JP2024054708A - ホーム柵 - Google Patents

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仁志 佐藤
Hitoshi Sato
淳一 森脇
Junichi Moriwaki
秀人 中島
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Abstract

Figure 2024054708000001
【課題】非常口を有するスライド式のホーム柵において当該非常口に係る構造を従来よりもシンプル且つ合理的な構造で実現可能な技術を提供すること。
【解決手段】ホーム柵2は、固定パネル部19によってスライドパネル部50をホーム長手方向に通常時位置と非常時位置との間でスライド自在に支持する。スライドパネル部50は通常時位置/非常時位置に係わらず固定パネル部19のホーム側を被う。また、スライドパネル部50のスライドパネル上方カバー部52は、固定パネル部19の固定パネル上方カバー部41とはスライド移動において干渉せず、固定パネル上方カバー部41が通常時位置/非常時位置の何れの位置においても固定パネル部19の上方を被う。
【選択図】図1

Description

本発明は、ホーム柵に関する。
ホーム柵は、鉄道の駅等のプラットホームの端にホーム長手方向に沿って設置される安全設備であって「ホームドア」などとも呼ばれ、乗降口を開閉する可動扉を有している。また、一部のホーム柵には、可動扉が閉じたままの状態で列車内の乗客がホーム柵を抜けてプラットホームへ避難することを可能とするための非常口が設けられているものがある。
例えば、特許文献1のホーム柵は、所定の間隔を隔てて配置した2体の可動扉駆動部(30,31)の外側を被うスライド式の点検パネル(40)を有する。点検パネル(40)はスライド移動が可能となっており、非常時にスライド移動することで、2体の可動扉駆動部(30,31)の間が非常口のスペースとなる。
特開2016-49825号公報
特許文献1のホーム柵は、非常脱出用のスライドドアとなる点検パネル(40)は、2体の可動扉駆動部(30,31)に跨がってスライドする大型の構造である。そのため、非常口となる開口が開き始めるのは、2体の可動扉駆動部のうちの1体分の距離のスライド移動をさせた後である。また、非常口を全開とするためには長距離のスライド移動が必
要である。また、ホーム長手方向の全長が長いために点検パネル(40)はその分の重量があり、非常口を開けようとする者にとっては大きな力が必要になり得た。
本発明が解決しようとする課題は、非常口を有するスライド式のホーム柵において当該非常口に係る構造を従来よりもシンプル且つ合理的な構造で実現可能な技術を提供することである。
上記課題を解決するための第1の発明は、戸袋部と扉部とを具備するホーム柵であって、前記戸袋部は、スライドパネル部と、前記扉部をホーム長手方向にスライド自在に支持するとともに、前記スライドパネル部を前記ホーム長手方向に通常時位置と非常時位置との間でスライド自在に支持する固定パネル部と、を備え、前記スライドパネル部は、前記ホーム長手方向の長さが前記固定パネル部よりも長く、前記通常時位置及び前記非常時位置の何れの位置においても前記固定パネル部よりもホーム側に位置するホーム側カバー部と、スライドパネル上方カバー部と、を有し、前記固定パネル部は、固定パネル上方カバー部、を有し、前記スライドパネル上方カバー部と前記固定パネル上方カバー部とは、前記スライドパネル部のスライド移動において干渉せず、前記スライドパネル部の前記通常時位置及び前記非常時位置の何れの位置においても前記固定パネル上方カバー部が上方に露出した状態にあるカバー非干渉構造を有する、ホーム柵である。
第1の発明によれば、スライドパネル部は、固定パネル部という単独の支持構造で支えられており、非常時にスライド移動させると直ぐに非常口としての開口が開き始めるシンプル且つ合理的な構造となっている。
また、スライドパネル部は、非常扉としてだけでなく、戸袋部の外装としても機能する。すなわち、戸袋部のホーム側をスライドパネル部のホーム側カバー部が被い、戸袋部の上方をスライドパネル部のスライドパネル上方カバー部が被う。スライドパネル部のホーム長手方向の長さは、固定パネル部のそれよりも長く、通常時位置及び非常時位置の何れの位置においても固定パネル部よりもホーム側に位置するので、通常時・非常時の何れにおいても固定パネル部のホーム側を被う。非常時になっても固定パネル部の内部がホーム側に露出することがなく、非常時であっても戸袋部のホーム側から見たデザイン性が損なわれることがない。
