JP2024057187A - 画像読取装置及び画像読取装置の画像読取方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザーの利便性を向上させることができる画像読取装置及び画像読取装置の画像読取方法を提供する。【解決手段】画像読取装置は、原稿から画像を読取可能である読取部と、原稿からの画像の読取に関する制御を行う制御部と、情報を表示可能である表示部と、USBケーブルを接続可能であるUSB接続部と、を備える。制御部は、複数種類のモードのうち何れかのモードに制御可能である。制御部は、電源が投入されると、USBネゴシエーションに基づいて、複数種類のモードのうち何れかのモードを決定した後に、決定したモードを特定可能である情報を前記表示部に表示させる。【選択図】図7
Description
本発明は、原稿から画像を読み取るように構成される画像読取装置及び画像読取装置の画像読取方法に関する。
例えば、特許文献1には、USB機器と接続可能な画像読取装置が開示されている。画像読取装置では、例えば端末装置などのUSB機器が接続されることにより、USB機器から給電が可能である。このような画像読取装置は、USB機器との接続に伴って、消費電力が異なる複数種類のモードのうち何れかのモードに制御可能である。複数種類のモードは、基準モードと、基準モードよりも消費電力が小さい省電力モードとを含む。画像読取装置では、画像の読取が行われていないときに、省電力モードに制御可能である。画像読取装置では、省電力モードに制御されているときに画像読取が指示されると、基準モードに制御可能である。
しかしながら、このような画像読取装置において、USB機器と接続された際に、USB機器から給電される電力に伴う有用な情報をユーザーに提供することにより、ユーザーの利便性を向上させることが望まれている。
上記課題を解決する画像読取装置は、原稿から画像を読取可能である読取部と、原稿からの画像の読取に関する制御を行う制御部と、情報を表示可能である表示部と、USBケーブルを接続可能であるUSB接続部と、を備え、前記制御部は、消費電力が異なる複数種類のモードのうち何れかのモードに制御可能であり、前記制御部は、電源が投入されると、USBネゴシエーションに基づいて、前記複数種類のモードのうち何れかのモードを決定した後に、決定したモードを特定可能である情報を前記表示部に表示させる。
上記課題を解決する画像読取装置の画像読取方法は、原稿から画像を読取可能である読取部と、原稿からの画像の読取に関する制御を行う制御部と、情報を表示可能である表示部と、USBケーブルを接続可能であるUSB接続部と、を備える画像読取装置の画像読取方法において、前記制御部が、電源が投入されると、USBネゴシエーションに基づいて、消費電力が異なる複数種類のモードのうち何れかのモードを決定した後に、決定したモードを特定可能である情報を前記表示部に表示させることを実行する。
[第1実施形態]
以下、画像読取装置の一実施形態について図を参照しながら説明する。画像読取装置は、例えば、搬送される紙、フィルムなどの原稿を、固定された読取部が読み取るシートフィードスキャナーである。画像読取装置は、シートフィードスキャナーに限らず、フラットベッドスキャナーでもよい。
以下、画像読取装置の一実施形態について図を参照しながら説明する。画像読取装置は、例えば、搬送される紙、フィルムなどの原稿を、固定された読取部が読み取るシートフィードスキャナーである。画像読取装置は、シートフィードスキャナーに限らず、フラットベッドスキャナーでもよい。
<画像読取装置11の構成>
図1及び図2に示すように、画像読取装置11は、筐体12と、基台13とを備える。筐体12は、基台13に支持される。基台13は、例えば、水平面に設置される。筐体12は、基台13に対して回転可能に構成される。
図1及び図2に示すように、画像読取装置11は、筐体12と、基台13とを備える。筐体12は、基台13に支持される。基台13は、例えば、水平面に設置される。筐体12は、基台13に対して回転可能に構成される。
筐体12は、姿勢を切換可能に構成される。筐体12は、例えば、基台13に対する回転により、姿勢を切り換えるように構成される。筐体12は、例えば、図1に示す第1姿勢と、図2に示す第2姿勢とに切り換わる。筐体12は、第1姿勢である場合と第2姿勢である場合とで、基台13に対する傾きが変化するように構成される。このように、画像読取装置11は、筐体12が第1姿勢である場合、筐体12が第2姿勢である場合と比べて、画像読取装置11のフットスペースを低減することができる。
筐体12は、供給口14を備える。供給口14は、読取前の原稿Dが供給される開口である。筐体12は、複数の排出口15を備えてもよい。複数の排出口15は、読取後の原稿Dが排出される開口である。複数の排出口15は、第1排出口15Aと、第2排出口15Bとを備える。
画像読取装置11は、給紙トレイ16を備える。給紙トレイ16は、供給口14を通じて筐体12内から筐体12外に向かって延びる。給紙トレイ16は、読取前の原稿Dが載置可能である。給紙トレイ16は、読取前の原稿Dが給紙される方向にスライド可能である。
画像読取装置11は、排紙トレイ17を備える。排紙トレイ17は、第1排出口15Aを通じて筐体12の内部から筐体12の外部に向かって延びる。排紙トレイ17は、読取後の原稿Dが載置可能である。排紙トレイ17は、読取後の原稿Dが排出される方向にスライド可能である。
画像読取装置11は、搬送経路18を備える。搬送経路18は、原稿Dが搬送される経路である。搬送経路18は、筐体12の内部を延びる。画像読取装置11は、例えば、第1搬送経路18Aと、第2搬送経路18Bとを備える。第1搬送経路18Aは、図1において1点鎖線で示す経路である。第2搬送経路18Bは、図2において1点鎖線で示す経路である。
図1に示すように、第1搬送経路18Aは、供給口14から第1排出口15Aに向かって延びる。第1搬送経路18Aは、例えば、共通搬送経路19を含む。共通搬送経路19は、第1搬送経路18Aと第2搬送経路18Bとで共通する経路である。共通搬送経路19は、直線又は直線状に延びる。共通搬送経路19が延びる方向は、副走査方向D1である。共通搬送経路19は、読取領域SAを通る経路である。第1搬送経路18Aは、湾曲経路20Aを含む。湾曲経路20Aは、共通搬送経路19から延びる。湾曲経路20Aは、例えば、U字状に湾曲する。第1搬送経路18Aは、例えば、筐体12が第1姿勢である場合に原稿Dが搬送される経路である。
図2に示すように、第2搬送経路18Bは、供給口14から第2排出口15Bに向かって延びる。第2搬送経路18Bは、例えば、共通搬送経路19を含む。第2搬送経路18Bは、直線経路20Bを含む。直線経路20Bは、共通搬送経路19から延びる。直線経路20Bは、直線又は直線状に延びる経路である。第2搬送経路18Bは、例えば、筐体12が第2姿勢である場合に原稿Dが搬送される経路である。このように、画像読取装置11は、筐体12の姿勢が切り換わることによって、原稿Dを搬送する経路が切り換わるように構成される。
このように、画像読取装置11は、筐体12の姿勢が切り換わることによって、水平面に対する共通搬送経路19の角度が変化するように構成される。特に、画像読取装置11は、筐体12が第2姿勢である場合、筐体12が第1姿勢である場合よりも、水平面に対する共通搬送経路19の角度が緩やかになるように構成されてもよい。
画像読取装置11は、搬送部21を備える。搬送部21は、副走査方向D1に原稿Dを搬送するように構成される。特に、搬送部21は、薄紙の原稿Dを搬送可能である。搬送部21は、厚紙の原稿Dを搬送可能である。搬送部21は、原稿Dを挟んだキャリアシートを搬送可能である。
搬送部21は、1以上のローラーを含む。搬送部21は、例えば、給紙ローラー22と、第1ローラー対23と、第2ローラー対24と、第3ローラー対25とを備える。給紙ローラー22は、搬送経路18の上流端に設けられる。給紙ローラー22は、給紙トレイ16に載置された原稿Dを1枚ずつ、供給口14を介して筐体12の内部に供給する。
第1ローラー対23は、給紙ローラー22よりも搬送経路18の下流に設けられる。第1ローラー対23は、第1駆動ローラー23Aと、第1分離ローラー23Bとを備える。第1分離ローラー23Bは、原稿Dに対する外周面の摩擦係数が第1駆動ローラー23Aよりも大きい。第1分離ローラー23Bは、第1駆動ローラー23Aよりも回転速度が若干低速で回転する。これにより、給紙ローラー22から複数枚の原稿Dが重なって重送されても、第1ローラー対23は、一番下の1枚を分離して搬送経路18の下流に搬送する。
第2ローラー対24は、第1ローラー対23よりも搬送経路18の下流に設けられる。第2ローラー対24は、搬送経路18において読取領域SAよりも上流に設けられる。第2ローラー対24は、第2駆動ローラー24Aと、第2従動ローラー24Bとを備える。第2駆動ローラー24Aは、所定の搬送速度で原稿Dを搬送するように回転駆動する。第2従動ローラー24Bは、第2駆動ローラー24Aの回転により連れ回りする。
第3ローラー対25は、第2ローラー対24よりも搬送経路18の下流に設けられる。第3ローラー対25は、搬送経路18において読取領域SAよりも下流に設けられる。第3ローラー対25は、第3駆動ローラー25Aと、第3従動ローラー25Bとを備える。第3駆動ローラー25Aは、所定の搬送速度で原稿Dを搬送するように回転駆動する。第3従動ローラー25Bは、第3駆動ローラー25Aの回転により連れ回りする。
搬送部21は、経路切換部材26を備える。経路切換部材26は、例えば、フラップである。経路切換部材26は、原稿Dが搬送される経路を第1搬送経路18A又は第2搬送経路18Bに切り換える。経路切換部材26は、第1搬送経路18A又は第2搬送経路18Bを塞ぐことによって、原稿Dが搬送される経路を切り換える。経路切換部材26は、第1搬送経路18Aを塞ぐ場合、原稿Dを第2搬送経路18Bに案内する。経路切換部材26は、第2搬送経路18Bを塞ぐ場合、原稿Dを第1搬送経路18Aに案内する。
経路切換部材26は、例えば、筐体12の姿勢に連動する。経路切換部材26は、筐体12が第1姿勢である場合、第2搬送経路18Bを塞ぐ。経路切換部材26は、筐体12が第2姿勢である場合、第1搬送経路18Aを塞ぐ。経路切換部材26は、筐体12の姿勢に依らずに変位してもよい。すなわち、筐体12の姿勢に依らず、経路切換部材26によって経路が切り換えられてもよい。
画像読取装置11は、画像の読取に関する検出を行う1つ以上のセンサーを備える。具体的に、画像読取装置11は、第1原稿センサー31を備えてもよい。第1原稿センサー31は、給紙トレイ16における原稿Dの有無を検出する。第1原稿センサー31は、例えばレバーを有する接触式センサーであってもよいが、光学式センサー等の非接触センサーであってもよい。
画像読取装置11は、原稿保護センサー32を備えてもよい。原稿保護センサー32は、給紙トレイ16における原稿Dの位置を検出する。特に、原稿保護センサー32は、原稿Dを保護するために、供給口14に給紙される原稿Dが傾斜して搬送されることを検出する。原稿保護センサー32は、例えば光学式センサー等の非接触センサーであってもよいが、レバーを有する接触式センサーであってもよい。
画像読取装置11は、原稿厚みセンサー33を備えてもよい。原稿厚みセンサー33は、給紙トレイ16に載置される原稿Dの厚みを検出する。原稿厚みセンサー33は、例えば、原稿の種別として、薄紙の原稿D、厚紙の原稿D及びキャリアシートの何れかを検出可能であってもよい。原稿厚みセンサー33は、例えば、筐体12内に位置する。原稿厚みセンサー33は、例えば、超音波センサー、光学式センサーであってもよい。
画像読取装置11は、キャリアシートセンサー34を備えてもよい。キャリアシートセンサー34は、第1駆動ローラー23Aと第2駆動ローラー24Aとの間に設けられている。キャリアシートセンサー34は、原稿Dを挟むキャリアシートを検出する。キャリアシートは、透明フィルムによって原稿Dを挟むように構成されるシートである。キャリアシートは、例えば極端に小さいサイズの原稿Dなど、原稿Dを挟んだ状態で搬送経路18を搬送させることができる。キャリアシートセンサー34は、例えば光学式センサーであってもよい。キャリアシートセンサー34は、原稿D又はキャリアシートのマーク等の識別部分を検出する。
画像読取装置11は、重送センサー35を備えてもよい。重送センサー35は、第1駆動ローラー23Aと第2駆動ローラー24Aとの間に設けられている。重送センサー35は、キャリアシートセンサー34よりも、搬送経路18の下流に設けられている。重送センサー35は、原稿Dの重送を検出する。原稿Dの重送とは、複数枚の原稿Dが重なった状態で搬送されることである。
画像読取装置11は、第2原稿センサー36を備えてもよい。第2原稿センサー36は、搬送経路18において第2ローラー対24よりも下流に設けられている。第2原稿センサー36は、第2ローラー対24によって搬送される原稿Dの有無を検出する。第2原稿センサー36は、例えばレバーを有する接触式センサーであってもよいが、光学式センサー等の非接触センサーであってもよい。
画像読取装置11は、姿勢センサー37を備えてもよい。姿勢センサー37は、筐体12の姿勢を検出する。姿勢センサー37は、第1姿勢センサー37Aと、第2姿勢センサー37Bと、を備えてもよいが、1つのセンサーから構成されてもよい。第1姿勢センサー37Aは、筐体12が第1姿勢であることを検出する。第1姿勢センサー37Aは、例えば、第2搬送経路18Bを塞ぐ経路切換部材26を検出するように構成されてもよい。第2姿勢センサー37Bは、筐体12が第2姿勢であることを検出する。第2姿勢センサー37Bは、例えば、第1搬送経路18Aを塞ぐ経路切換部材26を検出するように構成される。
