JP2024037100A - 課電用端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】現地での耐電圧試験を容易に実施することができる課電用端末を提供する。【解決手段】端末本体と接続端子を有し、端末本体は、端末本体の両端部に位置する第一端部および第二端部と、剛性を有する棒状導体と、棒状導体の外周を覆う絶縁体と、電界緩和部とを備え、棒状導体は、第一端部から第二端部まで延びており、第一端部は、固体絶縁母線に設けられた課電口に直結される接続部を有し、第二端部は、絶縁体から棒状導体が露出する受電部を有し、接続端子は、第一端部に位置する棒状導体の端部につながっており、固体絶縁母線は、母線導体と、母線導体の端部に接続された端子と、端子が配置される端末部とを備え、端末部は、課電口と、端子に接続された課電用端子と、課電口に着脱自在に取り付けられる絶縁栓とを有し、接続部は、絶縁栓が取り外された課電口に嵌められることにより課電用端子に接続端子が接続されるように構成されている、課電用端末。【選択図】図1

Description

本開示は、課電用端末に関する。
特許文献1、2は、電力機器間を接続する固体絶縁母線を開示する。特許文献1、2には、接続する電力機器として、ガス絶縁開閉装置(GIS:Gas Insulated Switchgear)と変圧器(Transformer)とが挙げられている。この固体絶縁母線は、導体と、導体の端部に接続される端子と、導体の外周を覆う絶縁層と、絶縁層の端部に形成された接続用開口部とを備える。接続用開口部は、電力機器に備えるブッシングの挿入領域が嵌め込まれる。接続用開口部は、絶縁層によって形成された凹部である。端子は、接続用開口部内に露出している。接続用開口部にブッシングが挿入されることで、端子と、ブッシングを貫通する導体引出棒とが接続される。更に、この固体絶縁母線は、GIS側端部に接続用開口部と作業用開口部とが設けられている。作業用開口部は、端子を挟んで、接続用開口部とは反対側に開口している。具体的には、GIS側端部に端末部が筒状に形成されている。接続用開口部と作業用開口部とが筒状の端末部の両端にそれぞれ開口している。作業用開口部は、接続用開口部と同じように、絶縁層によって形成されている。
特開2018-195410号公報 特開2019-204781号公報
電力機器間を固体絶縁母線によって接続した後、電力機器や固体絶縁母線の絶縁耐力を評価するため、現地で耐電圧試験が行われる。耐電圧試験は、通常、固体絶縁母線に設けられた課電口から課電することにより行う。課電口は、試験時以外は絶縁栓が挿入されることによって閉塞されている。特許文献1、2において、課電口は「作業用開口部」に相当する。
現地での耐電圧試験の準備にかかる手間の軽減、時間の短縮を図ることが望まれる。
従来、固体絶縁母線の課電口から課電するときは、次のようにして行う。まず、課電用ケーブルおよび試験電圧を印加するための気中端末を準備する。固体絶縁母線の課電口から絶縁栓を取り外す。課電用ケーブルを課電口に接続する。課電用ケーブルを気中端末につなぐ。外部電源から気中端末に試験電圧を印加することにより、課電用ケーブルを介して固体絶縁母線に課電する。従来の耐電圧試験は、課電用ケーブルを敷設したり、気中端末を組み立てたり、課電用ケーブルと気中端末とを接続したりするなどの準備が必要である。そのため、耐電圧試験の準備に非常に手間と時間がかかる。
本開示は、現地での耐電圧試験を容易に実施することができる課電用端末を提供することを目的の一つとする。
本開示の課電用端末は、
柱状の端末本体と、接続端子とを有し、
前記端末本体は、
前記端末本体の両端部に位置する第一端部および第二端部と、
剛性を有する棒状導体と、
前記棒状導体の外周を覆う絶縁体と、
前記棒状導体と前記絶縁体との間に配置される電界緩和部とを備え、
前記棒状導体は、前記第一端部から前記第二端部まで延びており、
前記第一端部は、固体絶縁母線に設けられた課電口に直結される接続部を有し、
前記第二端部は、前記絶縁体から前記棒状導体が露出する受電部を有し、
前記接続端子は、前記第一端部に位置する前記棒状導体の端部につながっており、
前記固体絶縁母線は、
母線導体と、
前記母線導体の端部に接続された端子と、
前記端子が配置される端末部とを備え、
前記端末部は、
