JP2024052187A - 受電装置、受信装置、端末装置、無線電力伝送システム及び通信システム - Google Patents

受電装置、受信装置、端末装置、無線電力伝送システム及び通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】高いアンテナゲインと広い指向性角度範囲の両立を図ることができるアンテナ装置を提供する。
【解決手段】アンテナ装置は、受信対象の電波の波長の0.5倍以上の間隔で複数のアンテナ素子がそれぞれ配置された複数のアンテナユニットと、前記複数のアンテナユニットの指向性ビームの角度方向が互いに異なるように、前記複数のアンテナユニットのそれぞれに互いに異なる経路長で接続された複数の接続経路を有する接続回路と、を備える。アンテナユニットが複数の指向性ビームを有するように複数のアンテナ素子は受信対象の電波の波長の1倍以上の間隔で配置され、複数の接続経路の経路長は、複数のアンテナユニットの間で複数の指向性ビームの角度方向が互いに異なるように設定されていてもよい。
【選択図】図16

Description

本発明は、無線電力伝送、通信等における電波の受信に用いることができるアンテナ装置、並びに、アンテナ装置を備えた受電装置、受信装置、端末装置、無線電力伝送システム及び通信システムに関するものである。
従来、この種のアンテナ装置として、複数のアンテナ素子で構成されたアレイアンテナを備えたアンテナ装置が知られている。例えば、特許文献1には、パッチアンテナなどのアンテナ素子が複数個並んだ無線電力送受信用アレイアンテナが開示されている。
特開2016-213927号公報
上記無線電力伝送や通信において電波を受信可能なアンテナ装置において、高いアンテナゲインと広い指向性角度範囲を両立したい、という課題がある。
本発明の一態様に係るアンテナ装置は、受信対象の電波の波長の0.5倍以上の間隔で複数のアンテナ素子がそれぞれ配置された複数のアンテナユニットと、前記複数のアンテナユニットの指向性ビームの角度方向が互いに異なるように、前記複数のアンテナユニットのそれぞれに互いに異なる経路長で接続された複数の接続経路を有する接続回路と、を備える。
前記アンテナ装置において、前記アンテナユニットが複数の指向性ビームを有するように前記複数のアンテナ素子は受信対象の電波の波長の1倍以上の間隔で配置され、前記複数の接続経路の経路長は、前記複数のアンテナユニットの間で前記複数の指向性ビームの角度方向が互いに異なるように設定されていてもよい。
前記アンテナ装置において、前記アンテナユニットの複数のアンテナ素子の間に当該アンテナユニット以外の他のアンテナユニットのアンテナ素子が位置するように、前記複数のアンテナユニットが配置されていてもよい。
前記アンテナ装置において、前記複数のアンテナユニットにおける前記複数のアンテナ素子は1次元配置又は2次元配置されていてもよい。
前記アンテナ装置において、前記受信対象の電波はミリ波であってもよい。
本発明の他の態様に係る無線電力伝送に用いられる受電装置は、前記いずれかのアンテナ装置と、前記複数のアンテナユニットのそれぞれに前記複数の接続経路からなる接続回路を介して接続された複数の整流回路と、前記複数の整流回路から出力された複数の直流電力を合成して出力する直流合成回路と、を備える。
本発明の更に他の態様に係る無線電力伝送システムは、前記受電装置と、前記受電装置に向けて無線電力伝送の電波を送信する送電装置と、を備える。
本発明の更に他の態様に係る通信に用いられる受信装置は、前記いずれかのアンテナ装置と、前記複数のアンテナユニットのそれぞれに前記複数の接続経路からなる接続回路を介して接続された複数の位相調整回路と、前記複数の位相調整回路から出力された複数の受信信号を同相で合成して出力する合成回路と、を備える。
本発明の更に他の態様に係る通信に用いられる受信装置は、前記いずれかのアンテナ装置と、前記複数のアンテナユニットのそれぞれに前記複数の接続経路からなる接続回路を介して接続された複数のA/D変換器と、前記複数のA/D変換器から出力された複数の受信信号をデジタル処理で同相合成して出力する合成回路と、を備える。
本発明の更に他の態様に係る通信に用いられる受信装置は、前記いずれかのアンテナ装置と、前記複数のアンテナユニットのそれぞれに前記複数の接続経路からなる接続回路を介して接続された複数の受信機と、前記複数の受信機から出力された複数の受信信号に対してMIMO信号処理を行う信号処理部と、を備える。
本発明の更に他の態様に係る通信に用いられる受信装置は、前記いずれかのアンテナ装置を有する受信装置と、前記受信装置との間で無線通信を行う送信装置と、を備える。
本発明の更に他の態様に係る端末装置は、前記いずれかのアンテナ装置を有する受電装置又は受信装置を備える。
前記端末装置は、インターネットに接続可能なIoTであってもよい。
本発明によれば、高いアンテナゲインと広い指向性角度範囲の両立を図ることができる。
