JP2024047865A - 樋管理システム及び樋管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】樋の管理を簡便化することができる樋管理システム及び樋管理方法を提供すること。【解決手段】樋管理システムは、樋の上方に樋に向けて配置され、樋の内面形状を測定する測定装置と、内面形状の測定データと所定の判定モデルとを少なくとも用いて、樋の損耗状態を判定する判定装置と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、樋管理システム及び樋管理方法に関する。
高炉の出銑口から排出される溶銑や発生した滓を搬送する際に使用されている各種樋(出銑樋、滓樋、傾注樋、及び、溶銑樋等)は、高温の溶融した銑鉄やスラグにより、樋の内面に施工した耐火物が摩耗したり、化学的変化を起こしたりして損耗する。また、出銑口の切り替え等による温度上昇や、温度低下の繰り返しなどによっても、樋の内面に施工した耐火物が損耗する。このように、耐火物の損耗は状況によって変化するため、補修要否を見極めるためには、内面形状を測定することが必要であり、人手作業による計測では時間がかかるうえに、安全上の問題もあり、計測タイミングの判断の問題もある。これに対し、人手作業によらない計測を可能にする装置として、例えば、特許文献1には、高炉出銑樋の上方に、高炉出銑樋の幅方向に相対向して設けられた、少なくとも一対の光波測距装置と、前記光波測距装置を交差する2軸方向にそれぞれ回転させる回転駆動装置と、前記光波測距装置の姿勢制御を行うとともに、測定データを演算処理して高炉出銑樋の内面形状を求める制御演算装置と、を備えた高炉出銑樋の内面形状の計測装置が開示されている。
特開平09-241714号公報
特許文献1に開示された計測装置では、人手作業によらない計測が可能となるものの、測定位置が限定的であるため、過去の操業状況と異なる操業となり、損耗位置にずれが発生した場合、補修判断が適切ではない場合も発生するおそれがある。測定データに、このような状況も加味した上で修理要否を判断しようとすると、管理が煩雑になる問題も発生する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、高炉の出銑口から排出される溶銑や発生した滓を搬送する際に使用されている各種樋(出銑樋、滓樋、傾注樋、及び、溶銑樋等)の管理を簡便化することができる樋管理システム及び樋管理方法を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る樋管理システムは、樋の上方に前記樋に向けて配置され、前記樋の内面形状を測定する測定装置と、前記内面形状の測定データと所定の判定モデルとを少なくとも用いて、前記樋の損耗状態を判定する判定装置と、を備えることを特徴とするものである。
また、本発明に係る樋管理システムは、上記の発明において、学習用の前記測定データと前記樋の損耗レベルとの組を学習データとして、前記測定データを入力とし、前記損耗レベルを出力として機械学習し、前記所定の判定モデルとして前記損耗レベルの判定モデルを求める演算装置を備えることを特徴とするものである。
また、本発明に係る樋管理システムは、上記の発明において、学習用の前記樋の使用履歴を示すデータ及び学習用の前記内面形状の測定データと、前記樋の損耗速度レベルとの組を学習データとして、前記樋の使用履歴を示すデータ及び前記内面形状の測定データを入力とし、前記損耗速度レベルを出力として機械学習し、前記所定の判定モデルとして前記損耗速度レベルの判定モデルを求める演算装置を備えることを特徴とするものである。
また、本発明に係る樋管理システムは、上記の発明において、前記判定装置の判定結果に基づいて、前記樋の使用継続または使用終了を提示する表示装置を備えることを特徴とするものである。
また、本発明に係る樋管理システムは、上記の発明において、前記測定装置は、3Dスキャナであることを特徴とするものである。
また、本発明に係る樋管理方法は、樋の上方に前記樋に向けて配置され、前記樋の内面形状を測定装置によって測定する工程と、前記内面形状の測定データと所定の判定モデルとを少なくとも用いて、前記樋の損耗状態を判定装置によって判定する工程と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明に係る樋管理方法は、上記の発明において、学習用の前記測定データと前記樋の損耗レベルとの組を学習データとして、前記測定データを入力とし、前記損耗レベルを出力として演算装置が機械学習し、前記所定の判定モデルとして前記損耗レベルの判定モデルを求める工程を有することを特徴とするものである。