加えて、カバー非干渉構造によって、通常時・非常時の何れにおいても固定パネル上方カバー部が上方に露出しているので、非常時であっても固定パネル部の内部構造が露出することが無い。
第2の発明は、上記ホーム柵において、前記カバー非干渉構造は、前記固定パネル上方カバー部の方が前記スライドパネル上方カバー部よりも上方に位置し、前記固定パネル上方カバー部の下方で前記スライドパネル上方カバー部がスライド移動する構造を有する、ホーム柵である。
第2の発明によれば、固定パネル部の上方は、固定パネル上方カバー部と、スライドパネル上方カバー部とで2重に被われている。スライドパネル上方カバー部が固定パネル上方カバー部の下方に入り込んでいる2重構造ともいえる。
第3の発明は、上記ホーム柵において、前記固定パネル上方カバー部は、軌道側が前記固定パネル部に接続されており、前記スライドパネル上方カバー部は、ホーム側が前記スライドパネル部に接続されている、ホーム柵である。
第3の発明によれば、固定パネル上方カバー部とスライドパネル上方カバー部との2重構造を実現できる。
第4の発明は、上記ホーム柵において、前記カバー非干渉構造が、前記スライドパネル上方カバー部が上下回動可能に前記スライドパネル部に支持されることで、スライド移動において前記固定パネル上方カバー部に干渉する干渉位置と干渉しない非干渉位置とに変位可能な構造である、ホーム柵である。
第4の発明によれば、スライドパネル上方カバー部を非干渉位置に回動させることでスライドパネル部をスライド移動可能とさせることができる。換言すると、非常口を使用しない通常時と、非常口を使用する非常時との切り替えを、スライドパネル上方カバー部の回動という簡単な操作で実現することが可能になる。
第5の発明は、上記ホーム柵において、前記干渉位置に前記スライドパネル上方カバー部が位置する場合に、前記固定パネル上方カバー部と前記スライドパネル上方カバー部とは、上面形状が連なる意匠を有する所定の高さ関係にある、ホーム柵である。
第5の発明によれば、スライドパネル上方カバー部と固定パネル上方カバー部との高さを揃えるなどして通常時における戸袋部の上部の見栄えの良いカバー非干渉構造を実現できる。
第1実施形態のホーム柵を軌道側から見た外観図(通常時)。 第1実施形態のホーム柵の側面図(通常時)。 第1実施形態のホーム柵を軌道側から見た外観図(非常時)。 第2実施形態のホーム柵を軌道側から見た外観図(通常時)。 第2実施形態のホーム柵の側面図(通常時)。 第2実施形態のホーム柵のVI-VI断面図(通常時)。 第2実施形態のホーム柵を軌道側から見た外観図(非常時)。 第2実施形態のホーム柵の側面図(非常時)。
以下、本発明が適用された回路制御器の実施形態を説明するが、本発明を適用可能な形態が以下の実施形態に限られないことは勿論である。なお、各図面には共通の方向を示す右手系の直交三軸(X軸,Y軸,Z軸)を示す。XY平面がプラットホーム上面と平行な面を示し、X軸プラス方向が軌道側を示し、X軸マイナス方向がホーム側を示す。Y軸プラス方向が軌道側から見て右方を示し、Z軸プラス方向が上方を示す。
〔第1実施形態〕
図1は、第1実施形態のホーム柵2を軌道側から見た外観図であって、乗降口を全閉した通常時の状態を示す。図2は、ホーム柵2をY軸マイナス方向から見た側面図である。図3は、ホーム柵2を軌道側から見た外観図であって、非常口が開いた状態を示す。
ホーム柵2は、戸袋部10と、扉部20とを具備する。
戸袋部10は、駅のプラットホーム3の軌道側の端に立設して固定され、扉部20をプラットホーム3のホーム長手方向(図1の左右方向、Y軸方向)に沿ってスライド可能に支持し、これを進出/収容して列車への乗降口を開閉する。
戸袋部10は、第1扉部21を支持して進退動させる第1支持部11と、第2扉部22を支持して進退動させる第2支持部12と、第1支持部11のホーム側にてホーム長手方向(Y軸方向)に沿ってスライド可能に支持されたスライドパネル部50と、を有する。
第1支持部11と第2支持部12とは、非常時には非常口(図3参照)とされる間隔を含む所定間隔Leだけ離して、戸袋部10の長手方向(Y軸方向)に沿って直線状に配列して固定されている。
