JP2024048132A - 紙おむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】一人でも装着し易く、身体へ容易に密着させることが可能な紙おむつを提供する。
【解決手段】本開示の一実施形態に係る紙おむつ10は、着用時に着用者の腹側に位置する前側胴回り領域23と、着用者の背側に位置する後側胴回り領域24と、着用者の股下に位置する股下領域25とを有する外装体20と、外装体20の少なくとも股下領域25に配置される吸収性本体40と、外装体20の前側胴回り領域23と吸収性本体40を含む股下領域25とを、互いに分離した状態と、互いに取り付けた状態とにすることが可能なフックテープ50と、を備える。
【選択図】図1

Description

本開示は、一人で履く際の装着性と、身体へ密着させる調整及び装着感とに優れた紙おむつに関する。
特許文献1には、パンツ型使い捨ておむつが開示されている。おむつは、吸収性本体と、股下外装部と、前身頃部と、後身頃部と、を有する。股下外装部、前身頃部、及び、後身頃部は、外装部材に相当し、吸収性本体に接合されている。前身頃部及び後身頃部は、環状に繋がり、これにより、胴回り開口及び一対の脚回り開口が形成されたパンツ型状態のおむつとなっている。
特開2022-066375号公報
特許文献1に記載のような従来のパンツ型紙おむつを装着する際には、一方の脚を胴回り開口に挿入して、一方の脚回り開口(レッグホールともいう。)に挿入し、次に他方の脚を胴回り開口に挿入して、他方の脚回り開口に挿入する。しかし、パンツ型紙おむつは、脚の入れる開口の大きさが狭く、また片足ずつ挿入するものであるため、装着時に着用者がバランスを崩す可能性がある。例えば、身体機能が衰え始めた着用者は、パンツ型紙おむつを装着する際に、脚回り開口、立体ギャザー、吸収体等に足先が引っ掛かって転倒するおそれがある。
また、ウエスト側の端部を十分に引き上げて装着しないと、吸収体が身体(排尿部)に密着せず、尿漏れの原因になるという課題があった。
そこで、本開示は、一人でも装着し易く、身体へ容易に密着させることが可能な紙おむつの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様の紙おむつは、着用時に着用者の腹側に位置する前側胴回り領域と、着用者の背側に位置する後側胴回り領域と、着用者の股下に位置する股下領域とを有する外装体と、前記外装体の少なくとも前記股下領域に配置される吸収性本体と、前記外装体の前記前側胴回り領域と前記吸収性本体を含む前記股下領域とを、互いに分離した状態と、互いに取り付けた状態とにすることが可能な着脱手段と、を備える。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様の紙おむつであって、前記外装体の前記前側胴回り領域と前記後側胴回り領域とは、上下方向に延びる筒状に形成されて、上方にウエスト開口を有し、前記前側胴回り領域及び前記後側胴回り領域には、前記ウエスト開口を周方向に伸縮可能な伸縮性部材が設けられ、前記外装体の前記股下領域は、前記後側胴回り領域から連続して延びる。
本発明の第3の態様は、上記第1の態様又は上記第2の態様の紙おむつであって、前記着脱手段は、前記外装体の前記股下領域に設けられるフックテープである。
本発明の第4の態様は、上記第1の態様又は上記第2の態様の紙おむつであって、前記外装体の前記前側胴回り領域には、前記股下領域を取り付ける際の目安となる複数の目印が、上下に互いに離間する位置に設けられる。
本開示によれば、紙おむつを一人でも装着し易く、身体へ容易に密着させることができる。
本発明の一実施形態に係る紙おむつの装着時の状態の前方からの外観斜視図である。 図1の紙おむつを装着する前の状態の前方からの外観斜視図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る紙おむつ10について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る紙おむつの装着時の状態の前方からの外観斜視図である。図2は、図1の紙おむつを装着する前の状態の前方からの外観斜視図である。
なお、各図は、紙おむつ10の構成部材の寸法の大小関係を規定するものではなく、各構成部材の寸法は、紙おむつ10の用途、使用対象とする着用者の年齢等に応じてそれぞれ広い範囲から適宜選択できる。
