JP2024058221A - 穿孔ガイド機構 - Google Patents

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浩志 古内
朋己 中籔
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Abstract

【課題】排出管の位置を調整でき、ブッシュを偏心させることがない穿孔ガイド機構を提供すること。【解決手段】潤滑水を循環させる潤滑水循環穿孔システムで使用される穿孔ドリル1の穿孔ガイド機構100は、穿孔ドリル1側に配置されて、回転シャフト2内に潤滑水を供給する給水管9が接続される供給口を有する供給ドラム8に対向すると共に、回転シャフトを挿通する筒状本体ガイド10と、筒状本体ガイドに係合機構120を介して軸線方向から着脱自在に取り付けられ、回転シャフトを挿通するガイド筒体20と、を備え、記ガイド筒体は、当該ガイド筒体の後端開口側に係合機構の一方を有し、筒状本体ガイドは、当該筒状本体ガイドの先端開口側に係合機構の他方を有し、係合機構は、ガイド筒体と前記筒状本体ガイドとを着脱自在に係合すると共に、係合状態を維持して、ガイド筒体を筒状本体ガイドの軸回りに変位自在とする。【選択図】図1

Description

本発明は、穿孔する作業部分に潤滑水を供給して循環しながら穿孔する穿孔ドリルの穿孔ガイド機構に関する。
従来、コンクリート、高強度コンクリート、タイル、石材等の被穿孔部材を穿孔する穿孔装置が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の穿孔装置は、被穿孔部材に潤滑水を供給して循環しながら穿孔することができる穿孔ガイド機構を穿孔ドリルに取り付けて作業が行われている。
特開2020-196151号公報
しかしながら、従来のような穿孔ガイド機構は、潤滑水を供給して先端側の排出管の部分からスラッジを回収するため、排出管が作業位置に対して下方を向くことが求められている。しかし、従来の穿孔ガイド機構は、先端部分の部品が本体の筒体の部品と一体であるため、排出管の位置を変えて作業ができる構成が求められている。
また、従来の穿孔ガイド機構は、回転シャフトを液密に回転自在に支持する支持部品(ブッシュ)が先端部分の外周面から挿通するネジにより押し込まれることで固定されている。
本発明は、前記した要望に鑑みて案出されたものであり、排出管の位置を調整でき、ブッシュを偏心させることがない穿孔ガイド機構を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するため、穿孔ガイド機構として、穿孔する刃先に連続する回転シャフト内の流路を介して潤滑水が供給されると共に、供給した潤滑水及び穿孔時に発生する削りかすが混じるスラッジを回収ろ過して再び前記潤滑水として循環させるシステムで使用される穿孔ドリルの穿孔ガイド機構において、前記穿孔ガイド機構は、前記穿孔ドリル側に配置されて、前記回転シャフト内に潤滑水を供給する給水管が接続される供給口を有する供給ドラムに対向すると共に、前記回転シャフトを挿通する筒状本体ガイドと、前記筒状本体ガイドに係合機構を介して軸線方向から着脱自在に取り付けられ、前記回転シャフトを挿通するガイド筒体と、を備え、前記ガイド筒体は、外周面に前記スラッジを排出する排出管を接続すると共に、当該ガイド筒体の後端開口側に係合機構の一方を有し前記筒状本体ガイドは、当該筒状本体ガイドの先端開口側に前記係合機構の他方を有し、前記係合機構は、前記ガイド筒体と前記筒状本体ガイドとを着脱自在に係合すると共に、係合状態を維持して、前記ガイド筒体を前記筒状本体ガイドの軸回りに変位自在とする、構成とした。
本願発明に係る穿孔ガイド機構は、筒状本体ガイドとガイド本体とを係合機構を介して軸線方向から着脱自在とすることで、排出管の位置を回転自在に調節でき、作業性を改善することができる。また、穿孔ガイド機構は、筒状本体ガイドとガイド本体とが軸線方向から着脱自在とすることで、ブッシュを支持する構成を筒状本体ガイド及びガイド筒体の内側で行うことができ、ブッシュを偏芯させることなく所定の位置に保持し続けることによりスラッジの漏れを防止し安定して作業することができる。
実施形態に係る穿孔ガイド機構及び潤滑水循環システムを示す模式図である。 実施形態に係る穿孔ガイド機構の筒状本体ガイド、第3支持管、直線ガイドを例示する分解斜視図である。 実施形態に係る穿孔ガイド機構の筒状本体ガイドを例示する斜視図である。 実施形態に係る穿孔ガイド機構の筒状本体ガイドを例示する平面図である。 実施形態に係る穿孔ガイド機構の筒状本体ガイドを後端開口から例示する背面図である。 実施形態に係る穿孔ガイド機構の筒状本体ガイド、第2支持管、第2オーリング、第1支持管、ブッシュ、第1オーリング、ガイド筒体を例示する分解斜視図である。 実施形態に係る穿孔ガイド機構のガイド筒体を例示する斜視図である。 実施形態に係る穿孔ガイド機構のガイド筒体を後端開口から示す背面図である。 実施形態に係る穿孔ガイド機構のガイド筒体を先端開口から示す正面図である。 図8のX-Xにおける断面図である。 図8のXI-XIにおける断面図である。 実施形態に係る穿孔ガイド機構のガイド筒体及び当接パッドを例示する分解斜視図である。 実施形態に係る穿孔ガイド機構のガイド筒体にブッシュ、第1支持管、第2支持管を配置した状態を示す断面斜視図である。 実施形態に係る穿孔ガイド機構の筒状本体ガイドとガイド筒体との係合機構を示す分解斜視図である。 実施形態に係る穿孔ガイド機構の筒状本体ガイドとガイド筒体とを係合すると供に、第2支持管と第3支持管とを当接周面を挟んで支持した状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態における穿孔ガイド機構の一例について、潤滑水循環穿孔システムと共に図面を参照しながら以下に説明する。なお、各図において上下左右前後は、形式的に示すもので絶対的な方向を示すものではない。また、各構成において、一部を誇張して記載している場合がある。さらに、以下の説明では、設置面としてコンクリートに設置し、コンクリートの所定位置を穿孔開始面として穿孔する例として説明する。
<潤滑水循環穿孔システム>
