JP2024048926A - インライン型x線ct装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被検査物Wを搬送状態のままCTスキャンを行うことができ、CTスキャンのための搬送の中断、及び余分な時間を要さない。インライン型X線CT装置を提供する。【解決手段】インライン型CT装置は、被検査物Wを搬送する搬送装置2と、搬送装置2の経路上に所定の間隔を保って配置された複数の透過データ収集部1を有する。透過データ収集部1は、所定の照射角度を有するX線ビーム7を被検査物Wに対して照射する発生器3と、検出器4に対して、搬送装置2によって搬送される被検査物Wを挟んで配置され、被検査物Wを透過した透過データを検出する検出器4を有する。データ収集・画像再構成部5は、複数のデータ収集部1の各検出器4からの透過データを収集し、収集された複数の透過データに基づいて、被検査物WのCT画像を再構成する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、コンベア等の搬送装置によって移動する複数の被検査物を、搬送しながらX線によってスキャンすることで、被検査物の非破壊検査を可能とするインライン型X線CT装置に関する。
従来から、被検査物の透視像を得る場合に、被検査物の搬送を一時的に停止させ、被検査物が静止した状態でX線による透視像を撮像するものが知られている。また、X線センサとして、位置追従型のX線I.I.(イメージインテンシファイア)、TDI(時間積分型ラインセンサ)などを用いて被検査物の搬送を一時的に停止させることなく透視像を撮像するものも知られている。さらに、被検査物のCT画像を得る場合に、被検査物の搬送を一時的に停止させ、被検査物を回転テーブルに搭載するか、又はロボットハンドで掴み、被検査物を1回転又は180°+ファン角分だけ回転させてX線スキャンし、その後、搬送ラインに戻すものもある。
特開2004-61479号公報 特開2000-235007号公報 特開2015-78921号公報
X線によるリチウムイオン電池などのインラインでの検査では、従来、透視像による検査が主流であったが、最近では検査の信頼性向上のためにCT画像による検査のニーズが増加している。しかし、前記のような従来技術では、CTスキャンを行うための段取り変更のために、搬送の中断を要すると共に余分な時間を要していた。
本発明の実施形態は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、被検査物を搬送状態のままCTスキャンを行うことができ、CTスキャンのための搬送の中断、及び余分な時間を要さない。インライン型X線CT装置を提供することにある。
実施形態のインライン型X線CT装置は、次のような構成を備える。
(1)被検査物を搬送する搬送装置。
(2)前記搬送装置の経路上に所定の間隔を保って配置された複数の透過データ収集部。
(3)複数の前記透過データ収集部の間で、前記被検査物をその軸を中心として回転させる回転機構。
(4)前記透過データ収集部に設けられ、所定の照射角度を有するX線ビームを前記被検査物に対して照射するX線発生器。
(5)前記X線発生器に対して、前記搬送装置によって搬送される前記被検査物を挟んで配置され、前記被検査物を透過した透過データを検出するX線検出器。
(6)複数の前記透過データ収集部の各X線検出器からの透過データを収集し、収集された複数の透過データに基づいて、前記被検査物のCT画像を再構成するデータ収集・画像再構成部。
実施形態のインライン型X線CT装置は、次のような構成を採用することができる。
(1)前記X線ビームの照射角度と、前記回転機構による前記被検査物の回転角度が等しく、複数の前記透過データ収集部によって前記被検査物の周囲から合わせて180°以上の透過データが収集される。
(2)前記X線ビームの照射角度と、前記回転機構による前記被検査物の回転角度が異なり、複数の前記透過データ収集部によって前記被検査物の周囲から合わせて180°未満の透過データが収集される。
(3)前記X線ビームの照射角度が、前記被検査物の中心と前記X線ビームの光軸が一致した位置において、前記被検査物と前記X線ビームの境界との間にX線が通過する空気層が存在しない。
(4)複数の前記データ収集部のそれぞれが、前記被検査物の搬送方向と直交する方向に並んで配置された複数の前記X線発生器と前記X線検出器を有し、前記被検査物の異なる部位の透過データを複数の前記X線発生器と前記X線検出器により取得する。
(5)前記搬送装置は、前記被検査物をその軸方向が前記搬送装置の搬送方向と直角に保持する複数の電池受けを備え、
前記電池受けは、前記搬送装置に対して、複数の前記データ収集部における各X線発生器のX線光軸間の距離と等しい間隔で配置され、
前記回転機構は、前記電池受け内に保持された前記被検査物を前記X線ビームの照射範囲内において前記被検査物の軸を中心として回転させる。
