JP2024054067A - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

Figure 2024054067000001
【課題】淡色色材の使用量をオブジェクト単位で削減する。
【解決手段】画像処理装置は、通常色材と、前記通常色材の色と同じ色相でかつ前記色より濃度が薄い淡色色材と、を用いる画像形成装置に通信可能に接続する。画像処理装置は、画像データを構成するオブジェクトに対する前記淡色色材の使用の是非に基づき、前記画像データを、淡色色材使用領域および通常色材使用領域の少なくとも一つを含む印刷画像データに変換して出力する印刷画像生成処理部を有し、前記淡色色材使用領域は、前記通常色材と前記淡色色材とを使用して印刷される前記オブジェクトを含み、前記通常色材使用領域は、前記通常色材を使用して印刷される前記オブジェクトを含む。
【選択図】図9

Description

本開示は、画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
従来から、画像データを印刷画像データに変換する画像処理装置が知られている。またプロセスカラー等の通常色材と、通常色材の色と同じ色相でかつ当該色より濃度が薄い淡色色材と、を使用して印刷する画像形成装置が知られている。
特許文献1には、濃インクと淡インクを用いて画像を印刷する第1の印刷態様と、淡インクの使用を抑制する第2の印刷態様と、を有し、いずれか一つの態様をユーザが選択することにより、色材使用量を抑制する印刷装置が開示されている。
しかし、特許文献1においては画像データ全体に対して淡インク等の淡色色材の使用抑制の是非を選択できるに過ぎない。淡色色材による粒状性(ざらつき)改善の恩恵が小さいテキスト等のオブジェクトが画像データに含まれている場合であっても、画像データ全体に淡色色材が使用されてしまう。画像データを構成するオブジェクト単位で効率良く淡色色材を利用することは困難である。
開示の技術は、淡色色材の使用量をオブジェクト単位で削減することを目的とする。
本開示の一態様は、通常色材と、前記通常色材の色と同じ色相でかつ前記色より濃度が薄い淡色色材と、を用いる画像形成装置に通信可能に接続する画像処理装置であって、画像データを構成するオブジェクトに対する前記淡色色材の使用の是非に基づき、前記画像データを、淡色色材使用領域および通常色材使用領域の少なくとも一つを含む印刷画像データに変換して出力する印刷画像生成処理部を有し、前記淡色色材使用領域は、前記通常色材と前記淡色色材とを使用して印刷される前記オブジェクトを含み、記通常色材使用領域は、前記通常色材を使用して印刷される前記オブジェクトを含む。
本開示の一態様によれば、淡色色材の使用量をオブジェクト単位で削減することができる。
一実施形態の画像処理システムの構成を示す図である。 一実施形態の画像処理装置のハードウェア構成を示す図である。 一実施形態の画像処理装置の機能構成を示す図である。 一実施形態の淡色色材使用領域判定部の詳細構成を示す図である。 一実施形態のオブジェクト情報解析処理部の処理例を示す図である。 一実施形態の淡色色材使用領域判定処理部の処理例を示す図である。 一実施形態の印刷画像生成処理部の詳細構成を示す図である。 一実施形態の画像データ分割処理部の処理例を示す図である。 一実施形態の淡色色材使用画像生成処理部と通常画像生成処理部の処理例を示す図である。 一実施形態の印刷画像データ合成処理部の処理例を示す図である。 一実施形態の画像処理装置の処理手順を示す図である。 変形例1の画像処理システムの構成を示す図である。 変形例1の画像形成装置のハードウェア構成を示す図である。 他の実施形態のユーザインタフェース上に表示された画像データのプレビューのイメージ図である。 他の実施形態の淡色色材使用領域情報を生成する際のイメージ図である。 他の実施形態の画像処理装置の処理手順を示す図である。
以下、図面を参照して本開示の実施形態について詳細に説明する。各図面において、同一構成要素には同一符号を付与し、重複した説明を適宜省略する。
[一実施形態]
<<画像処理システムの構成>>
図1は、一実施形態の画像処理システム1の構成を示す図である。画像処理システム1は、DFE(Digital Front End)10と、プリンタ20とが通信可能に接続されて構成される。ユーザはPC(Personal Computer)等のコンピュータ30から画像データ40をDFE(Digital Front End)10へ送信する。画像処理システム1は、受信した画像データ40をDFE10にて印刷画像データ42に変換し、プリンタ20にて印刷画像データ42を印刷する印刷システムである。
ここで画像データ40とは、コンピュータ30にインストールされたプリンタドライバによりPDL(Page Description Language)にて表記された印刷命令を含む印刷データである。印刷命令には、画像データ40を構成するオブジェクトの描画命令が含まれている。
オブジェクトとは、画像データ40を構成する実体的な構成要素を意味する。例えばオブジェクトは、テキスト、イメージおよびラインアート等のいずれか一つである。またオブジェクトは、入れ子構造を有することがある。例えば一つの親オブジェクトの中に1以上の子オブジェクトが含まれ、子オブジェクトの中に1以上の孫オブジェクトが含まれることもある。
テキストとは、文字コードにて表記された文字情報である。例えばテキストは、文字、数字および記号等の少なくとも一つにより構成される。またイメージとは、ビットマップ形式(ラスタ形式)の画素情報である。例えばイメージは、カメラ等により撮影された写真等により構成される。またラインアートとは、ベクター形式の線画情報を意味する。例えばラインアートは、点、線および面等により描かれた図形により構成される。
これらオブジェクトの描画命令には、オブジェクトの種類、位置、サイズおよび色値等の情報が含まれている。オブジェクトの種類とは、テキスト、イメージおよびラインアート等のいずれか一つである。オブジェクトの位置およびサイズとは、画像データ40の描画領域におけるオブジェクトの位置およびサイズである。オブジェクトの色値とは、RGB(レッド、グリーンおよびブルー)およびCMYK(シアン、マゼンタ、イエローおよびキープレート(一般にブラック))等のいずれか一つの色空間における値である。色値は、L*a*b*(エルスター、エースターおよびビースター)等の他の色空間における値でもよい。
本開示の特徴は、DFE10にて実行される画像処理に関するが、プリンタ20が当該画像処理の少なくとも一部の機能を担当してもよい。DFE10は画像処理装置の一例であり、プリンタ20は画像形成装置の一例である。またプリンタ20は、トナーを使用する電子写真プリンタと、インクを使用するインクジェットプリンタとのいずれか一つにより構成される。
<<画像処理装置のハードウェア構成>>
図2は、本実施形態の画像処理装置(DFE10)のハードウェア構成を示す図である。DFE10は、ハードウェア構成として、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、を有する。またDFE10は、SSD(Solid State Drive)14と、HDD(Hard Disk Drive)15と、を有する。さらにDFE10は、I/F(Interface)16と、LCD(Liquid Crystal Display)17と、操作部18と、通信I/F19と、を有する。これらハードウェア要素は、バス100により電気的に接続される。
