JP2024055359A - ガススプリング用ストッパー - Google Patents

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Abstract

【課題】ガススプリングへの着脱を容易とし、かつ取り外し時の保管場所にも困ることがないガススプリング用ストッパーを提供する。【解決手段】筒状体を長手方向に分割して得られる第1ストッパー片20と第2ストッパー片30、及びヒンジ部40とから成り、第1ストッパー片20と第2ストッパー片30にはそれぞれ、ガススプリング100を構成するロッド部102とシリンダ部104のうち、ロッド部102の先端に位置するジョイント部106に当接する第1支承片22,32と、シリンダ部104の端面に当接する第2支承片24,34と、第1支承片22,32と第2支承片24,34との間でロッド部102の側面を覆う支承片本体36と、が設けられていることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、ガススプリング用のストッパーに係り、特に、車両のボンネットやバックドアの開口状態を維持するために設けられている伸長方向に付勢力を生じさせるガススプリングにおける伸長状態を維持するために好適なストッパーに関する。
取り扱いが容易で、サイズや付勢力の選択肢が豊富なガススプリングは近年、車両や家具、家電に到るまで、多くの分野において作動力を補助するための要素として用いられてきている。
例えば車両においては、ボンネットの他、トランクやバックドアにおける開閉動作の補助にも用いられている。特に近年では、車両の居住性や積載性、利便性などの観点から、SUV(Sport Utility Vehicle)やステーションワゴン、ミニバン、及びワンボックスなど大型のバックドアを採用したハッチバック式(いわゆる跳ね上げ式)の車両が人気を博している。
ハッチバック式の車両に適用されているバックドアは、跳ね上げ状態においてはドア本体が水平、あるいは水平よりやや上を向いた状態とされる。こうしたバックドアには様々な利用形態が考えられることから実際に、外側面に積荷用のキャリアが取り付けられたり、内側面に荷物を吊るしたりするなどの利用形態が提案、実施されてきている。
しかし、バックドアの自重を支持しつつ、閉塞時に要する力が過大なものとならないように設計されて取り付られているガススプリングは、バックドアに後付けのキャリアを取り付けたり、多くの荷物を吊ることによって荷重が付加されると、跳ね上げ状態を維持することが困難となり、開放状態を維持できなくなる事態が生じ得る。
このような問題を解決するために、特許文献1に開示されているようなバックドアストッパーが提案されている。特許文献1に開示されているバックドアストッパーは、ガススプリングを構成するロッド部分の外周に配置されるストッパー本体の一方の端部をジョイント固定部とし、他方の端部をシリンダ当接部とするものである。ここで、ジョイント固定部は、バックドア、あるいは車両本体に固定されているロッド部分の先端側のジョイントに固定するための要素である。また、シリンダ当接部は、ガススプリングを構成するシリンダにおけるロッド部分突出側端部に当接する要素である。そして、ストッパー本体は、バックドアを閉塞する際には、ジョイント固定部による固定状態を維持したまま、シリンダの周囲に配置可能な構成とされている。
このような構成のバックドアストッパーであれば、バックドアに後荷重が付加された場合であってもバックドアの開放状態を維持させることが可能となり、バックドアを閉塞する際にも、バックドアストッパーを取り外す必要が無い。
しかし、特許文献1に開示されているような構成のバックドアストッパーを取り付けるには、ガススプリングを車両から取り外さなければならない構成とされている。また、特許文献1には、ガススプリングを取り外さなくとも取り付けが可能な変形例も開示されているが、こうした変形例に開示されているタイプは、バックドアを閉塞する際にはガススプリングからバックドアストッパーを取り外す必要が生じ、取り外したバックドアストッパーを別途保管する必要が生じることとなるといった難点がある。
特開2000-303736号公報
