JP2024045900A - 回路基板及びトルクセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】検出信号を適切に出力することが出来なくなることを抑制すること。【解決手段】板状の基板部材51と、基板部材51に配置され、それぞれホール素子55と出力回路56と複数の端子57とを備える一対の回路53と、を備え、一対の回路53が有する複数の端子57は、複数の端子57が直線上に並んで配置され、基板部材51には、一対の回路53のうち一方の回路53が有する端子57と他方の回路53が有する端子57との間に基板部材51の側面から延びるスリット52が形成される。【選択図】図7

Description

本開示は、回路基板及びトルクセンサに関する。
操舵装置が有する回転体に加わるトルクを検出するトルクセンサの一例として、磁気の変化を検出することによりトルクの検出を行うものがある。例えば、特許文献1に記載されたセンサ装置は、入力軸に固定される永久磁石と、出力軸に固定される2つの磁気ヨークと、磁気ヨークから磁束を誘導する2つの集磁リングと、集磁リングに誘導された磁気に基づいて検出信号を生成するセンサ素子とを有している。また、特許文献1に記載されたセンサ装置では、センサ素子は、第1センサ素子と第2センサ素子とが冗長的に設けられており、第1センサ素子と第2センサ素子は、回路基板に実装されている。
特開2020-34398号公報
ここで、近年ではトルクセンサは一層の小型化が求められるが、このためトルクセンサが有する回路基板も小型化が求められる。トルクセンサの回路基板には、センサ素子からの検出信号を外部に出力する端子が複数配置されるため、回路基板を小型化した場合、回路基板に配置される端子同士の距離が近付くことになる。しかし、回路基板に配置される陽極端子と陰極端子との距離が近付いた場合、端子間での短絡が発生し易くなり、例えば、イオンマイグレーションによって端子間で短絡が発生する虞がある。
回路基板に配置されるセンサ素子が冗長的に実装されている場合、一部の端子間で短絡が発生することにより、短絡した端子に対応する一部のセンサ素子からの検出信号が減少したり出力することが出来なくなったりしても、他のセンサ素子からの検出信号を出力することができる。しかし、短絡をした端子が、冗長的に実装されている2つのセンサ素子に対応する端子間に跨る場合は、いずれのセンサ素子からも検出信号も減少したり出力することが出来なくなったりするため、適切な検出信号を出力することが困難となる虞があった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、検出信号を適切に出力することが出来なくなることを抑制することのできる回路基板及びトルクセンサを提供することを目的とする。
本開示の回路基板は、板状の基板部材と、前記基板部材に配置され、それぞれホール素子と出力回路と複数の端子とを備える一対の回路と、を備え、前記一対の回路が有する複数の前記端子は、複数の前記端子が直線上に並んで配置され、前記基板部材には、前記一対の回路のうち一方の回路が有する前記端子と他方の回路が有する前記端子との間に前記基板部材の側面から延びるスリットが形成される。
この構成によれば、基板部材にスリットが形成されるため、一方の回路が有する端子と他方の回路が有する端子とは、分断されて配置されることになり、双方の端子の間で短絡が発生することを抑制することができる。これにより、一方の回路が有する端子と他方の回路が有する端子と間で短絡が発生することに起因して、一方の回路と他方の回路とのいずれの回路からも電気信号を出力することが出来なくなることを抑制することができる。従って、回路基板は、基板部材に配置される一対の回路のうち、少なくともいずれか一方の回路からは、ホール素子からの検出信号を出力することが可能な状態を維持することができ、ホール素子からの検出信号を、継続して出力することができる。この結果、検出信号を適切に出力することが出来なくなることを抑制することができる。
望ましい形態として、複数の前記端子は、前記一対の回路のそれぞれが電圧印加端子と、グランド端子と、信号出力端子とを有し、前記一対の回路は、それぞれ前記ホール素子の出力電圧を前記出力回路でデジタル電気信号に変換して前記信号出力端子へ出力し、前記一対の回路は、それぞれ前記グランド端子が前記ホール素子と前記出力回路に接地され、且つ、前記グランド端子は前記信号出力端子と前記電圧印加端子との間に配置され、前記スリットは、前記一対の回路のうちの一方の回路の前記電圧印加端子と他方の回路の前記信号出力端子との間に配置される。
この構成によれば、基板部材に形成されるスリットは、一方の回路の電圧印加端子と、他方の回路の信号出力端子との間に配置されるため、電圧の印加によって短絡が発生し易い端子間での短絡を抑制することができる。このため、一方の回路の電圧印加端子と他方の回路の信号出力端子が隣り合うことにより、短絡が発生し易い端子の配置構成であっても、短絡が発生し易い端子間での短絡を基板部材のスリットによって抑制することができる。これにより、回路基板は、基板部材に配置される一対の回路の双方から、ホール素子からの検出信号を出力することが出来なくなることを抑制することができる。この結果、検出信号を適切に出力することが出来なくなることを抑制することができる。
望ましい形態として、前記一対の回路のうち一方の前記回路が有する複数の前記端子と他方の前記回路が有する複数の前記端子とは、異なる種類の前記端子が一方の前記回路が有する前記端子と他方の前記回路が有する前記端子とで同じ順番で配置される。
この構成によれば、基板部材に配置される双方の回路で端子が互いに同じ順番で配置されているため、一対の回路を、同じレイアウトで基板部材に配置することができる。これにより、一方の回路と他方の回路とで、同じ構成のホール素子及び出力回路を用いることができ、一方の回路と他方の回路とで、ホール素子及び出力回路から出力される検出信号を極力同じ値で出力することができる。従って、いずれかの回路から検出信号を出力することが出来なくなることにより、1つの回路からの検出信号を回路基板からの検出信号として出力する場合でも、正常時と同等の検出信号を出力することができる。この結果、検出信号を安定して出力することができ、検出信号を適切に出力することが出来なくなることを抑制することができる。
また、本開示のトルクセンサは、板状の基板部材と、前記基板部材に配置され、それぞれホール素子と出力回路と複数の端子とを備える一対の回路とを備える回路基板と、前記回路基板を収容するセンサハウジングと、シャフトに固定されるステータと前記ステータに対向して配置された円筒状の磁石との相対的な位置変化に応じた磁束の変化を検出する集磁ヨークと、を備え、前記集磁ヨークは、前記センサハウジングに収容される前記回路基板に配置される前記ホール素子に対して前記基板部材の厚み方向に重なる位置に配置され、前記一対の回路が有する複数の前記端子は、複数の前記端子が直線上に並んで配置され、前記基板部材には、前記一対の回路のうち一方の回路が有する前記端子と他方の回路が有する前記端子との間にスリットが形成され、前記センサハウジングには、前記スリットに入り込む板状位置決め部材と、前記基板部材に対して前記スリットが形成される側面の反対側の側面に当接する突状位置決め部材とが配置される。
この構成によれば、センサハウジングに板状位置決め部材と突状位置決め部材とが配置されるため、センサハウジングに対して回路基板を配置する際に、板状位置決め部材と突状位置決め部材とによって位置決めを行うことができる。これにより、回路基板に配置されるホール素子と集磁ヨークとの相対的な位置関係が、適切な位置関係となるように回路基板を配置することができる。従って、ホール素子が集磁ヨークに対して不適切な位置関係で配置されることに起因して、ホール素子による検出値が不適切な値になることを抑制することができる。この結果、検出信号を適切に出力することが出来なくなることを抑制することができる。
望ましい形態として、前記基板部材の厚み方向における前記板状位置決め部材の高さは、前記基板部材の厚みよりも高い。
この構成によれば、板状位置決め部材を基板部材の表面から突出させることができるため、板状位置決め部材を障壁として用いることができる。これにより、スリットの両側に配置される端子の双方に異物が接触し、異物によって端子同士が短絡することを抑制することができる。従って、回路基板は、少なくともいずれか一方の回路からは、ホール素子からの検出信号を出力することが可能な状態を維持することができる。この結果、検出信号を適切に出力することが出来なくなることを抑制することができる。
本開示に係る回路基板及びトルクセンサは、検出信号を適切に出力することが出来なくなることを抑制することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態の操舵装置を説明するための模式図である。 図2は、実施形態に係る操舵装置におけるトルクセンサを含む断面での断面図である。 図3は、トルクセンサが有するマグネットとステータ及び集磁ヨークの概要を説明する模式図である。 図4は、コレクタアッセンブリの分解斜視図である。 図5は、第1ハウジングに対してコレクタアッセンブリが取り付けられている部分の詳細図である。 図6は、図5に示す第1ハウジングにコレクタアッセンブリを取り付ける前の状態を示す詳細図である。 図7は、コレクタアッセンブリが有する回路基板の平面模式図である。 図8は、センサハウジングに回路基板を配置した状態を示す平面模式図である。 図9は、図8のC-C断面図である。 図10は、図8のD-D断面図である。 図11は、基板部材にスリットが形成されていない回路基板の平面模式図である。
以下、本開示につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本開示が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
[実施形態]
