JP2024037690A - 積層体及び包装材 - Google Patents

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Abstract

【課題】ネックインが小さく、溶融膜の安定性が改善されることによって加工安定性に優れる、ヒートシール強度が高い積層体並びに包装材を提供する。【解決手段】基材層の少なくとも一方の表面に樹脂層を有する積層体であって、前記樹脂層は、ポリマー構造の異なる2種類以上の脂肪族ポリエステル系樹脂及び相溶化剤を含有する、積層体により課題を解決する。【選択図】なし

Description

本発明は、フィルムを基材層の上に積層した積層体及び該積層体を用いた包装材に関する。
近年、プラスチック製品の海洋廃棄等による、生態系や環境汚染の懸念が顕在化している。例えば、欧州では、小売業における使い捨てプラスチック製レジ袋や使い捨てプラスチック容器のカップや皿の使用を禁じる規制や法律が制定されつつあり、世界各国において、環境汚染防止の観点などから様々な規制が制定されつつある。
最近では、生分解性プラスチックを用いた製品として、例えば、一般家庭でも堆肥にすることが可能なプラスチック製品(ホームコンポスト可能な製品)であるだけでなく、海洋に流出したプラスチック製品が海中でも分解する、海洋生分解可能なプラスチック製品も希求されてきている。
従来から、生分解性を有するプラスチック(樹脂)として、例えばポリブチレンサクシネート(以下、PBSと略記する)、ポリブチレンテレフタレート/アジペート(以下、PBATと略記する)、ポリブチレンサクシネート/テレフタレート(以下、PBSTと略記する)、ポリ乳酸(以下、PLAと略記する)などが知られている。また、特に海洋においてもある程度の生分解性を有する樹脂として、ポリブチレンサクシネート/アジペート(以下、PBSAと略記する)や、ポリヒドロキシアルカノエート(以下、PHAと略記する)などが知られている。PHAには、ポリ(3-ヒドロキシブチレート)(以下、PHBと略記する)、ポリ(3-ヒドロキシブチレート/3-ヒドロキシバレレート)(以下、PHBVと略記する)、ポリ(3-ヒドロキシブチレート/3-ヒドロキシヘキサノエート)(以下、PHBHと略記する)、ポリ(3-ヒドロキシブチレート/4-ヒドロキシブチレート)などがある。
食品、飲料品や医薬品などの包装材や積層紙で作られたカップ、トレー、カートンに代表される積層体の加工品は、耐水性、耐薬品性、防水性、表面平滑性、光沢性、保香性、加工性等を向上させるため、紙単独で使用する場合よりも、紙の片面あるいは両面にプラスチックを積層して使用する場合が多い。これらの食品用包装材や医薬品用包装材においても、近年、生分解性を有するものが検討されている。
例えば特許文献1では、PLAとPBSとを溶融混合し、押出成形による生分解性パッケージ材料の製造方法が開示されている。
また特許文献2では、生分解性であって、十分な接着性、離ロール性、打ち抜き性を有する積層体として、ポリエステル層の樹脂流れの方向(MD)の引張破断ひずみが特定の値以下である積層体が開示されている。
米国特許出願公開第2015/0274367 特開2016-49629号公報
しかしながら特許文献1に記載の技術は、押出成形の際のネックインが大きくなり、加
工安定性に欠けるという問題があった。
また、特許文献2に記載の技術は、引張破断ひずみを特定の値以下とするためにフィラーを含有させていることから、溶融膜の流動性が不安定になり加工安定性に欠け、ヒートシール性が悪くなるという問題があった。
本発明は、上記従来技術の問題点に着目しなされたものであり、従来の生分解性樹脂を用いたフィルムに比べてネックインが小さく、溶融膜の安定性が改善されることによって加工安定性に優れる、ヒートシール強度が高い積層体並びに包装材を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、基材と積層させる樹脂層に、ポリマー構造の異なる2種類以上の脂肪族ポリエステル系樹脂及び相溶化剤を含有させることで、上記課題を解決できることを見出した。
すなわち本発明は、以下の[1]~[10]を含む。
[1]基材層の少なくとも一方の表面に樹脂層を有する積層体であって、
前記樹脂層は、ポリマー構造の異なる2種類以上の脂肪族ポリエステル系樹脂及び相溶化剤を含有する、積層体。
[2]前記相溶化剤が、イソシアネート基、ペルオキシ基、カルボジイミド基、イソシアヌレート基、オキサゾリル基、及びエポキシ基からなる群より選択される官能基を少なくとも一つ以上有する化合物である、[1]に記載の積層体。
[3]前記相溶化剤がカルボジイミド基及び/又はエポキシ基を有する化合物である、[1]又は[2]に記載の積層体。
[4]前記樹脂層における前記相溶化剤の含有率が0.05質量%以上3.0質量%以下である、[1]~[3]のいずれかに記載の積層体。
[5]前記基材層が、植物由来成分を含む、[1]~[4]のいずれかに記載の積層体。[6]前記脂肪族ポリエステル系樹脂が、脂肪族ジオールに由来する繰返し構造単位と脂肪族ジカルボン酸に由来する繰返し構造単位とを主構成単位として含む脂肪族ポリエステルを含む、[1]~[5]のいずれかに記載の積層体。
[7]前記脂肪族ポリエステル系樹脂が、ポリ乳酸及び/又は3-ヒドロキシブチレート単位を主構成単位として含有する共重合体を含む、[1]~[6]のいずれかに記載の積層体。
[8]前記脂肪族ジオールに由来する繰返し構造単位は、1,4-ブタンジオール単位を含む、[6]に記載の積層体。
[9]前記脂肪族ジカルボン酸に由来する繰り返し構造単位は、コハク酸単位、アジピン酸単位及び/又はセバシン酸単位を含む、[6]に記載の積層体。
[10]前記樹脂層を形成する樹脂組成物は、210℃におけるMFRが3~30g/10分(JIS K7210(1999年))である、[1]~[9]のいずれかに記載の積層体。
[11][1]~[10]のいずれかに記載の積層体を用いてなる包装材。
本発明により、従来の生分解性樹脂を用いたフィルムに比べてネックインが小さく、溶融膜の安定性が改善されることによって加工安定性に優れる、ヒートシール強度が高い積層体並びに包装材を提供することができる。また、適度な溶融張力を有することから高速成形性にも優れる。
以下に、本発明の実施の形態を詳細に説明するが、本発明は以下の説明に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、任意に変形して実施することがで
きる。本明細書において、「~」を用いてその前後に数値又は物性値を挟んで表現する場合、その前後の値を含むものとして用いることとする。