(6)前記電池受けは、前記被検査物の一端を保持した状態で回転する従動側ハウジングを備え、
前記回転機構は、前記電池受けと同期して前記搬送装置と平行に移動するハウジング移動部を備え、
前記ハウジング移動部には、前記被検査物の他端を保持して、前記従動側ハウジングと共に前記被検査物を回転させる駆動側ハウジングと、この駆動側ハウジングを前記被検査物の軸を中心として回転させるモータが設けられている。
(7)前記搬送装置は無端状コンベアを備え、前記無端状コンベアに複数の前記電池受けが取り付けられ、
前記ハウジング移動部は、前記無端状コンベアの往路側の直線部分と平行に設けられたガイドレールに移動可能に支持され、前記ガイドレールと平行に配置されたボールねじとその駆動モータによって、前記電池受けと同期して移動する。
(8)前記ハウジング移動部は、前記電池受けと係合する位置ずれ防止用ストッパを有する。
第1実施形態の構成を模式的に示す側面図である。 第2実施形態の構成を模式的に示す側面図である。 第3実施形態の構成を模式的に示す側面図である。 第4実施形態の構成を模式的に示す側面図である。 第4実施形態の変形例の構成を模式的に示す側面図である。 本発明の実施形態を実現する機構の一例を示す平面図である。 図6のE-E断面図である。 図6のC-C断面図である。 図6の機構における搬送装置と回転機構の関係を示す平面図である。 図6の機構における電池受けとハウジング移動部を示す平面図である。 図6の機構における電池受けの斜視図である。
[1.第1実施形態]
図1は、回転角α=60°とした場合における透過データ収集部1(以下、データ収集部1という)を示す。円筒形の被検査物Wは、コンベアなどの搬送装置2によって常に一定の速度で直線的に搬送される。なお、搬送装置2の具体的構成については後述するので、第1実施形態から第4実施形態では、搬送装置2による被検査物Wの移動の軌跡のみを搬送装置2として示す。搬送装置2の経路には、それぞれ1対のX線発生器3(以下、発生器3という)とX線検出器4(以下、検出器4という)からなる第1から第3のデータ収集部1が設けられている。また、図示しない後述するような構成の第1及び第2の回転機構が、各データ収集部1の間に設けられている。第1及び第2の回転機構は、最初のデータ収集部1においてX線の照射が終了した被検査物Wを、次段のデータ収集部1に達するまでの間に、その軸を回転中心として角度αだけ回転させる。
第1から第3のデータ収集部1に設けられた検出器4からの出力データは、データ収集・画像再構成部5に出力される。このデータ収集・画像再構成部5の出力側にはCT画像表示・自動計測・不良品判定部6が接続されている。データ収集・画像再構成部5は、各検出器4からの透過データを収集し、それらを合成して180°分の透過データを得ると共に、180°分の透過データに基づいて被検査物WのCT画像を再構成する。CT画像表示・自動計測・不良品判定部6は、再構成されたCT画像を所定のディスプレイに表示し、また、再構成されたCT画像に基づいて被検査物Wの検査対象部位の形状や寸法を計測し、得られた計測データに基づいて被検査物Wの良品又は不良品の判定を行う。
このような構成を有する本実施形態では、第1のデータ収集部1は、被検査物Wを直線移動させながら発生器3からX線ビーム7を照射することによって、円筒型の被検査物Wの円周方向の周囲から角度α分の透過データを収集する。その後、被検査物Wを搬送装置2により第2のデータ収集部1に向かって直線移動させながら角度αだけ回転させ、第2のデータ収集部1が同様に角度α分の透過データを収集する。その後、被検査物Wを搬送しながら第2の回転機構2により再び角度αだけ回転させて、第3のデータ収集部1に移動させ、同様に角度α分の透過データを収集する。
本実施形態では、これら第1から第3のデータ収集部1によって合計180°分(60°×3)の透過データを得る。180°分の透過データは一般にハーフスキャンとして知られ、データ収集・画像再構成部5は、これらのデータからCT画像を再構成する。それぞれのデータ収集部1ではいわゆるコーンビームによってスキャンされるので、ある体積をもつ三次元のCT画像を得ることができる。CT画像表示・自動計測・判定部は、そのCT画像を表示し、例えば、円筒型リチウムイオン電池の内部にある電極1層ごとの端部の位置を計測し、それぞれの層が正しい位置にあるか否かを判定する。
ある被検査物Wが第2のデータ収集部1で透過データを収集中は、第1のデータ収集部1ではその次の被検査物Wの透過データを収集中である。このように、第1から第3のデータ収集部1では、いずれかの被検査物Wの透過データを収集することによって透過データを収集する時間的な効率を向上させる。なお、α=45°の場合は第1~第4の4つのデータ収集部1と3つの回転機構2を設けて、同様に得た180°分(45°×4)の透過データから三次元のCT画像を得る。
