JP2024036269A - 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】先払い方式の電子決済についてのユーザビリティを改善すること。【解決手段】本願に係る情報処理装置は、チャージ処理部と、発行部とを有する。チャージ処理部は、チャージ原資の後払いにより電子マネーのチャージを実行するサービスの利用要求を受け付けた場合、利用要求の送信元であるユーザに紐付くウォレットに対して、利用要求において指定されたチャージ要求額に相当する電子マネーをチャージする。発行部は、チャージ原資の返済手続きを、電子マネーを用いた電子決済サービスを利用するためにユーザに対して提供される電子決済用のアプリケーション上で実行可能な機能を有するコンテンツとして構成されたオンライン請求書を発行する。【選択図】図6

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
従来、インターネットなどの各種ネットワークを介して、料金の支払いを行う技術が提案されている。このような技術の一例として、口座振替に関する情報を取得すると、取得した情報に沿った口座振替を実行させるための口座振替データを生成し、生成した口座振替データを銀行システムに送信する技術が提案されている。
特開2016-126720号公報
しかしながら、従来の技術は、予め電子マネーのチャージを済ませた後、商品やサービスなどの取引対象についての決済を行う先払い方式の電子決済についてのユーザビリティを改善する余地がある。たとえば、クレジットカード払いや、BNPL(Buy Now Pay Later)などの後払い方式の決済サービスが存在するが、上述の先払い方式の電子決済のサービスを充実化させることを目的として、後払いを利用したサービスの導入が検討されている。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、先払い方式の電子決済についてのユーザビリティを改善できる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
本願に係る情報処理装置は、チャージ処理部と、発行部とを有する。チャージ処理部は、チャージ原資の後払いにより電子マネーのチャージを実行するサービスの利用要求を受け付けた場合、利用要求の送信元であるユーザに紐付くウォレットに対して、利用要求において指定されたチャージ要求額に相当する電子マネーをチャージする。発行部は、チャージ原資の返済手続きを、電子マネーを用いた電子決済サービスを利用するためにユーザに対して提供される電子決済用のアプリケーション上で実行可能な機能を有するコンテンツとして構成されたオンライン請求書を発行する。
実施形態の一態様によれば、先払い方式の電子決済についてのユーザビリティを改善できるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る情報処理(その1)の一例を示す図である。 図2は、電子決済アプリにより表示されるコンテンツの一例を示す図である。 図3は、実施形態に係る情報処理(その2)の概要を示す図である。 図4は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。 図5は、実施形態に係る第2アプリケーションの構成例を示す図である。 図6は、実施形態に係る決済サーバの構成例を示す図である。 図7は、実施形態に係る口座データベースの一例を示す図である。 図8は、実施形態に係る請求情報データベースの一例を示す図である。 図9は、実施形態に係る決済処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図10は、実施形態に係る後払いチャージ処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図11は、実施形態に係る決済サーバの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.実施形態〕
(1-1.実施形態に係る情報処理(その1)について)
実施形態に係る情報処理(その1)について説明する。図1に、実施形態に係る情報処理(その1)の一例を示す。以下では、実施形態に係る情報処理(その1)として、実施形態の決済プログラム等により実現される決済処理を説明する。なお、図1では、実施形態に係る決済プログラムによる決済処理は、図1に示す端末装置100によって行われる。つまり、端末装置100は、実施形態に係る決済プログラムによる制御に従って、実施形態に係る決済処理を実行する。
