JP2024037407A - ケミカルセンサシステム - Google Patents

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浩史 濱崎
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Abstract

【課題】高い精度と応答性とで標的物質を検出することができるケミカルセンサシステムを提供すること。【解決手段】実施形態によれば、第1ケミカルセンサと、第2ケミカルセンサユニットと、第1ケミカルセンサと第2ケミカルセンサユニットとの間に位置する第1検体雰囲気タンクと、を具備し、検体雰囲気を第1ケミカルセンサから第1検体雰囲気タンクに供給する第1動作と、検体雰囲気を第1検体雰囲気タンクから第2ケミカルセンサユニットに供給する第2動作と、第1検体雰囲気タンク内の検体雰囲気を排気する第3動作と、を実行する送気機構を有するケミカルセンサシステム。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、ケミカルセンサシステムに関する。
気相中の標的物質を検出するケミカルセンサは、検体から空気中に放出される成分を検出することでガス検出や匂い検出に利用することができる。ガス検出や匂い検出には高い精度と応答性の両立が求められる。
特開2020-046263号公報 特開2021-047051号公報
しかしながら、気相中の標的物質を検出するセンサは、短時間で応答するが、高い選択性を得ることが困難である場合がある。対して、液相中の標的物質を検出するセンサは、一般に、高い選択性を実現することができるが、検出に時間がかかってしまう。
気相センサと液相センサを直結し、同一検体を同時にセンシングすることで、この問題を解決することができる。気相センサでスクリーニングを行い、液相センサは気相センサで応答があった検体だけセンシングを続行すれば、気相センサのスクリーニングで応答がなかった検体のセンシングを継続する時間を省略することができる。しかし、気相センサのスクリーニングで応答であった場合は、液相センサのセンシング完了まで、次の検体のセンシングに移行することができない。
これより本発明が解決しようとする課題は、高い精度と応答性とで標的物質を検出することができるケミカルセンサシステムを提供することである。
実施形態によれば、第1ケミカルセンサと、第2ケミカルセンサユニットと、第1ケミカルセンサと第2ケミカルセンサユニットとの間に位置する第1検体雰囲気タンクと、を具備し、検体雰囲気を第1ケミカルセンサから第1検体雰囲気タンクに供給する第1動作と、検体雰囲気を第1検体雰囲気タンクから第2ケミカルセンサユニットに供給する第2動作と、第1検体雰囲気タンク内の検体雰囲気を排気する第3動作と、を実行する送気機構を有するケミカルセンサシステムが提供される。
実施形態に係るケミカルセンサシステムの一例を示すブロック図。 実施形態に係るケミカルセンサシステムにおける第1ケミカルセンサの一例を示す構成図。 実施形態に係るケミカルセンサシステムにおける第2ケミカルセンサユニットの一例を示す概略図。 実施形態に係るケミカルセンサシステムにおける検体雰囲気取り込みユニットの一例を示す模式図。 実施形態に係るケミカルセンサシステムにおける第2ケミカルセンサの一例を示す斜視図。 実施形態に係るケミカルセンサシステムにおける第2ケミカルセンサ搭載部の模式図。
以下、実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、同一又は類似した機能を発揮する構成要素には全ての図面を通じて同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。なお、各図は実施形態の説明とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは実際の装置と異なる点があるが、これらは以下の説明と公知の技術を参酌して適宜設計変更することができる。
[第1の実施形態]
第1の実施形態によれば、第1ケミカルセンサと、第2ケミカルセンサユニットと、第1ケミカルセンサと第2ケミカルセンサユニットとの間に位置する第1検体雰囲気タンクと、を具備し、検体雰囲気を第1ケミカルセンサから第1検体雰囲気タンクに供給する第1動作と、検体雰囲気を第1検体雰囲気タンクから第2ケミカルセンサユニットに供給する第2動作と、第1検体雰囲気タンク内の検体雰囲気を排気する第3動作と、を実行する送気機構を有するケミカルセンサシステムが提供される。
図1は、第1の実施形態に係るケミカルセンサシステムの概略図である。図1をもとに、第1の実施形態に係るケミカルセンサシステムを説明する。
ケミカルセンサシステム1000は、第1ケミカルセンサ2、第1検体雰囲気タンク3、第2ケミカルセンサユニット4、第1のバルブ5、第2のバルブ6、第3のバルブ7、第1制御回路9、第1判定回路13、第2判定回路14を有する。ケミカルセンサシステム1000は、検体雰囲気に含まれる標的物質(匂い成分)を検出するシステムである。本明細書において、匂い成分は、ケミカルセンサによって気相中又は液相中で検出可能な物質を指し、必ずしも生体の嗅覚受容体に反応する物質ではない。ケミカルセンサシステム1000は、図1における破線で囲まれた部分である。
