JP2024057278A - 駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高調波重畳制御の実行の有無を適正なタイミングで判定することができる駆動装置を提供する。【解決手段】駆動装置1は、モータ10と、複数のスイッチング素子のスイッチングにより前記モータを駆動するインバータ12と、モータのトルク指令に基づいて、d軸、q軸の電圧指令を設定し、d軸、q軸の電圧指令に基づいてインバータを制御する制御装置30とを備え、制御装置30は、高調波成分を除外したd軸、q軸の電圧指令と入力電圧とに基づいて、電圧利用率を算出する電圧利用率算出部32と、電圧利用率算出部により算出された電圧利用率に基づいて、高調波重畳制御を実行するか否かを判定する判定部34と、判定部により高調波重畳制御を実行しないと判定されたことを条件に、d軸、q軸の電圧指令を変換することで、インバータの制御をPWM制御から矩形制御に切り替える切替部36と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、駆動装置に関する。
従来、モータと、複数のスイッチング素子のスイッチングによりモータを駆動するインバータと、モータのトルク指令に基づいてd軸、q軸の電圧指令を設定し、d軸、q軸の電圧指令に基づいてインバータを制御する制御装置とを備える駆動装置が知られている。例えば、特許文献1には、制御装置が複数のスイッチング素子のスイッチングにおけるデッドタイム中のモータの電圧変動を打ち消すためのデッドタイム対応項を含んでモータのトルクリプルを打ち消すようにフィードフォワード項を設定し、フィードフォワード項を用いてd軸、q軸の電圧指令を設定する構成が記載されている。
特許第6760197号公報
ところで、従来の技術において、変調域の高調波成分を低減することを目的として、高調波重畳制御を実行する場合がある。ここで、一般に、高調波重畳制御の実行の有無を判定する際には電圧利用率が参照される。この場合、電圧利用率の算出に用いる電圧指令が高調波成分を含むとすると、高調波成分に起因して電圧利用率の振幅が変動し、高調波重畳制御の実行の有無を適正なタイミングで判定できない虞があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、高調波重畳制御の実行の有無を適正なタイミングで判定することができる駆動装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する駆動装置は、モータと、複数のスイッチング素子のスイッチングにより前記モータを駆動するインバータと、前記モータのトルク指令に基づいて、d軸、q軸の電圧指令を設定し、前記d軸、q軸の電圧指令に基づいて前記インバータを制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、高調波成分を除外した前記d軸、q軸の電圧指令と入力電圧とに基づいて、電圧利用率を算出する電圧利用率算出部と、前記電圧利用率算出部により算出された電圧利用率に基づいて、高調波重畳制御を実行するか否かを判定する判定部と、前記判定部により高調波重畳制御を実行しないと判定されたことを条件に、前記d軸、q軸の電圧指令を変換することで、前記インバータの制御をPWM制御から矩形制御に切り替える切替部と、を有する。
本発明によれば、高調波重畳制御の実行の有無を適正なタイミングで判定することができる。
駆動装置の概略構成を示す図である。 モータの駆動制御の処理内容を示すフローチャートである。 高調波重畳実行判定処理の処理内容を示すフローチャートである。 フィードフォワード項の設定処理の処理内容を示すフローチャートである。 フィードフォワード項の設定処理の処理内容を示すフローチャートである。
以下、本発明の駆動装置を具体化した一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、駆動装置1は、電動車両に搭載され、例えば、モータ10と、インバータ12と、バッテリ14と、制御装置30とを備える。
モータ10は、例えば、永久磁石が埋め込まれた回転子と、三相コイルが巻回された固定子とを備える。モータ10は、回転子の回転に伴う駆動力を駆動軸に伝達する。
