JP2024048268A - トリポード型等速ジョイント - Google Patents

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Abstract

【課題】シャフトとカップ部材との軸方向変位の有無に拘らず回転開始当初からローラ配設部位に対して潤滑油剤が適切に供給されるようにする。【解決手段】シャフト12のトリポード20に近接する位置の外周面であって、軸心C2まわりにおいて3本のトラニオン26が設けられた3箇所には、それぞれ凹状の油溜40が設けられている。油溜40は、シャフト12の軸心C2まわりに、例えば40°~60°程度の角度範囲に形成した断面円弧形状の所定深さの溝であり、軸心C2まわりの両端部は閉塞されている。また、シャフト12の軸方向において油溜40を挟んでトリポード20と反対側には、シャフト12の軸方向においてローラユニット28の外周面よりも外側に大径端が位置し、油溜40に向かうに従って小径になるテーパ面42が、油溜40に連続して設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、潤滑性に優れたトリポード型等速ジョイントに関するものである。
(a) 水平方向成分を有する姿勢で用いられるシャフトに相対回転不能に取り付けられるとともに、前記シャフトの軸心まわりに離間して3本のトラニオンが外周側へ突き出すように設けられており、その3本のトラニオンにそれぞれローラ部材が配設されるトリポードを有し、(b) 前記ローラ部材がカップ部材の内周面に設けられた軸方向溝に嵌合されることにより、前記シャフトと前記カップ部材とが、そのカップ部材の軸方向へ相対変位可能で且つ揺動可能に連結されて等速回転させられる、トリポード型等速ジョイントが知られている。特許文献1に記載のトリポード型等速自在継手1はその一例であり、シャフト40の先端に攪拌部材60が取り付けられ、カップ部材の底部に滞留するグリース等の潤滑油剤を掻き出して、潤滑が必要なローラ配設部位へ供給するようになっている。
特開2017-61989号公報
しかしながら、攪拌部材が取り付けられたシャフトとカップ部材とが軸方向へ相対変位することで潤滑油剤が掻き出されるため、軸方向の相対変位が小さい場合には、潤滑性能の向上効果が十分に得られない。また、回転停止時には重力によりカップ部材の内周面の下方部分に潤滑油剤が滞留するが、前記攪拌部材では掻き出すことができないため、回転開始当初にローラ配設部位に潤滑油剤が十分に供給されず、ローラ部材の摺接部分で油膜切れ等を起こす可能性があった。
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、シャフトとカップ部材との軸方向変位の有無に拘らず回転開始当初からローラ配設部位に対して潤滑油剤が適切に供給されるようにすることにある。
本発明は、(a) 水平方向成分を有する姿勢で用いられるシャフトに相対回転不能に取り付けられるとともに、前記シャフトの軸心まわりに離間して3本のトラニオンが外周側へ突き出すように設けられており、その3本のトラニオンにそれぞれローラ部材が配設されるトリポードを有し、(b) 前記ローラ部材がカップ部材の内周面に設けられた軸方向溝に嵌合されることにより、前記シャフトと前記カップ部材とが、そのカップ部材の軸方向へ相対変位可能で且つ揺動可能に連結されて等速回転させられる、トリポード型等速ジョイントにおいて、(c) 前記シャフトの前記トリポードに近接する位置の外周面であって、前記軸心まわりにおいて前記3本のトラニオンが設けられた3箇所には、それぞれ凹状の油溜が設けられているとともに、(d) 前記シャフトの軸方向において前記油溜を挟んで前記トリポードと反対側には、前記シャフトの軸方向において前記ローラ部材の外周面よりも外側に頂点が位置し、前記油溜に向かうに従って小径になるガイド部が、その油溜に連続して設けられていることを特徴とする。
このようなトリポード型等速ジョイントによれば、シャフトおよびカップ部材の回転が停止した際に、カップ部材の軸心まわりにおける上方側の内周面から流下する潤滑油剤の一部は、シャフトの軸心まわりにおける上方側の外周面に設けられたガイド部で受け止められて油溜に向かって流れ込み、その油溜に蓄えられる。油溜はトリポードに近接する位置にトラニオンに対応して設けられているため、シャフトの回転再開時に遠心力によって潤滑油剤が外周側へ飛散乃至は流動させられると、トラニオンのローラ配設部位に潤滑油剤が供給される。すなわち、シャフトとカップ部材との軸方向変位の有無に拘らず回転開始当初からローラ配設部位に対して潤滑油剤が適切に供給され、揺動と合わせてローラ部材の各部の摺接部分に潤滑油剤が適切に行き渡るようになり、摺接部分の油膜切れ等が抑制される。
