JP2024048839A - 回路装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】充電回路に入力される電源電圧を適切に制御可能な回路装置等を提供すること。【解決手段】回路装置100は充電回路110とA/D変換回路180と制御回路160とリニアレギュレーター回路130とを含む。充電回路110は、電源電圧VRGに基づいてバッテリー10に充電電流ICHGを供給する。A/D変換回路180は、バッテリー10の電圧であるバッテリー電圧VBATをA/D変換してバッテリー電圧データADVBを出力する。制御回路160は、バッテリー電圧データADVBに基づいて、電源電圧VRGとバッテリー電圧VBATとの差が所与の設定電圧となるように電源電圧VRGの電圧値を制御する電圧制御データCTRGを出力する。リニアレギュレーター回路130は、電圧制御データCTRGに基づいて、電源電圧VRGを充電回路110に供給する。【選択図】 図1

Description

本発明は、回路装置及び電子機器等に関する。
特許文献1には、太陽電池とDC/DCコンバーターと充電回路とバッテリーと電位差検出回路と誤差増幅器とデューティー制御回路とを含む太陽電池発電システムが開示されている。固定抵抗である充電回路は、DC/DCコンバーターの出力とバッテリーの間に設けられる。電位差検出回路は、DC/DCコンバーターの出力であるバス電圧とバッテリー電圧の差を検出し、誤差増幅器は、その差と基準電圧の誤差を増幅し、デューティー制御回路は、誤差増幅器の出力に基づいて、DC/DCコンバーターのスイッチングのデューティーを変調する。
特開2003-133571号公報
充電回路の入力電圧とバッテリー電圧の差は、充電回路における発熱、又はバッテリーの充電特性に影響するので、充電回路の入力電圧を適切に制御することが求められる。例えば上記の特許文献1において、DC/DCコンバーターの出力であるバス電圧が、充電回路の入力電圧であり、そのバス電圧を適切に制御することが求められる。
本開示の一態様は、電源電圧に基づいてバッテリーに充電電流を供給する充電回路と、前記バッテリーの電圧であるバッテリー電圧をA/D変換してバッテリー電圧データを出力するA/D変換回路と、前記バッテリー電圧データに基づいて、前記電源電圧と前記バッテリー電圧との差が所与の設定電圧となるように前記電源電圧の電圧値を制御する電圧制御データを出力する制御回路と、前記電圧制御データに基づいて、前記電源電圧を前記充電回路に供給するリニアレギュレーター回路と、を含む回路装置に関係する。
本開示の他の態様は、上記の回路装置と、前記バッテリーと、を含む電子機器に関係する。
回路装置と、その回路装置を含む電子機器の構成例。 第1実施形態における回路装置の信号波形例。 第1実施形態において電圧制御データを決定する第1処理のフローチャート例。 テーブルの例。 第1実施形態において電圧制御データを決定する第2処理のフローチャート例。 充電回路と逆流防止回路の詳細構成例。 充電電流制御データに対する充電電流の特性のシミュレーション結果例。 設定電圧の例。 リニアレギュレーター回路の詳細構成例。 電圧制御データに対する電源電圧の例。 第2実施形態における回路装置の信号波形例。 第2実施形態において電圧制御データを決定する処理のフローチャート例。 第3実施形態における回路装置の信号波形例。 第3実施形態において電圧制御データを決定する処理のフローチャート例。 無接点電力伝送システムの構成例。
以下、本開示の好適な実施形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが必須構成要件であるとは限らない。
1.第1実施形態
図1は、回路装置と、その回路装置を含む電子機器の構成例である。
電子機器200は、回路装置100とバッテリー10を含む。バッテリー10は、二次電池であり、例えばリチウムイオン二次電池、ニッケル水素蓄電池、又はニッケルカドミウム蓄電池等である。電子機器200は、バッテリー10を内蔵する又は取り付け可能な機器であればよく、バッテリー充電機能を備えた様々な電子機器であってよい。一例としては、電子機器200は、スマートフォン、タブレット型端末、無線イヤフォン、無線補聴器、スマートウォッチ、デジタルカメラ、又はモバイルバッテリー等である。電子機器200がスマートフォン等である場合には、電子機器200は処理装置、記憶装置、無線通信装置、表示装置、又は操作入力装置等を含んでもよい。電子機器200は、無接点電力伝送システムにおける受電側の機器であってもよいし、接点式の充電システムにおける受電側の機器であってもよい。
回路装置100は、送電側の機器から送電された電力に基づいてバッテリー10を充電する充電部102を含む。充電部102は、充電回路110とリニアレギュレーター回路130と制御回路160と記憶部170とA/D変換回路180と逆流防止回路190とを含む。回路装置100は、例えば複数の回路素子が半導体基板に集積された集積回路装置である。
リニアレギュレーター回路130は、入力電圧VCCを電源電圧VRGにレギュレートする。リニアレギュレーター回路とは、抵抗又はトランジスター等の電圧降下を利用して電圧をレギュレートする回路のことである。電源電圧VRGの電圧値は、制御回路160からの電圧制御データCTRGにより設定される。入力電圧VCCは、送電側の機器から受電した電力に基づいて生成される、或いは、送電側の機器からの受電電圧そのものであってもよい。例えば、図15で後述する無接点電力伝送システムにおいて、受電回路101が受電した交流電圧を整流し、それにより得られた直流電圧が入力電圧VCCとなる。
充電回路110は、電源電圧VRGに基づいて、バッテリー10を充電するための充電電流ICHGを生成する。充電電流ICHGの電流値は、制御回路160からの充電電流制御データQDAにより設定される。
逆流防止回路190は、制御回路160からの制御信号CTSに基づいてオン状態又はオフ状態に制御される。逆流防止回路190は、オン状態において、充電回路110からの充電電流ICHGをバッテリー10へ通過させる。これにより、バッテリー10が充電電流ICHGにより充電される。逆流防止回路190は、オフ状態、且つ充電回路110が充電電流ICHGを出力していない状態において、バッテリー10から充電回路110への逆流を防止する。
A/D変換回路180は、バッテリー10のバッテリー電圧VBATをA/D変換し、その結果であるバッテリー電圧データADVBを出力する。A/D変換回路180は、例えば所定間隔でバッテリー電圧VBATをA/D変換し、時系列のバッテリー電圧データADVBを出力する。
制御回路160は、電源電圧VRGの電圧値を制御する電圧制御データCTRG、充電電流ICHGの電流値を制御する充電電流制御データQDA、及び逆流防止回路190をオン状態又はオフ状態に制御する制御信号CTSを出力する。制御回路160は、アンド回路、オア回路、インバーター又はラッチ回路等のロジック素子で構成されたロジック回路である。制御回路160は、DSP等のプロセッサーであってもよい。プロセッサーは、制御回路160が行う処理が記述されたプログラムを実行することで、制御回路160の機能を実現してもよい。
