JP2024060170A - Pcct装置とその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光子計数型検出器に生じる異常を検知可能なPCCT装置とその制御方法を提供する。【解決手段】X線の光子を計数する光子計数型検出器を備えるPCCT装置であって、エネルギービン毎の光子数の分布であるスペクトルを生成するスペクトル生成部と、第一時刻のスペクトルと第二時刻のスペクトルからエネルギービン毎の光子数変化率を算出する算出部と、前記光子数変化率に基づいて前記光子計数型検出器の異常の有無を判定する判定部を備えることを特徴とする。【選択図】図9

Description

本発明は、PCCT(Photon Counting Computed Tomography)装置に関し、特にPCCT装置が備える光子計数型検出器の異常原因を特定する技術に関する。
フォトンカウンティング(Photon Counting)方式を採用する検出器である光子計数型検出器を備えるPCCT(Photon Counting Computed Tomography)装置は、従来のCT装置よりも多くの情報を含んだ医用画像を提示できる。例えば複数のエネルギービンに分けられた投影データを用いて作成される画像であるエネルギービン画像や、複数の物質に弁別された画像である物質弁別画像が提示可能である。被写体に照射されるX線の経時変化はPCCT装置が提示する医用画像にアーチファクトを発生させることがあるので、補正される必要がある。
特許文献1には、散乱線を除去する散乱線除去グリッドを備えるとともにスキャン視野外に配置されるリファレンス検出器で検出されたX線光子のカウント数に基づいて、焦点移動量を算出することが開示される
特開2021-146190号公報
しかしながら特許文献1では、光子計数型検出器に異常が生じたときに対する配慮はなされていない。光子計数型検出器に生じた異常は、医用画像にアーチファクトを発生させることがあるので、直ちに検知されることが好ましい。
そこで本発明の目的は、光子計数型検出器に生じる異常を検知可能なPCCT装置とその制御方法を提供することである。
上記目的を達成するために本発明は、X線の光子を計数する光子計数型検出器を備えるPCCT装置であって、エネルギービン毎の光子数の分布であるスペクトルを生成するスペクトル生成部と、第一時刻のスペクトルと第二時刻のスペクトルからエネルギービン毎の光子数変化率を算出する算出部と、前記光子数変化率に基づいて前記光子計数型検出器の異常の有無を判定する判定部を備えることを特徴とする。
また本発明は、X線の光子を計数する光子計数型検出器を備えるPCCT装置であって、エネルギービン毎の光子数の分布であるスペクトルを生成するスペクトル生成部と、第一の検出素子で得られるスペクトルと第二の検出素子で得られるスペクトルとの差異を算出する算出部と、前記差異に基づいて、前記光子計数型検出器の異常の有無を判定する判定部を備えることを特徴とする。
また本発明は、X線の光子を計数する光子計数型検出器を備えるPCCT装置の制御方法であって、エネルギービン毎の光子数の分布であるスペクトルを生成するスペクトル生成ステップと、第一時刻のスペクトルと第二時刻のスペクトルからエネルギービン毎の光子数変化率を算出する算出ステップと、前記光子数変化率に基づいて前記光子計数型検出器の異常の有無を判定する判定ステップを備えることを特徴とする。
本発明によれば、光子計数型検出器に生じる異常を検知可能なPCCT装置とその制御方法を提供することができる。
PCCT装置の全体構成を示す図である。 エネルギービン毎に計数されるX線光子の一例を示す図である。 ポラリゼーションが生じたときのスペクトルの経時変化を示す図である。 ポラリゼーションが生じたときのスペクトルの経時変化を示す図である。 ゲイン低下が生じたときのスペクトルの経時変化を示す図である。 エネルギー分解能の低下が生じたときのスペクトルの経時変化を示す図である。 エネルギー閾値のシフトが生じたときのスペクトルの経時変化を示す図である。 感度低下が生じたときのスペクトルの経時変化を示す図である。 局所的エネルギー領域でのノイズ増加が生じたときのスペクトルの経時変化を示す図である。 光子計数型検出器の異常を検知する処理の流れの一例を示す図である。 被写体のスキャン中に異常の有無が判定される領域を示す図である。 ポラリゼーションを検知したときの画面の一例を示す図である。 ポラリゼーション以外の異常を推定する処理の流れの一例を示す図である。 隣接する検出素子の一方に異常が生じたときのスペクトルの差異を示す図である。
