JP2024063426A - 光検出装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画素サイズの縮小によって転送ゲート及び電荷保持部の配置が困難になることを抑制可能な光検出装置を提供する。【解決手段】 半導体基板と、半導体基板を複数の素子領域に区画するトレンチ部と、素子領域内に形成され、受光量に応じた電荷を生成して蓄積する光電変換部と、素子領域内に形成され、光電変換部で生成した電荷を保持する電荷保持部と、光電変換部が蓄積した電荷を電荷保持部に転送する転送トランジスタとを備えるようにした。そして、電荷保持部を、素子領域の光入射面と反対側の面である第1面から素子領域内の所定の深さまで達するように形成した。また、転送トランジスタを、素子領域の第1面のうちの電荷保持部が形成されている領域である第1領域を避けた第1面の少なくとも一部と、素子領域のトレンチ部側の面である第2面の少なくとも一部とを連続的に覆うゲート電極を有するようにした。【選択図】図3

Description

本技術(本開示に係る技術)は、光検出装置及び電子機器に関する。
従来、例えば、光電変換部、転送トランジスタ及び電荷保持部(FD:Floating Diffusion)を有する第1基板、第1基板に積層され、転送トランジスタ以外の画素トランジスタを有する第2基板を備える光検出装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の光検出装置では、光電変換部、転送トランジスタ及びFDと、転送トランジスタ以外の画素トランジスタとを異なる基板に配置することにより、画素サイズが微細化されても、これらの領域を確保し、画素特性の維持を可能としている。
国際公開第2020/121725号
しかし、特許文献1に記載の光検出装置では、画素サイズの微細化が進むと、転送トランジスタのゲート電極(転送ゲート)及びFDの配置が困難となる可能性があった。
本開示は、画素サイズの縮小によって転送ゲート及び電荷保持部の配置が困難になることを抑制可能な光検出装置及び電子機器を提供することを目的とする。
本開示の光検出装置は、(a)半導体基板と、(b)半導体基板を複数の素子領域に区画するトレンチ部と、(c)素子領域内に形成され、受光量に応じた電荷を生成して蓄積する光電変換部と、(d)素子領域内に形成され、光電変換部で生成した電荷を保持する電荷保持部と、(e)光電変換部が蓄積した電荷を電荷保持部に転送する転送トランジスタとを備え、(f)電荷保持部は、素子領域の光入射面と反対側の面である第1面から素子領域内の所定の深さまで達するように形成され、(g)転送トランジスタは、素子領域の第1面のうちの電荷保持部が形成されている領域である第1領域を避けた第1面の少なくとも一部と、素子領域のトレンチ部側の面である第2面の少なくとも一部とを連続的に覆うゲート電極を有することを要旨とする。
本開示の電子機器は、(a)半導体基板、(b)半導体基板を複数の素子領域に区画するトレンチ部、(c)素子領域内に形成され、受光量に応じた電荷を生成して蓄積する光電変換部、(d)素子領域内に形成され、光電変換部で生成した電荷を保持する電荷保持部、(e)及び光電変換部が蓄積した電荷を電荷保持部に転送する転送トランジスタを備え、(f)電荷保持部は、素子領域の光入射面と反対側の面である第1面から素子領域内の所定の深さまで達するように形成され、(g)転送トランジスタは、素子領域の第1面のうちの電荷保持部が形成されている領域である第1領域を避けた第1面の少なくとも一部と、素子領域のトレンチ部側の面である第2面の少なくとも一部とを連続的に覆うゲート電極を有する光検出装置を備えることを要旨とする。
第1の実施形態に係る固体撮像装置の全体構成を示す図である。 画素の回路構成を示す図である。 図1のA-A線で破断した場合の、固体撮像装置の断面構成を示す図である。 図3のB-B線で破断した場合の、固体撮像装置の断面構成を示す図である。 FDと画素トランジスタとの接続状態を示す図である。 図3のC-C線で破断した場合の、ゲート電極の平面構成を示す図である。 素子領域及びゲート電極の構成を示す斜視図である。 固体撮像装置の動作を示す図である。 図3のD-D線で破断した場合の、ウェル電極の平面構成を示す図である。 ゲート電極の作成方法を示す図である。 ゲート電極の作成方法を示す図である。 ゲート電極の作成方法を示す図である。 ゲート電極の作成方法を示す図である。 ゲート電極の作成方法を示す図である。 ゲート電極の作成方法を示す図である。 変形例に係るゲート電極の平面構成を示す図である。 図11のE-E線で破断した場合の、ゲート電極の断面構成を示す図である。 変形例に係るゲート電極の平面構成を示す図である。 変形例に係るゲート電極の平面構成を示す図である。 変形例に係るゲート電極の平面構成を示す図である。 変形例に係るゲート電極の平面構成を示す図である。 変形例に係るゲート電極の平面構成を示す図である。 変形例に係るゲート電極の平面構成を示す図である。 変形例に係るゲート電極の平面構成を示す図である。 変形例に係るゲート電極の平面構成を示す図である。 変形例に係るゲート電極の平面構成を示す図である。 変形例に係るゲート電極の平面構成を示す図である。 変形例に係る固体撮像装置の断面構成を示す図である。 変形例に係る固体撮像装置の断面構成を示す図である。 変形例に係るゲート電極の平面構成を示す図である。 変形例に係るゲート電極の平面構成を示す図である。 変形例に係るゲート電極の平面構成を示す図である。 変形例に係るゲート電極の平面構成を示す図である。 変形例に係るゲート電極の平面構成を示す図である。 変形例に係る固体撮像装置の断面構成を示す図である。 変形例に係る固体撮像装置の断面構成を示す図である。 変形例に係る固体撮像装置の断面構成を示す図である。 変形例に係る固体撮像装置の断面構成を示す図である。 第2の実施形態に係る電子機器の全体構成を示す図である。
以下に、本開示の実施形態に係る光検出装置及び電子機器の一例を、図1~図34を参照しながら説明する。本開示の実施形態は以下の順序で説明する。なお、本開示は以下の例に限定されるものではない。また、本明細書に記載された効果は例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。
1.第1の実施形態:固体撮像装置
1-1 固体撮像装置の全体の構成
1-2 要部の構成
1-3 ゲート電極の作成方法
1-4 変形例
2.第2の実施形態:電子機器への応用例
〈1.第1の実施形態〉
[1-1 固体撮像装置の全体の構成]
本開示の第1の実施形態に係る固体撮像装置1(広義には「光検出装置」)について説明する。図1は、第1の実施形態に係る固体撮像装置1の全体構成を示す図である。
図1の固体撮像装置1は、裏面照射型のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサである。図34に示すように、固体撮像装置1(1002)はレンズ群1001を介して、被写体からの像光(入射光)を取り込み、撮像面上に結像された入射光の光量を画素単位で電気信号に変換して画素信号として出力する。
図1に示すように、固体撮像装置1は、画素領域2と、垂直駆動回路3と、カラム信号処理回路4と、水平駆動回路5と、出力回路6と、制御回路7とを備えている。
画素領域2は、二次元アレイ状に配置された複数の画素8を有している。画素8は、図2及び図3に示した光電変換部12と、複数の画素トランジスタとを有している。複数の画素トランジスタとしては、例えば、転送トランジスタ13、リセットトランジスタ14、増幅トランジスタ15及び選択トランジスタ16を用いることができる(図2参照)。
垂直駆動回路3は、例えば、シフトレジスタによって構成され、選択パルスφSEL(図2参照)を画素駆動配線9に順次出力して、画素領域2の各画素8を行単位で順次選択し、選択した画素8の画素信号を、垂直信号線10を通してカラム信号処理回路4に出力する。画素信号は、光電変換部12で生成した電荷によって得られる信号である。
カラム信号処理回路4は、例えば、画素8の列毎に配置されており、1行分の画素8から出力される画素信号それぞれに対して画素列毎に信号処理を行う。信号処理としては、例えば、画素固有の固定パターンノイズを除去するための相関二重サンプリング(CDS:Correlated Double Sampling)、AD(Analog Digital)変換を用いることができる。
