JP2024046561A - 魚釣用ルアー - Google Patents
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Abstract
Description
また、露出した針はルアー本体にぶら下がっている状態であり、障害物に掛かりやすく、紛失したルアーは環境汚染の原因の一つとなっている。更に、露出した釣針が使用人や周囲の人に誤って刺さる事故も起きている。
釣針は、直線状の釣針軸部と、前記釣針軸部に連続する略孤状の釣針曲り部と、前記釣針曲り部に形成された釣針先端部を有し、前記釣針軸部の端部に形成された釣糸を結ぶ釣糸接続部を備え、
前記ルアー本体は、前記ルアー本体の前部に釣糸を挿入することが可能な釣糸挿入口を有する釣糸挿入通路と、前記ルアー本体の後部に前記釣針の前記釣針軸部を挿入する釣針挿入口を有する釣針挿入通路と、を備え、
前記ルアー本体の内部にて前記釣糸挿入通路と前記釣針挿入通路は繋がり、
前記釣糸挿入口より挿入された前記釣糸は前記釣針挿入口より挿入された前記釣針の前記釣糸接続部に接続することが可能であることを特徴とする。
これを解決する為に、釣糸挿入通路及び釣針挿入通路を、180度でない角度で繋げることにより、釣糸の挿入角度と釣針軸部の角度を任意に設定することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。各図では、釣糸10及び釣針20を省略している場合がある。図1は本発明の実施形態に関わる側面図である。図2は釣針20を省略した図1の魚釣用ルアーを上方から見た平面図である。この発明の魚釣用ルアーは、魚の形状を模したルアー本体0と、弾性素材の背ビレ4、尾ビレ5、腹ビレ6と釣針20を有している。
図4に示す通り、この釣針20は、直線状の釣針軸部23と釣針軸部23に連続する略孤状の釣針曲り部22と釣針曲り部22に形成された針先である釣針先端部21を有し、釣針軸部23の端部に形成された釣糸10を結ぶ釣糸接続部24を備えている。
図2に示す通り、この背ビレ4、尾ビレ5は一部もしくは全部が左右に分かれている。図2では図示されていない腹ビレ6も同様の形状となっている。なお、ヒレは魚が持つ代表的なヒレを模しているのであり、図1に示す位置でなくても良い。
以下、背ビレ4、尾ビレ5、腹ビレ6の何れかを特定しない場合、または、全てを指す場合は総称してヒレと呼ぶ。
図3はルアー本体0の正面図であり、図4は図2におけるi-i線断面図である。
本発明のルアーは、図3及び図4に示す通り、ルアー本体0の前部に開口する釣糸挿入口1から後方に延伸する釣糸挿入通路11と、ルアー本体0の後部に開口する釣針挿入口3から前方に延伸する釣針挿入通路12を備え、ルアー本体0の通路接続点2で繋がる。
釣糸10を釣糸挿入口1より挿入し、釣針20の釣糸接続部24及び、釣針軸部23を釣針挿入口3より挿入する。
ルアー本体0は更に、釣針先端部21がヒレの分かれ目の間に位置するように、ヒレを設ける。
従来のルアーは、ルアー本体に針が露出してぶら下がっている状態であり、障害物に非常に掛かりやすく、特許文献1の魚釣用ルアーに於いても釣針の先端部分が露出している。本発明のルアーでは、釣針軸部23は釣針挿入通路12に内包され、露出する釣針先端部21は背ビレ4に挟まれ、図3に示す通り、釣針20はルアー本体0を前面から見れば完全に隠れ魚からは見えなくなっている。又、ヒレは弾性素材の為、捕食する魚に咥えられた際の圧力によって釣針先端部21が露出する為、障害物や釣人又は、周囲の人に誤って掛かってしまう事故を大幅に削減できる。
ルアー本体0の前方には釣糸挿入口1が設けられ釣糸10が容易に挿入できる程度の直径である釣糸挿入通路11がルアー本体中央に向かって設けられており、ルアー後方より延伸する、ルアー上部後方に設けられている釣針挿入口3を有する釣針挿入通路12とルアー本体0の通路接続点2にて繋がる。
釣糸挿入通路11と釣針挿入通路12は、図4に示す通り、180度でない角度で繋げることが出来る為、釣糸挿入口1及び、釣糸挿入通路11と釣針挿入口3及び、釣針挿入通路12は自由に設定することが出来る。