図1に示すように、潤滑水循環穿孔システム300は、潤滑水濾過循環装置200と、潤滑水濾過循環装置200から潤滑水の供給を受けて穿孔作業を行う穿孔ドリル1と、穿孔ドリル1をガイドする穿孔ガイド機構100とを備えている。なお、穿孔ガイド機構100は、作業者が直接、穿孔ドリル1のハンドルを操作することや、穿孔ドリル1を作業面に固定台及び真空ポンプを介して固定して作業することができるものである。なお、穿孔ドリル1を作業面に固定する場合には、固定台と、固定台を設置面Wに固定するための真空ポンプと、真空ポンプの電源を担う電源装置とを更に備えていることが好ましい。
<穿孔ドリル>
図1に示すように、穿孔ドリル1は、穿孔ガイド機構100に案内されてコンクリートを穿孔するものである。この穿孔ドリル1は、ドリル筐体内に配置している駆動モータ1Aと、駆動モータ1Aにより回転する回転シャフト2と、回転シャフト2の先端に設置される刃先となるコアビット3と、を備えている。なお、回転シャフト2は、シャフト内が空洞で潤滑水の流路を形成している。さらに、回転シャフト2は、コアビット3が設けられている側とは反対側の端部に接続部が形成されており、穿孔ドリル1に着脱自在に取り付けられるようになっている。また、回転シャフト2の端部は、シャフト長を長くすることができるように、他に準備されている接続シャフトと接続して、長さを調整できるように形成されている。
回転シャフト2は、接続部側のシャフト面に貫通穴が形成されている。そして、回転シャフト2は、供給ドラム8の内側にシャフト面の貫通穴が配置されて覆われるように穿孔ドリル1に接続されている。回転シャフト2は、供給ドラム8の給水口9aに接続される給水管9を介して供給される潤滑水をシャフト面の貫通穴からコアビット3に供給するように形成されている。供給ドラム8は、回転シャフト2を回転自在に挿通すると共に、潤滑水を回転シャフト2の貫通穴に送ることができる水量を貯めることができる空間を備えている。そのため、供給ドラム8は、穿孔ドリル1に接続した状態で内部の空間に収納する潤滑水を、回転シャフト2の貫通穴を介してコアビット3側に供給している。
(直線ガイド)
図1から図3に示すように、穿孔ドリル1の直線ガイド4Aは、一例として、第1直線ガイド5A及び第2直線ガイド6Aをここでは使用している。そのため、穿孔ドリル1側には、第1直線ガイド5Aの第1ガイド棒6の一端側を保持する第1直線ガイドの第1保持部5と、第2直線ガイド6Aの第2ガイド棒7の一端側を保持する第2直線ガイドの第1保持部4とが配置されている。第1ガイド棒6は、第1直線ガイドの第1保持部4に挿通された状態で、第1ガイド棒6の端部に抜け止め用のクリップCPが取り付けられて第1直線ガイドの第1保持部から抜け止めが防止される。また、第2ガイド棒7は、第2直線ガイドの第1保持部5に挿通された状態で、第2ガイド棒7の端部に抜け止め用のクリップCPが取り付けられて、第2直線ガイドの第2保持部5からの抜け止めが防止される。なお、クリップCPは、第1ガイド棒6及び第2ガイド棒7のいずれか一方に取り付けられることでも構わない。
(コイルスプリング)
図2及び図15に示すように、また、穿孔ドリル1と筒状本体ガイド10との間には、筒状本体ガイド10を常にガイド筒体20側に付勢するコイルスプリング18が設置されている。コイルスプリング18の一端側は、供給ドラム8に支持され、コイルスプリング18の他端側は、筒状本体ガイド10に内包される第3支持管60に支持されている。コイルスプリング18の一端側は、供給ドラム8の給水管9よりも筒状本体ガイド10側の位置で供給ドラム8に支持されている。また、コイルスプリング18の他端側は、第3支持管60のバネ保持面64に保持されている。
<穿孔ガイド機構>
図1、図2、図6及び図14に示すように、穿孔ガイド機構100は、穿孔ドリル1に取り付けられて回転シャフト2の刃先であるコアビット3を直線的に移動できるように案内するものである。穿孔ガイド機構100は、穿孔ドリル1側に配置されて、給水管9が接続される供給口を有する供給ドラム8に対向し、回転シャフト2を挿通する筒状本体ガイド10と、筒状本体ガイド10に係合機構120を介して軸線方向から着脱自在に取り付けられ、回転シャフト2を挿通するガイド筒体20と、を備えている。また、筒状本体ガイド10は、当接周面16を挟んで第3支持管60と第2支持管50を支持し、第2支持管50の内周面側に第1支持管及びブッシュ30を支持している。
(筒状本体ガイド)
図1から図6に示すように、筒状本体ガイド10は、筒状に形成され後端開口10B側を穿孔ドリル1側に向けて回転シャフト2を挿通した状態で配置され、先端開口10A側にガイド筒体20を係合する。筒状本体ガイド10は、係合機構120を介して着脱自在となるようにガイド筒体20を係合している。そして、筒状本体ガイド10は、直線ガイド4Aを介して穿孔ドリル1に保持されている。なお、直線ガイド4Aは、ここでは、一例として、第1直線ガイド5Aと第2直線ガイド6Aとを備えている。
筒状本体ガイド10は、先端開口10A側に係合機構120の一方となる第1弧状凸部13及び第1弧状凹部13aと、内周面に周方向からリング状に突出する当接周面16と、当接周面16に隣り合う位置で周方向の少なくとも一部に突出する2箇所の回転止片17と、第1直線ガイド5Aの第1ガイド棒6の他端を保持する第1直線ガイドの第2保持部14と、第2直線ガイド6Aの第2ガイド棒の他端を保持する第2直線ガイドの第2保持部15と、を備えている。
そして、図3に示すように、筒状本体ガイド10は、第1直線ガイドの第2保持部14と、第2直線ガイドの第2保持部15との間に、スライド用溝11を形成しており、スライド用溝11の一方の縁側にスライド側面12を配置している。
第1直線ガイドの第2保持部14及び第2直線ガイドの第2保持部15は、それぞれ挿通穴内に雌ネジ部分を有しており、第1ガイド棒6及び第2ガイド棒7の一端側に形成されたネジ部分をネジ込むことで、第1ガイド棒6及び第2ガイド棒7をそれぞれ保持するように構成されている。
(第1弧状凸部、第1弧状凹部)