実施形態に係るアンテナ装置を適用可能な無線電力伝送システムの一例を示す説明図。 参考例に係るアンテナ素子単体の指向性パターンの一例を示す説明図。 実施形態に係る複数のアンテナ素子を有するアレイアンテナの斜視図。 (a)~(d)はそれぞれ、図3のアレイアンテナにおいて素子間隔が0.5λ、2λ、4λ及び8λの場合の指向性パターンの一例を示す説明図である。 実施形態に係るアンテナ装置の複数のアンテナユニットを含む1次元アレイアンテナの一例を示す説明図。 (a)~(d)はそれぞれ、複数のアンテナユニットそれぞれの素子配列の説明図である。 (a)~(d)はそれぞれ、図5の複数のアンテナユニットの指向性パターンの一例を示す説明図である。 図7(a)~図7(d)の指向性パターンを重ね合わせて表示した説明図。 図8の指向性パターンの効果の説明図。 実施形態に係るアンテナ装置の複数のアンテナユニットを構成する2次元アレイアンテナの一例を示す説明図。 図10の2次元アレイアンテナの一部の説明図。 図10の2次元アレイアンテナにおける第1アンテナユニットを構成する複数のアンテナ素子の配列の説明図。 (a)~(p)はそれぞれ、図10の2次元アレイアンテナにおける第1アンテナユニット~第16アンテナユニットそれぞれの3次元指向性パターンの一例を示す説明図である。 図13(a)~図13(d)の3次元指向性パターンを重ね合わせて表示した説明図。 図3のアレイアンテナからなるアンテナユニットに対する接続回路の一例を示す説明図。 図5のアレイアンテナを有する無線電力伝送用の受電装置の構成の一例を示す説明図。 図10のアレイアンテナを有する無線電力伝送用の受電装置の構成の一例を示す説明図。 実施形態に係るアンテナ装置を有する通信用の受信装置の構成の一例を示す説明図。 実施形態に係るアンテナ装置を有する通信用の受信装置の構成の他の例を示す説明図。 実施形態に係るアンテナ装置を有する通信用の受信装置の構成の更に他の例を示す説明図。 実施形態に係るアンテナ装置を適用可能なシステムの他の例を示す説明図。 図21のシステムを構成する基地局及び端末装置の構成の一例を示すブロック図。無線電力伝送システムの他の例を示す説明図。 実施形態に係るアンテナ装置を適用可能なシステムの更に他の例を示す説明図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
本書に記載された実施形態に係るアンテナ装置は、所定間隔(例えば、受信対象の電波の波長の0.5倍以上又は1倍以上の間隔)で複数のアンテナ素子がそれぞれ配置されたアンテナユニットを複数備え、その複数のアンテナユニットの指向性ビームの角度方向が互いに異なるように複数のアンテナユニットに接続される複数の接続経路の経路長を設定することにより、高いアンテナゲインと広い指向性角度範囲(広角の指向性)の両立を図ることができる簡易な構成のアンテナ装置である。特に、実施形態に係るアンテナ装置は、ミリ波の電波を用いる無線電力伝送(WPT)システムの受電装置(「受電レクテナ装置」ともいう。)のアンテナ装置に適する。
図1は、本実施形態に係るアンテナ装置を適用可能な無線電力伝送システムの一例を示す説明図である。本実施形態の無線電力伝送システム10は、送電信号の電波を送信する送電装置20と、送電装置20から送信された電波を受信して直流の電力を出力する受電装置(直流電力)30とを備える。無線電力伝送の電波は例えばマイクロ波又はミリ波である。
送電装置20は、複数のアンテナ素子が2次元配列したアレイアンテナからなるアンテナ装置21を有する。送電装置20のアレイアンテナは複数のアンテナが1次元又は3次元に配置されたものであってもよい。
受電装置30は、複数のアンテナ素子311が2次元配列したアレイアンテナからなるアンテナ装置31を有する。アンテナ素子311は例えばパッチアンテナである。受電装置30のアレイアンテナは複数のアンテナが1次元又は3次元配置されたものであってもよい。また、受電装置30は、アンテナ装置31の複数のアンテナ素子311に対応するように設けられた複数の整流回路(整流器)からなる整流回路群32と、整流回路群32の複数の整流回路の出力を合成して直流電力を出力する直流合成回路33とを備える。
上記構成の無線電力伝送システム10において、送電装置20は例えば移動通信システムの基地局が兼用され、電力を受ける受電装置30が搭載される端末装置はインターネットなどの通信網に接続可能な各種センサデバイス等のIoTデバイスであってもよい。このようなIoTデバイス向けの無線電力伝送(WPT)に用いる電波として、干渉回避のための細いビーム(「ペンシルビーム」とも呼ばれる。)の形成が容易なミリ波(30GHz帯から300GHz帯の電波)が検討されている。このミリ波を用いた無線電力伝送(WPT)では、送電距離の延伸と整流回路で高いRF-DC変換効率を得るために整流回路への入力電力を高くする必要がある。そのため、受電装置のアンテナ装置として高い利得のアンテナ装置が必要である。アンテナ装置の高利得化として、アンテナ装置で形成される指向性のメインビームのビーム幅を狭くする狭ビーム化及び大開口化が考えられる。しかし、狭ビームを用いる場合、受電装置側のアンテナ装置のビームを送電装置に向けるビーム制御を行う必要があるが、端末装置側で電力を要するビーム制御を行うのは非現実的である。無指向性のアンテナを用いればビーム制御を行うことなく送電装置からの電波を受けることができるが、無指向性のアンテナでは高利得化が難しい。また、大開口のアンテナを用いるとIoTデバイス等の端末装置のサイズが大きくなってしまう。
そこで、本実施形態では、以下に示すように所定間隔(例えば、受信対象の電波の波長の0.5倍以上又は1倍以上の間隔)で複数のアンテナ素子がそれぞれ配置されたアンテナユニットを複数備え、その複数のアンテナユニットの指向性ビームの角度方向が互いに異なるように複数のアンテナユニットに接続される複数の接続経路の経路長を設定することにより、簡易な構成で高いアンテナゲインと広い指向性角度範囲の両立を図っている。
図2は、参考例に係るアンテナ素子単体の指向性パターン310Dの一例を示す説明図である。パッチアンテナなどのアンテナ素子の単体では、図2に例示するように、指向性パターン310Dの水平方向のピーク電力の半値(-3dB)の点の全幅である水平ビーム幅(θ)及び垂直方向のピーク電力の半値(-3dB)の点の全幅である垂直ビーム幅(φ)はいずれも65°と広くなっているが、指向性パターン310Dのピークの利得G(8.6dBi)が低い。
