JP2024044652A - 描画用灯具 - Google Patents

描画用灯具 Download PDF

Info

Publication number
JP2024044652A
JP2024044652A JP2022150310A JP2022150310A JP2024044652A JP 2024044652 A JP2024044652 A JP 2024044652A JP 2022150310 A JP2022150310 A JP 2022150310A JP 2022150310 A JP2022150310 A JP 2022150310A JP 2024044652 A JP2024044652 A JP 2024044652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
lamp
openings
projection lens
emitting element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022150310A
Other languages
English (en)
Inventor
健太郎 谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koito Manufacturing Co Ltd filed Critical Koito Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2022150310A priority Critical patent/JP2024044652A/ja
Priority to PCT/JP2023/034142 priority patent/WO2024063102A1/ja
Publication of JP2024044652A publication Critical patent/JP2024044652A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

【課題】描画用配光パターンを形成するように構成された描画用灯具において、複数の描画用配光パターンを互いに近接した状態で直列に形成可能な構成とする。【解決手段】投影レンズ30として、第1および第2投影レンズ部32A、32Bが左右方向に並んだ状態で配置された構成とする。その上で、遮光板40として、第1投影レンズ部32Aの灯具後方側の上下2箇所に、2つの第1描画用配光パターンを形成するための第1開口部40Aa、40Acが形成されるとともに、第2投影レンズ部32Bの灯具後方側の上下2箇所に、2つの第2描画用配光パターンを形成するための第2開口部40Bb、40Bdが形成された構成とする。これにより、4つの第1および第2描画用配光パターンを直列配置で交互に形成するようにした上で、第1開口部40Aa、40Ac相互の間隔および第2開口部40Bb、40Bd相互の間隔が極端に狭くならないようにする。【選択図】図1

Description

本願発明は、描画用配光パターンを形成するように構成された描画用灯具に関するものである。
従来より、描画用配光パターン(すなわち灯具前方路面等に文字や記号等の描画を行うための配光パターン)を形成するための描画用灯具として、発光素子からの出射光を、投影レンズを介して灯具前方へ向けて照射するように構成されたものが知られている。
このような描画用灯具においては、発光素子と投影レンズとの間に、発光素子から投影レンズへ向かう光の一部を遮光するための遮光板が配置されており、そして、この遮光板に形成された開口部の開口形状を投影レンズによって投影することにより描画用配光パターンを形成するように構成されている。
「特許文献1」には、車載用の描画用灯具における遮光板の構成として、複数の開口部が上下方向に間隔をおいて複数箇所に形成されたものが記載されている。
国際公開第2022/019231号
車載用の描画用灯具からの照射光によって描画用配光パターンを形成することにより、夜間の車両走行時等に周囲に対して自車の意思表示を行うことができ、これにより他の車両や歩行者等に注意喚起を促すことが可能となる。
その際、上記「特許文献1」に記載された描画用灯具のように、遮光板に複数の開口部が上下方向に間隔をおいて形成された構成とすれば、描画用配光パターンが灯具前方へ向けて直列に並んだ状態で形成されるので、周囲への注意喚起効果を高めることが可能となる。
しかしながら、このような構成を採用した場合には、遮光板の構成として開口部相互間に位置する部分の上下幅が狭くなってしまい、その剛性が低下しやすくなるので、所期の開口形状を維持することが困難になり、このため複数の描画用配光パターンを互いに近接した状態で直列に形成することが困難になる。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、描画用配光パターンを形成するように構成された描画用灯具において、複数の描画用配光パターンを互いに近接した状態で直列に形成することができる描画用灯具を提供することを目的とするものである。
本願発明は、投影レンズおよび遮光板の配置および構成に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る描画用灯具は、
発光素子からの出射光を、投影レンズを介して灯具前方へ向けて照射することにより、描画用配光パターンを形成するように構成された描画用灯具において、
上記発光素子と上記投影レンズとの間に、上記発光素子から上記投影レンズへ向かう光の一部を遮光するための遮光板が配置されており、
上記投影レンズは、第1および第2投影レンズ部が灯具前後方向と交差する所要方向に並んだ状態で配置された構成となっており、
上記遮光板に、複数の開口部が形成されており、
上記遮光板は、上記複数の開口部として、上記第1投影レンズ部の灯具後方側において上記所要方向と交差する方向に間隔をおいて配置された複数の第1開口部と、上記第2投影レンズ部の灯具後方側に配置された少なくとも1つの第2開口部とを備えており、
上記発光素子として、上記複数の第1開口部の灯具後方側に配置された第1発光素子と、上記少なくとも1つの第2開口部の灯具後方側に配置された第2発光素子とを備えており、