制御回路160は、バッテリー電圧データADVBに基づいて、電源電圧VRGがバッテリー電圧VBATに所与の設定電圧を加算した電圧となるように、電圧制御データCTRGを出力する。制御回路160は、所与の設定電圧を一定に保ってもよいし、可変に制御してもよい。例えば、制御回路160は、充電電流制御データQDAに基づいて、充電電流ICHGの電流値に応じて所与の設定電圧を変更してもよいし、或いは、CC充電とCV充電とで所与の設定電圧を変更してもよい。CCはConstant Currentの略であり、CVはConstant Voltageの略である。
制御回路160は、バッテリー電圧VBATに応じて設定された充電電流制御データQDAを出力する。例えば、制御回路160は、バッテリー電圧データADVBに基づいて自ら充電形態と充電電流ICHGの電流値とを判断して、充電電流制御データQDAを出力する。充電形態は、CC充電又はCV充電である。或いは、制御回路160は、不図示のインターフェース回路を介してバッテリー電圧データADVBを外部の処理装置へ送信してもよい。外部の処理装置は、バッテリー電圧データADVBに基づいて充電形態と充電電流ICHGの電流値とを判断して、充電電流制御データQDAをインターフェース回路へ送信してもよい。制御回路160は、受信された充電電流制御データQDAを充電回路110へ出力してもよい。
記憶部170は、所与の設定電圧の設定値を記憶する。制御回路160は、記憶部170から所与の設定電圧の設定値を読み出し、その設定値に基づいて電圧制御データCTRGを出力する。充電電流等に応じて所与の設定電圧が変更される場合には、記憶部170は、複数の所与の設定電圧を記憶してもよい。また、制御回路160がテーブルにより電圧制御データCTRGを求める場合には、記憶部170は、そのテーブルのデータを記憶してもよい。但し、テーブルは回路として制御回路160に組み込まれてもよい。
記憶部170はメモリー又はレジスター等である。メモリーは、例えば不揮発性メモリー又はRAMである。また、メモリーは、不揮発メモリー及びレジスターが複合して構成してもよいし、記憶できるものであればヒューズや回路装置100の外部の回路等であってもよい。記憶部170が不揮発性メモリーであるとき、例えば回路装置100又は電子機器200の製造時において所与の設定電圧の設定値等が記憶部170に書き込まれる。記憶部170がRAM又はレジスターであるとき、例えば回路装置100の外部の処理装置から不図示のインターフェース回路を介して所与の設定電圧の設定値等が記憶部170に書き込まれる。
図2は、第1実施形態における回路装置の信号波形例である。時間ta0において、送電側の機器である充電台に電子機器200が設置され、充電台から電子機器200への送電が開始される。
A/D変換回路180がバッテリー電圧VBATをA/D変換し、バッテリー電圧データADVBを出力する。制御回路160は、記憶部170から読み出した所与の設定電圧ΔVの設定値と、バッテリー電圧データADVBとに基づいて、VRG=VBAT+ΔVとなるように電圧制御データCTRGを決定する。時間ta1において、制御回路160は、電圧制御データCTRGをリニアレギュレーター回路130に出力し、リニアレギュレーター回路130は、電圧制御データCTRGにより設定された電圧値の電源電圧VRGを出力する。
時間ta2において、充電回路110がCC充電を開始する。CC充電において、充電回路110は、充電電流制御データQDAにより設定された電流値ICCの充電電流ICHGでバッテリー10を充電する。
制御回路160又は外部の処理装置は、バッテリー電圧データADVBに基づいて、バッテリー電圧VBATが所定の電圧VCVに達したか否かを判断し、バッテリー電圧VBATが所定電圧に達した場合にはCC充電からCV充電に切り替える。図2では、時間ta3においてCC充電からCV充電に切り替えられる。
制御回路160又は外部の処理装置は、バッテリー電圧データADVBに基づいて、バッテリー電圧VBATが一定の電圧VCVを維持するように充電電流制御データQDAを制御する。これにより充電電流ICHGの電流値が低下していく。制御回路160又は外部の処理装置は、充電電流制御データQDAに基づいて、充電電流ICHGの電流値が所定値以下になったとき充電を停止する。図2では、時間ta4において充電が停止される。
以上の制御により、時間ta1から時間ta4までの期間PA1において、リニアレギュレーター回路130が出力する電源電圧VRGとバッテリー電圧VBATとの差が、所与の設定電圧ΔVに維持される。充電回路110及び逆流防止回路190における発熱は、(VRG-VBAT)×ICHG=ΔV×ICHGで決まるので、電源電圧VRGが一定である場合に比べて本実施形態では発熱が抑えられる。また、デジタル制御により、充電電流ICHGの電流値と所与の設定電圧ΔVが独立に設定されるので、適切な充電制御が可能になる。
図3は、第1実施形態において電圧制御データを決定する第1処理のフローチャート例である。ステップS1において、制御回路160は、記憶部170から設定値を読み出して所与の設定電圧ΔVを設定する。ここでのΔVは、電圧値をA/D変換回路180の出力コードに換算したデジタル値である。
ステップS4において、制御回路160は、デジタル値DVRG=ADVB+ΔV-3034dを演算する。3034dの「d」は、3034が10進数であることを示す。3034dは、3.5VをA/D変換回路180の出力コードに換算した値であり、電源電圧VRGの下限に相当する。
ステップS5において、制御回路160は、デジタル値DVRGをテーブルに入力し、デジタル値DVRGに対応した電圧制御データCTRGを取得する。図4にテーブルの例を示す。このテーブルは記憶部170に記憶されていてもよいし、回路として制御回路160に組み込まれてもよい。図4には、リニアレギュレーター回路130が、0.1Vステップで3.5V~5.0Vを出力できる例を示す。テーブルは、デジタル値DVRGを87dステップで0d~15dの電圧制御データCTRGに対応付けている。87dは、0.1VをA/D変換回路180の出力コードに換算した値である。図10で後述するように、リニアレギュレーター回路130は、CTRG=0d、1d、・・・、14d、15dのとき電源電圧VRG=3.5V、3.6V、・・・、4.9V、5.0Vを出力する。
図5は、第1実施形態において電圧制御データを決定する第2処理のフローチャート例である。既に説明したステップと同様のステップには、同じ符号を付し、そのステップの説明を適宜に省略する。
ステップS6において、制御回路160は、CTRG=DVRG/87dを演算し、除算の余りを切り捨てることで電圧制御データCTRGを取得する。なお、制御回路160は、ステップS4とS6をCTRG=(ADVB+ΔV-3034d)/87dの演算により1ステップで実行してもよい。
図6は、充電回路と逆流防止回路の詳細構成例である。まず逆流防止回路190の詳細構成例を説明する。