図3は、実施形態に係る複数のアンテナ素子311(1)~311(4)を有するアレイアンテナ310の斜視図である。図3の例は、4つのアンテナ素子311(1)~311(4)が所定の間隔dで1次元配列された4素子のリニアアレイアンテナの例である。
図4(a)~図4(d)はそれぞれ、図3のアレイアンテナ310において素子間隔が0.5λ、2λ、4λ及び8λの場合の指向性パターンの一例を示す説明図である。ここで、「λ」は受信対象電波の波長である。図4(a)の素子間隔が0.5λの場合、指向性パターン310Dの指向性ビーム(以下「ビーム」ともいう。)の数は一つであり、そのビーム幅が単一素子の場合よりも狭いが、利得Gは単一素子の場合よりも高い12.9dBiである。素子間隔が2λ、4λ、8λと広くなってくると、図4(b)~図4(d)に示すように、指向性パターン310Dのビームが分かれて3個、7個、15個のビームが形成され、しかもピークの利得Gは14.6dbi~14.7dBiと高い。
本実施形態のアンテナ装置31の一構成例では、例えば、図3の4つのアンテナ素子311(1)~311(4)を有するアレイアンテナ310を1単位としたアンテナユニットを複数備えるように構成する。そして、その複数のアンテナユニットに接続する複数の接続経路を有する接続回路を、指向性ビームの角度方向が互いに異なるように、複数のアンテナユニットのそれぞれに互いに異なる経路長で接続されるように構成する。
例えば、図4(a)の素子間隔が0.5λの4素子のアレイアンテナからなるアンテナユニットを4ユニット備える場合、各アンテナユニットの指向性パターン310Dのビームの方向が所定角度(例えば30°)ずつずれるように、複数のアンテナユニットに接続する複数の接続経路を有する接続回路を、指向性ビームの角度方向が互いに異なるよう、複数のアンテナユニットのそれぞれに互いに異なる経路長で接続されるように接続回路を構成する。
また、例えば、図4(b)、(c)又は(d)の素子間隔が波長λの1倍以上である2λ、4λ又は8λの4素子のアレイアンテナからなるアンテナユニットを4ユニット備える場合、その4つのアンテナユニットの間で複数のビームの角度方向が互いに異なるよう、複数のアンテナユニットのそれぞれに互いに異なる経路長の接続経路で接続されるように接続回路を構成する。この場合、アンテナユニットのビームのヌル部分を当該アンテナユニット以外の他のアンテナユニットのビームが埋めるように接続回路を構成してもよい。
図5は、実施形態に係るアンテナ装置の複数のアンテナユニットを含む1次元アレイアンテナ310の一例を示す説明図である。図6(a)~図6(d)はそれぞれ、図5の1次元アレイアンテナを構成する複数のアンテナユニット310(1)~310(4)の説明図である。図5において、1次元アレイアンテナ310は図中のy方向に16個のアンテナ(例えばパッチアンテナ)が配列したリニアアレイアンテナであり、互いに隣合うアンテナの素子間隔d0は0.5λであり、4つのアンテナユニットが構成されている。図6(a)の第1アンテナユニット310(1)は素子間隔がd1である4つのアンテナ素子311(1)を有する。図6(b)の第2アンテナユニット310(2)は素子間隔がd2である4つのアンテナ素子311(2)を有する。図6(c)の第3アンテナユニット310(3)は素子間隔がd3である4つのアンテナ素子311(3)を有する。図6(d)の第4アンテナユニット310(4)は素子間隔がd4である4つのアンテナ素子311(4)を有する。各アンテナユニット310(1)~310(4)における素子間隔d1,d2,d3,d4はそれぞれ2λである。
また、図5の1次元アレイアンテナ310において、アンテナユニットの複数のアンテナの間に当該アンテナユニット以外の他のアンテナユニットのアンテナ素子が位置するように、複数のアンテナユニットが配置されている。例えば、第1アンテナユニットの2つのアンテナ素子311(1)の間に他の第2、第3及び第4アンテナユニットのアンテナ素子311(2)、311(3)、311(4)が一つずつ位置するように、4つのアンテナユニットが配置されている。
図7(a)~図7(d)はそれぞれ、図5の複数のアンテナユニット310(1)~310(4)の指向性パターン310D(1)~310D(4)の一例を示す説明図である。各アンテナユニットの指向性パターン310D(1)~310D(4)はそれぞれ4つのビーム310B(1)~310B(4)を有し、ビーム間の角度は約30°である。そして、アンテナユニットのビームのヌル部分を他のアンテナユニットのビームが埋めるように、アンテナユニット310(1)~310(4)に接続される複数の接続経路(接続線)を有する接続回路を構成している。例えば、図7(a)に示す第1アンテナユニット310(1)の指向性パターン310D(1)のヌル部分の角度範囲を、図7(b)~図7(d)に示す他の第2、第3、第4アンテナユニット310(2)~310(4)の指向性パターン310D(2)~310D(4)のビームで埋めるように、接続回路における各アンテナユニットへの接続経路(接続線)の経路長を異ならせて設定している。これにより、各アンテナユニットで受信される電力の受信信号の位相調整を行っている。この位相調整により、図7(a)のアンテナユニット310(1)の指向性パターン310D(1)基準にして、図7(b)~図7(d)のアンテナユニット310(2)~310(4)の指向性パターン310D(2)~310D(4)はそれぞれ、x-y面においてθ=+7.5°、+15°及び-7.5°だけ傾いた指向性パターンになっている。