本明細書において、紙おむつ10の着用とは、体液の吸収前、吸収時、及び吸収後を問わず、紙おむつ10を身体に装着した状態を意味する。また、「前側」とは、紙おむつ10を着用したときに着用者の腹側となる方向を意味し、「後側」とは、着用者の背側となる方向を意味する。また、「上側」とは、紙おむつ10を着用したときに着用者の頭側となる方向を意味し、「下側」とは、着用者の足側となる方向を意味する。また、左右方向とは、前方を向いた状態の着用者から視た左右方向をいう。また、紙おむつ10の各構成部材の長手方向とは、紙おむつ10を展開した状態(図2に示す状態)における長手方向をいい、図2の矢印Xに沿った方向である。また、紙おむつ10の各構成部材の幅方向とは、紙おむつ10を展開した状態における長手方向と直交する方向(左右に沿った方向)をいい、図2の矢印Yに沿った方向である。また、紙おむつ10の各構成部材の厚み方向とは、各構成部材を積層する方向をいう。また、紙おむつ10の各構成部材の肌側とは、厚み方向のうち紙おむつ10を着用したときの着用者の肌側の方向をいい、非肌側とは、厚み方向のうち肌側とは反対の方向をいう。また、体液とは、尿や血液、軟便中の水分等の体内から体外に排出された液体をいう。
(紙おむつ)
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る紙おむつ10は、着用した際にパンツ状の外形形状を構成する外装体20と、外装体20に支持される吸収性本体40と、外装体20の後述する股下領域を前側胴回り領域に着脱可能とするフックテープ(着脱手段)50とを備える。
(外装体)
図1及び図2に示すように、外装体20は、紙おむつ10の外形形状を構成する部材であり、不織布及び伸縮性部材を積層して形成される。本実施形態では、外装体20は、非肌側の外装不織布シート21aと、外装不織布シート21aの肌側に位置する内装不織布シート21bと、外装不織布シート21aと内装不織布シート21bとの間に介在する複数の伸縮性部材22,30とを積層して形成される。なお、外装不織布シート21a及び内装不織布シート21bに加えて、後述する吸収性本体40の周縁を覆う補助シートを、外装体20に設けてもよく、補助シートは、内装不織布シート21bに積層されていてもよい。
外装不織布シート21a及び内装不織布シート21bには、サーマルボンド不織布、エアスルー不織布、スパンボンド不織布等の不織布、好ましくはエアスルー不織布又はスパンボンド不織布であって、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂からなる不織布を用いることができる。
外装体20は、着用時に着用者の腹側(腹部の前方)に位置する前側胴回り領域23と、着用者の背側(背部の後方)に位置する後側胴回り領域24と、着用者の股下に位置する股下領域25とを有する。なお、前側胴回り領域23及び後側胴回り領域24は、幅方向の両側にサイドシール部26を有する領域(後述する脚開口27a,27bを形成しない領域)であり、股下領域25は、サイドシール部26を設けない領域(脚開口27a,27bを形成する領域)である。
図2に示すように、前側胴回り領域23の幅方向の両端部と、後側胴回り領域24の幅方向の両端部とは、互いに接合されて左右のサイドシール部26を構成する。これにより、前側胴回り領域23と後側胴回り領域24とは、上下方向に延びる筒状に形成される。筒状に形成された前側胴回り領域23及び後側胴回り領域24は、上方へ開口するウエスト開口28を上端に有する。股下領域25は、後側胴回り領域24の下端から連続して延びる。股下領域25の長手方向のうち、後側胴回り領域24とは反対側の先端25a側は、前側胴回り領域23の表面(非肌側の面)に対してフックテープ50によって着脱可能となっている。これにより、外装体20は、股下領域25を前側胴回り領域23から分離させた取外し状態(図2に図示した状態)と、股下領域25を前側胴回り領域23に対して取り付けた取付け状態(図1に図示した状態)とにすることができる。
図1に示すように、取付け状態の外装体20は、全体としてパンツ状に構成され、前側胴回り領域23及び後側胴回り領域24の上部のウエスト開口28と、股下領域25の左右両側の脚開口27a,27bとを有する。ウエスト開口28は、着用時に着用者の胴が内側に挿通する部分であって、前側胴回り領域23及び後側胴回り領域24の双方の上端縁によって区画される。前側胴回り領域23及び後側胴回り領域24のウエスト開口28の周縁部は、周方向に伸縮性を有する。左右の脚開口27a,27bは、着用者の脚が内側に挿通する部分であって、取付け状態にすることによって股下領域25の左右の両端縁に区画される。股下領域25の左右の脚開口27a,27bの周縁部は、周方向に伸縮性を有する。
