JP2024048958A - 電子部品の製造方法、及び異物の検出方法 - Google Patents

電子部品の製造方法、及び異物の検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電子部品の配線上の異物を検出することができる異物の検出方法を提供する。【解決手段】配線を有する配線基板を備える電子部品を準備する工程と、配線の表面において、異物を検出する工程と、を備え、異物を検出する工程は、(1)配線の表面に、波長350nm以上495nm以下の範囲に発光ピーク波長を有し、且つ発光スペクトルにおける波長500nm以上の光の発光強度が前記発光ピーク波長における発光強度に対して5%以下である第1光を照射し、配線の表面を撮像して第1画像情報を取得すること、(2)配線の表面に、波長500nm以上の光を含む第2光を照射し、配線の表面を撮像して第2画像情報を取得すること、(3)第1画像情報と第2画像情報の差分処理を行い、第3画像情報を取得すること、(4)第3画像情報において、予め設定されている明度の基準値よりも低い明度を示す部分を異物と判定して、異物を検出する。【選択図】図1

Description

本開示は、電子部品の製造方法、及び異物の検出方法に関する。
電子部品の一例として、例えば特許文献1には、携帯電話機に用いられる小型の光源装置が開示されている。
特開2010-238837号公報
電子部品は、実装基板等の他の要素に接続するための配線を有する。かかる配線に異物が存在すると、例えば、実装基板等との接続不良の不具合が生じる可能性がある。
本開示に係る実施形態は、電子部品の配線上の異物を検出することができる電子部品の製造方法および異物の検出方法を提供することを目的とする。
本開示に係る電子部品の製造方法は、
配線を有する配線基板を備える電子部品を準備する工程と、
前記配線の表面において、異物を検出する工程と、を備え、
前記異物を検出する工程は、
(1)前記配線の表面に、波長350nm以上495nm以下の範囲に発光ピーク波長を有し、且つ発光スペクトルにおける波長500nm以上の光の発光強度が前記発光ピーク波長における発光強度に対して5%以下である第1光を照射するとともに、前記配線の表面を撮像して第1画像情報を取得すること、
(2)前記配線の表面に、波長500nm以上の光を含む第2光を照射するとともに、前記配線の表面を撮像して第2画像情報を取得すること、
(3)前記第1画像情報と前記第2画像情報の差分処理を行い、第3画像情報を取得すること、
(4)前記第3画像情報において、予め設定されている明度の基準値よりも低い明度を示す部分を前記異物と判定して、前記異物を検出することと、
を含む。
本開示に係る異物の検出方法は、
配線基板の配線の表面において、異物を検出する検出方法であって、
(1)前記配線の表面に、波長350nm以上495nm以下の範囲に発光ピーク波長を有し、且つ発光スペクトルにおける波長500nm以上の光の発光強度が前記発光ピーク波長における発光強度に対して5%以下である第1光を照射するとともに、前記配線の表面を撮像して第1画像情報を取得すること、
(2)前記配線の表面に、波長500nm以上の光を含む第2光を照射するとともに、前記配線の表面を撮像して第2画像情報を取得すること、
(3)前記第1画像情報と前記第2画像情報の差分処理を行い、第3画像情報を取得すること、
(4)前記第3画像情報において、予め設定されている明度の基準値よりも低い明度を示す部分を前記異物と判定して、前記異物を検出することと、
を含む。
本開示に係る実施形態によれば、電子部品の配線上の異物を検出することができる電子部品の製造方法および異物の検出方法を提供できる。
本開示の製造方法により製造される電子部品の概略斜視図である。 図1の電子部品の概略平面図である。 図1の電子部品の概略下面図である。 図2の電子部品のIV-IV線における概略断面図である。 図1の電子部品における発光装置の概略断面図である。 第1画像情報及び第2画像情報の取得方法を説明する概略断面図である。
以下、図面を参照しながら、本開示に係る発明を実施するための実施形態を説明する。尚、以下に説明する電子部品の製造方法及び異物の検出方法は、本開示に係る発明の技術思想を具体化するためのものであって、特定的な記載がない限り、本開示に係る発明を以下のものに限定しない。各図面中、同一の機能を有する部材には、同一符号を付している場合がある。要点の説明又は理解の容易性を考慮して、便宜上実施形態に分けて示す場合があるが、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換又は組み合わせは可能である。後述の実施形態では、前述と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については、実施形態ごとには逐次言及しないものとする。各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張して示している場合もある。また、断面図として切断面のみを示す端面図を用いる場合もある。
(電子部品)
本開示の製造方法により製造される電子部品を、図1~図4を参照しながら説明する。図1は、本開示の製造方法により製造される電子部品101の概略斜視図である。図2は、電子部品101の概略平面図である。図3は、電子部品101の概略下面図である。図4は、電子部品101の概略断面図である。
電子部品101は、例えば、IC、サーミスタ、トランジスタ、コンデンサ、発光素子、受光素子である。また、電子部品101は、例えば、発光素子と発光素子を配置する基板等とを備える発光装置でもよく、発光装置と発光装置を配置する実装基板等とを備える光源装置でもよい。本実施形態では、一例として、電子部品が発光装置を含む光源装置である場合を例にとって説明する。図5は、電子部品101(光源装置)に含まれる発光装置5の概略断面図である。
