JP2024039990A - 車載用の電気接続箱 - Google Patents

Abstract

【課題】ボルトを使わず簡単に、相手側コネクタの複数のグランド端子を一括して車体にアース接続する。【解決手段】筐体１内に収容され、相手側コネクタのグランド端子にそれぞれ接続される複数の端子１８を一体に有し、それら複数の端子１８を、コネクタハウジング２内の多数のコネクタ端子７のうちの一部として配置したジョイントバスバ１０と、筐体１に支持されて車体にアース接続される導電部材と、を備え、ジョイントバスバ１０は、導電部材と接続される板状の接続片１２を有し、導電部材は、接続片１２に弾性接触する弾性接続部を有する。【選択図】図２

Description

本発明は、車載用の電気接続箱に関する。

車載用の電気接続箱には、モータ、ランプ、センサなどの各種の負荷に繋がるワイヤハーネスがコネクタ接続されている。各負荷のアース接続は、各負荷ごとに負荷側の位置で行う場合もあるが、例えば電気接続箱に収容されたＥＣＵ側において集約的に行う場合もある。ＥＣＵ側において集約的にアース接続を行う場合は、１個のコネクタに各負荷に繋がる複数のグランド端子が配置されることになり、それらのグランド端子を、ＥＣＵ内の回路基板を介してアース接続することが広く行われている。

回路基板のアース接続は、例えば、特許文献１に示すように、回路基板を、車体に固定される導電部材にボルトで締結し、回路基板上の接地回路をボルト及び導電部材を介してボディアースすることが行われている。

特許第５９５８７６１号公報

しかしながら、ボディアースがボルト締結により行われると、作業性が悪く、組み立て工数が多くなり、コストアップになるという問題がある。

本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単にコネクタの複数のグランド端子を一括して車体にアース接続することのできる電気接続箱を提供することにある。

前述した目的を達成するために、本発明に係る電気接続箱は、下記を特徴としている。

相手側コネクタが嵌合するコネクタハウジングを外部に向けて有する筐体と、
前記筐体内に収容され、前記相手側コネクタのグランド端子にそれぞれ接続される複数の端子を一体に有し、当該複数の端子を、前記コネクタハウジング内の多数のコネクタ端子のうちの一部として配置したジョイントバスバと、
前記筐体に支持されて車体にアース接続される導電部材と、
を備え、
前記ジョイントバスバは、前記導電部材と接続される板状の接続片を有し、
前記導電部材は、前記接続片に弾性接触する弾性接続部を有する、
車載用の電気接続箱。

本発明によれば、ボルトを使わず簡単に、コネクタの複数のグランド端子をまとめて車体にアース接続することができる。したがって、作業性の向上と組み立て工数の削減が図れて、コストダウンを実現することができる。

以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態（以下、「実施形態」という。）を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。

図１は、本発明の第１実施形態の電気接続箱の外観斜視図である。 図２は、図１のＡ－Ａ矢視断面図及びジョイントバスバの概略図である。 図３は、電気接続箱に設けたスリットを示す斜視図である。 図４は、スリットに導電部材を挿入した状態を示す斜視図である。 図５は、電気接続箱に使用されている導電部材の斜視図である。 図６は、導電部材の側面図である。 図７は、導電部材とジョイントバスバの接続状態を示す側面図である。 図８は、本発明の第２実施形態の電気接続箱の要部外観斜視図である。 図９は、電気接続箱のコネクタに接続するワイヤハーネスの概略説明図である。 図１０は、図８のＢ－Ｂ矢視概略断面図である。 図１１は、図１０のＥ１部の構成を示す概略分解斜視図である。 図１２は、図１０のＥ２部の構成を示す概略分解斜視図である。 図１３は、図８の要部の分解斜視図である。 図１４は、図１３のアースブラケットを用いて電気接続箱を固定する方法の説明図である。

