JP2024044994A - 基板処理装置及び処理液供給方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の液処理モジュールが多段に積層された基板処理装置において、各々の液処理モジュールについて、欠陥が発生するのを抑制する。【解決手段】基板に処理液を用いた処理を各々が行う、多段に積層された複数の液処理モジュールと、前記複数の液処理モジュールに前記処理液を供給する液供給ユニットと、を備え、前記液供給ユニットは、送液部が介設された供給管路を前記液処理モジュールに対応して有し、前記送液部はそれぞれ、対応する前記液処理モジュールに前記処理液を圧送するポンプと、前記処理液を濾過するフィルタと、を有し、対応する前記液処理モジュールに水平方向に隣接して配置されている、基板処理装置である。【選択図】図1

Description

本開示は、基板処理装置及び処理液供給方法に関する。
特許文献1には、ウェハへのレジスト塗布処理を行うコートプロセスステーションが多段に重ねられたレジスト塗布現像装置が開示されている。また、特許文献1に開示のレジスト塗布現像装置は、ケミカルユニットと、それから分配されて構成される複数のディスペンスユニットと、を備える。ケミカルユニットは、レジストを貯蓄したボトル、レジストを一時貯留するリキッドエンド、レジストのフィルタリングを行うフィルタ等により構成される。ディスペンスユニットは、レジストを送出する低圧ポンプと、コートプロセスステーションのノズルから吐出されるレジストの供給制御を行うディスペンスバルブ等により構成されている。特許文献1において、各ディスペンスユニットは、対応するコートプロセスステーションに近い位置に配置される。また、コートプロセスステーションのノズルは、対応するディスペンスユニットよりも一段上の高い位置に設置される。
特開2007-5576号公報
本開示にかかる技術は、複数の液処理モジュールが多段に積層された基板処理装置において、各々の液処理モジュールについて、欠陥が発生するのを抑制する。
本開示の一態様は、基板に処理液を用いた処理を各々が行う、多段に積層された複数の液処理モジュールと、前記複数の液処理モジュールに前記処理液を供給する液供給ユニットと、を備え、前記液供給ユニットは、送液部が介設された供給管路を前記液処理モジュールに対応して有し、前記送液部はそれぞれ、対応する前記液処理モジュールに前記処理液を圧送するポンプと、前記処理液を濾過するフィルタと、を有し、対応する前記液処理モジュールに水平方向に隣接して配置されている、基板処理装置である。
本開示によれば、複数の液処理モジュールが多段に積層された基板処理装置において、各々の液処理モジュールについて、欠陥が発生するのを抑制する。
本実施形態にかかる基板処理装置としての塗布現像装置の構成の概略を示す平面図である。 塗布現像装置における奥行き方向中央部の構成の概略を示す図である。 第1の積層処理ブロックの構成の概略を示す図である。 液供給ユニットの構成の一例の概略を示す説明図である。 吐出制御弁の断面図である。 送液部の位置を説明するための図である。 循環動作時の液供給ユニットの状態を示す図である。 吐出動作時の液供給ユニットの状態を示す図である。 ディスペンスポンプへの補充動作時の液供給ユニットの状態を示す図である。 ディスペンスポンプへの補充動作時における、当該ディスペンスポンプの状態の一例を示す図である。 アシストポンプへの補充動作時の液供給ユニットの状態を示す図である。 液供給ユニットの構成の他の例の概略を示す説明図である。 図12の液供給ユニットを用いる場合の送液部の位置を説明するための図である。 液供給ユニットの構成のさらに別の例の概略を示す説明図である。 図14の液供給ユニットを用いる場合の送液部の位置を説明するための図である。 送液部の位置の他の例を示す図である。 送液部の位置のさらに他の例を示す図である。
半導体デバイス等の製造プロセスにおけるフォトリソグラフィー工程では、半導体ウェハ(以下、「ウェハ」という。)等の基板上に所定のレジストパターンを形成するために一連の処理が行われる。上記一連の処理には、例えば、基板上にレジスト液を供給しレジスト膜を形成するレジスト塗布処理、レジスト膜を露光する露光処理、露光されたレジスト膜に現像液を供給して現像する現像処理等が含まれる。また、上記一連の処理は、基板を処理する各種処理モジュールや基板を搬送する搬送機構等を搭載し露光装置に接続された基板処理装置である塗布現像処理装置で行われている。塗布現像処理装置に搭載される上記処理モジュールとしては、レジスト液等の処理液を用いた処理すなわち液処理を基板に行う液処理モジュールがある。また、塗布現像装置において、同種の複数の液処理モジュール(例えばレジスト液を基板に塗布してレジスト膜を形成するレジスト塗布装置)が多段に積層されることがある。
さらに、塗布現像処理装置には、液処理モジュールに処理液を供給する液供給ユニットが設けられている。液供給ユニットには、処理液を濾過する、すなわち、処理液中から異物を除去するフィルタが設けられている。
しかし、フィルタを設けたとしても、上述のように、同種の複数の液処理モジュールが多段に積層されていた場合、液処理モジュールによっては、基板に吐出する処理液に異物が含まれ、液処理後または液処理前の基板上の欠陥として検出される場合がある。
そこで、本開示にかかる技術は、複数の液処理モジュールが多段に積層された基板処理装置において、各々の液処理モジュールについて、欠陥が発生するのを抑制する。すなわち、本開示にかかる技術は、複数の液処理モジュールが多段に積層された基板処理装置において、各々の液処理モジュールの欠陥性能を改善し、層が異なる液処理モジュール間で、欠陥性能を略同一とする。
以下、本実施形態にかかる基板処理装置及び処理液供給方法を、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<塗布現像装置>
図1は、本実施形態にかかる基板処理装置としての塗布現像装置1の構成の概略を示す平面図である。図2は、塗布現像装置1における奥行き方向(X方向)中央部の構成の概略を示す図である。図3は、後述の第1の積層処理ブロックの構成の概略を示す図である。
図1及び図2に示すように、塗布現像装置1は、キャリアブロックD1と、第1の積層処理ブロックD2と、第2の積層処理ブロックD3と、インターフェイスブロックD4と、がこの順で幅方向(図1等のY方向)に並ぶように配列されている。キャリアブロックD1、第1の積層処理ブロックD2、第2の積層処理ブロックD3及びインターフェイスブロックD4のうち、隣り合うブロックは互いに接続されている。また、キャリアブロックD1、第1の積層処理ブロックD2、第2の積層処理ブロックD3及びインターフェイスブロックD4は、それぞれ筐体を備えており、互いに区画され、筐体の内部には、基板としてのウェハWの搬送領域が形成されている。
インターフェイスブロックD4の第2の積層処理ブロックD3と反対側(Y方向正側)には、露光装置Eが接続されている。
塗布現像装置1には、例えばFOUP(Front Opening Unify Pod)と呼ばれるキャリアCに格納された状態でウェハWが搬送される。第1の積層処理ブロックD2及び第2の積層処理ブロックD3はそれぞれ、鉛直方向に2分割されるように区画されている。区画された部分それぞれは、処理モジュールと、当該処理モジュールに対しウェハWを搬送する主搬送機構と、を有する処理ブロックをなす。以下では、鉛直方向に2つに区画された第1の積層処理ブロックD2の下側、上側をそれぞれ、処理ブロック2A、処理ブロック2Bといい、同様に2つに区画された第2の積層処理ブロックD3の下側、上側をそれぞれ処理ブロック2C、処理ブロック2Dという。
処理ブロック2A、2Cは水平方向である幅方向(Y方向)に互いに隣接しており、これらの処理ブロック2A、2Cをまとめて下側処理ブロックという場合がある。また、処理ブロック2B、2Dは水平方向である幅方向(Y方向)に互いに隣接しており、これらの処理ブロック2B、2Dをまとめて上側処理ブロックと記載する場合がある。図1では上側処理ブロックを示している。この上側処理ブロックである処理ブロック2B、2Dそれぞれには、シャトル(バイパス搬送機構ともいう。)が設けられる。当該シャトルは、処理モジュールを経由しないようにウェハWを、搬送経路の下流側のブロックに向けて搬送する。
なお、「モジュール」とは搬送機構(シャトルを含む)以外の、ウェハWが載置される場所である。ウェハWに処理を行うモジュールを、上記のように処理モジュールとして記載するが、この処理としては検査のために画像を取得することも含む。
キャリアブロックD1は、例えば、第1の積層処理ブロックD2とは反対側(図1及ぶ図2のY方向正側)の端部に、キャリア載置台11が設けられている。キャリア載置台11には、塗布現像装置1に対してキャリアCを搬入出する際にキャリアCが載置される載置板12が奥行き方向(図1等のX方向)に複数並ぶように設けられている。
また、キャリアブロックD1は、第1の積層処理ブロックD2側(図1等のY方向負側)の端部における奥行き方向(X方向)中央部に、受け渡しタワーT1が設けられている。受け渡しタワーT1は、ウェハWが一時的に載置される受け渡しモジュール等のモジュールが鉛直方向に多段に積層されて構成されている。
さらに、キャリアブロックD1は、水平方向である幅方向(Y方向)にかかる中央部に、奥行き方向(X方向)に延びる搬送路13上を移動自在な搬送機構14が設けられている。搬送機構14は、鉛直方向及び鉛直軸周り(θ方向)にも移動自在であり、載置板12上のキャリアCと、受け渡しタワーT1内のモジュールとの間でウェハWを搬送できる。
また、キャリアブロックD1は、受け渡しタワーT1の奥側(図1等のX方向正側)であって当該キャリアブロックD1における奥側端に、ウェハWに疎水化処理を行う疎水化処理モジュール15が設けられている。疎水化処理モジュール15は、鉛直方向に多段に積層されていてもよい。
さらに、キャリアブロックD1は、受け渡しタワーT1と疎水化処理モジュール15との間に、搬送機構16が設けられている。搬送機構16は、鉛直方向及び鉛直軸周り(θ方向)に移動自在であり、受け渡しタワーT1内のモジュールと疎水化処理モジュール15との間や、受け渡しタワーT1内のモジュール間等で、ウェハWを搬送できる。また、搬送機構16は、処理ブロック2Bに設けられるシャトル4B用の受け渡しモジュールTRS12Bに対してもウェハWを搬送することができる。