本発明の一形態は、基材層の少なくとも一方の表面に樹脂層を有する積層体であって、前記樹脂層は、ポリマー構造の異なる2種類以上の脂肪族ポリエステル系樹脂及び相溶化剤を含有する、積層体である。
<基材層>
基材層は、樹脂層とともに積層体を形成できるものであれば特に限定されないが、繊維及びフィルムから選択されることが好ましく、具体的には紙、板紙、コットン不織布、レーヨン不織布、ポリ乳酸フィルム、硝酸セルロースフィルム、酢酸セルロースフィルム、セルロースフィルム、ポリグリコール酸フィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム等が挙げられる。中でも、得られる積層体が全体として生分解性となり、環境に配慮した包装材を形成することができる観点から、基材層は生分解性を有することが好ましく、植物由来の繊維またはフィルムであることが好ましい。具体的には、紙、板紙、パルプ不織布、コットン不織布、レーヨン不織布、ポリ乳酸フィルム、再生セルロースフィルム等が好ましく、紙、板紙、ポリ乳酸フィルム、セルロースフィルムがより好ましい。また、それ自体生分解性がない酢酸セルロース、再生セルロース等に、澱粉やキトサン等を配合して生分解性を持たせた複合フィルムを使用することもできる。
紙基材としては、クラフト紙、純白ロール紙等の包装用紙、模造紙、上質紙、中質紙、グラシン紙、パーチメント、アート紙、コート紙等の印刷・情報用紙、コップ原紙、ダンボール原紙等の加工原紙、ケント紙、マニラボール紙、コートボール紙等の板紙、ポリビニルアルコール(PVOH)などのコーティング剤により酸素バリア性や水蒸気バリア性を付与したバリア紙を挙げることができる。また、コットン不織布、レーヨン不織布等の不織布も紙基材に含まれる。これらの紙基体の坪量(日本工業規格 JIS P8124)は、紙質によっても異なるが、一般に10~1000g/mの範囲であり、特に30~700g/mの範囲にあることが好ましい。
紙基材において、乾燥紙力を向上させる方法としては、ポリアクリルアミド、カチオン化澱粉、両性澱粉等の乾燥紙力増強剤を内添する方法がある。乾燥紙力増強剤の添加量は、通常絶乾パルプに対して0.01~0.3質量%である。ここで「内添」とは、抄紙前のパルプスラリーに添加剤を添加する方法を指す。また、抄紙前のパルプの叩解度を高めて濾水度(CSF)を450~600ml程度にする方法がある。ここで、「CSF」とは、製紙業界で通常用いられるカナダ標準濾水度を指す。また、紙基材に配合する針葉樹漂白クラフトパルプ(NBKP)の配合量を上げる方法がある。
また、紙基材が親水性であるため、積層体が水と接触した場合に、層体の端面から水が浸入して基材層が膨潤して膨れや皺になったり、基材層内部で層破壊して剥がれたりすることがある。耐水性が要求される用途の場合、紙基材のサイズ度や湿潤紙力強度を向上させることが好ましい。
紙基材において、サイズ度を向上させる方法としては、アルキルケテンダイマー等の内添サイズ剤を内添する方法が挙げられる。内添サイズ剤の添加量は、通常絶乾パルプに対して0.1~0.5質量%である。この場合、硫酸バンドを併用することも好ましい。
また、湿潤紙力強度を向上させる方法としては、ポリアミドポリアミン、ポリアミドポリアミンエピクロロヒドリン変性物、ポリエチレンイミンエピクロロヒドリン変性物等の内添湿潤紙力増強剤を内添する方法が挙げられる。内添湿潤紙力増強剤の添加量は、通常絶乾パルプに対して0.1~0.5質量%である。
紙、板紙には、通常填料と称する充填剤を配合する。基材層において、積層体の白色度と不透明度を向上させるために重質炭酸カルシウム、酸化チタン、硫酸バリウム等を単独または併用して配合することが好ましい。また、これら填料の配合量は、紙基材又は板材に対して通常1~30質量%である。
その他、必要に応じてタルク、カオリン、焼成カオリン、クレー、ケイソウ土、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、硫酸マグネシウム、シリカ、アルミノ珪酸塩、ベントナイト等の無機充填剤や、ポリスチレン粒子、尿素ホルマリン樹脂粒子等の有機充填剤等を適宜選択して使用することができる。
特に積層体の不透明度を高くする場合は、基材層に黒鉛、カーボンブラックを内添したり、基材層表面に黒色印刷を施したりしてもよい。
基材層として不織布を使用することもできる。具体的には、コットンリンターを原料とする水流交絡法不織布である旭化成社製ベンリーゼ(登録商標)、パルプを原料とするエアレイド法不織布である王子キノクロス社製キノクロス(登録商標)、レーヨンを原料とするスパンレース法不織布であるオーミケンシ社製ピロス(登録商標)、レーヨンを原料とする水流交絡法不織布であるクラレ社製クラフレックス(登録商標)、ポリ乳酸を原料とするスパンボンド法不織布であるユニチカ社製テラマック(登録商標)、シンワ社製ハイボン(登録商標)等が挙げられる。
基材層として植物由来成分を含むフィルムを使用することも好ましい。具体的には、酢酸セルロース系フィルムであるダイセル化学工業社製セルグリーンPC-A(登録商標)や日本触媒社製ルナーレZT(登録商標)、セルロース系フィルムであるフタムラ化学社製NatureFlex NP、NPU、NK、NKR NEシリーズ、変性澱粉であるクラレ社製Plantic(登録商標)HP、澱粉と合成生分解性高分子のブレンドフィルムであるノバモント社製マタービー(登録商標)、キトサン、セルロース、デンプンのブレンドフィルムであるアイセロ化学社製ドロンCC(商品名)、ポリグリコール酸フィルムであるクラレ社製Kuredux(登録商標)、PLAフィルムである三菱ケミカル社製エコロージュ(登録商標)等が挙げられる。
<樹脂層>
樹脂層は、基材層の少なくとも一方の表面に配置され、基材層の片面のみに樹脂層を有してもよく、両面に樹脂層を有していてもよい。
樹脂層は、ポリマー構造の異なる2種類以上の脂肪族ポリエステル系樹脂及び相溶化剤を含有する。樹脂層がポリマー構造の異なる2種類以上の脂肪族ポリエステル系樹脂及び相溶化剤を含有することで、従来の生分解性樹脂を用いたフィルムに比べてネックインが小さく、溶融膜の安定性が改善されることによって加工安定性に優れる、ヒートシール強度が高い積層体とすることができる。
<脂肪族ポリエステル系樹脂>
脂肪族ポリエステル系樹脂は、脂肪族ジオールに由来する繰返し構造単位と脂肪族ジカルボン酸に由来する繰返し構造単位とを主構成単位として含み、生分解性を有する樹脂もしくは脂肪族オキシカルボン酸構造単位を主構成単位として含み、生分解性を有する樹脂であることが好ましい。
