JP2024057864A - 通信制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コアネットワークに対する影響を与えることなく、ネットワークノードを認証することが可能な通信制御方法を提供する。【解決手段】一態様に係る通信制御方法は、セルラ通信システムで用いる通信制御方法である。前記通信制御方法は、基地局が、ネットワークノードに割り当てたネットワークノード識別子を運用管理装置へ送信するステップを有する。また、前記通信制御方法は、ネットワークノードが、ネットワークノード識別子を運用管理装置へ送信するステップを有する。更に、前記通信制御方法は、運用管理装置が、基地局から受信したネットワークノード識別子とネットワークノードから受信したネットワークノード識別子とに基づいて、ネットワークノードの認証を行うステップを有する。【選択図】図10

Description

本発明は、セルラ通信システムに用いる通信制御方法に関する。
セルラ通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(Third Generation Partnership Project)(登録商標。以下同じ。)において、IAB(Integrated Access and Backhaul)ノードと呼ばれる新たな中継ノードの導入が検討されている(例えば、非特許文献1参照)。1又は複数の中継ノードが、基地局とユーザ装置との間の通信に介在し、この通信に対する中継を行う。
3GPP TS 38.300 V17.2.0(2022-09)
本開示は、コアネットワークに対する影響を与えることなく、ネットワークノードを認証することが可能な通信制御方法を提供する。
第1の態様に係る通信制御方法は、セルラ通信システムで用いる通信制御方法である。前記通信制御方法は、基地局が、ネットワークノードに割り当てたネットワークノード識別子を運用管理装置へ送信するステップを有する。また、前記通信制御方法は、ネットワークノードが、ネットワークノード識別子を運用管理装置へ送信するステップを有する。更に、前記通信制御方法は、運用管理装置が、基地局から受信したネットワークノード識別子とネットワークノードから受信したネットワークノード識別子とに基づいて、ネットワークノードの認証を行うステップを有する。
図1は、一実施形態に係るセルラ通信システムの構成例を示す図である。 図2は、IABノードと親ノード(Parent nodes)と子ノード(Child nodes)との関係を示す図である。 図3は、一実施形態に係るgNB(基地局)の構成例を示す図である。 図4は、一実施形態に係るIABノード(中継ノード)の構成例を示す図である。 図5は、一実施形態に係るUE(ユーザ装置)の構成例を示す図である。 図6は、IAB-MTのRRC接続及びNAS接続に関するプロトコルスタックの例を示す図である。 図7は、F1-Uプロトコルに関するプロトコルスタックの例を示す図である。 図8は、F1-Cプロトコルに関するプロトコルスタックの例を示す図である。 図9は、第1実施形態に係るOAM(運用管理装置)の構成例を表す図である。 図10は、第1実施形態に係る動作例を表す図である。
図面を参照しながら、実施形態に係るセルラ通信システムについて説明する。図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
[第1実施形態]
(セルラ通信システムの構成)
一実施形態に係るセルラ通信システムの構成例について説明する。一実施形態に係るセルラ通信システム1は3GPPの5Gシステムである。具体的には、セルラ通信システム1における無線アクセス方式は、5Gの無線アクセス方式であるNR(New Radio)である。但し、セルラ通信システム1には、LTE(Long Term Evolution)が少なくとも部分的に適用されてもよい。また、セルラ通信システム1は、6Gなど、将来のセルラ通信システムも適用されてよい。
図1は、一実施形態に係るセルラ通信システム1の構成例を示す図である。
図1に示すように、セルラ通信システム1は、5Gコアネットワーク(5GC)10と、ユーザ装置(UE:User Equipment)100、基地局装置(以下、「基地局」と称する場合がある。)200-1,200-2、及びIABノード300-1,300-2を有する。基地局200は、gNBと呼ばれる場合がある。
以下において、基地局200がNR基地局である一例について主として説明するが、基地局200がLTE基地局(すなわち、eNB)であってもよい。
なお、以下において、基地局200-1,200-2をgNB200(又は基地局200)、IABノード300-1,300-2をIABノード300とそれぞれ称する場合がある。
5GC10は、AMF(Access and Mobility Management Function)11及びUPF(User Plane Function)12を有する。AMF11は、UE100に対する各種モビリティ制御等を行う装置である。AMF11は、NAS(Non-Access Stratum)シグナリングを用いてUE100と通信することにより、UE100が在圏するエリアの情報を管理する。UPF12は、ユーザデータの転送制御等を行う装置である。
各gNB200は、固定の無線通信ノードであって、1又は複数のセルを管理する。セルは、無線通信エリアの最小単位を示す用語として用いられる。セルは、UE100との無線通信を行う機能又はリソースを示す用語として用いられることがある。1つのセルは1つのキャリア周波数に属する。以下では、セルと基地局とを区別しないで用いる場合がある。
各gNB200は、NGインターフェイスと呼ばれるインターフェイスを介して5GC10と相互に接続される。図1において、5GC10に接続された2つのgNB200-1及びgNB200-2を例示している。
各gNB200は、集約ユニット(CU:Central Unit)と分散ユニット(DU:Distributed Unit)とに分割されていてもよい。CU及びDUは、F1インターフェイスと呼ばれるインターフェイスを介して相互に接続される。F1プロトコルは、CUとDUとの間の通信プロトコルであって、制御プレーンのプロトコルであるF1-CプロトコルとユーザプレーンのプロトコルであるF1-Uプロトコルとがある。
