JP2024044501A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2024044501A
JP2024044501A JP2022150061A JP2022150061A JP2024044501A JP 2024044501 A JP2024044501 A JP 2024044501A JP 2022150061 A JP2022150061 A JP 2022150061A JP 2022150061 A JP2022150061 A JP 2022150061A JP 2024044501 A JP2024044501 A JP 2024044501A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flying height
magnetic disk
read
magnetic
heater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022150061A
Other languages
English (en)
Inventor
雄悟 丹野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Devices and Storage Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Devices and Storage Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Electronic Devices and Storage Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2022150061A priority Critical patent/JP2024044501A/ja
Priority to US18/119,515 priority patent/US20240096361A1/en
Publication of JP2024044501A publication Critical patent/JP2024044501A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/60Fluid-dynamic spacing of heads from record-carriers
    • G11B5/6005Specially adapted for spacing from a rotating disc using a fluid cushion
    • G11B5/6011Control of flying height
    • G11B5/607Control of flying height using thermal means
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B27/00Editing; Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Monitoring; Measuring tape travel
    • G11B27/36Monitoring, i.e. supervising the progress of recording or reproducing
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/60Fluid-dynamic spacing of heads from record-carriers
    • G11B5/6005Specially adapted for spacing from a rotating disc using a fluid cushion
    • G11B5/6011Control of flying height
    • G11B5/6064Control of flying height using air pressure

Landscapes

  • Digital Magnetic Recording (AREA)

Abstract

【課題】 リード処理の精度を向上し、信頼性の高い磁気ディスク装置を提供する。【解決手段】磁気ディスクと、前記磁気ディスクにデータをライトするライトヘッドと、前記磁気ディスクからデータをリードするリードヘッドと、前記リードヘッドを加熱するヒータと、前記リードヘッドの浮上量を検出する検出部と、を有している磁気ヘッドと、前記浮上量に応じて前記ヒータに供給する電力値を制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、リードエラーが発生した場合、エラー発生領域における浮上量を前記検出部で検出し、前記エラー発生領域における浮上量を予め設定された基準浮上量にするためのアシスト量を決定し、前記アシスト量に応じた電力値を前記ヒータに入力した状態で、前記エラー発生領域のリトライリードを実行する、磁気ディスク装置。【選択図】 図6