図3、図4及び図14に示すように、筒状本体ガイド10の第1弧状凸部13、及び、第1弧状凸部13の周方向の隙間となる第1弧状凹部13aは、先端開口10Aの外周面にそれぞれが断続的に配置されている。第1弧状凸部13は、筒状本体ガイド10の先端開口10Aの外周面から弧状に突出して第1弧状凹部13aを介して断続して周方向に位置している。第1弧状凸部13は、後記するガイド筒体20の第2弧状凸部21の周方向の隙間となる第2弧状凹部21aを軸線方法に直線的な移動により通過できる大きさで、第2弧状凸部21よりも周方向に長く形成されている。また、第1弧状凹部13aは、第2弧状凸部21を軸線方向に直線的な移動により通過できる周方向の長さを備えている。第1弧状凸部13及び第1弧状凹部13aは、一例として、周方向に3箇所となるように配置されている。第1弧状凸部13は、周方向及び軸線方向における長さを、第2弧状凸部21よりも大きくなるように形成している。
また、図2及び図3で示すように、第1弧状凸部13から後端開口10A側に間隔を空けて段差を設ける段差部13cを周方向に亘って備えている。この段差部13cにより第1弧状凸部13と、段差部13cの間に係合溝部13bが形成される。係合溝部13bは、ガイド筒体20の第2弧状凸部21が周方向に移動できる溝幅に形成されている。そのため、ガイド筒体20の第2弧状凸部21は、係合溝部13bに係合され、その係合溝部13bに沿って周方向に移動することができるようになる。この係合溝部13bは、第1弧状凸部13を形成している筒状本体ガイド10の先端開口10A側における外周面と同一周面である。また、第1弧状凹部13aは、筒状本体ガイド10の先端開口10A側における外周面と同一周面の一部であり、第1弧状凸部13と比較したときに低くなっている状態を示している。そして、段差部13cの外周面には、ガイド筒体20の後端開口20Bの内周面が対面するように位置する。
また、筒状本体ガイド10は、筒外周面に位置決め用の突起M1を設置し、ガイド筒体20との着脱をするときの目印としている。つまり、筒状本体ガイド10の位置決め用の突起M1と、ガイド筒体20の位置決めマークM2と、が整合する位置では、筒状本体ガイド10の第1弧状凸部13と、ガイド筒体20の第2弧状凹部21aと、が対面し、かつ、筒状本体ガイド10の第1弧状凹部13aと、ガイド筒体20の第2弧状凸部21と、が対面する位置となる。そのため、位置決め用の突起M1と、位置決めマークM2と、が整合する位置では、ガイド筒体10を筒状本体ガイド10の軸線方向に移動させて、筒状本体ガイド10の第1弧状凹部13aをガイド筒体10の第2弧状凸部21が通過することができる。そして、通過したガイド筒体10は、第2弧状凸部21が係合溝部13bに沿って筒状本体ガイド10の軸回りに所定角度回転させて変位させることができ、筒状本体ガイド10を筒状本体ガイド10に係合することができる。
なお、筒状本体ガイド10は、穿孔ドリル1との構成の関係から切欠開口部19をスライド用溝11の反対側となる位置に備えている。切欠開口部19は、筒状本体ガイド10がスライドしてその穿孔ドリル1側の端部側の部分と接触して、筒状本体ガイド10の移動を妨げないように形成されている。また、この切欠開口部19の大きさは、回転シャフト2を着脱する際の工具の使用を妨げない大きさに形成されている。
(第3支持管)
図2及び図15に示すように、この筒状本体ガイド10の当接周面16に当接して内包される第3支持管60は、円筒状に形成された筒体の一端の開口側に円環状に形成された第1リブ部61と、筒体の他端の開口側に形成された第2リブ部63と、筒体の内周面に形成されたネジ機構の他方となる雌ネジ部62とを備えている。そして、第1リブ部61には、円環状の少なくとも一箇所(ここでは2か所)を直線状とした回止め部61aを備えている。また、第2リブ部63には、円環状の一部のリブ部分を取り除いてコイルスプリング18の一端側を挿入させるバネ挿入部63aを備えている。なお、回止め部61aは、ここでは、一例として、第2リブ部63において、180度ごとに配置され、互いに対向する位置に形成されている。
第3支持管60は、第2支持管50のネジ機構の一方となる雄ネジ部53がねじ込まれることで、当接周面16の一方の面に第1リブ部61を当接させた状態で、当接周面16を第2支持管50と共に挟み込んで、筒状本体ガイド10内に配置される。なお、第3支持管60は、当接周面16に第1リブ部61を当接させるときに、回止め部61aを回転止片17に当接した状態で配置される。したがって、第3支持管60は、第2支持管50をネジ止めするときに共回りすることがない。また、第3支持管60は、第2リブ部63のバネ挿入部63aからコイルスプリング18の他端側を回しながら差し込むことで、コイルスプリング18の他端側を保持する。
(スライド用溝:スライド側面)
図3及び図14に示すように、筒状本体ガイド10は、スライド用溝11の一方縁側にスライド側面12を備えている。このスライド側面12は、給水管9に接触して筒状本体ガイド10がスライドするように案内する。スライド側面12は、給水管9の直線部分に当接する高さに設定され、スライド用溝の範囲内において設置されている。スライド側面12は、給水管9の外周面に接触する大きさと角度で配置しているため、給水管9の鋭角な部分に当たらないことで、給水管9及びスライド側面12の一方側の偏った摩耗を防ぐことができる。なお、スライド側面12は、給水管9と同等の硬度を有する材質でその当接面が形成されていることがより好ましいが、異なる材質であっても構わない。
(ガイド筒体)
図6から図14に示すように、ガイド筒体20は、その後端開口20B側から筒状本体ガイド10の先端開口10A側に係合機構120を介して着脱自在に取り付けられている。ガイド筒体20は、一例として、先端開口20A側に当接パッド70を着脱自在に取り付けている。ガイド筒体20は、先端開口20A側の内周面20Cに周方向に亘って突出する係止凸部25を備えている。
また、ガイド筒体20は、後端開口20B側の内周面20Cに係合機構120の他方である第2弧状凸部21、及び、第2弧状凸部21の周方向の隙間となる第2弧状凹部21aを備えている。第2弧状凸部21は、ガイド筒体20の後端開口20Bの内周面から弧状に突出して第2弧状凹部21aを介して断続して周方向に配置されている。
第2弧状凸部21は、筒状本体ガイド10の第1弧状凸部13の周方向の隙間となる第1弧状凹部13aを軸線方向に通過できる大きさで、第1弧状凸部13よりも周方向に短い大きさに形成されている。そして、第2弧状凸部21は、筒状本体ガイド10の段差部13cと第1弧状凸部13との間となる係合溝部13bに係合して係合溝部13bに沿って移動できる大きさに形成されている。また、第2弧状凹部21aは、第1弧状凸部13を軸線方向に挿通できる周方向の長さを備えている。第2弧状凸部21は、一例として、第1弧状凸部13よりも、周方向及び軸線方向の長さを小さくなるように形成されている。なお、第2弧状凹部21aは、ガイド筒体20の後端開口10A側における内周面の一部であり、第2弧状凸部13と比較したときに凹んでいる状態を示している。