以下、添付図面に従って本発明に係るPCCT(Photon Counting Computed Tomography)装置の実施例について説明する。なお、以下の説明及び添付図面では、同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1を用いてPCCT装置100の全体構成を説明する。PCCT装置100は、入出力部200と撮影部300と統括制御部400を備える。
入出力部200は、入力装置210とモニタ220を有する。入力装置210は操作者が撮影条件等を入力するときに用いられる装置であり、例えばマウスやキーボードである。モニタ220は入力された撮影条件等が出力される表示装置であり、タッチパネル機能を有する場合は入力装置210としても用いられる。
撮影部300は、被写体101の投影データを様々な投影角度で取得するために、X線源310、X線検出器320、ガントリ330、テーブル102、および撮影制御部340を備える。なお取得される投影データは、複数のエネルギービンに分けられる。
X線源310はX線を被写体101に照射する装置である。X線源310と被写体101との間にはコリメータ311が備えられる。コリメータ311は、被写体101に照射されるX線の照射野を調節する装置である。
X線検出器320はX線を検出する装置であり、複数の検出素子321を有する。検出素子321は、CdTe等の半導体素子と計数回路素子とが接続された光子計数型検出器であり、X線源310のX線焦点から等距離、例えば1000mmの距離に約1000個配置される。検出素子321では、一つの素子に入射するX線光子がエネルギービン毎に計数される。
図2を用いて、エネルギービン毎に計数されるX線光子について説明する。検出素子321に入射するX線光子は、予め設定されたエネルギー閾値によって、複数のエネルギービンに分けられる。図2には、エネルギー閾値T1、T2、T3によって分けられた三つのエネルギービンbin1、bin2、bin3が示される。すなわちbin1ではT1~T2、bin2ではT2~T3、bin3ではT3~のX線光子がそれぞれ計数される。そしてエネルギービン毎にX線光子が計数されることにより、エネルギービン毎の光子数の分布であるスペクトルが生成される。
図1の説明に戻る。ガントリ330の中央には、被写体101が載置されるテーブル102を配置するための円形の開口部331が設けられる。開口部331の直径は例えば700mmである。ガントリ330内には、X線源310とX線検出器320を搭載し、X線源310とX線検出器320を被写体101の周りで回転させる回転板332が備えられる。テーブル102は、ガントリ330に対する被写体101の位置を調整するためにz方向に移動する。
撮影制御部340は、X線制御部341、ガントリ制御部342、テーブル制御部343、検出器制御部344を有する。X線制御部341はX線源310に印加される電圧等を制御する。ガントリ制御部342は、回転板332の回転を制御し、回転板332を例えば1.0sで一回転させる。検出器制御部344は、X線検出器320によるX線の検出を制御し、例えば回転板332が0.4度回転する毎にX線検出器320にX線を検出させる。テーブル制御部343は、テーブル102の移動を制御する。
統括制御部400は、CPU(Central Processing Unit)401、メモリ402、記憶装置403を有し、撮影制御部340を制御するともに、X線検出器320によって検出されたX線の投影データ等に様々な処理を施す。例えば、入力装置210にて設定された撮影条件に従って取得された投影データから断層画像を再構成する処理が統括制御部400によって実行される。断層画像はエネルギービン毎に再構成されても良い。また再構成された断層画像や再構成処理に用いられた投影データは、モニタ220に表示されたり、記憶装置403に格納されたりし、エネルギービン毎に扱われても良い。