水平駆動回路5は、例えば、シフトレジスタによって構成され、水平走査パルスをカラム信号処理回路4に順次出力して、カラム信号処理回路4の各々を順番に選択し、選択したカラム信号処理回路4に、信号処理された画素信号を水平信号線11に出力させる。
出力回路6は、カラム信号処理回路4の各々から水平信号線11を通して順次に出力される画素信号に対して信号処理を行って出力する。信号処理としては、例えば、バファリング、黒レベル調整、列ばらつき補正等の各種デジタル信号処理を用いることができる。
制御回路7は、垂直同期信号、水平同期信号、及びマスタクロック信号(不図示)に基づいて、垂直駆動回路3、カラム信号処理回路4及び水平駆動回路5等の動作の基準となるクロック信号や制御信号を生成する。そして、制御回路7は、生成したクロック信号や制御信号を、垂直駆動回路3、カラム信号処理回路4及び水平駆動回路5等に出力する。
[1-2 画素の回路構成]
次に、画素8の回路構成について説明する。図2は画素8の回路構成を示す図である。
図2に示すように、画素8は、光電変換部12と、4つの画素トランジスタ(転送トランジスタ13、リセットトランジスタ14、増幅トランジスタ15、選択トランジスタ16)と、フローティングディフュージョン(以下、「FD17」とも呼ぶ)とを有している。転送トランジスタ13、リセットトランジスタ14、増幅トランジスタ15及び選択トランジスタ16としては、例えば、nチャネルのMOSトランジスタを採用できる。また、FD17は、光電変換部12で生成した電荷(例えば、電子)を保持する電荷保持部である。例えば、n型の不純物が高濃度にイオン注入されて形成されたn型の半導体領域を採用できる。また、画素8には、画素駆動配線9として、例えば、転送線18、リセット線19及び選択線20が同一行の各画素8に対して共通に設けられている。転送線18、リセット線19及び選択線20それぞれの一端は、垂直駆動回路3に接続されている。
光電変換部12は、アノード電極が所定の電位の供給源(例えば、グランド)に電気的に接続され、カソード電極が転送トランジスタ13を介して増幅トランジスタ15のゲート電極に接続されている。そして、光電変換部12は、受光量に応じた電荷を生成する。
転送トランジスタ13は、光電変換部12のカソード電極とFD17との間に接続されている。転送トランジスタ13のゲート電極には、転送線18を介して、高レベル(例えば、Vdd)がアクティブ(以下、「Highアクティブ」とも呼ぶ)の転送パルスφTRFが与えられる。転送パルスφTRFがゲート電極に与えられることにより、転送トランジスタ13は、オン状態となって、光電変換部12が蓄積した電荷をFD17に転送する。
リセットトランジスタ14は、ドレイン電極が画素電源Vddに接続され、ソース電極がFD17に接続されている。リセットトランジスタ14のゲート電極には、転送トランジスタ13による光電変換部12からFD17への電荷の転送に先立って、HighアクティブのリセットパルスφRSTがリセット線19を介して与えられる。リセットパルスφRSTがゲート電極に与えられることにより、リセットトランジスタ14は、オン状態となって、FD17に蓄積している電荷を画素電源Vddに捨て、FD17をリセットする。
増幅トランジスタ15は、ゲート電極がFD17に接続され、ドレイン電極が画素電源Vddに接続されている。そして、増幅トランジスタ15は、リセット後、転送トランジスタ13が電荷を転送した後のFD17の電位に応じた信号を画素信号として出力する。
選択トランジスタ16は、ドレイン電極が増幅トランジスタ15のソース電極に接続され、ソース電極が垂直信号線10に接続されている。選択トランジスタ16のゲート電極には、Highアクティブの選択パルスφSELが選択線20を介して与えられる。選択パルスφSELがゲート電極に与えられることにより、選択トランジスタ16は、オン状態となって、増幅トランジスタ15から出力された画素信号を垂直信号線10に出力する。
[1-3 要部の構成]
次に、固体撮像装置1の詳細構造について説明する。図3は、図1のA-A線で破断した場合の、固体撮像装置1の断面構成を示す図である。
図3に示すように、固体撮像装置1は、固体撮像装置1の光入射面側から、第1基板100、第2基板200、及び第3基板300の順となるように積層して構成されている。
第1基板100は、光電変換部12、転送トランジスタ13及びFD17を有している。また、第2基板200は、FD17に保持された電荷を読み出す画素トランジスタ21を有している。電荷を読み出す画素トランジスタ21としては、例えば、リセットトランジスタ14、増幅トランジスタ15、選択トランジスタ16(図2参照)が挙げられる。また、第3基板300は、第2基板200で読み出された電荷によって得られる画素信号を処理するロジック回路22を有している。ロジック回路22としては、例えば、垂直駆動回路3、カラム信号処理回路4、水平駆動回路5、出力回路6及び制御回路7(図1参照)が挙げられる。また、第1基板100の光入射面(以下、「裏面S1」とも呼ぶ)側には、カラーフィルタ23及びマイクロレンズ24がこの順に積層されている。図3では、2×2のアレイ状に配列された4つの光電変換部12に対して、1つのカラーフィルタ23及び1つのマイクロレンズ24が配置された場合を例示している。
また、第1基板100は、半導体基板25及び配線層28を備えている。また、第2基板200は、半導体層200S及び配線層200Tを備えている。また、第3基板300は、半導体層300S及び配線層300Tを備えている。これらは、半導体基板25、配線層28、半導体層200S、配線層200T、配線層300T及び半導体層300Sの順に配置されている。第1基板100と第2基板200とは(つまり、FD17と画素トランジスタ21とは)、例えば、第1基板100の厚さ方向に延びている電極(コンタクト31)によって電気的に接続されている。また、第2基板200と第3基板300とは、例えば、配線層200Tの表面に露出している電極パッド201と、配線層300Tの表面に露出している電極パッド301とを介して、電気的に接続されている。電極パッド201の材料としては、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)を採用することができる。
次に、第1基板100の詳細構造について説明する。
図3に示すように、第1基板100は、第2基板200側から、半導体基板25、絶縁膜26及び平坦化膜27がこの順に積層されて構成されている。また、半導体基板25の第2基板200側の面(以下「表面S2」とも呼ぶ)には配線層28が配置されている。
半導体基板25は、例えば、シリコン(Si)基板によって構成されている。半導体基板25には、各画素8の領域それぞれに光電変換部12が形成されている。即ち、半導体基板25には、複数の光電変換部12が二次元アレイ状に配置されている。光電変換部12は、第1導電型(例えば、p型)のウェル領域12aと、ウェル領域12aとpn接合をなす第2導電型(第1導電型と反対の導電型。例えば、n型)の第2導電型領域12bとを有している。ウェル領域12aは、トレンチ部29の側壁面S4(広義には「第2面」)側全体と、素子領域30の光入射面(以下、「裏面S3」とも呼ぶ)全体と、素子領域30の表面S2全体とに連続的に形成されている。これにより、ウェル領域12aは、素子領域30の裏面S3側の全体、素子領域30の側壁面S4側の全体、及び素子領域30の表面S2(広義には「第1面」。光入射面と反対側の面)側の全体のそれぞれに露出している。また、ウェル領域12aのうちの、素子領域30の表面S2側に位置する部分の厚さは、裏面S3側に位置する部分の厚さよりも、厚くなっている。また、第2導電型領域12bは、ウェル領域12aと接するように、素子領域30内の中心側の領域に形成されている。光電変換部12は、ウェル領域12aと第2導電型領域12bとによるpn接合でフォトダイオードを構成し、受光量に応じた電荷(例えば、電子)を生成する。また、光電変換部12は、pn接合で生じる静電容量に光電変換で生成した電荷を蓄積する。