上記複数の第1開口部を介して上記第1投影レンズ部に入射した上記第1発光素子からの出射光によって形成される複数の第1描画用配光パターンの各々と、上記少なくとも1つの第2開口部を介して上記第2投影レンズ部に入射した上記第2発光素子からの出射光によって形成される少なくとも1つの第2描画用配光パターンの各々とが、直列配置で交互に形成されるように、上記第1投影レンズ部および上記複数の第1開口部の配置ならびに上記第2投影レンズ部および上記少なくとも1つの第2開口部の配置が設定されている、ことを特徴とするものである。
上記「描画用灯具」は、車載用の灯具であってもよいし、車載用以外の用途に用いられる灯具であってもよい。
上記「遮光板」は、発光素子と投影レンズとの間において、発光素子から投影レンズへ向かう光の一部を遮光するように構成されていれば、その具体的な配置は特に限定されるものではない。
上記「上記第1投影レンズ部および上記複数の第1開口部の配置ならびに上記第2投影レンズ部および上記少なくとも1つの第2開口部の配置」は、上記「複数の第1描画用配光パターンの各々」と上記「少なくとも1つの第2描画用配光パターンの各々」とを直列配置で交互に形成することが可能な配置であれば、その具体的な配置は特に限定されるものではない。
例えば、これを実現するための構成として、第1投影レンズ部の光軸と第2投影レンズ部の光軸とが平行に配置された構成とした上で、上記所要方向と交差する方向に関して複数の第1開口部の第1投影レンズ部の光軸からの変位量と少なくとも1つの第2開口部の第2投影レンズ部の光軸からの変位量とが互いに異なる値に設定された構成や、上記所要方向と交差する方向に関して複数の第1開口部の第1投影レンズ部の光軸からの変位量と少なくとも1つの第2開口部の第2投影レンズ部の光軸からの変位量とが同じ値に設定された構成とした上で、上記所要方向と交差する方向に関して第1投影レンズ部の光軸と第2投影レンズ部の光軸とが互いに異なる傾斜角度で配置された構成等が採用可能である。
本願発明に係る描画用灯具は、発光素子からの出射光を遮光板および投影レンズを介して灯具前方へ向けて照射することにより描画用配光パターンを形成する構成となっているが、投影レンズは第1および第2投影レンズ部が灯具前後方向と交差する所要方向に並んだ状態で配置された構成となっており、また、遮光板における第1投影レンズ部の灯具後方側には上記所要方向と交差する方向に間隔をおいて複数の第1開口部が形成されるとともに第2投影レンズ部の灯具後方側には少なくとも1つの第2開口部が形成されており、さらに、第1開口部の灯具後方側には第1発光素子が配置されるとともに少なくとも1つの第2開口部の灯具後方側には第2発光素子が配置されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、複数の第1開口部を介して第1投影レンズ部に入射した第1発光素子からの出射光によって、複数の第1開口部の反転投影像として複数の第1描画用配光パターンを形成することができ、また、少なくとも1つの第2開口部を介して第2投影レンズ部に入射した第2発光素子からの出射光によって、少なくとも1つの第2開口部の反転投影像として少なくとも1つの第2描画用配光パターンを形成することができ、これにより他の車両や歩行者等に注意喚起を促すことができる。
その上で、複数の第1描画用配光パターンの各々と少なくとも1つの第2描画用配光パターンの各々とが直列配置で交互に形成されるように、第1投影レンズ部および複数の第1開口部の配置ならびに第2投影レンズ部および少なくとも1つの第2開口部の配置が設定されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、複数の第1開口部は第1投影レンズ部の灯具後方側に形成されており、少なくとも1つの第2開口部は第2投影レンズ部の灯具後方側に形成されているので、複数の第1開口部相互の間隔および少なくとも1つの第2開口部相互の間隔が極端に狭くならないようにすることができる。
したがって、遮光板の構成として、複数の第1開口部相互間に位置する部分および少なくとも1つの第2開口部相互間に位置する部分の剛性を低下させてしまうことなく、複数の描画用配光パターンを互いに近接した状態で直列に形成することができる。
このように本願発明によれば、描画用配光パターンを形成するように構成された描画用灯具において、複数の描画用配光パターンを互いに近接した状態で直列に形成することができる。そしてこれにより、周囲への注意喚起機能に優れた描画用配光パターンを形成することができる。
上記構成において、さらに、上記所要方向と交差する方向が上下方向に設定された構成とすれば、複数の第1および第2描画用配光パターンを灯具照射方向に沿った方向に直列配置で形成することができ、これにより周囲への注意喚起効果をさらに高めることができる。
その際、さらに、複数の第1開口部および少なくとも1つの第2開口部の各々がV字形の開口形状を有する構成とすれば、その反転投影像として複数の逆V字形(すなわち灯具前方へ向けて尖った形状)の第1および第2描画用配光パターンを直列配置で形成することができ、これにより周囲へ注意喚起効果をさらに高めることができる。
なお、仮に遮光板として、V字形の開口形状を有する複数の開口部のすべてが上下方向に間隔をおいて直列に配置された構成とした場合には、複数の開口部相互間に位置する部分が細幅でV字形に延びるように形成されることとなり、遮光板の剛性を確保することが困難になってしまうので、上記構成を採用することが特に効果的である。
上記構成において、さらに、第1発光素子と遮光板との間に、第1発光素子からの出射光を複数の第1開口部へ向けて集光させるための第1集光レンズが配置されるとともに、第2発光素子と遮光板との間に、第2発光素子からの出射光を少なくとも1つの第2開口部へ向けて集光させるための第2集光レンズが配置された構成とすれば、複数の第1および第2描画用配光パターンをより明るく均一な配光パターンとして形成することができる。
上記構成において、さらに、第1発光素子が複数の第1開口部の各々に対応する位置にそれぞれ配置されるとともに、第2発光素子が少なくとも1つの第2開口部の各々に対応する位置にそれぞれ配置された構成とすれば、複数の第1および第2描画用配光パターンをより一層明るく均一な配光パターンとして形成することができる。また、このような構成を採用することにより、複数の第1および第2描画用配光パターンの各々を選択的に形成することも可能となる。