脂肪族ジオールに由来する繰返し構造単位は、脂肪族ポリエステル系樹脂を構成し得る公知のジオール単位であり得るが、成形性や機械強度の観点から、炭素数が2以上10以下の脂肪族ジオールが好ましく、炭素数4以上6以下の脂肪族ジオールが特に好ましい。例えば、エチレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、1,4-シクロヘキサンジメタノール等が挙げられ、中でも1,4-ブタンジオールが特に好ましい。尚、上記脂肪族ジオールは、2種類以上を用いることもできる。
脂肪族ジカルボン酸に由来する繰返し構造単位(以下、単にジカルボン酸単位ともいう。)は、脂肪族ポリエステルを構成し得る公知のジカルボン酸単位であり得るが、コハク酸単位、アジピン酸単位及びセバシン酸単位からなる群より選択される1種以上を含むことが成形安定性や融点の観点から好ましい。
全ジカルボン酸単位中、コハク酸単位、アジピン酸単位、及びセバシン酸単位の合計量は50モル%以上であることが好ましく、70モル%以上であることがより好ましい。
また、全ジカルボン酸単位に対してコハク酸単位は、30モル%以上60モル%以下、含むことが特に好ましい。コハク酸単位、アジピン酸単位、及びセバシン酸単位の含有量が上記範囲内であることで、成形性が向上するとともに耐熱性、生分解性にも優れた樹脂層を得ることが可能となる。
また、ジカルボン酸単位には、耐熱性や強度、生分解性の制御などの目的で、コハク酸単位、アジピン酸単位及びセバシン酸単位以外の他の構造単位(以下、その他のジカルボン酸単位ともいう。)を有していてもよい。その他のジカルボン酸単位を含む場合、全ジカルボン酸単位に対してその含有量は50モル%以下であり、好ましくは40モル%以下、より好ましくは30モル%以下である。その他のジカルボン酸単位としては、例えば、アゼライン酸などの炭素数が4以上10以下の脂肪族ジカルボン酸やそのアルキルエステル等の誘導体に由来するもの;シュウ酸、マロン酸などのアルキレン鎖の数が2未満であるジカルボン酸に由来するもの;グリコール酸、乳酸などのアルキレン鎖の数が2未満であるヒドロキシカルボン酸に由来するもの;その他、ポリエステル系樹脂の共重合成分として公知のもの;を挙げることができる。
また、ジカルボン酸単位には、脂肪族オキシカルボン酸に由来する繰返し単位(以下、脂肪族オキシカルボン酸単位ともいう。)を有していてもよい。脂肪族オキシカルボン酸単位を与える脂肪族オキシカルボン酸成分の具体例としては、例えば、乳酸、グリコール酸、2-ヒドロキシ-n-酪酸、2-ヒドロキシカプロン酸、6-ヒドロキシカプロン酸、2-ヒドロキシ-3,3-ジメチル酪酸、2-ヒドロキシ-3-メチル酪酸、2-ヒドロキシイソカプロン酸等、又はこれらの低級アルキルエステル若しくは分子内エステル等の誘導体が挙げられる。これらに光学異性体が存在する場合には、D体、L体又はラセミ体の何れでもよく、形態としては固体、液体又は水溶液のいずれであってもよい。これらの中で特に好ましいものは、乳酸又はグリコール酸或いはその誘導体である。これら脂肪族オキシカルボン酸は単独でも、2種以上の混合物としても使用することもできる。脂肪族ポリエステル樹脂がこれらの脂肪族オキシカルボン酸単位を含む場合、その含有量は、成形性の観点から、脂肪族ポリエステル系樹脂を構成する全構成単位を100モル%として20モル%以下であることが好ましく、より好ましくは10モル%以下、更に好ましくは5モル%以下であり、最も好ましくは0モル%(含まない)である。
また、脂肪族ポリエステル系樹脂は、本発明の効果を阻害しない範囲で、脂肪族ジカルボン酸単位以外のジカルボン酸単位として、テレフタル酸、イソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸単位を含んでいてもよい。また、3官能以上の脂肪族多価アルコール、3官能以上の脂肪族多価カルボン酸又はその酸無水物、或いは3官能以上の脂肪族多価オキシカルボン酸成分を共重合することによって、溶融粘度が高められたものであってもよい。
3官能の脂肪族多価アルコールの具体例としては、トリメチロールプロパン、グリセリン等が挙げられ、4官能の脂肪族多価アルコールの具体例としては、ペンタエリスリトール等が挙げられる。これらは単独でも2種以上混合して使用することもできる。
3官能の脂肪族多価カルボン酸又はその酸無水物の具体例としては、プロパントリカルボン酸又はその酸無水物が挙げられ、4官能の多価カルボン酸又はその酸無水物の具体例としては、シクロペンタンテトラカルボン酸又はその酸無水物等が挙げられる。これらは
単独でも2種以上混合して使用することもできる。
また、3官能の脂肪族オキシカルボン酸は、(i)カルボキシル基2個とヒドロキシル基1個を同一分子中に有するタイプと、(ii)カルボキシル基1個とヒドロキシル基2個のタイプとに分かれ、何れのタイプも使用可能であるが、成形性、機械強度や成形品外観の観点からリンゴ酸等の(i)カルボキシル基2個とヒドロキシル基1個を同一分子中に有するタイプが好ましく、より具体的には、リンゴ酸が好ましく用いられる。また、4官能の脂肪族オキシカルボン酸成分は、(i)3個のカルボキシル基と1個のヒドロキシル基とを同一分子中に共有するタイプ、(ii)2個のカルボキシル基と2個のヒドロキシル基とを同一分子中に共有するタイプ、(iii)3個のヒドロキシル基と1個のカルボキシル基とを同一分子中に共有するタイプ、に分かれ、何れのタイプも使用可能であるが、カルボキシル基を複数有するものが好ましく、より具体的には、クエン酸、酒石酸等が挙げられる。これらは単独でも2種以上混合して使用することもできる。
脂肪族ポリエステル系樹脂がこのような3官能以上の成分由来の構成単位を含む場合、その含有量は、脂肪族ポリエステル系樹脂を構成する全構成単位中、下限が通常0モル%以上、好ましくは0.01モル%以上であり、上限が通常5モル%以下、好ましくは2.5モル%以下である。
脂肪族オキシカルボン酸単位に由来する繰返し構造単位(以下、単にオキシカルボン酸単位ともいう。)は、脂肪族ポリエステルを構成し得る公知のオキシカルボン酸単位であり得るが、成形性や機械強度の観点から、乳酸、グリコール酸、2-ヒドロキシ-n-酪酸、3-ヒドロキシ酪酸、4-ヒドロキシ酪酸、4-ヒドロキシ吉草酸、5-ヒドロキシ吉草酸、2-ヒドロキシカプロン酸、6-ヒドロキシカプロン酸、3-ヒドロキシへキサン酸、2-ヒドロキシ-3,3-ジメチル酪酸、2-ヒドロキシ-3-メチル酪酸、2-ヒドロキシイソカプロン酸等、またはこれらの低級アルキルエステル若しくは分子内エステルが挙げられる。これらに光学異性体が存在する場合には、D体、L体またはラセミ体の何れでもよく、形態としては固体、液体または水溶液であってもよい。これらの中で特に好ましいものは、乳酸または3-ヒドロキシ酪酸であり、乳酸が最も好ましい。これら脂肪族オキシカルボン酸は単独でも、2種以上の混合物としても使用することもできる。
