JP2024038583A - スチーマー - Google Patents

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汐生 小俣
均 高木
正人 栗林
幸也 横田
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Abstract

【課題】外殻体を大きくすることなく、大型タンクを備えたスチーマーを提供することを目的とする。【解決手段】本発明のスチーマー1は、水を貯留するタンク組立体21と、水からスチームを生成する気化室16と、スチームを継続的に噴出させるスチームボタン34と、スチームボタン34の押し下げ操作によりタンク組立体21から気化室16への水の供給を制御する伝達機構と、を備え、伝達機構がタンク組立体21内に配設されている。【選択図】図4

Description

本発明は、衣類等の繊維製品にスチームを噴出してシワ伸ばしを行うスチーマーに関する。
従来、スチームを噴出して衣類等のシワをのばすスチーマーとして特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載されたスチーマーは、スチームレバー(38)を引くことで、伝達体(49)が上下動(回動)し、それに連動して滴下ロッド(48)が上昇してニードルバルブ(52)が開き、タンク組立体(17)の滴下口(26)からニードルバルブ(52)を通して、気化室(11)へ水が流入し、気化室(11)に達した水がそこで気化され、スチーム本体(1)の底面からスチーム孔(12)を通して、衣類などにスチームを噴出する構成となっている。
特開2020-54575号公報
特許文献1のスチーマーにおいては、伝達体(49)や滴下ロッド(48)がタンク組立体(17)の外部に設けられていた。スチーマー全体の大きさを大きくすることなく、伝達体(49)や滴下ロッド(48)を設けるスペースを確保するためには、タンク組立体(17)を小型化する必要があった。
そこで本発明は、外殻体の大きさを大きくすることなく、タンクを大型化したスチーマーを提供する。
本発明のスチーマーは、液体を貯留するタンクと、前記液体からスチームを生成する気化室と、前記スチームを継続的に噴出させるスチームボタンと、前記スチームボタンの操作により前記タンクから前記気化室への前記液体の供給を制御する伝達機構と、を備え、前記伝達機構が前記タンク内に配設されていることを特徴とする。
本発明のスチーマーによれば、タンクの外部に伝達機構を設けるスペースを確保する必要がないため、タンクを大型化することができる。
本発明の一実施形態のスチーマー、プラグユニット、置台の斜視図である。 本発明の一実施形態のスチーマーの右左側面図である。 本発明の一実施形態のスチーマーの左側面図である。 本発明の一実施形態のスチーマーの縦断面図である。 本発明の一実施形態のスチーマーの部分縦断面図である。 本発明の一実施形態のスチーマーのスチームボタン及びショットボタンとその周辺を示す斜視図である。 本発明の一実施形態のスチーマーの部分縦断面の拡大図である。 本発明の一実施形態のスチーマーの部分縦断面の拡大図である。 本発明の一実施形態のスチーマーの貯留空間等を示す図である。 本発明の一実施形態のスチーマーの横断面を下側から見た図である。 本発明の一実施形態のスチーマーのスチームボタン及びショットボタンの構造を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態のスチーマーのスチームボタン及びショットボタンの構造を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態のスチーマーのスチームボタン及びショットボタンの構造を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態のスチーマーのハンドル内部を上側から見た図である。
以下、本発明における好ましいスチーマーの実施形態について、添付図面を参照して説明する。以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
図1~図14は、本発明の一実施形態を示しており、図1に示すように、スチーマー1は、スチーマー1に給電するプラグユニット2と、スチーマー1を載置する置台3を備えている。プラグユニット2は、スチーマー1と置台3の何れにも着脱可能な構成となっている。以下、後述する注水口蓋33が設けられた側がスチーマー1の前側、後述する電源スイッチ19が設けられた側がスチーマー1の後側、図2に示すのがスチーマー1の右側、図3に示すのがスチーマー1の左側として説明する。