吸気口1は、検体雰囲気の取り込み部である。気密経路10は吸気口1に接続される。ここで、気密経路とは、外部との気密を保ちながら経路内部に気体を流通させることが可能な構造を指す。気密経路として、樹脂や金属製のパイプを用いることができる。吸気口1は、対象物から検体雰囲気を取り込む気密経路10の端部に取り付けられ、対象物の形態に応じて、細く絞られた形状や、広く開いた形状、あるいは必要に応じて対象物に吸着するパッキンなどを備える。吸気口1は、検体雰囲気を移送する送気機構としてポンプ又はファンを備えることができる。
第1ケミカルセンサは、導入された検体雰囲気に含まれる標的物質又は標的物質を含む標的物質群を検出し、電圧値や電流値等で表される電気信号として、第1判定回路13に出力する装置である。第1ケミカルセンサ2は気相センサである。第1ケミカルセンサ2は、気密経路10と接続される。特定の物質が存在するときにケミカルセンサの電気信号に変化が生じることを応答と表現する。第1ケミカルセンサ2が応答する物質を標的物質群と表現する。
気密経路11は、排気経路である。気密経路11は、一端が第1検体雰囲気タンク3に接続される。気密経路11の他端は、第2バルブ6が接続される。第2バルブ6が開いたとき、気密経路11は解放され、例えば経路外部に接続される。
第1検体雰囲気タンク3は、気密経路10及び第1ケミカルセンサ2を介して供給された検体雰囲気を捕集する。ここで、第1検体雰囲気タンク3は、送気機構として容積制御装置103及び第1バルブ5,第2バルブ6、第3バルブ7を備えることができる。第1バルブ5,第2バルブ6、第3バルブ7は、第1制御回路9から入力される信号に応じて開閉する。を容積制御装置103は、第1制御回路9から信号を入力された時、入力されるタンクの内容積を可変に制御する。容積制御装置103は、例えばアクチュエータ付きのポンプである。送気機構は、検体雰囲気を第1ケミカルセンサ2から第1検体雰囲気タンク3に供給し、検体雰囲気を第1検体雰囲気タンク3から第2ケミカルセンサユニット4に供給することができれば、任意の構成で実現することができる。送気機構は、第1検体雰囲気タンク3と離れて設けられたポンプやファン及び弁によって実現されることもできる。
気密経路12は、第1検体雰囲気タンク3と第2ケミカルセンサユニット4とを接続する。気密経路12には、第1検体雰囲気タンク3と第2ケミカルセンサユニット4とを隔てるように第3バルブ7が設けられる。
第2ケミカルセンサユニット4は、第2ケミカルセンサを有する。第2ケミカルセンサは、導入された検体雰囲気に含まれる標的物質又は標的物質を含む標的物質群を検出し、電圧値や電流値等で表される電気信号として、第2判定回路14に出力する装置である。第2ケミカルセンサは、液相センサである。第2ケミカルセンサユニット4は、導入された検体雰囲気に含まれる物質を溶剤に接触させた検体溶液とした後、第2ケミカルセンサと検体溶液を接触させることで検出を行う。第2ケミカルセンサが応答する物質を標的物質と表現する。標的物質は標的物質群に含まれる。第2ケミカルセンサは、第1ケミカルセンサ2よりも選択性が高い。第2ケミカルセンサユニット4に検体雰囲気を導入してから応答が得られるまでにかかる第2応答時間は、第1ケミカルセンサ2に検体雰囲気を導入してから応答が得られるまでにかかる第1応答時間よりも長い。
第1判定回路13は、第1ケミカルセンサ2が応答したか否かを判定する回路である。第1判定回路13は、第1ケミカルセンサ2の信号出力と接続される。第1ケミカルセンサ2の出力信号を解析し、検体雰囲気に標的物質を含む標的物質群が規定以上含まれているかを判定する。第1判定回路13は、捕集された検体雰囲気に含まれる検体を第1ケミカルセンサ2が検査した時間とその検査結果を記憶することができる。検査した時間は、時刻あるいは、ケミカルセンサシステム1000の起動を基準とした時間情報として記憶されることができる。
第1判定回路13は、第1ケミカルセンサ2の応答をもとに、検体雰囲気に含まれる物質の特性や種類を特定してもよい。第1判定回路13の判定方法は特に限定されず、第1ケミカルセンサ2の種類・特性に応じて適宜選択できる。例えば、第1判定回路13は第1ケミカルセンサ2の信号強度が規定値以上であるか否かを判別してもよいし、第1判定回路13内部に保持される参照パラメータと比較して近似性を判定し物質の種類を同定してもよい。第1判定回路13は、I/Fに接続されてもよく、判定結果をI/Fに出力する。
第2判定回路14は、第2ケミカルセンサが応答したか否かを判定する回路である。第2判定回路14は、後述する第2ケミカルセンサの出力と接続される。第2判定回路14は、第2ケミカルセンサの出力信号を解析し、第1ケミカルセンサ2に応答した後に第2ケミカルセンサで検査した検体雰囲気に標的物質が規定以上含まれているかを判定する。第2判定回路14は、検体雰囲気を第2ケミカルセンサが検査した時間とその結果を記憶することができる。また、吸気口1などの取り込み口で検体雰囲気が捕集された時間と第1ケミカルセンサ2及び第2ケミカルセンサの検査結果とを紐づけて記録することができる。これによって、捕集した検体雰囲気と第1ケミカルセンサ2及び第2ケミカルセンサで検査した検体雰囲気とを同期することができ、捕集した検体雰囲気の検査結果を精度良く管理することができる。第2判定回路14は、不図示のI/Fに接続されてもよく、判定結果をI/Fに出力することができる。
