JP2024042766A - 誘導装置、誘導方法及び誘導プログラム - Google Patents

誘導装置、誘導方法及び誘導プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】被験者を適切に睡眠状態へ誘導して夢を見させることが可能な誘導装置、誘導方法及び誘導プログラムを提供する。【解決手段】誘導装置は、被験者が催眠状態か否かを判定する判定部と、判定部により被験者が催眠状態であると判定された場合、被験者の五感のうち少なくとも1つの感覚を刺激する刺激付与部とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、誘導装置、誘導方法及び誘導プログラムに関する。
近年、脳内活性化情報を計測する技術が発達し、脳と外部のインターフェースであるブレインマシンインターフェースの技術が現実的となりつつある。特許文献1には、被験者の催眠状態の段階を検出しながら当該被験者を催眠誘導することについて記載されている。
特開平7-155381号公報
上記特許文献1には、被験者を催眠状態から睡眠状態へ誘導して夢を見させることについての示唆がない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、被験者を適切に睡眠状態へ誘導して夢を見させることが可能な誘導装置、誘導方法及び誘導プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る誘導装置は、被験者が催眠状態か否かを判定する判定部と、前記判定部により前記被験者が前記催眠状態であると判定された場合、前記被験者の五感のうち少なくとも1つの感覚を刺激する刺激付与部とを備える。
本発明に係る誘導方法は、被験者を催眠状態とし、前記催眠状態となった前記被験者に対して、五感のうち少なくとも1つの感覚を刺激する。
本発明に係る誘導プログラムは、被験者が催眠状態か否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにおいて前記被験者が前記催眠状態であると判定された場合、前記被験者の五感のうち少なくとも1つの感覚を刺激付与部に刺激させる刺激付与ステップとをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、被験者を適切に睡眠状態へ誘導して夢を見させることが可能な誘導装置、誘導方法及び誘導プログラムを提供することができる。
図1は、本実施形態に係る誘導装置の一例を模式的に示す図である。 図2は、誘導装置の一例を示す機能ブロック図である。 図3は、催眠状態の被験者に刺激を付与する様子を示す図である。 図4は、誘導方法の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る誘導装置、誘導方法及び誘導プログラムの実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本実施形態に係る誘導装置100の一例を模式的に示す図である。図2は、誘導装置100の一例を示す機能ブロック図である。図1及び図2に示すように、誘導装置100は、被験者情報取得部10と、制御部20と、刺激付与部30とを備える。
本実施形態に係る誘導装置100を使用する場合、医学に基づく自己暗示を用いた自律訓練法により被験者を催眠状態に移行させる。本実施形態では、例えば目隠し等により視覚情報を遮断した状態で被験者を催眠状態に移行させる。
自律訓練法による催眠状態は、背景公式と、第1公式から第6公式と、の7つの公式により7段階に規定される。例えば、背景公式は「気持ちが落ち着いている」段階、第1公式は「両手両足が重い」段階、第2公式は「両手両足が温かい」段階、第3公式は「心臓が自然に静かに規則正しく鼓動を打つ」段階、第4公式は「自然に楽に息をしている」段階、第5公式は「お腹が温かい」段階、第6公式は「額が気持ちよく涼しい」段階である。催眠状態は、背景公式よりも第1公式の方が進行した状態であり、第1公式から第2公式、…、第6公式へと移るにつれて進行した状態となる。