本発明の一実施例であるトリポード型等速ジョイントが用いられた車両用ドライブシャフトを説明する図で、一部を断面で示した概略図である。 図1のトリポード型等速ジョイントを拡大して示した断面図である。 図2のトリポード型等速ジョイントのトリポードおよびシャフトを更に拡大して示した正面図である。 図3においてトリポードが取り付けられる前のシャフトの正面図である。 回転停止時および回転再開時のグリースの流れを説明する図で、図2の上半分を拡大して示した断面図である。
本発明は、車両用ドライブシャフトやプロペラシャフトなどの車両の動力伝達装置に用いられるトリポード型等速ジョイントに好適に適用されるが、産業機械など車両以外の動力伝達装置に用いられるトリポード型等速ジョイントにも適用され得る。ローラ部材は、例えばインナローラ、アウタローラ、および多数の針状ころを備えて構成されるが、ローラおよび多数の転動体だけで構成することもできるなど、種々の態様が可能である。凹状の油溜は、例えばシャフトの軸心まわりに形成した溝が適当であるが、円穴や角穴、半球穴、円すい穴等の凹所でも良い。ガイド部は、例えば円すいの側面であるテーパ面が適当であるが、平坦な傾斜面などでも良い。
以下、本発明の実施例を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において、図は説明のために適宜簡略化或いは変形されており、各部の形状や寸法比、角度等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、車両用ドライブシャフト10の全体的な構成を説明する図で、一部を断面で示した概略図である。車両用ドライブシャフト10は、略水平乃至は所定角度で傾斜した姿勢で車両に配設されるシャフト12と、そのシャフト12の両端部に配設された一対の等速ジョイント14および16と、から構成されている。一対の等速ジョイント14および16のうち、シャフト12の車体外側の端部に設けられている等速ジョイント14は、バーフィールド型等速ジョイントであり、シャフト12は等速ジョイント14を介して図示しない駆動輪に連結される。また、シャフト12の車体内側の端部に設けられている等速ジョイント16は、本発明の一実施例であるトリポード型等速ジョイントであり、終減速装置のサイドギヤに連結されている。これにより、車両用ドライブシャフト10は、例えばトランスアクスル内の終減速装置から出力される駆動力を車両の前輪である駆動輪に伝達する。
図2は、等速ジョイント16を拡大して示した断面図である。等速ジョイント16は、シャフト12の車体内側の端部12aにスプライン等により相対回転不能に取り付けられたトリポード20と、有底円筒形状のカップ部材22とを備えており、トリポード20はカップ部材22の内部に収容されている。カップ部材22は、回転中心である軸心C1上において、有底円筒形状の底部から軸方向外側に突き出す連結軸24を備えており、その連結軸24は、終減速装置のサイドギヤに相対回転不能に連結される。トリポード20には、シャフト12の回転中心である軸心C2まわりに離間して等角度間隔で外周側に突き出す3本のトラニオン26が設けられており、その3本のトラニオン26にはそれぞれローラユニット28が配設されている。トリポード20の軸心はシャフト12の軸心C2と一致しており、トラニオン26は、その軸心C3が軸心C2に対して直交する姿勢で突設されている。ローラユニット28は、トラニオン26の凸状外周面に摺動可能に嵌合されるリング状のインナローラ30と、凸状外周面が形成されたリング状のアウタローラ32と、インナローラ30の外周面とアウタローラ32の内周面との間に介在させられた多数の針状ころ34と、を備えている。すなわち、インナローラ30およびアウタローラ32は、針状ころ34を介してそれ等の中心線まわりに相対回転可能とされている。ローラユニット28はローラ部材に相当する。
カップ部材22の内周面には、軸心C1と平行な軸方向溝36が軸心C1まわりに等角度間隔で3本設けられており、前記ローラユニット28はそれ等の軸方向溝36にそれぞれカップ部材22の軸方向に相対移動可能に嵌合されている。アウタローラ32の外周面およびトラニオン26の外周面は何れも凸湾曲形状を成しており、シャフト12とカップ部材22とは、トリポード20を介してカップ部材22の軸方向へ相対変位可能で且つ揺動可能に連結されるとともに、等速回転させられる。カップ部材22の開口部とシャフト12の外周面との間には、ゴムや軟質樹脂材料等から成る蛇腹状のブーツ38が取り付けられており、潤滑油剤である高粘性のグリースがカップ部材22およびブーツ38の内部に保持される。このグリースにより、ローラユニット28の各部、例えばトラニオン26の外周面とインナローラ30の内周面との摺接部分や、アウタローラ32の外周面と軸方向溝36との摺接部分、針状ころ34等に油膜が形成されて潤滑される。
