JP2024060028A - プログラム、画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

プログラム、画像処理装置及び画像処理方法 Download PDF

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【課題】3次元の医用画像を容易に正規化すること。【解決手段】取得部1は、医用画像を取得する。解析部4は、医用画像に基づいて、被験者が写されている被験者領域に含まれる複数の解析領域のそれぞれにおける画素値の平均値及び最頻値を画素平均値及び画素最頻値として算出する。算出部5は、各解析領域の画素平均値及び画素最頻値に基づいて、解析領域における画素平均値と画素最頻値との相関関係を示す関係式を算出する。補正部6は、関係式と医用画像とに基づいて補正係数を算出し、医用画像の各画素位置の画素値に前記補正係数を乗算することで、医用画像の各画素位置の画素値を補正した正規化画像を生成する。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 平成31年3月12日に第75回日本放射線技術学会総会学術大会の予稿集(インターネットアドレス「https://service.jsrt.or.jp/prog/member/proceeding/pdf/75soukai/shorok_ippan.pdf」)にて掲載
本開示は、核医学用の画像処理技術に関する。
放射性医薬品を被験者に投与し、その放射性医薬品から放出される放射線を検出して医用画像を取得する技術として、3次元画像を取得可能なSPECT(Single Photon Emission Computed Tomography:単一光子放射断層撮影)及びPET(Positron Emission Tomography:陽電子放射断層撮影)と呼ばれる技術が注目されている。
SPECT及びPETで取得される3次元の医用画像の各画素値は、被験者の各組織に集積した放射性物質から放出される放射線をカウントしたカウント値に応じて決定される。放射線のカウント値は、被験者の組織の状態が同程度であっても、放射線をカウントする撮影装置の特性、検査時間及び被験者などに応じて変化するため、複数の検査のそれぞれで取得される3次元の医用画像を比較するのは容易ではない。
これに対して特許文献1には、SPECT又はPETに基づいて得られた3次元画像データを正規化することで、3次元画像データの比較を容易にする核医学骨画像解析技術が開示されている。この核医学骨画像解析技術では、3次元画像データの各画素値を、被験者に投与した放射能量と被験者の体重又は骨重量とに基づいて補正することで、3次元画像データを正規化している。
特開2014-174654号公報
しかしながら、特許文献1に記載の核医学骨画像解析技術では、3次元画像データを正規化するためには、被験者に投与した放射能量と被験者の体重又は骨重量とを検査ごとに取得しなければならず、手間がかかるという問題がある。
本開示は、上記問題を鑑みてなされたものであり、3次元の医用画像を容易に正規化することが可能なプログラム、画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
本開示の一態様に従うプログラムは、放射性医薬品を投与した被験者からの放射線に基づいて生成された医用画像を取得する取得部と、前記医用画像における前記被験者が写されている被験者領域に含まれる所定の複数の解析領域のそれぞれにおける画素値の平均値及び最頻値を画素平均値及び画素最頻値として算出する解析部と、各解析領域の画素平均値及び画素最頻値に基づいて、前記解析領域における前記画素平均値と前記画素最頻値との相関関係を示す関係式を算出する算出部と、前記関係式と前記医用画像とに基づいて補正係数を算出し、前記医用画像の各画素位置の画素値に前記補正係数を乗算することで、前記医用画像の各画素位置の画素値を補正した正規化画像を生成する補正部と、をコンピュータに実現させる。
本発明によれば、3次元の医用画像を容易に正規化することが可能になる。
