JP2024044255A - 粉体流通装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】管体の内部空間を移動する粉体が詰まり難い手段を提供する。【解決手段】粉体検査装置10は、第1管体11Aと、第1管体11Aに接続されており、内部空間20と外部との間で気体が流通可能なフィルタ36を有する第2管体11Bと、第2管体11Bに接続された第3管体11Cと、第3管体11Cの内部空間20に位置しており、内部空間20を開閉する第1バタフライバルブ23と、を備える。フィルタ36は、第2管体11Bの外周面に沿って拡がる。【選択図】図3

Description

本発明は、管体の内部空間に粉体が流通する粉体流通装置に関する。
医薬品、特に経口固形製剤の製造においては、粉体の混合、造粒、乾燥、打錠などの工程がある。これら各工程をバッチ式で行うプロセスと、各工程を連続的に接続して行うプロセスとがある。各工程においては、工程後の中間生成物を検査することにより工程が正常に行えたかを判定する。例えば、錠剤の原材料である各種粉体の混合物は、分光測定器により品質が検査される。
バッチ式で行うプロセスでは、各工程後に中間生成物の抜き取りを行い、品質の確認が行われるが、連続化して行うプロセスでは、機械的な制御により高頻度に品質を測定することで、品質不良を早い段階で防ぐことが可能になる。例えば、特許文献1には、連続式で行うプロセスにおいて、粉体を検査する手段が開示されている。特許文献1に記載された連続生産システムでは、検査室へ繋がる経路を通じて検査室に溜まった粉体が所定の高さに達したかをセンサにより検知して、所定の高さに達した後に検査室へ繋がる経路を閉鎖して検査を行い、検査後に粉体を排出してから検査室へ繋がる経路の閉鎖を解除する。
特許第6578456号公報
特許文献1に記載された連続生産システムでは、粉体の検査は、検査室に溜まる一定量の粉体毎に行われる。検査室に溜まった一定量の粉体が経路を移動するときに、粉体の塊が経路を閉塞していると、経路において粉体の塊の移動に伴って気圧の変動が生じ得る。このような気圧の変動によって、流路に粉体の塊が詰まるおそれがある。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、管体の内部空間を移動する粉体が詰まり難い手段を提供することにある。
(1) 本発明に係る粉体流通装置は、第1管体と、上記第1管体に接続されており、内部空間と外部との間で気体が流通可能なフィルタを有する第2管体と、上記第2管体に接続された第3管体と、上記第3管体の内部空間に位置しており、当該内部空間を開閉するバルブと、を備える。上記フィルタは、上記第2管体の外周面に沿って拡がる。
フィルタにより、閉位置のバルブ上に蓄積された粉体が、バルブが開位置となることにより第3管体から流出するときに、第3管体の内部空間で気圧が変動し難いので、第3管体の内部空間に粉体が詰まることが抑制される。また、第1管体または第3管体に、内部空間と外部とを連通する貫通孔を形成する必要がないので、第1管体または第3管体に加工による歪みなどが生じにくい。また、フィルタが第2管体の外周面に沿って拡がるので、フィルタの表面積を大きくしやすい。また、フィルタが第2管体から外向きへ突出しないので、装置の占有領域を小さくできる。
(2) 本発明に係る粉体流通装置は、第1管体と、上記第1管体に接続されており、内部空間と外部との間で気体が流通可能なフィルタを有する第2管体と、上記第2管体に接続された第3管体と、上記第1管体の内部空間に位置しており、当該内部空間を開閉するバルブと、を備える。上記フィルタは、上記第2管体の外周面に沿って拡がる。
フィルタにより、閉位置のバルブ上に蓄積された粉体が、バルブが開位置となることにより第1管体から流出するときに、第3管体の内部空間で気圧が変動し難いので、第3管体の内部空間に粉体が詰まることが抑制される。また、第1管体または第3管体に、内部空間と外部とを連通する貫通孔を形成する必要がないので、第1管体または第3管体に加工による歪みなどが生じにくい。また、フィルタが第2管体の外周面に沿って拡がるので、フィルタの表面積を大きくしやすい。また、フィルタが第2管体から外向きへ突出しないので、装置の専有領域を小さくできる。
