JP2024043296A - 作業機械の制御装置及びこれを備えた作業機械 - Google Patents
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Abstract
【課題】2つの作動器を同時に作動させる作業において一方の作動器の負荷が高くなることに起因する作業効率の低下を抑制できる作業機械の制御装置及びこれを備えた作業機械を提供する。【解決手段】制御装置のコントローラ50は、第1操作に応じた第1作動器11への作動油の目標流量と第2操作に応じた第2作動器12への作動油の目標流量とを用いてポンプ10の出力に関する出力関連値の目標値を演算し、目標値が上限値を超える場合に比率制御を行う。比率制御は、第1作動器11及び第2作動器12の一方が相対的に負荷が大きい大負荷作動器であって他方が相対的に負荷が小さい小負荷作動器である場合に、大負荷作動器への目標流量を減らす修正を行うことにより出力関連値を上限値以下に調節しながら大負荷作動器への目標流量に対する小負荷作動器への目標流量の比率を修正前に比べて大きくする制御である。【選択図】図5
Description
本開示は、作業機械の制御装置及びこれを備えた作業機械に関するものである。
油圧ショベルなどの作業機械は、下部走行体と、この下部走行体に旋回可能に支持される上部旋回体と、上部旋回体に支持される作業装置と、を備え、掘削作業などの種々の作業を行う。作業装置は、上部旋回体に回動可能に支持されるブームと、ブームの先端部に回動可能に支持されるアームと、アームの先端部に回動可能に支持されるバケットと、を含む。作業機械は、作業装置を動かすための複数の作動器を備える。複数の作動器は、ブームを回動させるブームシリンダと、アームを回動させるアームシリンダと、バケットを回動させるバケットシリンダと、を含む。これらの作動器のそれぞれは、ポンプが吐出する作動油の供給を受けて作動する(例えば特許文献1)。
この作業機械において、例えば2つの操作レバーにレバー操作が同時に与えられる場合、コントローラは、各レバー操作に対応する作動器に供給すべき作動油の目標流量を当該レバー操作の操作量に応じて決め、2つの作動器のそれぞれに目標流量の作動油が供給されるようにポンプからの作動油の吐出量を決める。すなわち、コントローラは、2つのレバー操作のレバー操作量に応じて決まる比率でポンプからの作動油を2つの作動器に分配する。
ポンプは、エンジンなどの駆動源により駆動されて作動油を吐出する。ポンプの出力は、ポンプ圧(ポンプの吐出圧)とポンプの吐出量との積に比例する。このポンプの出力がエンジンの出力上限値を超えると、エンストが発生したり、エンジンの回転数が低下したりする。従って、作業機械のコントローラは、ポンプの出力がエンジンの出力上限値を超えないように、ポンプ圧に応じてポンプの吐出量を増減させる制御であるPQ制御を行う。
ところで、2つの操作レバーにレバー操作が同時に与えられることにより2つの作動器を同時に作動させる作業において、これらの一方が相対的に負荷が大きい大負荷作動器であり他方が相対的に負荷が小さい小負荷作動器である場合に、次のような理由から作業効率が低下することがある。すなわち、大負荷作動器の負荷(作動圧)が高くなると、ポンプ圧も高くなるので、PQ制御によってポンプの吐出量が小さな値に制限される。その結果、大負荷作動器の動作速度が低下する。この場合、オペレータは、大負荷作動器の負荷を低減するために小負荷作動器を作動させるための操作(以下、負荷逃がし操作ということがある。)を操作レバーに与えることがある。しかし、大負荷作動器の負荷が大きくなることに起因してポンプの吐出量が小さな値に制限されている状況では、大負荷作動器に供給される作動油の流量だけでなく、小負荷作動器に供給される作動油の流量も小さくなる。この場合、オペレータが前記負荷逃がし操作を行ったとしても、小負荷作動器の動作が緩慢になり、大負荷作動器の負荷を低減するためには長い時間をかけて小負荷作動器を作動させ続ける必要があり、その結果、作業効率が低下する。
本開示は、2つの作動器を同時に作動させる作業において一方の作動器の負荷が高くなることに起因する作業効率の低下を抑制できる作業機械の制御装置及びこれを備えた作業機械を提供することを目的とする。
提供される作業機械の制御装置は、作動油を吐出するポンプと、前記作動油が供給されて作動する第1作動器と、前記作動油が供給されて作動する第2作動器と、第1操作及び第2操作が与えられる操作装置と、前記第1操作に応じた前記第1作動器への前記作動油の目標流量と前記第2操作に応じた前記第2作動器への前記作動油の目標流量とを用いて前記ポンプの出力に関する出力関連値の目標値を演算し、前記目標値が上限値を超える場合に比率制御を行うコントローラと、を備え、前記比率制御は、前記第1作動器及び前記第2作動器の一方が相対的に負荷が大きい大負荷作動器であって他方が相対的に負荷が小さい小負荷作動器である場合に、前記大負荷作動器への前記目標流量を減らす修正を行うことにより前記出力関連値を前記上限値以下に調節しながら前記大負荷作動器への前記目標流量に対する前記小負荷作動器への前記目標流量の比率を前記修正前に比べて大きくする制御である。
この制御装置では、コントローラは、ポンプの出力関連値の目標値が上限値を超える場合に上記のような比率制御を行うので、小負荷作動器を優先的に作動させることができる。これにより、2つの作動器を同時に作動させる作業において一方の作動器の負荷が高くなることに起因する作業効率の低下を抑制できる。具体的には次の通りである。この比率制御では、ポンプの出力関連値を上限値以下にするときに、大負荷作動器への目標流量に対する小負荷作動器への目標流量の比率(小負荷作動器への目標流量/大負荷作動器への目標流量)が修正前に比べて大きくなるように大負荷作動器への目標流量を減らす修正が行われる。このことは、2つのレバー操作のレバー操作量に応じて決まる目標流量の比率を維持しながら大負荷作動器への目標流量と小負荷作動器への目標流量とを減らす修正が行われる場合に比べて、大負荷作動器よりも小負荷作動器を優先的に作動させることを可能にし、小負荷作動器の動作速度の低下を抑制することを可能にする。従って、オペレータが、負荷逃がし操作、すなわち、大負荷作動器の負荷を低減するために小負荷作動器を作動させるための操作、を操作装置に与えた場合に、小負荷作動器の動作が緩慢になることを抑制できる。その結果、大負荷作動器の負荷を低減して大負荷作動器の動作が緩慢な状態を解消するために要する時間を従来に比べて短縮することができる。よって、この制御装置は、2つの作動器を同時に作動させる作業において大負荷作動器の負荷が高くなることに起因する作業効率の低下を抑制できる。
前記コントローラは、前記出力関連値が前記上限値に調節されるように前記比率制御を行うことが好ましい。この構成では、コントローラは、実際のポンプの出力がその時点で許容されるポンプの出力の上限に調節されるので、小負荷作動器に供給される作動油の流量をより多く確保することができ、小負荷作動器の動作が緩慢になることをより効果的に抑制できる。これにより、作業効率の低下をより効果的に抑制できる。
前記コントローラは、前記大負荷作動器の負荷が小さいときに比べて前記大負荷作動器の負荷が大きいときの方が前記大負荷作動器への前記目標流量を減らす量が大きくなるように前記比率制御を行うことが好ましい。この構成では、大負荷作動器への目標流量を減らす量が大負荷作動器の負荷に応じて決められるので、小負荷作動器に供給される作動油の流量を確保しやすくなる。具体的には次の通りである。上述したように、ポンプの出力は、ポンプ圧とポンプの吐出量との積に比例し、ポンプ圧は、大負荷作動器の負荷が大きくなるにつれて高くなる。従って、ポンプの出力関連値を上限値以下に制限するためには、大負荷作動器の負荷が大きくなるにつれて、ポンプの吐出量を小さくする必要がある。そこで、この構成では、コントローラは、大負荷作動器の負荷が小さいときに比べて大負荷作動器の負荷が大きいときの方が大負荷作動器への目標流量を減らす量が大きくなるように比率制御を行う。これにより、大負荷作動器の負荷が大きくなってポンプの吐出量が小さくなった場合であっても、小負荷作動器への目標流量を減らす量を大きくしなくてもポンプの出力関連値を上限値以下に制限しやすくなる。その結果、小負荷作動器に供給される作動油の流量を確保しやすくなり、小負荷作動器の動作が緩慢になることを抑制できる。
前記コントローラは、前記小負荷作動器の負荷が所定の範囲内にあるときには前記小負荷作動器への前記目標流量が減らされず、前記小負荷作動器の負荷が前記所定の範囲よりも大きいときには前記小負荷作動器の負荷に応じて前記小負荷作動器への前記目標流量が減らされるように前記比率制御を行うことが好ましい。この構成では、小負荷作動器の負荷が所定の範囲内にあって比較的小さい場合には、小負荷作動器への目標流量が減らされることなく操作量に応じた目標流量に維持されることで小負荷作動器の動作速度の低下を効果的に抑制することができる。その一方で、小負荷作動器の負荷が所定の範囲よりも大きくなった場合には、大負荷作動器への目標流量が減らされるだけでなく、小負荷作動器の負荷に応じて小負荷作動器への目標流量も減らされることで、ポンプの出力関連値が上限値を超えることを確実に回避することができる。