インバータ12は、例えば、6つのスイッチング素子の一例としてのトランジスタ20と、6つのトランジスタ20の各々に並列に接続された6つのダイオード22とを有する。6つのトランジスタ20の各々は、電力ライン24の正極側ラインと負極側ラインとに対してソース側とシンク側となるように2個ずつペアで配置されている。ソース側のトランジスタ20は上アームと称され、シンク側のトランジスタ20は下アームと称される。また、6つのトランジスタ20のうち、対となるトランジスタ20同士の接続点の各々には、モータ10の三相コイル(U相、V相、W相のコイル)の各々が接続されている。インバータ12は、6つのトランジスタ20の各々のスイッチングによりモータ10を駆動する。
バッテリ14は、例えば、リチウムイオン電池やニッケル水素二次電池により構成されており、電力ライン24を介してインバータ12に接続されている。電力ライン24の正極側ラインと負極側ラインとには、コンデンサ26が取り付けられている。
制御装置30は、電子制御装置により構成されており、例えば、電圧利用率算出部32と、判定部34と、切替部36とを備える。
電圧利用率算出部32は、例えば、インバータ12に送信した電圧指令と、インバータ12に入力される入力電圧とに基づいて、電圧利用率を算出する。
判定部34は、例えば、電圧利用率算出部32により算出された電圧利用率に基づいて、高調波重畳制御を実行するか否かを判定する。判定部34は、例えば、電圧利用率算出部32により算出された電圧利用率が停止閾値よりも大きい場合、高調波重畳制御を実行しないと判定する。判定部34は、例えば、電圧利用率算出部32により算出された電圧利用率が実行閾値よりも小さい場合、高調波重畳制御を実行すると判定する。実行閾値は、停止閾値よりも小さい値である。
切替部36は、例えば、判定部34により高調波重畳制御を実行しないと判定されたことを条件に、インバータ12の制御をPWM制御から過変調制御に切り替える。切替部36は、例えば、電圧利用率算出部32により算出された電圧利用率が停止閾値未満である場合、インバータ12の制御としてPWM制御を実行する。一方、切替部36は、例えば、電圧利用率算出部32により算出された電圧利用率が停止閾値まで上昇した場合、インバータ12の制御をPWM制御から過変調制御に切り替える。そして、切替部36は、インバータ12の制御を過変調制御に切り替えてから、電圧利用率算出部32により算出された電圧利用率が更に上昇した場合、インバータ12の制御を過変調制御から矩形制御に切り替える。
次に、制御装置30により実行 されるモータ10の駆動制御について説明する。モータ10の駆動制御は、例えば、所定の周期で繰り返し実行される。
図2に示すように、制御装置30は、まず、高調波重畳実行判定処理を実行する(ステップS10)。
図3に示すように、制御装置30は、高調波重畳実行判定処理においては、まず、電圧利用率算出部32により算出された電圧利用率が停止閾値よりも大きいか否かを判定する(ステップS11)。
制御装置30は、電圧利用率算出部32により算出された電圧利用率が停止閾値よりも大きいと判定したときには(ステップS11=YES)、高調波重畳実施状態を「停止」状態とし(ステップS12)、図3に示す高調波重畳実行判定処理を終了する。
一方、制御装置30は、電圧利用率算出部32により算出された電圧利用率が停止閾値以下であるときには(ステップS11=NO)、電圧利用率算出部32により算出された電圧利用率が実行閾値未満であるか否かを判定する(ステップS13)。
制御装置30は、電圧利用率算出部32により算出された電圧利用率が実行閾値未満であると判定したときには(ステップS13=YES)、高調波重畳実施状態を「実行」状態とし(ステップS14)、図3に示す高調波重畳実行判定処理を終了する。
一方、制御装置30は、電圧利用率算出部32により算出された電圧利用率が実行閾値以上であると判定したときには(ステップS13=NO)、高調波重畳実施状態を維持し、図3に示す高調波重畳実行判定処理を終了する。
図2に戻り、次に、制御装置30は、モータ10の電気角θe、回転数Nm、U相、V相の電流lu,lv、トルク指令Tm*、コンデンサ26の電圧VHに関するデータを取得する(ステップS20)。