本開示の製造方法により製造される電子部品101は、配線基板3を備える。配線基板3は、基板母材2とその表面に配置された配線1と、を含む。本実施形態においては、電子部品101は発光装置5をさらに備えている。発光装置5は、配線基板3の上面上に配置されている。電子部品101は、発光装置5の上方に配置されるレンズ11を配線基板3上に有し得る。レンズ11は、発光装置5の上方に配置されるレンズ部13と、レンズ部13を保持する保持部14と、を有する。レンズ11は、保持部14により接着剤12を介して配線基板3上に配置される。
発光装置5は、図5に示すように、上面に発光面を備え、上面と反対側の下面を実装面として配線基板3に配置される。発光装置5は、発光素子23を有する。また、発光装置5は、発光素子23の上方に配置される透光性部材24をさらに有していてよい。透光性部材24は、例えば、上面視における形状が略矩形状である板状の部材であり、発光素子23の上面を覆うように設けられている。透光性部材24は、例えば、波長変換物質を含む波長変換層、光拡散部材を含む光拡散層、及び波長変換物質および光拡散部材を含まない透明層からなる群から選択される少なくとも1つを含む。本実施形態においては、透光性部材24は、発光素子23の上面に接着層27を介して配置される波長変換層26と、波長変換層26の上面に配置される光拡散層25と、を備えている。電子部品101が複数の発光装置5を備える場合、それぞれを個別点灯させてもよく、またグループごとに点灯させてもよい。複数の発光装置5をそれぞれ個別点灯させる、又は、グループごとに点灯させることで、各発光装置5を所望の明るさで点灯させることができる。
本実施形態では、電子部品101は、2つの発光装置5を備え、2つの発光装置5はそれぞれ発光素子23を備えている。なお、本開示の電子部品101は、これに限られず、例えば1つの発光装置5を備え、1つの発光装置5は複数の発光素子23を備えていてよい。1つの発光装置5が複数の発光素子23を備える場合、複数の発光素子23は、例えば、上面視において第1方向および第1方向と交差する第2方向に等間隔で整列されてよい。複数の発光素子23は、例えば、上面視において3×3、5×5又は7×9に整列されている。複数の発光素子23は、例えば、ICドライバ等の制御部により個別又はグループごとに点灯可能である。
発光素子23は、半導体構造体22および電極21を有する。電極21は、少なくとも2つの電極を有し、それぞれの電極はアノード電極またはカソード電極として機能する。図5に示す発光装置5では、電極21は半導体構造体22の下方に配置されている。半導体構造体22は、支持基板と支持基板上に配置される半導体層とを含んでいてよい。この場合、支持基板、半導体層および電極21が順に配置される。
半導体構造体22は、n側半導体層と、p側半導体層と、n側半導体層とp側半導体層とに挟まれた活性層とを含む。活性層は、単一量子井戸(SQW)構造としてもよいし、複数の井戸層を含む多重量子井戸(MQW)構造としてもよい。半導体構造体22は、窒化物半導体からなる複数の半導体層を含む。窒化物半導体は、InAlGa1-x-yN(0≦x、0≦y、x+y≦1)からなる化学式において組成比x及びyをそれぞれの範囲内で変化させた全ての組成の半導体を含む。活性層の発光ピーク波長は、目的に応じて適宜選択することができる。活性層は、例えば可視光または紫外光を発光可能に構成されている。
半導体構造体22は、n側半導体層と、活性層と、p側半導体層とを含む発光部を複数含んでいてもよい。半導体構造体22が複数の発光部を含む場合、それぞれの発光部において、発光ピーク波長が異なる井戸層を含んでいてもよいし、発光ピーク波長が同じ井戸層を含んでいてもよい。なお、発光ピーク波長が同じとは、数nm程度のばらつきがある場合も含む。
波長変換層26は、発光素子23からの光の少なくとも一部を波長変換する。波長変換層26は、上面視における形状が略矩形状である板状の部材である。波長変換層26に含まれる波長変換部材としては、例えば、イットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(例えば、(Y,Gd)(Al,Ga)12:Ce)、ルテチウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(例えば、Lu(Al,Ga)12:Ce)、CASN系蛍光体(例えば、CaAlSiN:Eu)、又はSCASN系蛍光体(例えば、(Sr,Ca)AlSiN:Eu)等を用いることができる。
波長変換層26は、樹脂材料、セラミックス、ガラス等に上記の波長変換部材を含有させたもの、波長変換部材の焼結体等が挙げられる。また、波長変換層26は、樹脂材料、セラミックス、ガラス等の成形体の一の面に波長変換部材を含有する樹脂層を配置したものでもよい。
発光装置5から白色光を発光させる場合は、例えば、青色に発光する発光素子23と、発光素子23からの光により黄色に発光する波長変換部材を含む波長変換層26と、を組み合わせることができる。
光拡散層25は、光拡散層25の内部に進入する光を拡散させる。光拡散層25は、上面視における形状が略矩形状である板状の部材である。光拡散層25は、波長変換層26の上面を覆うように設けられている。光拡散層25は、例えば、樹脂材料に酸化チタン、チタン酸バリウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素等の光拡散部材を含有させたものを用いることができる。本実施形態における光拡散層25の平面形状は、波長変換層26の平面形状と同じである。なお、光拡散層25の平面形状は、波長変換層26の平面形状よりも大きくてもよく、小さくてもよい。