図1は、実施形態の操舵装置80を説明するための模式図である。図1に示すように、操舵装置80は、操作者から与えられる力が伝達する順に、ステアリングホイール81と、ステアリングシャフト82と、ユニバーサルジョイント84と、インタミシャフト85と、ユニバーサルジョイント86と、スタブシャフト87と、ステアリングギア88と、タイロッド89とを備える。また、操舵装置80は、制御装置(以下、ECU(Electronic Control Unit)という。)100と、トルクセンサ10と、電動モータ102を備える。車速センサ101は、車両に備えられ、CAN(Controller Area Network)通信により車速信号VをECU100に出力する。
ステアリングシャフト82は、一方の端部でステアリングホイール81に連結され、他方の端部でユニバーサルジョイント84に連結される。
インタミシャフト85は、一方の端部でユニバーサルジョイント84に連結され、他方の端部でユニバーサルジョイント86に連結される。スタブシャフト87は、一方の端部がユニバーサルジョイント86に連結され、他方の端部でトルクセンサ10に連結される。トルクセンサ10は、一方の端部でスタブシャフト87に連結され、他方の端部でステアリングギア88が有する第1ピニオンギア88aに連結されている。
詳しくは、第1ピニオンギア88aは、スタブシャフト87に連結される側の反対側の端部に、後述するラックバー88bと噛み合うギア(図示省略)が形成される軸状の部材になっており、スタブシャフト87と第1ピニオンギア88aとは、トーションバー87a(図2参照)を介して連結されている。トーションバー87aは、一端がスタブシャフト87に連結され、他端が第1ピニオンギア88aに連結され、トーションバー87aは、スタブシャフト87と第1ピニオンギア88aとの間で回転トルクを伝達する。
トルクセンサ10は、トルクセンサ10に連結されるシャフトに作用するトルクを検出するトルク検出装置になっており、トーションバー87aを介してスタブシャフト87と第1ピニオンギア88aとの間で伝達される回転トルクを検出する。即ち、トーションバー87aを介して連結されるスタブシャフト87と第1ピニオンギア88aとは、トルクセンサ10によってトルクを検出する際における検出対象のシャフトになっている。
ステアリングギア88は、第1ピニオンギア88aと、ラックバー88bと、第2ピニオンギア88cとを備える。第1ピニオンギア88aは、トーションバー87aを介してスタブシャフト87に連結される。ラックバー88bは、ラックバー88bに形成されるラック歯(図示省略)が第1ピニオンギア88aのギアに噛み合う。また、ラックバー88bは、第1ピニオンギア88aとは異なる位置で第2ピニオンギア88cに噛み合う。
第2ピニオンギア88cには、図示しないウォーム減速装置を介して、電動モータ102が連結されており、第2ピニオンギア88cは、電動モータ102から伝達される駆動力により回転可能になっている。電動モータ102は、図示しないウォーム減速装置を介して、第2ピニオンギア88cを回転させる。電動モータ102は、例えばブラシレスモータであるが、ブラシ(摺動子)及びコンミテータ(整流子)を備えるモータであってもよい。
ステアリングギア88は、第1ピニオンギア88aや第2ピニオンギア88cに伝達された回転運動を、ラックハウジング90の内側に配置されるラックバー88bで直進運動に変換する。本実施形態に係る操舵装置80は、ラックバー88bが第1ピニオンギア88aや第2ピニオンギア88cから伝達される回転運動により直進運動を行うデュアルピニオンアシスト方式である。タイロッド89は、ラックバー88bに連結される。すなわち、操舵装置80は、ラックアンドピニオン式の電動パワーステアリング装置である。
トルクセンサ10は、ステアリングホイール81を介してステアリングシャフト82に伝達された運転者の操舵力を操舵トルクとして検出する。車速センサ101は、操舵装置80が搭載される車両の走行速度(車速)を検出する。電動モータ102と、トルクセンサ10と、車速センサ101とがECU100に、電気的に接続される。
ECU100は、電動モータ102の動作を制御する。また、ECU100は、トルクセンサ10及び車速センサ101のそれぞれから信号を取得する。すなわち、ECU100は、トルクセンサ10から操舵トルクTを取得し、かつ車速センサ101から車両の車速信号Vを取得する。ECU100は、イグニッションスイッチ103がオンの状態で、電源装置(例えば車載のバッテリ)104から電力が供給される。ECU100は、操舵トルクTと車速信号Vとに基づいてアシスト指令の補助操舵指令値を算出する。そして、ECU100は、その算出された補助操舵指令値に基づいて電動モータ102へ供給する電力値Xを調節する。ECU100は、電動モータ102から誘起電圧の情報又は電動モータ102に設けられたレゾルバ等の回転検出装置から出力される情報を動作情報Yとして取得する。
ステアリングホイール81に入力された操作者(運転者)の操舵力は、第1ピニオンギア88aに伝達される。第1ピニオンギア88aに伝達された操舵力は、ステアリングギア88を介してタイロッド89に伝達され、車輪を変位させる。
また、ステアリングホイール81に入力された操作者の操舵力は、ステアリングホイール81から第1ピニオンギア88aまでの操舵力の伝達経路に配置されるトルクセンサ10に伝わる。このとき、ECU100は、操舵トルクTをトルクセンサ10から取得し、かつ車速信号Vを車速センサ101から取得する。そして、ECU100は、電動モータ102の動作を制御する。電動モータ102が作り出した補助操舵トルクは、第2ピニオンギア88cに伝達される。
第2ピニオンギア88cに伝達された補助操舵トルクは、ステアリングギア88を介してタイロッド89に伝達され、車輪を変位させる。すなわち、操舵装置80は、第1ピニオンギア88aを介してラックバー88bに伝達された操作者の操舵力に加え、第2ピニオンギア88cを介してラックバー88bに伝達された電動モータ102の補助操舵トルクも用いて車輪を変位させる。
図1に示すように、操舵装置80は、第2ピニオンギア88cにアシスト力が付与されるデュアルピニオン方式であるがこれに限定されない。操舵装置80は、例えば、ステアリングシャフト82にアシスト力が付与されるコラムアシスト方式や、第1ピニオンギア88aにアシスト力が付与されるシングルピニオンアシスト方式の電動パワーステアリング装置でもよい。また、ボールネジによりラックバー88bにアシスト力を付与するボールネジ式など、ピニオンを介さずにラックバー88bにアシスト力を付与する種類のラックアシスト式の電動パワーステアリング装置でもよい。
図2は、実施形態に係る操舵装置におけるトルクセンサ10を含む断面での断面図である。なお、以下の説明では、方向について具体的な記載が無い場合は、トルクセンサ10が配置されるスタブシャフト87や第1ピニオンギア88aの軸方向を、トルクセンサ10においても軸方向として説明する。同様に、スタブシャフト87や第1ピニオンギア88aの軸心を中心とする周方向を、トルクセンサ10においても周方向として説明し、スタブシャフト87や第1ピニオンギア88aの軸心を中心とする径方向を、トルクセンサ10においても径方向として説明する。
スタブシャフト87と第1ピニオンギア88aとにおける、トーションバー87aを介して連結される部分の周囲には、ハウジング20が配置されている。ハウジング20は、互いに連結される第1ハウジング21と第2ハウジング31とを有している。第1ハウジング21は、軸方向においてスタブシャフト87寄りの位置に配置されて主にスタブシャフト87を覆っており、第2ハウジング31は、軸方向において第1ピニオンギア88a寄りの位置に配置されて主に第1ピニオンギア88aを覆っている。換言すると、スタブシャフト87と第1ピニオンギア88aとは、少なくとも一部が第1ハウジング21と第2ハウジング31との内側に配置されており、スタブシャフト87は少なくとも一部が第1ハウジング21との内側に配置され、第1ピニオンギア88aは少なくとも一部が第2ハウジング31の内側に配置されている。第1ハウジング21は、第2ハウジング31に対して取付けボルト36(図5参照)により取り付けられており、これにより第1ハウジング21は、第2ハウジング31に固定されている。
また、第1ハウジング21の内側には軸受(図示省略)が配置されており、スタブシャフト87は、第1ハウジング21の内側に配置される軸受を介して第1ハウジング21に回転自在に支持されている。また、第2ハウジング31の内側にも軸受(図示省略)が配置されており、第1ピニオンギア88aは、第2ハウジング31の内側に配置される軸受を介して第2ハウジング31に回転自在に支持されている。
スタブシャフト87は、第1ハウジング21に回転自在に支持され、第1ピニオンギア88aは、第2ハウジング31に回転自在に支持されるため、トーションバー87aを介して連結されるスタブシャフト87と第1ピニオンギア88aとは、一体となって第1ハウジング21と第2ハウジング31とに回転自在に支持されている。
ハウジング20は、車体に対して回転不可の状態で取り付けられ、第1ハウジング21に配置される軸受と第2ハウジング31に配置される軸受とによって、ハウジング20はスタブシャフト87や第1ピニオンギア88aを回転自在に支持する。
トルクセンサ10は、第1ハウジング21内に配置されており、第1のシャフトであるスタブシャフト87と、トーションバー87aを介してスタブシャフト87に連結される第2のシャフトである第1ピニオンギア88aとの端部付近に配置されている。スタブシャフト87と第1ピニオンギア88aとは、いずれも中空となる部分を有する軸になっており、一方の軸の端部が、他方の軸の端部から当該軸の内側に入り込んでいる。本実施形態では、スタブシャフト87が、第1ピニオンギア88aの内側に入り込んでいる。
トーションバー87aは、スタブシャフト87の内側から第1ピニオンギア88aの内側に亘って配置されており、一端がスタブシャフト87に連結され、他端が第1ピニオンギア88aに連結されている。つまり、スタブシャフト87と第1ピニオンギア88aとは、直接連結されておらず、軸状の部材であるトーションバー87aを介して連結されている。このため、スタブシャフト87と第1ピニオンギア88aは相対回転が可能になっており、トーションバー87aに捩じれが発生した際には、トーションバー87aの捩じれに伴って、スタブシャフト87と第1ピニオンギア88aとは相対回転をする。