このように、本実施形態によれば、被検査物Wを搬送状態のままCTスキャンを行うことができ、CTスキャンのための搬送の中断がなくなり、余分な時間を要さないという利点がある。
[2.第2実施形態]
図2に示す第2実施形態は、データ収集部1が収集する透過データの角度α(X線ビーム7の角度α)と、回転機構2が回転させる被検査物Wの回転角度が異なる。本実施形態では、第1と第2のデータ収集部1が設けられ、その間に第1の回転機構2が設けられている。第1のデータ収集部1は、直線スキャンによって円筒型の被検査物Wの円周方向の周囲から角度α分の透過データを収集する。その後、被検査物Wを並進させながら90°回転させ、第2のデータ収集部1に搬送し、第2のデータ収集部1が同様に角度α分の透過データを収集し、これらによって得られた透過データからCT画像を再構成する。
本実施形態では、被検査物Wの周囲から収集する透過データは180°分ではなく、α×2である。180°分の透過データではないため、再構成されるCT画像には原理的には不確からしさを含む。しかし、被検査物Wの特徴が含まれるように、第1と第2の透過データの収集方向を選択することによって、被検査物Wの検査に必要なCT画像を得ることができる。
[3.第3実施形態]
図3(a)(b)に示す第3実施形態は、データ収集部1における被検査物Wのスキャンの間に、X線ビーム利用率が100%となるときが生じるように、データ収集部1の発生器3のX線焦点Fと被検査物Wの中心との距離FODを選択したものである。すなわち、この場合、データ収集部1におけるX線ビーム7の角度α=45°とし、撮像倍率を4倍とした状態を一例として示し、データ収集部1において利用するX線ビーム7の全ての照射角のうち、被検査物Wを透過する割合をX線ビーム利用率と称する。本実施形態では、X線ビーム利用率が100%となるときが生じるように、X線焦点Fと被検査物Wの中心との距離FODを短くする。
図3(a)は、X線焦点Fと被検査物Wの中心との距離FODを大きく設定したものである。このように、距離FODが大きく設定されていると、X線ビーム7内に進入した被検査物Wの中心とX線光軸が一致した場合、被検査物Wの両側にX線ビーム7が空気層Aを透過する部分が存在することになり、例えば図3(a)の状態では、X線ビーム7の60%しか利用されていない。一方、図3(b)は、本実施形態に従ってX線焦点Fと被検査物Wの中心との距離FODを短く設定したものである。この状態では、被検査物Wの中心とX線光軸が一致した場合、被検査物Wの両側にはX線ビーム7が透過する空気層Aが存在せず、X線ビーム7の100%が透過データの収集に使用される。
本実施形態によれば、空気層Aだけを透過する無効な透過データの収集を低くできるので、スキャンに要する被検査物Wの移動距離を短くでき、並進スキャン時間を短縮することができる。また、必要なX線幾何学的倍率を得るための検出器4の幅を狭く、そして、X線焦点Fと検出器4との距離FDDを短縮することができ、経済性とコンパクト性が向上する。
[4.第4実施形態]
図4に示す第4実施形態は、第1実施形態の3つのデータ収集部1、或いは第2実施形態の2つのデータ収集部1のそれぞれが、被検査物Wの搬送方向と直交する方向に並んで配置された2つの発生器3と1つの検出器4から構成されたものである。本実施形態において、1つの発生器3は例えば円筒型リチウムイオン電池の正極部の透過像を検出器4のほぼ半分の領域に投影し、他の1つの発生器3は円筒型リチウムイオン電池の負極部の透過像を検出器4の残りのほぼ半分の領域に投影する。
なお、発生器3として、必要な距離だけ離れた位置に2つのX線焦点Fを配置することができるものを使用すれば、必ずしも、各データ収集部1に2つの発生器3を設けなくてもよいし、検出器4として被検査物W各部の透過X線を独立して検出するものを2つ使用してもよい。
円筒型リチウムイオン電池の巻回された電極の検査では、それぞれの端部にある正極部と負極部を検査する。本実施形態では、それぞれの円筒軸方向の検査範囲が短いという被検査物Wの特徴を利用することで、1つの被検査物Wの複数箇所を同時にスキャンして、各部のCT画像を得ることができ、検査速度の向上を図ることができる。また、図示のように検出器4の中央部分に遮蔽板8を設けることで、円筒型リチウムイオン電池では、正極部と負極部の透過データにそれぞれ他方からの散乱線が混入する割合を減らし、CT画像の劣化を抑制することができる。
本実施形態において、図5に示すように、2つの発生器3から照射されたX線ビーム7が干渉しないように、遮蔽板8を設けることが好ましい。例えば、検出器4の正極側の検出領域と負極側の検出領域との間に、被検査物Wである円筒型リチウムイオン電池の正極部と負極部のそれぞれを透過したX線ビーム7を遮るように、鉛板のような遮蔽板8を設ける。同様に、2つの発生器3の間にも遮蔽板8を設ける。このようにすると、正極部と負極部の透過データにそれぞれ他方からの散乱線が混入する割合を減らし、CT画像の劣化を抑制することができる。