透光性部材24の外縁は、上面視において、発光素子23の外縁と一致してよく、また発光素子23の外縁よりも外側に位置してよい。これにより、発光素子23から出射される光が透光性部材24を通過せずに外部に取り出されることを低減することができる。なお、透光性部材24の外縁は、上面視において、発光素子23の外縁の内側に位置してもよい。
接着層27は、発光素子23と透光性部材24の間に配置され、発光素子23と透光性部材24とを接着している。接着層27は、発光素子23が発する光に対する透光性を有する。接着層27の材料として、例えば、エポキシ樹脂、アクリル樹脂又は環状ポリオレフィン樹脂などを用いることができる。また、接着層27は、光散乱材を含むことができる。
光反射性部材28は、光反射性を有し発光素子23が発する光を反射させる。光反射性部材28は、発光素子23の上面を露出させるように、発光素子23の側面を被覆する。本実施形態においては、光反射性部材28は、発光素子23の側面、波長変換層26の側面および光拡散層25の側面を覆っている。光拡散層25の上面は光反射性部材28から露出している。また、光反射性部材28は、発光素子23の半導体構造体22の側面及び下面を覆っている。光反射性部材28は、発光素子23の電極21の側面を覆っている。電極21の下面は、光反射性部材28から露出している。
光反射性部材28は、例えば、白色顔料等の光反射性物質を含有する樹脂材料を用いることができる。光反射性物質としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、チタン酸バリウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化ケイ素等が挙げられ、これらのうちの1種を単独で、又はこれらのうちの2種以上を組み合わせて使用することが好ましい。また、樹脂材料としては、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂を主成分とする樹脂材料や、ポリフタルアミド樹脂、ポリブチレンテレフタレート、不飽和ポリエステルなどの熱可塑性樹脂を主成分とする樹脂材料を母材とすることが好ましい。
なお、本開示における発光装置は、上記した発光装置5に限定されない。例えば、発光装置は、発光素子のみでもよい。また、発光素子は、LED(発光ダイオード)又はLD(半導体レーザー)を含んでよい。
電子部品101は、レンズ11を備えていてよい。レンズ11は、レンズ部13と、レンズ部13を保持する保持部14と、を含む。レンズ11は、配線基板3上に、レンズ部13が発光装置5の上方に位置するように配置される。レンズ部13は、例えば、フレネルレンズである。フレネルレンズは、例えば、凹凸が配置された下面を発光装置5側に向けて、発光装置5から出射される光を入射させて、平坦な上面から出射させるように配置されている。フレネルレンズを用いることで、レンズ11の厚みを薄くすることができる。レンズ11は、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂等の透光性樹脂で形成されることが好ましい。尚、レンズ11の形状は、平面視で円形や楕円形であることが好ましく、四角形や六角形等の多角形であってもよい。
レンズ11の保持部14と配線基板3とを接続する接着剤12として、例えば、エポキシ樹脂、アクリル樹脂又は環状ポリオレフィン樹脂などを用いることができる。
配線基板3は、発光装置5を配置可能な基板である。配線基板3は、例えば、絶縁性材料を含む基板母材2と、基板母材2の表面に配置される配線1と、を備える。配線基板3は、内部に配線の一部をさらに配置していてよい。配線基板3では、配線1と発光装置5の正負の電極21とを、例えば導電性接着剤を介して接続することによって、配線基板3と発光装置5とを電気的に接続する。
基板母材2の表面に配置される配線1は、外部からの電流を供給する外部接続部を含む。外部接続部は、基板母材2の上面、下面または上面と下面を繋ぐ側面に配置され得る。本実施形態では、図3に示すように、外部接続部は基板母材2の下面(発光装置5の下面側)に配置されている。後述する異物を検出する工程では、配線1のうち外部接続部における異物を検出することが好ましい。配線基板3の外部接続部に異物があると、例えば、接合部材を介して電子部品101を実装基板上に配置する際、外部接続部における接合部材の濡れ性等が低下して電子部品101と実装基板とが十分に固着されない場合がある。本開示では、外部接続部において異物を検出する工程を実施することで、電子部品101の信頼性を向上させることができる。
本開示の電子部品101では、上述した通り、複数の発光装置5または複数の発光素子23を個別又はグループごとに点灯可能である。電子部品101のサイズが同じである場合、個別点灯が可能な発光装置5又は発光素子23の個数を増やすほど外部接続部(配線1)の大きさが小さくなりやすい。また、外部接続部(配線1)の大きさが小さくなると、各外部接続部における異物の影響が大きくなりやすい。本開示の異物を検出する工程または異物を検出する方法は、特に、個別点灯が可能な複数の発光装置5または発光素子23を備える電子部品101において好適に実施される。
基板母材2は、母材として絶縁性材料を用いることが好ましい。また、基板母材2は、発光装置5から発せられる光や外光等を透過しにくく、かつ、一定の機械的な強度を有する材料を用いることが好ましい。基板母材2は、例えば、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、ムライト等のセラミックス、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、BTレジン(ビスマレイミドトリアジン樹脂)、ポリフタルアミド等の樹脂を母材として構成することができる。