スライドパネル部50は、図1で示す通常時の状態では、間隔Leのホーム側を塞ぐ通常時位置にあって、Y軸プラス方向側の端部が係止部7によって第2支持部12に係止されている。係止部7は、軌道側から施錠/解錠の操作が可能となっている。非常時は、係止部7を解錠操作することで係止が解かれ、スライドパネル部50のスライド移動が可能となる。そして、スライドパネル部50を第1支持部11の方(Y軸マイナス方向)へスライドさせて、図3に示すような非常時位置へ移動させると、間隔Leから引き残り分を除く範囲(図3に両矢印で示す非常口の範囲)が非常口として機能するようになる。
ホーム柵2の構造の詳細について説明する。
第1支持部11は、第1扉部21をホーム長手方向にスライド自在に支持するとともに、スライドパネル部50をホーム長手方向に通常時位置と非常時位置との間でスライド自在に支持する固定パネル部19である。
具体的には、図1に示すように、第1支持部11は、上部に第1扉部21の振れ止めガイド14を内蔵し、下部に第1扉部21をスライド可能に支持するリニアガイド15及び第1扉部21を進退動させる駆動ユニット30を内蔵する。
駆動ユニット30は、例えば、第1扉部21の下端に張設された歯付ベルト31を、駆動機構部32で駆動される駆動プーリ33に掛け、従動プーリ34で適切な張力を付与したベルト式の駆動部である。駆動機構部32は、電動モータ、減速ギアボックス、制御基板等を有する。駆動ユニット30は、外部からホーム柵2の開閉信号を受信して電動モータを正転/反転に駆動させることで、第1扉部21を第1支持部11から進出させてホーム柵2を閉じたり、収容位置へ後退させてホーム柵2を開ける。なお、駆動ユニット30の駆動方式はベルト式に限らない。
図2に示すように、固定パネル部19の上方は、固定パネル上方カバー部41に被われている。また、固定パネル部19のY軸プラス方向側の側面、X軸プラス方向側(軌道側)の側面、Y軸マイナス方向側の側面の3つの側面が、側面カバー部42で被われている。
なお、固定パネル上方カバー部41は側面カバー部42と一体であってもよいし別部品であってもよい。側面カバー部42は、Y軸マイナス方向側の側面・X軸プラス方向側(軌道側)の側面・Y軸プラス方向側の側面の3側面を一部品で被う構成としてもよいし、複数の部品に分けて被う構成としてもよい。
固定パネル上方カバー部41は、側面カバー部42の軌道側部位から上方へ立ち上がる起立部を有し、この起立部から山なりにホーム側へ向かって固定パネル部19の上方を被う屈曲形状を有している。固定パネル上方カバー部41をY軸マイナス方向から見ると、ホーム側へ下る傾斜面と軌道側へ下る傾斜面とが連結された2斜面形状を成している。
第1支持部11は、スライドパネル部50のリニアガイド16を有し、スライドパネル部50をホーム長手方向(Y軸方向)へ通常時位置(図1で示す位置)と非常時位置(図3で示す位置)との間でスライド自在に支持する。
リニアガイド16は、例えば、第1支持部11の上部に設けられた上部リニアガイド16aと、第1支持部11のホーム側の下端部に設けられた下部リニアガイド16bと、で構成する。なお、リニアガイド16の取付位置や数はこれに限らない。例えば、第1支持部11のホーム側の側面にリニアガイド16を設けるとしてもよい。
スライドパネル部50は、非常口となる間隔Leのホーム側を塞ぐ非常扉要素であるとともに、第1支持部11のホーム側を被う外装要素でもある。具体的には、スライドパネル部50は、ホーム側カバー部51と、スライドパネル上方カバー部52と、を有する。
ホーム側カバー部51は、通常時位置において、固定パネル部19のホーム側と間隔Leのホーム側とを一体的に被う板状部である。ホーム側カバー部51の下端部が下部リニアガイド16bでスライド自在に支持されている。
スライドパネル部50のホーム長手方向の長さ(Y軸方向の長さ)は、第1支持部11のホーム長手方向の長さに間隔Leを加えた長さに相当する長さに設定されている。よって、ホーム側カバー部51は、ホーム長手方向の長さが第1支持部11(固定パネル部19)よりも長く、通常時位置及び非常時位置の何れの位置においても固定パネル部19よりもホーム側に位置することになる。