第1判定回路13と第2判定回路14は、それぞれ専用回路として実現することも、それぞれの回路として機能する1つのCPU(Central Processing Unit)として実現することも可能である。第1判定回路13と第2判定回路14は、検査結果、参照パラメータ、及びプログラムを保持する1以上の記憶媒体を有する。第1判定回路13、第2判定回路14、第1制御回路9の記憶媒体は、機能を共有する同一の構成として実現することもできる。
第1制御回路9は、本実施形態に係るケミカルセンサシステム1000内の第1乃至第3バルブ5乃至7、容積制御装置103を制御する。また第1制御回路9は、第2検体雰囲気タンク20に繋がったバルブと同タンクに付随する容積制御装置を制御する。第1制御回路9は、前述した各構成及び第1判定回路13と接続され、第1ケミカルセンサ2の検査結果に基づく第1判定回路13の信号を受け取り、前述した各構成へと制御信号を出力する。さらに第1制御回路9は、検体雰囲気の捕集を開始する信号を受け取ることもでき、当該信号によっても前述した各構成への制御信号を出力する。検体雰囲気の捕集を開始する信号は、当該ケミカルセンサシステムを使用する作業者によって入力することも可能であるし、あるいは、吸気口1が検体雰囲気捕集状態になったことをロボット動作や画像認識などによって自動的に判断して発信されても構わない。図1には、第1制御回路9と前述した各構成及び第1判定回路13とが、図示しない無線を介して接続された例を示しているが、配線を介して有線接続されてもよい。また、検体雰囲気の捕集を開始する信号の送信経路も無線を介して接続された例として不図示としているが、配線を介して有線接続されていてもよい。第1制御回路9は、制御信号の出力および検体雰囲気の捕集開始信号によって、第1乃至第3バルブ5乃至7の開閉のタイミングや容積制御装置103の駆動を制御することで、検体雰囲気タンク3に検体雰囲気を捕集するのか、あるいは検体雰囲気タンク3に捕集された検体雰囲気を排気するのか、第2ケミカルセンサユニット4へと送るのかを制御する。さらに、第1制御回路9は、第2検体雰囲気タンク20およびそれに繋がるバルブおよびそれに付随する容積制御装置に関しても同様に制御して、第2検体雰囲気タンク20に検体雰囲気を捕集するのか、あるいは検体雰囲気タンク20に捕集された検体雰囲気を排気するのか、第3ケミカルセンサユニット21へと送るのかを制御する。
第1制御回路9は、CPU等のプロセッサにプログラムを実行させることにより、上述した各構成への制御を実現することが可能である。制御回路は、例えば、CPU等の演算装置、演算装置と接続されプログラムやデータが記憶される記憶装置、及び制御回路によって制御される構成に出力される信号を生成する信号生成装置を含む。
図2は、実施形態に係るケミカルセンサシステムにおける第1ケミカルセンサの一例を示す構成図である。
第1ケミカルセンサの一例として、図2に示すセラミック半導体型の気相センサ装置を説明する。気相センサ装置は、例えば酸化スズや酸化亜鉛などのn型半導体材料が多孔質状に焼結されたものからなる。n型半導体の表面には空気中の酸素が負電荷を帯びた状態で吸着するため、図(a)のようにn型半導体の表面近傍に空乏層が形成されて高抵抗状態となる。ここで気相センサ装置を高温状態で例えば一酸化炭素のような還元性雰囲気に暴露すると、一酸化炭素がn型半導体表面の酸素と反応して、表面吸着酸素が減少するため、図(b)のようにn型半導体表面の空乏層が薄くなり低抵抗状態に変化する。この変化は一酸化炭素濃度に依存し、また同様の現象は他の可燃性のガスにおいても発生する。このような原理を用いることによって、各種可燃性ガスの濃度を検出することができる(図(c))。
気相センサは、短時間で応答するが、標的物質と同じ性質(還元性、可燃性などの物性)を有する物質(標的物質群)にも応答する。図2(c)から明らかなように、気相に含まれるガスの種類が分からなければ濃度に換算できないし、濃度が分からなければガスの種類も分からない。すなわち未知の検体雰囲気を検査する用途には適用することが難しい。なお、第1ケミカルセンサの種類及び検出方法は、センサ素子に気相が接触する方式であればセラミック半導体型センサ装置に限定されず、固体電解質型センサやグラフェンFETを用いたセンサ、等任意の検査装置及び検査方法を用いることができる。
図3は、実施形態に係るケミカルセンサシステムにおける第2ケミカルセンサユニットの一例を示す概略である。
第2ケミカルセンサユニットの一例について、図3を用いて説明する。
第2ケミカルセンサユニット4は、検体雰囲気をセンシング用溶液に曝露する機構と、検体雰囲気が曝露されたセンシング用溶液に含まれる含有物を検出する第2ケミカルセンサとを備える。
検体雰囲気取り込みユニット400は、気密経路12と配管452(図4で図示)に接続されている。配管452には、必要に応じて、吸排気装置443(図4で図示)が接続されている。吸排気装置443は、例えばポンプ又はファンである。図1で図示した第1バルブと第2バルブを閉じて、第3バルブを開けた状態で、容積制御装置103を用いて第1検体雰囲気タンク3の内容積を小さくすると、気密経路12を介して、検体雰囲気取り込みユニット400内の気液接触容器411に検体雰囲気が送り込まれる。この際、必要に応じて設置された吸排気装置443を用いて、気液接触容器411からの排気とのバランスを取ってもよい。