図1及び図2に示すように、前側胴回り領域23及び後側胴回り領域24には、ウエスト開口28の周方向に伸縮可能な複数の伸縮性部材22が設けられる。複数の伸縮性部材22は、互いに上下に離間した位置に設けられる。各伸縮性部材22は、前側胴回り領域23及び後側胴回り領域24の外装不織布シート21a及び内装不織布シート21bに対して接合されている。なお、伸縮性部材22としては、例えば、天然ゴム、合成ゴム、ポリウレタン等の糸状、紐状、平型形状のものを適宜使用することができる。
前側胴回り領域23には、股下領域25を取り付ける際の目安となる複数の目印29(本実施形態では、4つの目印29a~29d)が、外部(表面側)から視認可能に設けられる。複数の目印29は、例えば、前側胴回り領域23の表面に着色されて描かれた幅方向に延びる線であってもよい。複数の目印29は、上下に互いに離間する位置に設けられる。本実施形態の4つの目印29a~29dは、股下領域25を取り付ける際の股下領域25の先端25aを配置する位置の目安となる。なお、複数の目印29は、幅方向に延びる線に限定されるものではなく、股下領域25を取り付ける際の目安となる目印29であればよい。例えば、複数の目印29は、幅方向に延びて上下方向に並んで配置される互いに色が異なる複数の領域であってもよいし、或いは、上下に等間隔又は異なる間隔で設けられた複数の模様(ドットや絵柄等)であってもよい。
股下領域25は、後側胴回り領域24の下端から連続して延びる。本実施形態の股下領域25は、長手方向の両側(前側胴回り領域23側及び後側胴回り領域24側)が幅広に形成され、長手方向の中間部分が幅狭に形成される。股下領域25の幅方向の両側縁は、左右の脚開口27a,27bを区画する。
股下領域25の幅方向の両側の外端縁部には、左右の脚開口27a,27bの周方向に伸縮可能な複数の伸縮性部材30が設けられる。複数の伸縮性部材30は、互いに幅方向に離間した位置に設けられる。各伸縮性部材30は、股下領域25の外装不織布シート21a及び内装不織布シート21bに対して接合されている。なお、伸縮性部材30としては、例えば、天然ゴム、合成ゴム、ポリウレタン等の糸状、紐状、平型形状のものを適宜使用することができる。
股下領域25の先端25a側は、着用時に前側胴回り領域23の表面に重なるように、左右の脚開口27a,27bよりもさらに長手方向に延び、かつ幅広に形成される。すなわち、股下領域25の先端25a側には、着用時に前側胴回り領域23の表面に重なるように、左右の脚開口27a,27bを区画する領域よりも長手方向に延長された延長部31が設けられる。股下領域25の延長部31の肌側の面には、股下領域25を前側胴回り領域23に対して着脱可能とするフックテープ50が設けられる。フックテープ50は、面ファスナーのフック材の機能を有する着脱手段であって、本実施形態では、前側胴回り領域23の表面に対して着脱可能である。本実施形態のフックテープ50は、股下領域25を前側胴回り領域23に対して着脱可能とする延長部31の幅方向に亘って延びている。すなわち、フックテープ50は、股下領域25と前側胴回り領域23とを互いに分離した取外し状態と、互いに取り付けた取付け状態とにすることが可能な着脱手段として機能する。なお、股下領域25にフックテープ50を設ける場合、フックテープ50に対応するループテープ(面ファスナーのループ材の機能を有する着脱手段)を、前側胴回り領域23の表面に設けてもよい。また、着脱手段は、フックテープ50に限定されるものではない。例えば、股下領域25の延長部31に粘着テープ(着脱手段)を設け、当該粘着テープを着脱手段として機能させてもよい。
股下領域25の延長部31の長手方向(X方向)の長さL1は、前側胴回り領域23の長手方向の長さL2よりも短く形成される。すなわち、延長部31の幅方向の外側の下端(左右の脚開口27a,27b側の端)を前側胴回り領域23の左右のサイドシール部26の下端に合わせた状態(図1に示す状態)では、前側胴回り領域23の表面が、股下領域25の先端25a(上端縁)よりも上方に露出しており、露出する前側胴回り領域23の表面には、少なくとも1つの目印29(図1では、3つの目印29b~29d)が露出している。これにより、股下領域25の先端25aを更に引き上げて取り付け状態にすることができるので、身体側への股下領域25の密着度を適切に調節することができる。
(吸収性本体)
吸収性本体40は、体液を吸収し、保持するための部材であって、主として外装体20の股下領域25の内面側に配置され、外装体20に対して接合されている。吸収性本体40は、着用者の股間部を前方、下方、及び後方から覆う前後方向に略帯状の形態を有する。吸収性本体40の後端部は、外装体20の後側胴回り領域24にまで延在してもよい。