配線1は、銅、鉄、ニッケル、タングステン、クロム、アルミニウム、銀、金、チタン、パラジウム、ロジウム又はこれらの合金等で構成することができる。また、配線1の表面には、導電性接着部材の濡れ性及び/又は光反射性等の観点から、銀、白金、ニッケル、パラジウム、アルミニウム、ロジウム、金又はこれらの合金等の層が設けられていてもよい。配線1は、配線1の表面にニッケルめっきを含むことが好ましい。配線1の表面にニッケルめっきを含むことで、配線1の耐食性を向上させることができる。好ましくは、配線1の表面には、ニッケルめっき、パラジウムめっきおよび金めっきがこの順で配置される。
(電子部品の製造方法、及び異物の検出方法)
以下、本開示の電子部品の製造方法及び異物の検出方法について説明する。
本開示の電子部品の製造方法は、配線1を有する配線基板3を備える電子部品101を準備する工程と、配線1の表面において、異物を検出する工程と、を備える。
異物を検出する工程は、
(1)配線の表面に、波長350nm以上495nm以下の範囲に発光ピーク波長を有し、且つ発光スペクトルにおける波長500nm以上の光の発光強度が発光ピーク波長における発光強度に対して5%以下である第1光を照射するとともに、配線の表面を撮像して第1画像情報を取得すること、
(2)配線の表面に、波長500nm以上の光を含む第2光を照射するとともに、配線の表面を撮像して第2画像情報を取得すること、
(3)第1画像情報と第2画像情報の差分処理を行い、第3画像情報を取得すること、
(4)第3画像情報において、予め設定されている明度の基準値よりも低い明度を示す部分を異物と判定して、異物を検出することと、
を含む
本開示の異物を検出する方法は、配線基板の配線の表面において異物を検出する検出方法である。
配線基板の配線の表面において異物を検出する検出方法は、
(1)配線の表面に、波長350nm以上495nm以下の範囲に発光ピーク波長を有し、且つ発光スペクトルにおける波長500nm以上の光の発光強度が発光ピーク波長における発光強度に対して5%以下である第1光を照射するとともに、配線の表面を撮像して第1画像情報を取得すること、
(2)配線の表面に、波長500nm以上の光を含む第2光を照射するとともに、配線の表面を撮像して第2画像情報を取得すること、
(3)第1画像情報と第2画像情報の差分処理を行い、第3画像情報を取得すること、
(4)第3画像情報において、予め設定されている明度の基準値よりも低い明度を示す部分を異物と判定して、異物を検出することと、
を含む。
本開示における異物を検出する工程は、例えば、外観検査装置内で実施される。外観検査装置は、例えば、対象物の撮像画像に対応する画像データおよび差分処理後の画像データを画像情報として取得し、画像データからの異物の検出を実施する。なお、外観検査装置は、対象物の撮像画像および差分処理後の撮像画像を出力可能であることが好ましい。これにより、人間の目によって撮像画像から異物の有無を確認することができ、異物の検知が容易になる。
異物は、配線1中に、又は配線1の表面に、意図せず存在する物質を意味する。例えば、配線1の原材料に意図せず含まれる物質、配線1を形成する際に意図せず入り込んだ物質、配線1の形成後に意図せず表面に付着した物質等が挙げられる。異物としては、配線1以外の他の部材中の成分、例えば樹脂成分、金属成分等が挙げられる。例えば、異物は、配線1の表面に付着した、めっき等に含まれるニッケル、又はレンズ11と配線基板3を接着する接着剤に含まれるオイル等の液体成分であり得る。接着剤としては、例えば、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、紫外線硬化樹脂等の樹脂材料である。具体的には、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、変性シリコーン樹脂、ハイブリッドシリコーン樹脂等が挙げられる。
・工程(1)
工程(1)は、配線1の表面に、波長350nm以上495nm以下の範囲に発光ピーク波長を有し、且つ発光スペクトルにおける波長500nm以上の光の発光強度が発光ピーク波長における発光強度に対して5%以下である第1光を照射するとともに、配線1の表面を撮像して第1画像情報を取得することを含む。
「発光スペクトルにおける波長500nm以上の光の発光強度が、発光ピーク波長における発光強度に対して5%以下」とは、500nm以上の波長を有する光のいずれもが、発光ピーク波長における発光強度に対して5%以下の発光強度であることを意味する。
第1光は、発光スペクトルにおける波長500nm以上の光の発光強度が、発光ピーク波長における発光強度に対して5%以下、好ましくは3%以下、より好ましくは1%以下である。
第1光は、波長580nm以上780nm以下の光の発光強度が、発光ピーク波長における発光強度に対して3%以下、好ましくは1%以下、より好ましくは0.1%以下であり得る。第1光は、波長580nm以上780nm以下の光を含まないことが特に好ましい。
第1光は、発光スペクトルにおける波長330nm以下の光の発光強度が、発光ピーク波長における発光強度に対して、好ましくは10%以下、より好ましくは5%以下、さらに好ましくは1%以下である。