図1に示すように、実施形態に係る決済システムSYS-1は、決済サーバ10と、端末装置100と、事業者サーバ200を含む。決済サーバ10、端末装置100及び事業者サーバ200は、ネットワークN(例えば、図2参照)を介して有線または無線により相互に通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。なお、図1に示した決済システムSYS-1には、複数台の決済サーバ10、複数台の端末装置100及び複数台の事業者サーバ200が含まれていてもよい。
図1に示す決済サーバ10は、端末装置100を用いる電子決済に関する電子決済サービスを提供し、各種の決済を行う情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステムにより実現される。例えば、決済サーバ10は、取引対象の提供者(事業者)や取引対象が提供される利用者の口座を管理しており、利用者からの決済要求に従って、口座間における電子マネーの送金等を行うことで、各種決済を実現する。なお、電子マネーとは、例えば、各種企業が独自に用いるポイントや通貨等であってもよく、日本円やドル等の国家により提供される貨幣を電子的に取引可能としたものであってもよい。
図1に示す端末装置100は、利用者によって利用される情報処理装置である。端末装置100は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。また、端末装置100は、決済サーバ10によって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示する。なお、図1に示す例では、端末装置100がスマートフォンである場合を示す。
図1に示す事業者サーバ200は、各事業者が利用する情報処理装置であり、例えば、サーバやクラウドシステム等により実現される。例えば、事業者サーバ200は、各事業者が提供するサービスに関する情報として、利用者のサービスの利用に応じた料金の請求に関する請求情報を管理する。
ここで、端末装置100が実行する決済処理に先立ち、端末装置100を用いた決済(電子決済)の一例について説明する。なお、以下の説明では、店舗に配置された2次元コード(QRコード(登録商標))であって、店舗を識別する店舗識別情報を示す2次元コードを用いて、利用者Uが端末装置100を用いた決済を行う例について説明するが、実施形態は、これに限定されるものではない。以下に説明する決済の一例は、任意の利用者Uが任意の端末装置100を用いて、任意の店舗にて決済を行う場合においても適用可能である。また、店舗識別情報は、QRコード(登録商標)のみならず、バーコードや所定のマーク、番号等であってもよい。
例えば、利用者Uが店舗にて各種の商品やサービスといった決済対象の利用や購入に伴う決済を行う場合、利用者Uは、端末装置100に予めインストールされた決済用のアプリケーションを起動する。そして、利用者Uは、アプリケーションを介して、店舗に設置された店舗識別情報を撮影する。このような場合、端末装置100は、決済対象の価格を入力するための画面を表示し、利用者U或いは店舗の店員から決済額の入力を受付ける。そして、端末装置100は、利用者Uを識別する利用者情報と、店舗識別情報(若しくは、店舗識別情報が示す情報、すなわち、店舗を示す情報)と、決済額とを示す決済情報を決済サーバ10へと送信する。
このような場合、決済サーバ10は、利用者情報が示す利用者Uの口座から、店舗識別情報が示す店舗の口座へと、決済額が示す額の電子マネーを移行させる。そして、決済サーバ10は、決済が完了した旨の通知を端末装置100へと送信する。このような場合、端末装置100は、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力することで、電子マネーによる決済が行われた旨を通知する。
