JP2024052119A - 情報処理装置、情報処理方法、プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】対象者のゴルフスイング中のフェースローテーションの大きさを評価することが可能な技術を提供する。【解決手段】本開示の一実施形態に係る情報処理装置300は、ゴルフスイング中の対象者の身体の所定の部位、及びゴルフクラブの所定の部位の位置情報を表す画像データを取得する画像取得部3003と、ゴルフスイング中の対象者の身体の所定の部位、及びゴルフクラブの所定の部位の位置情報に基づき、対象者のゴルフスイングのフェースローテーションの大きさを表す指標を算出する評価指標算出部3004と、を備える。【選択図】図5

Description

本開示は、情報処理装置等に関する。
例えば、ゴルフスイングを解析する技術が知られている(特許文献1参照)。
特許第7011030号公報
ところで、ゴルフスイングでは、テイクバック時にゴルフクラブのフェースを開く方向の動きが生じ、ダウンスイング時にフェースを閉じる方向の動きが生じることで、最終的にフェースがスクエアの位置に戻りながらインパクトを迎えることが知られている。このフェースの開閉の動作は、シャフトの軸回りの回転によって生じ、フェースローテーションと呼ばれている。ゴルフスイング中のフェースローテーションの大きさは、打ち出されるボールの方向性やユーザのクラブ選び等に影響を与えることが知られている。ゴルフスイングには個人差があり、個人のスイングに合わせた特性のゴルフクラブを選択することが一般的だからである。
例えば、このフェースローテーションの動きが大きいスイングをした場合、フェースが目標方向を向く時間がフェースローテーションの大きさに対して相対的に短くなるため、ミスヒットに繋がりやすい。また、テイクバックで開いたフェースをダウンスイングで閉じ切らずにインパクトを迎える場合、フェースが開いて打球してしまい、テイクバックで開いた量を超えてダウンスイングでフェースを閉じインパクトを迎える場合、フェースが被って打球してしまう。そのため、スイング中のフェースの開閉の大きさはボールの打ち出し方向に影響する可能性がある。
また、例えば、ゴルフクラブのシャフト軸とヘッド重心との距離の長さによって、シャフト軸回りのヘッドの回りやすさが変動することが知られている。つまり、ゴルフクラブのシャフト軸とヘッド重心との距離の長さは、フェースローテーションの生じやすさに影響を与える。例えば、シャフト軸とヘッド重心との距離の長さが相対的に大きいゴルフクラブを選択した方が、フェースが目標方向を向く時間がフェースローテーションの大きさに対して相対的に長くなる。そのため、フェースローテーションの抑制という観点から、ゴルフスイング中のフェースローテーションが相対的に大きいユーザにとっては、シャフト軸とヘッド重心との距離の長さが相対的に大きいゴルフクラブが相性の良いクラブである可能性がある。
しかしながら、特許文献1では、ゴルフスイング中のスイング軌道の種類が評価されるだけであり、フェースローテーションの大きさは全く評価されていない。また、特許文献1のような二次元の動画からスイング特性を取得する方法では、ゴルフスイング中のスイング軌道を捉えることはできても、そもそも、フェースローテーションの大きさを取得することは困難である。そのため、特許文献1の技術を適用したり、特許文献1の技術を援用したりしても、ゴルフスイング中のフェースローテーションの大きさを評価することは困難である。
そこで、上記課題に鑑み、対象者のゴルフスイング中のフェースローテーションの大きさを評価することが可能な技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の一実施形態では、
ゴルフスイング中の対象者の身体の所定の部位の位置情報、及びゴルフクラブの所定の部位を表すデータを取得する取得部と、
ゴルフスイング中の前記対象者の身体の所定の部位、及びゴルフクラブの所定の部位の位置情報に基づき、前記対象者のゴルフスイングのフェースローテーションの大きさを表す指標を算出する算出部と、を備える、
情報処理装置が提供される。
また、本開示の他の実施形態では、
情報処理装置が、ゴルフスイング中の対象者の身体の所定の部位、及びゴルフクラブの所定の部位の位置情報を表すデータを取得する取得ステップと、
前記情報処理装置が、ゴルフスイング中の前記対象者の身体の所定の部位、及びゴルフクラブの所定の部位の位置情報に基づき、前記対象者のゴルフスイングのフェースローテーションの大きさを表す指標を算出する算出ステップと、を含む、
情報処理方法が提供される。
また、本開示の更に他の実施形態では、
情報処理装置に、
ゴルフスイング中の対象者の身体の所定の部位の位置情報、及びゴルフクラブの所定の部位を表すデータを取得する取得ステップと、
ゴルフスイング中の前記対象者の身体の所定の部位の位置情報、及びゴルフクラブの所定の部位に基づき、前記対象者のゴルフスイングのフェースローテーションの大きさを表す指標を算出する算出ステップと、を実行させる、
プログラムが提供される。
上述の実施形態によれば、対象者のゴルフスイング中のフェースローテーションの大きさを評価することができる。
スイング診断システムの一例を示す図である。 ユーザ端末のハードウェア構成の一例を示す図である。 情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 スイング診断システムの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。 フェースローテーションの大きさと相関のある特徴量の第1例を説明する図である。 フェースローテーションの大きさと相関のある特徴量の第2例を説明する図である。 フェースローテーションの大きさと相関のある特徴量の第3例を説明する図である。 従来例に係るフェースローテーションの大きさを表す指標(従来指標)を説明する図である。 実施形態に係るフェースローテーションの大きさを表す指標(提案指標)と、従来指標との相関関係を説明する図である。 スイング診断システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。
[スイング診断システムの概要]
まず、図1を参照して、本実施形態に係るスイング診断システム1の概要について説明をする。
図1は、スイング診断システム1の一例を示す図である。
図1に示すように、スイング診断システム1は、カメラ100と、ユーザ端末200と、情報処理装置300とを含む。