姿勢センサー37は、経路切換部材26を検出するセンサーに限らず、例えば、ジャイロセンサーでもよい。姿勢センサー37は、ジャイロセンサーである場合、画像読取装置11は、経路切換部材26の位置を検出するセンサーを別途備えてもよい。
画像読取装置11は、1以上の読取部40を備える。読取部40は、原稿Dから画像を読取可能に構成される。読取部40は、読取領域SAにおいて共通搬送経路19を搬送される原稿Dから画像を読み取る。読取部40は、筐体12に収容される。
画像読取装置11は、例えば、2つの読取部40を備える。2つの読取部40は、共通搬送経路19を挟むように位置する。2つの読取部40は、互いに対向する。2つの読取部40は、原稿Dに対してそれぞれ異なる面を読み取る。2つの読取部40のうち、一方の読取部40は、原稿Dの表面を読み取る。2つの読取部40のうち、他方の読取部40は、原稿Dの裏面を読み取る。これにより、画像読取装置11は、原稿Dの片面、又は、原稿Dの両面を読み取る。
読取部40は、光源41と、イメージセンサー42と、背景板43とを備える。光源41は、例えば、LED、蛍光ランプなどである。光源41は、対向する背景板43に向けて光を照射する。
イメージセンサー42は、主走査方向D2に並ぶ。イメージセンサー42は、モジュール化されている。イメージセンサー42は、例えば、コンタクト型イメージセンサーである。詳しくは、イメージセンサー42は、CMOSイメージセンサーである。イメージセンサー42は、受けた光を光電変換する。イメージセンサー42は、受光量に応じた値の出力信号を出力する。
イメージセンサー42は、モノクロセンサーでもよいし、カラーセンサーでもよい。読取部40は、フルカラーで原稿Dを読み取るように構成されてもよい。例えば、読取部40は、RGBの3色で原稿Dを読み取るように構成されてもよい。読取部40は、原稿Dをグレースケールで読み取るように構成されてもよい。
背景板43は、例えば、別の読取部40の光源41及びイメージセンサー42と対向する。背景板43は、光源41から照射された光を反射し、イメージセンサー42に入射させる。背景板43は、イメージセンサー42によって原稿Dとともに読み取られる。背景板43は、イメージセンサー42によって原稿Dとともに背景として読み取られる。背景板43は、白色に限らず、例えば灰色であってもよい。
<画像読取装置11の電気的構成>
次に、図3を参照して、画像読取装置11の電気的構成について説明する。
図3に示すように、画像読取装置11は、制御部50を備える。制御部50は、画像読取装置11を統括的に制御し、画像読取装置11で実行される各種動作を制御してもよい。つまり、制御部50は、画像の読取に関する制御を行うように構成される。制御部50は、プログラムに従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサー、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する特定用途向け集積回路等の1つ以上の専用のハードウェア回路、或いはそれらの組み合わせを含んでもよい。プロセッサーは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリーを含み、メモリーは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリーすなわちコンピューター可読媒体は、汎用または専用のコンピューターでアクセスできるあらゆる可読媒体を含む。また、制御部50は、SOC(System on a chip)を備えてもよい。
次に、図3を参照して、画像読取装置11の電気的構成について説明する。
図3に示すように、画像読取装置11は、制御部50を備える。制御部50は、画像読取装置11を統括的に制御し、画像読取装置11で実行される各種動作を制御してもよい。つまり、制御部50は、画像の読取に関する制御を行うように構成される。制御部50は、プログラムに従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサー、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する特定用途向け集積回路等の1つ以上の専用のハードウェア回路、或いはそれらの組み合わせを含んでもよい。プロセッサーは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリーを含み、メモリーは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリーすなわちコンピューター可読媒体は、汎用または専用のコンピューターでアクセスできるあらゆる可読媒体を含む。また、制御部50は、SOC(System on a chip)を備えてもよい。
画像読取装置11は、操作部27を備える。操作部27は、筐体12に設けられている。操作部27は、ユーザーにより操作可能な複数のスイッチを備える。複数のスイッチは、電源スイッチ、スタートスイッチ及びストップスイッチを含む。
画像読取装置11は、報知部28を備える。報知部28は、筐体12に設けられている。報知部28は、画像の読取に関する報知を行うように構成される。特に、報知部28は、例えば不図示の電源発光部を備えてもよい。電源発光部は、電源が投入されているか否かを報知する発光部であってもよい。
報知部28は、第1発光部28Aを備えてもよい。つまり、画像読取装置11は、第1発光部28Aを備えてもよい。第1発光部28Aは、例えばLED等の表示部であってもよい。第1発光部28Aは、後述するモードの種類を報知する発光部であってもよい。つまり、第1発光部28Aは、制御されるモードを特定可能である発光態様で発光するように構成される。
報知部28は、第2発光部28Bを備えてもよい。つまり、画像読取装置11は、第2発光部28Bを備えてもよい。第2発光部28Bは、例えばLED等の表示部であってもよい。第2発光部28Bは、無線通信の通信状況を報知する発光部であってもよい。つまり、第2発光部28Bは、無線通信の状態を特定可能である発光態様で発光するように構成される。
報知部28は、音声出力部28Cを備えてもよい。つまり、画像読取装置11は、音声出力部28Cを備えてもよい。音声出力部28Cは、画像の読取に関する音声を出力可能である。音声出力部28Cは、スピーカーであってもよい。
画像読取装置11は、タッチパネル29と、液晶表示部30とを備える。タッチパネル29は、筐体12に設けられている。タッチパネル29は、ユーザーにより操作可能な触接領域を備える。液晶表示部30は、例えば液晶パネル等よりなる表示部であってもよい。液晶表示部30は、タッチパネル29の触接領域に対応する位置に画像を表示するように構成される。液晶表示部30は、例えば設定情報など、画像の読取に関する情報を表示する。液晶表示部30は、報知部28よりも詳細な情報を表示することができる。
本実施形態において、第1発光部28A、第2発光部28B及び液晶表示部30が表示部の一例に相当する。表示部は、情報を表示可能である。また、表示部は、情報を消去可能でもある。第1発光部28A、第2発光部28B、音声出力部28C及び液晶表示部30が通知部の一例に相当する。通知部は、情報を通知可能である。
搬送部21は、給送モーター44と、搬送モーター45とを備える。給送モーター44は、給紙ローラー22と第1駆動ローラー23Aとを回転駆動させるための動力源である。搬送モーター45は、第1分離ローラー23Bと第2駆動ローラー24Aと第3駆動ローラー25Aとを回転駆動させるための動力源である。
画像読取装置11は、エンコーダー46を備えてもよい。エンコーダー46は、筐体12の内部に設けられる。エンコーダー46は、例えば、ロータリーエンコーダーであってもよい。エンコーダー46は、第2駆動ローラー24Aの回転を検出可能であってもよいが、他のローラーの回転を検出可能であってもよい。エンコーダー46は、第2駆動ローラー24Aの回転量に比例する数のパルスを含む検出信号を出力する。
画像読取装置11は、給紙トレイモーター47を備える。給紙トレイモーター47は、給紙トレイ16を移動可能な駆動源である。画像読取装置11は、排紙トレイモーター48を備える。排紙トレイモーター48は、排紙トレイ17を移動可能な駆動源である。画像読取装置11は、姿勢駆動モーター49を備える。姿勢駆動モーター49は、筐体12の姿勢を変更可能に駆動させる動力源である。
制御部50は、操作部27、報知部28、タッチパネル29及び液晶表示部30と接続されている。制御部50は、操作部27からの操作信号を入力可能である。制御部50は、報知部28に報知信号を出力可能である。制御部50は、タッチパネル29からの触接信号を入力可能である。制御部50は、タッチパネル29を有効とするか無効とするかを制御することができる。制御部50は、画像を表示させるための信号を液晶表示部30に出力可能である。制御部50は、液晶表示部30を有効とするか無効とするかを制御することができる。
制御部50は、第1原稿センサー31、原稿保護センサー32、原稿厚みセンサー33、キャリアシートセンサー34、重送センサー35、第2原稿センサー36、姿勢センサー37及びエンコーダー46と接続されている。図3において、キャリアシートセンサー34をCSセンサーと示す。制御部50は、第1原稿センサー31、原稿保護センサー32、原稿厚みセンサー33、キャリアシートセンサー34、重送センサー35、第2原稿センサー36、姿勢センサー37及びエンコーダー46から検出信号を入力可能である。制御部50は、第1原稿センサー31、原稿保護センサー32、原稿厚みセンサー33、キャリアシートセンサー34、重送センサー35、第2原稿センサー36、姿勢センサー37及びエンコーダー46を有効とするか無効とするかを制御することができる。
制御部50は、給送モーター44、搬送モーター45、給紙トレイモーター47、排紙トレイモーター48及び姿勢駆動モーター49と接続されている。制御部50は、給送モーター44、搬送モーター45、給紙トレイモーター47、排紙トレイモーター48及び姿勢駆動モーター49を駆動させる信号を出力可能である。給送モーター44は、例えば1つのモーターから構成されてもよく、例えば複数のモーターから構成されてもよい。搬送モーター45は、例えば1つのモーターから構成されてもよく、例えば複数のモーターから構成されてもよい。給紙トレイモーター47は、例えば1つのモーターから構成されてもよく、例えば複数のモーターから構成されてもよい。排紙トレイモーター48は、例えば1つのモーターから構成されてもよく、例えば複数のモーターから構成されてもよい。姿勢駆動モーター49は、例えば1つのモーターから構成されてもよく、例えば複数のモーターから構成されてもよい。
制御部50は、タイミングジェネレーター55を備える。図3において、タイミングジェネレーター55をTGと示す。タイミングジェネレーター55は、読取動作タイミングを示すパルス信号を読取部40に出力する。
制御部50は、アナログフロントエンド56を備える。図3において、アナログフロントエンド56をAFEと示す。アナログフロントエンド56は、イメージセンサー42からの画像信号について、アナログ信号からデジタル信号に変換する。
制御部50は、読取部40と接続されている。制御部50は、タイミングジェネレーター55を介して読取部40に画像の読取を指示可能である。制御部50は、アナログフロントエンド56を介して、読取部40から画像信号を入力可能である。制御部50は、タイミングジェネレーター55及びアナログフロントエンド56に供給する読取制御クロックを調整可能である。タイミングジェネレーター55及びアナログフロントエンド56は、制御部50から供給される読取制御クロックに基づく周期で駆動する。
制御部50は、プログラムを実行することで機能する各種の機能部を備える。詳しくは、制御部50は、主制御部51、搬送制御部52、読取制御部53、画像処理部54、無線通信部57及び有線通信部58を備える。主制御部51は、画像読取装置11を統括的に制御する。
搬送制御部52は、搬送経路18に沿って原稿Dを搬送させる制御を行う。搬送制御部52は、主制御部51の指示に従って給送モーター44及び搬送モーター45を駆動制御する。特に、搬送制御部52は、読取速度に対応する搬送速度で原稿Dを搬送させるように給送モーター44及び搬送モーター45を駆動制御する。本実施形態では、基準サイズの原稿Dを1分間に読み取ることができる枚数であるppm(paper per minute)が読取速度の単位として用いられる。読取速度は、読取指示に基づいて指定されてもよく、読取指示毎ではなく、制御部50において予め設定されていてもよい。
具体的な一例をあげると、搬送制御部52は、読取速度が90ppmである場合、読取速度が20ppmである場合よりも、高速度で原稿Dを搬送させる。搬送制御部52は、読取速度が20ppmである場合、読取速度が5ppmである場合よりも、高速度で原稿Dを搬送させる。
読取制御部53は、タイミングジェネレーター55を介して読取部40を制御する。特に、読取制御部53は、光源41の発光を制御する。読取制御部53は、イメージセンサー42に読出動作を行わせる制御を行う。これにより、読取制御部53は、読取部40に原稿Dの画像を読み取らせる制御を行う。
また、読取制御部53は、読取速度として、90ppm、20ppm及び5ppmの何れかで読取部40に画像を読み取らせる。つまり、読取部40は、90ppm、20ppm及び5ppmを含む複数種類の読取速度のうち何れかの読取速度で画像を読み取ることができる。読取速度として、5ppmは、20ppmよりも遅く、20ppmは、90ppmよりも遅い。読取速度として90ppmが第1読取速度の一例に相当する。読取速度として20ppmが第2読取速度の一例に相当する。読取速度として5ppmが第3読取速度の一例に相当する。
画像処理部54は、読取部40によって読み取られた画像の画像データを処理する。特に、画像処理部54は、読取部40によって読み取られた画像の画像データに所定の補正を行うことができる。