セルラ通信システム1は、バックホールにNRを用いてNRアクセスの無線中継を可能とするIABをサポートする。ドナーgNB200-1(又はドナーノード。以下、「ドナーノード」と称する場合がある。)は、ネットワーク側のNRバックホールの終端ノードであり、IABをサポートする追加機能を備えたドナー基地局である。バックホールは、複数のホップ(すなわち、複数のIABノード300)を介するマルチホップが可能である。
図1において、IABノード300-1がドナーノード200-1と無線で接続し、IABノード300-2がIABノード300-1と無線で接続し、F1プロトコルが2つのバックホールホップで伝送される一例を示している。
UE100は、セルとの無線通信を行う移動可能な無線通信装置である。UE100は、gNB200又はIABノード300との無線通信を行う装置であればどのような装置であってもよい。例えば、UE100は、携帯電話端末やタブレット端末、ノートPC、センサ若しくはセンサに設けられる装置、車両若しくは車両に設けられる装置、飛行体若しくは飛行体に設けられる装置である。UE100は、アクセスリンクを介してIABノード300又はgNB200に無線で接続する。図1において、UE100がIABノード300-2と無線で接続される一例を示している。UE100は、IABノード300-2及びIABノード300-1を介してドナーノード200-1と間接的に通信する。
図2は、IABノード300と親ノード(Parent nodes)と子ノード(Child nodes)との関係例を示す図である。
図2に示すように、各IABノード300は、基地局機能部に相当するIAB-DUとユーザ装置機能部に相当するIAB-MT(Mobile Termination)とを有する。
IAB-MTのNR Uu無線インターフェイス上の隣接ノード(すなわち、上位ノード)は、親ノードと呼ばれる。親ノードは、親IABノード又はドナーノード200のDUである。IAB-MTと親ノードとの間の無線リンクは、バックホールリンク(BHリンク)と呼ばれる。図2において、IABノード300の親ノードがIABノード300-P1及び300-P2である一例を示している。なお、親ノードへ向かう方向は、アップストリーム(upstream)と呼ばれる。UE100から見て、UE100の上位ノードは親ノードに該当し得る。
IAB-DUのNRアクセスインターフェイス上の隣接ノード(すなわち、下位ノード)は、子ノードと呼ばれる。IAB-DUは、gNB200と同様に、セルを管理する。IAB-DUは、UE100及び下位のIABノードへのNR Uu無線インターフェイスを終端する。IAB-DUは、ドナーノード200-1のCUへのF1プロトコルをサポートする。図2において、IABノード300の子ノードがIABノード300-C1~300-C3である一例を示しているが、IABノード300の子ノードにUE100が含まれてもよい。なお、子ノードへ向かう方向は、ダウンストリーム(downstream)と呼ばれる。
また、1つ又は複数のホップを介して、ドナーノード200に接続されている全てのIABノード300は、ドナーノード200をルートとする有向非巡回グラフ(DAG:Directed Acyclic Graph)トポロジ(以下、「トポロジ」と称する場合がある。)を形成する。このトポロジにおいて、図2に示すように、IAB-DUのインターフェイス上の隣り合うノードが子ノード、IAB-MTのインターフェイス上の隣り合うノードが親ノードとなる。ドナーノード200は、例えば、IABトポロジのリソース、トポロジ、ルート管理などを集中的に行う。ドナーノード200は、バックホールリンクとアクセスリンクのネットワークを介して、UE100に対して、ネットワークアクセスを提供するgNBである。
(基地局の構成)
次に、実施形態に係る基地局であるgNB200の構成について説明する。図3は、gNB200の構成例を示す図である。図3に示すように、gNB200は、無線通信部210と、ネットワーク通信部220と、制御部230とを有する。
無線通信部210は、UE100との無線通信及びIABノード300との無線通信を行う。無線通信部210は、受信部211及び送信部212を有する。受信部211は、制御部230の制御下で各種の受信を行う。受信部211はアンテナを含み、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換(ダウンコンバート)して制御部230に出力する。送信部212は、制御部230の制御下で各種の送信を行う。送信部212はアンテナを含み、制御部230が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換(アップコンバート)してアンテナから送信する。
ネットワーク通信部220は、5GC10との有線通信(又は無線通信)及び隣接する他のgNB200との有線通信(又は無線通信)を行う。ネットワーク通信部220は、受信部221及び送信部222を有する。受信部221は、制御部230の制御下で各種の受信を行う。受信部221は、外部から信号を受信して受信信号を制御部230に出力する。送信部222は、制御部230の制御下で各種の送信を行う。送信部222は、制御部230が出力する送信信号を外部に送信する。
制御部230は、gNB200における各種の制御を行う。制御部230は、少なくとも1つのメモリと、メモリと電気的に接続された少なくとも1つのプロセッサとを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に用いられる情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンドプロセッサとCPUとを含んでもよい。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行う。CPUは、メモリに記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行う。プロセッサは、後述する各レイヤの処理を行う。なお、制御部230は、以下に示す各実施形態において、gNB200における各処理又は各動作を行ってもよい。
(中継ノードの構成)
次に、実施形態に係る中継ノード(又は中継ノード装置。以下、「中継ノード」と称する場合がある。)であるIABノード300の構成について説明する。図4は、IABノード300の構成例を示す図である。図4に示すように、IABノード300は、無線通信部310と、制御部320とを有する。IABノード300は、無線通信部310を複数有していてもよい。
無線通信部310は、gNB200との無線通信(BHリンク)及びUE100との無線通信(アクセスリンク)を行う。BHリンク通信用の無線通信部310とアクセスリンク通信用の無線通信部310とが別々に設けられていてもよい。