本願発明の一実施形態に係る描画用灯具を示す正面図 上記描画用灯具を示す平面図 上記描画用灯具を示す側面図 上記描画用灯具を主要構成要素に分解して示す分解斜視図 図1のV-V線断面図 図1のVI-VI線断面図 上記描画用灯具を車両に搭載された状態で示す側面図 上記描画用灯具を車両に搭載された状態で示す平面図 上記実施形態の作用を説明するための図であって、(a)は上記描画用灯具の要部を示す正面図、(b)は比較例を示す正面図 上記実施形態の第1変形例を示す、図9(a)と同様の図 (a)は図10のXIa-XIa線断面図、(b)は図10のXIb-XIb線断面図 上記実施形態の第2変形例を示す、図11と同様の図
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る描画用灯具10を示す正面図である。また、図2は、描画用灯具10を示す平面図であり、図3は、描画用灯具10を示す側面図である。さらに、図4は、描画用灯具10を主要構成要素に分解して示す分解斜視図である。
図1~4において、Xで示す方向が「灯具前方」であり、Yで示す方向が「灯具前方」と直交する「左方向」(灯具正面視では「右方向」)であり、Zで示す方向が「上方向」である。図1~4以外の図においても同様である。
本実施形態に係る描画用灯具10の具体的な構成を説明する前に、その概要について説明する。
図7、8は、描画用灯具10を車両100に搭載された状態で示す側面図および平面図である。
図7、8に示すように、描画用灯具10は、車両100の前端部における車幅方向側端部に搭載された状態で、車幅方向外側へ向けて斜め下向きに光照射を行うように構成されている。その際、描画用灯具10は、フロントターンシグナルランプ(図示せず)の点灯と同期して点灯し、これにより車両前方路面2に描画用配光パターンPAを形成するようになっている。なお、図8は、左側の描画用灯具10が点灯している状態を示している。
図7、8に示すように、描画用灯具10が車両100に搭載されている状態では、灯具前方は車両前後方向に対して斜め下向きに傾斜した方向に設定されているが、図1~4に示すように、描画用灯具10が単品の状態では、灯具前方は水平方向を向くように設定されている。
次に、描画用灯具10の具体的な構成について説明する。
図5は、図1のV-V線断面図であり、図6は、図1のVI-VI線断面図である。
図5、6にも示すように、描画用灯具10は、発光素子からの出射光を投影レンズ30を介して灯具前方へ向けて照射する構成となっており、その発光素子として第1および第2発光素子20A、20Bを備えている。
投影レンズ30は、同一の構成を有する2つの第1および第2投影レンズ部32A、32Bが左右方向に並んだ状態で配置された構成となっている。これら第1および第2投影レンズ部32A、32Bは、その光軸Axa、Axbがいずれも同じ高さ位置において灯具前後方向に延びるように形成されている。
第1および第2投影レンズ部32A、32Bは、その前面32Aa、32Baが凸曲面で構成された平凸レンズであって、灯具正面視において矩形状(具体的には略正方形)の外形形状を有しており、そのレンズ有効面同士(すなわちレンズ機能を果たす前面32Aa、32Ba同士)が互いに隣接した状態で一体的に形成されている。
第1および第2投影レンズ部32A、32Bは、その後面に沿って延びるように形成された外周フランジ部34によって囲まれている。この外周フランジ部34の左右両側には1対の取付フランジ部36が形成されている。これら左右1対の取付フランジ部36は、いずれもL字形の水平断面形状を有しており、その後端面は灯具前後方向と直交する同一平面上に位置するように形成されている。
第1および第2発光素子20A、20Bは、いずれも白色発光ダイオードであって、矩形状(具体的には正方形)の発光面20aを有している。
第1および第2発光素子20A、20Bは、第1および第2投影レンズ部32A、32Bの灯具後方側に配置された状態で共通の基板22に搭載されている。この基板22は、灯具前後方向と直交する平面に沿って延びるように配置された状態で、ヒートシンク60に支持されている。
第1および第2発光素子20A、20Bと第1および第2投影レンズ部32A、32Bとの間には、第1および第2発光素子20A、20Bから第1および第2投影レンズ部32A、32Bへ向かう光の一部を遮光するための遮光板40が配置されている。この遮光板40は、灯具前後方向と直交する平面に沿って延びる薄板で構成されている。
遮光板40は、その左右両端部において投影レンズ30の左右1対の取付フランジ部36に対して灯具後方側から当接した状態で位置決めされており、これにより第1および第2投影レンズ部32A、32Bの後側焦点Fa、Fbを含む鉛直面に沿って配置されるようになっている。
遮光板40には、第1投影レンズ部20Aの灯具後方側の部位に2つの第1開口部40Aa、40Acが形成されており、また、第2投影レンズ部20Bの灯具後方側の部位に2つの第2開口部40Bb、40Bdが形成されている。
図9(a)は、描画用灯具10の要部を示す正面図である。
図9(a)においては、右側(灯具正面視では左側)に位置する第1投影レンズ部20Aの位置に、2つの第2開口部40Bb、40Bdを平行移動させた状態で2点鎖線で示しており、また、左側に位置する第2投影レンズ部20Bの位置に、2つの第1開口部40Aa、40Acを平行移動させた状態で2点鎖線で示している。
図9(a)にも示すように、2つの第1開口部40Aa、40Acおよび2つの第2開口部40Bb、40Bdは、いずれも灯具正面視においてV字形の開口形状を有している。その際、V字形の開き角度は90~150°程度の値(例えば120°程度の値)に設定されている。
2つの第1開口部40Aa、40Acおよび2つの第2開口部40Bb、40Bdは、第1開口部40Aaよりも第2開口部40Bbの方が上方側に位置しており、また、第2開口部40Bbよりも第1開口部40Acの方が上方側に位置しており、さらに、第1開口部40Acよりも第2開口部40Bdの方が上方側に位置している。
その際、2つの第1開口部40Aa、40Acおよび2つの第2開口部40Bb、40Bdは、第1開口部40Aa、第2開口部40Bb、第1開口部40Ac、第2開口部40Bdの順番で、その上下幅が徐々に大きくなるように形成されており、かつ、その上下方向の間隔もこの順番で徐々に大きくなるように設定されている。