本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。

＜第１実施形態＞
図１～図７を用いて、本発明の第１実施形態の車載用の電気接続箱Ｍ１について説明する。
図１は、第１実施形態の電気接続箱Ｍ１の外観斜視図、図２は、図１のＡ－Ａ矢視断面図及びジョイントバスバ１０の概略図、図３は、電気接続箱Ｍ１に設けたスリット６を示す斜視図、図４は、スリット６に導電部材７０を挿入した状態を示す斜視図、図５は、導電部材７０の斜視図、図６は、導電部材７０の側面図、図７は、導電部材７０とジョイントバスバ１０の接続状態を示す側面図である。

図１及び図２に示すように、本実施形態の電気接続箱Ｍ１は、樹脂製の筐体１を有している。筐体１は、相手側コネクタが嵌合するコネクタハウジング２を外部に向けて有している。筐体１の内部にはジョイントバスバ１０が収容されている。ジョイントバスバ１０は、相手側コネクタのグランド端子にそれぞれ接続される複数の端子１８を一体に有しており、それら複数の端子１８を、コネクタハウジング２内に規則的に配列された多数のコネクタ端子７のうちの一部として配置している。

ジョイントバスバ１０の端子１８以外のコネクタ端子７は、筐体１内に収容された回路基板２０に接続され固定されている。ジョイントバスバ１０の複数の端子１８を含むコネクタ端子７は、所定の配列でコネクタハウジング２の内部に配置されており、これらコネクタ端子７とコネクタハウジング２とで、相手側オスコネクタが嵌合接続されるメスコネクタ３が構成されている。

図２に示すように、ジョイントバスバ１０は、帯板状の共通板部１１の幅方向一側に、コネクタ端子７の一部となる複数の端子１８の配列を有し、共通板部１１の幅方向他側の端部に、帯板状に突設された接続片１２を有している。接続片１２には、後述する導電部材７０の挟持片７２に設けた突起７２ａに係合する丸孔（凹部）１３が形成されている。

また、図４に示すように、筐体１には、筐体１に支持されることで、一部を筐体１の内部に位置させ、残りの部分を筐体１の外部に位置させた導電部材７０が設けられている。この導電部材７０は、車体にアース接続される帯状金属板７１により構成されている。図３及び図４に示すように、導電部材７０は、筐体１の壁５に設けられたスリット６を通して、筐体１の内部から外部に突き出している。

図５及び図６に示すように、導電部材７０は、筐体１の内部に位置する部分に、ジョイントバスバ１０の接続片１２に弾性接触する弾性接続部７５を有している。本実施形態では、導電部材７０の筐体１の内部に位置する部分に、弾性接続部７５として、ジョイントバスバ１０の接続片１２が差し込まれることで接続片１２を挟持する一対の挟持片７２、７３が設けられている。一対の挟持片７２、７３の間には、接続片１２が差し込まれる隙間７４が確保されている。

また、一対の挟持片７２、７３のうちの少なくとも一方の挟持片７２には、ジョイントバスバ１０の接続片１２の丸孔１３と係合することで、接続片１２の一対の挟持片７２、７３からの抜けを阻止する突起７２ａが設けられている。また、導電部材７０の筐体１の外部に位置する部分には、車体に固定するためのボルト挿通孔７８が設けられている。

図７に示すように、ジョイントバスバ１０は、その接続片１２が、導電部材７０の一対の挟持片７２、７３の間の隙間７４に差し込まれることで、導電部材７０と電気接続される。また、導電部材７０は、ボルト挿通孔７８に通したボルト８１とナットにより、車体に固定されたアースブラケット８５に締結されることで、ボディアースされる。それにより、ジョイントバスバ１０が車体にアース接続される。

以上説明したように、第１実施形態の電気接続箱Ｍ１によれば、相手側コネクタを、電気接続箱Ｍ１の筐体１に外向きに設けたコネクタハウジング２に接続することにより、各負荷に繋がる相手側コネクタの複数のグランド端子を、筐体１内のジョイントバスバ１０にまとめて接続することができる。ジョイントバスバ１０は、導電部材７０を介して車体にアース接続されるので、これにより、ジョイントバスバ１０及び導電部材７０を介し一括して、相手側コネクタの複数のグランド端子が車体にアースされることになる。