スイング診断システム1は、情報処理装置300において、カメラ100で取得される、ユーザによるゴルフのスイング動作の様子が収められた動画像データに基づき、ユーザのゴルフのスイング動作に関する診断(以下、「スイング診断」)を行う。そして、スイング診断システム1は、ユーザ端末200を通じて、スイング診断の診断結果をユーザに提供する。
カメラ100は、ユーザによるゴルフのスイング動作を撮像し、スイング動作の様子を表す動画像を取得する。
例えば、カメラ100は、ユーザと正対する形で、ユーザの正面からゴルフのスイング動作を撮像する(後述の図5、図6参照)。また、カメラ100は、ユーザの後方からゴルフのスイング動作を撮像してもよい(後述の図7参照)。ユーザの後方とは、ユーザが想定する飛球線(以下、「仮想の飛球線」)の方向を「前」としたときのユーザの後方を意味する。また、カメラ100は、ユーザの正面からのゴルフのスイング動作を表す動画像、及びユーザの後方からのゴルフのスイング動作の動画像の双方を取得してもよい。この場合、例えば、複数のカメラ100によって、同じタイミングで、ユーザの正面からのゴルフのスイング動作を表す動画像、及びユーザの後方からのゴルフのスイング動作の動画像の双方の画像が取得される。また、1つのカメラ100の位置を変化させることによって、ユーザの正面からのゴルフのスイング動作を表す動画像、及びユーザの後方からのゴルフのスイング動作の動画像の双方の画像が順次取得されてもよい。
図1では、便宜上、カメラ100とユーザ端末200とは別に描画されるが、カメラ100は、ユーザ端末200に内蔵されてもよいし、ユーザ端末200と別に設けられてもよい。後者の場合、カメラ100の出力(動画像のデータ)は、通信によりユーザ端末200に取り込まれてもよいし、後述の記録媒体201Aを通じてユーザ端末200に取り込まれてもよい。
ユーザ端末200は、スイング診断を受けるユーザが利用する。ユーザ端末は、例えば、ゴルフのレッスン施設やショップ等に配置される端末装置であってもよいし、ユーザが所持する端末装置であってもよい。
ユーザ端末200は、例えば、可搬型の端末装置、即ち、携帯端末である。携帯端末は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ラップトップ型のPC(Personal Computer)等である。また、ユーザ端末200は、例えば、デスクトップ型のPC等の定置型の端末装置であってもよい。
ユーザ端末200は、所定の通信回線を通じて、情報処理装置300と通信可能に接続される。所定の通信回線は、例えば、ローカルネットワーク(LAN:Local Area Network)を含む。また、所定の通信回線は、広域ネットワークを含んでもよい。広域ネットワークは、例えば、インターネット網を含む。また、広域ネットワークは、基地局を末端とする移動体通信網や通信衛星を利用する衛星通信網を含んでもよい。また、所定の通信回線は、例えば、WiFi、ブルートゥース(登録商標)、ローカル5G(5th Generation)等の所定の無線通信規格を用いる近距離通信回線であってもよい。
ユーザ端末200は、ユーザによるゴルフのスイング動作の様子を表す動画像をカメラ100から取り込み、情報処理装置300に送信する。そして、ユーザ端末200は、情報処理装置300から返信されるスイング診断の結果を、後述の表示装置208を通じてユーザに提示する。
情報処理装置300は、ユーザ端末200から受信される、ユーザによるゴルフのスイング動作の様子を表す動画像に基づき、スイング診断を行い、スイング診断の結果をユーザ端末200に返信する。
情報処理装置300は、例えば、相対的に処理能力が高いサーバ装置である。サーバ装置は、クラウドサーバやオンプレミスサーバであってもよいし、エッジサーバであってもよい。また、情報処理装置は、後述の各種機能を実現する処理能力を有する限り、サーバ装置よりも相対的に処理能力が低い端末装置であってもよい。端末装置は、定置型の端末装置であってもよいし、可搬型の端末装置であってもよい。
[スイング診断システムのハードウェア構成]
次に、図1に加えて、図2、図3を参照して、スイング診断システム1(ユーザ端末200、情報処理装置300)のハードウェア構成について説明する。
<ユーザ端末のハードウェア構成>
図2は、ユーザ端末200のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
ユーザ端末200の機能は、任意のハードウェア或いは任意のハードウェア及びソフトウェアの組み合わせ等により実現される。例えば、図2に示すように、ユーザ端末200は、バスB2で接続される、外部インタフェース201、補助記憶装置202、メモリ装置203、CPU204、通信インタフェース206、入力装置207、表示装置208、及び音出力装置209を含む。また、上述の如く、カメラ100がユーザ端末200に内蔵される場合、カメラ100は、他の構成要素と同様に、バスB2に接続されてよい。
外部インタフェース201は、記録媒体201Aからデータの読み取りや記録媒体201Aへのデータの書き込みのためのインタフェースとして機能する。記録媒体201Aには、例えば、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、SDメモリカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ等が含まれる。これにより、ユーザ端末200は、記録媒体201Aを通じて、処理で利用する各種データを読み込み、補助記憶装置202に格納したり、各種機能を実現するプログラムをインストールしたりすることができる。
尚、ユーザ端末200は、通信インタフェース206を通じて、外部装置から処理で利用する各種データやプログラムを取得してもよい。
補助記憶装置202は、インストールされた各種プログラムを格納すると共に、各種処理に必要なファイルやデータ等を格納する。補助記憶装置202は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)やSSD(Solid State Disc)やフラッシュメモリ等を含む。
メモリ装置203は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置202からプログラムを読み出して格納する。メモリ装置203は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)を含む。
CPU204は、補助記憶装置202からメモリ装置203にロードされた各種プログラムを実行し、プログラムに従ってユーザ端末200に関する各種機能を実現する。