トルクセンサ10は、これらのようにトーションバー87aを介して連結されるスタブシャフト87と第1ピニオンギア88aとの端部付近に配置されており、スタブシャフト87と第1ピニオンギア88aとの相対回転の角度を検出することにより、スタブシャフト87と第1ピニオンギア88aとの間で作用するトルクを検出することが可能になっている。
トルクセンサ10は、マグネット65と、ステータ60(図3参照)と、集磁ヨーク46(図3参照)とを有している。マグネット65とステータ60とは、スタブシャフト87と第1ピニオンギア88aとに分かれてそれぞれ取り付けられている。集磁ヨーク46は、コレクタアッセンブリ40が有するセンサハウジング41に取り付けられており、これにより、集磁ヨーク46は、コレクタアッセンブリ40に含まれている。集磁ヨーク46は、コレクタアッセンブリ40が第1ハウジング21に取り付けられることにより、集磁ヨーク46は第1ハウジング21に固定されている。
コレクタアッセンブリ40は、第1ハウジング21が有する収容部24に収容される。収容部24は、第1ハウジング21における、第2ハウジング31に連結される部分の近傍に配置され、第1ハウジング21の外周面から径方向における外側に突出して形成されている。第1ハウジング21が有する収容部24は、第1ハウジング21の内側に連通する空間が収容部24の内側に形成されており、コレクタアッセンブリ40は、このように形成される収容部24の内側に配置されることにより収容部24に収容される。
さらに、第1ハウジング21が有する収容部24には、磁気シールドカバー70が取り付けられている。磁気シールドカバー70は、金属製の板部材が折り曲げられることにより形成されている。収容部24は、軸方向における両側が、収容部24に取り付けられる磁気シールドカバー70によって覆われている。詳しくは、磁気シールドカバー70は、軸方向における収容部24の両側の部分では、収容部24の径方向における外側寄りの位置から、径方向における内側に向かって延びて形成されている。これにより、収容部24は、軸方向における両側が、径方向に延びる磁気シールドカバー70によって覆われている。
これらのように構成されるトルクセンサ10は、トーションバー87aが捩じれてスタブシャフト87と第1ピニオンギア88aとが相対回転をした際における磁気の変化に基づいて、トルクの検出を行うことが可能になっている。
図3は、トルクセンサ10が有するマグネット65とステータ60及び集磁ヨーク46の概要を説明する模式図である。トルクセンサ10が有するマグネット65とステータ60とは、一方が第1のシャフトに取り付けられており、他方が第2のシャフトに取り付けられている。本実施形態では、マグネット65は、第1のシャフトであるスタブシャフト87に取り付けられており、ステータ60は、第2のシャフトである第1ピニオンギア88aに取り付けられている。このうち、マグネット65は、略円筒状の形状で形成されており、複数のN極とS極とが周方向に交互に配置された多極磁石になっている。
ステータ60は、フランジ部61と、ティース部62とを有している。フランジ部61は、厚み方向が軸方向となる、円環状の板状の形状で形成されている。ティース部62は、円環状のフランジ部61の内周部分からフランジ部61の軸方向に向かって延出し、板の厚み方向がフランジ部61の径方向となる向きとなる板状の形状で形成されている。また、ティース部62は、複数のティース部62が間隔をあけてフランジ部61の周方向に並んで配置されている。
このように形成されるステータ60は、同等の形状で形成される一対のステータ60である第1ステータ60aと第2ステータ60bとを有しており、第1ステータ60aと第2ステータ60bとは、それぞれフランジ部61とティース部62とを有している。即ち、第1ステータ60aは、円環状の第1フランジ部61aと複数の第1ティース部62aとを有しており、第2ステータ60bは、円環状の第2フランジ部61bと複数の第2ティース部62bとを有している。第1ステータ60aと第2ステータ60bとは、双方のフランジ部61が同軸上に位置し、かつ、フランジ部61が他方のステータ60から離れる方向に位置する向きで、いずれも同じシャフトに取り付けられる。本実施形態では、第1ステータ60aと第2ステータ60bとは、いずれも第1ピニオンギア88aに取り付けられる。
つまり、第1ステータ60aは、第1ティース部62aが第1フランジ部61aから第2ステータ60b側に向かって延出する向きで配置され、第2ステータ60bは、第2ティース部62bが第2フランジ部61bから第1ステータ60a側に向かって延出する向きで配置される。その際に、第1ティース部62aと第2ティース部62bとは、いずれも複数が間隔をあけて第1フランジ部61aや第2フランジ部61bに設けられるため、第1ステータ60aと第2ステータ60bとは、周方向において他方のステータ60のティース部62が位置しない部分に、自己のステータ60のティース部62が位置するように組み合わされる。
スタブシャフト87に取り付けられるマグネット65は、このように組み合わされる第1ステータ60aと第2ステータ60bとの内側に配置される。また、マグネット65とステータ60とは、軸方向がスタブシャフト87や第1ピニオンギア88aの軸方向と一致する向きで配置される。これらのため、マグネット65とステータ60とは、マグネット65の外周面がステータ60のティース部62に対して対向する位置関係となる状態で、スタブシャフト87と第1ピニオンギア88aとに取り付けられて配置される。マグネット65とステータ60とは、これらの位置関係で配置されることにより、スタブシャフト87と第1ピニオンギア88aとの間でトーションバー87aを介してトルクが伝達されてスタブシャフト87と第1ピニオンギア88aとが相対的に微小に回転をした際には、マグネット65とステータ60との相対的な位置関係が変化することに伴って、マグネット65からステータ60に作用する磁束が変化する。
また、ステータ60の近傍には、コレクタアッセンブリ40が有する集磁ヨーク46が配置される。集磁ヨーク46は、マグネット65からステータ60に作用する磁束の変化を検出するための部材になっており、ステータ60が有するフランジ部61の近傍に配置される。ステータ60としては、第1ステータ60aと第2ステータ60bとの一対が設けられているため、これに対応して集磁ヨーク46も、第1集磁ヨーク46aと第2集磁ヨーク46bとの一対が設けられている。即ち、集磁ヨーク46は、第1ステータ60aが有する第1フランジ部61aの近傍には第1集磁ヨーク46aが配置され、第2ステータ60bが有する第2フランジ部61bの近傍には第2集磁ヨーク46bが配置されている。
一対の集磁ヨーク46は、ステータ60のティース部62よりも径方向における外側で、ステータ60が有する2箇所のフランジ部61同士の間に位置しており、軸方向において隙間を有してステータ60のフランジ部61と重なっている。つまり、第1集磁ヨーク46aは、第1ステータ60aが有する第1フランジ部61aにおける第2フランジ部61bが位置する面側の近傍に配置され、第2集磁ヨーク46bは、第2ステータ60bが有する第2フランジ部61bにおける第1フランジ部61aが位置する面側の近傍に配置されている。これらの集磁ヨーク46は、周方向における所定の範囲でステータ60のフランジ部61に重なっている。即ち、第1集磁ヨーク46aと第2集磁ヨーク46bとは、ステータ60のフランジ部61に対して重なる部分が略扇状に形成されており(図4参照)、これにより第1集磁ヨーク46aと第2集磁ヨーク46bとは、ステータ60のフランジ部61に対して周方向における一部の範囲で重なって配置されている。
なお、一対の集磁ヨーク46は、ステータ60が有する2箇所のフランジ部61を、一対の集磁ヨーク46が軸方向における両側から挟む位置関係で配置されていてもよい。つまり、第1集磁ヨーク46aは、第1ステータ60aが有する第1フランジ部61aにおける、第2フランジ部61bが位置する側の反対側の面の近傍に配置され、第2集磁ヨーク46bは、第2ステータ60bが有する第2フランジ部61bにおける、第1フランジ部61aが位置する側の反対側の面の近傍に配置されていてもよい。一対の集磁ヨーク46は、周方向における所定の範囲でステータ60のフランジ部61の近傍でフランジ部61に重なっていれば、第1フランジ部61aと第2フランジ部61bとの間に一対の集磁ヨーク46が配置されていてもよく、一対の集磁ヨーク46で第1フランジ部61aと第2フランジ部61bとを軸方向における両側から挟む位置関係で配置されていてもよい。
このように、フランジ部61の近傍に集磁ヨーク46が位置することにより、集磁ヨーク46は、ステータ60とマグネット65との相対的な位置変化に応じた磁束の変化を検出することが可能になっている。つまり、集磁ヨーク46は、スタブシャフト87と第1ピニオンギア88aとが相対的に微小に回転をした際における、マグネット65からステータ60に作用する磁束が変化を検出することが可能なっている。
さらに、2つの集磁ヨーク46の間には、ホールIC54が配置されている。ホールIC54は、集磁ヨーク46におけるステータ60のフランジ部61の近傍に位置する部分から離れた位置で、集磁ヨーク46同士の間に配置されている。つまり、ホールIC54は、集磁ヨーク46が有する第1集磁ヨーク46aと第2集磁ヨーク46bとによって挟み込まれている。ホールIC54は、集磁ヨーク46で検出した磁束の変化を検出するホール素子55(図7参照)と、磁束の変化に応じてホール素子55より出力される出力電圧をデジタル電気信号に変換する出力回路56(図7参照)とを有している。これにより、ホールIC54は、2つの集磁ヨーク46に作用する磁束密度の変化を検出し、検出した磁束密度の変化を電気信号に変換して電気信号として出力することが可能になっている。なお、ホールIC54に代えて、磁気抵抗効果やトンネル磁気抵抗効果を応用した磁気センサを用いることができる。要するに、集磁ヨーク46の間に生じる磁束密度の変化を、電気信号として出力することができればよい。
マグネット65は、図2に示すように、第1スリーブ66によってスタブシャフト87に取り付けられている。第1スリーブ66は、筒状の部材になっており、第1スリーブ66に対してスタブシャフト87を圧入することにより、第1スリーブ66はスタブシャフト87に取り付けられている。マグネット65は、第1スリーブ66の外周面に、例えば接着剤により固定されており、これにより、マグネット65は、スタブシャフト87と一体となって回転可能になっている。
