JP2024051616A - 眼科装置 - Google Patents

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JP2024051616A
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勇介 中屋敷
Yusuke Nakayashiki
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Abstract

【課題】表示部における水平軸周りの回動操作や、表示部への各種操作を行うときの操作力に伴う眼科装置への歪みを抑制することができる眼科装置を提供する。【解決手段】被検眼を検査するための眼科装置であって、光学系を備え、被検眼を検査する検眼部と、装置における検査情報を表示する表示部と、表示部を検眼部に対して、垂直軸J1周りに回動可能に支持すると共に、水平軸J2周りに回動可能に支持する支持機構200を備え、支持機構200は、垂直軸J1周りを取り囲むと共に垂直軸J1方向へ弾性付勢する弾性座金230が介装されて検眼部2に支持されている。【選択図】図5

Description

本開示は、被検眼を検査するための眼科装置に関する。
従来、被検眼を検査するための眼科装置が知られている。ここで、「被検眼の検査」は、例えば被検眼の各種測定、被検眼の各種撮影などが含まれ得る。例えば、眼科装置としては、眼屈折力測定装置、角膜曲率測定装置、眼圧測定装置、眼底カメラ、OCT、SLO等が知られている。これらの装置は、本体に表示部を備え、検者は、表示部の表示を見ながら装置のアライメントおよび検査結果の確認等を行う。
また、特許文献1は、表示部を水平軸周りに回動させて表示部の上下を反転させ、さらに表示部を垂直軸周りに回動させることによって、検査室のレイアウトに応じて表示部の位置を変更する装置が提案されている。
特許第6705313号公報
しかしながら、従来の眼科装置では、表示部を水平軸周りに回動操作するとき、または表示部へのタッチ操作を行うことや、各種インターフェース(ボタン等)への入力操作を行うときの操作力によって、眼科装置への歪みを生じさせアライメント後の検査性能に影響を及ぼすことが懸念されており、更なる改善が求められていた。
本開示は、従来の問題点に鑑み、表示部における水平軸周りの回動操作や、表示部への各種操作を行うときの操作力に伴う眼科装置への歪みを抑制することができる眼科装置を提供することを技術課題とする。
上記課題を解決するために、本開示は以下のような構成を備えることを特徴とする。
上記課題を解決する眼科装置の一つの特徴は、被検眼を検査するための眼科装置であって、光学系を備え、前記被検眼を検査する検眼部と、装置における検査情報を表示する表示部と、前記表示部を前記検眼部に対して、垂直軸周りに回動可能に支持すると共に、水平軸周りに回動可能に支持する支持機構を備え、前記支持機構は、垂直軸周りを取り囲むと共に垂直軸方向へ弾性付勢する弾性座金が介装されて前記検眼部に支持されている。
上記構成の一つの特徴及び利点として、支持機構は、垂直軸周りを取り囲むと共に垂直軸方向へ弾性付勢する弾性座金が介装されて検眼部に支持されている。そのため、弾性座金の弾性付勢によって、表示部における水平軸周りの回動操作や、表示部への各種操作を行うときの操作力に伴う眼科装置への歪みを抑制することができる。
上記眼科装置について、前記支持機構は、前記表示部を前記検眼部に対して垂直軸周りに回動可能に支持する水平旋回機構と、前記表示部を前記検眼部に対して水平軸周りに回動可能に支持するチルト機構と、を備え、前記水平旋回機構は、前記検眼部上において垂直軸周りに回動可能に前記表示部を支持する支持部材を有し、前記支持部材は、前記検眼部を覆う外装の上部から前記外装の外周面よりも外方に張り出した位置まで延出しており、前記チルト機構は前記支持部材を介して前記外装よりも外方の位置に構成されていてもよい。
上記構成の一つの特徴及び利点として、支持部材は、検眼部を覆う外装の上部から外装の外周面よりも外方に張り出した位置まで延出しており、チルト機構は支持部材を介して外装よりも外方の位置に構成される態様であると、支持部材の回動中心と表示部が長くなる。そのため、表示部に対し水平軸周りの回動操作やタッチ操作の操作力、各種インターフェース(ボタン等)への入力操作力によってモーメントの増大しやすい傾向となるところ、弾性座金の構成によって、眼科装置への歪みを抑制し得る。
