JP2024044725A - 電気接続箱 - Google Patents

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隆史 大木
Takashi Oki
裕隆 栗田
Hirotaka Kurita
信崇 金子
Nobutaka Kaneko
俊樹 八木
Toshiki Yagi
恵一 杉山
Keiichi Sugiyama
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Yazaki Corp
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Abstract

【課題】第1蓋部、第2蓋部の破損及び嵌合不備を抑制できる電気接続箱を提供する。【解決手段】フレーム2が、前後方向に並んだ第1開口23及び第2開口24が設けられている。第1アッパカバー3は、第1開口23を塞ぐ。第2アッパカバー4は、第2開口24を塞ぐ。第1アッパカバー3は、縁壁部322の上面から立設し、縁壁部322の外縁に近づくに従って高さが低くなるリブ325を有している。【選択図】図2

Description

本発明は、電気接続箱に関する。
上述した電気接続箱は、ヒューズなどの電子部品が収容される筐体と、筐体の上側開口を覆う2つのアッパカバー(第1蓋部、第2蓋部)と、から構成されたものが知られている(特許文献1~3)。しかしながら、アッパカバーを筐体に嵌合する際に、先に嵌合した隣のアッパカバーに当たることがある。そして、隣のアッパカバーに当たった適切でない位置から無理やり、強い力で嵌合させると、アッパカバーが破損したり、嵌合不備が生じたりする恐れがあった。
特開2021-45019号公報 特開2021-44944号公報 特開2020-150596号公報
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、第1蓋部、第
2蓋部の破損及び嵌合不備を抑制できる電気接続箱を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る電気接続箱は、下記を特徴としている。
筒状の筐体であって、筒長さ方向に交差する方向に並んだ第1開口及び第2開口が設けられた筐体と、
筒状の筐体であって、筒長さ方向に交差する方向に並んだ第1開口及び第2開口が設けられた筐体と、
前記第1開口を塞ぐ第1本体壁と、前記第1本体壁から前記筐体に向かって立設する第1周壁と、を有する第1蓋部と、
前記第2開口を塞ぐ第2本体壁と、前記第2本体壁から前記筐体に向かって立設する第2周壁と、を有する第2蓋部と、を備えた
電気接続箱であって、
前記第1周壁は、
前記第1本体壁の周縁から前記筐体に向かって立設する第1周壁部と、
前記第1周壁部の前記筐体側の端部から外側に向かって突出する縁壁部と、
前記縁壁部の外縁から前記筐体に向かって立設する第2周壁部と、
前記第2蓋部側にある前記縁壁部の外面から立設し、前記縁壁部の外縁に近づくに従って高さが低くなるガイドリブと、を有し、
前記ガイドリブが、前記縁壁部の前記外縁に沿って複数並んで設けられた
電気接続箱であること。
本発明によれば、第1蓋部、第2蓋部の破損及び嵌合不備を抑制できる電気接続箱を提供することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の電気接続箱の一実施形態を示す斜視図である。 図2は、図1に示す電気接続箱の分解斜視図である。 図3は、図1に示す電気接続箱を構成する第1アッパカバーの斜視図である。 図4は、図1のA-A線断面図である。 図5は、図1に示す電気接続箱に第2アッパカバーを嵌合させる前の状態を示す側面図である。 図6は、図1に示す電気接続箱に第2アッパカバーを嵌合させる途中の状態を示す側面図である。 図7は、図1に示す電気接続箱に第2アッパカバーを嵌合させた後の側面図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。電気接続箱は、電子部品が搭載され、車両のエンジンルームに配置されている。
以下、説明の便宜上、図1~図7に示すように、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」及び「下」を定義する。「前後方向」、「左右方向」及び「上下方向」は、互いに直交している。なお、上下方向は、本発明の「筒長さ方向」に対応し、「前後方向」は、本発明の「筒長さ方向と交差する方向」に対応する。