図8は、図7(a)~図7(d)の指向性パターンを重ね合わせて表示した説明図である。図8に示すアンテナ装置31のアレイアンテナ310全体の指向性パターン310Dは、図7(a)~図7(d)の指向性パターン310D(1)~310D(4)を重ね合わせたパターンになる。従って、図9に示すように送電装置からの電波900がある程度広がりをもって到来しても、その電波を効率よく受信することができる。また、送電装置からの電波901がマルチパスで到来しても、その複数のパスを介して到来した複数の電波901を効率よく受信することができる。
図10は、実施形態に係るアンテナ装置の複数のアンテナユニットを構成する2次元アレイアンテナ310'の一例を示す説明図である。図11は、図10の2次元アレイアンテナ310'の一部の説明図である。図12は、図10の2次元アレイアンテナ310'における第1アンテナユニットを構成する複数のアンテナ素子311(1)の配列の説明図である。
図10において、2次元アレイアンテナ310'は図中のy方向に16個のアンテナ及びz方向に16のアンテナの合計256個のアンテナ(例えばパッチアンテナ)が配列したアレイアンテナであり、図11に示すようにy方向及びz方向で互いに隣合うアンテナの素子間隔dy0、dz0は0.5λであり、16つのアンテナユニットが構成されている。また、第1、第2、・・・、第16アンテナユニットはそれぞれ、素子間隔がd1,d2,・・・d16である16個のアンテナ素子311(1)、311(2),・・・311(16)を有する。例えば、図12に示すように、第1アンテナユニットは、y方向の素子間隔がdy1、z方向の素子間隔がdz1である16個のアンテナ素子311(1)を有する。
また、図10に示すように、アンテナユニットの複数のアンテナの間に当該アンテナユニット以外の他のアンテナユニットのアンテナ素子が位置するように、複数の第1、第2、・・・、第16アンテナユニットが配置されている。例えば、第1アンテナユニットの複数のアンテナ素子311(1)の間に他の第2、第3、・・・第16アンテナユニットのアンテナ素子311(2)、311(3)、・・・311(16)が位置するように、16個のアンテナユニットが配置されている。
図13(a)~図13(p)はそれぞれ、図10の複数のアンテナユニットの指向性パターン310D(1)~310D(16)の一例を示す説明図である。各アンテナユニットで形成される3次元の指向性パターン310D(1)~310D(16)はそれぞれ複数のビームを有る。そして、アンテナユニットのビームのヌル部分を他のアンテナユニットのビームが埋めるように接続回路を構成している。例えば、図13(a)に示す第1アンテナユニットの指向性パターン310D(1)のヌル部分の範囲を、図13(b)~図13(p)に示す他の第2、第3、・・・第16アンテナユニットの指向性パターン310D(2)~310D(16)のビームで埋めるように、接続回路における各アンテナユニットへの経路長を異ならせることにより、各アンテナユニットで受信される電力信号の位相調整を行っている。この位相調整により、図13(a)のアンテナユニット310(1)の指向性パターン310D(1)基準にして、図13(b)~図13(p)のアンテナユニット310(2)~310(16)の指向性パターン310D(2)~310D(16)はそれぞれ、x-y面における角度θ及びx-z平面における角度φが所定の角度だけ傾いた指向性パターンになっている。
図14は、図13(a)~図13(p)の指向性パターン310D(1)~310D(16)を3次元空間で重ね合わせて表示した説明図である。図14に示すように、アンテナ装置31の2次元アレイアンテナ310'全体の3次元の指向性パターン310Dは、互いに角度がずれた図13(a)~図13(p)の指向性パターン310D(1)~310D(16)を重ね合わせたパターンになる。従って、送電装置からの電波が3次元空間である程度広がりをもって到来しても、その電波を効率よく受信することができる。また、送電装置からの電波が3次元空間のマルチパスで到来しても、その複数のパスを介して到来した複数の電波を効率よく受信することができる。
図15は、図3のアレイアンテナ310からなるアンテナユニットに対する接続回路312の一例を示す説明図である。図15において、アンテナ装置31は、アンテナユニットを構成する4素子のアンテナ素子311(1)~311(4)を有するアレイアンテナ310と、そのアレイアンテナ310と整流回路321とを接続する接続回路312とを備える。接続回路312は、アンテナ素子311(1)~311(4)それぞれに接続された接続経路の一部の接続線313(1)~313(4)と、接続線313(1)~313(4)を2段の並列回路を介して単一の整流回路321に接続する合成接続回路314(1)とを用いて構成されている。
接続回路312において、4つのアンテナ素子311(1)~311(4)のぞれぞれと整流回路321との間の接続線の経路長L1は、ビーム方向が0°の場合は同一長であるが、ビーム方向を変える場合、各アンテナ素子311(1)~311(4)に接続される接続回路312の経路長は変わる。各アンテナ素子311(1)~311(4)に接続される接続回路312の経路長が異なるアンテナユニット310を複数接続して全体としてブロードなビームを形成することになる。
図16は、図5のアレイアンテナ310を有する無線電力伝送用の受電装置30の構成の一例を示す説明図である。図16において、受電装置30は、4つのアンテナユニットで構成された図5の1次元アレイアンテナからなるアンテナ装置31と、4つのアンテナユニットのそれぞれに複数の接続経路(接続線)からなる接続回路312(図15参照)を介して接続された4個の整流回路321(1)~321(4)からなる整流回路群32と、4個の整流回路321(1)~321(4)から出力された複数の直流電力を合成して出力する直流(DC)合成回路33と、を備える。接続回路312は、前述の図7(a)~図7(d)及び図8に例示したように、アンテナユニットのビームのヌル部分を他のアンテナユニットのビームが埋めるよう、アンテナユニット310(1)~310(4)に接続される複数の接続経路(接続線)の経路長が設定されている。すなわち、接続経路(接続線)の経路長が異なるアンテナユニット310(1)~310(4)を同一線路長の接続線で束ねて接続し、全体としてブロードなビームを形成する。