スライドパネル上方カバー部52は、通常時位置において間隔Leの上方を被う要素を兼ねる。具体的には、スライドパネル上方カバー部52は、ホーム長手方向の長さがホーム側カバー部51と同じである。また、スライドパネル上方カバー部52の上面形状は、Y軸マイナス方向から側面視すると、固定パネル上方カバー部41の上面形状と略相似する2斜面形状を成している。スライドパネル上方カバー部52の下面が上部リニアガイド16aでスライド自在に支持されている。
スライドパネル上方カバー部52は、固定パネル上方カバー部41より低い位置にあり、スライドパネル部50が通常時位置であれ非常時位置であれ、スライドパネル上方カバー部52の一部が常に固定パネル上方カバー部41の下に入り込んでいる。つまり、スライドパネル上方カバー部52と固定パネル上方カバー部41とは、スライドパネル部50のスライド移動において干渉せず、スライドパネル部50の通常時位置及び非常時位置の何れの位置においても固定パネル上方カバー部41が上方に露出した状態にあるカバー非干渉構造を成している。
第2扉部22は、第1扉部21と左右反転の構造を有している。
第2支持部12は、上部に第2扉部22の振れ止めガイド14を内蔵し、下部に第2扉部22をホーム長手方向にスライド可能に支持するリニアガイド15、及び第2扉部22を進退動させる駆動ユニット30を内蔵している。但し、第2支持部12は、スライドパネル部50及びそれに係る構成要素は有していない。
第2支持部12は、上方カバー部43と、全周カバー部44とで外側が被われている。上方カバー部43は、第2支持部12の上方を被う。上方カバー部43の上面形状は、Y軸マイナス方向から側面視すると、第1支持部11の固定パネル上方カバー部41の上面形状と略相似する2斜面形状をなしている。全周カバー部44は、Y軸プラス方向側の側面、X軸プラス方向側(軌道側)の側面、Y軸マイナス方向側の側面、X軸マイナス方向側(ホーム側)の側面の4つの側面を被う。
第2支持部12の高さは、第1支持部11と同じである。第2支持部12のホーム長手方向の長さ(Y軸方向の長さ)は、第1支持部11と同じである。
よって、通常時(非常口が閉じた状態)の戸袋部10の全体外観は、一体の箱型形状をなすことになる。戸袋部10の上面は、第1支持部11の固定パネル上方カバー部41と、スライドパネル部50のスライドパネル上方カバー部52と、第2支持部12の上方カバー部43とが、段付きながらホーム長手方向へ直線状に連なる。ホーム側にいる旅客からは、2斜面形状の直線状の連なりが見えることとなり、間隔Leは隠されて見えない。
非常口の開け方について説明する。
非常時、非常口を開けようとする者は、軌道側から係止部7を解錠操作する。そして、スライドパネル部50を第1支持部11の方向(図3の左方向;Y軸マイナス方向)へスライド移動させる。スライド移動させると直ぐに間隔Leによって確保された非常口となる開口が開き始める。非常時位置までスライドパネル部50をスライド移動させることで、非常口が全開となる。この間、固定パネル上方カバー部41がスライドパネル上方カバー部52よりも上方に位置し、固定パネル上方カバー部41の下方でスライドパネル上方カバー部52がスライド移動することになる。図3に両矢印で示すように、間隔Le(図1参照)から引き残り分を除く範囲が「非常口」として機能する。
以上、本実施形態によれば、非常口を有するスライド式のホーム柵において当該非常口に係る構造を従来よりもシンプル且つ合理的な構造で実現可能となる。
すなわち、非常口となる間隔Leを塞ぐスライドパネル部50は、第1支持部11により単独で支持され、第2支持部12には支持されていない。スライドパネル部50は、非常時にスライド移動させると直ぐに非常口としての開口が開き始める構造となっている。
また、スライドパネル部50は、第1支持部11のホーム側を被う外装要素を兼ねており、通常時位置及び非常時位置の何れの位置においても第1支持部11(固定パネル部19)よりもホーム側に位置し、第1支持部11のホーム側と間隔Leとを一面で被う。よって、非常時になっても第1支持部11の内部がホーム側に露出することがない。
加えて、カバー非干渉構造によって、通常時・非常時の何れにおいても固定パネル上方カバー部41が上方に露出しているので、非常時であっても第1支持部11(固定パネル部19)の内部構造が上方に露出することがない。