図1に示すように、本実施形態の電気接続箱1は、筐体としてのフレーム2と、第1蓋部としての第1アッパカバー3と、第2蓋部としての第2アッパカバー4と、Oリング5,6(図2参照)と、を備えている。フレーム2、第1アッパカバー3及び第2アッパカバー4は、それぞれ絶縁性の合成樹脂から一体成形されている。
図2に示すように、フレーム2は、上下に開口を有する略四角筒状に形成されるフレーム本体21と、上側開口を前後方向に並ぶ2つの第1開口23及び第2開口24に仕切る仕切部22と、を有している。フレーム本体21には、下側開口を塞ぐ図示しないロアカバーが装着される。また、フレーム本体21には、第1開口23を塞ぐ第1アッパカバー3及び第2開口24を塞ぐ第2アッパカバー4が嵌合(装着)される。フレーム本体21の外側面には、第1アッパカバー3及び第2アッパカバー4を嵌合する嵌合部25が複数設けられている。
仕切部22は、底壁部221と、第1立壁部222及び第2立壁部223と、を有している。底壁部221は、左右方向に長尺に設けられ、左右両端がフレーム本体21の上端縁に連なっている。第1立壁部222及び第2立壁部223は、底壁部221の前後方向両端から上方に向かって立設する。第1立壁部222は、仕切部22よりも前側のフレーム本体21の上縁部に連なっている。第2立壁部223は、仕切部22よりも後側のフレーム本体21の上縁部に連なっている。この第1立壁部222及び仕切部22よりも前側のフレーム本体21の上縁部が、第1開口23の縁部26を構成する。また、第2立壁部223及び仕切部22よりも後側のフレーム本体21の上縁部が、第2開口24の縁部27を構成する。本実施形態では、第1開口23の縁部26が、第2開口24の縁部27よりも下方に設けられている。
図3に示すように、第1アッパカバー3は、第1開口23を塞ぐ第1本体壁31と、第1本体壁31から下側(フレーム2に向かって)立設する第1周壁32と、フレーム2の嵌合部25に嵌合する嵌合部33と、を有している。本実施形態では、第1本体壁31は、第1開口23の形状に合わせて略L字状に設けられている。第1周壁32は、第1周壁部321と、縁壁部322と、第2周壁部323と、第3周壁部324(図4)と、ガイドリブとしてのリブ325、とを有している。
第1周壁部321は、第1本体壁31の全周縁から下側に(フレーム2に向かって)立設している。縁壁部322は、第1周壁部321の全周における下端(フレーム2側の端部)から外側に向かって突出している。第2周壁部323は、縁壁部322の全外縁から下側に立設する。図4に示すように、第3周壁部324は、縁壁部322の全内縁から下側に向かって立設する。Oリング5は、第2周壁部323及び第3周壁部324の間に縁壁部322に接触するまで挿入される。
フレーム2に第1アッパカバー3を嵌合させると、第2周壁部323は、第1開口23の縁部26よりも外側に配置され、第3周壁部324は、第1開口23の縁部26よりも内側に配置される。縁壁部322は、第1開口23の縁部26よりも上側に配置され、Oリング5が第1開口23の縁部26と縁壁部322との間に上下方向に挟まれてつぶされる。このOリング5によりフレーム2と第1アッパカバー3との隙間が塞がれて、防水性を図ることができる。
リブ325は、縁壁部322の上面(外面)から立設し、縁壁部322の外縁に近づくに従って高さが低くなる傾斜面が設けられている。本実施形態では、リブ325は、縁壁部322の内縁から外縁に亘って設けられている。また、リブ325は、縁壁部322の外縁に沿って複数設けられている。
嵌合部33は、第2周壁部323の外部に複数設けられている。
図2に示すように、第2アッパカバー4は、第2開口24を塞ぐ第2本体壁41と、第2本体壁41から下側(フレーム2に向かって)立設する第2周壁42と、フレーム2の嵌合部25に嵌合する嵌合部43と、を有している。本実施形態では、第2本体壁41は、第2開口24の形状に合わせて略逆L字状に設けられている。第2周壁42は、第4周壁部421と、縁壁部422と、第5周壁部423と、第6周壁部424(図4)と、リブ425と、を有している。
第4周壁部421は、第2本体壁41の全周縁から下側に向かって立設している。縁壁部422は、第4周壁部421の全周における下端(フレーム2側の端部)から外側に向かって突出している。第5周壁部423は、縁壁部422の全外縁から下側に向かって立設する。図4に示すように、第6周壁部424は、縁壁部422の全内縁から下側に向かって立設する。Oリング6は、第5周壁部423及び第6周壁部424の間に縁壁部422に接触するまで挿入される。