Description

本発明の実施形態は、磁気ディスク装置に関する。
ハードディスク装置である磁気ディスク装置は、磁気媒体としての磁気ディスクと、磁気ディスクにデータをライト及びリードする磁気ヘッドと、を備えている。磁気ヘッドは、ヒータを有している。ヒータに供給される電力値に応じて磁気ヘッドの突出し量は変化する。磁気ディスク装置は、磁気ディスクと磁気ヘッドとの浮上量が適切になるように、予めDFH(Dynamic Flying Height)機能の調整を試験工程内で行っている。
DFH機能の調整として、例えば、浮上量の設定がある。浮上量の設定は、まず、磁気ディスクと磁気ヘッドとが接触する際のヒータに供給される電力値を特定し、次に、所望の浮上量になるまで上記電力値を小さくすることで行われる。実際の磁気ディスクには物理的な歪みが存在するため、上記の設定は、磁気ディスクの1周のうち磁気ヘッドと最も近い設定位置を基準に行われる。このため、磁気ディスク上に設定位置よりも磁気ヘッドから離れた位置が存在し、設定位置以外の位置でリードエラーが発生する場合がある。
米国特許第7602571号明細書 米国特許第8873191号明細書 米国特許第9997186号明細書
本実施形態の課題は、リード処理の精度を向上し、信頼性の高い磁気ディスク装置を提供することにある。
一実施形態に係る磁気ディスク装置は、磁気ディスクと、前記磁気ディスクにデータをライトするライトヘッドと、前記磁気ディスクからデータをリードするリードヘッドと、前記リードヘッドを加熱するヒータと、前記リードヘッドの浮上量を検出する検出部と、を有している磁気ヘッドと、前記浮上量に応じて前記ヒータに供給する電力値を制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、リードエラーが発生した場合、エラー発生領域における前記リードヘッドの浮上量を前記検出部で検出し、前記エラー発生領域における浮上量を予め設定された基準浮上量にするためのアシスト量を決定し、前記アシスト量に応じた電力値を前記ヒータに入力した状態で、前記エラー発生領域のリトライリードを実行する、
磁気ディスク装置。
図1は、一実施形態に係る磁気ディスク装置の構成を示すブロック図である。 図2は、上記実施形態に係る磁気ディスク装置の磁気ヘッド及び磁気ディスクを示す斜視図である。 図3は、上記実施形態に係る磁気ディスク装置の磁気ヘッド及び磁気ディスクを示す拡大断面図である。 図4は、HDIs値とDFH値との関係を示すグラフである。 図5は、磁気ディスクを1周させたときのHDIs値の変化を示すグラフである。 図6は、上記実施形態に係る磁気ディスク装置のリード処理の手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、実施形態に係る磁気ディスク装置について説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の趣旨を保っての適宣変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面や説明をより明確にするため、実際の様態に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宣省略することがある。
図1は、一実施形態に係る磁気ディスク装置10の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、磁気ディスク装置10は、矩形状の筐体11と、筐体11内に配置された記録媒体としての磁気ディスク12と、磁気ディスク12を支持及び回転するスピンドルモータ14と、磁気ディスク12に対してデータのライト(記録)及びリード(再生)を行う複数の磁気ヘッド16と、を備えている。
磁気ディスク装置10は、磁気ヘッド16を磁気ディスク12上の任意のトラック上に移動するとともに位置決めするヘッドアクチュエータ18を備えている。ヘッドアクチュエータ18は、磁気ヘッド16を移動可能に支持するキャリッジアッセンブリ20と、キャリッジアッセンブリ20を回動させるボイスコイルモータ(VCM)22とを含んでいる。
キャリッジアッセンブリ20は、筐体11に回動自在に支持された軸受部24と、軸受部24から延出した複数のサスペンション26と、を有している。磁気ヘッド16は、各サスペンション26の先端に支持されている。