通信インタフェース206は、外部機器と通信可能に接続するためのインタフェースとして用いられる。これにより、ユーザ端末200は、通信インタフェース206を通じて、カメラ100から動画像のデータを取得することができる。ユーザ端末200は、通信インタフェース206を通じて、例えば、情報処理装置300等の外部機器と通信することができる。また、通信インタフェース206は、接続される機器との間の通信方式等によって、複数の種類の通信インタフェースを有してもよい。
入力装置207は、ユーザから各種入力を受け付ける。
入力装置207は、例えば、ユーザからの機械的な操作入力を受け付ける形態の入力装置(以下、「操作入力装置」)を含む。遠隔操作用の操作装置は、操作入力装置であってよい。操作入力装置は、例えば、ボタン、トグル、レバー、表示装置208に実装されるタッチパネル、表示装置208とは別に設けられるタッチパッド、キーボード、マウス等を含む。
また、入力装置207は、ユーザからの音声入力を受付可能な音声入力装置を含んでもよい。音声入力装置は、例えば、ユーザの音声を集音可能なマイクロフォンを含む。
また、入力装置207は、ユーザからのジェスチャ入力を受付可能なジェスチャ入力装置を含んでもよい。ジェスチャ入力装置は、例えば、ユーザのジェスチャの様子を撮像可能なカメラを含む。
また、入力装置207は、ユーザからの生体入力を受付可能な生体入力装置を含んでもよい。生体入力装置は、例えば、ユーザの指紋や虹彩に関する情報を内包する画像データを取得可能なカメラを含む。
表示装置208は、ユーザに向けて、情報画面や操作画面を表示する。表示装置208は、例えば、液晶ディスプレイや有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等である。
音出力装置209は、ユーザ端末200のユーザに向けて、音によって各種情報を伝える。音出力装置209は、例えば、ブザー、アラーム、スピーカ等である。
<情報処理装置のハードウェア構成>
図3は、情報処理装置300のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
情報処理装置300の機能は、任意のハードウェア或いは任意のハードウェア及びソフトウェアの組み合わせ等により実現される。例えば、図3に示すように、情報処理装置300は、バスB3で接続される、外部インタフェース301、補助記憶装置302、メモリ装置303、CPU304、高速演算装置305、通信インタフェース306、入力装置307、表示装置308、及び音出力装置309を含む。
外部インタフェース301は、記録媒体201Aからデータの読み取りや記録媒体201Aへのデータの書き込みのためのインタフェースとして機能する。記録媒体201Aには、例えば、フレキシブルディスク、CD、DVD、BD、SDメモリカード、USBメモリ等が含まれる。これにより、情報処理装置300は、記録媒体201Aを通じて、処理で利用する各種データを読み込み、補助記憶装置302に格納したり、各種機能を実現するプログラムをインストールしたりすることができる。
尚、情報処理装置300は、通信インタフェース306を通じて、外部装置から処理で利用する各種データやプログラムを取得してもよい。
補助記憶装置302は、インストールされた各種プログラムを格納すると共に、各種処理に必要なファイルやデータ等を格納する。補助記憶装置302は、例えば、HDDやSSDやフラッシュメモリ等を含む。
メモリ装置303は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置302からプログラムを読み出して格納する。メモリ装置303は、例えば、DRAMやSRAMを含む。
CPU304は、補助記憶装置302からメモリ装置303にロードされた各種プログラムを実行し、プログラムに従って情報処理装置300に関する各種機能を実現する。
高速演算装置305は、CPU304と連動し、相対的に高い速度で演算処理を行う。高速演算装置305は、例えば、GPU(Graphics Processing Unit)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等を含む。
尚、高速演算装置305は、必要な演算処理の速度に応じて、省略されてもよい。
通信インタフェース306は、外部機器と通信可能に接続するためのインタフェースとして用いられる。これにより、情報処理装置300は、通信インタフェース306を通じて、例えば、ユーザ端末200等の外部機器と通信することができる。また、通信インタフェース306は、接続される機器との間の通信方式等によって、複数の種類の通信インタフェースを有してもよい。
入力装置307は、ユーザから各種入力を受け付ける。
入力装置307は、例えば、ユーザからの機械的な操作入力を受け付ける形態の操作入力装置を含む。遠隔操作用の操作装置は、操作入力装置であってよい。操作入力装置は、例えば、ボタン、トグル、レバー、表示装置308に実装されるタッチパネル、表示装置308とは別に設けられるタッチパッド、キーボード、マウス等を含む。
また、入力装置307は、例えば、ユーザからの音声入力を受付可能な音声入力装置を含む。音声入力装置は、例えば、ユーザの音声を集音可能なマイクロフォンを含む。
また、入力装置307は、例えば、ユーザからのジェスチャ入力を受付可能なジェスチャ入力装置を含む。ジェスチャ入力装置は、例えば、ユーザのジェスチャの様子を撮像可能なカメラを含む。
また、入力装置307は、例えば、ユーザからの生体入力を受付可能な生体入力装置を含む。生体入力装置は、例えば、ユーザの指紋や虹彩に関する情報を内包する画像データを取得可能なカメラを含む。
表示装置308は、ユーザに向けて、情報画面や操作画面を表示する。表示装置308は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等である。
音出力装置309は、情報処理装置300のユーザに向けて、音によって各種情報を伝える。音出力装置309は、例えば、ブザー、アラーム、スピーカ等である。
[スイング診断システムの機能構成]
次に、図4を参照して、スイング診断システム1の機能構成について説明する。
図4は、スイング診断システムの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