画像処理部54は、補正を行った画像データを外部装置に出力可能である。外部装置としては、例えばUSB(Universal Serial Bus)メモリー、パーソナルコンピューター、携帯端末装置及びサーバー装置などを含む。外部装置との通信については、有線通信及び無線通信を問わない。有線通信は、USBケーブルを介するUSB通信を含むが、LAN(Local Area Network)ケーブル等の別の通信ケーブルを介する通信を含んでもよい。
無線通信部57は、無線通信を行うための制御を行う。無線通信としては、例えば、IEEE802.11規格を使用したUSB機器間の相互接続が可能な無線通信であってもよい。言い換えると、無線通信としては、例えばWi-Fi(登録商標)であってもよい。無線通信としては、例えばブルートゥース(登録商標)であってもよい。
有線通信部58は、有線通信を行うための制御を行う。有線通信としては、例えばUSBケーブルを介する通信であってもよく、LANケーブル等の別の通信ケーブルを介する通信を含んでもよい。有線通信は、無線通信よりも、消費電力が小さい通信である。
画像読取装置11は、読取指示を入力すると、給紙トレイ16に載置されている1枚以上の原稿Dを1枚ずつ搬送し、原稿Dから画像を読み取る読取動作を行うことができる。つまり、画像読取装置11は、1回の読取指示に基づいて、1枚又は複数枚の原稿Dから画像を読み取る読取動作を行うことができる。読取指示は、操作部27からの指示であっても、タッチパネル29からの指示であってもよく、パーソナルコンピューター又は携帯端末装置からの指示であってもよい。
画像読取装置11は、電源回路59を備える。電源回路59は、後述する接続部61を介して供給される電源電力に基づいて、画像読取装置11の各種の部材に供給電力を供給する。電源回路59は、電源監視部60を備える。電源監視部60は、電源回路59に供給される電源電圧を監視するように構成される。
画像読取装置11は、接続部61を備える。接続部61は、画像読取装置11の外部からの電力供給源を接続可能である。制御部50は、電源回路59及び接続部61と接続されている。電源回路59は、接続部61と接続されている。
接続部61は、ACアダプター接続部62を備える。ACアダプター接続部62は、ACアダプターケーブルを接続可能である。つまり、ACアダプター接続部62は、ACアダプターケーブルを介して、電力供給源としてのACアダプターと接続可能である。ACアダプター接続部62は、ACアダプターケーブル及びACアダプターを介して、電力供給源としての商用電源と接続可能であるともいえる。
接続部61は、USB接続部63を備える。つまり、画像読取装置11は、USB接続部63を備える。USB接続部63は、USBケーブルを接続可能である。つまり、USB接続部63は、USBケーブルを介して、電力供給源としてのUSB機器と接続可能である。USB機器は、例えばUSBメモリー、パーソナルコンピューター及び携帯端末装置などを含む。本実施形態において、操作部27、タッチパネル29、無線通信部57及び有線通信部58が入力部の一例に相当する。入力部は、ユーザーによる指示を入力可能である。
<USB接続部63及び発光部の位置関係>
ここで、図4を参照して、USB接続部63、第1発光部28A及び第2発光部28Bの位置関係について説明する。
ここで、図4を参照して、USB接続部63、第1発光部28A及び第2発光部28Bの位置関係について説明する。
図4に示すように、USB接続部63、第1発光部28A及び第2発光部28Bは、同じ面に露出するように構成される。このため、USB接続部63と第1発光部28Aとは、所定の方向から視認可能に設けられる。また、USB接続部63と第2発光部28Bとは、所定の方向から視認可能に設けられる。これにより、USB接続部63にUSBケーブルを接続する際に、第1発光部28A及び第2発光部28Bを視認し易い状況を提供することができる。
<電源監視部60>
次に、図5を参照して、電源監視部60の電気的構成について説明する。
図5に示すように、電源監視部60は、USB接続部63に接続されている。特に、電源監視部60は、USB接続部63の電源供給端子に接続されている。USBケーブル100は、USB接続部63に接続可能である。
次に、図5を参照して、電源監視部60の電気的構成について説明する。
図5に示すように、電源監視部60は、USB接続部63に接続されている。特に、電源監視部60は、USB接続部63の電源供給端子に接続されている。USBケーブル100は、USB接続部63に接続可能である。
USB機器101は、給電側USB接続部102を備える。USBケーブル100は、給電側USB接続部102に接続可能である。第1位置P1は、給電側USB接続部102から外部に出力される位置である。第1位置P1は、USB機器101からの供給電圧値Voを出力する端部である。つまり、第1位置P1は、USB機器101におけるUSB給電の出力端部である。USBケーブル100は、抵抗値Rcとなる。
電源監視部60は、測定部70を備える。測定部70は、第2位置P2の電圧値Vmを測定するように構成される。第2位置P2は、USB接続部63と接続される位置である。第2位置P2は、USB機器101から供給される電源電圧が入力される端部である。つまり、第2位置P2は、画像読取装置11におけるUSB給電の入力端部である。このように、測定部70は、USB接続部63にUSBケーブル100が接続された状態で、USB接続部63に接続されたUSBケーブル100から供給される電圧値Vmを測定可能である。
測定部70は、制御部50と接続されている。測定部70は、電圧値を示す信号を制御部50に出力する。測定部70は、後述する比較部73と接続されている。測定部70は、電圧値を示す信号を比較部73にも出力する。
電源監視部60は、測定用抵抗71を備える。つまり、画像読取装置11は、測定用抵抗71を備える。測定用抵抗71は、測定部70によって電圧値Vmが測定されるときに用いられる。測定用抵抗71は、抵抗値Rmである。
電源監視部60は、切替部72を備える。つまり、画像読取装置11は、切替部72を備える。切替部72は、第2位置P2と測定用抵抗71との間に接続されている。切替部72は、制御部50と接続されている。切替部72は、制御部50からの信号に基づいて、第2位置P2と測定用抵抗71との接続状態を切り替えるように構成される。接続状態は、第1状態と、第2状態とがある。第1状態は、第2位置P2と測定用抵抗71とが接続された状態である。つまり、第1状態は、測定部70と測定用抵抗71とが接続された状態である。第2状態は、第2位置P2と測定用抵抗71とが接続されていない状態である。つまり、第2状態は、測定部70と測定用抵抗71とが接続されない状態である。このように、切替部72は、第1状態とするか第2状態とするかを少なくとも切替可能である。
制御部50は、切替部72に信号を出力することにより、第1状態と第2状態とを切替可能である。つまり、制御部50は、第1状態と第2状態との何れかに切り替えるように切替部72を制御可能である。第2状態であるときには、測定用抵抗71が測定部70に接続されておらず、制御部50及び測定部70は、抵抗値R1である。図5においては、便宜上、測定部70だけに抵抗値R1を付す。第1状態であるときには、測定用抵抗71が測定部70に接続されている。このため、制御部50及び測定部70と、測定用抵抗71とが並列に接続される。制御部50及び測定部70と、測定用抵抗71とが並列に接続される場合の抵抗値を抵抗値Rsとする。
このように、制御部50は、第1電圧値Vm1と第2電圧値Vm2とを取得可能である。制御部50は、取得した第1電圧値Vm1と第2電圧値Vm2とに基づいて、USBケーブル100の電力損失に関する測定結果を取得可能である。
USBケーブル100の電力損失に関する測定結果としては、USBケーブル100の電力損失に関する測定値であってもよい。USBケーブル100の電力損失に関する測定値としては、USBケーブル100によって損失する電力値であってもよいが、USBケーブル100によって降下する電圧値であってもよく、抵抗値Rcであってもよい。以降、USBケーブル100によって損失する電力値を、損失電力値と示す場合がある。USBケーブル100によって降下する電圧値を降下電圧値と示す場合がある。
詳しく説明すると、第1状態において第2位置P2に電流値Im1の電流が流れ、第2状態において第2位置P2に電流値Im2の電流が流れることとする。この場合、第1状態において、供給電圧値Voは、抵抗値Rcと抵抗値Rsとの和に対して電流値Im1を乗算した結果となる。また、第1状態において、第1電圧値Vm1は、抵抗値Rsと電流値Im1との乗算結果となる。一方、第2状態において、供給電圧値Voは、抵抗値Rcと抵抗値R1との和に対して電流値Im2を乗算した結果となる。また、第2状態において、第2電圧値Vm2は、抵抗値R1と電流値Im2との乗算結果となる。このような関係から、制御部50は、取得した第1電圧値Vm1及び第2電圧値Vm2と、抵抗値R1と、抵抗値Rmとに基づいて、抵抗値Rcを取得可能である。
また、制御部50は、抵抗値Rcと、第2位置P2の電流値Imとに基づいて、降下電圧値及び損失電力値を取得可能である。詳しくは、制御部50は、抵抗値Rcと第2位置P2の電流値Imとの乗算結果を降下電圧値として取得する。制御部50は、抵抗値Rcと第2位置P2の電流値Imの二乗との乗算結果を損失電力値として取得する。また、制御部50は、USB機器101から出力される供給電圧値Voに関係なく、USBケーブル100の電力損失に関する測定結果を取得可能である。
電源監視部60は、比較部73を備える。比較部73は、入力される電圧値を基準電圧値と比較するように構成される。比較部73は、制御部50と接続されている。制御部50は、基準電圧値を示す信号を比較部73に入力する。比較部73は、測定部70によって測定された電圧値Vmと基準電圧値とを比較する。比較部73は、測定部70によって測定された電圧値が基準電圧値を超える場合に、電圧値が基準電圧値を超えたことを示す信号を制御部50に出力する。
<接続部61に関する制御>
ここで、接続部61に関する制御について説明する。
制御部50は、電源回路59に対する接続部61の接続状態を監視する。詳しくは、制御部50は、USB機器が電源回路59に接続されているか否かを監視する。制御部50は、電源回路59に対する接続部61の接続状態に基づいて、接続部61に接続されている電力供給源から何れかを決定する。
ここで、接続部61に関する制御について説明する。
制御部50は、電源回路59に対する接続部61の接続状態を監視する。詳しくは、制御部50は、USB機器が電源回路59に接続されているか否かを監視する。制御部50は、電源回路59に対する接続部61の接続状態に基づいて、接続部61に接続されている電力供給源から何れかを決定する。
制御部50は、決定した電力供給源を電源回路59に指示する。電源回路59は、制御部50により指示された電力供給源からの電源電力に基づいて、画像読取装置11の各種の部材に供給電力を供給する。制御部50は、接続状態について予め定めた優先順位に従って、電力供給源を決定する。詳しくは、制御部50は、USB機器よりもACアダプターを優先して電力供給源を決定する。
制御部50は、USB接続部63及びUSBケーブルを介して接続されるUSB機器との間でUSBネゴシエーションを行う。特に、制御部50は、電源投入を契機として、USB機器との間でUSBネゴシエーションを行う。制御部50は、USB機器との接続状態の変化を契機として、USB機器との間でUSBネゴシエーションを行う。制御部50は、ユーザーの指示を契機として、USB機器との間でUSBネゴシエーションを行う。USBネゴシエーションは、画像読取装置11とUSB機器との間で採用されるUSBの規格を決定する処理である。制御部50は、USBネゴシエーションの結果に基づいて、USB機器との接続状態を判定し、USBの規格のうち何れかに従って制御を行う。
USBの規格は、USB2.0、USB3.0、USB-BC(Battery Charging)及びUSB-PD(Power Delivery)などを含む。USBの規格としては、通信速度が異なる。
USBの規格としては、USBコネクタの規格が異なる。USBコネクタの規格として、例えばType-A、Type-B、Type-C、miniUSB、MicroUSBなどがある。USB接続部63は、限定されるものではないが、USB-PDを採用する場合、Type-Cであることが好ましい。
USBの規格としては、供給可能な電力が異なる。つまり、USB給電の規格によって供給可能な電力が異なる。例えば、USB2.0は、2.5W(0.5A/5V)の給電が可能である。USB3.0は、4.5W(0.9A/5V)の給電が可能である。USB-BCは、7.5W(1.5A/5V)の給電が可能である。USB-PDは、15W以上の給電が可能である。特に、USB-PDは、15W(3A/5V)の給電が可能であってもよいが、これに限らない。USB-PDは、例えば、27W(3A/9V)、45W(3A/15V)、60W(5A/12V又は3A/20V)、100W(5A/20V)などの給電が可能であってもよい。
供給可能な電力値としては、低電力範囲と、中電力範囲と、高電力範囲とに分類できる。低電力範囲は、7.5W以上、15W未満の電力範囲であってもよい。中電力範囲は、15W以上、27W未満の電力範囲であってもよい。高電力範囲は、27W以上、100W以下の電力範囲であってもよい。以降、供給可能な電力が高電力範囲であるUSB機器を高USB機器と示す場合がある。供給可能な電力が中電力範囲であるUSB機器を中USB機器と示す場合がある。供給可能な電力が低電力範囲であるUSB機器を低USB機器と示す場合がある。