また、第1支持部11の上方は、スライドパネル部50のスライドパネル上方カバー部52と、固定パネル上方カバー部41と、で2重に被われている。この2重構造は、非常口を開けようとする者に対して非常口の開け方を直感的に理解させることが可能な構造となっている。
具体的には、スライドパネル上方カバー部52が固定パネル上方カバー部41に潜り込んでいる構造を視覚的に簡単に理解することができるため、非常口を開けようとする者は、スライドパネル部50を左右どちらに移動させればよいかを一瞥で理解することができる。
勿論、ホーム柵2を実用化するに当たっては、スライドパネル部50の操作方法を、何らかの表記(例えば、ホーム側カバー部51の軌道側の表面に、操作方法の説明文とスライドパネル部50の移動方向を示す図形など)で提示することになるであろう。しかし、本実施形態の構造によれば、非常口を開くためにスライドパネル部50を操作しようとすれば自然と目に入る2重構造によって、非常口を開けようとする者が非常口の開け方を直感的に理解することが可能となる。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態について説明する。但し、第1実施形態と同様の構成要素については同じ符号を付与して重複する説明を省略し、主に第1実施形態との差異について述べる。
図4は、第2実施形態のホーム柵2Bを軌道側から見た外観図であって、通常時における乗降口を全閉した状態を示す。図5は、図4のホーム柵2BをY軸マイナス方向から見た側面図である。図6は、図4のホーム柵2BをVI-VI断面でY軸マイナス方向から見た縦断面図である。
図5に示すように、ホーム柵2Bの戸袋部10の上面形状は、Y軸マイナス方向から側面視すると、第1実施形態と同様のホーム側へ下る斜面と軌道側へ下る斜面とを有する2斜面形状を成している。しかし、ホーム側へ下る斜面が、分割形成されている。
具体的には、ホーム柵2Bの固定パネル上方カバー部41Bは、軌道側へ下る斜面45と、ホーム側へ下る斜面である上方分割斜面46とを有する。上方分割斜面46は、戸袋部10のホーム側斜面の一部を形成しており、ホーム側斜面の上方途中で途切れている。そして、途切れている所から傾斜下方部分は、スライドパネル部50Bの上面で形成されている。
スライドパネル部50Bの上面は、ホーム長手方向の全長に亘って、ホーム側へ下る下方分割傾斜面53を有する。下方分割傾斜面53の傾斜角度は、固定パネル上方カバー部41Bの上方分割斜面46と同じであり、これらの分割斜面は、Y軸マイナス方向から側面視すると一連の斜面に見える形状に設定されている。
スライドパネル部50Bの上部には回転式スライドパネル上方カバー部52Bが蝶番58で連結されている。回転式スライドパネル上方カバー部52Bの全長は間隔Leの範囲に限られる。
図6に示すように、Y軸マイナス方向から見た回転式スライドパネル上方カバー部52Bの上面形状は、ホーム側へ下る斜面と軌道側へ下る斜面とを有する2斜面形状であり、固定パネル上方カバー部41Bの上面形状に相当する。
蝶番58は、ホーム長手方向(Y軸方向)の回転軸を有している。よって、回転式スライドパネル上方カバー部52Bは、蝶番58の軸を揺動軸として上方に跳ね上げてホーム側へ倒すことができるように回転自在に支持されている。
図4に示すように、スライドパネル部50が通常時位置にある場合、回転式スライドパネル上方カバー部52Bは間隔Leの中に収まっている。第1支持部11の固定パネル上方カバー部41Bと、回転式スライドパネル上方カバー部52Bと、第2支持部の上方カバー部43とは、高さ及び上面形状が揃えられている。つまり、これら3つのカバー部は、上面形状が連なる意匠を有する所定の高さ関係にあり、戸袋部10の上面は一続きの屋根形状を成しているように見える。
ホーム柵2Bのカバー非干渉構造に着目すれば、回転式スライドパネル上方カバー部52Bが上下回動可能にスライドパネル部50Bに支持されていることで、スライド移動において固定パネル上方カバー部41Bに干渉する干渉位置と干渉しない非干渉位置とに変位可能な構造である、といえる。
図7は、ホーム柵2Bを軌道側から見た外観図であって、非常口が開いた状態を示す。
図8は、図7のホーム柵2BをY軸マイナス方向から見た側面図である。