スチーマー1は、本体4と本体4と一体に形成されたハンドル5を有する。本体4とハンドル5は、前側接続部6と後側接続部7により接続されている。そのため、スチーマー1は、ハンドル5の後側が本体4と接続された、いわゆるクローズハンドルタイプであり、本体4とハンドル5の間には側面視略楕円形状の把持用空間部8が形成されている。なお、本体4とハンドル5と前側接続部6と後側接続部7は、外ケースである外殻体9で一体となっており、明確な境界があるわけではない。
図4に示すように、本体4は、加熱手段としてヒータ11を埋設した金属製のベース12を下部に備えている。ベース12は、ダイキャスト成形品によるベース基体13の底面に、掛け面部材となるベースプレート14が具備された構成を有し、ベースプレート14に固着された締結部材15によって、ベース基体13に密着固定されている。ベース12の内部には、ヒータ11の近傍に位置する気化室16が形成され、この気化室16に連通する複数のスチーム孔17が、ベース12の下面をなすベースプレート14に開口形成されている。また、ベース12は金属板状の上蓋となるスチームカバー18を備え、ベース基体13に取り付け固定されたスチームカバー18により、気化室16の上面が形成される。
気化室16には、電源スイッチ19とヒータ11に導通したサーモスタット20が設けられている。電源スイッチ19がオンになると、サーモスタット20により気化室16の温度が検知され、この検知に基づいてヒータ11に対する通電が逐次制御される。このような制御により気化室16の温度がほぼ一定の約160℃に保たれる。なお、気化室16の設定温度は、160℃以外の温度に設定してもよい。
前側接続部6の内部から把持用空間部8の下方に位置する本体4の内部にかけては、液体を貯留するタンクに相当するタンク組立体21が設けられている。タンク組立体21は、何れも樹脂製のタンクカバー22とタンクベース23とにより構成され、タンクカバー22の底面開口を覆うようにタンクベース23を取り付け固定することで、タンク組立体21の内部に液体の貯留空間24が形成される。また、タンクベース23の下側には、スチーム用の液体である水が流動するスチーム用経路25とショット用の液体である水が流動するショット用経路26を形成する経路形成体27が取り付けられている。タンクベース23と経路形成体27の間の空間がスチーム用経路25とショット用経路26となる(図5参照)。
図5及び図6に示すように、タンクカバー22の前側の天面部28には、シリコーン樹脂で形成された逆止弁29が設けられており、この逆止弁29によりタンク組立体21の内部に空気を取り込み可能となっている。後述するように、タンク組立体21内の水がスチーム用経路25やショット用経路26に流動する際に、逆止弁29から空気がタンク組立体21の内部に取り込まれる。逆止弁29は、ショットボタン35の下方の位置に配設されている。逆止弁29は、タンク組立体21の外側に位置する円形の円形開口部30と、タンク組立体21の内側に位置する切れ目状の線状開口部31を有しており、貯留空間24が負圧となると、円形開口部30から空気が流入し、逆止弁29が弾性変形して線状開口部31の開口が大きくなることで、タンク組立体21の内部に空気が取り込まれる。一方、貯留空間24が大気圧と同一のときには、線状開口部31はほとんど開口しておらず、貯留空間24の水が線状開口部31から外部に流出し難くなっている。逆止弁29は、タンク組立体21の最も高い位置である天面部28に設けられており、スチーマー1の前側が下側となるように傾けない限り冠水し難くなっている。
前側接続部6には、貯留空間24に直接連通する注水口32が設けられている。注水口32には、手動で開閉可能な注水口蓋33が設けられ、注水口蓋33を手前側に起こして注水口32を開けることで、ここからタンク組立体21内(貯留空間24)に液体である水を収容したり、タンク組立体21内(貯留空間24)の不要水を廃棄したりするようになっている。
ハンドル5の前側部分(前側接続部6の上側部分)には、スチームボタン34とショットボタン35が並設されている。スチームボタン34とショットボタン35は、押し下げ操作可能であり、スチームボタン34を押し続けるとスチーム孔17からスチームが出続け、ショットボタン35を押し下げ操作し、ショットボタン35から指を離すと、スチーム孔17から所定量のスチームが短時間出る。なお、本発明において「スチームボタン」という場合、ボタンの名称が「スチームボタン」に限定されるものではなく、継続的にスチームを噴出させるための操作を行うボタンであれば、他の名称のボタンであっても、「スチームボタン」に該当するものとする。また、本発明において「ショットボタン」という場合、ボタンの名称が「ショットボタン」に限定されるものではなく、短時間単発でスチームを噴出させるための操作を行うボタンであれば、他の名称のボタンであっても、「ショットボタン」に該当するものとする。