なお、端末装置100を用いた決済は、上述した処理に限定されるものではない。例えば、端末装置100を用いた決済は、店舗に設置された店舗端末を用いたものであってもよい。例えば、端末装置100は、利用者Uを識別するための利用者識別情報を画面上に表示させる。このような場合、店舗に設置された店舗端末は、端末装置100に表示された利用者識別情報を読み取り、利用者識別情報と、決済額と、店舗を識別する情報とを示す決済情報を決済サーバ10へと送信する。このような場合、決済サーバ10は、利用者識別情報が示す利用者Uの口座から、店舗の口座へと、決済額が示す額の電子マネーを移行させ、店舗の店舗端末あるいは端末装置100に対し、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力させることで、決済が行われた旨を通知してもよい。
また、端末装置100を用いた決済は、利用者Uが予め電子マネーをチャージした口座から店舗の口座へと電子マネーを移行させる処理のみならず、例えば、利用者Uが予め登録したクレジットカードを用いた決済であってもよい。このような場合、例えば、決済サーバ10は、店舗の口座に対して決済額の電子マネーを送金するとともに、利用者Uのクレジットカードの運用会社に対し、決済額を請求してもよい。
また、端末装置100を用いた決済は、利用者Uの口座から店舗の口座へと電子マネーを移行させる処理のみならず、例えば、利用者Uの口座から、所定の取引対象を提供する提供者(事業者)の口座へと電子マネーを移行させる決済であってもよい。このような場合、利用者Uは、事業者が利用者Uに対して送付した支払帳票(例えば、コンビニ収納代行サービスにおいて用いられる振込票)に含まれるバーコードを、端末装置100が備える撮影装置(カメラ)で読み取る。そして、端末装置100は、読み取ったバーコードが示す支払先や支払額を画面に表示し、利用者Uから当該支払先に対する送金を承認する旨の操作を受け付けた場合、利用者識別情報と、支払額と、支払先を識別する情報とを示す決済情報を決済サーバ10へと送信する。このような場合、決済サーバ10は、利用者Uの口座から、支払先の口座へと、支払額が示す額の電子マネーを移行させる。
ここで、従来、各種ネットワークを介して料金の支払いを行う技術として、口座振替に関する情報を取得した際に口座振替を実行させるための口座振替データを生成し、銀行システムに送信する技術が知られている。しかしながら、このような技術を用いて送金を行う場合、送金元となる利用者が意図しなかったタイミングで口座振替が行われてしまう恐れがあり、ユーザビリティが良いとはいえない場合がある。
そこで、端末装置100は、実施形態に係る決済処理を実行する。以下、図1を用いて、端末装置100が実行する決済処理について説明する。なお、以下の説明では、端末装置100が利用者Uにより利用される例を示す。また、以下の説明では、端末装置100を利用者Uと同一視する場合がある。すなわち、以下では、利用者Uを端末装置100と読み替えることもできる。
また、以下の説明では、決済システムSYS-1は、利用者に水道や電気、ガスなどを供給するサービス(公益事業)を行う事業者により管理される事業者サーバ201及び202(以下、「事業者サーバ200」と総称する場合がある)を有するものとする。なお、決済システムSYS-1には、任意の数の端末装置100及び事業者サーバ200が含まれてよい。
まず、事業者サーバ200は、各利用者のサービスの利用に応じた料金の請求に関する請求情報を決済サーバ10に送信する(ステップS1)。例えば、事業者サーバ200は、水道や電気、ガスなどの利用に応じて各利用者に課金する料金を決定し、決定した料金の請求に関する請求情報を決済サーバ10に送信する。具体的な例を挙げると、事業者サーバ200は、料金を課金した利用者(請求先)を示す情報や、利用者に料金を請求する事業者(請求元)を示す情報、課金額(請求額)、請求の対象となる取引対象、支払期日などを含む請求情報を決済サーバ10に送信する。
続いて、決済サーバ10は、請求情報を端末装置100に配信する(ステップS2)。例えば、決済サーバ10は、利用者Uに対応する請求情報と共に、当該請求情報に対応するコンテンツであって、当該請求情報に対応する請求額の支払いを利用者Uが行うためのコンテンツである支払コンテンツを端末装置100に配信する。具体的な例を挙げると、決済サーバ10は、端末装置100に予めインストールされた電子決済用のアプリケーション(決済サーバ10が提供するアプリケーション)上で表示される請求情報及び支払コンテンツを端末装置100に配信する。
続いて、端末装置100は、新たな請求情報が配信された旨を通知する(ステップS3)。例えば、端末装置100は、予めインストールされた電子決済用のアプリケーション(決済サーバ10が提供するアプリケーション。以下、「電子決済アプリ」と記載する場合がある)が起動された際、当該アプリケーション上で新たな請求情報が配信された旨を通知する。また、例えば、端末装置100は、新たな請求情報が配信された旨のプッシュ通知を表示する。