非常時に非常口を開けようとする者は軌道側から係止部7を解錠操作する。次いで、回転式スライドパネル上方カバー部52Bを押し上げてホーム側へ倒す。これで、回転式スライドパネル上方カバー部52Bは、スライド移動において固定パネル上方カバー部41Bと干渉しない非干渉位置へ変位したことになる。次いで、非常口を開けようとする者は、スライドパネル部50Bを第1支持部11の方向(図7に向かって左方向;Y軸マイナス方向)へスライド移動させる。スライド移動させると直ぐに間隔Leによって確保された非常口となる開口が開き始める。非常時位置までスライドパネル部50Bをスライド移動させることで、非常口が全開となる。スライド移動の間、回転式スライドパネル上方カバー部52Bは、固定パネル上方カバー部41Bの上方に接触せず、固定パネル上方カバー部41Bが上方に露出した状態を維持する。
ホーム柵2Bによれば、非常口を使用しない通常時と、非常口を使用する非常時との切り替えを、回転式スライドパネル上方カバー部52Bの回動という簡単な操作で実現することが可能になる。
〔変形例〕
なお、本発明を適用可能な形態は、上記実施形態に限らず、適宜構成要素の追加・省略・変更を施すことができる。
例えば、戸袋部10の上面形状を、切妻屋根のような2斜面形状として説明したが、1つの傾斜面からなる片流れ屋根形状とするとしてよいし、一部に平坦面を有する形状や、曲面形状としてもよい。
また、1つのホーム柵2,2Bとして、第2支持部12及び第2扉部22を省略した構造としてもよい。
また、第2実施形態においては、回転式スライドパネル上方カバー部52Bが通常時の位置にあるとき、当該カバー部が第1支持部11の固定パネル上方カバー部41Bと干渉するので実質的にスライドパネル部50Bは開けられない。よって、第2実施形態から係止部7を省略してもよい。この場合、回転式スライドパネル上方カバー部52Bを上方へ回動するだけでスライドパネル部50Bのスライド移動が可能となる。
2…ホーム柵
10…戸袋部
11…第1支持部
12…第2支持部
19…固定パネル部
20…扉部
21…第1扉部
22…第2扉部
41…固定パネル上方カバー部
50…スライドパネル部
52…スライドパネル上方カバー部
52B…回転式スライドパネル上方カバー部
Le…所定間隔

Claims (5)

  1. 戸袋部と扉部とを具備するホーム柵であって、
    前記戸袋部は、
    スライドパネル部と、
    前記扉部をホーム長手方向にスライド自在に支持するとともに、前記スライドパネル部を前記ホーム長手方向に通常時位置と非常時位置との間でスライド自在に支持する固定パネル部と、
    を備え、
    前記スライドパネル部は、
    前記ホーム長手方向の長さが前記固定パネル部よりも長く、前記通常時位置及び前記非常時位置の何れの位置においても前記固定パネル部よりもホーム側に位置するホーム側カバー部と、
    スライドパネル上方カバー部と、
    を有し、
    前記固定パネル部は、固定パネル上方カバー部、を有し、
    前記スライドパネル上方カバー部と前記固定パネル上方カバー部とは、前記スライドパネル部のスライド移動において干渉せず、前記スライドパネル部の前記通常時位置及び前記非常時位置の何れの位置においても前記固定パネル上方カバー部が上方に露出した状態にあるカバー非干渉構造である、
    ホーム柵。
  2. 前記カバー非干渉構造は、前記固定パネル上方カバー部の方が前記スライドパネル上方カバー部よりも上方に位置し、前記固定パネル上方カバー部の下方で前記スライドパネル上方カバー部がスライド移動する構造である、
    請求項1に記載のホーム柵。
  3. 前記固定パネル上方カバー部は、軌道側が前記固定パネル部に接続されており、
    前記スライドパネル上方カバー部は、ホーム側が前記スライドパネル部に接続されている、
    請求項2に記載のホーム柵。
  4. 前記カバー非干渉構造は、前記スライドパネル上方カバー部が上下回動可能に前記スライドパネル部に支持されることで、スライド移動において前記固定パネル上方カバー部に干渉する干渉位置と干渉しない非干渉位置とに変位可能な構造である、
    請求項1に記載のホーム柵。
  5. 前記干渉位置に前記スライドパネル上方カバー部が位置する場合に、前記固定パネル上方カバー部と前記スライドパネル上方カバー部とは、上面形状が連なる意匠を有する所定の高さ関係にある、
    請求項4に記載のホーム柵。
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