JP2024044611A - 推定装置、推定方法、およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】移動体の合流時における他移動体の挙動を高精度に推定すること。【解決手段】移動体に対する他移動体の行動を推定する推定装置であって、他移動体が所定行動を行った第1場面における移動体と他移動体との関係を表す時系列の第1パラメータを学習データ、第1場面における他移動体の状態を表す第2パラメータを正解データとして学習された第1学習済みモデルと、他移動体が所定行動を行なわなかった第2場面における第1パラメータを学習データ、第2場面における第2パラメータを正解データとして学習された第2学習済みモデルとに、第1パラメータである実パラメータを入力することによって、第2パラメータである予測パラメータを取得する取得部と、予測パラメータと、予測パラメータの対象時点における実パラメータとを比較することによって、他移動体が所定行動を行うか否かを推定する推定部と、を備える、推定装置。【選択図】図1

Description

本発明は、推定装置、推定方法、およびプログラムに関する。
従来、移動体が走行車線から隣接車線に車線変更する際に、当該移動体の走行を制御する技術が知られている。例えば、特許文献1には、車両の操作に関連する受動的に収集されたデータに基づいて学習された制御ポリシーに従って、当該車両を第2の車両と第3の車両との間に合流させる技術が記載されている。
特開2019-31268号公報
特許文献1に記載の技術は、車両の操作に関連する受動的に収集されたデータに対して、受動的actor-critic強化学習方法を適用することによって、制御ポリシーを学習するものである。しかしながら、従来技術では、移動体が合流する対象となる他移動体のデータが有効に活用されていない場合があった。その結果、移動体の合流時における他移動体の挙動が高精度に推定できない場合があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、移動体が合流する対象となる他移動体のデータが有効に活用することによって、移動体の合流時における他移動体の挙動を高精度に推定することができる、推定装置、推定方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
この発明に係る推定装置、推定方法、およびプログラムは、以下の構成を採用した。
(1):この発明の一態様に係る推定装置は、移動体に対する他移動体の行動を推定する推定装置であって、前記他移動体が所定行動を行った第1場面における前記移動体と前記他移動体との関係を表す時系列の第1パラメータを学習データ、前記第1場面における前記他移動体の状態を表す第2パラメータを正解データとし、前記第1パラメータが入力されると前記第2パラメータの分布情報を出力するように学習された第1学習済みモデルと、前記他移動体が前記所定行動を行なわなかった第2場面における前記第1パラメータを学習データ、前記第2場面における前記第2パラメータを正解データとし、前記第1パラメータが入力されると前記第2パラメータの分布情報を出力するように学習された第2学習済みモデルとに、前記第1パラメータである実パラメータを入力することによって、前記第2パラメータである予測パラメータを取得する取得部と、前記予測パラメータと、前記予測パラメータの対象時点における実パラメータとを比較することによって、前記他移動体が前記所定行動を行うか否かを推定する推定部と、を備えるものである。
(2):上記(1)の態様において、前記第1パラメータは、前記他移動体と前記移動体との相対速度、前記他移動体と前記移動体との相対位置、および前記移動体の速度を少なくとも含むものである。
(3):上記(1)の態様において、前記第1学習済みモデルから出力される前記第2パラメータの分布情報は、前記他移動体が前記所定行動を行った場合に予測される前記他移動体と前記移動体との相対速度および相対位置に関する第1分布情報であり、前記第2学習済みモデルから出力される前記第2パラメータの分布情報は、前記他移動体が前記所定行動を行わなかった場合に予測される前記他移動体と前記移動体との相対速度および相対位置に関する第2分布情報であるものである。
(4):上記(3)の態様において、前記推定部は、前記他移動体が前記所定行動を行うか否かを確率値として繰り返し推定するものであり、前記推定部は、前記推定を行った前回時点における前記確率値と、前記推定を行う今回時点における前記第1分布情報と、前記推定を行う今回時点における前記第2分布情報と、に基づいて、前記今回時点における前記確率値を推定するものである。
(5):上記(4)の態様において、前記推定部は、前記繰り返し推定における初回時点における前記確率値を、前記移動体と前記他移動体との関係を表すパラメータが入力されると、前記他移動体が前記所定行動を行うか否かを確率値として出力するように学習された第3学習済みモデルを用いて、推定するものである。
(6):上記(4)の態様において、前記推定装置は、前記確率値に基づいて、前記移動体の運転を支援する運転支援部を更に備えるものである。
(7):上記(1)から(6)の態様において、前記所定行動は、前記移動体が走行車線から隣接車線に車線変更する際に、前記隣接車線を走行する前記他移動体が、前記移動体による先行を許可することを示す行動であるものである。