また、半導体基板25には、隣り合う光電変換部12間の領域すべてにトレンチ部29が形成されている。即ち、トレンチ部29は、光電変換部12それぞれを囲むように、格子状に形成されている。トレンチ部29は、半導体基板25の裏面S3側から表面S2側まで貫通している。ここで、図3及び図4に示すように、トレンチ部29は、半導体基板25を複数の領域(以下、「素子領域30」とも呼ぶ)に区画している、と言える。また、光電変換部12は、素子領域30内に形成されている、と言える。図4は、図3のB-B線で破断した場合の、固体撮像装置1の断面構成を示す図である。また、素子領域30は、トレンチ部29側の面(側壁面S4)を4つ有する立方体状となっている。
また、図3に示すように、素子領域30内の、素子領域30の表面S2側(光入射面と反対側の面側)の領域には、FD17が形成されている。FD17は、半導体基板25の厚さ方向から見た場合に、素子領域30の中心部に形成されている。また、FD17は、素子領域30の表面S2から素子領域30内の所定の深さまで達するように形成されている。これにより、FD17は、半導体基板25の表面S2に露出されている。また、FD17の先端部が位置する深さ(所定の深さ)は、ウェル領域12aのうちの、素子領域30の表面S2側に位置する部分の厚さ未満となっている。これにより、FD17の周囲は、ウェル領域12aで囲まれ、第2導電型領域12bと離されている。FD17は、n型の半導体領域によって構成され、ゲート電極33によって光電変換部12からFD17に転送された電荷を保持する。FD17は、図5に示すように、第1基板100の厚さ方向に延びて、第1基板100から第2基板200まで達しているコンタクト31(広義には「電極」)を介して、第2基板200の配線層200Tの配線に電気的に接続され、画素トランジスタ21(例えば、増幅トランジスタ15(図2参照)のゲート電極)に電気的に接続されている。図3では、FD17のそれぞれが、素子領域30の表面S2に対向して配置されたコンタクト31に電気的に接続された場合を例示している。コンタクト31は、素子領域30の表面S2のうちの、FD17が形成されている領域(FD17が露出されている領域。以下、「第1領域47」とも呼ぶ)に電気的に接続されている。
また、図3、図6及び図7に示すように、素子領域30の表面S2側の端部には、ゲート絶縁膜32を介して、端部を包むようにゲート電極33が形成されている。図6は、図3のC-C線で破断した場合の、ゲート電極の平面構成を示す図である。また、図7は、素子領域30及びゲート電極33の構成を示す斜視図である。ゲート電極33は、素子領域30の表面S2を覆う平板状の表面電極34と、素子領域30の4つの側壁面S4(トレンチ部29側の面)それぞれを覆う平板状の側面電極35とを有している。表面電極34を有することにより、ゲート電極33の第2基板200側の面積を増大でき、ゲート電極33用のコンタクト39がゲート電極33を踏み外すことを抑制することができ、また、コンタクト39としてダブルコンタクトを形成することもできる。表面電極34は、素子領域30の表面S2のうちの、FD17が露出されている領域(第1領域47)を避けて配置され、第1領域47を露出する開口(以下、「第1開口36」とも呼ぶ)を有している。なお、図6、図7では、第1開口36の一例として、矩形状の開口を用いる例を示したが、これに限られるものではなく、多角形状、円形状等の各種形状の開口を用いることができる。コンタクト31とFD17との電気的な接続は、第1開口36を通じて行われている。ここで、ゲート電極33は、素子領域30の表面S2(広義には「第1面」)のうちのFD17が形成されている領域(第1領域47)を避けた表面S2の少なくとも一部と、素子領域30のトレンチ部29側の面(広義には「第2面」。側壁面S4)の少なくとも一部とを連続的に覆っている、と言える。図3では、素子領域30の表面S2側の端部において、素子領域30の表面S2のうちのFD17が形成されていない領域すべてと、素子領域30の4つの側壁面S4すべてとを連続的に覆っている場合を例示している。また、表面電極34の第1開口36の内周面は、サイドウォール37で覆われている。なお、図6及び図7では、図3に示したサイドウォール37の図示を省略している。
また、側面電極35は、半導体基板25の表面S2から、FD17の裏面S3側の端部よりも深くまで達している。また、ゲート電極33は、第1基板100の厚さ方向に延びているコンタクト39を介して、第2基板200の配線層200Tの配線に電気的に接続されている。図3では、ゲート電極33のそれぞれが、素子領域30の表面S2に対向して配置されたコンタクト39に電気的に接続されている場合を例示している。転送トランジスタ13は、光電変換部12からFD17への電荷の転送時には、コンタクト39を介して、ゲート電極33に所定の電圧(例えば、Vdd)を印加する。ゲート電極33に所定の電圧が印加されると、転送トランジスタ13は、図8に示すように、ゲート電極33が配置されている深さにおいて、素子領域30内全体(FD17の領域を除く)のポテンシャルを深くする。即ち、光電変換部12とFD17との間に、ポテンシャルが変調された領域38を形成する。ポテンシャルが変調された領域38を形成することにより、光電変換部12に蓄積された電荷を光電変換部12からFD17へ垂直転送する転送経路を形成できる。これにより、電荷の転送経路を最短化でき、電荷の転送効率を向上できる。
なお、ゲート電極33への所定の電圧の印加ない場合には、転送トランジスタ13は、ポテンシャルが変調された領域38を形成しないため、電荷の転送経路は形成されない。
また、側面電極35で側壁面S4の一部が被覆されたトレンチ部29の内部の空間には、絶縁膜26が埋め込まれている。絶縁膜26を埋め込むことにより、隣接する素子領域30のゲート電極33間(側面電極35間)が電気的に絶縁されている。絶縁膜26の材料としては、例えば、酸化シリコン(SiO2)、窒化シリコン(SiN)を採用できる。
また、光電変換部12のウェル領域12aは、ウェル電極40を介して、所定の電位(例えば、グランド)の供給源が電気的に接続されている。ウェル電極40は、半導体基板25の裏面S3に対向して形成され、図9に示すように、トレンチ部29の裏面S3側の開口を塞ぐように、トレンチ部29に沿って配置されている。図9は、図3のD-D線で破断した場合の、ウェル電極40の平面構成を示す図である。ウェル電極40は、ウェル領域12aのうちの、素子領域30の裏面S3側に露出している部分それぞれに電気的に接続されている。これにより、ウェル電極40は、トレンチ部29の裏面S3側の開口を覆う格子状に形成され、開口への光の入射を妨げる画素間遮光部としても機能する。ウェル電極40の材料としては、例えば、アルミニウム(Al)、タングステン(W)等の金属を採用できる。
絶縁膜26は、半導体基板25の裏面S3側に配置され、裏面S3全体とトレンチ部29の内部とを連続的に被覆している。平坦化膜27は、絶縁膜26の光入射面(以下、「裏面S5」とも呼ぶ)側に配置され、第1基板100の裏面S1が平坦となるように、裏面S5を連続的に被覆している。平坦化膜27の材料としては、例えば、酸化シリコン(SiO2)、窒化シリコン(SiN)等、絶縁膜26と同じ材料を採用することができる。
配線層28は、半導体基板25の表面S2側に配置されている。配線層28は、層間絶縁膜と、層間絶縁膜を介して複数層に積層された配線(不図示)とを有している。
以上説明したように、第1の実施形態に係る固体撮像装置1では、FD17を、素子領域30の表面S2から素子領域30内の所定深さまで達するように形成した。また、転送トランジスタ13が、素子領域30の表面S2のうちのFD17が形成されている領域(第1領域47。第1面)を避けた表面S2の少なくとも一部と、素子領域30のトレンチ部29側の面(側壁面S4。第2面)の少なくとも一部とを連続的に覆うゲート電極33を有する構成とした。これにより、FD17は素子領域30内に位置するが、ゲート電極33は素子領域30の外側(トレンチ部29内)に位置するため、例えば、FD17及びゲート電極33の両方が素子領域30内に位置する構造とした場合に比べ、ゲート電極33の分だけ素子領域30内に余裕ができる。それゆえ、例えば、画素サイズの微細化が進み、素子領域30が縮小された場合にも、転送トランジスタ13のゲート電極33(転送ゲート)及びFD17の配置の自由度の低下を抑制できる。したがって、画素サイズの縮小によって転送ゲート及びFD17の配置が困難になることを抑制することができる。