上記眼科装置について、前記検眼部は、前記被検眼に対する光学系の位置合わせを行う移動機構を備えていてもよい。
上記構成の一つの特徴及び利点として、検眼部は、被検眼に対する光学系の位置合わせを行う移動機構を備えている態様であると、位置合わせ(アライメント)後において眼科装置の歪みが生ずると検査性能への影響が懸念される。しかしながら、上記移動機構を備える眼科装置においても弾性座金の弾性付勢によって検査性能への影響を抑制することができるため好適である。
上記眼科装置について、前記弾性座金は、波形ばね座金であってもよい。
上記構成の一つの特徴及び利点として、弾性座金が波形ばね座金であると、支持部材に対し周方向において偏ることなく弾性付勢を及ぼすことができるため好適である。また、波形ばね座金は、ばね反力を利用して安定化が見込めることから回動部材の締付力が安定する。そのため、水平旋回機構による表示部の回動操作力が安定するため、製品ごとの操作力のばらつきを抑制することができる。
本実施例の外観を示す概略図である。 本実施例の光学系および制御系を示す図である。 表示部を上から見たときの構造を示す図である。 表示部を横から見たときの構造を示す図である。 表示部の支持機構の分解斜視図である。 表示部の支持機構の部分断面斜視図である。 図3のVII-VII線断面図である。 表示部をチルト機構によるチルト操作として上方(チルトアップ)又は下方(チルトダウン)に回動させたときの装置全体を示した概略図である。 表示部をタッチ操作したときの装置全体の概略図である。
<実施形態>
本実施形態は、被検眼を検査するための眼科装置である。本実施形態の眼科装置は、検眼部と、表示部と、支持機構を備える。検眼部は、被検眼を検査する。検眼部は、光学系を備える。表示部は、装置における検査情報を表示する。支持機構は、表示部を検眼部に対して、垂直軸周りに回動可能に支持すると共に、水平軸周りに回動可能に支持する。支持機構は、垂直軸周りを取り囲むと共に垂直軸方向へ弾性付勢する弾性座金が介装されて検眼部に支持されている。支持機構は、水平旋回機構と、チルト機構と、を備える。水平旋回機構は、表示部を検眼部に対して垂直軸周りに回動可能に支持する。チルト機構は、表示部を検眼部に対して水平軸周りに回動可能に支持する。水平旋回機構は、検眼部上において垂直軸周りに回動可能に表示部を支持する支持部材を有している。例えば、支持部材は、検眼部を覆う外装の上部から外装の外周面よりも外方に張り出した位置まで延出しており、チルト機構は支持部材を介して外装よりも外方の位置に構成されていてもよい。例えば、検眼部は、被検眼に対する光学系の位置合わせを行う移動機構を備えていてもよい。例えば、弾性座金は、波形ばね座金であってもよい。これにより、表示部における水平軸周りの回動操作や、表示部への各種操作を行うときの操作力に伴う眼科装置への歪みを抑制することができる眼科装置を提供することができる。
<実施例>
以下、本開示に係る実施例について説明する。本実施例の眼科装置は、例えば、被検眼を検査する装置である。眼科装置としては、例えば、眼屈折力測定装置、角膜曲率測定装置、角膜形状測定装置、眼圧測定装置、眼軸長測定装置、眼底カメラ、OCT(optical coherence tomography)、SLO(Scanning Laser Ophthalmoscope)等が挙げられる。以下の説明では、一例として眼屈折力測定装置を説明する。
本実施例の眼科装置は、例えば、被検眼の眼屈折力を他覚的に測定する。例えば、本実施例の眼科装置は、片眼毎に測定を行ってもよいし、両眼同時に(両眼視で)測定を行う装置であってもよい。眼科装置は、例えば、検眼部と、表示部と、駆動部と、制御部等を備える。なお、以下の説明において、検眼部2の光軸方向をZ軸方向(前後方向)、Z軸方向に垂直な水平方向をX軸方向(左右方向)、Z軸およびX軸に垂直な方向をY軸方向(上下方向)とする。
<外観>