特許文献1の魚釣用ルアーでは、釣針挿通路が直線で、且つ釣糸と釣針の接続部がルアー先端に露出するよう設計されているため専用の釣針が必須であるが、本発明の魚釣用ルアーでは、釣糸と釣針の接続部がルアー本体0に内包される為、専用の釣針を用いる必要がなく、釣針挿入口3及び、釣針挿入通路12の口径より釣糸接続部24の径が小さければ種類を問わず市販の釣針を使用出来る。
又、魚釣用ルアーでは従来、ルアー本体の先端部分に釣糸を結ぶが、特許文献1の魚釣用ルアーではルアー先端中央部分に結び目を設けると、釣針の先端がルアー本体に近づく為、魚に針がかかり難くなる。しかし、釣針の先端をルアーから離すと、釣針の結び目はルアーの先端中央からルアー先端上部へ移動しなければならず、ルアーを引く力点がずれる為、本来のルアーの動きを実現できず、また、ルアーの動きを実現するためのリップが付け難くなるなど、ルアーのデザインの可能性が大幅に制限されてしまう。
本発明の魚釣り用ルアーは、図4に示す通り、釣糸挿入通路11と釣針挿入通路12を異なる角度にて設けることにより、釣針先端部21とルアー本体0が近接せず、魚の掛かりがよくなる。
更に、釣糸挿入口1及び釣糸挿入通路11と釣針挿入口3及び釣針挿入通路12の設置する場所を自由に設定でき、従来のミノータイプのルアーのように釣糸挿入口1を先端中央に設ける事も、バイブレーションタイプのルアーのようにルアー本体0の先端上部に設ける事も可能であり、寧ろルアー本体の何処でも自由に設けることが出来る。この発明により、この図では省略しているが、ルアー本体0を水中で動かす為のルアー本体0の先端下部に取り付けるルアーリップに於いても従来通り取り付ける事が可能となる。又、釣針挿入口3に於いても同様に、自由に設置場所を選択する事が出来る為、近年リアルルアーに用いられるジョイントタイプのルアーにも対応が可能となり、デザインの自由度を従来のルアーと変わらず保持できる。
釣糸挿入口1及び釣糸挿入通路11は、ルアー本体0の前方、釣針挿入口3及び釣針挿入通路12はルアー本体の後方であればどこでも設置できるが、対象の魚が食い付いた際に確実にフッキングさせるために、釣針挿入口3が図4に示す通りルアー本体後方上部に設置される場合は、ルアー本体0の側面視後方上部外周上の任意の点Aに於ける接線Bになるべく平行に、釣針挿入口3が図6に示す通り、ルアー本体0後方下部に設置される場合は、ルアー本体0の側面視後方下部外周上の任意の点Cに於ける接線Dとなるべく平行に、釣針挿入通路12が設置されることが望ましい。このルアー本体0の側面視後方上部外周上の任意の点A及びルアー本体0の側面視後方下部外周上の任意の点Cはルアー本体0の後方で自由に移動することが出来る。
また、この項で言う後方とはルアー本体0の側面視中央より後部を指すが、釣針挿入口3の位置は必ずしも中央より後方でなければならないのではなく、要は釣針20の釣針軸部23が挿入された際に釣針先端部21とルアー本体0との間隔が、魚が食い付いた際に確実にフッキング出来るだけの距離が十分に確保されていれば良い。
ルアー本体0は変形し難い硬質材料(例えば、木、硬質プラスチック、硬質発泡ウレタン等)により形成されることが好ましい。一方、背ビレ4、尾ビレ5、腹ビレ6は、シリコンゴムやエラストマー等の弾性変形可能な軟質材料により形成されることが好ましい。背ビレ4、尾ビレ5、腹ビレ6は、基端側が図4に示すとおり、ルアー本体0の上部、下部、後部に形成された差込口に挿入されることで、ルアー本体0に固定されており、ヒレの差込口は図4及び図5の通り差込口は小さく、奥は大きくなっている事で、軟質素材であるヒレの基端部を押し込み入れることができ、一旦挿入すれば抜け難くなっている。しかし、ヒレは釣針20の釣針先端部21を隠すように取り付けられていればよいのであり、記載の固定方法でなくてもよい。
ヒレは図5に示すとおり、釣針先端部21を挟み込んで隠すように設計されており、使用用途及びルアー本体0の大きさに合わせて、例えばヒレの形を模した長方形の中心で折込む形式でも、基端部よりヒレの前方の辺が接合されている様に一体成型されている形式でもよい。しかし、水流を受ける事を考慮し、ヒレの前側、ルアー本体0の先端方向は接合されていることが望ましい。