吸収性本体40は、肌側の液透過性のトップシート41と、非肌側の液不透過性のバックシート42と、トップシート41とバックシート42との間に配置される吸収体43とを含む。
トップシート41は、体液が吸収体43へと移動するような液透過性を備えた基材から形成されていればよい。基材の一例としては、例えば、サーマルボンド不織布等の不織布、サーマルボンド不織布/スパンボンド不織布を積層した複合不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ポリエチレンフォーム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム、あるいは、これらを積層した複合シートなどが挙げられる。また、トップシート41には、液透過性を向上させるために、表面にエンボス加工や穿孔加工を施してもよい。これらのエンボス加工や穿孔加工を施すための方法としては、公知の方法を制限なく実施することができる。また、肌への刺激を低減させるため、トップシート41には、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を含有させてもよい。
トップシート41の形状は、特に制限されるものではないが、体液を漏れがないように吸収体43へと誘導するため、吸収体43を覆う形状であればよい。
バックシート42は、吸収体43が保持している体液の非肌側への漏れがないように液不透過性を備えた基材を用いて形成されていればよく、樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布とを積層した複合シートといった材料から形成される。複合シートに用いられる不織布としては、製法を特に限定せず、例えば、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布、スパンボンド不織布/メルトブロー不織布/スパンボンド不織布等の複数の同種及び/又は異種の不織布を積層した複合不織布及びこれらの複合材料が挙げられる。また、樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンの複合フィルム等が挙げられる。
バックシート42には、着用時の蒸れを防止するため、通気性を持たせることが好ましい。バックシート42に通気性を備えさせるためには、例えば、基材の樹脂フィルムにフィラーを配合したり、バックシート42にエンボス加工を施したりすればよい。なお、フィラーとしては炭酸カルシウムを挙げることができ、その配合方法は、公知の方法を制限なく行うことができる。例えば、樹脂とフィラーとを混練し、得られた混練物をフィルム状に成形し、得られたフィルムからフィラーを除去することにより、多孔性(通気性)樹脂フィルムを得ることができる。
吸収体43は、体液吸収材料を含み、好ましくは、基材と、基材に保持された体液吸収材料と、を含む。体液吸収材料としては、体液を吸収及び保持するものであれば特に限定されないが、例えば、フラッフパルプや高吸収性樹脂(Super Absorbent Polymer(SAP))等が挙げられる。吸収体43の基材は、一般に生理用ナプキン、おむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュ、吸収紙、親水性不織布といった材料から形成される。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。フラッフパルプとしては、木材パルプ、合成繊維、ポリマー繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。
SAPとしては、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、ポリアクリル酸塩系、ポリアスパラギン酸塩系、(デンプン・アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸・ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン・無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物といった材料から形成されたものを挙げることができる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸塩系が好ましく、ポリアクリル酸ナトリウム系がより好ましい。