また、本発明に係る樋管理方法は、上記の発明において、学習用の前記樋の使用履歴を示すデータ及び学習用の前記内面形状の測定データと、前記樋の損耗速度レベルとの組を学習データとして、前記樋の使用履歴を示すデータ及び前記内面形状の測定データを入力とし、前記損耗速度レベルを出力として演算装置が機械学習し、前記所定の判定モデルとして前記損耗速度レベルの判定モデルを求める工程を有することを特徴とするものである。
また、本発明に係る樋管理方法は、上記の発明において、前記判定装置の判定結果に基づいて、前記樋の使用継続または使用終了を表示装置に提示する工程を有することを特徴とするものである。
また、本発明に係る樋管理方法は、上記の発明において、前記測定装置として3Dスキャナを用いることを特徴とするものである。
本発明に係る樋管理システム及び樋管理方法は、樋の管理を簡便化することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る高炉及び出銑樋などを模式的に示した図である。 図2は、実施形態に係る新規または補修直後の出銑樋の構造を示した断面図である。 図3は、実施形態に係る出銑樋の損耗状態を示した断面図である。 図4は、実施形態に係る樋管理システムの概略構成を示した図である。 図5は、樋管理システムが実施する樋の補修ガイダンス提示処理の流れを示すフローチャートである。 図6は、損耗レベルの判定モデルの学習処理の流れを示すフローチャートである。 図7は、出銑樋の測定データを管理サーバの表示装置に表示した例を示した図である。 図8は、樋の損耗速度レベルの判定モデルの学習処理の流れを示すフローチャートである。 図9は、樋管理システムが実施する樋の使用継続または使用終了の判定処理の流れを示すフローチャートである。
以下に、本発明に係る高炉樋管理方法の実施形態について、出銑樋の場合を例にとり説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態に係る高炉1及び出銑樋3などを模式的に示した図である。なお、図1中、矢印Aは出銑樋3の長手方向であり、矢印Bは出銑樋3の幅方向であり、矢印Cは高炉1の高さ方向である。図1に示すように、出銑樋3は、高炉1に設けられた出銑口2に隣接して配置されており、出銑口2から排出される溶銑及びスラグは放物線を描いて出銑樋3に落下して流入する。
図2は、実施形態に係る新規または補修直後の出銑樋3の構造を示した断面図である。出銑樋3の構造は、予め出銑樋3に設置されたバック材31と呼ばれる耐火物の内面側に、内張材(内張層となる不定形耐火物のウェアー材)35を流し込む或いは吹き付けて施工されている。なお、図2中、符号32は耐火煉瓦であり、符号33はプレキャストブロックであり、符号34は鉄皮であり、符号350は内壁面である。
出銑樋3の内壁面350は、出銑樋3に搬出される溶銑及びスラグ(滓)による侵食によって、図2に示した新規または補修直後の形状から、図3に示すように、出銑樋3の内壁面350が損耗して凹みが形成された形状となる。なお、溶銑及びスラグは、出銑樋3を流れながら密度差によって分離し、出銑樋3の内壁面350における上部側は主にスラグによって損耗し、下部側は主に溶銑によって損耗する。そのため、本実施形態においては、出銑樋3の内壁面350の損耗状態を検出して、必要に応じて出銑樋3の補修を行う。なお、以下の説明においては、出銑樋3の内壁面350の損耗や損耗状態のことを、単に出銑樋3の損耗や損耗状態として記して説明する場合もある。
図1に示すように、本実施形態においては、出銑樋3の損耗状態の検出を、出銑樋3の上方に出銑樋3に向けて配置され、出銑樋3の内面形状や寸法などを測定する測定装置である3Dスキャナ4を用いて行う。図1では、出銑樋3の内面形状や寸法などを測定する測定装置である3Dスキャナ4を、出銑樋3の長手方向に向けて配置している例を示しているが、これに限るものではなく、出銑樋3の幅方向に向けて配置してもよい。すなわち、出銑樋3の内壁面350までの距離を複数点測定し、その測定結果から出銑樋3の内壁面350の損耗を測定する。3Dスキャナ4は、一点一点までの距離を測定する三次元形状測定装置であり、レーザや電磁波レーダ、超音波などを用いることができる。これらの中では、測定領域を広域に設定することができ、かつ点間の分解能、距離分解能が高いレーザ式を用いることが好ましい。以下、レーザ式を例にとって説明する。