CPU11は装置全体を制御するプロセッサである。ROM12は各種データおよび各種プログラムを記憶する。RAM13はワーキングエリアとして使用される主記憶部である。SSD14およびHDD15は、各種データおよび各種プログラムを記憶する等の補助記憶部である。I/F16は、操作部18等から各種情報を入力すると共に、LCD17および等へ各種情報を出力する入出力回路である。通信I/F19は、有線または無線によりコンピュータ30およびプリンタ20等の外部装置と通信する通信回路である。
つまり図2に示されるDFE10は、通常のPCと同じハードウェア構成である。DFE10における各種処理は、DFE10のCPU11が主記憶部または補助記憶部に記憶されている各種プログラムを実行することにより実現される。なお、DFE10は、一般的なコンピュータに限らず、その機能を個別の回路(ハードウェア)により実現することもできる。
<<画像処理装置の機能構成>>
図3は、本実施形態の画像処理装置(DFE10)の機能構成を示す図である。DFE10は、淡色色材使用領域判定部110と、印刷画像生成処理部120と、を有する。これらの機能部位は、各種プロブラムがCPU11等のプロセッサに実行させる処理等により実現される。
淡色色材使用領域判定部110は、DFE10に入力された画像データ40を取得し、画像データ40を構成する各種オブジェクトに関する情報を解析すると共に、オブジェクトを次のいずれかの領域に分類する判定を行う。
(1)通常色材と、通常色材の色と同じ色相でかつ当該色より濃度が薄い淡色色材と、を使用して印刷する淡色色材使用領域。
(2)通常色材を使用して印刷する通常色材使用領域。
ここで通常色材とは、プロセスカラー(CMYK)等の複数の色材のうちのいずれか一つである。また色材とは、トナーおよびインクのいずれか一つである。
また淡色色材とは、通常色材の色と同じ色相でかつ当該色より濃度が薄いライトカラー(淡色)の色材である。例えばライトカラーとは、ライトシアンLC、ライトマゼンタLM、ライトイエローLY、ライトブラックLBk等のうちのいずれか一つである。
なお、淡色色材使用領域には、1種類の淡色色材だけではなく、複数種類の淡色色材が使用されてもよい。通常色材使用領域には、1種類の通常色材だけではなく、複数種類の通常色材が使用されてもよい。
淡色色材使用領域判定部110は、淡色色材による粒状性(ざらつき)改善の恩恵が大きいと判定したオブジェクトを淡色色材使用領域に分類すると共に、淡色色材による粒状性改善の恩恵が小さいと判定したオブジェクトを通常色材使用領域に分類する。換言すれば、淡色色材使用領域判定部110は、画像データ40を構成するオブジェクト毎に淡色色材の使用の是非を判定する。
そして淡色色材使用領域判定部110は、淡色色材による粒状性改善の恩恵が大きいと判定されたオブジェクトをまとめた領域に関する情報を、淡色色材使用領域情報41として印刷画像生成処理部120に送出する。
あるいは、淡色色材使用領域判定部110は、淡色色材による粒状性改善の恩恵が小さいと判定されたオブジェクトをまとめた領域に関する情報を、通常色材使用領域情報として印刷画像生成処理部120に送出してもよい。この場合、通常色材使用領域に属さないオブジェクトが、淡色色材使用領域に属すると解釈される。
また淡色色材使用領域判定部110は、淡色色材使用領域情報41と、通常色材使用領域情報との双方を含む各種色材使用領域情報を印刷画像生成処理部120に送出してもよい。
印刷画像生成処理部120は、淡色色材使用領域情報41等の色材使用領域情報に基づき、画像データ40を淡色色材使用領域と通常色材使用領域とのうちの少なくとも一つを含む印刷画像データに変換してプリンタ20に出力する。
<<淡色色材使用領域判定部の詳細構成>>
図4は、本実施形態の淡色色材使用領域判定部110の詳細構成を示す図である。
淡色色材使用領域判定部110は、画像データ40を構成するオブジェクトに関する情報を解析し、オブジェクトを通常色材使用領域と淡色色材使用領域のいずれか一つの領域に分類する判定を行う。そして淡色色材使用領域判定部110は、淡色色材使用領域情報41等の色材使用領域情報を印刷画像生成処理部120に送出する。
淡色色材使用領域判定部110は、オブジェクト情報解析処理部101と、淡色色材使用領域判定処理部102と、を有する。これらの機能部位は、各種プロブラムがCPU11等のプロセッサに実行させる処理等により実現される。
オブジェクト情報解析処理部101は、画像データ40を構成するオブジェクトに関する情報を解析する。オブジェクト情報解析処理部101は、オブジェクトの種類および色合いの少なくとも一つを解析する。そしてオブジェクト情報解析処理部101は、オブジェクトの種類を、テキスト、イメージおよびラインアートのいずれか一つに分類する。またオブジェクト情報解析処理部101は、オブジェクトの色合いを、濃色オブジェクトおよび淡色オブジェクトのいずれか一つに分類する。
図5は、本実施形態のオブジェクト情報解析処理部101の処理例を示す図である。本例では、画像データ40が、オブジェクトA、オブジェクトBおよびオブジェクトCを有する。
オブジェクト情報解析処理部101は、オブジェクトの描画命令に基づき、オブジェクトの種類を解析する。オブジェクトの描画命令には、オブジェクトの種類が含まれている。本例では、オブジェクト情報解析処理部101が、オブジェクトAをイメージオブジェクトImに分類し、オブジェクトBをラインアートオブジェクトLaに分類し、オブジェクトCをテキストオブジェクトTxに分類している。
さらにオブジェクト情報解析処理部101は、イメージオブジェクトImの各画素の色値および画素数に基づき、イメージオブジェクトImの色合いを解析する。本例では、オブジェクト情報解析処理部101が、イメージオブジェクトImの各画素の色値および画素数に基づき、イメージオブジェクトImを淡色オブジェクトに分類している。
またオブジェクト情報解析処理部101は、ラインアートオブジェクトLaの描画命令に基づき、ラインアートオブジェクトLaの色合いを解析する。ラインアートオブジェクトLaの描画命令には、オブジェクトを構成する線または面の色値およびサイズが含まれている。本例では、オブジェクト情報解析処理部101が、オブジェクトを構成する線または面の色値およびサイズに基づき、ラインアートオブジェクトLaを濃色オブジェクトに分類している。
なお、テキストオブジェクトTxは淡色色材による粒状性改善の恩恵が小さいため、オブジェクト情報解析処理部101は、テキストオブジェクトTxの色合いを解析しなくてよい。つまりテキストオブジェクトTxは、淡色オブジェクトまたは濃色オブジェクトに分類する必要はない。
このようなオブジェクトの色合いの判断基準は、オブジェクトにおける淡色の割合Nに応じて決定されることが好ましい。例えばイメージオブジェクトImの各画素の色値がRGBの色空間により表記されている場合、イメージオブジェクトImにおける淡色の割合Nは、次式により算出される。
Figure 2024054067000002
式1によれば、イメージオブジェクトImにおける或る画素のR,G,Bの平均値Aveが50以上でありかつ当該画素のR,G,Bの最大値と最小値の差が100未満である場合に、当該画素は淡色に分類される。イメージオブジェクトImにおける淡色の画素数の割合がイメージオブジェクトImにおける淡色の割合Nになる。淡色の割合Nが所定の閾値Thr以上であれば、当該イメージオブジェクトImは淡色オブジェクトに分類され、淡色の割合Nが所定の閾値Thr未満であれば、当該イメージオブジェクトImは濃色オブジェクトに分類される。
つまりオブジェクト情報解析処理部101は、イメージオブジェクトImにおける各画素の色値および画素数に基づき、イメージオブジェクトImの色合いを解析する。
同様に、例えばラインアートオブジェクトLaの描画命令に含まれる、線または面の色値がRGBの色空間により表記されている場合、ラインアートオブジェクトLaにおける淡色の割合Nは、上記式1により算出される。