制御部50は、複数種類のモードのうち何れかのモードに制御可能である。特に、制御部50は、指定する電力供給源及びUSB給電の規格に基づいて、複数種類のモードのうち何れかに制御可能である。言い換えると、制御部50は、USB機器との接続状態に基づいて、複数種類のモードのうち何れかに制御可能である。
複数種類のモードは、画像読取装置11としての消費電力が異なるモードである。複数種類のモードは、低出力モードと、中出力モードと、高出力モードとを含んでもよい。中出力モードは、高出力モードよりも消費電力が小さいモードである。低出力モードは、中出力モードよりも消費電力が小さいモードである。
高出力モードは、高給電USB機器が電力供給源であるときに制御可能なモードである。高出力モードは、ACアダプターが電力供給源であるときに制御可能なモードであってもよい。中出力モードは、中給電USB機器が電力供給源であるときに制御可能なモードである。低出力モードは、低給電USB機器が電力供給源であるときに制御可能なモードである。高出力モードが第1モードの一例に相当する。中出力モードが第2モードの一例に相当する。低出力モードが第3モードの一例に相当する。
<モード制御内容>
ここで、図6を参照して、モード毎の制御内容について説明する。
図6に示すように、複数種類のモード毎に制御内容が対応する。複数種類のモードのうち設定されているモードに対応する制御内容で制御が行われる。なお、図6において、有効情報を「○」、無効情報を「×」で示している。
ここで、図6を参照して、モード毎の制御内容について説明する。
図6に示すように、複数種類のモード毎に制御内容が対応する。複数種類のモードのうち設定されているモードに対応する制御内容で制御が行われる。なお、図6において、有効情報を「○」、無効情報を「×」で示している。
詳しくは、複数種類のモード毎に対応する制御内容は、制御部50の制御内容及び読取速度を含む。複数種類のモード毎に対応する制御内容は、原稿種別、キャリアシート、重送検知、原稿保護、姿勢駆動及びトレイ駆動を含む。複数種類のモード毎に対応する制御内容は、通信方式、液晶表示、タッチパネル及びUSBメモリーを含む。
制御部50の制御内容としては、中出力モードでは、高出力モードよりも消費電力が低くなる。制御部50の制御内容として、低出力モードでは、中出力モードよりも消費電力が低くなる。
特に、制御部50の制御内容は、制御部50の動作周波数の調整を含む。具体的な一例をあげると、制御部50の動作周波数は、中出力モードでは、高出力モードよりも低くなるように設定される。制御部50の動作周波数は、低出力モードでは、中出力モードよりも低くなるように設定される。
制御部50の制御内容は、制御部50の機能を有効とするか無効とするかを含む。中出力モードでは、高出力モードよりも、制御部50の機能を無効とするように設定される。低出力モードでは、中出力モードよりも、制御部50の機能を無効とするように設定される。
読取速度としては、高出力モードでは、90ppm、20ppm及び5ppmで画像を読み取りことができる。読取速度としては、中出力モードでは、90ppmでは画像を読み取りことができず、20ppm及び5ppmで画像を読み取りことができる。読取速度としては、低出力モードでは、90ppm及び20ppmでは画像を読み取りことができず、5ppmで画像を読み取りことができる。読取速度が低いと、消費電力が低下する。
このように、制御部50は、読取指示が入力されると、高出力モードに制御している場合に、90ppmで読取部40に画像の読取を行わせる。制御部50は、読取指示が入力されると、中出力モードに制御している場合に、20ppmで読取部40に画像の読取を行わせる。制御部50は、読取指示が入力されると、低出力モードに制御している場合に、5ppmで読取部40に画像の読取を行わせる。つまり、制御部50は、読取指示が入力されると、複数種類のモードのうち決定したモードに対応する制御を読取部40に行わせる。
原稿種別は、薄紙の原稿Dと、厚紙の原稿Dとを含む。厚紙の原稿Dは、薄紙の原稿Dよりも、搬送部21による搬送力が必要となる。このため、厚紙の原稿Dは、薄紙の原稿Dよりも、搬送部21による制御負荷が大きくなり、消費電力が大きくなる。
原稿種別としては、高出力モードにおいて、薄紙の原稿Dと、厚紙の原稿Dとの両方から、画像を読み取ることができる。中出力モード及び低出力モードにおいて、薄紙の原稿Dから画像を読み取ることができるが、厚紙の原稿Dから画像を読み取らない。
キャリアシートとしては、高出力モードにおいて、キャリアシートの搬送及びキャリアシートセンサー34が有効となり、中出力モード及び低出力モードにおいて、キャリアシートの搬送及びキャリアシートセンサー34が無効となる。キャリアシートは、薄紙の原稿Dよりも、搬送部21による搬送力が必要となる。このため、キャリアシートは、薄紙の原稿Dよりも、搬送部21による制御負荷が大きくなり、消費電力が大きくなる。キャリアシートセンサー34が無効となることにより、消費電力が小さくなる。
重送検出としては、高出力モードにおいて、重送センサー35が有効となり、中出力モード及び低出力モードにおいて、重送センサー35が無効となる。
原稿保護としては、高出力モード及び中出力モードにおいて、原稿保護センサー32が有効となり、低出力モードにおいて、原稿保護センサー32が無効となる。原稿保護センサー32が無効となることにより、消費電力が小さくなる。
原稿保護としては、高出力モード及び中出力モードにおいて、原稿保護センサー32が有効となり、低出力モードにおいて、原稿保護センサー32が無効となる。原稿保護センサー32が無効となることにより、消費電力が小さくなる。
姿勢駆動は、筐体12の姿勢を変更させるための姿勢駆動モーター49の駆動である。姿勢駆動としては、高出力モード及び中出力モードにおいて、姿勢駆動モーター49の駆動が有効となり、低出力モードにおいて、姿勢駆動モーター49の駆動が無効となる。姿勢駆動モーター49の駆動が無効となることにより、消費電力が小さくなる。
トレイ駆動は、給紙トレイモーター47の駆動と、排紙トレイモーター48の駆動とを含む。トレイ駆動としては、高出力モードにおいて、トレイ駆動が有効となり、中出力モード及び低出力モードにおいて、トレイ駆動が無効となる。トレイ駆動が無効となることにより、消費電力が小さくなる。
通信方式としては、無線通信と、有線通信とがある。無線通信としては、高出力モードでは、無線通信を介した画像データの出力が有効となる。無線通信としては、低出力モードでは、無線通信を介した画像データの出力が無効となる。無線通信としては、中出力モードでは、読取指示に基づく読取制御期間のうち読取期間では無線通信を介した画像データの出力が無効となる。無線通信としては、中出力モードでは、読取制御期間のうち非読取期間、及び、読取制御期間ではないときには、無線通信を介した画像データの出力が有効となる。
読取制御期間は、1回の読取指示に基づいて複数枚の原稿Dから画像を読み取る場合において、複数枚の原稿Dのうち1枚目の原稿Dからの画像の読取を開始してから、複数枚の原稿Dからの画像の読取が終了するまでの期間を示す。読取期間は、読取制御期間のうち、実際に読取部40によって画像の読取が行われている期間である。非読取機関は、読取制御期間のうち、実際には読取部40によって画像の読取が行われていない期間である。無線通信が無効となることにより、消費電力が小さくなる。特に、読取指示に基づく画像の読取中において、無線通信が無効となることにより、消費電力が小さくなる。
有線通信としては、高出力モード及び中出力モードでは、有線通信を介した画像データの出力が有効となる。有線通信としては、低出力モードでは、読取制御期間のうち読取期間であるときには、有線通信を介した画像データの出力が無効となる。有線通信としては、低出力モードでは、読取制御期間のうち非読取期間、及び、読取制御期間ではないときには、有線通信を介した画像データの出力が有効となる。有線通信が無効となることにより、消費電力が小さくなる。
液晶表示としては、高出力モード及び中出力モードにおいて、液晶表示部30が有効となり、低出力モードにおいて、液晶表示部30が無効となる。液晶表示部30が無効となることにより、消費電力が小さくなる。
制御部50は、高出力モード及び中出力モードにおいて、液晶表示部30を有効として制御する。これにより、制御部50は、高出力モード及び中出力モードにおいて、液晶表示部30に画像を表示させることができる。制御部50は、低出力モードにおいて、液晶表示部30を無効として制御する。
タッチパネルとしては、高出力モード及び中出力モードにおいて、タッチパネル29が有効となり、低出力モードにおいて、タッチパネル29が無効となる。タッチパネル29が無効となることにより、消費電力が小さくなる。
USBメモリーとしては、USB接続部63を介してUSBメモリーが接続されている場合に、USBメモリーへの画像データの記憶を有効とするか無効とするかを示す。USBメモリーとしては、高出力モードにおいて、USBメモリーへの画像データの記憶が有効となり、中出力モード及び低出力モードにおいて、USBメモリーへの画像データの記憶が無効となる。USBメモリーへの画像データの記憶が無効となることにより、消費電力が小さくなる。
<モード設定処理>
ここで、図7を参照してモード設定処理について説明する。モード設定処理は、所定の周期毎に呼び出される処理である。以降の各処理においては、発明の理解を容易とするために、ACアダプター接続部62にACアダプターケーブルが接続されていない状態を前提としている。また、以降の各処理の順序は、各処理の目的から逸脱しない範囲で任意に入れ替え可能である。
ここで、図7を参照してモード設定処理について説明する。モード設定処理は、所定の周期毎に呼び出される処理である。以降の各処理においては、発明の理解を容易とするために、ACアダプター接続部62にACアダプターケーブルが接続されていない状態を前提としている。また、以降の各処理の順序は、各処理の目的から逸脱しない範囲で任意に入れ替え可能である。
図7に示すように、ステップS10において、制御部50は、検出条件が成立したか否かを判定する。検出条件は、第1検出条件と、第2検出条件と、第3検出条件とを含んでもよい。第1検出条件は、電源投入を契機として成立する。第2検出条件は、ユーザーの指示を契機として成立する。第3検出条件は、USB機器との接続状態の変化を契機として成立する。具体的な一例をあげると、第3検出条件は、USBケーブルを介してUSB接続部63にUSB機器が接続されていない状態から、USBケーブルを介してUSB接続部63にUSB機器が接続されている状態となったときに成立する。制御部50は、検出条件が成立していないと判定した場合に、モード設定処理を終了する。一方、制御部50は、検出条件が成立したと判定した場合に、ステップS11に処理を移行する。
ステップS11において、制御部50は、USB機器との間でUSBネゴシエーションを行う。つまり、制御部50は、USB接続部63にUSBケーブルが接続された状態でUSBネゴシエーションを実行可能である。そして、制御部50は、USBネゴシエーションの結果に基づいて、USB機器との接続状態を判定する。これにより、制御部50は、USBの規格を特定する。特に、制御部50は、USB給電の規格に対応する電力値及び電流値を特定する。この処理が終了した場合、制御部50は、ステップS12に処理を移行する。
ステップS12において、制御部50は、モード決定処理を実行する。この処理において、制御部50は、USBネゴシエーションの結果に基づいて、複数種類のモードから何れかを決定する。詳しくは、制御部50は、高給電USB機器が接続されている場合に、高出力モードを決定する。制御部50は、中給電USB機器が接続されている場合に、中出力モードを決定する。制御部50は、低給電USB機器が接続されている場合に、低出力モードを決定する。
このように、制御部50は、電源が投入されると、第1検出条件が成立し、USBネゴシエーションの結果に基づいて、複数種類のモードのうち何れかのモードを決定する。制御部50は、電源が投入された後にユーザーによる指示が入力されると、第2検出条件が成立し、USBネゴシエーションの結果に基づいて、複数種類のモードのうち何れかのモードを決定する。制御部50は、電源が投入された後にUSB接続部63にUSBケーブルが接続されない状態から接続された状態となると、第3検出条件が成立し、USBネゴシエーションの結果に基づいて、複数種類のモードのうち何れかのモードを決定する。この処理が終了した場合、制御部50は、ステップS13に処理を移行する。
ステップS13において、制御部50は、第1状態切替処理を実行する。この処理において、制御部50は、第1状態に制御するための信号を切替部72に出力する。この処理が終了した場合、制御部50は、ステップS14に処理を移行する。
ステップS14において、制御部50は、第1電圧値取得処理を実行する。この処理において、制御部50は、第1状態に制御されているときの第1電圧値Vm1を測定部70から取得する。そして、制御部50は、第1電圧値Vm1をメモリーに記憶する。この処理が終了した場合、制御部50は、ステップS15に処理を移行する。
ステップS15において、制御部50は、第2状態切替処理を実行する。この処理において、制御部50は、第2状態に制御するための信号を切替部72に出力する。この処理が終了した場合、制御部50は、ステップS16に処理を移行する。
ステップS16において、制御部50は、第2電圧値取得処理を実行する。この処理において、制御部50は、第2状態に制御されているときの第2電圧値Vm2を測定部70から取得する。そして、制御部50は、第2電圧値Vm2をメモリーに記憶する。この処理が終了した場合、制御部50は、ステップS17に処理を移行する。