貯留空間24には、スチームボタン34を操作した力を伝達し、貯留空間24の水をスチーム用経路25に流入させるための伝達機構が設けられている。伝達機構は、スチームボタン34に連結された伝達棒体41と、揺動体である伝達体42と、伝達体42の中間部を支持する支持筒部43と、可動体としての滴下ロッド44を主な構成としている。なお、図7に示すように、伝達棒体41は、上側部分がタンク組立体21の外側に配置され、下側部分が貯留空間24に配置される。
主に図7~図9に示すように、スチームボタン34は、付勢手段である圧縮コイルばね45により上側方向に付勢されている。また、圧縮コイルばね45には伝達棒体41が挿通され、伝達棒体41の中間部分に設けたバネ止め46に圧縮コイルばね45の下端が当接している。また、圧縮コイルばね45の上端は、伝達棒体41と連結するスチームボタン34の連結部47に当接している。すなわち、圧縮コイルばね45は、連結部47とバネ止め46の間に配設されている。スチームボタン34を押し下げ操作していない状態では、圧縮コイルばね45は伸長状態であり、スチームボタン34を押し下げ操作すると圧縮コイルばね45が圧縮状態となる。そのため、スチームボタン34を押し下げ操作すると圧縮コイルばね45の付勢力がバネ止め46に伝達され、伝達棒体41が下側に移動する。圧縮コイルばね45とバネ止め46も伝達機構の一部である。
伝達体42は、タンク組立体21の前後方向に延設されており、細長い矩形状の底板部48と、底板部48の外周部から立設された壁部49を有している。底板部48へ平坦に形成され、壁部49により伝達体42の強度を確保している。また、伝達体42は水に触れるため、錆び難いステンレス材により形成されている。
伝達体42の前側部分と、中間部分と、後側部分には、それぞれ貫通孔である前側孔50、中間孔51、後側孔52が形成されている。前側部分には、伝達棒体41が前側孔50に挿通された状態で接続されている。中間孔51には、タンクカバー22の内壁から下側方向に垂設された支持筒部43が挿通されている。支持筒部43には、伝達体42の下側に配設される抜止部材53がネジ54により固定されている。抜止部材53とネジ54も伝達機構の一部である。また、支持筒部43の側面部には左右一対の板状のリブ55が形成されている。後側部分には、滴下ロッド44が後側孔52に挿通された状態で接続されている。伝達体42は、伝達棒体41が上側に移動すると、支持筒部43を支点として前側部分が上側に移動し、後側部分が下側に移動する。一方、伝達棒体41が下側に移動すると、支持筒部43を支点として前側部分が下側に移動し、後側部分が上側に移動する。すなわち、伝達体42の前側部分が力点、中間部分が支点、後側部分が作用点として機能し、伝達体42がシーソーのように揺動(回動)する。前側孔50から中間孔51までの距離は、中間孔51から後側孔52までの距離よりも長くなっており、スチームボタン34を押し下げる場合の力点側の力のモーメントを大きくしている。そのため、弱い力でスチームボタン34を押し下げても、伝達体42の後側部分を持ち上げ可能としている。支持筒部43のリブ55と伝達体42との間には、所定の隙間(2~3mm程度)が形成されており、伝達体42の上下方向の移動が所定の範囲内に限定されるようになっている。
図4に示すように、滴下ロッド44は、上側部分がタンクカバー22の内壁から下側方向に垂設された案内筒部56に挿通されている。案内筒部56は、伝達体42の後側部分の下側方向に付勢する付勢手段である圧縮コイルばね57に挿通されている。この圧縮コイルばね57は、タンクカバー22と伝達体42の底板部48の間に配設されている。また、滴下ロッド44は、下端に一体に形成されたニードル58と、滴下ロッド44の下部に装着される止水部材としてのロッドスリーブ59を有している。案内筒部56、圧縮コイルばね57、ニードル58、ロッドスリーブ59も伝達機構の一部である。