[5.機構の構成例]
次に、第1実施形態から第4実施形態を実現する機構の一例を、図6~図11に示す。図示の機構は、図6に示すように、本実施形態の検査装置は、図1に示した第1から第3のデータ収集部1を、電池の正極側と負極側にそれぞれ配置したもので、合計6台のデータ収集部1を備えている。なお、本発明を実現する機構は図示のものに限定されるものではなく、他の機構を使用することができる。
[5-1.全体構成]
図6に示すように、本実施形態の検査装置の前段には、検査対象Wである電池の供給ライン10と、供給ライン10から検査装置に電池を1本ずつ移載するロボットなどの移載装置11が設けられている。また、検査装置の後段には、検査済の電池を搬出する良品ライン13と不良品ライン14と、検査装置から良品ライン13又は不良品ライン14に検査済の電池を1本ずつ移載するロボットなどの移載装置11が設けられている。
本実施形態の検査装置は、電池の供給側から搬出側に向かって伸びる平面長方形のフレーム15を備える。フレーム15の上部には、金属ベルト16を備えた電池受け移動部17(第1実施形態における被検査物Wの搬送装置2)と、金属ベルト16の往路側の直線部分と平行にハウジング移動部18(第1実施形態における被検査物Wの回転機構)が支持されている。なお、電池受けを移動させるための機構としては、無端状の金属ベルト16に限定されるものではなく、ゴムなどのタイミングベルトであっても良いし、後述するハウジング移動部18のように、電池受けを直線的に往復動させるものであっても良い。
[5-2.電池受け移動部17]
電池受け移動部17に設けられた金属ベルト16は、請求項に記載した無端状コンベアの一例であって、フレーム15の左右両端にわたって設けられる。金属ベルト16は、フレーム15の左右にそれぞれ設けられた回転大歯車19に架け渡され、回転大歯車19を図示しないモータによって駆動することにより、フレーム15の左右方向に移動する。図7において、19aは回転大歯車19(金属ベルト16)の駆動部であり、19bは従動部である。金属ベルト16には、電池を支持する複数の電池受け20が、取付金具26を用いて所定の間隔を保って取り付けられている。
図11の拡大図に示すように、電池受け20は、上面部20a、垂直部20b及び底部20cからなる樹脂部材から構成され、上面部20aには断面半円状の凹部21が形成され、その凹部21内に電池が保持される。上面部20aにおける金属ベルト16の外周側の端面には、支持板22が電池の底部に対向して設けられ、この支持板22に電池の底部を覆うカップ状をした従動側ハウジング23が、与圧ベアリング24によって回転可能に支持されている。与圧ベアリング24は、従動側ハウジング23を電池の底部に向かって押圧するように、支持板22に対して支持されている。従動側ハウジング23における電池底部との対向面にはマグネット25が配置され、従動側ハウジング23が電池底部に吸着する。
図10に示すように、与圧ベアリング24は移動時の位置ずれ防止用であり、回転抵抗が少ないものを使用する。マグネット25は従動側ハウジング23に対する電池の位置ずれ防止用であって、電池の底面と対向する位置に設けられ、電池を吸着した状態で従動側ハウジング23と共に回転する。マグネット25は、駆動側ハウジング38の周壁部内面にも設けられている。従動側のハウジングのマグネット25の吸着力は、駆動側ハウジング38のマグネット25の吸着力よりも強いことが好ましい。また,駆動側ハウジング38のマグネット25を電磁石として,少なくとも電池を回転させる期間には,それを励磁することでも良い。
図10及び図11に示すように、垂直部20bの内面には取付金具26が設けられ、この取付金具26によって電池受け20は金属ベルト16に固定されている。電池受け20底部の下面には蟻溝型のガイド27が形成され、このガイド27がフレーム15に固定されたレール28にスライド自在に嵌め込まれることで、電池受け20はレール28に沿ってスライドして移動する。垂直部には位置決め孔29が設けられ、この位置決め孔29内に駆動側ハウジング38と共に移動する位置ずれ防止用ストッパ39の先端が嵌合可能になっている。
[5-3.ハウジング移動部18]
図6及び図9に示すように、ハウジング移動部18は、金属ベルト16によって移動する電池受け20に支持された状態の電池を、電池受け20と共に3組の正極側発生器3と負極側発生器3に対して順次移動させながら、電池受け20内部で所定の角度(本実施形態では60°)で回転させる。また、ハウジング移動部18は、電池受け20内の電池が各データ収集部1に達し、X線ビーム7が電池の全部又は一部を透過している状態においては、電池を回転させることなく、電池受け20がレール28に沿って直線移動するように、電池受け20と電池を搬送する。