ステータ60は、第2スリーブ63とキャリア64とによって第1ピニオンギア88aに取り付けられている。第2スリーブ63は、筒状の部材になっており、第2スリーブ63に対して第1ピニオンギア88aを圧入することにより、第2スリーブ63は第1ピニオンギア88aに取り付けられている。キャリア64は、筒状の部材になっており、射出成形により第2スリーブ63と一体に形成されている。このため、キャリア64は、第2スリーブ63が第1ピニオンギア88aに取り付けられることにより、第2スリーブ63と共にキャリア64も第1ピニオンギア88aに取り付けられる。
第2スリーブ63によって第1ピニオンギア88aに取り付けられるキャリア64は、第2スリーブ63に支持されることにより、第1ピニオンギア88aからスタブシャフト87側に向かった位置に配置され、スタブシャフト87の径方向における外側の位置に配置される。さらに、キャリア64は、軸方向においてマグネット65が位置する位置と同じ位置に配置されており、マグネット65の径方向に外側に配置されている。
ステータ60は、このように配置されるキャリア64に取り付けられている。詳しくは、第1ステータ60aと第2ステータ60bとのそれぞれのステータ60は、ティース部62がキャリア64の径方向における内側に位置し、フランジ部61が、キャリア64の径方向における内側から外側に向かって突出する形態で、キャリア64に取り付けられている。これにより、一対のステータ60である第1ステータ60aと第2ステータ60bはいずれも、軸方向においてマグネット65が位置する位置と同じ位置に配置され、マグネット65の径方向に外側に配置される。
また、第1ステータ60aと第2ステータ60bとは、第1ピニオンギア88aに取り付けられる第2スリーブ63と一体に形成されるキャリア64に取り付けられるため、第1ピニオンギア88aと一体となって回転可能になっている。このように第1ピニオンギア88aと一体となって回転可能に配置されるステータ60は、換言すると、第1ピニオンギア88aの径方向における外側に突出するフランジ部61を備え、かつ、第1ピニオンギア88aに固定されている。
これらのように、マグネット65はスタブシャフト87に固定され、ステータ60は第1ピニオンギア88aに固定されることにより、マグネット65とステータ60とは、スタブシャフト87や第1ピニオンギア88aと共にハウジング20の内側に配置される。
第2ハウジング31における、軸方向において第1ハウジング21と連結される側の端部寄りの位置は、内面側にインロー凹部32が形成されている。インロー凹部32は、後述する第1ハウジング21のインロー凸部22が入り込む凹部になっている。
インロー凹部32は、第2ハウジング31における第1ハウジング21が配置される端部側に形成されている。第2ハウジング31に固定される第1ハウジング21には、インロー凹部32に入り込むインロー凸部22が形成されている。インロー凸部22は、軸方向において第1ハウジング21から第2ハウジング31が位置する側に向かって突出して形成されており、第1ハウジング21は、インロー凸部22がインロー凹部32に入り込むことにより、第2ハウジング31に対する径方向への位置決めが行われる。
インロー凸部22は、円筒状に形成されて第1ハウジング21から突出しており、外径が、インロー凹部32の内径よりも僅かに小さくなっている。インロー凸部22の外周面には、シール部材であるOリング23が嵌り込む溝部が形成されており、インロー凸部22は、溝部にOリング23が嵌り込んだ状態で、インロー凹部32に入り込む。これにより、インロー凸部22がインロー凹部32に入り込んだ状態では、Oリング23によって第1ハウジング21と第2ハウジング31との間のシール性が確保される。
第1ハウジング21と第2ハウジング31とは、第1ハウジング21のインロー凸部22が第2ハウジング31のインロー凹部32に入り込んだ状態で、取付けボルト36(図5参照)によって第1ハウジング21を第2ハウジング31に取り付けることにより、第1ハウジング21と第2ハウジング31との連結が行われる。
第1ハウジング21に形成される収容部24に収容されるコレクタアッセンブリ40は、収容部24に収容された状態において、第1集磁ヨーク46aと第2集磁ヨーク46bとによって、ホールIC54を軸方向における両側から挟み込む向きで収容部24に取り付けられる。詳しくは、ホールIC54は、コレクタアッセンブリ40が有する回路基板50に配置されており、回路基板50は、コレクタアッセンブリ40が有するセンサハウジング41に取り付けられている。センサハウジング41は、コレクタアッセンブリ40における筐体になっており、ハウジング本体部42と、後述する蓋部43とより構成されている。
また、集磁ヨーク46は、ホールIC54を回路基板50の厚み方向における両側から第1集磁ヨーク46aと第2集磁ヨーク46bとで挟み込む向きで、センサハウジング41に取り付けられている。本実施形態では、第1集磁ヨーク46aが軸方向においてスタブシャフト87が位置する側に位置し、第2集磁ヨーク46bが軸方向において第1ピニオンギア88aが位置する側に位置している。コレクタアッセンブリ40は、ホールIC54が配置される回路基板50の厚み方向が軸方向になる向きで収容部24に収容されており、これにより、第1集磁ヨーク46aと第2集磁ヨーク46bとは、コレクタアッセンブリ40が収容部24に収容された状態では、ホールIC54を軸方向における両側から挟み込む。
また、第1ハウジング21の収容部24は、軸方向における位置が、ハウジング20内に配置されるスタブシャフト87と第1ピニオンギア88aに固定されるマグネット65やステータ60の軸方向における位置に対して近い位置となって、径方向における外側に突出して形成されている。これにより、収容部24は、コレクタアッセンブリ40を収容部24に収容する状態において、コレクタアッセンブリ40が有する第1集磁ヨーク46aと第2集磁ヨーク46bとを、第1ピニオンギア88aに固定される第1ステータ60aの第1フランジ部61aと第2ステータ60bの第2フランジ部61bとの間に配置することができる。
コレクタアッセンブリ40のセンサハウジング41は、蓋部43を有している。蓋部43は、センサハウジング41に取り付けられる回路基板50を覆う部材になっている。センサハウジング41は、回路基板50に対して軸方向における第2ハウジング31が位置する側の反対側に配置されて回路基板50を覆う第1蓋部43aと、回路基板50に対して軸方向における第2ハウジング31が位置する側に配置されて回路基板50を覆う第2蓋部43bとを有している。
また、収容部24に収容されるコレクタアッセンブリ40のセンサハウジング41の外周面と、収容部24の内周面との間には、双方に当接するシール部材であるOリング48が配置されている。Oリング48は、蓋部43が配置される位置よりも、径方向における外側に配置されている。
詳しくは、センサハウジング41が有するハウジング本体部42には、蓋部43が配置される位置よりも径方向における外側の部分の外周面に、段付き部42dが形成されている。段付き部42dは、センサハウジング41の外周面が一周に亘って切り欠かれた切欠き状の形状で形成されている。Oリング48は、内周面がハウジング本体部42の段付き部42dの嵌め込まれることによりハウジング本体部42に当接し、外周面が収容部24の内周面に当接することにより、ハウジング本体部42の外周面と収容部24の内周面との双方に当接している。
第1ハウジング21の収容部24に取り付けられる磁気シールドカバー70は、第1シールド部71と第2シールド部72とを有している。第1シールド部71は、軸方向において第2ハウジング31が位置する側の反対側から収容部24を覆う部分になっている。第2シールド部72は、軸方向において第2ハウジング31が位置する側から収容部24を覆う部分になっている。これにより、コレクタアッセンブリ40を収容する収容部24は、軸方向における両側が、収容部24に取り付けられる磁気シールドカバー70によって覆われている。
磁気シールドカバー70が有する第1シールド部71と第2シールド部72との少なくとも一方は、収容部24に収容されるコレクタアッセンブリ40が有するホールIC54に対して軸方向において重なって配置されている。本実施形態では、第1シールド部71と第2シールド部72とのうち、第2ハウジング31が位置する側の反対側から収容部24を覆う第1シールド部71が、コレクタアッセンブリ40が有するホールIC54に対して、軸方向において重なって配置されている。
次に、コレクタアッセンブリ40の構成について説明する。図4は、コレクタアッセンブリ40の分解斜視図である。なお、図4は、回路基板50を図示するために、図2や後述する図5、図6に示すコレクタアッセンブリ40に対して、軸方向における反対側から見た斜視図になっている。コレクタアッセンブリ40は、センサハウジング41と、蓋部43と、集磁ヨーク46と、回路基板50と、接続端子47とを有している。センサハウジング41は、コレクタアッセンブリ40における筐体になっており、ハウジング本体部42と、蓋部43とより構成される。
ハウジング本体部42は、フランジ部42aと、コネクタ部42bと、基板配置部42cとを有している。フランジ部42aは、コレクタアッセンブリ40を収容部24に対して径方向における外側から取り付ける部分になっている。フランジ部42aは、厚み方向が径方向となる向きで形成される板状の部材になっている。フランジ部42aには、フランジ部42aの厚み方向に貫通し、ブッシュ49が配置されるブッシュ挿入孔42aaが形成されている。ブッシュ挿入孔42aaは、収容部24に形成される、後述する2箇所のねじ孔26(図6参照)に対応する2箇所の位置に形成されている。ブッシュ挿入孔42aaに配置されるブッシュ49は、金属材料からなる略円筒形の形状で形成される部材になっており、ブッシュ挿入孔42aaに挿入されブッシュ挿入孔42aaで保持される。