X線検出器320が有する検出素子321に異常がある場合、X線光子の計数によって生成されるスペクトルに経時変化が生じ、断層画像にアーチファクトが発生することがある。そこで実施例1では、第一時刻のスペクトルと第二時刻のスペクトルから算出されるエネルギービン毎の光子数変化率に基づいて、検出素子321に生じる異常を検知する。
なお検出素子321に生じる異常には、ポラリゼーション、ゲイン低下、エネルギー分解能の低下、エネルギー閾値のシフト、感度低下、局所的エネルギー領域でのノイズ増加、信号の出力不良といった種類がある。またスペクトルの経時変化のパターンは、検出素子321に生じる異常の種類によって異なるので、各種類について以降で説明する。
図3Aと図3Bを用いて、ポラリゼーションが生じたときのスペクトルの経時変化のパターンについて説明する。ポラリゼーションは、X線入射によって生成される電荷が半導体素子に含まれる格子欠陥にトラップされたり解放されたりすることで生じる現象であり、図3Aや図3Bのようにスペクトルを変化させる。図3Aにはスペクトルがエネルギーの正方向にシフトするとともにX線光子数の負方向にシフトする場合が例示される。図3Bにはスペクトルがエネルギーの負方向にシフトするとともにX線光子数の正方向にシフトする場合が例示される。また変化前後のスペクトルは一つの交差点を有する。なおポラリゼーションは、半導体素子に印加される電圧をリセットすることで解消される。
図4を用いて、ゲイン低下が生じたときのスペクトルの経時変化のパターンについて説明する。ゲイン低下は、半導体素子の破損や、半導体素子と計数回路素子との間の部分的な断線によって生じ、図4のようにスペクトルを変化させる。すなわち、ゲイン低下が生じると、スペクトルはエネルギーの負方向にシフトするとともにX線光子数の正方向にシフトする。また変化前後のスペクトルは一つの交差点を有する。なおスペクトルのシフト方向は図3Bと同じであるが、シフト量は図3Bよりも十分に大きい。またX線光子数がゼロになるエネルギー領域が、元のエネルギー領域の半分以上となる。
図5を用いて、エネルギー分解能の低下が生じたときのスペクトルの経時変化のパターンについて説明する。エネルギー分解能の低下は、半導体素子の劣化や、計数回路素子へのノイズ混入によって生じ、図5のようにスペクトルを変化させる。すなわち、エネルギー分解能の低下が生じると、スペクトルはエネルギーの正負方向に拡がるとともにX線光子数の負方向にシフトする。また変化前後のスペクトルは二つの交差点を有する。
図6を用いて、エネルギー閾値やカウンタの異常が生じたときのスペクトルの経時変化のパターンについて説明する。エネルギー閾値やカウンタの異常が生じると、図6のようにスペクトルの一部のエネルギービンにおいてX線光子数が不連続に減少する。
図7を用いて、感度低下が生じたときのスペクトルの経時変化のパターンについて説明する。感度低下は、半導体素子の故障や劣化、半導体素子と計数回路素子との間の完全な断線によって生じ、図7のようにスペクトルを変化させる。すなわち、感度低下が生じると、スペクトルはX線光子数の負方向にシフトする。また変化前後のスペクトルは交差点を有しない。
図8を用いて、局所的エネルギー領域でのノイズ増加が生じたときのスペクトルの経時変化のパターンについて説明する。局所的エネルギー領域でのノイズ増加は、半導体素子や計数回路素子の故障や劣化によって生じ、図8のようにスペクトルを変化させる。すなわち、局所的エネルギー領域でのノイズ増加が生じると、スペクトルは一部のエネルギービンにノイズ起因のピークが発生する。
図9を用いて、実施例1の処理の流れの一例についてステップ毎に説明する。
(S901)
統括制御部400は、撮影制御部340を制御して、エネルギービン毎のX線光子を全ての検出素子321において計数する。エネルギービン毎のX線光子が計数されることにより、エネルギービン毎の光子数の分布であるスペクトルが生成される。S901でのX線光子の計数は、被写体101がない状態で実施されることが望ましい。
なお被写体101がある状態でX線光子が計数される場合は、図10に例示されるエア領域計測部1000に配置される検出素子321が、以降の処理における対象となる。エア領域計測部1000の広さは被写体101のサイズや投影角度によって変わるので、スキャノグラム画像に基づいてエア領域計測部1000が事前に設定されても良い。