ハウジング移動部18は、金属ベルト16の往路側の直線部分の前方に、金属ベルト16と平行に設けられている。ハウジング移動部18には、金属ベルト16と平行に伸びるガイドレール30が設けられ、本実施形態では、ハウジング移動部18のガイドレール30に3組の電池回転部31が設けられている。3組の電池回転部31は所定の間隔で離れて配置されるもので、その間隔は、3組設けられた正極側発生器3のX線光軸間の間隔と等しい。
3組の電池回転部31は、それらの間に設けられた連結部材32によって、その間隔を保ったまま移動できるように連結されている。ハウジング移動部18には、ガイドレール30と平行に伸びるボールねじ33が設けられた、その供給ライン10側の端部には、ボールねじ回転用のモータ34が連結されている。ボールねじ33が挿入されるナットは、本実施形態では中央の電池回転部31に固定され、このナット内に挿入されたボールねじ33がモータ34によって回転すると、中央の電池回転部31と連結部材32で結合された左右の電池回転部31の3つが一体となって、2本のガイドレール30に案内されて金属ベルト16と平行にフレーム15の左右に移動する。金属ベルト16の駆動モータとボールねじ回転用のモータ34は、電池回転部31と電池受け20が同期動作となるように制御されている。なお、ボールねじ33とナットは、ガタつき防止のため予圧調整が可能であることが望ましい。
各電池回転部31は、2本のガイドレール30上を移動する台座35を有する。各電池回転部31の連結部材32の端部は、この台座35に固定されている。台座35上には、ガイドレール30と直交する方向に移動するスライダ36が設けられ、このスライダ36上に電池回転用モータ37が、その回転軸がガイドレール30と直交する方向、すなわち電池の軸方向と一致するように固定されている。スライダ36は、駆動側ハウジング38が電池頭部への嵌め込み位置と電池頭部から離れた退避位置との間を往復動するように、図示しないモータやシリンダによって駆動される。
図10に示すように、電池回転用モータ37の回転軸は、その先端が金属ベルト16側を向くように設けられ、回転軸の先端には、カップリングを介して、電池の頭部が嵌め込まれる駆動側ハウジング38が固定されている。駆動側ハウジング38は、電池頭部(正極側)を外側から包み込むようなカップ状の部材で、その周壁部内面には電池頭部外周に吸着するマグネット25が設けられている。電池の回転速度並びに回転量は、電池回転用モータ37に設けられた図示しないエンコーダで管理されている。
台座35上には、スライダ36と併設して、位置ずれ防止用ストッパ39が設けられている。このストッパ39は、シリンダやプランジャによって、スライダ36の移動方向と平行に金属ベルト16側に向かって出入りする。ストッパ39の先端部は円錐台状に細くなっており、金属ベルト16側に突出した場合に電池受け20に設けられた位置決め孔29内に挿入される。
[5-4.データ収集部1]
図7及び図8に示すように、検査装置のフレーム15には、3組の正極用発生器3と負極用発生器3が支持されている。各組の正極用発生器3と負極用発生器3は、図8に示すように、金属ベルト16の往路側と復路側に1台ずつ、電池の軸方向に沿って対向して設けられている。各組の正極用発生器3と負極用発生器3は、高電圧発生部、X線管などの構成部材を一つの筐体内に収容したものであって、その筐体はかなりの容積を有することから、その筐体がフレーム15に対して横方向に張り出すように、正極用発生器3はハウジング移動部18の下方に、負極用発生器3は主として金属ベルト16の下方に支持されている。
正極用発生器3と負極用発生器3のX線発生源(X線ビーム7の焦点F)は、いずれも金属ベルト16の往路側の直線部分に所定の間隔を保って配置され、電池の正極(頭部)と負極(底部)にそれぞれX線ビーム7を照射する。このように、本実施形態において、発生器3は、電池の正極側だけで3台、負極側で3台設けられ、全部で6台ある。
金属ベルト16の上方には、正極用発生器3と負極用発生器3からのX線ビーム7を検出する正極用検出器4と負極用検出器4が設けられている。これらの検出器4は、例えば、フラットパネルディテクター(FPD)と呼ばれるものが使用される。本実施形態では、正極用検出器4と負極用検出器4は、1枚のFPDを共通して使用しているが、それぞれ専用の検出器4を使用しても良い。図3(a)(b)に示すように、正極用検出器4と負極用検出器4の間に鉛板のような遮蔽板8を設けて、正極側と負極側のX線の相互干渉を抑制することができる。
遮蔽板8は、図7に示すように、X線ビーム7の照射領域の外縁部、及び電池受け20と電池回転部31の移動経路上にも設けられる。このうち、電池受け20と電池回転部31の移動経路上の遮蔽板8は、電池の供給側と排出側にそれぞれ2枚ずつ設けられる。2枚の遮蔽板8は間隔を保って配置され、シリンダなどの昇降機構40により電池受け20と電池回転部31が通過する場合に交互に開閉する。これにより、遮蔽板8が電池の通過の邪魔にならず、しかも開閉時にX線の漏洩が生じない。