続いて、利用者Uは、支払対象となる請求情報を選択し、当該請求情報に対応する支払いを行うための操作を行う(ステップS4)。例えば、利用者Uは、支払いを行うための操作として、電子決済アプリにより端末装置100に表示される支払コンテンツに対する選択操作を行う。
続いて、端末装置100は、支払対象となる請求情報を決済サーバ10に通知する(ステップS5)。例えば、端末装置100は、利用者Uが選択操作を行った支払コンテンツと共に配信された請求情報を決済サーバ10に通知する。
ここで、図2を用いて、実施形態に係る決済処理において電子決済アプリにより端末装置100に表示される各種コンテンツについて説明する。図2は、電子決済アプリにより表示されるコンテンツの一例を示す図である。
図2に示すように、端末装置100は、電子決済アプリが起動された際、初期表示としてコンテンツC1を表示する。例えば、端末装置100は、上述した電子決済に関する各種コンテンツを表示する。ここで、ボタンB1に対する選択操作を受け付けた場合、端末装置100は、事業者からの各種料金の請求に関するコンテンツC2を表示する。
図2の例において、端末装置100は、決済サーバ10から配信された請求情報に対応する請求のうち、請求額が未払いであるものが存在する旨を通知する通知コンテンツNC1を含むコンテンツC2を表示する。例えば、コンテンツC2の下部(文字列「請求書を読み取る」が表示された領域)に対する選択操作を受け付けた場合、端末装置100は、上述した支払帳票を用いた決済に関する処理を行う。また、通知コンテンツNC1に対する選択操作を受け付けた場合、端末装置100は、請求情報に対応する請求に対する支払内容に関するコンテンツC3を表示する。
図2の例において、端末装置100は、決済サーバ10から配信された請求情報に対応する請求に対して、利用者Uが電子決済を用いて行った支払いの履歴を示す情報と、新たな請求情報が配信された旨を通知する通知コンテンツNC2とを含むコンテンツC3を表示する。ここで、通知コンテンツNC2に対する選択操作を受け付けた場合、端末装置100は、通知コンテンツNC2に対応する請求情報を示すコンテンツC4を表示する。
図2の例において、端末装置100は、請求情報と、支払コンテンツPC1とを含むコンテンツC4を表示する。ここで、支払コンテンツPC1に対する選択操作を受け付けた場合、端末装置100は、コンテンツC4が示す請求情報を決済サーバ10に通知する。そして、端末装置100は、請求情報が決済サーバ10に通知された旨を示すコンテンツC5を表示する。
なお、端末装置100は、コンテンツC1やコンテンツC2において、新たな請求情報が配信された旨を通知してもよい。また、端末装置100は、配信された請求情報に対応するプッシュ通知をログイン用の画面上に配置して表示してもよい。そして、端末装置100は、プッシュ通知に対する利用者の選択操作を受け付けることにより、コンテンツC4を表示する。
図1に戻り、説明を続ける。決済サーバ10は、通知された請求情報に従って、口座間の送金を行う(ステップS6)。例えば、決済サーバ10は、利用者Uの口座から、通知された請求情報に対応する請求元の口座へと、請求額分の電子マネーの送金を行う。
以上のように、実施形態に係る端末装置100は、請求情報と共に支払コンテンツの配信を受け付け、支払コンテンツに対する選択操作を受け付けた場合に、当該請求情報を決済サーバ10に通知(言い換えると、請求額の送金要求を通知)する。これにより、実施形態に係る端末装置100は、請求情報が配信された後、利用者が対応する支払いコンテンツに対する選択操作を行ったタイミング、言い換えると、利用者の任意のタイミングで、請求情報が示す請求に対する支払い(送金)を行うことができる。すなわち、実施形態に係る端末装置100は、各種送金のユーザビリティを改善することができる。
また、従来、事業者が作成した請求書(支払帳票)を電子化したデータ(所謂、電子請求書)を利用者に配信する技術が知られている。しかしながら、電子請求書を用いて利用者が支払いを行う場合、電子請求書に含まれるコードを利用者の端末装置に表示し、収納代行サービスを提供する店舗に設置された端末により当該コードを読み取る必要があり、ユーザビリティが良いとはいえない場合がある。これに対し、実施形態に係る端末装置100は、請求情報と共に配信された支払コンテンツに対する選択操作を受け付けることのみによって、当該請求情報が示す請求に対する支払いを行うことができるため、各種送金のユーザビリティを改善することができる。