磁気ディスク装置10は、磁気ヘッド16を駆動するヘッドアンプIC(プリアンプ)30と、メインコントローラ40と、ドライバIC48と、を備えている。ヘッドアンプIC30は、磁気ヘッド16に電気的に接続されている。ヘッドアンプIC30は、磁気ヘッド16の記録コイルに記録電流を供給する記録電流供給回路32と、後述するヒータHに電力を供給するヒータ電力供給回路34と、磁気ヘッドにより読み取った信号を増幅する図示しない増幅器と、を備えている。
メインコントローラ40及びドライバIC48は、例えば、筐体11の背面側に設けられた図示しない制御回路基板に構成されている。メインコントローラ40は、R/Wチャネル42、ハードディスクコントローラ(HDC)44、マイクロプロセッサ(MPU)46、メモリ47などを備えている。メインコントローラ40は、ドライバIC48を介して、VCM22及びスピンドルモータ14に電気的に接続されている。HDC44は、ホストコンピュータ(ホスト)45に接続可能である。
R/Wチャネル42は、リード/ライトデータの信号処理回路である。HDC44は、MPU46からの支持に応じて、ホスト45とR/Wチャネル42との間のデータ転送を制御する。HDC44は、例えば、R/Wチャネル42、MPU46、メモリ47などに電気的に接続されている。メモリ47は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリを含む。例えば、メモリ47は、DRAMからなるバッファメモリ及びフラッシュメモリなどを含む。メモリ47は、MPU46の処理に必要なプログラム及びパラメータを格納する。
MPU46は、磁気ディスク装置10の主制御部であり、リード/ライト動作の制御及び磁気ヘッド16の位置決めに必要なサーボ制御を実行する。MPU46は、ライト処理を制御するライト制御部46a、リード処置を制御するリード制御部46b、後述するヒータHに供給する電力値を制御するヒータ電力制御部46c、後述する検出部74で検出される浮上量とメモリ47に予め格納されている検出部74の感度とに基づいてヒータに供給する電力を演算する演算部46dなどを含んでいる。
ライト制御部46aは、ホスト45などからのコマンドに従って、データのライト処理を制御する。具体的には、ライト制御部46aは、ドライバIC48を介してVCM22を制御し、磁気ヘッド16を磁気ディスク12上の所定の位置に配置して、データをライトする。
リード制御部46bは、ホスト45などからのコマンドに従って、データのリード処理を制御する。具体的には、リード制御部46bは、ドライバIC48を介してVCM22を制御し、磁気ヘッド16を磁気ディスク12上の所定の位置に配置して、データをリードする。
演算部46dは、リードエラーが発生した場合に、後述するアシスト量を算出し、アシスト量に応じた電力値(ヒータHに供給する電力値)を算出する。
図2は、上記実施形態に係る磁気ディスク装置10の磁気ヘッド16及び磁気ディスク12を示す斜視図である。図3に示すように、磁気ディスク装置10は、複数の磁気ヘッド16及び複数の磁気ディスク12を有している。複数の磁気ヘッド16及び複数の磁気ディスク12は、回転軸線aに沿って並んで位置している。
各々の磁気ディスク12は、一対の記録面Sを有し、円周方向に沿った複数のトラックTと、トラックTを円周方向に分割して構成された複数のセクタCと、を含んでいる。複数のトラックTは、半径方向に並んで位置している。セクタCは、データがライトされる記憶領域であり、LBA(Logical Block Address)が割り当てられている。
各々の磁気ヘッド16は、1つの記録面Sと対向している。メインコントローラ40は、各々の磁気ヘッド16を個別に制御することができる。例えば、メインコントローラ40は、ヒータ電力制御部46cでヒータ電力供給回路34を制御して各々の磁気ヘッド16に供給される電力値を個別に調整することができる。
なお、磁気ディスク装置10は、複数の磁気ヘッド16及び複数の磁気ディスク12を備える構成に限定されず、例えば、1つの磁気ヘッド16及び1つの磁気ディスク12を備える構成としてもよい。
図3は、上記実施形態に係る磁気ディスク装置10の磁気ヘッド16及び磁気ディスク12を示す拡大断面図である。図3に示すように、磁気ヘッド16は、スライダ15の端部に薄膜プロセスで形成されたライトヘッド16W及びリードヘッド16Rを有し、分離型のヘッドとして形成されている。スライダ15は、磁気ディスク12の記録面Sから浮上するために磁気ディスク12の記録面Sに対向する面であるABS(Air Bearing Surface:ヘッド面)13を有している。ライトヘッド16Wは、磁気ディスク12上にデータを書き込む。リードヘッド16Rは、磁気ディスク12上に記録されているデータを読み出す。
磁気ディスク12は、垂直磁気記録媒体として構成されている。磁気ディスク12は、例えば、直径96mm(約3.5インチ)の円板状に形成され、非磁性体からなる基板101を有している。基板101の各表面(記録面S)に、下地層として軟磁気特性を示す材料からなる軟磁性層102と、その上層部に、磁気ディスク12の表面に対して垂直方向に磁気異方性を有する垂直磁気記録層103と、保護膜104とが順次積層されている。磁気ディスク12は、スピンドルモータ14のハブに互いに同軸的に嵌合されている。磁気ディスク12は、スピンドルモータ14により所定の速度で矢印B方向に回転される(図1参照)。
