JP2024048428A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数を増やすことなく、基板の位置決めを可能とする撮像装置を提供する。【解決手段】一実施の形態の撮像装置10は、被写体光を受光する撮像素子110と、被写体光を撮像素子110へ導くレンズ111と、撮像素子110が実装された基板112と、を有するカメラモジュール11と、カメラモジュール11を内部に収容するハウジング12と、カメラモジュール11をハウジング内の第1位置に保持する複数のボス124と、カメラモジュール11をハウジング12内の第1位置とは異なる第2位置に保持する複数のボスと、を備える。カメラモジュール11は、ボス124とカメラモジュール11を第2位置に保持する複数のボスとの何れか一方に保持される。【選択図】図4A
Description
本発明は、撮像装置に関する。
介護施設、病院、工場、店舗等の様々な場所には、防犯や防災等の観点から監視カメラが設置されている。また、車両に取り付けられる車載カメラが知られている。撮像装置である車載カメラを製造する際には、製造過程においてレンズや撮像素子等の撮像ユニットが筐体(ケース)内の最適な位置に配置されるように調整する必要がある。
特許文献1には、撮像素子を実装する基板がスペーサを介してケースに設けられたボスに取り付けられることによって製造される車載カメラが開示されている。
特許文献1では、撮像素子により撮像された調整用チャート画像の解像度が最も高いときの基板とボスとの間の距離に対応する厚さを有するスペーサが、基板とボスとの間に挿入されている。しかしながら、基板の位置(高さ)を調整するためにスペーサを用いるため、部品点数が増すという問題がある。
本発明の態様による撮像装置は、被写体光を受光する撮像素子と、前記被写体光を前記撮像素子へ導く光学部材と、前記撮像素子が実装された基板と、を有するカメラモジュールと、前記カメラモジュールを内部に収容するハウジングと、前記カメラモジュールを前記ハウジング内の第1位置に保持する複数の第1保持部と、前記カメラモジュールを前記ハウジング内の前記第1位置とは異なる第2位置に保持する複数の第2保持部と、を備える。前記カメラモジュールは、前記第1保持部と前記第2保持部との何れか一方に保持される。
本発明によれば、部品点数を増やすことなく、基板の位置決めが可能となる。
以下、本発明の実施の形態の撮像装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。
撮像装置の用途は特に限定されないが、病院,介護施設,工場,店舗等に、監視カメラや見守りカメラとして設置するのに適している。本実施の形態の撮像装置は、カメラモジュールが第1取付状態と第2取付状態との何れか一方の取付状態にて撮像装置内部に取り付けられて製造される。第1取付状態では、撮影可能状態と撮影不能状態とが切替可能にカメラモジュールが取り付けられる。第2取付状態では、撮影可能状態のみとなるようにカメラモジュールが取り付けられる。第1取付状態の場合、撮像装置は、結像光学系に光が入射不能な閉状態と、結像光学系に光が入射可能な開状態と、に切替可能である。さらに、撮像装置が撮影不能状態(閉状態)に切り替えられると、撮影される人は、撮像装置が撮影不能状態に切り替えられたことを認識可能である。第2取付状態の場合、撮像装置は、常に、結像光学系に光が入射可能となる。
また、撮像装置は、周囲の外部環境の明るさに応じて、通常撮影モードによる撮影と暗視モードによる撮影とを切替可能である。通常撮影モードでは外部環境が明るいときに結像光学系に入射した光により撮影が行われる。暗視モードでは外部環境が暗いときに照明光が出射され、照明光に照射された被写体の撮影が行われる。
以下、第1取付状態の撮像装置と第2取付状態の撮像装置とに分けて説明を行う。
<第1取付状態>
図1A及び図1Bは、第1取付状態の撮像装置10の外観図である。図1Aには開状態の撮像装置10が示され、図1Bには閉状態の撮像装置10が示される。また、図2は、図1Aに示される開状態の撮像装置10の分解斜視図である。
図1A及び図1Bは、第1取付状態の撮像装置10の外観図である。図1Aには開状態の撮像装置10が示され、図1Bには閉状態の撮像装置10が示される。また、図2は、図1Aに示される開状態の撮像装置10の分解斜視図である。
<撮像装置10の全体構成>
撮像装置10は、開状態(図1A)から閉状態(図1B)に切り替えられる。また、撮像装置10は、閉状態(図1B)から開状態(図1A)に切り替えられる。図1A~図2に示されるように、撮像装置10は、カメラモジュール11と、ハウジング(外装ケース)12と、羽根13と、羽根駆動機構14と、照明部16と、照度計17と、コネクタ25と、メモリスロット26と、アンテナ27と、制御部31とを有する。
撮像装置10は、開状態(図1A)から閉状態(図1B)に切り替えられる。また、撮像装置10は、閉状態(図1B)から開状態(図1A)に切り替えられる。図1A~図2に示されるように、撮像装置10は、カメラモジュール11と、ハウジング(外装ケース)12と、羽根13と、羽根駆動機構14と、照明部16と、照度計17と、コネクタ25と、メモリスロット26と、アンテナ27と、制御部31とを有する。
<ハウジング12>
ハウジング12は、フロントケース120及びリアケース121から構成される。フロントケース120は、長方形又は略長方形の天井板122と、天井板122から各辺に連接する側壁板123a,123b,123c,123dとを備えている。天井板122及び側壁板123a,123b,123c,123dは、合成樹脂によって一体成形されており、側壁板123aは天井板122の一方の長辺に連接し、側壁板123bは天井板122の他方の長辺に連接している。また、側壁板123cは天井板122の一方の短辺に連接しており、側壁板123dは天井板122の他方の短辺に連接している。
ハウジング12は、フロントケース120及びリアケース121から構成される。フロントケース120は、長方形又は略長方形の天井板122と、天井板122から各辺に連接する側壁板123a,123b,123c,123dとを備えている。天井板122及び側壁板123a,123b,123c,123dは、合成樹脂によって一体成形されており、側壁板123aは天井板122の一方の長辺に連接し、側壁板123bは天井板122の他方の長辺に連接している。また、側壁板123cは天井板122の一方の短辺に連接しており、側壁板123dは天井板122の他方の短辺に連接している。
