JP2024055104A - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素で直感的な車線案内の表示を行うヘッドアップディスプレイ装置を提供する。【解決手段】車両10に搭載され、ウインドシールド13を介して画像を車両前方側の虚像Vとして投影表示する投影部を備えるヘッドアップディスプレイ装置12であって、車両10が接近中の道路分岐において複数の車線を遠近表現を用いて表示する車線画像V11,V12と、前記車線の指定進行方向を示す方向指示画像V21,V22と、を描画生成し、前記投影部によって表示されるように制御する制御部60を備え、この制御部60は、車両10が前記道路分岐点に接近するのに応じたタイミングにて、方向指示画像V21,V22が車線画像V11,V12に対して相対的に位置変化するように、表示切替させる。【選択図】図3

Description

本発明は、車両に搭載されるヘッドアップディスプレイ装置に関し、例えば、車両のウインドシールドに表示像を投影するヘッドアップディスプレイ装置に好適である。
従来、車両が走行する道路において複数の車線を有する場合、次の交差点に達した際に走行可能な進行方向が車線毎に限定されることがあるため、車線の案内を表示する車線案内装置がある。加えて、予め設定された目的地へ走路案内するために選択すべき車線について表示することもでき、例えば、特許文献1における開示技術のように、地図画像と重ねた所定位置に車線数に対応してレーン画像と、右左折車線や直進車線であるのかを矢印で示す案内画像とで表現している。
また、車両に搭載される表示デバイスとして、ウインドシールドなどの投射部材に表示光を出射することで虚像を表示するヘッドアップディスプレイ(HUD:Head-Up Display) 装置が知られている。例えば、特許文献2に開示されている。
特開2000-251197号公報 特開2019-43175号公報
しかしながら、上述のような車線案内の表示をヘッドアップディスプレイ装置で表示する場合には、表示面積や表示変化が大きくなりがちで、過度な誘目性や視線移動の要因になってしまう課題があった。また、車両の前方視野の妨げにならないように、表示を煩雑にしないなど工夫が必要であるため、シンプルで且つ直感的に判別可能な表現が求められていた。
そこで本発明の目的は、上述課題に着目し、簡素で直感的な車線案内の表示を行うヘッドアップディスプレイ装置を提供することにある。
本発明のヘッドアップディスプレイ装置は、
車両に搭載され、ウインドシールドを介して画像を車両前方側の虚像として投影表示する投影部を備えるヘッドアップディスプレイ装置であって、
前記車両が接近中の道路分岐において複数の車線を遠近表現を用いて表示する車線画像と、前記車線の指定進行方向を示す方向指示画像と、を描画生成し、前記投影部によって表示されるように制御する制御部を備え、
この制御部は、前記車両が前記道路分岐点に接近するのに応じたタイミングにて、前記方向指示画像が前記車線画像に対して相対的に位置変化するように、表示切替させる。
また、前記制御部は、前記ウインドシールドの下部側に直近の車線配列を示す第1の表示領域と、この第1の表示領域の上に非直近の車線配列を示す第2の表示領域とを用意し、
前記表示切替する際に、前記車線画像を前記第1,第2の表示領域の両方に表示したまま、前記方向指示画像を前記第2の表示領域から前記第1の表示領域へ移るように、表示遷移させる。
また、前記制御部は、前記ウインドシールドの下部側に直近の車線配列を示す第1の表示領域と、この第1の表示領域の上に非直近の車線配列を示す第2の表示領域とを用意し、
前記第1の表示領域に示される前記車線画像及び前記方向指示画像は、前記第2の表示領域に示されるものよりも大きなサイズで描画生成する。
また、前記制御部は、前記表示切替を行う際に、前記車線画像を前記第1,第2の表示領域の両方に表示したまま、前記方向指示画像を表示しない期間を設ける。
また、前記制御部は、前記表示切替を行う際に、前記車線画像を前記第1,第2の表示領域の両方に表示したまま、前記方向指示画像をフェード処理を用いて表示切替させる。
また、前記投影部は、前記画像の上部が下部よりも前記車両から遠方となるように傾斜してみえる前記虚像を出力する。
本発明によれば、簡素で直感的な車線案内の表示を行うヘッドアップディスプレイ装置となる。