(3) 上記フィルタは、上記第2管体の外周面全体に拡がってもよい。
フィルタの表面積を大きくできる。
(4) 上記第1管体、上記第2管体、および上記第3管体はへルール接続されていてもよい。
第1管体、第2管体、および第3管体を分解して洗浄することが容易である。
(5) 上記粉体流通装置は、上記バルブの上方または下方において粉体を検知する粉体センサを更に備えてもよい。
(6) 上記粉体流通装置は、上記バルブの上方または下方において粉体を測定する測定器を更に備えてもよい。
(7) 上記粉体流通装置は、上記バルブよりも下方の分岐位置から分岐した分岐流路を区画する分岐管と、上記分岐位置に位置する切替バルブと、を更に備えてもよい。
本発明によれば、管体の内部空間を移動する粉体が詰まり難い粉体流通装置が実現される。
図1は、連続生産システム100を示すブロック図である。 図2は、粉体検査装置10を示す模式図である。 図3は、コントローラ15を示すブロック図である。 図4は、粉体検査装置10の動作を示すフローチャートである。 図5は、ステップS11における粉体検査装置10を示す模式図である。 図6は、ステップS13における粉体検査装置10を示す模式図である。 図7は、ステップS17における粉体検査装置10を示す模式図である。 図8は、ステップS19における粉体検査装置10を示す模式図である。 図9は、ステップS20における粉体検査装置10を示す模式図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
図1に、錠剤の連続生産システム100が示される。連続生産システム100は、原料の粉体を混合する混合装置101、混合した原料を造粒する造粒装置102、造粒した造粒物を乾燥する乾燥装置103、乾燥した造粒物を混合する混合装置104、混合した造粒物を打錠する打錠装置105、打錠された錠剤をコーティングするコーティング装置106と、を備える。なお、各装置は一例であり、装置は変更されたり増減されたりしてもよい。混合装置101と造粒装置102とは、粉体が流通する流路により繋がれている。混合装置101で混合された原料(粉体)は、流路を通じて造粒装置102へ送られる。他の装置同士も同様の流路で繋がれている。
混合装置101と造粒装置102との間の流路には、粉体検査装置10(粉体流通装置の一例)が位置する。なお、粉体検査装置10は、造粒後の造粒物や他の粉体の流路に位置してもよい。また、連続生産システム100は、必ずしも各装置が直列に繋がれる必要はなく、例えば、複数の混合装置101と造粒装置102とが複数の流路により繋がれていてもよい。
図2に示されるように、粉体検査装置10は、管体11と、分岐管12と、粉体センサ13と、分光測定器14(測定器の一例)と、コントローラ15(図3参照)と、を備える。
管体11は、第1管体11A、第2管体11B、第3管体11C、第4管体11D、および第5管体11Eを有する。第1管体11A、第2管体11B、第3管体11C、第4管体11D、および第5管体11Eは、上下方向に沿って直列に連結されている。第1管体11A、第2管体11B、第3管体11C、第4管体11D、および第5管体11Eは、上端および下端にフランジ形状のへルール部を有している。各図には示されていないが、へルール部の端面において環状に延びて上下方向に対向する各溝に、断面がプラス形状のガスケットが嵌め込まれて、クランプなどによってへルール部が締結される所謂へルール接続により連結されている。直列に連結された第1管体11A、第2管体11B、第3管体11C、第4管体11D、および第5管体11Eの各内部空間の内径は同等であり、管体11において上下方向7に沿って真っ直ぐに延びて連続する内部空間20を形成する。内部空間20は、粉体が流通する空間である。内部空間20において、矢印6で示されるように、粉体は上から下へ向かって下向きに流れる。
第1管体11Aは、管体11の上端に位置する。第1管体11Aの上端は、混合装置101において混合された粉体が内部空間20へ流入するための流入口21である。流入口21は、混合装置101に直接に繋がっている必要はなく、例えば、混合装置101により混合された粉体が貯蔵されるホッパなどに繋がっていてもよい。