本開示の一実施形態の画像処理装置の構成を示すブロック図である。 本開示の一実施形態の画像処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図2のステップS205及びS206の一例を説明するための図である。 本開示の実施例における解析情報、関係式と、基準値及び対象値との関係を示す図である。 本開示の実施例における正規化画像の評価結果の一例を示す図である。 本開示の実施例における正規化画像の評価結果の他の例を示す図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本開示の一実施形態の画像処理装置の構成を示すブロック図である。図1に示す画像処理装置100は、被験者からの放射線に基づいて生成された医用画像を正規化した正規化画像を生成する装置である。ここで正規化とは、複数の医用画像において同レベルであるべき画素値を同レベルに揃えることで、複数の医用画像の比較を容易にすることである。より具体的には、正規化とは、被験者の組織の状態が同程度であっても医用画像を生成する撮影装置、検査時間及び被験者などに応じて異なる画素値を、被験者の組織の状態に応じて同程度に揃えることで、複数の医用画像の比較を容易にすることである。
画像処理装置100は、例えば、プロセッサ(コンピュータ)及びメモリ(共に図示せず)を備えたコンピュータシステムにより構成される。この場合、以下で説明する画像処理装置100の各構成要素及び各機能は、例えば、プロセッサがプログラムを読み取り、その読み取ったプログラムを実行することで実現される。プログラムは、メモリのようなコンピュータにて読み取り可能な記録媒体に記録可能である。
画像処理装置100は、入出力装置101と、補助記憶装置102とに接続されている。入出力装置101は、キーボード、タッチパネル及びポインティングデバイスのような画像処理装置100を利用するユーザから種々の情報を受け付ける入力装置と、ディスプレイ装置及びプリンタのようなユーザに対して種々の情報を出力する出力装置とを有する。また、入出力装置101は、インターネットなどの通信網を介して種々の情報の送受信を行うネットワークインタフェース装置を含んでもよい。補助記憶装置102は、例えば、大容量記憶装置のような種々の情報を記憶する記憶装置である。補助記憶装置102は、医用画像を記憶してもよい。
画像処理装置100は、取得部1と、標準化部2と、抽出部3と、解析部4と、算出部5と、補正部6とを有する。
取得部1は、放射性医薬品を投与した被験者からの放射線に基づいて生成された医用画像を取得する。被験者に投与する放射性医薬品の種類は、特に限定されないが、例えば、99mTc-MDP、99mTc-HMDP又はNa18Fなどである。医用画像は、例えば、SPECTにより生成されたSPECT画像又はPETにより生成されたPET画像などの3次元画像である。3次元画像は、3次元に配置された複数の画素位置と、各画素位置の画素値とを示す。画素値は、被験者の組織(例えば、骨組織及び軟部組織)から放出された放射線に応じて定まる値であり、例えば、放射線をカウントしたカウント値に応じて定まる。
本実施形態では、医用画像は、骨組織の検査、特に癌の骨転移の検査を目的として生成されたSPECT画像である骨SPECT画像であるとする。また、医用画像は、被験者を写した被験者領域(被験者の像)として、被験者の骨組織全体を写した骨領域を含む。
標準化部2は、取得部1にて取得された医用画像を、所定被験者領域を含むテンプレート画像に解剖学的標準化した標準化画像を生成する。
解剖学的標準化は、2枚の画像のそれぞれに写っている像の互いに対応する箇所が同じ座標となるように画像を補正する処理であり、標準化部2は、解剖学的標準化を行うことで、被験者の体格及び姿勢などに応じて異なる被験者領域を所定被験者領域に揃える(標準化する)ことができる。なお、解剖学的標準化は、例えば、核医学分野で慣用されているSPM(Statistical Parametric Mapping)技術を用いて行うことができる。