上記の構成を備えるルアーは、図4に示すとおり、釣糸挿入口1に釣糸10を通し、釣針挿入口3より引き出し釣糸接続部24と結び、釣糸10を引くことで釣針軸部23は釣針挿入口3に挿入され、釣針先端部21を隠す為に設置されている背ビレ4、尾ビレ5、腹ビレ6の何れかに釣針先端部21を挟むことにより、釣針先端部21が魚から見えなくなる。
本発明のルアーは、図4、図6、図7に示す通り釣針挿入口3及び釣糸挿入通路12の位置はルアー本体0後方であれば自由に設定できる。図4の場合釣針挿入口3に挿入された釣針先端部21をヒレ4が、図6の場合は釣針挿入口3に挿入された釣針先端部21をヒレ6が、図7の場合は釣針挿入口3に挿入された釣針先端部21をヒレ5が挟み込むことにより隠す。ただし、魚の獲物に襲いかかる習性を鑑みれば、図4に示す位置で設置することが最も望ましい。
また、図7に示されるように、釣糸挿入通路11及び釣針挿入通路12はほぼ、直線、もしくは釣針20の大きさとルアー本体0の大きさの相関に拠っては、完全な直線であっても良く、ヒレの形状に拠っては、ヒレの取り付け位置に於いても、釣糸挿入通路11及び、釣針挿入通路12と平行でなくても良い。
従来の魚釣用ルアーの釣針がぶらさがって完全に露出しているのに対し、本発明の魚釣用ルアーは、釣針20の大部分が露出していない為、より本来の魚に近似させることができる。これにより捕食する魚に違和感を与えること無く誘引することが可能となり、釣果の上昇を期待できる。
1 釣糸挿入口
2 通路接続点
3 釣針挿入口
4 背ビレ
5 尾ビレ
6 腹ビレ
10 釣糸
11 釣糸挿入通路
12 釣針挿入通路
20 釣針
21 釣針先端部
22 釣針曲り部
23 釣針軸部
24 釣糸接続部
A ルアー本体の側面視後方上部外周上の任意点
B Aの外周上の接線
C ルアー本体の側面視後方下部外周上の任意点
D Cの外周上の接線
Claims (5)
- ルアー本体と釣針と釣糸とをセットにした魚釣用ルアーであって、
前記釣針は、直線状の釣針軸部と、前記釣針軸部に連続する略孤状の釣針曲り部と、前記釣針曲り部に形成された釣針先端部と、前記釣針軸部の端部に形成された前記釣糸を結ぶ釣糸接続部と、を備え、
前記ルアー本体は、前記ルアー本体の前部に前記釣糸を挿入することが可能な釣糸挿入口を有する釣糸挿入通路と、前記ルアー本体の後部に前記釣針の前記釣針軸部を挿入する釣針挿入口を有する釣針挿入通路と、を備え、
前記ルアー本体の内部にて前記釣糸挿入通路と前記釣針挿入通路は繋がり、
前記釣糸挿入口より挿入された前記釣糸は前記釣針挿入口より挿入された前記釣針の前記釣糸接続部に接続することが可能であることを特徴とする魚釣用ルアー。 - 前記釣糸挿入通路と前記釣針挿入通路は、180度でない角度で繋がる通路を形成していることを特徴とする請求項1記載の魚釣用ルアー。
- 前記釣針挿入通路は、前記釣針挿入口の位置が前記ルアー本体の上部後方に位置する場合は前記ルアー本体の側面視後方上部外周に対して平行に設けられ、前記釣針挿入通路が前記ルアー本体の下部後方に位置する場合は前記ルアー本体の側面視後方下部外周に対し平行に設けられていることを特徴とする請求項1記載の魚釣用ルアー。
- 前記ルアー本体は、左右一対の弾性素材のヒレを備え、前記ヒレは、前記釣針挿入口より挿入された前記釣針の露出部分を左右から挟んで被い隠すように設けられていることを特徴とする請求項1記載の魚釣用ルアー。
- ルアー本体を備え、前記ルアー本体前部に釣糸を挿入することが可能な釣糸挿入口を有する釣糸挿入通路と、前記ルアー本体後部に釣針挿入口を有して釣針の軸部を収めることが出来、且つ前記釣針軸部より長い釣針挿入通路と、を備え、前記ルアー本体内部にて前記釣糸挿入通路と前記釣針挿入通路は180度でない角度で繋がり、前記釣糸挿入口より挿入された釣糸と前記釣針挿入口より挿入された前記釣針が保有する前記釣糸接続部を接続することが可能であることを特徴とする魚釣用ルアー。
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