3Dスキャナ4は、出銑樋3の上方に架け渡された足場5の床に設置された三脚6に、出銑樋3を長手方向の下流側から上流側に向かって撮影可能なように固定されている。3Dスキャナ4は、出銑樋3に向けて放射させたレーザをスキャンして距離を測定することにより一定領域の範囲における出銑樋3の形状を測定することが可能である。なお、3Dスキャナ4は、首振り機構(ミラー回転)など利用してレーザを振ることによって、固定された状態で所定の範囲でレーザをスキャンすることも可能である。
3Dスキャナ4による出銑樋3の測定は、出銑樋3の長手方向で同じ箇所における損耗前の状態と損耗後の状態とを比較して判定される。そのため、例えば、図1に示すように、高炉1に固定された付帯設備8に測定位置の基準となる複数のチェッカーボード9A,9B,9Cを設置する。複数のチェッカーボード9A,9B,9Cは、3Dスキャナ4からのレーザ信号を高反射することにより位置決め精度を上げるための校正用部品である。複数のチェッカーボード9A,9B,9Cを測定位置の基準として用いることにより、測定データを高精度で比較することができ、高精度の形状測定が可能となる。なお、複数のチェッカーボード9A,9B,9Cは、図1中に矢印Bで示す出銑樋3の幅方向で互いの間隔を1[m」以上、及び、図1中に矢印Cで示す高炉1の高さ方向で互いの間隔を1[m]以上、空けて設置されている。また、複数のチェッカーボード9A,9B,9Cは、前記高さ方向で互いが重ならないように設置されている。
また、図1に示すように、出銑樋3の縁には、出銑樋3の長手方向における出銑口2からの距離を示した複数の目盛り7が設けられている。複数の目盛り7は、例えば、作業者が出銑樋3の損耗した位置を目視で確認する際に、高炉1の出銑口2からの距離(位置)を特定する際の目安に用いることができる。このような方式をとることにより、3Dスキャナ4は1台でも精度よく測定することができるが、複数台設置してもよい。
図4は、実施形態に係る樋管理システム10の概略構成を示した図である。実施形態に係る樋管理システム10は、主に、3Dスキャナ4と携帯情報端末20と管理サーバ30とによって構成されている。
携帯情報端末20は、制御装置201、記憶装置202、通信装置203、入力装置204、表示装置205、及び、撮影装置206などを備えている。
制御装置201は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等からなるプロセッサと、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等からなるメモリと、を備えている。制御装置201は、記憶装置202に格納されたプログラムをメモリの作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各構成装置等を制御することにより、所定の目的に合致した機能を実現する。
記憶装置202は、例えば、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:HDD)等の記録媒体から構成されている。記憶装置202には、オペレーティングシステム(Operating System:OS)、各種プログラム、各種テーブル、及び、各種データベース等が格納可能である。
通信装置203は、例えば、Wi-Fi(登録商標)などの無線通信のための無線通信回路等から構成されている。通信装置203は、無線通信によって3Dスキャナ4及び管理サーバ30との間で通信を行う。
入力装置204及び表示装置205は、例えば、入出力手段である単一のタッチパネルディスプレイによって構成されている。タッチパネルディスプレイが入力装置204として機能する場合には、例えば、作業者がタッチパネルディスプレイを操作することによって、制御装置201に所定の情報が入力される。入力装置204は、例えば、作業者が出銑樋3の損耗状態を文字入力する際に用いることができる。また、タッチパネルディスプレイが表示装置205として機能する場合には、例えば、制御装置201による制御にしたがって、タッチパネルディスプレイの画面上に文字や図形や画像等を表示して、所定の情報を外部に提示する。