したがって、各負荷のグランド端子のアース接続を個別に行う必要がなく、組み付け工数を少なくすることができる。また、ジョイントバスバ１０及び導電部材７０を介して、コネクタのグランド端子を車体にアース接続するので、電気接続箱Ｍ１の内部の回路基板２０を通してアース接続する必要がなく、回路基板２０の省スペース化による電気接続箱Ｍ１自体の小形化を図ることができる。また、ジョイントバスバ１０と導電部材７０の電気接続は、ボルト締結によらず、ジョイントバスバ１０の接続片１２に対する導電部材７０の弾性接続部の弾性接触によるので、組み付けが容易であり、作業効率の向上が図れる。

また、第１実施形態によれば、導電部材７０に設けた一対の挟持片７２、７３の間の隙間７４に、ジョイントバスバ１０の接続片１２を差し込むだけで、ジョイントバスバ１０を簡単にアース接続することができる。また、ジョイントバスバ１０の接続片１２を差し込むだけで、接続片１２の丸孔１３に一方の挟持片７２の突起７２ａを係合させることができるので、接続片１２の抜け防止を図ることができる。

なお、ジョイントバスバ１０の接続片１２に設けた丸孔１３の代わりに貫通しない凹み（凹部）を設けてもよい。

また、一対の挟持片７２、７３の代わりに、接続片１２に弾性接触するバネ片を設けてもよい。

＜第２実施形態＞
図８～図１４を用いて、本発明の第２実施形態の車載用の電気接続箱Ｍ２について説明する。
図８は、第２実施形態の電気接続箱Ｍ２の要部外観斜視図、図９は、電気接続箱Ｍ２のメスコネクタ１０３に接続するワイヤハーネスＷの概略説明図、図１０は、図８のＢ－Ｂ矢視概略断面図、図１１は、図１０のＥ１部の構成を示す概略分解斜視図、図１２は、図１０のＥ２部の構成を示す概略分解斜視図、図１３は、図８の要部の分解斜視図、図１４は、図１３のアースブラケット１７０を用いて電気接続箱Ｍ２を固定する方法の説明図である。

図８～図１０に示すように、本実施形態の電気接続箱Ｍ２は、樹脂製の筐体１０１を有している。筐体１０１は、相手側コネクタが嵌合するコネクタハウジング１０２を外部に向けて有している。筐体１０１の内部にはジョイントバスバ１１０が収容されている。ジョイントバスバ１１０は、相手側コネクタのグランド端子にそれぞれ接続される複数の端子１１８を一体に有しており、それら複数の端子１１８を、コネクタハウジング１０２内に規則的に配列された多数のコネクタ端子１１７のうちの一部として配置している。

ジョイントバスバ１１０の端子１１８以外のコネクタ端子１１７は、筐体１０１内に収容された回路基板１２０に接続され固定されている。ジョイントバスバ１１０の複数の端子１１８を含むコネクタ端子１１７は、所定の配列でコネクタハウジング１０２の内部に配置されており、これらコネクタ端子１１７とコネクタハウジング１０２とで、相手側オスコネクタが嵌合接続されるメスコネクタ１０３が構成されている。

この電気接続箱Ｍ２に接続されるワイヤハーネスＷは、図８及び図９に示すように、端末部に、電気接続箱Ｍ２のメスコネクタ１０３と嵌合するオスコネクタＣｗを備えている。ワイヤハーネスＷは、複数の負荷Ｆ１～Ｆ３にコネクタＣｎ１～Ｃｎ３を介して繋がる電源や信号用の電線Ｐとアース電線Ｇとを有している。各アース電線Ｇは、ワイヤハーネスＷの端末のオスコネクタＣｗのグランド端子にそれぞれ接続されている。

図１０に示すように、ジョイントバスバ１１０は、帯板状の共通板部１１１の幅方向一側に、コネクタ端子１１７の一部となる複数の端子１１８の配列を有し、共通板部１１１の幅方向他側の端部に、帯板状に突設された接続片１１２を有している。