ラインアートオブジェクトLaにおける或る線または或る面のR,G,Bの平均値Aveが50以上でありかつ当該線および当該面のR,G,Bの最大値と最小値の差が100未満である場合に、当該線または当該面は淡色に分類される。ラインアートオブジェクトLaにおける淡色の線または面のサイズの割合がラインアートオブジェクトLaにおける淡色の割合Nである。淡色の割合Nが所定の閾値Thr以上であれば、ラインアートオブジェクトLaは淡色オブジェクトに分類され、淡色の割合Nが所定の閾値Thr未満であれば、ラインアートオブジェクトLaは濃色オブジェクトに分類される。
つまりオブジェクト情報解析処理部101は、ラインアートオブジェクトLaの描画命令に含まれる線または面の色値およびサイズに基づき、ラインアートオブジェクトLaの色合いを解析する。
そしてオブジェクト情報解析処理部101は、オブジェクトのIDと、オブジェクトの種類と、オブジェクトの色合いと、をそれぞれ対応づけたオブジェクト解析データ43を淡色色材使用領域判定処理部102に送出する。
図4を再び参照すると、淡色色材使用領域判定処理部102は、オブジェクト解析データ43に基づき、オブジェクトを通常色材使用領域と淡色色材使用領域のいずれか一つに分類する判定を行う。オブジェクトに対する淡色色材の使用の是非は、オブジェクトの種類および色合いに応じて、淡色色材による粒状性改善の恩恵が大きいか否かで判定される。
次の表1は、オブジェクトの種類および色合いに基づき、オブジェクトに対する淡色色材の使用の是非を判定する判定基準の一例である。
Figure 2024054067000003
例えばテキストオブジェクトTxは、淡色色材による粒状性改善の恩恵が小さいオブジェクトであるため、淡色色材使用領域判定処理部102は、テキストオブジェクトTxを通常色材使用領域に分類する判定を行う。
一方、イメージオブジェクトImおよびラインアートオブジェクトLaは、そのオブジェクトの大半が濃色により構成される場合、淡色色材による粒状性改善の恩恵が小さいオブジェクトである。したがって、淡色色材使用領域判定処理部102は、濃色のイメージオブジェクトImおよび濃色のラインアートオブジェクトLaを通常色材使用領域に分類する判定を行う。
他方、イメージオブジェクトImおよびラインアートオブジェクトLaは、そのオブジェクトの大半が淡色により構成される場合、淡色色材による粒状性改善の恩恵が大きいオブジェクトである。したがって、淡色色材使用領域判定処理部102は、淡色のイメージオブジェクトImおよび淡色のラインアートオブジェクトLaを淡色色材使用領域に分類する判定を行う。
淡色色材使用領域判定処理部102は、表1に示す判定基準に従い、画像データ40を構成する全てのオブジェクトに対して淡色色材使用領域の判定を行う。
図6は、本実施形態の淡色色材使用領域判定処理部102の処理例を示す図である。本例では、オブジェクト解析データ43が、イメージオブジェクトIm(淡色)と、ラインアートオブジェクトLa(濃色)と、テキストオブジェクトTxと、を有する。
淡色色材使用領域判定処理部102は、オブジェクト解析データ43に基づき、イメージオブジェクトAを淡色色材使用領域Lrに分類する判定を行っている。また淡色色材使用領域判定処理部102は、オブジェクト解析データ43に基づき、ラインアートオブジェクトLaおよびテキストオブジェクトTxを通常色材使用領域Nrに分類する判定を行ってもよい。
図4を再び参照すると、淡色色材使用領域判定処理部102は、淡色色材による粒状性改善の恩恵が大きいと判定されたオブジェクトをまとめた情報を淡色色材使用領域情報41として印刷画像生成処理部120に送出する。
以上により、淡色色材使用領域判定部110は、画像データ40を構成するオブジェクトの種類および色合いの少なくとも一方に基づき、オブジェクトに対する淡色色材の使用の是非を判定する。
<<印刷画像生成処理部の詳細構成>>
図7は、本実施形態の印刷画像生成処理部120の詳細構成を示す図である。印刷画像生成処理部120は、淡色色材使用領域情報41等の色材使用領域情報に基づき、画像データ40を淡色色材使用領域Lrと通常色材使用領域Nrとのうちの少なくとも一つを含む印刷画像データ42に変換してプリンタ20に出力する。
ここで「少なくとも一つ」の理由は、画像データ40を構成する全てのオブジェクトが淡色色材使用領域Lrに分類される場合と、画像データ40を構成する全てのオブジェクトが通常色材使用領域Nrに分類される場合と、があるためである。また一つの親オブジェクトが子オブジェクト等を含む場合、画像データ40を構成する一つのオブジェクト(子オブジェクトを含む親オブジェクト)が淡色色材使用領域Lr(親オブジェクト)および通常色材使用領域Nr(子オブジェクト)に分類されることもある。
印刷画像生成処理部120は、画像データ分割処理部111と、淡色色材使用画像生成処理部112と、通常画像生成処理部113と、印刷画像データ合成処理部114と、を有する。これらの機能部位は、各種プロブラムがCPU11等のプロセッサに実行させる処理等により実現される。
なお、プリンタ20が複数種類の印刷画像データの合成処理を担当する場合には、DFE10(画像処理装置)には、印刷画像データ合成処理部114が不要になる。
画像データ分割処理部111は、淡色色材使用領域情報41等の色材使用領域情報に基づき、画像データ40を次の複数種類の画像データに分割する。
(1)淡色色材使用領域Lrに分類されたオブジェクトを含む淡色色材使用画像データ44。
(2)通常色材使用領域Nrに分類されたオブジェクトを含む通常画像データ45。
但し、画像データ40を構成する全てのオブジェクトが淡色色材使用領域Lrまたは通常色材使用領域Nrに分類される場合、画像データ分割処理部111は画像データ40の分割処理を実行しない。
図8は、本実施形態の画像データ分割処理部111の処理例を示す図である。本例では、画像データ40が、オブジェクトA、オブジェクトBおよびオブジェクトCを有する。また淡色色材使用領域情報41は、オブジェクトAにより構成される淡色色材使用領域Lrを有する。
なお、画像データ分割処理部111は、淡色色材使用領域情報41の代わりに、前述の通常色材使用領域情報または各種色材使用領域情報を用いてもよい。
本例では、画像データ分割処理部111が、淡色色材使用領域情報41に基づき、画像データ40を、オブジェクトAにより構成される淡色色材使用画像データ44と、オブジェクトBとオブジェクトCにより構成される通常画像データ45と、に分割している。
図7を再び参照すると、画像データ分割処理部111は、淡色色材使用画像データ44を淡色色材使用画像生成処理部112に送出し、通常画像データ45を通常画像生成処理部113に送出する。
なお、淡色色材使用画像データ44と通常画像データ45のいずれかが存在しない場合は、画像データ分割処理部111は一つの画像データのみをいずれかの処理部に送出する。
淡色色材使用画像生成処理部112は、所定の画像生成処理を実行して、淡色色材使用画像データ44を淡色色材使用印刷画像データに変換する。また通常画像生成処理部113は、所定の画像生成処理を実行して、通常画像データ45を通常印刷画像データに変換する。
なお、所定の画像生成処理とは、一般的に知られている画像生成技術であり、カラープロファイル変換処理、スクリーン処理(階調処理)等の所定の処理である。所定の処理により、使用する色材および記録媒体に合った印刷画像データが生成される。なお、記録媒体とは、紙およびフィルム等のいずれか一つである。