また、第1の実施形態に係る固体撮像装置1では、ゲート電極33が、素子領域30の表面S2のうちのFD17が形成されていない領域すべてと、素子領域30の4つの側壁面S4すべてとを連続的に覆う構成とした。これにより、ゲート電極33によって変調を効率よく行うことができ、図8に示すように、ゲート電極33(側面電極35)が配置されている深さにおいて、素子領域30内全体のポテンシャルを深くすることができる。そのため、ポテンシャルが深くなった領域を通じて、光電変換部12に蓄積された電荷を光電変換部12からFD17へ垂直転送でき、電荷の転送経路を最短とすることができ、電荷の転送効率を向上することができる。また、ゲート電極33の構造がシンプルであるため、少ない工程数でゲート電極33を形成でき、ゲート電極33を容易に形成できる。
[1-3 ゲート電極の作成方法]
次に、ゲート電極33の作成方法について説明する。
まず、図10Aに示すように、半導体基板25に対して、トレンチ部29、素子領域30を形成した後、半導体基板25の表面S2側(エッチングマスク56を含む)をポリシリコン55で覆い、トレンチ部29内にポリシリコン55を埋め込む。なお、素子領域30とポリシリコン55との間には、シリコン酸化膜(不図示)を形成してもよい。エッチングマスク56は、素子領域30それぞれの表面S2を覆う単層構造又は多層構造のマスクである。続いて、図10Bに示すように、ポリシリコン55の表面S8側をエッチバックして、エッチングマスク56及び素子領域30の端部を露出させる。続いて、図10Cに示すように、素子領域30の表面S2及びポリシリコン55の表面S8を連続的に覆うように、ゲート絶縁膜32を形成する。なお、ゲート絶縁膜32の形成前には、露出している素子領域30の端部から、上記のシリコン酸化膜(不図示)を除去しておく。
続いて、図10Dに示すように、ゲート絶縁膜32の表面S9の凹凸をドープドポリシリコン57(ゲート電極33の材料)で覆う。続いて、図10Eに示すように、ドープドポリシリコン57を加工してゲート電極33を形成する。続いて、図10Fに示すように、半導体基板25の表面S2側に配線層28を形成し、ゲート電極33を絶縁膜で覆う。
このような工程を経ることによって、ゲート電極33を形成することができる。
なお、固体撮像装置1の製造工程としては、図10Fの工程の後、トレンチ部29内のポリシリコン55を除去し、トレンチ部29内には、絶縁膜26を成膜する。これにより、トレンチ部29の内部の空間に絶縁膜26が埋め込まれた図3の構造が形成される。
[1-4 変形例]
(1)なお、第1の実施形態では、ゲート電極33の第1開口36を小さな開口とする例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、図11及び図12に示すように、第1開口36を大きな開口としてもよい。第1開口36を大きな開口とすることにより、FD17の領域を大きくすることができる。また、サイドウォール37を大型化することができ、ゲート電極33とFD17との間のオフセットを増大でき、ゲート電極33とFD17との間に発生する電界を緩和することができる。図11は、図3のC-C線に対応する位置で破断した場合の、ゲート電極33の平面構成を示す図である。また、図12は、図11のE-E線で破断した場合の、ゲート電極33の断面構成を示す図である。
(2)また、第1の実施形態では、ゲート電極33(側面電極35)が、素子領域30の4つの側壁面S4すべてを覆っている例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、図13、図14、図15及び図16に示すように、ゲート電極33(側面電極35)が、素子領域30の4つの側壁面S4のうちの、1つ、2つ又は3つの面のみを覆っている構成としてもよい。これにより、側面電極35が覆わない面(側壁面S4)側のトレンチ部29内において、側面電極35の分だけトレンチ部29内に余裕ができる。そのため、トレンチ部29内への側面電極35(他の素子領域30の側面電極35)の形成や絶縁膜26の埋め込みを容易に行うことができる。また、素子領域30の表面S2において、表面電極34で覆われていない領域を大きくすることができ、FD17の領域を大きくすることができる。また、例えば、後述するように、ウェル領域12aに対して、素子領域30の表面S2側からウェルコンタクト46(図23~図26等参照)を接続する構成とする場合に、ウェルコンタクト46のレイアウトの自由度を向上することができる。
図13及び図14では、ゲート電極33(側面電極35)が、素子領域30の4つの側壁面S4のうちの、3つの面を覆っている場合を例示し、図15では、2つの面を覆っている場合を例示し、図16では、1つの面を覆っている場合を例示している。なお、図14に示した構成は、図13に示した構成の変形例であり、表面電極34の中心部が開口され、素子領域30の表面S2の中心が表面電極34で覆われていない構成となっている。
(3)また、第1の実施形態では、各素子領域30(各画素8)のFD17を画素トランジスタ21に個別に接続する例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、図17、図18、図19、図20、図21及び図22に示すように、2以上の画素8(素子領域30)のFD17を互いに電気的に接続したFD共有の構成とし、FD共有の構成としたFD17を1つの画素トランジスタ21に電気的に接続させる構成としてもよい。図17、図18及び図19では、2×2の4つの画素8を含む画素共有ユニット41をFD17の共有単位とした場合であり、各画素8のFD17(第1領域47)が画素共有ユニット41の中心部に近接して形成された場合を例示している。即ち、半導体基板25の厚さ方向から見た場合に、FD17(第1領域47)が、画素8の隅部(つまり、素子領域30の隅部)に形成されている。また、FD17は、素子領域30の隅部の側壁面S4それぞれに露出した構成となっている。なお、図17に示した構成は、FD17のコンタクト31が画素共有ユニット41の中心部に近接して配置され、4つのコンタクト31が第2基板200の配線層200Tの配線で互いに電気的に接続される構成となっている。
また、図18に示した構成は、図17に示したコンタクト31に代えて、パッド部42(広義には「第1共有接続部」)と貫通電極43(広義には「第1電極」)とを備えた構成となっている。パッド部42は、第1基板100の配線層28内(素子領域30の表面S2に対向する位置)に形成され、半導体基板25の厚さ方向から見た場合(平面視した場合)に、画素共有ユニット41の中心部に配置されている。パッド部42は、平面視した場合に、画素共有ユニット41の2以上のFD17(図18では4つのFD17。4つの第1領域47)のそれぞれに重畳して配置されている。パッド部42の材料としては、例えば、不純物を添加したドープドポリシリコンを採用できる。パッド部42は、接続ビア42aを介して、2以上のFD17(図18では4つのFD17。4つの第1領域47)に電気的に接続されている。また、貫通電極43は、半導体基板25の厚さ方向に延びており、一端がパッド部42に電気的に接続され、他端が第2基板200の配線層200Tの配線に電気的に接続され、配線層200Tの配線を介して画素トランジスタ21(例えば、増幅トランジスタ15(図2参照)のゲート電極)に電気的に接続されている。これにより、貫通電極43によって、第1基板100のパッド部42と、FD17が保持している電荷を読み出す画素トランジスタ21(図3参照)とが電気的に接続される。そのため、図18に示した構成によれば、例えば、FD17をコンタクト31で個別に画素トランジスタ21に接続する方法に比べ、電極の数を低減でき、寄生容量を低減できる。