図10、図11、図13に示すように、ガイド筒体20は、軸線方向の中央側に内周面20Cから縮径する方向に突出して縮径内周面22を備えている。縮径内周面22は、当接パッド70が取り付けられたときに、その当接パッド70の後端部分が接触しないような軸線方向の長さに形成されている。また、縮径内周面22と内周面20Cの間の部分には、ブッシュ30を位置決めする段部22aと、段部22aに隣り合う位置に第1オーリングR1を取り付ける止水溝23と、を備えている。ガイド筒体20には、縮径内周面22の一部を貫通してガイド筒体20の外部に貫通する排出口24aが形成され、排出口24aに排出管24が取り付けられるようになっている。ガイド筒体20は、更に、ブッシュ30と、第1支持管40と、第2支持管50が内包される。
(ブッシュ)
図6、図12及び図15に示すように、ブッシュ30は、ガイド筒体20の段部22aに当接して配置される。ブッシュ30は、縮径内周面22に一定距離を空けて対面して配置されるブッシュ側周面31と、ブッシュ30の一端側でブッシュ側周面31に連続するブッシュ端面32と、ブッシュ30の他端側でブッシュ側周面31から連続してガイド筒体20の内周面20C側に向かって突出する円盤状のブッシュフランジ部33と、ブッシュフランジ部33の先端側を折り曲げて形成したブッシュ支持溝34とを備えている。ブッシュ30は、ここでは、ブッシュフランジ部33の一部が、ガイド筒体20の段部22aに当接した状態で配置されている。
そして、ブッシュ30は、ブッシュ端面32が、その中央に回転シャフト2を回転自在に液密に挿通するシャフト穴32aを有している。ブッシュ30は、ブッシュ端面32の反対側が、ブッシュ側周面31の筒状の内径となるブッシュ開口35が形成されている。ブッシュ30は、シャフト穴32aに回転シャフト2が挿通された状態において、ブッシュ側周面31の内側に内部空間が形成されるように、回転シャフト2とブッシュ側周面31の内側までの間に距離が空くようになっている。また、ブッシュ30は、ブッシュ支持溝34に第1支持管40のフランジ部42を支持している。このブッシュ30は、一例として、ゴム、シリコンゴム、合成シリコンゴム等の弾性部材で形成されている。
(第1支持管40)
図6、図12及び図15に示すように、第1支持管40は、円環状に形成され、一方の開口の外周面に第1支持管40のフランジ部42を備えている。第1支持管40は、一例として、他方の開口から一方の開口に向かうに従って開口を縮径するように周面傾斜面41を備えている。第1支持管40は、ブッシュ30のブッシュ支持溝34にフランジ部42を支持することで、ブッシュ30と連結している。そして、第1支持管40は、ブッシュ30と連結することで回転シャフト2を挿通した状態で同軸上に固定されている。この第1支持管40は、一方の開口及び他方の開口が回転シャフト2に接触することなく回転自在に挿通する大きさに形成されている。第1支持管40は、一例として、金属部材で形成されている。
(第2支持管)
図6、図12及び図15に示すように、第1支持管40は、外周面の少なくとも一部が第2支持管50により覆われるようになる。第2支持管50は、ガイド筒体20の止水溝23に取り付けられた第1オーリングR1に当接する止水フランジ部51を備えている。そして、第2支持管50は、止水フランジ部51から連続して第2オーリングR2を内径側で支持する止水部52を備えると共に、外周面にネジ機構の一方となる雄ネジ部53を備えている。第2支持管50は、止水フランジ部51がガイド筒体20の止水溝23の第1オーリングR1に当接した状態で、雄ネジ部53の端部がガイド筒体20の後端開口20Bの内側となる大きさで形成されている。
第2支持管50は、雄ネジ部53が第3支持管60の雌ネジ部62にねじ込まれることで、筒状本体ガイド10の当接周面16の他方の面に当接し、当接周面16を第3支持管60と挟み込むようにして、ガイド筒体20に内包される位置で、筒状本体ガイド10に支持される。また、第2支持管50は、支持している第2オーリングRの摩擦力により、第1支持管40の外周面が支持されている。そして、第1支持管40のフランジ部42は、ブッシュ30のブッシュ支持溝34に支持されている。
したがって、第3支持管60、第2支持管50、第1支持管40、ブッシュ30に回転シャフト2が挿通されて、回転シャフト2の同軸上に固定されることとなる。つまり、第3支持管60、第2支持管50、第1支持管40、ブッシュ30は、外部から押し付けることで位置を維持する必要がなく、穿孔ガイド機構100の軸線方向で支持されるため、回転シャフト2に偏って接触することがない。
(係合機構)
図14及び図15に示すように、筒状本体ガイド10とガイド筒体20とは、係合機構120を介して着脱自在に係合しており、係合機構120が、係合状態を維持して、ガイド筒体20を筒状本体ガイド10の軸回りに変位自在とすることができるようになっている。つまり、係合機構120は、筒状本体ガイド10の位置決め用の突起M1とガイド筒体20の位置決めマークM2とが整合する位置では、筒状本体ガイド10の第1弧状凸部13と、ガイド筒体20の第2弧状凹部21aとが対面する位置関係となり、かつ、筒状本体ガイド10の第1弧状凹部13aとガイド筒体20の第2弧状凸部21とが対面する位置関係となる。
そのため、突起M1と位置決めマークM2とが整合した状態のまま、ガイド筒体20を筒状本体ガイド10側に軸線方向に押し込むことで、第2弧状凸部21が段差部13cに当接するように移動させる。その状態で、ガイド筒体20を軸回りに所定角度回転させることで、第2弧状凸部21が段差部13cと第1弧状凸部13の間となる係合溝部13bに沿って移動して変位し、筒状本体ガイド10にガイド筒体20を係合することができる。係合機構120は、位置決め用の突起M1と位置決めマークM2とが整合しない位置では、ガイド筒体20を軸線回りに所定角度回転させるように変位させても筒状本体ガイド10の第1弧状凸部13とガイド筒体20の第2弧状凸部とが接触して係合が外れることがなく係合状態を維持してガイド筒体20を軸回りに変位させることができる。この係合機構120は、所謂、キー溝の構成である。