尚、以下の説明では、ハウジング12のフロントケース120の方向を上方、リアケース121の方向を下方、側壁板123aの方向を前方、側壁板123bの方向を後方、側壁板123cの方向を右方、側壁板123dの方向を左方と呼ぶことがある。また、左右方向を第1方向、前後方向を第2方向と呼ぶことがある。第1方向は、後述するカメラモジュール11が有するレンズ111の光軸Lと交差する方向であり、第2方向は第1方向及び光軸Lと交差する方向である。
フロントケース120の天井板122には、ハウジング12の内外に連通する円形の第1開口部125が設けられている。換言すると、第1開口部125は天井板122に設けられた貫通孔である。撮像対象物(被写体)から発せられる光(被写体光)は、第1開口部125を通してハウジング12内に取り込まれ、結像光学系に入射する。
フロントケース120の天井板122には、後述する照明部16が配置される位置に対応する位置に照明開口部126が設けられている。すなわち、照明開口部126も天井板122に設けられた貫通孔である。照明部16から出射される照明光は、照明開口部126が通過して、撮像対象物(被写体)を照明する。
尚、図1A~図2に示されるように、天井板122の右側に2個(一方は前側、他方は後側)と、天井板122の左側に2個(一方は前側、他方は側壁板後側)の合計4個の照明開口部126が設けられている。しかし、照明開口部126の位置は図示された位置に限定されるものではなく、照明部16の配置位置に応じて適宜決定される。また、照明開口部126の個数は4個に限定されず、3個以下でも5個以上でもよく、撮像装置10が備える照明部16の個数に応じて決定される。
図3はリアケース121の斜視図である。リアケース121はフロントケース120に固定されて、フロントケース120の底部(下方)を閉塞している。リアケース121は、例えばねじ結合によってフロントケース120に固定されている。リアケース121は、フロントケース120の天井板122と同様の長方形又は略長方形の底面121aと、底面121aから各辺に接する側壁板121b,121c,121d,121eとを備えている。底面121a及び側壁板121b,121c,121d,121eは、合成樹脂によって一体成形されている。側壁板121bは底面121aの前方の辺(長辺)に連接し、側壁板121cは底面121aの後方の辺(長辺)に連接する。側壁板121dは底面121aの右方の辺(短辺)に連接し、側壁板121eは底面121aの左方の辺(短辺)に連接する。
底面121aの上面(すなわち、ハウジング12の内部側)には、レンズ111の光軸Lに沿った方向の一方側(上方)に向けて延びる突起である複数のボス124が形成される。複数のボス124の上面のそれぞれに、カメラモジュール11を取り付けるための第1取付孔127が形成される。底面121aは、2個のボス124a,124bを有する。ボス124aは底面121aの中央部近傍の前側に設けられ、ボス124bは底面121aの中央部近傍の後側に設けられる。すなわち、ボス124aに形成された第1取付孔127aは底面121aの中央部近傍の前側に設けられ、ボス124bに形成された第1取付孔127bは、底面121aの中央部近傍の後側に設けられる。
図4Aは図1Bに示される閉状態の撮像装置10のA-A線における断面図である。図4Aに示されるように、底面121aからボス124の上面までの上下方向の距離(高さ)H1は、ボス124に取り付けられる後述するカメラモジュール11の上下方向の大きさ(高さ)H2と、底面121aと後述する羽根13との上下方向の距離(高さ)H3とに基づいて決まる。具体的には、高さH1,H2,H3は、H1+H2<H3の関係を満たす。尚、高さH2は、カメラモジュール11が有する基板112の底面から、レンズ111の上端までの光軸Lに沿う方向での距離である。高さH3は、底面121aから羽根13の下面までの光軸Lに沿う方向での距離である。これにより、後述するように、ボス124に取り付けられたカメラモジュール11は、後述する羽根13よりも下方に配置される。
尚、ボス124の個数は2個に限定されず、3個以上でもよい。この場合も、それぞれのボス124の上面には第1取付孔127が形成されている。また、ボス124a,124bの高さは互いに異なっていてもよい。この場合、ボス124と基板112との間にスペーサ等の調整部材が挿入されることにより、カメラモジュール11を上記の第1位置に保持することができる。すなわち、基板112は、調整部材を介して、ボス124に固定されることにより、基板112が保持される位置、すなわち底面121aからの高さH1を微調整することが可能となる。
<コネクタ25>
図2に示されるように、撮像装置10は、電源ケーブルや通信ケーブル等を接続可能なコネクタ25を備えている。より特定的には、撮像装置10は、USBケーブルを接続可能な雌型のコネクタ25を備えている。コネクタ25は、リアケース121の右方の側壁板121dに設けられる開口部又はリアケース121の下面に設けられる開口部に臨んでいる。コネクタ25は、電源部24が設けられている基板240と電気的に接続されている。
図2に示されるように、撮像装置10は、電源ケーブルや通信ケーブル等を接続可能なコネクタ25を備えている。より特定的には、撮像装置10は、USBケーブルを接続可能な雌型のコネクタ25を備えている。コネクタ25は、リアケース121の右方の側壁板121dに設けられる開口部又はリアケース121の下面に設けられる開口部に臨んでいる。コネクタ25は、電源部24が設けられている基板240と電気的に接続されている。
<メモリスロット26>
撮像装置10は、所定の記録媒体を接続可能なメモリスロット26も備えている。より特定的には、撮像装置10は、SDメモリカードを挿抜可能なスロットを備えている。リアケース121に設けられている蓋260を開けると、メモリスロット26にSDメモリカードを抜き差しすることができる。
撮像装置10は、所定の記録媒体を接続可能なメモリスロット26も備えている。より特定的には、撮像装置10は、SDメモリカードを挿抜可能なスロットを備えている。リアケース121に設けられている蓋260を開けると、メモリスロット26にSDメモリカードを抜き差しすることができる。
<カメラモジュール11>