吸収体43は、基材とSAPとを含有するものが好ましく、その構成は、基材中にSAP粒子を混合して形成したもの、基材間にSAP粒子を固着したSAPシート等が挙げられる。また、SAP粒子の脱落防止や、吸収体43の形状安定化の観点から、吸収体43をキャリアシートに包むことが好ましい。また、SAPを繊維状に成形し、基材に混合して用いてもよい。キャリアシートの基材としては、親水性を有するものであればよく、ティシュ、吸収紙、エアレイド不織布等の親水性不織布が挙げられる。吸収体43がキャリアシートを複数備える場合には、キャリアシートの基材は同一でも異なってもよい。
吸収体43の形状としては、特に限定されるものではなく、例えば、矩形状、砂時計状、I字状、長方形の4角が丸まった角丸四角形状、長円状、一方向に長い楕円形状等が挙げられる。吸収体43は、2層以上を重ねて用いてもよい。
吸収性本体40は、体液の横漏れを防止するための一対の立体ギャザー(図示省略)を含んでもよい。立体ギャザーは、幅方向(図2の矢印Yに沿った方向)の外端がバックシート42の肌側の面に、幅方向の中間部がトップシート41の肌側の面にそれぞれ固定され、幅方向の内端が自由端となってトップシート41の肌側の面に延在してもよい。立体ギャザーをこのように構成することで、立体ギャザーの自由端付近に起立性が付与され、着用者の体型に合わせて変形可能なものとなる。
次に、紙おむつ10を装着する場合について説明する。なお、紙おむつ10を装着する際には、先ず、紙おむつ10の股下領域25を前側胴回り領域23から分離させた取外し状態にしておく。
紙おむつ10を装着する際には、先ず、使用者は、一方の脚を、取外し状態の紙おむつ10のウエスト開口28に上方から挿入し、筒状となっている前側胴回り領域23及び後側胴回り領域24の内径部に挿通させる。次に、使用者は、他方の脚を、取外し状態の紙おむつ10のウエスト開口28に上方から挿入し、筒状となっている前側胴回り領域23及び後側胴回り領域24の内径部に挿通させる。このように、両方の脚を筒状となっている前側胴回り領域23及び後側胴回り領域24の内径部に挿通させた後、使用者は、前側胴回り領域23及び後側胴回り領域24を正規の腰の位置まで引き上げる。最後に、使用者は、股下領域25の先端25a側を、股の間から前上方へ引き上げ、股下領域25の延長部31のフックテープ50を、前側胴回り領域23の表面に貼り付けて、紙おむつ10を取付け状態にする。これにより、使用者は、紙おむつ10を装着して着用することができる。
上記のように構成された紙おむつ10では、紙おむつ10の股下領域25を前側胴回り領域23から分離させた取外し状態にすることができる。取外し状態では、左右の脚開口27a,27bは区画されておらず、また、吸収性本体40は後側胴回り領域24から連続して下方へ垂下している。このため、紙おむつ10を取外し状態にしてから装着することによって、装着時に使用者の足先が引っ掛かり易い左右の脚開口27a,27bを開放しておくことができ、また、吸収性本体40の立体ギャザーを後方へ逃げ易い状態にしておくことができる。これにより、装着時に、左右の脚開口27a,27bや吸収性本体40の立体ギャザーへの使用者の足先の引っ掛かりを防止することができる。
また、フックテープ(着脱手段)50によって、股下領域25と前側胴回り領域23とを互いに取り付けた取付け状態とにすることができる。このため、使用者は、両方の脚を筒状となっている前側胴回り領域23及び後側胴回り領域24の内径部に挿通させて、紙おむつ10を正規の腰の位置まで引き上げた後、股下領域25を、股の間から前方へ引き上げて前側胴回り領域23に取り付けることによって、両方の脚を左右の脚開口27a,27bに挿通させた状態にすることができる。これにより、片脚ずつ狭い左右の脚開口27a,27bに挿通させる場合とは異なり、使用者は、一人で容易に紙おむつ10を装着することができる。
また、股下領域25を、股の間から前方へ引き上げて前側胴回り領域23に取り付ける際に、股下領域25の引き上げ量によって、使用者は、身体側への股下領域25の密着度を容易に調整することができる。そして、使用者は、紙おむつ10の装着時に、前側胴回り領域23に対する股下領域25の取り付け位置を自分で調節することができる。このため、サイズが異なる様々な着用者であっても、紙おむつ10の装着時に股下領域25を身体側へ容易に密着させることができる。これにより、尿漏れを抑えることができる。