所定被験者領域は、本実施形態では、標準的な形態(形状及び大きさなど)を有する骨組織全体を写した標準骨領域である。この場合、テンプレート画像は、例えば、実存する特定の被験者(姿勢がよく、かつ、標準的な体形の被験者が望ましい)の骨領域をそのまま標準骨領域として含む画像でもよいし、デジタルファントムなどで作成した架空の被験者の骨領域を標準骨領域として含む画像でもよい。
抽出部3は、標準化部2にて生成された標準化画像から、標準骨領域のうち画素値が所定範囲に含まれる画素位置からなる領域を対象領域として抽出した抽出画像を生成する。なお、対象領域は、互いに離れた複数の領域を含んでもよい。
所定範囲は、標準化画像に含まれる標準骨領域全体における画素値の平均値を含む範囲であり、標準骨領域全体における画素値の平均値をmean、標準骨領域全体における画素値の標準偏差をSDとした場合、例えば、mean-aSDからmean+bSDまでの範囲である。a及びbは、0より大きい値である。また、a及びbは、互いに同じ値でもよいし、互いに異なる値でもよい。ただし、a及びbが互いに異なるときは、a及びbのいずれかは0であってもよい。
解析部4は、抽出部3にて生成された抽出画像の各画素位置の画素値に基づいて、標準骨領域に予め設定された複数の解析領域のそれぞれにおける画素値の平均値及び最頻値を画素平均値及び画素最頻値として算出し、各解析領域の画素平均値及び画素最頻値を示す解析情報を生成する。
解析領域は、例えば、経験的に骨転移の例が少なく、放射性医薬品の集積が強く、かつ、ある程度の体積を有する骨組織を写した骨領域が望ましい。この場合、後述するように各解析領域の画素平均値及び画素最頻値に基づいて、医用画像を正規化するための補正係数が算出されるため、被験者が骨転移患者であっても、放射性医薬品の異常高集積の恐れが少ない領域に基づいて正規化を行うことができる。このような骨としては、例えば、左大腿骨、右大腿骨、左仙骨、右仙骨、左腸骨、右腸骨及び脊椎などが挙げられる。なお、骨ごとに骨密度が異なるため、放射性医薬品の集積量も骨ごとに異なる。このため、画素平均値及び画素最頻値は解析領域ごとに異なり、例えば、大腿骨領域よりも仙骨領域の方が大きくなると考えられる。
解析領域の数が多いほど、1つの解析領域の特性の正規化画像に対する影響を低減化し、各解析領域の影響を均質化することができる。しかしながら、解析領域の数がある程度よりも多くなると、処理負荷が高くなるだけで、このような効果は薄れる。このため、解析領域は、左大腿骨、右大腿骨、左仙骨及び右仙骨のそれぞれを写した4つの領域を含む4~8程度の領域であることが望ましい。また、解析領域の1つとして、骨領域全体が設定されてもよい。また、2つ以上の解析領域の一部が互いに重なっていてもよい。
算出部5は、解析部4にて生成された解析情報に基づいて、解析領域全体における画素平均値と画素最頻値との相関関係を示す関係式を算出する。関係式は、例えば、各解析領域の画素平均値及び画素最頻値に対して最小二乗法などの所定の近似法を適用することで算出することができる。関係式は、本実施形態では、一次関数(一次式)であるとするが、この例に限らない。なお、解析領域を上述したように骨転移の例が少ない領域とすることで、関係式は、癌細胞のない正常部における画素平均値と画素最頻値との相関関係を反映することとなる。
補正部6は、算出部5にて算出された関係式と、抽出部3にて生成された抽出画像とに基づいて補正係数を算出する。
具体的には、補正部6は、先ず、算出部5が算出した関係式に対して解析領域の画素平均値として所定の基準値を代入して、解析領域の画素平均値が基準値の場合における解析領域の画素最頻値を対象値として特定する。補正部は、特定した対象値と、抽出部3にて抽出された抽出画像が示す骨領域全体における画素値の最頻値との比を補正係数として算出する。なお、基準値は、正規化の基準となる画素値であり、例えば、固定値でもよいし、ユーザにて設定可能な値でもよい。