無線通信部310は、受信部311及び送信部312を有する。受信部311は、制御部320の制御下で各種の受信を行う。受信部311はアンテナを含み、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換(ダウンコンバート)して制御部320に出力する。送信部312は、制御部320の制御下で各種の送信を行う。送信部312はアンテナを含み、制御部320が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換(アップコンバート)してアンテナから送信する。
制御部320は、IABノード300における各種の制御を行う。制御部320は、少なくとも1つのメモリと、メモリと電気的に接続された少なくとも1つのプロセッサとを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に用いられる情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンドプロセッサ及びCPUを含んでもよい。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行う。CPUは、メモリに記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行う。プロセッサは、後述する各レイヤの処理を行う。なお、制御部320は、以下に示す各実施形態において、IABノード300における各処理又は各動作を行ってもよい。
(ユーザ装置の構成)
次に、実施形態に係るユーザ装置であるUE100の構成について説明する。図5は、UE100の構成例を示す図である。図5に示すように、UE100は、無線通信部110と、制御部120とを有する。
無線通信部110は、アクセスリンクにおける無線通信、すなわち、gNB200との無線通信及びIABノード300との無線通信を行う。また、無線通信部110は、サイドリンクにおける無線通信、すなわち、他のUE100との無線通信を行ってもよい。無線通信部110は、受信部111及び送信部112を有する。受信部111は、制御部120の制御下で各種の受信を行う。受信部111はアンテナを含み、アンテナが受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換(ダウンコンバート)して制御部120に出力する。送信部112は、制御部120の制御下で各種の送信を行う。送信部112はアンテナを含み、制御部120が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換(アップコンバート)してアンテナから送信する。
制御部120は、UE100における各種の制御を行う。制御部120は、少なくとも1つのメモリと、メモリと電気的に接続された少なくとも1つのプロセッサとを含む。メモリは、プロセッサにより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に用いられる情報を記憶する。プロセッサは、ベースバンドプロセッサ及びCPUを含んでもよい。ベースバンドプロセッサは、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号等を行う。CPUは、メモリに記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行う。プロセッサは、後述する各レイヤの処理を行う。なお、制御部120は、以下に示す各実施形態において、UE100における各処理を行うようにしてもよい。
(プロトコルスタックの構成)
次に、実施形態に係るプロトコルスタックの構成について説明する。図6は、IAB-MTのRRC接続及びNAS接続に関するプロトコルスタックの例を示す図である。
図6に示すように、IABノード300-2のIAB-MTは、物理(PHY)レイヤと、MAC(Medium Access Control)レイヤと、RLC(Radio Link Control)レイヤと、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤと、RRC(Radio Resource Control)レイヤと、NAS(Non-Access Stratum)レイヤとを有する。
PHYレイヤは、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。IABノード300-2のIAB-MTのPHYレイヤとIABノード300-1のIAB-DUのPHYレイヤとの間では、物理チャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。
MACレイヤは、データの優先制御、ハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理、及びランダムアクセスプロシージャ等を行う。IABノード300-2のIAB-MTのMACレイヤとIABノード300-1のIAB-DUのMACレイヤとの間では、トランスポートチャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。IAB-DUのMACレイヤはスケジューラを含む。スケジューラは、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式(MCS))及び割当リソースブロックを決定する。
RLCレイヤは、MACレイヤ及びPHYレイヤの機能を利用してデータを受信側のRLCレイヤに伝送する。IABノード300-2のIAB-MTのRLCレイヤとIABノード300-1のIAB-DUのRLCレイヤとの間では、論理チャネルを介してデータ及び制御情報が伝送される。
PDCPレイヤは、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。IABノード300-2のIAB-MTのPDCPレイヤとドナーノード200のPDCPレイヤとの間では、無線ベアラを介してデータ及び制御情報が伝送される。
RRCレイヤは、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。IABノード300-2のIAB-MTのRRCレイヤとドナーノード200のRRCレイヤとの間では、各種設定のためのRRCシグナリングが伝送される。ドナーノード200とのRRC接続がある場合、IAB-MTはRRCコネクティッド状態である。ドナーノード200とのRRC接続がない場合、IAB-MTはRRCアイドル状態である。