図4に示すように、ユーザ端末200は、アプリ画面表示処理部2001と、動画像データ取得部2002と、動画像データ送信部2003と、診断結果データ取得部2004とを含む。これらの機能は、例えば、補助記憶装置202にインストールされるアプリケーションプログラム(以下、便宜的に「スイング診断アプリ」)をメモリ装置203にロードしCPU204で実行することにより実現される。
アプリ画面表示処理部2001は、スイング診断アプリに関する画面(以下、「アプリ画面」)を表示装置208に表示させる。
動画像データ取得部2002は、カメラ100からユーザによるゴルフのスイング動作の様子を表す動画像のデータを取得する。例えば、動画像データ取得部2002は、入力装置207を用いた所定のアプリ画面上でのユーザからの入力に応じて、カメラ100からユーザによるゴルフのスイング動作の様子を表す動画像のデータを取得する。この際、動画像データ取得部2002は、カメラ100で既に撮像済みの動画像を取得してもよいし、カメラ100により取得される最新の動画像をリアルタイムに取得してもよい。
動画像データ送信部2003は、動画像データ取得部2002により取得される、ユーザによるゴルフのスイング動作の様子を表す動画像のデータを、通信インタフェース206を通じて情報処理装置300に送信する。例えば、動画像データ送信部2003は、入力装置207を用いた所定のアプリ画面上でのユーザからの入力に応じて、カメラ100から取得した動画像データを情報処理装置300に送信する。
診断結果データ取得部2004は、情報処理装置300から受信される、スイング診断の結果のデータを含む返信データを取得する。スイング診断の結果を含む返信データの内容は、アプリ画面表示処理部2001によって、表示装置208に表示される。これにより、ユーザは、スイング診断の結果を含む返信データの内容を確認することができる。
図4に示すように、情報処理装置300は、動画像データ取得部3001と、動画像データ記憶部3002と、画像取得部3003と、評価指標算出部3004と、スイング診断部3005と、診断結果送信部3006とを含む。これらの機能は、例えば、補助記憶装置302にインストールされるプログラムをメモリ装置303にロードしCPU304で実行することにより実現される。また、動画像データ記憶部3002の機能は、例えば、補助記憶装置302やメモリ装置303に規定される記憶領域により実現される。
動画像データ取得部3001は、ユーザ端末200から受信される、ユーザによるゴルフのスイング動作の様子を表す動画像のデータを取得する。動画像データ取得部3001により取得されたデータは、動画像データ記憶部3002に格納される。
画像取得部3003は、動画像データ記憶部3002からユーザによるゴルフのスイング動作の様子を表す動画像を取得(読み出し)、その中からスイング診断に関する評価指標を算出するための対象の画像を取得(抽出)する。
評価指標算出部3004は、画像取得部3003により取得される対象の画像に基づき、スイング診断に関する評価指標を算出する。
例えば、評価指標算出部3004は、ゴルフスイング中のフェースローテーションの大きさを表す指標を算出する。詳細は、後述する。
スイング診断部3005は、評価指標算出部3004により算出される評価指標に基づき、スイング診断を行う。
診断結果送信部3006は、通信インタフェース306を通じて、スイング診断部3005による診断結果をユーザ端末200に送信する。これにより、ユーザ端末200のアプリ画面表示処理部2001は、情報処理装置300から受信される診断結果を表示装置208に表示し、ユーザに診断結果を視覚的に提供することができる。
[フェースローテーションの大きさを表す指標の詳細]
次に、図5~図7を参照して、ゴルフスイング中のフェースローテーションの大きさを表す指標の詳細について説明する。
図5は、フェースローテーションの大きさと相関のある特徴量の第1例を説明する図である。図6は、フェースローテーションの大きさと相関のある特徴量の第2例を説明する図である。図7は、フェースローテーションの大きさと相関のある特徴量の第3例を説明する図である。
図5に示すように、図5は、図5A,5Bを含む。図5Aは、被写体(ユーザ)を正面から見たときのゴルフのスイング動作におけるバックスイング開始時(テイクバック開始時)のユーザを表す画像である。図5Bは、被写体(ユーザ)を正面から見たときのゴルフのスイング動作におけるバックスイング中の所定のタイミングでのユーザを表す画像である。
本例(図5)では、画像取得部3003は、ユーザを正面から見たときのユーザによるゴルフのスイング動作の様子を表す動画像の中から図5A,5Bのそれぞれに相当する画像(静止画像)を取得(抽出)する。例えば、画像取得部3003は、ユーザ端末200から動画像のデータと共に受信される、ゴルフスイング中のタイミングを指定する情報のデータに基づき、図5A,5Bに相当する画像を取得する。ゴルフスイング中のタイミングは、例えば、入力装置207を通じて、ユーザ等によって指定される。また、画像取得部3003は、既知の画像認識技術や機械学習に基づく画像識別技術等を適用し、動画像のデータから自動的に図5A,5Bに相当する画像を抽出してもよい。以下、後述の図6A,6B、及び図7A,7Bに相当する画像の抽出についても、図5A,5Bに相当する画像の抽出と同様の方法で行われてよい。
図5A,5Bには、ユーザによるゴルフのスイング動作に関する特徴点が重畳して描画されている。また、図5Bには、図5Aでの特徴点の一部(両肩の関節の中点、手首の関節)が比較のために描画されている。
ゴルフのスイング動作に関する特徴点には、例えば、被写体としてのユーザの身体部位を表す特徴点(以下、「身体的特徴点」)が含まれる。身体的特徴点は、ユーザの骨格における関節位置を表し、例えば、図5A,5Bに示すように、頭、首の根元、肩、肘、手首、腰、膝、足首等に対応する画像上の点を含む。
また、ゴルフのスイング動作に関する特徴点には、ゴルフクラブの部位を表す特徴点が含まれてもよい。ゴルフクラブの部位を表す特徴点は、例えば、図5A,5Bに示すように、ヘッドの位置に対応する画像上の点を含む。
評価指標算出部3004は、図5A,5Bに相当する画像のそれぞれにおいて、ゴルフのスイング動作に関する特徴点を抽出する。例えば、評価指標算出部3004は、例えば、既知のボーン検出技術等の画像認識技術が適用された画像認識エンジンを用いることによって、ゴルフのスイング動作に関する特徴点を抽出することができる。以下、後述の図6A,6B、及び図7A,7Bに相当する画像に対応する特徴点の抽出についても、図5A,5Bに相当する画像に対応する特徴点の抽出と同様の方法で行われてよい。