(8):この発明の別の態様に係る推定方法は、移動体に対する他移動体の行動を推定するコンピュータによって実行される推定方法であって、前記コンピュータが、前記他移動体が所定行動を行った第1場面における前記移動体と前記他移動体との関係を表す時系列の第1パラメータを学習データ、前記第1場面における前記他移動体の状態を表す第2パラメータを正解データとし、前記第1パラメータが入力されると前記第2パラメータの分布情報を出力するように学習された第1学習済みモデルと、前記他移動体が前記所定行動を行なわなかった第2場面における前記第1パラメータを学習データ、前記第2場面における前記第2パラメータを正解データとし、前記第1パラメータが入力されると前記第2パラメータの分布情報を出力するように学習された第2学習済みモデルとに、前記第1パラメータである実パラメータを入力することによって、前記第2パラメータである予測パラメータを取得し、前記予測パラメータと、前記予測パラメータの対象時点における実パラメータとを比較することによって、前記他移動体が前記所定行動を行うか否かを推定するものである。
(9):この発明の別の態様に係るプログラムは、移動体に対する他移動体の行動を推定するコンピュータによって実行されるプログラムであって、前記コンピュータに、前記他移動体が所定行動を行った第1場面における前記移動体と前記他移動体との関係を表す時系列の第1パラメータを学習データ、前記第1場面における前記他移動体の状態を表す第2パラメータを正解データとし、前記第1パラメータが入力されると前記第2パラメータの分布情報を出力するように学習された第1学習済みモデルと、前記他移動体が前記所定行動を行なわなかった第2場面における前記第1パラメータを学習データ、前記第2場面における前記第2パラメータを正解データとし、前記第1パラメータが入力されると前記第2パラメータの分布情報を出力するように学習された第2学習済みモデルとに、前記第1パラメータである実パラメータを入力することによって、前記第2パラメータである予測パラメータを取得させ、前記予測パラメータと、前記予測パラメータの対象時点における実パラメータとを比較することによって、前記他移動体が前記所定行動を行うか否かを推定させるものである。
(1)~(9)の態様によれば、移動体が合流する対象となる他移動体のデータが有効に活用することによって、移動体の合流時における他移動体の挙動を高精度に推定することができる。
実施形態の運転支援装置100が搭載される車両Mの構成図である。 合流認識部110によって認識される合流車線の一例を示す図である。 第1学習済みモデル152および第2学習済みモデル154を生成するために用いる学習データと正解データの構成の一例を示す図である。 学習によって生成された第1学習済みモデル152と第2学習済みモデル154による入出力の構成の一例を示す図である。 パラメータ取得部120によって取得される予測パラメータの分布情報の一例を示す図である。 本実施形態に係る推定装置によって実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照し、本発明の推定装置、推定方法、およびプログラムの実施形態について説明する。本実施形態に係る推定装置は、他車両が所定行動を行ったことを前提として収集された学習データに基づいて生成された第1学習済みモデルと、他車両が所定行動を行わなかったことを前提として収集された学習データに基づいて生成された第2学習済みモデルとによって出力された他車両の状態の予測分布と、他車両の実パラメータとを比較することによって、当該他車両が所定行動を行うか否かを推定するものである。以下、一例として、車両の合流時に、被合流車線を走行する他車両が所定行動として道を譲るか否かを推定するために本実施形態に係る推定装置が適用されるものとして説明する。
[全体構成]
図1は、実施形態の運転支援装置100が搭載される車両Mの構成図である。車両Mは、例えば、二輪や三輪、四輪等の車両であり、その駆動源は、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンなどの内燃機関、電動機、或いはこれらの組み合わせである。電動機は、内燃機関に連結された発電機による発電電力、或いは二次電池や燃料電池の放電電力を使用して動作する。車両Mは、「移動体」の一例である。
車両Mには、例えば、カメラ10と、レーダ装置12と、LIDAR(Light Detection and Ranging)14と、物体認識装置16と、HMI(Human Machine Interface)30と、車両センサ40と、ナビゲーション装置50と、ドライバモニタカメラ60と、運転操作子70と、運転支援装置100と、走行駆動力出力装置200と、ブレーキ装置210と、ステアリング装置220とが搭載される。これらの装置や機器は、CAN(Controller Area Network)通信線等の多重通信線やシリアル通信線、無線通信網等によって互いに接続される。なお、図1に示す構成はあくまで一例であり、構成の一部が省略されてもよいし、更に別の構成が追加されてもよい。
カメラ10は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子を利用したデジタルカメラである。カメラ10は、車両システム1が搭載される車両(以下、自車両M)の任意の箇所に取り付けられる。前方を撮像する場合、カメラ10は、フロントウインドシールド上部やルームミラー裏面等に取り付けられる。カメラ10は、例えば、周期的に繰り返し自車両Mの周辺を撮像する。カメラ10は、ステレオカメラであってもよい。
レーダ装置12は、自車両Mの周辺にミリ波などの電波を放射すると共に、物体によって反射された電波(反射波)を検出して少なくとも物体の位置(距離および方位)を検出する。レーダ装置12は、自車両Mの任意の箇所に取り付けられる。レーダ装置12は、FM-CW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式によって物体の位置および速度を検出してもよい。
LIDAR14は、自車両Mの周辺に光(或いは光に近い波長の電磁波)を照射し、散乱光を測定する。LIDAR14は、発光から受光までの時間に基づいて、対象までの距離を検出する。照射される光は、例えば、パルス状のレーザー光である。LIDAR14は、自車両Mの任意の箇所に取り付けられる。