本実施形態の車両に搭載されたヘッドアップディスプレイの概略図。 ヘッドアップディスプレイの内部構成を示す要部断面図。 画像描画に関する構成を示すブロック図。 車線の案内に関する表示例を示す図。 図4から図6へ表示遷移する際の中間的な表示例を示す図。 図4から図5を経て表示遷移した後の表示例を示す図 車両の右左折走行を伴う案内の表示例を示す図。
以下に、本発明の実施形態として、車両(自動車)に搭載されるヘッドアップディスプレイ装置に適用したものを例に挙げて、添付図面に基づいて説明する。
ヘッドアップディスプレイによる投影表示は、図1に示すように車両10のインストルメントパネル11内部に設けられた表示ユニットであるヘッドアップディスプレイ装置12が投射する表示光Lを車両10のウインドシールド13で車両10の利用者(車両10の運転席に着座したドライバー)14の方向に反射させ、虚像Vを表示するものである。換言すれば、ヘッドアップディスプレイは、後述する液晶表示器20から発せられる表示光(画像)Lをウインドシールド13に出射(投射)し、この出射によって得られた表示像(虚像)Vを利用者14に視認させるものである。これにより利用者14は、虚像Vを車両10の前方風景と重畳させて観察できる。
この場合、ヘッドアップディスプレイ装置12は、車両10が走行する路面に対して、虚像Vが45度以下(0度~45度)に傾き、虚像Vの上部が下部よりも利用者14から遠方側に傾斜したようにみえる表示光Lを投影している。これにより、利用者14は、車両10の前方側で主に路面に重ねて表示される虚像Vを視認でき、その画像のコンテンツが示す、種々の情報を得ることができる。
ヘッドアップディスプレイ装置12は、図2に示すように液晶表示器(表示部)20と、第1反射器30と、第2反射器40と、ハウジング50とから主に構成されている。
液晶表示器20は、配線基板に実装された発光ダイオードからなる光源21と、この光源21からの照明光を透過して表示光Lを形成するように光源21の出射側(真上)に位置するTFT型の液晶表示素子(表示素子)22とから主に構成される。このことは、液晶表示素子22の背後に光源21が設けられ、液晶表示素子22は、光源21から発せられる光により、所定画像を表示することを意味している。
また、液晶表示器20は、可視波長域の光からなる表示光Lを出力するもので、例えば、白色を発する光源21を適用でき、この光源21から発する光を液晶表示素子22が透過することで所望の画像を含む表示光Lを出力する。液晶表示素子22は、制御部による描画演算によって生成された表示画像データ(駆動信号)に基づいて所望の画像を形成する。なお、制御部は、車両10から通信によって入力する車両情報に基づいて表示するべき画像、例えば、後述する車線案内の画像だけでなく、車両10の速度やエネルギー残量、時刻、経路案内画像を、数値やアイコン等の画像データを用いて液晶表示素子22に表示させる。なお、前記表示するべき画像は、車両の速度やエネルギー残量などの車両情報に限らず、あらゆる表示形態を採用できる。
第1反射器30は、コールドミラー31を備えている。なお、コールドミラー31は、液晶表示器20の発光波長域を含む可視波長域(450~750nm)の光を高い反射率(例えば80%以上)で反射し、前記可視波長域以外の光を低い反射率で反射するものである。この場合、コールドミラー31は、前記可視波長域以外の特に赤外波長域の光(太陽光など外光の熱線)を低い反射率(例えば15%以下)にて反射するものが適用される。なお、コールドミラー31の反射層にて反射されない光は、コールドミラー31を透過するように構成される。コールドミラー31により、液晶表示素子22が太陽光等によって熱せられて高温化してしまうことを抑止できる。
第2反射器40は、コールドミラー31(つまり、液晶表示素子22)からの表示光Lを反射させる凹面鏡41と、この凹面鏡41を保持するミラーホルダ42とを備えている。
凹面鏡41は、凹面を有するポリカーボネートからなる樹脂基板に第2の反射層41aを蒸着形成している。かかる凹面鏡41は、その第2の反射層41aがコールドミラー31並びに前記透光性カバーに対向し、前記透光性カバーから臨める位置に傾斜状態にて設けられる。