コネクタ部42bと基板配置部42cとは、板状のフランジ部42aに対して、フランジ部42aの厚み方向における互いに反対側に配置されている。コネクタ部42bは、トルクセンサ10からの電気信号を外部に出力するための外部のコネクタ(図示省略)が接続される部分になっている。コネクタ部42bは、フランジ部42aに形成される2箇所のブッシュ挿入孔42aaの間に配置されており、フランジ部42aから径方向における外側、即ち、フランジ部42aの厚み方向における基板配置部42cが位置する側の反対側に突出して形成されている。
基板配置部42cは、軸方向に見た場合における形状が略矩形の枠状に形成され、回路基板50は、枠状に形成される基板配置部42cの内側に配置される。集磁ヨーク46は、基板配置部42cに配置される回路基板50に対して、第1集磁ヨーク46aと第2集磁ヨーク46bとが、軸方向において回路基板50の両側に配置されている。回路基板50の両側に配置される第1集磁ヨーク46aと第2集磁ヨーク46bとは、回路基板50を両側から挟み込んだ状態で、それぞれ基板配置部42cに取り付けられている。
集磁ヨーク46は、集磁ヨーク46が基板配置部42cに取り付けられた状態において、回路基板50に配置されるホールIC54に近接する集磁部を、2箇所ずつ有している。つまり、第1集磁ヨーク46aには、ホールIC54に近接する集磁部46aaが2箇所に形成されており、第2集磁ヨーク46bには、ホールIC54に近接する集磁部46baが2箇所に形成されている。
蓋部43は、枠状に形成される基板配置部42cを、軸方向における両側から塞いでハウジング本体部42に取り付けられる回路基板50を覆う部材になっており、第1蓋部43aと第2蓋部43bとを有している。第1蓋部43aは、基板配置部42cに対して、第1集磁ヨーク46aが配置される側に配置されて基板配置部42cに取り付けられ、第2蓋部43bは、基板配置部42cに対して、第2集磁ヨーク46bが配置される側に配置されて基板配置部42cに取り付けられる。これにより、枠状に形成されて回路基板50と集磁ヨーク46とが配置される基板配置部42cは、軸方向における両側から第1蓋部43aと第2蓋部43bとによって塞がれる。
また、ハウジング本体部42が有するコネクタ部42bには、外部のコネクタとの間で電気的に接続される接続端子47が配置される。接続端子47は、複数の端子ピン47aと、これらの複数の端子ピン47aを一体に保持する保持部材47cとを有している。接続端子47は、センサハウジング41が有するコネクタ部42bの内側に配置され、基板配置部42cに配置される回路基板50に対して端子ピン47aの一端側に位置する接続部47bが接続される。接続端子47が有する端子ピン47aの他端側は、コネクタ部42bに接続される外部のコネクタに対して、電気的に接続することが可能になっている。
本実施形態では、端子ピン47aはL字状に形成されており、回路基板50に接続される接続部47bは、回路基板50に対して回路基板50の厚み方向に接続される。端子ピン47aにおける、外部のコネクタに対して電気的に接続される側の部分は、径方向に延びて配置される。これにより、接続端子47は、回路基板50と外部のコネクタとを、電気的に接続することが可能になっている。
次に、第1ハウジング21に対するコレクタアッセンブリ40の取り付けの構成について説明する。図5は、第1ハウジング21に対してコレクタアッセンブリ40が取り付けられている部分の詳細図である。図6は、図5に示す第1ハウジング21にコレクタアッセンブリ40を取り付ける前の状態を示す詳細図である。コレクタアッセンブリ40は、第1ハウジング21有する収容部24に収容されて収容部24に取り付けられる。
収容部24におけるコレクタアッセンブリ40が取り付けられる部分には、径方向における外側に向けて開口する開口部25(図6参照)が形成されている。収容部24の開口部25は、収容部24の内側の空間の開口部分になっている。また、収容部24の径方向における外側の面には、開口部25の側方に、コレクタアッセンブリ40を収容部24に取り付ける取付けボルト78が螺合するねじ孔26が形成されている。
コレクタアッセンブリ40は、収容部24に対して径方向における外側から取り付けられるフランジ部42aを有しており、取付けボルト78を収容部24のねじ孔26に螺合させることによって収容部24に取り付けられる。詳しくは、コレクタアッセンブリ40を収容部24に取り付ける際には、フランジ部42aが有する2箇所のブッシュ挿入孔42aa(図4参照)に金属材料からなるブッシュ49を挿入し、ブッシュ挿入孔42aaにブッシュ49を配置する。
コレクタアッセンブリ40を収容部24に取り付ける際には、コレクタアッセンブリ40を、コネクタ部42bが径方向における外側に位置する向きで、基板配置部42cを収容部24の開口部25から収容部24の内側に挿入する。これにより、コレクタアッセンブリ40における、集磁ヨーク46や回路基板50が配置される基板配置部42cは、収容部24に収容される。さらに、コレクタアッセンブリ40のフランジ部42aに配置されるブッシュ挿入孔42aaに取付けボルト78を通し、取付けボルト78を収容部24のねじ孔26に螺合させる。これにより、コレクタアッセンブリ40は第1ハウジング21の収容部24に取り付けられ、第1ハウジング21に固定される。
収容部24の内側に基板配置部42cが収容される状態で第1ハウジング21に固定されるコレクタアッセンブリ40は、コレクタアッセンブリ40が有する集磁ヨーク46が、一対のステータ60のそれぞれのフランジ部61の間に挿入された状態で、第1ハウジング21に固定される。これにより、集磁ヨーク46は、第1集磁ヨーク46aと第2集磁ヨーク46bとのそれぞれが、一対のステータ60のフランジ部61同士の間に挿入され、軸方向において隙間を有してステータ60のフランジ部61と重なる状態で、第1ハウジング21に固定される。
コレクタアッセンブリ40が第1ハウジング21に取り付けられた状態では、コレクタアッセンブリ40が有するコネクタ部42bは、収容部24の外部に露出して配置される。コネクタ部42bには、トルクセンサ10からの電気信号をECU100に伝達する信号線のコネクタが接続されることにより、コネクタ部42bに配置される接続端子47は、電気信号をECU100に伝達する信号線に対して、電気的に接続される。
図7は、コレクタアッセンブリ40が有する回路基板50の平面模式図である。回路基板50は、略矩形状に形成される板状の基板部材51をベースとしており、基板部材51に、ホールIC54を含む回路53が配置されることにより構成されている。回路基板50には、第1系統53aと第2系統53bとの一対の回路53が配置されている。つまり、回路基板50には、2系統の回路53が配置されている。一対の回路53のそれぞれは、ホールIC54と、複数の端子57とを備えている。このため、回路基板50には、ホールIC54は2つが配置されている。
2つのホールIC54は、それぞれホール素子55と出力回路56とを有している。ホール素子55は、集磁ヨーク46で検出した磁束の変化を検出することが可能になっており、出力回路56は、磁束の変化に応じてホール素子55より出力される出力電圧をデジタル電気信号に変換することが可能になっている。第1系統53aのホールIC54と第2系統53bのホールIC54とは、同じ構成になっている。このため、第1系統53aのホールIC54と第2系統53bのホールIC54とは、磁束の検出性能について実質的に同じ検出性能を有している。
一対の回路53が有する複数の端子57は、複数の端子57が直線上に並んで配置されている。複数の端子57は、全て略矩形状に形成される基板部材51の1つの辺の近傍に配置されており、当該辺に沿って直線上に並んで配置されている。詳しくは、基板部材51は、略矩形状に形成される基板部材51が有する4つの辺のうち、回路基板50を有するコレクタアッセンブリ40を第1ハウジング21の収容部24に収容した状態において、径方向における内側に位置する辺は、径方向における外側に湾曲する湾曲部51aを有している。湾曲部51aは、基板部材51における湾曲部51aを有する辺の対辺が位置する側に向かって凸となる方向に緩やかに湾曲して形成されている。複数の端子57は、基板部材51が有する4つの辺のうち、湾曲部51aを有する辺の対辺となる辺の近傍に配置され、当該辺に沿って直線上に並んで配置されている。
各端子57は、基板部材51の厚み方向に基板部材51を貫通する孔の内周面が、金属材料によって覆われる、いわゆるスルーホールによって形成されている。端子57は、コレクタアッセンブリ40が有する接続端子47(図4参照)の端子ピン47aの接続部47bが、端子57に挿し込まれることにより、端子ピン47aと電気的に接続される。接続端子47の端子ピン47aが接続される端子57は、複数が直線上に並んで配置されている。このため、それぞれL字状に形成されて接続部47bが複数の端子57に対して接続される複数の端子ピン47aは、全て同じ形状で形成されている。
基板部材51に配置される一対の回路53は、複数の端子57が直線上に並ぶ方向、つまり、端子57が近傍に配置される基板部材51の辺に沿った方向において、第1系統53aと第2系統53bとが並んで配置されている。第1系統53aと第2系統53bとはそれぞれ、ホールIC54が有するホール素子55及び出力回路56と、複数の端子57が、基板部材51に配置される配線58によって電気的に接続されることにより、それぞれ独立した回路53として構成されている。
複数の端子57は、一対の回路53のそれぞれが、電圧印加端子57aと、グランド端子57bと、信号出力端子57cとを有している。つまり、第1系統53aは、電圧印加端子57aと、グランド端子57bと、信号出力端子57cとの3つの端子57を有しており、第2系統53bも、電圧印加端子57aと、グランド端子57bと、信号出力端子57cとの3つの端子57を有している。電圧印加端子57aは、ホールIC54に対して電圧を印加するための端子57になっている。グランド端子57bは、グランドに接続される端子57になっている。信号出力端子57cは、ホールIC54からの電気信号が出力される端子57になっている。