第2管体11Bは、第1管体11Aの下端に接続されている。第2管体11Bの側壁はステンレスなどの金属製のフィルタ36である。フィルタ36は、第2管体11Bの側壁の外周面全体に拡がっている。フィルタ36の素材は、特に限定されない。フィルタ36の網目の大きさは、管体11に流通される粉体の粒径を考慮して適宜設定される。フィルタ36を通じて、内部空間20と管体11の外部との間で気体が流通する。内部空間20を流通する粉体は、フィルタ36を通過せず管体11の外部へ流出しない。また、管体11の外部であってフィルタ36の網目より大きな粉塵は、フィルタ36を通過せず内部空間20へ進入しない。
第3管体11Cは、第2管体11Bの簡単に接続されている。第3管体11Cの内部空間は、貯留室31となる。第3管体11Cの側壁には窓26が位置する。窓26は、側壁を貫通する貫通孔が、例えばガラスなどの透光性素材により封止されたものである。
第4管体11Dは、第3管体11Cの下端に接続されている。第4管体11Dの側壁はステンレスなどの金属製のフィルタ37である。フィルタ37は、第2管体11Bの側壁の外周面全体に拡がっている。フィルタ37は、フィルタ36と同様である。フィルタ37を通じて、内部空間20と管体11の外部との間で気体が流通する。内部空間20を流通する粉体は、フィルタ37を通過せず管体11の外部へ流出しない。また、管体11の外部であってフィルタ37の網目より大きな粉塵は、フィルタ37を通過せず内部空間20へ進入しない。
第5管体11Eは、第4管体11Dの下端に接続されている。第5管体11Eの内部空間は、検査室32となる。第5管体11Eの側壁には窓33が位置する。窓33は、側壁を貫通する貫通孔が、例えばガラスなどの透光性素材により封止されたものである。第5管体11Eの下端は、造粒装置102へ繋がる流路と連続している。
第5管体11Eには、分岐位置Pにおいて分岐管12が繋がっている。分岐管12は、分岐位置Pから上下方向7と交差する方向へ延びる円管である。分岐管12の内径は、管体11の内径と同程度であってもよいし、或いは管体11の内径よりも小さくても大きくてもよい。分岐管12の内部空間30は分岐流路である。分岐位置Pにおいて、分岐管12の内部空間30は管体11の内部空間20と連続している。分岐管12の延出端は、検査で不適合と判定された粉体を貯蔵するタンク(不図示)と繋がっている。
管体11の内部空間20には、上流側から順に、供給バルブ22、第1バタフライバルブ23(第1バルブの一例)、第2バタフライバルブ24(第2バルブの一例)、及び切替バルブ25が位置する。
供給バルブ22は、第1管体11Aにより形成される内部空間20に位置する。供給バルブ22は、上下方向7と直交する方向(本実施形態では図2の紙面と垂直な方向)を軸として円盤が回転するバタフライバルブであるが、供給バルブ22は、バタフライバルブ以外のバルブ、例えばロータリー型のバルブなどであってもよい。供給バルブ22の軸22Aは不図示のバルブモータにより回転される。バルブモータの駆動はコントローラ15により制御される。
供給バルブ22は、第1管体11Aにより形成される内部空間20を上下方向7に対して開放する開位置(図2において破線で示される位置)と、内部空間20を上下方向7に対して閉塞する閉位置(図2において実線で示される位置)とに回転可能である。供給バルブ22が開位置に位置すると、流入口21から内部空間20へ流入した粉体が、供給バルブ22より下流へ流れる。供給バルブ22が閉位置に位置すると、流入口21から内部空間20へ流入した粉体は供給バルブ22より上流において滞留する。
第1バタフライバルブ23は、第3管体11Cにより形成される内部空間20に位置する。第1バタフライバルブ23は、上下方向7と直交する方向(本実施形態では図2の紙面と垂直な方向)を軸として円盤が回転するバタフライバルブである。第1バタフライバルブ23の軸23Aは不図示のバルブモータにより回転される。バルブモータの駆動はコントローラ15により制御される。