図9は、本実施形態の淡色色材使用画像生成処理部112と通常画像生成処理部113の処理例を示す図である。本例では、淡色色材使用画像データ44がオブジェクトAにより構成されている。また通常画像データ45はオブジェクトBおよびオブジェクトCにより構成されている。
本例では、淡色色材使用画像生成処理部112は、所定の画像生成処理を実行して、淡色色材使用画像データ44を淡色色材使用印刷画像データ46に変換している。また通常画像生成処理部113は、所定の画像生成処理を実行して、通常画像データ45を通常印刷画像データ47に変換している。
淡色色材使用印刷画像データ46は、通常色材と淡色色材とを使用して印刷するオブジェクトAにより構成される印刷画像データである。通常印刷画像データ47は、通常色材を使用して印刷するオブジェクトBおよびオブジェクトCにより構成される印刷画像データである。
なお、元の画像データ40がレイヤー構造により構成される場合、画像データ40を構成するオブジェクト同士が重なり合うことがある。この場合、淡色色材使用画像生成処理部112および通常画像生成処理部113は、一番上に表示されるオブジェクトの色値をもとに上記画像生成処理を実行する。したがって、淡色色材使用印刷画像データ46と通常印刷画像データ47の同一座標の画素には、いずれか一方の色値しか存在しない。
図7を再び参照すると、淡色色材使用画像生成処理部112は淡色色材使用印刷画像データ46を印刷画像データ合成処理部114に送出する。また通常画像生成処理部113は通常印刷画像データ47を印刷画像データ合成処理部114に送出する。
なお、プリンタ20がこれら印刷画像データの合成処理を担当する場合は、淡色色材使用画像生成処理部112が淡色色材使用印刷画像データ46をプリンタ20に出力し、通常画像生成処理部113が通常印刷画像データ47をプリンタ20に出力する。
また淡色色材使用印刷画像データ46と通常印刷画像データ47のいずれか一つが存在しない場合は、淡色色材使用画像生成処理部112と通常画像生成処理部113のいずれかが一つの印刷画像データを印刷画像データ42としてプリンタ20に出力する。
印刷画像データ合成処理部114は、淡色色材使用印刷画像データ46と通常印刷画像データ47を合成した印刷画像データ42を生成する。
但し、淡色色材使用印刷画像データ46と通常印刷画像データ47のいずれかが存在しない場合、印刷画像データ合成処理部114は、合成処理を実行せず、淡色色材使用印刷画像データ46と通常印刷画像データ47のいずれか一つを印刷画像データ42とする。
ここで、合成処理とは、印刷画像データ42の各座標の画素に対して、淡色色材使用印刷画像データ46と通常印刷画像データ47のいずれか一方に存在する同一座標の画素の色値を取得して格納する処理である。
図10は、本実施形態の印刷画像データ合成処理部114の処理例を示す図である。本例では、淡色色材使用印刷画像データ46が、プロセスカラーの4色の通常色材と淡色色材とを使用して印刷するオブジェクトAにより構成される印刷画像データである。また通常印刷画像データ47が、プロセスカラーの4色の通常色材のみを使用して印刷するオブジェクトBおよびオブジェクトCにより構成される印刷画像データである。
印刷画像データ合成処理部114は、淡色色材使用印刷画像データ46と通常印刷画像データ47とを合成した印刷画像データ42を生成する。そして印刷画像データ合成処理部114は、印刷画像データ42をプリンタ20に出力する。
以上により、印刷画像生成処理部120は、画像データ40を構成するオブジェクトに対する淡色色材の使用の是非に基づき、画像データ40を次の領域の少なくとも一つを含む印刷画像データ42に変換して出力する。
(1)通常色材と淡色色材とを使用して印刷するオブジェクトを含む淡色色材使用領域Lr。
(2)通常色材を使用して印刷するオブジェクトを含む通常色材使用領域Nr。
淡色色材使用領域Lrは、通常色材使用領域Nrに比べて、淡色色材による粒状性改善の恩恵が大きいオブジェクトを含む。通常色材使用領域Nrは、淡色色材使用領域Lrに比べて、淡色色材による粒状性改善の恩恵が小さいオブジェクトを含む。
これにより、ユーザは淡色色材による粒状性改善の恩恵を受けつつ、淡色色材の使用量をオブジェクト単位で削減することができる。また本開示の画像処理は自動で行われるため、ユーザの手間が不要になる。
図11は、本実施形態の画像処理装置(DFE10)の処理手順を示す図である。本例の処理手順は、各種プロブラムがCPU11等のプロセッサに実行させる処理等により実現される。
まずステップS1101において、淡色色材使用領域判定部110は、オブジェクト情報解析処理部101により、画像データ40を構成するオブジェクトA~Cに関する情報を解析する。淡色色材使用領域判定部110は、オブジェクト情報解析処理部101により、オブジェクト解析データ43を生成する。オブジェクト解析データ43には、オブジェクトA~Cの種類および色合いに関する情報が含まれている。
次にステップS1102において、淡色色材使用領域判定部110は、淡色色材使用領域判定処理部102により、オブジェクト解析データ43に基づいてオブジェクトに対する淡色色材の使用の是非を判定する。淡色色材使用領域判定部110は、淡色色材使用領域判定処理部102により、淡色色材使用領域情報41等の色材使用領域情報を生成する。
続いてステップS1103において、印刷画像生成処理部120は、画像データ分割処理部111により、淡色色材使用領域情報41等の色材使用領域情報に基づき、画像データ40を、次の複数種類の画像データに分割する。
(1)淡色色材使用領域Lrにより構成される淡色色材使用画像データ44。
(2)通常色材使用領域Nrにより構成される通常画像データ45。
但し、画像データ40を構成する全てのオブジェクトが淡色色材使用領域Lrまたは通常色材使用領域Nrに分類される場合、印刷画像生成処理部120は画像データ40の分割処理を実行しない。
次いでステップS1104において、印刷画像生成処理部120は、淡色色材使用画像生成処理部112により、所定の画像生成処理を実行して、淡色色材使用画像データ44を淡色色材使用印刷画像データ46に変換する。また印刷画像生成処理部120は、通常画像生成処理部113により、所定の画像生成処理を実行して、通常画像データ45を通常印刷画像データ47に変換する。
続いてステップS1105において、印刷画像生成処理部120は、印刷画像データ合成処理部114により、淡色色材使用印刷画像データ46と通常印刷画像データ47とを合成した印刷画像データ42を生成する。
但し、淡色色材使用印刷画像データ46と通常印刷画像データ47のいずれかが存在しない場合、印刷画像生成処理部120は、合成処理を実行せず、淡色色材使用印刷画像データ46と通常印刷画像データ47のいずれか一つを印刷画像データ42とする。
そしてステップS1106において、印刷画像生成処理部120は、印刷画像データ合成処理部114により、印刷画像データ42を画像形成装置(プリンタ20)に送信する。
なお、ステップS1105の合成処理をプリンタ20が担当する場合は、ステップS1105の合成処理が不要になる。この場合、ステップS1106において、印刷画像生成処理部120は、淡色色材使用画像生成処理部112および通常画像生成処理部113により、複数種類の印刷画像データ42を画像形成装置(プリンタ20)に送信する。
<<本実施形態の作用効果>>
以上により、印刷画像生成処理部120は、画像データ40を構成するオブジェクトに対する淡色色材の使用の是非に基づき、画像データ40を淡色色材使用領域Lrと通常色材使用領域Nrとのうちの少なくとも一つを含む印刷画像データ42に変換して出力する。
したがって、淡色色材の使用量をオブジェクト単位で削減することができる。また本開示の画像処理は自動で行われるため、ユーザの手間が不要になる。