また凹面鏡41は、コールドミラー31からの表示光Lを拡大しつつ、前記透光性カバー(車両10のウインドシールド13)側へ反射(投射)させるものである。このことは、凹面鏡41が、コールドミラー31によって反射された表示光Lを拡大し、この拡大された表示光Lを前記透光性カバーを通じてウインドシールド13に投射することを意味している。なお、凹面鏡41は、ミラーホルダ42に両面粘着部材により接着されている。ミラーホルダ42は、合成樹脂(例えばABS樹脂)からなるものであり、ハウジング50に固定される。
ハウジング50は、例えば黒色の遮光性合成樹脂材料からなり、略箱型形状に形成され、その内部空間である空間部51に液晶表示器20や第1反射器30、並びに第2反射器40からなる投影部を保持して収容するものであり、第2反射器40における凹面鏡41の上部(ウインドシールド13側)が開口する開口窓部52を備えてなる。
また、ハウジング50には、開口窓部52を塞ぐように出射部である透光性カバー53が設けられている。かかる透光性カバー53は、透光性の合成樹脂材料(例えばアクリル樹脂)を適用しており、湾曲形状(曲面形状)に形成され、凹面鏡41で反射された表示光Lが透過(通過)する光透過性部材としての機能を有している。つまり、コールドミラー31並びに凹面鏡41によって反射された表示光L、即ち、該投影部によって出力される表示光Lは、ハウジング50に形成された透光性カバー53を通じてウインドシールド13に投影され、これにより虚像Vの表示が行われることになる。
上述のヘッドアップディスプレイ装置12は、図3に示すように、利用者14による予めの設定状況や車両10の利用状況に基づいて設定される目的地へ経路案内するナビゲーションシステム装置と通信可能に接続され、ナビゲーションシステム装置Aが格納する道路情報に基づく表示出力を行うことができる。
ナビゲーションシステム装置Aは、プロセッサ、メモリ、入出力インターフェース等が基板上に実装された電子回路を主体として構成されている。プロセッサは、メモリに格納されているコンピュータプログラムを実行することで、各種処理を実施可能となっている。
また、ナビゲーションシステム装置Aは、GPSなどの全地球衛星航法システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)やジャイロセンサを用いた車両位置特定部A1と、記憶媒体や車外との無線通信によって地図情報を得て格納する地図情報格納部A2とを有し、これらから得られる情報に基づいて、車両10の周辺施設案内や走路案内、後述する車線案内等の案内情報を生成できる。ナビゲーションシステム装置Aは、適切なタイミングにて、これら案内情報に基づいて表示出力するように促す信号を表示デバイスであるヘッドアップディスプレイ装置12へ通信を介して転送する。
ヘッドアップディスプレイ装置12は、この他に、自動運転装置や周辺監視装置、その他の電子制御ユニット(車載ECU)と通信線を介して接続し、それぞれからの各種信号を入力し、液晶表示器20の出力内容を演算により生成する制御部60を実装する図示しない回路基板を備えている。この場合、該回路基板はヘッドアップディスプレイ装置12のハウジング50に保持される。
制御部60は、図示しない車載バッテリから供給される電力を用いて駆動し、所定プログラムや各種データの格納、演算時の記憶領域などに用いる図示しないROMやRAM等のデータ格納部と、前記所定プログラムに従って演算処理するプロセッサと、入出力インターフェース等を設けたコンピュータを適用できる。
なお、制御部60は、各種車載ECUとの間でネットワーク接続されており、ナビゲーションシステム装置から上述の案内情報を入力したり、各種センサに基づいて計測された車両情報を入力できる。また制御部60は、液晶表示素子22に接続され、入力した案内情報や車両情報に基づいて、液晶表示素子22に表示するための画像を生成する描画処理部を備えている。
また、制御部60は、該描画処理部によって生成された画像が表示されるように促す駆動信号を液晶表示素子22に出力する。また、制御部60は、液晶表示素子22を透過照明する光源21にも接続されている。光源21は、制御部60からの駆動信号に基づいて点灯/消灯の作動切り替えがなされる。制御部60は、パルス幅変調制御などの輝度調整や図示しない照度センサによる照度データに基づいて、外部環境に適した表示輝度の表示光Lが出力されるように、光源21を制御できる。
次に、制御部60によって生成される表示光(画像)Lにおける一部分の例について、図4乃至図6を用いて説明する。これら図は、車両10が走行する道路の車線案内時の表示が切り替わる様子を示す。制御部60は、ナビゲーションシステム装置Aからの案内情報に基づいて、それぞれ描画生成、及び液晶表示部20の制御を行うことで、図のように、表示出力される。