そして、2つの第1開口部40Aa、40Acおよび2つの第2開口部40Bb、40Bd全体の配置としては、第1開口部40Acにおける上側内周縁の中央下端位置が第1投影レンズ部32Aの光軸Axa上に位置するように配置されている。
また、2つの第1開口部40Aa、40Acおよび2つの第2開口部40Bb、40Bdは、その左右両側の内周縁が上方へ向けて鉛直方向に対して多少拡がる方向に延びるように形成されており、かつ、その左右両側の内周縁が左右1対の同一仮想直線上に位置するように形成されている。
第1発光素子20Aは、第1投影レンズ部32Aの光軸Axaよりも下方側に配置されており、第2発光素子20Bは、第2投影レンズ部32Bの光軸Axb上よりも上方側に配置されている。
具体的には、第1発光素子20Aは、光軸Axaよりも下方側において灯具前後方向に延びる第1基準軸線La上に発光中心が位置するように配置されており、第2発光素子20Bは、光軸Axbよりも上方側において灯具前後方向に延びる第2基準軸線Lb上に発光中心が位置するように配置されている。その際、第1基準軸線Laは、遮光板40の第1開口部40Aaにおける下側内周縁の中央下端位置を通る位置に設定されている。また、第2基準軸線Lbは、遮光板40の第2開口部40Bdにおける下側内周縁の中央下端位置を通る位置に設定されている。
第1および第2発光素子20A、20Bは、図示しない電子制御ユニットに接続されており、車両走行状況等に応じて電子制御ユニットによる点消灯制御が行われるようになっている。
基板22と遮光板40との間には、集光レンズアッシー50が配置されている。
集光レンズアッシー50は、第1および第2集光レンズ52A、52Bが左右方向に並んだ状態で板状部を介して一体的に形成された構成となっている。これら第1および第2集光レンズ52A、52Bは、その光軸が第1および第2基準軸線La、Lb上に位置するように配置されている。
第1および第2集光レンズ52A、52Bは、その後面52Ab、52Bbが凸曲面状に形成されており、その前面52Aa、52Baは後面52Ab、52Bbよりは曲率が小さい凸曲面状に形成されている。
そしてこれにより、第1集光レンズ52Aは、第1発光素子20Aからの出射光を、第1基準軸線Laと平行な光として遮光板40の第1開口部40Aaに入射させるようになっており、また、第2集光レンズ52Bは、第2集光レンズ52Bからの出射光を、第2基準軸線Lbと平行な光として遮光板40の2つの第2開口部40Bb、40Bdに入射させるようになっている。
集光レンズアッシー50は、第1および第2集光レンズ52A、52Bの周囲に位置する板状部の左右両側に1対の取付フランジ部54が形成された構成となっている。これら左右1対の取付フランジ部54は、L字形の水平断面形状を有しており、その前端面が遮光板40の左右両端部に対して灯具後方側から当接することによって第1および第2集光レンズ52A、52Bを第1および第2基準軸線La、Lb上に位置決めするようになっている。
ヒートシンク60は、灯具前後方向と直交する平面に沿って延びる本体部62と、この本体部62から灯具後方へ向けて鉛直面に沿って延びる複数の放熱フィン64と、本体部62の左右両側部に形成された1対の取付フランジ部66とを備えた構成となっている。
基板22は、ヒートシンク60の本体部62に対して面接触した状態で、その対角線上の2箇所においてネジ72の締め付けが行われることによって位置決め支持されている。
また、投影レンズ30、遮光板40および集光レンズアッシー50は、ヒートシンク60の左右1対の取付フランジ部66に対して、その対角線上の2箇所においてネジ74の締め付けが行われることによって位置決め支持されている。このネジ締めは、投影レンズ30の左右1対の取付フランジ部36と遮光板40の左右両端部と集光レンズアッシー50の左右1対の取付フランジ部54とをヒートシンク60の左右1対の取付フランジ部66に重ね合わせた状態で、共締めによって行われている。なお、投影レンズ30の左右1対の取付フランジ部36には、それぞれ位置決めピン36aが形成されており、一方、遮光板40の左右両端部と集光レンズアッシー50の左右1対の取付フランジ部54とヒートシンク60の左右1対の取付フランジ部66には、位置決めピン36aを挿通させるピン挿通孔40a、54a、66aがそれぞれ形成されている。
次に、図7、8に示す描画用配光パターンPAについて説明する。
上述したとおり、描画用配光パターンPAは描画用灯具10からの照射光により形成されるが、この描画用配光パターンPAは、図7、8に示すように4つの第1および第2描画用配光パターンPAa、PAb、PAc、PAdで構成されている。
4つの第1および第2描画用配光パターンPAa~PAdは、いずれも逆V字形(すなわち灯具前方へ向けて尖った形状)の配光パターンであって、略同一サイズでかつ直列配置で略等間隔をおいて、車両前方路面2の遠距離領域、中距離領域、近距離領域および至近距離領域に形成されている。
遠距離領域および近距離領域に形成される第1描画用配光パターンPAa、PAcは、第1発光素子20Aからの出射光が第1投影レンズ32Aを介して灯具前方へ向けて照射されることにより形成される配光パターンである。また、中距離領域および至近距離領域に形成される第2描画用配光パターンPAb、PAdは、第2発光素子20Bからの出射光が第2投影レンズ32Bを介して灯具前方へ向けて照射されることにより形成される配光パターンである。
第1描画用配光パターンPAaは、遮光板40に形成されたV字形の開口形状を有する第1開口部40Aaの反転投影像として形成される。この第1開口部40Aaは第1投影レンズ部32Aの光軸Axaよりもかなり下方側に位置しているので、第1発光素子20Aからの出射光は光軸Axaよりもかなり上向きの光として灯具前方へ向けて照射され、これにより第1描画用配光パターンPAaは遠距離領域に形成される。
第2描画用配光パターンPAbは、遮光板40に形成されたV字形の開口形状を有する第2開口部40Bbの反転投影像として形成される。この第2開口部40Bbは第2投影レンズ部32Bの光軸Axbよりも下方側に位置しているので、第2発光素子20Bからの出射光は光軸Axbよりも上向きの光として灯具前方へ向けて照射され、これにより第2描画用配光パターンPAbは中距離領域に形成される。
第1描画用配光パターンPAcは、遮光板40に形成されたV字形の開口形状を有する第1開口部40Acの反転投影像として形成される。この第1開口部40Acは第1投影レンズ部32Aの光軸Axa上に略位置しているので、第1発光素子20Aからの出射光は光軸Axaと略平行な光として灯具前方へ向けて照射され、これにより第1描画用配光パターンPAcは近距離領域に形成される。