また、キャリアブロックD1における載置板12の下方の領域は、処理液を貯留する貯留ボトルが収容される貯留源領域17となっている。貯留源領域に収容される貯留ボトルには、第1の積層処理ブロックD2で用いられる処理液が貯留されている。
なお、キャリアブロックD1における受け渡しタワーT1の手前側(図1等のX方向負側)の領域は、後述の送液部が収容される収容領域18となっている。収容領域18の具体的な構成については後述する。
第1の積層処理ブロックD2は、図3に示すように、手前側(X方向負側)の部分に、液処理モジュールとしてのレジスト膜形成モジュール21が多段(例えば4段以上。図の例では8段)に積層されている。具体的には、第1の積層処理ブロックD2は、手前側の部分が、鉛直方向に沿って分割され、複数(例えば4つ以上。図3の例では8つ。)の階層に区画されており、各層にレジスト膜形成モジュール21が設けられている。以下では、8つの階層を下側から順に階層E1~E8という。下側の階層E1~E4が処理ブロック2Aに含まれ、上側の階層E5~E8が処理ブロック2Bに含まれる。
図1及び図3に示すように、処理ブロック2Bの階層E5~E8の奥側(X方向正側)には、ウェハWの搬送領域22が設けられている。搬送領域22は、幅方向(Y方向)については、処理ブロック2Bの一端から他端に亘って平面視直線状に形成され、鉛直方向については、階層E5から階層E8に亘って形成されている。搬送領域22の奥側(X方向正側)には、処理モジュールが多段(図の例では7段)に積層された処理モジュール積層体23が設けられている。処理モジュール積層体23は例えば幅方向(Y方向)に間隔を空けて2つ設けられている。各処理モジュール積層体23には、例えば、ウェハW上のレジスト膜中の溶剤除去のために加熱処理を行う加熱モジュール24と、が含まれる。
搬送領域22には主搬送機構3Bが設けられている。主搬送機構3Bは、幅方向(図のY方向)、鉛直方向及び鉛直軸周り(θ方向)に移動自在であり、処理ブロック2B内の各処理モジュールに対しウェハWを搬送することができる。主搬送機構3Bは、処理ブロック2Bに幅方向(図のY方向)に隣接する受け渡しタワーT1及び後述の受け渡しタワーT2内のモジュールのうちで、処理ブロック2Bと同じ高さに位置するモジュールに対してウェハWを搬送することができる。さらに、主搬送機構3Bは、処理ブロック2Bに設けられるシャトル4B用の受け渡しモジュールTRSに対してもウェハWを搬送することができる。
また、処理ブロック2Bの処理モジュール積層体23の下方側には、区画された扁平なスペース5Bが設けられている。スペース5Bは、処理ブロック2Bの幅方向(Y方向)一端から他端に亘って形成されている。スペース5Bには、シャトル4B及びシャトル受け渡しモジュールTRS12B、TRS12Dが設けられている。
なお、処理ブロック2A、2C、2Dは、後述する相違点を除けば、処理ブロック2Bと同様な構成を有する。処理ブロック2A、2C、2Dはそれぞれ主搬送機構3Bに相当する主搬送機構を備えるが、この主搬送機構の符号としては「B」の代わりに、当該主搬送機構を有する処理ブロックに付されているものと同じ英字が、以下の説明や図面に用いられる。具体的には、処理ブロック「2A」の主搬送機構については「3A」が用いられる。主搬送機構3Bに相当する他の主搬送機構についても、当該主搬送機構が設けられる処理ブロック内の処理モジュール及びシャトル用の受け渡しモジュールTRSや、当該処理ブロックに幅方向(Y方向)に隣接する受け渡しタワーに対して、ウェハWを搬送することができる。
また、上記のスペース5Bに相当する、シャトルを設置可能なスペースの符号についても、「B」の代わりに処理ブロックに付されている英字と同じ英字が用いられる。さらに、処理ブロックにシャトルが設けられる場合には、そのシャトルの符号としても、当該処理ブロックに付されている英字と同じ英字が用いられる。また、シャトル用の受け渡しモジュールTRSについては、シャトルが設けられる処理ブロックと同じ英字が用いられる。さらに、シャトル用の受け渡しモジュールTRSについては、同じシャトルに用いられるもののうち、インターフェイスブロックD4側に11、キャリアブロックD1側に12がそれぞれ処理ブロックに付されている英字の前に付される。以上の符号の規則について、具体例を挙げると、処理ブロック2Dに設けられるシャトルには4Dが用いられ、このシャトル4Dに対するインターフェイスブロックD4側、キャリアブロックD1側の受け渡しモジュールにはそれぞれTRS11D、TRS12Dが用いられる。
処理ブロック2Aの処理ブロック2Bとの相違点としては、処理ブロック2Aでは、搬送領域22が、鉛直方向について、階層E1から階層E4に亘って形成されていることが挙げられる。
第2の積層処理ブロックD3は、第1の積層処理ブロックD2と略同様の構成を有する。以下では、第2の積層処理ブロックD3について、第1の積層処理ブロックD2との相違点を中心に説明する。
処理ブロック2Dは、搬送領域22、処理モジュール積層体23、主搬送機構及び処理モジュールに積層されたシャトル設置用のスペースの位置関係については、処理ブロック2Bと同じである。ただし、処理ブロック2Dの階層E5~E8には、ウェハWを現像液により現像する現像モジュールが設けられている。また、処理ブロック2Dの処理モジュール積層体23にも、加熱モジュールが設けられているが、当該加熱モジュールは、PEB用である。さらに、処理ブロック2Dの処理モジュール積層体23には、ウェハWの異常の有無を判定するためにウェハWを撮像する(すなわち検査をするためにウェハWの画像を取得する)検査モジュールが設けられている。処理ブロック2Dにおけるシャトル用のスペース5Dは、スペース5Bと同じ高さに位置すると共に、スペース5Bと連通している。スペース5Dには、シャトル4D、シャトル用の受け渡しモジュールTRS11B、11Dが設けられている。
処理ブロック2Cの処理ブロック2Dとの相違点としては、処理ブロック2Cでは、搬送領域22は、鉛直方向について、階層E1から階層E4に亘って、形成されていることが挙げられる。
第2の積層処理ブロックD3の搬送領域22における第1の積層処理ブロックD2側(図1等のY方向負側)の端部には、受け渡しタワーT2が設けられている。受け渡しタワーT2は平面視で第1の積層処理ブロックD2の搬送領域22における第2の積層処理ブロックD3側(図1等のY方向正側)の端部にその一部が掛かるように位置している。受け渡しタワーT2は、受け渡しモジュール等のモジュールが鉛直方向に多段に積層されて構成されている。
インターフェイスブロックD4は、奥行き方向(図1のX方向)にかかる中央部に受け渡しタワーT3を備える。この受け渡しタワーT3は、受け渡しモジュール等のモジュールが鉛直方向に多段に積層されて構成されている。受け渡しタワーT3の手前側(X方向負側)、奥側(X方向正側)、露光装置E側(図1等のY方向正側)にはそれぞれ搬送機構31、32、33が設けられている。搬送機構31、32、33は、鉛直方向及び鉛直軸周り(θ方向)に移動自在である。
搬送機構31の手前側(X方向負側)には、ウェハWの裏面に洗浄液を供給して洗浄する裏面洗浄モジュール35が設けられている。裏面洗浄モジュール35は、鉛直方向に多段に積層されていてもよい。搬送機構32の奥側(X方向正側)には、露光後のウェハWの表面に洗浄液を供給する露光後洗浄モジュール36が設けられている。露光後洗浄モジュール36は、鉛直方向に多段に積層されていてもよい。搬送機構31~33はそれぞれ、受け渡しタワーT3内のモジュールに対してウェハWを搬送することができる。さらに、搬送機構31は裏面洗浄モジュール35に対して、搬送機構32は露光後洗浄モジュール36に対して、搬送機構33は露光装置Eに対して、それぞれウェハWを搬送することができる。
ここで、シャトル4B、4D及び各シャトル用の受け渡しモジュールTRSについて説明する。
シャトル4Bは、処理ブロック2DからキャリアブロックD1へ向けてウェハWを搬送する。図1に示すように、シャトル4B用の受け渡しモジュールTRS11B、12Bのうち、受け渡しモジュールTRS12Bについては、キャリアブロックD1の搬送機構14との間でウェハWの受け渡しができるように、スペース5BのキャリアブロックD1側(Y方向負側)の端部に設けられている。受け渡しモジュールTRS11Bについては、処理ブロック2Dの主搬送機構3Dとの間でウェハWの受け渡しができるように、スペース5Dの処理ブロック2B側(Y方向負側)の端部で受け渡しタワーT2よりもインターフェイスブロックD4側(Y方向正側)に設けられている。
シャトル4Dは、処理ブロック2BからインターフェイスブロックD4へ向けてウェハWを搬送する。シャトル4D用の受け渡しモジュールTRS11D、12Dのうち、受け渡しモジュールTRS11Dについては、インターフェイスブロックD4の搬送機構32との間でウェハWの受け渡しができるように、スペース5DのインターフェイスブロックD4側(Y方向正側)の端部に設けられている。受け渡しモジュールTRS12Dについては、処理ブロック2Bの主搬送機構3Bとの間でウェハWの受け渡しができるように、スペース5Bの処理ブロック2D側(Y方向正側)の端部で受け渡しタワーT2よりもキャリアブロックD1側(Y方向負側)に設けられている。
なお、シャトル4Aは、処理ブロック2CからキャリアブロックD1へ向けてウェハWを搬送する。シャトル4A用の受け渡しモジュールTRS11A、12Aの配設位置は、シャトル4B用の受け渡しモジュールTRS11B、12Bと同様である。
また、シャトル4Cは、処理ブロック2AからインターフェイスブロックD4へ向けてウェハWを搬送する。シャトル4C用の受け渡しモジュールTRS11C、12Cの配設位置は、シャトル4B用の受け渡しモジュールTRS11D、12Dと同様である。
また、塗布現像装置1には、制御部10が設けられている。制御部10は、例えばCPU等のプロセッサやメモリ等を備えたコンピュータであり、プロセッサにより実行される指令を含むプログラムを格納するプログラム格納部(図示せず)を有している。プログラム格納部には、上述の各種処理モジュールや各種搬送機構等の駆動系の動作を制御して、後述のウェハ処理を行うための指令を含むプログラムが格納されている。また、プログラム格納部には、後述の液供給ユニットによる処理を行うための指令を含むプログラムが格納されている。なお、上記プログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、当該記憶媒体から制御部にインストールされたものであってもよい。記憶媒体は、一時的な記憶媒体であっても、非一時的な記憶媒体であってもよい。