RRCレイヤの上位に位置するNASレイヤは、セッション管理及びモビリティ管理等を行う。IABノード300-2のIAB-MTのNASレイヤとAMF11との間では、NASシグナリングが伝送される。
図7は、F1-Uプロトコルに関するプロトコルスタックを示す図である。図8は、F1-Cプロトコルに関するプロトコルスタックを示す図である。ここでは、ドナーノード200がCU及びDUに分割されている一例を示す。
図7に示すように、IABノード300-2のIAB-MT、IABノード300-1のIAB-DU、IABノード300-1のIAB-MT、及びドナーノード200のDUの各々は、RLCレイヤの上位レイヤとしてBAP(Backhaul Adaptation Protocol)レイヤを有する。BAPレイヤは、ルーティング処理及びベアラマッピング・デマッピング処理を行うレイヤである。バックホールでは、IPレイヤがBAPレイヤを介して伝送されることにより、複数のホップでのルーティングが可能になる。
各バックホールリンクにおいて、BAPレイヤのPDU(Protocol Data Unit)は、バックホールRLCチャネル(BH NR RLCチャネル)によって伝送される。各BHリンクで複数のバックホールRLCチャネルを構成することにより、トラフィックの優先順位付け及びQoS制御が可能である。BAP PDUとバックホールRLCチャネルとの対応付けは、各IABノード300のBAPレイヤ及びドナーノード200のBAPレイヤによって実行される。
図8に示すように、F1-Cプロトコルのプロトコルスタックは、図7に示すGTP-Uレイヤ及びUDPレイヤに代えて、F1APレイヤ及びSCTPレイヤを有する。
なお、以下においては、IABのIAB-DUとIAB-MTで行われる処理又は動作について、単に「IAB」の処理又は動作として説明する場合がある。例えば、IABノード300-1のIAB-DUが、IABノード300-2のIAB-MTへBAPレイヤのメッセージを送信することを、IABノード300-1がIABノード300-2へ、当該メッセージを送信するものとして説明する。また、ドナーノード200のDU又はCUの処理又は動作についても、単に「ドナーノード」の処理又は動作として説明する場合がある。
また、アップストリーム方向とアップリンク(UL)方向とを区別しないで用いる場合がある。更に、ダウンストリーム方向とダウンリンク(DL)方向とを区別しないで用いる場合がある。
(移動IABノード)
現在、3GPPでは、移動IABノード(mobile IAB node)の導入に向けた検討が開始されている。移動IABノードとは、例えば、移動しているIABノードである。移動IABノードは、移動可能なIABノードであってもよい。或いは、移動IABノードは、移動する能力を有するIABノードであってもよい。或いは、移動IABノードは、現在静止しているものの、将来移動することが確実な(又は将来移動することが予想される)IABノードであってもよい。
移動IABノードによって、例えば、移動IABノード配下のUE100が移動IABノードの移動に伴って移動しながら、移動IABノードからサービスの提供を受けることが可能となる。例えば、乗り物に乗車しているユーザ(又はUE100)が、乗り物に設置された移動IABノードを介して、サービスの提供を受けるケースなどが想定される。
一方、移動IABノードに対して、移動することがないIABノードも存在する。このようなIABノードを、中間IABノード(intermediate IAB node)と称する場合がある。中間IABノードは、例えば、移動しないIABノードである。或いは、中間IABノードは、静止したIABノードでもよい。中間IABノードは、静止IABノード(stationary IAB node)であってもよい。或いは、中間IABノードは、設置場所に設置されたまま静止した(又は移動しない)IABノードであってもよい。或いは、中間IABノードは、移動することなく静止したIABノードであってもよい。中間IABノードは、固定IABノードであってもよい。
移動IABノードは、中間IABノードに接続することもできる。また、移動IABノードは、ドナーノード200に接続することもできる。移動IABノードは、移動(migration又はハンドオーバ)により接続先を変更することも可能である。接続元は、中間IABノードでもよいし、ドナーノード200でもよい。また、接続先は、中間IABノードでもよいし、ドナーノード200でもよい。
なお、以下では、移動IABノードの移動(migration)と、移動IABノードのハンドオーバ(handover)とを区別しないで用いる場合がある。
また、以下では、移動IABノードは、「mobile IAB node」であってもよいし、「migrating IAB node」であってもよい。いずれの場合も、移動IABノードと表記する場合がある。
更に、以下では、IABノードと移動IABノードと中間IABノードとを区別しないで用いる場合がある。IABノードは、移動IABノードでもよいし、中間IABノードでもよい。
(第1実施形態に係る通信制御方法)
第1実施形態では、IABノード300の認証について説明する。
IABノード300の認証は、CN(Core Network)(又は5GC10)において行われる。すなわち、IABノード300は、ドナーノード200とのRRC接続を確立すると、IABノードによって接続を確立したことを示す情報要素(iab-NodeIndication)を含むRRC設定完了(RRCSetupComplete)メッセージを、ドナーノード200のCU(IAB-donor-CU)へ送信する。ドナーノード200のCUは、IABノード300をサポートできるAMF11を選択し、当該AMF11へ、初期UEメッセージ(INITIAL UE MESSAGE)を送信する。当該AMF11は、初期UEメッセージを受信したことに応じて、IABノード300の認証プロシージャを実行する。このように、IABノード300の認証は、CN(例えばAMF11)において行われる。
一方、3GPPでは、ネットワーク制御リピータ(NCR:Network-controlled repeater)の認証について議論されている(例えば、R2-2208890)。NCRは、UE100とgNB200間で送受信される無線信号の増幅及び送信(amplifiy-and-forwarding)を制御する装置である。NCRについても、CNにおいて認証が行われたり、或いは、gNB200において認証が行われたり、運用管理装置(OAM:Operations, Administration and Maintenance)において認証が行われるケースについても議論されている。