図4Aに示されるように、カメラモジュール11は、CMOSやCCD等の撮像素子(イメージセンサ)110と、レンズ111とを備え、ハウジング12に収容されている。撮像素子110は、基板112に搭載されている。レンズ111は、例えば凸レンズであり、所定の曲率を有して撮像対象物(被写体)に向けて中央部(光軸Lの位置近傍)が突出する。レンズ111は、撮像素子110の上方に配置され、レンズホルダ113によって保持されている。レンズホルダ113の下方には、上記の撮像素子110が搭載された基板112が、例えばねじ結合により固定されている。
図4Aに示されるように、カメラモジュール11は、CMOSやCCD等の撮像素子(イメージセンサ)110と、レンズ111とを備え、ハウジング12に収容されている。撮像素子110は、基板112に搭載されている。レンズ111は、例えば凸レンズであり、所定の曲率を有して撮像対象物(被写体)に向けて中央部(光軸Lの位置近傍)が突出する。レンズ111は、撮像素子110の上方に配置され、レンズホルダ113によって保持されている。レンズホルダ113の下方には、上記の撮像素子110が搭載された基板112が、例えばねじ結合により固定されている。
図4Bは、カメラモジュール11を上方から見た平面図である。図4Bに示されるように、基板112には、複数の第1基板取付孔114と複数の第2基板取付孔115とが形成されている。基板112は、中央部近傍の前方側に第1基板取付孔114aを有し、中央部近傍の後方側に第1基板取付孔114bを有する。また、基板112は、右方の前方側に第2基板取付孔115aを有し、右方の後方側に第2基板取付孔115bを有し、左方の前方側に第2基板取付孔115cを有する。尚、第1基板取付孔114の個数は上記の2個に限定されず、3個以上であってもよい。また、第2基板取付孔115の個数は上記の3個に限定されず、4個以上であってもよい。
第1開口部125に入射した被写体光は、レンズ111によって撮像素子110の受光面に導かれ、集光される。すなわち、レンズ111は、撮像素子110の受光面上に撮像対象物の像をつくる光学部材(結像光学系)であるか、少なくとも光学部材の一部である。撮像素子110は、レンズ111によって結像された像の光の明暗を電荷量に変換し、変換された電荷量に応じた信号(画像信号)を出力する。
<アンテナ27>
再び図2を参照する。撮像装置10は、アンテナ27を備えており、無線LAN(Wi-Fi)によって他の機器と相互接続が可能である。例えば、撮像装置10は、撮像素子110から出力される信号(画像信号)をスマートフォンやタブレット端末等の他の機器に無線送信することができる。また、スマートフォン等の他の機器によって撮像装置10を遠隔操作することもできる。
再び図2を参照する。撮像装置10は、アンテナ27を備えており、無線LAN(Wi-Fi)によって他の機器と相互接続が可能である。例えば、撮像装置10は、撮像素子110から出力される信号(画像信号)をスマートフォンやタブレット端末等の他の機器に無線送信することができる。また、スマートフォン等の他の機器によって撮像装置10を遠隔操作することもできる。
<照明部16>
照明部16は、周囲の環境が暗い場合の撮像時(すなわち暗視モードでの撮像時)に、撮像対象物を照明する照明光を出射する。照明部16は、照明光源161と、カバー部162とを有する。照明光源161は、例えばLEDであり、後述する制御部31により制御されて、赤外域の波長を有する光(赤外線、赤外光)を発する。尚、照明光源161が赤外光を照明光として出射するものに限定されず、赤外光以外の可視光を照明光として出射してもよい。照明光源161は、後述する羽根駆動機構14が有するベース部材140上に配置される。
照明部16は、周囲の環境が暗い場合の撮像時(すなわち暗視モードでの撮像時)に、撮像対象物を照明する照明光を出射する。照明部16は、照明光源161と、カバー部162とを有する。照明光源161は、例えばLEDであり、後述する制御部31により制御されて、赤外域の波長を有する光(赤外線、赤外光)を発する。尚、照明光源161が赤外光を照明光として出射するものに限定されず、赤外光以外の可視光を照明光として出射してもよい。照明光源161は、後述する羽根駆動機構14が有するベース部材140上に配置される。
カバー部162は、例えば透光性を有する樹脂等により成形され、照明光源161の照明光の出射側(上側)に設けられる。カバー部162は、照明光源161の少なくとも上側を被覆する面を有する。カバー部162の面は、照明開口部126に嵌め込まれる。この場合、カバー部162は、面がハウジング12の天井板122の外面よりも外側(上側)に突出することがないように、取り付けられる。照明光源161から出射された照明光は、カバー部162の面を介して撮像装置10の外部に出射する。
図1A~図2に示されるように、撮像装置10は4個の照明部16を備えている。4個のうちの一対の照明部16は、天井板122の右側において、1個の照明部16が前側、他の1個の照明部16が後側に設けられる。他の一対の照明部16は、天井板122の左側において、1個の照明部16が前側、他の1個の照明部16が後側に設けられる。
尚、撮像装置10が備える照明部16は4個であるものに限られない。撮像装置10は、3個以下の照明部16を備えてもよいし、5個以上の照明部16を備えてもよい。
<照度計17>
照度計17は、例えばフォトレジスタやフォトダイオードであり、撮像装置10の周囲の環境(外部環境)の光を受光する。照度計17は、詳細を後述する羽根駆動機構14のベース部材140上に配置される。照度計17は、受光された光の明暗を電荷量に変換して、電荷量に応じた信号(輝度信号)を出力する。すなわち、照度計17は、撮像装置10の周囲の環境の明るさを検出する。
照度計17は、例えばフォトレジスタやフォトダイオードであり、撮像装置10の周囲の環境(外部環境)の光を受光する。照度計17は、詳細を後述する羽根駆動機構14のベース部材140上に配置される。照度計17は、受光された光の明暗を電荷量に変換して、電荷量に応じた信号(輝度信号)を出力する。すなわち、照度計17は、撮像装置10の周囲の環境の明るさを検出する。
<制御部31>
制御部31は、ハウジング12内の後側に配置され基板310上に搭載されている。制御部31は、例えばCPUやメモリ等によって構成され、撮像素子110が搭載された基板112と電気的に接続されている。制御部31は、例えばフラッシュメモリ等の記録媒体に予め記録されている制御プログラムを読み込んで実行することにより、撮像装置10の各部を制御するプロセッサーである。例えば、制御部31は、電源部24による撮像素子110やアクチュエータ15への電力供給を制御する。