<ウェハ処理>
次に、塗布現像装置1を用いたウェハ処理及び搬送経路の例について説明する。
例えば、まず、塗布現像装置1のキャリアブロックD1に搬入され載置板12に載置されたキャリアCから、搬送機構14により、ウェハWが取り出され、受け渡しタワーT1の受け渡しモジュールに搬送される。
続いて、ウェハWは、搬送機構16により、疎水化処理モジュール15に搬送され、疎水化処理が施される。その後、ウェハWは、搬送機構16により受け渡しタワーT1に戻される。
次いで、ウェハWは、主搬送機構3Aまたは主搬送機構3Bにより、第1の積層処理ブロックD2内において、レジスト膜形成モジュール21→加熱モジュール24の順で搬送され、レジスト膜が形成される。レジスト膜形成後のウェハWは、主搬送機構3Aまたは主搬送機構3Bにより、受け渡しタワーT2の受け渡しモジュールに搬送され、主搬送機構3Cまたは主搬送機構3Dにより、インターフェイスブロックD4の受け渡しタワーT3の受け渡しモジュールに搬送される。なお、レジスト膜形成後のウェハWは、主搬送機構3A、シャトル4C、受け渡しモジュールTRS12C、11C及び搬送機構32を介して、処理ブロック2Aから第2の積層処理ブロックD3を迂回して受け渡しタワーT3に搬送されてもよい。また、レジスト膜形成後のウェハWは、主搬送機構3B、シャトル4D、受け渡しモジュールTRS12D、11D及び搬送機構32を介して、処理ブロック2Bから第2の積層処理ブロックD3を迂回して受け渡しタワーT3に搬送されてもよい。
続いて、ウェハWは、搬送機構31により、裏面洗浄モジュール35に搬送され、裏面が洗浄される。その後、ウェハWは、搬送機構31により、受け渡しタワーT3に戻された後、搬送機構33により露光装置Eに搬送され、露光処理が施される。露光後のウェハWは、搬送機構33により、受け渡しタワーT3に戻された後、搬送機構32により、露光後洗浄モジュール36に搬送され、洗浄される。
露光後洗浄モジュール36による洗浄後のウェハWは、例えば、まず、搬送機構32により、受け渡しタワーT3に戻される。その後、主搬送機構3Cまたは主搬送機構3Dにより、第2の積層処理ブロックD3内において、加熱モジュール→現像モジュール→検査モジュールの順で搬送され、PEB処理後にレジストパターンが形成され、その後、異常の有無が判定される。次いで、ウェハWは、主搬送機構3Cまたは主搬送機構3Dにより、受け渡しタワーT2に戻された後、主搬送機構3Aまたは主搬送機構3Bにより、受け渡しタワーT1に戻される。なお、検査モジュールにより処理が行われたウェハWは、主搬送機構3C、シャトル4A、受け渡しモジュールTRS11A、12A及び搬送機構16を介して、処理ブロック2Cから第1の積層処理ブロックD2を迂回して受け渡しタワーT1に戻されてもよい。また、検査モジュールにより処理が行われたウェハWは、主搬送機構3D、シャトル4B、受け渡しモジュールTRS11B、12B及び搬送機構16を介して、処理ブロック2Dから第1の積層処理ブロックD2を迂回して受け渡しタワーT1に戻されてもよい
そして、ウェハWは、搬送機構14により、受け渡しタワーT1からキャリアCに戻される。
<液供給ユニット>
次に、塗布現像装置1が備える液供給ユニット100の構成について説明する。図4は、液供給ユニット100の構成の一例の概略を示す説明図である。図5は、後述の吐出制御弁V21の断面図である。
液供給ユニット100は、複数のレジスト膜形成モジュール21それぞれに処理液としてのレジスト液を供給する。本実施形態において、液供給ユニット100は、階層E1~E8に設けられたレジスト膜形成モジュール21それぞれにレジスト液を供給する。液供給ユニット100は、具体的には、図4に示すように、複数のレジスト膜形成モジュール21それぞれの吐出部としての吐出ノズル21aに、レジスト液を供給する。吐出ノズル21aは、レジスト液を吐出する。吐出ノズル21aは、具体的には、保持部であるスピンチャック21b上に保持されたウェハWにレジスト液を吐出する。
なお、以下では、液供給ユニット100に係る部材のうち、後述のレジスト液ボトル101a、101b等、機能が共通するものをまとめて説明する場合に、参照符号の英字を適宜省略する。例えば、レジスト液ボトル101a、101bをまとめて説明する場合、「レジスト液ボトル101」と適宜省略する。
液供給ユニット100は、後述の送液部が介設された供給管路150を、レジスト液の供給先のレジスト膜形成モジュール21に対応して有する。本例では、液供給ユニット100は、レジスト膜形成モジュール21毎に、後述の送液部が介設された供給管路150を有する。供給管路150の下流側端は、対応するレジスト膜形成モジュール21に接続されている。具体的には、供給管路150の下流側端は、対応するレジスト膜形成モジュール21の吐出ノズル21aに接続されている。供給管路150の上流側端は、複数(図の例では2つ)のレジスト液ボトル101a、101bが接続されている。具体的には、複数の供給管路150は、上流側が合流し主供給管路を成しており、主供給管路より上流側が当該主供給管路から枝供給管路152a、152bに分岐されており、枝供給管路152a、152bそれぞれの上流側端がレジスト液ボトル101a、101bに接続されている。枝供給管路152a、枝供給管路152bには、対応するレジスト液ボトル101からレジスト液の補充の実行及び停止を切り換える切換弁として、開閉弁V1a、V1bがそれぞれ介設されている。
レジスト液ボトル101は、レジスト液を貯留する貯留源であり、交換可能なものである。本実施形態においては、複数のレジスト液ボトル101が上述のように接続されているため、一のレジスト液ボトル101を交換している間でも、他のレジスト液ボトル101からレジスト液の補充が可能となっている。
本実施形態では、供給管路150は、レジスト液ボトル101に貯留されていたレジスト液を一時的に貯留する、バッファタンク等の一時貯留部が介設されていない。したがって、供給管路150から吐出ノズル21aに供給するレジスト液に、一時貯留部の内壁面(具体的にはその気液界面)で生じた異物が混入するのを抑制することができる。また、供給管路150に一時貯留部が介設されていないため、レジスト液が、レジスト液ボトル101から供給管路150に補充されてから吐出ノズル21aを介して吐出されるまでの間に液供給ユニット100内で滞留する時間を短くすることができる。したがって、吐出ノズル21aを介して吐出される処理液に異物が混入するのを抑制することができる。
供給管路150にはそれぞれ、送液部110が介設されている。送液部110は、レジスト液を濾過するフィルタ111と、対応するレジスト膜形成モジュール21にレジスト液を圧送する、第1ポンプとしてのディスペンスポンプ112と、を有する。フィルタ111とディスペンスポンプ112は、例えば上流側からこの順で設けられている。すなわち、ディスペンスポンプ112は、フィルタ111に濾過されたレジスト液を圧送する。
供給管路150における送液部110の上流側には、送液部110にレジスト液を圧送する、第2ポンプとしてのアシストポンプ102が介設されている。アシストポンプ102は、例えば供給管路150毎に設けられる。
ディスペンスポンプ112及びアシストポンプ102は、例えば可変容量ポンプであるダイヤフラムポンプで構成される。すなわち、ディスペンスポンプ112及びアシストポンプ102は、可撓性部材であるダイヤフラムによりポンプ室(貯留室ともいう。)と作動室に仕切られている。ポンプ室にはレジスト液が充填される。
ディスペンスポンプ112及びアシストポンプ102は、圧送するだけでなく、レジスト液の吸入も行うことが可能に構成されていてもよい。
供給管路150におけるアシストポンプ102の上流側には、第1開閉弁V11が介設されている。第1開閉弁V11は、例えば供給管路150毎に設けられる。
なお、アシストポンプ102及び第1開閉弁V11は、複数の供給管路150間で共通に設けられてもよい。この場合、アシストポンプ102及び第1開閉弁V11は、主供給管路に介設される。
また、供給管路150におけるアシストポンプ102と送液部110との間には、第2開閉弁V12が設けられている。第2開閉弁V12は例えば供給管路150毎に設けられている。
さらに、供給管路150は、送液部110の下流側に吐出制御弁V21が介設されている。吐出制御弁V21は、吐出ノズル21a毎に、すなわち、本例では供給管路150毎に、設けられている。
吐出制御弁V21は、図5に示すように、本体部200を有する。本体部200の内部には、弁内供給流路201と弁内戻り流路202が形成されている。吐出制御弁V21において、弁内戻り流路202が弁内供給流路201の上方に位置する。吐出制御弁V21は、例えば、本体部200が吐出ノズル21aと一体化されている。本体部200に吐出ノズル21aが着脱自在に取り付けられてもよい。
弁内供給流路201の下流側端は、吐出ノズル21aと接続され、連通する。弁内供給流路201の上流側端には、当該弁内供給流路201と共に供給管路150を構成する供給管153の下流側端が接続される。
また、弁内供給流路201には、上流側から順に第1弁体211、第2弁体212が設けられている。第1弁体211及び第2弁体212はそれぞれ、弁内供給流路201の開閉、または、弁内供給流路201の開度の調整の少なくともいずれか一方を行う。
さらに、吐出制御弁V21は、第1弁体211を駆動する第1アクチュエータ221と、第2弁体212を駆動する第2アクチュエータ222と、を有する。
吐出制御弁V21において、第1弁体211、第2弁体212、第1アクチュエータ221及び第2アクチュエータ222は、本体部200の上端より上側に位置しないように設けられている。例えば、第1弁体211、第2弁体212、第1アクチュエータ221及び第2アクチュエータ222は、本体部200の下部に取り付けられている。
弁内戻り流路202については後述する。
図4に示すように、液供給ユニット100は、戻り管路160を有する。戻り管路160は、供給管路150毎に、すなわち、本例ではレジスト膜形成モジュール21毎に設けられている。
戻り管路160の一端は、対応する供給管路150におけるディスペンスポンプ112及びフィルタ111の下流側から分岐されている。具体的には、戻り管路160の一端は、対応する供給管路150の吐出制御弁V21内において供給管路150から分岐されている。より具体的には、戻り管路160を構成する吐出制御弁V21の弁内戻り流路202の一端は、図5に示すように、弁内供給流路201の第2弁体212より上流側から分岐されている。弁内戻り流路202の他端は、当該弁内戻り流路202と共に戻り管路160を構成する戻り管161の一端が接続される。