次に、制御装置30は、モータ10の三相コイルのU相、V相、W相に流れる電流lu,lv,lwの総和を値0として、モータ10の電気角θeを用いて、U相、V相の電流lu,lvをd軸、q軸の電流ld,lqに座標変換(3相―2相変換)する(ステップS30)。
次に、制御装置30は、ステップS20において取得したモータ10のトルク指令Tm*に基づいて、d軸、q軸の電流指令id*,Iq*の基本値としての基本電流指令Idtmp,Iqtmpを算出する(ステップS40)。制御装置30は、例えば、モータ10のトルク指令Tm*とd軸、q軸の基本電流指令Idtmp,Iqtmpとを対応付けた電流指令設定用マップを参照して、モータ10のトルク指令Tm*に対応するd軸、q軸の基本電流指令Idtmp,Iqtmpを算出する。
次に、制御装置30は、ステップS20において取得したモータ10の回転数Nmに基づいて、電気角補償量Δθeを算出する(ステップS50)。電気角補償量Δθeは、ステップS20において取得した電気角θeと、制御装置30からPWM信号をインバータ12に出力するための実際の電気角θeとのずれを補償するためのパラメータである。
次に、制御装置30は、ステップS20において取得した電気角θeに対し、ステップS50において算出した電気角補償量Δθeを加えることで、モータ10の予測電気角θeesを算出する(ステップS60)。
次に、制御装置30は、ステップS60において算出したモータ10の予測電気角θeesと、ステップS20において取得したモータ10のトルク指令Tm*とに基づいて、基本補正係数kitmpを算出する(ステップS70)。基本補正係数kitmpは、d軸、q軸の基本電流指令Idtmp,Iqtmpの補正に用いられる補正係数kiの基本値である。制御装置30は、例えば、モータ10の予測電気角θeesと、モータ10のトルク指令Tm*と、基本補正係数kitmpとを対応付けた基本補正係数設定用マップを参照して、モータ10の予測電気角θees、および、モータ10のトルク指令Tm*に対応する基本補正係数kitmpを算出する。
次に、制御装置30は、モータ10のトルク指令Tm*とモータ10の回転数Nmとの積として得られる要求パワーPm*に基づいて、減衰係数δを算出する(ステップS80)。
次に、制御装置30は、ステップS70において算出した基本補正係数kitmpと、ステップS80において算出した減衰係数δとに基づいて、補正係数kiを算出する(ステップS90)。
次に、制御装置30は、ステップS90において算出した補正係数kiをステップS40において算出したd軸、q軸の基本電流指令Idtmp,Iqtmpに積算することで、d軸、q軸の電流指令Id*,Iq*を算出する(ステップS100)。
次に、制御装置30は、ステップS100において算出したd軸、q軸の電流指令Id*,Iq*に基づいて、d軸、q軸の電圧指令Vd*,Vq*のフィードバック項(FB項)Vdfb,Vqfbを算出する(ステップS110)。
次に、制御装置30は、d軸、q軸の電圧指令Vd*,Vq*のフィードフォワード項(FF項)の算出処理を実行する(ステップS120)。図4及び図5は、フィードフォワード項(FF項)の算出処理の一例を示すフローチャートである。
図4に示す例では、制御装置30は、まず、インバータ12の各相の上下アームのデッドタイム中のモータ10の電圧のずれ、すなわち、デッドタイム中のモータ10の電圧変動を打ち消すためのデッドタイム対応項Vdff_dt,Vqff_dtを算出する(ステップS121)。
次に、制御装置30は、ステップS60において算出したモータ10の予測電気角θeesと、ステップS20において取得したモータ10のトルク指令Tm*とに基づいて、モータ10の磁束・リラクタンスに依存する磁束・リラクタンス項Vdff_LΦ,Vqff_LΦを算出する(ステップS122)。
次に、制御装置30は、ステップS60において算出したモータ10の予測電気角θeesと、ステップS20において取得したモータ10のトルク指令Tm*と、ステップS20において取得したモータ10の回転数Nmとに基づいて、d軸、q軸の電圧指令Vd*,Vq*のフィードフォワード項Vdff,Vqffを算出する(ステップS123)。