係合機構120は、第1弧状凸部13及び第1弧状凹部13aと、第2弧状凸部21及び第2弧状凹部21aとを、一例として、周方向に3箇所ずつ配置しているが、その数は任意である。なお、ガイド筒体20は、止水溝23に配置した第1オーリングR1に第2支持管50の止水フランジ部51が当接しているので、第1オーリングR1の摩擦力により軸回りに変位させた姿勢を維持することができる。
したがって、ガイド筒体20の排出管24の位置を作業面において変えたい場合には、第1オーリングR1の摩擦力よりも大きな力により作業者がガイド筒体20を筒状本体ガイド10の軸回りに所定角度回転させることで変位させることができる。また、ガイド筒体20は、変位させた姿勢を第1オーリングR1の摩擦力で維持することが可能となる。なお、係合機構120により筒状本体ガイド10に係合するガイド筒体20は、図15に示すように、段差部13cの上面及び第1弧状凸部13の上面にガイド筒体20の後端開口20B側の内周面が当接した状態となる。
(当接パッド)
図12及び図13に示すように、ガイド筒体20は、先端開口20A側の係止凸部25に当接パッド70を取り付けることができる。
当接パッド70は、例えば、ゴム、合成ゴム、CRスポンジ、シリコンゴム等の弾性部材で筒状に形成されている。そして、当接パッド70は、パッド一端開口70Aからパッド他端開口70Bまで中央にコアビット3を挿通することができる貫通穴を備え、パッド外周面71に係止凸部25に係止するパッド係合溝部72を備えている。そのため、当接パッド70は、作業者が変形させた状態で、強制的にガイド筒体20の先端開口20Aから押し込まれて、パッド係合溝部72をガイド筒体20の係止凸部25に係止させている。
前記した構成の穿孔ガイド機構100は、穿孔ドリル1に取り付けられて、潤滑水濾過循環装置200を接続した潤滑水循環穿孔システム300で使用される。
例えば、コンクリート側壁にコアビット3の大きさの穿孔を行う場合には、以下のような操作を行う。なお、コアビット3は、例えば、直径4~18mmと小径の穿孔を行うことが可能となる。回転シャフト2の直径はコアビット3の直径に合わせて、例えば、3.8~17mmのものが使用される
穿孔ドリル1は、初めに、回転シャフト2を連結した供給ドラム8を、先端側に取り付ける。回転シャフト2は、このときには、先端にコアビット3を取り付けていない状態である。そして、第3支持管60のバネ挿入部63aからコイルスプリング18の他端を挿入して第3支持管60のバネ保持面64にコイルスプリング18を保持する。さらに、筒状本体ガイド10の当接周面16を挟み込むように、第3支持管60の雌ネジ部62と第2支持管50の雄ネジ部53とをネジ止めする。第2支持管50は、第3支持管60にネジ止めされた状態では、筒状本体ガイド10側に内包された状態となっており、ガイド筒体20と筒状本体ガイド10とが係合することで、ガイド筒体10でも内包する位置となる。
次に、第2支持管50の止水部52に第2オーリングR2を取り付けて、第1支持管40のフランジ部42をブッシュ30のブッシュ支持溝34に連結した状態とする。そして、ブッシュ30と第1支持管40とを連結した状態のものを、筒状本体ガイド10の先端開口から突出している回転シャフト2に挿通する。さらに、ガイド筒体20の位置決めマークM2を筒状本体ガイド10の位置決め用の突起M1に整合させた状態で、ガイド筒体20の後端開口20B側を、筒状本体ガイド10の先端開口10A側を覆うように配置する。ガイド筒体20は、予め当接パッド70を取り付けている場合には、当接パッド70のパッド一端開口70Aよにも内側となる位置に回転シャフト2の先端が位置して、回転シャフトを挿通する状態となる。
ガイド筒体20の位置決めマークM2が筒状本体ガイド10の位置決め用の突起M1に整合した状態では、ガイド筒体20の第2弧状凸部21と筒状本体ガイド10の第1弧状凹部13aとが対面し、ガイド筒体20の第2弧状凹部21aと筒状本体ガイド10の第1弧状凸部13とが対面している。そのため、ガイド筒体20を筒状本体ガイド10側に押し込んで、ガイド筒体20を筒状本体ガイド10の軸線回りに所定角度回転させることで、ガイド筒体の第2弧状凸部21を筒状本体ガイド10の係合溝部13bに沿って変位させて係合状態を維持するようにする。ガイド筒体20が筒状本体ガイド10に係合された状態では、第2支持管50に第1支持管40が取り付けられた状態で、第1支持管40の一部、第2支持管50、第3支持管60が、筒状本体ガイド10に内包され、かつ、ガイド筒体20に内包された位置関係となっている。
ここで使用されている係合機構120は、キー溝であり、ガイド筒体20を筒状本体ガイド10の軸線回りに変位させても、ガイド筒体20が位置決めマークM2と筒状本体ガイド10の位置決め用の突起M1とが整合する位置以外では、係合状態を維持することができる。つまり、ガイド筒体10の第2弧状凸部21は、筒状本体ガイド10の係合溝部13bに沿って軸回りに変位することができ、係合状態を維持できる状態となる。ガイド筒体20を筒状本体ガイド10に係合させると、回転シャフト2は、ガイド筒体20及び当接パッド70に挿通できる状態となる。
また、筒状本体ガイド10の第1直線ガイドの第2保持部14に第1ガイド棒6をねじ込んで支持すると共に、第2直線ガイドの第2保持部15に第2ガイド棒7をネジ込んで支持する。
そして、第1ガイド棒6を第1直線ガイドの第1保持部4に挿通させると共に、第2ガイド棒7を第2直線ガイドの第1保持部5に挿通させた状態とする。そして、第1ガイド棒6の端部に抜け止め防止用のクリップCPを取り付けると共に、第2ガイド棒7の端部に抜け止め防止用のクリップCPを取り付ける。このとき、コイルスプリング18の一端が供給ドラム8に支持された状態で、回転シャフト2が第3支持管60及び第2支持管50を挿通して筒状本体ガイド10に挿通した状態となっている。
この時、回転シャフト2の先端は、当接パッド70のパッド一端開口70Aの内側に位置する状態となっている。そのため、回転シャフト2の先端にコアビット3を当接パッド70のパッド一端開口70A側から取り付けることができる。そして、潤滑水濾過循環装置200の供給ホースを供給ドラムの給水管9に接続すると共に、排出ホースをガイド筒体20の排出管24に接続する。このように、穿孔ガイド機構100を穿孔ドリル1に装着して潤滑水濾過循環装置200に接続して穿孔作業の準備を行う。