(1-2.実施形態に係る情報処理(その2)について)
以下、実施形態に係る情報処理(その2)について説明する。実施形態に係る情報処理(その2)は、予め電子マネーのチャージを済ませた後、商品やサービスなどの取引対象についての決済を行う先払い方式の電子決済において、電子マネーのチャージ代金を後払いする場合の情報処理の一例である。図3に、実施形態に係る情報処理(その2)の概要を示す。なお、以下に説明する情報処理(電子マネーのチャージ代金を後払いする場合の情報処理)は、上述の公共料金の支払いのみならず、商品やサービスなどの取引対象についての決済や、各種送金などに利用するための電子マネーのチャージなどの各種決済や送金について適用できる。
図3に示すように、実施形態に係る決済システムSYS-2は、決済サーバ10と、端末装置100と、データサーバ300とを含む。決済サーバ10、端末装置100、及びデータサーバ300は、ネットワークN(たとえば、図4、図6参照)を介して有線または無線により相互に通信可能に接続される。ネットワークNは、たとえば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。
なお、図3に示した決済サーバ10や端末装置100は、図1に示す決済サーバ10や端末装置100にそれぞれ対応する。データサーバ300は、各種オンラインサービスを提供するサーバとデータ連携を行い、電子決済サービスの各利用者についての各種オンラインサービスの利用履歴を取得し、管理する。各種オンラインサービスの利用履歴には、たとえば、EC(Electronic Commerce)サイトにおける取引対象の購入履歴などが含まれる。
図3において、利用者Uは、チャージ原資の後払いにより電子マネーのチャージ(以下、「後払いチャージ」と称する。)を実行するサービスの利用を要求するための操作を行う(ステップS11)。後払いチャージを実行するサービスは、利用者Uに紐付くウォレットにチャージされる電子マネーの原資を事後的に返済することを条件として、電子決済サービスの一環として提供される。たとえば、利用者Uは、端末装置100を操作して、上述の電子決済アプリを起動させ、電子決済アプリを通じて、決済サーバ10に対して後払いチャージの利用を要求するための操作を行う。
端末装置100で動作する電子決済アプリは、利用者Uによる操作に応じて、後払いチャージの利用要求を決済サーバ10に送信する(ステップS12)。
決済サーバ10は、利用者Uから後払いチャージの利用要求を受信すると、予め規定される所定の条件に基づいて、利用者Uに対して後払いチャージの利用を許可するか否かを判定する(ステップS13)。
たとえば、決済サーバ10は、予め規定された利用枠に空きがある場合、チャージ要求の送信元である利用者Uに対して後払いチャージを許可する。たとえば、利用者枠の運用方法としては、先着順で順次消費され、一定期間ごとにリセットされる(元の枠数に戻る)場合が想定される。また、利用者枠を示す情報には、利用者枠を付与する前に、支払能力が一定の水準を超えるサービス利用者を選別するための追加条件を含んでいてもよい。すなわち、後払いチャージによりチャージした電子マネーに相当する代金の回収を見込むことができるサービス利用者に対して、先着順で利用者枠を割り当てるように運用してもよい。たとえば、追加条件は、データサーバ300から取得されるサービス利用者のオンラインサービスの利用履歴に基づいて予め規定できる。具体例を示せば、追加条件として、ECサイトでの所定期間における購入回数や決済金額が所定の閾値を超えている条件が考えられる。
また、たとえば、決済サーバ10は、チャージ要求に含まれる利用用途が、予め規定される用途条件を満たす場合、チャージ要求に応じたチャージを許可する。予め規定される用途条件としては、電子決済サービスを導入する事業者が運営する加盟店(店舗)での代金の支払い(決済)である場合や、電子決済サービスの他の利用者に対する送金である場合などが該当する。
また、決済サーバ10は、利用者Uに対して後払いチャージの利用を許可すると判定した場合、後払いチャージを実行する(ステップS14)。たとえば、決済サーバ10は、後払いチャージの利用を許可する旨を利用者Uに通知するとともに、利用要求において指定されたチャージ要求額に相当する電子マネーを、利用者Uに紐付けられているウォレットにチャージする。