本例(図5)では、評価指標算出部3004は、両肩の関節の中点(或いは、首の根元の関節)の位置P1と手首の位置P2とを結ぶ線分の向き(角度方向)に基づき、フェースローテーションの大きさに関する特徴量を算出する。
位置P1,P2は、3次元の位置であってもよいし、所定の平面上に投影された2次元の位置であってもよい。例えば、カメラ100がステレオカメラ、TOF(Time Of Flight)カメラ等(以下、包括的に「3Dカメラ」)のように、2次元の画像に加えて、距離(深度)に関するデータを取得可能な場合、評価指標算出部3004は、3次元の位置を推定することができる。所定の平面は、例えば、自身が想定するボールの飛球線(仮想の飛球線)に平行な鉛直平面である。この場合、カメラ100がユーザの正面に設置されることにより、所定の平面に対応する画像を得られるため、評価指標算出部3004は、図5A,5Bに相当する画像上の特徴点の位置をそのまま2次元の位置として用いることができる。
具体的には、評価指標算出部3004は、スイング開始時からバックスイング中の所定のタイミングまでの間の位置P1から位置P2に延びる線分の向きのスイング方向への変化を表す角度θ1を特徴量として算出してよい。所定のタイミングは、例えば、手首の位置P2(特徴点)が所定の位置に到達するタイミングである。所定の位置は、例えば、同時刻の被写体のバックスイング側の腰(図5中の被写体の場合、右側の腰)に対応する特徴点の左右位置である。本例(図5)では、「左」及び「右」の方向は、ゴルフスイングを行うユーザから見た左及び右の方向を意味する。例えば、ユーザから見た左及び右の方向は、ユーザのゴルフのスイング動作時の両足のスタンスに沿う方向に相当する。以下、後述の第2例(図6)についても同様である。
角度θ1が相対的に大きい場合、上体の傾きの変化が大きくなりやすい。このようなスイング動作では、テイクバックでゴルフクラブのシャフト軸回りでフェース面が閉じる方向に変化し易くなる。その結果、ダウンスイングでフェース面をスクエアの状態に戻すために必要となるフェースローテーションの大きさが少なくなる。よって、情報処理装置300は、フェースローテーションの大きさに関する特徴量として角度θ1を用いることができる。
角度θ1は、スイング軌道面での3次元的な角度であってもよいし、ユーザを正面から見た状態に対応する所定の平面上での2次元の角度であってもよい。また、角度θ1は、スイング開始時からバックスイング中の所定のタイミングまでの間における両肩の中点(首の根元の関節)の位置P1の変化が考慮された角度であってもよいし、その変化がほぼないと仮定された角度であってもよい。
図6に示すように、図6は、図6A,6Bを含む。図6Aは、被写体(ユーザ)を正面から見たときのゴルフのスイング動作におけるバックスイング開始時(テイクバック開始時)のユーザを表す画像である。図6Bは、被写体(ユーザ)を正面から見たときのゴルフのスイング動作におけるバックスイング中の所定のタイミングでのユーザを表す画像である。
本例(図6)では、画像取得部3003は、ユーザを正面から見たときのユーザによるゴルフのスイング動作の様子を表す動画像の中から図6A,6Bのそれぞれに相当する画像を取得(抽出)する。図6A,6Bは、ユーザによるゴルフのスイング動作において、上述の第1例(図5)の図5A,5Bのそれぞれと同じタイミングの画像である。
図6A,6Bには、上述の第1例(図5)と同様、ユーザによるゴルフのスイング動作に関する特徴点が重畳して描画されている。また、図6Bには、図6Aでの特徴点の一部(両肩の関節の中点、手首の関節、及びゴルフクラブのヘッドに相当する特徴点)が比較のために描画されている。
本例(図6)では、評価指標算出部3004は、両肩の関節の中点(或いは、首の根元の関節)の位置P1、手首の位置P2、及びゴルフクラブのヘッドの位置P3で形成される角度θ2に基づき、フェースローテーションの大きさに関する特徴量を算出する。具体的には、角度θ2は、位置P1,P2を結ぶ線分と、位置P2,P3を結ぶ線分とが成す角度である。
位置P1~P3は、上述の第1例(図5)の位置P1,P2と同様、3次元の位置であってもよいし、所定の平面上に投影された2次元の位置であってもよい。
角度θ2は、上述の第1例(図5)の角度θ1と同様、スイング軌道面での3次元的な角度であってもよいし、ユーザを正面から見た状態に対応する所定の平面上での2次元の角度であってもよい。また、角度θ2は、スイング開始時からバックスイング中の所定のタイミングまでの間における両肩の中点(首の根元の関節)の位置P1の変化が考慮された角度であってもよいし、その変化がほぼないと仮定された角度であってもよい。
具体的には、評価指標算出部3004は、スイング開始時からバックスイング中の所定のタイミングまでの間の角度θ2の変化量Δθ2をフェースローテーションの大きさに関する特徴量として算出してよい。所定のタイミングは、例えば、上述の第1例(図5)と同様、手首の位置(特徴点)が所定の位置に到達するタイミングである。所定の位置は、例えば、同時刻の被写体のバックスイング側の腰(図6中の被写体の場合、右側の腰)に対応する特徴点の左右位置である。
変化量Δθ2が相対的に大きい場合、ゴルフクラブのヘッドが手首に対してスイング方向に相対的に大きく動かす形のスイング動作となる。その結果、このようなスイング動作では、テイクバックでゴルフクラブのシャフト軸回りでフェース面が開く方向に変化し易くなり、フェース面が開く方向へのフェースローテーションが大きくなる傾向が生じる。よって、情報処理装置300は、フェースローテーションの大きさに関する特徴量として変化量Δθ2を用いることができる。
図7に示すように、図7は、被写体(ユーザ)を後方から見たときのゴルフのスイング動作におけるダウンスイング中の所定のタイミングの被写体(ユーザ)を表す画像である。
本例(図7)では、画像取得部3003は、ユーザを後方から見たときのゴルフのスイング動作の様子を表す動画像の中から図7に相当する画像(静止画像)を取得(抽出)する。また、画像取得部3003は、ユーザを後方から見たときのゴルフのスイング動作の様子を表す動画像の中からインパクトのタイミングに対応する画像(静止画像)を更に抽出してもよい。
図7には、ユーザによるゴルフのスイング動作におけるダウンスイング中の所定のタイミングでのゴルフクラブのヘッドの位置に対応する特徴点が重畳して描画されている。また、図7には、ユーザによるゴルフのスイング動作におけるインパクトのタイミングでのゴルフクラブのヘッドの位置に対応する特徴点が併せて描画されている。