逆流防止回路190は、P型トランジスターTS1とN型トランジスターTS2と抵抗RSとを含む。P型トランジスターTS1のソースが充電ノードNBATに接続され、ドレインが充電回路110の出力ノードNCSRに接続される。N型トランジスターTS2のソースがグランドノードに接続され、ドレインがP型トランジスターTS1のゲートに接続される。またN型トランジスターTS2のゲートには制御回路160からの制御信号CTSが入力される。抵抗RSの一端が充電ノードNBATに接続され、他端がP型トランジスターTS1のゲートに接続される。制御回路160がN型トランジスターTS2をオフにすると、P型トランジスターTS1がオフになる。P型トランジスターTS1は、出力ノードNCSRから充電ノードNBATへの方向を順方向とする寄生ダイオードを有するので、P型トランジスターTS1がオフのときには、逆流防止回路190はバッテリー10から充電回路110への逆流を防止する。バッテリー10への充電が行われる際には、制御回路160がN型トランジスターTS2をオンにする。これにより、P型トランジスターTS1がオンになる。
次に充電回路110の詳細構成例を説明する。充電回路110は、図6に示す電流増幅回路112と電流源回路114とを含む。
電流源回路114は、演算増幅器OPBとP型トランジスターTBと抵抗RC1~RC13とN型トランジスターTC1~TC13とを含む。ここでは充電電流制御データQDAが13ビットである例を示すが、充電電流制御データQDAのビット数は2以上であればよい。
P型トランジスターTBのソースはノードNCSIに接続され、ドレインはノードNSに接続される。演算増幅器OPBの反転入力端子に基準電圧VREF2が入力される。演算増幅器OPBの非反転入力端子はノードNSに接続され、出力ノードはP型トランジスターTBのゲートに接続される。抵抗RC1の一端はノードNSに接続され、他端はN型トランジスターTC1のドレインに接続される。N型トランジスターTC1のソースはグランドノードに接続される。同様に、抵抗RC2~RC13の一端はノードNSに接続され、他端はN型トランジスターTC2~TC13のドレインに接続される。N型トランジスターTC2~TC13のソースはグランドノードに接続される。N型トランジスターTC1のゲートには、充電電流制御データQDAのビット信号QDA[0]が入力される。同様に、N型トランジスターTC2~TC13のゲートには、充電電流制御データQDAのビット信号QDA[1]~QDA[12]が入力される。
演算増幅器OPBとP型トランジスターTBは、ノードNSの電圧をVS=VREF2に制御する。抵抗RC1とN型トランジスターTC1を電流源回路114の第1電流源と呼ぶ。充電電流制御データQDAのビット信号QDA[0]が1のときN型トランジスターTC1がオンであり、第1電流源がVREF2/RC1の電流を流す。同様に、抵抗RC2~RC13とN型トランジスターTC2~TC13を電流源回路114の第2~第13電流源と呼ぶ。充電電流制御データQDAのビット信号QDA[1]~QDA[12]が1のときN型トランジスターTC2~TC13がオンであり、第2~第13電流源がVREF2/RC2~VREF2/RC13の電流を流す。iを1以上13以下の整数としたとき、抵抗RCiの抵抗値はRCX/2(i-1)である。ここでRCXは任意の抵抗値である。即ち、第1~第13電流源が流す電流はバイナリーに重み付けされている。P型トランジスターTBに流れる出力電流ISは、充電電流制御データQDAのビット信号QDA[0]~QDA[12]のうち1であるビット信号に対応した電流源が流す電流の合計である。
電流増幅回路112は、演算増幅器OPAと電流制御トランジスターTAと抵抗RCSIとセンス抵抗RRSSとを含む。
電流制御トランジスターTAはP型トランジスターである。電流制御トランジスターTAのソースは、リニアレギュレーター回路130の出力ノードNRGに接続され、ドレインはノードNCSに接続される。抵抗RCSIの一端がノードNCSに接続され、他端がノードNCSIに接続される。センス抵抗RRSSの一端がノードNCSに接続され、他端が充電回路110の出力ノードNCSRに接続される。演算増幅器OPAの非反転入力端子はノードNCSIに接続され、反転入力端子は充電回路110の出力ノードNCSRに接続され、出力ノードは電流制御トランジスターTAのゲートに接続される。
電流増幅回路112は、ゲインRCSI/RRSSで出力電流ISを増幅することで充電電流ICHGを生成する。即ち、電流増幅回路112は、充電電流ICHG=(RCSI/RRSS)×ISを出力ノードNCSRに供給する。この充電電流ICHGは、逆流防止回路190を介して充電ノードNBATに供給され、バッテリー10を充電する。
図7は、充電電流制御データに対する充電電流の特性のシミュレーション結果例である。図7には、QDAを大きくしたときのICHGの上限がティピカルケースよりも低くなるワーストケースにおけるシミュレーション結果を示す。
図7に示すように、設定電圧ΔVが低いほど、充電電流ICHGの上限が低くなる。また、その上限よりも低い充電電流ICHGの範囲において充電電流制御データQDAに対して充電電流ICHGが線形になっている。例えばΔV=0.5Vのとき、充電電流ICHGの上限は240mA程度であり、充電電流ICHGが0mA~200mA程度の範囲において充電電流制御データQDAに対して充電電流ICHGが線形になっている。
充電回路110と逆流防止回路190における発熱を最小限にする観点から、充電電流制御データQDAに対して充電電流ICHGが線形になる範囲で、設定電圧ΔVが出来るだけ低いことが望ましい。例えばICHG≦200mAのとき、設定電圧がΔV≧0.5Vであれば充電電流制御データQDAに対して充電電流ICHGが線形である。この場合、ΔV≧0.5Vに設定されることが望ましい。
ここで、図6において電流制御トランジスターTAのドレイン-ソース間電圧をVDSとし、逆流防止回路190の電圧降下を無視できるとした場合、ΔV=VRG-VBAT=ICHG×RRSS+VDSである。例えばRRSS=1Ω、ICHG=200mAとしたとき、ΔV=0.2V+VDS≧0.5Vである。VDSの最低値をVDSminとすると、VDSmin=0.3Vとなり、ΔV≧0.2V+VDSminと表すことができる。VDSminは、充電電流制御データQDAに対して充電電流ICHGが線形になるために必要な最低のドレイン-ソース間電圧を意味している。即ち、設定電圧をΔV≧ICHG×RRSS+VDSminに設定しておくことで、充電電流制御データQDAに対して充電電流ICHGを線形にできる。また、ΔV≧ICHG×RRSS+VDSminを満たす範囲で出来るだけ設定電圧ΔVを小さくしておくことで、充電回路110と逆流防止回路190における発熱を最小限にできる。
図8は、設定電圧の例である。図8のように設定電圧ΔVを設定することで、図7において充電電流制御データQDAに対して充電電流ICHGが線形であり、且つ設定電圧ΔVを出来るだけ低くする条件を満たすことができる。
第1実施形態においては設定電圧ΔVが一定なので、例えば0mA≦ICHG<200mAの範囲で充電が行われる場合には、充電電流ICHGの電流値にかかわらず一定のΔV=0.5Vに設定される。
或いは、第2実施形態で後述するように、充電電流ICHGの電流値に応じて設定電圧ΔVが変更されてもよい。例えば、充電電流がICHG=20mAに設定されたとき、0mA≦ICHG<30mAなので設定電圧がΔV=0.1Vに設定され、充電電流が40mAに設定されたとき、30mA≦ICHG<60mAなので設定電圧がΔV=0.2Vに設定されてもよい。