また、図19に示した構成は、図17に示したコンタクト31に代えて、サイドコンタクト44(広義には「第1共有接続部」)と貫通電極45(広義には「第1電極」)とを備えた構成となっている。サイドコンタクト44は、第1基板100のトレンチ部29内に形成され、半導体基板25の厚さ方向から見た場合(平面視した場合)に、画素共有ユニット41の中心部に配置されている。サイドコンタクト44は、画素共有ユニット41の2以上のFD17(図19では4つのFD17)のそれぞれに接するように、2以上のFD17の間(図19では4つのFD17の間のトレンチ部29内)に配置されている。サイドコンタクト44の材料としては、例えば、不純物が添加されたドープドポリシリコンを採用できる。サイドコンタクト44は、素子領域30の隅部の側壁面S4に露出している2以上のFD17(図19では4つのFD17)に電気的に接続されている。また、貫通電極45は、半導体基板25の厚さ方向に延びており、一端がサイドコンタクト44に電気的に接続され、他端が第2基板200の配線層200Tの配線に電気的に接続され、配線を介して画素トランジスタ21(例えば、増幅トランジスタ15(図2参照)のゲート電極)に電気的に接続されている。これにより、貫通電極45によって、第1基板100のサイドコンタクト44と、FD17が保持している電荷を読み出す画素トランジスタ21(図3参照)とが電気的に接続される。そのため、図19に示した構成によれば、例えば、例えば、FD17を個別のコンタクト31(電極)で画素トランジスタ21に接続する方法に比べ、電極の数を低減でき、寄生容量を低減することができる。
また、図20、図21、図22では、2つの画素8を含む画素共有ユニット41をFD17の共有単位とした場合であり、各画素8(素子領域30)のFD17が画素共有ユニット41の中心部に近接して形成された場合を例示している。図20に示した構成は、図17に示した構成と同様に、FD17のコンタクト31が画素共有ユニット41の中心部に近接して配置され、2つのコンタクト31が第2基板200の配線層200Tで互いに電気的に接続(不図示)される構成となっている。また図21及び図22に示した構成は、図18に示した構成と同様に、パッド部42と貫通電極43とを備えた構成となっており、図21はパッド部42を大型にした場合、図22は小型にした場合を例示している。
(4)また、第1の実施形態では、トレンチ部29に沿って配置されたウェル電極40を介して、ウェル領域12aを、所定の電位(例えば、グランド)の供給源に電気的に接続する例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、図23、図24及び図25に示すように、ウェル領域12aを、素子領域30毎に形成され、第1基板100の厚さ方向に延びているコンタクト(以下、「ウェルコンタクト46」とも呼ぶ)を介して、所定の電位(グランド)の供給源に電気的に接続する構成としてもよい。なお、図23に示した構成は、ウェルコンタクト46が、素子領域30の裏面S3に対向して形成され、ウェル領域12aのうちの、裏面S3側に露出している部分に電気的に接続された構成となっている。図26では、図12に示した大型のFD17を備えた場合を例示している。
また、図24及び図25に示した構成は、ウェルコンタクト46が、素子領域30の表面S2に対向して形成され、素子領域30毎に、表面S2側に露出しているウェル領域12aの部分に電気的に接続されている構成となっている。即ち、ウェル領域12aのぞれぞれは、個別のコンタクト(ウェルコンタクト46)に電気的に接続されている。図24及び図25に示した構成では、ゲート電極33の表面電極34は、素子領域30の表面S2において、FD17が形成されている領域(第1領域47)の他に、ウェル領域12aが形成されている領域の一部(以下、「第2領域48」とも呼ぶ)も避けるように形成されている。ウェルコンタクト46は、第2領域48に電気的に接続されている。図24は、図25のF-F線で破断した場合の、半導体基板25の断面構成を示す図である。なお、FD17近傍と異なり、ウェルコンタクト46近傍の変調は必要とされないため、図26に示すように、第2領域48の面積A1を、第1領域47の面積A2よりも大きくしてもよい(A1>A2)。A1>A2とすることにより、ウェルコンタクト46の形成時に、高精度のコンタクト形成技術が求められないため、製造コストを低減することができる。
また、例えば、図27及び図28に示すように、2以上の画素8(素子領域30)のウェル領域12aを互いに電気的に接続させる構成としてもよい。図27に示した構成は、2×2の4つの画素8を含む画素共有ユニット41の4つの隅部それぞれに、第2領域48とパッド部49(広義には「第2共通電極」)と貫通電極50(広義には「第2電極」)とを備えた構成となっている。なお図27では、図18に示したFD17用のパッド部42も備えた場合を例示している。パッド部49は、第1基板100の配線層28内(素子領域30の表面S2に対抗する位置)に形成され、半導体基板25の厚さ方向から見た場合(平面視した場合)に、2×2の4つの画素共有ユニット41の中心部に配置されている。パッド部49は、平面視した場合に、隣り合う画素共有ユニット41の2以上のウェル領域12a(図27では4つのウェル領域12a。4つの第2領域48)のそれぞれに重畳して配置されている。パッド部49の材料としては、例えば、不純物を添加したドープドポリシリコンを採用できる。パッド部49は、接続ビア48aを介して、2以上のウェル領域12a(図27では4つのウェル領域12a。4つの第2領域48)に電気的に接続されている。また、貫通電極43は、半導体基板25の厚さ方向に延びており、一端がパッド部49に電気的に接続され、他端が第2基板200の配線層200Tの配線に電気的に接続され、配線を介して第2基板200が有する所定の電位(グランド)の供給源に電気的に接続されている。これにより、貫通電極43によって、第1基板100のパッド部49と、第2基板200が有する所定の電位の供給源とが電気的に接続される。そのため、図27に示した構成によれば、例えば、ウェル領域12aを個別のコンタクトで所定の電位の供給源に接続する方法に比べ、電極の数を低減でき、寄生容量を低減できる。
また、図28に示した構成では、2×2の4つの画素8を含む画素共有ユニット41の4つの隅部それぞれに、サイドコンタクト51(広義には「第2共有接続部」)と貫通電極52(広義には「第2電極」)とを備えた構成となっている。なお、図28では、図19に示したFD17用のサイドコンタクト44も備えた場合を例示している。サイドコンタクト51は、第1基板100のトレンチ部29内に形成され、半導体基板25の厚さ方向から見た場合(平面視した場合)に、2×2の4つの画素共有ユニット41の中心部に配置されている。サイドコンタクト51は、隣り合う4つの画素共有ユニット41の2以上のウェル領域12a(図28では4つのウェル領域12a)のそれぞれに接するように、2以上のウェル領域12aの間(図28では4つのウェル領域12aの間のトレンチ部29内)に配置されている。サイドコンタクト51の材料としては、例えば、不純物が添加されたドープドポリシリコンを採用できる。サイドコンタクト51は、素子領域30の隅部の側壁面S4に露出している2以上のウェル領域12a(図28では4つのウェル領域12a)に電気的に接続されている。また、貫通電極52は、半導体基板25の厚さ方向に延びており、一端がサイドコンタクト51に電気的に接続され、他端が第2基板200の配線層200Tの配線に電気的に接続され、配線を介して第2基板200が有する所定の電位(グランド)の供給源に電気的に接続されている。これにより、貫通電極52によって、第1基板100のサイドコンタクト51と、第2基板200が有する所定の電位の供給源(グランド)とが電気的に接続される。そのため、図28に示した構成によれば、例えば、ウェル領域12aを個別のコンタクト(電極)で所定の電位の供給源に接続する方法に比べ、電極の数を低減でき、寄生容量を低減することができる。
(5)また、第1の実施形態では、ゲート電極33が、表面電極34及び側面電極35から構成される例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、図29に示すように、ゲート電極33が、表面電極34及び側面電極35に加え、素子領域30の表面S2から素子領域30内の所定の深さまで達している縦型電極部53を有する構成としてもよい。縦型電極部53は、表面電極34のうちの、FD17側の部分(第1領域47付近)に配置されている。図29では、各ゲート電極33に、円柱状の縦型電極部53を2つずつ形成した場合を例示している。なお、縦型電極部53の形状、本数は、これに限定されるものではない。縦型電極部53により、FD17近傍の変調をブーストできる。