穿孔作業を行う場合には、当接パッド70の先端面を作業面に当接させて、潤滑水濾過循環装置200のスイッチを入れることで、潤滑水を給水管9から回転シャフト2の内側を介してコアビット3に供給する。さらに、穿孔ドリル1のスイッチを入れて回転シャフト2を回転させることでコアビット3を回転させて作業面を穿孔する。また、穿孔作業を行う場合に、例えば、垂直位置(6時方向)に配置された排出管24の位置が邪魔になるような作業面の構造であったときには、ガイド筒体20を筒状本体ガイド10の軸線回りに所定角度回して排出管24の位置を変位(例えば5時方向、あるいは、7時方向)させることで、作業者の姿勢を変えることなく穿孔作業を行い易くすることができる。
ガイド筒体20は、軸線回りに所定角度回転させて変位した場合、その変位した位置に維持された状態となる。その理由として、ガイド筒体20の止水溝23に支持されている第1オーリングR1が第2支持管50の止水フランジ部51に当接している。そのため、第1オーリングR1と止水フランジ部51との摩擦によりガイド筒体20の姿勢を軸線回りに変位させた位置で保持することができる。また、係合機構120により、ガイド筒体20を係合した状態を維持して、ガイド筒体20を筒状本体ガイド10の軸回りに変位することが可能となる。
コアビット3が回転して作業面を穿孔して行くと、コイルスプリング18で作業面側に付勢されている穿孔ガイド機構100は、穿孔ドリル1側に直線ガイド4Aを介して直線的に徐々にスライドする。そして、穿孔ガイド機構100がスライドする場合には、筒状本体ガイド10のスライド用溝11に配置したスライド側面12に沿って給水管9が接触した状態で移動する。このような給水管9がスライド側面12に接触しながらスライドしても、給水管9の鋭角な部分がない外周面に、スライド側面12が当接する大きさと角度で形成されていることから、給水管9又はスライド面12の一方が極端に摩耗することを防止できる。
また、ブッシュ30、第1支持管40、第2支持管50が側面から押圧されていない。すなわち、ブッシュ30及び第1支持管40を支持する第2支持管50と第3支持管60とが筒状本体ガイド10の当接周面16を挟みこむことで支持されている。そのため、ブッシュ30、第1支持管40、第2支持管50が、回転シャフト2に対して同軸上となる姿勢を維持して、ブッシュ30に対する回転シャフト2の回転の摩擦が最小限となる。そのため、ブッシュ30の極端な摩耗状態を防止してスラッジの漏れを抑制することが可能となる。
穿孔作業を行うことで、当接パッドの内周面側とコアビット3との間の空間にスラッジが送り出される。そして、ブッシュ30のブッシュ側周面31と、ガイド筒体20の縮径内周面22との間の空間からスラッジが排出管24に送りだされて排出ホースを介して潤滑水濾過循環装置200に送られる。潤滑水濾過循環装置200に回収されたスラッジは、濾過フィルタを介して濾過され、濾過された潤滑水は、再び、ポンプで給水ホースを介して給水管9に送り出される。
以上説明した構成の穿孔ガイド機構100は、筒状本体ガイド10とガイド筒体20とを金属材料で形成することや、どちらか一方あるいは両方を樹脂材料で形成することとしてもよい。特に、穿孔ガイド機構100の筒状本体ガイド10及びガイド筒体20は、どちらか一方をあるいは両方を樹脂材料で形成することで軽量化を図ることができ、作業者の負担を軽減することが可能となる。また、穿孔ガイド機構100の筒状本体ガイド10とガイド筒体20とを係合する係合機構は、前記したキー溝の機構と同等に係合した姿勢を維持して軸回りに変位させることができる構成であれば、キー溝の構成に限定されるものではない。また、
300 潤滑水循環システム
200 潤滑水濾過循環装置
100 穿孔ガイド機構
120 係合機構
1 穿孔ドリル
2 回転シャフト
3 刃先
4A 直線ガイド
5A 第1直線ガイド
6A 第2直線ガイド
4 第1直線ガイドの第1保持部
5 第2直線ガイドの第1保持部
6 第1ガイド棒
7 第2ガイド棒
8 供給ドラム
9 給水管
9a 給水口
10 筒状本体ガイド
10A 先端開口(筒状本体ガイド)
10B 後端開口(筒状本体ガイド)
11 スライド用溝
12 スライド側面
13 第1弧状凸部:係合機構
13a 第1弧状凹部:係合機構
14 第1直線ガイドの第2保持部
15 第2直線ガイドの第2保持部
16 当接周面
17 回転止片
18 コイルスプリング
20 ガイド筒体
20A 先端開口
20B 後端開口
20C 内周面
21 第2弧状凸部:係合機構
21a 第2弧状凹部:係合機構
22 縮径内周面
23 止水溝
24 排出管
24a 排出口
25 係止凸部
30 ブッシュ
31 ブッシュ側周面
32 ブッシュ端面
32a シャフト穴
33 ブッシュフランジ部
34 ブッシュ支持溝
40 第1支持管
41 内周傾斜面
42 第1支持管のフランジ部
50 第2支持管
51 止水フランジ部
52 止水部
53 雄ネジ部:ネジ機構の一方
60 第3支持管
61 第1リブ部(リブ部)
61a 回止め部
62 雌ネジ部:ネジ機構の他方
63 第2リブ部
63a バネ挿入部
64 バネ保持面
70 当接パッド
70A パッド一端開口
70B パッド他端開口
71 パッド外周面
72 パッド係合溝部
本願発明に係る穿孔ガイド機構は、筒状本体ガイドとガイド筒体とを係合機構を介して軸線方向から着脱自在とすることで、排出管の位置を回転自在に調節でき、作業性を改善することができる。また、穿孔ガイド機構は、筒状本体ガイドとガイド筒体とが軸線方向から着脱自在とすることで、ブッシュを支持する構成を筒状本体ガイド及びガイド筒体の内側で行うことができ、ブッシュを偏芯させることなく所定の位置に保持し続けることによりスラッジの漏れを防止し安定して作業することができる。