図9は、リニアレギュレーター回路の詳細構成例である。リニアレギュレーター回路130は、演算増幅器OPEとトランジスターTEと可変抵抗回路132と抵抗RFとレベルシフター131とを含む。
演算増幅器OPEの非反転入力端子に基準電圧VREFが入力される。演算増幅器OPEの反転入力端子はノードNE5に接続され、出力端子はトランジスターTEのゲートに接続される。トランジスターTEはP型トランジスターである。トランジスターTEのソースは入力電圧VCCの入力ノードNCCに接続され、ドレインは電源電圧VRGの出力ノードNRGに接続される。可変抵抗回路132の一端は、電源電圧VRGの出力ノードNRGに接続され、他端はノードNE5に接続される。抵抗RFの一端はノードNE5に接続され、他端はグランドノードNGNに接続される。
可変抵抗回路132の抵抗値は、制御回路160からの電圧制御データCTRGに基づいて可変に設定される。1以上の整数であるnを用いて具体的に説明すると、可変抵抗回路132は、第1~第n+1抵抗RE1~REn+1、及び第1~第nトランジスターTE1~TEnを含む。図4ではn=4である。以下、n=4とするが、nは1以上の整数であればよい。
第4抵抗RE4の一端は電源電圧VRGの出力ノードNRGに接続され、他端はノードNE4に接続される。第3抵抗RE3の一端はノードNE4に接続され、他端はノードNE3に接続される。第2抵抗RE2の一端はノードNE3に接続され、他端はノードNE2に接続される。第1抵抗RE1の一端はノードNE2に接続され、他端はノードNE1に接続される。第5抵抗RE5の一端はノードNE1に接続され、他端はノードNE5に接続される。
第1~第4トランジスターTE1~TE4はP型トランジスターである。第4トランジスターTE4のソースは電源電圧VRGの出力ノードNRGに接続され、ドレインはノードNE4に接続される。第3トランジスターTE3のソースはノードNE4に接続され、ドレインはノードNE3に接続される。第2トランジスターTE2はノードNE3に接続され、ドレインはノードNE2に接続される。第1トランジスターTE1のソースはノードNE2に接続され、ドレインはノードNE1に接続される。
レベルシフター131は、電圧制御データCTRGのビット信号CTRG[0]を、制御回路160の電源電圧の信号レベルから電源電圧VRGの信号レベルにレベルシフトし、信号CE[0]を第1トランジスターTE1のゲートに出力する。同様に、レベルシフター131は、電圧制御データCTRGのビット信号CTRG[1]~CTRG[3]をレベルシフトし、信号CE[1]~CE[3]を第2~第4トランジスターTE2~TE4のゲートに出力する。
信号CE[0]~CE[3]の論理レベルは、ビット信号CTRG[0]~CTRG[3]の論理レベルと同じであるとする。CTRG[0]=0のとき第1トランジスターTE1がオンであり、第1抵抗RE1の両端をショートする。CTRG[0]=1のとき第1トランジスターTE1がオフであり、第1抵抗RE1の両端をショートしない。同様に、CTRG[1]~CTRG[3]が0のとき、第2~第4トランジスターTE2~TE4がオンであり、第2~第4抵抗RE2~RE4の両端をショートする。CTRG[1]~CTRG[3]が1のとき、第2~第4トランジスターTE2~TE4がオフであり、第2~第4抵抗RE2~RE4の両端をショートしない。
以上より、電源電圧VRGは下式(1)になる。jは1以上n以下の整数であり、ここではn=4である。
Figure 2024048839000002
図9に示すように、第j抵抗REjの抵抗値は2(j-1)×k×Rに設定され、第5抵抗RE5の抵抗値は(VA-VREF)×Rに設定され、抵抗RFの抵抗値はVREF×Rに設定される。kは電源電圧VRGの電圧ステップである。VAは電源電圧VRGの下限である。Rは0より大きい任意の実数である。これらの抵抗値を上式(1)に代入すると、電源電圧VRGは下式(2)になる。即ち、リニアレギュレーター回路130は、電圧VAを下限とする電圧ステップkの電源電圧VRGを出力する。下式(2)は、基準電圧VREF及び任意の実数Rに依存しない式となっている。
Figure 2024048839000003
図10は、電圧制御データに対する電源電圧の例である。ここではk=0.1V、VA=3.5Vとする。この例では、リニアレギュレーター回路130は、CTRG[3:0]=0d、1d、・・・、14d、15dに対して、0.1Vステップで16階調の電源電圧VRG=3.5V、3.6V、・・・、4.9V、5.0Vを出力する。
以上の実施形態において、回路装置100は充電回路110とA/D変換回路180と制御回路160とリニアレギュレーター回路130とを含む。充電回路110は、電源電圧VRGに基づいてバッテリー10に充電電流ICHGを供給する。A/D変換回路180は、バッテリー10の電圧であるバッテリー電圧VBATをA/D変換してバッテリー電圧データADVBを出力する。制御回路160は、バッテリー電圧データADVBに基づいて、電源電圧VRGとバッテリー電圧VBATとの差が所与の設定電圧ΔVとなるように電源電圧VRGの電圧値を制御する電圧制御データCTRGを出力する。リニアレギュレーター回路130は、電圧制御データCTRGに基づいて、電源電圧VRGを充電回路110に供給する。
本実施形態によれば、バッテリー10への充電が行われる期間において、リニアレギュレーター回路130が出力する電源電圧VRGとバッテリー電圧VBATとの差が、所与の設定電圧ΔVに維持される。リニアレギュレーター回路130の出力とバッテリー10との間に設けられた回路における発熱は、(所与の設定電圧ΔV)×(充電電流ICHG)で決まるので、電源電圧VRGが一定である場合に比べて本実施形態では発熱が抑えられる。
また本実施形態では、制御回路160は、充電電流ICHGを制御する充電電流制御データQDAを出力する。充電回路110は、充電電流制御データQDAに基づいて制御される充電電流ICHGをバッテリー10に供給する。
本実施形態によれば、デジタル制御により、充電電流ICHGの電流値と所与の設定電圧ΔVが独立に設定可能である。これにより充電状況に応じて適切な充電電流ICHGの電流値と所与の設定電圧ΔVを設定可能になる。例えば、第2実施形態で後述するように、充電電流ICHGの電流値に応じて所与の設定電圧ΔVを適切に制御可能になる。或いは、第3実施形態で後述するように、CC充電かCV充電かに応じて充電電流ICHGの電流値と所与の設定電圧ΔVを適切に制御可能になる。
また本実施形態では、充電回路110は、電流制御トランジスターTAとセンス抵抗RRSSとアンプ回路とを含む。電流制御トランジスターTA及びセンス抵抗RRSSは、電源電圧VRGの入力ノードNRGと充電電流ICHGの出力ノードNCSRとの間に直列に設けられる。アンプ回路は、センス抵抗RRSSの電位差に基づいて電流制御トランジスターTAを制御する。なお、図6の構成例において、演算増幅器OPA及び抵抗RCSIがアンプ回路に対応する。
