JP2024052294A - パワー半導体素子の駆動装置、電力変換装置 - Google Patents

パワー半導体素子の駆動装置、電力変換装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ゲート駆動回路の過電圧を防止できる。【解決手段】パワー半導体素子の駆動装置は、1次側主巻線、1次側補助巻線、および2次側主巻線を備えるトランスと、2次側主巻線から得られる電力を用いてパワー半導体素子に駆動信号線を介して駆動信号を出力する駆動回路と、1次側主巻線および1次側補助巻線に電力を供給することで、2次側主巻線を介して駆動回路に電源電圧を供給する電源回路と、を備え、1次側主巻線はスイッチング素子と接続され、電源回路は、1次側補助巻線に関する電圧に基づきスイッチング素子を制御する電源制御部を備え、駆動回路は、駆動信号線に接続され、電源電圧の過電圧を防止する過電圧防止回路を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、パワー半導体素子の駆動装置、および電力変換装置に関する。
モータの利用の広がりとともに、モータを駆動するパワー半導体も広い分野で利用されている。特許文献1には、電圧駆動型半導体素子のゲート電圧を制御して該電圧駆動型半導体素子をオン・オフ駆動する駆動回路と、この駆動回路の正電圧源にアノードを接続し、前記電圧駆動型半導体素子のゲートにカソードを接続した整流ダイオードと、前記駆動回路の正電圧源と前記電圧駆動型半導体素子のエミッタとの間に並列接続したコンデンサとを具備したことを特徴とする電圧駆動型半導体素子の駆動装置が開示されている。
特開2014-093892号公報
特許文献1に記載されている発明では、ゲート駆動回路の過電圧を防止できない。
本発明の第1の態様によるパワー半導体素子の駆動装置は、1次側主巻線、1次側補助巻線、および2次側主巻線を備えるトランスと、前記2次側主巻線から得られる電力を用いてパワー半導体素子に駆動信号線を介して駆動信号を出力する駆動回路と、前記1次側主巻線および前記1次側補助巻線に電力を供給することで、前記2次側主巻線を介して前記駆動回路に電源電圧を供給する電源回路と、を備え、前記1次側主巻線はスイッチング素子と接続され、前記電源回路は、前記1次側補助巻線に関する電圧に基づき前記スイッチング素子を制御する電源制御部を備え、前記駆動回路は、前記駆動信号線に接続され、前記電源電圧の過電圧を防止する過電圧防止回路を備える。
本発明の第2の態様による電力変換装置は、直流電力を交流電力に変換し、かつ上アームおよび下アームを構成する複数のパワー半導体素子を含むインバータ回路と、前記パワー半導体素子を制御する制御回路と、前記制御回路からの信号に基づき、前記パワー半導体素子に駆動信号線を介して駆動信号を出力する駆動回路と、1次側主巻線、1次側補助巻線、および2次側主巻線を備えたトランスと、前記1次側主巻線および前記1次側補助巻線に電力を供給することで、前記2次側主巻線を介して前記駆動回路に電源電圧を供給する電源回路と、を備え、前記1次側主巻線はスイッチング素子と接続され、前記電源回路は、前記1次側補助巻線に関する電圧に基づき前記スイッチング素子を制御する電源制御部を備え、前記駆動回路は、前記駆動信号線に接続され、前記電源電圧の過電圧を防止する過電圧防止回路を備える。
本発明によれば、ゲート駆動回路の過電圧を防止できる。
第1の実施の形態における電力変換装置の概略構成図 第1駆動回路および第1電源回路の構成図 電力変換装置の動作を示すタイムチャート 変形例1における第1電源回路および第1駆動回路を示す図 第2の実施の形態における電力変換装置の概略構成図 第2の実施の形態における第1電源回路、第1トランス、第1駆動回路、および第4駆動回路の構成図
―第1の実施の形態―
以下、図1~図3を参照して、電力変換装置の第1の実施の形態を説明する。
(構成)
図1は、電力変換装置1の概略構成図である。電力変換装置1は車両に搭載され、高電圧電源2と三相モータ3との間に配される。電力変換装置1には、不図示の車両側指令装置が接続される。電力変換装置1は、インバータ回路11と、駆動回路12と、制御回路13と、電源回路14と、トランス15と、を含む。インバータ回路11は、高電圧電源2の電圧および電流を三相モータ3の各相に個別に印加することが可能なIGBTを内蔵する。具体的にはインバータ回路11は、3相の上アームと下アームを構成する6つのIGBTである第1IGBT100-第6IGBT100-6を有する。