脂肪族ポリエステル系樹脂の製造方法は、ポリエステルの製造に関する公知の方法が採用できる。また、この際の重縮合反応は、従来から採用されている適切な条件を設定することができ、特に制限されない。通常、エステル化反応を進行させた後、減圧操作を行うことによって更に重合度を高める方法が採用される。
脂肪族ポリエステル系樹脂の製造時に、ジオール単位を形成するジオール成分とジカルボン酸単位を形成するジカルボン酸成分とを反応させる場合には、製造される脂肪族ポリエステル系樹脂が目的とする組成を有するようにジオール成分およびジカルボン酸成分の使用量を設定する。通常、ジオール成分とジカルボン酸成分とは実質的に等モル量で反応するが、ジオール成分は、エステル化反応中に留出することから、通常はジカルボン酸成分よりも1~20モル%過剰に用いられる。
脂肪族ポリエステル系樹脂に脂肪族オキシカルボン酸単位や芳香族ジカルボン酸単位や、多官能成分単位等の必須成分以外の成分(任意成分)を含有させる場合、その脂肪族オキシカルボン酸単位、芳香族ジカルボン酸単位や多官能成分単位もそれぞれ目的とする組成となるように、それぞれに対応する化合物( モノマーやオリゴマー) を反応に供するようにする。このとき、上記の任意成分を反応系に導入する時期および方法に制限はなく、脂肪族ポリエステル系樹脂を製造できる限り任意である。
例えば脂肪族オキシカルボン酸や芳香族ジカルボン酸単位を反応系に導入する時期およ
び方法は、ジオール成分とジカルボン酸成分との重縮合反応以前であれば特に限定されず、(1)予め触媒を脂肪族オキシカルボン酸溶液又は芳香族ジカルボン酸溶液に溶解させた状態で混合する方法、(2)原料仕込み時に触媒を反応系に導入すると同時に混合する方法、などが挙げられる。
多官能成分単位を形成する化合物の導入時期は、重合初期の他のモノマーやオリゴマーと同時に仕込むようにしてもよく、或いは、エステル交換反応後、減圧を開始する前に仕込むようにしてもよいが、他のモノマーやオリゴマーと同時に仕込む方が工程の簡略化の点で好ましい。
脂肪族ポリエステル系樹脂は、通常、触媒の存在下で製造される。触媒としては、公知のポリエステル系樹脂の製造に用いることのできる触媒を任意に選択することができる。その例を挙げると、ゲルマニウム、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、アンチモン、スズ、マグネシウム、カルシウム、亜鉛等の金属化合物が好適である。中でもゲルマニウム化合物、チタン化合物が好適である。
触媒として使用できるゲルマニウム化合物としては、例えば、テトラアルコキシゲルマニウム等の有機ゲルマニウム化合物、酸化ゲルマニウム、塩化ゲルマニウム等の無機ゲルマニウム化合物などが挙げられる。中でも、価格や入手の容易さなどから、酸化ゲルマニウム、テトラエトキシゲルマニウムおよびテトラブトキシゲルマニウムなどが好ましく、特には、酸化ゲルマニウムが好適である。
触媒として使用できるチタン化合物としては、例えば、テトラプロピルチタネート、テトラブチルチタネート、テトラフェニルチタネート等のテトラアルコキシチタンなどの有機チタン化合物が挙げられる。中でも、価格や入手の容易さなどから、テトラプロピルチタネート、テトラブチルチタネートなどが好ましい。
また、本発明の目的を損なわない限り、他の触媒の併用を妨げない。なお、触媒は1種を単独で用いてもよく、2種以上を任意の組み合わせおよび比率で併用してもよい。
触媒の使用量は、本発明の効果を著しく損なわない限り任意であるが、使用するモノマー量に対して、通常0.0005質量%以上、より好ましくは0.001質量%以上、また、通常3質量%以下、好ましくは1.5質量%以下である。この範囲の下限を下回ると触媒の効果が現れないおそれがあり、上限を上回ると製造費が高くなったり得られるポリマーに著しい着色を生じたり、耐加水分解性が低下したりするおそれがある。
触媒の導入時期は、重縮合反応以前であれば特に限定されず、原料仕込み時に導入しておいてもよく、減圧開始時に導入してもよい。脂肪族オキシカルボン酸単位を導入する場合は、原料仕込み時に乳酸やグリコール酸等の脂肪族オキシカルボン酸単位を形成するモノマーやオリゴマーと同時に導入するか、又は脂肪族オキシカルボン酸水溶液に触媒を溶解して導入する方法が好ましく、特に、重合速度が速くなるという点で脂肪族オキシカルボン酸水溶液に触媒を溶解して導入する方法が好ましい。
脂肪族ポリエステル系樹脂を製造する際の温度、重合時間、圧力などの反応条件は、本発明の効果を著しく損なわない限り任意であるが、ジカルボン酸成分とジオール成分とのエステル化反応および/又はエステル交換反応の反応温度は、下限が通常150℃以上、好ましくは180℃以上、上限が通常260℃ 以下、好ましくは250℃以下である。
また、反応雰囲気は、通常、窒素、アルゴン等の不活性雰囲気下である。更に、反応圧力は、通常、常圧~10kPaであるが、中でも常圧が好ましい。また、反応時間は、下限が通常1時間以上であり、上限が通常10時間以下、好ましくは6時間以下、より好まし
くは4時間以下である。反応温度が高すぎると、不飽和結合の過剰生成が起こり、不飽和結合が要因となるゲル化が起こり、重合の制御が困難になることがある。
また、ジカルボン酸成分とジオール成分とのエステル反応および/又はエステル交換反応後の重縮合反応は、圧力が、下限が通常0.01×10Pa以上、好ましくは0.03×10Pa以上、上限が通常1.4×10Pa以下、好ましくは0.4×10Pa以下の真空度下で行うことが望ましい。また、この時の反応温度は、下限が通常150℃以上、好ましくは180℃以上、上限が通常260℃以下、好ましくは250℃ 以下
である。更に、反応時間は、下限が通常2時間以上であり、上限が通常15時間以下、好ましくは10時間以下である。反応温度が高すぎると、不飽和結合の過剰生成で不飽和結合が要因となるゲル化が起こり、重合の制御が困難になることがある。