以下、本実施形態の変形例について説明する。
<変形例1>
変形例1は、本開示の画像処理を、画像処理装置(DFE10)ではなく、画像形成装置(プリンタ20)が担当する点で、前述の実施形態とは異なる。
<<画像処理システムの構成>>
図12は、変形例1の画像処理システム1の構成を示す図である。変形例1の画像処理システム1は、DFE10を必要とせず、プリンタ20がDFE10と同じ機能を内蔵している。ユーザは画像データ40をコンピュータ30からプリンタ20に直接送信し、プリンタ20は、本開示の画像処理と、一般的な印刷処理と、をまとめて実行する。
DFE10とプリンタ20という処理装置の違いがあるが、変形例1の画像処理システム1は前述の実施形態と同じ処理を実行する。
<<画像形成装置のハードウェア構成>>
図13は、本実施形態の画像形成装置(プリンタ20)のハードウェア構成を示す図である。プリンタ20は、例えばMFP(Multifunction Peripheral/Product/Printer)により構成される。プリンタ20は、コントローラ910と、近距離通信回路920と、エンジン制御部930と、操作パネル940と、ネットワークI/F950と、を有する。
これら構成要素のうち、コントローラ910は、コンピュータの主要部であるCPU901と、システムメモリ(MEM-P)902と、ノースブリッジ(NB)903と、サウスブリッジ(SB)904と、を有する。コントローラ910は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)906と、記憶部であるローカルメモリ(MEM-C)907と、を有する。コントローラ910は、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ908と、記憶部であるHD(Hard Disk)909と、を有する。コントローラ910は、NB903とASIC906との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス921により接続した構成となっている。
これら構成要素のうち、CPU901は、MFP9の全体制御を行う制御部である。NB903は、CPU901と、MEM-P902、SB904、及びAGPバス921とを接続するためのブリッジである。NB903は、MEM-P902に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタおよびAGPターゲットと、を有する。
MEM-P902は、コントローラ910の各機能を実現させるプログラムおよびデータの格納用メモリであるROM902aと、プログラムおよびデータの展開ならびにメモリ印刷時の描画用メモリ等として用いるRAM902bと、有する。なお、RAM902bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、CD-R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
SB904は、NB903と、PCIデバイスおよび周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC906は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス921、PCIバス922、HDD908およびMEM-C907をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。ASIC906は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC906の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM-C907を制御するメモリコントローラと、を有する。ASIC906は、ハードウェアロジック等により画像データの回転等を行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、スキャナ部931及びプリンタ部932との間でデータ転送を行うPCIユニットを有する。データ転送は、PCIバス922を介して行われる。なお、ASIC906には、USB(Universal Serial Bus)のインターフェースと、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインターフェースと、が接続されてもよい。
MEM-C907は、コピー用画像バッファおよび符号バッファとして用いるローカルメモリである。HD909は、画像データの蓄積および印刷時に用いるフォントデータの蓄積と、フォームの蓄積とを行うためのストレージである。HD909は、CPU901の制御に従ってHD909に対するデータの読出又は書込を制御する。AGPバス921は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースである。AGPバス921は、MEM-P902に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。
また近距離通信回路920には、アンテナ920aが備わっている。近距離通信回路920は、NFC(Near Field Communication)またはBluetooth(登録商標)等の通信回路である。
更に、エンジン制御部930は、スキャナ部931及びプリンタ部932によって構成されている。操作パネル940は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部940aを有する。また操作パネル940は、濃度の設定条件等の画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキーおよびコピー開始指示を受け付けるスタートキー等からなる操作パネル部940bをさらに有する。コントローラ910は、MFP9全体の制御を行い、例えば描画、通信、および操作パネル940からの入力等を制御する。スキャナ部931またはプリンタ部932には、誤差拡散およびガンマ変換等の画像処理部分が含まれている。
なお、プリンタ20は、操作パネル940のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となる。ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードとなり、コピー機能の選択時にはコピーモードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
またネットワークI/F950は、通信ネットワークを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。近距離通信回路920及びネットワークI/F950は、PCIバス922を介して、ASIC906に電気的に接続されている。
<<画像形成装置の機能構成>>
画像形成装置(プリンタ20)の機能構成は、図3に示す画像処理装置(DFE10)の機能構成と同じである。プリンタ20は、淡色色材使用領域判定部110と、印刷画像生成処理部120と、を有する。これらの機能部位は、各種プロブラムがCPU901またはASIC906等のプロセッサに実行させる処理等により実現される。
また淡色色材使用領域判定部110の詳細構成は、図4に示す機能構成と同じである。淡色色材使用領域判定部110は、オブジェクト情報解析処理部101と、淡色色材使用領域判定処理部102と、を有する。これらの機能部位は、各種プロブラムがCPU901またはASIC906等のプロセッサに実行させる処理等により実現される。
