧手段は、ガイドローラ61をガイド接続部52Nに向かって押圧するものであれば、任意である。押圧手段として、例えば、エアシリンダ等の空圧装置や、ショックアブソーバ等の衝撃吸収装置を使用してもよい。
上記第1及び第2実施形態では、ばね63の押圧力の方向がY方向に沿っているが、それに限られない。ばね63の押圧力の方向は、ガイドローラ61をガイド接続部52Nに向かって押圧する方向であれば任意である。
上記第1及び第2実施形態では、ガイド面52(Y方向に沿ったガイド面52a及びZ方向に沿ったガイド面52b)が、ガイド部材51の上面及び端面により形成されるが、それに限られない。ガイド面52は、ガイドローラ61を案内可能であれば、例えばガイドローラ61が移動可能に形成されたガイド溝でもよい。
上記第1及び第2実施形態では、ばね63が移動するドア部材12に取り付けられ、ばね63が移動しない部材(ばね受け部材64)に近づいて接触するが、それに限られない。例えば、ばね63が移動しない部材(ばね受け部材64)に取り付けられ、移動するドア部材12に取り付けられた部材がばね63に近づいて接触してもよい。
上記第1及び第2実施形態では、ガイド面52aとガイド面52bとを接続するガイド接続部52Nが、ガイドローラ61が、ガイド面52aからガイド面52bに滑らかに移動するように、R形状(曲面)に形成されるが、それに限られない。ガイド面52aとガイド面52bとを接続するガイド接続部52Nが、R形状(曲面)を介さずに接続されてもよい。例えば、Y方向に沿ったガイド面52aは、水平方向に延びた平面であり、Z方向に沿ったガイド面52bは、鉛直方向に延びた平面である場合に、ガイド面52aとガイド面52bとが垂直に接続されてもよい。その際、ガイド面52aとガイド面52bとを接続するガイド接続部52Nは、ガイド面52aとガイド面52bとが直線状に接続される部分である。その場合も、リンク部材の一端が、ガイド接続部52Nを通過する際に、リンク部材の一端をガイド接続部52Nに向かって押圧する押圧手段を備えることで、本発明の効果が得られる。
上記第1及び第2実施形態では、第1方向を水平方向に設定し、第2方向を鉛直方向に設定していたが、第1方向及び第2方向を水平方向、鉛直方向と異なる方向に設定してもよい。
上記第1及び第2実施形態では、駆動部材32をZ方向に沿って駆動するための駆動手段Tが、ボールねじを有しているが、それに限られない。駆動手段Tは、歯付きベルトの回転に伴って駆動部材32を移動させるものや、上下方向に往復移動する昇降装置を用いてもよい。
上記第1実施形態では、2つのガイド面52を有しており、ばね63は、ガイド面52ごとに配置されるが、それに限られない。例えば、1つのばねが、2つのガイド面52の何れか一方にだけ配置されてもよい。本発明のロードポートは、1つのガイド面52を有しており、1つのガイド面52に対して1つのばねが配置されてもよい。
また、上記第2実施形態では、ロードポート101の幅方向に離れた位置に配置された2つのガイド部材51および2つのガイド部材151を有しているが、それに限られない。例えば、ロードポート101の幅方向について所定の位置に配置された1つのガイド部材51および1つのガイド部材151を有していてもよい。
上記第1及び第2実施形態では、1つのリンク部材54によりリンク機構Nが構成されるが、それに限られない。本発明のリンク機構Nは、リンク部材の他端がZ方向へ移動している状態で、ガイドローラがガイド面に沿ってY方向からZ方向またはZ方向からY方向へ移動することを許容するように構成されたものであればよい。
例えば、本発明は、図20に示すように、主動リンク331と従動リンク332を有するリンク機構Nを備えたロードポート301(特開2014-225547号公報に記載されたロードポート)にも適用可能である。ロードポート301において、主動リンク331の他端がZ方向へ移動している状態で、ドア部材12とともに移動するガイドローラ361が、ガイド面352に沿ってY方向からZ方向またはZ方向からY方向へ移動することを許容するように構成され、ガイドローラ361が、Y方向に沿ったガイド面352aとZ方向に沿ったガイド面352bとを接続するガイド接続部352Nを通過する際に、ガイドローラ361をガイド接続部352Nに向かって押圧する押圧手段を備えてもよい。