リードヘッド16Rは、磁気抵抗効果素子55と、垂直磁気記録層103に形成される記録トラックの長手方向Xにおいて、磁気抵抗効果素子55を挟むように配置された第1磁気シールド膜56及び第2磁気シールド膜57と、を有している。磁気抵抗効果素子55及び各磁気シールド膜56,57は、ABS13に対してほぼ垂直に延在している。磁気抵抗効果素子55及び各磁気シールド膜56,57の下端部(先端部)は、ABS13から僅かに突出している。
ライトヘッド16Wは、主磁極60と、リターン磁極62と、非導電体52と、リーディング磁極64と、第2接続部67と、第1記録コイル70と、第2記録コイル72と、を有している。主磁極60、リターン磁極62、及びリーディング磁極64は、高透磁材料で形成されている。主磁極60及びリターン磁極62は、磁路を形成する第1磁気コアを構成し、主磁極60及びリーディング磁極64は、磁路を形成する第2磁気コアを構成している。
主磁極60は、ABS13に対してほぼ垂直に延びている。主磁極60のABS13側の先端部60aは、ABS13に向かって先細に絞り込まれ、他の部分に対して幅の狭い柱状に形成されている。主磁極60の先端部60aは、スライダ15のABS13から僅かに突出している。
リターン磁極62は、主磁極60直下の磁気ディスク12の軟磁性層102を介して効率的に磁路を閉じるために設けられている。リターン磁極62は、ほぼL字形状に形成され、その先端部62aは、細長い矩形状に形成されている。リターン磁極62の先端部62aは、スライダ15のABS13から僅かに突出している。先端部62aは、主磁極60の先端部60aにライトギャップWGを置いて対向する磁極端面62bを有している。磁極端面62bは、ABS13に対し垂直に、あるいは、僅かに傾斜して延びている。
リターン磁極62は、主磁極60に接続された第1接続部50を有している。第1接続部50は、非導電体52を介して主磁極60の上部、すなわち、主磁極60のABS13から離れた部分に磁気的に接続されている。第1記録コイル70は、第1磁気コアにおいて、例えば、第1接続部50の回りに巻き付けられている。磁気ディスク12に信号を書き込む際、第1記録コイル70にライト電流を流すことにより、第1記録コイル70は、主磁極60を励起して主磁極60に磁束を流す。
リーディング磁極64は、主磁極60のリーディング側に主磁極60と対向して設けられている。リーディング磁極64は、ほぼL字形状に形成され、ABS13側の先端部64aは、細長い矩形状に形成されている。先端部64aは、スライダ15のABS13から僅かに突出している。先端部64aは、主磁極60の先端部60aにギャップを置いて対向する磁極端面64bを有している。
また、リーディング磁極64は、ABS13から離間した位置で主磁極60に接合された第2接続部67を有している。この第2接続部67は、例えば、軟磁性体で形成され、非導電体59を介して主磁極60の上部、すなわち、主磁極60のABS13から離れた部分に磁気的に接続されている。これにより、第2接続部67は、主磁極60及びリーディング磁極64とともに磁気回路を形成している。第2記録コイル72は、例えば、第2接続部67の回りに巻き付けて配置され、この磁気回路に磁界を印加する。
更に、磁気ヘッド16は、ヒータHと、検出部74と、を有している。一例において、ヒータHは、ライトヘッド16Wを加熱する第1ヒータH1と、リードヘッド16Rを加熱する第2ヒータH2とから構成されている。第1ヒータH1及び第2ヒータH2は、それぞれ配線及び接続端子43を介してヘッドアンプIC30に接続されている。ヘッドアンプIC30のヒータ電力供給回路34から第1ヒータH1及び第2ヒータH2のそれぞれに所望の電力値が供給される。なお、ヒータHは、第1ヒータH1と第2ヒータH2との2つのヒータから構成されることに限定されず、例えば、リードヘッド16Rを加熱する1つのヒータで構成されてもよい。以下、「ヒータHに供給する電力値」を「DFH値」とも称する。
検出部74は、ヒータHの近傍に設けられ、一例において、第1ヒータH1と第2ヒータH2との間に位置している。検出部74は、リードヘッド16Rの浮上量を検出する。例えば、検出部74は、磁気ディスク12の記録面Sから磁気ヘッド16のABS13までの長さを検出する。なお、検出部74は、ライトヘッド16Wの浮上量を検出可能であってもよい。また、ここで言う「浮上量」とは、磁気ディスク12から磁気ヘッド16までの長さであってもよい。
検出部74は、例えば、温度変化によって生じる電気抵抗値の変化を基に浮上量を検出するHDI(Head Disk Interface)センサである。HDIセンサは、例えば、抵抗素子である。