[5-5.作用]
上記のような構成を有する本実施形態においては、供給ライン10によって運ばれてきた電池は移載装置11によって各電池受け20に1本ずつ移載される。電池を載置した電池受け20は、金属ベルト16によって金属ベルト16の往路側の直線の始端に移動し、金属ベルト16と平行に設けられた第1の電池回転部31に達する。
電池受け20が第1の電池回転部31に達すると、第1の電池回転部31では、その台座35上に設けられたスライダ36が電池受け20側に移動する。このスライダ36の移動により、スライダ36に支持された駆動側ハウジング38が電池受け20側に移動し、電池受け20に設けられた従動側ハウジング23とによって電池を両側から挟持する。この時、駆動側ハウジング38と従動側ハウジング23にはマグネット25が設けられているので、電池は駆動側ハウジング38と従動側ハウジング23に対して吸着されると共に、従動側ハウジング23の与圧ベアリング24によって適当な圧力で挟持される。同時に、スライダ36に設けられた位置ずれ防止用ストッパ39が電池受け20の位置決め孔29内に挿入され、電池受け20と第1の電池回転部31とが連結され、両者が一体に移動可能となる。
電池受け20と第1の電池回転部31とが位置ずれ防止用ストッパ39により連結された状態で、金属ベルト16とボールねじ33を同期して駆動することにより、電池受け20に支持された電池は第1のデータ収集部1に達し、X線ビーム7内を通過する。この場合、第1のデータ収集部1は、正極用発生器3と負極用発生器3を有することから、電池の頭部の正極と底部の負極にX線ビーム7が照射され、それぞれの部位の透過データが得られる。電池を透過したX線は正極用検出器4と負極用検出器4によって検出され、その検出データがCT画像の再構成部5に出力される。
電池が第1のデータ収集部1のX線ビーム7を通過した後は、一体化された電池受け20と第1の電池回転部31は、第2のデータ収集部1に向かって移動する。この際、第1の電池回転部31に設けられた回転用モータが駆動側ハウジング38を回転させることにより、駆動側ハウジング38と従動側ハウジング23に挟持された電池を電池受け20内で所定角度(第1実施形態の場合には60°)回転させる。
電池が第2のデータ収集部1に接近すると、第1の電池回転部31は、スライダ36を退避位置に移動させることで電池の挟持状態が解消される。電池を開放した第1の電池回転部31はボールねじ33を逆転させることにより、次の電池受け20との結合のために、金属ベルト16の動作速度より十分速い速度で、金属ベルト16とは反対向きに移動し、スタート位置に戻る。その間も金属ベルト16は所定の速度で動作を継続する。
ボールねじ33及び連結部材32によって同期して移動する各電池回転部31が、それぞれスタート位置に戻ると、金属ベルト16と同じ向きに同じ速度で移動を始める。そして、第2のデータ収集部1の近傍に接近していた電池受け20と第2の電池回転部31が対向するので、第2の電池回転部31のスライダ36を電池側に移動させることにより、第2の電池回転部31の駆動側ハウジング38と電池受け20の従動側ハウジング23により電池を挟持する。以下は、第1の電池回転部31による第1のデータ収集部1の場合と同様に、第2のデータ収集部1において、X線ビーム7による透過データが取得され、第3のデータ収集部1に向かって電池が回転しながら搬送される。この間、スタート位置に戻った第1の電池回転部31によって、次の電池を載置した電池受け20に対する電池の挟持と、搬送及び回転が実行される。
以下同様にして、第2のデータ収集部1から第3のデータ収集部1へと電池は回転及び直進搬送され、3つのデータ収集部1を通過することで、180°分の透過データが取得される。3つのデータ収集部1において透過データの収集が終了した電池は、第3の電池回転部31から解放された後、再構成されたCT画像に基づいて良品か不良品かの判定がなされる。判定された検査済の電池は、移載装置11によって電池受け20上から良品ライン13又は不良品ライン14に搬出される。
[5-6.効果]
以上のような構成を有する本実施形態の効果は以下の通りである。
(1)1つの電池受け20内の電池を、3つの電池回転部31により順番に3つのデータ収集部1を通過させることで、1つの電池の180°分の透過データの収集が終了するまでの間に、次の電池のデータの収集を実行できるので、透過データの収集に要する時間を大幅に短縮できる。
(2)正極側発生器3と負極側発生器3により、電池の正極側と負極側に同時にX線ビーム7を照射するので、データ収集が短時間で実施することができる。