以下では、第1IGBT100-1~第6IGBT100-6のそれぞれを特に区別しない場合にIGBT100とも呼ぶ。インバータ回路11は、それぞれのIGBT100をON-OFF制御すると共に、各IGBT100に内蔵する還流ダイオードを利用して、三相モータ3の各相に印加する相電圧Vu、Vv、Vwを可変し、各相電流Iu、Iv、Iwの大きさと方向を可変することで、三相モータ3の回転速度、回転方向、および回転トルクを制御する。
駆動回路12は、インバータ回路11を駆動するゲート駆動回路である。制御回路13は、車両側指令装置から送信されるモータの回転数、回転方向、および回転トルク信号を、IGBT制御信号に変換して駆動回路12に伝達する。駆動回路12は、第1IGBT100-1~第6IGBT100-6のそれぞれに対応する第1駆動回路12-1~第6駆動回路12-6の集合体である。第1駆動回路12-1はU相の下アームを駆動し、第2駆動回路12-2はV相の下アームを駆動し、第3駆動回路12-3はW相の下アームを駆動し、第4駆動回路12-4はU相の上アームを駆動し、第5駆動回路12-5はV相の上アームを駆動し、第6駆動回路12-6はW相の上アームを駆動する。
電源回路14は、トランス15を介して駆動回路12に電力を供給する。電源回路14は、第1電源回路14-1~第6電源回路14-6の集合体である。トランス15は絶縁トランスであり、第1トランス15-1~第6トランス15-6の集合体である。第1電源回路14-1~第6電源回路14-6のそれぞれは、第1トランス15-1~第6トランス15-6のそれぞれを介して、第1駆動回路12-1~第6駆動回路12-6のそれぞれに電力を供給する。本実施の形態では、第1駆動回路12-1~第6駆動回路12-6の構成は同一である。また、第1電源回路14-1~第6電源回路14-6の構成は同一である。さらに、第1トランス15-1~第6トランス15-6の構成は同一である。
以下では、電源回路14と駆動回路12とトランス15とをあわせて駆動装置10とも呼ぶ。
図2は、第1駆動回路12-1および第1電源回路14-1の構成図である。第1駆動回路12-1は、図2には図示されていない制御回路13からの指令に基づき、電源2Aの電力を用いて第1IGBT100-1を駆動させる。なお電源2Aは図1には図示していなかった。第1電源回路14-1は、スイッチングIC105と、スイッチング素子111と、第1分圧抵抗112と、リレー114と、を備える。第1トランス15-1は、1次側主巻線1041と、1次側補助巻線1042と、2次側主巻線1043と、を備える。第1駆動回路12-1は、ゲートドライバ107と、過電圧防止回路101と、第2分圧抵抗113と、絶縁アンプ106と、を備える。ただし以下では、第2分圧抵抗113と、絶縁アンプ106と、リレー114と、をまとめて電源停止回路103と呼ぶこともある。以下に図2の詳細を記載する。
スイッチングIC105は、あらかじめ定められた目標電圧、および第1分圧抵抗112から得られる電圧信号S1に基づき、スイッチング素子111を動作させる。具体的には電圧信号S1は、1次側主巻線1041に印加される電圧を第1分圧抵抗112により分圧して得られる。電圧信号S1は、いわゆるフィードバック信号として利用される。スイッチングIC105は、あらかじめ定められた目標電圧と電圧信号S1との差に基づきスイッチング素子111を動作させる。たとえば、電圧信号S1が目標電圧よりも低い場合には、スイッチング素子111のオン時間を長くする。スイッチング素子111は1次側補助巻線1042と接続される。
スイッチングIC105は、リレー114とともに電源2Aと並列に接続される。リレー114は平時はオンであり、後述する切断信号S3によりリレー114がオフになりスイッチングIC105への電源供給が停止される。第1分圧抵抗112は、所定の抵抗値を有する2つの抵抗である。2つの抵抗の抵抗値は任意である。第1トランス15-1は、第1電源回路14-1から第1駆動回路12-1に電力を供給する。ゲートドライバ107は、制御回路13からの指令に基づき第1IGBT100-1に電圧を印加して動作させる。第2分圧抵抗113は、所定の抵抗値を有する2つの抵抗である。2つの抵抗の抵抗値は任意である。絶縁アンプ106は、第2分圧抵抗113を介して得られる第1駆動回路12-1の電圧が第2閾値電圧V2tを超えると、リレー114をオフにするための切断信号S3を出力する。