第1バタフライバルブ23は、第3管体11Cにより形成される内部空間20を上下方向7に対して開放する開位置(図2において破線で示される位置)と、内部空間20を上下方向7に対して閉塞する閉位置(図2において実線で示される位置)とに回転可能である。第1バタフライバルブ23が開位置に位置すると、第2管体11Bを通じて第3管体11Cにより形成される内部空間20へ流入した粉体が、第1バタフライバルブ23より下流へ流れる。第1バタフライバルブ23が閉位置に位置すると、第2管体11Bを通じて第3管体11Cにより形成される内部空間20へ流入した粉体は第1バタフライバルブ23より上流において滞留する。供給バルブ22および第1バタフライバルブ23がともに閉位置となると、供給バルブ22と第1バタフライバルブ23とにより内部空間20が区画されて貯留室31となる。貯留室31には、閉位置の第1バタフライバルブ23上に粉体が堆積することにより、一定量の粉体が貯留可能である。
第2バタフライバルブ24は、第5管体11Eにより形成される内部空間20であって分岐位置Pよりも上流に位置する。第2バタフライバルブ24は、上下方向7と直交する方向(本実施形態では図2の紙面と垂直な方向)を軸として円盤が回転するバタフライバルブである。第2バタフライバルブ24の軸24Aは不図示のバルブモータにより回転される。バルブモータの駆動はコントローラ15により制御される。
第2バタフライバルブ24は、第5管体11Eにより形成される内部空間20を上下方向7に対して開放する開位置(図2において破線で示される位置)と、内部空間20を上下方向7に対して閉塞する閉位置(図2において実線で示される位置)とに回転可能である。第2バタフライバルブ24が開位置に位置すると、第4管体11Dを通じて第5管体11Eにより形成される内部空間20へ流入した粉体が、第2バタフライバルブ24より下流へ流れる。第2バタフライバルブ24が閉位置に位置すると、第4管体11Dを通じて第5管体11Eにより形成される内部空間20へ流入した粉体は第2バタフライバルブ24より上流において滞留する。第1バタフライバルブ23および第2バタフライバルブ24がともに閉位置となると、第1バタフライバルブ23と第2バタフライバルブ24とにより内部空間20が区画されて検査室32となる。検査室32には、閉位置の第2バタフライバルブ24上に粉体が堆積することにより、一定量の粉体が貯留可能である。
切替バルブ25は、第5管体11Eにより形成される内部空間20において分岐位置Pに位置する。切替バルブ25は、第5管体11Eにより形成される内部空間20および分岐管12の内部空間30を閉塞可能な円盤が、分岐管12の内部空間30を閉塞する通常位置(図2において実線で示される位置)と、第5管体11Eにより形成される内部空間20を閉塞する切替位置(図2において破線で示される位置)とに回動可能なものである。切替バルブ25はバルブモータ(不図示)により回動される。バルブモータの駆動はコントローラ15により制御される。
通常位置の切替バルブ25は、第5管体11Eにより形成される内部空間20において分岐位置Pより上流と下流とを連続させる。つまり、切替バルブ25が通常位置にあるとき、第5管体11Eにより形成される内部空間20を流れる粉体は、分岐位置Pを通過可能である。切替位置の切替バルブ25は、第5管体11Eにより形成される内部空間20であって分岐位置Pより上流の空間と分岐管12の内部空間30とを連続させる。つまり、切替バルブ25が切替位置にあるとき、第5管体11Eにより形成される内部空間20を流れる粉体は、分岐位置Pにおいて内部空間20から内部空間30へ流れる。
第3管体11Cの外部であって窓26の側方には、粉体センサ13が位置する。粉体センサ13は、例えばレーザーセンサなどの光学センサや超音波センサ、接触式のレベルスイッチなどである。粉体センサ13は、レーザセンサの場合、窓26を通じて貯留室31へレーザ光を照射して反射光を得る。粉体センサ13は、得られた反射光に基づく検知信号をコントローラ15へ出力する。貯留室31において窓26の側方まで粉体が堆積しているか否かによって反射光が異なるので、粉体センサ13から受信した検知信号に基づいて、コントローラ15は、貯留室31において窓26の側方まで粉体が堆積したか否かを判定できる。なお、本実施形態では、窓26は1個であるが、貯留室31に堆積させる粉体の量を変更可能とするために、上下方向7の異なる位置に複数の窓26および粉体センサ13が設けられてもよい。