タンクベース23の後側部分には、タンクベース23を貫通する孔である底孔60が形成されている。底孔60の周縁部61には弁体としてのニードルバルブ62が装着されている。ニードルバルブ62には上下方向に貫通する孔である滴下口63が形成されており、この滴下口63に滴下ロッド44のニードル58が挿入され、ロッドスリーブ59とニードルバルブ62が密着することで滴下口63が閉塞する。一方、滴下ロッド44が上側に移動し、ロッドスリーブ59とニードルバルブ62が離れることで滴下口63が開口する。図10に示すように、底孔60と滴下口63は、タンク組立体21の左右方向(幅方向)の中心を通る仮想中心線L1上に位置している。なお、本実施形態では、仮想中心線L1は、タンク組立体21の左右方向(幅方向)の中心線であり、スチーマー1の左右方向(幅方向)の中心線であるが、実際にスチーマー1に形成されたものではなく、タンク組立体21の左右方向(幅方向)のおよその中心位置を示すものである。なお、本実施形態では、タンク組立体21が略左右対称形状であるため、仮想中心線L1をタンク組立体21の左右方向(幅方向)のおよその中心位置と定義したが、タンク組立体21の形状によっては、貯留空間24の容量がおよそ同量となるように左右に区切る線を仮想中心線L1と定義してもよい。
図10に示すように、伝達棒体41及び前側孔50と、支持筒部43及び中間孔51は仮想中心線L1よりも右側に位置し、滴下ロッド44及び後側孔52は仮想中心線L1上に位置することから、前側孔50と中間孔51と後側孔52を通る仮想直線L2は、仮想中心線L1に対して所定の角度θ(θ≠0°)をなす。すなわち、伝達体42は、スチーマー1の前後方向の延びる中心線である仮想中心線L1に対して角度θをなして斜めに配設されている。なお、仮想直線L2は、実際にスチーマー1に形成されたものではなく、前側孔50と中間孔51と後側孔52の位置関係を示すものである。
図5、図11~図13に示すように、貯留空間24等には、ショットボタン35の押し下げ操作により、貯留空間24の水をショット用経路26に流入させるための吸水機構が設けられている。吸水機構は、ショットボタン35を上側方向に付勢する付勢手段である圧縮コイルばね71と、水を吸い上げるピストン72と、ピストン72内に水を流入させる管状の吸水管73を主な構成としている。吸水管73は、ショットボタン35の下方に配設されたピストン72からタンクベース23に沿って後側方向に延設され、吸水管73の後端に形成された吸入口74は、タンク組立体21の後端に近接し、かつ、タンク組立体21の仮想中心線L1に近接した位置に配設されている。なお、吸入口74は、仮想中心線L1上に配設されてもよい。
吸水管73は、伝達体42や仮想中心線L1よりも左側に配設されているが、例えば、スチームボタン34とショットボタン35の位置が左右逆に配設される場合には、吸水管73は、伝達体42や仮想中心線L1よりも右側に配設される。吸水管73は、後側部分に仮想中心線L1側に向かって折れ曲がる折曲部75が形成されている。この折曲部75により吸入口74を仮想中心線L1に近接した位置に配設し、さらに、滴下口63に接近させている。なお、折曲部75は複数形成することで、吸入口74を所望の位置とすることができる。また、吸水管73を仮想中心線L1に対して斜めに配設し、吸入口74を仮想中心線L1や、タンク組立体21の後端や、滴下口63に近接させてもよい。
図5に示すように、スチーム用経路25とショット用経路26は合流部36で合流しており、合流部36の下側(川下側)には、ベース12が気化温度よりも低い状態で、気化室16に水が流れ込むのを防止する流入防止機構76が設けられている。流入防止機構76は、ベース12の温度を感知して変形する感熱応動体としてのバイメタル77と、バイメタル77に応動して通路を開閉する開閉弁78と、を主な構成とする。バイメタル77は、ベース基体13の上面に設けた凹状のバイメタル収納室79に収納され、ベース12が液体の気化温度よりも低い場合は、バイメタル77が復帰状態となって、通路を閉塞する方向に開閉弁78が移動するのに対し、ベース12が液体の気化温度以上になると、バイメタル77が反転状態となって、通路を開口する方向に開閉弁78が移動する。通路が開口されることにより、スチーム用経路25又はショット用経路26を流動してきた水が気化室16に滴下される。