過電圧防止回路101は、第1ダイオード1011と、第2ダイオード1012と、ツェナーダイオード1015と、を含む。第1ダイオード1011および第2ダイオード1012は直列に接続され、この2つのダイオードとツェナーダイオード1015とが並列に接続される。第1ダイオード1011は、カソードを第1駆動回路12-1の正側電源に接続し、アノードを第1駆動回路12-1の駆動信号線109に接続する。第2ダイオード1012は、カソードを第1駆動回路12-1の駆動信号線109に接続し、アノードを第1駆動回路12-1の負側電源に接続する。
ツェナーダイオード1015は、カソードを第1駆動回路12-1の正側電源に接続し、アノードを第1駆動回路12-1の負側電源に接続する。以下では、ツェナーダイオード1015に印加される電圧をツェナー印加電圧Vzと呼ぶ。一般に「ツェナー電圧」と呼ばれる、ツェナーダイオード1015の降伏電圧を以下ではツェナー降伏電圧Vzbと呼ぶ。ツェナーダイオード1015のツェナー降伏電圧Vzbは、第1駆動回路12-1における許容耐電圧以下である。具体的にはツェナー降伏電圧Vzbは、第1IGBT100-1の許容耐電圧以下であり、かつゲートドライバ107の最大印加電圧以下である。第1ダイオード1011および第2ダイオード1012のダイオードの種類は任意であるが、ツェナーダイオード以外であることが望ましい。
図3は、電力変換装置1の動作を示すタイムチャートである。図3では図示左から右に向かって時間が経過している。具体的には図3には、ツェナーダイオード1015に印加されるツェナー印加電圧Vz、第2分圧抵抗113により分圧された第1駆動回路12-1の電圧である第2電圧V2、第1分圧抵抗112により分圧された第1電源回路14-1の電圧である第1電圧V1、スイッチングIC105が第1電圧V1を読み取った認識電圧Vr、およびスイッチングIC105に供給される電圧であるIC電圧が示されている。ただし作図の都合によりIC電圧のみ図3の下部に示している。
図3では、ツェナー印加電圧Vzを太い実線で示し、第2電圧V2を二点鎖線で示し、第1電圧V1を細い実線で示し、認識電圧Vrを一点鎖線で示している。なお、第2電圧V2と第1電圧V1の大小関係は、絶縁104トランスの巻き数比、第1分圧抵抗112の分圧比、および第2分圧抵抗113の分圧比などにより決まり、図3に示す大小関係は一例にすぎない。すなわち、第2電圧V2が第1電圧V1よりも小さい場合も想定される。
時刻t0は正常な状態であり、リレー114はオンのためIC電圧は電源2Aの電圧そのものである。時刻t0における認識電圧Vrは、第1電圧V1と一致している。時刻t1にスイッチングIC105における第1電圧V1の読み取り端子に地絡が発生し、認識電圧Vrが0Vとなった。スイッチングIC105は第1電圧V1が下がったと誤って認識しているので、第1電圧V1を増加させるためにスイッチング素子111のオン時間を長くする。しかし認識電圧Vrは地絡により0Vのままなので、スイッチング素子111のオン時間は時間の経過とともに長くされ、第1電圧V1は時刻t1以降は時間の経過とともに高くなる。
第2電圧V2は第1電圧V1と同様に増減するので、時刻t1以降は増加を続ける。時刻t2には第2電圧V2が第2閾値電圧V2tを超えるので絶縁アンプ106によるリレー114の切断が行われる。ただし、リレー114の切断にはマイクロ秒単位程度の時間は要するため、スイッチングIC105の動作を原因とする第1電圧V1などの増加は継続する。時刻t3にはツェナー印加電圧Vzがツェナー降伏電圧Vzbに達し、ツェナーダイオード1015によりそれ以上の電圧には上がらない。第2電圧V2は、ツェナー印加電圧Vzと同じくツェナーダイオード1015の働きにより時刻t3に電圧の上昇が止まる。
時刻t4にはスイッチングIC105への給電が停止され、第1電圧V1が低下する。これに伴い、時刻t4以降は第1駆動回路12-1の電圧も低下する。すなわち、時刻t2に第2電圧V2が第2閾値電圧V2tを超えたが、スイッチングIC105への給電を止めるまでに「t4-t2」の時間を要した。
時刻t5には、第2電圧V2が第2閾値電圧V2tを下回るので絶縁アンプ106はリレー114をONにする処理を開始する。ただしリレー114をOFFにする際と同様に、マイクロ秒単位では無視できない時間を要する。時刻t6においてリレー114がONにされ、スイッチングIC105への給電が再開される。スイッチングIC105における認識電圧Vrは0Vのままなので、スイッチングIC105は第1電圧V1を増加させるためにスイッチング素子111のオン時間を長くし、時刻t1以降のように第1電圧V1は増加し続ける。これ以後、時刻t7~t11の動作は時刻t2~t6と同様である。