図4に示すように、戻り管路160の他端は、対応する供給管路150における第1開閉弁V11の下流側であってディスペンスポンプ112及びフィルタ111の上流側に接続されている。具体的には、戻り管路160の他端及び戻り管161の他端は、対応する供給管路150における第1開閉弁V11とアシストポンプ102との間に接続されている。
したがって、戻り管路160は、対応する供給管路150におけるディスペンスポンプ112とフィルタ111が介設された部分と共に、処理液の循環路を構成する。
液供給ユニット100は、レジスト液内の異物を検出する異物検出部230を有する。異物検出部230は例えばレジスト膜形成モジュール21毎に設けられている。また、異物検出部230は例えば戻り管路160に介設されている。すなわち、異物検出部230は、戻り管路160を通流するレジスト液内の異物を検出する。
異物検出部230は、例えば、当該異物検出部230が設けられる管路を流れる流体に光を照射する照射部(図示せず)と、該照射部が照射し上記管路を流れる流体を透過した光を受光する受光部(図示せず)とを有する。そして、異物検出部230は、上記受光部での受光結果に基づいて、上記流路内の流体の異物を検出する。
また、戻り管路160における上記一端と異物検出部230との間には第3開閉弁V13が介設されている。
さらに、液供給ユニット100は、流量計240を有する。流量計240は、供給管153の外側に当該供給管153の外周面を覆うように配設される。また、流量計240は、着脱自在に供給管153に対して固定され、具体的には、例えば供給管153を挟み込むことで当該供給管153に対して固定される。そして、流量計240は、供給管153内(具体的には供給管153における当該流量計240が取り付けられた部分内)を通流するレジスト液の流量を、レジスト液に接触せずに測定する。すなわち、流量計240は、レジスト液の流量を測定するものであるが、レジスト液との接液面や供給管153に対する継手を有していない。流量計240による流量の測定方式には、公知の方式(例えば超音波を用いる方式)を採用することができる。
流量計240は、例えば、供給管路150におけるフィルタ111とディスペンスポンプ112との間、または、供給管路150におけるディスペンスポンプ112の下流側に設けられる。
さらにまた、液供給ユニット100は、吐出制御弁V21の動作を制御するレギュレータ250と、ディスペンスポンプ112の動作を制御するレギュレータ251と、をさらに有する。
レギュレータ250は、例えば、空気圧により吐出制御弁V21の動作を制御する電空レギュレータである。レギュレータ(以下、「電空レギュレータ」という。)250は、具体的には、第1弁体211を駆動する第1アクチュエータ221に供給する空気圧を調整して、第1弁体211による弁内供給流路201の開閉または第1弁体211による弁内供給流路201の開度を制御する。また、電空レギュレータ250は、具体的には、第2弁体212を駆動する第2アクチュエータ222に供給する空気圧を調整して、第2弁体212による弁内供給流路201の開閉または第2弁体212による弁内供給流路201の開度を制御する。
レギュレータ251は、例えば空気圧によりディスペンスポンプ112の動作を制御する電空レギュレータである。レギュレータ(以下、「電空レギュレータ」という。)251は、具体的には、ダイヤフラムポンプであるディスペンスポンプ112の作動室内の圧力を、当該作動室内に供給する空気圧により制御する。
液供給ユニット100では、電空レギュレータ250は、吐出制御弁V21とは一体化されず、別体とされている。特に、電空レギュレータ250における、第1弁体211または第2弁体212の少なくともいずれか一方を駆動するための空気圧の制御に用いられる回路基板を含む部分が、吐出制御弁V21とは別体とされ、本体部200に密接しておらず、吐出制御弁V21から離間した位置に配設されている。
また、液供給ユニット100では、電空レギュレータ251は、ディスペンスポンプ112とは一体化されず、別体とされている。特に、電空レギュレータ251における、作動室内の圧力の制御に用いられる回路基板を含む部分が、ディスペンスポンプ112とは別体とされ、ディスペンスポンプ112に密接せず、ディスペンスポンプ112から離間した位置に配設されている。
なお、液供給ユニット100に設けられた各弁には、制御部10により制御可能な電磁弁や空気作動弁が用いられ、各弁と制御部10は電気的に接続されている。また、制御部10は、ディスペンスポンプ112及びアシストポンプ102と電気的に接続されている。この構成により、液供給ユニット100による一連の処理は制御部10の制御の下、自動で行うことが可能となっている。
また、異物検出部230による測定結果及び流量計240による測定結果は制御部10に出力される。
<送液部110の位置>
続いて、送液部110の位置について説明する。図6は、送液部の位置を説明するための図である。
前述のように、液供給ユニット100は、レジスト膜形成モジュール21毎に、送液部110が介設された供給管路150を有する。また、送液部110はそれぞれ、対応するレジスト膜形成モジュール21に対するディスペンスポンプ112と、フィルタ111と、を有する。さらに、前述のように、キャリアブロックD1における受け渡しタワーT1の手前側(図1等のX方向負側)の領域、すなわち、キャリアブロックD1におけるレジスト膜形成モジュール21に幅方向(Y方向)に隣接する領域は、送液部110が収容される収容領域18となっている。
収容領域18は、第1の積層処理ブロックD2の手前側(X方向負側)の部分と同様、鉛直方向に沿って分割され、複数(図の例では8つ)の階層に区画されており、各層に送液部110が収容される。以下では、8つの階層を下側から順に階層E11~E18という。
階層E11は、階層E1と同じ高さに位置し、階層E1に設けられたレジスト膜形成モジュール21に対応する供給管路150に介設された送液部110が収容される。
同様に、階層E12は、階層E2と同じ高さに位置し、階層E2に設けられたレジスト膜形成モジュール21に対応する供給管路150に介設された送液部110が収容される。
階層E13~E18についても同様である。
このようにして、送液部110はそれぞれ、キャリアブロックD1内において、対応するレジスト膜形成モジュール21に水平方向である幅方向(Y方向)に隣接して配置されている。具体的には、送液部110は、対応するレジスト膜形成モジュール21が設けられた階層に水平方向に隣接するキャリアブロックD1内の階層に、配置されている。なお、「隣接」とは、隣り合う物体が互いに接することを含み、また、隣り合う物体が接してはいないが近くに存在することも含む。
異物検出部230が、レジスト膜形成モジュール21毎に設けられている場合、異物検出部230も、キャリアブロックD1内において、対応するレジスト膜形成モジュール21に幅方向(Y方向)に隣接して配置されてもよい。具体的には、例えば、階層E1に設けられたレジスト膜形成モジュール21に対応する異物検出部230が、階層E11に収容されてもよい。
<液供給ユニット100の動作>
次に、図7~図11に基づいて、液供給ユニット100の動作について説明する。図7~図9、図11はそれぞれ、循環動作時、吐出動作時、アシストポンプ102への補充動作時、ディスペンスポンプ112への補充動作時の液供給ユニット100の状態を示す図である。図10は、ディスペンスポンプ112への補充動作時における、当該ディスペンスポンプ112の状態の一例を示す図である。図7~図9、図11では、開状態の弁を白塗りで、閉状態の弁を黒塗りで、レジスト液が流通している管を太線で示すことで、その他の弁の開閉状態については説明を適宜省略する。なお、循環動作及び吐出動作それぞれの前において、供給管路150、戻り管路160は予めレジスト液が充填されているものとする。また、以下の各動作は、制御部10の制御の下、行われる。さらに、各動作時において、吐出制御弁V21の駆動は、当該吐出制御弁V21とは別体に構成された電空レギュレータ250により制御され、ディスペンスポンプ112の駆動は、当該ディスペンスポンプ112とは別体に構成された電空レギュレータ251により制御される。
<循環>
液供給ユニット100では、吐出ノズル21aにレジスト液を供給しない時、すなわち、吐出ノズル21aからレジスト液の吐出が行われない時、供給管路150内にレジスト液が滞留することがないよう、戻り管路160を含む循環路内でレジスト液を循環させる。具体的には、図7に示すように、第1開閉弁V11及び吐出制御弁V21が閉状態とされ、第2開閉弁V12及び第3開閉弁V13が開状態とされる。そして、ディスペンスポンプ112及びアシストポンプ102が駆動される。
これにより、ディスペンスポンプ112及びアシストポンプ102からレジスト液の圧送が行われ、供給管路150においてフィルタ111及びディスペンスポンプ112を通流したレジスト液が、供給管路150におけるフィルタ111及びディスペンスポンプ112の上流側に戻され、循環する。具体的には、供給管路150においてフィルタ111及びディスペンスポンプ112を通流したレジスト液が、吐出制御弁V21内から、供給管路150におけるフィルタ111及びディスペンスポンプ112の上流側に戻され、フィルタ111に濾過されながら循環する。
上述の循環は、液供給ユニット100の立ち上げ時等にも行われる。この場合、レジスト液がフィルタ111により複数回濾過されるように、上記循環が行われる。
このようにレジスト液の循環を行うことで、フィルタ111等に付着していたパーティクルが、滞留によりレジスト液に混入されるのを抑制することができる。
また、この循環動作中、戻り管路160を通流するレジスト液内の異物が、すなわち、供給管路150におけるフィルタ111及びディスペンスポンプ112の上流側に戻すレジスト液内に異物が、異物検出部230により検出される。
さらに、この循環動作中、異物検出部230による検出は複数回行われ、具体的には、異物検出部230によるレジスト液内の異物数の測定は複数回行われてもよい。異物検出部230による検出は例えば定期的に行われる。
循環動作中は、レジスト液の流速を吐出動作中より低くしてもよい。
また、循環動作の際、ディスペンスポンプ112から圧送されたレジスト液の流量、または、フィルタ111に濾過されディスペンスポンプ112に向かうレジスト液の流量の少なくともいずれか一方を、流量計240で測定してもよい。