脂肪族ポリエステル系樹脂の製造時には、カーボネート化合物やジイソシアネート化合物等の鎖延長剤を使用することもできる。この場合、鎖延長剤の量は、脂肪族ポリエステル系樹脂を構成する全構成単位を100モル%とした場合の脂肪族ポリエステル系樹脂中のカーボネート結合やウレタン結合の割合として、通常10モル%以下、好ましくは5モル%以下、より好ましくは3モル%以下である。しかしながら、脂肪族ポリエステル系樹脂中にウレタン結合やカーボネート結合が存在すると、生分解性を阻害する可能性があるため、脂肪族ポリエステル系樹脂を構成する全構成単位に対し、カーボネート結合は1モル%未満、好ましくは0.5モル%以下、より好ましくは0.1モル%以下であり、ウレタン結合は0.55モル%以下、好ましくは0.3モル%以下、より好ましくは0.12モル%以下、更に好ましくは0.05モル%以下とするのがよい。この量は、脂肪族ポリエステル樹脂100質量部あたりに換算すると、0.9質量部以下、好ましくは0.5質量部以下、より好ましくは0.2質量部以下、さらに好ましくは0.1質量部以下である。特に、ウレタン結合量が上記上限値を上回ると、成膜工程等において、ウレタン結合の分解のため、ダイス出口からの溶融膜からの発煙や臭気が問題となる場合があり、また、溶融膜中に発泡による膜切れが起こって安定的に成形できないことがある。
なお、脂肪族ポリエステル系樹脂中のカーボネート結合量やウレタン結合量は、H-NMRや13C-NMR等のNMR測定結果から算出して求めることができる。
上記鎖延長剤としてのカーボネート化合物としては、具体的には、ジフェニルカーボネート、ジトリールカーボネート、ビス(クロロフェニル)カーボネート、m-クレジルカーボネート、ジナフチルカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジブチルカーボネート、エチレンカーボネート、ジアミルカーボネート、ジシクロヘキシルカーボネートなどが例示される。その他、フェノール類、アルコール類のようなヒドロキシ化合物から誘導される、同種、又は異種のヒドロキシ化合物からなるカーボネート化合物も使用可能である。
ジイソシアネート化合物としては、具体的には、2,4-トリレンジイソシアネート、2,4-トリレンジイソシアネートと2,6-トリレンジイソシアネートとの混合体、1,5-ナフチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水素化キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4’-ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、2,4,6-トリイソプロピルフェニルジイソシアネート、4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート等の公知のジイソシアネートなどが例示される。
また、その他の鎖延長剤として、ジオキサゾリン、珪酸エステルなどを使用してもよい。珪酸エステルとしては、具体的には、テトラメトキシシラン、ジメトキシジフェニルシラン、ジメトキシジメチルシラン、ジフェニルジヒドロキシシラン等が例示される。
これらの鎖延長剤(カップリング剤)を用いた高分子量ポリエステル系樹脂についても従来の技術を用いて製造することが可能である。鎖延長剤は、重縮合終了後、均一な溶融状態で無溶媒にて反応系に添加し、重縮合により得られたポリエステルと反応させる。
より具体的には、ジオール成分とジカルボン酸成分とを触媒反応させて得られる、末端基が実質的にヒドロキシル基を有し、重量平均分子量(Mw)が20,000以上、好ましくは40,000以上のポリエステルに上記鎖延長剤を反応させることにより、より高分子量化した脂肪族ポリエステル系樹脂を得ることができる。重量平均分子量が20,000以上のプレポリマーは、少量の鎖延長剤の使用で、溶融状態といった苛酷な条件下でも、残存する触媒の影響を受けないので反応中にゲルを生ずることなく、高分子量の脂肪族ポリエステル系樹脂を製造することができる。ここで、脂肪族ポリエステル系樹脂の重量平均分子量(Mw)は、溶媒をクロロホルムとし、測定温度40℃でゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による測定値から単分散ポリスチレンによる換算値として求められる。
したがって、例えば鎖延長剤として上記のジイソシアネート化合物を用いて、ポリエステル系樹脂を更に高分子量化する場合には、重量平均分子量が20,000以上、好ましくは40,000以上のプレポリマーを用いることが好ましい。重量平均分子量が20,000未満であると、高分子量化するためのジイソシアネート化合物の使用量が多くなり耐熱性が低下する場合がある。このようなプレポリマーを用いてジイソシアネート化合物に由来するウレタン結合を介して連鎖した線状構造を有するウレタン結合を有するポリエステル系樹脂が製造される。
鎖延長時の圧力は、通常0.01MPa以上1MPa以下、好ましくは0.05MPa以上0.5MPa以下、より好ましくは0.07MPa以上0.3MPa以下であるが、常圧が最も好ましい。
鎖延長時の反応温度は、下限が通常100℃以上、好ましくは150℃以上、より好ましくは190℃以上、最も好ましくは200℃ 以上であり、上限が通常250℃ 以下、好ましくは240℃ 以下、より好ましくは230℃ 以下である。反応温度が低すぎると粘度が高く均一な反応が難しく、高い攪拌動力も要する傾向があり、また高すぎると、脂肪族ポリエステル系樹脂のゲル化や分解が併発する傾向がある。
鎖延長を行う時間は、下限が通常0.1分以上、好ましくは1分以上、より好ましくは5分以上であり、上限が通常5時間以下、好ましくは1時間以下、より好ましくは30分以下、最も好ましくは15分以下である。鎖延長を行う時間が短すぎる場合には、鎖延長剤の添加効果が発現しない傾向があり、また、長すぎる場合には、脂肪族ポリエステル系樹脂のゲル化や分解が併発する傾向がある。
脂肪族ポリエステル系樹脂の分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定することが可能であって、単分散ポリスチレンを標準物質とした重量平均分子量(Mw)が、通常10,000以上1,000,000以下であるが、成形性と機械強度の点において有利なため、好ましくは20,000以上500,000以下、より好ましくは50,000以上400,000以下である。
樹脂層を形成する樹脂組成物のメルトフローレート(MFR)は、JIS K7210(1999年)に基づいて210℃、荷重2.16kgで測定した値で、3g/10分以上、より好ましくは4g/10分以上であり、また35g/10分以下であり、好ましくは30g/10分以下であり、より好ましくは25/10分以下であることが、成形性と機械強度の観点から好ましい。脂肪族ポリエステル系樹脂を含む樹脂組成物のMFRは、