図1から図3に示すように、穿孔ドリル1の直線ガイド4Aは、一例として、第1直線ガイド5A及び第2直線ガイド6Aをここでは使用している。そのため、穿孔ドリル1側には、第1直線ガイド5Aの第1ガイド棒6の一端側を保持する第1直線ガイドの第1保持部と、第2直線ガイド6Aの第2ガイド棒7の一端側を保持する第2直線ガイドの第1保持部とが配置されている。第1ガイド棒6は、第1直線ガイドの第1保持部に挿通された状態で、第1ガイド棒6の端部に抜け止め用のクリップCPが取り付けられて第1直線ガイドの第1保持部から抜け止めが防止される。また、第2ガイド棒7は、第2直線ガイドの第1保持部に挿通された状態で、第2ガイド棒7の端部に抜け止め用のクリップCPが取り付けられて、第2直線ガイドの第1保持部からの抜け止めが防止される。なお、クリップCPは、第1ガイド棒6及び第2ガイド棒7のいずれか一方に取り付けられることでも構わない。
また、図2及び図3で示すように、第1弧状凸部13から後端開口10B側に間隔を空けて段差を設ける段差部13cを周方向に亘って備えている。この段差部13cにより第1弧状凸部13と、段差部13cの間に係合溝部13bが形成される。係合溝部13bは、ガイド筒体20の第2弧状凸部21が周方向に移動できる溝幅に形成されている。そのため、ガイド筒体20の第2弧状凸部21は、係合溝部13bに係合され、その係合溝部13bに沿って周方向に移動することができるようになる。この係合溝部13bは、第1弧状凸部13を形成している筒状本体ガイド10の先端開口10A側における外周面と同一周面である。また、第1弧状凹部13aは、筒状本体ガイド10の先端開口10A側における外周面と同一周面の一部であり、第1弧状凸部13と比較したときに低くなっている状態を示している。そして、段差部13cの外周面には、ガイド筒体20の後端開口20Bの内周面が対面するように位置する。
また、筒状本体ガイド10は、筒外周面に位置決め用の突起M1を設置し、ガイド筒体20との着脱をするときの目印としている。つまり、筒状本体ガイド10の位置決め用の突起M1と、ガイド筒体20の位置決めマークM2と、が整合する位置では、筒状本体ガ
イド10の第1弧状凸部13と、ガイド筒体20の第2弧状凹部21aと、が対面し、かつ、筒状本体ガイド10の第1弧状凹部13aと、ガイド筒体20の第2弧状凸部21と、が対面する位置となる。そのため、位置決め用の突起M1と、位置決めマークM2と、が整合する位置では、ガイド筒体20を筒状本体ガイド10の軸線方向に移動させて、筒状本体ガイド10の第1弧状凹部13aをガイド筒体20の第2弧状凸部21が通過することができる。そして、通過したガイド筒体20は、第2弧状凸部21が係合溝部13bに沿って筒状本体ガイド10の軸回りに所定角度回転させて変位させることができ、筒状本体ガイド10を筒状本体ガイド10に係合することができる。
第2弧状凸部21は、筒状本体ガイド10の第1弧状凸部13の周方向の隙間となる第1弧状凹部13aを軸線方向に通過できる大きさで、第1弧状凸部13よりも周方向に短い大きさに形成されている。そして、第2弧状凸部21は、筒状本体ガイド10の段差部13cと第1弧状凸部13との間となる係合溝部13bに係合して係合溝部13bに沿って移動できる大きさに形成されている。また、第2弧状凹部21aは、第1弧状凸部13を軸線方向に挿通できる周方向の長さを備えている。第2弧状凸部21は、一例として、第1弧状凸部13よりも、周方向及び軸線方向の長さを小さくなるように形成されている。なお、第2弧状凹部21aは、ガイド筒体20の後端開口20B側における内周面の一部であり、第2弧状凸部21と比較したときに凹んでいる状態を示している。
(第2支持管)
図6、図12及び図15に示すように、第1支持管40は、外周面の少なくとも一部が第2支持管50により覆われるようになる。第2支持管50は、ガイド筒体20の止水溝23に取り付けられた第1オーリングR1に当接する止水フランジ部51を備えている。そして、第2支持管50は、止水フランジ部51から連続して第2オーリングR2を内径側で支持する止水部52を備えると共に、外周面にネジ機構の一方となる雄ネジ部53を備えている。第2支持管50は、止水フランジ部51がガイド筒体20の止水溝23の第1オーリングR1に当接した状態で、雄ネジ部53の端部がガイド筒体20の後端開口20Bの内側となる大きさで形成されている。
第2支持管50は、雄ネジ部53が第3支持管60の雌ネジ部62にねじ込まれることで、筒状本体ガイド10の当接周面16の他方の面に当接し、当接周面16を第3支持管60と挟み込むようにして、ガイド筒体20に内包される位置で、筒状本体ガイド10に支持される。また、第2支持管50は、支持している第2オーリングR2の摩擦力により、第1支持管40の外周面が支持されている。そして、第1支持管40のフランジ部42は、ブッシュ30のブッシュ支持溝34に支持されている。
穿孔ドリル1は、初めに、回転シャフト2を連結した供給ドラム8を、先端側に取り付ける。回転シャフト2は、このときには、先端にコアビット3を取り付けていない状態である。そして、第3支持管60のバネ挿入部63aからコイルスプリング18の他端を挿入して第3支持管60のバネ保持面64にコイルスプリング18を保持する。さらに、筒状本体ガイド10の当接周面16を挟み込むように、第3支持管60の雌ネジ部62と第2支持管50の雄ネジ部53とをネジ止めする。第2支持管50は、第3支持管60にネジ止めされた状態では、筒状本体ガイド10側に内包された状態となっており、ガイド筒体20と筒状本体ガイド10とが係合することで、ガイド筒体20でも内包する位置となる。
次に、第2支持管50の止水部52に第2オーリングR2を取り付けて、第1支持管40のフランジ部42をブッシュ30のブッシュ支持溝34に連結した状態とする。そして、ブッシュ30と第1支持管40とを連結した状態のものを、筒状本体ガイド10の先端開口から突出している回転シャフト2に挿通する。さらに、ガイド筒体20の位置決めマークM2を筒状本体ガイド10の位置決め用の突起M1に整合させた状態で、ガイド筒体20の後端開口20B側を、筒状本体ガイド10の先端開口10A側を覆うように配置する。ガイド筒体20は、予め当接パッド70を取り付けている場合には、当接パッド70のパッド一端開口70Aよりも内側となる位置に回転シャフト2の先端が位置して、回転シャフトを挿通する状態となる。
ここで使用されている係合機構120は、キー溝であり、ガイド筒体20を筒状本体ガイド10の軸線回りに変位させても、ガイド筒体20が位置決めマークM2と筒状本体ガイド10の位置決め用の突起M1とが整合する位置以外では、係合状態を維持することができる。つまり、ガイド筒体20の第2弧状凸部21は、筒状本体ガイド10の係合溝部13bに沿って軸回りに変位することができ、係合状態を維持できる状態となる。ガイド筒体20を筒状本体ガイド10に係合させると、回転シャフト2は、ガイド筒体20及び当接パッド70に挿通できる状態となる。