物体認識装置16は、カメラ10、レーダ装置12、およびLIDAR14のうち一部または全部による検出結果に対してセンサフュージョン処理を行って、物体の位置、種類、速度などを認識する。物体認識装置16は、認識結果を運転支援装置100に出力する。物体認識装置16は、カメラ10、レーダ装置12、およびLIDAR14の検出結果をそのまま運転支援装置100に出力してよい。車両システム1から物体認識装置16が省略されてもよい。
HMI30は、自車両Mの乗員に対して各種情報を提示すると共に、乗員による入力操作を受け付ける。HMI30は、各種表示装置、スピーカ、ブザー、振動発生装置(バイブレータ)、タッチパネル、スイッチ、キーなどを含む。
車両センサ40は、自車両Mの速度を検出する車速センサ、加速度を検出する加速度センサ、鉛直軸回りの角速度を検出するヨーレートセンサ、自車両Mの向きを検出する方位センサ等を含む。
ナビゲーション装置50は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機や案内制御部、地図情報を記憶した記憶部等を有する。GNSS受信機は、GNSS衛星から受信した信号に基づいて、自車両Mの位置を特定する。自車両Mの位置は、車両センサ40の出力を利用したINS(Inertial Navigation System)によって特定または補完されてもよい。案内制御部は、例えば、GNSS受信機により特定された自車両Mの位置(或いは入力された任意の位置)から、乗員により入力された目的地までの経路を、地図情報を参照して決定し、自車両Mが経路に沿って走行するようにHMI30に案内情報を出力させる。地図情報は、例えば、道路を示すリンクと、リンクによって接続されたノードとによって道路形状が表現された情報である。地図情報は、道路の曲率やPOI(Point Of Interest)情報などを含んでもよい。ナビゲーション装置50は、通信装置を介してナビゲーションサーバに自車両Mの現在位置と目的地を送信し、ナビゲーションサーバから経路を取得してもよい。
ドライバモニタカメラ60は、例えば、CCDやCMOS等の固体撮像素子を利用したデジタルカメラである。ドライバモニタカメラ60は、自車両Mの運転席に着座した乗員の頭部を正面から撮像可能な位置および向きで、自車両Mにおける任意の箇所に取り付けられる。ドライバモニタカメラ60は、配置された位置から自車両Mの運転者を含む車室内を撮影した画像を、運転支援装置100に出力する。
運転操作子70は、例えば、アクセルペダル、ブレーキペダル、ステアリングホイール、シフトレバー、その他の操作子を含む。運転操作子70には、操作量あるいは操作の有無を検出するセンサが取り付けられており、その検出結果は、走行駆動力出力装置200、ブレーキ装置210、およびステアリング装置220のうち一部または全部に出力される。
走行駆動力出力装置200は、車両が走行するための走行駆動力(トルク)を駆動輪に出力する。走行駆動力出力装置200は、例えば、内燃機関、電動機、および変速機などの組み合わせと、これらを制御するECU(Electronic Control Unit)とを備える。ECUは、運転支援装置100から入力される情報、或いは運転操作子70から入力される情報に従って、上記の構成を制御する。
ブレーキ装置210は、例えば、ブレーキキャリパーと、ブレーキキャリパーに油圧を伝達するシリンダと、シリンダに油圧を発生させる電動モータと、ECUとを備える。ECUは、運転支援装置100から入力される情報、或いは運転操作子70から入力される情報に従って電動モータを制御し、制動操作に応じたブレーキトルクが各車輪に出力されるようにする。ブレーキ装置210は、運転操作子70に含まれるブレーキペダルの操作によって発生させた油圧を、マスターシリンダを介してシリンダに伝達する機構をバックアップとして備えてよい。なお、ブレーキ装置210は、上記説明した構成に限らず、運転支援装置100から入力される情報に従ってアクチュエータを制御して、マスターシリンダの油圧をシリンダに伝達する電子制御式油圧ブレーキ装置であってもよい。
ステアリング装置220は、例えば、ステアリングECUと、電動モータとを備える。電動モータは、例えば、ラックアンドピニオン機構に力を作用させて転舵輪の向きを変更する。ステアリングECUは、運転支援装置100から入力される情報、或いは運転操作子70から入力される情報に従って、電動モータを駆動し、転舵輪の向きを変更させる。
[運転支援装置]
運転支援装置100は、例えば、合流認識部110と、パラメータ取得部120と、合流推定部130と、運転支援部140と、記憶部150と、を備える。合流認識部110と、パラメータ取得部120と、合流推定部130と、運転支援部140は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予め運転支援装置100のHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体(非一過性の記憶媒体)がドライブ装置に装着されることで運転支援装置100のHDDやフラッシュメモリにインストールされてもよい。
記憶部150は、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、SDカード、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、レジスタ等によって実現される。記憶部150は、例えば、第1学習済みモデル152と、第2学習済みモデル154と、第3学習済みモデル156と、を記憶する。少なくともパラメータ取得部120と、合流推定部130と、記憶部150に記憶される第1学習済みモデル152および第2学習済みモデル154とを含む装置は、「推定装置」の一例である。また、本実施形態において、第1学習済みモデル152と、第2学習済みモデル154と、第3学習済みモデル156は、記憶部150に記憶され、運転支援装置100の機能部によって利用されるものとするが、代替的に、これらの学習済みモデルの一部又は全ては、例えば、運転支援装置100の外部のクラウド上に記憶され、ネットワークを介して、運転支援装置100によって利用されるものであってもよい。