本例では、評価指標算出部3004は、ダウンスイング中の所定のタイミングでのゴルフクラブのヘッドの位置P4と、インパクトのタイミングでのゴルフクラブのヘッドの位置P5とに基づき、フェースローテーションの大きさに関する特徴量を算出する。
位置P4,P5は、上述の第1例(図5)の位置P1,P2と同様、3次元の位置であってもよいし、所定の平面上に投影された2次元の位置であってもよい。所定の平面は、例えば、仮想の飛球線に垂直な鉛直平面である。この場合、カメラ100がユーザの後方に設置されることにより、所定の平面に対応する画像を得られるため、評価指標算出部3004は、図7に相当する画像上の特徴点の位置をそのまま2次元の位置として用いることができる。
また、位置P5は、ユーザによるゴルフのスイング動作におけるバックスイング開始時(アドレス時)のゴルフクラブのヘッドの位置で代替されてもよい。ゴルフのスイング動作におけるバックスイングの開始時において、通常、ゴルフクラブのヘッドは、ゴルフボールの後方に隣り合っており、インパクトのタイミングとほとんど同じ位置にあるとみなすことができるからである。また、位置P5は、図7に相当する画像におけるゴルフボールの位置で代替されてもよい。
ダウンスイング中の所定のタイミングは、例えば、ゴルフクラブのヘッドの位置が所定の高さ位置に到達するタイミングである。所定の高さ位置は、例えば、同時刻の手首の高さ位置である。
具体的には、評価指標算出部3004は、位置P4,P5を結ぶ線分の水平面に対してなす角度θ3を特徴量として算出する。
ダウンスイング中にゴルフクラブのヘッドの位置の横方向(図7の画像上の左右方向)の移動が相対的に小さいスイング動作(いわゆる縦振りのスイング動作)の場合、ダウンスイング中にフェースローテーションは生じにくい。この場合、角度θ3が相対的に大きくなる。一方、ダウンスイング中にゴルフクラブのヘッドの位置の横方向の動きが相対的に大きいスイング動作(いわゆる横振りのスイング動作)の場合、ダウンスイング中にフェース面が閉じる方向に変化し易い。よって、情報処理装置300は、フェースローテーションに関する特徴量として角度θ3を用いることができる。
評価指標算出部3004は、例えば、上述の特徴量(角度θ1、変化量Δθ2、及び角度θ3)のうちの何れか1つを用いて、フェースローテーションの大きさを表す指標を算出する。この場合、評価指標算出部3004は、特徴量をそのままフェースローテーションの大きさを表す指標として用いてもよいし、他の評価指標との関係を考慮して、特徴量を正規化することによりフェースローテーションの大きさを表す指標を算出してもよい。
また、評価指標算出部3004は、複数(2つ或いは3つ)の特徴量を組み合わせて、フェースローテーションの大きさを表す指標を算出してもよい。この場合、評価指標算出部3004は、例えば、複数の特徴量を正規化した上で所定の演算処理を施すことにより、フェースローテーションの大きさを表す指標を算出する。
[提案指標と従来指標との比較]
次に、本実施形態に係るフェースローテーションの大きさを表す指標(以下、「提案指標」)と従来例に係るフェースローテーションの大きさを表す指標(以下、「従来指標」)の比較を行う。以下、提案指標として、上述の特徴量(角度θ1、変化量Δθ2、及び角度θ3)の全てを考慮したフェースローテーションの大きさを表す指標について検討する。
図8は、従来例に係るフェースローテーションの大きさを表す指標(従来指標)を説明する図である。具体的には、図8は、ゴルフのスイング動作におけるゴルフクラブのシャフト軸回りの角速度の時間変化の一例を表す図である。図9は、実施形態に係るフェースローテーションの大きさを表す指標(提案指標)と、比較指標との相関関係を説明する図である。具体的には、図9は、複数(10人)の被験者のゴルフのスイング動作について、提案指標及び比較指標の組み合わせを2軸の直交座標系にプロットした図である。
例えば、図8に示すように、フェースローテーションの大きさを表す有効な従来指標として、ゴルフのスイング動作におけるゴルフクラブのシャフト軸回りの角速度の最大値(以下、「シャフト軸回り最大角速度」)が用いられる場合がある(図中の破線丸枠参照)。
シャフト軸回り最大角速度は、例えば、ゴルフクラブにジャイロセンサ(角速度センサ)等を搭載することにより取得される。また、シャフト軸回り最大角速度は、複数のマーカが貼付されるゴルフクラブを用いてスイング動作が行われることにより、ユーザによるスイング動作の様子を表す動画像の時系列でのマーカの位置の変化から取得(算出)されてもよい。
図9に示すように、提案指標と従来指標との間には、1次相関の関係があることが分かる(図中の点線参照)。そのため、スイング診断部3005は、従来指標と同様の有効性がある提案指標を用いて、ユーザのスイング診断を適切に行うことができる。
このように、情報処理装置300は、従来指標に代えて、提案指標を用いて、スイング動作に関する有効な診断を行うことができる。これにより、例えば、ゴルフクラブにジャイロセンサやマーカ等を搭載する必要がなくなる。そのため、スイング診断システム1は、より簡易な構成によって、フェースローテーションの大きさを考慮したゴルフのスイング診断を行うことができる。
また、例えば、ジャイロセンサやマーカ等をゴルフクラブに搭載する場合、ジャイロセンサやマーカの重量の影響等によって、ユーザによるスイング動作に影響が生じる可能性がある。その結果、ユーザのスイング診断を適切に行うことができない可能性がある。
これに対して、本実施形態では、スイング診断システム1は、提案指標を用いることにより、ゴルフクラブに付加物を搭載する必要がなくなり、その結果、ユーザのスイング診断をより適切に行うことができる。
[スイング診断システムの動作]
次に、図10を参照して、スイング診断システム1の動作の具体例について説明する。
図10は、スイング診断システム1の動作の一例を示すシーケンス図である。
図10に示すように、ユーザ端末200は、入力装置207を用いたユーザからの所定の入力に応じて、スイング診断アプリを起動させる(ステップS102)。
ステップS102の処理の完了後、動画像データ取得部2002は、入力装置207を用いた所定のアプリ画面上でのユーザからの所定の入力に応じて、ユーザによるゴルフのスイング動作の様子を表す動画像データをカメラ100から取得する(ステップS104)。
ステップS104の処理の完了後、動画像データ送信部2003は、通信インタフェース206を通じて、動画像データを情報処理装置300に送信する(ステップS106)。
動画像データ取得部3001は、ステップS106の処理でユーザ端末200から送信(アップロード)された動画像データを取得する(ステップS108)。