前記課電口と、
前記端子に接続された課電用端子と、
前記課電口に着脱自在に取り付けられる絶縁栓とを有し、
前記接続部は、前記絶縁栓が取り外された前記課電口に嵌められることにより前記課電用端子に前記接続端子が接続されるように構成されている。
本開示の課電用端末は、現地での耐電圧試験を容易に実施することができる。
図1は、実施形態に係る課電用端末の構成を示す概略図である。 図2は、固体絶縁母線の構成を示す概略図である。 図3は、固体絶縁母線における課電口から絶縁栓を取り外した状態を示す概略図である。 図4は、実施形態に係る課電用端末が固体絶縁母線に接続された状態を示す概略図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
(1)本開示の実施形態に係る課電用端末は、柱状の端末本体と、接続端子とを有し、前記端末本体は、前記端末本体の両端部に位置する第一端部および第二端部と、剛性を有する棒状導体と、前記棒状導体の外周を覆う絶縁体と、前記棒状導体と前記絶縁体との間に配置される電界緩和部とを備え、前記棒状導体は、前記第一端部から前記第二端部まで延びており、前記第一端部は、固体絶縁母線に設けられた課電口に直結される接続部を有し、前記第二端部は、前記絶縁体から前記棒状導体が露出する受電部を有し、前記接続端子は、前記第一端部に位置する前記棒状導体の端部につながっており、前記固体絶縁母線は、母線導体と、前記母線導体の端部に接続された端子と、前記端子が配置される端末部とを備え、前記端末部は、前記課電口と、前記端子に接続された課電用端子と、前記課電口に着脱自在に取り付けられる絶縁栓とを有し、前記接続部は、前記絶縁栓が取り外された前記課電口に嵌められることにより前記課電用端子に前記接続端子が接続されるように構成されている。
本開示の課電用端末は、現地での耐電圧試験を容易に実施することができる。本開示の課電用端末は、固体絶縁母線の課電口に接続部を直結することが可能である。本開示の課電用端末によれば、従来のように、課電用ケーブルや気中端末を準備する必要がない。そのため、課電用ケーブルを敷設したり、気中端末を組み立てたりする作業が不要である。したがって、本開示の課電用端末は、従来に比べて、現地での耐電圧試験の準備にかかる手間と時間を大幅に削減できる。
(2)上記(1)の課電用端末において、
前記棒状導体は、前記第一端部と前記第二端部との間でL字状に屈曲していてもよい。
上記(2)の構成は、端末本体の水平方向の配置スペースが小さくなる。棒状導体がL字状に屈曲していることで、第一端部の向きと第二端部の向きとが直交するように、端末本体を配置することができる。課電口が水平方向に開口している場合、接続部を有する第一端部は水平方向に配置される。棒状導体がL字状である場合は、課電口に接続部が接続された状態において、端末本体が課電口から水平方向に突出する距離を短くすることができる。そのため、端末本体の水平方向の配置スペースが小さくなる。これに対し、棒状導体が第一端部から第二端部まで直線状に延びている形態では、課電口に接続部が接続された状態において、端末本体が課電口から水平方向に直線的に突出するように配置される。そのため、棒状導体が直線状である場合は、端末本体の水平方向の配置スペースが大きくなる。
(3)上記(1)または(2)の課電用端末において、
前記棒状導体は、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなってもよい。
上記(3)の構成は、端末本体の軽量化を図ることができる。
(4)上記(1)から(3)のいずれかの課電用端末において、
前記接続部は、前記課電口の周辺部に固定されるフランジ部を有してもよい。
上記(4)の構成は、課電口の周辺部に対して接続部を機械的に固定できる。
(5)上記(1)から(4)のいずれかの課電用端末において、
前記接続端子の先端部は、前記課電用端子が嵌め込まれる挿入穴を有してもよい。
上記(5)の構成は、課電用端子と棒状導体との電気的な接続が維持され易い。
(6)上記(1)から(5)のいずれかの課電用端末は、
前記絶縁体の外側に突出する複数のかさを有してもよい。