また、決済サーバ10は、上述のステップS14において後払いチャージを行う際、チャージ要求に含まれる利用用途に応じて予め規定される上限金額の範囲内で、チャージ要求に含まれるチャージ要求額に相当する電子マネーをチャージしてもよい。
利用者Uは、端末装置100で動作する電子決済アプリ上で電子マネーのチャージを確認すると、端末装置100を用いて電子決済を行う(ステップS15)。たとえば、利用者Uは、電子決済アプリを用いてオフライン加盟店に設置された2次元コードCを読み取ることにより利用者Uが主体となって行う決済(ユーザ決済)や、電子決済アプリの画面に利用者識別情報を表示させ、オフライン加盟店の店員R1に提示することにより、店員R1が主体となって行う決済(ストア決済)などを行う。
また、決済サーバ10は、利用者Uに対する後払いチャージを実行してから所定期間の経過後に、後払いチャージに対応するオンライン請求書を利用者Uに対して発行し、端末装置100に送信する(ステップS16)。オンライン請求書は、後払いチャージに対応する請求やチャージ代金の支払方法などの情報が記載された電子的な支払帳票である。また、オンライン請求書は、たとえば、後払いチャージによりチャージした電子マネーに関する返済手続きを、電子決済アプリ上で実行可能な機能を有するコンテンツとして構成されていてもよい。
端末装置100は、決済サーバ10により発行されたオンライン請求書を受信すると、オンライン請求書の受領を利用者Uに通知する(ステップS17)。たとえば、端末装置100は、電子決済アプリにおいてプッシュ通知が許可されている場合、プッシュ通知によりオンライン請求書の受領を利用者Uに通知できる。
利用者Uは、オンライン請求書の受領を確認すると、オンライン請求書の請求情報に対する支払を行うための支払方法を選択する(ステップS18)。たとえば、利用者Uは、自らのウォレットに請求金額に相当する電子マネーをチャージするためのチャージ方法を選択する。チャージ方法には、クレジットカードや、銀行振込や、コンビニ払いなどの任意の方法が含まれる。
端末装置100は、利用者Uにより選択された支払方法により、オンライン請求書の請求情報に対する支払を実行する(ステップS19)。たとえば、端末装置100は、利用者Uにより選択された支払方法により、自らのウォレットに対して、オンライン請求書に記されている請求金額に相当する電子マネーをチャージする。
なお、決済サーバ10は、利用者Uによるオンライン請求書に対する支払を確認すると、たとえば、利用者Uのウォレット(電子マネー口座)から、決済サーバ10のウォレットに対して、請求金額分の電子マネーの送金を行う。
また、決済サーバ10は、上述のステップS13において、利用者Uに対する後払いチャージを許可できないと判定した場合、さらに、電子決済アプリ上で完結できる電子的な本人確認処理を実行してもよい。たとえば、決済サーバ10は、本人確認処理において、利用者Uの顔画像の認証を行う場合、「Digital KYC」や「Polarify eKYC」などの任意の技術を採用できる。決済サーバ10は、本人確認処理の結果、利用者Uが本人確認に成功した場合、後払いチャージを許可する。一方、決済サーバ10は、本人確認処理の結果、利用者Uが本人確認に失敗した場合、後払いチャージを許可できない旨を利用者Uに通知する。
また、決済サーバ10は、上述のステップS16において発行するオンライン請求書に対して、電子決済アプリを通じて行うオンライン請求書による返済手続きの手数料と、オンライン請求書以外で利用者Uが選択可能な返済手続きに対応する手数料とを比較可能な状態で掲載した情報を含めてもよい。たとえば、決済サーバ10は、電子決済アプリを通じてオンライン請求書による返済手続きを行う場合の手数料と、紙請求書による返済手続きを行う場合の手数料とを比較して掲載してもよい。
〔2.端末装置の構成〕
以下、上述した決済処理や情報処理を実現するための端末装置100について、図4を用いて説明する。図4に、実施形態に係る端末装置の構成例を示す。図4に示すように、端末装置100は、通信部110と、記憶部120と、カメラ130と、タッチパネル140と、制御部150とを有する。
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、電子決済用のアプリケーションを配信する決済サーバ10や、事業者サーバ200等との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部120は、カメラ130により撮影された画像を記憶する。