フレーム2に第2アッパカバー4を嵌合させると、第5周壁部423は、第2開口24の縁部27よりも外側に配置され、第6周壁部424は、第2開口24の縁部27よりも内側に配置される。縁壁部422は、第2開口24の縁部27よりも上側に配置され、Oリング6が第2開口24の縁部27と縁壁部422との間に上下方向に挟まれてつぶされる。このOリング6によりフレーム2と第2アッパカバー4との隙間が塞がれて、防水性を図ることができる。
リブ425は、縁壁部422の上面(外面)から立設し、縁壁部422の外縁に近づくに従って高さが低くなる傾斜面が設けられている。本実施形態では、リブ425は、縁壁部422の内縁から外縁に亘って設けられている。また、リブ425は、縁壁部422の外縁に沿って複数設けられている。
嵌合部43は、第5周壁部423の外面に複数設けられている。また、本実施形態では、縁壁部322の上面(外面)と、第2周壁42の下端(即ち、第5周壁部423の下端)と、が、上下方向において同じ位置に設けられている。
次に、上述した第1アッパカバー3及び第2アッパカバー4の嵌合手順について図5~図7を参照して説明する。まず、図5に示すように、第1アッパカバー3を先にフレーム2に嵌合して、第1開口23を塞ぐ。次に、第2アッパカバー4を上からフレーム2に近づけて嵌合する。このとき、第2アッパカバー4が正しい位置よりも前側(第1アッパカバー3側)からフレーム2に近づけると、図6に示すように、第2アッパカバー4が第1アッパカバー3のリブ325に当たる。
第2アッパカバー4は、このリブ325により縁壁部322の外側、即ち後側(第1アッパカバー3から離れた側)に案内され、正しい位置からフレーム2に近づけて、図7に示すように、第2アッパカバー4をフレーム2に嵌合させることができる。
上述した実施形態によれば、第1アッパカバー3は、縁壁部322の上面から立設し、縁壁部322の外縁に近づくに従って高さが低くなるリブ325を有し、リブ325が、縁壁部322の外縁に沿って複数並んで設けられている。以上の構成によれば、第2アッパカバー4がリブ325に当たると、リブ325により縁壁部322の外縁に向かって案内される。これにより、第2アッパカバー4が、縁壁部322に当たったまま無理やり押し込まれることがないため、第1アッパカバー3、第2アッパカバー4の破損及び嵌合不備を抑制できる。
上述した実施形態によれば、縁壁部322の上面と、第2アッパカバー4の第2周壁42の下端と、が、上下方向において同じ位置に設けられている。これにより、リブ325がない場合は、第2アッパカバー4の第2周壁42の下端が、縁壁部322の上面に当たったまま無理やり押し込まれる恐れがあるが、リブ325を設けることにより、縁壁部322の上面に当たらずに、外縁に向かって案内されるため、より一層、第1アッパカバー3、第2アッパカバー4の破損及び嵌合不備を抑制できる。
上述した実施形態によれば、第1アッパカバー3にリブ325を設けることにより、Oリング6を収容するために設けた縁壁部322に第2アッパカバー4が当たったまま無理やり押し込まれることがない。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
上述した実施形態によれば、リブ325は、縁壁部322の全周に亘って設けられていたが、これに限ったものではない。リブ325は、第2アッパカバー4側にある縁壁部322のみに設けてもよい。
上述した実施形態によれば、縁壁部322の上面と、第2周壁42の下端と、が上下方向において同じ位置に設けられていたが、これに限ったものではない。縁壁部322の上面が、第2周壁42の下端よりも上側に設けられていてもよい。
ここで、上述した本発明に係る電気接続箱の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
筒状の筐体(2)であって、筒長さ方向(上下方向)に交差する方向(前後方向)に並んだ第1開口(23)及び第2開口(24)が設けられた筐体(2)と、
前記第1開口(23)を塞ぐ第1本体壁(31)と、前記第1本体壁(31)から前記筐体(2)に向かって立設する第1周壁(32)と、を有する第1蓋部(3)と、
前記第2開口(24)を塞ぐ第2本体壁(41)と、前記第2本体壁(41)から前記筐体(2)に向かって立設する第2周壁(42)と、を有する第2蓋部(4)と、を備えた
電気接続箱(1)であって、
前記第1周壁(32)は、
前記第1本体壁(31)の周縁から前記筐体(2)に向かって立設する第1周壁部(321)と、
前記第1周壁部(321)の前記筐体(2)側の端部から外側に向かって突出する縁壁部(322)と、