一般に、NCR又はIABノード300などのネットワークノードが、新たにネットワークに導入される場合、CN側において、設定変更などが行われる場合がある。このような設定変更などは、CNに影響を与え、コスト、労力、及び時間がかかることから、CNを運用するオペレータへの負担になる場合がある。
そこで、第1実施形態では、CNに対する影響を与えることなく、ネットワークノードを認証できるようにすることを目的としている。
そのため、第1実施形態では、第1に、基地局(例えばドナーノード200又はgNB200)が、ネットワークノード(例えばIABノード300)に割り当てたネットワークノード識別子を運用管理装置(例えばOAM)へ送信する。第2に、ネットワークノードが、ネットワークノード識別子を運用管理装置へ送信する。第3に、運用管理装置が、基地局から受信したネットワークノード識別子とネットワークノードから受信したネットワークノード識別子とに基づいて、ネットワークノードの認証を行う。
このように、ネットワークノードの認証がCNではなく、OAMで行われるため、CNに対する影響を与えることなくネットワークノードを認証することが可能となる。その際、OAMでは、基地局から受信したネットワークノード識別子とネットワークノードから受信したネットワークノード識別子とに基づいて、ネットワークノードの認証を行っているため、複雑な処理を行うことなく容易にネットワークノードの認証を行うことができる。
なお、ネットワークノードは、セルラ通信システム1に接続可能なノードのことである。ネットワークノードは、IABノード300でもよいし、NCRでもよい。また、ネットワークノードは、反射板(RIS:Reconfigurable Intelligent Surfaces)でもよい。RISは、UE100とgNB200との間で送受信される無線信号の反射及び/又は透過を制御するノードである。第1実施形態では、ネットワークノードの一例として、IABノード300について主に説明する。NCRとRISの例はその他の例で説明する。
(OAMの構成例)
第1実施形態では、IABノード300の認証がOAMにおいて行われる。
OAMは、セルラ通信システム1における各ノードの運用、保守、及び管理を行う運用管理装置である。OAMは、gNB200(又はドナーノード200。以下では、gNB200とドナーノード200とを区別しない場合は、gNB200と称する場合がある。)に対して、代替カバレッジ設定(alternative coverage configuration)を行うためのデータ又は情報などを保持してもよい。OAMは、gNB200における各種機能を実現するためのソフトウェアを保持し、gNB200からの要求に応じて、当該ソフトウェアをgNB200へ送信(ダウンロード)してもよい。また、OAMは、セルラ通信システム1における各ノードで取得したログデータを保持してもよい。
ここで、OAMの構成例について説明する。
図9は、第1実施形態に係るOAM500の構成例を表す図である。図9に示すように、OAM500は、ネットワーク通信部510と制御部520とを有する。
ネットワーク通信部510は、gNB200(又はドナーノード200)と有線通信(又は無線通信)を行う。ネットワーク通信部510は、受信部511及び送信部512を有する。受信部511は、制御部520の制御の下で各種の受信を行う。受信部511は、gNB200(又はドナーノード200)から送信された信号を受信して受信信号を制御部520へ出力する。送信部512は、制御部520の制御下で各種の送信を行う。送信部512は、制御部520から出力する送信信号をgNB200(又はドナーノード200)へ送信する。
制御部520は、OAM500における各種の制御を行う。制御部520は、少なくとも1つのメモリと、メモリと電気的に接続された少なくとも1つのプロセッサとを含む。メモリは、プロセッサのより実行されるプログラム、及びプロセッサによる処理に用いられる情報を記憶する。プロセッサは、CPUを含んでもよい。CPUは、メモリに記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行う。なお、制御部520は、以下で説明するOAM500における各処理又は各動作を行ってもよい。
なお、gNB200(又はドナーノード200)とOAM500とは、所定のアプリケーションレイヤのメッセージ(又は信号)を交換してもよいし、専用レイヤ(例えばOAMレイヤ)のメッセージ(又は信号)を交換してもよい。
(第1実施形態に係る動作例)
次に、第1実施形態に係る動作例について説明する。
図10は、第1実施形態に係る動作例を表す図である。なお、図10において、OAM500として、IABノードOAM(IAB-node-OAM)500-Iと、ドナーOAM(IAB-donor-OAM)500-Dとの2つのOAMが含まれる。IABノードOAM500-Iは、IABノード300用のOAMである。また、ドナーOAM500-Dは、ドナーノード200用のOAMである。IABノードOAM500-IとドナーOAM500-Dとは、ドナーノード200に接続される。IABノードOAM500-IとドナーOAM500-Dとは、同一の構成であってもよく、図9により示されてもよい。
図10に示すように、ステップS10において、ドナーノード(IAB-donor)200は、ドナーOAM500-Dにログインする。これにより、例えば、ドナーノード200は、信頼できるドナーノードとして、ドナーOAM500-Dへのアクセスが可能となる。なお、ドナーOAM500-Dがドナーノード200にログインしてもよい。
ステップS11において、IABノード300のIAB-MTは、ドナーノード200のCUに対して、ランダムアクセスプロシージャを実行する。この際、ドナーノード200のCUは、一時C-RNTI(Temporary C-RNTI)をIABノード300のIAB-MTに割り当て、当該一時C-RNTIを含むランダムアクセス応答(RAR:Random Access Response)(Msg2)メッセージを、IABノード300のIAB-MTへ送信する。IABノード300のIAB-MTは、一時C-RNTIを用いて、RRC設定要求(RRCSetupRequest)(Msg3)の受信に成功すると、当該一時C-RNTIを、C-RNTIに昇格させる。C-RNTIは、IABノード300のIAB-MTを他のIAB-MTと識別する識別子として用いられる。具体的には、C-RNTは、IABノード300のIAB-MTにおいて、RRC接続を識別したり、自身宛てのスケジューリング情報を受信したりするために用いられる。C-RNTIは、ネットワークノード(第1実施形態ではIABノード300)を識別するネットワークノード識別子の一例である。