<吐出>
吐出ノズル21aからの吐出時は、当該吐出ノズル21aを有するレジスト膜形成モジュール21に対応し且つ当該レジスト膜形成モジュール21に幅方向(Y方向)に隣接して配置された送液部110から、当該レジスト膜形成モジュール21にレジスト液が供給される。具体的には、図8に示すように、レジスト液の供給先のレジスト膜形成モジュール21に対応する第2開閉弁V12及び第3開閉弁V13が閉状態とされ、吐出制御弁V21が開状態とされる。この状態で、ディスペンスポンプ112が駆動される。
これにより、ディスペンスポンプ112からレジスト液の圧送が行われ、供給管路150に充填されていた、フィルタ111を通過したレジスト液が、目的のレジスト膜形成モジュール21の吐出ノズル21aに供給される。
なお、吐出動作の際、ディスペンスポンプ112から圧送されたレジスト液の流量を、流量計240で測定してもよい。
<ディスペンスポンプ112への補充>
液供給ユニット100では、吐出ノズル21aからの吐出後、ディスペンスポンプ112へのレジスト液の補充が行われる。具体的には、図9に示すように、例えば、第2開閉弁V12が開状態とされ、第1開閉弁V11、吐出制御弁V21、第3開閉弁V13が閉状態とされる。この状態で、ディスペンスポンプ112が駆動されずに、アシストポンプ102が駆動される。
これにより、アシストポンプ102からレジスト液の圧送が行われ、ディスペンスポンプ112に、フィルタ111で濾過されたレジスト液が補充される。
また、ディスペンスポンプ112が、図10に示すように、貯留室112aを有するフラムポンプである場合、ディスペンスポンプ112を以下のように配設してもよい。すなわち、貯留室112aの鉛直方向上側(図6のZ方向正側)が当該ディスペンスポンプ112の一次側となり、貯留室112aの鉛直方向下側(図6のZ方向負側)が当該ディスペンスポンプ112の二次側となるように配設してもよい。
この場合、ディスペンスポンプ112の貯留室112aには、当該貯留室112aの鉛直方向上側(Z方向正側)端からレジスト液が補充される。また、この場合、貯留室112aの鉛直方向下側(Z方向負側)端から、レジスト液が圧送され、レジスト膜形成モジュール21の吐出ノズル21aに供給される。
<アシストポンプ102への補充>
液供給ユニット100では、ディスペンスポンプ112への補充後、レジスト液ボトル101から液供給ユニット100へのレジスト液の補充が行われ、具体的には、アシストポンプ102へのレジスト液の補充が行われる。より具体的には、図11に示すように、例えば、制御部10によりレジスト液ボトル101a、101bのうち一方のみが補充源として選択され、開閉弁V1a、V1bのうち、選択されたレジスト液ボトル101に対応する弁(図の例では開閉弁V1a)のみ開状態とされる。また、第1開閉弁V11が開状態とされ、第2開閉弁V12及び第3開閉弁V13が閉状態とされる。この状態で、ディスペンスポンプ112が駆動されずに、アシストポンプ102が駆動される。
これにより、アシストポンプ102によるレジスト液の吸引が行われ、選択されたレジスト液ボトル101からアシストポンプ102へレジスト液が補充される。
ディスペンスポンプ112への補充及びアシストポンプ102への補充が終了すると、前述の循環動作が行われる。
<本実施形態の主な効果>
以上のように、本実施形態にかかる塗布現像装置1は、多段に積層された複数のレジスト膜形成モジュール21と、複数のレジスト膜形成モジュール21にレジスト液を供給する液供給ユニット100と、を備える。液供給ユニット100は、送液部110が介設された供給管路150をレジスト膜形成モジュール21に対応して有している。すなわち、液供給ユニット100は、送液部110をレジスト膜形成モジュール21に対応して有し、レジスト膜形成モジュール21毎に有している。また、送液部110はそれぞれ、対応するレジスト膜形成モジュール21にレジスト液を圧送するディスペンスポンプ112と、レジスト液を濾過するフィルタ111と、を有する。そして、送液部110はそれぞれ、対応するレジスト膜形成モジュール21に幅方向(Y方向)に隣接して配置されている。
本実施形態と異なる形態(以下、比較の形態)として、塗布現像装置1が備える全てのレジスト膜形成モジュール21間でフィルタ111が共通である形態が考えられる。この比較に形態に比べ、本実施形態では、フィルタ111を有する送液部110が上述のように設けられているため、塗布現像装置1が備える複数のレジスト膜形成モジュール21それぞれについて、フィルタ111から吐出ノズル21aまでの距離を短くすることができる。そのため、供給管路150におけるフィルタ111から吐出ノズル21aまでの部分で、レジスト液に異物が混入するのを、各々のレジスト膜形成モジュール21について抑制することができる。したがって、各々のレジスト膜形成モジュール21について、供給されたレジスト液を用いてウェハWを処理した際に欠陥が発生するのを抑制することができる。
さらに、本実施形態では、上述のようにディスペンスポンプ112を有する送液部110が設けられているため、ディスペンスポンプ112と吐出ノズル21aとの高低差すなわち揚程差を、レジスト膜形成モジュール21間で略等しくすることができる。これと異なり、揚程差がレジスト膜形成モジュール21間で比較的大きい場合は、各々のレジスト膜形成モジュール21について、吐出ノズル21aからの吐出性能を所望のものとするには長時間を要する。それに対し、揚程差がレジスト膜形成モジュール21間で略等しければ、相対的に短い時間で、各々のレジスト膜形成モジュール21について、吐出ノズル21aからの吐出性能を所望のものとすることができる。すなわち、本実施形態によれば、各々のレジスト膜形成モジュール21について、所望の吐出性能を容易に得ることができる。
また、本実施形態では、前述のように、電空レギュレータ250は、吐出制御弁V21とは一体化されず、別体とされている。特に、電空レギュレータ250における、第1弁体211を駆動するための空気圧の制御に用いられる回路基板を含む部分が、吐出制御弁V21とは別体とされている。これにより、制御実行時に高温となる電空レギュレータ250(具体的には上記回路基板)の温度の影響で、吐出制御弁V21内のレジスト液が昇温するのを抑制することができる。その結果、レジスト液が昇温することにより悪影響が生じるのを抑制することができる。レジスト液が昇温することにより生じる悪影響としては、例えば、レジスト液の密度が変化し吐出ノズル21aからのレジスト液吐出量が変化することや、レジスト膜厚が変化すること等が挙げられる。
吐出制御弁に電空レギュレータが一体化されていると、吐出制御弁にさらに吐出ノズル21aが一体化される場合等においては、レジスト膜形成モジュール21に高さがあるため、レジスト膜形成モジュール21の積層数に関し改善の余地がある。具体的には、相対的に高さが大きいレジスト膜形成モジュール21が8段以上積層されると、装置全体の鉛直方向の高さが非常に大きくなり、装置搬送が困難になったり、装置を設置する工場の天井高さに制約が生じたりする。それに対し、本実施形態では、吐出制御弁V21は、吐出ノズル21aに一体化されていても、電空レギュレータ250と別体とされているため、レジスト膜形成モジュール21を低くすることができる。その結果、レジスト膜形成モジュール21の積層数に関する点を改善することができる。具体的には、レジスト膜形成モジュール21が8段以上積層されたときに装置全体の鉛直方向の高さが非常に大きくなること等を抑制することができる。
さらに、本実施形態では、前述のように、電空レギュレータ251は、ディスペンスポンプ112とは一体化されず、別体とされている。特に、電空レギュレータ251における、作動室内の圧力の制御に用いられる回路基板を含む部分が、ディスペンスポンプ112とは別体とされている。これにより、制御実行時に高温となる電空レギュレータ251(具体的には上記回路基板)の温度の影響で、ディスペンスポンプ112内のレジスト液が昇温するのを抑制することができる。その結果、レジスト液が昇温することにより悪影響が生じるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、フィルタ111が介設された循環路を構成する戻り管路160の一端は、吐出制御弁V21内において供給管路150から分岐されている。そのため、本実施形態によれば、供給管路150における吐出ノズル21aに近い部分についてもレジスト液を循環させることができる。すなわち、上記循環路で循環せずに供給管路150内で滞留するレジスト液を減らすことができる。供給管路150内で滞留したレジスト液は、異物が混入されているおそれがあるため、廃棄することが好ましいが、本実施形態ように供給管路150内で滞留するレジスト液を減らすことができれば、レジスト液の廃棄量を減らすことができ、省薬液化を図ることができる。
さらに、本実施形態では、供給管153内を通流するレジスト液の流量が、供給管153の外側に配設されレジスト液との接液面を有さない流量計240で測定される。そのため、レジスト液の流量の測定により、レジスト液の清浄度が低下するのを抑制することができる。
また、前述したように、本実施形態では、ディスペンスポンプ112の貯留室112aの鉛直方向上側端からレジスト液が補充され、貯留室112aの鉛直方向下側端から、レジスト液が圧送され、レジスト膜形成モジュール21の吐出ノズル21aに供給されてもよい。これにより、レジスト液の補充時等に、貯留室112a内のレジスト液に気泡が生じたとしても、ディスペンスポンプ112の下流側に気泡が流れるのを抑制することができる。
さらに、前述したように、レジスト液の循環動作中、異物検出部230による検出は複数回行われてもよい。異物検出部230が、検出回数の増加に伴い検出感度が向上するものである場合、上述のように検出回数が行われるようにすると、検出感度を向上させることができる。
また、前述のように、循環動作中は、レジスト液の流速を吐出動作中より低くしてもよい。異物検出部230は、その検出精度がレジスト液の流速の影響を受けることがあり、高流速の際に、所望の検出精度が得られない場合がある。この場合、上述のように、循環動作中のレジスト液の流速を低くすることで、検出精度を向上させることができる。
さらに、前述のように、異物検出部230が、レジスト膜形成モジュール21毎に設けられている場合、異物検出部230も、キャリアブロックD1内において、対応するレジスト膜形成モジュール21に幅方向(Y方向)に隣接して配置されてもよい。これにより、異物検出部230の配設位置におけるレジスト液の流量が、レジスト膜形成モジュール21間でばらつくのを抑制することができる。その結果、異物検出部230による検出精度がレジスト膜形成モジュール21間でばらつくのを抑制することができる。