本実施形態によれば、電流制御トランジスターTAとセンス抵抗RRSSに充電電流ICHGが流れるので、電流制御トランジスターTAとセンス抵抗RRSSが発熱する。このときの発熱量は、電源電圧VRGとバッテリー電圧VBATの差と、充電電流ICHGによって決まる。本実施形態によれば、電源電圧VRGとバッテリー電圧VBATの差が所与の設定電圧ΔVに維持されるので、電源電圧VRGが一定である場合に比べて発熱が低減する。
また本実施形態では、充電電流をICHGとし、センス抵抗の抵抗値をRRSSとし、充電電流を流すための電流制御トランジスターTAの最低ドレイン-ソース電圧をVDSminとし、所与の設定電圧をΔVとしたとき、ΔV≧ICHG×RRSS+VDSminである。なお、最低ドレイン-ソース電圧であるVDSminの意味は、図7で説明した通りである。
本実施形態によれば、所与の設定電圧がΔV≧ICHG×RRSS+VDSminに設定されていることで、充電電流制御データQDAに対する充電電流ICHGを線形に保ちつつ、電源電圧VRGとバッテリー電圧VBATの差を所与の設定電圧ΔVに維持できる。また、ΔV≧ICHG×RRSS+VDSminを満たす範囲で、所与の設定電圧ΔVを出来るだけ小さい電圧に設定しておくことで、充電電流制御データQDAに対する充電電流ICHGを線形に保ちつつ発熱を最小限に抑えることが可能になる。
また本実施形態では、リニアレギュレーター回路130は、演算増幅器OPEとトランジスターTEと可変抵抗回路132と抵抗RFとを含む。演算増幅器OPEの非反転入力端子には基準電圧VREFが入力される。トランジスターTEは、入力電圧VCCの入力ノードNCCと電源電圧VRGの出力ノードNRGとの間に設けられる。トランジスターTEのゲートには、演算増幅器OPEの出力電圧が入力される。可変抵抗回路132は、電源電圧VRGの出力ノードNRGと、演算増幅器OPEの反転入力端子との間に設けられる。可変抵抗回路132の抵抗値は、電圧制御データCTRGに基づいて可変に設定される。抵抗RFは、演算増幅器OPEの反転入力端子とグランドノードNGNとの間に設けられる。
本実施形態によれば、可変抵抗回路132と抵抗RFの抵抗比で決まるゲインで入力電圧VCCが電源電圧VRGにレギュレートされる。可変抵抗回路132の抵抗値が電圧制御データCTRGに基づいて可変に設定されることで、ゲインが可変に設定され、電源電圧VRGが可変に設定される。
また本実施形態では、可変抵抗回路132は、第1~第n抵抗RE1~REnと第1~第nトランジスターTE1~TEnと第n+1抵抗REn+1とを含む。nは1以上の整数である。第jトランジスターTEjは、第j抵抗REjに並列に設けられ、電圧制御データCTRGによりオン又はオフに制御される。jは1以上n以下の整数である。電圧制御データCTRGのLSBに相当する電源電圧VRGのステップをkとし、電源電圧VRGの下限をVAとし、Rを0より大きい任意の実数とする。このとき、第j抵抗REjの抵抗値は、k×2(j-1)×Rである。第n+1抵抗REn+1の抵抗値は、(VA-VREF)×Rである。抵抗RFの抵抗値は、VREF×Rである。
本実施形態によれば、上式(2)で説明したように、電源電圧VRGは、基準電圧VREF及び任意の実数Rに依存しない式によって表される。即ち、任意の基準電圧VREFと実数Rを用いて、下限電圧VAでステップkの電源電圧VRGを生成するリニアレギュレーター回路130を実現可能である。
2.第2実施形態
第2実施形態における回路装置100と電子機器200の構成例及び基本的な動作は、第1実施形態と同様である。以下、第1実施形態と異なる部分について主に説明する。
図11は、第2実施形態における回路装置の信号波形例である。時間tb0において、充電回路110が第1CC充電を開始する。第1CC充電において、充電回路110は、充電電流制御データQDAにより設定された第1電流値ICCaの充電電流ICHGでバッテリー10を充電する。制御回路160は、第1CC充電において設定電圧をΔV=ΔVaに設定し、VRG=VBAT+ΔVaとなるように電圧制御データCTRGを決定する。
制御回路160又は外部の処理装置は、バッテリー電圧データADVBに基づいて、バッテリー電圧VBATが、第2CC充電への切り替えを示す所定電圧に達したか否かを判定し、バッテリー電圧VBATが所定電圧に達したとき第2CC充電に切り替える。図11では、時間tb1において第1CC充電から第2CC充電に切り替えられる。
充電回路110は、第2CC充電において、充電電流制御データQDAにより設定された第2電流値ICCbの充電電流ICHGでバッテリー10を充電する。ICCb<ICCaであり、図11の例では、ICCb=ICCa/4である。制御回路160は、第2CC充電において設定電圧をΔV=ΔVbに設定し、VRG=VBAT+ΔVbとなるように電圧制御データCTRGを決定する。ΔVb<ΔVaである。設定電圧ΔVa、ΔVbは、例えば図7と図8で説明した手法によって予め決定されている。時間tb2においてバッテリー電圧VBATが電圧VCVに達すると第2CC充電からCV充電に切り替わる。
ここでは設定電圧ΔVが2段階に切り替えられる例を示しているが、設定電圧ΔVが3段階以上に切り替え可能であってもよい。例えば、充電回路110は、第3CC充電において、第2電流値ICCbより小さい第3電流値の充電電流ICHGでバッテリー10を充電してもよい。制御回路160は、第3CC充電において設定電圧をΔVbより低い電圧に設定してもよい。
制御回路160又は外部の処理装置は、バッテリー電圧データADVBに基づいて、バッテリー電圧VBATが、CV充電への切り替えを示す電圧VCVに達したか否かを判断し、バッテリー電圧VBATが電圧CVCに達した場合には第2CC充電からCV充電に切り替える。図11では、時間tb2において第2CC充電からCV充電に切り替えられる。
以上の制御により、第1電流値ICCaの充電電流ICHGでバッテリー10が充電される期間PB1において、電源電圧VRGとバッテリー電圧VBATとの差が、設定電圧ΔVaに維持される。また、第1電流値ICCaより小さい第2電流値ICCbの充電電流ICHGでバッテリー10が充電される期間PB2において、電源電圧VRGとバッテリー電圧VBATとの差が、ΔVaより小さい設定電圧ΔVbに維持される。充電電流ICHGの電流値が小さいほど、電源電圧VRGとバッテリー電圧VBATとの差が小さくなるように制御されるので、図7で説明したように、充電電流制御データQDAに対して充電電流ICHGが線形になる範囲で出来るだけ設定電圧ΔVを小さくできる。これにより、第1実施形態に比べて更に発熱を抑えられる。
図12は、第2実施形態において電圧制御データを決定する処理のフローチャート例である。既に説明したステップと同様のステップには、同じ符号を付し、そのステップの説明を適宜に省略する。
ステップS11において、制御回路160は、充電電流制御データQDAに基づいて充電電流が閾値Ith以上であるか否かを判定する。制御回路160は、充電電流が閾値Ith以上である場合に設定電圧をΔV=ΔVaに設定し、充電電流が閾値Ithより小さい場合に設定電圧をΔV=ΔVbに設定する。図11の例では、ICCa<Ith<ICCbである。以降のステップS4とS5は図3と同様である。但し、ステップS5に代えて図5のステップS6が実行されてもよい。