図3は、等速ジョイント16のトリポード20をシャフト12と共に拡大して示した拡大図で、軸心C2の直角方向から見た正面図である。また、図4は、図3においてトリポード20が取り付けられる前のシャフト12の正面図である。前記図2およびこれ等の図3、図4に示されるように、シャフト12のトリポード20に近接する位置の外周面であって、軸心C2まわりにおいて3本のトラニオン26が設けられた3箇所には、それぞれ凹状の油溜40が設けられている。油溜40は、シャフト12の軸心C2まわりに、例えば40°~60°程度の角度範囲に形成した断面円弧形状の所定深さの溝であり、軸心C2まわりの両端部は閉塞されている。また、シャフト12の軸方向において油溜40を挟んでトリポード20と反対側、すなわち図2~図4における油溜40の右側には、シャフト12の軸方向においてローラユニット28の外周面よりも外側に大径端が位置し、油溜40に向かうに従って小径になるテーパ面42が、油溜40に連続して設けられている。本実施例では、ローラユニット28のアウタローラ32の外周面から寸法Ltだけ外側、すなわち軸方向へ離間した位置に、テーパ面42の軸方向断面の頂点である大径端が設けられている。テーパ面42は、3箇所の油溜40に対応して軸心C2まわりの3箇所に設けられており、軸心C2まわりにおいて3箇所のテーパ面42の間に位置する外周面44は、テーパ面42の大径端における径寸法と略等しい一定の径寸法の円筒面であり、テーパ面42の両側部は外周面44との段差によって閉塞されている。テーパ面42はガイド部に相当し、上方からテーパ面42上に流下したグリースを集めて油溜40へ流れ込むように案内するもので、軸方向断面は三角形状を成している。
このような等速ジョイント16によれば、シャフト12およびカップ部材22の回転が停止した際に、カップ部材22の軸心C1まわりの上方側に位置する内周面、例えば軸方向溝36等から流下するグリースの一部は、図5に矢印Aで示すようにシャフト12の軸心C2まわりの上方側に位置するテーパ面42で受け止められて油溜40に向かって流れ込み、その油溜40に蓄えられる。油溜40はトリポード20に近接する位置にトラニオン26に対応して設けられているため、シャフト12の回転再開時に油溜40のグリースが遠心力によって矢印Bで示すように外周側へ飛散乃至は流動させられると、トラニオン26に配設されたローラユニット28の各部にグリースが供給される。すなわち、シャフト12とカップ部材22との軸方向変位の有無に拘らず回転開始当初からローラユニット28に対してグリースが適切に供給され、揺動と合わせてローラユニット28の各部の摺接部分にグリースが適切に行き渡るようになる。これにより、車両用ドライブシャフト10においては、車両の発進当初からローラユニット28の各部の摺接部分において適切な潤滑作用が得られ、摺接部分の油膜切れ等が抑制される。図5は、図2の上半分を拡大して示した断面図である。
なお、シャフト12の軸心C2まわりの他のローラユニット28については、回転停止時に流下したグリースに浸漬され、回転開始当初から適切な潤滑作用が得られる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
12:シャフト 16:等速ジョイント(トリポード型等速ジョイント) 20:トリポード 22:カップ部材 26:トラニオン 28:ローラユニット(ローラ部材) 36:軸方向溝 40:油溜 42:テーパ面(ガイド部) C2:シャフトの軸心

Claims (1)

  1. 水平方向成分を有する姿勢で用いられるシャフトに相対回転不能に取り付けられるとともに、前記シャフトの軸心まわりに離間して3本のトラニオンが外周側へ突き出すように設けられており、該3本のトラニオンにそれぞれローラ部材が配設されるトリポードを有し、
    前記ローラ部材がカップ部材の内周面に設けられた軸方向溝に嵌合されることにより、前記シャフトと前記カップ部材とが、該カップ部材の軸方向へ相対変位可能で且つ揺動可能に連結されて等速回転させられる、トリポード型等速ジョイントにおいて、
    前記シャフトの前記トリポードに近接する位置の外周面であって、前記軸心まわりにおいて前記3本のトラニオンが設けられた3箇所には、それぞれ凹状の油溜が設けられているとともに、
    前記シャフトの軸方向において前記油溜を挟んで前記トリポードと反対側には、前記シャフトの軸方向において前記ローラ部材の外周面よりも外側に頂点が位置し、前記油溜に向かうに従って小径になるガイド部が、該油溜に連続して設けられている
    ことを特徴とするトリポード型等速ジョイント。
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