上記第1及び第2実施形態において、搬送対象物である基板の材質は任意である。例えば、搬送対象物である基板は、ウェハ、リングフレームなどの円型基板、ガラス製の基板や樹脂製の基板、その他の角型基板などでもよい。
上記第1及び第2実施形態では、基板を収容する収納容器としてFOUP5を用いていたが、他の形態のドア付き収納容器を使用する場合であっても同様に構成し、上記に準じた効果を得ることが可能である。収納容器としては、FOUPの他、例えばFOSB(Front Opening Shipping Box)、オープンカセットなどを使用可能である。また、収納容器にはFOUPドアがなくてもよい。
1 ロードポート
5 フープ(収納容器)
6 フープドア
12 ドア部材
32 駆動部材
51 ガイド部材
52 ガイド面
52a Y方向に沿ったガイド面
52b Z方向に沿ったガイド面
52N ガイド接続部
54 リンク部材
61 ガイドローラ
63 ばね(弾性部材、押圧手段)
64 ばね受け部材(弾性部材受け部材)
101 ロードポート
151 ガイド部材
152b Z方向に沿ったガイド面
161 ガイドローラ
N リンク機構
T 駆動手段
5 フープ(収納容器)
6 フープドア
12 ドア部材
32 駆動部材
51 ガイド部材
52 ガイド面
52a Y方向に沿ったガイド面
52b Z方向に沿ったガイド面
52N ガイド接続部
54 リンク部材
61 ガイドローラ
63 ばね(弾性部材、押圧手段)
64 ばね受け部材(弾性部材受け部材)
101 ロードポート
151 ガイド部材
152b Z方向に沿ったガイド面
161 ガイドローラ
N リンク機構
T 駆動手段
Claims (5)
- 搬送対象物を出し入れする開口を有する板状のベース部材と、
前記開口を開閉可能なドア部材と、
前記ドア部材に一端が回動可能に連結されたリンク部材を有するリンク機構と、
前記ドア部材とともに移動するガイドローラと、
第1方向から第2方向に屈曲して延在し、前記ガイドローラを案内するガイド面と、
前記リンク部材の他端が回動可能に連結される駆動部材と、
前記駆動部材を前記第2方向に移動させるための駆動手段とを備え、
前記リンク機構は、前記リンク部材の他端が前記第2方向へ移動している状態で、前記ガイドローラが前記ガイド面に沿って前記第1方向から前記第2方向または前記第2方向から前記第1方向へ移動することを許容するように構成され、
前記ガイドローラが、前記第1方向に沿った第1ガイド面と前記第2方向に沿った第2ガイド面とを接続するガイド接続部を通過する際に、前記ガイドローラを前記ガイド接続部に向かって押圧する押圧手段を備えることを特徴とするロードポート。 - 前記押圧手段は、前記第1方向に沿って配置される弾性部材を有していることを特徴とする請求項1記載のロードポート。
- 前記弾性部材は、前記ドア部材とともに移動可能であり、
前記ガイドローラが前記ガイド接続部に近づくように移動して両者間の距離が所定距離になった場合に、前記弾性部材と接触する位置に配置された弾性部材受け部材を備えることを特徴とする請求項2記載のロードポート。 - 前記押圧手段の押圧力は、前記駆動部材が前記第2方向に移動する際に前記ドア部材を前記第1方向へ移動させる駆動力よりも小さいことを特徴とする請求項1~3何れかに記載のロードポート。
- 前記ガイド面は、前記駆動部材の両側に2つ配置され、
前記押圧手段は、前記ガイド面ごとに配置されることを特徴とする請求項1~3何れかに記載のロードポート。
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- 2023-06-15 JP JP2023098531A patent/JP2024063734A/ja active Pending
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