HDIセンサの原理について説明する。HDIセンサには、図示しない電源から定電流が印加されている。ヒータH(一例では、第1ヒータH1や第2ヒータH2)に電力が印加されると、磁気ヘッド16(一例では、ライトヘッド16Wやリードヘッド16R)は加熱され、磁気ディスク12に向かって突出する。これに伴い、HDIセンサも加熱され、HDIセンサの電気抵抗値は上昇する。これにより、HDIセンサから出力される出力値は、大きくなる。言い換えると、浮上量が小さくなると、HDIセンサから出力される出力値は大きくなる。つまり、HDIセンサから出力される出力値と磁気ヘッド16の浮上量とは、反比例の関係にある。
以下、「HDIセンサから出力される出力値」を「HDIs値」とも称する。一例において、HDIs値は、リードヘッド16Rの浮上量に対応するHDIセンサから出力される出力値である。
なお、検出部74は、HDIセンサであることに限られず、例えば、磁気ディスク12の記録面Sと磁気ヘッド16のABS13との間の静電容量から浮上量を検出するセンサであってもよい。以下、検出部74がHDIセンサである場合を例として説明する。
ここで、予め試験工程内に行われるDFH(Dynamic Flying Height)機能の調整について説明する。DFH機能とは、磁気ヘッド16に実装されたヒータHを利用して、浮上量の制御を可能にする機能である。DFH機能の調整として、例えば、浮上量の設定がある。
浮上量の設定は、まず、磁気ディスク12と磁気ヘッド16とが接触する際のDFH値を特定し、次に、磁気ヘッド16の浮上量が所望の浮上量になるまでDFH値を小さくすることで行われる。磁気ディスク12には物理的な歪みが存在するため、この浮上量の設定は、磁気ヘッド16との距離が最も近い磁気ディスク12上の第1位置(設定位置)P1を基準として行われる。具体的には、磁気ヘッド16が第1位置P1に接触するDFH値を特定し、磁気ヘッド16の第1位置P1からの浮上量が所望の浮上量になるまでDFH値を小さくする。
上記のように浮上量の設定を行うため、磁気ディスク12上の第1位置P1以外の位置に対するリードヘッド16Rの浮上量は、予め設定した浮上量よりも大きくなる。このため、第1位置P1以外の位置でリードエラーが生じる場合がある。
本実施形態に係る磁気ディスク装置10は、リードエラーが発生した場合に、エラー発生領域における浮上量を検出部74で検出し、エラー発生領域における浮上量を予め設定された浮上量にするためのアシスト量を決定し、アシスト量に応じた電力値をヒータH(第2ヒータH2)に入力した状態で、エラー発生領域をリトライリードする。以下、「設定位置P1で検出される浮上量」を「基準浮上量」と称する。また、「設定位置P1で予め設定されたDFH値」を「基準電力値」とも称する。
また、本実施形態においては、試験工程内において検出部74の感度αを特定する。
図4は、HDIs値とDFH値との関係を示すグラフである。図4に記載のHDIs値は、トラックTに沿った1周分のHDIs値の平均値である。なお、図4に記載のHDIs値は、平均値に限定されず、例えば、第1位置P1における値であってもよい。
図4に示すように、DFH値を大きくすると、HDIs値も大きくなる。さらに、DFH値とHDIs値とは、ほぼ一次の関係を有している。
DFH値を変化させながらHDIs値を取得し、取得したHDIsを一次近似すると以下の関係式Fを得ることができる。なお、yはHDIs値、αは感度(HDIs感度)、を表している。
y=αx+β・・・(関係式F)
感度αは、DFH値の変化に対する検出部74の感度であり、グラフの傾きに相当する。感度αは、予めメモリ47に格納されている。
図5は、磁気ディスク12を1周させたときのHDIs値の変化を示すグラフである。図5に示すように、HDIs値は、磁気ディスク12の歪みに応じて変化する。
HDIs値が1周分のHDIs値における最大値MAXとなる位置は、磁気ヘッド16と最も近い位置であり、浮上量の設定を行った際の設定位置P1に相当する。また、最大値MAXは、基準浮上量に対応する。HDIs値が1周分のHDIs値における最小値MINとなる第2位置P2は、磁気ヘッド16と最も遠い位置である。
以下、アシスト量を算出する一例について説明する。
リードエラーが発生した場合、演算部46dは、エラー発生領域におけるHDIs値と設定位置P1におけるHDIs値との差分を算出する。例えば、エラー発生領域が第2位置P2であった場合、第2位置P2におけるHDIs値と設定位置P1におけるHDIs値との差分(ΔHDI)を算出する。このとき、第2位置P2におけるHDIs値はエラー発生領域における浮上量に対応し、設定位置P1におけるHDIs値は基準浮上量に対応する。