前記制御装置は、前記第1作動器に供給する前記作動油の流量を前記コントローラの指令に基づいて前記第1作動器への前記目標流量に調整する第1流量調整器と、前記第2作動器に供給する前記作動油の流量を前記コントローラの指令に基づいて前記第2作動器への前記目標流量に調整する第2流量調整器と、をさらに備えていてもよい。
前記小負荷作動器は、前記大負荷作動器の負荷を低減させるように作動することが可能な作動器であることが好ましい。
提供される作業機械は、上述したような制御装置を備える。この作業機械では、2つの作動器を同時に作動させる作業において一方の作動器の負荷が高くなることに起因する作業効率の低下を抑制できる。
本開示によれば、2つの作動器を同時に作動させる作業において一方の作動器の負荷が高くなることに起因する作業効率の低下を抑制できる作業機械の制御装置及びこれを備えた作業機械が提供される。
本開示の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る作業機械100を示す側面図である。この作業機械100は、油圧ショベルである。図1に示すように、作業機械100は、地盤G上を走行可能な下部走行体1と、上下方向に向く旋回中心軸Zの回りに旋回可能に下部走行体1に支持された上部旋回体2と、上部旋回体2に支持された作業装置3と、を備える。図面における「前」及び「後」は、上部旋回体2の向きを基準とする方向である。
下部走行体1は、一対のクローラ走行装置と、これらの走行装置をつなぐ下部フレームと、を備える。上部旋回体2は、下部フレームに旋回可能に支持された上部フレームと、上部フレームの前部に支持されたキャビンと、上部フレームの後部に支持されたカウンタウエイトと、を備える。本実施形態では、作業装置3は、ブーム4と、アーム5と、先端アタッチメントと、を備え、先端アタッチメントはバケット6である。ただし、先端アタッチメントは、フォーク、グラップル、ブレーカ、圧砕機(破砕機)などの他の先端アタッチメントであってもよい。
ブーム4は、上部旋回体2の上部フレームに回動可能に支持されている。ブーム4は、水平軸を中心としてブーム上げ方向及びブーム下げ方向にそれぞれ回動可能となるように上部フレームに取り付けられた基端部であるブーム基端部と、その反対側の先端部であるブーム先端部と、を有する。ブーム上げ方向は、ブーム先端部が地盤Gから遠ざかる方向であり、ブーム下げ方向は、ブーム上げ方向と逆の方向であり、ブーム先端部が地盤Gに近づく方向である。
アーム5は、ブーム4に回動可能に支持されている。アーム5は、水平軸を中心としてアーム引き方向及びアーム押し方向にそれぞれ回動可能となるようにブーム先端部に取り付けられた基端部であるアーム基端部と、その反対側の先端部であるアーム先端部と、を有する。アーム引き方向は、アーム先端部が下部走行体1に近づく方向であり、アーム押し方向は、アーム引き方向と逆の方向であり、アーム先端部が下部走行体1から遠ざかる方向である。
バケット6は、アーム5に回動可能に支持されている。バケット6は、水平軸を中心としてバケット引き方向及びバケット押し方向にそれぞれ回動可能となるようにアーム先端部に取り付けられた基端部であるバケット基端部61と、その反対側の先端部であるバケット先端部62と、を有する。バケット引き方向は、例えば図1に示すようにバケット6が掘削動作を行う場合に、バケット先端部が下部走行体1に近づく方向であり、バケット押し方向は、バケット引き方向と逆の回動方向であり、バケット先端部が下部走行体1から遠ざかる方向である。
バケット6は、バケット基端部61を含むバケット本体6Aと、複数のツース6B(複数の爪)と、を有する。バケット本体6Aは、バケット6の器部分を構成し、土砂を収容することが可能な空間である収容空間を有する。バケット本体6Aは、当該収容空間を画定する内面を有する。複数のツース6Bは、バケット6のバケット先端部62を構成し、バケット本体6Aの幅方向に沿って並ぶようにバケット本体6Aの先端部に固定されている。バケット本体6Aの幅方向は、水平軸に平行な方向であり、左右方向である。複数のツース6Bのそれぞれは、バケット本体6Aの先端部から前記幅方向に直交する方向に突出している。
作業機械100は、作業現場において種々の作業を行うことができる。種々の作業は、例えば、掘削作業、土砂保持旋回作業、排土作業、及び戻り旋回作業を含む。掘削作業は、バケット6を地盤G、盛り土などの掘削対象に沿って移動させることにより前記掘削対象を掘削して土砂をバケット6に保持する作業である。土砂保持旋回作業は、土砂を保持するバケット6が上昇しながら上部旋回体2を旋回させてダンプトラックの荷台などの排土先の真上までバケット6を移動させる作業である。土砂保持旋回作業は、持ち上げ旋回作業と称されることもある。排土作業は、荷台の真上に移動したバケット6に保持された土砂をバケット6から解放して荷台に落下させ、当該土砂を荷台に積み込む作業である。戻り旋回作業は、排土作業の後に、上部旋回体2を旋回させながらバケット6を下降させることにより前記掘削対象のところまでバケット6を移動させる作業である。
図2は、本実施形態に係る制御装置101を示す図である。作業機械100は、制御装置101を備える。図2に示すように、制御装置101は、ポンプ10と、複数の作動器と、操作装置20と、複数の流量調整器と、複数の検出器と、コントローラ50と、を備える。
ポンプ10は、図略のエンジンなどの駆動源により駆動されることにより作動油を吐出する油圧ポンプである。ポンプ10は、コントローラ50から入力されるポンプ容量指令(図2における傾転容量指令)に応じてポンプ容量を変更可能な可変容量型の油圧ポンプである。なお、制御装置101は、ポンプ10の他に、さらに別の油圧ポンプを備えていてもよい。
複数の作動器は、図1及び図2に示すように、ブームシリンダ11と、アームシリンダ12と、バケットシリンダ13と、旋回モータ14と、を含む。本実施形態では、複数の作動器のそれぞれは、油圧により作動する油圧作動器である。すなわち、ブームシリンダ11、アームシリンダ12及びバケットシリンダ13のそれぞれは、ポンプ10が吐出する作動油の供給を受けて伸縮動作する油圧シリンダであり、旋回モータ14は、ポンプ10が吐出する作動油の供給を受けて作動する油圧モータである。なお、図2では、複数の作動器のうちブームシリンダ11及びアームシリンダ12のみが図示され、バケットシリンダ13と旋回モータ14の図示は省略されている。ブームシリンダ11は、本開示における第1作動器の一例であり、アームシリンダ12は、本開示における第2作動器の一例である。
ブームシリンダ11は、ブームシリンダ11の伸縮に伴なってブーム4を回動させる。ブームシリンダ11の基端部は、上部旋回体2に回動可能に取り付けられ、ブームシリンダ11の先端部は、ブーム4に回動可能に取り付けられている。ブームシリンダ11が伸長すると、ブーム4がブーム上げ方向に回動し、ブームシリンダ11が収縮すると、ブーム4がブーム下げ方向に回動する。
アームシリンダ12は、アームシリンダ12の伸縮に伴なってアーム5を回動させる。アームシリンダ12の基端部は、ブーム4に回動可能に取り付けられ、アームシリンダ12の先端部は、アーム5に回動可能に取り付けられている。アームシリンダ12が伸長すると、アーム5がアーム引き方向に回動し、アームシリンダ12が収縮すると、アーム5がアーム押し方向に回動する。
バケットシリンダ13は、バケットシリンダ13の伸縮に伴ってバケット6を回動させる。バケットシリンダ13の基端部は、アーム5に回動可能に取り付けられ、バケットシリンダ13の先端部は、バケット6に回動可能に取り付けられている。バケットシリンダ13が伸長すると、バケット6がバケット引き方向に回動し、バケットシリンダ13が収縮すると、バケット6がバケット押し方向に回動する。
旋回モータ14は、下部走行体1に対して上部旋回体2を旋回させる。旋回モータ14は、図略の減速機を介して上部旋回体2に連結されている。旋回モータ14は、作動油の供給を受けることによりその供給方向に対応した方向に回転し、これにより、上部旋回体2を左旋回方向又は右旋回方向に旋回させる。
操作装置20は、作業機械100を作動させるためのオペレータによる操作を受けて当該操作に対応する操作信号(図2におけるレバー指令)をコントローラ50に入力する。本実施形態では、操作装置20は、ブーム操作器21と、アーム操作器22と、バケット操作器と、旋回操作器と、を備える。図2では、ブーム操作器21とアーム操作器22のみが図示され、バケット操作器と旋回操作器の図示は省略されている。