さらにまた、本実施形態では、レジスト膜形成モジュール21が設けられた空間と区画され且つ当該空間に幅方向(Y方向)に隣接する空間に、送液部110が収容され、また、異物検出部230も収容され得る。したがって、レジスト膜形成モジュール21による処理を停止させることなく、送液部110のディスペンスポンプ112や、異物検出部230等のメンテナンスを行うことができる。その結果、スループットの低下を抑制しながら、欠陥に関する性能を上記メンテナンスにより維持することができる。
また、本実施形態では、供給管路150は、対応するレジスト膜形成モジュール21に下流側端が接続され、複数のレジスト液ボトル101に上流側端が接続されている。さらに、供給管路150は、レジスト液ボトル101毎に、レジスト液ボトル101からのレジスト液の補充の実行及び停止を切り換える開閉弁V1a、V1bが介設されている。そそして、供給管路150では、レジスト液ボトル101のいずれか1つから液供給ユニット100へのレジスト液の補充時に、開閉弁V1aV1bのうち、当該レジスト液ボトル101に対応するもののみ開状態とされ、その他は閉状態とされる。これにより、レジスト液ボトル101に貯留されていたレジスト液を一時的に貯留する、バッファタンク等の一時貯留部を供給管路150に介設せずとも、レジスト液ボトル101の交換時にレジスト液の供給が途絶えることがないため、処理を継続することができる。
<液供給ユニットの他の例>
図12は、液供給ユニットの構成の他の例の概略を示す説明図である。
図12の液供給ユニット100Aは、以上の例の液供給ユニット100と同様に、送液部110が介設された供給管路150Aを、レジスト膜形成モジュール21に対応して有する。しかし、液供給ユニット100Aは、液供給ユニット100と異なり、レジスト膜形成モジュール21毎には、送液部110が介設された供給管路150Aを有していない。液供給ユニット100Aは、2台のレジスト膜形成モジュール21に対して、送液部110が介設された供給管路150Aを1つ有している。供給管路150Aの下流側端は、対応するレジスト膜形成モジュール21に接続されている。具体的には、供給管路150Aの下流側端部は、枝供給管路154a、154bに分岐され、枝供給管路154aの下流側端が、対応する2台のレジスト膜形成モジュール21の一方の吐出ノズル21aに接続され、枝供給管路154bの下流側端が、対応する2台のレジスト膜形成モジュール21の他方の吐出ノズル21aに接続されている。
供給管路150Aにはそれぞれ、送液部110が1つ介設されている。すなわち、液供給ユニット100Aは、2台のレジスト膜形成モジュール21に対して、1つの送液部110を有する。送液部110は、供給管路150Aにおける枝供給管路154a、154bへの分岐部分より上流側に設けられる。
なお、図示は省略するが、液供給ユニット100Aでは、液供給ユニット100と同様、吐出制御弁V21の動作を制御するレギュレータと、ディスペンスポンプ112の動作を制御するレギュレータが設けられる。また、液供給ユニット100Aにおいても、これらのレギュレータは、吐出制御弁V21やディスペンスポンプ112と別体とされている。特に、これらのレギュレータにおける、制御に用いられる回路基板を含む部分が、吐出制御弁V21やディスペンスポンプ112から離間した位置に配設されている。
また、液供給ユニット100Aは、液供給ユニット100と異なり、供給管路150Aの上流側端に接続されているレジスト液ボトル101の数は1つである。ただし、供給管路150Aの上流側が、図4の液供給ユニット100と同様に分岐され、それぞれの上流側端にレジスト液ボトル101が接続されてもよい。
さらに、液供給ユニット100Aは、液供給ユニット100と異なり、戻り管路160を有していない。
ただし、液供給ユニット100Aが、戻り管路160を有していてもよい。この場合、戻り管路160は、枝供給管路154毎すなわち吐出ノズル21a毎に設けられる。各戻り管路160の一端は、対応する枝供給管路154から分岐される。各戻り管路160の他端は、合流して、供給管路150Aにおける第1開閉弁V11の下流側であってディスペンスポンプ112及びフィルタ111の上流側に接続される。したがって、各戻り管路160は、対応する枝供給管路154と、供給管路150Aにおけるディスペンスポンプ112とフィルタ111が介設された部分と共に、処理液の循環路を構成する。
図13は、液供給ユニット100Aを用いる場合の送液部110の位置を説明するための図である。
液供給ユニット100Aを用いる場合、図4の液供給ユニット100を用いる場合と同様、図13に示すように、収容領域18は、鉛直方向に沿って複数の層に分割され、各層に送液部110が収容される。ただし、液供給ユニット100Aを用いる場合、図4の液供給ユニット100を用いる場合と異なり、収容領域18は、第1の積層処理ブロックD2において鉛直方向に重ねられたレジスト膜形成モジュール21の台数の半分の数(図の例では4つ)の階層に区画される。以下では、4つの階層を下側から順に階層E21~E24という。
階層E21は、階層E1及び階層E2の両方と高さ位置が重なり、階層E1及びE2に設けられたレジスト膜形成モジュール21に対応する供給管路150Aに介設された送液部110が収容される。
同様に、階層E22は、階層E3及び階層E4の両方と高さ位置が重なり、階層E3及びE4に設けられたレジスト膜形成モジュール21に対応する供給管路150Aに介設された送液部110が収容される。
階層E23、E24についても同様である。
このようにして、液供給ユニット100Aを用いる場合も、送液部110はそれぞれ、キャリアブロックD1内において、対応するレジスト膜形成モジュール21に水平方向である幅方向(Y方向)に隣接して配置されている。
本例の場合も、前述の比較の形態に比べ、塗布現像装置1が備える複数のレジスト膜形成モジュール21それぞれについて、フィルタ111から吐出ノズル21aまでの距離を短くすることができる。したがって、各々のレジスト膜形成モジュール21について、供給されたレジスト液を用いてウェハWを処理した際に欠陥が発生するのを抑制することができる。
また、本例の場合、塗布現像装置1が備える全てのレジスト膜形成モジュール21間でディスペンスポンプ112が共通である場合等に比べて、ディスペンスポンプ112と吐出ノズル21aとの高低差すなわち揚程差を、レジスト膜形成モジュール21間で小さくすることができる。したがって、各々のレジスト膜形成モジュール21について、所望の吐出性能を容易に得ることができる。
さらに、本例の場合、2台のレジスト膜形成モジュール21に対して、1つの送液部110が設けられており、すなわち、2台のレジスト膜形成モジュール21で1つのディスペンスポンプ112を共有している。そのため、レジスト膜形成モジュール21毎にディスペンスポンプ112が設けられている場合に比べて、低コスト化を図ることができる。
図14は、液供給ユニットの構成のさらに別の例の概略を示す説明図である。
図14の液供給ユニット100Bは、図4の例の液供給ユニット100等と同様に、送液部110Bが介設された供給管路150Bを、レジスト膜形成モジュール21に対応して有する。しかし、液供給ユニット100Bは、液供給ユニット100と異なり、レジスト膜形成モジュール21毎には、送液部110Bが介設された供給管路150Bを有していない。液供給ユニット100Bは、3台のレジスト膜形成モジュール21に対して、1つの送液部110Bが介設された供給管路150Bを1つ有し、送液部110Bがディスペンスポンプ112を2基有している。
供給管路150Bは、第1供給管路155、アシストポンプ用分岐管路156、第2供給管路157、ディスペンスポンプ用分岐管路158、第3供給管路159を有する。
第1供給管路155は、上流側が枝供給管路152a、152bに分岐されており、第1開閉弁V11が介設されている。第1供給管路155bの下流側端は、アシストポンプ用分岐管路156a、156bが並列に接続されている。
アシストポンプ用分岐管路156aには、アシストポンプ102aが介設されており、そのアシストポンプ102aの上流側と下流側とにそれぞれ、開閉弁V31a、開閉弁V32aとが介設されている。
アシストポンプ用分岐管路156bには、アシストポンプ102bが介設されており、そのアシストポンプ102bの上流側と下流側とにそれぞれ、開閉弁V31b、開閉弁V32bとが介設されている。
アシストポンプ用分岐管路156a、156bの下流側端は、第2供給管路157の上流側端に接続されている。
第2供給管路157は、送液部110Bを構成するフィルタ111が介設されいる。第2供給管路157の下流側端は、ディスペンスポンプ用分岐管路158a、158bが並列に接続されている。
ディスペンスポンプ用分岐管路158aには、送液部110Bを構成するディスペンスポンプ112aが介設されており、そのディスペンスポンプ112aの上流側と下流側とにそれぞれ、開閉弁V33a、開閉弁V34aとが介設されている。
ディスペンスポンプ用分岐管路158bには、送液部110Bを構成するディスペンスポンプ112bが介設されており、そのディスペンスポンプ112bの上流側と下流側とにそれぞれ、開閉弁V33b、開閉弁V34bとが介設されている。
ディスペンスポンプ用分岐管路186a、186bの下流側端は、第3供給管路159の上流側端に接続されている。
第3供給管路159の下流側端部は、枝供給管路154a、154b、154cに分岐されている。
枝供給管路154aの下流側端は、供給管路150Bに対応する3台のレジスト膜形成モジュール21のうち、第1のレジスト膜形成モジュール21が有する吐出ノズル21aに接続されている。
枝供給管路154bの下流側端は、供給管路150Bに対応する3台のレジスト膜形成モジュール21のうち、第2のレジスト膜形成モジュール21が有する吐出ノズル21aに接続されている。
枝供給管路154cの下流側端は、供給管路150Bに対応する3台のレジスト膜形成モジュール21のうち、第3のレジスト膜形成モジュール21が有する吐出ノズル21aに接続されている。
また、液供給ユニット100Bは、戻り管路160を、枝供給管路154毎すなわち吐出ノズル21a毎に有する。戻り管路160aは枝供給管路154aに対し設けられ、戻り管路160bは枝供給管路154bに対し設けられ、戻り管路160cは枝供給管路154cに対し設けられている。