(6)また、第1の実施形態では、トレンチ部29の溝幅を一定とする例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、図30及び図31に示すように、トレンチ部29の側壁面S4のうちのゲート電極33(側面電極35)が覆っている部分の溝幅W1を、ゲート電極33(側面電極35)が覆っていない部分の溝幅W2よりも広くした構成としてもよい(W1>W2)。これにより、トレンチ部29内の側面電極35が覆っている部分において、溝幅が広くなっている分(W1-W2)だけトレンチ部29内に余裕ができる。そのため、トレンチ部29内への側面電極35の形成や絶縁膜26の埋め込みを容易に行うことができる。図30は、溝幅W2よりも側面電極35間の幅W3が狭い場合を例示している。また、図31は、溝幅W2と幅W3とが同じである場合を例示している。
(7)また、第1の実施形態では、第1基板100のFD17と第2基板200の画素トランジスタ21とをコンタクト31で電気的に接続する例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、図32に示すように、第1基板100のFD17と第2基板200の画素トランジスタ21とが、第1基板100の配線層28の配線28aと、配線層28から第2基板200まで達している電極(以下、「貫通電極54」とも呼ぶ)とを介して電気的に接続されている構成としてもよい。なお、図32では、図28に示したサイドコンタクト51も備えた場合を例示している。第1基板100の配線層28の配線28aは、FD17の表面S2から延びているコンタクト31に電気的に接続されている。また、貫通電極54は、半導体基板25の厚さ方向に延びており、一端が配線層28の配線28aに電気的に接続され、他端が第2基板200の配線層200Tの配線200Taに電気的に接続されている。また、他端が第2基板200の配線層200Tの配線200Taに電気的に接続され、配線200Taを介して画素トランジスタ21(例えば、増幅トランジスタ15(図2参照)のゲート電極)に電気的に接続されている。これにより、配線層28の配線28a、貫通電極54、配線層200Tの配線200Taによって、FD17と画素トランジスタ21とが電気的に接続される。配線28a、200Taの材料としては、例えば、ドープドポリシリコン、タングステン(W)、銅(Cu)を採用できる。
また、例えば、図33に示すように、FD17と画素トランジスタ21とが、第1基板100の第2基板200側の面(以下、「表面S6」とも呼ぶ)に配置された複数の第1電極パッド28bと、第2基板200の第1基板100側の面(以下、「裏面S7」とも呼ぶ)に配置され、第1電極パッド28bと接合された複数の第2電極パッド200Tbとを介して電気的に接続されている構成としてもよい。即ち、図33に示した構成は、第1基板100と第2基板200との接続として、図3に示した第2基板200と第3基板300と同様にCu-Cu接続が用いられた構成となっている。第1電極パッド28bは、一端がFD17の表面S2から延びているコンタクト31に電気的に接続され、他端が配線層200Tの表面S6に露出している。また、第2電極パッド200Tbは、一端が配線層200Tの裏面S7に露出して、第1電極パッド28bに電気的に接続され、他端が第2基板200の配線層200Tの配線200Taに電気的に接続され、配線200Taを介して画素トランジスタ21(例えば、増幅トランジスタ15(図2参照)のゲート電極)に電気的に接続されている。これにより、第1基板100の第1電極パッド28b、第2基板200の第2電極パッド200Tbによって、FD17と画素トランジスタ21とが電気的に接続される。第1電極パッド28bの材料、第2電極パッド200Tbの材料としては、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)を採用することができる。
(8)また、本技術は、上述したイメージセンサとしての固体撮像装置1の他、ToF(Time of Flight)センサとも呼ばれる距離を測定する測距センサ等も含む光検出装置全般に適用することができる。測距センサは、物体に向かって照射光を発光し、その照射光が物体の表面で反射され返ってくる反射光を検出し、照射光が発光されてから反射光が受光されるまでの飛行時間に基づいて物体までの距離を算出するセンサである。この測距センサの受光画素構造として、上述した画素8の構造を採用することができる。
〈2.第2の実施形態〉
本開示に係る技術(本技術)は、各種の電子機器に適用されてもよい。
図34は、本技術を適用した電子機器としての撮像装置(ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等)の概略的な構成の一例を示す図である。
図34に示すように、撮像装置1000は、レンズ群1001と、固体撮像装置1002(第1の実施形態に係る固体撮像装置1)と、DSP(Digital Signal Processor)回路1003と、フレームメモリ1004と、モニタ1005と、メモリ1006とを備えている。DSP回路1003、フレームメモリ1004、モニタ1005及びメモリ1006は、バスライン1007を介して相互に接続されている。
レンズ群1001は、被写体からの入射光(像光)を固体撮像装置1002に導き、固体撮像装置1002の受光面(画素領域)に結像させる。
固体撮像装置1002は、上述した第1の実施の形態のCMOSイメージセンサからなる。固体撮像装置1002は、レンズ群1001によって受光面上に結像された入射光の光量を画素単位で電気信号に変換して画素信号としてDSP回路1003に供給する。
DSP回路1003は、固体撮像装置1002から供給される画素信号に対して所定の画像処理を行う。そして、DSP回路1003は、画像処理後の画像信号をフレーム単位でフレームメモリ1004に供給し、フレームメモリ1004に一時的に記憶させる。
モニタ1005は、例えば、液晶パネルや、有機EL(Electro Luminescence)パネル等のパネル型表示装置からなる。モニタ1005は、フレームメモリ1004に一時的に記憶されたフレーム単位の画素信号に基づいて、被写体の画像(動画)を表示する。
メモリ1006は、DVD、フラッシュメモリ等からなる。メモリ1006は、フレームメモリ1004に一時的に記憶されたフレーム単位の画素信号を読み出して記録する。
なお、固体撮像装置1を適用できる電子機器としては、撮像装置1000に限られるものではなく、他の電子機器にも適用することができる。また、固体撮像装置1002として、第1の実施形態に係る固体撮像装置1を用いる構成としたが、他の構成を採用することもできる。例えば、変形例に係る固体撮像装置1等、本技術を適用した他の光検出装置を用いる構成としてもよい。
なお、本技術は、以下のような構成も取ることができる。
(1)
半導体基板と、
前記半導体基板を複数の素子領域に区画するトレンチ部と、
前記素子領域内に形成され、受光量に応じた電荷を生成して蓄積する光電変換部と、
前記素子領域内に形成され、前記光電変換部で生成した電荷を保持する電荷保持部と、
前記光電変換部が蓄積した電荷を前記電荷保持部に転送する転送トランジスタとを備え、
前記電荷保持部は、前記素子領域の光入射面と反対側の面である第1面から前記素子領域内の所定の深さまで達するように形成されており、
前記転送トランジスタは、前記素子領域の前記第1面のうちの前記電荷保持部が形成されている領域である第1領域を避けた該第1面の少なくとも一部と、前記素子領域の前記トレンチ部側の面である第2面の少なくとも一部とを連続的に覆うゲート電極を有する
光検出装置。
(2)
前記半導体基板の厚さ方向から見た場合に、前記電荷保持部は、前記素子領域の中心部に形成されている
前記(1)に記載の光検出装置。
(3)
前記半導体基板の厚さ方向から見た場合に、前記電荷保持部は、前記素子領域の隅部に形成されている
前記(1)に記載の光検出装置。
(4)
前記素子領域は、前記第2面を4つ有する立方体状であり、