そこで本発明では、ガススプリングへの着脱を容易とし、かつ取り外し時の保管場所にも困ることがなく、様々な使用形態のガススプリングへ適用することのできるガススプリング用ストッパーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するためのガススプリング用ストッパーは、ロッド部を伸長させる方向へ付勢力を生じさせるガススプリングに対する過負荷に起因した前記ロッド部の収縮動作を抑制するストッパーであって、筒状体を長手方向に分割して得られる第1ストッパー片と第2ストッパー片、及び前記第1ストッパー片と前記第2ストッパー片の間に設けられる2つの分割面のうちの一方の分割面に沿って配置されたヒンジ部とから成り、前記第1ストッパー片と前記第2ストッパー片にはそれぞれ、前記ガススプリングを構成する前記ロッド部とシリンダ部のうち、前記ロッド部の先端に位置するジョイント部に当接する第1支承片と、前記シリンダ部において前記ロッド部が突出する側の端面に当接する第2支承片と、前記第1支承片と前記第2支承片との間に配置されて前記ロッド部の側面を覆う支承片本体と、が設けられていることを特徴とする。
また、上記のような特徴を有するガススプリング用ストッパーは、前記第1ストッパー片と前記第2ストッパー片との間に設けられる他方の分割面を閉塞させる方向に付勢力を生じさせる付勢手段を備えるようにすると良い。このような特徴を有する事によれば、ガススプリング用ストッパーをガススプリングのロッド部に取付ける際、他方の分割面が自動で閉塞し、閉塞状態を維持しようとすることとなる。これにより、ガススプリング用ストッパーの脱落を防ぐことができる。
また、上記のような特徴を有するガススプリング用ストッパーにおける前記支承片本体には、前記他方の分割面に対して作用する当該分割面と平行な方向に働く力を前記他方の分割面を拡開させる方向の力に変換する受け部が設けられているようにすると良い。このような特徴を有する事によれば、ガススプリングにおけるロッド部やシリンダ部などの取り付け位置に、受け部を押し付けるだけで他方の分割面を拡開させ、ガススプリング用ストッパーを取り付ける事が可能となる。よって、ガススプリング用ストッパーの着脱をさらに容易化することが可能となる。
また、上記のような特徴を有するガススプリング用ストッパーにおける前記第1ストッパー片と前記第2ストッパー片のうちの少なくとも一方には、押圧力を付加することにより前記他方の分割面を拡開させる拡開手段が備えられ、前記拡開手段は、前記ヒンジ部よりも前記他方の分割面側に設けられているようにすることもできる。このような特徴を有する事によれば、片手で他方の分割面を拡開させる動作を容易化することができる。よって、ガススプリング用ストッパーの着脱をさらに容易化することが可能となる。
さらに、上記のような特徴を有するガススプリング用ストッパーでは、前記第1ストッパー片と前記第2ストッパー片との間に、前記他方の分割面が拡開することを抑制する拡開防止手段を備えるようにしても良い。このような特徴を有する事によれば、受け部に力が加えられたとしても、他方の分割面の閉塞状態を維持することが可能となる。よって、ガススプリングを構成するロッド部の先端に位置するジョイント部にボールジョイントを採用したとしても、ガススプリング用ストッパーの安定した取付状態を維持することができる。
上記のような特徴を有するガススプリング用ストッパーによれば、ガススプリングへの着脱を片手で行う事ができる。よって、着脱の容易化を図ることができる。また、拡開自在なため、ロッド部から取り外したガススプリング用ストッパーをシリンダ部へ配置することもできる。よって、ガススプリング用ストッパーを取り外した際の保管場所にも困ることがない。さらに、ガススプリングの取り付け状態を問わずに適用することができるため、様々な使用形態のガススプリングへ適用することができる。
第1実施形態に係るガススプリング用ストッパーの構成を示す斜視図である。 第1実施形態に係るガススプリング用ストッパーの長手方向側面の構成を示す図であり、(A)は閉塞状態、(B)は拡開状態を示す図である。 ガススプリングのロッド部に第1実施形態に係るガススプリング用ストッパーを取り付けた状態を示す斜視図である。 ガススプリング用ストッパーを取り付けるガススプリングの構成を示す斜視図である。 ガススプリングのロッド部へガススプリング用ストッパーを取り付ける動作を説明するための図である。 ガススプリングのロッド部からガススプリング用ストッパーを取り外す動作を説明するための図である。 ガススプリングのシリンダ部にガススプリング用ストッパーを取り付けた状態を示す斜視図である。 