上記(6)の構成は、絶縁体の表面に沿った沿面距離、所謂、表面漏れ距離を長くすることができる。そのため、絶縁体の絶縁性能が高くなる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態に係る課電用端末の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。図中の同一符号は同一または相当部分を示す。
なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<課電用端末>
図1から図4を参照して、実施形態に係る課電用端末1について説明する。課電用端末1は、耐電圧試験する際に、図2、図3に示す固体絶縁母線100に設けられた課電口150から課電するためのツールである。課電用端末1の特徴の一つは、図1、図4に示すように、固体絶縁母線100の課電口150に直結される接続部50を有する点にある。つまり、課電用端末1は、課電口150に直接取り付けることが可能である。
以下、図1を主に参照して、先に、課電用端末1について説明する。その後、図2、図3を主に参照して、固体絶縁母線100について説明する。
(概要)
課電用端末1は、図1に示すように、柱状の端末本体10と、接続端子5とを有する。端末本体10は、第一端部11および第二端部12を有する。第一端部11および第二端部12は、端末本体10の長手方向の両端部にそれぞれ位置する。端末本体10の長手方向は、第一端部11から第二端部12に向かう方向である。第一端部11は接続部50を有する。第二端部12は受電部60を有する。課電用端末1は、棒状導体20と、絶縁体30と、電界緩和部40とを備える。図1は、棒状導体20の中心線に沿って切断した縦断面図である。
(棒状導体)
棒状導体20は、第一端部11から第二端部12まで延びる。棒状導体20は、例えば、銅、銅合金、アルミニウムおよびアルミニウム合金から選択される導電材料によって構成されている。アルミニウムまたはアルミニウム合金は、銅または銅合金に比較して軽量である。そのため、棒状導体20がアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる場合、端末本体10の軽量化を図ることができる。即ち、課電用端末1の軽量化が可能である。本実施形態の棒状導体20の材質はアルミニウムである。本実施形態の棒状導体20の形状は丸棒状である。
棒状導体20は剛性を有する。「剛性を有する」とは、端末本体10の第一端部11を固定すると共に、第二端部12を自由端として支持したとき、端末本体10の自重で棒状導体20が折れ曲がらない程度に変形し難いことをいう。即ち、図4に示すように、課電口150に課電用端末1の接続部50が接続された状態で、課電用端末1が自立できる程度の剛性を有する。
本実施形態の棒状導体20は、第一端部11と第二端部12との間でL字状に屈曲している。本実施形態では、第一端部11の向きと第二端部12の向きとが直交している。図1、図4では、第一端部11が横向きに配置されている。第二端部12の向きが上向きに配置されている。即ち、第一端部11が略水平方向に沿っている。第二端部12が略鉛直方向に沿っている。
(絶縁体)
絶縁体30は、棒状導体20の外周を覆う。絶縁体30は、棒状導体20が中心を貫通する筒状の部材である。絶縁体30の形状は円筒状である。絶縁体30は、棒状導体20の略全長にわたって設けられている。本実施形態では、L字状の棒状導体20に沿って絶縁体30がL字状に屈曲している。絶縁体30は、例えば、樹脂、ゴムおよび磁器から選択される絶縁材料によって構成されている。樹脂またはゴムは、磁器に比較して軽量である。そのため、絶縁体30が樹脂またはゴムからなる場合、端末本体10の軽量化を図ることができる。絶縁体30を構成する樹脂は、例えば、エポキシ樹脂である。絶縁体30を構成するゴムは、シリコーンゴム、またはエチレンプロピレンゴム(EPゴム)である。
本実施形態の絶縁体30は、第一絶縁部31と、第二絶縁部32とを有する。第一絶縁部31と第二絶縁部32とは、絶縁体30の長手方向に並んでいる。絶縁体30の長手方向は、棒状導体20に沿う方向であって、第一絶縁部31から第二絶縁部32に向かう方向である。第一絶縁部31は第一端部11に近い領域に配置される。第二絶縁部32は第二端部12に近い領域に配置される。第一絶縁部31と第二絶縁部32とは、絶縁体30の中間部で部分的に重なっている。絶縁体30の中間部は、絶縁体30の両端部の間に位置する。第一絶縁部31と第二絶縁部32とが互いに重なる絶縁体30の中間部において、第一絶縁部31が絶縁体30の中心軸に近い領域に配置されていると共に、第二絶縁部32が第一絶縁部31の外側に配置されている。