また、筐体１０１には、筐体１０１に支持されることで、第１板部１３１を筐体１０１の内部に位置させ、第２板部１３４を筐体１０１の外部に位置させた導電部材（中間バスバとも呼ばれる）１３０が設けられている。この導電部材１３０は、車体にアース接続されるもので、図１３に示すように、筐体１０１の壁１０５に設けられた挿入孔１０８を通して、筐体１０１の外部から内部に第１板部１３１を挿入している。この導電部材１３０は、帯状金属板を板厚方向にＬ字状に屈曲させたもので、屈曲点を境界にして、一方側が第１板部１３１、他方側が第２板部１３４となっている。

そして、導電部材１３０の筐体１０１の内部に挿入される第１板部の先端に、弾性接続部として、第１板部１３１が筐体１０１の外部から内部に挿入された際に、ジョイントバスバ１１０の接続片１１２に嵌合する音叉端子１３２が設けられている。音叉端子１３２と接続片１１２の関係を図１１に示す。また、筐体１０１の内部には、第１板部１３１を挿入孔１０８を通して筐体１０１の外部から内部に挿入する際に、導電部材１３０の挿入端に設けられた音叉端子１３２を、ジョイントバスバ１１０の接続片１１２に嵌合する位置に誘導するガイド部１０９が設けられている。図１２に示すように、ガイド部１０９は、導電部材１３０の第１板部１３１の挿通する挿通孔１０９ａを有するものである。

また、導電部材１３０の筐体１０１の外部に位置する第２板部１３４は、第１板部１３１を筐体１０１の内部に挿入した状態で、筐体１０１の壁１０５に密着するもので、第２板部１３４の端部には、図１０に示すように、車体１９０に締結されたアースブラケット１７０と弾性接触するバネ部１３５が設けられている。

筐体１０１の壁１０５の外面には、図１３に示すように、Ｌ字型に折れ曲がった形のアースブラケット１７０の装着片１７１をスライド固定する固定スライド枠１０６と、スライド位置を定めるスライドストッパ１０７とが設けられている。導電部材１３０の第１板部１３１を筐体１０１の外部から内部に挿入するための挿入孔１０８は、固定スライド枠１０６の左右のガイドレールの間に配置されている。

導電部材１３０の第１板部１３１を挿入孔１０８から筐体１０１の内部に挿入すると、筐体１０１の壁１０５の外面に、導電部材１３０の第２板部１３４が密着配置される。この状態で、アースブラケット１７０の装着片１７１を固定スライド枠１０６にスライドさせて固定すると、導電部材１３０の第２板部１３４のバネ部１３５が、アースブラケット１７０の装着片１７１と筐体１０１の壁１０５との間に挟まれ、それにより、導電部材１３０とアースブラケット１７０とが接触導通状態に保たれる。

電気接続箱Ｍ２を固定するアースブラケット１７０は、図１０及び図１４に示すように、ベース板１７２に設けたボルト挿通孔１７３にボルト１８１を通し、ボルト１８１を車体１９０のネジ孔１９１に締結することで、ボディアースされる。それにより、ジョイントバスバ１１０が、導電部材１３０及びアースブラケット１７０を介して、車体１９０にアース接続されることになる。

また、図１０に示すように、筐体１０１の内部には回路基板１２０が設けられており、回路基板１２０の接地回路に第２の導電部材１５０の基端１５２が接続されている。第２の導電部材１５０の先端には、音叉端子１５１が設けられており、この音叉端子１５１が、ジョイントバスバ１１０の接続片１１２に嵌合している。図１１は、接続片１１２と第２の導電部材１５０の音叉端子１５１の関係を示している。

以上説明したように、第２実施形態の電気接続箱Ｍ２によれば、相手側コネクタを、電気接続箱Ｍ２の筐体１０１に外向きに設けたコネクタハウジング１０２に接続することにより、各負荷に繋がる相手側コネクタの複数のグランド端子を、筐体１０１内のジョイントバスバ１１０にまとめて接続することができる。ジョイントバスバ１１０は、導電部材１３０を介して車体１９０にアース接続されるので、これにより、ジョイントバスバ１１０及び導電部材１３０を介し一括して、相手側コネクタの複数のグランド端子が車体にアースされることになる。