ステップS108の処理の完了後、画像取得部3003は、ステップS108で取得された動画像の中からスイング診断に関する評価指標を算出するための対象の画像を取得(抽出)する(ステップS110)。
ステップS110の処理の完了後、評価指標算出部3004は、ステップS110で取得された対象の画像について、被写体のユーザのスイング動作に関する特徴点を抽出する(ステップS112)。
ステップS112の処理の完了後、評価指標算出部3004は、ステップS110で抽出される特徴点に基づき、ユーザによるゴルフのスイング動作に関する評価指標を算出する(ステップS114)。
ステップS114の処理の完了後、スイング診断部3005は、ステップS114で算出される評価指標に基づき、動画像データに対応するユーザのスイング診断を行う(ステップS116)。
ステップS116の処理の完了後、診断結果送信部3006は、スイング診断の結果のデータを含む返信データをユーザ端末200に送信する(ステップS118)。
診断結果データ取得部2004は、ステップS118の処理で情報処理装置300から送信された、スイング診断の結果のデータを含む返信データを取得(受信)する(ステップS120)。
ステップS120の処理の完了後、アプリ画面表示処理部2001は、スイング診断の結果を表示装置208に表示させる(ステップS122)。
このように、スイング診断システム1は、ゴルフのスイング動作の様子を表す動画像データから対象の画像を抽出し、対象の画像からスイング動作に関する特徴点を抽出し、特徴点から評価指標を算出することにより、スイング診断を行うことができる。
[他の実施形態]
次に、他の実施形態について説明する。
上述の実施形態には、適宜、変形や変更が加えられてもよい。
例えば、上述の実施形態では、ユーザ端末200及び情報処理装置300の機能は、1つの情報処理装置によって実現されてもよい。例えば、情報処理装置300の機能は、上述の各種機能を実現する処理能力を有するならば、ユーザ端末200に内蔵されてもよい。また、ユーザ端末200及び情報処理装置300の機能は、3以上の情報処理装置により分散して実現されてもよい。
また、上述の実施形態では、ユーザによるゴルフのスイング動作中の身体的特徴点やゴルフクラブの特徴点の位置は、カメラ100の画像以外から取得されてもよい。例えば、LIDAR(Light Detecting and Ranging)等の距離センサを用いて取得されてもよい。
また、上述の実施形態では、フェースローテーションの大きさを表す指標は、ゴルフのスイング診断に代えて、或いは、加えて、ユーザとゴルフクラブとの相性の診断やユーザへの推奨のゴルフクラブの提案等のシーンで利用されてもよい。
[作用]
次に、本実施形態に係る情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムの作用について説明する。
本実施形態では、情報処理装置は、取得部と、算出部と、を備える。情報処理装置は、例えば、上述の情報処理装置300である。取得部は、例えば、上述の画像取得部3003である。算出部は、例えば、上述の評価指標算出部3004である。具体的には、取得部は、ゴルフスイング中の対象者の身体の所定の部位の位置情報を表すデータを取得する。ゴルフスイング中の対象者の身体の所定の部位の位置情報を表すデータは、例えば、カメラ100の動画像から取得(抽出)される画像データである。また、ゴルフスイング中の対象者の身体の所定の部位の位置情報を表すデータは、ゴルフのスイング中の対象者の身体の部位の位置を表す距離センサのデータであってもよい。そして、算出部は、ゴルフスイング中の対象者の身体の所定の部位の位置情報に基づき、対象者のゴルフスイングのフェースローテーションの大きさを表す指標を算出する。
本実施形態では、情報処理方法は、取得ステップと、算出ステップと、を含む。取得ステップは、例えば、上述のステップS110である。算出ステップは、例えば、上述のステップS114である。具体的には、取得ステップでは、情報処理装置が、ゴルフスイング中の対象者の身体の所定の部位の位置情報を表すデータを取得する。情報処理装置は、例えば、上述の情報処理装置300である。そして、情報処理装置が、ゴルフスイング中の対象者の身体の所定の部位の位置情報に基づき、対象者のゴルフスイングのフェースローテーションの大きさを表す指標を算出する。
また、本実施形態では、プログラムは、情報処理装置に、取得ステップと、算出ステップと、を実行させてもよい。
これにより、情報処理装置は、対象者のゴルフスイングのフェースローテーションの大きさを表す指標を取得することができる。
また、対象者の身体の部位の位置情報を利用することから、例えば、フェースローテーションの大きさを評価するために、ゴルフクラブの動きを測定する場合のように、ジャイロセンサやマーカ等の付加物を取り付ける必要がない。そのため、情報処理装置は、より容易な構成によって、ゴルフクラブのフェースローテーションの大きさを表す指標を取得することができる。
更に、例えば、ゴルフクラブに付加物を取り付ける場合、付加物の重量の影響によって、対象者のゴルフのスイング動作に影響が生じ、その結果、スイング診断やクラブの相性の診断や推奨のクラブの提案等を適切に行うことができない可能性がある。これに対して、本実施形態では、ゴルフクラブに対する付加物を要することなしに、ゴルフクラブのフェースローテーションの大きさを表す指標を取得することができる。そのため、情報処理装置は、取得したフェースローテーションの大きさの指標を用いて、スイング診断やクラブの相性の診断や推奨のクラブの提案等をより適切に行うことができる。
また、本実施形態では、取得部は、ゴルフスイング中の対象者の身体の所定の部位、及びゴルフクラブの所定の部位の位置情報を表すデータを取得してもよい。そして、算出部は、ゴルフスイング中の対象者の身体の所定の部位、及びゴルフクラブの位置情報に基づき、上記の指標を算出してもよい。
これにより、情報処理装置は、ゴルフスイング中の対象者の身体の所定の部位の位置情報に加えて、ゴルフクラブの所定の部位の位置情報を利用することができる。そのため、情報処理装置は、これらを組み合わせることで、フェースローテーションの大きさを表す指標をより適切に算出することができる。
また、本実施形態では、算出部は、ゴルフスイング中の所定の区間での対象者の身体の所定の部位の位置情報で規定される角度情報に基づき、上記の指標を算出してもよい。
これにより、情報処理装置は、例えば、ゴルフスイング中の所定の区間でのフェースローテーションの大きさに影響のある角度情報を用いて、フェースローテーションの大きさを表す指標を算出することができる。角度情報は、例えば、上述の位置P1と位置P2とをと結ぶ線分の向きを表す角度や角度θ2や角度θ3である。