撮影装置206は、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ及びCMOSイメージセンサ等の撮像素子を備えている。撮影装置206は、撮影した画像等のデータを記憶装置202に出力する。撮影装置206は、例えば、作業者が出銑樋3の損耗状態を撮影して、出銑樋3の損耗状態を画像として記憶装置202などに保存する際に用いることができる。
管理サーバ30は、制御装置301、記憶装置302、通信装置303、入力装置304、及び、表示装置305などを備えている。
制御装置301は、例えば、CPU等からなるプロセッサと、RAM及びROM等からなるメモリとを備えている。制御装置301は、記憶装置302に格納されたプログラムをメモリの作業領域にロードして実行し、プログラムの実行を通じて各構成装置等を制御することにより、所定の目的に合致した機能を実現する。
記憶装置302は、例えば、ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:HDD)等の記録媒体から構成されている。記憶装置302には、オペレーティングシステム(Operating System:OS)、各種プログラム、各種テーブル、及び、各種データベース等が格納可能である。
通信装置303は、例えば、Wi-Fi(登録商標)などの無線通信のための無線通信回路等から構成されている。通信装置303は、無線通信によって携帯情報端末20との間で通信を行う。
入力装置304は、例えば、入力手段であるキーボード及びマウスなどによって構成されている。入力装置304は、例えば、作業者がキーボード及びマウスを操作することによって、制御装置301に所定の情報が入力される。
表示装置305は、例えば、出力手段であるディスプレイなどによって構成されている。表示装置305は、例えば、制御装置301による制御にしたがって、ディスプレイの画面上に文字や図形や画像等を表示して、所定の情報を外部に提示する。
実施形態に係る樋管理システム10は、以下に示す出銑樋3の補修ガイダンス提示処理を実行することによって、出銑樋3の損耗状態を精度よく判定して出銑樋3の補修要否を管理する。
図5は、樋管理システム10が実施する出銑樋3の補修ガイダンス提示処理の流れを示すフローチャートである。図5に示すフローチャートは、作業者によって、3Dスキャナ4に対して出銑樋3の測定の実行指令が入力され、3Dスキャナ4による出銑樋3の測定が実施されたタイミングで開始となり、補修ガイダンス提示処理はステップS1の処理に進む。
まず、ステップS1の処理では、3Dスキャナ4によって測定された出銑樋3の測定データを、3Dスキャナ4から携帯情報端末20に出力する。なお、前記測定データには、出銑樋3の形状データ及び測定した日時データなどが含まれる。
次に、ステップS2の処理では、携帯情報端末20にて出銑樋3の測定データを解析する。すなわち、携帯情報端末20において制御装置201は、通信装置203を介して、3Dスキャナ4が測定した出銑樋3の測定データを取得し、取得した測定データを記憶装置202のデータベースに格納する。そして、制御装置201は、記憶装置202のデータベースから測定データを読み出して、出銑樋3の長手方向における複数の検査位置ごとの出銑樋3の断面形状を解析して抽出する。なお、前記複数の検査位置は、例えば、出銑樋3の長手方向で1[mm]間隔で設定される。
次に、ステップS3の処理では、携帯情報端末20の制御装置201によって解析された、前記複数の検査位置ごとの出銑樋3の断面形状を含む出銑樋3の測定データを、管理サーバ30に出力して記憶装置302のデータベースに格納する。すなわち、管理サーバ30において制御装置301は、通信装置303を介して、携帯情報端末20から出力された前記複数の検査位置ごとの出銑樋3の断面形状を含む出銑樋3の測定データを取得し、取得した測定データを記憶装置302に格納する。このようにして、記憶装置302のデータベースには、随時、出銑樋3の測定データが蓄積されていく。
次に、ステップS4の処理では、記憶装置302のデータベースに蓄積された出銑樋3の測定データに基づいて、管理サーバ30の制御装置301が補修ガイダンスシステムを構築する。