第3管体11Cにより形成される内部空間20において窓26の側方に噴出器27が位置する。噴出器27は、窓26へ向けて空気を噴出する。噴出器27の駆動は、コントローラ15により制御される。噴出器27が窓26へ向けて空気を噴出することにより、内部空間20において窓26に付着した粉体が吹き飛ばされる。
第5管体11Eの外部であって窓33の側方には、分光測定器14が位置する。分光測定器14は、近赤外光に対するスペクトル情報を測定する。分光測定器14は、窓33を通じて検査室32へ近赤外光を照射して反射光を得る。分光測定器14は、得られた反射光のスペクトル情報を測定信号としてコントローラ15へ出力する。検査室32に堆積した化学的特性および物理的特性により近赤外光に対するスペクトル情報が異なるので、分光測定器14から受信した測定信号に基づいて、コントローラ15は、検査室32に堆積した粉体の化学的特性および物理的特性が、予め定められた閾値範囲内であるか否かによって、検査の合否を判定できる。なお、分光測定器14では、励起光の照射で散乱されるラマン散乱光のスペクトルを測定してもよい。
第5管体11Eにより形成される内部空間20において窓33の側方に噴出器34が位置する。噴出器34は、窓33へ向けて空気を噴出する。噴出器34の駆動は、コントローラ15により制御される。噴出器34が窓33へ向けて空気を噴出することにより、内部空間20において窓33に付着した粉体が吹き飛ばされる。
図3に示されるように、コントローラ15は、供給バルブ22、第1バタフライバルブ23、第2バタフライバルブ24、および切替バルブ25を駆動するバルブモータ(不図示)、粉体センサ13、分光測定器14、噴出器27,34と、通信バス29を介して電気信号を送受信可能に接続されている。コントローラ15は、CPU、ROM、RAMなどで構成されており、粉体検査装置10の制御に必要なプログラムや閾値範囲などが記憶されている。
[粉体検査装置10の動作]
粉体検査装置10は、コントローラ15が記憶するプログラムに基づいて動作が制御される。また、動作開始時に、切替バルブ25は通常位置にある。
図4に示されるように、コントローラ15は、制御を開始すると、供給バルブ22を開位置とし、第1バタフライバルブ23を閉位置とする(S11)。これにより、図5に示されるように、流入口21から管体11の内部空間20に流入した粉体は、第1バタフライバルブ23上に堆積していく。
コントローラ15は、第1バタフライバルブ23上に堆積された粉体が、粉体センサ13により検知されたかを粉体センサ13の検知信号に基づいてモニタリングする(S12:No)。コントローラ15は、粉体センサ13から粉体を検知したことを示す検知信号を受信したことに応じて(S12:Yes)、貯留室31に一定量の粉体が堆積したと判定する。
コントローラ15は、貯留室31に一定量の粉体が堆積したと判定したことに応じて、図6に示されるように、供給バルブ22を閉位置とし、かつ第2バタフライバルブ24を閉位置として、第1バタフライバルブ23を開位置とする(S13)。これにより、貯留室31に堆積した粉体が検査室32へ流動して、第2バタフライバルブ24上に堆積する。粉体の流動に伴い、フィルタ36を通じて貯留室31に外部の空気が流入し、また、フィルタ37を通じて検査室32から外部へ空気が流出する。これにより、貯留室31や検査室32において粉体の流動に伴う圧力変動が抑制されて、第1バタフライバルブ23上に堆積した粉体がアーチ構造を形成して内部空間20を閉塞する所謂ブリッジングが抑制される。
また、コントローラ15は、第1バタフライバルブ23を閉位置とした後(S14)、噴出器27を所定時間駆動する(S15)。噴出器27から噴き出された空気により、窓26に付着した粉体が下方へ吹き飛ばされる。また、第1バタフライバルブ23が閉位置となることにより、検査室32が閉空間となる。