第2描画用配光パターンPAdは、遮光板40に形成されたV字形の開口形状を有する第2開口部40Bdの反転投影像として形成される。この第2開口部40Bdは、第2投影レンズ部32Bの光軸Axbよりも上方側に位置しているので、第2発光素子20Bからの出射光は光軸Axbよりも下向きの光として灯具前方へ向けて照射され、これにより第2描画用配光パターンPAdは至近距離領域に形成される。
その際、第1発光素子20Aからの出射光は両凸レンズ状の第1集光レンズ52Aによって効率良く第1開口部40Aa、40Acに入射するので、第1描画用配光パターンPAa、PAcはその明るさが十分に確保される。また、第2発光素子20Bからの出射光は両凸レンズ状の第2集光レンズ52Bによって効率良く第2開口部40Bb、40Bdに入射するので、第2描画用配光パターンPAb、PAdはその明るさが十分に確保される。
4つの第1および第2描画用配光パターンPAa~PAdは略同一サイズで形成されるが、これは、第1開口部40Aa、第2開口部40Bb、第1開口部40Ac、第2開口部40Bdの上下幅がこの順番で大きくなっており、また、その左右両側の内周縁が上方へ向けて鉛直方向に対して多少拡がる方向に延びるように形成されており、かつ、その左右両側の内周縁が左右1対の同一仮想直線上に位置していることによるものである。
次に本実施形態の作用について説明する。
本実施形態に係る描画用灯具10は、第1および第2発光素子20A、20Bからの出射光を遮光板40および投影レンズ30を介して灯具前方へ向けて照射することにより描画用配光パターンPAを形成する構成となっているが、投影レンズ30は第1投影レンズ部32Aと第2投影レンズ部32Bとが左右方向(灯具前後方向と交差する所要方向)に並んだ状態で配置された構成となっており、また、遮光板40における第1投影レンズ部32Aの灯具後方側には上下方向(上記所要方向と交差する方向)に間隔をおいて2つの第1開口部40Aa、40Acが形成されるとともに第2投影レンズ部32Bの灯具後方側には上下方向に間隔をおいて2つの第2開口部40Bb、40Bdが形成されており、さらに、2つの第1開口部40Aa、40Acの灯具後方側には第1発光素子20Aが配置されるとともに2つの第2開口部40Bb、40Bdの灯具後方側には第2発光素子20Bが配置されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、2つの第1開口部40Aa、40Acを介して第1投影レンズ部32Aに入射した第1発光素子20Aからの出射光によって、2つの第1開口部40Aa、40Acの反転投影像として2つの第1描画用配光パターンPAa、PAcを形成することができ、また、2つの第2開口部40Bb、40Bdを介して第2投影レンズ部32Bに入射した第2発光素子20Bからの出射光によって、2つの第2開口部40Bb、40Bdの反転投影像として2つの第2描画用配光パターンPAb、PAdを形成することができ、これにより他の車両や歩行者等に注意喚起を促すことができる。
その上で、2つの第1描画用配光パターンPAa、PAcの各々と2つの第2描画用配光パターンPAb、PAdの各々とが直列配置で交互に形成されるように、第1投影レンズ部32Aおよび2つの第1開口部40Aa、40Acの配置ならびに第2投影レンズ部32Bおよび2つの第2開口部40Bb、40Bdの配置が設定されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、2つの第1開口部40Aa、40Acは第1投影レンズ部32Aの灯具後方側に形成されており、2つの第2開口部40Bb、40Bdは第2投影レンズ部の灯具後方側に形成されているので、2つの第1開口部40Aa、40Ac相互の間隔および2つの第2開口部40Bb、40Bd相互の間隔が極端に狭くならないようにすることができる。
したがって、遮光板40の構成として、2つの第1開口部40Aa、40Ac相互間に位置する部分および2つの第2開口部40Bb、40Bd相互間に位置する部分の剛性を低下させてしまうことなく、描画用配光パターンPAを構成する4つの第1および第2描画用配光パターンPAa、PAb、PAc、PAdを互いに近接した状態で直列に形成することができる。
このように本実施形態によれば、描画用配光パターンPAを形成するように構成された描画用灯具10において、描画用配光パターンPAとして4つの第1および第2描画用配光パターンPAa、PAb、PAc、PAdを互いに近接した状態で直列に形成することができる。そしてこれにより、周囲への注意喚起機能に優れた描画用配光パターンを形成することができる。
また本実施形態においては、2つの第1開口部40Aa、40Acおよび2つの第2開口部40Bb、40Bdが上下方向に間隔をおいて配置されているので、2つの第1描画用配光パターンPAa、PAcおよび2つの第2描画用配光パターンPAb、PAdを灯具照射方向に沿った方向に直列配置で形成することができ、これにより周囲への注意喚起効果をさらに高めることができる。
しかも本実施形態においては、2つの第1開口部40Aa、40Acおよび2つの第2開口部40Bb、40BdがいずれもV字形の開口形状を有しているので、その反転投影像として4つの逆V字形の第1および第2描画用配光パターンPAa、PAb、PAc、PAdを直列配置で形成することができ、これにより周囲へ注意喚起効果をさらに高めることができる。
また、このように4つの逆V字形の第1および第2描画用配光パターンPAa、PAb、PAc、PAdを直列配置で形成するようにした場合には、本実施形態の構成を採用することが特に効果的である。この点について詳述すると以下のとおりである。
図9(b)は、本実施形態の比較例を示す、図9(a)と同様の図である。
図9(b)に示すように、本比較例においては、本実施形態の第1投影レンズ部32Aと同様の構成を有する投影レンズ部32´の灯具後方側に、本実施形態の遮光板40の代わりに、V字形の開口形状を有する4つの開口部40a´、40b´、40c´、40d´が上下方向に間隔をおいて形成された遮光板40´が配置された構成となっている。
その際、4つの開口部40a´、40b´、40c´、40d´は、本実施形態の第1および第2開口部40Aa、40Bb、40Ac、40Bdとそれぞれ同一の開口形状を有している。