次に、ステップS5の処理では、管理サーバ30の制御装置301によって構築された補修ガイダンスシステムの判定モデルに基づいて、携帯情報端末20の表示装置205に補修ガイダンスを提示する。すなわち、管理サーバ30において制御装置301は、構築した補修ガイダンスシステムに含まれる所定の判定モデルを携帯情報端末20に出力する。そして、携帯情報端末20において制御装置201は、通信装置203を介して前記所定の判定モデルを取得し、取得した前記所定の判定モデルを記憶装置202に格納する。そして、制御装置201は判定装置として機能して、ステップS2の処理にて解析した前記複数の検査位置ごとの出銑樋3の断面形状を含む出銑樋3の測定データと、前記所定の判定モデルに基づいて、各検査位置での損耗状態を判定し、例えば、補修が必要な前記検査位置について補修を促す旨の補修ガイダンスを、表示装置205に提示する。これにより、ステップS5の処理は完了し、一連の補修ガイダンス提示処理は終了する。
実施形態に係る樋管理システム10においては、3Dスキャナ4によって出銑樋3を測定することによって、携帯情報端末20及び管理サーバ30によって自動的に、出銑樋3の測定データの記録や、出銑樋3の補修が必要な位置の特定や、補修を促す補修ガイダンスの提示などを行うことができる。これにより、作業者が物差しを用いて測定し、作業者が出銑樋の損耗状態を判定して出銑樋の補修要否を管理する場合よりも、出銑樋の損耗状態を精度よく判定することができるとともに、出銑樋の補修要否の管理の簡便化を図ることができる。
次に、補修ガイダンスシステムに含まれる所定の判定モデルの例として、出銑樋3の損耗レベルの判定モデルの学習処理の流れについて説明する。
図6は、損耗レベルの判定モデルの学習処理の流れを示すフローチャートである。なお、図6に示すフローチャートは、管理サーバ30の制御装置301が判定モデルを求める演算装置として機能し、制御装置301に対して学習処理の実行指令が入力されたタイミングで開始となり、学習処理はステップS11の処理に進む。
ステップS11の処理では、作業者が管理サーバ30の入力装置304を操作して、管理サーバ30の記憶装置302のデータベースに格納された出銑樋3の測定データから、学習用の測定データを選定する。
次に、ステップS12の処理では、作業者が入力装置304を操作して、ステップS11の処理において選定した測定データにおける出銑樋3の損耗レベルを分類する。本実施形態では、作業者が、図7に示すような出銑樋3の内壁面350の損耗状態に応じて分類する。
なお、図7は、出銑樋3の測定データを管理サーバ30の表示装置305に表示した例を示した図である。図7中の符号350Aは、新規または補修直後の出銑樋3の内壁面を表している。図7中の符号350Bは、溶銑を流して経時使用した出銑樋3の内壁面を表している。図7中のPは、出銑樋3の縁の位置Pから深さDの位置を示している。図7中のPは、位置Pよりも深い位置であって、出銑樋3の縁の位置Pから深さD(>D)の位置を示している。図7中のWは、新規または補修直後の出銑樋3における位置Pでの左右の内壁面350A間の幅を表している。図7中のWは、新規または補修直後の出銑樋3における位置Pでの左右の内壁面350A間の幅を表している。図7中のΔWL1,ΔWR1は、経時使用した出銑樋3における位置Pでの左右の損耗量を表している。図7中のΔWL,ΔWRは、経時使用した出銑樋3における位置Pでの左右の損耗量を表している。
出銑樋3の内壁面350の損耗レベルとしては、例えば、出銑樋3の縁の位置Pから深さD,Dの位置P,Pにおける左右の損耗量ΔWL1,ΔWR1,ΔWL2,ΔWR2を用いて設定することができる。図7に示す例では、新規または補修直後の内壁面350Aの形状のようにほぼ直線である場合、損耗レベルとしては正常レベルが設定される。そして、経時使用した内壁面350Bの形状のように、位置P,Pに損耗が生じて凹みが形成されており、正常レベルに対して凹みが大きくなるほど、言い換えれば、損耗量ΔWL1,ΔWR1,ΔWL2,ΔWR2が多くなるほど、段階的に高い損耗レベルに設定される。
次に、ステップS13の処理では、管理サーバ30の制御装置301が、学習用の出銑樋3の測定データとその損耗レベルとの組を学習データとして、出銑樋3の測定データを入力とし、出銑樋3の損耗レベルを出力とする、損耗レベルの判定モデルを機械学習する。なお、機械学習方法は、周知の方法を用いることができ特に限定されない。