ステップS17において、制御部50は、測定結果取得処理を実行する。この処理において、制御部50は、第1電圧値Vm1と第2電圧値Vm2とに基づいて、損失電力値を測定結果として取得可能である。特に、制御部50は、抵抗値R1、抵抗値Rm、第1電圧値Vm1及び第2電圧値Vm2に基づいて、抵抗値Rcを算出する。そして、制御部50は、抵抗値Rcと第2位置P2の電流値Imとに基づいて、損失電力値を算出する。制御部50は、USB給電の規格に対応する電流値を第2位置P2の電流値Imとして取得するが、これに限らない。画像読取装置11は、第2位置P2の電流値Imを測定する電流計を備えてもよく、制御部50は、電流計から第2位置P2の電流値Imを取得してもよい。この処理が終了した場合、制御部50は、ステップS18に処理を移行する。
このように、制御部50は、ステップS13~S17において測定処理を実行する。測定処理は、第1電圧値Vm1と第2電圧値Vm2とに基づいて、USB接続部63に接続されたUSBケーブルによる電力損失に関する測定結果を取得する処理である。
詳しくは、制御部50は、USB接続部63にUSBケーブルが接続された状態で電源が投入されると、第1検出条件が成立し、測定処理を実行する。制御部50は、電源が投入された後にユーザーによる指示が入力されると、第2検出条件が成立し、測定処理を実行する。制御部50は、電源が投入された後にUSB接続部63にUSBケーブルが接続されない状態から接続された状態となると、第3検出条件が成立し、測定処理を実行する。
ステップS18において、制御部50は、閾値取得処理を実行する。この処理において、制御部50は、USB給電の規格に対応する閾値をメモリーから取得する。この処理が終了した場合、制御部50は、ステップS19に処理を移行する。
ステップS19において、制御部50は、ステップS17において取得した損失電力値が、ステップS18において取得した閾値を超えるか否かを判定する。制御部50は、損失電力値が閾値を超えると判定した場合に、ステップS20に処理を移行する。一方、制御部50は、損失電力値が閾値を超えないと判定した場合に、ステップS20,S21を実行することなく、ステップS22に処理を移行する。
ステップS20において、制御部50は、モード変更処理を実行する。この処理において、制御部50は、USB給電の規格に対応するモードから、損失電力値に対応するモードに変更する。
具体的な一例をあげると、制御部50は、USB給電の規格に対応するモードが高出力モードであったが、損失電力値が閾値を超え、かつ、損失電力値に対応するモードが中出力モードであるときには、高出力モードから中出力モードに変更する。なお、制御部50は、USB給電の規格に対応するモードが低出力モードであったが、損失電力値が閾値を超えたときには、シャットダウンしてもよい。この処理が終了した場合、制御部50は、ステップS21に処理を移行する。
このように、制御部50は、測定処理において取得した損失電力値が閾値を超えていないときに、USBネゴシエーションの結果に対応するモードに制御する。一方、制御部50は、測定処理において取得した損失電力値が閾値を超えたときに、USBネゴシエーションの結果に対応するモードよりも消費電力が小さいモードに制御する。
詳しくは、制御部50は、USBネゴシエーションに基づいて高出力モードを決定した後に、取得した損失電力値が閾値を超えたときに、中出力モードに制御可能である。また、制御部50は、USBネゴシエーションに基づいて中出力モードを決定した後に、取得した損失電力値が閾値を超えたときに、低出力モードに制御可能である。
このように、制御部50は、USBネゴシエーションの結果と、測定処理において取得した測定結果とに基づいて、複数種類のモードのうち何れかに制御する。具体的な一例をあげると、制御部50は、USBネゴシエーションに基づいて高出力モードを決定した後に、USB接続部63にUSBケーブルが接続された結果、取得した損失電力値が閾値を超えたときに、中出力モードに制御可能である。
ステップS21において、制御部50は、モード変更通知処理を実行する。この処理において、制御部50は、USBケーブルの電力損失に基づいて、消費電力が低いモードに変更されたことを通知する。この処理が終了した場合、制御部50は、ステップS22に処理を移行する。
ステップS22において、制御部50は、基準電圧設定処理を実行する。この処理において、制御部50は、設定されたモードに対応する基準電圧値を比較部73に出力する。基準電圧値は、第2電圧値Vm2に対する閾値であり、かつ、USB給電の規格に対応する閾値である。この処理が終了した場合、制御部50は、ステップS23に処理を移行する。
ステップS23において、制御部50は、モード通知処理を実行する。この処理において、制御部50は、設定されたモードを通知する。この処理が終了した場合、制御部50は、モード設定処理を終了する。
<通知態様>
ここで、図8を参照して、モード設定処理において通知される態様について説明する。
図8に示すように、設定されたモードに対応する態様で通知が行われる。具体的に、高出力モードが設定されたときには、第1発光部28Aが緑色で点灯し、液晶表示部30では高出力モードを示すモード画像が表示され、音声出力部28Cから第1音声が出力される。中出力モードが設定されたときには、第1発光部28Aが緑色で点滅し、液晶表示部30では中出力モードを示すモード画像が表示され、音声出力部28Cから第2音声が出力される。低出力モードが設定されたときには、第1発光部28Aが黄色で点灯し、液晶表示部30では低出力モードを示すモード画像が表示され、音声出力部28Cから第3音声が出力される。
ここで、図8を参照して、モード設定処理において通知される態様について説明する。
図8に示すように、設定されたモードに対応する態様で通知が行われる。具体的に、高出力モードが設定されたときには、第1発光部28Aが緑色で点灯し、液晶表示部30では高出力モードを示すモード画像が表示され、音声出力部28Cから第1音声が出力される。中出力モードが設定されたときには、第1発光部28Aが緑色で点滅し、液晶表示部30では中出力モードを示すモード画像が表示され、音声出力部28Cから第2音声が出力される。低出力モードが設定されたときには、第1発光部28Aが黄色で点灯し、液晶表示部30では低出力モードを示すモード画像が表示され、音声出力部28Cから第3音声が出力される。
USBケーブルの電力損失に基づいて、消費電力が低いモードに変更されたときには、液晶表示部30ではモード変更画像が表示され、音声出力部28Cから警告音声が出力される。モード変更画像及び警告音声は、USB給電の規格に対応するモードよりも消費電力が低いモードに変更されたことを示す情報である。モード変更画像及び警告音声は、損失電力値が閾値を超えたことを特定可能である情報でもある。
複数種類のモードのうち何れかに制御されることなく、シャットダウンされるときには、第1発光部28Aが赤色で点灯し、液晶表示部30ではシャットダウンされることを示す画像が表示され、音声出力部28Cからシャットダウン音声が出力される。第1音声、第2音声、第3音声、警告音声及びシャットダウン音声は、それぞれ異なる音声である。
このように、ステップS21において、制御部50は、測定処理において取得した損失電力値が閾値を超えたときに、モード変更画像を液晶表示部30に表示させる。特に、制御部50は、USBネゴシエーションの結果に基づいて、中出力モードを決定した後に、損失電力値が閾値を超えて、低出力モードに制御する場合であっても、モード変更画像を液晶表示部30に表示させる。このように、制御部50は、測定処理において取得した測定結果を特定可能である情報を液晶表示部30に表示させる。また、制御部50は、警告音声を音声出力部28Cから出力させる。
ステップS23において、制御部50は、モード画像を液晶表示部30に表示させる。モード画像は、設定されたモードを特定可能な情報である。特に、モード画像は、消費電力が小さいモードに変更された場合に、変更されたモードを特定可能な情報である。制御部50は、設定されたモードに対応する発光態様で第1発光部28Aを発光させる。
詳しくは、制御部50は、測定処理において取得した損失電力値が閾値を超えないときに、USBネゴシエーションの結果に対応するモードを特定可能である情報を第1発光部28A及び液晶表示部30に表示させる。一方、制御部50は、測定処理において取得した損失電力値が閾値を超えたときに、USBネゴシエーションの結果に対応するモードよりも消費電力が小さいモードを特定可能である情報を第1発光部28A及び液晶表示部30に表示させる。
具体的には、制御部50は、USBネゴシエーションの結果に対応して高出力モードを決定した後に、測定処理の結果に基づいて中出力モードに制御する場合に、中出力モードを特定可能である情報を第1発光部28A及び液晶表示部30に表示させる。制御部50は、USBネゴシエーションの結果に対応して中出力モードを決定した後に、測定処理の結果に基づいて低出力モードに制御する場合に、低出力モードを特定可能である情報を第1発光部28A及び液晶表示部30に表示させる。
制御部50は、設定されたモードに対応する音声を音声出力部28Cから出力させる。詳しくは、制御部50は、高出力モードに制御する場合に、第1音声を音声出力部28Cから出力させる。制御部50は、中出力モードに制御する場合に、第2音声を音声出力部28Cから出力させる。制御部50は、低出力モードに制御する場合に、第3音声を音声出力部28Cから出力させる。
<電源監視処理>
次に、図9を参照して電源監視処理について説明する。電源監視処理は、所定の周期毎に呼び出される処理である。
次に、図9を参照して電源監視処理について説明する。電源監視処理は、所定の周期毎に呼び出される処理である。
図9に示すように、ステップS30において、制御部50は、比較部73からの信号に基づいて、測定部70によって測定された電圧値Vmが基準電圧値を超えたか否かを判定する。つまり、制御部50は、比較部73からの信号に基づいて、損失電力値が閾値を超えたか否かを判定する。制御部50は、電圧値Vmが基準電圧値を超えていないと判定した場合に、電源監視処理を終了する。一方、制御部50は、電圧値Vmが基準電圧値を超えたと判定した場合に、図7に示すモード設定処理のステップS11,S12を実行せずに、ステップS13に処理を移行する。ステップS13以降において、制御部50は、モード設定処理と同じような処理を実行する。このように、制御部50は、比較部73による比較結果に基づいて、測定処理を実行する。
<表示変更処理>
次に、図10を参照して表示変更処理について説明する。表示変更処理は、所定の周期毎に呼び出される処理である。
次に、図10を参照して表示変更処理について説明する。表示変更処理は、所定の周期毎に呼び出される処理である。
図10に示すように、ステップS40において、制御部50は、ユーザーから消去指示があったか否かを判定する。消去指示は、操作部27又はタッチパネル29の操作に応じてユーザーから入力されてもよい。制御部50は、ユーザーから消去指示がないと判定した場合に、表示変更処理を終了する。一方、制御部50は、ユーザーから消去指示があったと判定した場合に、ステップS41に処理を移行する。
ステップS41において、制御部50は、液晶表示部30にモード画像を表示中であるか否かを判定する。制御部50は、液晶表示部30にモード画像を表示中ではないと判定した場合に、表示変更処理を終了する。一方、制御部50は、液晶表示部30にモードを表示中であると判定した場合に、ステップS42に処理を移行する。
ステップS42において、制御部50は、表示消去処理を実行する。この処理において、制御部50は、液晶表示部30に表示していたモード画像を消去するように液晶表示部30を制御する。このように、制御部50は、モード画像を液晶表示部30に表示させた後に、ユーザーによる消去指示が入力されると、モード画像を消去させるように液晶表示部30を制御する。この処理が終了した場合、制御部50は、表示変更処理を終了する。
<第1実施形態の作用及び効果>
第1実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)制御部50は、電源が投入されると、USBネゴシエーションに基づいて、複数種類のモードのうち何れかのモードを決定した後に、決定したモードを特定可能である情報を液晶表示部30に表示させる。このため、電源が投入されると、自動的に、USBネゴシエーションに基づいてモードが決定された後に、決定したモードをユーザーに特定させることができる。これにより、USB機器から給電される電力に伴う有用な情報をユーザーに提供することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