第1光は、好ましくは青色光である。青色光とは、主に420nm以上490nm以下の波長を有する光である。より具体的には、青色光とは、430nm以上480nm以下の範囲に発光ピーク波長を有する光である。青色光の発光ピーク波長は、好ましくは440nm以上470nm以下であり、より好ましくは445nm以上460nm以下であり得る。青色光は、波長420nm以上490nm以下の光以外の光の発光強度が、発光ピーク波長の発光強度に対して、好ましくは10%以下、より好ましくは5%以下、さらに好ましくは1%以下であり得る。
第1光を発する光源は、した特性を有する光を照射できるものであれば特に限定されない。第1光の光源は、例えば、発光素子、水銀灯ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプ、エキシマランプ等が挙げられる。これらの中でも、LEDを用いることが好ましい。
第1光は、光源が直接発する光であってもよく、フィルター、又は蛍光体等の波長変換部材等を組み合わせることにより得られる光であってもよい。例えば、紫外光を発する光源と蛍光体とを組み合わせて青色の第1光を得てもよい。また、青色光を含む光を発する光源と実質的に青色光のみを透過するフィルターとを組み合わせて青色の第1光を得てもよい。青色光を含む光を発する光源は、例えば波長500nm以上の光を含む白色光を発する光源であり得る。このような白色光とフィルターとを組み合わせることにより、1種の光源のみで、第1光と第2光を照射することができる。即ち、フィルターを用いる場合には第1光が得られ、フィルターを用いない場合には第2光が得られる。
第1画像情報は、第1光を配線基板3の下面上の配線1に照射した状態で、配線1を撮影することにより取得できる。
・工程(2)
工程(2)は、配線1の表面に、波長500nm以上の光を含む第2光を照射するとともに、配線1の表面を撮像して第2画像情報を取得することを含む。
第2光は、好ましくは波長580nm以上780nm以下、より好ましくは波長630nm以上760nm以下の光を含み得る。
第2光は、波長580nm以上780nm以下の範囲以外の光を含んでいてもよい。例えば、第2光は、波長380nm以上580nm未満の範囲、波長780nm超900nm以下の範囲の光を含んでいてもよい。
第2光は、一の態様において、波長580nm以上780nm以下の範囲、例えば680nm以上760nm以下の範囲に発光ピーク波長を有し得る。
第2光は、別の態様において、波長580nm以上780nm以下の範囲以外に発光ピーク波長を有し得る。
第2光が、波長580nm以上780nm以下の範囲以外に発光ピーク波長を有する場合、第2光は、発光スペクトルにおける波長580nm以上780nm以下の範囲に、発光ピーク波長における発光強度に対して、好ましくは10%以上、より好ましくは20%以上、さらに好ましくは30%以上の発光強度を有する光を含み得る。
第2光は、好ましくは白色光である。白色光とは、複数の波長の光を含み、白色を呈する光を意味する。白色光は、厳密に可視光の全ての波長成分を含むものに限らず、特定の波長領域の光を含むものであってもよい。例えば、白色光は、緑色から赤色にかけての波長成分を含む光であってもよい。白色光の例としては、JIS・Z・9112に規定される昼光色、昼白色、白色、温白色、及び電球色、ならびに太陽光が挙げられる。
第2光を発する光源は、上記した特性を有する光を照射できるものであれば特に限定されない。第2光の光源は、例えば、発光素子、蛍光灯、太陽光等が挙げられる。これらの中でも、LEDを用いることが好ましい。
第2光を発する光源は、光源が直接発する光であってもよく、フィルター、及び蛍光体等の波長変換部材等を組み合わせることにより得られる光であってもよい。例えば、紫外光等の波長500nm未満の光を発する光源と蛍光体とを組み合わせて第2光を得てもよい。
第2画像情報は、第2光を配線基板3の下面上の配線1に照射した状態で、配線基板3の下面を撮影することにより取得できる。
第1光及び第2光の照射は、好ましくは、第1光を照射する光源及び第2光を照射する光源を含むリング照明を用いて行われる。リング照明とは、リング状の光源を用いたものであっても、複数の光源をリング状に配置したものであってもよい。リング光源を用いることにより、配線への照射において、照射ムラを小さくすることができる。
第1光及び第2光の照射角度は、好ましくは45°以上90°以下、より好ましくは60°以上90°以下、さらに好ましくは70°以上90°以下であり得る。照射角度を90°に近づけることにより、配線1により効率よく光を照射することができる。ここに、第1光及び第2光の照射角度とは、第1光の光源及び第2光の光源の発光面の幾何中心と、配線1とを結ぶ直線と、配線基板3の下面とが為す角度を意味する。
第1光と第2光の組み合わせは、特に限定されないが、例えば第1画像情報を取得する工程における第1光は青色光であり、第2画像情報を取得する工程における第2光は白色光であり得る。
第1画像情報及び第2画像情報を取得するときのカメラの光軸は、配線基板3の下面に対して、好ましくは45°以上90°以下、より好ましくは60°以上90°以下、さらに好ましくは70°以上90°以下であり得る。配線基板3の下面に対するカメラの光軸の角度を90°に近づけることにより、より明確な画像情報を得ることができる。
第1画像情報を取得する工程(1)および第2画像情報を取得する工程(2)は、例えば、
レンズ11の上面を吸着し、配線基板3の配線1が下方に露出するように電子部品101を保持することと、
第1画像情報を取得する工程において、電子部品101の下方から配線1に第1光を照射して第1画像情報を取得することと、
第2画像情報を取得する工程において、電子部品101の下方から配線1に第2光を照射して第2画像情報を取得することと、
を含み得る。