(カメラ130について)
カメラ130は、画像(動画或いは静止画)を撮像するための撮像装置である。カメラ130は、例えば、CCD(Charged-coupled devices)センサやCMOS(Complementary metal-oxide-semiconductor)センサ等の撮像素子により構成される。
(タッチパネル140について)
タッチパネル140は、液晶ディスプレイ等により実現され、各種情報を表示し、利用者の指や専用ペンで利用者から各種操作を受け付ける入力装置である。
(制御部150について)
制御部150は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部150は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
ここで、制御部150は、複数のアプリケーションを実行することにより、端末装置100に関する各種機能を実現することとなる。例えば、図5に示す例において、制御部150は、第1アプリケーション151や第2アプリケーション152を実行している。なお、制御部150は、図5に示すアプリケーション以外にも、任意の機能を発揮するための任意の数のアプリケーションを実行して良い。
第1アプリケーション151は、端末装置100のOS(Operating System)となるアプリケーションである。第2アプリケーション152は、上述した電子決済アプリなどに該当し、上述した決済処理を端末装置100に実行させる。以下、図5を用いて、第2アプリケーション152が有する機能構成の一例ついて説明する。図5に、実施形態に係る第2アプリケーションの構成例を示す。図5に示すように、実施形態に係る第2アプリケーション152は、受付部1521と、通知部1522と、提供部1523と、決済処理部1524と、表示制御部1525とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
(受付部1521について)
受付部1521は、請求情報と、支払を示す支払コンテンツとを受け付ける。例えば、図1の例において、受付部1521は、利用者Uに対応する請求情報と共に、当該請求情報に対応するコンテンツであって、当該請求情報に対応する請求額の支払いを利用者Uが行うためのコンテンツである支払コンテンツを決済サーバ10から受け付ける。
また、受付部1521は、通信部110を通じて、通信部110を通じて、オンライン請求書の情報を決済サーバ10から受け付ける。
(通知部1522について)
通知部1522は、請求情報が受け付けられた場合は、当該請求情報を受け付けた旨を通知する。例えば、図1の例において、通知部1522は、電子決済アプリが起動された際、当該アプリケーション上で新たな請求情報が配信された旨を通知する。具体的な例を挙げると、図2の例において、通知部1522は、コンテンツC1~C3のいずれかにおいて、新たな請求情報が配信された旨を通知する。また、例えば、端末装置100は、配信された請求情報に対応するプッシュ通知をログイン用の画面上に配置して通知する。
また、通知部1522は、通信部110を通じてオンライン請求書が取得されると、オンライン請求書の受領を利用者Uに通知する。
(提供部1523について)
提供部1523は、利用者に対する請求の内容を示す請求情報を受け付けた場合は、当該請求情報を利用者に提供する。例えば、図1の例において、提供部1523は、電子決済アプリ上で利用者Uに請求情報を提供する。
また、提供部1523は、利用者が通知を選択した場合は、請求情報を提供してもよい。例えば、図2の例において、提供部1523は、新たな請求情報が配信された旨を通知する通知コンテンツNC2に対する選択操作を受け付けた場合、通知コンテンツNC2に対応する請求情報を示すコンテンツC4を表示する。
また、提供部1523は、請求情報と共に、支払いを示す支払コンテンツを利用者に提供してもよい。例えば、図1の例において、提供部1523は、利用者Uに対応する請求情報と共に、当該請求情報に対応するコンテンツであって、当該請求情報に対応する請求額の支払いを利用者Uが行うためのコンテンツである支払コンテンツ(図2の例における支払コンテンツPC1)を提供する。