シリンダ部にガススプリング用ストッパーを取り付けた状態を示す長手方向側面図である。 ロッド部の先端にボールジョイントが採用されている場合に用いるアダプターの説明をするための斜視図である。 ロッド部の先端にボールジョイント採用されているガススプリングにガススプリング用ストッパーとアダプターを取り付けた状態を示す斜視図である。 第2実施形態に係るガススプリング用ストッパーの構成を示す断面図である。 第3実施形態に係るガススプリング用ストッパーの構成を示す長手方向側面図である。 付勢手段として磁石を採用したガススプリング用ストッパーの一例を示す長手方向側面図である。
以下、本発明のガススプリング用ストッパーに係る実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態は、本発明を実施する上での好適な形態の一部であり、その効果を奏する限りにおいて構成の一部に変更を加えたとしても、本発明の一部とみなすことができる。
[第1実施形態:構成]
まず、図1、図2を参照して、第1実施形態に係るガススプリング用ストッパーについて説明する。なお、図面において、図1は第1実施形態に係るガススプリング用ストッパーの構成を示す斜視図であり、図2は、第1実施形態に係るガススプリング用ストッパーの長手方向側面の構成を示す図であり、(A)は閉塞状態、(B)は拡開状態を示す図である。なお、以下に示す実施の形態では、車両のバックドア(不図示)に備えられたガススプリング100(図3、図4参照)を例に挙げて説明を行う。本実施形態に係るガススプリング用ストッパー(以下、単にストッパー10と称す)は、第1ストッパー片20と、第2ストッパー片30、及びヒンジ部40とを備えることを基本とする。第1ストッパー片20と第2ストッパー片30は、1つの筒状体を長手方向に分割して得られる要素であり、それぞれに第1支承片22,32と第2支承片24,34、及び支承片本体26,36が設けられている。
第1支承片22,32は、ガススプリング100を構成するロッド部102とシリンダ部104のうち、ロッド部102の先端に設けられるジョイント部106に当接する要素である。本実施形態では、第1ストッパー片20に設けられた第1支承片22と、第2ストッパー片30に設けられた第1支承片32とが組み合わされる事で筒状体を成し、ストッパー10における第1支承部12を構成する。
第2支承片24,34は、ガススプリング100を構成するシリンダ部104の長手方向端面であって、ロッド部102が突出する側の端面104aに当接する要素である。本実施形態における第2支承片24,34は、第1支承片22,32と同様に、第1ストッパー片20に設けられた第2支承片24と、第2ストッパー片30に設けられた第2支承片34とが組み合わされる事で筒状体を成し、ストッパー10における第2支承部14を構成する。
支承片本体26,36は、第1ストッパー片20と第2ストッパー片30のそれぞれを構成する第1支承片22,32と第2支承片24,34との間に配置される要素である。支承片本体26,36は、ストッパー10をガススプリング100に取付けた際(使用状態)には、ロッド部102の側面を覆うように配置される。また、本実施形態では支承片本体26,36も、上述した第1支承片22,32や第2支承片24,34と同様に、第1ストッパー片20に設けられた支承片本体26と、第2ストッパー片30に設けられた支承片本体36とを組み合わせる事で筒状体を成し、ストッパー10における支承部本体16を構成する。
ヒンジ部40は、筒状体を長手方向に分割する事によって構成される第1ストッパー片20と第2ストッパー片30との係合状態を保ったまま、分割面に沿って拡開、あるいは閉塞させるための要素である。本実施形態におけるヒンジ部40は、第1ストッパー片20と第2ストッパー片30との間に設けられる2つの分割面のうちの一方の分割面に沿って配置されている。具体的には、支承片本体26,36の側面に設けられ、他方の分割面を開放可能な構成としている。
本実施形態に係るストッパー10におけるヒンジ部40には、第1ストッパー片20と第2ストッパー片30との間に設けられる他方の分割面を閉塞させる方向の力を生じさせる付勢手段42が設けられている。付勢手段42の形態は問うものでは無く、付勢手段42をばねとする場合には、図1に示すようなコイルばねの他、板ばねなどであっても良い。付勢手段42を設けることによれば、ストッパー10をガススプリング100のロッド部102に取付ける際、他方の分割面を拡開させてロッド部102を支承片本体26,36の内部に配置すると、他方の分割面が自動で閉塞して閉塞状態を維持しようとすることとなる。これにより、ストッパー10の脱落を防ぐことができる。