制御部31は、ハウジング12内の後側に配置され基板310上に搭載されている。制御部31は、例えばCPUやメモリ等によって構成され、撮像素子110が搭載された基板112と電気的に接続されている。制御部31は、例えばフラッシュメモリ等の記録媒体に予め記録されている制御プログラムを読み込んで実行することにより、撮像装置10の各部を制御するプロセッサーである。例えば、制御部31は、電源部24による撮像素子110やアクチュエータ15への電力供給を制御する。
また、制御部31は、照度計17から出力された輝度信号に基づいて、撮像装置10の外部環境が暗い場合には暗視モードの設定を行う。暗視モードでは、制御部31は、外部環境が暗く光量が不十分のときに、照明部16を制御して、赤外光を照明光として出射させ、この赤外光により被写体を照明させる。
<羽根13及び羽根駆動機構14>
羽根駆動機構14は、ベース部材140と、アクチュエータ15とを有し、ハウジング12に収容されている。羽根駆動機構14は、羽根13を天井板122の長辺に沿う方向(第1方向)に移動させて、第1開口部125を開閉し、レンズ111に対する被写体光の入射を制御する。より特定的には、羽根駆動機構14によって羽根13は、第1開口部125を閉じる閉位置と、第1開口部125を開く開位置と、に移動される。また、閉位置における羽根13は、第1開口部125を遮蔽して、被写体光が撮像素子110へ入射することを制限する遮光部として機能する。
羽根駆動機構14は、ベース部材140と、アクチュエータ15とを有し、ハウジング12に収容されている。羽根駆動機構14は、羽根13を天井板122の長辺に沿う方向(第1方向)に移動させて、第1開口部125を開閉し、レンズ111に対する被写体光の入射を制御する。より特定的には、羽根駆動機構14によって羽根13は、第1開口部125を閉じる閉位置と、第1開口部125を開く開位置と、に移動される。また、閉位置における羽根13は、第1開口部125を遮蔽して、被写体光が撮像素子110へ入射することを制限する遮光部として機能する。
別の見方をすると、羽根駆動機構14は、撮像装置10の第1開口部125を開状態(図1A)から閉状態(図1B)に切り替える。また、羽根駆動機構14は、撮像装置10の第1開口部125を閉状態(図1B)から開状態(図1A)に切り替える。これにより、閉状態(図1B)ではレンズ111が被覆され、開状態(図1A)ではレンズ111が露出される。
<ベース部材140>
図5は、ベース部材140を下方から見た外観斜視図である。図2及び図5を参照してベース部材140について説明する。ベース部材140は、例えば合成樹脂によって成形され、メインベース部141とサブベース部142とにより一体成形される。メインベース部141は、レンズ111に対してハウジング12の天井板122側(上側)に位置する。サブベース部142は、メインベース部141から下方向に向けて立ち上がり、一部にリアケース121とねじ結合されるためのねじ穴が形成されている。サブベース部142がリアケース121にねじ結合により固定されることにより、ベース部材140がリアケース121に固定される。ベース部材140が上記の形状を有することにより、撮像素子110はメインベース部141に対して下側(リアケース121側)に配置される、ということができる。
図5は、ベース部材140を下方から見た外観斜視図である。図2及び図5を参照してベース部材140について説明する。ベース部材140は、例えば合成樹脂によって成形され、メインベース部141とサブベース部142とにより一体成形される。メインベース部141は、レンズ111に対してハウジング12の天井板122側(上側)に位置する。サブベース部142は、メインベース部141から下方向に向けて立ち上がり、一部にリアケース121とねじ結合されるためのねじ穴が形成されている。サブベース部142がリアケース121にねじ結合により固定されることにより、ベース部材140がリアケース121に固定される。ベース部材140が上記の形状を有することにより、撮像素子110はメインベース部141に対して下側(リアケース121側)に配置される、ということができる。
メインベース部141には、レンズ111の光軸Lが通る位置を中心として、ベース部材140の上下に連通する円形の開口部143が形成される。換言すると、開口部143はメインベース部141に設けられた貫通孔である。撮像対象物(被写体)から発せられハウジング12に設けられた第1開口部125を通過した光(被写体光)は、開口部143を介してレンズ111に入射する。
メインベース部141には、少なくとも羽根13と、アクチュエータ15と、照明部16と、照度計17とが搭載される。羽根13と照明部16と照度計17とは、メインベース部141の上側に搭載される。照明部16は、メインベース部141のうち右側と左側に2個ずつ搭載される。照度計17は、メインベース部141上において、開口部143に対して右側に配置される。
メインベース部141の下側(撮像素子110側)の面には、レンズ111の光軸Lに沿った方向の他方側(下方)に延びる突起である複数のボス144が形成される。複数のボス144のそれぞれの下面にカメラモジュール11を取り付けるための第2取付孔145が形成されている。図5に示されるように、メインベース部141には、3個のボス144a,144b,144cが形成される。ボス144aは、メインベース部141の開口部143に対して右方の前方側に形成される。ボス144bは、メインベース部141の開口部143に対して右方の後方側に形成される。ボス144cは、メインベース部141の開口部143に対して左方の前方側に形成される。
ボス144aの下面に第2取付孔145aが形成され、ボス144bの下面に第2取付孔145bが形成され、ボス144cの下面に第2取付孔145cが形成される。尚、ボス144の個数は3個に限定されず、2個でもよいし、4個以上でもよい。この場合も、それぞれのボス144の下面には第2取付孔145が形成されている。
ボス144の下面の上下方向の位置は、リアケース121の底面121aに設けられたボス124の上面の上下方向の位置とは異なる。具体的には、ボス144の下面は、ボス124の上面よりも上方に位置する。より特定的には、第2取付孔145は、レンズ111の光軸Lに沿う方向(上下方向)において、第1取付孔127よりもレンズ111側に形成される。
<アクチュエータ15>
アクチュエータ15は、メインベース部141に対してリアケース121側(下側)に搭載される。換言すると、アクチュエータ15はベース部材140の内側に搭載される。アクチュエータ15は、羽根13に対して、撮像素子110が配置される側に配置される、と言うこともできる。