上述した第1の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)駆動装置10は、1次側主巻線1041、1次側補助巻線1042、および2次側主巻線1043を備える第1トランス15-1と、2次側主巻線1043から得られる電力を用いてパワー半導体素子100-1に駆動信号線を109介して駆動信号を出力する第1駆動回路12-1と、1次側主巻線1041および1次側補助巻線1042に電力を供給することで、2次側主巻線1043を介して第1駆動回路12-1に電源電圧を供給する第1電源回路14-1と、を備える。1次側補助巻線1042はスイッチング素子111と接続される。第1電源回路14-1は、1次側主巻線1041に関する電圧である電圧信号S1に基づきスイッチング素子111を制御する電源制御部、すなわちスイッチングIC1105を備える。第1駆動回路12-1は、駆動信号線109に接続され、電源電圧の過電圧を防止する過電圧防止回路101を備える。そのため、スイッチングIC105においてフィードバック信号である電圧信号S1の読み取り端子が地絡しても、第1トランス15-1の二次側である第1駆動回路12-1の電圧はツェナーダイオード1015によりツェナー降伏電圧Vzb以下に保ち、過電圧を防止できる。
(2)第1駆動回路12-1は、2次側主巻線1043の出力電圧に応じた出力値である第2電圧値S2と第2閾値電圧V2tを比較し、第2電圧値S2が第2閾値電圧V2tを超える場合にはスイッチングIC105への電源の供給を停止する電源停止回路103を備える。そのため、スイッチングIC105を停止させることで1次側の電圧を強制的に低下させることができる。なお電源停止回路103を備えるが過電圧防止回路101を備えない場合には、スイッチングIC105を停止させるまでのタイムラグ、すなわち図3の時刻t2~t4の遅れが問題となる。このタイムラグをあらかじめ見込んで第2閾値電圧V2tを低くすることも考えられるが、単位時間当たりの電圧の上昇幅を推定する困難さがあり、かつ、第2電圧値S2が正常範囲においてスイッチングIC105への電力供給を停止する必要性が生じる場合があるため実現が容易ではない。
(3)過電圧防止回路101は、カソードを駆動回路の正側電源に接続し、アノードを駆動回路の負側電源に接続するツェナーダイオード1015と、カソードを駆動回路の正側電源に接続し、アノードを駆動回路の駆動信号線に接続する第1ダイオード1011と、カソードを駆動回路の駆動信号線に接続し、アノードを駆動回路の負側電源に接続する第2ダイオード1012と、を備える。
(4)電力変換装置1は、直流電力を交流電力に変換し、かつ上アームおよび下アームを構成する複数のパワー半導体素子を含むインバータ回路11と、パワー半導体素子を制御する制御回路13と、制御回路13からの信号に基づき、パワー半導体素子に駆動信号線を介して駆動信号を出力する駆動回路12と、1次側主巻線、1次側補助巻線、および2次側主巻線を備えたトランス15と、1次側主巻線および1次側補助巻線に電力を供給することで、2次側主巻線を介して駆動回路に電源電圧を供給する電源回路14と、を備える。1次側補助巻線はスイッチング素子111と接続される。電源回路は、1次側主巻線に関する電圧に基づきスイッチング素子111を制御するスイッチングIC105を備える。駆動回路12は、駆動信号線109に接続され、電源電圧の過電圧を防止する過電圧防止回路101を備える。
(変形例1)
図4は、変形例1における第1電源回路14-1Aおよび第1駆動回路12-1Aを示す図である。図4に示すように、電力変換装置1は、電源停止回路103を備えなくてもよい。この場合は、ツェナーダイオード1015のみの働きにより第1駆動回路12-1Aの電圧上昇を防止するので、ツェナーダイオード1015の発熱が大きくなる。そのため、ツェナーダイオード1015は許容電力が大きい大型のものを用いることや、ツェナーダイオード1015にヒートシンクを取り付けて利用することが望ましい。この変形例1によれば、電源停止回路103を用いることなく第1駆動回路12-1の過電圧を防止できる。
(変形例2)