気液接触容器411は、有機溶剤の供給源に接続されている。例えば、気液接触容器411(図4で図示)は、配管454(図4で図示)、配管455(図4で図示)、及びバルブ471(図4で図示)を介して、有機溶剤が貯留された有機溶剤タンク441(図4で図示)に接続されている。有機溶剤は、親水性の有機溶剤であり、例えば、エタノール、メタノールなどの低級アルコール、DMSO(Dimethyl Sulfoxide)、DMF(N,N-dimethylformamide)、アセトン、及びアセトニトリルからなる群より選択されるいずれかである。
有機溶剤タンク441から有機溶剤が気液接触容器411に供給される。気液接触容器411は、疎水性の標的分子を含む可能性のある検体雰囲気を親水性の有機溶剤に曝露する。
検体雰囲気取り込みユニット400内の気液接触容器411は、排液するための配管453に接続され、配管453にはバルブ473が接続されている。また、検体雰囲気取り込みユニット400内の気液接触容器411は、配管456(図4で図示)、バルブ472(図4で図示)、及び配管457を介して、計量ユニット444に接続されている。
有機溶剤タンク441は、配管454、バルブ471、配管456、バルブ472(図4で図示)、及び配管457を介して、計量ユニット444に接続されている。
計量ユニット444は、排液するための配管459に接続され、配管459にはバルブ474が接続されている。また、計量ユニット444は、配管461を介して混合ユニット420に接続され、配管461にはバルブ475が接続されている。
また、混合ユニット420には、水溶液の供給源が接続されている。例えば、混合ユニット420は、計量ユニット445を介して、水溶液が貯留された水溶液タンク442に接続されている。水溶液タンク442と計量ユニット445とを接続する配管462にはバルブ476が接続されている。混合ユニット420と計量ユニット445とを接続する配管463にはバルブ478が接続されている。水溶液は、例えば、リン酸緩衝液、HEPES緩衝液、トリス塩酸緩衝液などである。
混合ユニット420には、検体雰囲気取り込みユニット400から標的分子を含む有機溶剤が供給され、さらに水溶液タンク442から水溶液が供給される。そして、混合ユニット420は、標的分子を含む有機溶剤を水溶液と混合して、検体液を作成する。
混合ユニット420は、配管464を介して第2ケミカルセンサ530に接続されている。配管464には、バルブ477が接続されている。また、混合ユニット420は、必要に応じて、排液するための配管466に接続され、配管466にはバルブ479が接続されている。
第2ケミカルセンサ530は、排液するための配管465に接続され、配管465にはバルブ481が接続されている。
次に、検体雰囲気取り込みユニットについて、図4を用いて説明する。図4は、検体雰囲気取り込みユニットの一例を示す模式図である。
検体雰囲気取り込みユニットは、検体雰囲気を有機溶剤にバブリングさせる気液接触容器411を有する。容器411は、配管454、バルブ471、及び配管455を介して、有機溶剤タンク441と接続されている。配管454にはポンプ412が接続されている。バルブ471を開き、ポンプ412を駆動させることで、有機溶剤タンク441に貯留された有機溶剤が容器411内に供給される。
気密経路12の一端部は、図4に図示しない検体雰囲気タンクと接続している。気密経路12の他端部は、容器411内の有機溶剤401中に位置する。さらに配管452の一端部は容器411内の有機溶剤401より上部の気相部に位置し、配管452の他端部は排気口となっていて、容器411と排気口の途中に必要に応じて、吸排気装置443が繋がっている。図1で図示した第1バルブと第2バルブを閉じて、第3バルブを開けた状態で、容積制御装置103を用いて第1検体雰囲気タンク3の内容積を小さくすると、気密経路12から送り込まれた検体雰囲気は、容器411内の有機溶剤401にバブリングされ、検体雰囲気中の標的分子は有機溶剤401に溶解する。
容器411は、配管456、バルブ472、及び配管457を介して、計量ユニット444に接続されている。バルブ472を開き、ポンプ413を駆動させることで、容器411内の標的分子を含む有機溶剤が、計量ユニット444に供給される。所望量の有機溶剤を計量ユニット444に供給した後に容器411内に残った有機溶剤はバルブ473を開けることによって配管453から排出される。さらに容器411内を洗浄するため検体雰囲気をバブリングしないで有機溶剤401でパージすることも可能で、その際にも洗浄に用いた有機溶剤401を同様の経路で排出できる。
図5は、実施形態に係るケミカルセンサシステムにおける第2ケミカルセンサの一例を示す斜視図である。
次に、図5を参照して、第2ケミカルセンサの一例について説明する。第2ケミカルセンサは液相センサである。
第2ケミカルセンサ530は、例えば、グラフェン膜531を含む電荷検出素子である。第2ケミカルセンサ530の表面(例えばグラフェン膜531の表面)は、上記混合ユニット420において標的分子を含む有機溶剤を水溶液と混合して得られる検体液500に曝露される。
第2ケミカルセンサ530は、例えば、FET(field effect transistor)構造を有する。
第2ケミカルセンサ530は、基板533と、基板533上に設けられた下地膜534とを有する。下地膜534上にグラフェン膜531が設けられている。または、下地膜534を設けずに、基板533の表面にグラフェン膜531を設けてもよい。また、基板533には、図示せぬ回路やトランジスタが形成されていてもよい。