第一絶縁部31の材質と第二絶縁部32の材質とは異なる。本実施形態では、第一絶縁部31がエポキシ樹脂からなる。第二絶縁部32がシリコーンゴムからなる。本実施形態の絶縁体30は、棒状導体20の外周面に樹脂またはゴムをモールドすることで形成されている。具体的には、第一絶縁部31は、棒状導体20の外周面にエポキシ樹脂をモールドすることで形成されている。第二絶縁部32は、棒状導体20の残りの外周面と、第一絶縁部31の一部の外周面にシリコーンゴムをモールドすることで形成されている。
本実施形態では、絶縁体30は、複数のかさ30sを有する。複数のかさ30sは、絶縁体30の外側に突出する。複数のかさ30sは、絶縁体30の表面に長手方向に並んでいる。かさ30sは、絶縁体30の表面漏れ距離を長くする。本実施形態において、複数のかさ30sは、シリコーンゴムからなる第二絶縁部32に形成されている。シリコーンゴムは成形性に優れる。そのため、厚さが薄いかさ30sを成形し易い。
(電界緩和部)
電界緩和部40は、棒状導体20と絶縁体30との間に配置される。電界緩和部40は、絶縁体30中に生じる電界集中を緩和する機能を有する。電界緩和部40は、絶縁体30の両端部の間、即ち絶縁体30の中間部に設けられている。本実施形態では、絶縁体30の中間部において、第一絶縁部31は、第一端部11から第二端部12に向かって外径が小さくなる小径部31aと、小径部31aよりも外径が大きくなる大径部31bとを含む。大径部31bの形状は、第二端部12に向かって外径が小さくなるペンシル形状である。大径部31bの外周面のうち、小径部31aがつながる底面には、湾曲した曲面31rが形成されている。曲面31rは、小径部31aよりも外側に位置する。曲面31rは、第二端部12に向けて円弧状に凹む曲面である。電界緩和部40は大径部31bの外周面に設けられている。具体的には、電界緩和部40は大径部31bの上記曲面31rに設けられている。本実施形態の電界緩和部40は、上記曲面31rに導電塗料を塗布することで形成されている。更に、本実施形態では、第一絶縁部31の外周面の一部に遮蔽層41が設けられている。遮蔽層41は、上記曲面31rから、小径部31aの外周面、および、第一絶縁部31に形成されたフランジ部55まで導電塗料を塗布することで形成されている。フランジ部55については後述する。電界緩和部40と遮蔽層41とは連続している。
(接続部)
接続部50は、図3に示す固体絶縁母線100の課電口150に直結される。接続部50は、図4に示すように、課電口150に嵌められることにより課電用端子151に接続端子5が接続されるように構成されている。接続部50は、課電口150に嵌められる挿入領域51を有する。挿入領域51は、課電口150に対応した形状を有する。本実施形態の挿入領域51の形状は、接続部50の先端に向かって外径が小さくなる円錐台形状である。
本実施形態では、接続部50は、エポキシ樹脂からなる第一絶縁部31と一体に形成されている。エポキシ樹脂は剛性が高い。接続部50がエポキシ樹脂によって構成されていることで、接続部50が変形し難い。接続部50内には、棒状導体20の第一端部11に近い端部が配置されている。
本実施形態では、接続部50はフランジ部55を有する。フランジ部55は、図3に示す課電口150の周辺に設けられたフランジ部155に固定される。フランジ部55は、図4に示すように課電口150に接続部50が嵌められたとき、フランジ部155に向かい合う位置に設けられている。
(接続端子)
接続端子5は、棒状導体20の第一端部11に近い端部につながる。接続端子5は接続部50内に配置されている。接続端子5は接続部50の先端で露出している。本実施形態では、接続端子5と棒状導体20とは独立した部材である。接続端子5と棒状導体20とは、接合手段で接合されている。接合手段は、例えば溶接である。接続端子5は、棒状導体20と一体に形成されていてもよい。
接続端子5は、例えば、銅、銅合金、アルミニウムおよびアルミニウム合金から選択される導電材料によって構成されている。接続端子5がアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる場合、接続端子5を軽量化できる。即ち、課電用端末1の軽量化が可能である。本実施形態の接続端子5の材質はアルミニウムである。