上述した第1の実施の形態では、第1駆動回路12-1~第6駆動回路12-6の構成は同一であり、第1電源回路14-1~第6電源回路14-6の構成は同一であり、第1トランス15-1~第6トランス15-6の構成は同一であるとした。しかしそれぞれの構成が異なってもよい。すなわち、3相の上下アームを構成する6つのIGBTのうち、少なくとも1つが図2に示す第1駆動回路12-1および第1電源回路14-1により駆動されればよい。
―第2の実施の形態―
図5~図6を参照して、電力変換装置の第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、2つの駆動回路で電源回路を共有する点で、第1の実施の形態と異なる。
図5は、第2の実施の形態における電力変換装置1Aの概略構成図である。図5と図1の相違点は図の右下部分のみである。すなわち、駆動回路12、電源回路14、およびトランス15の構成が第1の実施の形態と異なる。駆動回路12の第1駆動回路12-1~第3駆動回路12-3は第1の実施の形態と同一であり、第4駆動回路12-4~第6駆動回路12-6は第1の実施の形態と異なる。電源回路14は、第1電源回路14-1~第3電源回路14-3の集合体である。第1電源回路14-1~第3電源回路14-3のそれぞれの構成および動作は第1の実施の形態と同様である。トランス15は、第1の実施の形態と異なる第1トランス15-1A~第3トランス15-3Aの集合体である。
第1電源回路14-1は、第1トランス15-1Aを介して第1駆動回路12-1および第4駆動回路12-4Aに電力を供給する。第2電源回路14-2は、第2トランス15-2Aを介して第2駆動回路12-2および第5駆動回路12-5Aに電力を供給する。第3電源回路14-3は、第3トランス15-3Aを介して第3駆動回路12-3および第6駆動回路12-6Aに電力を供給する。この3組の構成および動作は同一なので、3組を代表して第1電源回路14-1、第1トランス15-1A、第1駆動回路12-1、および第4駆動回路12-4Aを説明する。
図6は、第1電源回路14-1、第1トランス15-1A、第1駆動回路12-1、および第4駆動回路12-4Aの構成図である。第1電源回路14-1および第1駆動回路12-1の構成および動作は第1の実施の形態と同様なので説明を省略する。第4駆動回路12-4Aは、第2分圧抵抗113および絶縁アンプ106を有しない点が第1の実施の形態と異なる。第1トランス15-1Aは、第1駆動回路12-1に電力を供給する2次側主巻線1043だけでなく、第4駆動回路12-4Aに電力を供給する2次側補助巻線1044をさらに備える点が第1の実施の形態と異なる。なお第4駆動回路12-4Aは、第1の実施の形態と同様に過電圧防止回路101を備える。
2次側主巻線1043と2次側補助巻線1044の巻き数の比は既知、たとえば1:1である。そのため、第1駆動回路12-1と第4駆動回路12-4Aの両方で電圧を監視する必要がなく、一方のみを監視すれば十分である。本実施の形態では、下アームを構成する第1駆動回路12-1の電圧を監視する。本明細書では詳述しないが、三相モータ3を放電するためには上アームよりも下アームを用いる方が技術的に優位があり、上アームよりも下アームの方が電圧を確認する必要性が高いためである。
上述した第2の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(5)インバータ回路11は、上アームと下アームとを直列に接続した複数の相を有する。電力変換装置1Aは、U相を構成する上アームおよび下アームのそれぞれに対応した第1駆動回路12-1および第4駆動回路12-4を備える。電源停止回路103は、複数の相の少なくとも1つの下アームの駆動回路に設けられる。
(第2の実施の形態の変形例)
上述した第2の実施の形態では、下アームの駆動回路、すなわち第1駆動回路12-1~第3駆動回路12-3の構成は同一とした。しかし電源停止回路103はいずれか1つの下アームの駆動回路にのみ備えられてもよい。
上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1、1A :電力変換装置
10 :駆動装置
11 :インバータ回路
12 :駆動回路
13 :制御回路
14 :電源回路
15 :トランス
100-1 :パワー半導体素子
101 :過電圧防止回路
103 :電源停止回路
105 :スイッチングIC
106 :絶縁アンプ
109 :駆動信号線
111 :スイッチング素子