基板533の材料として、例えば、シリコン、酸化シリコン、ガラス、高分子材料を用いることができる。下地膜534は、例えばシリコン酸化膜のような絶縁膜である。また、下地膜534に、グラフェン膜531を形成するための化学的触媒の機能をもたせることもできる。
また、第2ケミカルセンサ530は、少なくとも2つの電極(第1電極535と第2電極536)とを有する。第1電極535及び第2電極536の一方はドレイン電極として機能し、他方はソース電極として機能する。
第1電極535及び第2電極536は、必要に応じて、保護絶縁膜537によって被覆されている。保護絶縁膜537は例えば、酸化アルミニウム、酸化シリコン、高分子などである。
第2ケミカルセンサ530の下地膜534上には、必要に応じて、さらにゲート配線Gが形成され、その一部が保護絶縁膜537に被覆されずに露出している。ゲート配線Gの保護絶縁膜537から露出した箇所は、金、白金、銀、銀・塩化銀積層膜などからなる。
なお、ゲート配線Gは、第2ケミカルセンサ530の近傍で検体液500に接触していればよいため、必ずしも第2ケミカルセンサ530上に形成しなくてもよい。例えば、第2ケミカルセンサ530とは別の素子上に形成して、第2ケミカルセンサ530と検体液500を介して接続されていてもよい。
第1電極535と第2電極536との間にグラフェン膜531が設けられている。第1電極535及び第2電極536はグラフェン膜531に電気的に接触している。グラフェン膜531を通じて、第1電極535と第2電極536との間に電流が流れることができる。
第2ケミカルセンサ530は、その表面上で標的分子と選択的に会合するプローブ分子532をさらに有する。プローブ分子532は、グラフェン膜531の表面に結合あるいは吸着している。プローブ分子は、標的物質に特異的に結合または吸着する特性を有し、標的物質に合わせて任意に変更できる。プローブ分子として、核酸、酵素、ペプチド、やこれらを有する合成分子や誘導体を使用することができるが、特に限定されない。
グラフェン膜531を含むセンサ素子面は、検体液500が供給される流路内に曝露されている。グラフェン膜531の表面、及びプローブ分子532及びゲート配線Gは検体液500に曝露される。
図6は、実施形態に係るケミカルセンサシステムにおける第2ケミカルセンサ搭載部の模式図である。
配管464及び配管465には、図6(a)に示すように、第2ケミカルセンサ搭載部において窓600が開けられており、窓600の外周にはパッキン610が形成されている。第2ケミカルセンサ530はカートリッジ基板601に実装された形態となっており、図6(b)に示すように、センサ素子面を窓600の部分に対向させて設置するとパッキン610によって気密されて、センサ素子面が配管464、465内に露出された状態となる。このような形態とすることにより、第2ケミカルセンサ530を交換部品や消耗部品として着脱することが可能となる。
第2ケミカルセンサ530は、プローブ分子532が標的分子と会合したことを電気的に検出する。プローブ分子532が標的分子を認識・捕獲すると、標的分子がグラフェン膜531の表面に近接するため、例えば標的分子の持つ電荷や分極、電子吸引・供与性などによってグラフェン膜531の電子状態が変わる。これを電気的に検出することにより、標的分子の存在や濃度を知ることができる。
なお、グラフェン膜531の電子状態を電気的に検出する際に、ゲート電極を介して、検体液に所望のゲート電位を印加することによって、グラフェンの電気特性が高感度となる状態に調整することができる。
あるいはゲート電位を走査しながら、グラフェンのソースドレイン間電流を計測することにより、グラフェン内を流れるキャリアが正孔と電子との間で切り替わる電荷中性点を測定することができ、グラフェンに対する電荷の注入状態を知ることができる。
なお、必要に応じてグラフェン膜531の表面が絶縁体で被覆されていても構わない。この絶縁体としては、例えばペプチドβシートやリン脂質膜などを用いることができる。
ケミカルセンサユニット1000の動作を説明する。以下に説明する動作は、第1制御回路9によって、第1乃至第3バルブ5乃至7、容積制御装置103の動作が制御されることで実現される。上記の動作1~7は、異なる構成要素によって同時に実施される場合がある。
動作1。送気機構が検体雰囲気を第1ケミカルセンサ2から前記第1検体雰囲気タンクに供給する。例えば、第1のバルブ5が開けられ、第2と第3のバルブ6,7が閉じた状態で、容積制御装置103が第1検体雰囲気タンク3の内容積を大きくすれば、第1検体雰囲気タンク3内部が減圧される。検体雰囲気が、気密経路10を介して第1検体雰囲気タンク3に流入する。
動作2。第1ケミカルセンサ2が流入する検体雰囲気をセンシングする。
動作3。第1判定回路13は、第1ケミカルセンサ2が応答したか否かを判定する。第1ケミカルセンサ2が応答していなければ検体雰囲気に標的物質及び検体物質群が含まれていないと判定され、動作4に移行する。第1ケミカルセンサ2が応答しており、かつ第2ケミカルセンサユニット4がセンシング動作していないとき、検体雰囲気に検体物質群が含まれていると判定され、動作5に移行する。第1ケミカルセンサ2が応答しており、かつ第2ケミカルセンサユニット4がセンシング動作しているときは、第2ケミカルセンサユニット4がセンシング動作終了後(前回の検体雰囲気に対する動作7終了後)、動作5に移行する。