接続端子5は、図3に示す固体絶縁母線100の課電用端子151に接続される。本実施形態の接続端子5の形状は、棒状導体20の端部から接続部50の先端に向かって外径が大きくなる円錐台形状である。本実施形態では、接続端子5の先端部は、課電用端子151が嵌め込まれる挿入穴5oを有する。挿入穴5oは、接続端子5の先端面に形成されている。挿入穴5oに課電用端子151が嵌め込まれることによって、接続端子5と課電用端子151とが接続される。
(受電部)
受電部60は、絶縁体30から棒状導体20が露出する部分である。受電部60には、図示しない試験用電源が接続される。受電部60は、試験用電源から試験電圧が印加される。図4に示すように課電口150に接続部50が嵌められた状態で、受電部60に試験電圧が印加されると、棒状導体20につながる接続端子5を介して課電用端子151に試験電圧が課電される。
<固体絶縁母線>
固体絶縁母線100は、電力機器間を接続するものである。図2に示す固体絶縁母線100は、GIS200Gと変圧器200Tとの間を接続する。固体絶縁母線100は、第一端末部131および第二端末部132を有する。第一端末部131および第二端末部132は、固体絶縁母線100の両端部にそれぞれ位置する。第一端末部131はGIS200Gに接続される。第二端末部132は変圧器200Tに接続される。固体絶縁母線100は、母線導体110と、第一端子111および第二端子112と、母線絶縁体120とを備える。図2は、固体絶縁母線100の中心線に沿って切断した縦断面図である。本実施形態において、固体絶縁母線100、GIS200Gおよび変圧器200Tは、公知のものを利用できる。本実施形態における固体絶縁母線100、GIS200Gおよび変圧器200Tの基本的な構成は、特許文献1、2に記載されたものと同じである。
(母線導体)
母線導体110は、例えば、銅、銅合金、アルミニウムおよびアルミニウム合金から選択される導電材料によって構成されている。母線導体110の形態は、棒材でもよいし、撚線または編組線などの線材でもよい。
(第一端子、第二端子)
第一端子111および第二端子112は、母線導体110の両端部にそれぞれ接続されている。第一端子111は、母線導体110のGISに近い端部に接続されている。第二端子112は、母線導体110の変圧器に近い端部に接続されている。第一端子111および第二端子112は導電材料によって構成されている。第一端子111は平板状である。第二端子112は円柱状である。第二端子112の先端部には、凸部112aが設けられている。
(母線絶縁体)
母線絶縁体120は、母線導体110の外周を覆う。母線絶縁体120は、例えば、樹脂およびゴムから選択される絶縁材料によって構成されている。母線絶縁体120は、母線導体110に近い領域から外側に向かって、内部半導電層121、絶縁層122および外部半導電層123を有する。絶縁層122は、例えば絶縁性ゴムによって構成されている。絶縁性ゴムの具体例は、シリコーンゴムである。内部半導電層121および外部半導電層123は、半導電性ゴムによって構成されている。半導電性ゴムは、半導電性を付与するために、導電性フィラーが添加されたゴムである。具体的には、内部半導電層121および外部半導電層123は導電性フィラーを含有するシリコーンゴムからなる。導電性フィラーは、例えば、カーボンブラックおよびグラファイトから選択される炭素粒子である。
(第一端末部)
固体絶縁母線100のGISに近い端部に位置する第一端末部131は、第一端子111が配置される。図2、図3に示すように、第一端末部131は第一接続口140を有する。第一接続口140は、GIS200Gに備えられたGISブッシング210Gが嵌められる。第一接続口140は、第一端末部131において第一端子111の長手方向に交差する方向に開口するように形成されている。第一端子111の長手方向は、母線導体110から第一端子111の先端に向かう方向である。本実施形態では、図2、図3に示すように、第一接続口140は、第一端子111の長手方向に直交する方向に開口している。第一接続口140は絶縁層122によって形成されている。第一接続口140は、GISブッシング210Gに対応した形状を有する。第一接続口140の形状は、第一接続口140の開口部から底部に向かって内径が小さくなる円錐台形状である。第一接続口140の底部には、第一端子111が露出している。第一接続口140の開口部には、第一接続口140の周辺にフランジ部145が設けられている。