演算部46dは、上記差分と試験工程内で予め求めた感度αとに応じてアシスト量を決定する。例えば、エラー発生領域が第2位置であった場合、差分(ΔHDI)と感度αに応じてアシスト量を決定する。アシスト量は、差分を感度αで割った値であり、第2位置P2がエラー発生領域であった場合、以下の式で表される。なお、ΔHDIは差分、αは感度を表している。
アシスト量=ΔHDI/α
アシスト量に応じた電力値とは、例えば、基準電力値にアシスト量を加算した電力値である。
次に、リード処理の手順について説明する。
図6は、上記実施形態に係る磁気ディスク装置10のリード処理の手順を示すフローチャートである。図6に示すように、リード処理が開始すると、まず、メインコントローラ40は、データをリードする(S1)。その後、メインコントローラ40は、リードエラーが発生しているか否かを判断する(S2)。リードエラーが発生していない場合、リード処理を終了する。
リードエラーが発生している場合(S2)、メインコントローラ40は、リードエラーが発生しているトラック(エラートラック)に沿った1周分の浮上量を検出部74で取得する(S3)。次に、メインコントローラ40は、予め設定されている基準浮上量とエラー発生領域における浮上量との差分及び予めメモリ47に格納されている感度に応じてアシスト量を決定する(S4)。
継いで、メインコントローラ40は、ステップ4で得られたアシスト量に応じた電力値をヒータHに入力した状態で、エラー発生領域のリトライリードを実行し(S5)、リードエラーが発生しているか否かを判断する(S6)。リードエラーが発生していない場合、ヒータHに入力する電力値の設定をアシスト量に応じない元の電力値に戻し(S8)、リード処理を終了する。
リードエラーが発生している場合(S6)、メインコントローラ40は、所定回数リトライリードしたか否かを判断する(S7)。所定回数リトライリードしていない場合、ステップS5及びステップS6を繰り返し実行する。所定回数リトライリードしている場合、ステップS8を実行し、リード処理を終了する。
なお、ステップS3の「浮上量」は「浮上量に対応する出力値」、ステップS4の「基準浮上量」は「設定位置P1における浮上量に対応する出力値」、ステップS4の「エラー発生領域における浮上量」は「エラー発生領域における浮上量に対応する出力値」と読み替え可能である。例えば、検出部74がHDIセンサであった場合、上記の出力値は、HDIs値である。
なお、ステップS6の所定回数は、試験工程内に設定された任意の回数であり、例えば、80回程度である。また、ステップS5のリトライリードは、条件を変更して実行されてもよい。例えば、目標セクタにリードヘッド16Rを移動させる際、少しずれた(オフセットした)位置に移動させてもよい。更に、複数回リトライリードした後、パラメータを再帰化してリトライリードしてもよい。また、ステップS7において所定回数リトライリードしてからステップ8に移行する場合、データをリードできなかったことや、エラー発生領域のアドレスなどをメモリ47に記憶してもよい。
上記のように構成された磁気ディスク装置10によれば、メインコントローラ40は、リードエラーが発生した場合に、エラー発生領域における浮上量を取得し、エラー発生領域における浮上量を予め設定された基準浮上量にするためのアシスト量を決定し、アシスト量に応じた電力値をヒータHに入力した状態で、前記エラー発生領域のリトライリードを実行する。
これにより、設定位置P1以外においても最適な浮上量でリードすることができるため、リード処理の精度を向上し、信頼性の高い磁気ディスク装置10を得ることができる。
本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上述した新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…磁気ディスク装置、12…磁気ディスク、16…磁気ヘッド、16R…リードヘッド、16W…ライトヘッド、34…ヒータ電力供給回路、40…メインコントローラ、46…MPU、46c…ヒータ電力制御部、47…メモリ、74…検出部、F…関係式、H…ヒータ、H1…第1ヒータ、H2…第2ヒータ、P1…第1位置(設定位置)、P2…第2位置、S…記録面、α…感度。

Claims (5)

  1. 磁気ディスクと、
    前記磁気ディスクにデータをライトするライトヘッドと、前記磁気ディスクからデータをリードするリードヘッドと、前記リードヘッドを加熱するヒータと、前記リードヘッドの浮上量を検出する検出部と、を有している磁気ヘッドと、
    前記浮上量に応じて前記ヒータに供給する電力値を制御するコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、
    リードエラーが発生した場合、
    エラー発生領域における前記リードヘッドの浮上量を前記検出部で検出し、
    前記エラー発生領域における浮上量を予め設定された基準浮上量にするためのアシスト量を決定し、