このとき、補正部6は、関係式に対して解析領域の画素最頻値として基準値を代入して、解析領域の画素最頻値が基準値の場合における解析領域の画素平均値を対象値として特定してもよい。この場合、補正部6は、その対象値と、抽出部3にて抽出された抽出画像が示す骨領域全体における画素値の平均値との比を補正係数として算出する。
補正係数を算出すると、補正部6は、標準化部2にて生成された標準化画像の各画素位置の画素値に補正係数を乗算することで、標準化画像の各画素位置の画素値を補正した正規化画像を生成する。
図2は、画像処理装置100の動作を説明するためのフローチャートである。
先ず、取得部1は、骨SPECT画像を医用画像として取得する(ステップS201)。例えば、取得部1は、入出力装置101を介して外部から医用画像を取得してもよいし、補助記憶装置102に記憶された医用画像を取得してもよい。
標準化部2は、取得部1にて取得された医用画像をテンプレート画像に解剖学的標準化した標準化画像を生成する(ステップS202)。テンプレート画像は、例えば、画像処理装置100又は補助記憶装置102に予め記憶されていてもよいし、解剖学的標準化を行う際に入出力装置101を介して外部から取得されてもよい。
抽出部3は、標準化部2にて生成された標準化画像から、標準骨領域のうち画素値が所定範囲に含まれる画素位置からなる領域を対象領域として抽出した抽出画像として生成する(ステップS203)。
解析部4は、抽出部3にて生成された抽出画像の各画素位置の画素値に基づいて、複数の解析領域のそれぞれにおける画素平均値及び画素最頻値を算出し、各解析領域の画素平均値及び画素最頻値を示す解析情報を生成する(ステップS204)。
算出部5は、解析部4にて生成された解析情報に基づいて、解析領域全体における画素平均値と画素最頻値との相関関係を示す関係式を算出する(ステップS205)。
補正部6は、算出部5にて算出された関係式と、抽出部3にて生成された抽出画像とに基づいて補正係数を算出する(ステップS206)。補正部6は、標準化部2にて生成された標準化画像の各画素位置の画素値に補正係数を乗算することで、標準化画像の各画素位置の画素値を補正した正規化画像を生成して(ステップS207)、処理を終了する。なお生成された正規化画像は、入出力装置101を介して出力されてもよいし、補助記憶装置102に記憶されてもよい。
図3は、ステップS205及びS206の処理の一例を説明するための図である。図3では、横軸を画素最頻値、縦軸を画素平均値としたダイアグラムが示されている。本ダイアグラムでは、ステップS204で算出された解析情報(各解析領域の画素平均値及び画素最頻値)Aが点(黒丸)で示されている。
算出部5は、ダイアグラム上の各点で示される画素平均値及び画素最頻値に対して所定の近似法を適用して、解析領域全体における画素平均値及び画素最頻値の相関関係を示す関係式Fを求める。ここでは、算出部5は、所定の近似法として最小二乗法を用いて、関係式Fを1次式で求めている。
補正部6は、関係式Fを用いて、解析領域において画素平均値が基準値Y「300」となる画素最頻値を対象値Xとして算出する。そして、補正部6は、対象値Xと、抽出画像における骨領域全体の画素最頻値Zとの比(具体的には、対象値X/(骨領域全体の画素最頻値Z))を補正係数として算出する。補正部6は、標準化部2にて生成された標準化画像の各画素位置の画素値に補正係数を乗算することで正規化画像を生成する。
次に実施例を説明する。
本実施例では、前立腺癌からの骨転移の疑いがある21名の被験者に対して放射性医薬品としてテクネ(登録商標)MDP注射液を投与して得られた骨SPECT画像を医用画像として用いている。
21名の被験者のうち、骨転移のない正常患者が9名、骨転移のある転移患者が12名であった。被験者を撮像して骨SPECT画像を生成する撮影装置として、SIEMENS社の「Symbia Intevo」を用いた
また、骨SPECT画像の収集条件として、被験者に投与した放射性医薬品の投与量(投与放射能)を1,041±60(mean±SD)[MBq]、コリメータをLEHR、収集マトリックスのサイズを256×256(ピクセルサイズ:2.4mm)、プロジェクション数を120[view]、収集方法を360°収集、収集時間を15[sec/view]、管電圧を130[kV]、管電流を70[mAs]とした。