アクチュエータ15は、メインベース部141に対してリアケース121側(下側)に搭載される。換言すると、アクチュエータ15はベース部材140の内側に搭載される。アクチュエータ15は、羽根13に対して、撮像素子110が配置される側に配置される、と言うこともできる。
アクチュエータ15は、羽根13を第1方向に沿って移動させる駆動部として機能する。アクチュエータ15は、モータ151と、回転軸152と、ギヤ153とを有する。モータ151は、例えばコイル、ヨーク、マグネット等を有し、制御部31の制御に応じて電源部24から供給された電力(電流)によって回転する。モータ151は、コイルに供給される電流の向きに応じて回転方向が反転する。例えば、コイルにある向きの電流が流されると、モータ151は時計回りに回転し、コイルに逆向きの電流が流されると、モータ151は反時計回りに回転する。
回転軸152は、第2方向に沿って伸び、ギヤ153と係合している。回転軸152は、モータ151の回転によって、回転駆動される。回転軸152と係合されたギヤ153は、回転軸152の回転駆動に応じて回転する。上述したように、モータ151は供給される電流の向きに応じて回転方向が反転する。このため、回転軸152及びギヤ153も同様に、モータ151に供給される電流の向きに応じて回転方向が反転する。ギヤ153は、後述する羽根13に形成されたラック部と係合されている。
<羽根13>
羽根13は、例えば合成樹脂又は金属材料によって成形される。羽根13は、ベース部材140のメインベース部141上に直進可能(スライド可能)に支持されている。換言すると、ベース部材140は遮光部である羽根13を支持する支持部である。羽根13は、第1方向を長手方向とする薄板であり、ベース部材140の上部に配置され、ベース部材140と重なっている。より特定的には、羽根13は、メインベース部141と重なっており、メインベース部141を部分的に覆っている。
羽根13は、例えば合成樹脂又は金属材料によって成形される。羽根13は、ベース部材140のメインベース部141上に直進可能(スライド可能)に支持されている。換言すると、ベース部材140は遮光部である羽根13を支持する支持部である。羽根13は、第1方向を長手方向とする薄板であり、ベース部材140の上部に配置され、ベース部材140と重なっている。より特定的には、羽根13は、メインベース部141と重なっており、メインベース部141を部分的に覆っている。
羽根13には、羽根13の上下に連通する第2開口部133が形成される。換言すると、第2開口部133は羽根13に設けられた貫通孔である。第2開口部133は、羽根13が開位置のときに、天井板122に形成された第1開口部125を通過した被写体光を通過させる。
羽根13の下面には、複数の歯が左右方向(第1方向)に沿って配列されたラック部が設けられる。羽根13はこのラック部を介して上述したアクチュエータ15のギヤ153と係合する。ラック部は、上述したようにしてモータ151の回転に伴いギヤ153が駆動すると、その回転力を第1方向に沿った直線移動力に変換する。この結果、羽根13には第1方向への移動力が働き、羽根13は第1方向に沿って移動する。すなわち、羽根13は、ベース部材140(メインベース部141)とフロントケース120(天井板122)との間で、第1方向に移動可能(スライド可能)となっている。別の見方をすると、羽根13は、第1方向に移動することはできるが、その他の方向に移動することはできず、回転することもない。
<カメラモジュール11の取り付け>
以下、第1取付状態の撮像装置10におけるカメラモジュール11の取り付けについて説明する。図6は、カメラモジュール11が取り付けられた状態のリアケース121の斜視図である。
以下、第1取付状態の撮像装置10におけるカメラモジュール11の取り付けについて説明する。図6は、カメラモジュール11が取り付けられた状態のリアケース121の斜視図である。
第1取付状態の場合、カメラモジュール11は、リアケース121の底面121aに形成された第1取付孔127に取り付けられる。具体的には、ボス124上に配置されたカメラモジュール11が有する基板112の第1基板取付孔114と、底面121aの第1取付孔127とが、上方から挿入されたねじ400によるねじ結合によって固定(締結)される。この場合、基板112の第1基板取付孔114aと底面121aの第1取付孔127aとがねじ400aによって固定され、基板112の第1基板取付孔114bと底面121aの第1取付孔127bとがねじ400bによって固定される。
上述したように、底面121aからボス124の上面までの上下方向の高さH1と、ボス124に取り付けられるカメラモジュール11の上下方向の大きさ高さH2と、底面121aと羽根13との間の上下方向の距離H3とは、H1+H2<H3の関係を満たす(図4A参照)。このため、ボス124に保持されたカメラモジュール11のレンズ111の上端は羽根13の下面よりも下方に位置する。換言すると、ボス124は、ハウジング12内にてカメラモジュール11を上記の関係を満たす第1位置に保持する第1保持部として機能する。この結果、保持されたカメラモジュール11のレンズ111が羽根13の左右方向への移動を妨害することがなくなり、撮像装置10を図1Aに示される開状態と図1Bに示される閉状態とに切り替えることが可能となる。
<第2取付状態>
図7は、第2取付状態の撮像装置10の外観斜視図である。第2取付状態の撮像装置10は、第1取付状態の撮像装置10のとは異なり、カメラモジュール11のレンズ111がフロントケース120の天井板122に形成された第1開口部125から外部(上方)に突出する。換言すると、第2取付状態の撮像装置10は、第1取付状態の撮像装置10が備える羽根13及び羽根13を移動させるアクチュエータ15を備えていない。第2取付状態の撮像装置10の他の構成は、第1取付状態の撮像装置10が備える構成と同様である。ただし、第2取付状態の撮像装置10においては、カメラモジュール11の基板112の固定が第1取付状態の撮像装置10の場合と異なる。具体的には、カメラモジュール11の基板112は、ベース部材140の複数のボス144に取り付けられる。以下、第2取付状態の撮像装置10のカメラモジュール11の取り付けについて詳細に説明する。