以上の実施形態において、制御回路160は、充電電流制御データQDAに応じた電圧制御データCTRGを出力する。
本実施形態によれば、バッテリー電圧VBATの電圧値だけでなく充電電流ICHGの電流値に応じて電源電圧VRGを制御できるようになる。例えば、充電電流ICHGの電流値に応じて電源電圧VRGを増減できるようになる。これにより、充電電流ICHGの電流値に応じた適切な電源電圧VRGをリニアレギュレーター回路130から充電電流ICHGへ供給可能になる。
具体的には、制御回路160は、電源電圧VRGとバッテリー電圧VBATとの差が、充電電流制御データQDAに応じた所与の設定電圧ΔVとなるように、電圧制御データCTRGを出力する。
本実施形態によれば、制御回路160が、充電電流制御データQDAに応じて設定電圧ΔVを変更できる。これにより、電源電圧VRGとバッテリー電圧VBATの差を、充電電流ICHGの電流値に応じた適切な電位差にできる。
より具体的には、制御回路160は、充電回路110が第1電流値ICC1の充電電流ICHGでバッテリー10を充電するとき、所与の設定電圧ΔVとして第1設定電圧を用いて電圧制御データCTRGを出力する。制御回路160は、充電回路110が第1電流値ICC1より小さい第2電流値ICC2の充電電流ICHGでバッテリー10を充電するとき、所与の設定電圧ΔVとして第1設定電圧より低い第2設定電圧を用いて電圧制御データCTRGを出力する。図11の例において、ΔVaが第1設定電圧であり、ΔVbが第2設定電圧である。
本実施形態によれば、充電電流ICHGの電流値が小さいほど設定電圧ΔVを低くすることで、充電電流制御データQDAに対する充電電流ICHGを線形に保ちつつ、出来るだけ設定電圧ΔVを小さくできる。これにより、設定電圧ΔVが一定の場合に比べて更に発熱を低減できる。
3.第3実施形態
第3実施形態における回路装置100と電子機器200の構成例及び基本的な動作は、第1実施形態と同様である。以下、第1実施形態と異なる部分について主に説明する。
図13は、第3実施形態における回路装置の信号波形例である。制御回路160は、CC充電において設定電圧をΔV=ΔVcに設定し、VRG=VBAT+ΔVcとなるように電圧制御データCTRGを決定する。制御回路160は、CV充電において設定電圧をΔV=ΔVdに設定し、VRG=VBAT+ΔVdとなるように電圧制御データCTRGを決定する。ΔVd<ΔVcである。
以上の制御により、CC充電でバッテリー10が充電される期間PC1において、電源電圧VRGとバッテリー電圧VBATとの差が、設定電圧ΔVcに維持される。また、CV充電でバッテリー10が充電される期間PC2において、電源電圧VRGとバッテリー電圧VBATとの差が、ΔVcより小さい設定電圧ΔVdに維持される。CV充電における充電電流はCC充電における充電電流より小さい。即ち、充電電流ICHGの電流値が小さいほど、電源電圧VRGとバッテリー電圧VBATとの差が小さくなるように制御されるので、図7で説明したように、充電電流制御データQDAに対して充電電流ICHGが線形になる範囲で出来るだけ設定電圧ΔVを小さくできる。これにより、第1実施形態に比べて更に発熱を抑えられる。
図14は、第3実施形態において電圧制御データを決定する処理のフローチャート例である。既に説明したステップと同様のステップには、同じ符号を付し、そのステップの説明を適宜に省略する。
ステップS21において、制御回路160は、充電形態がCC充電であるかCV充電であるかを判定する。制御回路160は、充電形態がCC充電である場合に設定電圧をΔV=ΔVcに設定し、充電形態がCV充電である場合に設定電圧をΔV=ΔVdに設定する。以降のステップS4とS5は図3と同様である。但し、ステップS5に代えて図5のステップS6が実行されてもよい。
以上の実施形態において、制御回路160は、充電回路110がCC充電を行うときには、所与の設定電圧ΔVとして第1設定電圧を用いて電圧制御データCTRGを出力する。制御回路160は、充電回路110がCV充電を行うときには、所与の設定電圧ΔVとして第1設定電圧より低い第2設定電圧を用いて電圧制御データCTRGを出力する。図13の例において、ΔVcが第1設定電圧であり、ΔVdが第2設定電圧である。
本実施形態によれば、CC充電よりも充電電流が小さいCV充電において、設定電圧ΔVを小さくできる。充電電流ICHGの電流値が小さいほど設定電圧ΔVを低くすることで、充電電流制御データQDAに対する充電電流ICHGを線形に保ちつつ、出来るだけ設定電圧ΔVを小さくできる。これにより、設定電圧ΔVが一定の場合に比べて更に発熱を低減できる。
4.無接点電力伝送システム
本実施形態の電子機器200を含む充電システムの一例として、無接点電力伝送を利用した充電システムの例を示す。
図15は、無接点電力伝送システムの構成例である。無接点電力伝送システム500は、送電側の電子機器400と受電側の電子機器200とを含む。送電側の電子機器400は、例えば充電台である。充電台に受電側の電子機器200が設置されることで、送電側の電子機器400が受電側の電子機器200への送電を行う。
送電側の電子機器400は、送電回路410とコイルL1とを含む。受電側の電子機器200は回路装置100とコイルL2とを含む。送電回路410は交流信号によりコイルL1を駆動することで、コイルL1から受電側のコイルL2へ送電する。回路装置100は受電回路101と充電部102とを含む。図1では、回路装置100は充電部102で構成されていたが、図15では、回路装置100はこれに加えて受電回路101を備えている。なお、回路装置100は受電回路101を含んでいなくてもよい。受電回路101は、コイルL2が受電した交流信号を整流することで直流の入力電圧VCCを生成する。充電部102は、入力電圧VCCに基づいてバッテリー10を充電する。充電部102は、図1のリニアレギュレーター回路130、充電回路110、逆流防止回路190、制御回路160、A/D変換回路180及び記憶部170に対応する。
以上に説明した本実施形態の回路装置は、充電回路とA/D変換回路と制御回路とリニアレギュレーター回路とを含む。充電回路は、電源電圧に基づいてバッテリーに充電電流を供給する。A/D変換回路は、バッテリーの電圧であるバッテリー電圧をA/D変換してバッテリー電圧データを出力する。制御回路は、バッテリー電圧データに基づいて、電源電圧とバッテリー電圧との差が所与の設定電圧となるように電源電圧の電圧値を制御する電圧制御データを出力する。リニアレギュレーター回路は、電圧制御データに基づいて、電源電圧を充電回路に供給する。
本実施形態によれば、バッテリーへの充電が行われる期間において、リニアレギュレーター回路が出力する電源電圧とバッテリー電圧との差が、所与の設定電圧に維持される。リニアレギュレーター回路の出力とバッテリーとの間に設けられた回路における発熱は、(所与の設定電圧)×(充電電流)で決まるので、電源電圧が一定である場合に比べて本実施形態では発熱が抑えられる。
また本実施形態では、制御回路は、充電電流を制御する充電電流制御データを出力してもよい。充電回路は、充電電流制御データに基づいて制御される充電電流をバッテリーに供給してもよい。