〈課電口〉
更に、第一端末部131は、課電口150と、課電用端子151と、絶縁栓170とを有する。課電口150は、図1に示す課電用端末1の接続部50が嵌められる。課電口150は、第一端末部131において第一端子111の長手方向に交差する方向であって、第一端子111を挟んで第一接続口140とは反対側に開口するように形成されている。本実施形態では、図2および図3に示すように、課電口150は、第一端子111の長手方向に直交する方向に開口している。課電口150の底部には、第一端子111が露出している。課電口150は、第一接続口140と同じように、絶縁層122によって形成されている。課電口150の形状は、課電口150の開口部から底部に向かって内径が小さくなる円錐台形状である。課電口150の開口部には、課電口150の周辺にフランジ部155が設けられている
〈課電用端子〉
課電用端子151は第一端子111に接続されている。課電用端子151は、図示しないボルトによって第一端子111に固定されている。課電用端子151は導電材料によって構成されている。
〈絶縁栓〉
絶縁栓170は課電口150に挿入される。絶縁栓170は、図3に示すように、課電口150に着脱自在に取り付けられる。絶縁栓170の形状は、課電口150に対応した形状である。絶縁栓170の形状は、課電口150の底部に向かって外径が小さくなる円錐台形状である。課電口150は、図2に示すように、通常時は絶縁栓170が挿入されることによって閉塞されている。上記の通常時とは、課電用端末1を接続することなく、GIS200Gと変圧器200Tとの間で固体絶縁母線100を介して通電する場合である。
その他、第一端末部131は課電口150を塞ぐ蓋180を有する。蓋180は、フランジ部155の外径に対応した外径を有する円板状の部材である。即ち、蓋180は、絶縁栓170の最大外径よりも大きな外径を有する。蓋180は、課電口150に絶縁栓170が挿入された状態で、ボルトによってフランジ部155に固定される。
(第二端末部)
固体絶縁母線100の変圧器に近い端部に位置する第二端末部132は、第二端子112が配置される。第二端末部132は第二接続口160を有する。第二接続口160は、変圧器200Tに備えられた変圧器ブッシング210Tが嵌められる。第二接続口160は、第二端末部132において第二端子112の先端に形成されている。第二接続口160は絶縁層122によって形成されている。第二接続口160は、変圧器ブッシング210Tに対応した形状を有する。第二接続口160の形状は、第二接続口160の開口部から底部に向かって内径が小さくなる円錐台形状である。第二接続口160の底部には、第二端子112が露出している。第二接続口160の開口部には、第二接続口160の周辺にフランジ部165が設けられている。
<GIS、変圧器>
GIS200Gおよび変圧器200Tはそれぞれ、筐体201に収容されている。GIS200GはGISブッシング210Gを備える。変圧器200Tは変圧器ブッシング210Tを備える。GISブッシング210Gおよび変圧器ブッシング210Tには、固体絶縁母線100の第一端末部131および第二端末部132がそれぞれ接続される。
(GISブッシング)
GISブッシング210Gは、筐体201の側面を貫通するように設けられている。GISブッシング210Gは、リード導体211と、リード導体211を覆う絶縁ブッシング212とを有する。リード導体211は、導電材料からなる棒状体である。本実施形態のリード導体211の形状は丸棒状である。リード導体211の先端部は局所的に太く形成されている。リード導体211の先端部は、第一端末部131に近い端部であると共に、筐体201の外側に配置されている。リード導体211の先端部から離れた端部は、筐体201内に配置されている。リード導体211は、筐体201内でGIS200Gに接続されている。リード導体211は、絶縁ブッシング212内を通って、筐体201の外側に引き出されている。