合流認識部110は、自車両Mの走行車線が、隣接車線への車線変更が必要とされる合流車線であることを認識する。図2は、合流認識部110によって認識される合流車線の一例を示す図である。図2は、自車両Mの走行車線L1が、隣接車線L2への車線変更が必要とされる合流車線であることを表している。例えば、合流認識部110は、カメラ10によって認識された道路区画線情報に基づいて、自車両Mの走行車線の幅員が進行方向に関してゼロまで減少し、かつ隣接車線への車線変更が可能であることを認識した場合に、自車両Mの走行車線が合流車線であることを認識することができる。また、例えば、合流認識部110は、ナビゲーション装置50を用いて、GNSS受信機により特定された自車両Mの現在位置と地図情報とを照合することによって、自車両Mの走行車線が合流車線であることを認識することができる。
合流認識部110は、自車両Mの走行車線が合流車線であることを認識すると、次に、自車両Mが合流する対象となる隣接車線(すなわち、被合流車線)に他車両が存在するか否かを判定する。より具体的には、例えば、合流認識部110は、物体認識装置16によって認識された情報に基づいて、自車両Mの重心Cを基準として、隣接車線の延在方向に関して所定距離d以内(すなわち、所定範囲内)に他車両が存在するか否かを判定する。所定距離d以内に他車両が存在しないと判定された場合、運転支援部140は、例えば、HMI30に、自車両Mが走行車線から隣接車線への車線変更を行うことを推奨する推奨情報を表示させる。一方、所定距離d以内に他車両が存在すると判定された場合、合流認識部110は、当該他車両を、以下で説明するパラメータ取得部120と合流推定部130によって処理が実行される処理対象であると認識する。図2に示す場面の場合、合流認識部110は、他車両M1を、パラメータ取得部120と合流推定部130によって処理が実行される処理対象であると認識する。
パラメータ取得部120は、合流認識部110によって処理対象として認識された他車両について、自車両Mと他車両との関係を表す第1パラメータを時系列に(所定の制御サイクルで)取得する。第1パラメータは、例えば、他車両と自車両Mとの相対速度、他車両と自車両Mとの相対位置、および自車両Mの速度を少なくとも含む。例えば、パラメータ取得部120は、カメラ10によって時系列に撮像された他車両の画像に基づいて、他車両と自車両Mとの相対速度および相対位置を算出することができる。また、例えば、パラメータ取得部120は、車両センサ40から、自車両Mの速度を取得することができる。図2に示す場面の場合、合流認識部110は、他車両M1について、他車両M1と自車両Mとの相対速度、他車両M1と自車両Mとの相対位置、および自車両Mの速度を取得する。以下、他車両と自車両Mとの相対速度および他車両と自車両Mとの相対位置を、それぞれ「他車両の相対速度」および「他車両の相対位置」と称する場合がある。
パラメータ取得部120は、合流認識部110によって処理対象として認識された他車両について第1パラメータを取得すると、取得した第1パラメータを第1学習済みモデル152および第2学習済みモデル154に入力することによって、当該他車両の状態を表す第2パラメータの分布情報を取得する。ここで、他車両の状態を表す第2パラメータとは、例えば、上記制御サイクルの次ステップにおける他車両の相対速度および相対位置を表す。以下、第1学習済みモデル152および第2学習済みモデル154の詳細について説明する。
図3は、第1学習済みモデル152および第2学習済みモデル154を生成するために用いる学習データと正解データの構成の一例を示す図である。図3に示すテーブルにおいて、入力は学習データに対応し、出力は正解データに対応する。符号sは、他車両の状態を表す。より具体的には、入力される学習データの状態sは、他車両の相対速度および相対位置、並びに自車両Mの速度を表し、出力される正解データの状態sは、他車両の相対速度および相対位置を表す。符号tは、制御サイクルにおける時点を表す。例えば、図3に示すテーブルのt=5のレコードは、制御サイクルにおける時点0から4までの他車両の状態sからsを表すデータに対して、制御サイクルにおける時点5の他車両の状態sを表すデータが対応付けられていることを表す。
上記のデータ構成に基づいて、第1学習済みモデル152を生成するために用いる学習データと正解データは、自車両Mが走行車線から隣接車線に車線変更する際に、当該隣接車線を走行する他車両が、自車両Mによる先行を許可することを示す行動(すなわち、道を譲る行動)を意図的に行ったことを前提として、収集されるデータである。例えば、図2に示す場面において、他車両M1を運転する被験者は、自車両Mによる隣接車線への接近に応じて、意図的に道を譲る行動を行い、意図的に道を譲る行動を行った際に取得された他車両の状態データが、学習データおよび正解データとして記憶される。ここで、意図的に道を譲る行動とは、例えば、自車両Mによる隣接車線への接近に応じて、被験者が他車両M1を減速させて、先行車両M2との間にスペースを空ける行動を意味する。道を譲る行動は、「所定行動」の一例である。