図1に基づいて、眼科装置の外観を説明する。図1に示すように、本実施例の眼科装置1は、検眼部2と、表示部100などを備える。検眼部2は、被検眼を検査する。検眼部2は、例えば、被検眼の眼屈折力、角膜曲率、眼圧等を測定する光学系を備えてもよい。また、検眼部2は、被検眼の前眼部、眼底等を撮影するための光学系等を備えてもよい。本実施例では、屈折力を測定する検眼部2を例に説明する。表示部100は、例えば、被検眼の観察画像および測定結果などの検査情報を表示させる。また表示部100は、表示画面に触れることで眼科装置1における各種操作を可能とするタッチパネルが構成されている。また、表示部100の表面には、タッチパネル以外の各種インターフェース(ボタン等)が装備されていてもよい。表示部100へのタッチ操作、インターフェースに対する入力操作をおこなうことで眼科装置1における各種操作を可能としている。
さらに、本実施例の眼科装置1は、例えば、外装6、駆動部4、操作部8、顔支持部9等を備えてもよい。例えば、外装6は、検眼部2、駆動部4等を覆う。駆動部4は、例えば、検眼部2を基台5に対して上下左右前後方向(3次元方向)に移動させる。眼科装置1は、操作部8を備えてもよい。操作部8は、眼科装置1の各種設定、測定開始時の操作に用いられる。操作部8には、検者による各種操作指示が入力される。例えば、操作部8は、タッチパネル、ジョイスティック、マウス、キーボード、トラックボール、ボタン等の各種ヒューマンインターフェイスであってもよい。なお、表示部100としてタッチパネルが用いられる場合は、表示部100として操作部として兼用されてもよい。表示部100の表面には、タッチパネル以外の各種インターフェース(ボタン等)が装備されていてもよい。顔支持部9は、例えば、額当てと顎台を備えてもよい。例えば、顎台は、顎台駆動部の駆動によって上下方向に移動されてもよい。
<制御系>
図2に示すように、眼科装置1は制御部70を備える。制御部70は、眼科装置1の各種制御を司る。制御部70は、例えば、一般的なCPU(Central Processing Unit)71、ROM72、RAM73等を備える。例えば、ROM72には、眼科装置を制御するための眼科装置制御プログラム、初期値等が記憶されている。例えば、RAMは、各種情報を一時的に記憶する。制御部70は、検眼部2、駆動部4、表示部100、操作部8、記憶部(例えば、不揮発性メモリ)74等と接続されている。記憶部74は、例えば、電源の供給が遮断されても記憶内容を保持できる非一過性の記憶媒体である。例えば、ハードディスクドライブ、着脱可能なUSBフラッシュメモリ等を記憶部74として使用することができる。
<検眼部>
検眼部2は、被検眼の検査を行う。ここで、「被検眼の検査」は、例えば被検眼の眼屈折力、角膜曲率、眼圧等の各種測定、被検眼の前眼部、眼底、網膜の断層画像等の各種撮影などが含まれる。検眼部2は、例えば、被検眼の屈折力を測定する測定光学系を備えてもよい。例えば、図2に示すように、検眼部2は、測定光学系20と、固視標呈示光学系40と、指標投影光学系50と、観察光学系(撮像光学系)60と、を備えてもよい。
測定光学系20は、投影光学系(投光光学系)20aと、受光光学系20bと、を有している。投影光学系20aは、被検眼の瞳孔を介して眼底Efに光束を投影する。また、受光光学系20bは、瞳孔周辺部を介して眼底Efからの反射光束(眼底反射光)をリング状に取り出し、主に屈折力の測定に用いるリング状の眼底反射像を撮像する。
投影光学系20aは、測定光源21と、リレーレンズ22と、ホールミラー23と、対物レンズ24と、を光軸L1上に有している。光源21は、リレーレンズ22から対物レンズ24、および、瞳孔中心部を介して眼底Efにスポット状の光源像を投影する。光源21は、移動機構33によって光軸L1方向に移動される。ホールミラー23には、リレーレンズ22を介した光源21からの光束を通過させる開口が設けられている。ホールミラー23は、被検眼の瞳孔と光学的に共役な位置に配置されている。
受光光学系20bは、ホールミラー23と、対物レンズ24と、を投影光学系20aと共用する。また、受光光学系20bは、リレーレンズ26と、全反射ミラー27と、を有している。更に、受光光学系20bは、受光絞り28と、コリメータレンズ29と、リングレンズ30と、撮像素子32と、をホールミラー23の反射方向の光軸L2上に有している。撮像素子32には、エリアCCD等の二次元受光素子を用いることができる。受光絞り28、コリメータレンズ29、リングレンズ30、及び撮像素子32は、移動機構33によって、投影光学系20aの測定光源21と一体的に光軸L2方向に移動される。移動機構33によって光源21が眼底Efと光学的に共役な位置に配置される場合、受光絞り28及び撮像素子32も、眼底Efと光学的に共役な位置に配置される。