第1系統53aと第2系統53bとの一対の回路53は、それぞれ電圧印加端子57aが、ホールIC54が有するホール素子55と出力回路56に配線58によって接続され、電圧印加端子57aからホール素子55と出力回路56に対して電流を供給可能になっている。また、一対の回路53は、それぞれグランド端子57bが、ホール素子55と出力回路56に配線58によって接続され、それぞれグランド端子57bがホール素子55と出力回路56に接地されている。また、一対の回路53は、それぞれ信号出力端子57cが配線によって出力回路56に接続され、出力回路56からの電気信号は、信号出力端子57cから出力することが可能になっている。つまり、一対の回路53は、それぞれホール素子55の出力電圧を出力回路56でデジタル電気信号に変換して信号出力端子57cへ出力可能になっている。
また、一対の回路53のうち、一方の回路53が有する複数の端子57と、他方の回路53が有する複数の端子57とは、異なる種類の端子57が一方の回路53が有する端子57と他方の回路53が有する端子57とで同じ順番で配置されている。詳しくは、第1系統53aが有する3つの端子57と、第2系統53bが有する3つの端子57とは、いずれも電圧印加端子57a、グランド端子57b、信号出力端子57cの順番で並んで配置されている。
本実施形態では、複数の端子57が直線上に並ぶ方向において、第1系統53aが位置する側から第2系統53bが位置する側に向かって、第1系統53aが有する3つの端子57と第2系統53bが有する3つの端子57とのいずれも、電圧印加端子57a、グランド端子57b、信号出力端子57cの順番で並んで配置されている。このため、それぞれの回路53において、グランド端子57bは、信号出力端子57cと電圧印加端子57aとの間に配置されている。また、第1系統53aが有する信号出力端子57cと、第2系統53bが有する電圧印加端子57aとは、隣り合って配置されている。
つまり、第1系統53aと第2系統53bとは、ホールIC54と複数の端子57と配線58とが、冗長的に複数実装される回路53になっている。即ち、同じ構成になっている第1系統53aのホールIC54と第2系統53bのホールIC54とは、同じPIN配置となる向きで基板部材51に配置されており、第1系統53aの複数の端子57と第2系統53bの複数の端子57とは、ホールIC54に対する位置関係が互いに同じ位置関係となって配置されている。これにより、第1系統53aと第2系統53bとは、磁束の検出性能について互いに同程度の検出性能を有している。
このように回路53が配置される回路基板50の基板部材51には、一対の回路53のうち、一方の回路53が有する端子57と他方の回路53が有する端子57との間に、スリット52が形成されている。スリット52は、基板部材51の厚み方向に亘って切れ込み状に形成され、基板部材51における、端子57が近傍に配置される辺の側面から延びて形成されている。つまり、スリット52は、基板部材51の4つの辺のうち、湾曲部51aを有する辺の対辺から、湾曲部51aを有する辺が位置する側に向かって延びて形成されている。湾曲部51aを有する辺の対辺から、湾曲部51aを有する辺が位置する側に向かって延びるスリット52は、双方の辺の間にかけた方向において、少なくとも端子57が配置されている位置を超える位置まで延びている。
このように、基板部材51に形成されるスリット52は、一対の回路53のうちの一方の回路53の電圧印加端子57aと、他方の回路53の信号出力端子57cとの間に配置されている。つまり、本実施形態では、スリット52は、第2系統53bの電圧印加端子57aと、第1系統53aの信号出力端子57cとの間に形成されている。このため、基板部材51は、第2系統53bの電圧印加端子57aと、第1系統53aの信号出力端子57cとの間では分断されている。
図8は、センサハウジング41に回路基板50を配置した状態を示す平面模式図である。図9は、図8のC-C断面図である。図10は、図8のD-D断面図である。なお、図10では、ホールIC54に対して回路基板50の厚み方向に重ねて配置される集磁ヨーク46のうち、第1集磁ヨーク46aのみを簡略化して図示しているが、実際のトルクセンサ10では第2集磁ヨーク46bも、回路基板50の厚み方向における第1集磁ヨーク46aが位置する側の反対側から、ホールIC54に対して重ねて配置されている。
回路基板50が配置されるセンサハウジング41には、回路基板50の位置決め部材である板状位置決め部材44と突状位置決め部材45とが配置されている。板状位置決め部材44は、基板部材51に形成されるスリット52に入り込む位置決め部材になっており、突状位置決め部材45は、基板部材51に対して、スリット52が形成される側面の反対側の側面に当接する位置決め部材になっている。
詳しくは、板状位置決め部材44は、基板部材51に形成されるスリット52に入り込むことができる板状の部材になっており、センサハウジング41が有するハウジング本体部42の基板配置部42cに配置されている。詳しくは、板状位置決め部材44は、枠状に形成される基板配置部42cの内面から、基板配置部42cの内側に突出して形成されている。板状位置決め部材44は、板の厚みがスリット52の幅と同程度でスリット52の幅よりも僅かに小さい程度の厚みとなる板状の形状で形成されており、板の厚み方向がスリット52の幅方向となる向きで配置されている。これにより、センサハウジング41に回路基板50が配置される際には、板状位置決め部材44は、基板部材51に形成されるスリット52に入り込む。
このように、基板部材51のスリット52に入り込む板状位置決め部材44は、基板部材51の厚み方向における板状位置決め部材44の高さが、基板部材51の厚みよりも高くなっている。これにより、基板部材51のスリット52に板状位置決め部材44が入り込んだ際には、板状位置決め部材44は、基板部材51から基板部材51の厚み方向に突出した状態になる。
また、突状位置決め部材45は、基板部材51における湾曲部51aに当接する部材になっており、円柱に近い形状で形成され、センサハウジング41が有するハウジング本体部42の基板配置部42cに配置されている。詳しくは、突状位置決め部材45は、枠状に形成される基板配置部42cの内側で基板配置部42cに支持されながら、基板配置部42cの内側に配置されている。突状位置決め部材45は、板状位置決め部材44との相対的な位置関係が、基板部材51のスリット52に板状位置決め部材44を入り込ませてセンサハウジング41に基板部材51を配置した際に、基板部材51の湾曲部51aに当接する位置関係で基板配置部42cに配置されている。
このように、基板部材51の湾曲部51aに当接する突状位置決め部材45は、基板部材51の厚み方向における突状位置決め部材45の高さが、基板部材51の厚みよりも高くなっている。これにより、突状位置決め部材45は、基板部材51のスリット52に板状位置決め部材44を入り込ませて基板部材51をセンサハウジング41に配置した際に、突状位置決め部材45は、基板部材51の厚み方向における全域に亘って、基板部材51の湾曲部51aに当接することが可能になっている。
また、センサハウジング41に回路基板50が配置されるコレクタアッセンブリ40は、集磁ヨーク46を有しており、集磁ヨーク46は、回路基板50に配置されるホールIC54に近接する集磁部が、1つの集磁ヨーク46につき2箇所ずつ形成されている。つまり、集磁ヨーク46は、回路基板50に2つ配置されるホールIC54に対応して、集磁部が2箇所に形成されている。
例えば、第1集磁ヨーク46aは、集磁部46aaが2箇所に形成されており、2箇所の集磁部46aaは、第1集磁ヨーク46aがセンサハウジング41に配置された状態において、回路基板50に配置される2つのホールIC54に対して2箇所の集磁部46aaが個別に近接して配置される。集磁ヨーク46の2箇所ずつ形成される集磁部は、このように、回路基板50に配置される2つのホールIC54に対して集磁部を個別に近接させることができるように、集磁部は、1つの集磁ヨーク46につき2箇所ずつ形成されている。
次に、操舵装置80の作用について説明する。操舵装置80が搭載される車両の運転時に、ステアリングホイール81が操作をされた場合は、ステアリングホイール81に付与された操舵力は、ステアリングホイール81からステアリングシャフト82に伝えられる。ステアリングシャフト82に伝えられた操舵力は、操舵トルクとしてステアリングシャフト82からインタミシャフト85に伝達され、インタミシャフト85からスタブシャフト87を経て第1ピニオンギア88aに伝達される。これにより、第1ピニオンギア88aを有するステアリングギア88は、第1ピニオンギア88aから伝達された回転運動を、ラックバー88bの直線運動に変換し、タイロッド89を動作させる。
また、本実施形態に係る操舵装置80は、運転者の操舵をアシストする補助操舵トルクを発生させる電動モータ102を有している。電動モータ102は、スタブシャフト87と第1ピニオンギア88aと間に亘って配置されるトルクセンサ10により検出した操舵トルクに基づいて補助操舵トルクを発生する。
トルクセンサ10は、スタブシャフト87に付与された操舵トルクを、スタブシャフト87と第1ピニオンギア88aとが相対回転した際における相対回転の角度に基づいて検出する。即ち、スタブシャフト87と第1ピニオンギア88aとは、トーションバー87aを介して連結されているため、スタブシャフト87に操舵トルクが付与された際には、スタブシャフト87と第1ピニオンギア88aとの間では、トーションバー87aを介して操舵トルクが伝達される。その際に、トーションバー87aが僅かに捩じれることにより、スタブシャフト87と第1ピニオンギア88aとは、相対回転をする。
トルクセンサ10は、マグネット65がスタブシャフト87に取り付けられ、ステータ60が第1ピニオンギア88aに取り付けられることにより、スタブシャフト87と第1ピニオンギア88aとが相対回転をした際には、トルクセンサ10が有するマグネット65とステータ60も、相対的に回転をする。マグネット65とステータ60と相対回転の角度は、スタブシャフト87と第1ピニオンギア88aとの間で作用する操舵トルクが大きくなるに従って相対回転の角度が大きくなる。
マグネット65とステータ60とが相対回転した場合は、マグネット65からステータ60に作用する磁束が変化する。ステータ60の近傍に配置される集磁ヨーク46は、マグネット65からステータ60に作用する磁束の変化を検出することが可能になっている。このため、スタブシャフト87と第1ピニオンギア88aとの相対回転に伴ってマグネット65とステータ60が相対回転をした際には、ステータ60の近傍に配置される集磁ヨーク46は、マグネット65からステータ60に作用する磁束の変化を検出することができる。