ステップS12において、ドナーノード200は、初期UE(INITIAL UE)メッセージをAMF11へ送信する。ステップS11のRRC設定完了メッセージと初期UEメッセージとにより、IABノード300からAMF11へ、登録要求(REGISTRATION REQUEST)メッセージ(NASメッセージ)が送信される。登録要求メッセージは、IABノード300のネットワークへの登録を要求するメッセージである。
ステップS13において、AMF11は、IABノード300の登録を認めると、登録許可(REGISTRATION ACCEPT)メッセージ(NASメッセージ)を含む初期コンテキスト設定要求(INITIAL CONTEXT SETUP REQUEST)メッセージをドナーノード200へ送信する。なお、初期コンテキスト設定要求メッセージは、ドナーノード200においてUEコンテキスト(IABノード300のIAB-MTのコンテキスト)を確立するために用いられるメッセージである。
ステップS14において、IABノード300のIAB-MTとドナーノード200のCUとは、ASセキュリティモードコマンド(AS security command)プロシージャを実行して、RRCメッセージの暗号化(又は復号化)を行うことができるようにする。また、IABノード300のIAB-MTとドナーノード200のCUとは、ASセキュリティモードコマンドプロシージャを成功させた後、UE能力転送(UE Capability transfer)プロシージャを実行し、IABノード300のIAB-MTの能力情報(UE Capability Information)をドナーノード200のCUへ送信する。そして、ドナーノード200のCUは、RRC再設定(RRCReconfiguration)メッセージをIABノード300のIAB-MTへ送信する。RRC再設定メッセージには、AMF11からの登録許可メッセージ(ステップS13)が含まれる。このとき、ドナーノード200のCUは、IABノード300に対する設定情報(例えば、BAPレイヤの設定情報(BAP Configuration))を含むことなく、RRC再設定メッセージを送信する。
ステップS15において、ドナーノード200は、初期コンテキスト設定要求メッセージ(ステップS13)に対する応答メッセージ(初期コンテキスト設定応答(INITIAL CONTEXT SETUP RESPONSE)メッセージ)をAMF11へ送信する。
ステップS16において、ドナーノード200は、IABノード300のIAB-MTへ割り当てたC-RNTIをドナーOAM500-Dへ送信する。実際には、ドナーノード200は、一時C-RNTIをIABノード300のIAB-MTへ割り当てることになるが、一時C-RNTIは、当該IAB-MTにおいて、RRC設定(RRCSetup)メッセージの正常な受信によりC-RNTIへと昇格されるため、ドナーノード200が当該IAB-MTへC-RNTIを割り当てたとみなしてもよい。なお、ドナーノード200は、ステップS11におけるRRC設定(RRCSetup)メッセージ(Msg4)を送信した直後に、当該C-RNTIをドナーOAM500-Dへ送信してもよい。ドナーノード200は、所定のメッセージを利用して、当該C-RNTIをドナーOAM500-Dへ送信してもよい。
ステップS17において、IABノード300のIAB-MTとAMF11との間にはPDUセッションが確立される。
ステップS18において、IABノード300のIAB-MTは、IABノードOAM500-Iにログインする。これにより、IABノード300のIAB-MTは、信頼できるIAB-MTとして、IABノードOAM500-Iへのアクセスが可能となる。IABノードOAM500-IがIABノード300のIAB-MTへログインしてもよい。
ステップS19において、IABノード300のIAB-MTは、自身に割り当てられたC-RNTI(ステップS11)と、セルグローバル識別子(NCGI:NR Cell Global Identifier)とをIABノードOAM500-Iへ送信する。NCGIは、例えば、異なる通信事業者の移動体通信網におけるセルであっても一意にセルを識別することが可能なセルIDである。NCGIは、公衆陸上移動体通信網(PLMN:Public Land Mobile Network)IDと、NRセルID(NCI:NR Cell ID)とから構成される。また、NCIは、gNB IDとセルIDとから構成される。NCGIに含まれるgNB IDは、ドナーOAM500-Dが認証結果を送信する送信先として利用される。
なお、IABノード300のIAB-MTは、C-RNTIとNCGIとともに、認証付加情報を、IABノードOAM500-Iへ送信してもよい。第1実施形態では、IABノード300のIAB-MTの認証の際に、C-RNTIが用いられるが、C-RNTIとともに、当該IAB-MTの認証に用いられる情報が、認証付加情報である。認証付加情報は、当該IAB-MTの国際加入者識別番号(IMSI:International Mobile Subscriber Identity)でもよい。或いは、認証付加情報は、ベンダ固有IDでもよい。ベンダ固有IDは、当該IABノード300の製造番号でもよいし、パスワードであってもよい。
IABノード300のIAB-MTは、C-RNTIとNCGIと(更に認証付加情報と)を、RRCメッセージを利用してドナーノード200へ送信してもよい。また、ドナーノード200は、C-RNTIとNCGIと(更に認証付加情報と)を、所定のメッセージを利用して、IABノードOAM500-Iへ送信してもよい。C-RNTIとNCGIと(更に認証付加情報と)は、OAMコンテナに含まれて送信されてもよい。
ステップS20において、IABノードOAM500-Iは、C-RNTIとNCGIと(更に認証付加情報と)をIABノード300から受信したことに応じて、受信したC-RNTIとNCGIと(更に認証付加情報と)を、ドナーOAM500-Dへ送信する。IABノードOAM500-Iは、所定のメッセージを利用して、受信したC-RNTIとNCGIと(更に認証付加情報と)を、ドナーOAM500-Dへ送信してもよい。