一方、第2学習済みモデル154を生成するために用いる学習データと正解データは、自車両Mが走行車線から隣接車線に車線変更する際に、当該隣接車線を走行する他車両が、自車両Mによる先行を許可しないことを示す行動(すなわち、道を譲らない行動)を行ったことを前提として、収集されるデータである。例えば、図2に示す場面において、他車両M1を運転する被験者は、自車両Mによる隣接車線への接近に応じて、意図的に道を譲らない行動を行い、意図的に道を譲らない行動を行った際に取得された他車両の状態データが、学習データおよび正解データとして記憶される。ここで、意図的に道を譲らない行動とは、例えば、自車両Mによる隣接車線への接近に応じて、被験者が他車両M1を加速させて(又は減速させることなく)、先行車両M2との間のスペースを詰める行動を意味する。
このように、第1学習済みモデル152は、被験者が意図的に道を譲る行動を行うことによって取得された他車両の状態データを記憶した学習データと正解データに基づいて生成されるものであり、第2学習済みモデル154は、被験者が意図的に道を譲らない行動を行うことによって取得された他車両の状態データを記憶した学習データと正解データに基づいて生成されるものである。これらの学習データと正解データを用いて、例えば、時系列を考慮するRNN(Recurrent Neural Network)の一種であるLSTM(Long Short Term Memory)などの手法を用いて、学習を行い、第1学習済みモデル152と第2学習済みモデル154とを生成する。
図4は、学習によって生成された第1学習済みモデル152と第2学習済みモデル154による入出力の構成の一例を示す図である。図4に示す通り、第1学習済みモデル152と第2学習済みモデル154は、制御サイクルにおける今回ステップの他車両の相対速度および相対位置、並びに自車両Mの速度の入力に応じて、次ステップの他車両の相対速度および相対位置に関する予測分布を出力するものである。より具体的には、本実施形態において、次ステップにおける他車両の相対速度および相対位置は正規分布に従うものと仮定し、第1学習済みモデル152と第2学習済みモデル154は、次ステップにおける他車両の相対速度および相対位置を表す正規分布の期待値および分散を出力するように学習される。
換言すると、第1学習済みモデル152は、仮に他車両が自車両Mに対して道を譲るのであれば、次ステップにおいて、どのような相対速度および相対位置を当該他車両が取っている確率が高いかを示す分布情報である。一方、第2学習済みモデル154は、仮に他車両が自車両Mに対して道を譲らないのであれば、次ステップにおいて、どのような相対速度および相対位置を当該他車両が取っている確率が高いかを示す分布情報である。第1学習済みモデル152と第2学習済みモデル154とに入力される、制御サイクルにおける今回ステップの他車両の相対速度および相対位置、並びに自車両Mの速度は「実パラメータ」の一例であり、第1学習済みモデル152と第2学習済みモデル154とから出力される、次ステップにおける他車両の相対速度および相対位置を表す正規分布の期待値および分散は、「予測パラメータ」の一例である。
図5は、パラメータ取得部120によって取得される予測パラメータの分布情報の一例を示す図である。図5は、一例として、予測パラメータのうち、相対位置に関する分布情報を第1学習済みモデル152と第2学習済みモデル154がそれぞれ正規分布として出力した例を表している。このとき出力される正規分布の期待値は、他車両による移動先の期待値を表すものであり、分散は、他車両による移動に関する個人差とセンサ誤差(すなわち、カメラ10の誤差および車両センサ40の誤差を含む)を表すものである。合流推定部130は、パラメータ取得部120によって取得された予測パラメータと、予測パラメータの対象 時点において計測された実パラメータ(すなわち、次ステップにおいて計測された実パラメータ)とを比較することによって、他車両が道を譲るか否かを推定する。以下、合流推定部130によって実行される推定処理について詳細に説明する。
まず、合流推定部130は、合流認識部110によって処理対象として認識された他車両が道を譲るか否かについて、第3学習済みモデル156を用いて、初期時点における確率(すなわち、初期確率)を推定する。第3学習済みモデル156は、自車両Mと他車両との関係を表す第1パラメータが入力されると、当該他車両が道を譲るか否かを確率値として出力するように学習された学習済みモデルである。第3学習済みモデル156を生成するために用いる学習データは、所定時点における(すなわち、非時系列の)第1パラメータのデータであり、正解データは、当該所定時点における第1パラメータの状態を前提として、他車両が道を譲ったか否かを示す情報(例えば、譲った場合には1、譲らなかった場合には0)である。第3学習済みモデル156を生成するために用いる学習データと正解データは、第1学習済みモデル152および第2学習済みモデル154とは異なり、被験者が自身の判断に基づいて道を譲る/譲らないように他車両を運転することによって、収集されたデータであるものとする。以下、P(譲り=1|s)は、初期時点0の第1パラメータsの入力に応じて第3学習済みモデル156によって出力された、他車両が道を譲る初期確率を表し、P(譲り=0|s)は、初期時点0の第1パラメータsの入力に応じて第3学習済みモデル156によって出力された、他車両が道を譲らない初期確率を表す。
このとき、第3学習済みモデル156によって出力された初期確率が閾値(例えば、0.8)以上である場合、合流推定部130が第1学習済みモデル152および第2学習済みモデル154を用いた処理を実行することなく、運転支援部140は、例えば、HMI30に、自車両Mが走行車線から隣接車線への車線変更を行うことを推奨する推奨情報を表示させてもよい。また、例えば、第3学習済みモデル156によって出力された初期確率が他の閾値(例えば、0.2)未満である場合、合流推定部130が第1学習済みモデル152および第2学習済みモデル154を用いた処理を実行することなく、運転支援部140は、例えば、HMI30に、自車両Mが走行車線から隣接車線への車線変更を行わないことを推奨する推奨情報を表示させてもよい。