    前記アシスト量に応じた電力値を前記ヒータに入力した状態で、前記エラー発生領域のリトライリードを実行する、
    磁気ディスク装置。
  2. 前記コントローラは、
    リードエラーが発生した場合、
    リードエラーが発生したトラックに沿った1周分の浮上量を取得し、
    前記基準浮上量と前記エラー発生領域における浮上量との差分に応じて前記アシスト量を決定し、
    予め設定された基準電力値に前記アシスト量に応じた電力値を加算した電力値を前記ヒータに入力した状態で、前記エラー発生領域のリトライリードを実行する、
    請求項1に記載の磁気ディスク装置。
  3. 前記基準浮上量は、前記1周分の浮上量における最大の浮上量であり、
    前記エラー発生領域における浮上量は、前記1周分の浮上量における最小の浮上量である、
    請求項2に記載の磁気ディスク装置。
  4. 前記コントローラは、
    前記ヒータに供給される電力値の変化に対する前記検出部の感度を格納しているメモリを備え、
    前記差分と前感度とに応じて前記アシスト量を決定する、
    請求項2に記載の磁気ディスク装置。
  5. 前記検出部は、温度変化によって生じる電気抵抗値の変化を基に前記浮上量を測定するHDIセンサである、
    請求項1に記載の磁気ディスク装置。
JP2022150061A 2022-09-21 2022-09-21 磁気ディスク装置 Pending JP2024044501A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022150061A JP2024044501A (ja) 2022-09-21 2022-09-21 磁気ディスク装置
US18/119,515 US20240096361A1 (en) 2022-09-21 2023-03-09 Magnetic disk device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022150061A JP2024044501A (ja) 2022-09-21 2022-09-21 磁気ディスク装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024044501A true JP2024044501A (ja) 2024-04-02

Family

ID=90244081

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022150061A Pending JP2024044501A (ja) 2022-09-21 2022-09-21 磁気ディスク装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20240096361A1 (ja)
JP (1) JP2024044501A (ja)

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1093664A4 (en) * 1998-05-11 2003-07-09 Semitool Inc TEMPERATURE CONTROL SYSTEM FOR THERMAL ACTUATOR
JP2008186563A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Toshiba Corp ディスク記憶装置及びスペーシング制御方法
WO2009098754A1 (ja) * 2008-02-04 2009-08-13 Fujitsu Limited ヘッド浮上量制御方法及び回路並びに磁気記憶装置
JP4836282B2 (ja) * 2008-06-12 2011-12-14 東芝ストレージデバイス株式会社 ヘッド浮上量調整方法及び書き込み電流値決定方法、並びに記憶装置
JP2010079978A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Toshiba Storage Device Corp 磁気ヘッドの浮上量制御装置及び磁気ディスク装置
JP2010079979A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Toshiba Storage Device Corp 磁気ヘッドの浮上量制御装置及び磁気ディスク装置
US9251829B2 (en) * 2011-10-17 2016-02-02 Sae Magnetics (Hk) Ltd. Head DFH protrusion shape calibration by HDI sensor
CN104681044A (zh) * 2013-12-02 2015-06-03 株式会社东芝 磁盘装置及下触判定方法