図7は、第2取付状態の撮像装置10の外観斜視図である。第2取付状態の撮像装置10は、第1取付状態の撮像装置10のとは異なり、カメラモジュール11のレンズ111がフロントケース120の天井板122に形成された第1開口部125から外部(上方)に突出する。換言すると、第2取付状態の撮像装置10は、第1取付状態の撮像装置10が備える羽根13及び羽根13を移動させるアクチュエータ15を備えていない。第2取付状態の撮像装置10の他の構成は、第1取付状態の撮像装置10が備える構成と同様である。ただし、第2取付状態の撮像装置10においては、カメラモジュール11の基板112の固定が第1取付状態の撮像装置10の場合と異なる。具体的には、カメラモジュール11の基板112は、ベース部材140の複数のボス144に取り付けられる。以下、第2取付状態の撮像装置10のカメラモジュール11の取り付けについて詳細に説明する。
図8Aはカメラモジュール11が取り付けられた状態のベース部材140の斜視図であり、図8Bは図7に示されるB-B線での撮像装置10の断面図である。
カメラモジュール11は、ベース部材140のメインベース部141の下面に形成された第2取付孔145に取り付けられる。具体的には、ボス144の下部に配置されたカメラモジュール11が有する基板112の第2基板取付孔115と、ボス144の下面の第2取付孔145とが、下方から挿入されたねじ401によるねじ結合によって固定(締結)される。この場合、基板112の第2基板取付孔115aとボス144aの第2取付孔145aとがねじ401aによって固定され、基板112の第2基板取付孔115bとボス144bの第2取付孔145bとがねじ401bによって固定され、基板112の第2基板取付孔115cとボス144cの第2取付孔145cとがねじ401cによって固定される。
上述した第1取付状態においては、カメラモジュール11の基板112は、上方からねじ400によってリアケース121のボス124に固定された。これに対して、第2取付状態においては、カメラモジュール11の基板112は、下方からねじ401によってベース部材140に固定される。すなわち、基板112とボス144とを締結するねじ401が挿入される方向と、基板112とボス124とを締結するねじ400が挿入される方向が互いに異なる。
また、上述したように、ボス144の下面は、リアケース121の底面121aに形成されたボス124の上面よりも上方に位置する。図8Bに示されるように、ボス144の下面からベース部材140の上端までの上下方向の大きさ(高さ)H4は、カメラモジュール11の基板112の上面からレンズ111の上端までの上下方向の大きさ(高さ)H5よりも小さい。このため、カメラモジュール11のうちレンズ111がフロントケース120の天井板122に対して上方に突出する。換言すると、ボス144は、ハウジング12内にてカメラモジュール11を上記の関係を満たす第2位置に保持する第2保持部として機能する。尚、ボス144a,144b,144cの高さは異なっていてもよい。この場合、ボス144と基板112との間にスペーサ等の調整部材が挿入されることにより、カメラモジュール11を上記の第2位置に保持することができる。すなわち、基板112は、調整部材を介してボス144に固定されることにより、基板112が保持される位置、すなわち基板112からベース部材140の上端までの高さH4を微調整することが可能となる。
上述したようにカメラモジュール11が第1保持部であるボス124または第2保持部であるボス144の何れか一方に保持される。これにより、部品点数を増加させることなく、カメラモジュール11が第1位置又は第2位置の何れか一方に保持された撮像装置10を製造することができる。
上述した実施の形態によれば以下の作用効果が得られる。
(1)撮像装置10は、カメラモジュール11をハウジング12内の第1位置に保持する複数の第1保持部であるボス124と、カメラモジュール11をハウジング12内の第1位置とは異なる第2位置に保持する複数の第2保持部であるボス144と、を備える。カメラモジュール11は、ボス124とボス144との何れか一方に保持される。これにより、部品点数を増加させることなく、カメラモジュール11を互いに異なる第1位置又は第2位置の何れか一方に保持する撮像装置10を製造することができる。
(2)カメラモジュール11が有する基板112とボス124又はボス144とがねじ400又はねじ401によって固定される。これにより、簡易な方法によりカメラモジュール11の基板112を固定することができる。
(3)基板112とボス124とを締結するねじ400が挿入される方向と、基板112とボス144とを締結するねじ401が挿入される方向とが互いに異なる。具体的には、ボス124はハウジング12に形成され、レンズ111の光軸Lに沿った方向の一方側(上方)に延びる突起である。ボス144は、撮像素子110を遮光する遮光部である羽根13を支持する支持部であるベース部材140に形成され、レンズ111の光軸Lに沿った方向の他方側(下方)に延びる突起である。これにより、部品点数を増加させることなく、互いに異なる第1位置又は第2位置の何れか一方にカメラモジュール11を取り付け可能とすることができる。
上述した実施の形態の撮像装置10を以下のように変形できる。
<第1変形例>
実施の形態においては、ボス124はハウジング12を構成するリアケース121の底面121aから上方に延びる突起であり、ボス144はベース部材140の下面から下方に延びる突起であった。しかし、この例に限定されず、ボス124とボス144とが上下方向に沿って(光軸Lに沿って)同一方向に延びる突起であってもよい。例えば、図9Aのリアケース121の斜視図に示されるように、ボス124(124a,124b)とボス144(144a,144b,144c)とが共にリアケース121の底面121aから上方に延びるように形成されてよい。第1取付状態のときには、ボス124に対して基板112は上方からねじ400により固定されることにより、ボス124は第1保持部として機能する。第2取付状態のときには、ボス144に対して基板112は上方からねじ401により固定されることにより、ボス144は第2保持部として機能する。すなわち、第1取付状態と第2取付状態とにおいて、基板112とボス124とを締結するねじ400が挿入される方向と、基板112とボス144とを締結するねじ401が挿入される方向が同じ方向となる。