したがって、各負荷のグランド端子のアース接続を個別に行う必要がなく、組み付け工数を少なくすることができる。また、ジョイントバスバ１１０及び導電部材１３０を介して、相手側コネクタのグランド端子を車体にアース接続するので、電気接続箱Ｍ２の内部の回路基板１２０を通してアース接続する必要がなく、回路基板１２０の省スペース化による電気接続箱Ｍ２自体の小形化を図ることができる。また、ジョイントバスバ１１０と導電部材１３０の電気接続は、ボルト締結によらず、ジョイントバスバ１１０の接続片１１２に対する導電部材１３０の弾性接続部の弾性接触によるので、組み付けが容易であり、作業効率の向上が図れる。

また、第２実施形態の電気接続箱Ｍ２によれば、導電部材１３０を筐体の挿入孔１０８から挿入するだけで、導電部材１３０の挿入端の音叉端子１３２をジョイントバスバ１１０の接続片１１２に嵌合させることができ、ジョイントバスバ１１０を簡単にアース接続することができる。

また、第２実施形態の電気接続箱Ｍ２によれば、ガイド部１０９の誘導により、簡単に導電部材１３０の挿入端の音叉端子１３２をジョイントバスバ１１０の接続片１１２に嵌合させることができる。

また、導電部材１３０の筐体１０１の外部に位置する第２板部１３４の端部にバネ部１３５を設けているので、このバネ部１３５により、電気接続箱Ｍ２を固定するアースブラケット１７０に導電部材１３０を容易かつ安定して電気接続することができる。

また、第２実施形態の電気接続箱Ｍ２によれば、第２の導電部材１５０及びジョイントバスバ１１０並びに導電部材１３０を介して、回路基板１２０の接地回路を車体にアース接続することができる。

なお、音叉端子１３２、１５１の代わりに、接続片１１２に弾性接触するバネ片を設けてもよい。

また、アースブラケット１７０経由でなく、電気接続箱Ｍ２に別に接続するコネクタ経由でアース接続する場合は、導電部材１３０を使用しない形態にすることも可能である。その場合は、第２の導電部材１５０が、使用しない導電部材１３０の代わりをすることになる。

ここで、上述した本発明の実施形態に係る車載用の電気接続箱の特徴をそれぞれ以下［１］～［７］に簡潔に纏めて列記する。
［１］ 相手側コネクタが嵌合するコネクタハウジング（２、１０２）を外部に向けて有する筐体（１、１０１）と、
前記筐体（１、１０１）内に収容され、前記相手側コネクタのグランド端子にそれぞれ接続される複数の端子（１８、１１８）を一体に有し、当該複数の端子（１８、１１８）を、前記コネクタハウジング（２、１０２）内の多数のコネクタ端子（７、１１７）のうちの一部として配置したジョイントバスバ（１０、１１０）と、
前記筐体（１、１０１）に支持されて車体にアース接続される導電部材（７０、１３０）と、を備え、
前記ジョイントバスバ（１０、１１０）は、前記導電部材（７０、１３０）と接続される板状の接続片（１２、１１２）を有し、
前記導電部材（７０、１３０）は、前記接続片（１２、１１２）に弾性接触する弾性接続部（７５、１３２）を有する、
車載用の電気接続箱（Ｍ１、Ｍ２）。

上記［１］の構成によれば、相手側コネクタを、電気接続箱（Ｍ１、Ｍ２）の筐体（１、１０１）に外向きに設けたコネクタハウジング（２、１０２）に接続することにより、各負荷に繋がる相手側コネクタの複数のグランド端子を、筐体（１、１０１）内のジョイントバスバ（１０、１１０）にまとめて接続することができる。ジョイントバスバ（１０、１１０）は、導電部材（７０、１３０）を介して車体にアース接続されるので、これにより、ジョイントバスバ（１０、１１０）及び導電部材（７０、１３０）を介し一括して、相手側コネクタの複数のグランド端子を車体にアースすることができる。したがって、各負荷のグランド端子のアース接続を個別に行う必要がなく、組み付け工数を少なくすることができる。また、ジョイントバスバ（１０、１１０）及び導電部材（７０、１３０）を介して、相手側コネクタのグランド端子を車体にアース接続するので、電気接続箱（Ｍ１、Ｍ２）の内部の回路基板（２０、１２０）を通してアース接続する必要がなく、回路基板（２０、１２０）の省スペース化による電気接続箱（Ｍ１、Ｍ２）自体の小形化を図ることができる。また、ジョイントバスバ（１０、１１０）と導電部材（７０、１３０）の電気接続は、ボルト締結によらず、ジョイントバスバ（１０、１１０）の接続片（１２、１１２）に対する導電部材（７０、１３０）の弾性接続部（７５、１３２）の弾性接触によるので、組み付けが容易であり、作業効率の向上が図れる。