次に、合流推定部130は、他車両について初期確率を算出すると、以下の手順に従って、ベイズ推定により、当該他車両が道を譲る確率を時系列に(すなわち、時点k(k=1、2、・・・)について)更新する。より具体的には、合流推定部130は、時点0における第1パラメータsを第1学習済みモデル152と第2学習済みモデル154に入力し、時点1における予測分布p(s|譲り=1、s)およびp(s|譲り=0、s)を取得する。合流推定部130は、次に、取得した予測分布p(s|譲り=1、s)およびp(s|譲り=0、s)に対して、時点1において計測された実パラメータ(すなわち、他車両の相対位置および相対速度)を代入することによって、実際の確率値を取得する。図5は、時点1における他車両M1の相対位置を代入することによって得られた確率値を表し、図5の場合、一例として、p(s|譲り=1、s)>p(s|譲り=0、s)が成立している状況を表している。このように、上述した予測パラメータと実パラメータとの「比較」とは、次ステップにおいて実際に計測された実パラメータを、予測パラメータによって定義される予測分布に代入することによって、確率値を取得することを意味する。
次に、合流推定部130は、他車両が道を譲る前回の確率値P(譲り=1|s)に、他車両が道を譲る今回ステップの確率値p(s|譲り=1、s)を乗算することによって、α=p(s|譲り=1、s)P(譲り=1|s)として算出し、他車両が道を譲らない前回の確率値P(譲り=0|s)に、他車両が道を譲らない今回ステップの確率値p(s|譲り=0、s)を乗算することによって、β=p(s|譲り=1、s)P(譲り=0|s)を算出する。αおよびβの値は、前回の確率値が考慮された今回ステップの確率値を意味する。次に、合流推定部130は、αおよびβの値を確率値として正規化し、時点0の状態sが考慮された時点1における確率値P(譲り=1|s0:1)=α/(α+β)およびP(譲り=0|s0:1)=β/(α+β)を得る。合流推定部130は、得られた確率値P(譲り=1|s0:1)およびP(譲り=0|s0:1)を、時点2の確率値を推定する上での前回値として用いる。
以上の通り説明した確率値の計算処理を一般化すると、合流推定部130は、時点0からt-1までの状態s0:t-1が考慮された、他車両が道を譲る前回の確率値P(譲り=1|s0:t-1)および他車両が道を譲らない前回の確率値P(譲り=0|s0:t-1)と、時点t-1の状態st-1に基づいて、仮に他車両が道を譲るのであれば、時点tにおいて、どのような相対速度および相対位置を当該他車両が取っているか表す予測分布p(s|譲り=1、st-1)を算出するとともに、仮に他車両が道を譲らないのであれば、時点tにおいて、どのような相対速度および相対位置を当該他車両が取っているか表す予測分布p(s|譲り=0、st-1)を算出する。次に、合流推定部130は、α=p(s|譲り=1、st-1)P(譲り=1|s0:t-1)およびβ=p(s|譲り=1、st-1)P(譲り=1|s0:t-1)を算出し、αおよびβの値を正規化することによって、他車両が道を譲る今回ステップの確率値P(譲り=1|s0:t)=α/(α+β)および他車両が道を譲らない今回ステップの確率値P(譲り=0|s0:t)=β/(α+β)を算出する。これにより、他車両の時系列状態を考慮して、当該他車両が道を譲るか譲らないかを正確に推定することができる。
運転支援部140は、合流推定部130によって時系列に更新される、他車両が道を譲る今回ステップの確率値P(譲り=1|s0:t)が閾値以上であるか否かを判定し、今回ステップの確率値P(譲り=1|s0:t)が閾値以上であると判定された場合、HMI30に、自車両Mが走行車線から隣接車線への車線変更を行うことを推奨する推奨情報を表示させる。また、例えば、運転支援部140は、合流推定部130によって時系列に更新される、他車両が道を譲らない今回ステップの確率値P(譲り=0|s0:t)が閾値以上であるか否かを判定し、今回ステップの確率値P(譲り=0|s0:t)が閾値以上であると判定された場合、HMI30に、自車両Mが走行車線から隣接車線への車線変更を行わないことを推奨する推奨情報を表示させてもよい。
次に、図6を参照して、本実施形態に係る推定装置によって実行される処理の流れについて説明する。図6は、本実施形態に係る推定装置によって実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。図6に示すフローチャートの処理は、自車両Mが走行中、繰り返し実行されるものである。
まず、合流認識部110は、例えば、カメラ10によって認識された道路区画線情報に基づいて、自車両Mの走行車線が合流車線であることを認識したか否かを判定する(ステップS100)。自車両Mの走行車線が合流車線であることを認識していないと判定された場合、合流認識部110は、処理をステップS100に戻す。一方、自車両Mの走行車線が合流車線であることを認識したと判定された場合、合流認識部110は、被合流車線の所定範囲に他車両を認識したか否かを判定する(ステップS102)。被合流車線の所定範囲に他車両を認識していないと判定された場合、合流認識部110は、処理を後述するステップS114に進める。
一方、被合流車線の所定範囲に他車両を認識したと判定された場合、パラメータ取得部120は、認識した他車両の第1パラメータ(すなわち、他車両と自車両Mとの相対速度、他車両と自車両Mとの相対位置、および自車両Mの速度)を取得する(ステップS104)。次に、合流推定部130は、取得された第1パラメータを第3学習済みモデル156に入力して、他車両が道を譲る初期確率を取得する(ステップS106)。
次に、運転支援部140は、取得された初期確率が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS108)。取得された初期確率が閾値以上であると判定された場合、運転支援部140は、処理をステップS114に進める。一方、取得された初期確率が閾値未満であると判定された場合、合流推定部130は、第1学習済みモデル152と、第2学習済みモデル154と、前回ステップの確率値(初回の場合は初期確率)とを用いて、他車両が道を譲る今回ステップの確率値を算出する(ステップS110)。