ブーム操作器21は、オペレータによるブーム操作が与えられるブーム操作レバー21Aと、ブーム操作に対応するブーム操作信号をコントローラ50に出力する出力器21Bと、を備える。ブーム操作は、ブーム上げ操作又はブーム下げ操作である。ブーム上げ操作は、ブーム上げ方向にブーム4を動作させるためのオペレータによる操作である。ブーム下げ操作は、ブーム下げ方向にブーム4を動作させるためのオペレータによる操作である。出力器21Bは、ブーム操作レバー21Aにブーム上げ操作が与えられると、当該ブーム上げ操作に対応するブーム操作信号(ブーム上げ操作信号)をコントローラ50に入力する。このブーム上げ操作信号は、ブーム上げ操作の操作量に関する情報を含む。出力器21Bは、ブーム操作レバー21Aにブーム下げ操作が与えられると、当該ブーム下げ操作に対応するブーム操作信号(ブーム下げ操作信号)をコントローラ50に入力する。このブーム下げ操作信号は、ブーム下げ操作の操作量に関する情報を含む。
アーム操作器22は、オペレータによるアーム操作が与えられるアーム操作レバー22Aと、アーム操作に対応するアーム操作信号をコントローラ50に出力する出力器22Bと、を備える。アーム操作は、アーム引き操作又はアーム押し操作である。アーム引き操作は、アーム引き方向にアーム5を動作させるためのオペレータによる操作である。アーム押し操作は、アーム押し方向にアーム5を動作させるためのオペレータによる操作である。出力器22Bは、アーム操作レバー22Aにアーム引き操作が与えられると、当該アーム引き操作に対応するアーム操作信号(アーム引き操作信号)をコントローラ50に入力する。このアーム引き操作信号は、アーム引き操作の操作量に関する情報を含む。出力器21Bは、アーム操作レバー22Aにアーム押し操作が与えられると、当該アーム押し操作に対応するアーム操作信号(アーム押し操作信号)をコントローラ50に入力する。このアーム押し操作信号は、アーム押し操作の操作量に関する情報を含む。
上記と同様に、バケット操作器は、オペレータによるバケット操作が与えられるバケット操作レバーと、バケット操作に対応するバケット操作信号をコントローラ50に出力する出力器と、を備える。バケット操作は、バケット引き操作又はバケット押し操作である。旋回操作器は、オペレータによる旋回操作が与えられる旋回操作レバーと、旋回操作に対応する旋回操作信号をコントローラ50に出力する出力器と、を備える。旋回操作は、右旋回操作又は左旋回操作である。
一つの操作レバーが複数の操作レバーの機能を兼ねるようなレバー構造を有していてもよい。例えば、オペレータが着座する運転席の右側前方に配置された右側操作レバーは、前後方向に操作された場合にブーム操作レバー21Aとして機能し、左右方向に操作された場合にバケット操作レバーとして機能してもよい。また、運転席の左側前方に配置された左側操作レバーは、前後方向に操作された場合にアーム操作レバー22Aとして機能し、左右方向に操作された場合に旋回操作レバーとして機能してもよい。
複数の流量調整器のそれぞれは、当該流量調整器に対応する作動器に供給する作動油の流量及び方向を、コントローラ50から入力される制御指令に基づいて調整する。複数の流量調整器は、ブーム流量調整器31と、アーム流量調整器32と、バケット流量調整器と、旋回流量調整器と、を含む。図2では、ブーム流量調整器31とアーム流量調整器32のみが図示され、バケット流量調整器と旋回流量調整器の図示は省略されている。
ブーム流量調整器31は、ブームシリンダ11に供給する作動油の流量及び方向を、コントローラ50から入力されるブーム制御指令(図2における開口指令)に基づいて調整する。ブーム制御指令は、ブーム上げ制御指令又はブーム下げ制御指令である。ブーム流量調整器31は、本開示における第1流量調整器の一例である。
アーム流量調整器32は、アームシリンダ12に供給する作動油の流量及び方向を、コントローラ50から入力されるアーム制御指令(図2における開口指令)に基づいて調整する。アーム制御指令は、アーム引き制御指令又はアーム押し制御指令である。アーム流量調整器32は、本開示における第2流量調整器の一例である。
バケット流量調整器は、コントローラ50から入力されるバケット制御指令に基づいてバケットシリンダ13に供給する作動油の流量及び方向を調整する。バケット制御指令は、バケット引き制御指令又はバケット押し制御指令である。
旋回流量調整器は、コントローラ50から入力される旋回制御指令に基づいて旋回モータ14に供給する作動油の流量及び方向を調整する。旋回制御指令は、右旋回制御指令又は左旋回制御指令である。
複数の流量調整器のそれぞれは、当該流量調整器に対応する作動器に供給する作動油の方向及び流量を、コントローラ50から入力される制御指令に基づいて調整する機能を備えるものであればよく、具体的な構成は特に限定されない。従って、複数の流量調整器のそれぞれは、上記の機能を実現可能な種々の構成を採用することができる。例えば、複数の流量調整器のそれぞれは、制御弁と、電磁比例弁と、を含んでいてもよい。具体的には以下の通りである。
ブーム流量調整器31は、ブーム制御弁31Aと、一対の電磁比例弁31Bと、を含んでいてもよい。ブーム制御弁31Aは、ポンプ10とブームシリンダ11との間に介在する。ブーム制御弁31Aは、一対のパイロットポートを有する。一対のパイロットポートは、ブーム上げパイロットポートと、ブーム下げパイロットポートと、を含む。一対の電磁比例弁31Bは、ブーム上げ電磁比例弁31Bと、ブーム下げ電磁比例弁31Bと、を含む。ブーム上げ電磁比例弁31Bは、図略のパイロットポンプと、ブーム制御弁31Aのブーム上げパイロットポートと、の間に介在する。ブーム下げ電磁比例弁31Bは、前記パイロットポンプと、ブーム制御弁31Aのブーム下げパイロットポートと、の間に介在する。
コントローラ50がブーム上げ電磁比例弁31Bにブーム上げ制御指令を入力すると、ブーム上げ電磁比例弁31Bは、前記パイロットポンプの油圧をブーム上げ制御指令に応じた大きさに減圧した2次圧を出力する。出力された2次圧(パイロット圧)がブーム制御弁31Aのブーム上げパイロットポートに入力されると、ブーム制御弁31Aのスプールがパイロット圧の大きさに応じて変位し、ブーム制御弁31Aにおける油路の開口のサイズ(バルブ開度)が調節される。これにより、ブームシリンダ11のヘッド側室にブーム上げ制御指令に応じた流量の作動油が供給されるとともにブームシリンダ11のロッド側室の作動油が排出され、ブームシリンダ11が伸長してブーム4がブーム上げ方向に回動する。
コントローラ50がブーム下げ電磁比例弁31Bにブーム下げ制御指令を入力すると、ブーム下げ電磁比例弁31Bは、前記パイロットポンプの油圧をブーム下げ制御指令に応じた大きさに減圧した2次圧を出力する。出力された2次圧(パイロット圧)がブーム制御弁31Aのブーム下げパイロットポートに入力されると、ブーム制御弁31Aのスプールがパイロット圧の大きさに応じて変位し、ブーム制御弁31Aにおける油路の開口のサイズ(バルブ開度)が調節される。これにより、ブームシリンダ11のロッド側室にブーム下げ制御指令に応じた流量の作動油が供給されるとともにブームシリンダ11のヘッド側室の作動油が排出され、ブームシリンダ11が収縮してブーム4がブーム下げ方向に回動する。
同様に、アーム流量調整器32は、アーム制御弁32Aと、一対の電磁比例弁32Bと、を含んでいてもよい。アーム制御弁32Aは、ポンプ10とアームシリンダ12との間に介在する。アーム制御弁32Aは、一対のパイロットポートを有する。一対のパイロットポートは、アーム引きパイロットポートと、アーム押しパイロットポートと、を含む。一対の電磁比例弁32Bは、アーム引き電磁比例弁32Bと、アーム押し電磁比例弁32Bと、を含む。アーム引き電磁比例弁32Bは、前記パイロットポンプと、アーム制御弁32Aのアーム引きパイロットポートと、の間に介在する。アーム押し電磁比例弁32Bは、前記パイロットポンプと、アーム制御弁32Aのアーム押しパイロットポートと、の間に介在する。
コントローラ50がアーム引き電磁比例弁32Bにアーム引き制御指令を入力すると、アーム引き電磁比例弁32Bは、前記パイロットポンプの油圧をアーム引き制御指令に応じた大きさに減圧した2次圧を出力する。出力された2次圧(パイロット圧)がアーム制御弁32Aのアーム引きパイロットポートに入力されると、アーム制御弁32Aのスプールがパイロット圧の大きさに応じて変位し、アーム制御弁32Aにおける油路の開口のサイズ(バルブ開度)が調節される。これにより、アームシリンダ12のヘッド側室にアーム引き制御指令に応じた流量の作動油が供給されるとともにアームシリンダ12のロッド側室の作動油が排出され、アームシリンダ12が伸長してアーム5がアーム引き方向に回動する。
コントローラ50がアーム押し電磁比例弁32Bにアーム押し制御指令を入力すると、アーム押し電磁比例弁32Bは、前記パイロットポンプの油圧をアーム押し制御指令に応じた大きさに減圧した2次圧を出力する。出力された2次圧(パイロット圧)がアーム制御弁32Aのアーム押しパイロットポートに入力されると、アーム制御弁32Aのスプールがパイロット圧の大きさに応じて変位し、アーム制御弁32Aにおける油路の開口のサイズ(バルブ開度)が調節される。これにより、アームシリンダ12のロッド側室にアーム押し制御指令に応じた流量の作動油が供給されるとともにアームシリンダ12のヘッド側室の作動油が排出され、アームシリンダ12が収縮してアーム5がアーム押し方向に回動する。