なお、ヘッドアップディスプレイ装置12は、図1に示すように、ウインドシールド13の下部側に投影出力する。このため、利用者14からは、ウインドシールド13の下部のエリアから前方風景と重畳して虚像Vをみることができる。従って、利用者14は、主に、車両10の近傍の路面に虚像Vが表示されてみえることになる。また、ヘッドアップディスプレイ装置12の投影部による構成によって、出力される画像の上部が下部よりも車両10から遠方となるように傾斜してみえる虚像Vを出力することになる。また、ヘッドアップディスプレイ装置12は、車線案内の他に、車両速度など他のコンテンツについて描画、及び表示出力を行うが、これを省き、図4乃至図6に示す部分的な表示エリアに関する箇所ついて説明する。
図4は、車両10から遠方の交差点における車線案内を行うための表示であり、制御部60は、車両10が接近中の道路分岐において複数の車線を遠近表現を用いて表示する車線画像V11と、これら車線の指定進行方向を示す方向指示画像V21と、が表示されるように液晶表示部20を制御している。
車線画像V11,V12は、ナビゲーションシステム装置Aからの案内情報に基づいて、車道外側線や車線境界線、中央線(区画線)等を上下方向に延びる線で表現しており、それぞれの上部端が中央側に向いて傾斜をつけることで遠近を強調して表現している。なお、前述のように虚像Vの傾きによって、虚像Vの上部側が下部側よりも遠方にみえるが、これにより更に遠近を強調して表現できる。この場合、車線画像V11,V12は、白色の線(ライン)で表現している。
方向指示画像V21は、各車線の指定進行方向を矢印で表現しており、各車線に対応するように車線画像V11の線と線との間に表示される。方向指示画像V21は、この場合、車線画像V11,V12と同じ色の白色で表現される。また、方向指示画像V21のうち、ナビゲーションシステム装置Aによる演算から目的地への経路案内から推奨される推奨走路車線については、矢印を他の色(例えば、青色や緑色)にて表示することで、選択するべき走路車線の目安となり利用者14にとっての利便性を高めることができる。なお、方向指示画像V21は、車線画像V11,V12と同系色(例えば、グレー)や、全く異なる彩色を適用することもできる。
これら車線画像V11,V12及び方向指示画像V2を表示するための表示領域は、複数に区画されており、下部側に直近の車線配列を示す第1の表示領域Vaと、この第1の表示領域Vaの上に非直近の車線配列を示す第2の表示領域Vbとが用意されている(図中、破線にて示す)。遠方の交差点における車線案内を表現する場合は、図4のように、第2の表示領域Vbに車線画像V11及び方向指示画像V21を表示し、第1の表示領域Vaにこの車線画像V11に対応するように延長線上に延びる車線画像V12を表示している。即ち、車線画像V11と車線画像V12とが隙間を介して繋がっているように見える。
ウインドシールド13に投影されるヘッドアップディスプレイ装置12による表示にあっては、利用者14の視点の移動があるだけでなく、移動する風景と重畳するため、表示の基準点が捉えにくく、例えば、第1の表示領域Vaを表示しない場合にあっては、遠方に関する案内画像なのか直近の道路に関する案内画像なのかを判断し難いが、この第1の表示領域Vaにおける車線画像V12も表示することによって、方向指示画像V21の車線画像V11,V12に対する相対的な位置関係から、遠方に関する案内画像であることを読み取ることが容易となる。更に、第1の表示領域Vaに示される車線画像V12は、第2の表示領域Vbに示される車線画像V11よりも大きなサイズで描画生成することで、利用者14からみて遠近感をあたえることができる。
なお、図4における表示は、車両10が対象の道路分岐に接近した際の、所定のタイミングで表示を開始するものであり、この場合、ナビゲーションシステム装置Aによる演算にて最適な表示開始タイミングを演算制御し、この演算結果として得られる案内情報を含め案内信号として転送するものであり、制御部60は、この案内信号の受信に基づく適切なタイミングにて、表示遷移されるように制御する。また、ナビゲーションシステム装置Aではなく制御部60によって、同様の演算を行うことも可能である。最適なタイミングは、車両10と対象の交差点までの距離、もしくは車両10が対象の交差点へ到達する予想到達時間を所定しきい値で判別したり、更には、車両の速度や加速度、他の交差点を考慮した補正に基づいて算出できる。