次に、ステップS14の処理では、管理サーバ30の制御装置301が、ステップS13の処理において機械学習した学習済の損耗レベルの判定モデルを、記憶装置302や携帯情報端末20などに出力する。これにより、ステップS14の処理は完了し、一連の学習処理は終了する。
次に、補修ガイダンスシステムに含まれる所定の判定モデルの例として、出銑樋3の損耗速度レベルの判定モデルの学習処理の流れについて説明する。
図8は、出銑樋3の損耗速度レベルの判定モデルの学習処理の流れを示すフローチャートである。なお、図8に示すフローチャートは、管理サーバ30の制御装置301に対して学習処理の実行指令が入力されたタイミングで開始となり、学習処理はステップS21の処理に進む。
ステップS21の処理では、作業者が管理サーバ30の入力装置304を操作して、学習用の樋の使用履歴を示すデータを入力する。入力された学習用の樋の使用履歴を示すデータは、管理サーバ30の記憶装置302のデータベースに格納される。樋の使用履歴を示すデータとしては、各種データが使用でき、例えば、各種位置での溶銑やスラグ(滓)の温度、量、時間、化学組成、及び、物理性状等があげられる。温度や量は、直接的に対象の樋でのデータでなくともよく、その変化がわかるような位置での値を利用することも考えられる。本実施形態では、樋の使用履歴を示すデータとして、溶銑の通銑量及び溶銑温度のデータを使用している。
次に、ステップS22の処理では、作業者が管理サーバ30の入力装置304を操作して、管理サーバ30の記憶装置302のデータベースに格納された出銑樋3の測定データから、学習用の測定データを選定する。
次に、ステップS23の処理では、作業者が入力装置304を操作して、ステップS21の処理において入力した学習用の溶銑の通銑量及び溶銑温度のデータと、ステップS22の処理において選定した学習用の測定データと、における出銑樋3の損耗速度レベルを分類する。
次に、ステップS24の処理では、管理サーバ30の制御装置301が、学習用の溶銑の通銑量及び溶銑温度のデータ並びに学習用の出銑樋3の測定データと、その損耗速度レベルとの組を学習データとして、溶銑の通銑量及び溶銑温度のデータ並びに出銑樋3の測定データを入力とし、出銑樋3の損耗速度レベルを出力とする、損耗速度レベルの判定モデルを機械学習させる。なお、機械学習方法は、周知の方法を用いることができ特に限定されない。
次に、ステップS25の処理では、管理サーバ30の制御装置301が、ステップS24の処理において機械学習した学習済の出銑樋3の損耗速度レベルの判定モデルを記憶装置302や携帯情報端末20などに出力する。これにより、ステップS25の処理は完了し、一連の学習処理は終了する。
図9は、樋管理システム10が実施する出銑樋3の使用継続または使用終了の判定処理の流れを示すフローチャートである。
まず、ステップS31の処理では、新規または補修直後の出銑樋3の寸法の初期値を測定データとして、3Dスキャナ4によって測定する。
次に、ステップS32の処理では、高炉1の出銑口2から排出された溶銑を搬出して、経時使用した出銑樋3の寸法の中間値を測定データとして、3Dスキャナ4によって測定する。
次に、ステップS33の処理では、例えば、管理サーバ30の制御装置301によって機械学習された損耗レベルまたは損耗速度レベルの判定モデルを用いて、携帯情報端末20の制御装置201が、出銑樋3の寸法の初期値と中間値の測定データを入力とし、出銑樋3の損耗レベルまたは損耗速度レベルを出力として、出銑樋3が損耗限界であるか否かを判定する。そして、出銑樋3が損耗限界ではないと判定した場合(ステップS33にてNo)、ステップS34の処理に進む。
ステップS34の処理では、携帯情報端末20の制御装置201が、管理サーバ30の記憶装置302のデータベースに格納された溶銑の通銑量のデータを参照して、出銑樋3で搬出した溶銑の通銑量が予め設定された基準通銑量以上であるか否かを判定する。そして、基準通銑量以上ではないと判定した場合(ステップS34にてNo)、ステップS35の処理に進む。
ステップS35の処理では、携帯情報端末20の制御装置201が、表示装置205に出銑樋3の使用継続を提示する。これにより、ステップS35の処理は完了し、ステップS32の処理に戻る。