また本比較例においては、投影レンズ部32´の光軸Ax´上に発光素子20´が配置されており、また、この発光素子20´からの出射光を4つの開口部40a´~40d´に入射させるための集光レンズ52´が光軸Ax´上に配置された構成となっている。
本比較例のような遮光板40´を採用した場合には、4つの開口部40a´~40d´相互間に位置する部分が細幅でV字形に延びるように形成されることとなるので、遮光板40´の剛性を確保することが困難になってしまう。
これに対し、図9(a)に示すように、本実施形態の遮光板40においては、2つの第1開口部40Aa、40Ac相互の間隔および2つの第2開口部40Bb、40Bd相互の間隔が十分に確保されているので、その剛性を十分に確保することができる。
さらに本実施形態においては、第1発光素子20Aと遮光板40との間に、第1発光素子20Aからの出射光を2つの第1開口部40Aa、40Acへ向けて集光させるための第1集光レンズ52Aが配置されるとともに、第2発光素子20Bと遮光板40との間に、第2発光素子20Bからの出射光を2つの第2開口部40Bb、40Bdへ向けて集光させるための第2集光レンズ52Bが配置されているので、4つの第1および第2描画用配光パターンPAa、PAb、PAc、PAdをより明るく均一な配光パターンとして形成することができる。
上記実施形態においては、遮光板40に形成された2つの第1開口部40Aa、40Acおよび2つの第2開口部40Bb、40BdがいずれもV字形の開口形状を有しているものとして説明したが、これ以外の開口形状(例えば下向き矢印や逆台形等の開口形状)を有する構成とすることも可能である。
上記実施形態においては、第1および第2発光素子20A、20Bからの出射光が、第1および第2集光レンズ52A、52Bを介して2つの第1開口部40Aa、40Acおよび2つの第2開口部40Bb、40Bdに入射する構成となっているものとして説明したが、2つの第1開口部40Aa、40Acおよび2つの第2開口部40Bb、40Bdに直接入射する構成とすることも可能である。
上記実施形態においては、遮光板40における第1投影レンズ部32Aの灯具後方側に2つの第1開口部40Aa、40Acが形成されるとともに第2投影レンズ部32Bの灯具後方側に2つの第2開口部40Bb、40Bdが形成されているものとして説明したが、第2投影レンズ部32Bの灯具後方側に単一の第2開口部40Bbのみが形成された構成とすることも可能である。
上記実施形態においては、第1および第2投影レンズ部32A、32Bとして、その光軸Axa、Axbがいずれも同じ高さ位置において灯具前後方向に延びるように形成されているものとして説明したが、これ以外の構成(例えば、第1投影レンズ部32Aの光軸Axaが第2投影レンズ部32Bの光軸Axbよりも上向きに延びるように形成された構成等)を採用することも可能である。
上記実施形態においては、第1および第2発光素子20A、20Bの発光色が白色であるものとして説明したが、これ以外の発光色(例えばアンバー色や赤色等)を採用することも可能である。
上記実施形態においては、描画用灯具10が車両100の前端部における車幅方向側端部に搭載されるものとして説明したが、車両100の後端部や側面部等に搭載される構成とすることも可能である。
上記実施形態においては、描画用灯具10からの照射光によって車両前方路面2に描画用配光パターンPAを形成するものとして説明したが、灯具前方に配置された壁面や灯具前方へ向けて延びる壁面等に描画用配光パターンを形成する構成とすることも可能である。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
まず、上記実施形態の第1変形例について説明する。
図10は、本変形例に係る描画用灯具110の要部を示す、図9(a)と同様の図である。また、図11は、(a)が図10のXIa-XIa線断面図であり、(b)が図10のXIb-XIb線断面図である。
図10、11に示すように、本変形例の基本的な構成は上記実施形態の場合と同様であるが、第1および第2発光素子20A、20Bの数および配置が上記実施形態の場合と一部異なっている。
すなわち本変形例においては、遮光板40に形成された2つの第1開口部40Aa、40Acの各々の灯具後方側に第1発光素子20Aがそれぞれ配置されるとともに2つの第2開口部40Bb、40Bdの各々の灯具後方側に第2発光素子20Bがそれぞれ配置された構成となっている。
具体的には、2つの第1開口部40Aa、40Acの灯具後方側に配置された2つの第1発光素子20Aは、その発光中心が灯具正面視において各第1開口部40Aa、40Acにおける上側内周縁の中央下端位置に位置するように配置されている。また、2つの第2開口部40Bb、40Bdの灯具後方側に配置された2つの第1発光素子20Bは、その発光中心が灯具正面視において各第2開口部40Bb、40Bdにおける上側内周縁の中央下端位置に位置するように配置されている。
これにより本変形例においては、下側に位置する第1発光素子20Aからの出射光が第1集光レンズ52Aを介して第1開口部40Aaに効率良く入射するとともに、上側に位置する第1発光素子20Aからの出射光が第1集光レンズ52Aを介して第1開口部40Acに効率良く入射するようになっており、また、下側に位置する第2発光素子20Bからの出射光が第2集光レンズ52Bを介して第2開口部40Bbに効率良く入射するとともに、上側に位置する第2発光素子20Bからの出射光が第2集光レンズ52Bを介して第2開口部40Bdに効率良く入射するようになっている。
本変形例の構成を採用することにより、2つの第1開口部40Aa、40Acを介して第1投影レンズ部32Aに入射する光量が増大するので、遠距離領域および近距離領域に形成される第1描画用配光パターンPAa、PAc(図7、8参照)の明るさを確保することが容易に可能となり、また、2つの第2開口部40Bb、40Bdを介して第2投影レンズ部32Bに入射する光量が増大するので、中距離領域および至近距離領域に形成される第2描画用配光パターンPAb、PAdの明るさを確保することが容易に可能となる。
次に、上記実施形態の第2変形例について説明する。
図12は、本変形例に係る描画用灯具210の要部を示す、図11と同様の図である。
図12に示すように、本変形例の基本的な構成は上記第1変形例の場合と同様であるが、基板22と遮光板40との間に導光体280が配置されている点で上記第1変形例の場合と異なっている。