同様に、バケット流量調整器は、バケット制御弁と、一対の電磁比例弁と、を含んでいてもよい。バケット制御弁は、ポンプ10とバケットシリンダ13との間に介在する。旋回流量調整器は、旋回制御弁と、一対の電磁比例弁と、を含んでいてもよい。旋回制御弁は、ポンプ10と旋回モータ14との間に介在する。バケット流量調整器及び旋回流量調整器のそれぞれの基本的な構成及び機能は、上述したブーム流量調整器31の構成及び機能と同様である。従って、これらの詳細な説明は省略する。
複数の検出器は、ポンプ10の吐出圧であるポンプ圧を検出するポンプ圧センサ41と、ブームシリンダ11のメータイン圧を検出するブーム圧力センサ42と、アームシリンダ12のメータイン圧を検出するアーム圧力センサ43と、を含む。複数の検出器は、バケットシリンダ13のメータイン圧を検出するバケット圧力センサをさらに含んでいてもよく、旋回モータ14のメータイン圧を検出する旋回圧力センサをさらに含んでいてもよい。複数の検出器のそれぞれは、検出結果に関する情報をコントローラ50に入力する。
ポンプ圧センサ41は、ポンプ圧を検出可能な位置に配置され、ブーム圧力センサ42は、ブームシリンダ11のメータイン圧を検出可能な位置に配置され、アーム圧力センサ43は、アームシリンダ12のメータイン圧を検出可能な位置に配置される。図2に示す具体例では、ポンプ圧センサ41は、ポンプ10から作動油が吐出されるラインであって複数の流量調整器よりも上流側に配置され、ブーム圧力センサ42は、ブーム流量調整器31とブームシリンダ11とをつなぐラインに配置され、アーム圧力センサ43は、アーム流量調整器32とアームシリンダ12とをつなぐラインに配置されている。
コントローラ50は、例えば、演算処理装置と、メモリと、を含むコンピュータを備える。コントローラ50は、作業機械100の動作を制御する。
コントローラ50は、ポンプ圧と、ブーム操作の操作量に応じて決まるブームシリンダ11への作動油の目標流量であるブーム目標流量と、アーム操作の操作量に応じて決まるアームシリンダ12への作動油の目標流量であるアーム目標流量と、を用いてポンプ10の出力に関する出力関連値の目標値を演算し、この目標値が上限値を超える場合に後述するような比率制御を行う。なお、ブーム操作は、本開示における第1操作の一例であり、ブームシリンダ11は、本開示における第1作動器の一例である。アーム操作は、本開示における第2操作の一例であり、アームシリンダ12は、本開示における第2作動器の一例である。また、ブームシリンダ11は、小負荷作動器の一例であり、アームシリンダ12は、大負荷作動器の一例である。
前記比率制御は、ブームシリンダ11及びアームシリンダ12の一方が相対的に負荷が大きい大負荷作動器であり他方が相対的に負荷が小さい小負荷作動器である場合に、大負荷作動器への目標流量を減らす修正を行うことにより出力関連値を上限値以下に調節しながら大負荷作動器への目標流量に対する小負荷作動器への目標流量の比率を前記修正前に比べて大きくする制御である。
この比率制御の利点を図1及び図3に示す具体例を参照しながら説明する。図1は、作業機械100が掘削作業を行っている状態を示している。図3は、掘削作業におけるバケット6と土砂との位置関係を示す図である。
掘削作業では、バケット6は、例えば図1に示すように掘削作業の開始時の位置である開始位置P1、掘削作業の中盤の位置である中盤位置P2、及び掘削作業の終盤の位置である終盤位置P3の順に変位する。この掘削作業において、オペレータは、アーム操作レバー22Aにアーム引き操作を与えながら、ブーム操作レバー21Aにブーム操作を与えることで、バケット6を開始位置P1、中盤位置P2及び終盤位置P3の順に変位させる。この掘削作業においてブーム操作レバー21Aに与えられるブーム操作は、ブーム下げ操作であってもよく、ブーム上げ操作であってもよい。すなわち、ブーム下げ操作とブーム上げ操作は、掘削作業の段階に応じてバケット6が土砂の掘削に適した高さになるようにオペレータによって適宜選択される。なお、掘削作業においてバケット操作レバーにバケット操作が与えられてもよい。
掘削作業が行われているときには、ブームシリンダ11及びアームシリンダ12のうち、アームシリンダ12は、相対的に負荷が大きい大負荷作動器に相当し、ブームシリンダ11は、相対的に負荷が小さい小負荷作動器に相当する。
この掘削作業において、例えば図3の左図に示すようにバケット6が地中に深く入りすぎると、アーム5が矢印D1で示す方向にアーム引き動作を行うときの抵抗が非常に大きくなり、アームシリンダ12を伸張させるときの作動圧(負荷)が非常に高くなる。ポンプ圧はアームシリンダ12の作動圧が高くなるのに伴って高くなるので、ポンプ10の出力が出力上限値を超えないように、ポンプ10の吐出量が制限される。具体的には、コントローラ50は、ポンプ10の吐出圧(ポンプ圧)とポンプ10の吐出量との積に比例するポンプ10の出力が出力上限値を超えないように、ポンプ10の容量を制限するためのポンプ容量指令をポンプ10のレギュレータに入力する。これにより、ポンプ10の出力が出力上限値を超えることが回避されるが、ポンプ10の吐出量が小さな値に制限されるので、アーム引き動作の速度が低下し、また、ブーム4の動作も低下する。このため、オペレータがアーム操作レバー22Aにアーム引き操作を最大の操作量で与えたとしても、アームシリンダ12の伸長に非常に長い時間を要し、アーム引き動作がほとんど進行しない。
上記のような状況において、オペレータは、アーム引き動作の抵抗を小さくしてアームシリンダ12を伸張させるときの作動圧(負荷)を小さくするために、次のような負荷逃がし操作を行う。すなわち、本実施形態における負荷逃がし操作は、例えば、バケット6が図3の左図に示す位置から図3の中央図に示す位置まで矢印D2の方向に少し上昇するようにブーム操作レバー21Aに与えられるブーム上げ操作である。この負荷逃がし操作(ブーム上げ操作)がブーム操作レバー21Aに与えられることでブーム4がブーム上げ方向に回動すれば、バケット6が地中に入り込む深さが小さくなる。その結果、アーム引き動作の抵抗が小さくなり、アームシリンダ12を伸張させるときの作動圧(負荷)も小さくなるので、ポンプ圧が低下し、ポンプ10の吐出量を小さな値に制限する必要がなくなる。その結果、アーム引き動作の速度が低下することを回避できる。この場合、ブームシリンダ11(小負荷作動器の一例)は、アームシリンダ12(大負荷作動器の一例)の負荷を低減させるように作動することが可能な作動器である。
しかし、上述したように、ポンプ10の吐出量が制限されるときにはアーム引き動作の速度が著しく低下するだけでなく、ブーム上げ動作の速度も著しく低下する。従って、オペレータがブーム操作レバー21Aに負荷逃がし操作としてのブーム上げ操作を与えたとしても、ブーム上げ動作の速度が非常に遅くなり、バケット6が図3の左図に示す位置から図3の中央図に示す位置まで上昇するためには非常に長い時間を要する。
そこで、本実施形態に係る制御装置101のコントローラ50は、上記のような状況において前記比率制御を行うことでブームシリンダ11を優先的に作動させ、これにより、掘削作業においてアームシリンダ12の作動圧(負荷)が高くなることに起因する作業効率の低下を抑制する。
すなわち、この比率制御では、ポンプ10の出力関連値を上限値以下にするときに、ブーム操作の操作量とアーム引き操作の操作量に応じて決まる目標流量の比率を維持しながらアーム目標流量とブーム目標流量とを減らす修正が行われるのではなく、アーム目標流量に対するブーム目標流量の比率(ブーム目標流量/アーム目標流量)が修正前に比べて大きくなるようにアーム目標流量を減らす修正が行われる。このことは、アームシリンダ12よりもブームシリンダ11を優先的に作動させることを可能にし、ブームシリンダ11の動作速度の低下を抑制することを可能にする。従って、オペレータが、アームシリンダ12の作動圧(負荷)を低減するための負荷逃がし操作、すなわち、ブーム上げ操作をブーム操作レバー21Aに与えた場合に、ブームシリンダ11の動作が緩慢になることを抑制できる。その結果、アームシリンダ12の作動圧(負荷)を低減してアームシリンダ12の動作が緩慢な状態を解消するために要する時間、具体的にはバケット6が図3の左図に示す位置から図3の中央図に示す位置まで上昇するために要する時間、を従来に比べて短縮することができる。これにより、アーム5が図3の右図において矢印D1で示す方向にアーム引き動作を行うときの抵抗が比較的短い時間で小さくなる。よって、この制御装置101は、アームシリンダ12とブームシリンダ11を同時に作動させる掘削作業においてアームシリンダ12の作動圧(負荷)が高くなることに起因する作業効率の低下を抑制できる。
以下、図4及び図5に示すフローチャートを参照しながら、コントローラ50による演算処理の一例について説明する。