被験者情報取得部10は、被験者に関する情報を取得する。被験者情報取得部10は、例えば被験者の生体情報を検出可能である。このような生体情報として、例えば脳波、脳血流(脳内活性化情報)、心拍数、呼吸数、血圧、体温、発汗量、筋電流等が挙げられる。脳内活性化情報としては、例えば、ユーザの脳血流に含まれる酸化ヘモグロビン濃度、脱酸化ヘモグロビン濃度、総ヘモグロビン濃度等が挙げられる。脳内活性化情報を検出する装置としては、例えば、fMRI(functional Magnetic Resonance Imaging:機能的磁気共鳴画像法)、fNIRS(functional Near-Infrared Spectroscopy:機能的近赤外分光分析法)等の原理に基づいて計測を行う計測装置、侵襲式の電極を用いた計測装置、脳の血管の中にマイクロマシンを配置してマイクロマシンにより計測を行う計測装置等を用いることができる。
本実施形態において、被験者情報取得部10は、例えば、第1装着部11と、複数の光ファイバチャネル12と、第2装着部14と、入力部15とを有する。第1装着部11は、被験者の頭部に装着される。光ファイバチャネル12は、不図示の光源からの近赤外光を被験者の頭部に出射する出射用の光ファイバ12aと、被験者の頭部の内部で反射又は散乱された近赤外光を受光して情報生成部13に送る受光用の光ファイバ12bとを有する。
第1装着部11は、受光した近赤外光に基づいて、酸化ヘモグロビン濃度を脳活動情報として算出し、算出結果を制御部20に送信する。なお、第1装着部11は、脳活動情報として、酸化ヘモグロビン濃度に加えて又は代えて、脱酸化ヘモグロビン濃度及び総ヘモグロビン濃度の少なくとも一方を算出してもよい。なお、光ファイバ12bと制御部20との接続は、有線で接続してもよく、無線で接続してもよい。
第2装着部14は、被験者の脚部に装着され、被験者の生体情報を検出する。第2装着部14は、生体情報として、例えば心拍数、呼吸数、血圧、体温、発汗量、筋電流等の各種情報を検出するためのセンサを有する。第2装着部14は、被験者の脚部に装着される構成に限定されず、腕部、胴体部等、被験者の体の他の部分に装着される構成であってもよい。
入力部15は、各種情報を入力する。入力部15としては、例えば、キーボード、マウス、ボタン、スイッチ、タッチパネルなどの各種の入力装置が適用可能である。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置と、RAM(Random Access Memory)又はROM(Read Only Memory)等の記憶装置を有する。
図2に示すように、制御部20は、被験者情報取得部10の検出結果に基づいて、被験者に対して付与する刺激の内容を決定する。制御部20は、催眠制御部21と、判定部22と、刺激決定部23と、記憶部24とを有する。
催眠制御部21は、被験者を催眠状態に移行させるために刺激付与部30を制御する。自律訓練法により被験者を催眠状態に移行させる場合、例えば被験者の視覚を遮断した状態での音声による指示、被験者の視覚を遮断しない状態での画像や文字等による指示、等の指示を被験者に与えることにより、被験者を催眠状態に移行させることができる。この場合、催眠制御部21は、後述する視覚刺激部31及び聴覚刺激部32を制御して指示内容を出力させる。指示内容の情報については、予め記憶部24に記憶させておくことができる。なお、被験者に外部からの刺激を付与することなく、被験者自身が自律的に催眠状態へ移行してもよい。この場合、催眠制御部21による動作は行われなくてもよい。
判定部22は、被験者情報取得部10から送信される取得結果に基づいて、被験者の催眠状態を判定する。具体的には、判定部22は、被験者が催眠状態か否かを判定する。また、判定部22は、被験者が催眠状態である場合、催眠状態の段階を判定する。