コアビット3が回転して作業面を穿孔して行くと、コイルスプリング18で作業面側に付勢されている穿孔ガイド機構100は、穿孔ドリル1側に直線ガイド4Aを介して直線的に徐々にスライドする。そして、穿孔ガイド機構100がスライドする場合には、筒状本体ガイド10のスライド用溝11に配置したスライド側面12に沿って給水管9が接触した状態で移動する。このような給水管9がスライド側面12に接触しながらスライドしても、給水管9の鋭角な部分がない外周面に、スライド側面12が当接する大きさと角度で形成されていることから、給水管9又はスライド側面12の一方が極端に摩耗することを防止できる。
以上説明した構成の穿孔ガイド機構100は、筒状本体ガイド10とガイド筒体20とを金属材料で形成することや、どちらか一方あるいは両方を樹脂材料で形成することとしてもよい。特に、穿孔ガイド機構100の筒状本体ガイド10及びガイド筒体20は、どちらか一方をあるいは両方を樹脂材料で形成することで軽量化を図ることができ、作業者の負担を軽減することが可能となる。また、穿孔ガイド機構100の筒状本体ガイド10とガイド筒体20とを係合する係合機構は、前記したキー溝の機構と同等に係合した姿勢を維持して軸回りに変位させることができる構成であれば、キー溝の構成に限定されるものではない

Claims (10)

  1. 穿孔する刃先に連続する回転シャフト内の流路を介して潤滑水が供給されると共に、供給した潤滑水及び穿孔時に発生する削りかすが混じるスラッジを回収ろ過して再び前記潤滑水として循環させるシステムで使用される穿孔ドリルの穿孔ガイド機構において、
    前記穿孔ガイド機構は、前記穿孔ドリル側に配置されて、前記回転シャフト内に潤滑水を供給する給水管が接続される供給口を有する供給ドラムに対向すると共に、前記回転シャフトを挿通する筒状本体ガイドと、
    前記筒状本体ガイドに係合機構を介して軸線方向から着脱自在に取り付けられ、前記回転シャフトを挿通するガイド筒体と、を備え、
    前記ガイド筒体は、外周面に前記スラッジを排出する排出管を接続すると共に、当該ガイド筒体の後端開口側に係合機構の一方を有し
    前記筒状本体ガイドは、当該筒状本体ガイドの先端開口側に前記係合機構の他方を有し、
    前記係合機構は、前記ガイド筒体と前記筒状本体ガイドとを着脱自在に係合すると共に、係合状態を維持して、前記ガイド筒体を前記筒状本体ガイドの軸回りに変位自在とする、穿孔ガイド機構。
  2. 前記係合機構は、前記ガイド筒体の後端開口側となる筒内周面に断続して周方向に突出する第1弧状凸部を備えると共に、前記筒状本体ガイドの先端開口側となる筒外周面に断続して周方向に突出する第2弧状凸部とを備え、
    前記第1弧状凸部及び前記第2弧状凸部の一方は、断続する隙間よりも大きくなるように周方向に連続する長さを有し、
    前記第1弧状凸部及び前記第2弧状凸部の他方は、一方の前記断続する隙間よりも小さくなるように周方向に連続する長さを有する請求項1に記載の穿孔ガイド機構。
  3. 前記筒状本体ガイドは、内周面に突出して周方向に当接周面を有し、
    前記当接周面の一方の面に当接するリブ部、及び、内周面に雌ネジ部を有する第3支持管と、前記当接周面の他方の面に当接して前記雌ネジ部にねじ込まれる雄ネジ部を有する第2支持管と、前記第2支持管の内周面に支持される第1支持管と、前記第1支持管の一端側を支持するブッシュと、が前記回転シャフトを挿通して前記回転シャフトの同軸上に配置され、
    前記ガイド筒体は、前記ブッシュを覆うように前記筒状本体ガイドに前記係合機構を介して係合されている請求項1に記載の穿孔ガイド機構。
  4. 前記第2支持管は、前記ガイド筒体の内周面に形成した止水溝に配置される第1オーリングに当接する止水フランジ部と、前記第1支持管の外側周面に当接する第2オーリングを保持するように前記止水フランジ部から連続して形成される止水部と、を備える、請求項3に記載の穿孔ガイド機構。
  5. 前記ガイド筒体は、内周面から縮径するように突出する縮径内周面を有し、
    前記ブッシュは、前記縮径内周面に対面してブッシュ側周面が配置され、ブッシュフランジ部に対面して配置される前記第1支持管のフランジ部を、前記ブッシュフランジ部の先端側のブッシュ支持溝34によって連結し、前記回転シャフトと同軸上に固定される請求項3に記載の穿孔ガイド機構。
  6. 前記筒状本体ガイドは、前記穿孔ドリルと当該筒状本体ガイドの間に配置され前記回転シャフトの長手方向に沿って案内する直線ガイドの保持部を備えると共に、前記直線ガイドで案内される当該筒状本体ガイドの移動範囲に亘って前記潤滑水の給水管が移動できるように配置したスライド用溝と、を備え、
    前記スライド用溝は、前記給水管の外周面に接触するスライド側面を、前記スライド用溝の範囲内で備える請求項1に記載の穿孔ガイド機構。
  7. 前記ガイド筒体は、前記回転シャフトの刃先を挿通させる共に、穿孔する作業面に当接する当接パッドを先端開口側に着脱自在に取り付ける係止凸部を先端開口側の内周面に有する請求項1に記載の穿孔ガイド機構。
  8. 前記第3支持管は、円環状に形成される前記リブ部の少なくとも一箇所を直線状とした回止め部を備え、
    前記筒状本体ガイドは、前記当接周面に当接する第3支持管のリブ部の回止め部に当接する回止片を内周面に備える請求項3に記載の穿孔ガイド機構。
  9. 前記直線ガイドは、前記回転シャフトの長手方向に沿って配置される第1直線ガイドと、前記第1直線ガイドに沿って離隔して平行に配置される第2直線ガイドと、を備え、
    前記筒状本体ガイドと、前記供給ドラムとの間にコイルスプリングを備え、前記コイルスプリングが前記筒状本体ガイドを常に前記ガイド筒体側に付勢する請求項6に記載の穿孔ガイド機構。
  10. 前記筒状本体ガイド及び前記ガイド筒体は、樹脂材料で形成されている請求項1に記載の穿孔ガイド機構。
JP2022165443A 2022-10-14 2022-10-14 穿孔ガイド機構 Pending JP2024058221A (ja)

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