すなわち本変形例においては、上記第1変形例の集光レンズアッシー50の代わりに導光体280が基板22と遮光板40との間に配置されている。この導光体280は、遮光板40の後面に沿って延びるように形成された板状部282と、この板状部282の後面から灯具後方へ向けて突出するように形成された4つの導光部284Aa、284Ac、284Bb、284Bdとを備えている。
4つの第2導光部284Aa~284Bdは、遮光板40に形成された2つの第1開口部40Aa、40Acおよび2つの第2開口部40Bb、40Bdに対応する位置に形成されている。
具体的には、導光部284Aaは、下側に位置する第1発光素子20Aから第1開口部40Aaへ向かって拡がるように形成されている。この導光部284Aaは、台形状の鉛直断面形状を有しており、その後端面は下側に位置する第1発光素子20Aの前方近傍に位置している。また、この導光部284Aaの前端縁は、第1開口部40Aaを囲む位置において板状部282に接続されている。
導光部284Acは、上側に位置する第1発光素子20Aから第1開口部40Acへ向かって拡がるように形成されている。この導光部284Acは、台形状の鉛直断面形状を有しており、その後端面は上側に位置する第1発光素子20Aの前方近傍に位置している。また、この導光部284Acの前端縁は、第1開口部40Acを囲む位置において板状部282に接続されている。
導光部284Bbは、下側に位置する第2発光素子20Bから第2開口部40Bbへ向かって拡がるように形成されている。この導光部284Bbは、台形状の鉛直断面形状を有しており、その後端面は下側に位置する第2発光素子20Bの前方近傍に位置している。また、この導光部284Bbの前端縁は、第2開口部40Bbを囲む位置において板状部282に接続されている。
導光部284Bdは、上側に位置する第2発光素子20Bから第2開口部40Bdへ向かって拡がるように形成されている。この導光部284Bdは、台形状の鉛直断面形状を有しており、その後端面は上側に位置する第2発光素子20Bの前方近傍に位置している。また、この導光部284Bdの前端縁は、第2開口部40Bdを囲む位置において板状部282に接続されている。
これにより本変形例においては、下側に位置する第1発光素子20Aからの出射光が、導光部284Aaに対してその後端面から入射した後、直接または導光部284Aaの周壁面で全反射してから第1開口部40Aaに入射し、また、上側に位置する第1発光素子20Aからの出射光が、導光部284Acに対してその後端面から入射した後、直接または導光部284Acの周壁面で全反射してから第1開口部40Acに入射するようになっている。
同様に、下側に位置する第2発光素子20Bからの出射光が、導光部284Bbに対してその後端面から入射した後、直接または導光部284Bbの周壁面で全反射してから第2開口部40Bbに入射し、また、上側に位置する第2発光素子20Bからの出射光が、導光部284Bdに対してその後端面から入射した後、直接または導光部284Bdの周壁面で全反射してから第2開口部40Bdに入射するようになっている。
本変形例の構成を採用することにより、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、下側に位置する第1発光素子20Aからの出射光を、導光部284Aaを介して第1開口部40Aaに効率良く入射させることができ、また、上側に位置する第1発光素子20Aからの出射光を、導光部284Acを介して第1開口部40Acに効率良く入射させることができる。
同様に、下側に位置する第2発光素子20Bからの出射光を、導光部284Bbを介して第2開口部40Bbに効率良く入射させることができ、また、上側に位置する第2発光素子20Bからの出射光を、導光部284Bdを介して第2開口部40Bdに効率良く入射させることができる。
したがって本変形例においても、上記第1変形例の場合と同様、第1および第2投影レンズ部32A、32Bに入射する光量を増大させることができ、これにより遠距離領域および近距離領域に形成される第1描画用配光パターンPAa、PAcならびに中距離領域および至近距離領域に形成される第2描画用配光パターンPAb、PAd(図7、8参照)の明るさを確保することが容易に可能となる。
しかも本変形例においては、下側に位置する第1発光素子20Aからの出射光が上側に位置する第1開口部40Acに入射してしまうことはなく、また、上側に位置する第1発光素子20Aからの出射光が下側に位置する第1開口部40Aaに入射してしまうことはなく、同様に、下側に位置する第2発光素子20Bからの出射光が上側に位置する第2開口部40Bdに入射してしまうことはなく、また、上側に位置する第2発光素子20Bからの出射光が下側に位置する第2開口部40Bbに入射してしまうことはない。
したがって、2つの第1発光素子20Aおよび2つの第2発光素子20Bの各々を個別に点灯させることにより、4つの第1および第2描画用配光パターンPAa、PAb、PAc、PAdを個別に形成することが可能となる。したがって、描画用配光パターンPAとして4つの第1および第2描画用配光パターンPAa、PAb、PAc、PAdが同時に形成されるモードとこれらが個別に形成されるモードとを選択することが可能となる。
なお、上記実施形態およびその変形例において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
また本願発明は、上記実施形態およびその変形例に記載された構成に限定されるものではなく、これ以外の種々の変更を加えた構成が採用可能である。
2 車両前方路面
10、110、210 描画用灯具
20A 第1発光素子(発光素子)
20a 発光面
20B 第2発光素子(発光素子)
22 基板
30 投影レンズ
32A 第1投影レンズ部
32Aa、32Ba 前面
32B 第2投影レンズ部
34 外周フランジ部
36、54、66 取付フランジ部
36a 位置決めピン
40 遮光板
40Aa、40Ac 第1開口部
40a、54a、66a ピン挿通孔
40Bb、40Bd 第2開口部
50 集光レンズアッシー
52A 第1集光レンズ
52Aa、52Ba 前面
52Ab、52Bb 後面
52B 第2集光レンズ
60 ヒートシンク
62 本体部
64 放熱フィン
72、74 ネジ
100 車両
280 導光体
282 板状部