分子量により調節することが可能である。
<相溶化剤>
相溶化剤は、ポリマー構造の異なる2種以上の脂肪族ポリエステル系樹脂の相溶性を改善する化合物である。このような機能を有する化合物であれば特に限定されないが、イソシアネート基、ペルオキシ基、カルボジイミド基、イソシアヌレート基、オキサゾリル基及びエポキシ基からなる群より選択される官能基を少なくとも1つ以上有する化合物であることが好ましく、カルボジイミド基及び/又はエポキシ基を有する化合物であることが、より好ましい。また、1つの化合物内に上記の群から選択される官能基を2つ以上有することが好ましい。
カルボジイミド基を有する化合物は、一般的に良く知られた方法で合成されたものを使用することができ、例えば、触媒として有機リン系化合物又は有機金属化合物を用い、各種ポリイソシアネートを約70度以上の温度で、無溶媒又は不活性溶媒中で、脱炭酸縮合反応に付することより合成することができるものを挙げることができる。
具体的には、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、ジメチルカルボジイミド、ジイソブチルカルボジイミド、ジオクチルカルボジイミド、t-ブチルイソプロピルカルボジイミド、ジフェニルカルボジイミド、ジ-t-ブチルカルボジイミド、ジ-β-ナフチルカルボジイミド等を例示することができ、これらの中では、特に工業的に入手が容易であるという面から、ジシクロヘキシルカルボジイミド或いはジイソプロピルカルボジイミドが好適である。
エポキシ基有する化合物としては、エポキシ基を1つ以上有し、相溶化剤として使用できる化合物であれば特に限定されず、特にスチレン-アクリル-エポキシコポリマーであることが好ましい。
スチレン-アクリル-エポキシコポリマーは、エポキシ基含有アクリル系単量体及びスチレン系単量体を含有する単量体混合物を重合して得られるもの、或いはエポキシ基含有アクリル系単量体、スチレン系単量体及びその他のビニル系単量体を含有する単量体混合物を重合して得られるコポリマーである。
エポキシ基含有アクリル系単量体として、例えば(メタ)アクリル酸グリシジルやシクロヘキセンオキシド構造を有する(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリルグリシジルエーテル等が挙げられる。エポキシ基含有アクリル系単量体として好ましいものは、反応性の高い(メタ)アクリル酸グリシジルである。
スチレン系単量体は、例えばスチレン、αーメチルスチレン等が用いられる。
その他のビニル系単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2-エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル等の炭素数が1~22のアルキル基(アルキル基は直鎖、分岐鎖でもよい)を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリル酸ポリアルキレングリコールエステル、(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルエステル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル、(メタ)アクリル酸ジアルキルアミノアルキルエステル、(メタ)アクリル酸ベンジルエステル、(メタ)アクリル酸フェノキシアルキルエステル、(メタ)アクリル酸イソボルニルエステル、(メタ)アクリル酸アルコキシシリルアルキルエステル等が挙げられる。(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリルジアルキルアミド、酢酸ビニル等のビニルエステル類、ビニルエーテル類、(メタ)アリルエーテル類、の芳香族系ビニル系単量体、エチレン、プロピレン等
のαオレフィンモノマーも使用可能である。これらは、一種又は二種以上を適宜選択して用いることができる。
樹脂層中の相溶化剤の含有率は、通常0.01質量%以上であり、好ましくは0.05質量%以上であり、更に好ましくは0.1質量%以上であり、特に好ましくは0.3質量%以上である。また通常10.0質量%以下であり、好ましくは5.0質量%以下であり、更に好ましくは3.0質量%以下であり、特に好ましくは2.0質量%以下であり、2.0質量%未満であってもよい。
<樹脂層の製造方法>
樹脂層の製造方法は、ポリマー構造の異なる2種類以上の脂肪族ポリエステル系樹脂と、相溶化剤と、必要に応じて用いられるその他の樹脂やその他の成分とを混合することで製造される。混合は、タンブラー、V型ブレンダー、ナウターミキサー、バンバリーミキサー、混練ロール、押出機等の混合機により混合し、好ましくは溶融混練することにより樹脂組成物を製造する。
使用される混練機について、溶融混練機であってもよい。また、二軸押出機もしくは単軸押出機の種別の如何を限定するものではないが、用いる脂肪族ポリエステル系樹脂、及び相溶化剤の特性に応じて溶融混練を達成する目的の下では二軸押出機がより好ましい。
溶融混練時の温度は120~220℃ が好ましく、130~190℃ であることがより好ましい。この温度範囲であれば、溶融反応に要する時間の短縮が可能になり、樹脂の劣化に伴う色調の悪化等を防止することができ、また、耐衝撃性や耐湿熱性などの実用面での物理特性をより向上させることができる。
また溶融混練時間については、前記同様の樹脂劣化をより確実に回避するという観点から無用な長大化は回避されるべきであり、20秒以上20分以下が好ましく、より好ましくは30秒以上15分以下であり、これを満たすような溶融混練温度や時間の条件設定を行うことが好ましい。
樹脂組成物をフィルムに成形することで、樹脂層が得られる。樹脂組成物をフィルム成形する方法としては例えば、射出成形、押出成形や共押出成形(インフレ法やTダイ法によるフィルム成形)、ラミネート成形、熱プレス成形、中空成形(各種ブロー成形)、熱成形(真空成形、圧空成形)、塑性加工、粉末成形(回転成形)等が挙げられる。特に、押出成形やインフレーション成形によって成形する方法(インフレーション法)やTダイ法が好ましい。
より具体的には、例えば、Tダイ、Iダイ又は丸ダイ等から所定の厚みに押し出したフィルム状、シート状物又は円筒状物を、冷却ロールや水、圧空等により冷却、固化させる方法等が挙げられる。この際、本発明の効果を阻害しない範囲で、数種の組成物を積層させた積層フィルムとすることも可能である。