実施の形態においては、ボス124はハウジング12を構成するリアケース121の底面121aから上方に延びる突起であり、ボス144はベース部材140の下面から下方に延びる突起であった。しかし、この例に限定されず、ボス124とボス144とが上下方向に沿って(光軸Lに沿って)同一方向に延びる突起であってもよい。例えば、図9Aのリアケース121の斜視図に示されるように、ボス124(124a,124b)とボス144(144a,144b,144c)とが共にリアケース121の底面121aから上方に延びるように形成されてよい。第1取付状態のときには、ボス124に対して基板112は上方からねじ400により固定されることにより、ボス124は第1保持部として機能する。第2取付状態のときには、ボス144に対して基板112は上方からねじ401により固定されることにより、ボス144は第2保持部として機能する。すなわち、第1取付状態と第2取付状態とにおいて、基板112とボス124とを締結するねじ400が挿入される方向と、基板112とボス144とを締結するねじ401が挿入される方向が同じ方向となる。
この場合、レンズ111の光軸Lに沿う方向(上下方向)において、底面121aの上面からボス124の上面までの高さと、底面121aの上面からボス144の上面までの高さとは互いに異なる。具体的には、ボス144の上面は、ボス124の上面よりも上下方向において高い位置(上方)となるように形成される。上記のように第1保持部であるボス124と第2保持部であるボス144とが同一方向に延びているため、基板112をボス124に固定する際に基板112とボス144とが干渉することを防ぐため、基板112にはボス144を避ける開口が形成されるとよい。
または、図9Bのベース部材140の斜視図に示されるように、ボス124(124a,124b)とボス144(144a,144b,144c)とが共にベース部材140の下面から下方に延びる突起であってもよい。第1取付状態のときには、ボス124に対して基板112は下方からねじ400により固定されることにより、ボス124は第1保持部として機能する。第2取付状態のときには、ボス144に対して基板112は下方からねじ401により固定されることにより、ボス144は第2保持部として機能する。すなわち、第1取付状態と第2取付状態とにおいて、基板112とボス124とを締結するねじ400が挿入される方向と、基板112とボス144とを締結するねじ401が挿入される方向が同じ方向となる。
この場合、レンズ111の光軸Lに沿う方向(上下方向)において、ベース部材140の上端からボス124の下面までの高さと、ベース部材140の上端からボス144の下面までの高さとは互いに異なる。具体的には、ボス144の下面は、ボス124の下面よりも上下方向において高い位置(上方)となるように形成される。上記のように第1保持部であるボス124と第2保持部であるボス144とが同一方向に延びているため、基板112をボス144に固定する際に基板112とボス124とが干渉することを防ぐため、基板112にはボス124を避ける開口が形成されるとよい。
<第2変形例>
実施の形態及び第1変形例においては、カメラモジュール11はレンズ111の光軸Lに沿う上下方向において、異なる第1位置と第2位置との何れか一方に保持されたが、この例に限定されない。例えば、第1取付状態においては、実施の形態や第1変形例と同様に撮像装置10の上方を撮影可能にカメラモジュール11が保持され、第2取付状態においては、撮像装置10の前後左右方向の何れかを撮影可能にカメラモジュール11が保持されてよい。この場合、第1取付状態においては、実施の形態にて説明したボス124を第1保持部として、カメラモジュール11の基板112がねじ400によってボス124に固定される。この場合、カメラモジュール11は上方を撮像可能に保持される。すなわち、レンズ111の光軸Lが上下方向(第1固定方向)に沿うようにカメラモジュール11が保持される。
実施の形態及び第1変形例においては、カメラモジュール11はレンズ111の光軸Lに沿う上下方向において、異なる第1位置と第2位置との何れか一方に保持されたが、この例に限定されない。例えば、第1取付状態においては、実施の形態や第1変形例と同様に撮像装置10の上方を撮影可能にカメラモジュール11が保持され、第2取付状態においては、撮像装置10の前後左右方向の何れかを撮影可能にカメラモジュール11が保持されてよい。この場合、第1取付状態においては、実施の形態にて説明したボス124を第1保持部として、カメラモジュール11の基板112がねじ400によってボス124に固定される。この場合、カメラモジュール11は上方を撮像可能に保持される。すなわち、レンズ111の光軸Lが上下方向(第1固定方向)に沿うようにカメラモジュール11が保持される。
第2取付状態においては、例えば前方側を撮影可能にカメラモジュール11が保持されるものとする。フロントケース120の側壁板123b又はリアケース121の側壁板121cに、前方へ向けて延びる突起である複数のボス144が第2保持部として形成される。図10はこの場合のリアケース121の斜視図である。図10には、リアケース121の側壁板121cに2個のボス144が形成されている場合が示されている。このボス144に対してカメラモジュール11の基板112が前方からねじによって固定されることにより、カメラモジュール11は前方を撮像可能に保持される。すなわち、レンズ111の光軸Lが第1固定方向である上下方向と交差する前後方向(第2固定方向)に沿うようにカメラモジュール11が保持される。尚、カメラモジュール11が後方を撮像可能に保持される場合には、前方側のフロントケース120の側壁板123a又はリアケース121の側壁板121bに、後方へ向けて延びる突起である複数のボスが第2保持部として形成される。
また、カメラモジュール11が右方を撮像可能に保持される場合には、左方側のフロントケース120の側壁板123d又はリアケース121の側壁板121eに、右方へ向けて延びる突起である複数のボスが第2保持部として形成される。カメラモジュール11が左方を撮像可能に保持される場合には、右方側のフロントケース120の側壁板123c又はリアケース121の側壁板121dに、左方へ向けて延びる突起である複数のボスが第2保持部として形成される。これにより、レンズ111の光軸Lが第1固定方向である上下方向と交差する左右方向(第2固定方向)となるようにカメラモジュール11が保持される。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
尚、本技術は以下のような構成をとることが可能である。
(1)撮像装置は、被写体光を受光する撮像素子と、前記被写体光を前記撮像素子へ導く光学部材と、前記撮像素子が配置された基板と、を有するカメラモジュールと、前記カメラモジュールを内部に収容するハウジングと、前記カメラモジュールを前記ハウジング内の第1位置に保持する複数の第1保持部と、前記カメラモジュールを前記ハウジング内の前記第1位置とは異なる第2位置に保持する複数の第2保持部と、を備える。前記カメラモジュールは、前記第1保持部と前記第2保持部との何れか一方に保持される。