また、コントローラ15は、噴出器27を駆動した後(S15)、供給バルブ22を開位置とする(S16)。これにより、図7に示されるように、検査室32において粉体が検査される間に、流入口21から管体11の内部空間20に粉体が流入し、次に検査すべき粉体が第1バタフライバルブ23上に堆積していく。
図7に示されるように、コントローラ15は、閉空間となった検査室32に対して、分光測定器14を駆動して分光測定を行う(S17)。分光測定器14は、近赤外光に対する反射光のスペクトル情報を測定信号としてコントローラ15に出力する。コントローラ15は、受信した測定信号に基づいて、スペクトル情報が予め定められた閾値範囲内であるか否かによって粉体の検査の合否を判定する(S18)。
コントローラ15は、粉体の検査が合格であると判定したことに応じて(S18:Yes)、図8に示されるように、第2バタフライバルブ24を開位置とする(S19)。このとき、切替バルブ25は通常位置にあるので、検査室32から下流へ流動した粉体は、管体11の内部空間20において分岐位置Pを通過して、造粒装置102へ向かう。粉体の流動に伴い、フィルタ37を通じて検査室32に外部の空気が流入する。検査室32において粉体の流動に伴う圧力変動が抑制されて、第2バタフライバルブ24上に堆積した粉体がアーチ構造を形成して内部空間20を閉塞する所謂ブリッジングが抑制される。その後、コントローラ15は、切替バルブ25を切替位置とする(S20)。
コントローラ15は、粉体の検査が不合格であると判定したことに応じて(S18:No)、図9に示されるように、切替バルブ25を切替位置とした後(S21)、第2バタフライバルブ24を開位置とする(S22)。これにより、検査室32から下流へ流動した粉体は、分岐位置Pにおいて管体11の内部空間から分岐管12の内部空間30へ進入して、不図示のタンクへ向かう。つまり、検査が不合格の粉体は、造粒装置102へ向かわない。
また、コントローラ15は、ステップS20又はステップS22の後(S22)、噴出器34を所定時間駆動する(S23)。噴出器34から噴き出された空気により、窓33に付着した粉体が分岐管12の内部空間30へ吹き飛ばされる。その後、コントローラ15は、第2バタフライバルブ24を閉位置とし(S24)、また、切替バルブ25を通常位置へ戻す(S25)。
コントローラ15は、次の検査がある場合には(S26:Yes)、ステップS12へ戻る。コントローラ15は、次の検査がない場合には(S26:No)、粉体検査装置10の動作を終了する。
[本実施形態の作用効果]
フィルタ36により、閉位置の第1バタフライバルブ23上に蓄積された粉体が、第1バタフライバルブ23が開位置となることにより第3管体11Cから流出するときに、第3管体11Cにより形成される内部空間20で気圧が変動し難いので、第3管体11Cにより形成される内部空間20に粉体が詰まることが抑制される。また、第1管体11Aまたは第3管体11Cに、内部空間20と外部とを連通する貫通孔を形成する必要がないので、第1管体11Aまたは第3管体11Cに加工による歪みなどが生じにくい。また、フィルタ36が第2管体11Bの外周面に沿って拡がるので、フィルタ36の表面積を大きくしやすい。また、フィルタ36が第2管体11Bから外向きへ突出しないので、粉体検査装置10の占有領域を小さくできる。
フィルタ37により、閉位置の第2バタフライバルブ24上に蓄積された粉体が、第2バタフライバルブ24が開位置となることにより第5管体11Eから流出するときに、第5管体11Eにより形成される内部空間20で気圧が変動し難いので、第5管体11Eにより形成される内部空間20に粉体が詰まることが抑制される。また、第3管体11Cまたは第5管体11Eに、内部空間20と外部とを連通する貫通孔を形成する必要がないので、第3管体11Cまたは第5管体11Eに加工による歪みなどが生じにくい。また、フィルタ37が第4管体11Dの外周面に沿って拡がるので、フィルタ37の表面積を大きくしやすい。また、フィルタ37が第4管体11Dから外向きへ突出しないので、粉体検査装置10の専有領域を小さくできる。
フィルタ36が第2管体11Bの外周面全体に拡がるのでフィルタ36の表面積を大きくできる。また、フィルタ37が第4管体11Dの外周面全体に拡がるのでフィルタ37の表面積を大きくできる。