戻り管路160の一端は、対応する枝供給管路154から分岐されている。戻り管路160a~160cの他端は、合流して、供給管路150Bにおける第1開閉弁V11の下流側であってディスペンスポンプ112及びフィルタ111の上流側に接続されている。具体的には、戻り管路160a~160cの他端は、第1供給管路155における第1開閉弁V11の下流側に接続されている。
したがって、戻り管路160はそれぞれ、対応する枝供給管路154と、供給管路150Bにおけるディスペンスポンプ112とフィルタ111が介設された部分と共に、処理液の循環路を構成する。
図15は、液供給ユニット100Bを用いる場合の送液部110Bの位置を説明するための図である。
液供給ユニット100Bを用いる場合、図4の液供給ユニット100を用いる場合と同様、図15に示すように、収容領域18は、鉛直方向に沿って複数の層に分割され、各層に送液部110Bが収容される。ただし、液供給ユニット100Bを用いる場合、図4の液供給ユニット100を用いる場合と異なり、収容領域18は、第1の積層処理ブロックD2においてレジスト膜形成モジュール21が設けられる階層より高さが2倍以上の階層を有するように構成される。収容領域18は、階層E31、E32を上からこの順で含む。
階層E31は、階層E2~E4のいずれとも高さ位置が重なり、階層E2~E4に設けられたレジスト膜形成モジュール21に対応する供給管路150Bに介設された送液部110Bが収容される。
同様に、階層E32は、階層E5~E7のいずれとも高さ位置が重なり、階層E5~E7に設けられたレジスト膜形成モジュール21に対応する供給管路150Bに介設された送液部110が収容される。
このようにして、液供給ユニット100Bを用いる場合も、送液部110Bはそれぞれ、キャリアブロックD1内において、対応するレジスト膜形成モジュール21に水平方向である幅方向(Y方向)に隣接して配置されている。
本例の場合も、前述の比較の形態に比べ、塗布現像装置1が備える複数のレジスト膜形成モジュール21それぞれについて、フィルタ111から吐出ノズル21aまでの距離を短くすることができる。したがって、各々のレジスト膜形成モジュール21について、供給されたレジスト液を用いてウェハWを処理した際に欠陥が発生するのを抑制することができる。
また、本例の場合も、塗布現像装置1が備える全てのレジスト膜形成モジュール21間でディスペンスポンプ112が共通である場合等に比べて、ディスペンスポンプ112と吐出ノズル21aとの高低差すなわち揚程差を、レジスト膜形成モジュール21間で小さくすることができる。したがって、本実施形態によれば、各々のレジスト膜形成モジュール21について、所望の吐出性能を容易に得ることができる。
さらに、本例の場合、3台のレジスト膜形成モジュール21で2つのディスペンスポンプ112を共有している。そのため、レジスト膜形成モジュール21毎にディスペンスポンプ112が設けられている場合に比べて、低コスト化を図ることができる。
なお、本例の液供給ユニット100Bの場合、一方のディスペンスポンプ112を吐出ノズル21aからの処理液に吐出に用いながら、他方のディスペンスポンプ112への処理液の補充を行うことができる。また、一方のアシストポンプ102をディスペンスポンプ112への処理液の補充に用いながら、他方のアシストポンプ102への処理液の補充を行うことができる。
<その他の変形例>
以上では、液供給装置が供給する処理液は、レジスト液であったが、レジスト液以外の塗布膜(例えば反射防止膜)を形成するための処理液である塗布液であってもよい。また、塗布液以外の処理液であってもよい。
また、以上の例では、送液部110が、キャリアブロックD1に設けられていたが、処理液の送出先の液処理モジュールの配設位置によっては、インターフェイスブロックD4に設けられてもよい。具体的には、処理液の送出先の液処理モジュールが第2の積層処理ブロックD3に設けられている場合には、送液部110が、インターフェイスブロックD4に設けられてもよい。
なお、塗布現像装置1における液供給ユニット100からの処理液の送出対象の液処理モジュールの一部については、対応する送液部110が、水平方向に隣接して配置されていなくてもよい。例えば、図16に示すように、第2の積層処理ブロックD3に設けられたレジスト膜形成モジュール21に対する送液部110については、以下の場合等において、インターフェイスブロックD4における当該レジスト膜形成モジュール21と高さ方向で重ならない位置(具体的には下方の位置)に設けられる。すなわち、インターフェイスブロックD4におけるレジスト膜形成モジュール21に水平方向に隣接する部分に裏面洗浄モジュール35等の他のモジュールが設けられており、当該隣接する部分に、送液部110が設けられない場合である。
また、塗布現像装置1は、図17に示すように、第1の積層処理ブロックD2と第2の積層処理ブロックD3との間に、さらに積層処理ブロックD11(以下、「中間積層処理ブロックD11」という。)を有していてもよい。この場合、中間積層処理ブロックD11に設けられたレジスト膜形成モジュール21については、対応する送液部110が、水平方向に隣接して配置されていなくてもよい。例えば、この場合、中間積層処理ブロックD11に設けられたレジスト膜形成モジュール21については、対応する送液部110が、キャリアブロックD1におけるレジスト膜形成モジュール21と高さ方向で重ならない位置(具体的には下方の位置)に設けられていてもよい。これに代えて、中間積層処理ブロックD11に設けられたレジスト膜形成モジュール21については、対応する送液部110が、インターフェイスブロックD4におけるレジスト膜形成モジュール21と高さ方向で重ならない位置に設けられていてもよい。
塗布現像装置1における液供給ユニット100からの処理液の送出対象の液処理モジュールの一部について、該当する液処理モジュールが積層されており、且つ、対応する送液部110が、上述のように水平方向に隣接して配置されていない場合、以下のようにされてもよい。すなわち、積層された液処理モジュール間で、液処理モジュールと対応する送液部の揚程差が等しくなるようにされてもよい。具体的には、例えば、図17において点線で示すように、中間積層処理ブロックD11に設けられたレジスト膜形成モジュール21のうち、n(nは自然数)+4層目のモジュールについては、対応する送液部110が、キャリアブロックD1におけるn層目に設けられていてもよい。
戻り管路160は、異物検出部230による検出対象部分の管壁の内径が、他の部分より小さくてもよい。これにより、上記検出対象部分に異物を集めることができるため、異物の検出精度を向上させることができる。なお、戻り管路160は、吐出ノズル21aからの処理液の吐出性能に影響が小さいため、その管壁の内径の変更は容易である。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。例えば、上記実施形態の構成要件は任意に組み合わせることができる。当該任意の組み合せからは、組み合わせにかかるそれぞれの構成要件についての作用及び効果が当然に得られるとともに、本明細書の記載から当業者には明らかな他の作用及び他の効果が得られる。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、又は、上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成例も本開示の技術的範囲に属する。
(1)基板に処理液を用いた処理を各々が行う、多段に積層された複数の液処理モジュールと、
前記複数の液処理モジュールに前記処理液を供給する液供給ユニット
と、を備え、
前記液供給ユニットは、送液部が介設された供給管路を前記液処理モジュールに対応して有し、
前記送液部はそれぞれ、
対応する前記液処理モジュールに前記処理液を圧送するポンプと、前記処理液を濾過するフィルタと、を有し、
対応する前記液処理モジュールに水平方向に隣接して配置されている、基板処理装置。
(2)前記液供給ユニットは、前記液処理モジュール毎に前記供給管路を有する、前記(1)に記載の基板処理装置。
(3)前記液処理モジュールは、当該液処理モジュールに供給された前記処理液を吐出する吐出ノズルを有し、
前記供給管路は、
対応する液処理モジュールの前記吐出ノズルに一端が接続され、
当該吐出ノズルからの前記処理液の吐出を制御する吐出制御弁が、前記送液部の下流側に、介設されている、前記(1)または(2)に記載の基板処理装置。
(4)前記液供給ユニットは、前記吐出制御弁の動作を制御するレギュレータをさらに有し、
前記レギュレータは、前記吐出制御弁と別体に構成されている、前記(3)に記載の基板処理装置。
(5)前記液供給ユニットは、前記ポンプの動作を制御するレギュレータをさらに有し、
前記レギュレータは、前記ポンプとは別体に構成されている、前記(1)~(4)のいずれか1に記載の基板処理装置。
(6)前記供給管路は、
対応する前記液処理モジュールに一端が接続され、
それぞれ前記処理液を貯留する複数の貯留源に他端が接続され、
前記貯留源毎に、当該貯留源からの前記処理液の補充の実行及び停止を切り換える切換弁が介設され、
前記貯留源から前記液供給ユニットへの前記補充時に、当該貯留源に対応する前記切換弁のみ開状態とされ、その他の前記切換弁は閉状態とされる、前記(1)~(5)のいずれか1に記載の基板処理装置。
(7)前記液供給ユニットは、前記供給管路における前記ポンプ及び前記フィルタの下流側から一端が分岐され、前記供給管路における前記ポンプ及び前記フィルタの上流側に他端が接続された戻り管路をさらに有し、
前記戻り管路は、前記供給管路における前記ポンプ及び前記フィルタが介設された部分と共に前記処理液の循環路を構成する、前記(1)、(2)、(4)~(6)のいずれか1に記載の基板処理装置。
(8)前記液供給ユニットは、前記供給管路における前記ポンプ及び前記フィルタの下流側から一端が分岐され、前記供給管路における前記ポンプ及び前記フィルタの上流側に他端が接続された戻り管路をさらに有し、
前記戻り管路は、前記供給管路における前記ポンプ及び前記フィルタが介設された部分と共に前記処理液の循環路を構成し、前記戻り管路の前記一端は、前記吐出制御弁内において前記供給管路から分岐されている、前記(3)に記載の基板処理装置。
(9)前記ポンプは、貯留室を有するフラムポンプであり、前記貯留室の鉛直方向上側端が当該ポンプの一次側とされ、前記貯留室の鉛直方向下側端が当該ポンプの二次側とされる、前記(1)~(8)のいずれか1に記載の基板処理装置。