リングレンズ30は、対物レンズ24からコリメータレンズ29を介して導かれる眼底反射光を、リング状に整形するための光学素子である。リングレンズ30は、リング状のレンズ部と、遮光部と、を有している。また、受光絞り28及び撮像素子32が、眼底Efと光学的に共役な位置に配置される場合、リングレンズ30は、被検眼の瞳孔と光学的に共役な位置に配置される。撮像素子32では、リングレンズ30を介したリング状の眼底反射光(以下、リング像という)が受光される。撮像素子32は、受光したリング像の画像情報を、制御部70に出力する。その結果、制御部70では、表示部100でのリング像の表示、およびリング像に基づく屈折力の算出等が行われる。
また、図2に示すように、本実施例では、対物レンズ24と被検眼との間に、ダイクロイックミラー39が配置されている。ダイクロイックミラー39は、光源21から出射された光、および、光源21からの光に応じた眼底反射光を透過する。また、ダイクロイックミラー39は、後述の固視標呈示光学系40からの光束を被検眼に導く。更に、ダイクロイックミラー39は、後述の指標投影光学系50からの光の前眼部反射光を反射して、その前眼部反射光を観察光学系60に導く。
図2に示すように、被検眼の前方には、指標投影光学系50が配置されている。指標投影光学系50は、主に、被検眼に対する光学系の位置合わせ(アライメント)に用いられる指標を前眼部に投影する。この場合、指標投影光学系50は、被検眼に対する光学系のXY方向又はZ方向の少なくともいずれかに位置合わせ(アライメント)に用いられる指標を前眼部に投影する。なお、指標投影光学系50を用いず、前眼部画像における特徴部位を検出することによってアライメント検出を行うようにしてもよい。もちろん、指標検出と、特徴部位の検出とを併用して、アライメントを検出してもよい。
指標投影光学系50は、例えば、リング指標投影部51と、指標投影部52と、を備える。リング指標投影部51は、被検者眼Eの角膜に拡散光を投影し、リング指標(いわゆるマイヤーリング)を投影する。リング指標投影部51は、本実施例の眼科装置1では、被検者眼Eの前眼部を照明する前眼部照明としても用いられる。指標投影部52は、被検眼の角膜に平行光を投影し、無限遠指標を投影する。
視標呈示光学系40は、光源41、固視標42、リレーレンズ43、反射ミラー46の反射方向の光軸L4上に有している。固視標42は、他覚屈折力測定時に被検眼を固視させるために使用される。例えば、光源41によって固視標42が照明されることによって、被検眼に呈示される。
光源41及び固視標42は、駆動機構48によって光軸L4の方向に一体的に移動される。光源41及び固視標42の移動によって、固視標の呈示位置(呈示距離)を変更してもよい。これによって、被検眼に雲霧をかけて屈折力測定を行うことができる。
前眼撮影光学系60は、撮像レンズ61と、撮像素子62とを、ハーフミラー63の反射方向の光軸L3上に備える。撮像素子62は、被検眼の前眼部と光学的に共役な位置に配置される。撮像素子62は、リング指標投影部51によって照明される前眼部を撮像する。撮像素子62からの出力は、制御部70に入力される。その結果、撮像素子62によって撮像される被検眼の前眼部画像が、表示部100に表示される(図2参照)。また、撮像素子62では、指標投影光学系50によって被検眼の角膜に形成されるアライメント指標像(本実施例では、リング指標および無限遠指標)が撮像される。その結果、制御部70は、撮像素子62の撮像結果に基づいてアライメント指標像を検出できる。これによって、制御部70は、アライメント状態の適否を、アライメント指標像が検出される位置に基づいて判定できる。
<測定>
以下、眼科装置1の制御動作について説明する。眼科装置1は、例えば、被検眼を検査するために、検眼部2と被検眼とのアライメントを全自動(フルオート)で行う。例えば、制御部70は、図示無き顔撮影部によって撮影された顔画像から被検者の眼を検出し、その方向に検眼部2を移動させる。この間、制御部70は、前眼部観察光学系60によって撮影された被検眼の前眼部画像から、指標投影光学系50によって投影されたアライメント指標を検出してもよい。顔画像から検出された被検眼の情報に基づいて、粗アライメントが行われたところで、前眼部画像からアライメント指標を検出すると、制御部70は、アライメント指標による微アライメントを行う。例えば、制御部70は、アライメント指標の位置が所定位置となるように検眼部2を移動させ、アライメントを完了させる。