このように、集磁ヨーク46で検出する、マグネット65からステータ60に対して作用する磁束は、マグネット65とステータ60と相対回転の角度に応じて変化する。ホールIC54は、集磁ヨーク46によって検出したマグネット65とステータ60との相対回転の角度に応じて変化する磁束を、ホール素子55で検出すると共に出力回路56で電気信号に変換し、接続端子47から第1ハウジング21の外部に伝達してECU100に伝達する。つまり、トルクセンサ10は、マグネット65からステータ60に作用する磁束の変化を集磁ヨーク46とホールIC54とで検出することにより、スタブシャフト87に付与された操舵トルクを検出し、検出した操舵トルクを電気信号としてECU100に伝達する。
その際に、ホールIC54から接続端子47への信号の伝達は、回路基板50に配置される回路53が有する配線58によってホールIC54から端子57に伝達し、端子57から、端子57に接続される接続端子47の端子ピン47aに対して信号を伝達する。また、回路基板50には、第1系統53aと第2系統53bとの一対の回路53が配置されているが、第1系統53aと第2系統53bとは、集磁ヨーク46により検出したマグネット65とステータ60との相対回転の角度に応じて変化する磁束を、それぞれの回路53が有するホールIC54のホール素子55によって検出する。このため、第1系統53aと第2系統53bとは、ホール素子55での磁束の検出結果を、それぞれの回路53が有するホールIC54の出力回路56によって電気信号に変換して、それぞれの回路53から接続端子47に伝達する。これらにより、回路基板50は、ホールIC54によって検出した、マグネット65からステータ60に対して作用する磁束の検出結果を、第1系統53aと第2系統53bとの2系統で電気信号として接続端子47に伝達し、接続端子47からECU100に伝達する。
ECU100は、トルクセンサ10から伝達された電気信号に基づいて電動モータ102を作動させ、電動モータ102に補助操舵トルクを発生させる。つまり、トルクセンサ10のホールIC54からECU100に伝達された電気信号は、マグネット65とステータ60との相対回転の角度に応じて変化し、スタブシャフト87と第1ピニオンギア88aとの間で作用する操舵トルクTに基づいて変化する。このため、ECU100は、トルクセンサ10のホールIC54から伝達された電気信号を、スタブシャフト87及び第1ピニオンギア88aに作用する操舵トルクTによって変化する情報として使用し、ホールIC54から伝達される電気信号に基づいて電動モータ102へ供給する電力値Xを調節し、電動モータ102に補助操舵トルクを発生させる。
即ち、ECU100は、トルクセンサ10から操舵トルクTの信号を取得し、車速センサ101から車両の車速信号Vを取得し、さらに、電動モータ102に設けられた回転検出装置から電動モータ102の動作情報Yを取得し、これらの動作情報Yと操舵トルクTと車速信号Vとに基づいて電動モータ102に補助操舵トルクを発生させる。電動モータ102で発生した補助操舵トルクは、第2ピニオンギア88cに伝達される。第2ピニオンギア88cを有するステアリングギア88は、第2ピニオンギア88cから伝達された回転運動を、ラックバー88bの直線運動に変換する。これにより、運転者がステアリングホイール81に付与した操舵力は、電動モータ102で発生した補助操舵トルクによりアシストされる。
トルクセンサ10は、これらのように、マグネット65からステータ60に作用する磁束の変化を集磁ヨーク46とホールIC54とで検出することにより、スタブシャフト87に付与された操舵トルクを検出する。ここで、ホールIC54から出力される電気信号は、回路基板50に配置される端子57から接続端子47に対して伝達されるが、回路基板50に配置される端子57は、複数が直線上に並んで配置されている。このため、回路基板50に配置される端子57は、端子57同士の距離が小さくなり易くなっている。特に、トルクセンサ10の小型化を図る場合には、回路基板50の大きさも小さくなるため、端子57同士の距離は、より小さくなり易くなる。
回路基板50に配置される端子57同士の距離が小さい場合、隣り合う端子57間で短絡が発生し易くなる。隣り合う端子57aと端子57cとの間では、例えば、イオンマイグレーションによって短絡が発生し易くなる。つまり、端子57aと端子57cとの距離が近い場合、電圧を印加した際に、陽極側の端子57aで金属がイオン化して陽イオンが陰極側の端子57cに移動し、陰極側の端子57cで陽イオンより金属が生成されることにより、生成された金属によって端子57aと端子57cとので絶縁不良が発生して短絡が発生し易くなる。
端子57aと端子57bとの間、または端子57bと端子57cとの間で短絡が発生しても、回路基板50に異なる系統の回路53が冗長的に複数実装されている場合には、一部の端子57間で短絡が発生することにより、短絡した端子57を含む回路53からの電気信号が減少したり出力することが出来なくなったりしても、他の回路53から電気信号を出力することができる。つまり、回路基板50に、それぞれホール素子55と出力回路56とを有する回路53が冗長的に複数実装されている場合には、一部の端子57間で短絡が発生した場合でも、短絡した端子57を含む回路53とは異なる回路53から、ホール素子55からの検出信号を出力回路56でデジタル電気信号に変換した検出信号を出力することができる。
しかし、短絡をした端子57が、冗長的に複数が実装されている、系統が異なる回路53の端子57間に跨る場合は、いずれの回路53からも電気信号を出力することが出来なくなることがある。
図11は、基板部材151にスリット52が形成されていない回路基板150の平面模式図である。回路基板150に、例えば、図11に示すように、第1系統53aと第2系統53bとの、2系統の回路53が実装されている場合は、一方の回路53から電気信号を出力することが出来なくなっても、他方の回路53から電気信号を出力することができる。つまり、第1系統53aの端子57間で短絡が発生した場合には、第2系統53bから電気信号を出力することができ、第2系統53bの端子57間で短絡が発生した場合には、第1系統53aから電気信号を出力することができる。
例えば、第1系統53aの電圧印加端子57aとグランド端子57bとの間や、第1系統53aのグランド端子57bと信号出力端子57cとの間で短絡が発生した場合でも、第2系統53bから電気信号を出力することができる。また、第2系統53bの電圧印加端子57aとグランド端子57bとの間や、第2系統53bのグランド端子57bと信号出力端子57cとの間で短絡が発生した場合でも、第1系統53aから電気信号を出力することができる。
しかし、第1系統53aの端子57と第2系統53bの端子57との間で短絡が発生した場合には、第1系統53aと第2系統53bとのいずれの系統の回路53からも電気信号を出力することが出来なくなることがある。つまり、図11に示す例では、第1系統53aの信号出力端子57cと第2系統53bの電圧印加端子57aとの間で短絡が発生した場合、第1系統53aと第2系統53bとのいずれの系統の回路53からも電気信号を出力することが出来なくなることがある。
即ち、第1系統53aの信号出力端子57cと第2系統53bの電圧印加端子57aとの間で短絡が発生した場合には、第2系統53bの電圧印加端子57aに電圧が印加された際に、第1系統53aの信号出力端子57cに対しても電圧が印加されることになる。これにより、第1系統53aの信号出力端子57cから、配線58を通って第1系統53aの出力回路56、第1系統53aのグランド端子57bの順にリーク電流が流れ、第1系統53aの出力回路56は電気信号を出力することが出来なくなり、第1系統53aは、信号出力端子57cから電気信号を出力することが出来なくなる。
また、この場合、第2系統53bの電圧印加端子57aから、第2系統53bのホール素子55と出力回路56への印加電圧が定格以下となるため、第2系統53bのホール素子55と出力回路56とは動作をすることが出来なくなる。これにより、第2系統53bも電気信号を出力することが出来なくなり、第1系統53aと第2系統53bとは、いずれも電気信号を出力することが出来なくなる。
これに対し、本実施形態に係る回路基板50では、図11に示す回路基板150の基板部材151とは異なり、回路基板50の基板部材51における第1系統53aの回路53の端子57cと第2系統53bの回路53の端子57aとの間に、スリット52が形成されている。このため、第1系統53aの回路53の端子57cと第2系統53bの回路53の端子57aとは分断されて配置されているため、双方の端子57の間で、イオンマイグレーション等によって短絡が発生することを抑制することができる。これにより、第1系統53aの回路53の端子57cと第2系統53bの回路53の端子57aと間で短絡が発生することに起因して、第1系統53aと第2系統53bとのいずれの系統の回路53からも電気信号を出力することが出来なくなることを抑制することができる。
このため、回路基板50に複数が配置される端子57同士の間で短絡が発生する可能性が有る状況においても、第1系統53aと第2系統53bとのうち、少なくともいずれか一方の回路53からは、マグネット65からステータ60に作用する磁束の検出結果を変換した電気信号を出力することができる。従って、トルクセンサ10は、操舵トルクをより確実に検出することができ、操舵装置80は、トルクセンサ10によって検出した操舵トルクに基づいて、補助操舵トルクを発生させることができる。