作業現場において掘削作業が開始されると、コントローラ50は、図4及び図5に示すステップS11以降の処理を行う。コントローラ50は、掘削作業が開始されることを、例えば次のように判定することができる。例えば、掘削作業の開始のための予め定められた開始入力をオペレータが図略の入力装置に行う場合には、この入力装置はこの開始入力に対応する信号をコントローラ50に入力し、コントローラ50は、入力装置から入力された信号に基づいて、掘削作業が開始されることを判定できる。また、作業機械100の制御装置101が、作業機械100が行う作業を判定するための情報を検出する検出器を備えている場合には、コントローラ50は、この検出器から入力される検出信号を用いて、掘削作業が開始されることを判定できる。この検出器は、例えば、ブーム4の姿勢及びアーム5の姿勢を含む作業装置3の姿勢を検出する姿勢検出器であってもよく、作業装置3の画像を含む作業現場の画像を検出する画像検出器であってもよい。
ステップS11において、コントローラ50は、オペレータが操作装置20の1つ又は複数の操作レバーに与える操作に関する情報(レバー操作情報)を操作装置20から取得する。図1に示すような掘削作業では、アーム5がアーム引き動作を行うとともにブーム4がブーム上げ動作又はブーム下げ動作を行うように、オペレータは、アーム操作レバー22Aにアーム引き操作を与えるとともに、ブーム操作レバー21Aにブーム操作(ブーム上げ操作又はブーム下げ操作)を与える。従って、図1に示すような掘削作業では、コントローラ50には、操作装置20のアーム操作器22からアーム引き操作信号が入力され、操作装置20のブーム操作器21からブーム操作信号(ブーム上げ操作信号又はブーム下げ操作信号)が入力される。また、掘削作業においてバケット操作レバーにバケット操作が与えられる場合には、コントローラ50には、操作装置20のバケット操作器からバケット操作信号が入力される。
ステップS12において、コントローラ50は、目標流量を演算する。図6は、レバー操作量と目標流量(目標速度)との対応関係(マップ)を示している。コントローラ50は、例えば図6に示すような予め設定された対応関係を用いて、目標流量を演算することができる。ブームシリンダ11、アームシリンダ12などの作動器に供給される作動油の流量は、作動器の動作の速度に相関する。従って、コントローラ50は、ステップS12において作動器への目標流量を演算してもよく、作動器の動作の目標速度を演算してもよい。コントローラ50は、予め記憶された関係式を用いて目標速度を目標流量に換算することができる。また、コントローラ50は、予め記憶された関係式を用いて目標速度を目標流量に換算することができる。
具体的には、例えば、コントローラ50は、ブーム操作の操作量(レバー操作量)と、ブーム目標流量と、の対応関係を規定するブーム用のマップ(例えば図6に示すようなマップ)を予め記憶している。また、コントローラ50は、アーム操作の操作量(レバー操作量)と、アーム目標流量と、の対応関係を規定するアーム用のマップ(例えば図6に示すようなマップ)を予め記憶している。ブーム目標流量は、ブーム操作の操作量に応じて決まるブームシリンダ11への作動油の目標流量であり、アーム目標流量は、アーム引き操作の操作量に応じて決まるアームシリンダ12への作動油の目標流量である。掘削作業において、アーム操作レバー22Aにアーム引き操作が与えられ、ブーム操作レバー21Aにブーム操作が与えられている場合、コントローラ50は、ブーム操作器21から入力されるブーム操作信号とブーム用のマップとを用いてブーム目標流量(Qtgt1)を演算し、アーム操作器22から入力されるアーム引き操作信号とアーム用のマップとを用いてアーム目標流量(Qtgt2)を演算する。
ステップS13において、コントローラ50は、ポンプ10の目標吐出量(Qpump)を演算する。操作装置20にアーム引き操作とブーム操作のみが与えられている場合には、目標吐出量(Qpump)は、ブーム目標流量(Qtgt1)とアーム目標流量(Qtgt2)とを合計した値である(Qpump=Qtgt1+Qtgt2)。操作装置20にアーム引き操作とブーム操作と他の1つ以上の操作(例えばバケット操作)が与えられている場合には、目標吐出量(Qpump)は、ブーム目標流量(Qtgt1)とアーム目標流量(Qtgt2)と他の操作に対応する他の目標流量とを合計した値である。
ステップS14において、コントローラ50は、目標吐出量(Qpump)が吐出可能最大流量(Qspec)以下であるか否かを判定する。吐出可能最大流量(Qspec)は、ポンプ10が吐出可能な最大の流量である。具体的には、例えば、ポンプ10を駆動する駆動源がエンジンである場合、吐出可能最大流量(Qspec)は、その時点におけるエンジン回転数においてポンプ10が吐出可能な最大の流量である。
目標吐出量(Qpump)が吐出可能最大流量(Qspec)を超える場合(ステップS14においてNO)、ステップS15において、コントローラ50は、目標吐出量(Qpump)が吐出可能最大流量(Qspec)を超えないように目標吐出量(Qpump)に含まれる複数の目標流量を補正する。具体的には、コントローラ50は、目標吐出量(Qpump)が吐出可能最大流量(Qspec)になるように、ブーム目標流量(Qtgt1)及びアーム目標流量(Qtgt2)を含む複数の目標流量を次の式(1)及び式(2)を用いて補正する。
Qtgt1’=Qspec×Qtgt1/Qpump ・・・(1)
Qtgt2’=Qspec×Qtgt2/Qpump ・・・(2)
上記の式(1)において、「Qtgt1’」は補正後のブーム目標流量であり、上記の式(2)において、「Qtgt2’」は、補正後のアーム目標流量である。
Qtgt2’=Qspec×Qtgt2/Qpump ・・・(2)
上記の式(1)において、「Qtgt1’」は補正後のブーム目標流量であり、上記の式(2)において、「Qtgt2’」は、補正後のアーム目標流量である。
補正前のブーム目標流量に対する補正前のアーム目標流量の比率(Qtgt1/Qtgt2)は、補正後のブーム目標流量に対する補正後のアーム目標流量の比率(Qtgt1’/Qtgt2’)と同じである。ブーム目標流量(Qtgt1)及びアーム目標流量(Qtgt2)が上記の式(1)及び(2)を用いて補正された場合には、目標吐出量(Qpump)は、補正後のブーム目標流量(Qtgt1’)と補正後のアーム目標流量(Qtgt2’)とを合計した値である(Qpump=Qtgt1’+Qtgt2’)。なお、目標吐出量(Qpump)が前記他の目標流量を含む場合には、ブーム目標流量(Qtgt1)と同様に補正後の前記他の目標流量を演算する。
目標吐出量(Qpump)が吐出可能最大流量(Qspec)以下である場合(ステップS14においてYES)、コントローラ50は、ステップS16の処理を行う。
ステップS16において、コントローラ50は、ポンプ圧センサ41からポンプ圧(Ppump)を取得する。
ステップS17において、コントローラ50は、作動器のメータイン圧(M/I圧)を取得する。具体的には、コントローラ50は、ブーム圧力センサ42からブームシリンダ11のメータイン圧(Pmi1)を取得し、アーム圧力センサ43からアームシリンダ12のメータイン圧(Pmi2)を取得する。
ステップS18において、コントローラ50は、例えば次の式(3)を用いて、ポンプ10の目標出力(Lpump)を演算する。
Lpump=Ppump×Qpump/60 ・・・(3)
上記の式(3)において、「Ppump」は、ポンプ圧であり、「Qpump」は、ポンプ10の目標吐出量である。
上記の式(3)において、「Ppump」は、ポンプ圧であり、「Qpump」は、ポンプ10の目標吐出量である。
ステップS19において、コントローラ50は、作動器の目標出力を演算する。具体的には、コントローラ50は、例えば、次の式(4)を用いてブームシリンダ11の目標出力(Ltgt1)を演算し、次の式(5)を用いてアームシリンダ12の目標出力(Ltgt2)を演算する。
Ltgt1=Pmi1×Qtgt1/60 ・・・(4)
Ltgt2=Pmi2×Qtgt2/60 ・・・(5)
上記の式(4)において、「Pmi1」は、ブームシリンダ11のメータイン圧であり、「Qtgt1」は、ブーム目標流量である。上記の式(5)において、「Pmi2」は、アームシリンダ12のメータイン圧であり、「Qtgt2」は、アーム目標流量である。なお、ステップS15において、ブーム目標流量(Qtgt1)がブーム目標流量(Qtgt1’)に補正され、アーム目標流量(Qtgt2)がアーム目標流量(Qtgt2’)に補正された場合には、コントローラ50は、上記の式(4)における「Qtgt1」を「Qtgt1’」に代えて目標出力(Ltgt1)を演算し、上記の式(5)における「Qtgt2」を「Qtgt2’」に代えて目標出力(Ltgt2)を演算する。
Ltgt2=Pmi2×Qtgt2/60 ・・・(5)
上記の式(4)において、「Pmi1」は、ブームシリンダ11のメータイン圧であり、「Qtgt1」は、ブーム目標流量である。上記の式(5)において、「Pmi2」は、アームシリンダ12のメータイン圧であり、「Qtgt2」は、アーム目標流量である。なお、ステップS15において、ブーム目標流量(Qtgt1)がブーム目標流量(Qtgt1’)に補正され、アーム目標流量(Qtgt2)がアーム目標流量(Qtgt2’)に補正された場合には、コントローラ50は、上記の式(4)における「Qtgt1」を「Qtgt1’」に代えて目標出力(Ltgt1)を演算し、上記の式(5)における「Qtgt2」を「Qtgt2’」に代えて目標出力(Ltgt2)を演算する。