114 :リレー
1011 :第1ダイオード
1012 :第2ダイオード
1015 :ツェナーダイオード
1041 :1次側主巻線
1042 :1次側補助巻線
1043 :2次側主巻線
1105 :スイッチングIC
S1 :電圧信号
S2 :第2電圧値
V2 :第2電圧
V2t :第2閾値電圧
Vr :認識電圧
Vz :ツェナー印加電圧
Vzb :ツェナー降伏電圧

Claims (7)

  1. 1次側主巻線、1次側補助巻線、および2次側主巻線を備えるトランスと、
    前記2次側主巻線から得られる電力を用いてパワー半導体素子に駆動信号線を介して駆動信号を出力する駆動回路と、
    前記1次側主巻線および前記1次側補助巻線に電力を供給することで、前記2次側主巻線を介して前記駆動回路に電源電圧を供給する電源回路と、を備え、
    前記1次側主巻線はスイッチング素子と接続され、
    前記電源回路は、前記1次側補助巻線に関する電圧に基づき前記スイッチング素子を制御する電源制御部を備え、
    前記駆動回路は、前記駆動信号線に接続され、前記電源電圧の過電圧を防止する過電圧防止回路を備える、パワー半導体素子の駆動装置。
  2. 請求項1に記載のパワー半導体素子の駆動装置であって、
    前記駆動回路は、前記2次側主巻線の出力電圧に応じた出力値と閾値を比較し、前記出力値が前記閾値を超える場合には前記電源制御部への電源の供給を停止する電源停止回路をさらに備える、パワー半導体素子の駆動装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のパワー半導体素子の駆動装置であって、
    前記過電圧防止回路は、
    カソードを前記駆動回路の正側電源に接続し、アノードを前記駆動回路の負側電源に接続するツェナーダイオードと、
    カソードを前記駆動回路の正側電源に接続し、アノードを前記駆動回路の前記駆動信号線に接続する第1ダイオードと、
    カソードを前記駆動回路の前記駆動信号線に接続し、アノードを前記駆動回路の負側電源に接続する第2ダイオードと、
    を備える、パワー半導体素子の駆動装置。
  4. 直流電力を交流電力に変換し、かつ上アームおよび下アームを構成する複数のパワー半導体素子を含むインバータ回路と、
    前記パワー半導体素子を制御する制御回路と、
    前記制御回路からの信号に基づき、前記パワー半導体素子に駆動信号線を介して駆動信号を出力する駆動回路と、
    1次側主巻線、1次側補助巻線、および2次側主巻線を備えたトランスと、
    前記1次側主巻線および前記1次側補助巻線に電力を供給することで、前記2次側主巻線を介して前記駆動回路に電源電圧を供給する電源回路と、を備え、
    前記1次側主巻線はスイッチング素子と接続され、
    前記電源回路は、前記1次側補助巻線に関する電圧に基づき前記スイッチング素子を制御する電源制御部を備え、
    前記駆動回路は、前記駆動信号線に接続され、前記電源電圧の過電圧を防止する過電圧防止回路を備える、電力変換装置。
  5. 請求項4に記載の電力変換装置であって、
    前記駆動回路は、前記2次側主巻線の出力電圧に応じた出力値と閾値を比較し、前記出力値が前記閾値を超える場合には前記電源制御部への電源の供給を停止する電源停止回路をさらに備える、電力変換装置。
  6. 請求項5に記載の電力変換装置であって、
    前記インバータ回路は、前記上アームと前記下アームとを直列に接続した複数の相を有し、
    前記複数の相を構成する前記上アームおよび前記下アームのそれぞれに対応した前記駆動回路を備え、
    前記電源停止回路は、前記複数の相のいずれか一つの前記下アームの前記駆動回路に設けられる、電力変換装置。
  7. 請求項4から請求項6までのいずれか一項に記載の電力変換装置であって、
    前記過電圧防止回路は、
    カソードを前記駆動回路の正側電源に接続し、アノードを前記駆動回路の負側電源に接続するツェナーダイオードと、
    カソードを前記駆動回路の正側電源に接続し、アノードを前記駆動回路の前記駆動信号線に接続する第1のダイオードと、
    カソードを前記駆動回路の正側電源に接続し、アノードを前記駆動回路の前記駆動信号線に接続する第2のダイオードと、
    を備える、電力変換装置。
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