また、本実施形態に係るストッパー10では、他方の分割面近傍に、受け部26a,36a,26b,36bを設けるようにしている。受け部26a,36a,26b,36bは、他方の分割面に対して当該分割面と平行な方向に付与される力(押圧力)を、他方の分割面を拡開させる方向の力に変換するための要素である。本実施形態では受け部26a,36a,26b,36bを、支承片本体26,36における他方の分割面近傍に設けるようにしている。なお、図2に示すように本実施形態では、支承片本体26,36の外側側と内側側の双方に受け部26a,36a,26b,36bを設けるようにしている。
受け部26a,36a,26b,36bの形態は限定するものでは無いが、一例として図2に示すようなものとすると良い。すなわち、支承片本体26,36の外側側に設けられる受け部26a,36aは、他方の分割面を基点として、他方の分割面の延長線Lに対して90度未満の角度θを持って立ち上がる直線状の辺と、この直線の頂点から支承片本体26,36を構成する円弧状の外周へと降ろされる直線状の辺によって構成される山形の凸部とすれば良い。一方、内側側に設けられる受け部26b,36bは、他方の分割面の当接面を小さくするような傾斜面(いわゆる面取り)であって、直線Lに対して90度未満の角度θを持つものであれば良い。受け部26a,36a,26b,36bをこのような構成とすることによれば、受け部26a,36a,26b,36bを構成する傾斜面に対して分割面(他方の分割面)に沿った方向の力が加えられた際、この力に分力が発生し、第1ストッパー片20と第2ストッパー片30には、拡開方向の力が付与されることとなる。
なお、第1ストッパー片20、第2ストッパー片30、第1支承片22,32、及び第2支承片24,34との名称は、ストッパー10を構成する要素を明示するためのものである。このため、第1ストッパー片20と第2ストッパー片30、第1支承片22,32と第2支承片24,34とをそれぞれ逆転させたとしても、本実施形態に係るストッパー10が成り立つ事はいうまでもない。
[作用]
上記のような構成のストッパー10は、車両におけるバックドア(不図示)を開放した状態、すなわち図4に示すように、ガススプリング100におけるロッド部102が延びた状態で使用される。
その具体的な使用形態は次の通りである。まず、図5(A)に示すストッパー10の支承部本体16を把持してガススプリング100のロッド部102に近接させ、かつロッド部102に対して受け部26a,36aを沿わせるようにしてストッパー10を押し付ける(矢印Aの方向へ押し付ける)。ロッド部102は、車両に固定されているガススプリング100の一部であるため、ストッパー10をロッド部102に押し付けると、反力Fが発生する(図5(B)参照)。反力Fが受け部26a,36aの傾斜面に作用すると、傾斜面の角度に従って分力が発生し、その力の一部は他方の分割面を拡開させる方向の力Fとして作用することとなる。この作用により他方の分割面が拡開し、支承片本体26,36の内部にロッド部102を介入させることが可能となる。なお、第1ストッパー片20と第2ストッパー片30とが拡開されるのは、他方の分割面を拡開させる方向の力Fが、付勢手段42によって他方の分割面に作用する付勢力F(図5(C)参照)を上回る時(F>F)である。
図5(C)に示すように、ロッド部102が他方の分割面を乗り越えて支承片本体26,36の内側側に介入すると、他方の分割面を拡開させる方向の力Fが消失する。このため、付勢手段42による付勢力Fの作用により他方の分割面が閉塞することとなる。他方の分割面が閉塞すると、ストッパー10は、内部にロッド部102を介入させた筒状体を構成し、長手方向端部にはそれぞれ、2つの第1支承片22,32の組み合わせによる第1支承部12と、2つの第2支承片24,34の組み合わせによる第2支承部14とが構成されることとなる(図3、図5(D)参照)。