また、本実施形態では、所定の区間は、バックスイングの区間を含んでもよい。
これにより、情報処理装置は、バックスイング中のフェースローテーションの大きさに影響のある角度情報を用いて、フェースローテーションの大きさを表す指標を算出することができる。
また、本実施形態では、所定の区間は、バックスイングの区間、及びダウンスイングの区間を含んでもよい。そして、算出部は、ゴルフスイング中におけるバックスイングの区間での対象者の身体の所定の部位の位置情報で規定される角度情報、及びダウンスイングの区間での対象者の身体の所定の部位の位置情報で規定される角度情報に基づき、上記の指標を算出してもよい。
これにより、情報処理装置は、ダウンスイング中のフェースローテーションの大きさに影響のある角度情報を用いて、フェースローテーションの大きさを表す指標を算出することができる。
また、本実施形態では、算出部は、所定の区間での角度情報の変化に基づき、上記の指標を算出してもよい。角度情報の変化は、例えば、上述の位置P1と位置P2とを結ぶ線分の向きの変化を表す角度θ1や角度θ2の変化を表すΔθ2である。
これにより、情報処理装置は、ゴルフスイング中の所定の区間での角度情報の変化を用いて、フェースローテーションの大きさを表す指標を算出することができる。
また、本実施形態では、取得部は、ゴルフスイング中の対象者の身体の所定の部位の、所定の平面上に投影にされた2次元の位置情報に基づき、上記の指標を算出してもよい。
これにより、情報処理装置は、例えば、ゴルフスイング中の対象者の様子を表す画像上の身体の所定の部位の位置情報をそのまま利用することができる。また、情報処理装置は、例えば、処理負荷を軽減することができる。そのため、情報処理装置は、フェースローテーションの大きさを表す指標をより容易に取得することができる。
また、本実施形態では、所定の平面は、ゴルフボールの仮想の飛球線に対して平行で且つ鉛直な平面、又はゴルフボールの仮想の飛球線に対して垂直で且つ鉛直な平面であってもよい。
これにより、情報処理装置は、対象者を正面から見た或いは後方から見た状態での身体の所定の部位の2次元の位置情報に基づき、フェースローテーションの大きさを表す指標を算出することができる。
以上、実施形態について詳述したが、本開示はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 スイング診断システム
100 カメラ
200 ユーザ端末
300 情報処理装置
2001 アプリ画面表示処理部
2002 動画像データ取得部
2003 動画像データ送信部
2004 診断結果データ取得部
3001 動画像データ取得部
3002 動画像データ記憶部
3003 画像取得部
3004 評価指標算出部
3005 スイング診断部
3006 診断結果送信部
P1 位置
P2 位置
P3 位置
P4 位置
P5 位置
S102 ステップ
S104 ステップ
S106 ステップ
S108 ステップ
S110 ステップ
S112 ステップ
S114 ステップ
S116 ステップ
S118 ステップ
S120 ステップ
S122 ステップ
θ1 角度
θ2 角度
θ3 角度

Claims (9)

  1. ゴルフスイング中の対象者の身体の所定の部位、及びゴルフクラブの所定の部位の位置情報を表すデータを取得する取得部と、
    ゴルフスイング中の前記対象者の身体の所定の部位、及び前記ゴルフクラブの所定の部位の位置情報に基づき、前記対象者のゴルフスイングのフェースローテーションの大きさを表す指標を算出する算出部と、を備える、
    情報処理装置。
  2. 前記算出部は、ゴルフスイング中の所定の区間での前記対象者の身体の所定の部位、及び前記ゴルフクラブの所定の部位の位置情報で規定される角度情報に基づき、前記指標を算出する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記所定の区間は、バックスイングの区間を含む、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記所定の区間は、バックスイングの区間、及びダウンスイングの区間を含み、
    前記算出部は、ゴルフスイング中におけるバックスイングの区間での前記対象者の身体の所定の部位の位置情報、及び前記ゴルフクラブの所定の部位で規定される角度情報、及びダウンスイングの区間での前記対象者の身体の所定の部位、及び前記ゴルフクラブの所定の部位の位置情報で規定される角度情報に基づき、前記指標を算出する。
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記算出部は、前記所定の区間での角度情報の変化に基づき、前記指標を算出する、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  6. 前記取得部は、ゴルフスイング中の前記対象者の身体の所定の部位、及び前記ゴルフクラブの所定の部位の、所定の平面上に投影にされた2次元の位置情報に基づき、前記指標を算出する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記所定の平面は、ゴルフボールの仮想の飛球線に対して平行で且つ鉛直な平面、又はゴルフボールの前記仮想の飛球線に対して垂直で且つ鉛直な平面である、
    請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 情報処理装置が、ゴルフスイング中の対象者の身体の所定の部位、及びゴルフクラブの所定の部位の位置情報を表すデータを取得する取得ステップと、
    前記情報処理装置が、ゴルフスイング中の前記対象者の身体の所定の部位、及びゴルフクラブの所定の部位の位置情報に基づき、前記対象者のゴルフスイングのフェースローテーションの大きさを表す指標を算出する算出ステップと、を含む、
    情報処理方法。
  9. 情報処理装置に、
    ゴルフスイング中の対象者の身体の所定の部位、及びゴルフクラブの所定の部位の位置情報を表すデータを取得する取得ステップと、
    ゴルフスイング中の前記対象者の身体の所定の部位、及びゴルフクラブの所定の部位の位置情報に基づき、前記対象者のゴルフスイングのフェースローテーションの大きさを表す指標を算出する算出ステップと、を実行させる、
    プログラム。
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