このように、本実施形態によれば、紙おむつ10を一人でも装着し易く、身体へ容易に密着させることができる。これにより、身体機能が衰え始めた着用者でも、紙おむつ10を一人で装着して、身体へ容易に密着させることができるので、左右の脚開口27a,27bや吸収性本体40等への足先の引っ掛かりによる装着時の転倒を防止することができる。
また、使用者は、紙おむつ10の装着時に、前側胴回り領域23に対する股下領域25の取り付け位置を自分で調節することができるので、左右の脚開口27a,27bに設けられる複数の伸縮性部材30(レッグギャザー)の密着度を調整することができる。
また、前側胴回り領域23及び後側胴回り領域24を筒状に形成し、ウエスト開口28の周方向に伸縮可能な複数の伸縮性部材22を設けているので、紙おむつ10を着用者の胴回りにフィットさせることができる。
また、前側胴回り領域23及び後側胴回り領域24を筒状に形成し、ウエスト開口28の周方向に伸縮可能な複数の伸縮性部材22を設けているので、紙おむつ10の装着時に前側胴回り領域23及び後側胴回り領域24を腰まで上げた後、両手を離しても、紙おむつ10が下がらない。このため、股下領域25を股の間から前方へ引き上げる作業を両手で行うことができるので、紙おむつ10を一人でも装着し易く、且つ身体側への股下領域25の密着度を容易に調整することができる。
また、股下領域25と前側胴回り領域23とを互いに着脱可能とする着脱手段がフックテープ50であるので、安価で簡易な構成の着脱手段とすることができる。
また、前側胴回り領域23には、股下領域25を取り付ける際の目安となる複数の目印29が、上下に互いに離間する位置に設けられる。このため、着用者は、紙おむつ10の身体側への密着度を一度自分自身で調整した後は、目安となる目印29を記憶しておくことによって、次から装着する際には、目安となる上記目印29に基づいて、紙おむつ10を適切な密着度で容易に装着することができる。また、着用者自身のみならず、例えば介護者等であっても、被介護者(着用者)に合った目安となる上記目印29を把握しておくことができ、紙おむつ10を適切な密着度で容易に被介護者に装着することができる。
また、股下領域25と前側胴回り領域23とが互いに着脱可能であるので、例えば介護者等は、股下領域25を前側胴回り領域23から取り外すことによって、吸収性本体40の吸収量等を容易に目視で確認することができる。このように、股下領域25を前側胴回り領域23から取り外して吸収性本体40を確認することができるので、ウエスト開口28や左右の脚開口27a,27bの隙間に指を挿入してウエスト開口28や左右の脚開口27a,27bを拡げて吸収性本体40を確認する場合とは異なり、紙おむつ10の交換時期を容易に衛生的に確認することができる。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
10:紙おむつ
20:外装体
22:伸縮性部材
23:前側胴回り領域
24:後側胴回り領域
25:股下領域
28:ウエスト開口
29:複数の目印
40:吸収性本体
50:フックテープ(着脱手段)

Claims (4)

  1. 着用時に着用者の腹側に位置する前側胴回り領域と、着用者の背側に位置する後側胴回り領域と、着用者の股下に位置する股下領域とを有する外装体と、
    前記外装体の少なくとも前記股下領域に配置される吸収性本体と、
    前記外装体の前記前側胴回り領域と前記吸収性本体を含む前記股下領域とを、互いに分離した状態と、互いに取り付けた状態とにすることが可能な着脱手段と、を備える
    ことを特徴とする紙おむつ。
  2. 前記外装体の前記前側胴回り領域と前記後側胴回り領域とは、上下方向に延びる筒状に形成されて、上方にウエスト開口を有し、
    前記前側胴回り領域及び前記後側胴回り領域には、前記ウエスト開口を周方向に伸縮可能な伸縮性部材が設けられ、
    前記外装体の前記股下領域は、前記後側胴回り領域から連続して延びる
    ことを特徴とする請求項1に記載の紙おむつ。
  3. 前記着脱手段は、前記外装体の前記股下領域に設けられるフックテープである
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の紙おむつ。
  4. 前記外装体の前記前側胴回り領域には、前記股下領域を取り付ける際の目安となる複数の目印が、上下に互いに離間する位置に設けられる
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の紙おむつ。
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