絶縁ブッシング212は、リード導体211が中心を貫通する筒状体である。絶縁ブッシング212は、リード導体211を筐体201から電気的に絶縁する。絶縁ブッシング212は、例えば、樹脂および磁器から選択される絶縁材料によって構成されている。本実施形態の絶縁ブッシング212は、リード導体211の外周面にエポキシ樹脂をモールドすることで形成されている。
絶縁ブッシング212は、筐体201の側面を貫通するように筐体201に取り付けられている。本実施形態の絶縁ブッシング212はフランジ部215を有する。フランジ部215は絶縁ブッシング212の両端部の間に設けられている。フランジ部215は絶縁ブッシング212の外周面から径方向に突出する。この径方向は、絶縁ブッシング212の中心軸から外側に向かう方向である。本実施形態では、筐体201の側面に取付部202が設けられている。この取付部202にフランジ部215が取り付けられることで、絶縁ブッシング212が筐体201に支持されている。フランジ部215は、ボルトによって取付部202に固定されている。
GISブッシング210Gのうち、筐体201の外側に位置する外側領域は、固体絶縁母線100における第一端末部131の第一接続口140に嵌められる。GISブッシング210Gの上記外側領域が第一接続口140に嵌められた状態で、第一接続口140のフランジ部145がボルトによってフランジ部215に固定される。上記外側領域の形状は、GISブッシング210Gの先端に向かって外径が小さくなる円錐台形状である。GISブッシング210Gの先端は、筐体201の外側であって、GIS200Gから遠い端部である。
GISブッシング210Gの上記外側領域が第一接続口140に嵌められた状態で、リード導体211が第一端子111に接続される。リード導体211は、図3に示すように、蓋180および絶縁栓170を取り外した状態で、課電口150からボルトによって第一端子111に固定される。リード導体211を第一端子111に接続した後、課電用端子151が、図示しないボルトによって第一端子111に取り付けられる。その後、課電口150に絶縁栓170が挿入される共に、蓋180がフランジ部155に固定される。
(変圧器ブッシング)
変圧器ブッシング210Tは、GISブッシング210Gと同じように、筐体201の側面を貫通するように設けられている。変圧器ブッシング210Tも、リード導体211と、絶縁ブッシング212とを有する。リード導体211は、筐体201内で変圧器200Tに接続されている。
変圧器ブッシング210Tのうち、筐体201の外側に位置する外側領域は、固体絶縁母線100における第二端末部132の第二接続口160に嵌められる。変圧器ブッシング210Tの上記外側領域が第二接続口160に嵌められた状態で、第二接続口160のフランジ部165がボルトによってフランジ部215に固定される。上記外側領域の形状は、変圧器ブッシング210Tの先端に向かって外径が小さくなる円錐台形状である。変圧器ブッシング210Tの先端は、筐体201の外側であって、変圧器200Tから遠い端部である。
変圧器ブッシング210Tの上記外側領域が第二接続口160に嵌められることによって、リード導体211が第二端子112に接続される。変圧器ブッシング210Tは、筐体201の外側において、リード導体211の先端面に凹部211oが形成されている。変圧器ブッシング210Tの上記外側領域が第二接続口160に嵌められた状態で、リード導体211と第二端子112とは、互いの先端同士が向かい合う。リード導体211の凹部211oに、第二端子112の凸部112aが嵌め込まれることによって、リード導体211と第二端子112とが接続される。
<課電用端末1の使用方法>
課電用端末1は、耐電圧試験の際、図4に示すように、固体絶縁母線100の課電口150に取り付けられる。課電用端末1の取り付けは、次のように行われる。図3に示すように、課電口150から蓋180および絶縁栓170を取り外す。課電口150に課電用端末1の接続部50を嵌めることにより、課電用端子151に接続端子5を接続する。課電口150に接続部50を嵌めた状態で、フランジ部55を、ボルトによってフランジ部155に固定する。課電用端末1を用いて課電口150から課電するときは、受電部60に試験電圧を印加する。これにより、棒状導体20につながる接続端子5を介して課電用端子151に試験電圧が印加され、固体絶縁母線100に課電することができる。