(S902)
統括制御部400は、S901にて得られたX線光子数を用いて、エネルギービン毎の光子数変化率を全ての検出素子321において算出する。光子数変化率R(ch、E、t)は、例えば次式を用いて算出される。
R(ch、E、t)=1-C(ch、E、t)/C(ch、E、t0) … (式1)
ここでchは検出素子321のチャネル番号、Eはエネルギービン、tは計数時刻であり、C(ch、E、t)は、チャネル番号ch、エネルギービンE、計数時刻tにおいて計数されたX線光子数である。なおC(ch、E、t0)は、チャネル番号ch、エネルギービンE、計数時刻t0(<t)において被写体101がない状態で計数されたX線光子数である。事前に計数されたC(ch、E、t0)は記憶装置403に格納され、光子数変化率R(ch、E、t)を算出するときに記憶装置403から読み出される。
(S903)
統括制御部400は、S902にて算出されたある計数時刻tにおける光子数変化率の全てが許容範囲内であるか否かを判定する。全光子数変化率が許容範囲内であればS904へ処理が進められる。すなわち検出素子321に異常は無いとの判定がなされる。また全光子数変化率の中の少なくとも一つが許容範囲外であればS905へ処理が進められる。
光子数変化率の許容範囲を示す上限値R_Uと下限値R_Lは、チャネル番号及びエネルギービン毎に予め設定され、記憶装置403に格納される。例えば、回転板332の回転方向においてX線検出器320の中心から検出素子321までの距離が短いほど狭い許容範囲が設定される。X線検出器320の中心に近い検出素子321ほど狭い許容範囲を設定することにより、断層画像の再構成においてより重要な検出素子321の異常の有無をより厳密に判定できる。また全ての検出素子321に対して同じ許容範囲が用いられても良い。同じ許容範囲が用いられることにより、記憶装置403の記憶容量を節約できる。なお許容範囲はX線源310の管電流や管電圧毎に設定されても良い。
(S904)
統括制御部400は、検出素子321及びX線源310に異常がないことをモニタ220に表示させる。
(S905)
統括制御部400は、S902にて算出された光子数変化率が全ての検出素子321において許容範囲外であるとともにスペクトルの経時変化のパターンが全て同じであるか否かを判定する。光子数変化率が全ての検出素子321において許容範囲外であるととともに全て同じパターンであればS906へ処理が進められる。すなわちX線源310に異常はあるものの、検出素子321に異常は無いとの判定がなされる。また全光子数変化率の中の少なくとも一つが許容範囲内であったり、許容範囲外である光子数変化率に異なるパターンが含まれていたりすればS907へ処理が進められる。
(S906)
統括制御部400は、検出素子321に異常はないものの、X線源310に異常があることをモニタ220に表示させる。
(S907)
統括制御部400は、S903にて許容範囲外と判定された光子数変化率にポラリゼーションのパターンが含まれるか否かを判定する。許容範囲外である光子数変化率にポラリゼーションのパターンが含まれればS908へ処理が進められる。すなわち検出素子321にポラリゼーションが生じているとの判定がなされる。また許容範囲外である光子数変化率にポラリゼーションのパターンが含まれなければS909へ処理が進められる。
なお許容範囲外と判定された光子数変化率のパターンがポラリゼーションであるとの判定は、以下の三つの条件が満たされるときになされる。第一条件は、許容範囲外の光子数変化率がエネルギー領域の一部に留まらないことである。例えば、X線光子が三つのエネルギービンに分けられた場合、二つ以上のエネルギービンにおいて光子数変化率が許容範囲外であるとき、第一条件が満たされ、図3Aと図3B、図4、図5、図7が該当する。第二条件は、変化前後のスペクトルが一つの交差点を有することであり、図3Aと図3B、図4において満たされる。第三条件は、変化後のスペクトルにおいてX線光子数がゼロになるエネルギー領域が、変化前のエネルギー領域の半分未満である。例えば、X線光子が三つのエネルギービンに分けられた場合、X線光子数がゼロになるエネルギービンが一つ以下であるとき、第三条件が満たされ、図3Aと図3B、図5、図6、図7、図8が該当する。すなわち三つの条件は、図3Aと図3Bにおいて満たされる。