各被験者を撮像して得られた骨SPECT画像に対してSPM技術を用いて各被験者の被験者領域を解剖学的標準化した画像を標準化画像として生成した。その標準化画像から、画素値が骨領域全体の平均値+3SDに含まれる画素位置からなる画素領域を対象領域として抽出した。
左大腿骨、右大腿骨、左仙骨、右仙骨及び骨全体のそれぞれに対応する5つの骨領域を解析領域とし、各解析領域における画素平均値及び画素最頻値を算出した。これらの画素平均値及び画素最頻値に対して最小二乗法を適用して関係式Fを一次式として算出した。
関係式Fに対して、解析領域全体の画素平均値として基準値Y「300」を代入して、画素平均値が300の場合における解析領域全体の画素最頻値を対象値Xとして算出し、対象値X/(骨領域全体の画素最頻値Z)を補正係数として算出した。
そして、標準化画像の各画素位置の画素値に補正係数を乗算することで正規化画像を生成した。
図4は、本実施例における解析情報A、関係式F、基準値Y及び対象値Xの関係を示す図である。図3では、横軸を画素最頻値、縦軸を画素平均値としたダイアグラムが示されている。ダイアグラムには、解析情報Aである各解析領域の画素平均値及び画素最頻値が点(黒丸)で示されている。関係式Fは、画素最頻値をx、画素平均値をyとすると、y=1.0647x-49.612と算出され、基準値Yが300であるため、対象値Xは、約328となる。
図5及び図6は、正規化画像を評価した評価結果を示す図である。具体的には、図5(a)は、9名の正常患者(No.1~No.9)のそれぞれの正規化前の骨SPECT画像の画素平均値及び画素最頻値を示し、図5(b)は、9名の正常患者のそれぞれの正規化画像の画素平均値及び画素最頻値を示す。また、図6(a)は、12名の転移患者(No.1~No.12)のそれぞれの正規化前の骨SPECT画像の画素平均値及び画素最頻値を示し、図6(b)は、12名の転移患者のそれぞれの正規化画像の画素平均値及び画素最頻値を示す。
図5(a)及び図6(a)で示されたように、骨SPECT画像の画素平均値及び画素最頻値では、正常患者でも転移患者でも、被験者ごとにばらつきが大きい。
これに対して正規化画像では、正常患者については、図5(b)に示されたように、画素平均値及び画素最頻値が共に概ね300程度の値となり、十分な精度で正規化が行われていることが分かる。
また、転移患者については、図6(b)に示されたように、No.6及びNo.12の被験者を除き、正規化画像の画素最頻値及び画素平均値は概ね300程度の値となり、十分な精度で正規化が行われていることが分かる。なお、No.6及びNo.12の被験者では、その被験者の症状により、画素平均値が300よりも低い値となっている。また、No.6及びNo.12の被験者では、骨転移による放射性医薬品のびまん性集積が示されており、正規化の基準となる解析領域が正常部ではなく疾患部となっていたため、画素最頻値が画素平均値よりも大きい値となっていた。
以上説明したように本開示によれば、解析部4は、医用画像に基づいて、被験者が写されている被験者領域に含まれる複数の解析領域のそれぞれにおける画素値の平均値及び最頻値を画素平均値及び画素最頻値として算出する。算出部5は、各解析領域の画素平均値及び画素最頻値に基づいて、解析領域における画素平均値と画素最頻値との相関関係を示す関係式を算出する。補正部6は、関係式と医用画像とに基づいて補正係数を算出し、医用画像の各画素位置の画素値に前記補正係数を乗算することで、医用画像の各画素位置の画素値を補正した正規化画像を生成する。
このため、被験者に投与した放射能量や被験者の体重及び骨重量などの情報を取得しなくても、医用画像から正規化画像を生成することが可能になるため、3次元の医用画像を容易に正規化することが可能になる。