インフレーション成形の場合、バブル内圧、加熱温度、バブル直径、冷却速度、引き取り速度等の条件は通常の公知の条件を採用することができる。
成形条件としては、例えば、ブロー比を通常1.1~10倍、好ましくは2~5倍とすることによりフィルムの引裂強度を調節することができる。
また、インフレーション成形適性はバブル安定性、フロストライン高さ等を目視判定し、バブルは揺れがなく安定であるほど好ましく、またバブルの形状が左右対称であることが好ましい。フロストライン高さは高すぎないことが好ましい。フロストラインが高すぎる場合はチューブ状のフィルムが固化しにくいことを示し、フィルムのブロッキングが生じ、口開きが悪化することがある。また、フロストラインが低すぎると、エアリングやダ
イスにバブルが接触して成形ができないことがある。したがって、フロストラインは装置、使用する原料、加工条件に適した高さにする必要がある。
ダイス内の樹脂温度は、溶融粘度が高くなりすぎず押出機の動力当たりの押出量が適正となるようにその下限は通常100℃である。一方、ダイスに樹脂劣化物が付着して得られるフィルムに混入することがないようにその上限は通常280℃ である。ダイス内の
樹脂温度は、好ましくは110~250℃ 、より好ましくは120~200℃の範囲で
ある。
このようなインフレーション成形により得られるフィルムは単層構造でも積層構造でもよい。
インフレーション成形によるフィルム、即ちフィルム基材の厚みは、通常6~100μm、好ましくは10~50μmである。
Tダイ成形の場合、ダイス内の樹脂温度は、溶融粘度が高くなりすぎず押出機の動力当たりの押出量が適正となるようにその下限は通常110℃である。一方、ダイスに樹脂劣化物が付着して得られるフィルムに混入することがないようにその上限は通常280℃である。ダイス内の樹脂温度は、好ましくは120~260℃、より好ましくは130~250℃の範囲とする。
また、吐出された溶融樹脂は巻き取り時のブロッキングを防止するために素早く冷却することが望ましく、通常、静電密着式またはタッチロール式のキャスティングロールにて冷却することが望ましい。この場合、キャスティングロールの表面温度は、通常15~70℃、好ましくは20~60℃に制御すればよい。また、シートの厚みが1mm以上であるときは、多段式冷却ロールを用いることが望ましい。その他成形条件は通常の公知の条件を採用することができる。
Tダイ成形により得られるフィルムも単層構造でも積層構造でもよい。Tダイ成形によるフィルム、即ちフィルム基材の厚みは、通常3~200μm、好ましくは5~100μmである。
インフレーション法やTダイ法で得られたフィルム状成形体は、その後、ロール法、テンター法、チューブラー法等によって一軸又は二軸延伸を施してもよい。延伸する場合は、延伸温度は通常30℃~110℃の範囲で、延伸倍率は縦、横方向、それぞれ0.6~10倍の範囲で行われる。また、延伸後、熱風を吹き付ける方法、赤外線を照射する方法、マイクロ波を照射する方法、ヒートロール上に接触させる方法等によって熱処理を施してもよい。
本実施形態の積層体は、自然環境下における分解性を有しつつ、ガスバリア性を有するものであることから、包装材として用いることが好ましい。また、成形性、透明性、表面特性及び力学特性などについても優れたものとすることができるため、食品用包装材、医薬用包装材、雑貨用等の液状物や粉粒物、固形物の包装用資材、農業用資材、建築資材等幅広い用途において、特に使い捨てにされる用途に好適に用いることができる。
その具体的用途としては、例えば、農業用マルチフィルム、トンネルフィルム、ハウスフィルム、日覆い、防草シート、畦シート、発芽シート、林業用燻蒸シート、フラットヤーン等を含む結束テープ、おむつのバックシート、包装用シート、ショッピングバッグ、レジ袋、ゴミ袋、水切り袋、コンポストバッグ、油脂食品包材、乾燥食品包材、畜産加工品包材、水産加工品包材、飲料・液体食品包材、乾燥菓子包材、スナック菓子包材、即席麺包材、レトルト食品包材、チルド・冷凍食品包材、紅茶・緑茶・コーヒー等の包材、サプリメントの包材、化粧品包材、電子部材の包材、光学部材の包材等が好ましい。
以下、実施例を用いて本発明の具体的態様を更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例によって限定されるものではない。
[使用原料]
実施例及び比較例で使用した樹脂と相溶化剤の詳細は下記の通りである。
以下において、「PBS」は「ポリブチレンサクシネート」、「PLA」は「ポリ乳酸」、「PBSA」は「ポリブチレンサクシネートアジペート」、PCLは「ポリカプロラクトン」を示す。
<脂肪族ポリエステル系樹脂>
PBS-1:(PTTMCC Biochem社製 BioPBS(登録商標) FZ71PM、MFR:30g/10分)
PBS-2:(PTTMCC Biochem社製 BioPBS(登録商標) FZ91PM、MFR:8.0g/10分)
PLA-1:(NatureWorks社製 Ingeo(登録商標)4032D、MFR:7.0g/10分)
PLA-2:(NatureWorks社製 Ingeo(登録商標)3052D、MFR:14g/10分)
PLA-3:(NatureWorks社製 Ingeo(登録商標)3251D、MFR:80g/10分)
PBSA:(PTTMCC Biochem社製 BioPBS(登録商標) FD92PM、MFR:8.0g/10分)
PCL:(Ingevity社製 Capa(登録商標)6800、MFR:11g/10分)
<相溶化剤>
カルボジイミド(日清紡ケミカル株式会社製 カルボジライトLA-1)
エポキシコポリマー(BASF社製 Joncryl ADR 4468)
[評価法]
実施例及び比較例における各種物性、特性の評価方法は以下の通りである。
(1)樹脂組成物の物性評価法
<メルトフローレイト(MFR)>
JIS K7210(1999年)に基づき、メルトインデクサーを用いて210℃、荷重2.16kgにて測定した。単位はg/10分である。
<溶融張力>
JIS K7199(1999年)に基づき、キャピログラフを用いて220℃、引取速度4m/分にて測定した。単位はmNである。
(2)加工安定性の評価法
<溶融膜の外観および安定性>
ダイス出口から溶融膜の状態を目視で評価した。評価基準は下記の通りとした。
○(良好):溶融膜は透明または半透明あるいは乳白色であり、FE(フィッシュアイ)や異物、フィラーの著しい凝集がなく気泡がない正常な状態である。またレゾナンスも無く優れている。
△(可):溶融膜はFE(フィッシュアイ)や異物が少ないフィラーの著しい凝集がない状態である。またレゾナンスは少し悪いが許容できる範囲である。