(S908)
統括制御部400は、検出素子321にポラリゼーションが生じたことを通知するとともに、電源の再起動を指示する画面をモニタ220に表示させる。図11には、S908においてモニタ220に表示される通知・指示画面1100が例示される。なおモニタ220に表示される画面は、図11に例示される通知・指示画面1100に限定されない。
(S909)
統括制御部400は、S903にて許容範囲外であると判定された光子数変化率のパターンに基づいて、ポラリゼーション以外の異常原因を推定する。
図12を用いて、S909での異常原因を推定する処理の流れの一例についてステップ毎に説明する。
(S1201)
統括制御部400は、S903にて許容範囲外と判定された光子数変化率がエネルギー領域の一部であるか否かを判定する。許容範囲外の光子数変化率がエネルギー領域の一部であればS1202へ処理が進められる。具体的には図6と図8が該当する。また許容範囲外の光子数変化率がエネルギービンの一部に留まらなければS1205へ処理が進められる。具体的には図4、図5、図7が該当する。
(S1202)
統括制御部400は、S903にて許容範囲外と判定された光子数変化率が正であるか否かを判定する。光子数変化率が正であればS1203へ処理が進められる。具体的には図8が該当する。また光子数変化率が正でなければS1204へ処理が進められる。具体的には図6が該当する。
(S1203)
統括制御部400は、検出素子321に局所的エネルギー領域でのノイズ増加が生じたことをモニタ220に表示させる。
(S1204)
統括制御部400は、検出素子321にエネルギー閾値又はカウンタの異常が生じたことをモニタ220に表示させる。
(S1205)
統括制御部400は、変化前後のスペクトルの交差点が二つ以上であるか否かを判定する。交差点が二つ以上であればS1205へ処理が進められる。具体的には図5が該当する。また交差点が二つ未満であればS1207へ処理が進められる。具体的には図4と図7が該当する。
(S1206)
統括制御部400は、検出素子321にエネルギー分解能の低下が生じたことをモニタ220に表示させる。
(S1207)
統括制御部400は、変化後のスペクトルにおいてX線光子数がゼロになるエネルギー領域が閾値未満であるか否かを判定する。X線光子数がゼロになるエネルギー領域が閾値未満であればS1208へ処理が進められる。具体的には図7が該当する。またX線光子数がゼロになるエネルギー領域が閾値以上であればS1209へ処理が進められる。具体的には図4が該当する。なお閾値には、例えば変化前のスペクトルのエネルギー領域の半分が設定される。
(S1208)
統括制御部400は、検出素子321に感度低下が生じたことをモニタ220に表示させる。
(S1209)
統括制御部400は、検出素子321にゲイン低下が生じたことをモニタ220に表示させる。
図12に例示される処理の流れによって、ポラリゼーション以外の異常原因が推定される。図9の説明に戻る。
(S910)
統括制御部400は、S903にて光子数変化率が許容範囲外であると判定された検出素子321の数が閾値以下であるか否かを判定する。許容範囲外である検出素子321の数が閾値以下であればS911へ処理が進められる。また許容範囲外のチャネル数が閾値を超えればS912へ処理が進められる。なお閾値には、不良チャネルの出力を補間することによってアーチファクトを発生させずに済むチャネル数が予め設定される。
(S911)
統括制御部400は、光子数変化率が許容範囲外であると判定された検出素子321を不良チャネルとして登録することを指示する画面をモニタ220に表示させる。不良チャネルとして登録された検出素子321の出力は、その周辺の検出素子321の出力によって補間される。
(S912)
統括制御部400は、検出素子321に異常が生じたことをサービスエンジニアへ連絡することを指示する画面をモニタ220に表示させる。検出素子321に異常が生じたとの連絡を受けたサービスエンジニアは、X線検出器320の修理や交換を実施することができる。X線検出器320の修理や交換を実施するサービスエンジニアは、S909にて推定された異常原因を参考にしても良い。