第1管体11A、第2管体11B、第3管体11C、第4管体11D、および第5管体11Eがへルール接続されているので、各管体を分解して洗浄することが容易である。
[変形例]
フィルタ36,37は、第2管体11Bまたは第4管体11Dの外周面の一部に沿って拡がるものであってもよい。
また、粉体検査装置10が粉体流通装置として実現される場合には、粉体センサ13、分光測定器14、および窓26,33は省略されてよい。また、第1管体11A、第2管体11B、および第3管体11Cのみで粉体流通装置が実現されてもよいし、第3管体11C、第4管体11D、および第5管体11Eのみで粉体流通装置が実現されてもよい。
また、前述された実施形態では、コントローラ15に記憶されたプログラムに基づいて粉体検査装置10の動作が制御されるが、プログラムに代えて、入力インタフェースへ操作者が入力することによって、粉体検査装置10が動作してもよい。また、分光測定器14が出力するスペクトル情報は、コントローラ15ではなく別の外部情報機器へ出力され、その外部情報機器による演算結果などがコントローラ15へ出力されてもよい。
また、管体11は、必ずしも上下方向7に沿って延びていなくてもよく、また、管体11の一部が水平方向など他の方向に沿って延びており、管体11が折れ曲がっていてもよい。
また、管体11が検査で不適合と判定された粉体を貯蔵するタンクに繋がっており、分岐管12が造粒装置102に繋がっていてもよい。この場合、切替バルブ25の通常位置と切替位置とは逆となる。
また、粉体センサ13として光学的なセンサに代えて、接触式のレベルスイッチなどが採用されてもよい。その場合、粉体センサ13は、管体11の外部ではなく内部空間20に配置されるので、窓26および噴出器27は省略されてもよい。
また、粉体検査装置10によって検査される粉体は、固形医薬品である錠剤やカプセル剤に使用されるものに限らず、例えば食品などに使用される粉体であってもよい。
10・・・粉体検査装置
11・・・管体
11A・・・第1管体
11B・・・第2管体
11C・・・第3管体(第1管体)
11D・・・第4管体(第2管体)
11E・・・第5管体(第3管体)
12・・・分岐管
13・・・粉体センサ
14・・・分光測定器(測定器)
20・・・内部空間
23・・・第1バタフライバルブ(第1バルブ)
24・・・第2バタフライバルブ(第2バルブ)
25・・・切替バルブ
30・・・内部空間

Claims (7)

  1. 第1管体と、
    上記第1管体に接続されており、内部空間と外部との間で気体が流通可能なフィルタを有する第2管体と、
    上記第2管体に接続された第3管体と、
    上記第3管体の内部空間に位置しており、当該内部空間を開閉するバルブと、を備えており、
    上記フィルタは、上記第2管体の外周面に沿って拡がる粉体流通装置。
  2. 第1管体と、
    上記第1管体に接続されており、内部空間と外部との間で気体が流通可能なフィルタを有する第2管体と、
    上記第2管体に接続された第3管体と、
    上記第1管体の内部空間に位置しており、当該内部空間を開閉するバルブと、を備えており、
    上記フィルタは、上記第2管体の外周面に沿って拡がる粉体流通装置。
  3. 上記フィルタは、上記第2管体の外周面全体に拡がる請求項1または2に記載の粉体流通装置。
  4. 上記第1管体、上記第2管体、および上記第3管体はへルール接続されている請求項1または2に記載の粉体流通装置。
  5. 上記バルブの上方または下方において粉体を検知する粉体センサを更に備えた請求項1または2に記載の粉体流通装置。
  6. 上記バルブの上方または下方において粉体を測定する測定器を更に備えた請求項1または2に記載の粉体流通装置。
  7. 上記バルブよりも下方の分岐位置から分岐した分岐流路を区画する分岐管と、
    上記分岐位置に位置する切替バルブと、を更に備えた請求項1または2に記載の粉体流通装置。
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