前記ゲート電極は、前記素子領域の4つの前記第2面のうちの3つの前記第2面を覆っている
前記(3)に記載の光検出装置。
(5)
前記半導体基板の厚さ方向から見た場合に、前記素子領域は、矩形状の領域であり、
前記ゲート電極は、前記素子領域の4つの前記第2面のうちの2つの前記第2面を覆っている
前記(3)に記載の光検出装置。
(6)
前記半導体基板の厚さ方向から見た場合に、前記素子領域は、矩形状の領域であり、
前記ゲート電極は、前記素子領域の4つの前記第2面のうちの1つの前記第2面を覆っている
前記(3)に記載の光検出装置。
(7)
前記電荷保持部のそれぞれ及び前記ゲート電極のそれぞれは、前記素子領域の前記第1面に対向して配置されたコンタクトに電気的に接続されている
前記(1)から(6)の何れかに記載の光検出装置。
(8)
2以上の前記素子領域の前記電荷保持部に電気的に接続された第1共有接続部と、
前記第1共有接続部に電気的に接続された第1電極とを備え、
前記第1共有接続部は、前記素子領域の前記第1面に対向する位置に2以上の前記電荷保持部それぞれに重畳して配置されている、又は2以上の前記電荷保持部の間に配置されている
前記(3)から(7)の何れかに記載の光検出装置。
(9)
前記光電変換部は、第1導電型のウェル領域と、前記ウェル領域とpn接合をなしている第2導電型の第2導電型領域とを有し、
前記ウェル領域は、前記素子領域の光入射面側に露出しており、
前記素子領域の光入射面に対向して形成され、前記トレンチ部の光入射面側の開口を塞ぐように、前記トレンチ部に沿って配置されたウェル電極を備え、
前記ウェル電極は、前記ウェル領域のうちの、前記素子領域の光入射面側に露出している部分に電気的に接続されている
前記(1)から(8)の何れかに記載の光検出装置。
(10)
前記光電変換部は、第1導電型のウェル領域と、前記ウェル領域とpn接合をなしている第2導電型の第2導電型領域とを有し、
前記ウェル領域は、前記素子領域の光入射面側に露出しており、
前記素子領域の光入射面に対向して形成され、前記ウェル領域のうちの、前記素子領域の光入射面側に露出している部分に電気的に接続されているウェルコンタクトを備えている
前記(1)から(8)の何れかに記載の光検出装置。
(11)
前記光電変換部は、第1導電型のウェル領域と、前記ウェル領域とpn接合をなしている第2導電型の第2導電型領域とを有し、
前記ウェル領域は、前記素子領域の前記第1面側に露出しており、
前記ゲート電極は、前記素子領域の前記第1面において、前記第1領域の他に、前記ウェル領域が形成されている領域の一部である第2領域も避けるように形成されている
前記(1)から(8)の何れかに記載の光検出装置。
(12)
前記ウェル領域のそれぞれは、前記素子領域の前記第1面に対向して配置されたウェルコンタクトに電気的に接続されている
前記(11)に記載の光検出装置。
(13)
2以上の前記素子領域の前記ウェル領域に電気的に接続された第2共有接続部と、
前記第2共有接続部に電気的に接続された第2電極とを備え、
前記第2共有接続部は、前記素子領域の前記第1面に対向する位置に2以上の前記ウェル領域それぞれに重畳して配置されている、又は2以上の前記ウェル領域の間に配置されている
請求項11に記載の光検出装置。
前記(11)に記載の光検出装置。
(14)
前記第2領域の面積は、前記第1領域の面積よりも大きい
前記(11)から(13)の何れかに記載の光検出装置。
(15)
前記ゲート電極は、前記素子領域の前記第1面から前記素子領域内の所定の深さまで達している縦型電極部を有している
前記(1)から(14)の何れかに記載の光検出装置。
(16)
前記ゲート電極は、前記半導体基板の前記第1面から、前記電荷保持部の前記第2面側の端部よりも深くまで達している
前記(1)から(15)の何れかに記載の光検出装置。
(17)
前記トレンチ部の側壁面のうちの前記ゲート電極が覆っている部分の溝幅は、前記ゲート電極が覆っていない部分の溝幅よりも広くなっている
前記(1)から(15)の何れかに記載の光検出装置。
(18)
前記半導体基板を有する第1基板と、
前記半導体基板の前記電荷保持部に保持された電荷を読み出す画素トランジスタを有するとともに、前記第1基板に積層された第2基板とを備え、
前記電荷保持部と前記画素トランジスタとは、前記第1基板の厚さ方向に延びて、前記第1基板から前記第2基板まで達している電極を介して電気的に接続されている
前記(1)から(17)の何れかに記載の光検出装置。
(19)
前記半導体基板を有する第1基板と、
前記半導体基板の前記電荷保持部に保持された電荷を読み出す画素トランジスタを有するとともに、前記第1基板に積層された第2基板とを備え、
前記第1基板は、前記半導体基板の前記第2基板側の面に配置された配線層を有し、
前記電荷保持部と前記画素トランジスタとは、前記第1基板の前記配線層の配線と、前記第1基板の厚さ方向に延びて、前記配線層から前記第2基板まで達している電極とを介して電気的に接続されている
前記(1)から(17)の何れかに記載の光検出装置。
(20)
前記半導体基板を有する第1基板と、
前記半導体基板の前記電荷保持部に保持された電荷を読み出す画素トランジスタを有するとともに、前記第1基板に積層された第2基板とを備え、
前記電荷保持部と前記画素トランジスタとは、前記第1基板の前記第2基板側の面に配置された複数の第1電極パッドと、前記第2基板の前記第1基板側の面に配置され前記第1電極パッドと接合された複数の第2電極パッドとを介して電気的に接続されている
前記(1)から(17)の何れかに記載の光検出装置。
(21)
前記ゲート電極は、所定の電圧が印加されると、前記ゲート電極が配置されている深さにおいて、前記電荷保持部の領域を除いた前記素子領域内全体のポテンシャルを深くする
前記(1)から(20)の何れかに記載の光検出装置。
(22)
半導体基板、前記半導体基板を複数の素子領域に区画するトレンチ部、前記素子領域内に形成され、受光量に応じた電荷を生成して蓄積する光電変換部、前記素子領域内に形成され、前記光電変換部で生成した電荷を保持する電荷保持部、及び前記光電変換部が蓄積した電荷を前記電荷保持部に転送する転送トランジスタを備え、前記電荷保持部は、前記素子領域の光入射面と反対側の面である第1面から前記素子領域内の所定の深さまで達するように形成されており、前記転送トランジスタは、前記素子領域の前記第1面のうちの前記電荷保持部が形成されている領域である第1領域を避けた該第1面の少なくとも一部と、前記素子領域の前記トレンチ部側の面である第2面の少なくとも一部とを連続的に覆うゲート電極を有する光検出装置を備える
電子機器。
1…固体撮像装置、2…画素領域、3…垂直駆動回路、4…カラム信号処理回路、5…水平駆動回路、6…出力回路、7…制御回路、8…画素、9…画素駆動配線、10…垂直信号線、11…水平信号線、12…光電変換部、12a…ウェル領域、12b…第2導電型領域、13…転送トランジスタ、14…リセットトランジスタ、15…増幅トランジスタ、16…選択トランジスタ、17…FD、18…転送線、19…リセット線、20…選択線、21…画素トランジスタ、22…ロジック回路、23…カラーフィルタ、24…マイクロレンズ、25…半導体基板、26…絶縁膜、27…平坦化膜、28…配線層、28a…配線、28b…第1電極パッド、29…トレンチ部、30…素子領域、31…コンタクト、32…ゲート絶縁膜、33…ゲート電極、34…表面電極、35…側面電極、36…第1開口、37…サイドウォール、38…ポテンシャルが変調された領域、39…コンタクト、40…ウェル電極、41…画素共有ユニット、42…パッド部、42a…接続ビア、43…貫通電極、44…サイドコンタクト、45…貫通電極、46…ウェルコンタクト、47…第1領域、48…第2領域、48a…接続ビア、49…パッド部、50…貫通電極、51…サイドコンタクト、52…貫通電極、53…縦型電極部、54…貫通電極、55…ポリシリコン、56…エッチングマスク、57…ドープドポリシリコン、100…第1基板、200…第2基板、200S…半導体層、200T…配線層、200Ta…配線、200Tb…第2電極パッド、201…電極パッド、300…第3基板、300S…半導体層、300T…配線層、301…電極パッド、1000…撮像装置、1001…レンズ群、1002…固体撮像装置、1003…DSP回路、1004…フレームメモリ、1005…モニタ、1006…メモリ、1007…バスライン