例えば、図6に示すように、行程(1)及び行程(2)は、吸着装置31で、レンズ11の上面を吸着することにより、配線基板3の配線1が下方に露出するように電子部品101を保持すること、保持した電子部品101の下方に配置された照明32及びカメラ33を用いて、第1光を照射して第1画像情報を取得すること、第2光を照射して第2画像情報を取得すること、を含み得る。なお、吸着装置を用いる以外に、外観検査装置内において、電子部品101を配置する検査台に貫通穴を設け、貫通穴を通して下方側から配線基板3の配線1を撮像してもよい。また、電子部品1をレンズ11が下側に位置し、配線基板3の配線1が上側に位置するように反転し、反転した状態で上方側から配線1を撮像してもよい。
・工程(3)
工程(3)は、第1画像情報と第2画像情報の差分処理を行い、第3画像情報を取得することを含む。
差分処理は、例えば、外観検査装置に含まれる公知の画像処理ソフトを用いて実行できる。
・工程(4)
工程(4)は、上記で得られた第3画像情報において、予め設定されている明度の基準値よりも低い明度を示す部分を異物と判定して、異物を検出することを含む。
第1画像情報において、異物が存在する箇所は、比較的低い明度となって現れる。また、配線1の表面が荒れている箇所、例えばめっき荒れが生じている箇所も、比較的低い明度となって現れる。即ち、第1画像情報からは、低明度となって現れた箇所が、異物によるものであるのか、表面の荒れによるものであるか、判定することは困難である。一方、第2画像情報において、配線1の表面が荒れている箇所は、比較的低い明度となって現れるが、異物が存在する箇所は、異物が存在しない箇所と同程度の明度となって現れる。
第1画像情報と第2画像情報の差分処理の結果得られる第3画像情報においては、配線1の表面が荒れている箇所については、差分処理によって明度差が現れず、異物が存在する箇所においてのみ明度差が現れる。従って、第3画像情報において、低明度を示す部分を異物として判定することができる。
一の態様において、予め設定されている明度の基準値は、例えば、配線1の表面全体における明度を所定段階の階調で表したときに、明度の中央値に相当する明度から5%低い明度であり得る。即ち、異物を検出する工程において、配線1の表面全体における明度を所定段階の階調で表したときに、明度の中央値に相当する明度から5%低い明度を基準値として、かかる基準値よりも低い明度を示す部分を異物と判定し得る。
基準値は、配線1の表面全体における明度を所定段階の階調で表したときに、明度の中央値に相当する明度から10%低い明度、又は15%低い明度としてもよい。
所定段階の階調は、例えば128階調、256階調であり得、256階調が好ましい。
別の態様において、予め設定されている明度の基準値は、例えば、配線1の表面全体における明度を256段階の階調で表したときに、明度の中央値に相当する階調から20階調低い明度であり得る。即ち、異物を検出する工程において、配線1の表面全体における明度を256階調で表したときに、明度の中央値に相当する階調から明度が20階調低い階調を基準値として、かかる基準値よりも低い明度を示す部分を異物と判定し得る。
基準値は、配線1の表面全体における明度を所定段階の階調で表したときに、明度の中央値に相当する階調から明度が30階調低い階調、又は40階調低い階調としてもよい。
本開示の電子部品の製造方法は、配線の表面に金めっき層を有する電子部品であって、異物がニッケル、又は接着剤成分、特にニッケルである場合に、特に好適に用いられる。
本開示の異物の検出方法は、表面に金めっき層を有する配線において、異物であるニッケル、又は接着剤成分、特にニッケルを検出する場合に、特に好適に用いられる。
(光源装置の作製)
配線基板と発光装置とを含む5種類の光源装置をそれぞれ作製した。具体的には、下記表に示す大判の配線基板上において、複数の発光装置を各区画にそれぞれ配置する。次に、各発光装置をそれぞれ覆うように、接着剤を介してレンズを配線基板上に固定した。その後、ダイシングブレードを用いて切断箇所に水をかけながら大判の配線基板を切断して個片化した。これにより、図1~5に示すような光源装置を得た。
(異物検出試験)
上記で得られた光源装置について、図6に示すように吸着装置で光源装置を保持し、配線基板側から第1光を照射して第1画像情報を得て、次いで、第2光を照射して第2画像情報を得た。得られた第1画像情報と第2画像情報の差分処理を、外観検査装置内の公知の画像処理ソフトを用いて行った。
得られた差分画像情報における配線部分について、明度を256階調で表し、明度の中央値に相当する階調から20階調低い階調を基準とし、かかる基準よりも低い明度である部分を、異物と判定した。配線の全体の面積のうち、異物と判定された部分の総面積が0.5%以上である場合、不良と判定した。結果を下記表に示す。
第1光:発光ピーク波長が約455nmである青色光
第2光:発光ピーク波長が約450nmであり、波長500nm~700nmの光を含む白色光
比較例として、第1光を照射して得られた第1画像を用いて、上記と同様に異物判定を行った。結果を下記表に示す。
Figure 2024048958000002
上記の結果から、第1画像情報から判断した場合には、不良率は27.48%となったが、差分画像情報から判断した場合には、不良率は0.03%となった。上記不良率の差の原因を確認するために、比較例の試料の配線を確認したところ、第1画像情報から判断した場合には、配線表面の荒れ、例えばめっき荒れが存在する箇所も異物と判断していることが確認された。即ち、比較例の方法では、実装基板等との接続不良の原因となる異物が存在しない試料も不良と判断され、不良試料が過検出されていることが確認された。一方、差分画像情報から判断した実施例では、めっき荒れ等の過検出はなく、異物の存在を精度よく検出していることが確認された。
本開示は、以下の態様を含む。
[項1]