遠方に対象の交差点を有する車両10が、走行を進めて該交差点が直近となる場合、車両10が近づいたことを示すため、制御部60は、図4に示す表示状態から、図5に示す表示を介して、図6に示す表示へ遷移させる。図5は、図4に対して車線画像V11,V12を残したまま、方向指示画像V21を除いた表示であり、図6は、車線画像V11,V12を更に残したまま、方向指示画像V21の内容を、第1の表示領域Vaに方向指示画像V22として表示する。即ち、車両10の交差点への接近に伴って、第2の表示領域Vbに示す方向指示画像V21を一旦消してから、同じ内容のものを第1の表示領域Vaに方向指示画像V22として移す表示遷移を行う。
制御部60は、該表示遷移(図4乃至図6)を行う際に、図5に示すように一旦、方向指示画像V21を消し、図6に示すように方向指示画像V2を表示開始させることで、利用者14が状態変化したことを判別し易くできる。しかしながら、急激な表示変化は、利用者14の誘目性を過度に大きくしてしまうため、方向指示画像V21を消す際にフェードアウト、方向指示画像V22を表示開始する際にフェードインするアニメーション演出を行うことで、誘目効果を和らげることができる。なお、制御部60は、所定条件下において、上述の表示遷移について誘目性を高める必要がある場合にあっては、フェードだけでなく上下へのスライド等のアニメーション演出を組み合わせた描画を行うことで、前後の移動表現や強調表現を加えることも考えられる。
図6に示すように、第1の表示領域Vaにおける車線画像V11も表示することによって、方向指示画像V22の車線画像V11,V12に対する相対的な位置関係から、近くの案内であることを読み取ることが容易となる。更に、制御部60は、第1の表示領域Vaに表示される方向指示画像V22は、第2の表示領域Vbに表示される方向指示画像V21よりも大きなサイズで描画生成することで、利用者14からみて車線案内の位置(対象の交差点)が近づいた印象をあたえることができる。
また、制御部60は、第2の表示領域Vb内の表示画像を、第1の表示領域Va内の表示画像よりも小さな輝度となるように、描画生成することもでき、この場合、遠方に関する表示の誘目性や煩わしさを低減するだけでなく、表示に遠近感をあたえることができる。
なお、右左折案内を伴う場合において、曲がるべき交差点の直近に来た時に、第2の表示領域Vbから方向指示画像を第1の表示領域Vaに移動し、更に第2の表示領域Vbにある車線画像も併せて非表示にするという制御を行うことによって、利用者は、「この地点で進路変更をしなくてはならない」ことや、「ここで直進を終了するべきである」という感覚を想起させ、曲がるべき場所が直観的に分かる。
斯かるヘッドアップディスプレイ装置12は、車両10に搭載され、ウインドシールド13を介して画像を車両前方側の虚像Vとして投影表示する投影部を備えるヘッドアップディスプレイ装置12であって、車両10が接近中の道路分岐において複数の車線を遠近表現を用いて表示する車線画像V11,V12と、前記車線の指定進行方向を示す方向指示画像V21,V22と、を描画生成し、前記投影部によって表示されるように制御する制御部60を備え、この制御部60は、車両10が前記道路分岐点に接近するのに応じたタイミングにて、方向指示画像V21,V22が車線画像V11,V12に対して相対的に位置変化するように、表示切替させる。
従って、車線画像V11,V12が基準となり、方向指示画像V21,V22と、車線画像V11,V12との相対的な位置関係から、方向指示画像V21,V22が遠くの案内であるのか近くの案内であるのかを判別できる表示となり、簡素で直感的な車線案内の表示を行うヘッドアップディスプレイ装置となる。
また、制御部60は、ウインドシールド13の下部側に直近の車線配列を示す第1の表示領域Vaと、この第1の表示領域Vaの上に非直近の車線配列を示す第2の表示領域Vbとを用意し、前記表示切替する際に、車線画像V11,V12を第1,第2の表示領域Va,Vbの両方に表示したまま、方向指示画像V21を第2の表示領域Vbから第1の表示領域Vaへ移るように、表示遷移させる。
従って、車線画像V11,V12が基準となり、方向指示画像V21,V22が移動したことを判別できるヘッドアップディスプレイ装置となる。