このようにしてストッパー10をガススプリング100のロッド部102に取付けた後、バックドアに付加される荷重がガススプリング100による許容支持荷重を超えた場合、ロッド部102がシリンダ部104に押し込まれ、シリンダ部104の端部とロッド部102の先端に位置するジョイント部106との間隔が狭くなるような動作が生じる。シリンダ部104の端面とジョイント部106との間隔が狭くなるような動作が生じると、第1支承部12と第2支承部14とにそれぞれジョイント部106とシリンダ部104の端面とが当接し、ロッド部102がシリンダ部104に押し込まれることを抑制する。これにより、バックドアが閉じる方向に動くことを防止することができる。
ストッパー10の使用を終えた後には図6(A)に示すように、支承部本体16を把持した状態で内側側の受け部26b,36bにロッド部102を押し当てるようにしてストッパー10をロッド部102から引き剥がすように動かす(矢印Bの方向へ動かす)。このような動作を行う事により、受け部26b,36bにロッド部102が押し当てられると、受け部26b,36bには、押圧力Fが作用し、この力の入り部が他方の分割面を拡開させる方向の力Fに変換され、他方の分割面が押し広げられる(図6(B)参照)。ストッパー10を動かす事により、ロッド部102が他方の分割面を越えると、付勢手段42による付勢力Fの作用により、他方の分割面は閉塞する方向に動くこととなる(図6(C)参照)。実施形態に係るストッパー10では、以上の動作により、ロッド部102からストッパー10の引き剥がしが可能となり、かつこの動作を片手で行う事ができる(図6(D)参照)。
使用を終えたストッパー10は、別途保管することもできるが、受け部26a,36aをシリンダ部104に押し付けることで図7に示すように、シリンダ部104を挟み込むようにしてシリンダ部104の外周に保持させることもできる。このような配置状態とすることで、ストッパー10を別途保管する必要が無くなり、紛失する事を避ける事ができるようになる。本実施形態に係るストッパー10は、第1ストッパー片20と第2ストッパー片30とを係合させるヒンジ部40に摘みなどの突出部が存在しないため、狭隘な箇所への配置が可能となる。このため、ストッパー10をシリンダ部104に取り付けた状態であっても、バックドアを開閉させることができる。
また、ストッパー10をシリンダ部104に配置した場合、次に使用する際には、シリンダ部104からロッド部102側へストッパー10をスライドさせるだけで使用状態に移行させる事も可能となる。なお、このような保持形態を実現するためには、第1ストッパー片20と第2ストッパー片30によりシリンダ部104を挟持した際、他方の分割面により挟持される部位が、少なくともロッド部102の半径rを超える範囲となるようにする必要がある。具体的には、ロッド部102を挟持した際、図8に示すL1が、半径rよりも大きくなるようにすれば良い。
[効果]
上記のような構成のストッパー10によれば、ガススプリング100の着脱を片手で行うことが可能となり、着脱の容易化を実現する事ができる。また、ストッパー10を取り外した際には、シリンダ部104へ保持させる事ができるため、取り外し時の保管場所にも困ることが無い。
[応用形態]
上記実施形態では、受け部26b,36bに力が加えられると他方の分割面(第1ストッパー片20と第2ストッパー片30)が拡開する旨記載した。このため、ガススプリング100を構成するロッド部102の先端に位置するジョイント部106に対して、図9(A)に示すようなボールジョイントが採用されている場合には、ロッド部102がシリンダ部104に押し込まれようとする際、受け部26b,36bにボールジョイントの球面が接触し、他方の分割面を拡開させようとする力が働くことがある。
このような場合には、図9(B)に示すように、第2支承部14に当接する面を平坦面とするためのアダプター44を備えるようにしても良い。アダプター44は、ロッド部102の先端に配置する部材であり、その厚みは、ガススプリング100を収縮させた際にシリンダ部104から露出することとなるロッド部102の範囲に収まる程度とすると良い。このような厚みとすることで、ロッド部102にアダプター44を取り付けた状態でバックドアを閉じる事が可能となるからである。また、アダプター44は、厚み方向、すなわちロッド部102の延設方向からボールジョイントが押し付けられた場合であっても脱落しない構造であれば、その構成を限定するものでは無い。図9に示す例では、半割れとなる分割部材をボルトにより螺合し、拡開方向の力への耐力を備えるようにしている。