図17は、図10のアレイアンテナを有する無線電力伝送用の受電装置30の構成の一例を示す説明図である。図17の受電装置30は、16個のアンテナユニットで構成された2次元アレイアンテナ(図10参照)からなるアンテナ装置31と、16個のアンテナユニットのそれぞれに複数の接続経路(接続線)からなる接続回路312を介して接続された16個の整流回路321(1)~321(16)からなる整流回路群32と、16個の整流回路321(1)~321(16)から出力された複数の直流電力を合成して出力する直流(DC)合成回路33と、を備える。接続回路312は、前述の図13(a)~図13(p)及び図14に例示したように、アンテナユニットのビームのヌル部分を他のアンテナユニットのビームが埋めるよう、アンテナユニット310(1)~310(16)に接続される複数の接続経路(接続線)の経路長が設定されている。すなわち、接続経路(接続線)の経路長が異なるアンテナユニット310(1)~310(16)を同一線路長の接続線で束ねて接続し、全体としてブロードなビームを形成する。
図18は、実施形態に係るアンテナ装置31を有する通信用の受信装置45の構成の一例を示す説明図である。図18はアナログ信号処理を行う受信装置45の構成例を示している。なお、図18の受信装置45のアンテナ装置31については、前述の図16の受電装置30におけるアンテナ装置31と同じ構成を有するため、説明を省略する。
図18において、受信装置45は、4個のアンテナユニットで構成された1次元アレイアンテナ(図5参照)からなるアンテナ装置31と、4個の複数のアンテナユニットのそれぞれに複数の接続経路(接続線)からなる接続回路312を介して接続された複数の位相調整回路341(1)~341(4)からなる位相調整回路群34と、4個の位相調整回路341(1)~341(4)から出力された複数の受信信号を同相で合成して出力する合成回路35と、を備える。
図19は、実施形態に係るアンテナ装置を31有する通信用の受信装置46の構成の他の例を示す説明図である。図19はデジタル信号処理を行う受信装置46の構成例を示している。なお、図19の受信装置46のアンテナ装置31については、前述の図16の受電装置30におけるアンテナ装置31と同じ構成を有するため、説明を省略する。
図19において、受信装置46は、4個のアンテナユニットで構成された1次元アレイアンテナ(図5参照)からなるアンテナ装置31と、4個の複数のアンテナユニットのそれぞれに複数の接続経路からなる接続回路312を介して接続された複数のA/D変換器371(1)~371(4)からなるA/D変換器群37と、4個のA/D変換器371(1)~371(4)から出力された複数の受信信号をデジタル処理で同相合成して出力するデジタル合成回路38と、を備える。
図20は、実施形態に係るアンテナ装置31を有する通信用の受信装置47の構成の更に他の例を示す説明図である。図20はMIMO信号処理を行う受信装置47の構成例を示している。図20の受信装置47のアンテナ装置31については、前述の図16の受電装置30におけるアンテナ装置31と同じ構成を有するため、説明を省略する。
図20において、受信装置47は、4個のアンテナユニットで構成された1次元アレイアンテナ(図5参照)からなるアンテナ装置31と、4個の複数のアンテナユニットのそれぞれに複数の接続経路からなる接続回路312を介して接続された複数の受信機391(1)~391(4)からなる受信機群390と、4個の受信機391(1)~391(4)から出力された複数の受信信号に対してMIMO信号処理を行うMIMO信号処理部39と、を備える。
なお、図18、図19及び図20に示した受信装置45、46、47はそれぞれ、アンテナ装置31が4個のアンテナユニットで構成された1次元アレイアンテナである場合の構成例であるが、アンテナ装置31は、1次元アレイアンテナに代えて、前述の図17の受電装置と同様に16個のアンテナユニットで構成された2次元アレイアンテナ(図10参照)を備えるように構成してもよい。
図21は、実施形態に係るアンテナ装置31を適用可能なシステムの他の例を示す説明図である。図21のシステムは、通信エリア(セル)25Aを形成するセルラー方式の基地局25と、通信エリア25Aに在圏しているときに基地局25に接続して基地局25と無線通信可能な給電対象の端末装置(以下「UE」(ユーザ装置)ともいう。)40と、を有する。基地局25は、UE40との間で無線通信可能な送信装置としても機能する。
UE40は、移動通信システムの移動局でもよいし、通信装置(例えば移動通信モジュール)と各種デバイスとを組み合わせたものであってもよい。UE40は、複数のアンテナ素子を有する上記構成のアンテナ装置31と同様なアレイアンテナを有するアンテナ装置を備える。UE40はIoTデバイス(「IoT機器」ともいう。)であってもよい。