第1実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)制御部50は、電源が投入されると、USBネゴシエーションに基づいて、複数種類のモードのうち何れかのモードを決定した後に、決定したモードを特定可能である情報を液晶表示部30に表示させる。このため、電源が投入されると、自動的に、USBネゴシエーションに基づいてモードが決定された後に、決定したモードをユーザーに特定させることができる。これにより、USB機器から給電される電力に伴う有用な情報をユーザーに提供することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(2)制御部50は、USBネゴシエーションに基づいて高出力モードを決定した後に、損失電力値が閾値を超えたときに、高出力モードよりも消費電力が小さい中出力モードに制御可能である。そして、制御部50は、中出力モードに制御する場合に、中出力モードを特定可能であるモード画像を液晶表示部30に表示させる。このため、損失電力値が閾値を超えたときに、USBネゴシエーションに基づく高出力モードから中出力モードに制御されても、中出力モードへの制御をユーザーに特定させることができる。これにより、USB機器から給電される電力に伴う有用な情報をユーザーに提供することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(3)制御部50は、USBネゴシエーションに基づいて中出力モードを決定した後に、損失電力値が閾値を超えたときに、中出力モードよりも消費電力が小さい低出力モードに制御可能である。そして、制御部50は、低出力モードに制御する場合に、低出力モードを特定可能であるモード画像を液晶表示部30に表示させる。このため、損失電力値が閾値を超えたときに、USBネゴシエーションに基づく中出力モードから低出力モードに制御されても、低出力モードへの制御をユーザーに特定させることができる。これにより、USB機器から給電される電力に伴う有用な情報をユーザーに提供することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(4)制御部50は、読取指示が入力されると、決定したモードに対応する制御を読取部40に行わせる。このため、読取指示が入力されると、自動的に、制御されているモードに対応する制御が行われることをユーザーに特定させることができる。これにより、USB機器から給電される電力に伴う有用な情報をユーザーに提供することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(5)制御部50は、読取指示が入力されると、高出力モードに制御している場合に、90ppmで読取部40に画像の読取を行わせ、中出力モードに制御している場合に、90ppmよりも遅い20ppmで読取部40に画像の読取を行わせる。このため、読取指示が入力されると、自動的に、制御されているモードに対応する読取速度で画像が読み取られることをユーザーに特定させることができる。これにより、USB機器から給電される電力に伴う有用な情報をユーザーに提供することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(6)制御部50は、高出力モードに制御する場合に、第1音声を音声出力部28Cから出力させ、中出力モードに制御する場合に、第1音声とは異なる第2音声を音声出力部28Cから出力させる。このため、制御されるモードを音声によりユーザーに特定させることができる。これにより、制御されるモードをユーザーに特定させ易い状況を提供することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(7)制御部50は、損失電力値が閾値を超えたときに、損失電力値が閾値を超えたことを特定可能である情報を液晶表示部30に表示させる。このため、USBケーブルによる電力損失に関する損失電力値が閾値を超えたことをユーザーに特定できる状況を提供することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(8)制御部50は、USBネゴシエーションに基づいて高出力モードを決定した後に、USB接続部63にUSBケーブルが接続された結果、損失電力値が閾値を超えたときに、中出力モードに制御可能である。そして、制御部50は、中出力モードに制御する場合に、中出力モードを特定可能であるモード画像を液晶表示部30に表示させる。このため、USB接続部63にUSBケーブルが接続された場合に、損失電力値が閾値を超えたときに、高出力モードよりも消費電力が小さい中出力モードに制御されても、中出力モードへの制御をユーザーに特定させることができる。これにより、USB機器から給電される電力に伴う有用な情報をユーザーに提供することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(9)制御部50は、決定したモードを特定可能である情報を液晶表示部30に表示させた後に、ユーザーによる指示が入力されると、決定したモードを特定可能であるモード画像を消去させる。このため、ユーザーにモードを特定させる可能性を高めることができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(10)USB接続部63と第1発光部28Aとは、所定の方向から視認可能に設けられる。このため、USBケーブルが接続可能であるUSB接続部63と、制御されるモードを特定可能である第1発光部28Aとを視認し易くなる。このように、USB接続部63にUSBケーブルを接続した後に、制御されるモードをユーザーに特定させ易い状況を提供することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(11)USB接続部63と第2発光部28Bとは、所定の方向から視認可能に設けられる。このため、USBケーブルが接続可能であるUSB接続部63と、無線通信の状況を特定可能である第2発光部28Bとを視認し易くなる。このように、USB接続部63にUSBケーブルを接続した後に、無線通信の状況をユーザーに特定させ易い状況を提供することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(12)制御部50は、第1状態において測定された第1電圧値Vm1と、第2状態において測定された第2電圧値Vm2とに基づいて、USB接続部63に接続されたUSBケーブルによる電力損失に関する測定結果を取得する測定処理を実行する。制御部50は、USBネゴシエーションの結果と、測定処理において取得した測定結果とに基づいて、読取部40の読取に関する複数種類のモードのうち何れかに制御する。
特に、近年においては、大電流で電力供給を行うUSBの規格が登場したこともあり、USBケーブルによる電力損失からの影響が懸念されていた。また、大電流で電力供給を行うUSBの規格において、損失電力値を算出する場合に、抵抗値が大きい抵抗を用いなければならなかった。また、従来から、USB機器からの供給電圧値Voにばらつきが生じると、USBの規格において定められた供給電圧値Voとの差が大きくなり、USBの規格において定められた供給電圧値Voにより算出される電力損失値に誤差が生じるおそれがあった。
このため、本実施形態では、第1状態と第2状態とに切り替えて電圧値を測定することにより、抵抗値が小さい抵抗を用いても、USBケーブルによる電力損失に関する測定について精度を高めることができる。また、これに加えて、USB機器から供給される電圧値による影響を抑制することができる。これにより、USBケーブルによる電力損失を適切に検出することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
また、抵抗値を可変とする測定部を用いなくてもよく、画像読取装置11のコストを増大させずに、画像読取装置11の省スペース化も図ることができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(13)制御部50は、USB接続部63にUSBケーブルが接続された状態で電源が投入されると、測定処理を実行する。このため、電源が投入されると、自動的に測定処理が実行されることにより、USBケーブルによる電力損失を適切に検出することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(14)制御部50は、電源が投入された後にUSB接続部63にUSBケーブルが接続されない状態から接続された状態となると、測定処理を実行する。このため、USB接続部63にUSBケーブルが接続されると、自動的に測定処理が実行されることにより、USBケーブルによる電力損失を適切に検出することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(15)制御部50は、電源が投入された後にユーザーによる指示が入力されると、測定処理を実行する。そして、制御部50は、測定処理において取得した測定結果を特定可能である情報を液晶表示部30に表示させる。このため、ユーザーの意図するタイミングで測定処理が実行されることにより、USBケーブルによる電力損失を適切に検出することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(16)制御部50は、測定処理において取得した損失電力値が閾値を超えていないときに、USBネゴシエーションの結果に対応するモードに制御する。一方、制御部50は、測定処理において取得した損失電力値が閾値を超えたときに、USBネゴシエーションの結果に対応するモードよりも消費電力が低いモードに制御する。このため、損失電力値が閾値を超えたときに、USBネゴシエーションの結果に対応するモードよりも消費電力が低いモードに制御することができる。これにより、USBケーブルによる電力損失が大きくなった場合であっても、消費電力を低減させたモードで原稿Dから画像を読み取ることができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(17)制御部50は、測定処理において取得した損失電力値が閾値を超えたときに、USBネゴシエーションの結果に対応するモードよりも消費電力が低いモードを特定可能であるモード画像を液晶表示部30に表示させる。このため、USBケーブルによる電力損失が大きくなった場合に、消費電力を低減させたモードに制御されるときであっても、消費電力を低減させたモードに制御されることをユーザーに特定させることができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(18)制御部50は、測定処理において取得した測定結果を特定可能である情報を液晶表示部30に表示させる。このため、測定処理において取得した測定結果をユーザーに特定させることができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(19)制御部50は、測定部70によって測定された電圧値と基準電圧値とを比較した比較結果に基づいて、測定処理を実行する。このため、比較結果を用いることにより、測定処理の実行頻度を低減させることで制御部50の制御負荷を低減させるとともに、USBケーブルによる電力損失を適切なタイミングで検出することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
[変更例]
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・第1発光部28Aは、USB接続部63とともに所定の方向から視認可能な位置であればよく、USB接続部63と同一の面に設けられてもよい。この場合、同一の面とは、平面であるか曲面であるかを問わない。
・第2発光部28Bは、USB接続部63とともに所定の方向から視認可能な位置であればよく、USB接続部63と同一の面に設けられてもよい。この場合、同一の面とは、平面であるか曲面であるかを問わない。
・操作部27は、第1発光部28A、第2発光部28B及びUSB接続部63とともに所定の方向から視認可能な位置に設けられてもよい。
・制御部50は、画像読取装置11に接続された不図示の端末装置において情報を通知してもよい。制御部50は、画像読取装置11に接続された不図示の端末装置から入力されるユーザーの指示に基づいて、画像の読取に関する制御を行ってもよい。
・制御部50は、画像読取装置11に接続された不図示の端末装置において情報を通知してもよい。制御部50は、画像読取装置11に接続された不図示の端末装置から入力されるユーザーの指示に基づいて、画像の読取に関する制御を行ってもよい。
・制御部50は、モード変更画像に対応する発光態様で第1発光部28Aを発光させてもよい。第1発光部28Aは、USBネゴシエーションの結果に基づいて中出力モードが設定されたときにはオレンジ色で点灯し、USBケーブルの電力損失に基づいて中出力モードに変更されたときにはオレンジ色で点滅してもよい。つまり、第1発光部28Aは、モードに対応する色で、モードが変更されたことを点滅で通知してもよい。
・制御部50は、USBケーブルの電力損失に基づいて低出力モードに制御する場合に、液晶表示部30においてモード変更画像及びモード画像の表示が消去された後に、液晶表示部30を無効に制御してもよい。制御部50は、USBケーブルの電力損失に基づいて低出力モードに制御する場合に、液晶表示部30にモード変更画像及びモード画像を表示させずに、液晶表示部30を無効に制御してもよい。
・液晶表示部30は、モード変更画像及びモード画像の少なくとも何れかを、文字を示す画像ではなく、アイコン等によって表示してもよく、これらの組み合わせであってもよい。
・図7に示すモード設定処理のモード変更通知処理は、検出条件が成立した後に実行可能であればよい。つまり、読取制御期間であるか否かに問わず、モード変更通知処理が実行されてもよい。図7に示すモード設定処理のモード通知処理は、検出条件が成立した後に実行可能であればよい。つまり、読取制御期間であるか否かに問わず、モード通知処理が実行されてもよい。
・制御部50は、損失電力値が閾値を超えた場合に、損失電力値に基づいて、電力損失の程度を通知してもよい。制御部50は、損失電力値が閾値を超えた場合に、損失電力値と閾値との差分を通知してもよい。制御部50は、損失電力値が閾値を超えた場合に、損失電力値に基づいて、異なる情報を通知してもよい。具体的に、制御部50は、損失電力値と閾値との差分が小さいときには、USBケーブルの交換を示す情報を通知し、損失電力値と閾値との差分が大きいときには、メンテナンスの連絡を促す情報を通知してもよい。
・制御部50は、損失電力値が閾値を超えない場合に、損失電力値に基づいて、電力損失の程度を通知してもよい。制御部50は、損失電力値が閾値を超えない場合に、損失電力値と閾値との差分を通知してもよい。
・制御部50は、USB給電の規格を特定可能な情報を通知してもよい。制御部50は、USBの通信速度を特定可能な情報を通知してもよい。制御部50は、USBの規格自体を特定可能な情報を通知してもよい。