このようなアダプター44をロッド部102に取付けることによれば図10に示すように、ジョイント部106にボールジョイントが採用されているガススプリング100であっても、本実施形態に係るストッパー10を安定配置する事が可能となる。
[第2実施形態]
次に、図11を参照して第2実施形態に係るガススプリング用ストッパーについて説明する。なお、本実施形態に係るストッパー10Aの殆どの構成は上述した第1の実施形態に係るストッパー10と同様である。よって、その構成を同様とする箇所には、図面に同一符号を附して詳細な説明は省略することとする。なお、図11において、図11(A)は、第1ストッパー片20と第2ストッパー片30とを閉塞させた状態の断面形状を示し、同図(B)は、拡開させた状態の断面形状を示すものである。
本実施形態に係るストッパー10Aは、第2ストッパー片30に、拡開手段38を備えた事を特徴としている。拡開手段38は、矢印Cの方向へ押圧力を付加する事により、他方の分割面を拡開させる作用を担う要素である。本実施形態では拡開手段38の押圧部が、ヒンジ部40よりも他方の分割面側に位置する部位に設けられている。具体的には図11に示すように、第2ストッパー片30に設けられた拡開手段38が、第1ストッパー片20の一部を貫通するようにして設けられている。
このような特徴を有する事によれば、第2ストッパー片30に対して第1ストッパー片20を拡開させる際、片手での作業が容易となる。よって、ストッパー10Aの着脱性をさらに向上させることが可能となる。なお、その他の構成、作用、効果については、第1実施形態に係るストッパー10と同様である。なお当然に、第1ストッパー片20と第2ストッパー片30の作用を逆転し、第1ストッパー片20に拡開手段(不図示)を設けるようにしても良く、第1ストッパー片20と第2ストッパー片30の双方に設けるようにしても良い。
[第3実施形態]
次に、図12を参照して第3実施形態に係るガススプリング用ストッパーについて説明する。なお、本実施形態に係るストッパー10Bの殆どの構成は上述した第1の実施形態に係るストッパー10と同様である。よって、その構成を同様とする箇所には、図面に同一符号を附して詳細な説明は省略することとする。なお、図12において、図12(A)は、第1ストッパー片20と第2ストッパー片30とを閉塞させてロックさせた状態を示す長手方向側面図であり、同図(B)は、ロックを解除して拡開させた状態を示す長手方向側面図である。
本実施形態に係るストッパー10Bは、第1ストッパー片20と第2ストッパー片30との間に、ラチェットによる拡開防止手段50を設けた点を特徴とする。拡開防止手段50は少なくとも、鋸刃歯車部52とロック爪54aを備えた操作レバー54とを有する。鋸刃歯車52は、傾斜辺と垂直辺とを有し、垂直辺にロック爪54が掛かる事で第1ストッパー片20と第2ストッパー片30とが拡開する動作を規制する。
本実施形態では、第2ストッパー片30におけるヒンジ部40の近傍における回転動作部に鋸刃歯車52を配置し、第1ストッパー片20に操作レバー54を配置する構成としている。このような構成とした場合、操作レバー54を矢印Dの方向へ回動させることで、第1ストッパー片20と第2ストッパー片30との拡開方向への動作をロックし、あるいはロック解除することが可能となる。
このような構成によれば、ストッパー10Bをガススプリング100に取付けた際、意図せず第1ストッパー片20と第2ストッパー片30が拡開してしまい、脱落するという事態を避ける事ができる。このため、ガススプリング100におけるロッド部102の先端に備えられるジョイント部106にボールジョイントが採用されているような場合であっても、上述したアダプター44を設ける必要が無い。なお、その他の構成、作用、効果については、第1実施形態に係るストッパー10と同様である。
上記実施形態では、付勢手段42について、コイルばねや板ばねなど、弾性変形可能なばね材料とする旨記載した。しかしながら、第1ストッパー片20と第2ストッパー片30とを閉塞させる方向に付勢力を加える手段としては、磁石などの吸着手段を採用しても良い。付勢手段42を磁石とする場合には図13に示すように、支承片本体26,36や第1支承片22,32、第2支承片24,34など、使用状態で対向配置される事となる要素に付勢手段を配置すると良い。なお、それぞれの辺に付勢手段42を配置する場合には、対向配置される付勢手段42(磁石)が、互いに引き付け合う極面を対向させるようにする。