また、制御部60は、ウインドシールド13の下部側に直近の車線配列を示す第1の表示領域Vaと、この第1の表示領域Vaの上に非直近の車線配列を示す第2の表示領域Vbとを用意し、第1の表示領域Vaに示される車線画像V11及び方向指示画像V21は、第2の表示領域Vbに示されるものよりも大きなサイズで描画生成することによって、利用者14が虚像Vをみたときに遠近感を感じることができるため、案内対象の位置関係を感じ取り易いような表示となる。
また、制御部60は、前記表示切替を行う際に、車線画像V11,V12を第1,第2の表示領域Va,Vbの両方に表示したまま、方向指示画像V21,V22を表示しない期間を設けることによって、利用者14にとって表示が切り替わったことを判別し易い表示となる。
また、制御部60は、前記表示切替を行う際に、車線画像V11,V12を第1,第2の表示領域Va,Vbの両方に表示したまま、方向指示画像V21,V22をフェード処理を用いて表示切替させることによって、利用者14にとって過度に誘目がなされずに表示が切り替わったことを判別し易い表示となる。
また、前記投影部は、前記画像の上部が下部よりも前記車両から遠方となるように傾斜してみえる前記虚像を出力する。詳細には、車両10が走行する路面に対して、虚像Vが45度以下(0度~45度)に傾くことで、より大きな遠近感を虚像Vで表現できる。
なお、本発明のヘッドアップディスプレイを上述した実施形態の構成にて例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の構成においても、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良、並びに表示の変更が可能なことは勿論である。例えば、上述実施形態にあっては、表示部として液晶表示器20を適用したものを示したが、表示部としてDMD(デジタルミラーデバイス)や、電磁駆動式のレーザ光走査型MEMSミラーを用いるなどして、画像を含む表示光を生成するものであればよく、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。また、ウインドシールドではなく、専用のコンバイナに投影して表示する構成であっても適用できる。
また、車両10が信号で止まってしまった場合や、渋滞に巻き込まれて速度が極端に遅くなってしまった場合, そのまま車線情報を表示しておくと、何も変化しない表示が長時間出ていることになり、煩わしいと感じる可能性がある。制御部60は、そのような事態に対処するために, 止まった場合や所定の速度以下(例えば、5km/h以下)になった場合は、上述車線画像や方向指示画像の表示の明るさを下げる、または、表示のサイズを小さくするなどの制御が考えられる。こうすることによって、止まっているときに見る必要の無い表示を見なくても済み、煩わしさ低減が期待される。そして、また発進し始めたら明るさとサイズを元に戻して、通常の状態に復帰する。ただし、人によっては常時表示が目の前に有していることによって安心すると感じる場合もあるため、停止したり車両速度が遅くなったときの制御方法はドライバの好みで設定できるような機構を組み込んでもよい。
また、道路によっては、複数の交差点を通過する際、走行する車線数が異なることがある。例えば、車両進行方向の次なる交差点の第1交差点の十分に手前では片側1車線で、第1交差点付近で2車線になり、第1交差点を通過した直後から片側2車線になり、更に次の交差点である第2交差点付近で3車線になるような道が存在する。このような場合は車線数が変化することを通知する制御を行う必要がある。制御方法として、第1交差点付近を通過した段階で第1交差点に関する方向指示画像を非表示にした後、第1の表示領域と第2の表示領域に描かれている2車線分の白線を非表示する。次に、第2交差点の車線を想起させる車線画像を第1の表示領域と第2の表示領域にそれぞれ表示させ、その後に第2交差点に関する矢印を第2の表示領域に表示させる。このとき、車線画像の非表示のさせ方は、車線画像が上端から順に非表示にされていく制御を行い、表示のさせ方は、上端部分から白線が出現するような制御(上述したスライド演出を伴うアニメーション演出)を行う。この制御は誘目性が高く、利用者は視界の周辺視であっても、車線数が変化したことを素早く知ることができる。