US9443543B1 (en) * 2015-03-11 2016-09-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Disk storage device and method for controlling head flying height
JP2022118967A (ja) * 2021-02-03 2022-08-16 株式会社東芝 磁気ディスク装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20240096361A1 (en) 2024-03-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4728929B2 (ja) 制御装置、制御方法及び記憶装置
US8125728B2 (en) Disk drive, head-slider and method for controlling clearance of a read element and a write element in the disk drive
US8098450B2 (en) Fly-height management in a hard disk drive (HDD)
US7486465B2 (en) Magnetic spacing control method for magnetic head, read/write circuit, and magnetic disk device using same
US8537488B2 (en) Method for specifying control value for controlling clearance adjustment amount between head and disk, disk drive device and manufacturing method thereof
US6963458B2 (en) Method and apparatus for reducing the servo position error signal non-linearity during self-servo writing irrespective of the head width
JP2009199660A (ja) 磁気記録媒体の媒体欠陥検出方法及び磁気記憶装置
JP2008171520A (ja) 制御装置、制御方法、及び記憶装置
US7583462B2 (en) Head amplifier with a heat controller
JP2012089225A (ja) 第1の熱的浮上高さ制御要素と第2の熱的浮上高さ制御要素として構成可能な埋込型接触センサ要素とを有する磁気記録ヘッド
US7852594B2 (en) Device and method for specifying control value for controlling clearance between head and disk, and magnetic disk drive device
CN112466339B (zh) 磁头以及具备磁头的盘装置
US10014009B1 (en) Magnetic disk drive and recording head control method
JP2009134837A (ja) ディスク・ドライブ装置及びそのクリアランス調整方法
JP2008181590A (ja) 磁気ディスク装置の製造方法
US9595277B2 (en) Thermally assisted writer protrusion determination and control
US9202497B2 (en) Adjusting a clearance between a magnetic head and a magnetic recording medium using a magnetic force
JP4940208B2 (ja) ディスク・ドライブ及びクリアランス変化を測定する方法
WO2016187379A1 (en) Procedure for setting laser and heater power in hamr device
US20090225461A1 (en) Data storage device
JP2024044501A (ja) 磁気ディスク装置
US12027189B2 (en) Magnetic disk device
US9818439B1 (en) Determining gamma of a read/write head based on active gain control and test signal amplitude measurements
US20240096362A1 (en) Magnetic disk device
CN110827862A (zh) 磁盘装置用的热致动器控制值的设定方法