(3)電池を直接移動するのではなく、電池受け20内に保持した状態で移動し、X線ビーム7を照射することから、X線ビーム7に対する電池の位置決めが容易且つ正確に行うことができ、3つのデータ収集部1で得られた透過データを一つのCT画像に再構成する場合に、データの接合部分の位置ずれが少なく、きれいなCT画像を得ることができる。
(4)無端状の金属ベルト16を備えた電池受け移動部17と、電池回転部31を備えた電池回転部31を別体としたので、すべての電池受け20に電池回転部31を設ける場合に比較して、電池回転用モータ37等の駆動機構や電池を回転可能に挟持する駆動側ハウジング38を削減することが可能となり、装置全体の構成が単純化する。
(5)無端状の金属ベルト16に多数の電池受け20を設けたため、検査対象の電池にデータ収集部1でX線ビーム7を照射している間に、検査前の電池を電池受け20に移載したり、検査済の電池を電池受け20からラインに移載したりすることが可能であり、検査時間を短縮することができる。
(6)電池回転部31は3組設け、ボールねじ33が挿入されるナットは中央の電池回転部31の1カ所とし、左右の電池回転部31は連結部材32で固定したので、3組の電池回転部31の同期が確実に行われると共に、構造も簡単で済む。
(7)金属ベルト16により移動する電池受け20と電池回転部31は同期動作をする。その場合、金属ベルト16と大歯車のバックラッシュ等のガタが生じるが、電池受け20と電池回転部31とは位置ズレ防止ストッパ39により固定され、ボールねじ33で移動速度や移動量が制御されることから、金属ベルト16のガタによる影響が解消され、高精度の位置決めでデータ収集ができる。
(8)従動側ハウジング23の回転用ベアリングはガタがなく、従動側ハウジング23の永久磁石の磁力より弱く、電池の空回りがないようにベアリングの予圧調整を行い、駆動側ハウジング38の回転はエンコーダで管理することで、電池受け20内で電池がスムーズに回転する。
(9)従動側ハウジング23には永久磁石が組み込まれており、搬送中の電池は振動などで位置ズレが生じない。この場合、電池の自重の2~3倍の磁力とすると好ましい。
(10)各部に遮蔽板8を設けてX線の漏洩を防止しているので、検査作業が安全に実施できる。
(11)金属ベルト16に支持された電池受け20と電池回転部31は直線的な同期動作であるため、位置ズレ防止ストッパ39と電池受け20は相対的には停止状態となり、電池受け20と電池回転部31との位置ズレ防止ストッパ39による両者の連結動作が静止時と同様に確実に実行できる。
[6.他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。具体的には、次のような他の実施形態も包含する。
(1)前記第1実施形態やその機構においては、データ収集部1が3つあるが、2つあるいは4つ以上でも良く、それに応じて回転機構の数も増減する。また、被検査物Wは電池に限らず、CT画像で検査を実施するものであれば、各種のものに適用可能である。
(2)電池を直線移動と回転させる機構は図6の構成に限定されず、本発明のインライン型X線CT装置を実現するものであれば、他の機構を採用することができる。
(3)図6の機構において、正極側発生器3と正極側検出器4を金属ベルト16の往路側に設け、負極側発生器3と負極側検出器4を金属ベルト16の復路側に設け、復路側にも複数の電池回転部31をボールねじ33で移動可能に設けることもできる。
(4)図6の機構において、無端状の金属ベルト16を使用せずに、直線移動する電池回転部31に電池受け20を設けることも可能である。
W…被検査物
F…X線焦点
A…空気層
1…透過データ収集部
2…搬送装置
3…X線発生器
4…X線検出器
5…データ収集・画像再構成部
6…CT画像表示・自動計測・不良品判定部
7…X線ビーム
8…遮蔽板
10…供給ライン
11…移載装置
13…良品ライン
14…不良品ライン
15…フレーム
16…金属ベルト
17…電池受け移動部
18…ハウジング移動部
19…回転大歯車
20…電池受け
21…凹部
22…支持板
23…従動側ハウジング
24…与圧ベアリング
25…マグネット
26…取付金具
27…ガイド
28…レール
29…位置決め孔
30…ガイドレール
31…電池回転部
32…連結部材
33…ボールねじ
34…モータ
35…台座
36…スライダ
37…電池回転用モータ
38…駆動側ハウジング
39…位置ずれ防止用ストッパ
40…昇降機構

Claims (13)

  1. 被検査物を搬送する搬送装置と、
    前記搬送装置の経路上に所定の間隔を保って配置された複数の透過データ収集部と、
    複数の前記透過データ収集部の間で、前記被検査物をその軸を中心として回転させる回転機構と、
    前記透過データ収集部に設けられ、所定の照射角度を有するX線ビームを前記被検査物に対して照射するX線発生器と、