ステップS21において、ドナーOAM500-Dは、ドナーノード200から受信したC-RNTI(ステップS16)と、IABノード300から受信したC-RNTI(ステップS19及びステップS20)とに基づいて、IABノード300のIAB-MTに対する認証を行う。具体的には、ドナーOAM500-Dは、ドナーノード200から受信したC-RNTIとIABノード300から受信したC-RNTIとが一致すれば、当該IAB-MTを認証する(又は認証OK)と判定する。一方、ドナーOAM500-Dは、ドナーノード200から受信したC-RNTIとIABノード300から受信したC-RNTIとが一致しなければ、当該IAB-MTを認証しない(又は認証NG)と判定する。ドナーOAM500-Dは、認証付加情報として、当該IAB-MTのIMSIを用いる場合は、ドナーOAM500-Dに事前に登録した当該IAB-MTのIMSIと比較(又は照合)して一致するか否かにより、当該IAB-MTの認証を行ってもよい。ドナーOAM500-Dは、認証付加情報として、ベンダ固有IDを用いる場合も、事前に登録したベンダ固有IDと比較(又は照合)して一致するか否かにより、当該IAB-MTの認証を行ってもよい。
ステップS22において、ドナーOAM500-Dは、ドナーノード200へ認証結果を送信する。ドナーOAM500-Dは、ステップS20で受信したNCGIに含まれるgNB IDに基づいて、認証結果の送信先として、ドナーノード200を一意に決定できる。ドナーOAM500-Dは、認証結果とともに、NCGIを送信してもよい。ドナーOAM500-Dは、所定のメッセージを利用して、認証結果をドナーノード200へ送信してもよい。認証結果として、ドナーOAM500-DがIABノード300のIAB-MTを認証したものとして、以下説明する。
ステップS23において、ドナーノード200は、IABノード300のIAB-MTを認証したことを表す認証結果を受信したことに応じて、IABノード300のIAB-MTに対する設定を行う。具体的には、ドナーノード200のCUは、BAPレイヤの設定情報(BAP Configuration)を含むRRC再設定(RRCReconfiguration)メッセージを、IABノード300のIAB-MTへ送信する。当該IAB-MTは、当該設定情報を自身に設定し、ドナーノード200との通信を行う。
(第1実施形態に係る他の例1)
第1実施形態では、ネットワークノードとして、IABノードを例にして説明したが、これに限定されない。ネットワークノードとしては、上述したNCRでもよい。この場合も、ネットワークノード識別子は、gNB200がNCRに割り当てたC-RNTIであってもよい。
図10は、ネットワークノードがNCRの場合の動作例を表してもよい。この場合、IABノード300がNCRとなり、ドナーノード200がgNB200となる。また、IABノードOAM500-IがNCR OAMとなり、ドナーOAM500-DがgNB OAMとなる。
図10に示すように、gNB200は、ランダムアクセスプロシージャの際にNCRに割り当てたC-RNTIを、gNB OAMへ送信する(ステップS16)。また、NCRも、当該C-RNTIとNCGIとを、NCR OAMを介して、gNB OAMへ送信する(ステップS19及びステップS20)。gNB OAMでは、gNB200から受信したC-RNTIと、NCRから受信したC-RNTIとが一致すれは、NCRを認証し、gNB200から受信したC-RNTIと、NCRから受信したC-RNTIとが一致しなければ、NCRを認証しないと判定できる(ステップS21)。そして、gNB OAMは、認証結果を、gNB200へ送信する(ステップS22)。gNB200は、NCRを認証する認証結果を得たときは、NCRに対する設定を行う(ステップS23)。
(第1実施形態に係る他の例2)
ネットワークノードの例として、上述したRISであってもよい。この場合も、ネットワークノード識別子は、gNB200がRISに割り当てたC-RNTIであってもよい。
図10は、ネットワークノードがNCRの場合の動作例を表してもよい。この場合、IABノード300がNCRとなり、ドナーノード200がgNB200となる。また、IABノードOAM500-IがRIS OAMとなり、ドナーOAM500-DがgNB OAMとなる。
図10に示すように、gNB200は、ランダムアクセスプロシージャの際にRISに割り当てたC-RNTIを、gNB OAMへ送信する(ステップS16)。また、RISも、当該C-RNTIとNCGIとを、RIS OAMを介して、gNB OAMへ送信する(ステップS19及びステップS20)。gNB OAMでは、gNB200から受信したC-RNTIと、RISから受信したC-RNTIとが一致すれは、RISを認証し、NB200から受信したC-RNTIと、RSIから受信したC-RNTIとが一致しなければ、RISを認証しないと判定できる(ステップS21)。そして、gNB OAMは、認証結果を、gNB200へ送信する(ステップS22)。gNB200は、RISを認証する認証結果を得たときは、RISに対する設定を行う(ステップS23)。
(第1実施形態に係る他の例3)
第1実施形態では、OAMについて、IABノードOAM500-IとドナーOAM500-Dの2つのOAMによる例を説明したが、OAMは1つでもよい。この場合、例えば、図10に示す動作例において、IABノードOAM500-Iをなくして、ドナーOAM500-Dを1つのOAM500とすることで、第1実施形態と同様に実施してもよい。この場合、IABノード300は、C-RNTIとNCGIとを、OAM500へ直接送信すればよい(ステップS19及びステップS20)。OAMが1つの例は、ネットワークノードがNCRの場合(第1実施形態に係る他の例1)も、ネットワークノードがRISの場合(第1実施形態に係る他の例2)もいずれも適用可能である。
[その他の実施形態]
IABノード300又はgNB200(又はドナーノード200)が行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等の記録媒体であってもよい。
また、IABノード300又はgNB200(又はドナーノード200)が行う各処理を実行する回路を集積化し、IABノード300又はgNB200(又はドナーノード200)の少なくとも一部を半導体集積回路(チップセット、SoC)として構成してもよい。