次に、運転支援部140は、算出された今回ステップの確率値が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS112)。算出された今回ステップの確率値が閾値以上であると判定された場合、運転支援部140は、HMI30に、自車両Mが走行車線から隣接車線への車線変更を行うことを推奨する推奨情報を表示させる(ステップS114)。一方、算出された今回ステップの確率値が閾値未満であると判定された場合、合流推定部130は、算出された今回ステップの確率値を、前回ステップの確率値として設定して、再度ステップS110の処理を実行する。これにより、本フローチャートの処理が終了する。
なお、上記の実施形態では、運転支援部140は、合流推定部130によって時系列に推定される確率値に基づいて、自車両Mの運転を支援している。しかし、本発明はそのような構成に限定されず、本発明は、自車両Mの自動運転にも適用することができる。例えば、運転支援装置100は、運転支援部140に代えて、走行制御部を備え、走行制御部は、例えば、推定された確率値が閾値以上である場合に、自車両Mが車線変更するように制御をステアリングの制御を行っても良い。
さらに、上記の実施形態では、所定行動として、自車両Mによる合流時に他車両が道を譲るか否かを推定している。しかし、本発明はそのような構成に限定されず、本発明は合流時以外の制御にも適用することができる。例えば、本発明は、所定行動として、自車両Mによる交差点での右左折時に、対向車である他車両が道を譲るか否かに関する推定にも適用することができる。その場合、第1学習済みモデル152は、対向車両が道を譲ったことを前提として収集された学習データおよび正解データに基づいて生成され、第2学習済みモデル154は、対向車両が道を譲らなかったことを前提として収集された学習データおよび正解データに基づいて生成される。また、例えば、本発明は、所定行動として、自車両Mによる駐車場での停車時に、対向車両が駐車スペースを譲るか否かに関する推定にも適用することができる。その場合、第1学習済みモデル152は、対向車両が駐車スペースを譲ったことを前提として収集された学習データおよび正解データに基づいて生成され、第2学習済みモデル154は、対向車両が駐車スペースを譲らなかったことを前提として収集された学習データおよび正解データに基づいて生成される。
さらに、上記の実施形態では、推定装置が自車両Mに搭載されている。しかし、本発明は、そのような構成に限定されず、例えば、推定装置の機能は、合流路に設置され車両を監視するインフラカメラに搭載されていても良い。その場合、図6のフローチャートにおいて、ステップS100は省略され、ステップS102の処理において、合流車線を走行するある車両と、被合流車線を走行する他車両との間の距離が所定範囲内にある場合、ステップS104からステップS112までの処理が実行されることとなる。ステップS112において、他車両が道を譲る確率が閾値以上であると判定した場合、インフラカメラは、合流車線を走行する車両に、車線変更を推奨する情報を無線通信により送信しても良い。
以上の通り説明した本実施形態によれば、車両の合流時に、他車両が道を譲ったことを前提として収集された学習データに基づいて生成された第1学習済みモデルと、他車両が道を譲らなかったことを前提として収集された学習データに基づいて生成された第2学習済みモデルとによって出力された他車両の状態の予測分布と、他車両の実パラメータとを比較することによって、当該他車両が道を譲るか否かを推定する。これにより、移動体が合流する対象となる他移動体のデータが有効に活用することによって、移動体の合流時における他移動体の挙動を高精度に推定することができる。
上記説明した実施形態は、以下のように表現することができる。
移動体に対する他移動体の行動を推定するコンピュータによって読み込み可能な命令(computer-readable instructions)を格納する記憶媒体(storage medium)と、
前記記憶媒体に接続されたプロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、前記コンピュータによって読み込み可能な命令を実行することにより(the processor executing the computer-readable instructions to:)
前記他移動体が所定行動を行った第1場面における前記移動体と前記他移動体との関係を表す時系列の第1パラメータを学習データ、前記第1場面における前記他移動体の状態を表す第2パラメータを正解データとし、前記第1パラメータが入力されると前記第2パラメータを出力するように学習された第1学習済みモデルと、
前記他移動体が前記所定行動を行なわなかった第2場面における前記第1パラメータを学習データ、前記第2場面における前記第2パラメータを正解データとし、前記第1パラメータが入力されると前記第2パラメータを出力するように学習された第2学習済みモデルとに、
前記第1パラメータである実パラメータを入力することによって、前記第2パラメータである予測パラメータを取得し、
前記予測パラメータと、前記他移動体の前記予測パラメータ出力時における実パラメータとを比較することによって、前記他移動体が前記所定行動を行うか否かを推定する、
ように構成されている、推定装置。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
10 カメラ
12 レーダ装置
14 LIDAR
16 物体認識装置
30 HMI
40 車両センサ