    前記X線発生器に対して、前記搬送装置によって搬送される前記被検査物を挟んで配置され、前記被検査物を透過した透過データを検出するX線検出器と、
    複数の前記透過データ収集部の各X線検出器からの透過データを収集し、収集された複数の透過データに基づいて、前記被検査物のCT画像を再構成するデータ収集・画像再構成部と、
    を備えるインライン型X線CT装置。
  2. 前記各X線ビームの照射角度と、前記各回転機構による前記被検査物の回転角度が等しく、複数の前記透過データ収集部によって前記被検査物の周囲から合わせて180°以上の透過データが収集回転される請求項1に記載のインライン型X線CT装置。
  3. 前記各X線ビームの照射角度と、前記回転機構による前記被検査物の回転角度が異なり、複数の前記回転機構により前記被検査物が合わせて180°未満の角度だけ周囲からの透過データが収集される請求項1に記載のインライン型X線CT装置。
  4. 前記X線ビームの照射角度が、前記被検査物の中心と前記X線ビームの光軸が一致した位置において、前記被検査物と前記X線ビームの境界との間にX線が通過する空気層が存在しない請求項1に記載のインライン型X線CT装置。
  5. 複数の前記データ収集部のそれぞれが、前記被検査物の搬送方向と直交する方向に並んで配置された複数の前記X線発生器と前記X線検出器を有し、前記被検査物の異なる部位の透過データを複数の前記X線発生器と前記X線検出器により取得する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のインライン型X線CT装置。
  6. 前記搬送装置は、前記被検査物をその軸方向が前記搬送装置の搬送方向と直角に保持する複数の電池受けを備え、
    前記電池受けは、前記搬送装置に対して、複数の前記データ収集部における各X線発生器のX線光軸間の距離と等しい間隔で配置され、
    前記回転機構は、前記電池受け内に保持された前記被検査物を前記X線ビームの照射範囲内において前記被検査物の軸を中心として回転させるものである請求項1~請求項4のいずれかに記載のインライン型X線CT装置。
  7. 前記電池受けは、前記被検査物の一端を保持した状態で回転する従動側ハウジングを備え、
    前記回転機構は、前記電池受けと同期して前記搬送装置と平行に移動するハウジング移動部を備え、
    前記ハウジング移動部には、前記被検査物の他端を保持して、前記従動側ハウジングと共に前記被検査物を回転させる駆動側ハウジングと、この駆動側ハウジングを前記被検査物の軸を中心として回転させるモータが設けられている請求項6に記載のインライン型X線CT装置。
  8. 前記搬送装置は無端状コンベアを備え、前記無端状コンベアに複数の前記電池受けが取り付けられ、
    前記ハウジング移動部は、前記無端状コンベアの往路側の直線部分と平行に設けられたガイドレールに移動可能に支持され、前記ガイドレールと平行に配置されたボールねじとその駆動モータによって、前記電池受けと同期して移動する請求項7に記載のインライン型CT装置。
  9. 前記ハウジング移動部は、前記電池受けと係合する位置ずれ防止用ストッパを有する請求項8に記載のインライン型CT装置。
  10. 前記搬送装置は、前記被検査物をその軸方向が前記搬送装置の搬送方向と直角に保持する複数の電池受けを備え、
    前記電池受けは、前記搬送装置に対して、複数の前記データ収集部における各X線発生器のX線光軸間の距離と等しい間隔で配置され、
    前記回転機構は、前記電池受け内に保持された前記被検査物を前記X線ビームの照射範囲内において前記被検査物の軸を中心として回転させるものである請求項5に記載のインライン型X線CT装置。
  11. 前記電池受けは、前記被検査物の一端を保持した状態で回転する従動側ハウジングを備え、
    前記回転機構は、前記電池受けと同期して前記搬送装置と平行に移動するハウジング移動部を備え、
    前記ハウジング移動部には、前記被検査物の他端を保持して、前記従動側ハウジングと共に前記被検査物を回転させる駆動側ハウジングと、この駆動側ハウジングを前記被検査物の軸を中心として回転させるモータが設けられている請求項10に記載のインライン型X線CT装置。
  12. 前記搬送装置は無端状コンベアを備え、前記無端状コンベアに複数の前記電池受けが取り付けられ、
    前記ハウジング移動部は、前記無端状コンベアの往路側の直線部分と平行に設けられたガイドレールに移動可能に支持され、前記ガイドレールと平行に配置されたボールねじとその駆動モータによって、前記電池受けと同期して移動する請求項11に記載のインライン型CT装置。
  13. 前記ハウジング移動部は、前記電池受けと係合する位置ずれ防止用ストッパを有する請求項12に記載のインライン型CT装置。

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