以上のように、本実施形態に係るトルクセンサ10の回路基板50は、基板部材51に一対の回路53が配置され、基板部材51には、一対の回路53のうち一方の回路53が有する端子57aと他方の回路53が有する端子57cとの間にスリット52が形成されている。このため、一方の回路53が有する端子57aと他方の回路53が有する端子57cとは、分断されて配置されているため、双方の端子57aと端子57cとの間で短絡が発生することを抑制することができる。これにより、一方の回路53が有する端子57aと他方の回路53が有する端子57cと間で短絡が発生することに起因して、一方の回路53と他方の回路53とのいずれの回路53からも電気信号を出力することが出来なくなることを抑制することができる。従って、回路基板50は、基板部材51に配置される一対の回路53のうち、少なくともいずれか一方の回路53からは、ホール素子55からの検出信号を出力することが可能な状態を維持することができ、ホール素子55からの検出信号を、継続して出力することができる。この結果、検出信号を適切に出力することが出来なくなることを抑制することができる。
また、基板部材51に形成されるスリット52は、一対の回路53のうちの一方の回路53の電圧印加端子57aと、他方の回路53の信号出力端子57cとの間に配置されるため、短絡が発生し易い端子57間での短絡を抑制することができる。つまり、電圧印加端子57aは、電圧が印加される端子57であるため、電圧を印加した際に端子57の金属がイオン化して陽イオンが発生し易くなる。このため、電圧印加端子57aは、隣り合う端子57cとの間でイオンマイグレーションが発生し易くなっており、端子57間で短絡が発生し易くなっている。従って、一方の回路53の電圧印加端子57aと他方の回路53の信号出力端子57cが隣り合うことにより、短絡が発生し易い端子57の配置構成であっても、双方の端子57の間にスリット52を配置することにより、短絡が発生し易い端子57間での短絡を抑制することができる。これにより、回路基板50は、基板部材51に配置される一対の回路53の双方から、ホール素子55からの検出信号を出力することが出来なくなることを抑制することができる。この結果、検出信号を適切に出力することが出来なくなることを抑制することができる。
また、基板部材51に配置される一対の回路53は、異なる種類の端子57の配置の順番が、双方の回路53で同じ順番で配置されているため、一対の回路53を、同じレイアウトで基板部材51に配置することができる。これにより、一方の回路53と他方の回路53とで、同じ構成のホールIC54を用いることができ、一方の回路53と他方の回路53とで、ホールIC54から出力される検出信号を極力同じ値で出力することができる。従って、例えば、正常時は一対の回路53の双方の検出信号を平均化した値を回路基板50からの検出信号として出力する構成において、いずれかの回路53から検出信号を出力することが出来なくなることにより、1つの回路53からの検出信号を回路基板50からの検出信号として出力する場合でも、正常時と同等の検出信号を出力することができる。この結果、検出信号を安定して出力することができ、検出信号を適切に出力することが出来なくなることを抑制することができる。
また、本実施形態に係る操舵装置80のトルクセンサ10は、コレクタアッセンブリ40のセンサハウジング41に、回路基板50の基板部材51に形成されるスリット52に入り込む板状位置決め部材44と、基板部材51に当接する突状位置決め部材45とが配置されている。このため、センサハウジング41に対して回路基板50を配置する際に、板状位置決め部材44と突状位置決め部材45とによって位置決めを行うことができる。これにより、回路基板50に配置されるホールIC54と集磁ヨーク46との相対的な位置関係が、適切な位置関係となるように回路基板50を配置することができる。従って、ホールIC54が集磁ヨーク46に対して不適切な位置関係で配置されることに起因して、ホール素子55による検出値が不適切な値になることを抑制することができる。この結果、検出信号を適切に出力することが出来なくなることを抑制することができる。
また、基板部材51の厚み方向における板状位置決め部材44の高さは、基板部材51の厚みよりも高くなっているため、基板部材51のスリット52に板状位置決め部材44を入り込ませることにより、板状位置決め部材44を基板部材51の表面から突出させることができ、板状位置決め部材44を障壁として用いることができる。これにより、スリット52の両側に配置される端子57の双方に異物が接触し、異物によって端子57同士が短絡することを抑制することができる。つまり、例えば、スリット52の両側に配置される端子57の双方に、導電性の異物が接触した場合、端子57同士は導電性の異物によって短絡することになるため、基板部材51に配置される双方の回路53から検出信号を出力することが出来なくなる。これに対し、スリット52に入り込む板状位置決め部材44が障壁として用いられる場合には、導電性の異物は、スリット52の両側に配置される端子57の双方には接触し難くなるため、端子57同士が短絡することを抑制することができる。これにより、回路基板50は、少なくともいずれか一方の回路53からは、ホール素子55からの検出信号を出力することが可能な状態を維持することができる。この結果、検出信号を適切に出力することが出来なくなることを抑制することができる。
[変形例]
なお、上述した実施形態では、回路基板50が有する第1系統53aと第2系統53bとの回路は、端子57の順番が同じ順番で配置されているが、端子57が配置される順番は、第1系統53aと第2系統53bとで異なっていてもよい。端子57が配置される順番に関わらず、基板部材51における第1系統53aの端子57と第2系統53bの端子57との間の位置にスリット52を形成することにより、第1系統53aの端子57と第2系統53bの端子57との間での短絡を抑制でき、検出信号を出力することが出来なくなることを抑制できる。
また、上述した実施形態では、板状位置決め部材44と突状位置決め部材45は、ハウジング本体部42の基板配置部42cに形成されているが、板状位置決め部材44と突状位置決め部材45は、これ以外の部位に形成されていてもよい。板状位置決め部材44と突状位置決め部材45は、例えば、蓋部43に形成されていてもよい。板状位置決め部材44と突状位置決め部材45は、回路基板50が配置されるセンサハウジング41を構成する部材に形成されていれば、センサハウジング41における部位は問わない。
以上、本開示の好適な実施形態を説明したが、本開示は上記の実施形態に記載されたものに限定されない。実施形態や変形例として説明した構成は、適宜組み合わせてもよい。
10 トルクセンサ
20 ハウジング
21 第1ハウジング
24 収容部
31 第2ハウジング
40 コレクタアッセンブリ
41 センサハウジング
42 ハウジング本体部
42a フランジ部
42b コネクタ部
42c 基板配置部
43 蓋部
43a 第1蓋部
43b 第2蓋部
44 板状位置決め部材
45 突状位置決め部材
46 集磁ヨーク
46a 第1集磁ヨーク
46b 第2集磁ヨーク
47 接続端子
50、150 回路基板
51、151 基板部材
52 スリット
53 回路
53a 第1系統
53b 第2系統
54 ホールIC
55 ホール素子
56 出力回路
57 端子
57a 電圧印加端子
57b グランド端子
57c 信号出力端子
58 配線
60 ステータ
61 フランジ部
62 ティース部
65 マグネット
70 磁気シールドカバー
80 操舵装置
81 ステアリングホイール
82 ステアリングシャフト
84、86 ユニバーサルジョイント
85 インタミシャフト
87 スタブシャフト
87a トーションバー
88 ステアリングギア
88a 第1ピニオンギア
88b ラックバー
88c 第2ピニオンギア
89 タイロッド
90 ラックハウジング
100 ECU
101 車速センサ
102 電動モータ
103 イグニッションスイッチ
104 電源装置

Claims (5)

  1. 板状の基板部材と、
    前記基板部材に配置され、それぞれホール素子と出力回路と複数の端子とを備える一対の回路と、
    を備え、
    前記一対の回路が有する複数の前記端子は、複数の前記端子が直線上に並んで配置され、
    前記基板部材には、前記一対の回路のうち一方の回路が有する前記端子と他方の回路が有する前記端子との間に前記基板部材の側面から延びるスリットが形成される回路基板。
  2. 複数の前記端子は、前記一対の回路のそれぞれが電圧印加端子と、グランド端子と、信号出力端子とを有し、
    前記一対の回路は、それぞれ前記ホール素子の出力電圧を前記出力回路でデジタル電気信号に変換して前記信号出力端子へ出力し、
    前記一対の回路は、それぞれ前記グランド端子が前記ホール素子と前記出力回路に接地され、且つ、前記グランド端子は前記信号出力端子と前記電圧印加端子との間に配置され、
    前記スリットは、前記一対の回路のうちの一方の回路の前記電圧印加端子と他方の回路の前記信号出力端子との間に配置される請求項1に記載の回路基板。
  3. 前記一対の回路のうち一方の前記回路が有する複数の前記端子と他方の前記回路が有する複数の前記端子とは、異なる種類の前記端子が一方の前記回路が有する前記端子と他方の前記回路が有する前記端子とで同じ順番で配置される請求項1または2に記載の回路基板。
  4. 板状の基板部材と、前記基板部材に配置され、それぞれホール素子と出力回路と複数の端子とを備える一対の回路とを備える回路基板と、
    前記回路基板を収容するセンサハウジングと、
    シャフトに固定されるステータと前記ステータに対向して配置された円筒状の磁石との相対的な位置変化に応じた磁束の変化を検出する集磁ヨークと、
    を備え、
    前記集磁ヨークは、前記センサハウジングに収容される前記回路基板に配置される前記ホール素子に対して前記基板部材の厚み方向に重なる位置に配置され、
    前記一対の回路が有する複数の前記端子は、複数の前記端子が直線上に並んで配置され、
    前記基板部材には、前記一対の回路のうち一方の回路が有する前記端子と他方の回路が有する前記端子との間にスリットが形成され、
    前記センサハウジングには、前記スリットに入り込む板状位置決め部材と、前記基板部材に対して前記スリットが形成される側面の反対側の側面に当接する突状位置決め部材とが配置されるトルクセンサ。
  5. 前記基板部材の厚み方向における前記板状位置決め部材の高さは、前記基板部材の厚みよりも高い請求項4に記載のトルクセンサ。
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