(10)前記供給管路は、前記処理液が通流する供給管を有し、
前記液供給ユニットは、前記供給管の外側に配設され、当該供給管内を通流する前記処理液の流量を測定する流量計をさらに有する、前記(1)~(9)のいずれか1に記載の基板処理装置。
(11)前記戻り管路は、当該戻り管を通流する前記処理液内の異物を検出する異物検出部が介設されている、前記(6)~(8)のいずれか1に記載の基板処理装置。
(12)基板処理装置を用いた処理液供給方法であって、
前記基板処理装置は、
基板に処理液を用いた処理を各々が行う、多段に積層された複数の液処理モジュールと、
前記複数の液処理モジュールに前記処理液を供給する液供給ユニットと、を備え、
前記液供給ユニットは、送液部が介設された供給管路を前記液処理モジュールに対応して有し、
前記送液部はそれぞれ、対応する前記液処理モジュールに前記処理液を圧送するポンプと、前記処理液を濾過するフィルタと、を有し、
当該処理液供給方法は、前記液処理モジュールに前記処理液を供給する工程を含み、
前記処理液を供給する工程は、供給先の前記液処理モジュールに対応し且つ当該液処理モジュールに水平方向に隣接して配置された前記送液部から、前記処理液を供給する、処理液供給方法。
(13)前記液供給ユニットは、前記液処理モジュール毎に前記供給管路を有する、前記(12)に記載の処理液供給方法。
(14)前記液処理モジュールは、当該液処理モジュールに供給された前記処理液を吐出する吐出ノズルを有し、
前記供給管路は、
対応する液処理モジュールの前記吐出ノズルに一端が接続され、
当該吐出ノズルからの前記処理液の吐出を制御する吐出制御弁が、前記送液部の下流側に、介設されている、前記(12)または(13)に記載の処理液供給方法。
(15)前記吐出制御弁とは別体に構成されたレギュレータによって、当該吐出制御弁の動作を制御する工程をさらに含む、前記(15)に記載の処理液供給方法。
(16)前記ポンプとは別体に構成されたレギュレータによって、当該ポンプの動作を制御する工程をさらに含む、前記(12)~(15)のいずれか1に記載の処理液供給方法。
(17)前記供給管路において前記ポンプ及び前記フィルタを通流した前記処理液を、前記供給管路における前記ポンプ及び前記フィルタの上流側に戻し、循環させる工程をさらに含む、前記(12)、(13)、(15)または(16)に記載の処理液供給方法。
(18)前記供給管路において前記ポンプ及び前記フィルタを通流した前記処理液を、前記供給管路における前記ポンプ及び前記フィルタの上流側に戻し、循環させる工程をさらに含み、前記循環させる工程は、前記供給管路において前記ポンプ及び前記フィルタを通流した前記処理液を、前記吐出制御弁内から、前記供給管路における前記ポンプ及び前記フィルタの上流側に戻し循環させる、前記(14)に記載の処理液供給方法。
(19)前記ポンプとしてのフラムポンプの貯留室の鉛直方向上側端から当該貯留室内に前記処理液を補充する工程と、
前記貯留室の鉛直方向下側端から当該貯留室内の前記処理液を圧送する工程と、を含む、前記(12)~(18)のいずれか1に記載の処理液供給方法。
(20)前記供給管路における前記ポンプ及び前記フィルタの上流側に戻す前記処理液内の異物を検出する工程をさらに含む、前記(17)または(18)に記載の処理液供給方法。
1 塗布現像装置
21 レジスト膜形成モジュール
100 液供給ユニット
110 送液部
111 フィルタ
112 ディスペンスポンプ
150 供給管路
W ウェハ

Claims (20)

  1. 基板に処理液を用いた処理を各々が行う、多段に積層された複数の液処理モジュールと、
    前記複数の液処理モジュールに前記処理液を供給する液供給ユニットと、を備え、
    前記液供給ユニットは、送液部が介設された供給管路を前記液処理モジュールに対応して有し、
    前記送液部はそれぞれ、
    対応する前記液処理モジュールに前記処理液を圧送するポンプと、前記処理液を濾過するフィルタと、を有し、
    対応する前記液処理モジュールに水平方向に隣接して配置されている、基板処理装置。
  2. 前記液供給ユニットは、前記液処理モジュール毎に前記供給管路を有する、請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記液処理モジュールは、当該液処理モジュールに供給された前記処理液を吐出する吐出ノズルを有し、
    前記供給管路は、
    対応する液処理モジュールの前記吐出ノズルに一端が接続され、
    当該吐出ノズルからの前記処理液の吐出を制御する吐出制御弁が、前記送液部の下流側に、介設されている、請求項1に記載の基板処理装置。
  4. 前記液供給ユニットは、前記吐出制御弁の動作を制御するレギュレータをさらに有し、
    前記レギュレータは、前記吐出制御弁と別体に構成されている、請求項3に記載の基板処理装置。
  5. 前記液供給ユニットは、前記ポンプの動作を制御するレギュレータをさらに有し、
    前記レギュレータは、前記ポンプとは別体に構成されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  6. 前記供給管路は、
    対応する前記液処理モジュールに一端が接続され、
    それぞれ前記処理液を貯留する複数の貯留源に他端が接続され、
    前記貯留源毎に、当該貯留源からの前記処理液の補充の実行及び停止を切り換える切換弁が介設され、
    前記貯留源から前記液供給ユニットへの前記補充時に、当該貯留源に対応する前記切換弁のみ開状態とされ、その他の前記切換弁は閉状態とされる、請求項1~4のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  7. 前記液供給ユニットは、前記供給管路における前記ポンプ及び前記フィルタの下流側から一端が分岐され、前記供給管路における前記ポンプ及び前記フィルタの上流側に他端が接続された戻り管路をさらに有し、
    前記戻り管路は、前記供給管路における前記ポンプ及び前記フィルタが介設された部分と共に前記処理液の循環路を構成する、請求項1に記載の基板処理装置。
  8. 前記液供給ユニットは、前記供給管路における前記ポンプ及び前記フィルタの下流側から一端が分岐され、前記供給管路における前記ポンプ及び前記フィルタの上流側に他端が接続された戻り管路をさらに有し、
    前記戻り管路は、前記供給管路における前記ポンプ及び前記フィルタが介設された部分と共に前記処理液の循環路を構成し、
    前記戻り管路の前記一端は、前記吐出制御弁内において前記供給管路から分岐されている、請求項2に記載の基板処理装置。
  9. 前記ポンプは、貯留室を有するフラムポンプであり、前記貯留室の鉛直方向上側端が当該ポンプの一次側とされ、前記貯留室の鉛直方向下側端が当該ポンプの二次側とされる、請求項1~4のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  10. 前記供給管路は、前記処理液が通流する供給管を有し、
    前記液供給ユニットは、前記供給管の外側に配設され、当該供給管内を通流する前記処理液の流量を測定する流量計をさらに有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の基板処理装置。
  11. 前記戻り管路は、当該戻り管路を通流する前記処理液内の異物を検出する異物検出部が介設されている、請求項7または8に記載の基板処理装置。
  12. 基板処理装置を用いた処理液供給方法であって、
    前記基板処理装置は、
    基板に処理液を用いた処理を各々が行う、多段に積層された複数の液処理モジュールと、
    前記複数の液処理モジュールに前記処理液を供給する液供給ユニットと、を備え、
    前記液供給ユニットは、送液部が介設された供給管路を前記液処理モジュールに対応して有し、
    前記送液部はそれぞれ、対応する前記液処理モジュールに前記処理液を圧送するポンプと、前記処理液を濾過するフィルタと、を有し、
    当該処理液供給方法は、前記液処理モジュールに前記処理液を供給する工程を含み、
    前記処理液を供給する工程は、供給先の前記液処理モジュールに対応し且つ当該液処理モジュールに水平方向に隣接して配置された前記送液部から、前記処理液を供給する、処理液供給方法。
  13. 前記液供給ユニットは、前記液処理モジュール毎に前記供給管路を有する、請求項12に記載の処理液供給方法。
  14. 前記液処理モジュールは、当該液処理モジュールに供給された前記処理液を吐出する吐出ノズルを有し、
    前記供給管路は、
    対応する液処理モジュールの前記吐出ノズルに一端が接続され、
    当該吐出ノズルからの前記処理液の吐出を制御する吐出制御弁が、前記送液部の下流側に、介設されている、請求項12に記載の処理液供給方法。
  15. 前記吐出制御弁とは別体に構成されたレギュレータによって、当該吐出制御弁の動作を制御する工程をさらに含む、請求項14に記載の処理液供給方法。
  16. 前記ポンプとは別体に構成されたレギュレータによって、当該ポンプの動作を制御する工程をさらに含む、請求項12~14のいずれか1項に記載の処理液供給方法。
  17. 前記供給管路において前記ポンプ及び前記フィルタを通流した前記処理液を、前記供給管路における前記ポンプ及び前記フィルタの上流側に戻し、循環させる工程をさらに含む、請求項12に記載の処理液供給方法。
  18. 前記供給管路において前記ポンプ及び前記フィルタを通流した前記処理液を、前記供給管路における前記ポンプ及び前記フィルタの上流側に戻し、循環させる工程をさらに含み、
    前記循環させる工程は、前記供給管路において前記ポンプ及び前記フィルタを通流した前記処理液を、前記吐出制御弁内から、前記供給管路における前記ポンプ及び前記フィルタの上流側に戻し循環させる、請求項14に記載の処理液供給方法。
  19. 前記ポンプとしてのフラムポンプの貯留室の鉛直方向上側端から当該貯留室内に前記処理液を補充する工程と、
    前記貯留室の鉛直方向下側端から当該貯留室内の前記処理液を圧送する工程と、を含む、請求項12~15のいずれか1項に記載の処理液供給方法。
  20. 前記供給管路における前記ポンプ及び前記フィルタの上流側に戻す前記処理液内の異物を検出する工程をさらに含む、請求項17または18に記載の処理液供給方法。
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