また、住宅街などを走行している場合、交差点を右左折した直後に、曲がった先にある直近の交差点(次点交差点と呼ぶことにする)を更に右左折する必要に迫られることが想定される。そのような状況では、曲がった直後に表示制御をしていたのでは間に合わないことが予想される。その場合は、例えば、図7に示すように、第1の表示領域Va0の車線画像V120や方向指示画像V220にて次の案内表示を行うとともに、次の交差点を右左折する直前に更に次の交差点に関する案内を第2の表示領域Vb0の左右端に寄せて表示する。制御部60は、もし表示領域を十分に確保できるのであれば、交差点を左折して次の交差点に向かう場合は第2の表示領域Vb0の左端に寄せて表示させ、他方、交差点を右折して次の交差点に向かう場合は第2の表示領域Vb0の右端に寄せて、方向指示画像V210や車線画像V110を含む案内を表示させる。そして、実際に車両10が交差点を曲がるときに現在曲がっている方向指示画像を一旦非表示にした後、第2の表示領域Vb0の左右端にある交差点の案内を第2の表示領域Vb0中央に移動させる。こうすることで、利用者14は次に曲がるべき道がどこであるかを事前に知ることができる。
本発明は、ヘッドアップディスプレイ装置に関して、例えば、自動車やオートバイ、あるいは農業機械や建設機械を備えた移動体に搭載される表示装置として好適である。
10 車両
11 インストルメントパネル
12 ヘッドアップディスプレイ装置
13 ウインドシールド
14 利用者(ドライバー)
20 液晶表示器(表示部)
60 制御部
V 虚像
V11,V12 車線画像
V21,V22 方向指示画像
Va 第1の表示領域
Vb 第2の表示領域

Claims (6)

  1. 車両に搭載され、ウインドシールドを介して画像を車両前方側の虚像として投影表示する投影部を備えるヘッドアップディスプレイ装置であって、
    前記車両が接近中の道路分岐において複数の車線を遠近表現を用いて表示する車線画像と、前記車線の指定進行方向を示す方向指示画像と、を描画生成し、前記投影部によって表示されるように制御する制御部を備え、
    この制御部は、前記車両が前記道路分岐点に接近するのに応じたタイミングにて、前記方向指示画像が前記車線画像に対して相対的に位置変化するように、表示切替させる
    ヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 前記制御部は、前記ウインドシールドの下部側に直近の車線配列を示す第1の表示領域と、この第1の表示領域の上に非直近の車線配列を示す第2の表示領域とを用意し、
    前記表示切替する際に、前記車線画像を前記第1,第2の表示領域の両方に表示したまま、前記方向指示画像を前記第2の表示領域から前記第1の表示領域へ移るように、表示遷移させる
    請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 前記制御部は、前記ウインドシールドの下部側に直近の車線配列を示す第1の表示領域と、この第1の表示領域の上に非直近の車線配列を示す第2の表示領域とを用意し、
    前記第1の表示領域に示される前記車線画像及び前記方向指示画像は、前記第2の表示領域に示されるものよりも大きなサイズで描画生成する
    請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 前記制御部は、前記表示切替を行う際に、前記車線画像を前記第1,第2の表示領域の両方に表示したまま、前記方向指示画像を表示しない期間を設ける
    請求項2または請求項3に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  5. 前記制御部は、前記表示切替を行う際に、前記車線画像を前記第1,第2の表示領域の両方に表示したまま、前記方向指示画像をフェード処理を用いて表示切替させる
    請求項2または請求項3に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  6. 前記投影部は、前記画像の上部が下部よりも前記車両から遠方となるように傾斜してみえる前記虚像を出力する
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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