判定部22は、例えば開始時点から所定時間が経過することで、被験者が催眠状態に移行したと判定することができる。所定時間については、例えば過去に催眠状態に移行した際のデータ等に基づいて、被験者ごとに設定することができる。また、被験者の筋電流により求められる筋肉の弛緩状態が所定の状態よりも緩くなった場合に、催眠状態が背景公式から第1公式に移行したと判定することができる。また、被験者の手足等の皮膚の表面温度が開始時点よりも所定温度上昇した場合に、催眠状態が第1公式から第2公式に移行したと判定することができる。また、被験者の単位時間当たりの脈拍数が開始時点よりも所定割合低下した場合に、催眠状態が第2公式から第3公式に移行したと判定することができる。また、被験者の単位時間当たりの呼吸数が開始時点よりも所定割合低下した場合に、催眠状態が第3公式から第4公式に移行したと判定することができる。また、被験者の自律神経活性度において副交感神経が優勢な状態になった場合に、催眠状態が第4公式から第5公式に移行したと判定することができる。また、被験者の脳波の状態に基づいて、例えばα波が発生する頻度が所定基準以上となった場合等に、催眠状態が第5公式から第6公式に移行したと判定することができる。
なお、例えば予め被験者を催眠状態として各段階の脳波、脳活性化状態等の脳の状態を取得しておき、被験者の催眠状態の段階と脳の状態とを対応付けて記憶部24に記憶させておいてもよい。この場合、判定部22は、被験者情報取得部10により取得された情報と、記憶部24に記憶された脳の状態の情報とを比較することにより、検出結果に基づいて被験者の催眠状態の段階(被験者が催眠状態であるか否かを含む)を効率的かつ精度よく判定することができる。
刺激決定部23は、判定部22の判定結果に基づいて、被験者に付与する刺激の態様を決定する。刺激の態様としては、刺激の種類及び大きさ等が挙げられる。刺激の種類としては、例えば被験者の五感のうち少なくとも1つの感覚に対する刺激が挙げられる。なお、被験者が視覚を遮断して催眠状態に入っている場合、刺激決定部23は、五感のうち視覚を除いた聴覚、触覚、嗅覚及び味覚の少なくとも1つの感覚に対する刺激を決定する構成であってもよい。
刺激決定部23は、被験者の催眠状態の段階に応じて、当該被験者に付与する刺激の態様を変えてもよい。刺激決定部23は、被験者の催眠状態の段階が進行する、すなわち被験者の催眠状態が背景公式から第1公式、第2公式、…、第6公式へと進行するにつれて、被験者に対する刺激の量を少なくしてもよい。換言すると、刺激決定部23は、被験者の催眠状態の段階が進行していないほど、被験者に対する刺激の量を多くしてもよい。刺激の量を多く又は少なくする態様としては、例えば刺激自体の強さを強く又は弱くする、刺激を付与する回数を多く又は少なくする、等の態様が挙げられる。また、刺激決定部23は、催眠状態が進行するにつれて、被験者に付与する刺激の種類を少なくしてもよい。例えば、催眠状態が、背景公式、第1公式、第2公式の段階では、聴覚、触覚、嗅覚及び味覚に対する刺激を決定し、第3公式、第4公式の段階では、聴覚、触覚に対する刺激を決定し、第5公式、第6公式の段階では聴覚に対する刺激を決定する。なお、催眠状態の段階と刺激の種類の組み合わせはどのような組み合わせであってもよい。
なお、被験者の催眠状態の段階と、当該催眠状態の段階に応じた刺激の態様とを対応付けたテーブル等を記憶部24に記憶させてもよい。この場合、刺激決定部23は、被験者の催眠状態の段階に応じて、記憶部24に記憶されるテーブル等を用いて刺激の態様を決定することができる。
記憶部24は、各種情報を記憶する。記憶部24は、例えばハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等のストレージを有している。なお、記憶部24として、リムーバブルディスク等の外部記憶媒体が用いられてもよい。記憶部24は、制御部20において判定部22及び刺激決定部23が上記機能を実現させるためのプログラム及びデータを記憶する。記憶部24は、例えば上記したように、被験者の催眠状態の各段階と脳の状態とを対応付けて記憶することができる。また、記憶部24は、被験者の催眠状態と、被験者に付与する刺激の態様とを対応付けて記憶することができる。
また、記憶部24は、被験者が催眠状態か否かを判定する判定ステップと、判定ステップにおいて被験者が催眠状態であると判定された場合、被験者の五感のうち少なくとも1つの感覚を刺激付与部30に刺激させる刺激付与ステップとをコンピュータに実行させる誘導プログラムを記憶する。