配線を有する配線基板を備える電子部品を準備する工程と、
前記配線の表面において、異物を検出する工程と、を備え、
前記異物を検出する工程は、
(1)前記配線の表面に、波長350nm以上495nm以下の範囲に発光ピーク波長を有し、且つ発光スペクトルにおける波長500nm以上の光の発光強度が前記発光ピーク波長における発光強度に対して5%以下である第1光を照射するとともに、前記配線の表面を撮像して第1画像情報を取得すること、
(2)前記配線の表面に、波長500nm以上の光を含む第2光を照射するとともに、前記配線の表面を撮像して第2画像情報を取得すること、
(3)前記第1画像情報と前記第2画像情報の差分処理を行い、第3画像情報を取得すること、
(4)前記第3画像情報において、予め設定されている明度の基準値よりも低い明度を示す部分を前記異物と判定して、前記異物を検出することと、
を含む、電子部品の製造方法。
[項2]
前記第2画像情報を取得する工程において、前記第2光に含まれる前記波長500nm以上の光は、波長580nm以上780nm以下の光である、項1に記載の電子部品の製造方法。
[項3]
前記第1画像情報を取得する工程において、前記第1光は青色光であり、
前記第2画像情報を取得する工程において、前記第2光は白色光である、項1または2に記載の電子部品の製造方法。
[項4]
前記第1画像情報を取得する工程及び前記第2画像情報を取得する工程において、前記第1光及び前記第2光による照射は、前記第1光を照射する光源及び前記第2光を照射する光源を含むリング照明を用いて行われる、項1~3のいずれか1項に記載の電子部品の製造方法。
[項5]
前記異物を検出する工程において、前記配線の表面全体における明度を所定段階の階調で表したときに、明度の中央値に相当する明度から5%低い明度を前記基準値とし、前記基準値よりも低い明度を示す部分を前記異物と判定する、項1~4のいずれか1項に記載の電子部品の製造方法。
[項6]
前記異物を検出する工程において、前記配線の表面全体における明度を256階調で表したときに、明度の中央値に相当する階調から明度が20階調低い階調を前記基準値とし、前記基準値よりも低い明度を示す部分を前記異物と判定する、項1~4のいずれか1項に記載の電子部品の製造方法。
[項7]
前記配線の表面は、金めっき層である、項1~6のいずれか1項に記載の電子部品の製造方法。
[項8]
前記配線基板は、母材と、前記母材の表面に配置されニッケルめっきを含む前記配線と、を有し、
前記異物を検出する工程において、検出される前記異物はニッケルである、項1~7のいずれか1項に記載の電子部品の製造方法。
[項9]
前記電子部品を準備する工程において、
前記電子部品は、レンズ部と前記レンズ部を保持する保持部を備えるレンズをさらに備え、
前記レンズの前記保持部は前記配線基板上に接着剤を介して配置される、項1~8のいずれか1項に記載の電子部品の製造方法。
[項10]
前記異物を検出する工程において、検出される前記異物は前記接着剤に含まれる物質である、項9に記載の電子部品の製造方法。
[項11]
前記第1画像情報を取得する工程及び前記第2画像情報を取得する工程は、
前記レンズの上面を吸着し、前記配線基板の配線が下方に露出するように前記電子部品を保持することと、
前記第1画像情報を取得する工程において、前記電子部品の下方から前記配線に第1光を照射して前記第1画像情報を取得することと、
前記第2画像情報を取得する工程において、前記電子部品の下方から前記配線に第2光を照射して前記第2画像情報を取得することと、
を含む、項9または10に記載の電子部品の製造方法。
[項12]
配線基板の配線の表面において、異物を検出する検出方法であって、
(1)前記配線の表面に、波長350nm以上495nm以下の範囲に発光ピーク波長を有し、且つ発光スペクトルにおける波長500nm以上の光の発光強度が前記発光ピーク波長における発光強度に対して5%以下である第1光を照射するとともに、前記配線の表面を撮像して第1画像情報を取得すること、
(2)前記配線の表面に、波長500nm以上の光を含む第2光を照射するとともに、前記配線の表面を撮像して第2画像情報を取得すること、
(3)前記第1画像情報と前記第2画像情報の差分処理を行い、第3画像情報を取得すること、
(4)前記第3画像情報において、予め設定されている明度の基準値よりも低い明度を示す部分を前記異物と判定して、前記異物を検出することと、
を含む、検出方法。
[項13]
前記第2画像情報を取得する工程において、前記第2光に含まれる前記波長500nm以上の光は、波長580nm以上780nm以下の光である、項12に記載の検出方法。
[項14]
前記第1画像情報を取得する工程において、前記第1光は青色光であり、
前記第2画像情報を取得する工程において、前記第2光は白色光である、項12または13に記載の検出方法。
[項15]
前記異物を検出する工程において、前記配線の表面全体における明度を所定段階の階調で表したときに、明度の中央値に相当する明度から5%低い明度を前記基準値とし、前記基準値よりも低い明度を示す部分を前記異物と判定する、項12~14のいずれか1項に記載の検出方法。
[項16]
前記異物を検出する工程において、前記配線の表面全体における明度を256階調で表したときに、明度の中央値に相当する階調から明度が20階調低い階調を前記基準値とし、前記基準値よりも低い明度を示す部分を前記異物と判定する、項12~14のいずれか1項に記載の検出方法。
101…電子部品
1…配線
2…基板母材
3…配線基板
5…発光装置
11…レンズ
12…接着剤
13…レンズ部
14…保持部
21…電極
22…半導体構造体
23…発光素子
24…透光性部材
25…光拡散層
26…波長変換層
27…接着層
28…光反射性部材