また印刷画像生成処理部120の詳細構成は、図7に示す機能構成と同じである。印刷画像生成処理部120は、画像データ分割処理部111と、淡色色材使用画像生成処理部112と、通常画像生成処理部113と、印刷画像データ合成処理部114と、を有する。これらの機能部位は、各種プロブラムがCPU901またはASIC906等のプロセッサに実行させる処理等により実現される。
以上の構成は、前述の実施形態と同一であるため、説明を省略する。
<<変形例1の作用効果>>
変形例1によれば、画像処理システム1は、DFE10を必要としないため、画像処理システム1を簡素化することができる。
<変形例2>
変形例2は、電子情報技術産業協会(JEITA)により制定されたデジタルスチルカメラ用画像ファイルフォーマット規格(Exif)情報に基づき、イメージオブジェクトImの色合いを解析する点で、前述の実施形態とは異なる。
Exifでは、画像ファイル(イメージオブジェクトIm)のヘッダ情報に、撮影情報および補正情報を格納することができる。撮影情報とは、例えば人物、セピア、風景または夜景等の撮影モードである。また補正情報とは、例えばシャープネス設定またはコントラスト設定等の補正設定である。ヘッダ情報には、撮影情報および補正情報等を特定する識別番号と、その内容を示す数値とが記録されている。
図5を再び参照して、イメージオブジェクトImの色合いを解析する処理例について説明する。オブジェクト情報解析処理部101は、イメージオブジェクトImのヘッダ情報(撮影情報および補正情報)に基づき、イメージオブジェクトImの色合いを解析する。オブジェクト情報解析処理部101は、次の判断基準に従い、イメージオブジェクトImを淡色オブジェクトまたは濃色オブジェクトに分類する。
(1)イメージオブジェクトImの撮影モードが「人物」モードおよび「セピア」モードのいずれか一つである場合は、淡色色材による粒状性改善の恩恵が大きいと推定されるため、イメージオブジェクトImを淡色オブジェクトに分類する。
(2)イメージオブジェクトImの撮影モードが「夜景」モードである場合は、淡色色材による粒状性改善の恩恵が小さいと推定されるため、イメージオブジェクトImを濃色オブジェクトに分類する。
(3)イメージオブジェクトImの撮影モードが「風景」モードである場合:
(3-1)シャープネス設定およびコントラスト設定のいずれか一つが「弱」である場合は、淡色色材による粒状性改善の恩恵が大きいと推定されるため、イメージオブジェクトImを淡色オブジェクトに分類する。
(3-1)シャープネス設定およびコントラスト設定のいずれか一つが「強」である場合は、淡色色材による粒状性改善の恩恵が小さいと推定されるため、イメージオブジェクトImを濃色オブジェクトに分類する。
つまり人物モードにより撮影されたイメージオブジェクトIm(つまり人の顔等)は粒状性が重視されるため、イメージオブジェクトImを淡色オブジェクトに分類する。またセピアモードにより撮影されたイメージオブジェクトImは色再現域が狭いため、粒状性を重視してイメージオブジェクトImを淡色オブジェクトに分類する。また夜景モードにより撮影されたイメージオブジェクトImは暗い色が多い可能性が高いため、イメージオブジェクトImを濃色オブジェクトに分類する。
さらに風景モードにより撮影されたイメージオブジェクトImは、様々な画像が撮影されるため、シャープネス設定およびコントラスト設定のいずれか一つの強弱に基づき、イメージオブジェクトImを淡色オブジェクトまたは濃色オブジェクトに分類する。シャープネス設定およびコントラスト設定のいずれか一つが弱に設定されている場合は、凹凸の変化が少ない画像であり、鮮鋭性よりも粒状性が重視されると推定されるため、イメージオブジェクトImを淡色オブジェクトに分類する。
<<変形例2の作用効果>>
変形例2によれば、オブジェクト情報解析処理部101は、イメージオブジェクトImのヘッダ情報に含まれる撮影情報および補正情報に基づき、イメージオブジェクトImの色合いを解析する。したがって、イメージオブジェクトImを淡色オブジェクトと濃色オブジェクトのいずれか一つに容易に分類することができる。
<変形例3>
変形例3は、オブジェクトのヘッダ情報に含まれる撮影情報および補正情報に加え、ヘッダ情報に含まれる画質情報に基づき、イメージオブジェクトImの色合いを解析する点で、前述の実施形態とは異なる。
画質情報とは、圧縮率を変化させて画像ファイル(イメージオブジェクトIm)を記録する画質モードである。画質モードには、例えばEconomy(高圧縮率)/Normal/Fine(低圧縮率)等の複数種類が存在する。
オブジェクト情報解析処理部101は、イメージオブジェクトImのヘッダ情報(撮影情報、補正情報および画質情報)に基づき、次の判断基準に従い、イメージオブジェクトImを淡色オブジェクトまたは濃色オブジェクトに分類する。
(1)イメージオブジェクトImの画質モードが「Fine」モードの場合:
(1-1)撮影モードが「人物」モードおよび「セピア」モードのいずれか一つである場合は、イメージオブジェクトImを淡色オブジェクトに分類する。
(1-2)撮影モードが「夜景」モードである場合は、イメージオブジェクトImを濃色オブジェクトに分類する。
(1-3)撮影モードが「風景」モードである場合は、シャープネス設定およびコントラスト設定のいずれか一つが「弱」である場合は、イメージオブジェクトImを淡色オブジェクトに分類する。またシャープネス設定およびコントラスト設定のいずれか一つが「強」である場合は、イメージオブジェクトImを濃色オブジェクトに分類する。
(2)イメージオブジェクトImの画質モードが「Normal」モードの場合:
(2-1)撮影モードが「人物」モードおよび「セピア」モードのいずれか一つである場合は、イメージオブジェクトImを淡色オブジェクトに分類する。
(2-2)撮影モードが「夜景」モードおよび「風景」モードのいずれか一つである場合は、イメージオブジェクトImを濃色オブジェクトに分類する。
(3)イメージオブジェクトImの画質モードが「Economy」モードの場合は、イメージオブジェクトImを濃色オブジェクトに分類する。
つまりイメージオブジェクトImの画質モードが低圧縮率である「Fine」モードである場合は、画質を重視していると推定される。したがって、変形例1と同様に、「撮影モード」、「シャープネス設定」および「コントラスト設定」に応じて、イメージオブジェクトImの色合い(淡色または濃色)を分類する。
またイメージオブジェクトImの画質モードが「Fine」モードよりも圧縮率が高い「Normal」モードである場合は、一般的な画質であればよいと推定される。したがって、「撮影モード」のみに応じて、イメージオブジェクトImの色合い(淡色または濃色)を分類する。
さらにイメージオブジェクトImの画質モードが最も高圧縮率である「Economy」モードである場合は、淡色色材による粒状性改善に対するユーザの重要度合いが低いと推定される。したがって、「撮影モード」、「シャープネス設定」および「コントラスト設定」に関わらず、イメージオブジェクトImを濃色オブジェクトに分類する。つまりイメージオブジェクトImは、プロセスカラー等の通常色材のみを使用して印刷する通常色材使用領域に分類される。
<<変形例3の作用効果>>
実施例3によれば、オブジェクト情報解析処理部101は、イメージオブジェクトImのヘッダ情報に含まれる、撮影情報、補正情報および画質情報に基づき、イメージオブジェクトImの色合いを解析する。したがって、イメージオブジェクトImを淡色オブジェクトと濃色オブジェクトのいずれか一つに精密に分類することができる。
<変形例4>
変形例4は、オブジェクトの描画命令に含まれるグラデーションの指示に基づき、ラインアートオブジェクトLaの色合いを解析する点で、前述の実施形態とは異なる。