(2)前記基板と前記第1保持部又は前記第2保持部とがねじによって固定される、(1)に記載の撮像装置。
(3)前記基板と前記第1保持部とを締結するねじが挿入される方向と、前記基板と前記第2保持部とを締結するねじが挿入される方向とが互いに異なる、(1)又は(2)に記載の撮像装置。
(4)前記基板と前記第1保持部とを締結するねじが挿入される方向と、前記基板と前記第2保持部とを締結するねじが挿入される方向とが同じである、(1)又は(2)に記載の撮像装置。
(5)前記基板は、調整部材を介して、前記第1保持部又は前記第2保持部に固定される、(1)から(4)までの何れかに記載の撮像装置。
(6)前記第1保持部は、前記光学部材の光軸を第1固定方向に沿わせて前記カメラモジュールを保持し、前記第2保持部は、前記光学部材の光軸を前記第1固定方向と交差する第2固定方向に沿わせて前記カメラモジュールを保持する、(1)又は(2)に記載の撮像装置。
(7)前記ハウジング内に収容され、前記撮像素子を遮光する遮光部を支持する支持部を備え、前記第1保持部は前記ハウジングに形成され、前記光学部材の光軸に沿った方向の一方側に延びる突起であり、前記第2保持部は前記支持部に形成され、前記光軸に沿った方向の他方側に延びる突起である、(1)から(3)までの何れかに記載の撮像装置。
(8)前記第1保持部と前記第2保持部とは前記ハウジングに形成され、前記光学部材の光軸に沿って同一方向に延びる互いに高さが異なる突起である、(1),(2)又は(4)の何れかに記載の撮像装置。
(9)前記ハウジング内に収容され、前記撮像素子を遮光する遮光部を支持する支持部を備え、前記第1保持部と前記第2保持部とは前記支持部に形成され、前記光学部材の光軸に沿って同一方向に延びる互いに高さが異なる突起である、(1),(2)又は(4)の何れかに記載の撮像装置。
(10)前記基板は、前記第1保持部又は前記第2保持部を避ける開口を有する、(8)又は(9)に記載の撮像装置。
(11)複数の前記第1保持部のそれぞれは、前記光学部材の光軸に沿った方向の高さが異なる、(5)に記載の撮像装置。
(12)複数の前記第2保持部のそれぞれは、前記光学部材の光軸に沿った方向の高さが異なる、(5)に記載の撮像装置。
10 撮像装置、11 カメラモジュール、12 ハウジング、13 羽根、14 羽根駆動機構、15 アクチュエータ、16 照明部、17 照度計、110 撮像素子、111 レンズ、112 基板、113 レンズホルダ、114,114a,114b 第1基板取付孔、115,115a,115b,115c 第2基板取付孔、120 フロントケース、121 リアケース、121a 底面、124,124a,124b ボス、127,127a,127b 第1取付孔、140 ベース部材、141 メインベース部、144,144a,144b,144c ボス、145,145a,145b,145c 第2取付孔
Claims (12)
- 被写体光を受光する撮像素子と、前記被写体光を前記撮像素子へ導く光学部材と、前記撮像素子が配置された基板と、を有するカメラモジュールと、
前記カメラモジュールを内部に収容するハウジングと、
前記カメラモジュールを前記ハウジング内の第1位置に保持する複数の第1保持部と、
前記カメラモジュールを前記ハウジング内の前記第1位置とは異なる第2位置に保持する複数の第2保持部と、を備え、
前記カメラモジュールは、前記第1保持部と前記第2保持部との何れか一方に保持される、撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
前記基板と前記第1保持部又は前記第2保持部とがねじによって固定される、撮像装置。 - 請求項2に記載の撮像装置において、
前記基板と前記第1保持部とを締結するねじが挿入される方向と、前記基板と前記第2保持部とを締結するねじが挿入される方向とが互いに異なる、撮像装置。 - 請求項2に記載の撮像装置において、
前記基板と前記第1保持部とを締結するねじが挿入される方向と、前記基板と前記第2保持部とを締結するねじが挿入される方向とが同じである、撮像装置。 - 請求項2に記載の撮像装置において、
前記基板は、調整部材を介して、前記第1保持部又は前記第2保持部に固定される、撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
前記第1保持部は、前記光学部材の光軸を第1固定方向に沿わせて前記カメラモジュールを保持し、
前記第2保持部は、前記光学部材の光軸を前記第1固定方向と交差する第2固定方向に沿わせて前記カメラモジュールを保持する、撮像装置。 - 請求項3に記載の撮像装置において、
前記ハウジング内に収容され、前記撮像素子を遮光する遮光部を支持する支持部を備え、
前記第1保持部は前記ハウジングに形成され、前記光学部材の光軸に沿った方向の一方側に延びる突起であり、
前記第2保持部は前記支持部に形成され、前記光軸に沿った方向の他方側に延びる突起である、撮像装置。 - 請求項4に記載の撮像装置において、
前記第1保持部と前記第2保持部とは前記ハウジングに形成され、前記光学部材の光軸に沿って同一方向に延びる互いに高さが異なる突起である、撮像装置。 - 請求項4に記載の撮像装置において、
前記ハウジング内に収容され、前記撮像素子を遮光する遮光部を支持する支持部を備え、
前記第1保持部と前記第2保持部とは前記支持部に形成され、前記光学部材の光軸に沿って同一方向に延びる互いに高さが異なる突起である、撮像装置。 - 請求項8または9に記載の撮像装置において、
前記基板は、前記第1保持部又は前記第2保持部を避ける開口を有する、撮像装置。 - 請求項5に記載の撮像装置において、
複数の前記第1保持部のそれぞれは、前記光学部材の光軸に沿った方向の高さが異なる、撮像装置。 - 請求項5に記載の撮像装置において、
複数の前記第2保持部のそれぞれは、前記光学部材の光軸に沿った方向の高さが異なる、撮像装置。
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JP2022154322A JP2024048428A (ja) | 2022-09-28 | 2022-09-28 | 撮像装置 |
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