・検出条件は、第1検出条件、第2検出条件及び第3検出条件のうち少なくとも何れかを含んでもよく、他の検出条件を含んでもよい。
・制御部50は、読取指示の入力を契機として、検出条件が成立し、測定処理において損失電力値が閾値を超えた場合に、画像の読取を開始せずに、損失電力値が閾値を超えたことを特定可能な情報を通知してもよい。
・制御部50は、読取指示の入力を契機として、検出条件が成立し、測定処理において損失電力値が閾値を超えた場合に、画像の読取を開始せずに、損失電力値が閾値を超えたことを特定可能な情報を通知してもよい。
・制御部50は、ユーザーの消去指示がなくても、所定時間が経過したときに、モード変更画像を消去してもよい。制御部50は、ユーザーの指示に基づいて、モード変更画像を消去しなくてもよい。
・ACアダプター接続部62にACアダプターケーブルが接続されている状態でACアダプターが電力供給源となるときに、図7に示すモード設定処理のステップS13~S23が実行されなくてもよい。ACアダプター接続部62にACアダプターケーブルが接続されている状態から接続されていない状態となり、USB機器が電力供給源となるときに、図7に示すモード設定処理のステップS10において検出条件が成立してもよい。
・接続部61は、バッテリー接続部を備えてもよい。バッテリー接続部は、バッテリーケーブルを接続可能である。つまり、バッテリー接続部は、バッテリーケーブルを介して、電力供給源としてのバッテリーと接続可能である。画像読取装置11は、バッテリーを備えてもよい。つまり、画像読取装置11は、例えば、バッテリーを内蔵してもよい。
・図8に示す電源監視処理において、制御部50は、電圧値Vmが基準電圧値を超えたと判定した場合に、図7に示すモード設定処理のステップS11,S12を実行してもよい。
・上記実施形態において、例えば、給紙トレイ16の移動、排紙トレイ17の移動、及び、筐体12の姿勢の変更のうち少なくとも何れかが、ユーザーの操作により実現可能であってもよい。これにより、給紙トレイ16の移動、排紙トレイ17の移動、及び、筐体12の姿勢の変更のうち少なくとも何れかが無効となっていても、ユーザーの操作により実現可能となる。例えば、給紙トレイ16の移動、排紙トレイ17の移動、及び、筐体12の姿勢の変更のうち少なくとも何れかが駆動源の駆動により実現できなくてもよい。つまり、例えば、給紙トレイ16が移動しなくてもよい。また、例えば、排紙トレイ17が移動しなくてもよい。また、例えば、筐体12の姿勢が変更されなくてもよい。
・上記実施形態において、例えば、制御部50は、高出力モード及び中出力モードにおいて、液晶表示部30のバックライトの照度を高くし、低出力モードにおいて、液晶表示部30のバックライトの照度を低くしてもよい。
・上記実施形態において、例えば、制御部50は、低出力モードにおいて、報知部28を無効としてもよい。
・上記実施形態において、例えば、画像読取装置11は、タッチパネル29を備えなくてもよい。例えば、画像読取装置11は、液晶表示部30を備えなくてもよい。例えば、画像読取装置11は、操作部27を備えなくてもよい。例えば、画像読取装置11は、報知部28を備えなくてもよい。
・上記実施形態において、例えば、画像読取装置11は、タッチパネル29を備えなくてもよい。例えば、画像読取装置11は、液晶表示部30を備えなくてもよい。例えば、画像読取装置11は、操作部27を備えなくてもよい。例えば、画像読取装置11は、報知部28を備えなくてもよい。
・上記実施形態において、制御部50は、中出力モードにおいて、低出力モードと同じように制御する制御内容について、例えば、低出力モードとは異なり、高出力モードと同じように制御してもよい。具体的な一例としては、制御部50は、高出力モード及び中出力モードにおいて、重送センサー35を有効として制御してもよい。
・上記実施形態において、制御部50は、中出力モードにおいて、高出力モードと同じように制御する制御内容について、例えば、高出力モードとは異なり、低出力モードと同じように制御してもよい。具体的な一例としては、制御部50は、中出力モード及び低出力モードにおいて、姿勢駆動モーター49を駆動させなくてもよい。
・上記実施形態において、例えば、制御部50は、図6に示す複数種類のモード毎に対応する制御内容のうち少なくとも何れかについて制御すればよい。
・上記実施形態において、第2位置P2は、USBケーブルの入力端部ではない位置であってもよいが、USBケーブルの入力端部に近い位置が好ましい。
・上記実施形態において、第2位置P2は、USBケーブルの入力端部ではない位置であってもよいが、USBケーブルの入力端部に近い位置が好ましい。
・上記実施形態において、制御部50は、第1状態に制御するための信号を切替部72に出力する一方で、第1状態に制御するための信号を切替部72に出力しないことで、第2状態に制御してもよい。上記実施形態において、通常時において、第2状態に制御されたが、通常時において、第1状態に制御されてもよい。
・上記実施形態において、例えば、画像読取装置11は、2種類及び4種類以上のうち何れかの種類の読取速度で、画像を読み取るように構成されてもよい。また、例えば、読取速度は、任意の速度でよい。
・上記実施形態において、USBの規格について、4つの規格を例示したが、これに限らず、例えば、2つの規格、3つの規格、5つ以上の規格について本発明を適用してもよい。つまり、少なくとも、異なる電力範囲に含まれる電力値を給電可能な複数のUSB機器が接続可能であればよい。また、例えば、各電力範囲は、任意の範囲でよい。
・上記実施形態において、例えば、画像読取装置11は、USB接続部63を複数備えてもよい。つまり、画像読取装置11は、複数のUSB機器が接続可能となる。この場合、制御部50は、複数のUSB機器のうち、優先順位に従って電力供給源を決定してもよい。また、制御部50は、複数のUSB機器のうち、優先順位に従って、モードを制御してもよい。
・上記実施形態において、例えば、USB機器としては、ホスト機器であるかデバイス機器であるかを問わない。
・上記実施形態において、例えば、USB機器について、任意の電力範囲であってもよい。また、例えば、USB機器について、同じ電力範囲に含まれる電力値が給電可能であれば、電力値自体が同じであっても異なってもよい。
・上記実施形態において、例えば、USB機器について、任意の電力範囲であってもよい。また、例えば、USB機器について、同じ電力範囲に含まれる電力値が給電可能であれば、電力値自体が同じであっても異なってもよい。
・上記実施形態において、ACアダプター、高給電USB機器、中給電USB機器及び低給電USB機器の4つの電力供給源を例示したが、これに限らない。例えば、画像読取装置11は、2つ以上3つ以下、5つ以上のうち何れかの電力供給源から給電可能であってもよい。つまり、電量供給源としては、例えば、上記例示の電力供給源とは別の電力供給源を含んでもよく、例えば、上記例示の電力供給源のうち少なくとも何れかを含んでいなくてもよい。
・上記実施形態において、複数のモードとして3つのモードが採用されたが、これに限らない。例えば、複数のモードとして、2つ及び4つ以上のうち何れかのモードが採用されてもよい。
・上記実施形態において、例えば、制御部50は、電源投入を契機として、USB機器との間でUSBネゴシエーションを行わなくてもよい。例えば、制御部50は、ユーザーによる指示を契機として、USB機器との間でUSBネゴシエーションを行わなくてもよい。例えば、制御部50は、USB機器との接続状態の変化を契機として、USB機器との間でUSBネゴシエーションを行わなくてもよい。つまり、制御部50は、電源の投入、ユーザーによる指示及びUSB機器との接続状態の変化のうち少なくとも何れかを契機として、USB機器との間でUSBネゴシエーションを行ってもよい。
・イメージセンサー42は、CMOSイメージセンサーに限定されない。イメージセンサー42は、例えばMOS(Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサーであってもよく、例えばCCD(charge coupled device)イメージセンサーであってもよい。
・イメージセンサー42は、リニアイメージセンサーに限定されず、例えばエリアイメージセンサーであってもよい。
・原稿の材質は、紙に限定されず、例えば、樹脂製のフィルムやシート、織物、金属フィルムなどであってもよい。
・原稿の材質は、紙に限定されず、例えば、樹脂製のフィルムやシート、織物、金属フィルムなどであってもよい。
・画像読取装置は、シートフィード型に限らず、フラットベッド型でもよい。フラットベッド型の画像読取装置は、キャリッジと、キャリッジモーターとを備える。キャリッジは、キャリッジモーターの駆動により主走査方向D2に沿って移動可能である。キャリッジには、読取部が搭載される。
・画像読取装置11は、スキャナー機能に加え、印刷機能及びコピー機能を備えた複合機の一部でもよい。本発明は、画像読取装置11に適用されたが、これに限らない。例えば、本発明は、記録装置に適用されてもよい。記録装置は、媒体に記録を行う記録部を備える。本発明は、電子装置に適用されてもよい。
・本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、所望の選択肢の1つ以上を意味する。一例として、本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、選択肢の数が2つであれば1つの選択肢のみ又は2つの選択肢の双方を意味する。他の例として、本明細書において使用される「少なくとも何れか」という表現は、選択肢の数が3つ以上であれば1つの選択肢のみ又は2つ以上の任意の選択肢の組み合わせを意味する。
[付記]
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
(A)画像読取装置は、原稿から画像を読取可能である読取部と、原稿からの画像の読取に関する制御を行う制御部と、情報を表示可能である表示部と、USBケーブルを接続可能であるUSB接続部と、を備え、前記制御部は、消費電力が異なる複数種類のモードのうち何れかのモードに制御可能であり、前記制御部は、電源が投入されると、USBネゴシエーションに基づいて、前記複数種類のモードのうち何れかのモードを決定した後に、決定したモードを特定可能である情報を前記表示部に表示させる。
この構成によれば、電源が投入されると、自動的に、USBネゴシエーションに基づいてモードが決定された後に、決定したモードをユーザーに特定させることができる。これにより、USB機器から給電される電力に伴う有用な情報をユーザーに提供することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(B)上記画像読取装置において、前記複数種類のモードは、第1モードと、第2モードとを含み、前記第2モードは、前記第1モードよりも消費電力が小さいモードであり、前記制御部は、前記USB接続部に接続されるUSBケーブルによる電力損失に関する測定値を取得可能であり、前記制御部は、USBネゴシエーションに基づいて前記第1モードを決定した後に、取得した測定値が閾値を超えたときに、前記第2モードに制御可能であり、前記第2モードに制御する場合に、前記第2モードを特定可能である情報を前記表示部に表示させてもよい。
この構成によれば、測定値が閾値を超えたときに、USBネゴシエーションに基づく第1モードよりも消費電力が小さい第2モードに制御されても、第2モードへの制御をユーザーに特定させることができる。これにより、USB機器から給電される電力に伴う有用な情報をユーザーに提供することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(C)上記画像読取装置において、前記複数種類のモードは、第3モードを含み、前記第3モードは、前記第2モードよりも消費電力が小さいモードであり、前記制御部は、USBネゴシエーションに基づいて前記第2モードを決定した後に、取得した測定値が閾値を超えたときに、前記第3モードに制御可能であり、前記第3モードに制御する場合に、前記第3モードを特定可能である情報を前記表示部に表示させてもよい。
この構成によれば、測定値が閾値を超えたときに、USBネゴシエーションに基づく第2モードよりも消費電力が小さい第3モードに制御されても、第3モードへの制御をユーザーに特定させることができる。これにより、USB機器から給電される電力に伴う有用な情報をユーザーに提供することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(D)上記画像読取装置において、前記制御部は、読取指示が入力されると、前記複数種類のモードのうち決定したモードに対応する制御を前記読取部に行わせてもよい。
この構成によれば、読取指示が入力されると、自動的に、制御されているモードに対応する制御が行われる。このように、制御されているモードに対応する制御が行われることをユーザーに特定させることができる。これにより、USB機器から給電される電力に伴う有用な情報をユーザーに提供することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
この構成によれば、読取指示が入力されると、自動的に、制御されているモードに対応する制御が行われる。このように、制御されているモードに対応する制御が行われることをユーザーに特定させることができる。これにより、USB機器から給電される電力に伴う有用な情報をユーザーに提供することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(E)上記画像読取装置において、前記複数種類のモードは、第1モードと、第2モードとを含み、前記第2モードは、前記第1モードよりも消費電力が小さいモードであり、前記制御部は、読取指示が入力されると、前記第1モードに制御している場合に、第1読取速度で前記読取部に画像の読取を行わせ、前記第2モードに制御している場合に、前記第1読取速度よりも遅い第2読取速度で前記読取部に画像の読取を行わせてもよい。