Claims (22)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板を複数の素子領域に区画するトレンチ部と、
    前記素子領域内に形成され、受光量に応じた電荷を生成して蓄積する光電変換部と、
    前記素子領域内に形成され、前記光電変換部で生成した電荷を保持する電荷保持部と、
    前記光電変換部が蓄積した電荷を前記電荷保持部に転送する転送トランジスタとを備え、
    前記電荷保持部は、前記素子領域の光入射面と反対側の面である第1面から前記素子領域内の所定の深さまで達するように形成されており、
    前記転送トランジスタは、前記素子領域の前記第1面のうちの前記電荷保持部が形成されている領域である第1領域を避けた該第1面の少なくとも一部と、前記素子領域の前記トレンチ部側の面である第2面の少なくとも一部とを連続的に覆うゲート電極を有する
    光検出装置。
  2. 前記半導体基板の厚さ方向から見た場合に、前記電荷保持部は、前記素子領域の中心部に形成されている
    請求項1に記載の光検出装置。
  3. 前記半導体基板の厚さ方向から見た場合に、前記電荷保持部は、前記素子領域の隅部に形成されている
    請求項1に記載の光検出装置。
  4. 前記素子領域は、前記第2面を4つ有する立方体状であり、
    前記ゲート電極は、前記素子領域の4つの前記第2面のうちの3つの前記第2面を覆っている
    請求項3に記載の光検出装置。
  5. 前記半導体基板の厚さ方向から見た場合に、前記素子領域は、矩形状の領域であり、
    前記ゲート電極は、前記素子領域の4つの前記第2面のうちの2つの前記第2面を覆っている
    請求項3に記載の光検出装置。
  6. 前記半導体基板の厚さ方向から見た場合に、前記素子領域は、矩形状の領域であり、
    前記ゲート電極は、前記素子領域の4つの前記第2面のうちの1つの前記第2面を覆っている
    請求項3に記載の光検出装置。
  7. 前記電荷保持部のそれぞれ及び前記ゲート電極のそれぞれは、前記素子領域の前記第1面に対向して配置されたコンタクトに電気的に接続されている
    請求項1に記載の光検出装置。
  8. 2以上の前記素子領域の前記電荷保持部に電気的に接続された第1共有接続部と、
    前記第1共有接続部に電気的に接続された第1電極とを備え、
    前記第1共有接続部は、前記素子領域の前記第1面に対向する位置に2以上の前記電荷保持部それぞれに重畳して配置されている、又は2以上の前記電荷保持部の間に配置されている
    請求項3に記載の光検出装置。
  9. 前記光電変換部は、第1導電型のウェル領域と、前記ウェル領域とpn接合をなしている第2導電型の第2導電型領域とを有し、
    前記ウェル領域は、前記素子領域の光入射面側に露出しており、
    前記素子領域の光入射面に対向して形成され、前記トレンチ部の光入射面側の開口を塞ぐように、前記トレンチ部に沿って配置されたウェル電極を備え、
    前記ウェル電極は、前記ウェル領域のうちの、前記素子領域の光入射面側に露出している部分に電気的に接続されている
    請求項1に記載の光検出装置。
  10. 前記光電変換部は、第1導電型のウェル領域と、前記ウェル領域とpn接合をなしている第2導電型の第2導電型領域とを有し、
    前記ウェル領域は、前記素子領域の光入射面側に露出しており、
    前記素子領域の光入射面に対向して形成され、前記ウェル領域のうちの、前記素子領域の光入射面側に露出している部分に電気的に接続されているウェルコンタクトを備えている
    請求項1に記載の光検出装置。
  11. 前記光電変換部は、第1導電型のウェル領域と、前記ウェル領域とpn接合をなしている第2導電型の第2導電型領域とを有し、
    前記ウェル領域は、前記素子領域の前記第1面側に露出しており、
    前記ゲート電極は、前記素子領域の前記第1面において、前記第1領域の他に、前記ウェル領域が形成されている領域の一部である第2領域も避けるように形成されている
    請求項1に記載の光検出装置。
  12. 前記ウェル領域のそれぞれは、前記素子領域の前記第1面に対向して配置されたウェルコンタクトに電気的に接続されている
    請求項11に記載の光検出装置。
  13. 2以上の前記素子領域の前記ウェル領域に電気的に接続された第2共有接続部と、
    前記第2共有接続部に電気的に接続された第2電極とを備え、
    前記第2共有接続部は、前記素子領域の前記第1面に対向する位置に2以上の前記ウェル領域それぞれに重畳して配置されている、又は2以上の前記ウェル領域の間に配置されている
    請求項11に記載の光検出装置。
  14. 前記第2領域の面積は、前記第1領域の面積よりも大きい
    請求項11に記載の光検出装置。
  15. 前記ゲート電極は、前記素子領域の前記第1面から前記素子領域内の所定の深さまで達している縦型電極部を有している
    請求項1に記載の光検出装置。
  16. 前記ゲート電極は、前記半導体基板の前記第1面から、前記電荷保持部の前記第2面側の端部よりも深くまで達している
    請求項1に記載の光検出装置。
  17. 前記トレンチ部の側壁面のうちの前記ゲート電極が覆っている部分の溝幅は、前記ゲート電極が覆っていない部分の溝幅よりも広くなっている
    請求項1に記載の光検出装置。
  18. 前記半導体基板を有する第1基板と、
    前記半導体基板の前記電荷保持部に保持された電荷を読み出す画素トランジスタを有するとともに、前記第1基板に積層された第2基板とを備え、
    前記電荷保持部と前記画素トランジスタとは、前記第1基板の厚さ方向に延びて、前記第1基板から前記第2基板まで達している電極を介して電気的に接続されている
    請求項1に記載の光検出装置。
  19. 前記半導体基板を有する第1基板と、
    前記半導体基板の前記電荷保持部に保持された電荷を読み出す画素トランジスタを有するとともに、前記第1基板に積層された第2基板とを備え、
    前記第1基板は、前記半導体基板の前記第2基板側の面に配置された配線層を有し、
    前記電荷保持部と前記画素トランジスタとは、前記第1基板の前記配線層の配線と、前記第1基板の厚さ方向に延びて、前記配線層から前記第2基板まで達している電極とを介して電気的に接続されている
    請求項1に記載の光検出装置。
  20. 前記半導体基板を有する第1基板と、
    前記半導体基板の前記電荷保持部に保持された電荷を読み出す画素トランジスタを有するとともに、前記第1基板に積層された第2基板とを備え、
    前記電荷保持部と前記画素トランジスタとは、前記第1基板の前記第2基板側の面に配置された複数の第1電極パッドと、前記第2基板の前記第1基板側の面に配置され前記第1電極パッドと接合された複数の第2電極パッドとを介して電気的に接続されている
    請求項1に記載の光検出装置。
  21. 前記ゲート電極は、所定の電圧が印加されると、前記ゲート電極が配置されている深さにおいて、前記電荷保持部の領域を除いた前記素子領域内全体のポテンシャルを深くする
    請求項1に記載の光検出装置。
  22. 半導体基板、前記半導体基板を複数の素子領域に区画するトレンチ部、前記素子領域内に形成され、受光量に応じた電荷を生成して蓄積する光電変換部、前記素子領域内に形成され、前記光電変換部で生成した電荷を保持する電荷保持部、及び前記光電変換部が蓄積した電荷を前記電荷保持部に転送する転送トランジスタを備え、前記電荷保持部は、前記素子領域の光入射面と反対側の面である第1面から前記素子領域内の所定の深さまで達するように形成されており、前記転送トランジスタは、前記素子領域の前記第1面のうちの前記電荷保持部が形成されている領域である第1領域を避けた該第1面の少なくとも一部と、前記素子領域の前記トレンチ部側の面である第2面の少なくとも一部とを連続的に覆うゲート電極を有する光検出装置を備える
    電子機器。
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