31…吸着装置
32…照明
33…カメラ

Claims (16)

  1. 配線を有する配線基板を備える電子部品を準備する工程と、
    前記配線の表面において、異物を検出する工程と、を備え、
    前記異物を検出する工程は、
    (1)前記配線の表面に、波長350nm以上495nm以下の範囲に発光ピーク波長を有し、且つ発光スペクトルにおける波長500nm以上の光の発光強度が前記発光ピーク波長における発光強度に対して5%以下である第1光を照射するとともに、前記配線の表面を撮像して第1画像情報を取得すること、
    (2)前記配線の表面に、波長500nm以上の光を含む第2光を照射するとともに、前記配線の表面を撮像して第2画像情報を取得すること、
    (3)前記第1画像情報と前記第2画像情報の差分処理を行い、第3画像情報を取得すること、
    (4)前記第3画像情報において、予め設定されている明度の基準値よりも低い明度を示す部分を前記異物と判定して、前記異物を検出することと、
    を含む、電子部品の製造方法。
  2. 前記第2画像情報を取得する工程において、前記第2光に含まれる前記波長500nm以上の光は、波長580nm以上780nm以下の光である、請求項1に記載の電子部品の製造方法。
  3. 前記第1画像情報を取得する工程において、前記第1光は青色光であり、
    前記第2画像情報を取得する工程において、前記第2光は白色光である、請求項1に記載の電子部品の製造方法。
  4. 前記第1画像情報を取得する工程及び前記第2画像情報を取得する工程において、前記第1光及び前記第2光による照射は、前記第1光を照射する光源及び前記第2光を照射する光源を含むリング照明を用いて行われる、請求項1に記載の電子部品の製造方法。
  5. 前記異物を検出する工程において、前記配線の表面全体における明度を所定段階の階調で表したときに、明度の中央値に相当する明度から5%低い明度を前記基準値とし、前記基準値よりも低い明度を示す部分を前記異物と判定する、請求項1に記載の電子部品の製造方法。
  6. 前記異物を検出する工程において、前記配線の表面全体における明度を256階調で表したときに、明度の中央値に相当する階調から明度が20階調低い階調を前記基準値とし、前記基準値よりも低い明度を示す部分を前記異物と判定する、請求項1に記載の電子部品の製造方法。
  7. 前記配線の表面は、金めっき層である、請求項1に記載の電子部品の製造方法。
  8. 前記配線基板は、母材と、前記母材の表面に配置されニッケルを含む前記配線と、を有し、
    前記異物を検出する工程において、検出される前記異物はニッケルである、請求項1に記載の電子部品の製造方法。
  9. 前記電子部品を準備する工程において、
    前記電子部品は、レンズ部と前記レンズ部を保持する保持部を備えるレンズをさらに備え、
    前記レンズの前記保持部は前記配線基板上に接着剤を介して配置される、請求項1~8のいずれか1項に記載の電子部品の製造方法。
  10. 前記異物を検出する工程において、検出される前記異物は前記接着剤に含まれる物質である、請求項9に記載の電子部品の製造方法。
  11. 前記第1画像情報を取得する工程及び前記第2画像情報を取得する工程は、
    前記レンズの上面を吸着し、前記配線基板の配線が下方に露出するように前記電子部品を保持することと、
    前記第1画像情報を取得する工程において、前記電子部品の下方から前記配線に第1光を照射して前記第1画像情報を取得することと、
    前記第2画像情報を取得する工程において、前記電子部品の下方から前記配線に第2光を照射して前記第2画像情報を取得することと、
    を含む、請求項9に記載の電子部品の製造方法。
  12. 配線基板の配線の表面において、異物を検出する検出方法であって、
    (1)前記配線の表面に、波長350nm以上495nm以下の範囲に発光ピーク波長を有し、且つ発光スペクトルにおける波長500nm以上の光の発光強度が前記発光ピーク波長における発光強度に対して5%以下である第1光を照射するとともに、前記配線の表面を撮像して第1画像情報を取得すること、
    (2)前記配線の表面に、波長500nm以上の光を含む第2光を照射するとともに、前記配線の表面を撮像して第2画像情報を取得すること、
    (3)前記第1画像情報と前記第2画像情報の差分処理を行い、第3画像情報を取得すること、
    (4)前記第3画像情報において、予め設定されている明度の基準値よりも低い明度を示す部分を前記異物と判定して、前記異物を検出することと、
    を含む、検出方法。
  13. 前記第2画像情報を取得する工程において、前記第2光に含まれる前記波長500nm以上の光は、波長580nm以上780nm以下の光である、請求項12に記載の検出方法。
  14. 前記第1画像情報を取得する工程において、前記第1光は青色光であり、
    前記第2画像情報を取得する工程において、前記第2光は白色光である、請求項12に記載の検出方法。
  15. 前記異物を検出する工程において、前記配線の表面全体における明度を所定段階の階調で表したときに、明度の中央値に相当する明度から5%低い明度を前記基準値とし、前記基準値よりも低い明度を示す部分を前記異物と判定する、請求項12に記載の検出方法。
  16. 前記異物を検出する工程において、前記配線の表面全体における明度を256階調で表したときに、明度の中央値に相当する階調から明度が20階調低い階調を前記基準値とし、前記基準値よりも低い明度を示す部分を前記異物と判定する、請求項12に記載の検出方法。
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