図9に例示される処理の流れによって、PCCT装置100は光子計数型検出器である検出素子321に生じる異常を検知することができる。また検出素子321にポラリゼーションが生じたときに表示される画面に従って、電源の再起動がなされることにより、ポラリゼーションが解消され、異常発生時のダウンタイムを低減できる。
なお統括制御部400は、S901を実行することにより、エネルギービン毎の光子数の分布であるスペクトルを生成するスペクトル生成部として機能する。また統括制御部400は、S902を実行することにより、第一時刻のスペクトルと第二時刻のスペクトルからエネルギービン毎の光子数変化率を算出する算出部として機能する。さらに統括制御部400は、S905を実行することにより、光子数変化率に基づいて光子計数型検出器の異常の有無を判定する判定部として機能する。
実施例1では、X線光子の計数によって生成されるスペクトルの経時変化に基づいて、検出素子に生じる異常を検知することについて説明した。検出素子に生じる異常の検知は実施例1に限定されない。実施例2では、ある検出素子で得られるスペクトルと他の検出素子で同時刻に得られるスペクトルとの差異に基づいて、検出素子に生じる異常を検知することについて説明する。なおPCCT装置100の全体構成は、実施例1と同じであるので説明を省略する。
図13を用いて実施例2について説明する。隣接する検出素子Pと検出素子Dがともに正常である場合、両者のスペクトルに差異は生じないのに対して、いずれか一方に異常が生じた場合、図13に例示されるように両者のスペクトルに差異が生じる。すなわち、ある検出素子で得られるスペクトルと他の検出素子で同時刻に得られるスペクトルとの差異に基づいて、検出素子に生じた異常を検知することができる。より具体的には、次式を用いて算出されるX線光子数の差分D(ch、E)が予め定められた許容範囲を超えたとき、検出素子321に異常が生じたとの判定がなされる。
D(ch、E)=C(ch、E)-Ave(ch、E) … (式2)
ここでchは検出素子321のチャネル番号、Eはエネルギービンであり、C(ch、E)は、チャネル番号chの検出素子321において、エネルギービンEにて計数されたX線光子数である。またAve(ch、E)は、チャネル番号chに近接する複数の検出素子321において、エネルギービンEにて計数されたX線光子数の平均値である。チャネル番号chに近接する検出素子321には、例えばチャネル番号chの検出素子321が図13の検出素子Pであるとき、検出素子Pの周囲にある検出素子A~Hや、検出素子A~Hに隣接する検出素子J等が含まれる。
また(式2)によって算出される差分のパターンに基づいて、検出素子321の異常原因が推定されても良い。すなわち、ポラリゼーションのパターンが含まれるか否かの判定や、ポラリゼーション以外の異常原因の推定は、経時変化のパターンの代わりに差分のパターンを用いることによって、実施例1と同様に実施される。またポラリゼーションが検知されたときには、実施例1と同様に、電源の再起動を指示する画面が表示されても良い。
実施例2によれば、スペクトルの経時変化に基づくことなく、PCCT装置100は光子計数型検出器である検出素子321に生じる異常を検知することができる。スペクトルの経時変化に基づかずに済むことにより、事前にX線光子を計数しておかなくても良く、記憶装置403の記憶容量を節約できる。また、実施例1と同様に、検出素子321にポラリゼーションが生じたときに表示される画面に従って、電源の再起動がなされることにより、ポラリゼーションが解消され、異常発生時のダウンタイムを低減できる。
以上、本発明の実施例について説明した。なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせても良い。さらに、上記実施例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除しても良い。