次に、制御装置30は、ステップS121において算出したデッドタイム対応項Vdff_dt,Vqff_dtと、ステップS123において算出したd軸、q軸の電圧指令Vd*,Vq*のフィードフォワード項Vdff,Vqffとの和に対し、ステップS80において算出した減衰係数δを積算することで、d軸、q軸の電圧指令Vd*,Vq*のフィードフォワード項の最終項Vdff2,Vqff2を算出する(ステップS124)。
次に、制御装置30は、ステップS124において算出したd軸、q軸の電圧指令Vd*,Vq*のフィードフォワード項の最終項Vdff2,Vqff2からステップS122において算出した磁束・リラクタンス項Vdff_LΦ,Vqff_LΦとステップS80において算出した減衰係数δとの積であるフィードフォワード項の高調波成分Vdff_LΦ*δ,Vqff_LΦ*δを減算することで、電圧利用率演算用のd軸、q軸の電圧指令Vd*,Vq*のフィードフォワード項Vdff_dr,Vqff_drを算出し(ステップS124)、図4に示すフィードフォワード項の算出処理を終了する。
図5に示す例では、制御装置30は、まず、インバータ12の各相の上下アームのデッドタイム中のモータ10の相電圧のずれ、すなわち、デッドタイム中のモータ10の電圧変動を打ち消すためのデッドタイム対応項Vdff_dt,Vqff_dtを算出する(ステップS121A)。
次に、制御装置30は、ステップS60において算出したモータ10の予測電気角θeesと、ステップS20において取得したモータ10のトルク指令Tm*とに基づいて、モータ10の磁束・リラクタンスに依存する磁束・リラクタンス項Vdff_LΦ,Vqff_LΦを算出する(ステップS122A)。
次に、制御装置30は、ステップS100において算出したd軸、q軸の電流指令Id*,Iq*に対し、ステップS20において取得したモータ10の抵抗値を積算することで、モータ10の抵抗値に依存する抵抗項Vdff_R,Vqff_Rを算出する(ステップS123A)。
次に、制御装置30は、ステップS121Aにおいて算出したデッドタイム対応項Vdff_dt,Vqff_dtと、ステップS122Aにおいて算出した磁束・リラクタンス項Vdff_LΦ,Vqff_LΦと、ステップS123Aにおいて算出した抵抗項Vdff_R,Vqff_Rとの和に対し、ステップS80において算出した減衰係数δを積算することで、d軸、q軸の電圧指令Vd*,Vq*のフィードフォワード項の最終項Vdff2,Vqff2を算出する(ステップS124A)。
次に、制御装置30は、ステップS124Aにおいて算出したd軸、q軸の電圧指令Vd*,Vq*のフィードフォワード項の最終項Vdff2,Vqff2から、ステップS122Aにおいて算出した磁束・リラクタンス項Vdff_LΦ,Vqff_LΦとステップS80において算出した減衰係数δとの積であるフィードフォワード項の高調波成分Vdff_LΦ*δ,Vqff_LΦ*δを減算することで、電圧利用率演算用のd軸、q軸の電圧指令Vd*,Vq*のフィードフォワード項Vdff_dr,Vqff_drを算出し(ステップS125A)、図5に示すフィードフォワード項の算出処理を終了する。
図2に戻り、次に、制御装置30は、ステップS110において算出したフィードバック項Vdfb,Vqfbと、ステップS120において算出したフィードフォワード項Vdff,Vqffとを足し合わせることで、d軸、q軸の電圧指令Vd*,Vq*を算出する(ステップS130)。
次に、制御装置30は、ステップS125またはステップS125Aにおいて算出した電圧利用率演算用のd軸、q軸の電圧指令Vd*,Vq*のフィードフォワード項Vdff_dr,Vqff_drと、電圧利用率演算用のd軸、q軸の電圧指令Vd*,Vq*のフィードバック項Vdfb_i,Vqfb_iとを足し合わせることで、電圧利用率演算用のd軸、q軸の電圧指令Vd_vr,Vq_vrを算出する(ステップS140)。
次に、制御装置30は、ステップS140において算出した電圧利用率演算用のd軸、q軸の電圧指令Vd_vr,Vq_vrと、インバータ12に入力される入力電圧とに基づいて、電圧利用率を算出する(ステップS150)。