［２］ 前記導電部材（７０）に、前記弾性接続部（７５）として、前記ジョイントバスバ（１０）の接続片（１２）が差し込まれることで当該接続片（１２）を挟持する一対の挟持片（７２、７３）が設けられている、
上記［１］に記載の車載用の電気接続箱（Ｍ１）。

上記［２］の構成によれば、導電部材（７０）に設けた一対の挟持片（７２、７３）の間に、ジョイントバスバ（１０）の接続片（１２）を差し込むだけで、ジョイントバスバ（１０）を簡単にアース接続することができる。

［３］ 前記ジョイントバスバ（１０）の接続片（１２）に凹部（１３）が設けられ、
前記導電部材（７０）の一対の挟持片（７２、７３）の少なくとも一方に、前記接続片（１２）の凹部（１３）と係合することで、前記接続片（１２）の前記一対の挟持片（７２、７３）からの抜けを阻止する突起（７２ａ）が設けられている、
上記［２］に記載の車載用の電気接続箱（Ｍ１）。

上記［３］の構成によれば、導電部材（７０）に設けた一対の挟持片（７２、７３）の間に、ジョイントバスバ（１０）の接続片（１２）を差し込むだけで、接続片（１２）の凹部（１３）に挟持片（７２）の突起（７２ａ）を係合させることができる。したがって、接続片（１２）の抜け防止を図ることができる。

［４］ 前記筐体（１０１）に、前記導電部材（１３０）を前記筐体（１０１）の外部から内部に挿入する挿入孔（１０８）が設けられ、
前記導電部材（１３０）の前記筐体（１０１）の内部に挿入される部分（１３１）の端部に、前記弾性接続部（１３２）として、前記導電部材（１３０）が前記筐体（１０１）の外部から内部に挿入された際に、前記ジョイントバスバ（１１０）の接続片（１１２）に嵌合する音叉端子（１３２）が設けられている、
上記［１］に記載の車載用の電気接続箱（Ｍ２）。

上記［４］の構成によれば、導電部材（１３０）を筐体（１０１）の挿入孔（１０８）から挿入するだけで、導電部材（１３０）の挿入端の音叉端子（１３２）をジョイントバスバ（１１０）の接続片（１１２）に嵌合させることができ、ジョイントバスバ（１１０）を簡単にアース接続することができる。

［５］ 前記筐体（１０１）の内部に、前記導電部材（１３０）を前記挿入孔（１０８）を通して前記筐体（１０１）の外部から内部に挿入する際に、前記導電部材（１３０）の挿入端に設けられた前記音叉端子（１３２）を、前記ジョイントバスバ（１１０）の接続片（１１２）に嵌合する位置に誘導するガイド部（１０９）が設けられている、
上記［１］に記載の車載用の電気接続箱（Ｍ２）。

上記［５］の構成によれば、ガイド部（１０９）の誘導により、簡単に導電部材（１３０）の挿入端の音叉端子（１３２）をジョイントバスバ（１１０）の接続片（１１２）に嵌合させることができる。

［６］ 前記導電部材（１３０）の前記筐体（１０１）の外部に位置する部分（１３４）の端部に、車体（１９０）に締結されたアースブラケット（１７０）と弾性接触するバネ部（１３５）が設けられている、
上記［４］に記載の車載用の電気接続箱（Ｍ２）。