図21において、基地局25は、多数のアンテナ素子を有する複数のアレイアンテナを有するアンテナ251を備え、複数のUE40との間でmassive MIMO(以下「mMIMO」ともいう。)伝送方式の通信を行うことができる。mMIMOは、アンテナ251を用いてデータ送受信を行うことにより大容量・高速通信を実現する無線伝送技術である。また、複数のUE40のそれぞれに対して時分割で又は同時にビーム25Bを形成するビームフォーミングを行うMU(Multi User)-MIMO伝送方式で通信を行うことができる。多素子のアレーアンテナを用いてMU-MIMO伝送を行うことにより、各UE40の通信環境に応じてUE20ごとに適切なビームを向けて通信できるため、セル全体の通信品質を改善できる。また、同一の無線リソース(時間・周波数リソース)を用いて複数のUE40との通信ができるため、システム容量を拡大することができる。
また、図21において、通信エリア25A内の一部は、基地局25から端末装置40に向けて無線電力伝送を行う無線電力伝送エリア(以下「WPTエリア」という。)25A'になっている。WPTエリア25A'は図示のように通信エリア25Aよりも狭いエリアでもよいし、通信エリア25Aと同じ又はほぼ同じサイズ及び位置のエリアであってもよい。
WPTエリア25A'では、基地局25からの下りリンクの無線フレームを構成する複数の無線リソース(時間・周波数リソース)であるリソースブロックのうち通信に用いられていない通信未使用の無線リソース(リソースブロック)を無線電力伝送ブロックとして活用している。基地局25は、UE40への下りリンクの無線フレームにおいて、通信未使用の無線リソースである無線電力伝送ブロック(WPTブロック)に無線電力伝送用のダミー信号(以下「WPT用ダミー信号」ともいう。)を割り当てた送信信号を生成してUE40に送信する。
特に、第5世代又はそれ以降の世代の移動通信システムにおいては、無線フレームの一部のサブキャリアのみに必要最小限の参照信号(RS)や制御信号を配置するリーンキャリアという技術が提案されており、無線フレームにおける通信未使用の無線リソースの部分を有効活用してUE40への無線電力伝送を行うことが期待される。
基地局25とUE40との間で送受信される通信の信号の電波及び基地局25からUE40に送信されるWPT用ダミー信号を割り当てた送信信号の電波は、例えば、ミリ波又はマイクロ波である。
図22は、図21のシステムを構成する基地局25及び端末装置(UE)40の主要構成の一例を示すブロック図である。基地局25は、基地局装置250とアンテナ251とを備える。アンテナ251は、例えば、図21に示すように多数のアンテナ素子を有するアレーアンテナである。アンテナ251は単数でもよいし複数であってもよい。例えば、アンテナ251は複数のセクタセルに対応させて複数配置してもよい。
基地局装置250は、通信信号処理部260と無線処理部270とを備える。通信信号処理部260は、UE40との間で送受信される各種のユーザデータや制御情報等の信号を処理する。
通信信号処理部260は、UE40に対する下りリンクの通信の際に、複数の無線リソースのうち通信に使用されていない通信未使用の無線リソースを用いたWPT用ダミー信号を含む下りリンクの送信信号を生成する。
無線処理部270は、通信信号処理部260で生成した送信信号をアンテナ251からUE40に送信したり、UE40からアンテナ251を介して受信した受信信号を通信信号処理部260に出力したりする。
また、無線処理部270は、BF制御信号に基づいてアンテナ251で形成される一又は複数のビームを制御する。また、無線処理部270は、通信信号処理部260で生成されたWPT用ダミー信号を含む下りリンクの送信信号を、アンテナ251を介してUE40に送信する。
図22において、UE40は、前述の本実施形態に係るアンテナ装置と同様な構成のアンテナ装置410と無線処理部420と通信信号処理部430と電力出力部440と電池450とを備える。アンテナ装置410は、例えば複数のアンテナ素子を有する小型のアレーアンテナを有する。無線処理部420は、通信信号処理部430で生成したフィードバック情報やユーザデータ等の送信信号をアンテナ装置410から基地局25に送信したり、基地局25からアンテナ装置410を介して受信した受信信号を通信信号処理部430に出力したりする。
無線処理部420は、基地局25から送信されたWPT用ダミー信号を含む送信信号を受信する。電力出力部440は、例えば整流回路を有し、基地局25からのWPT用ダミー信号を含む送信信号を受信した受信信号の電力を、電池充電用の受電電力として出力する。電力出力部440から出力された受電電力により、電池450を充電することができる。
図23は、実施形態に係るアンテナ装置31を適用可能なシステムの更に他の例を示す説明図。 図23のシステムは、基地局25から複数のUE40へのビームフォーミングによるUE毎の給電を行うことができる。通信エリア25A内のWPTエリア25A'(前述の図21参照)に複数のUE40(1)~40(3)が在圏し、UE毎に形成したビーム25B(1)~25B(3)を介して各UE40(1)~40(3)に給電してもよい。ビーム25B(1)~25B(3)は、例えば時分割で切り替えて形成してもよい。
以上、本実施形態によれば、無線電力伝送システムの受電装置及び通信システムの受信装置に用いることができるアンテナ装置において、高いアンテナゲインと広い指向性角度範囲の両立を図ることができる。
特に、本実施形態によれば、アンテナ装置を構成する複数のアンテナユニット間の位相の調整を、複数のアンテナユニットに接続する接続回路の複数の接続経路長で行っているため、アンテナユニット間の位相を制御する位相制御装置が不要であり、アンテナ装置の構成を簡易にすることができる。
なお、複数のアンテナユニットのそれぞれに設定する複数の接続経路長(位相調整量)は機械学習を用いて決定してもよい。また、本実施形態のアンテナ装置、受電装置及び受信装置で用いられるプログラムは機械学習済みモデルを含んでもよい。