ここで、スチームを使用する場合の水の流れ等について説明する。まず、ユーザがスチームボタン34を押し下げ操作すると、スチームボタン34と共に伝達棒体41が下側に移動する。伝達棒体41が下がることで、支持筒部43を支点として伝達体42の前側が下側に押し下げられ、伝達体42の後側が圧縮コイルばね57の付勢力に抗して上側に持ち上がる。これにより、伝達体42の後側部分に連結された滴下ロッド44が上側に移動し、ロッドスリーブ59とニードルバルブ62との間に隙間ができる。すなわち、滴下口63が開口し、この開口から貯留空間24の水がスチーム用経路25内に流れ込む。スチーム用経路25内の水は、流入防止機構76を経て、気化室16に流れ込む。気化室16内でスチーム(蒸気)となった水は、スチーム孔17から外部へ放出される。なお、スチームボタン34を押し続けている間は、滴下口63が開口し続けるので、スチームの放出を継続することができるが、スチームボタン34の押し下げ操作をやめると、圧縮コイルばね45の付勢力によりスチームボタン34が上側に移動すると共に、圧縮コイルばね57の付勢力により伝達体42の後側が下側に移動する。その結果、スチームボタン34が初期位置に戻り、滴下ロッド44が下側に移動して滴下口63を閉塞し、スチームの放出が停止する。
一方、ショットを使用する場合の水の流れ等について説明すると、まず、ショットボタン35が初期位置にある状態(図11)でユーザがショットボタン35を押し下げ操作し(図12)、ショットボタン35から指を離すと、圧縮コイルばね71の付勢力によりショットボタン35が上側方向に移動し初期位置に戻る。このとき、ピストン72により吸入口74から貯留空間24の水が吸い上げられ(図13)、吸水管73内を流動し、ショット用経路26内に水が流れ込むようになっている。ショット用経路26内の水は、流入防止機構76を経て、気化室16に流れ込み、気化室16内でスチーム(蒸気)となってスチーム孔17から外部へ放出される。すなわち、ショットボタン35は、1回の押し下げ操作により所定量のスチームが放出されるようになっている。ユーザが、再度、ショットボタン35を押し下げ操作して指を離すと、また所定量のスチームが放出される。
主に図4及び図14に示すように、ハンドル5の前側内部には、貯留空間24と連通する中空の空間部81が形成されている。空間部81は、上面部82と底面部83と側面部84を有しており、外殻体9とは別体に形成されている。空間部81はスチームボタン34とショットボタン35の後側に配設されている。底面部83の前側であって左右方向(幅方向)中央部分には、貯留空間24と連通する連通部である連通孔85が形成されている。底面部83は、連通孔85に向かって下側方向に傾斜する傾斜部であり、連通孔85に向かって徐々に狭く細くなっている。そのため、空間部81に水が流入した場合であっても、水は連通孔85に向かって流動し易くなっている。なお、本実施形態では、底面部83全体が傾斜する傾斜部であるが、連通孔85周辺が傾斜し、その他の部分が平坦である等、傾斜部が部分的に形成されていてもよい。空間部81の上面部82には、置換部である置換孔86が形成されている。小さな貫通孔である置換孔86は空間部81の内外を連通し、空間部81内の空気を出し入れするものである。なお、置換孔86を形成する位置は、空間部81に水が流入した場合に冠水し難い位置を考慮し、所望の位置とすることができる。また、置換孔86を複数形成してもよい。本実施形態では、連通部として連通孔85を採用しているが、孔状のものに限られず、貯留空間24と空間部81との間で空気の流通が可能であれば他の構造を採用してもよい。また、置換部として貫通孔である置換孔86を採用しているが、貫通孔に限られず、空間部81の内外を通気可能であれば、他の構造を採用してもよい。
図4に示すように、貯留空間24には、連通孔85を開閉する開閉機構である開閉棒体87が配設されている。開閉棒体87は伝達棒体41と平行に延設されており、伝達棒体41の下側部分と開閉棒体87の下側部分が接続板88により連結されている。そのため、伝達棒体41と開閉棒体87は一体で上下方向に移動するようになっている。図10に示すように、開閉棒体87は仮想中心線L1上に位置する。開閉棒体87の上側部分には円筒形状の止水部材としてのパッキン89が取り付けられている。開閉棒体87のパッキン89が取り付けられた位置よりも上側部分には、径が小さい小径部90が形成されている。
スチームボタン34が押し下げ操作されていない初期位置にあるときは、小径部90が連通孔85に挿通されており、パッキン89が連通孔85の周縁部分に当接することで連通孔85が閉塞されている。一方、スチームボタン34が押し下げ操作され、伝達棒体41が下側方向に移動すると、接続板88と共に開閉棒体87も下側方向に移動し、パッキン89が連通孔85の周縁部分から離れ、連通孔85が開口する。すなわち、貯留空間24の水をスチーム用経路25に流動させる際に連通孔85が開口し、空間部81内の空気がタンク組立体21に流入する。なお、連通孔85が開口することで、貯留空間24の水が空間部81内に流入する可能性があるが、連通孔85が開口するのは、スチームボタン34が押し下げられたときのみであり、貯留空間24が負圧状態であるため、空間部81から貯留空間24に空気は流入するがため、空間部81には水が流入し難い。また、連通孔85の直径は小さいため、空間部81に水が流入したとしても少量であり、空間部81内で乾燥するか、次回以降に連通孔85が開口した際に貯留空間24に空気と共に戻るため、空間部81内の水が置換孔86から空間部81外へ流出する可能性は極めて低い。