一方、ステップS33の処理において出銑樋3が損耗限界であると判定した場合(ステップS33にてYes)、または、ステップS34の処理において基準通銑量以上であると判定した場合(ステップS34にてYes)、ステップS36の処理に進む。
ステップS36の処理では、携帯情報端末20の制御装置201が、表示装置205に出銑樋3の使用終了を提示する。これにより、ステップS36の処理は完了し、一連の出銑樋3の使用継続または使用終了の判定処理は終了する。
実施形態に係る樋管理システム10においては、3Dスキャナ4によって出銑樋3を測定することによって、携帯情報端末20及び管理サーバ30によって自動的に、出銑樋3の使用継続または使用終了の判定を行って提示することができ、出銑樋3の管理の簡便化を図ることができる。
1 高炉
2 出銑口
3 出銑樋
4 3Dスキャナ
5 足場
6 三脚
7 目盛り
8 付帯設備
9A,9B、9C チェッカーボード
10 樋管理システム
20 携帯情報端末
30 管理サーバ
31 バック材
32 耐火煉瓦
33 プレキャストブロック
34 鉄皮
35 内張材
201,301 制御装置
202,302 記憶装置
203,303 通信装置
204,304 入力装置
205,305 表示装置
206 撮影装置
350,350A,350B 内壁面

Claims (10)

  1. 樋の上方に前記樋に向けて配置され、前記樋の内面形状を測定する測定装置と、
    前記内面形状の測定データと所定の判定モデルとを少なくとも用いて、前記樋の損耗状態を判定する判定装置と、
    を備えることを特徴とする樋管理システム。
  2. 学習用の前記測定データと前記樋の損耗レベルとの組を学習データとして、前記測定データを入力とし、前記損耗レベルを出力として機械学習し、前記所定の判定モデルとして前記損耗レベルの判定モデルを求める演算装置を備えることを特徴とする請求項1に記載の樋管理システム。
  3. 学習用の前記樋の使用履歴を示すデータ及び学習用の前記内面形状の測定データと、前記樋の損耗速度レベルとの組を学習データとして、前記樋の使用履歴を示すデータ及び前記内面形状の測定データを入力とし、前記損耗速度レベルを出力として機械学習し、前記所定の判定モデルとして前記損耗速度レベルの判定モデルを求める演算装置を備えることを特徴とする請求項1に記載の樋管理システム。
  4. 前記判定装置の判定結果に基づいて、前記樋の使用継続または使用終了を提示する表示装置を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の樋管理システム。
  5. 前記測定装置は、3Dスキャナであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の樋管理システム。
  6. 樋の上方に前記樋に向けて配置され、前記樋の内面形状を測定装置によって測定する工程と、
    前記内面形状の測定データと所定の判定モデルとを少なくとも用いて、前記樋の損耗状態を判定装置によって判定する工程と、
    を有することを特徴とする樋管理方法。
  7. 学習用の前記測定データと前記樋の損耗レベルとの組を学習データとして、前記測定データを入力とし、前記損耗レベルを出力として演算装置が機械学習し、前記所定の判定モデルとして前記損耗レベルの判定モデルを求める工程を有することを特徴とする請求項6に記載の樋管理方法。
  8. 学習用の前記樋の使用履歴を示すデータ及び学習用の前記測定データと、前記樋の損耗速度レベルとの組を学習データとして、前記樋の使用履歴を示すデータ及び前記測定データを入力とし、前記損耗速度レベルを出力として演算装置が機械学習し、前記所定の判定モデルとして前記損耗速度レベルの判定モデルを求める工程を有することを特徴とする請求項6に記載の樋管理方法。
  9. 前記判定装置の判定結果に基づいて、前記樋の使用継続または使用終了を表示装置に提示する工程を有することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の樋管理方法。
  10. 前記測定装置として3Dスキャナを用いることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の樋管理方法。
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