ステップS20において、コントローラ50は、例えば次の式(6)を用いてポンプ10の吐出量の上限値(Qlimit)を演算する。
Qlimit=(Llimit/Ppump)×60 ・・・(6)
上記の式(6)において、「Llimit」は、その時点においてポンプ10で使用可能なエンジンの出力上限値であり、「Ppump」は、ポンプ圧である。
上記の式(6)において、「Llimit」は、その時点においてポンプ10で使用可能なエンジンの出力上限値であり、「Ppump」は、ポンプ圧である。
ステップS21において、コントローラ50は、ポンプ10の目標吐出量(Qpump)がポンプ10の吐出量の上限値(Qlimit)を超えているか否かを判定する。ポンプ10の吐出量は、本開示におけるポンプの出力に関する出力関連値の一例であり、ポンプ10の目標吐出量(Qpump)は、本開示における出力関連値の目標値の一例である。
目標吐出量(Qpump)がポンプ10の吐出量の上限値(Qlimit)以下である場合(ステップS21においてNO)、コントローラ50は、流量調整器における油路の開口サイズ(バルブ開度)を決定する(ステップS27)。図7は、目標流量(目標速度)とバルブ開度との予め設定された対応関係(マップ)を示している。コントローラ50は、目標流量と、図7に示すような対応関係を用いて、バルブ開度を決定することができる。
具体的には、例えば、コントローラ50は、ブーム目標流量(Qtgt1)と、ブーム流量調整器31のブーム制御弁31Aにおける油路の開口サイズ(バルブ開度)と、の対応関係を規定するブーム用のマップ(図7に示すようなマップ)を予め記憶している。また、コントローラ50は、アーム目標流量(Qtgt2)と、アーム流量調整器32のアーム制御弁32Aにおける油路の開口サイズ(バルブ開度)と、の対応関係を規定するアーム用のマップ(図7に示すようなマップ)を予め記憶している。コントローラ50は、ブーム目標流量(Qtgt1)と図7に示すようなブーム用のマップとを用いて、ブーム制御弁31Aにおける油路の開口のサイズであるバルブ開度(Atgt1)を演算し、アーム目標流量(Qtgt2)と図7に示すようなアーム用のマップとを用いて、アーム制御弁32Aにおける油路の開口のサイズであるバルブ開度(Atgt2)を演算する。
ステップS28において、コントローラ50は、ポンプ10の容量を目標吐出量(Qpump)に調節するためのポンプ容量指令をポンプ10のレギュレータに入力する。また、コントローラ50は、バルブ開度に応じた制御指令を流量調整器に入力する。具体的には、コントローラ50は、ブーム流量調整器31の電磁比例弁31Bに、ステップS27において決定されたバルブ開度に対応する制御指令(ブーム上げ制御指令又はブーム下げ制御指令)を入力する。また、コントローラ50は、アーム流量調整器32の電磁比例弁32Bに、ステップS27において決定されたバルブ開度に対応する制御指令であるアーム引き制御指令を入力する。
一方、出力関連値の目標値が上限値を超えている場合、すなわち、目標吐出量(Qpump)がポンプ10の吐出量の上限値(Qlimit)を超えている場合(ステップS21においてYES)、コントローラ50は、以下のような比率制御を行う。
ステップS22において、コントローラ50は、目標吐出量(Qpump)をポンプ10の吐出量の上限値(Qlimit)に修正する。
ステップS23において、コントローラ50は、ポンプ圧とメータイン圧(M/I圧)との差である差圧を演算する。この差圧は、作動器の負荷を表す値の一例である。作動器の負荷が大きくなるにつれて、差圧が小さくなる。すなわち、作動器の負荷が大きくなるにつれて、作動器のメータイン圧が増加してポンプ圧に近づく。
具体的には、ステップS23において、コントローラ50は、ポンプ圧センサ41から取得するポンプ圧(Ppump)と、ブーム圧力センサ42から取得するブームシリンダ11のメータイン圧(Pmi1)と、の差であるブーム差圧(Pdif1)を演算する(Pdif1=Ppump-Pmi1)。また、コントローラ50は、ポンプ圧(Ppump)と、アーム圧力センサ43から取得するアームシリンダ12のメータイン圧(Pmi2)と、の差であるアーム差圧(Pdif2)を演算する(Pdif2=Ppump-Pmi2)。ブーム差圧(Pdif1)は、ブームシリンダ11の負荷を表す値の一例であり、アーム差圧(Pdif2)は、アームシリンダ12の負荷を表す値の一例である。
ステップS24において、コントローラ50は、PQ制御率を決定する。PQ制御率は、ポンプ10の出力を出力上限値以下に制限する比率制御において用いられる値であり、作動器への作動油の目標流量を減らす度合いを表す値である。図8は、作動器の負荷を表す差圧と、PQ制御率と、の関係を示すマップの一例である。図8のマップでは、差圧がPa以下である場合、PQ制御率は最大値となり、差圧がPb以上である場合、PQ制御率は最小値となり、差圧がPaからPbに増加するにつれてPQ制御率は小さくなる。最大値は、例えば「1」に設定されていてもよく、最小値は、例えば「0」に設定されていてもよいが、最大値及び最小値の設定は、上記の具体例に限られない。本実施形態では、後述するように、PQ制御率が大きくなるほど、作動器への作動油の目標流量を減らす量も大きくなる。コントローラ50は、このような差圧とPQ制御率との関係を示すマップを用いることにより、作動器の負荷が小さいときに比べて作動器の負荷が大きいときの方が作動器への目標流量を減らす量が大きくなるように比率制御を行うことができる。
具体的には、ステップS24において、コントローラ50は、ブーム差圧(Pdif1)と図8に示すマップとを用いて、ブーム目標流量(Qtgt1)を減らす度合いを表すPQ制御率であるブームPQ制御率(PQratio1)を決定する。同様に、コントローラ50は、アーム差圧(Pdif2)と図8に示すマップとを用いて、アーム目標流量を減らす度合いを表すPQ制御率であるアームPQ制御率(PQratio2)を決定する。
掘削作業では、図1に示すようにバケット6の少なくとも一部を地中に配置した状態でバケット6が開始位置P1、中盤位置P2及び終盤位置P3の順に動くようにアーム引き動作が行われるので、このアーム引き動作を行うときの抵抗が大きくなりやすい。この掘削作業において、例えば図3の左図に示すようにバケット6が地中に深く入りすぎると、アーム5が矢印D1で示す方向にアーム引き動作を行うときの抵抗が非常に大きくなり、アームシリンダ12を伸張させるときの作動圧(負荷)が非常に高くなる。この図3の左図に示す状況では、アーム差圧(Pdif2)は、例えばPa以下となる一方で、ブーム差圧(Pdif1)は、例えばPb以上となる。従って、図3の左図に示す状況では、コントローラ50は、アームPQ制御率(PQratio2)を最大値(例えば「1」)に設定し、ブームPQ制御率(PQratio1)を最小値(例えば「0」)に設定する。
ステップS25において、コントローラ50は、ポンプ10の目標出力(Lpump)と、エンジンの出力上限値(Llimit)と、ブームPQ制御率(PQratio1)と、例えば次の式(7)と、を用いて、出力補正値(Ldif1)を演算する。同様に、コントローラ50は、ポンプ10の目標出力(Lpump)と、エンジンの出力上限値(Llimit)と、アームPQ制御率(PQratio2)と、例えば次の式(8)と、を用いて、出力補正値(Ldif2)を演算する。
Ldif1=(Lpump-Llimit)×PQratio1 ・・・(7)
Ldif2=(Lpump-Llimit)×PQratio2 ・・・(8)
出力補正値(Ldif1)は、ブームシリンダ11の目標出力(Ltgt1)から減算すべき値であり、出力補正値(Ldif2)は、アームシリンダ12の目標出力(Ltgt2)から減算すべき値である。
Ldif2=(Lpump-Llimit)×PQratio2 ・・・(8)
出力補正値(Ldif1)は、ブームシリンダ11の目標出力(Ltgt1)から減算すべき値であり、出力補正値(Ldif2)は、アームシリンダ12の目標出力(Ltgt2)から減算すべき値である。
ステップS26において、コントローラ50は、作動器への作動油の目標流量を修正する。具体的には、コントローラ50は、ブームシリンダ11の目標出力(Ltgt1)と、出力補正値(Ldif1)と、ブームシリンダ11のメータイン圧(Pmi1)と、次の式(9)と、を用いて、修正されたブーム目標流量(Qtgt1)を演算する。同様に、コントローラ50は、アームシリンダ12の目標出力(Ltgt2)と、出力補正値(Ldif2)と、アームシリンダ12のメータイン圧(Pmi2)と、次の式(10)と、を用いて、修正されたアーム目標流量(Qtgt2)を演算する。
Qtgt1=((Ltgt1-Ldif1)/Pmi1)×60 ・・・(9)
Qtgt2=((Ltgt2-Ldif2)/Pmi2)×60 ・・・(10)