アライメント完了すると、制御部70は、測定光を被検眼の眼底に照射し、眼底によって反射された測定光の検出結果に基づいて、被検眼の眼屈折力を測定する。例えば、制御部は、撮像素子32によって受光したリング像の形状に基づいて屈折力の算出を行う。片眼の測定が完了すると、制御部70は測定対象眼を切り換える。例えば、制御部70は、検査が完了した眼からもう一方の眼に検眼部2を移動させ、再度アライメントを行う。アライメントが完了すると、制御部70はもう一方の被検眼の検査を行う。
<表示部の支持機構(水平旋回機構、チルト機構)>
眼科装置1は、表示部100の位置を移動させるための支持機構200を備える。支持機構200は、表示部100を検眼部2に対して、垂直軸J1周りに回動可能に支持すると共に、水平軸J2周りに回動可能に支持する機構である。図3は、表示部100の支持機構200を上から見たときの様子を示している。図4は、表示部100の支持機構200を横から見たときの様子を示している。図5は、支持機構の分解斜視図である。図6は、表示部の支持機構の部分断面斜視図である。なお、図3~5は、支持機構200の構造をわかりやすく示すため、外部に構成されるカバー部材等は省略して図示している。図3~6に示すように、眼科装置1における支持機構200は、水平旋回機構210と、チルト機構260を備える。
<水平旋回機構>
水平旋回機構210は、表示部100を検眼部2に対して垂直軸J1周りに回動可能に支持する機構である。水平旋回機構210は、外装6上において垂直軸J1周りに回動可能に表示部100を支持する支持部材220を有している。支持部材220は、金属製のプレートによって、略台形状に形成されている。支持部材220の一方端側の板面には、板厚方向に貫通し、円形に開口したガイド孔225が形成されている。垂直軸J1は、ガイド孔225の中心を通る構成である。支持部材220の他方端側には、チルト機構260を取り付ける取付部227が構成されている。ここで、支持部材220におけるガイド孔225の中心と取付部227までの長さは、検眼部2を覆う外装6の上部から外装6の外周面よりも外方に張り出した位置まで延出する長さで構成される。これにより、チルト機構260は支持部材220を介して外装6よりも外方の位置に構成される。
支持部材220は、ガイド孔225の位置において、厚み方向に押え板212とガイド部材240に挟持された状態で締結部材214によって締付固定されている。また、支持部材220は、押え板212とガイド部材240の間において、ガイド孔225と略同径の内周面を備える摺動リングが複数重ねられている。これら摺動リングは、合成樹脂で構成され、接触面の摩擦抵抗を低減する部材である。支持部材220から見て押え板212側には、第1摺動リング221が配設される。支持部材220から見てガイド部材240側には、第2摺動リング222、第3摺動リング223が連続して配設される。第2摺動リング222には支持部材220側に突き出た凸部222aが2つ(複数であればよい)を有しており、支持部材220側に設けられた孔部220aに嵌ることで周方向の回動が規制されている。第3摺動リング223には、孔部223aが設けられており、ガイド部材240側に設けられた凸部240aに嵌ることで周方向の回動が規制されている。これにより、第2摺動リング222と、第3摺動リング223の接触面で摺動する構成となる。
ガイド部材240は、金属製の板状部材であり、板面に直交する方向(換言すれば、板面の面外方向)に3本のガイドピン242が突き出している。ガイドピン242は、円筒状であり、内周面に締結部材214と螺合する雌螺子が構成されている。3本のガイドピン242は、その最外面が全て上述したガイド孔225の半径と同じ長さの位置に設けられている。これにより、3本のガイドピン242が上述したガイド孔225、第1摺動リング221、第2摺動リング222、第3摺動リング223をそれぞれ周方向に案内する構成とされている。ガイド部材240は、複数の締結部材244で固定ベース250に締結固定される。固定ベース250は、複数の締結部材252で眼科装置1における検眼部2に締結固定されている。