一般にラインアートオブジェクトLaは線または面を単一色で描画されることが多いため、ラインアートオブジェクトLaは淡色色材による粒状性改善の恩恵が小さいことが多い。しかし、濃淡が徐々に変化するグラデーション等のように色の変化を伴うラインアートオブジェクトLaは、淡色色材による粒状性改善の恩恵が大きくなる。
オブジェクト情報解析処理部101は、ラインアートオブジェクトLaの描画命令に含まれるグラデーションの指示に基づき、ラインアートオブジェクトLaを淡色オブジェクトに分類する。
<<変形例4の作用効果>>
変形例4によれば、オブジェクト情報解析処理部101は、ラインアートオブジェクトLaの描画命令に含まれるグラデーションの指示に基づき、ラインアートオブジェクトLaの色合いを解析する。したがって、ラインアートオブジェクトLaを淡色オブジェクトと濃色オブジェクトのいずれか一つに容易に分類することができる。
[他の実施形態]
本実施形態では、淡色色材使用領域Lrは、画像処理装置10のユーザにより設定可能である点が、前述した一実施形態と異なる。
図14は、本実施形態のユーザインタフェース上に表示された画像データのプレビューのイメージ図である。本実施形態では、オブジェクト情報解析処理で解析した各種オブジェクトに対して、淡色色材を使用して印刷するか、通常色材のみを使用して印刷するかを、画像処理装置10のユーザに設定させることにより、淡色色材を使用する領域を決定できる。
図14に示すように、画像処理装置10は、入力された画像データのプレビューPvをユーザインタフェースUI上に表示させる。ユーザは、マウスカーソルやタッチパネル等の座標入力手段を用いて、プレビューPv上のオブジェクトの少なくとも1つを、淡色色材を使用する領域として選択可能である。図14に示す例では、カーソル画像Cuにより花の画像Fiが選択されている。ユーザは、ユーザインタフェースUI上のボタンBnを操作することで、選択を決定できる。画像処理装置10は、ユーザにより選択されたオブジェクトの領域を、淡色色材使用領域情報Lrとして印刷画像生成処理部120に送ることができる。
図15は、本実施形態の淡色色材使用領域情報を生成する際のイメージ図である。図15に示すように、オブジェクト解析データ43とユーザ選択オブジェクト48の情報から、淡色色材使用領域情報41が生成される。
図16は、本実施形態の画像処理装置の処理手順を示す図である。
図16において、ステップS1201の処理は、図11におけるステップS1101の処理と同じである。そのため、ここでは重複する説明を省略する。
ステップS1202において、淡色色材使用領域判定部110は、淡色色材使用領域判定処理部102により、オブジェクト解析データ43とユーザ選択オブジェクト48の情報とに基づいてオブジェクトに対する淡色色材の使用の是非を判定する。淡色色材使用領域判定部110は、淡色色材使用領域判定処理部102により、淡色色材使用領域情報41等の色材使用領域情報を生成する。
ステップS1203~S1206の処理は、図11におけるステップS1203~S1106の処理と同じである。そのため、ここではこれらの重複する説明を省略する。
<他の実施形態の作用効果>
以上説明したように、本実施形態では、淡色色材使用領域Lrは、画像処理装置10のユーザにより設定可能である。これにより、印刷画像データ単位で淡色色材の抑制を切り替えることなく、印刷画像データ内のオブジェクト単位で淡色色材の使用の是非を切り替えることができるため、色材の使用量を削減することができる。また、ユーザインタフェースUIを通して淡色色材の使用の是非を設定できるため、ユーザは、淡色色材の不要なオブジェクトを正確に選定することができる。
上記で説明した実施形態の各機能は、一または複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで本明細書における「処理回路」は、電子回路で実装するプロセッサのようにソフトウェアにより各機能を実行するようにプログラミングしたプロセッサを含む。あるいは「処理回路」は、各機能を実行するように設計されたたASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはDSP(Digital Signal Processor)等のデバイスを含む。また「処理回路」は、FPGA(Field Programmable Gate Array)または従来の回路モジュール等のデバイスを含む。
以上、好ましい実施の形態について詳説したが、上述した実施の形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態に種々の変形および置換を加えることができる。
また、上述した実施形態の説明で用いた序数、数量等の数字は、全て本開示の技術を具体的に説明するために例示するものであり、本開示は例示された数字に制限されない。また、構成要素間の接続関係は、本開示の技術を具体的に説明するために例示するものであり、本開示の機能を実現する接続関係はこれに限定されない。
本開示の態様は、例えば以下の通りである。
<1> 通常色材と、前記通常色材の色と同じ色相でかつ前記色より濃度が薄い淡色色材と、を用いる画像形成装置に通信可能に接続する画像処理装置であって、
画像データを構成するオブジェクトに対する前記淡色色材の使用の是非に基づき、前記画像データを、淡色色材使用領域および通常色材使用領域の少なくとも一つを含む印刷画像データに変換して出力する印刷画像生成処理部を有し、
前記淡色色材使用領域は、前記通常色材と前記淡色色材とを使用して印刷される前記オブジェクトを含み、
前記通常色材使用領域は、前記通常色材を使用して印刷される前記オブジェクトを含む、画像処理装置。
<2> 前記画像処理装置は、前記オブジェクトの種類および色合いの少なくとも一つに基づき、前記オブジェクトに対する前記淡色色材の使用の是非を判定する淡色色材使用領域判定部をさらに有する、前記<1>に記載の画像処理装置。
<3> 前記淡色色材使用領域判定部は、前記オブジェクトに関する情報に基づき、前記オブジェクトの前記種類および前記色合いの少なくとも一つを解析するオブジェクト情報解析処理部を有する、前記<2>に記載の画像処理装置。
<4> 前記オブジェクト情報解析処理部は、前記オブジェクトの描画命令に基づき、前記オブジェクトの前記種類を、テキストオブジェクト、イメージオブジェクトおよびラインアートオブジェクトのうちのいずれか一つに分類する、前記<3>に記載の画像処理装置。
<5> 前記オブジェクト情報解析処理部は、前記イメージオブジェクトの各画素の色値および画素数に基づき、前記イメージオブジェクトの前記色合いを、淡色オブジェクトおよび濃色オブジェクトのいずれか一つに分類する、前記<4>に記載の画像処理装置。
<6> 前記オブジェクト情報解析処理部は、前記ラインアートオブジェクトの前記描画命令に基づき、前記ラインアートオブジェクトの前記色合いを、淡色オブジェクトおよび濃色オブジェクトのいずれか一つに分類する、前記<4>または<5>に記載の画像処理装置。
<7> 前記オブジェクト情報解析処理部は、前記イメージオブジェクトのヘッダ情報に基づき、前記イメージオブジェクトの前記色合いを、淡色オブジェクトおよび濃色オブジェクトのいずれか一つに分類する、前記<4>に記載の画像処理装置。
<8> 前記淡色色材使用領域は、前記通常色材使用領域に比べて、前記淡色色材による粒状性改善の恩恵が大きい前記オブジェクトを含む、前記<1>~<7>のいずれか一つに記載の画像処理装置。
<9> 前記印刷画像生成処理部は、前記淡色色材使用領域により構成される淡色色材使用印刷画像データと、前記通常色材使用領域により構成される通常印刷画像データと、を合成した印刷画像データを出力する、前記<1>~<8>のいずれか一つに記載の画像処理装置。