284Aa、284Ac、284Bb、284Bd 導光部
Axa、Axb 光軸
Fa、Fb 後側焦点
La 第1基準軸線
Lb 第2基準軸線
PA 描画用配光パターン
PAa、PAc 第1描画用配光パターン
PAb、PAd 第2描画用配光パターン

Claims (5)

  1. 発光素子からの出射光を、投影レンズを介して灯具前方へ向けて照射することにより、描画用配光パターンを形成するように構成された描画用灯具において、
    上記発光素子と上記投影レンズとの間に、上記発光素子から上記投影レンズへ向かう光の一部を遮光するための遮光板が配置されており、
    上記投影レンズは、第1および第2投影レンズ部が灯具前後方向と交差する所要方向に並んだ状態で配置された構成となっており、
    上記遮光板に、複数の開口部が形成されており、
    上記遮光板は、上記複数の開口部として、上記第1投影レンズ部の灯具後方側において上記所要方向と交差する方向に間隔をおいて配置された複数の第1開口部と、上記第2投影レンズ部の灯具後方側に配置された少なくとも1つの第2開口部とを備えており、
    上記発光素子として、上記複数の第1開口部の灯具後方側に配置された第1発光素子と、上記少なくとも1つの第2開口部の灯具後方側に配置された第2発光素子とを備えており、
    上記複数の第1開口部を介して上記第1投影レンズ部に入射した上記第1発光素子からの出射光によって形成される複数の第1描画用配光パターンの各々と、上記少なくとも1つの第2開口部を介して上記第2投影レンズ部に入射した上記第2発光素子からの出射光によって形成される少なくとも1つの第2描画用配光パターンの各々とが、直列配置で交互に形成されるように、上記第1投影レンズ部および上記複数の第1開口部の配置ならびに上記第2投影レンズ部および上記少なくとも1つの第2開口部の配置が設定されている、ことを特徴とする描画用灯具。
  2. 上記所要方向と交差する方向が上下方向に設定されている、ことを特徴とする請求項1記載の描画用灯具。
  3. 上記複数の第1開口部および上記少なくとも1つの第2開口部の各々が、V字形の開口形状を有している、ことを特徴とする請求項2記載の描画用灯具。
  4. 上記第1発光素子と上記遮光板との間に、上記第1発光素子からの出射光を上記複数の第1開口部へ向けて集光させるための第1集光レンズが配置されており、
    上記第2発光素子と上記遮光板との間に、上記第2発光素子からの出射光を上記少なくとも1つの第2開口部へ向けて集光させるための第2集光レンズが配置されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の描画用灯具。
  5. 上記第1発光素子は、上記複数の第1開口部の各々に対応する位置にそれぞれ配置されており、
    上記第2発光素子は、上記少なくとも1つの第2開口部の各々に対応する位置にそれぞれ配置されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の描画用灯具。
JP2022150310A 2022-09-21 2022-09-21 描画用灯具 Pending JP2024044652A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022150310A JP2024044652A (ja) 2022-09-21 2022-09-21 描画用灯具
PCT/JP2023/034142 WO2024063102A1 (ja) 2022-09-21 2023-09-20 描画用灯具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022150310A JP2024044652A (ja) 2022-09-21 2022-09-21 描画用灯具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024044652A true JP2024044652A (ja) 2024-04-02

Family

ID=90479927

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022150310A Pending JP2024044652A (ja) 2022-09-21 2022-09-21 描画用灯具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2024044652A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4083593B2 (ja) 車両用前照灯
JP6526340B2 (ja) 車両用付加投光装置
US20050018443A1 (en) Lamp unit for forming a cut-off line and vehicular headlamp using the same
JP5666882B2 (ja) ハイビーム用灯具ユニット
JP7351225B2 (ja) 車両用灯具
JP2004327095A (ja) 車両用前照灯
US20100103694A1 (en) Light guide array
US9964278B2 (en) Vehicle lamp
JP2019114425A (ja) 車両用前照灯
JP2018098105A (ja) 車両用前照灯
JP6956605B2 (ja) 自動車用フォグランプ
CN115539896A (zh) 用于车辆的灯
CN113513734B (zh) 用于车辆的灯以及包括其的车辆
CN114383108A (zh) 车辆用灯具
JP2024044652A (ja) 描画用灯具
US11639780B2 (en) Lamp for vehicle and vehicle including same
US11137125B2 (en) Vehicle lamp
JP2019114386A (ja) 車両用灯具
JP2024044650A (ja) 描画用灯具
JP7091873B2 (ja) 車両用灯具
JP2024044649A (ja) 描画用灯具
JP2024044651A (ja) 描画用灯具
WO2024063104A1 (ja) 描画用灯具
WO2023022069A1 (ja) 描画用灯具
WO2024063102A1 (ja) 描画用灯具