本実施形態によれば、デジタル制御により、充電電流の電流値と所与の設定電圧が独立に設定可能である。これにより充電状況に応じて適切な充電電流の電流値と所与の設定電圧を設定可能になる。
また本実施形態では、制御回路は、充電電流制御データに応じた電圧制御データを出力してもよい。
本実施形態によれば、バッテリー電圧の電圧値だけでなく充電電流の電流値に応じて電源電圧を制御できるようになる。例えば、充電電流の電流値に応じて電源電圧を増減できるようになる。これにより、充電電流の電流値に応じた適切な電源電圧をリニアレギュレーター回路から充電電流へ供給可能になる。
また本実施形態では、制御回路は、電源電圧とバッテリー電圧との差が、充電電流制御データに応じた所与の設定電圧となるように、電圧制御データを出力してもよい。
本実施形態によれば、制御回路が、充電電流制御データに応じて設定電圧を変更できる。これにより、電源電圧とバッテリー電圧の差を、充電電流の電流値に応じた適切な電位差にできる。
また本実施形態では、制御回路は、充電回路が第1電流値の充電電流でバッテリーを充電するとき、所与の設定電圧として第1設定電圧を用いて電圧制御データを出力してもよい。制御回路は、充電回路が第1電流値より小さい第2電流値の充電電流でバッテリーを充電するとき、所与の設定電圧として第1設定電圧より低い第2設定電圧を用いて電圧制御データを出力してもよい。
本実施形態によれば、充電電流の電流値が小さいほど設定電圧を低くすることで、充電電流制御データに対する充電電流を線形に保ちつつ、出来るだけ設定電圧を小さくできる。これにより、設定電圧が一定の場合に比べて更に発熱を低減できる。
また本実施形態では、制御回路は、充電回路がCC充電を行うときには、所与の設定電圧として第1設定電圧を用いて電圧制御データを出力してもよい。制御回路は、充電回路がCV充電を行うときには、所与の設定電圧として第1設定電圧より低い第2設定電圧を用いて電圧制御データを出力してもよい。
本実施形態によれば、CC充電よりも充電電流が小さいCV充電において、設定電圧を小さくできる。充電電流の電流値が小さいほど設定電圧を低くすることで、充電電流制御データに対する充電電流を線形に保ちつつ、出来るだけ設定電圧を小さくできる。これにより、設定電圧が一定の場合に比べて更に発熱を低減できる。
また本実施形態では、充電回路は、電源電圧の入力ノードと充電電流の出力ノードとの間に直列に設けられた電流制御トランジスター及びセンス抵抗と、センス抵抗の電位差に基づいて電流制御トランジスターを制御するアンプ回路と、を含んでもよい。
本実施形態によれば、電流制御トランジスターとセンス抵抗に充電電流が流れるので、電流制御トランジスターとセンス抵抗が発熱する。このときの発熱量は、電源電圧とバッテリー電圧の差と、充電電流によって決まる。本実施形態によれば、電源電圧とバッテリー電圧の差が所与の設定電圧に維持されるので、電源電圧が一定である場合に比べて発熱が低減する。
また本実施形態では、充電電流をICHGとし、センス抵抗の抵抗値をRRSSとし、充電電流を流すための電流制御トランジスターの最低ドレイン-ソース電圧をVDSminとし、所与の設定電圧をΔVとしたとき、ΔV≧ICHG×RRSS+VDSminであってもよい。
本実施形態によれば、所与の設定電圧がΔV≧ICHG×RRSS+VDSminに設定されていることで、充電電流制御データに対する充電電流を線形に保ちつつ、電源電圧とバッテリー電圧の差を所与の設定電圧に維持できる。また、ΔV≧ICHG×RRSS+VDSminを満たす範囲で、所与の設定電圧を出来るだけ小さい電圧に設定しておくことで、充電電流制御データに対する充電電流を線形に保ちつつ発熱を最小限に抑えることが可能になる。
また本実施形態では、制御回路は、所与の設定電圧の設定値と、バッテリー電圧データとに基づく演算処理により電圧制御データを求めてもよい。
本実施形態によれば、電圧制御データが、所与の設定電圧の設定値とバッテリー電圧データからデジタル処理によって演算される。これにより、バッテリー電圧データに基づいて、電源電圧とバッテリー電圧との差が所与の設定電圧となるように電源電圧の電圧値がデジタル制御される。
また本実施形態では、リニアレギュレーター回路は、演算増幅器とトランジスターと可変抵抗回路と抵抗とを含んでもよい。演算増幅器の非反転入力端子に基準電圧が入力されてもよい。トランジスターは、入力電圧の入力ノードと電源電圧の出力ノードとの間に設けられてもよい。トランジスターのゲートに演算増幅器の出力電圧が入力されてもよい。可変抵抗回路は、電源電圧の出力ノードと、演算増幅器の反転入力端子との間に設けられてもよい。可変抵抗回路の抵抗値は、電圧制御データに基づいて可変に設定されてもよい。抵抗は、演算増幅器の反転入力端子とグランドノードとの間に設けられてもよい。
本実施形態によれば、可変抵抗回路と抵抗の抵抗比で決まるゲインで入力電圧が電源電圧にレギュレートされる。可変抵抗回路の抵抗値が電圧制御データに基づいて可変に設定されることで、ゲインが可変に設定され、電源電圧が可変に設定される。
また本実施形態では、可変抵抗回路は、第1~第n抵抗と第1~第nトランジスターと第n+1抵抗とを含んでもよい。nは1以上の整数である。第jトランジスターは、第1~第n抵抗の第j抵抗に並列に設けられ、電圧制御データによりオン又はオフに制御されてもよい。jは1以上n以下の整数である。電圧制御データのLSBに相当する電源電圧のステップをkとし、電源電圧の下限をVAとし、Rを0より大きい任意の実数とする。このとき、第j抵抗の抵抗値は、k×2(j-1)×Rであってもよい。第n+1抵抗の抵抗値は、(VA-VREF)×Rであってもよい。抵抗の抵抗値は、VREF×Rであってもよい。
本実施形態によれば、電源電圧は、基準電圧VREF及び任意の実数Rに依存しない式によって表される。即ち、任意の基準電圧VREFと実数Rを用いて、下限電圧VAでステップkの電源電圧を生成するリニアレギュレーター回路を実現可能である。
また本実施形態では、回路装置は、無接点電力伝送により送信された電力を受電する受電回路を含んでもよい。リニアレギュレーター回路には、受電回路に受電された電圧が入力電圧として入力されてもよい。
本実施形態によれば、無接点電力伝送システムにおける受電側の機器内において、リニアレギュレーター回路が出力する電源電圧の制御が完結している。これにより、リニアレギュレーター回路が出力する電源電圧の制御に関して送電側の制御が不要であり、無接点電力伝送システムの構成を複雑にすることなく、リニアレギュレーター回路の出力からバッテリーまでの充電経路における発熱を低減可能である。
また本実施形態の電子機器は、上記のいずれかの回路装置と、バッテリーと、を含む。
また本実施形態では、制御回路160は、所与の設定電圧ΔVの設定値と、バッテリー電圧データADVBとに基づく演算処理により電圧制御データCTRGを求める。