前記縁壁部(322)の外縁から前記筐体(2)に向かって立設する第2周壁部(323)と、
前記第2蓋部(4)側にある前記縁壁部(322)の外面から立設し、前記縁壁部(322)の外縁に近づくに従って高さが低くなるガイドリブ(325)と、を有し、
前記ガイドリブ(325)が、前記縁壁部(322)の前記外縁に沿って複数並んで設けられた
電気接続箱(1)。
上記[1]の構成によれば、第2蓋部(4)がガイドリブ(325)に当たると、ガイドリブ(325)により縁壁部(322)の外縁に向かって案内される。これにより、第2蓋部(4)が、縁壁部(322)に当たったまま無理やり押し込まれることがないため、第1蓋部(3)、第2蓋部(4)の破損及び嵌合不備を抑制できる。
[2]
[1]に記載の電気接続箱(1)において、
前記縁壁部(322)の外面が、前記第2周壁(42)の前記筐体(2)側の端部と前記筒長さ方向において同じ位置、または、前記第2周壁(42)の前記筐体(2)側の端部よりも前記筐体(2)から離れた側に設けられている
電気接続箱(1)。
上記[2]の構成によれば、第1蓋部(3)にガイドリブ(325)を設けることにより、第2周壁(42)の筐体(2)側の端部と筒長さ方向(上下方向)において同じ位置となる、第2周壁(42)の筐体(2)側の端部よりも筐体(2)から離れた側となる縁壁部(322)の外面に第2蓋部(4)が当たったまま無理やり押し込まれることがない。
[3]
[1]又は[2]に記載の電気接続箱(1)において、
前記第2周壁部(323)が、前記第1開口(23)の縁部(26)よりも外側に配置され、前記縁壁部(322)が、前記第1開口(23)の縁部(26)と前記筒長さ方向(上下方向)に対向し、
前記第1周壁(32)は、前記縁壁部(322)の内縁から前記筐体(2)に向かって立設し、前記第1開口(23)の縁部(26)よりも内側に配置される第3周壁部(324)を有し、
Oリング(6)が、前記第2周壁部(323)と前記第3周壁部(324)の間に挿入され、前記縁壁部(322)と前記第1開口(23)の縁部(26)との間に挟まれる
電気接続箱(1)。
上記[3]の構成によれば、第1蓋部(3)にガイドリブ(325)を設けることにより、Oリング(6)を収容するために設けた縁壁部(322)に第2蓋部(4)が当たったまま無理やり押し込まれることがない。
1 電気接続箱
2 フレーム(筐体)
3 第1アッパカバー(第1蓋部)
4 第2アッパカバー(第2蓋部)
5 Oリング
23 第1開口
24 第2開口
26 縁部
31 第1本体壁
32 第1周壁
41 第2本体壁
42 第2周壁
321 第1周壁部
322 縁壁部
323 第2周壁部
324 第3周壁部
325 リブ(ガイドリブ)

Claims (3)

  1. 筒状の筐体であって、筒長さ方向に交差する方向に並んだ第1開口及び第2開口が設けられた筐体と、
    前記第1開口を塞ぐ第1本体壁と、前記第1本体壁から前記筐体に向かって立設する第1周壁と、を有する第1蓋部と、
    前記第2開口を塞ぐ第2本体壁と、前記第2本体壁から前記筐体に向かって立設する第2周壁と、を有する第2蓋部と、を備えた
    電気接続箱であって、
    前記第1周壁は、
    前記第1本体壁の周縁から前記筐体に向かって立設する第1周壁部と、
    前記第1周壁部の前記筐体側の端部から外側に向かって突出する縁壁部と、
    前記縁壁部の外縁から前記筐体に向かって立設する第2周壁部と、
    前記第2蓋部側にある前記縁壁部の外面から立設し、前記縁壁部の外縁に近づくに従って高さが低くなるガイドリブと、を有し、
    前記ガイドリブが、前記縁壁部の前記外縁に沿って複数並んで設けられた
    電気接続箱。
  2. 請求項1に記載の電気接続箱において、
    前記縁壁部の外面が、前記第2周壁の前記筐体側の端部と前記筒長さ方向において同じ位置、または、前記第2周壁の前記筐体側の端部よりも前記筐体から離れた側に設けられている
    電気接続箱。
  3. 請求項1又は2に記載の電気接続箱において、
    前記第2周壁部が、前記第1開口の縁部よりも外側に配置され、前記縁壁部が、前記第1開口の縁部と前記筒長さ方向に対向し、
    前記第1周壁は、前記縁壁部の内縁から前記筐体に向かって立設し、前記第1開口の縁部よりも内側に配置される第3周壁部を有し、
    Oリングが、前記第2周壁部と前記第3周壁部の間に挿入され、前記縁壁部と前記第1開口の縁部との間に挟まれる
    電気接続箱。
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