動作4。送気機構が第1検体雰囲気タンク3に捕集された検体雰囲気を廃棄する。例えば、第1バルブ5第3バルブ7が閉じ、第2バルブ6が開き、容積制御装置103が第1検体雰囲気タンクの内容積を小さくすることで、第1検体雰囲気タンク3に捕集された検体雰囲気は排気される。排気完了後、動作1に戻る、もしくは、動作を停止してケミカルセンサシステム1000は待機状態になる。
動作5。送気機構が検体雰囲気を前記第1検体雰囲気タンクから第2ケミカルセンサユニット4に供給する。例えば、第1バルブ5、第2バルブ6が閉じ、第3バルブ7が開き、容積制御装置103によって第1検体雰囲気タンクの内容積が小さくなることで、第1検体雰囲気タンク3に捕集された検体雰囲気は第2ケミカルセンサユニット4に送られる。
動作6。第2ケミカルセンサユニット4が流入する検体雰囲気をセンシングする。
動作7。第2判定回路14が、第2ケミカルセンサが応答したか否かを判定する。判定結果に応じて、検体雰囲気に標的物質が含まれているか否かを判別する。
上記の動作1~7に示す通り、選択性が高いが応答に時間がかかる第2ケミカルセンサは、応答時間が短い第1ケミカルセンサ2が応答した場合にセンシングを実施する。第1ケミカルセンサ2は、第2ケミカルセンサユニットがセンシング中に第1ケミカルセンサ2が応答しない限り、動作1~4の繰り返しにより大量の検体雰囲気を連続的にセンシングすることができる。第1ケミカルユニット2と第2ケミカルセンユニット4とは、同時にセンシング動作を実行できる。ケミカルセンサシステム1000は、高い選択性を維持しながら、単位時間あたりに処理できる検体量(センシング速度)を向上させることができる。
実施形態に係るケミカルセンサシステムに任意で設けられる構成について説明する。本実施形態に係るケミカルセンサシステムは、第3ケミカルセンサユニット21と、第1ケミカルセンサ2と第3ケミカルセンサユニット21との間に位置する第2検体雰囲気タンク20と、をさらに具備してもよい。第3ケミカルセンサユニット21は第2ケミカルセンサと同様の構成を有する。第2検体雰囲気タンクは第1検体雰囲気タンク3と同様の構成を有する。ケミカルセンサシステム1000は、第1ケミカルセンサ2で検査する検体雰囲気を第2検体雰囲気タンクに供給する第4動作と、第2検体雰囲気タンク内の検体雰囲気を第3ケミカルセンサユニットに供給する第5動作と、第2検体雰囲気タンク内の検体雰囲気を排気する第6動作と、を実行する送気機構をさらに備える。
第2検体雰囲気タンク20は、第1ケミカルセンサ2とつながっており、第1ケミカルセンサ2と第2検体雰囲気タンク20との間には第4バルブ8が備えられている。第1バルブ5が開くとき、第4バルブ8が閉じる。第4バルブ8が開くとき、第1バルブ5が閉じる。これによって、検体雰囲気が第2ケミカルセンサユニット4において検査されている間に別の検体雰囲気を新たに第2検体雰囲気タンク20に捕集し、第1ケミカルセンサ2にて次の検査を行うことができる。さらに逆に検体雰囲気が第3ケミカルセンサユニット21において検査(センシング)されている間にも別の検体雰囲気を新たに第1検体雰囲気タンク3に捕集し、第1ケミカルセンサ2にて次の検査を行うこともできる。これにより、本実施形態に係るケミカルセンサシステム1000における検査の1サイクル時間を短くすることができる。なお、第1検体雰囲気タンク3に検体雰囲気を取り込む際には、第4のバルブ8は締めておく。
第2検体雰囲気タンク20は、第1検体雰囲気タンク3と同じ仕様になっていて、容積制御装置を備えている(不図示)。また、第2検体雰囲気タンク20と第3ケミカルセンサユニット21の間には、第3バルブ7に相当するバルブも備えられており(不図示)、さらに気密経路11や第2バルブ6に相当する気密経路とバルブも第2検体雰囲気タンク20に繋がっている(不図示)。検体雰囲気を第2検体雰囲気タンク20に捕集する際も、第1検体雰囲気タンク3に捕集する際と同じ操作を行えばよく、その際には、第1のバルブ5を閉じて第4のバルブ8を開ければよい。
上述した第2判定回路14は、第3ケミカルセンサ21の出力とも接続される。第2判定回路14は、第2ケミカルセンサに加えて第3ケミカルセンサの出力信号を解析し、第1ケミカルセンサの検査結果が陽性となった後に第2ケミカルセンサ又は第3ケミカルセンサで検査した検体雰囲気に標的物質が規定以上含まれているかを判定する。
第2判定回路14は、検体雰囲気を第2ケミカルセンサ及び第3ケミカルセンサが検査した時間とその結果を記憶することができる。また、吸気口1などの取り込み口で検体雰囲気が捕集された時間と第1ケミカルセンサ2及び第2ケミカルセンサの検査結果又は、第1ケミカルセンサ2と第3ケミカルセンサの検査結果とを紐づけて記録することができる。これによって、捕集した検体雰囲気と第1ケミカルセンサ2及び第2ケミカルセンサで検査した検体雰囲気とを又は、捕集した検体雰囲気と第1ケミカルセンサ2及び第3ケミカルセンサで検査した検体雰囲気とを同期することができ、捕集した検体雰囲気の検査結果を精度良く管理することができる。