50 ナビゲーション装置
60 ドライバモニタカメラ
70 運転操作子
100 運転支援装置
110 合流認識部
120 パラメータ取得部
130 合流推定部
140 運転支援部
150 記憶部
152 第1学習済みモデル
154 第2学習済みモデル
156 第3学習済みモデル
200 走行駆動力出力装置
210 ブレーキ装置
220 ステアリング装置

Claims (9)

  1. 移動体に対する他移動体の行動を推定する推定装置であって、
    前記他移動体が所定行動を行った第1場面における前記移動体と前記他移動体との関係を表す時系列の第1パラメータを学習データ、前記第1場面における前記他移動体の状態を表す第2パラメータを正解データとし、前記第1パラメータが入力されると前記第2パラメータの分布情報を出力するように学習された第1学習済みモデルと、
    前記他移動体が前記所定行動を行なわなかった第2場面における前記第1パラメータを学習データ、前記第2場面における前記第2パラメータを正解データとし、前記第1パラメータが入力されると前記第2パラメータの分布情報を出力するように学習された第2学習済みモデルとに、
    前記第1パラメータである実パラメータを入力することによって、前記第2パラメータの分布情報である予測パラメータを取得する取得部と、
    前記予測パラメータと、前記予測パラメータの対象時点における実パラメータとを比較することによって、前記他移動体が前記所定行動を行うか否かを推定する推定部と、を備える、
    推定装置。
  2. 前記第1パラメータは、前記他移動体と前記移動体との相対速度、前記他移動体と前記移動体との相対位置、および前記移動体の速度を少なくとも含む、
    請求項1に記載の推定装置。
  3. 前記第1学習済みモデルから出力される前記第2パラメータの分布情報は、前記他移動体が前記所定行動を行った場合に予測される前記他移動体と前記移動体との相対速度および相対位置に関する第1分布情報であり、前記第2学習済みモデルから出力される前記第2パラメータの分布情報は、前記他移動体が前記所定行動を行わなかった場合に予測される前記他移動体と前記移動体との相対速度および相対位置に関する第2分布情報である、
    請求項1に記載の推定装置。
  4. 前記推定部は、前記他移動体が前記所定行動を行うか否かを確率値として繰り返し推定するものであり、
    前記推定部は、前記推定を行った前回時点における前記確率値と、前記推定を行う今回時点における前記第1分布情報と、前記推定を行う今回時点における前記第2分布情報と、に基づいて、前記今回時点における前記確率値を推定する、
    請求項3に記載の推定装置。
  5. 前記推定部は、前記繰り返し推定における初回時点における前記確率値を、前記移動体と前記他移動体との関係を表すパラメータが入力されると、前記他移動体が前記所定行動を行うか否かを確率値として出力するように学習された第3学習済みモデルを用いて、推定する、
    請求項4に記載の推定装置。
  6. 前記確率値に基づいて、前記移動体の運転を支援する運転支援部を更に備える、
    請求項4に記載の推定装置。
  7. 前記所定行動は、前記移動体が走行車線から隣接車線に車線変更する際に、前記隣接車線を走行する前記他移動体が、前記移動体による先行を許可することを示す行動である、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の推定装置。
  8. 移動体に対する他移動体の行動を推定するコンピュータによって実行される推定方法であって、前記コンピュータが、
    前記他移動体が所定行動を行った第1場面における前記移動体と前記他移動体との関係を表す時系列の第1パラメータを学習データ、前記第1場面における前記他移動体の状態を表す第2パラメータを正解データとし、前記第1パラメータが入力されると前記第2パラメータの分布情報を出力するように学習された第1学習済みモデルと、
    前記他移動体が前記所定行動を行なわなかった第2場面における前記第1パラメータを学習データ、前記第2場面における前記第2パラメータを正解データとし、前記第1パラメータが入力されると前記第2パラメータの分布情報を出力するように学習された第2学習済みモデルとに、
    前記第1パラメータである実パラメータを入力することによって、前記第2パラメータの分布情報である予測パラメータを取得し、
    前記予測パラメータと、前記予測パラメータの対象時点における実パラメータとを比較することによって、前記他移動体が前記所定行動を行うか否かを推定する、
    推定方法。
  9. 移動体に対する他移動体の行動を推定するコンピュータによって実行されるプログラムであって、前記コンピュータに、
    前記他移動体が所定行動を行った第1場面における前記移動体と前記他移動体との関係を表す時系列の第1パラメータを学習データ、前記第1場面における前記他移動体の状態を表す第2パラメータを正解データとし、前記第1パラメータが入力されると前記第2パラメータの分布情報を出力するように学習された第1学習済みモデルと、
    前記他移動体が前記所定行動を行なわなかった第2場面における前記第1パラメータを学習データ、前記第2場面における前記第2パラメータを正解データとし、前記第1パラメータが入力されると前記第2パラメータの分布情報を出力するように学習された第2学習済みモデルとに、
    前記第1パラメータである実パラメータを入力することによって、前記第2パラメータである予測パラメータを取得させ、
    前記予測パラメータと、前記予測パラメータの対象時点における実パラメータとを比較することによって、前記他移動体が前記所定行動を行うか否かを推定させる、
    プログラム。
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