100:PCCT装置、101:被写体、102:テーブル、200:入出力部、210:入力装置、220:モニタ、300:撮影部、310:X線源、311:コリメータ、320:X線検出器、321:検出素子、330:ガントリ、331:開口部、332:回転板、340:撮影制御部、341:X線制御部、342:ガントリ制御部、343:テーブル制御部、344:検出器制御部、400:統括制御部、401:CPU、402:メモリ、403:記憶装置、1000:エア領域計測部、1100:通知・指示画面

Claims (11)

  1. X線の光子を計数する光子計数型検出器を備えるPCCT装置であって、
    エネルギービン毎の光子数の分布であるスペクトルを生成するスペクトル生成部と、
    第一時刻のスペクトルと第二時刻のスペクトルからエネルギービン毎の光子数変化率を算出する算出部と、
    前記光子数変化率に基づいて前記光子計数型検出器の異常の有無を判定する判定部を備えることを特徴とするPCCT装置。
  2. 請求項1に記載のPCCT装置であって、
    前記判定部は、前記光子数変化率のパターンに基づいて前記光子計数型検出器の異常原因を推定することを特徴とするPCCT装置。
  3. 請求項2に記載のPCCT装置であって、
    前記判定部は、前記パターンに基づいて、前記光子計数型検出器に生じた異常にポラリゼーションが含まれるか否かを判定することを特徴とするPCCT装置。
  4. 請求項3に記載のPCCT装置であって、
    前記判定部は、前記光子計数型検出器に生じた異常にポラリゼーションが含まれると判定されたとき、再起動を指示する画面を表示させることを特徴とするPCCT装置。
  5. 請求項3に記載のPCCT装置であって、
    前記判定部は、エネルギービン毎の光子数変化率が許容範囲外であって、許容範囲外の光子数変化率がエネルギー領域の一部に留まらず、第一時刻のスペクトルと第二時刻のスペクトルとの交差点が一つであり、第二時刻のスペクトルにおいて光子数がゼロになるエネルギー領域が第一時刻のスペクトルのエネルギー領域の半分未満であるときに、前記光子計数型検出器に生じた異常にポラリゼーションが含まれると判定することを特徴とするPCCT装置。
  6. 請求項1に記載のPCCT装置であって、
    前記判定部は、エネルギービン毎の光子数変化率が許容範囲外である検出素子の数が、予め定められた閾値以下であるとき、エネルギービン毎の光子数変化率が許容範囲外である検出素子を不良チャネルとして登録することを指示する画面を表示させることを特徴とするPCCT装置。
  7. 請求項1に記載のPCCT装置であって、
    前記判定部は、エネルギービン毎の光子数変化率が許容範囲外であって、全ての検出素子において同じパターンであるとき、X線源に異常が有ると判定することを特徴とするPCCT装置。
  8. 請求項1に記載のPCCT装置であって、
    前記スペクトル生成部は、被写体のサイズや投影角度によって変化するエア領域のX線に対して前記スペクトルを生成することを特徴とするPCCT装置。
  9. 請求項1に記載のPCCT装置であって、
    前記判定部は、前記光子計数型検出器の回転方向における中心からの距離が短いほど狭く設定される許容範囲を前記異常の有無の判定に用いることを特徴とするPCCT装置。
  10. X線の光子を計数する光子計数型検出器を備えるPCCT装置であって、
    エネルギービン毎の光子数の分布であるスペクトルを生成するスペクトル生成部と、
    第一の検出素子で得られるスペクトルと第二の検出素子で得られるスペクトルとの差異を算出する算出部と、
    前記差異に基づいて、前記光子計数型検出器の異常の有無を判定する判定部を備えることを特徴とするPCCT装置。
  11. X線の光子を計数する光子計数型検出器を備えるPCCT装置の制御方法であって、
    エネルギービン毎の光子数の分布であるスペクトルを生成するスペクトル生成ステップと、
    第一時刻のスペクトルと第二時刻のスペクトルからエネルギービン毎の光子数変化率を算出する算出ステップと、
    前記光子数変化率に基づいて前記光子計数型検出器の異常の有無を判定する判定ステップを備えることを特徴とする制御方法。
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