刺激付与部30は、被験者の感覚を刺激させる装置である。刺激付与部30は、例えば被験者の視覚を刺激する視覚刺激部31と、被験者の聴覚を刺激する聴覚刺激部32と、被験者の触覚を刺激する触覚刺激部33と、被験者の嗅覚を刺激する嗅覚刺激部34と、被験者の味覚を刺激する味覚刺激部35とを有する。視覚刺激部31は、例えば光照射機能を有するアイマスク等が挙げられる。なお、視覚刺激部31は、光照射機能を有しないアイマスクと置き換えられてもよい。この場合、被験者に対して視覚的刺激を付与しない構成となる。また、被験者に対して催眠状態に移行する際の指示を画像等の視覚情報で行う場合、視覚刺激部31として、モニタ、ヘッドマウントディスプレイ等の表示装置が用いられてもよい。聴覚刺激部32は、例えばスピーカ等の音声再生装置等が挙げられる。触覚刺激部33は、例えばグローブ型の触覚デバイス等が挙げられる。嗅覚刺激部34は、例えば芳香剤等の各種の香り成分を噴射可能なデバイス等が挙げられる。味覚刺激部35は、例えば甘味、辛味、塩味、酢味等の各種の味成分を供給可能なデバイス等が挙げられる。
次に、上記のように構成された誘導装置100を用いた誘導方法を説明する。本実施形態に係る誘導方法では、自律訓練法により被験者を催眠状態に移行させる。この場合、まず、被験者に対して目隠し等を行うことにより、被験者の視覚を遮断した状態とする。また、被験者情報取得部10として各種計測装置等を用いる場合、当該計測装置により被験者の生体情報等を取得できるように必要な器具等を被験者に装着する。
この状態で、催眠制御部21は、被験者を催眠状態に移行させるために刺激付与部30を制御する。催眠制御部21は、記憶部24に記憶された音声情報を出力するように聴覚刺激部32を制御することで、被験者に適切に指示を与えることができる。被験者は、聴覚刺激部32から出力される音声情報の指示に従うことにより催眠状態に移行し、催眠状態の段階が背景公式、第1公式、第2公式、…、第6公式へと適宜進行していく。
被験者情報取得部10は、被験者の情報を取得する。第1装着部11は、被験者の脳波又は脳活性化情報を検出する。第2装着部14は、被験者の心拍数、呼吸数、血圧、体温、発汗量、筋電流等の生体情報を検出する。また、例えば被験者の催眠状態を監修する専門医等が催眠状態の段階を判断し、入力部15により判断結果を入力することができる。このように、被験者情報取得部10において、第1装着部11、第2装着部14、入力部15により被験者の情報を取得する。被験者情報取得部10は、取得結果を制御部20に送信する。
制御部20において、判定部22は、被験者情報取得部10から送信された情報に基づいて、被験者が催眠状態であるか否かを判定する。判定部22は、被験者が催眠状態である場合、催眠状態の段階を判定する。
判定部22は、例えば開始時点から所定時間が経過することで、被験者が催眠状態に移行したと判定することができる。所定時間については、例えば過去に催眠状態に移行した際のデータ等に基づいて、被験者ごとに設定することができる。
また、判定部22は、例えば被験者情報取得部10から送信される被験者の各種情報に基づいて、被験者の筋肉の弛緩状態、皮膚の表面温度、単位時間当たりの脈拍数、単位時間当たりの呼吸数、自律神経活性度、α波の発生頻度等、催眠状態の段階を判定する際に必要な情報を求める。判定部22は、求めた情報に基づいて、被験者の催眠状態の段階を判定する。
例えば、判定部22は、被験者の催眠状態が背景公式に移行した後、被験者の筋肉の弛緩状態が所定状態よりも緩くなった場合に、催眠状態が背景公式から第1公式に移行したと判定する。また、判定部22は、被験者の催眠状態が第1公式に移行した後、被験者の皮膚の表面温度が催眠誘導の開始時点よりも所定温度上昇した場合に、催眠状態が第2公式に移行したと判定する。また、判定部22は、被験者の催眠状態が第2公式に移行した後、被験者の単位時間当たりの脈拍数が開始時点よりも所定割合低下した場合に、催眠状態が第3公式に移行したと判定する。また、被験者の催眠状態が第3公式に移行した後、被験者の単位時間当たりの呼吸数が開始時点よりも所定割合低下した場合に、催眠状態が第4公式に移行したと判定する。また、被験者の催眠状態が第4公式に移行した後、被験者の自律神経活性度において副交感神経が優勢な状態になった場合に、催眠状態が第5公式に移行したと判定する。また、被験者の催眠状態が第5公式に移行した後、被験者のα波が発生する頻度が所定基準以上となった場合等に、催眠状態が第6公式に移行したと判定する。