次に、制御装置30は、ステップS150において算出したd軸、q軸の電圧指令Vd*,Vq*と、ステップS60において算出したモータ10の予測電気角θeesとに基づいて、d軸、q軸の電圧指令Vd*,Vq*をU相、V相、W相の電圧指令Vu*,Vv*,Vw*に座標変換(2相-3相変換)する(ステップS160)。
次に、制御装置30は、ステップS160において座標変換したU相、V相、W相の電圧指令Vu*,Vv*,Vw*をインバータ12のトランジスタ20をスイッチングするためのPWM信号または矩形信号に変換し、このPWM信号または矩形信号をインバータ12に出力する(ステップS170)。これにより、インバータ12の制御としてPWM制御または矩形制御が行なわれる。
次に、本実施形態に係る駆動装置1の作用について説明する。
一般に、駆動装置1は、モータ10が高回転または高トルクになると、電圧利用率が高くなり、PWM制御ではモータ10に印加することができる電圧の大きさに限界があるため、より大きい電圧をモータ10に印加するために矩形制御を移行させる。ここで、モータ10のトルクリプルを低減することを目的として、高調波重畳制御を実行する際に、モータ10の電圧指令に高調波を重畳させると、モータ10の電圧指令および電圧利用率が高調波成分に応じて変動する。そのため、上述のように、モータ10の制御を矩形制御に移行した際に、モータに流れる電流が過電流となることを回避することを目的として、モータ10の電圧指令および電圧利用率の変動分だけ、高調波重畳制御を停止させるか否かを判定する際の閾値にマージンを設けることが必要となる。その結果、駆動装置1は、モータ10がPWM制御から矩形制御に移行するよりも前のタイミングで高調波重畳制御が停止することとなり、結果として、高調波重畳制御の実行領域が狭まることとなる。
この点、本実施形態によれば、制御装置30は、電圧利用率の算出に際し、高調波成分を除外した電圧指令を用いる。これにより、高調波重畳制御を実行する際に、電圧利用率が高調波成分に応じて変動することが無くなるため、高調波重畳制御を停止させるか否かを判定する際の閾値にマージンを設けることが不要となる。その結果、駆動装置1は、高調波重畳制御の実行の有無を適正なタイミングで判定することが可能となる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。即ち、各実施形態に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、各実施形態が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、各実施形態は例示であり、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換又は組み合わせが可能であることは言うまでもなく、これらも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
1…駆動装置、10…モータ、12…インバータ、14…バッテリ、20…トランジスタ、22…ダイオード、24…電力ライン、26…コンデンサ、30…制御装置、32…電圧利用率算出部、34…判定部、36…切替部。

Claims (1)

  1. モータと、
    複数のスイッチング素子のスイッチングにより前記モータを駆動するインバータと、
    前記モータのトルク指令に基づいて、d軸、q軸の電圧指令を設定し、前記d軸、q軸の電圧指令に基づいて前記インバータを制御する制御装置と
    を備え、
    前記制御装置は、
    高調波成分を除外した前記d軸、q軸の電圧指令と入力電圧とに基づいて、電圧利用率を算出する電圧利用率算出部と、
    前記電圧利用率算出部により算出された電圧利用率に基づいて、高調波重畳制御を実行するか否かを判定する判定部と、
    前記判定部により高調波重畳制御を実行しないと判定されたことを条件に、前記d軸、q軸の電圧指令を変換することで、前記インバータの制御をPWM制御から矩形制御に切り替える切替部と、
    を有する、
    駆動装置。
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