また、本発明は、IoTデバイス等の受電装置への無線電力伝送(WPT)の効率化を図ることが可能になるため、持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」の達成に貢献できる。
なお、本明細書で説明された処理工程並びにアンテナ装置、受電装置、受信装置、端末装置、無線電力伝送システム及び通信システムの構成要素は、様々な手段によって実装することができる。例えば、これらの工程及び構成要素は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又は、それらの組み合わせで実装されてもよい。
ハードウェア実装については、実体(例えば、各種無線通信装置、Node B、端末、ハードディスクドライブ装置、又は、光ディスクドライブ装置)において上記工程及び構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段は、1つ又は複数の、特定用途向けIC(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明された機能を実行するようにデザインされた他の電子ユニット、コンピュータ、又は、それらの組み合わせの中に実装されてもよい。
また、ファームウェア及び/又はソフトウェア実装については、上記構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段は、本明細書で説明された機能を実行するプログラム(例えば、プロシージャ、関数、モジュール、インストラクション、などのコード)で実装されてもよい。一般に、ファームウェア及び/又はソフトウェアのコードを明確に具体化する任意のコンピュータ/プロセッサ読み取り可能な媒体が、本明細書で説明された上記工程及び構成要素を実現するために用いられる処理ユニット等の手段の実装に利用されてもよい。例えば、ファームウェア及び/又はソフトウェアコードは、例えば制御装置において、メモリに記憶され、コンピュータやプロセッサにより実行されてもよい。そのメモリは、コンピュータやプロセッサの内部に実装されてもよいし、又は、プロセッサの外部に実装されてもよい。また、ファームウェア及び/又はソフトウェアコードは、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(PROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、フロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、磁気又は光データ記憶装置、などのような、コンピュータやプロセッサで読み取り可能な媒体に記憶されてもよい。そのコードは、1又は複数のコンピュータやプロセッサにより実行されてもよく、また、コンピュータやプロセッサに、本明細書で説明された機能性のある態様を実行させてもよい。
また、前記媒体は非一時的な記録媒体であってもよい。また、前記プログラムのコードは、コンピュータ、プロセッサ、又は他のデバイス若しくは装置機械で読み込んで実行可能であればよく、その形式は特定の形式に限定されない。例えば、前記プログラムのコードは、ソースコード、オブジェクトコード及びバイナリコードのいずれでもよく、また、それらのコードの2以上が混在したものであってもよい。
また、本明細書で開示された実施形態の説明は、当業者が本開示を製造又は使用するのを可能にするために提供される。本開示に対するさまざまな修正は当業者には容易に明白になり、本明細書で定義される一般的原理は、本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく、他のバリエーションに適用可能である。それゆえ、本開示は、本明細書で説明される例及びデザインに限定されるものではなく、本明細書で開示された原理及び新規な特徴に合致する最も広い範囲に認められるべきである。
10 :無線電力伝送システム
20 :送電装置
21 :アンテナ装置
30 :受電装置
31 :アンテナ装置
32 :整流回路群
33 :直流合成回路
34 :位相調整回路群
35 :合成回路
37 :A/D変換器群
38 :デジタル合成回路
39 :MIMO信号処理部
40 :端末装置
45 :受信装置
46 :受信装置
47 :受信装置
310 :アレイアンテナ(1次元アレイアンテナ)
310(1)~310(16) :アンテナユニット
310' :2次元アレイアンテナ
310B :ビーム
310D :指向性パターン
311 :アンテナ素子
312 :接続回路
313 :接続線
314 :合成接続回路
321 :整流回路
341 :位相調整回路
371 :A/D変換器
390 :受信機群
391 :受信機
実施形態に係るアンテナ装置を適用可能な無線電力伝送システムの一例を示す説明図。 参考例に係るアンテナ素子単体の指向性パターンの一例を示す説明図。 実施形態に係る複数のアンテナ素子を有するアレイアンテナの斜視図。 (a)~(d)はそれぞれ、図3のアレイアンテナにおいて素子間隔が0.5λ、2λ、4λ及び8λの場合の指向性パターンの一例を示す説明図である。 実施形態に係るアンテナ装置の複数のアンテナユニットを含む1次元アレイアンテナの一例を示す説明図。 (a)~(d)はそれぞれ、複数のアンテナユニットそれぞれの素子配列の説明図である。 (a)~(d)はそれぞれ、図5の複数のアンテナユニットの指向性パターンの一例を示す説明図である。 図7(a)~図7(d)の指向性パターンを重ね合わせて表示した説明図。 図8の指向性パターンの効果の説明図。 実施形態に係るアンテナ装置の複数のアンテナユニットを構成する2次元アレイアンテナの一例を示す説明図。 図10の2次元アレイアンテナの一部の説明図。 図10の2次元アレイアンテナにおける第1アンテナユニットを構成する複数のアンテナ素子の配列の説明図。 (a)~(p)はそれぞれ、図10の2次元アレイアンテナにおける第1アンテナユニット~第16アンテナユニットそれぞれの3次元指向性パターンの一例を示す説明図である。 図13(a)~図13()の3次元指向性パターンを重ね合わせて表示した説明図。 図3のアレイアンテナからなるアンテナユニットに対する接続回路の一例を示す説明図。 図5のアレイアンテナを有する無線電力伝送用の受電装置の構成の一例を示す説明図。 図10のアレイアンテナを有する無線電力伝送用の受電装置の構成の一例を示す説明図。 実施形態に係るアンテナ装置を有する通信用の受信装置の構成の一例を示す説明図。 実施形態に係るアンテナ装置を有する通信用の受信装置の構成の他の例を示す説明図。 実施形態に係るアンテナ装置を有する通信用の受信装置の構成の更に他の例を示す説明図。 実施形態に係るアンテナ装置を適用可能なシステムの他の例を示す説明図。 図21のシステムを構成する基地局及び端末装置の構成の一例を示すブロック図 実施形態に係るアンテナ装置を適用可能なシステムの更に他の例を示す説明図。

Claims (14)

  1. アンテナ装置であって、
    受信対象の電波の波長の0.5倍以上の間隔で複数のアンテナ素子がそれぞれ配置された複数のアンテナユニットと、
    前記複数のアンテナユニットの指向性ビームの角度方向が互いに異なるように、前記複数のアンテナユニットのそれぞれに互いに異なる経路長で接続された複数の接続経路を有する接続回路と、
    を備える、ことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 請求項1のアンテナ装置において、
    前記アンテナユニットが複数の指向性ビームを有するように前記複数のアンテナ素子は受信対象の電波の波長の1倍以上の間隔で配置され、
    前記複数の接続経路の経路長は、前記複数のアンテナユニットの間で前記複数の指向性ビームの角度方向が互いに異なるように設定されている、
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  3. 請求項2のアンテナ装置において、
    前記アンテナユニットの複数のアンテナ素子の間に当該アンテナユニット以外の他のアンテナユニットのアンテナ素子が位置するように、前記複数のアンテナユニットが配置されている、
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  4. 請求項3のアンテナ装置において、
    前記複数のアンテナユニットにおける前記複数のアンテナ素子は1次元配置されている、
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  5. 請求項3のアンテナ装置において、
    前記複数のアンテナユニットにおける前記複数のアンテナ素子は2次元配置されている、
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  6. 請求項1のアンテナ装置において、
    前記受信対象の電波はミリ波である、ことを特徴とするアンテナ装置。
  7. 無線電力伝送に用いられる受電装置であって、
    請求項1乃至6のいずれかのアンテナ装置と、
    前記複数のアンテナユニットのそれぞれに前記複数の接続経路からなる接続回路を介して接続された複数の整流回路と、
    前記複数の整流回路から出力された複数の直流電力を合成して出力する直流合成回路と、
    を備える、ことを特徴とする受電装置。
  8. 無線電力伝送システムであって、
    請求項7の受電装置と、
    前記受電装置に向けて無線電力伝送の電波を送信する送電装置と、
    を備える、ことを特徴とする無線電力伝送システム。
  9. 通信に用いられる受信装置であって、
    請求項1乃至6のいずれかのアンテナ装置と、
    前記複数のアンテナユニットのそれぞれに前記複数の接続経路からなる接続回路を介して接続された複数の位相調整回路と、
    前記複数の位相調整回路から出力された複数の受信信号を同相で合成して出力する合成回路と、
    を備える、ことを特徴とする受信装置。
  10. 通信に用いられる受信装置であって、
    請求項1乃至6のいずれかのアンテナ装置と、
    前記複数のアンテナユニットのそれぞれに前記複数の接続経路からなる接続回路を介して接続された複数のA/D変換器と、
    前記複数のA/D変換器から出力された複数の受信信号をデジタル処理で同相合成して出力する合成回路と、
    を備える、ことを特徴とする受信装置。
  11. 通信に用いられる受信装置であって、
    請求項1乃至6のいずれかのアンテナ装置と、
    前記複数のアンテナユニットのそれぞれに前記複数の接続経路からなる接続回路を介して接続された複数の受信機と、
    前記複数の受信機から出力された複数の受信信号に対してMIMO信号処理を行う信号処理部と、
    を備える、ことを特徴とする受信装置。
  12. 請求項1乃至6のいずれかのアンテナ装置を有する受信装置と、
    前記受信装置との間で無線通信を行う送信装置と、
    を備える、ことを特徴とする通信システム。
  13. 端末装置であって、
    請求項1乃至6のいずれかのアンテナ装置を有する受電装置又は受信装置を備える、
    ことを特徴とする端末装置。
  14. 請求項13の端末装置において、
    当該端末装置は、IoTデバイスである、ことを特徴とする端末装置。
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