刺激決定部23は、判定部22の判定結果に基づいて、被験者に付与する刺激の態様を決定する。刺激決定部23は、判定部22において被験者が催眠状態に移行していると判定された場合、催眠状態の段階に応じて、被験者に対して付与する刺激の態様を決定する。刺激決定部23は、決定結果を刺激付与部30に送信する。刺激付与部30は、決定結果に基づいて被験者に刺激を付与する。催眠状態の被験者に対して、催眠状態の段階に応じた刺激を刺激付与部30から付与することにより、被験者に対して適切に誘導を行うことができる。なお、催眠状態の被験者に対して視覚刺激部31から刺激を付与する場合、刺激決定部23は、例えばぼかし等のように対象物が特定できないような特殊効果を施した画像又は映像による視覚的刺激を被験者に付与してもよい。
図3は、催眠状態の被験者に刺激を付与する様子を示す図である。図3では、被験者の催眠状態の段階が進行する状況を示している。図3において、上段に示す状態よりも下段に示す状態の方が催眠状態の段階が進行しているとする。図3に示すように、刺激決定部23は、例えば、被験者の催眠状態の段階が進行するにつれて、被験者に対する刺激の量を少なくすることができる。図3では、被験者に対する刺激の強さを弱くする場合が例示されているが、この例に限定されない。例えば、被験者に対して刺激を繰り返し付与する場合、単位時間あたりに刺激を付与する回数又は刺激を付与する総回数を少なくしてもよい。
図4は、誘導方法の一例を示すフローチャートである。まず、被験者に対して目隠し等を行うことにより、被験者の視覚を遮断した状態とする。また、被験者情報取得部10として各種計測装置等を用いる場合、当該計測装置により被験者の生体情報等を取得できるように必要な器具等を被験者に装着する。
この状態から、被験者を催眠状態とする(ステップS10)。ステップS10では、例えば被験者の視覚を遮断した状態とし、催眠制御部21の制御により聴覚刺激部32から音声による指示等を被験者に与えることで、被験者を催眠状態に移行させることができる。
次に、被験者情報取得部10は、第1装着部11、第2装着部14、入力部15により被験者の情報を取得する(ステップS20)。被験者情報取得部10は、取得結果を制御部20に送信する。
制御部20において、判定部22は、被験者情報取得部10から送信された情報に基づいて、被験者が催眠状態であるか否かを判定する(ステップS30)。
被験者が催眠状態でないと判定された場合(ステップS30のNo)、ステップS20の処理を繰り返し行う。一方、被験者が催眠状態であると判定する場合(ステップS30のYes)、判定部22は、更に被験者の催眠状態の段階を具体的に判定する(ステップS40)。
刺激決定部23は、判定部22の判定結果を取得し、判定結果に基づいて、被験者に付与する刺激の態様を決定する(ステップS50)。ステップS50において、刺激決定部23は、例えば記憶部24に記憶されたテーブル等に基づいて、催眠状態の段階に応じて刺激の態様を決定することができる。刺激決定部23は、決定結果を刺激付与部30に送信する。
刺激付与部30は、刺激決定部23の決定結果を取得し、取得した決定結果に基づいて、決定された態様の刺激を被験者に付与する(ステップS60)。
以上のように、本実施形態に係る誘導装置100は、被験者が催眠状態か否かを判定する判定部22と、判定部22により被験者が催眠状態であると判定された場合、被験者の五感のうち少なくとも1つの感覚を刺激する刺激付与部30とを備える。
また、本実施形態に係る誘導方法は、被験者を催眠状態とし、催眠状態となった被験者に対して、五感のうち少なくとも1つの感覚を刺激する。
また、本実施形態に係る誘導プログラムは、被験者が催眠状態か否かを判定する判定ステップと、判定ステップにおいて被験者が催眠状態であると判定された場合、被験者の五感のうち少なくとも1つの感覚を刺激付与部30に刺激させる刺激付与ステップとをコンピュータに実行させる。
この構成によれば、催眠状態である被験者に対して、五感のうち少なくとも1つの感覚を刺激するため、被験者を適切に催眠状態から睡眠状態へ誘導して夢を見させることができる。
上記の誘導装置100において、判定部22は、被験者の催眠状態の段階を判定し、刺激付与部30は、催眠状態の段階に応じて、被験者に付与する刺激の強さを変える。この構成によれば、被験者に対して催眠状態の段階に応じた適切な刺激を付与することができる。