上述したようにブームPQ制御率(PQratio1)が「0」に設定され、アームPQ制御率(PQratio2)が「1」に設定されている場合には、出力補正値(Ldif1)はゼロになる。この場合、ブームシリンダ11への目標流量であるブーム目標流量は減らされず、アームシリンダ12への目標流量であるアーム目標流量のみが減らされる。
Qtgt2=((Ltgt2-Ldif2)/Pmi2)×60 ・・・(10)
上述したようにブームPQ制御率(PQratio1)が「0」に設定され、アームPQ制御率(PQratio2)が「1」に設定されている場合には、出力補正値(Ldif1)はゼロになる。この場合、ブームシリンダ11への目標流量であるブーム目標流量は減らされず、アームシリンダ12への目標流量であるアーム目標流量のみが減らされる。
すなわち、この比率制御では、アームシリンダ12(大負荷作動器の一例)へのアーム目標流量を減らす修正を行うことにより前記出力関連値を前記上限値以下に調節しながらアーム目標流量に対するブーム目標流量の比率(ブーム目標流量/アーム目標流量)を前記修正前に比べて大きくすることができる。
ステップS27において、コントローラ50は、流量調整器における油路の開口サイズ(バルブ開度)を決定する。具体的には、コントローラ50は、ステップS26において演算されたブーム目標流量(Qtgt1)と、図7に示すようなブーム用のマップと、を用いて、ブーム制御弁31Aにおける油路の開口のサイズであるバルブ開度(Atgt1)を演算し、ステップS26において演算されたアーム目標流量、すなわち修正されたアーム目標流量(Qtgt2)と、図7に示すようなアーム用のマップと、を用いて、アーム制御弁32Aにおける油路の開口のサイズであるバルブ開度(Atgt2)を演算する。
ステップS28において、コントローラ50は、ポンプ10の容量を制限するためのポンプ容量指令をポンプ10のレギュレータに入力する。具体的には、ポンプ10の吐出量がステップS22において修正された目標吐出量(Qpump)、すなわち、ポンプ10の吐出量の上限値(Qlimit)に調節されるように、コントローラ50は、ポンプ10の容量を制限するためのポンプ容量指令をポンプ10のレギュレータに入力する。また、コントローラ50は、バルブ開度に応じた制御指令を流量調整器に入力する。具体的には、コントローラ50は、ブーム流量調整器31の電磁比例弁31Bに、ステップS27において決定されたバルブ開度に対応する制御指令(ブーム上げ制御指令又はブーム下げ制御指令)を入力する。また、コントローラ50は、アーム流量調整器32の電磁比例弁32Bに、ステップS27において決定されたバルブ開度に対応する制御指令であるアーム引き制御指令を入力する。
この制御装置101では、上記のステップS22~ステップS28に示すような比率制御が行われることで、ポンプ10の吐出量(出力関連値の一例)を上限値以下にするときに、アームシリンダ12(大負荷作動器の一例)へのアーム目標流量に対するブームシリンダ11(小負荷作動器の一例)へのブーム目標流量の比率(ブーム目標流量/アーム目標流量)が修正前よりも大きくなるようにアーム目標流量を減らす修正が行われる。このことは、アームシリンダ12よりもブームシリンダ11を優先的に作動させることを可能にし、ブームシリンダ11の動作速度の低下を抑制することを可能にする。よって、この制御装置101は、ブームシリンダ11及びアームシリンダ12を同時に作動させる掘削作業においてアームシリンダ12の負荷が高くなることに起因する作業効率の低下を抑制できる。
また、本実施形態では、コントローラ50は、ポンプ10の吐出量が前記上限値に調節されるように前記比率制御を行う。すなわち、コントローラ50は、実際のポンプ10の出力がその時点で許容されるポンプ10の出力の上限に調節されるので、ブームシリンダ11に供給される作動油の流量をより多く確保することができ、ブームシリンダ11の動作が緩慢になることをより効果的に抑制できる。これにより、作業効率の低下をより効果的に抑制できる。
また、本実施形態では、コントローラ50は、アームシリンダ12の負荷が小さいときに比べてアームシリンダ12の負荷が大きいときの方がアーム目標流量を減らす量が大きくなるように前記比率制御を行う。このようにアーム目標流量を減らす量がアームシリンダ12の負荷に応じて決められるので、ブームシリンダ11に供給される作動油の流量を確保しやすくなる。
また、本実施形態では、コントローラ50は、ブームシリンダ11の負荷が所定の範囲内、具体的には、ポンプ圧とブームシリンダ11のメータイン圧との差圧が図8のグラフにおけるPb以上の範囲にあるときにはブーム目標流量が減らされず、ブームシリンダ11の負荷が前記所定の範囲よりも大きいとき、具体的には、前記差圧が図8のグラフにおけるPbより小さいときには、ブームシリンダ11の負荷に応じてブーム目標流量が減らされるように前記比率制御を行う。従って、ブームシリンダ11の負荷が所定の範囲内にあって比較的小さい場合には、ブーム目標流量が減らされることなくブーム操作の操作量に応じたブーム目標流量に維持される。これにより、ブームシリンダ11の動作速度の低下を効果的に抑制することができる。その一方で、ブームシリンダ11の負荷が所定の範囲よりも大きくなった場合には、アーム目標流量が減らされるだけでなく、ブームシリンダ11の負荷に応じてブーム目標流量も減らされることで、ポンプ10の出力関連値が上限値を超えることを確実に回避することができる。本実施形態では、コントローラ50は、ブームシリンダ11の負荷が小さいときに比べてブームシリンダ11の負荷が大きいときの方がブーム目標流量を減らす量が大きくなるように比率制御を行うことができる。
[変形例]
以上、本開示の実施形態に係る作業機械の制御装置について説明したが、本開示は、上記の実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例を含む。
以上、本開示の実施形態に係る作業機械の制御装置について説明したが、本開示は、上記の実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような変形例を含む。
(A)PQ制御率について
前記実施形態では、コントローラ50は、図8に示すマップと、ポンプ圧と作動器のメータイン圧の差圧と、を用いて、PQ制御率を決定するが、PQ制御率の決定方法は、前記実施形態に限られない。コントローラ50は、ブームPQ制御率を予め設定された設定値に設定してもよく、アームPQ制御率を予め設定された設定値に設定してもよい。また、コントローラ50は、例えば図2に示す入力器60にオペレータが入力する入力値に基づいてブームPQ制御率を設定してもよく、入力器60にオペレータが入力する入力値に基づいてアームPQ制御率を設定してもよい。これらの何れの場合においても、アームPQ制御率は、ブームPQ制御率よりも大きな値に設定される(具体的には、ブームPQ制御率が例えば「0.5」に設定され、アームPQ制御率が「0.8」に設定される場合を一例として挙げることができる。)。
前記実施形態では、コントローラ50は、図8に示すマップと、ポンプ圧と作動器のメータイン圧の差圧と、を用いて、PQ制御率を決定するが、PQ制御率の決定方法は、前記実施形態に限られない。コントローラ50は、ブームPQ制御率を予め設定された設定値に設定してもよく、アームPQ制御率を予め設定された設定値に設定してもよい。また、コントローラ50は、例えば図2に示す入力器60にオペレータが入力する入力値に基づいてブームPQ制御率を設定してもよく、入力器60にオペレータが入力する入力値に基づいてアームPQ制御率を設定してもよい。これらの何れの場合においても、アームPQ制御率は、ブームPQ制御率よりも大きな値に設定される(具体的には、ブームPQ制御率が例えば「0.5」に設定され、アームPQ制御率が「0.8」に設定される場合を一例として挙げることができる。)。
これらの変形例では、コントローラ50は、例えば次のようにして修正後のブーム目標流量と修正後のアーム目標流量とを演算してもよい。すなわち、コントローラ50は、例えば次の式(11)を用いて、修正後のブーム目標流量を演算し、例えば次の式(12)を用いて、修正後のアーム目標流量を演算してもよい。
修正後のブーム目標流量=暫定目標流量合計値×ブーム修正目標流量/修正目標流量合計値 ・・・(11)
修正後のアーム目標流量=暫定目標流量合計値×アーム修正目標流量/修正目標流量合計値 ・・・(12)
ここで、式(11)及び式(12)において、「暫定目標流量合計値」は、ブーム操作の操作量に応じて決まるブーム目標流量とアーム操作の操作量に応じて決まるアーム目標流量の比率を維持しながら、ポンプ10の出力が上限値になるように演算された目標流量の合計値である。式(11)における「ブーム修正目標流量」は、次の式(13)を用いて演算され、式(12)における「アーム修正目標流量」は、次の式(14)を用いて演算される。
修正後のアーム目標流量=暫定目標流量合計値×アーム修正目標流量/修正目標流量合計値 ・・・(12)