<10> 前記淡色色材使用領域は、前記画像処理装置のユーザにより設定可能である、前記<1>~<9>のいずれか一つに記載の画像処理装置。
<11> 前記<1>~<10>のいずれか一つに記載の画像処理装置と同じ機能を内蔵する、画像形成装置。
<12> 通常色材と、前記通常色材の色と同じ色相でかつ前記色より濃度が薄い淡色色材と、を用いる画像形成装置に通信可能に接続する画像処理装置による画像処理方法であって、前記画像処理装置が、
画像データを構成するオブジェクトに対する前記淡色色材の使用の是非に基づき、前記画像データを、淡色色材使用領域および通常色材使用領域の少なくとも一つを含む印刷画像データに変換して出力するステップを実行し、
前記淡色色材使用領域は、前記通常色材と前記淡色色材とを使用して印刷される前記オブジェクトを含み、
前記通常色材使用領域は、前記通常色材を使用して印刷される前記オブジェクトを含む、画像処理方法。
<13> 通常色材と、前記通常色材の色と同じ色相でかつ前記色より濃度が薄い淡色色材と、を用いる画像形成装置に通信可能に接続する画像処理装置のコンピュータに、
画像データを構成するオブジェクトに対する前記淡色色材の使用の是非に基づき、前記画像データを、淡色色材使用領域および通常色材使用領域の少なくとも一つを含む印刷画像データに変換して出力するステップを実行させ、
前記淡色色材使用領域は、前記通常色材と前記淡色色材とを使用して印刷される前記オブジェクトを含み、
前記通常色材使用領域は、前記通常色材を使用して印刷される前記オブジェクトを含む、プログラム。
1 画像処理システム
10 DFE(画像処理装置の一例)
11 CPU
12 ROM
13 RAM
14 SSD
15 HDD
16 I/F
17 LCD
18 操作部18
19 通信I/F
100 バス
101 オブジェクト情報解析処理部
102 淡色色材使用領域判定処理部
110 淡色色材使用領域判定部
111 画像データ分割処理部
112 淡色色材使用画像生成処理部
113 通常画像生成処理部
114 印刷画像データ合成処理部
120 印刷画像生成処理部
20 プリンタ(画像形成装置の一例)
30 コンピュータ
40 画像データ
41 淡色色材使用領域情報
42 印刷画像データ
43 オブジェクト解析データ
44 淡色色材使用画像データ
45 通常画像データ
46 淡色色材使用印刷画像データ
47 通常印刷画像データ
48 ユーザ選択オブジェクト
Im イメージオブジェクト
La ラインアートオブジェクト
Tx テキストオブジェクト
Lr 淡色色材使用領域
Nr 通常色材使用領域
Cu カーソル
Bu ボタン
Fi 花の画像
UI ユーザインタフェース
Pv プレビュー
特開2006-263938号公報

Claims (13)

  1. 通常色材と、前記通常色材の色と同じ色相でかつ前記色より濃度が薄い淡色色材と、を用いる画像形成装置に通信可能に接続する画像処理装置であって、
    画像データを構成するオブジェクトに対する前記淡色色材の使用の是非に基づき、前記画像データを、淡色色材使用領域および通常色材使用領域の少なくとも一つを含む印刷画像データに変換して出力する印刷画像生成処理部を有し、
    前記淡色色材使用領域は、前記通常色材と前記淡色色材とを使用して印刷される前記オブジェクトを含み、
    前記通常色材使用領域は、前記通常色材を使用して印刷される前記オブジェクトを含む、画像処理装置。
  2. 前記画像処理装置は、前記オブジェクトの種類および色合いの少なくとも一つに基づき、前記オブジェクトに対する前記淡色色材の使用の是非を判定する淡色色材使用領域判定部をさらに有する、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記淡色色材使用領域判定部は、前記オブジェクトに関する情報に基づき、前記オブジェクトの前記種類および前記色合いの少なくとも一つを解析するオブジェクト情報解析処理部を有する、請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記オブジェクト情報解析処理部は、前記オブジェクトの描画命令に基づき、前記オブジェクトの前記種類を、テキストオブジェクト、イメージオブジェクトおよびラインアートオブジェクトのうちのいずれか一つに分類する、請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記オブジェクト情報解析処理部は、前記イメージオブジェクトの各画素の色値および画素数に基づき、前記イメージオブジェクトの前記色合いを、淡色オブジェクトおよび濃色オブジェクトのいずれか一つに分類する、請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記オブジェクト情報解析処理部は、前記ラインアートオブジェクトの前記描画命令に基づき、前記ラインアートオブジェクトの前記色合いを、淡色オブジェクトおよび濃色オブジェクトのいずれか一つに分類する、請求項4または5に記載の画像処理装置。
  7. 前記オブジェクト情報解析処理部は、前記イメージオブジェクトのヘッダ情報に基づき、前記イメージオブジェクトの前記色合いを、淡色オブジェクトおよび濃色オブジェクトのいずれか一つに分類する、請求項4に記載の画像処理装置。
  8. 前記淡色色材使用領域は、前記通常色材使用領域に比べて、前記淡色色材による粒状性改善の恩恵が大きい前記オブジェクトを含む、請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 前記印刷画像生成処理部は、前記淡色色材使用領域により構成される淡色色材使用印刷画像データと、前記通常色材使用領域により構成される通常印刷画像データと、を合成した印刷画像データを出力する、請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 前記淡色色材使用領域は、前記画像処理装置のユーザにより設定可能である、請求項1に記載の画像処理装置。
  11. 請求項1に記載の画像処理装置と同じ機能を内蔵する、画像形成装置。
  12. 通常色材と、前記通常色材の色と同じ色相でかつ前記色より濃度が薄い淡色色材と、を用いる画像形成装置に通信可能に接続する画像処理装置による画像処理方法であって、前記画像処理装置が、
    画像データを構成するオブジェクトに対する前記淡色色材の使用の是非に基づき、前記画像データを、淡色色材使用領域および通常色材使用領域の少なくとも一つを含む印刷画像データに変換して出力するステップを実行し、
    前記淡色色材使用領域は、前記通常色材と前記淡色色材とを使用して印刷される前記オブジェクトを含み、
    前記通常色材使用領域は、前記通常色材を使用して印刷される前記オブジェクトを含む、画像処理方法。
  13. 通常色材と、前記通常色材の色と同じ色相でかつ前記色より濃度が薄い淡色色材と、を用いる画像形成装置に通信可能に接続する画像処理装置のコンピュータに、
    画像データを構成するオブジェクトに対する前記淡色色材の使用の是非に基づき、前記画像データを、淡色色材使用領域および通常色材使用領域の少なくとも一つを含む印刷画像データに変換して出力するステップを実行させ、
    前記淡色色材使用領域は、前記通常色材と前記淡色色材とを使用して印刷される前記オブジェクトを含み、
    前記通常色材使用領域は、前記通常色材を使用して印刷される前記オブジェクトを含む、プログラム。
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