上記の誘導装置100において、刺激付与部30は、催眠状態が進行するにつれて、被験者に付与する刺激の種類及び量の少なくとも一方を少なくする。この構成によれば、被験者に対して適切に刺激を付与することができる。
上記の誘導装置100において、判定部22は、筋肉の弛緩状態が所定状態よりも緩くなった場合に、催眠状態が背景公式から第1公式に移行したと判定し、皮膚の表面温度が催眠誘導の開始時点よりも所定温度上昇した場合に、第2公式に移行したと判定し、単位時間当たりの脈拍数が開始時点よりも所定割合低下した場合に、第3公式に移行したと判定し、単位時間当たりの呼吸数が開始時点よりも所定割合低下した場合に、第4公式に移行したと判定し、自律神経活性度において副交感神経が優勢な状態になった場合に、第5公式に移行したと判定し、α波が発生する頻度が所定基準以上となった場合等に、催眠状態が第6公式に移行したと判定する。この構成によれば、催眠状態の進行状況について適切に判定することができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。例えば、上記実施形態において、刺激付与部30は、被験者の五感を刺激する構成としたが、この構成に限定されない。例えば、上記の出射用の光ファイバ12aを介して被験者の頭部に近赤外光を出射して被験者の脳を活性化させることで被験者に直接刺激を付与する構成であってもよい。また、電極が設けられた2つの箱を被験者の頭部に隣り合わせに配置し、2つの箱から微弱な低周波電気信号を被験者の脳に送る、いわゆる経頭蓋交流電気刺激と呼ばれる技術により被験者に刺激を付与してもよい。
10…被験者情報取得部、11…第1装着部、12…光ファイバチャネル、12a,12b…光ファイバ、13…情報生成部、14…第2装着部、15…入力部、20…制御部、21…催眠制御部、22…判定部、23…刺激決定部、24…記憶部、30…刺激付与部、31…視覚刺激部、32…聴覚刺激部、33…触覚刺激部、34…嗅覚刺激部、35…味覚刺激部、100…誘導装置

Claims (7)

  1. 被験者が催眠状態か否かを判定する判定部と、
    前記判定部により前記被験者が前記催眠状態であると判定された場合、前記被験者の五感のうち少なくとも1つの感覚を刺激する刺激付与部と
    を備える誘導装置。
  2. 前記判定部は、前記被験者の前記催眠状態の段階を判定し、
    前記刺激付与部は、前記催眠状態の段階に応じて、前記被験者に付与する刺激の態様を変える
    請求項1に記載の誘導装置。
  3. 前記刺激付与部は、前記催眠状態が進行するにつれて、前記被験者に付与する刺激の種類を少なくする
    請求項2に記載の誘導装置。
  4. 前記刺激付与部は、前記催眠状態が進行するにつれて、前記被験者に付与する刺激の量を少なくする
    請求項2に記載の誘導装置。
  5. 前記判定部は、筋肉の弛緩状態が所定状態よりも緩くなった場合に、催眠状態が背景公式から第1公式に移行したと判定し、皮膚の表面温度が催眠誘導の開始時点よりも所定温度上昇した場合に、第2公式に移行したと判定し、単位時間当たりの脈拍数が開始時点よりも所定割合低下した場合に、第3公式に移行したと判定し、単位時間当たりの呼吸数が開始時点よりも所定割合低下した場合に、第4公式に移行したと判定し、自律神経活性度において副交感神経が優勢な状態になった場合に、第5公式に移行したと判定し、α波が発生する頻度が所定基準以上となった場合等に、催眠状態が第6公式に移行したと判定する
    請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の誘導装置。
  6. 被験者を催眠状態とし、
    前記催眠状態となった前記被験者に対して、五感のうち少なくとも1つの感覚を刺激する
    誘導方法。
  7. 被験者が催眠状態か否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにおいて前記被験者が前記催眠状態であると判定された場合、前記被験者の五感のうち少なくとも1つの感覚を刺激付与部に刺激させる刺激付与ステップと
    をコンピュータに実行させる誘導プログラム。
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