押え板212と第1摺動リング221の間には、弾性座金230が介装されている。弾性座金230は、ガイド孔225と略同径の環状であり、軸方向への弾性付勢を及ぼす座金である。これにより、弾性座金230は、垂直軸周りを取り囲むと共に垂直軸方向へ弾性付勢する構成となる。弾性座金230は、ばね座金、皿ばね座金、波形ばね座金等、種々適用できる。例えば、本実施例のように波形ばね座金を採用してもよい。波形ばね座金は、金属製の平座金に、波のようになめらかな凹凸加工を加えた座金である。弾性座金230が波形ばね座金であると、支持部材220に対し周方向において偏ることなく弾性付勢を及ぼし得る。また、弾性座金230は、ばね反力を利用してトルク・軸力特性の安定化が見込めることから回動部材の締付力が安定し得る。そのため、水平旋回機構による表示部100の回動操作力が安定し、製品ごとの操作力のばらつきを抑制し得る。
<チルト機構>
チルト機構260は、表示部100を検眼部2に対して水平軸J2周りに回動可能に支持する機構である。支持部材220の他方端側における取付部227には、水平軸J2周りに回動可能な回転ブラケットが左右一対で取り付けられている。係る回転ブラケットに表示部100が取り付けられている。ここで、支持部材220の長さは、外装6の上部から外周面よりも外方に張り出した位置まで延出するよう設定されている。即ち、回転ブラケットの位置が、外装6よりも外方の位置となる長さに設定されている。チルト機構260は、支持部材220を介して外装6よりも外方の位置に構成されている。
<水平旋回機構の移動動作>
本実施例の支持機構200における水平旋回機構210は、検者が被検者と対面する状態において、検者の正面および左右に表示部100を移動させることができる。すなわち、検者が被検者に対して眼科装置1の反対側、または眼科装置1の左側もしくは右側で検査を行う場合、それぞれの位置に表示部100を移動させることができる。例えば、図3は、眼科装置1の正面(被検者の反対側)に配置された表示部100を上から見たときの図である。この状態で表示部100が検者によって右方向に押されると、支持部材220が水平方向に回動することで表示部100が右方向に旋回する。表示部100を正面に戻す場合、または被検者の右側に移動させる場合には、検者が表示部100を左方向に押すと、支持部材220が水平方向に回動することで表示部100が左方向に旋回し、表示部100が眼科装置1の正面、さらには左側面に移動する。
<チルト機構の移動動作>
図8に示すように、表示部100を水平軸J2周りにおいて上方に回動(チルトアップ)させることができる。また、表示部100を水平軸J2周りにおいて下方に回動(チルトダウン)させることができる。また、図9に示すように、表示部100をタッチ操作することができる。ここで、支持部材220は、外装6の上部から外周面よりも外方に張り出した位置まで延出している。チルト機構260は、支持部材220を介して外装6よりも外方の位置に構成されている。支持部材220の垂直軸J1と表示部100の距離が長くなる傾向となる。そのため、表示部100に対し水平軸J2周りの回動操作やタッチ操作の操作力、各種インターフェース(ボタン等)への入力操作力によってモーメントの増大しやすい傾向となる。しかし、弾性座金230の弾性付勢によって吸収し、眼科装置1に掛かる負荷や歪みを緩和し得る。すなわち、図7に示すように、表示部100のチルトダウン(図8)や、表示部100のタッチ操作(図9)を行うと、下方への力F1が生ずる。このとき、弾性座金230における垂直軸J1方向上方への弾性付勢によって下方への力F1を吸収し、眼科装置1に掛かる負荷や歪みを緩和する。また、図7に示すように、表示部100のチルトアップ(図8)を行うと、上方への力F2が生ずる。このとき、弾性座金230における垂直軸J1方向下方への弾性付勢によって上方への力F2を吸収し、眼科装置1に掛かる負荷や歪みを緩和する。
このように実施形態に係る実施例としての眼科装置1によれば、つぎのような作用効果を有する。