本実施形態によれば、所与の設定電圧ΔVの設定値と、バッテリー電圧データADVBとに基づいて、デジタル演算処理によって、電圧制御データCTRGが求められる。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本開示の新規事項及び効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本開示の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また本実施形態及び変形例の全ての組み合わせも、本開示の範囲に含まれる。またリニアレギュレーター回路、充電回路、制御回路、A/D変換回路、回路装置、バッテリー、電子機器、及び無接点電力伝送システム等の構成及び動作等も、本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
10…バッテリー、100…回路装置、101…受電回路、102…充電部、110…充電回路、112…電流増幅回路、114…電流源回路、130…リニアレギュレーター回路、131…レベルシフター、132…可変抵抗回路、160…制御回路、170…記憶部、180…A/D変換回路、190…逆流防止回路、200…電子機器、400…電子機器、410…送電回路、500…無接点電力伝送システム、ADVB…バッテリー電圧データ、CTRG…電圧制御データ、ICHG…充電電流、QDA…充電電流制御データ、RRSS…センス抵抗、TA…電流制御トランジスター、VBAT…バッテリー電圧、VCC…入力電圧、VRG…電源電圧、ΔV,ΔVa,ΔVb,ΔVc,ΔVd…設定電圧

Claims (13)

  1. 電源電圧に基づいてバッテリーに充電電流を供給する充電回路と、
    前記バッテリーの電圧であるバッテリー電圧をA/D変換してバッテリー電圧データを出力するA/D変換回路と、
    前記バッテリー電圧データに基づいて、前記電源電圧と前記バッテリー電圧との差が所与の設定電圧となるように前記電源電圧の電圧値を制御する電圧制御データを出力する制御回路と、
    前記電圧制御データに基づいて、前記電源電圧を前記充電回路に供給するリニアレギュレーター回路と、
    を含むことを特徴とする回路装置。
  2. 請求項1に記載された回路装置において、
    前記制御回路は、
    前記充電電流を制御する充電電流制御データを出力し、
    前記充電回路は、
    前記充電電流制御データに基づいて制御される前記充電電流を前記バッテリーに供給することを特徴とする回路装置。
  3. 請求項2に記載された回路装置において、
    前記制御回路は、
    前記充電電流制御データに応じた前記電圧制御データを出力することを特徴とする回路装置。
  4. 請求項2に記載された回路装置において、
    前記制御回路は、
    前記電源電圧と前記バッテリー電圧との差が、前記充電電流制御データに応じた前記所与の設定電圧となるように、前記電圧制御データを出力することを特徴とする回路装置。
  5. 請求項4に記載された回路装置において、
    前記制御回路は、
    前記充電回路が第1電流値の前記充電電流で前記バッテリーを充電するとき、前記所与の設定電圧として第1設定電圧を用いて前記電圧制御データを出力し、
    前記充電回路が前記第1電流値より小さい第2電流値の前記充電電流で前記バッテリーを充電するとき、前記所与の設定電圧として前記第1設定電圧より低い第2設定電圧を用いて前記電圧制御データを出力することを特徴とする回路装置。
  6. 請求項1に記載された回路装置において、
    前記制御回路は、
    前記充電回路がCC(Constant Current)充電を行うときには、前記所与の設定電圧として第1設定電圧を用いて前記電圧制御データを出力し、
    前記充電回路がCV(Constant Voltage)充電を行うときには、前記所与の設定電圧として前記第1設定電圧より低い第2設定電圧を用いて前記電圧制御データを出力することを特徴とする回路装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載された回路装置において、
    前記充電回路は、
    前記電源電圧の入力ノードと前記充電電流の出力ノードとの間に直列に設けられた電流制御トランジスター及びセンス抵抗と、
    前記センス抵抗の電位差に基づいて前記電流制御トランジスターを制御するアンプ回路と、
    を含むことを特徴とする回路装置。
  8. 請求項7に記載された回路装置において、
    前記充電電流をICHGとし、前記センス抵抗の抵抗値をRRSSとし、前記充電電流を流すための前記電流制御トランジスターの最低ドレイン-ソース電圧をVDSminとし、前記所与の設定電圧をΔVとしたとき、
    ΔV≧ICHG×RRSS+VDSminであることを特徴とする回路装置。
  9. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載された回路装置において、
    前記制御回路は、
    前記所与の設定電圧の設定値と、前記バッテリー電圧データとに基づく演算処理により前記電圧制御データを求めることを特徴とする回路装置。
  10. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載された回路装置において、
    前記リニアレギュレーター回路は、
    非反転入力端子に基準電圧が入力される演算増幅器と、
    入力電圧の入力ノードと前記電源電圧の出力ノードとの間に設けられ、ゲートに前記演算増幅器の出力電圧が入力されるトランジスターと、
    前記電源電圧の前記出力ノードと、前記演算増幅器の反転入力端子との間に設けられ、前記電圧制御データに基づいて抵抗値が可変に設定される可変抵抗回路と、
    前記演算増幅器の前記反転入力端子とグランドノードとの間に設けられる抵抗と、
    を含むことを特徴とする回路装置。
  11. 請求項10に記載された回路装置において、
    前記可変抵抗回路は、
    第1~第n抵抗(nは1以上の整数)と、
    第jトランジスター(jは1以上n以下の整数)が前記第1~第n抵抗の第j抵抗に並列に設けられ、前記電圧制御データによりオン又はオフに制御される第1~第nトランジスターと、
    第n+1抵抗と、
    を含み、
    前記電圧制御データのLSBに相当する前記電源電圧のステップをkとし、前記電源電圧の下限をVAとし、Rを0より大きい任意の実数としたとき、
    前記第j抵抗の抵抗値は、k×2(j-1)×Rであり、
    前記第n+1抵抗の抵抗値は、(VA-VREF)×Rであり、
    前記抵抗の抵抗値は、VREF×Rであることを特徴とする回路装置。
  12. 請求項10に記載された回路装置において、
    無接点電力伝送により送信された電力を受電する受電回路を含み、
    前記リニアレギュレーター回路には、前記受電回路に受電された電圧が前記入力電圧として入力されることを特徴とする回路装置。
  13. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載された回路装置と、
    前記バッテリーと、
    を含むことを特徴とする電子機器。
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