×(不可):溶融膜がFE(フィッシュアイ)や異物が多いもしくはレゾナンスが悪く、加工できない状態である。
<離ロール性>
冷却ロール表面から積層体が離れる際のロールへの張り付き具合を観測した。同一の押出し条件にて、引取り速度を徐々に変更しながら、剥離音、フィルム性状を確認した。評価基準は下記の通りとした。
○(良好):20m/分以上で成形した場合、フィルムが冷却ロールから剥離音なくはがれ、フィルム表面がきれいである状態。
×(不可):積層体が冷却ロールから剥がれず、運転ができない状態。
<ネックイン>
ダイス出口から50mm下にて溶融膜のネックインを測定した。評価基準は下記の通りとした。
○(良好):ネックインが50mm未満。
×(不可):ネックインが50mm以上。
<延展性>
溶融膜を冷却ロールに通し同一の押出し条件にて、引取り速度を徐々に変更しながら、溶融膜の状態を確認した。評価基準は下記の通りとした。
○(良好):20m/分で成形した場合、フィルム中央部、端部ともに揺れや穴あき等がなく高速成形でき、フィルムの表面及び端部がきれいな状態。
△(可):20m/分で成形した場合、わずかにフィルム端部に揺れがみられるが、高速成形で積層体を得られる状態。
×(不可):20m/分で成形した場合、溶融膜の端部が硬く切れる、もしくは、溶融膜の中央部に穴が開く等均一にフィルムが積層できず、高速成形できない状態。
(3)積層体の評価法
<打ち抜き性>
打ち抜き性は2穴パンチ(鑽孔能力:64g/m普通紙16枚)を使用し、打ち抜き試験を実施した。刃の打抜き方向としては積層体の基材面から樹脂層に向けて円柱状のパンチ刃が進行するように打ち抜きを実施し、測定回数を10回とした。打ち抜きの状態を総合的に判断する。
○(良好):押し切り刃により綺麗に切れる。
×(不可):押し切り刃により糸引きが出ており、周囲から分離できていないものが10個中1個以上ある。
<樹脂層同士のヒートシール性>
JIS Z 1526に準じてヒートシール強度を求めた。
試験片としては、樹脂層の膜厚圧が30μmの平坦部を使用し、縦、横15cmに切り出し、樹脂層部分をあわせるようにして一端をヒートシーラーにてヒートシールし、幅15mmの短冊形に切り出したものを用いた。
ヒートシールは、シールバー幅5mmの片面加熱バーシーラーを使用して、シール温度170℃、シール圧力0.2MPa、シール時間1秒で行った。
ヒートシール強度は、テンシロン型万能試験機にて剥離角度を180度とし、引張り速度300mm/minにおいて剥離もしくは破断時の荷重を測定した値(N/15mm)である。評価基準は下記の通りとした。
○(良好):10N以上。
×(不可):10N未満。
[実施例1~11、13、14、比較例1~4]
表1に示す原料を表1に示す割合でブレンドし、混練温度190℃にて、スクリュウ径φ30mmの二軸押出機にてストランド状に押出し、ペレタイザーによりペレット化した
。得られた樹脂ペレットを基材繰り出し機、引取り機を備えた単層Tダイ成形機(ダイス幅300mm、スクリュー径50mmφ、L/D 28)にて積層体を製造した。押出条件は、押出機シリンダー設定温度をC1(ホッパー側温度)200℃、C2(ダイス側温度)250℃、ダイス部樹脂温度(端250℃、中央部250℃、端250℃)に設定した。押出機回転数を15rpmとし、エアギャップ巾を120mmとして半径150mmのセミマットロールを冷却ロールとして、引取り速度20m/minで積層体を製造した。この時の冷却温度は30℃に設定した。
基材はコロナ処理を施したカップ原紙(250g/m、ノンラミネートタイプ)とし、低速から繰り出し、樹脂組成物の溶融膜を接触させ、ニップロールにて基材、溶融樹脂ともに冷却ロール表面に0.4MPaの圧力ではさみ、その後所定の速度までの引取り速度とすることで積層体を製造した。
得られた積層体の溶融膜の外観および安定性、離ロール性、ネックイン、延展性、打ち抜き性及びヒートシール性を評価し、その結果を表1に示す。
[実施例12]
PBS-2 70質量%およびエポキシコポリマー 0.3質量%を混練温度190℃にて、スクリュウ径φ30mmの二軸押出機にてストランド状に押出し、ペレタイザーによりペレット化した。得られた樹脂ペレット70.3質量%およびPLA-1 30質量%をドライブレンドし混合物を得た。得られた混合物を基材繰り出し機、引取り機を備えた単層Tダイ成形機(ダイス幅300mm、スクリュー径50mmφ、L/D 28)にて積層体を製造した。押出条件および基材は実施例1と同様の方法を用いた。
得られた積層体の溶融膜の外観および安定性、離ロール性、ネックイン、延展性、打ち抜き性及びヒートシール性を評価し、その結果を表1に示す。

Claims (11)

  1. 基材層の少なくとも一方の表面に樹脂層を有する積層体であって、
    前記樹脂層は、ポリマー構造の異なる2種類以上の脂肪族ポリエステル系樹脂及び相溶化剤を含有する、積層体。
  2. 前記相溶化剤が、イソシアネート基、ペルオキシ基、カルボジイミド基、イソシアヌレート基、オキサゾリル基及びエポキシ基からなる群より選択される官能基を少なくとも一つ以上有する化合物である、請求項1に記載の積層体。
  3. 前記相溶化剤がカルボジイミド基及び/又はエポキシ基を有する化合物である、請求項2に記載の積層体。
  4. 前記樹脂層における前記相溶化剤の含有率が0.05質量%以上3.0質量%以下である、請求項2に記載の積層体。
  5. 前記基材層が、植物由来成分を含む、請求項1に記載の積層体。
  6. 前記脂肪族ポリエステル系樹脂が、脂肪族ジオールに由来する繰返し構造単位と脂肪族ジカルボン酸に由来する繰返し構造単位とを主構成単位として含む脂肪族ポリエステルを含む、請求項1に記載の積層体。
  7. 前記脂肪族ポリエステル系樹脂が、ポリ乳酸及び/又は3-ヒドロキシブチレート単位を主構成単位として含有する共重合体を含む、請求項1に記載の積層体。
  8. 前記脂肪族ジオールに由来する繰返し構造単位は、1,4-ブタンジオール単位を含む、請求項5に記載の積層体。
  9. 前記脂肪族ジカルボン酸に由来する繰り返し構造単位は、コハク酸単位、アジピン酸単位及び/又はセバシン酸単位を含む、請求項5に記載の積層体。
  10. 前記樹脂層を形成する樹脂組成物は、210℃におけるMFRが3~30g/10分(JIS K7210(1999年))である、請求項1に記載の積層体。
  11. 請求項1~10のいずれか1項に記載の積層体を用いてなる包装材。
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