支持機構200は、垂直軸J1周りを取り囲むと共に垂直軸J1方向へ弾性付勢する弾性座金が介装されて検眼部2に支持されている。そのため、弾性座金230の弾性付勢によって、表示部100における水平軸J2周りの回動操作や、表示部100への各種操作を行うときの操作力に伴う眼科装置1への歪みを抑制することができる。
支持部材220は、検眼部2を覆う外装6の上部から外装6の外周面よりも外方に張り出した位置まで延出しており、チルト機構260は支持部材220を介して外装6よりも外方の位置に構成される態様であると、支持部材220の回動中心である垂直軸J1と表示部100が長くなる。そのため、表示部100に対し水平軸J2周りの回動操作やタッチ操作の操作力、各種インターフェース(ボタン等)への入力操作力によってモーメントの増大しやすい傾向となるところ、弾性座金230の構成によって、眼科装置1への歪みを抑制し得る。
検眼部2は、被検眼に対する光学系の位置合わせを行う移動機構33を備えている態様であると、位置合わせ(アライメント)後において眼科装置の歪みが生ずると検査性能への影響が懸念される。しかしながら、上記移動機構33を備える眼科装置1においても弾性座金230の弾性付勢によって検査性能への影響を抑制することができるため好適である。
弾性座金230が波形ばね座金であると、支持部材220に対し周方向において偏ることなく弾性付勢を及ぼすことができるため好適である。また、波形ばね座金は、ばね反力を利用して安定化が見込めることから回動部材の締付力が安定する。そのため、水平旋回機構210による表示部の回動操作力が安定するため、製品ごとの操作力のばらつきを抑制することができる。
<変容例>
本開示における眼科装置の例示として、眼屈折力測定装置を用いて説明したがこれに限られない。すなわち、被検眼を検査する装置であれば、眼屈折力測定装置の他に、角膜曲率測定装置、角膜形状測定装置、眼圧測定装置、眼軸長測定装置、眼底カメラ、OCT(optical coherence tomography)、SLO(Scanning Laser Ophthalmoscope)等の種々の装置に適用できる。
1 眼科装置
2 検眼部
4 駆動部
5 基台
6 外装
9 顔支持部
70 制御部
71 CPU
72 ROM
73 RAM
100 表示部
200 支持機構
210 水平旋回機構
212 押え板
214 締結部材
220 支持部材
220a 孔部
221 第1摺動リング
222 第2摺動リング
222a 凸部
223 第3摺動リング
223a 孔部
225 ガイド孔
227 取付部
230 弾性座金
240 ガイド部材
240a 凸部
242 ガイドピン
244 締結部材
250 固定ベース
252 締結部材
260 チルト機構
F1 下方への力
F2 上方への力
J1 垂直軸
J2 水平軸

Claims (4)

  1. 被検眼を検査するための眼科装置であって、
    光学系を備え、前記被検眼を検査する検眼部と、
    装置における検査情報を表示する表示部と、
    前記表示部を前記検眼部に対して、垂直軸周りに回動可能に支持すると共に、水平軸周りに回動可能に支持する支持機構を備え、
    前記支持機構は、垂直軸周りを取り囲むと共に垂直軸方向へ弾性付勢する弾性座金が介装されて前記検眼部に支持されている眼科装置。
  2. 請求項1に記載の眼科装置であって、
    前記支持機構は、
    前記表示部を前記検眼部に対して垂直軸周りに回動可能に支持する水平旋回機構と、
    前記表示部を前記検眼部に対して水平軸周りに回動可能に支持するチルト機構と、を備え、
    前記水平旋回機構は、前記検眼部上において垂直軸周りに回動可能に前記表示部を支持する支持部材を有し、
    前記支持部材は、前記検眼部を覆う外装の上部から前記外装の外周面よりも外方に張り出した位置まで延出しており、前記チルト機構は前記支持部材を介して前記外装よりも外方の位置に構成されている眼科装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の眼科装置であって、
    前記検眼部は、前記被検眼に対する光学系の位置合わせを行う移動機構を備える眼科装置。
  4. 請求項3に記載の眼科装置であって、
    前記弾性座金は、波形ばね座金である眼科装置。
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