この構成によれば、読取指示が入力されると、自動的に、制御されているモードに対応する読取速度で、原稿から画像が読み取られる。このように、制御されているモードに対応する読取速度で画像が読み取られることをユーザーに特定させることができる。これにより、USB機器から給電される電力に伴う有用な情報をユーザーに提供することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(F)上記画像読取装置は、音声を出力可能である音声出力部を備え、前記複数種類のモードは、第1モードと、第2モードとを含み、前記第2モードは、前記第1モードよりも消費電力が小さいモードであり、前記制御部は、前記第1モードに制御する場合に、第1音声を前記音声出力部から出力させ、前記第2モードに制御する場合に、前記第1音声とは異なる第2音声を前記音声出力部から出力させてもよい。
この構成によれば、制御されるモードを音声によりユーザーに特定させることができる。これにより、制御されるモードをユーザーに特定させ易い状況を提供することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(G)上記画像読取装置において、前記制御部は、前記複数種類のモードのうち何れかのモードを決定した後に、前記USB接続部に接続されるUSBケーブルによる電力損失に関する測定値を取得可能であり、前記制御部は、取得した測定値が閾値を超えたときに、測定値が閾値を超えたことを特定可能である情報を前記表示部に表示させてもよい。
この構成によれば、USBケーブルによる電力損失に関する測定値が閾値を超えたことをユーザーに特定できる状況を提供することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(H)上記画像読取装置において、前記複数種類のモードは、第1モードと、第2モードとを含み、前記第2モードは、前記第1モードよりも消費電力が小さいモードであり、前記制御部は、前記USB接続部に接続されるUSBケーブルによる電力損失に関する測定値を取得可能であり、前記制御部は、USBネゴシエーションに基づいて前記第1モードを決定した後に、前記USB接続部にUSBケーブルが接続された結果、取得した測定値が閾値を超えたときに、前記第2モードに制御可能であり、前記第2モードに制御する場合に、前記第2モードを特定可能である情報を前記表示部に表示させてもよい。
この構成によれば、USB接続部にUSBケーブルが接続された場合に、測定値が閾値を超えたときに、第1モードよりも消費電力が小さい第2モードに制御されても、第2モードへの制御をユーザーに特定させることができる。これにより、USB機器から給電される電力に伴う有用な情報をユーザーに提供することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(I)上記画像読取装置は、ユーザーによる指示を入力可能である入力部を備え、前記表示部は、情報を消去可能であり、前記制御部は、決定したモードを特定可能である情報を前記表示部に表示させた後に、前記入力部によってユーザーによる指示が入力されると、決定したモードを特定可能である情報を消去させてもよい。
この構成によれば、ユーザーによる指示が入力されることにより、モードを特定可能である情報が消去される。これにより、ユーザーにモードを特定させる可能性を高めることができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(J)上記画像読取装置において、前記表示部は、制御されるモードを特定可能である発光態様で発光する第1発光部を有し、前記USB接続部と前記第1発光部とは、所定の方向から視認可能に設けられてもよい。
この構成によれば、USBケーブルが接続可能であるUSB接続部と、制御されるモードを特定可能である第1発光部とを視認し易くなる。このように、USB接続部にUSBケーブルを接続した後に、制御されるモードをユーザーに特定させ易い状況を提供することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(K)上記画像読取装置において、前記表示部は、無線通信の状態を特定可能である発光態様で発光する第2発光部を有し、前記USB接続部と前記第2発光部とは、所定の方向から視認可能に設けられてもよい。
この構成によれば、USBケーブルが接続可能であるUSB接続部と、無線通信の状況を特定可能である第2発光部とを視認し易くなる。このように、USB接続部にUSBケーブルを接続した後に、無線通信の状況をユーザーに特定させ易い状況を提供することができる。したがって、ユーザーの利便性を向上させることができる。
(L)原稿から画像を読取可能である読取部と、原稿からの画像の読取に関する制御を行う制御部と、情報を表示可能である表示部と、USBケーブルを接続可能であるUSB接続部と、を備える画像読取装置の画像読取方法において、前記制御部が、電源が投入されると、USBネゴシエーションに基づいて、消費電力が異なる複数種類のモードのうち何れかのモードを決定した後に、決定したモードを特定可能である情報を前記表示部に表示させることを実行する。この構成によれば、(A)と同じような効果を奏することができる。
D…原稿、D1…副走査方向、D2…主走査方向、P1…第1位置、P2…第2位置、SA…読取領域、Vm1…第1電圧値、Vm2…第2電圧値、Vo…供給電圧値、11…画像読取装置、12…筐体、13…基台、14…供給口、15…排出口、15A…第1排出口、15B…第2排出口、16…給紙トレイ、17…排紙トレイ、18…搬送経路、18A…第1搬送経路、18B…第2搬送経路、19…共通搬送経路、20A…湾曲経路、20B…直線経路、21…搬送部、22…給紙ローラー、23…第1ローラー対、23A…第1駆動ローラー、23B…第1分離ローラー、24…第2ローラー対、24A…第2駆動ローラー、24B…第2従動ローラー、25…第3ローラー対、25A…第3駆動ローラー、25B…第3従動ローラー、26…経路切換部材、27…操作部、28…報知部、28A…第1発光部、28B…第2発光部、28C…音声出力部、29…タッチパネル、30…液晶表示部、31…第1原稿センサー、32…原稿保護センサー、33…原稿厚みセンサー、34…キャリアシートセンサー、35…重送センサー、36…第2原稿センサー、37…姿勢センサー、37A…第1姿勢センサー、37B…第2姿勢センサー、40…読取部、41…光源、42…イメージセンサー、43…背景板、44…給送モーター、45…搬送モーター、46…エンコーダー、47…給紙トレイモーター、48…排紙トレイモーター、49…姿勢駆動モーター、50…制御部、51…主制御部、52…搬送制御部、53…読取制御部、54…画像処理部、55…タイミングジェネレーター、56…アナログフロントエンド、57…無線通信部、58…有線通信部、59…電源回路、60…電源監視部、61…接続部、62…ACアダプター接続部、63…USB接続部、70…測定部、71…測定用抵抗、72…切替部、73…比較部、100…USBケーブル、101…USB機器、102…給電側USB接続部
Claims (12)
- 原稿から画像を読取可能である読取部と、
原稿からの画像の読取に関する制御を行う制御部と、
情報を表示可能である表示部と、
USBケーブルを接続可能であるUSB接続部と、
を備え、
前記制御部は、消費電力が異なる複数種類のモードのうち何れかのモードに制御可能であり、
前記制御部は、電源が投入されると、USBネゴシエーションに基づいて、前記複数種類のモードのうち何れかのモードを決定した後に、決定したモードを特定可能である情報を前記表示部に表示させる、
ことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1に記載の画像読取装置において、
前記複数種類のモードは、第1モードと、第2モードとを含み、
前記第2モードは、前記第1モードよりも消費電力が小さいモードであり、
前記制御部は、前記USB接続部に接続されるUSBケーブルによる電力損失に関する測定値を取得可能であり、
前記制御部は、USBネゴシエーションに基づいて前記第1モードを決定した後に、取得した測定値が閾値を超えたときに、前記第2モードに制御可能であり、前記第2モードに制御する場合に、前記第2モードを特定可能である情報を前記表示部に表示させる、
ことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項2に記載の画像読取装置において、
前記複数種類のモードは、第3モードを含み、
前記第3モードは、前記第2モードよりも消費電力が小さいモードであり、
前記制御部は、USBネゴシエーションに基づいて前記第2モードを決定した後に、取得した測定値が閾値を超えたときに、前記第3モードに制御可能であり、前記第3モードに制御する場合に、前記第3モードを特定可能である情報を前記表示部に表示させる、
ことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1に記載の画像読取装置において、
前記制御部は、読取指示が入力されると、前記複数種類のモードのうち決定したモードに対応する制御を前記読取部に行わせる、
ことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項4に記載の画像読取装置において、
前記複数種類のモードは、第1モードと、第2モードとを含み、
前記第2モードは、前記第1モードよりも消費電力が小さいモードであり、
前記制御部は、読取指示が入力されると、前記第1モードに制御している場合に、第1読取速度で前記読取部に画像の読取を行わせ、前記第2モードに制御している場合に、前記第1読取速度よりも遅い第2読取速度で前記読取部に画像の読取を行わせる、
ことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1~請求項5のうち何れか一項に記載の画像読取装置において、
音声を出力可能である音声出力部を備え、
前記複数種類のモードは、第1モードと、第2モードとを含み、
前記第2モードは、前記第1モードよりも消費電力が小さいモードであり、
前記制御部は、前記第1モードに制御する場合に、第1音声を前記音声出力部から出力させ、前記第2モードに制御する場合に、前記第1音声とは異なる第2音声を前記音声出力部から出力させる、
ことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1~請求項5のうち何れか一項に記載の画像読取装置において、
前記制御部は、前記複数種類のモードのうち何れかのモードを決定した後に、前記USB接続部に接続されるUSBケーブルによる電力損失に関する測定値を取得可能であり、
前記制御部は、取得した測定値が閾値を超えたときに、測定値が閾値を超えたことを特定可能である情報を前記表示部に表示させる、
ことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1~請求項5のうち何れか一項に記載の画像読取装置において、
前記複数種類のモードは、第1モードと、第2モードとを含み、
前記第2モードは、前記第1モードよりも消費電力が小さいモードであり、
前記制御部は、前記USB接続部に接続されるUSBケーブルによる電力損失に関する測定値を取得可能であり、
前記制御部は、USBネゴシエーションに基づいて前記第1モードを決定した後に、前記USB接続部にUSBケーブルが接続された結果、取得した測定値が閾値を超えたときに、前記第2モードに制御可能であり、前記第2モードに制御する場合に、前記第2モードを特定可能である情報を前記表示部に表示させる、
ことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1~請求項5のうち何れか一項に記載の画像読取装置において、
ユーザーによる指示を入力可能である入力部を備え、
前記表示部は、情報を消去可能であり、
前記制御部は、決定したモードを特定可能である情報を前記表示部に表示させた後に、前記入力部によってユーザーによる指示が入力されると、決定したモードを特定可能である情報を消去させる、
ことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1~請求項5のうち何れか一項に記載の画像読取装置において、
前記表示部は、制御されるモードを特定可能である発光態様で発光する第1発光部を有し、
前記USB接続部と前記第1発光部とは、所定の方向から視認可能に設けられる、
ことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1~請求項5のうち何れか一項に記載の画像読取装置において、
前記表示部は、無線通信の状態を特定可能である発光態様で発光する第2発光部を有し、
前記USB接続部と前記第2発光部とは、所定の方向から視認可能に設けられる、
ことを特徴とする画像読取装置。 - 原稿から画像を読取可能である読取部と、原稿からの画像の読取に関する制御を行う制御部と、情報を表示可能である表示部と、USBケーブルを接続可能であるUSB接続部と、を備える画像読取装置の画像読取方法において、
前記制御部が、電源が投入されると、USBネゴシエーションに基づいて、消費電力が異なる複数種類のモードのうち何れかのモードを決定した後に、決定したモードを特定可能である情報を前記表示部に表示させることを実行する、
ことを特徴とする画像読取装置の画像読取方法。
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