このような構成とした場合、第1ストッパー片20と第2ストッパー片30とを閉塞状態とした場合には、対を成して配置された付勢手段42間に引き付け合う力が生じる。よって、第1ストッパー片20と第2ストッパー片30との間には、これを閉塞させる方向の力が生じることとなる。また、ガススプリング100のロッド部102やシリンダ部104が磁性体である場合には、ストッパー10,10A,10Bを取り付けた際、ロッド部102やシリンダ部104に対して高い吸着力(取付状態を保持する力)を得ることができるようになる。
なお、上記実施形態では具体的な形態として、車両のバックドアに取付けられているガススプリング100を例に挙げ、このガススプリング100に適用可能なストッパーとして“ストッパー10,10A,10B”との名称を用いて説明を行っている。しかしながら、本発明に係るガススプリング用ストッパーは、車両のボンネットに取付けられたガススプリングや、家具、家電等、様々な使用形態のガススプリングに適用することができる。また、過負荷がかけられた場合のみならず、ガス抜けなどの劣化に伴い、本来の能力を発揮することのできなくなったガススプリングの姿勢保持にも利用することができることはいうまでも無い。
10,10A,10B………ストッパー、12………第1支承部、14………第2支承部、16………支承部本体、20………第1ストッパー片、22………第1支承片、24………第2支承片、26………支承片本体、26a,26b………受け部、30………第2ストッパー片、32………第1支承片、34………第2支承片、36………支承片本体、36a,36b………受け部、38………拡開手段、40………ヒンジ部、42………付勢手段、44………アダプター、50………拡開防止手段、52………鋸刃歯車部、54………操作レバー、54a………ロック爪、100………ガススプリング、102………ロッド部、104………シリンダ部、104a………端面、106………ジョイント部。

Claims (5)

  1. ロッド部を伸長させる方向へ付勢力を生じさせるガススプリングに対する過負荷に起因した前記ロッド部の収縮動作を抑制するストッパーであって、
    筒状体を長手方向に分割して得られる第1ストッパー片と第2ストッパー片、及び前記第1ストッパー片と前記第2ストッパー片の間に設けられる2つの分割面のうちの一方の分割面に沿って配置されたヒンジ部とから成り、
    前記第1ストッパー片と前記第2ストッパー片にはそれぞれ、前記ガススプリングを構成する前記ロッド部とシリンダ部のうち、前記ロッド部の先端に位置するジョイント部に当接する第1支承片と、
    前記シリンダ部において前記ロッド部が突出する側の端面に当接する第2支承片と、
    前記第1支承片と前記第2支承片との間に配置されて前記ロッド部の側面を覆う支承片本体と、
    が設けられていることを特徴とするガススプリング用ストッパー。
  2. 前記第1ストッパー片と前記第2ストッパー片との間に設けられる他方の分割面を閉塞させる方向に付勢力を生じさせる付勢手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のガススプリング用ストッパー。
  3. 前記支承片本体には、前記他方の分割面に対して作用する当該分割面と平行な方向に働く力を前記他方の分割面を拡開させる方向の力に変換する受け部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のガススプリング用ストッパー。
  4. 前記第1ストッパー片と前記第2ストッパー片のうちの少なくとも一方には、押圧力を付加することにより前記他方の分割面を拡開させる拡開手段が備えられ、
    前記拡開手段は、前記ヒンジ部よりも前記他方の分割面側に設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載のガススプリング用ストッパー。
  5. 前記第1ストッパー片と前記第2ストッパー片との間に、前記他方の分割面が拡開することを抑制する拡開防止手段を備えたことを特徴とする請求項2または3に記載のガススプリング用ストッパー。
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