以上、図面を参照して一実施形態について詳しく説明したが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。また、各実施形態、各動作例、又は各処理は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせることも可能である。
(付記)
(付記1)
セルラ通信システムで用いられる通信制御方法であって、
基地局が、ネットワークノードに割り当てたネットワークノード識別子を運用管理装置へ送信するステップと、
前記ネットワークノードが、前記ネットワークノード識別子を前記運用管理装置へ送信するステップと、
前記運用管理装置が、前記基地局から受信した前記ネットワークノード識別子と前記ネットワークノードから受信した前記ネットワークノード識別子とに基づいて、前記ネットワークノードの認証を行うステップ、を含む
通信制御方法。
(付記2)
前記認証を行うステップは、前記運用管理装置が、前記基地局から受信した前記ネットワークノード識別子と前記ネットワークノードから受信した前記ネットワークノード識別子とが一致すれば、前記ネットワークノードを認証すると判定し、前記基地局から受信した前記ネットワークノード識別子と前記ネットワークノードから受信した前記ネットワークノード識別子とが一致しなければ、前記ネットワークノードを認証しないと判定するステップを含む
付記1記載の通信制御方法。
(付記3)
前記ネットワークノードが送信するステップは、前記ネットワークノードが、前記ネットワークノード識別子とセルグローバル識別子とを前記運用管理装置へ送信するステップを含み、
前記運用管理装置が、前記セルグローバル識別子に含まれる前記基地局の識別子に基づいて、認証結果を前記基地局へ送信するステップ、を更に有する
付記1又は付記2記載の通信制御方法。
(付記4)
前記基地局が、前記ネットワークノードを認証する前記認証結果を受信したことに応じて、前記ネットワークノードに対する設定を行うステップ、を更に有する
付記1乃至付記3のいずれかに記載の通信制御方法。
(付記5)
前記ネットワークノード識別子と前記セルグローバル識別子とを前記運用管理装置へ送信するステップは、前記ネットワークノードが、前記ネットワークノード識別子と前記セルグローバル識別子とともに、認証付加情報を前記運用管理装置へ送信するステップを含み、
前記判定するステップは、前記認証付加情報に基づいて前記判定を行うステップを含み、
前記認証付加情報は、前記ネットワークノードの加入者識別子又はベンダ固有識別子である
付記1乃至付記4のいずれかに記載の通信制御方法。
(付記6)
前記ネットワークノードは中継ノードであり、前記ネットワークノード識別子はC-RNTIであり、前記基地局はドナーノードである
付記1乃至付記5のいずれかに記載の通信制御方法。
(付記7)
前記ネットワークノードは無線信号の増幅及び送信を制御するネットワーク制御リピータ(NCR)であり、前記ネットワークノード識別子はC-RNTIである
付記1乃至付記6のいずれかに記載の通信制御方法。
(付記8)
前記ネットワークノードは無線信号の反射及び/又は透過を制御する反射板(RIS)であり、前記ネットワークノード識別子はC-RNTIである
付記1乃至付記7のいずれかに記載の通信制御方法。
1 :移動通信システム 10 :5GC
11 :AMF 100 :UE
110 :無線通信部 130 :制御部
200 :ドナーノード(gNB) 210 :無線通信部
220 :ネットワーク通信部 230 :制御部
300 :IABノード 310 :無線通信部
320 :制御部 500 :OAM
510 :ネットワーク通信部 520 :制御部

Claims (8)

  1. セルラ通信システムで用いられる通信制御方法であって、
    基地局が、ネットワークノードに割り当てたネットワークノード識別子を運用管理装置へ送信するステップと、
    前記ネットワークノードが、前記ネットワークノード識別子を前記運用管理装置へ送信するステップと、
    前記運用管理装置が、前記基地局から受信した前記ネットワークノード識別子と前記ネットワークノードから受信した前記ネットワークノード識別子とに基づいて、前記ネットワークノードの認証を行うステップ、を含む
    通信制御方法。
  2. 前記認証を行うステップは、前記運用管理装置が、前記基地局から受信した前記ネットワークノード識別子と前記ネットワークノードから受信した前記ネットワークノード識別子とが一致すれば、前記ネットワークノードを認証すると判定し、前記基地局から受信した前記ネットワークノード識別子と前記ネットワークノードから受信した前記ネットワークノード識別子とが一致しなければ、前記ネットワークノードを認証しないと判定するステップを含む
    請求項1記載の通信制御方法。
  3. 前記ネットワークノードが送信するステップは、前記ネットワークノードが、前記ネットワークノード識別子とセルグローバル識別子とを前記運用管理装置へ送信するステップを含み、
    前記運用管理装置が、前記セルグローバル識別子に含まれる前記基地局の識別子に基づいて、認証結果を前記基地局へ送信するステップ、を更に有する
    請求項2記載の通信制御方法。
  4. 前記基地局が、前記ネットワークノードを認証する前記認証結果を受信したことに応じて、前記ネットワークノードに対する設定を行うステップ、を更に有する
    請求項3記載の通信制御方法。
  5. 前記ネットワークノード識別子と前記セルグローバル識別子とを前記運用管理装置へ送信するステップは、前記ネットワークノードが、前記ネットワークノード識別子と前記セルグローバル識別子とともに、認証付加情報を前記運用管理装置へ送信するステップを含み、
    前記判定するステップは、前記認証付加情報に基づいて前記判定を行うステップを含み、
    前記認証付加情報は、前記ネットワークノードの加入者識別子又はベンダ固有識別子である
    請求項3記載の通信制御方法。
  6. 前記ネットワークノードは中継ノードであり、前記ネットワークノード識別子はC-RNTIであり、前記基地局はドナーノードである
    請求項1記載の通信制御方法。
  7. 前記ネットワークノードは無線信号の増幅及び送信を制御するネットワーク制御リピータ(NCR)であり、前記ネットワークノード識別子はC-RNTIである
    請求項1記載の通信制御方法。
  8. 前記ネットワークノードは無線信号の反射及び/又は透過を制御する反射板(RIS)であり、前記ネットワークノード識別子はC-RNTIである
    請求項1記載の通信制御方法。
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