第3ケミカルセンサユニット21、第2検体雰囲気タンク20及び容積制御装置(不図示)も、上記の動作1~7と同様の動作を実行する。ただし、第1制御回路9は、第2ケミカルセンサユニット4、第1検体雰囲気タンク3及び容積制御装置103からなる系統と、第3ケミカルセンサユニット21、第2検体雰囲気タンク20及び容積制御装置(不図示)からなる系統とが、同時に動作1~3を実行しないように排他的に制御する。第1制御回路9は、一方の系統の動作4~7を他方の動作4~7と独立して制御する。
なお、ここでは第1検体雰囲気タンクおよび第2ケミカルセンサユニットと同じ構成を持った、第2検体雰囲気タンクと第3ケミカルセンサユニットを例にして説明したが、同様の構成を持った検体雰囲気タンクとケミカルセンサユニットのセットをさらに増設しても構わない。
第1の実施形態に係るケミカルセンサシステムは、第1ケミカルセンサと、第2ケミカルセンサユニットと、第1ケミカルセンサと第2ケミカルセンサユニットとの間に位置する第1検体雰囲気タンクと、を具備し、検体雰囲気を第1ケミカルセンサから第1検体雰囲気タンクに供給する第1動作と、検体雰囲気を第1検体雰囲気タンクから第2ケミカルセンサユニットに供給する第2動作と、第1検体雰囲気タンク内の検体雰囲気を排気する第3動作と、を実行する送気機構を有する。これによって、高い精度と応答性とで標的物質を検出することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に実施形態に係る発明を付記する。
[1]
第1ケミカルセンサと、
第2ケミカルセンサユニットと、
前記第1ケミカルセンサと前記第2ケミカルセンサユニットとの間に位置する第1検体雰囲気タンクと、を具備し、
検体雰囲気を前記第1ケミカルセンサから前記第1検体雰囲気タンクに供給する第1動作と、前記検体雰囲気を前記第1検体雰囲気タンクから前記第2ケミカルセンサユニットに供給する第2動作と、前記第1検体雰囲気タンク内の前記検体雰囲気を排気する第3動作と、を実行する送気機構を有するケミカルセンサシステム。
[2]
前記第2ケミカルセンサユニットは前記検体雰囲気をセンシング用溶液に曝露する機構と、
前記検体雰囲気が曝露された前記センシング用溶液に含まれる含有物を検出する第2ケミカルセンサと、を備える、[1]に記載のケミカルセンサシステム。
[3]
前記第1ケミカルセンサは気相センサである、[1]又は[2]に記載のケミカルセンサシステム。
[4]
前記第2ケミカルセンサは液相センサである、[2]に記載のケミカルセンサシステム。
[5]
前記第1検体雰囲気タンクと前記第2ケミカルセンサユニットとの間に位置するバルブをさらに備える、[1]から[4]のいずれか1項に記載のケミカルセンサシステム。
[6]
前記バルブは、前記第1ケミカルセンサの検査結果に基づいて開閉が行なわれる、[5]に記載のケミカルセンサシステム。
[7]
前記第1ケミカルセンサは前記検体雰囲気を捕集する取り込み口を有する、[1]から[6]のいずれか1項に記載のケミカルセンサシステム。
[8]
前記取り込み口で前記検体雰囲気が捕集された時間と前記第1ケミカルセンサ及び第2ケミカルセンサの検査結果とを紐づけて記録する、[7]に記載のケミカルセンサシステム。
[9]
前記検体雰囲気は前記第1ケミカルセンサを通って前記第1検体雰囲気タンクに捕集される、[1]から[8]のいずれか1項に記載のケミカルセンサシステム。
[10]
第3ケミカルセンサユニットと、
前記第1ケミカルセンサと前記第3ケミカルセンサユニットとの間に位置する第2検体雰囲気タンクと、をさらに具備し、
前記第1ケミカルセンサで検査する検体雰囲気を前記第2検体雰囲気タンクに供給する第4動作と、
前記第2検体雰囲気タンク内の前記検体雰囲気を前記第3ケミカルセンサユニットに供給する第5動作と、
前記第2検体雰囲気タンク内の前記検体雰囲気を排気する第6動作と、を実行する送気機構を有する、[1]から[9]のいずれか1項に記載のケミカルセンサシステム。
[11]
前記第3ケミカルセンサユニットは前記検体雰囲気をセンシング用溶液に曝露する機構と、
前記検体雰囲気が曝露された前記センシング用溶液に含まれる含有物を検出する第3ケミカルセンサと、を備える、[10]に記載のケミカルセンサシステム。
[12]
前記第3ケミカルセンサは液相センサである、[11]に記載のケミカルセンサシステム。
[13]
前記第2検体雰囲気タンクと前記第3ケミカルセンサユニットとの間に位置するバルブをさらに備える、[10]から[12]のいずれか1項に記載のケミカルセンサシステム。
[14]
前記バルブは、前記第1ケミカルセンサの検査結果に基づいて開閉が行なわれる、[13]に記載のケミカルセンサシステム。
[15]
前記第1ケミカルセンサは前記検体雰囲気を捕集する取り込み口を有する、[10]から[14]のいずれか1項に記載のケミカルセンサシステム。
[16]
前記取り込み口で前記検体雰囲気が捕集された時間と前記第1ケミカルセンサ及び第3ケミカルセンサの検査結果とを紐づけて記録する、[15]に記載のケミカルセンサシステム。
[17]
前記検体雰囲気は前記第1ケミカルセンサを通って前記第2検体雰囲気タンクに捕集される、[10]から[16]のいずれか1項に記載のケミカルセンサシステム。
[18]
前記第1ケミカルセンサが応答しないとき、前記送気前機構は記第1検体雰囲気タンク内の前記検体雰囲気を排気するように制御される、[1]から[17]のいずれか1項に記載のケミカルセンサシステム。
[19]