ここで、式(11)及び式(12)において、「暫定目標流量合計値」は、ブーム操作の操作量に応じて決まるブーム目標流量とアーム操作の操作量に応じて決まるアーム目標流量の比率を維持しながら、ポンプ10の出力が上限値になるように演算された目標流量の合計値である。式(11)における「ブーム修正目標流量」は、次の式(13)を用いて演算され、式(12)における「アーム修正目標流量」は、次の式(14)を用いて演算される。
ブーム修正目標流量=暫定ブーム目標流量+ブームPQ除外流量 ・・・(13)
アーム修正目標流量=暫定アーム目標流量+アームPQ除外流量 ・・・(14)
ここで、式(13)における「暫定ブーム目標流量」は、暫定目標流量合計値のうちのブームシリンダのための目標流量であり、式(14)における「暫定アーム目標流量」は、暫定目標流量合計値のうちのアームシリンダのための目標流量である。式(13)における「ブームPQ除外流量」は、次の式(15)を用いて演算され、式(14)における「アームPQ除外流量」は、次の式(16)を用いて演算される。
アーム修正目標流量=暫定アーム目標流量+アームPQ除外流量 ・・・(14)
ここで、式(13)における「暫定ブーム目標流量」は、暫定目標流量合計値のうちのブームシリンダのための目標流量であり、式(14)における「暫定アーム目標流量」は、暫定目標流量合計値のうちのアームシリンダのための目標流量である。式(13)における「ブームPQ除外流量」は、次の式(15)を用いて演算され、式(14)における「アームPQ除外流量」は、次の式(16)を用いて演算される。
ブームPQ除外流量=(ブーム要求目標流量-暫定ブーム目標流量)×(1-ブームPQ制御率) ・・・(15)
アームPQ除外流量=(アーム要求目標流量-暫定アーム目標流量)×(1-アームPQ制御率) ・・・(16)
ここで、式(15)における「ブーム要求目標流量」は、ブーム操作の操作量に応じて決まるブーム目標流量であり、式(16)における「アーム要求目標流量」は、アーム操作の操作量に応じて決まるアーム目標流量である。
アームPQ除外流量=(アーム要求目標流量-暫定アーム目標流量)×(1-アームPQ制御率) ・・・(16)
ここで、式(15)における「ブーム要求目標流量」は、ブーム操作の操作量に応じて決まるブーム目標流量であり、式(16)における「アーム要求目標流量」は、アーム操作の操作量に応じて決まるアーム目標流量である。
(B)なお、図4及び図5を参照して説明した前記実施形態において、コントローラ50は、図5のステップS24において決定したブームPQ制御率とアームPQ制御率の和が「1」である場合には、図5のステップS25,S26の処理を行うことでブーム目標流量及びアーム目標流量を修正し、ブームPQ制御率とアームPQ制御率の和が「1」ではない場合には、上述した変形例における式(11)~式(16)を用いて、ブーム目標流量及びアーム目標流量を修正してもよい。
(C)前記コントローラは、前記小負荷作動器の負荷の大きさにかかわらず前記小負荷作動器への前記目標流量が減らされないように前記比率制御を行ってもよい。この場合、比率制御において、小負荷作動器への目標流量は、減らされることなく、操作装置に与えられる操作に応じて決まる値に維持されるので、小負荷作動器を作動させるための操作を操作装置に与えたときに小負荷作動器の動作速度の低下をより効果的に抑制することができる。
(D)出力関連値について
前記実施形態では、ポンプの出力に関する出力関連値がポンプ10の吐出量であり、出力関連値の目標値がポンプ10の目標吐出量であるが、本開示におけるポンプの出力に関する出力関連値は、例えばポンプの出力であってもよく、この場合、本開示における出力関連値の目標値は、例えばポンプの目標出力であってもよい。
前記実施形態では、ポンプの出力に関する出力関連値がポンプ10の吐出量であり、出力関連値の目標値がポンプ10の目標吐出量であるが、本開示におけるポンプの出力に関する出力関連値は、例えばポンプの出力であってもよく、この場合、本開示における出力関連値の目標値は、例えばポンプの目標出力であってもよい。
(E)第1操作、第2操作、及び負荷逃がし操作について
前記実施形態では、第1操作がブーム操作であり、第2操作がアーム引き操作であり、負荷逃がし操作がブーム上げ操作であるが、本開示における第1操作、第2操作及び負荷逃がし操作は、前記実施形態におけるブーム操作、アーム引き操作及びブーム上げ操作に限られず、操作装置20にオペレータが与えることが可能なブーム操作、アーム操作、バケット操作、旋回操作などの種々の操作が対象となる。具体的には、例えば、土砂を前方へ押し出すための作業の場合、第1操作はブーム操作であり、第2操作はアーム押し操作であり、負荷逃がし操作はブーム上げ操作であり、大負荷作動器はアームシリンダ12であり、小負荷作動器はブームシリンダ11である。そして、アームシリンダ12を収縮させるときの作動圧(負荷)が非常に高くなった場合に、負荷逃がし操作としてのブーム上げ操作が行われる。
前記実施形態では、第1操作がブーム操作であり、第2操作がアーム引き操作であり、負荷逃がし操作がブーム上げ操作であるが、本開示における第1操作、第2操作及び負荷逃がし操作は、前記実施形態におけるブーム操作、アーム引き操作及びブーム上げ操作に限られず、操作装置20にオペレータが与えることが可能なブーム操作、アーム操作、バケット操作、旋回操作などの種々の操作が対象となる。具体的には、例えば、土砂を前方へ押し出すための作業の場合、第1操作はブーム操作であり、第2操作はアーム押し操作であり、負荷逃がし操作はブーム上げ操作であり、大負荷作動器はアームシリンダ12であり、小負荷作動器はブームシリンダ11である。そして、アームシリンダ12を収縮させるときの作動圧(負荷)が非常に高くなった場合に、負荷逃がし操作としてのブーム上げ操作が行われる。
10 :ポンプ
11 :ブームシリンダ(第1作動器の一例)
12 :アームシリンダ(第2作動器の一例)
20 :操作装置
31 :ブーム流量調整器(第1流量調整器の一例)
32 :アーム流量調整器(第2流量調整器の一例)
50 :コントローラ
100 :作業機械
101 :制御装置
11 :ブームシリンダ(第1作動器の一例)
12 :アームシリンダ(第2作動器の一例)
20 :操作装置
31 :ブーム流量調整器(第1流量調整器の一例)
32 :アーム流量調整器(第2流量調整器の一例)
50 :コントローラ
100 :作業機械
101 :制御装置
Claims (7)
- 作動油を吐出するポンプと、
前記作動油が供給されて作動する第1作動器と、
前記作動油が供給されて作動する第2作動器と、
第1操作及び第2操作が与えられる操作装置と、
前記第1操作に応じた前記第1作動器への前記作動油の目標流量と前記第2操作に応じた前記第2作動器への前記作動油の目標流量とを用いて前記ポンプの出力に関する出力関連値の目標値を演算し、前記目標値が上限値を超える場合に比率制御を行うコントローラと、を備え、
前記比率制御は、前記第1作動器及び前記第2作動器の一方が相対的に負荷が大きい大負荷作動器であり他方が相対的に負荷が小さい小負荷作動器である場合に、前記大負荷作動器への前記目標流量を減らす修正を行うことにより前記出力関連値を前記上限値以下に調節しながら前記大負荷作動器への前記目標流量に対する前記小負荷作動器への前記目標流量の比率を前記修正前に比べて大きくする制御である、作業機械の制御装置。 - 前記コントローラは、前記出力関連値が前記上限値に調節されるように前記比率制御を行う、請求項1に記載の作業機械の制御装置。
- 前記コントローラは、前記大負荷作動器の負荷が小さいときに比べて前記大負荷作動器の負荷が大きいときの方が前記大負荷作動器への前記目標流量を減らす量が大きくなるように前記比率制御を行う、請求項1に記載の作業機械の制御装置。
- 前記コントローラは、前記小負荷作動器の負荷が所定の範囲内にあるときには前記小負荷作動器への前記目標流量が減らされず、前記小負荷作動器の負荷が前記所定の範囲よりも大きいときには前記小負荷作動器の負荷に応じて前記小負荷作動器への前記目標流量が減らされるように前記比率制御を行う、請求項1に記載の作業機械の制御装置。
- 前記第1作動器に供給する前記作動油の流量を前記コントローラの指令に基づいて前記第1作動器への前記目標流量に調整する第1流量調整器と、
前記第2作動器に供給する前記作動油の流量を前記コントローラの指令に基づいて前記第2作動器への前記目標流量に調整する第2流量調整器と、をさらに備える、請求項1に記載の作業機械の制御装置。 - 前記小負荷作動器は、前記大負荷作動器の負荷を低減させるように作動することが可能な作動器である、請求項1に記載の作業機械の制御装置。
- 請求項1~6の何れか1項に記載の制御装置を備えた作業機械。
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JP2022148408A JP2024043296A (ja) | 2022-09-16 | 2022-09-16 | 作業機械の制御装置及びこれを備えた作業機械 |
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