本実施形態の課電用端末1は、次の効果を奏する。
現地での耐電圧試験を容易に実施することができる。課電用端末1は、固体絶縁母線100の課電口150に直接取り付けて課電することが可能である。そのため、課電用ケーブルや気中端末を別途準備する必要がない。したがって、課電用端末1は、現地での耐電圧試験の準備にかかる手間と時間を大幅に削減できる。
課電用端末1の水平方向の配置スペースが小さい。棒状導体20がL字状に屈曲していることで、図4に示すように、端末本体10が課電口150から水平方向に突出する距離が短い。そのため、GIS200Gと変圧器200Tとの水平方向の距離が近くても、課電用端末1を取り付けることができる。
接続部50がフランジ部55を有することで、課電口150のフランジ部155に接続部50を機械的に固定できる。
接続端子5の先端部に、課電用端子151が嵌め込まれる挿入穴5oを有することで、課電用端子151と接続端子5との電気的な接続が維持され易い。
絶縁体30が複数のかさ30sを有することで、絶縁体30の表面漏れ距離を長くすることができる。そのため、絶縁体30の絶縁性能が高い。
1 課電用端末
10 端末本体
11 第一端部、12 第二端部
20 棒状導体
30 絶縁体
30s かさ
31 第一絶縁部、32 第二絶縁部
31a 小径部、31b 大径部、31r 曲面
40 電界緩和部
41 遮蔽層
5 接続端子、5o 挿入穴
50 接続部
51 挿入領域、55 フランジ部
60 受電部
100 固体絶縁母線
110 母線導体
111 第一端子、112 第二端子
112a 凸部
120 母線絶縁体
121 内部半導電層、122 絶縁層、123 外部半導電層
131 第一端末部、132 第二端末部
140 第一接続口、145 フランジ部
150 課電口
151 課電用端子、155 フランジ部
160 第二接続口、165 フランジ部
170 絶縁栓、 180 蓋
200G GIS、200T 変圧器
201 筐体
202 取付部
210G GISブッシング、210T 変圧器ブッシング
211 リード導体、212 絶縁ブッシング
211o 凹部
215 フランジ部

Claims (6)

  1. 柱状の端末本体と、接続端子とを有し、
    前記端末本体は、
    前記端末本体の両端部に位置する第一端部および第二端部と、
    剛性を有する棒状導体と、
    前記棒状導体の外周を覆う絶縁体と、
    前記棒状導体と前記絶縁体との間に配置される電界緩和部とを備え、
    前記棒状導体は、前記第一端部から前記第二端部まで延びており、
    前記第一端部は、固体絶縁母線に設けられた課電口に直結される接続部を有し、
    前記第二端部は、前記絶縁体から前記棒状導体が露出する受電部を有し、
    前記接続端子は、前記第一端部に位置する前記棒状導体の端部につながっており、
    前記固体絶縁母線は、
    母線導体と、
    前記母線導体の端部に接続された端子と、
    前記端子が配置される端末部とを備え、
    前記端末部は、
    前記課電口と、
    前記端子に接続された課電用端子と、
    前記課電口に着脱自在に取り付けられる絶縁栓とを有し、
    前記接続部は、前記絶縁栓が取り外された前記課電口に嵌められることにより前記課電用端子に前記接続端子が接続されるように構成されている、
    課電用端末。
  2. 前記棒状導体は、前記第一端部と前記第二端部との間でL字状に屈曲している、請求項1に記載の課電用端末。
  3. 前記棒状導体は、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる、請求項1または請求項2に記載の課電用端末。
  4. 前記接続部は、前記課電口の周辺部に固定されるフランジ部を有する、請求項1または請求項2に記載の課電用端末。
  5. 前記接続端子の先端部は、前記課電用端子が嵌め込まれる挿入穴を有する、請求項1または請求項2に記載の課電用端末。
  6. 前記絶縁体の外側に突出する複数のかさを有する、請求項1または請求項2に記載の課電用端末。
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