空間部81の大きさ(容量)は、ハンドル5に収容できれば所望の大きさ(容量)とすることができる。本実施形態では、図14に示すように、ハンドル5の内部には、空間部81の左右両側部分と後側部分に余剰空間91がある。そのため、空間部81をさらに大きくすることが可能である。また、前側接続部6内等にスペースがある場合には、空間部81を前側接続部6内等にまで拡張してもよい。
ハンドル5の余剰空間91の後側部分には、発光部であるパイロットランプ92が設けられている。電源スイッチ19をオンにすると、ヒータ11が駆動し、パイロットランプ92が点灯する。気化室16の温度が160℃となり安定するとパイロットランプ92が消灯する。プラグユニット2を接続した状態のコード有りで使用する場合には、気化室16の温度が低下し、ヒータ11を駆動しているときにパイロットランプ92が点灯し、温度が安定すると消灯する。したがって、コード有りで使用する場合には、パイロットランプ92が点灯と消灯を繰り返す。パイロットランプ92の光の少なくとも一部が視認窓95を透過するため、ユーザは、パイロットランプ92の点灯を視認することでヒータ11により昇温中であることを認識し、パイロットランプ92の消灯を視認することで気化室16の温度が安定し、スチームやショットの使用が可能であることを認識することができる。すなわち、パイロットランプ92は、スチーマー1(ヒータ11)の駆動状態を示すものである。
空間部81の上面部82と側面部84は、仕切壁93により外殻体9と隙間なく接続されている。仕切壁93は、余剰空間91の前側の壁をなすものである。この仕切壁93は、置換孔86よりも後側に配設されている。そのため、空間部81に流入した水が置換孔86から仕切壁93よりも前側の空間94流れ出した場合であっても、その水が余剰空間91に流れ込むことはなく、パイロットランプ92等の電子部品に水が接触しないようになっている。
図2及び図3に示すように、スチーマー1の左右両面には、把持用空間部8を取り囲むように視認窓95が設けられている。視認窓95は、外殻体9の一部を構成するものであり、本体4とハンドル5と前側接続部6と後側接続部7に楕円環状に形成されている。本体4に設けられた視認窓95は、本体4及びタンク組立体21の長手方向に沿って設けられている。また、ハンドル5に設けられた視認窓95は、ハンドル5の長手方向に沿って設けられている。さらに、本体4に設けられた視認窓95は、把持用空間部8の下方であって、本体4の上側部分に設けられている。ハンドル5に設けられた視認窓95は、把持用空間部8の上方であって、ハンドル5の上下方向やや上側部分に設けられている。前側接続部6に設けられた視認窓95は、把持用空間部8の前方であって、前側接続部6の前後方向中央部分に設けられている。後側接続部7に設けられた視認窓95は、把持用空間部8の後方であって、後側接続部7の前後方向中央部分に設けられている。視認窓95は、透光性を有する合成樹脂により形成されているため、貯留空間24の水や、パイロットランプ92の光を視認することができるようになっている。
視認窓95の最下部96は、タンク組立体21のタンクベース23の位置と略同一の高さとなっている。また、前側接続部6の下側であって、視認窓95のすぐ下側の本体4の外殻体9には「―」と「MAX」の文字97が表示されている。「―」の文字97は単数の目盛りである。これは、スチーマー1の前側、すなわち、注水口32が上側となるようにスチーマー1を立てた状態で、注水口32から貯留空間24に給水する際に、貯水量の上限(満水)位置を示すものである。また、前側接続部分6の視認窓95には、複数の目盛り98が設けられており、ユーザが貯留空間24の水量を認識し易くなっている。すなわち、「―」と「MAX」の文字97と目盛り98は、潮流空間24の水量を認識するための印である。なお、本実施形態では、「―」と「MAX」の文字97が本体4の右側にのみ表示されているが、左側のみや、左右両側に表示してもよい。また、目盛り98も、本体4の右側にのみ表示されているが、左側のみや、左右両側に表示してもよく、後側接続部7の視認窓95に表示してもよい。また、「―」と「MAX」の文字97は、貯水量の上限(満水)位置を示すものであれば、矢印(図示せず)等、他の表示であってもよい。また、水量を視認する際の助けとなるものであれば、目盛り98の数や太さや長さ等を変更する等、他の表示であってもよい。