前記第1ケミカルセンサが応答するとき、前記送気機構は前記検体雰囲気を前記第1検体雰囲気タンクから前記第2ケミカルセンサユニットに供給するように制御される、[1]から[17]のいずれか1項に記載のケミカルセンサシステム。
[20]
前記送気機構は前記検体雰囲気を前記第2ケミカルセンサユニットに供給後、前記第2ケミカルセンサが前記検体雰囲気のセンシングを実行し、別の検体雰囲気を前記第1ケミカルセンサから前記第1検体雰囲気タンクに供給するように制御される、[2]から[19]のいずれか1項に記載のケミカルセンサシステム。
1000…ケミカルセンサシステム、1…吸気口、2…第1ケミカルセンサ、3…検体雰囲気タンク、4…第2ケミカルセンサユニット、9…第1制御回路、13…第1制御回路、14…第2判定回路、200…第1ケミカルセンサ、530…第2ケミカルセンサ

Claims (20)

  1. 第1ケミカルセンサと、
    第2ケミカルセンサユニットと、
    前記第1ケミカルセンサと前記第2ケミカルセンサユニットとの間に位置する第1検体雰囲気タンクと、を具備し、
    検体雰囲気を前記第1ケミカルセンサから前記第1検体雰囲気タンクに供給する第1動作と、前記検体雰囲気を前記第1検体雰囲気タンクから前記第2ケミカルセンサユニットに供給する第2動作と、前記第1検体雰囲気タンク内の前記検体雰囲気を排気する第3動作と、を実行する送気機構を有するケミカルセンサシステム。
  2. 前記第2ケミカルセンサユニットは前記検体雰囲気をセンシング用溶液に曝露する機構と、
    前記検体雰囲気が曝露された前記センシング用溶液に含まれる標的物質に応答する第2ケミカルセンサと、を備える、請求項1に記載のケミカルセンサシステム。
  3. 前記第1ケミカルセンサは気相センサである、請求項1に記載のケミカルセンサシステム。
  4. 前記第2ケミカルセンサは液相センサである、請求項2に記載のケミカルセンサシステム。
  5. 前記第1検体雰囲気タンクと前記第2ケミカルセンサユニットとの間に位置するバルブをさらに備える、請求項1に記載のケミカルセンサシステム。
  6. 前記バルブは、前記第1ケミカルセンサの検査結果に基づいて開閉が行なわれる、請求項5に記載のケミカルセンサシステム。
  7. 前記第1ケミカルセンサは前記検体雰囲気を捕集する取り込み口を有する、請求項1に記載のケミカルセンサシステム。
  8. 前記取り込み口で前記検体雰囲気が捕集された時間と前記第1ケミカルセンサ及び第2ケミカルセンサの検査結果とを紐づけて記録する、請求項7に記載のケミカルセンサシステム。
  9. 前記検体雰囲気は前記第1ケミカルセンサを通って前記第1検体雰囲気タンクに捕集される、請求項1に記載のケミカルセンサシステム。
  10. 第3ケミカルセンサユニットと、
    前記第1ケミカルセンサと前記第3ケミカルセンサユニットとの間に位置する第2検体雰囲気タンクと、をさらに具備し、
    前記第1ケミカルセンサで検査する検体雰囲気を前記第2検体雰囲気タンクに供給する第4動作と、
    前記第2検体雰囲気タンク内の前記検体雰囲気を前記第3ケミカルセンサユニットに供給する第5動作と、
    前記第2検体雰囲気タンク内の前記検体雰囲気を排気する第6動作と、を実行する送気機構を有する、請求項1に記載のケミカルセンサシステム。
  11. 前記第3ケミカルセンサユニットは前記検体雰囲気をセンシング用溶液に曝露する機構と、
    前記検体雰囲気が曝露された前記センシング用溶液に含まれる含有物を検出する第3ケミカルセンサと、を備える、請求項10に記載のケミカルセンサシステム。
  12. 前記第3ケミカルセンサは液相センサである、請求項11に記載のケミカルセンサシステム。
  13. 前記第2検体雰囲気タンクと前記第3ケミカルセンサユニットとの間に位置するバルブをさらに備える、請求項10に記載のケミカルセンサシステム。
  14. 前記バルブは、前記第1ケミカルセンサの検査結果に基づいて開閉が行なわれる、請求項13に記載のケミカルセンサシステム。
  15. 前記第1ケミカルセンサは前記検体雰囲気を捕集する取り込み口を有する、請求項10に記載のケミカルセンサシステム。
  16. 前記取り込み口で前記検体雰囲気が捕集された時間と前記第1ケミカルセンサ及び第3ケミカルセンサの検査結果とを紐づけて記録する、請求項15に記載のケミカルセンサシステム。
  17. 前記検体雰囲気は前記第1ケミカルセンサを通って前記第2検体雰囲気タンクに捕集される、請求項10に記載のケミカルセンサシステム。
  18. 前記第1ケミカルセンサが応答しないとき、前記送気機構は前記第1検体雰囲気タンク内の前記検体雰囲気を排気するように制御される、請求項1に記載のケミカルセンサシステム。
  19. 前記第1ケミカルセンサが応答するとき、前記送気機構は前記検体雰囲気を前記第1検体雰囲気タンクから前記第2ケミカルセンサユニットに供給するように制御される、請求項1に記載のケミカルセンサシステム。
  20. 前記送気機構は前記検体雰囲気を前記第2ケミカルセンサユニットに供給後、前記第2ケミカルセンサが前記検体雰囲気のセンシングを実行し、別の検体雰囲気を前記第1ケミカルセンサから前記第1検体雰囲気タンクに供給するように制御される、請求項2に記載のケミカルセンサシステム。
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