また、本開示によれば、補正部6は、解析領域の画素平均値が基準値の場合における解析領域の画素最頻値である対象値と、抽出部3で抽出された抽出画像が示す被験者領域全体における画素最頻値との比を補正係数として算出し、3次元画像の各画素位置の画素値に補正係数を乗算することで正規化画像を生成する。したがって、所望の画素平均値を基準とした正規化画像を生成することが可能になるため、より適切な正規化が可能となる。
また、本開示によれば、補正部6は、解析領域の画素最頻値が基準値の場合における解析領域の画素平均値である対象値と、抽出部3で抽出された抽出画像が示す被験者領域全体における画素平均値との比を補正係数として算出し、3次元画像の各画素位置の画素値に補正係数を乗算することで正規化画像を生成する。したがって、所望の画素最頻値を基準とした正規化画像を生成することが可能になるため、より適切な正規化が可能となる。
また、本開示によれば、標準化部2は、医用画像を、所定被験者領域を含むテンプレート画像に解剖学的標準化して標準化画像を生成する。この場合、被験者の体格及び姿勢などに応じて異なる被験者領域を所定被験者領域に揃えてから、医用画像を正規化することが可能になるため、より容易に比較可能な正規化画像を生成することが可能になる。
また、本開示によれば、抽出部3は、医用画像から、被験者領域のうち画素値が所定範囲に含まれる画素位置からなる画素領域を抽出した抽出画像を生成する。この場合、膀胱のような放射性医薬品が意図せず集積されるアーチファクト部の影響を除外して医用画像を正規化することが可能になるため、より適切な正規化が可能となる。
また、本開示によれば、所定範囲は、被験者領域における画素値の平均値を含む範囲である。このため、アーチファクト部の影響を適切に除外することが可能になり、より適切な正規化が可能となる。
また、本開示によれば、解析領域は、左大腿骨、右大腿骨、左仙骨及び右仙骨のそれぞれを写した4つの領域を含む。この場合、放射性医薬品の異常高集積の恐れが少ない領域に基づいて正規化を行うことができるため、より適切な正規化が可能となる。
上述した本開示の実施形態及び実施例は、本開示の説明のための例示であり、本開示の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本開示の範囲を逸脱することなしに、他の様々な態様で本開示を実施することができる。
例えば、医用画像は、骨シンチグラフィー検査などで取得される2次元の画像でもよい。また、標準化部2及び抽出部3の少なくとも一方がなくてもよい。また、抽出部3により医用画像から抽出画像を生成し、標準化部2が抽出画像から標準化画像を生成してもよい。
1:取得部、2:標準化部、3:抽出部、4:解析部、5:算出部、6:補正部、100:画像処理装置、101:入出力装置、102:補助記憶装置

Claims (6)

  1. 被験者の骨SPECT画像を取得する取得部と、
    前記骨SPECT画像を、被験者領域を含むテンプレート画像に解剖学的標準化した標準化画像を生成する標準化部と、をコンピュータに実現させるためのプログラムであって、
    前記被験者領域は、複数の解析領域を含み、
    前記解析領域は、左大腿骨、右大腿骨、左仙骨、右仙骨、左腸骨、右腸骨、及び脊椎のうち、少なくとも1つを含む、プログラム。
  2. 前記解析領域は、左大腿骨、右大腿骨、左仙骨、右仙骨、左腸骨、右腸骨、及び脊椎のうち、2つ以上を含む、請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記解析領域の総数は、4~8である、請求項1に記載のプログラム。
  4. 前記解析領域は、左大腿骨、右大腿骨、左仙骨、および右仙骨のうち、少なくとも1つを含む、請求項1に記載のプログラム。
  5. 前記解析領域の総数は、7であり、
    前記解析領域は、左大腿骨、右大腿骨、左仙骨、右仙骨、左腸骨、右腸骨、及び脊椎を含む、請求項1に記載のプログラム。
  6. 前記解析領域の総数は、4であり、
    前記解析領域は、左大腿骨、右大腿骨、左仙骨、及び右仙骨である、請求項4に記載のプログラム。

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