以上のように、本実施形態のスチーマー1は、水を貯留するタンク組立体21と、水からスチームを生成する気化室16と、スチームを継続的に噴出させるスチームボタン34と、スチームボタン34の操作によりタンク組立体21から気化室16への水の供給を制御する伝達機構と、を備え、伝達機構がタンク組立体21内に配設されている。そのため、タンク組立体21の外部に伝達機構を設けるスペースを確保する必要がなく、外殻体9を大きくすることなく、タンク組立体21を大型化することができる。
また、本実施形態のスチーマー1は、伝達機構が、タンク組立体21の前後方向に延設された伝達体42を備え、伝達体42がタンク組立体21の幅方向の仮想中心線L1に対して斜めに設けられていることにより、スチームボタン34が仮想中心線L1の上方に位置しない場合であっても、滴下口63を仮想中心線L1上の位置とすることができる。そのため、スチームボタン34とショットボタン35を横方向に並設させることができる。
また、本実施形態のスチーマー1は、伝達体42が、支持筒部43を支点として揺動可能であり、支持筒部43がタンク組立21の内壁に設けられている。支持筒部43が固定されているため、スチーマー1がどのような体勢であっても支点が移動せず、伝達体42を確実に揺動させることができる。
また、本実施形態のスチーマー1は、伝達体42の後側部分とタンク組立体21の内壁との間に圧縮コイルばね57が配設され、伝達体42の後側部分が圧縮コイルばね57により下側方向に付勢されていることにより、圧縮コイルばね57の位置ずれが発生し難く、伝達体42の後側部分を確実に付勢することができる。
また、本実施形態のスチーマー1は、伝達体42が、底板部48と、底板部48の外周部分から立設した壁部49と、を有することにより、伝達体42の強度を確保することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更可能である。例えば、本体4とハンドル5の後側が接続されていない、すなわち、後側接続部7を有しない、いわゆるオープンハンドル式のスチーマーであってもよい。
1 スチーマー
16 気化室
21 タンク組立体(タンク)
34 スチームボタン
41 伝達棒体(伝達機構)
42 伝達体(伝達機構)
43 支持筒部(伝達機構、支点部)
44 滴下ロッド(伝達機構)
45 圧縮コイルばね(付勢手段、伝達機構)
46 バネ止め(伝達機構)
48 底板部
49 壁部
53 抜止部材(伝達機構)
54 ネジ(伝達機構)
56 案内筒部(伝達機構)
57 圧縮コイルばね(付勢手段、伝達機構)
58 ニードル(伝達機構)
59 ロッドスリーブ(伝達機構)
L1 仮想中心線

Claims (5)

  1. 液体を貯留するタンクと、
    前記液体からスチームを生成する気化室と、
    前記スチームを継続的に噴出させるスチームボタンと、
    前記スチームボタンの操作により前記タンクから前記気化室への前記液体の供給を制御する伝達機構と、を備え、
    前記伝達機構が前記タンク内に配設されていることを特徴とするスチーマー。
  2. 前記伝達機構は、前記タンクの前後方向に延設された伝達体を備え、
    前記伝達体が前記タンクの幅方向の仮想中心線に対して斜めに設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスチーマー。
  3. 前記伝達体は、支点部を支点として揺動可能であり、
    前記支点部が前記タンクの内壁に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のスチーマー。
  4. 前記伝達体の後側部分と前記タンクの内壁との間に付勢手段が配設され、
    前記伝達体の後側部分が前記付勢手段により下側方向に付勢されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のスチーマー。
  5. 前記伝達体は、底板部と、前記底板部の外周部分から立設した壁部と、を有することを特徴とする請求項2に記載のスチーマー。
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