上記［６］の構成によれば、導電部材（１３０）の筐体（１０１）の外部に位置する部分（１３４）の端部にバネ部（１３５）を設けたので、このバネ部（１３５）により、電気接続箱（Ｍ２）を固定するアースブラケット（１７０）に導電部材（１３０）を容易かつ安定して電気接続することができる。

［７］ 前記筐体（１０１）の内部に回路基板（１２０）が設けられ、該回路基板（１２０）の接地回路に第２の導電部材（１５０）の基端（１５２）が接続され、
前記第２の導電部材（１５０）の先端に、前記ジョイントバスバ（１１０）の接続片（１１２）に嵌合する音叉端子（１５１）が設けられている、
上記［４］に記載の車載用の電気接続箱（Ｍ２）。

上記［７］の構成によれば、第２の導電部材（１５０）及びジョイントバスバ（１１０）並びに導電部材（１３０）を介して、回路基板（１２０）の接地回路を車体にアース接続することができる。

なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。

Ｍ１，Ｍ２ 電気接続箱
１，１０１ 筐体
２，１０２ コネクタハウジング
３，１０３ メスコネクタ
７，１１７ コネクタ端子
１０，１１０ ジョイントバスバ
１２，１１２ 接続片
１３ 丸孔（凹部）
１８，１１８ 端子
７０，１３０ 導電部材
７２，７３ 挟持片
７２ａ 突起
７５ 弾性接続部
１０７ スライドストッパ
１０８ 挿入孔
１０９ ガイド部
１３１ 第１板部（筐体の内部に挿入される部分）
１３２ 音叉端子（弾性接続部）
１３４ 第２板部（筐体の外部に位置する部分）
１３５ バネ部
１５０ 第２の導電部材
１５１ 音叉端子

Claims (7)

1. 相手側コネクタが嵌合するコネクタハウジングを外部に向けて有する筐体と、
   前記筐体内に収容され、前記相手側コネクタのグランド端子にそれぞれ接続される複数の端子を一体に有し、当該複数の端子を、前記コネクタハウジング内の多数のコネクタ端子のうちの一部として配置したジョイントバスバと、
   前記筐体に支持されて車体にアース接続される導電部材と、
   を備え、
   前記ジョイントバスバは、前記導電部材と接続される板状の接続片を有し、
   前記導電部材は、前記接続片に弾性接触する弾性接続部を有する、
   車載用の電気接続箱。
2. 前記導電部材に、前記弾性接続部として、前記ジョイントバスバの接続片が差し込まれることで当該接続片を挟持する一対の挟持片が設けられている、
   請求項１に記載の車載用の電気接続箱。
3. 前記ジョイントバスバの接続片に凹部が設けられ、
   前記導電部材の一対の挟持片の少なくとも一方に、前記接続片の凹部と係合することで、前記接続片の前記一対の挟持片からの抜けを阻止する突起が設けられている、
   請求項２に記載の車載用の電気接続箱。
4. 前記筐体に、前記導電部材を前記筐体の外部から内部に挿入する挿入孔が設けられ、
   前記導電部材の前記筐体の内部に挿入される部分の端部に、前記弾性接続部として、前記導電部材が前記筐体の外部から内部に挿入された際に、前記ジョイントバスバの接続片に嵌合する音叉端子が設けられている、
   請求項１に記載の車載用の電気接続箱。
5. 前記筐体の内部に、前記導電部材を前記挿入孔を通して前記筐体の外部から内部に挿入する際に、前記導電部材の挿入端に設けられた前記音叉端子を、前記ジョイントバスバの接続片に嵌合する位置に誘導するガイド部が設けられている、
   請求項４に記載の車載用の電気接続箱。
6. 前記導電部材の前記筐体の外部に位置する部分の端部に、車体に締結されたアースブラケットと弾性接触するバネ部が設けられている、
   請求項４に記載の車載用の電気接続箱。
7. 前記筐体の内部に回路基板が設けられ、該回路基板の接地回路に第２の導電部材の基端が接続され、
   前記第２の導電部材の先端に、前記ジョイントバスバの接続片に嵌合する音叉端子が設けられている、
   請求項４に記載の車載用の電気接続箱。

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