ここで、決済サーバ10から請求情報を受け付けた際に請求情報を提供するだけでなく、各事業者からの請求に関連する各種の情報を利用者に提供することにより、利便性を向上させたいといった要望が考えられる。したがって、提供部1523は、複数の請求情報を利用者に提供してもよい。例えば、提供部1523は、決済サーバ10から新たに配信された複数の請求情報や、配信済みの請求情報であって、対応する請求額の支払いが行われていない請求情報などを利用者に提供する。具体的な例を挙げると、提供部1523は、図2に示すコンテンツC3において、さらに、複数の請求情報のそれぞれに対応する複数の通知コンテンツを提供(表示)する。
また、提供部1523は、利用者が支払いを行った請求の内容を示す請求情報の履歴をさらに提供してもよい。例えば、図2の例において、提供部1523は、決済サーバ10から配信された請求情報に対応する請求に対して、利用者Uが電子決済を用いて行った支払いの履歴を示す情報を含むコンテンツC3を提供する。
また、提供部1523は、請求情報として、請求額を示す情報を提供してもよい。例えば、図2の例において、提供部1523は、通知コンテンツNC2に対する選択操作を受け付けた場合、通知コンテンツNC2に対応する請求額を含むコンテンツC4を提供する。
また、提供部1523は、請求情報として、請求の対象となる取引対象を示す情報を提供してもよい。例えば、図2の例において、提供部1523は、通知コンテンツNC2に対する選択操作を受け付けた場合、さらに、通知コンテンツNC2に対応する取引対象(例えば、水道や電気、ガスなど)を示す情報を含むコンテンツC4を提供する。
また、提供部1523は、公共料金の支払いに関する請求情報を受け付けた場合は、当該請求情報を利用者に提供してもよい。例えば、提供部1523は、利用者Uに水道や電気、ガスなどを供給するサービス(公益事業)を行う事業者が利用者に課金する公共料金の支払いに関する請求情報を提供する。
また、提供部1523は、請求の対象となる取引対象を示す対象情報を複数表示し、利用者が選択した対象情報と対応する取引対象に関する請求情報を表示してもよい。例えば、図2の例において、提供部1523は、取引対象「電気」を示す対象情報「AAAでんき」や、取引対象「ガス」に対応する「AAAガス」などを提供する。そして、利用者Uが対象情報「AAAでんき」を選択した場合、取引対象「電気」に関して決済サーバ10から配信された請求情報や、当該請求情報に対応する通知、支払コンテンツ、取引対象「電気」に対応する請求に対して利用者Uが電子決済を用いて行った支払いの履歴を示す情報などを含むコンテンツ(以下、「対象コンテンツ」と記載する場合がある)を提供する。
また、提供部1523は、請求額を示す情報、請求元を示す情報、請求の対象となる取引対象を示す情報の少なくともいずれか1つを含む請求情報を提供してもよい。なお、提供部1523は、上記の処理を複数組み合わせ、請求情報を提供してもよい。例えば、提供部1523は、請求額を示す情報と請求元を示す情報とを請求情報として提供してもよい。
ここで、請求が発生した場合に自動的に決済処理を実行することで、利用者の利便性を向上させたいといった要望が考えられる。したがって、提供部1523は、利用者が選択した対象情報と対応する取引対象に関する請求情報とともに、当該対象情報と対応する取引対象に関する請求を自動的に行う旨を示す自動コンテンツを提供してもよい。例えば、提供部1523は、取引対象に関する請求額の支払いを自動的に行う旨を指示するための自動コンテンツを、対象コンテンツに含めて利用者に提供する。
また、提供部1523は、通信部110を通じて、決済サーバ10から取得されるオンライン請求書を利用者Uに提供する。たとえば、オンライン請求書は、後払いチャージによりチャージした電子マネーに関する返済手続きを、電子決済アプリ上で実行可能な機能を有するコンテンツとして構成される。
(決済処理部1524について)
決済処理部1524は、利用者が支払いを行うための操作を行った場合は、請求情報が示す内容の請求に対する支払を行うための決済処理を実行する。例えば、決済処理部1524は、利用者が支払いを行うための操作を行った場合は、決済サーバ10が提供する電子決済サービスを用いた決済処理を実行する。
また、決済処理部1524は、利用者が支払コンテンツを選択した場合は、当該支払コンテンツとともに提供された請求情報が示す内容の請求に対する支払を行うための決済処理を実行してもよい。例えば、決済処理部1524は、利用者が選択した支払コンテンツとともに提供された請求情報が示す内容の請求に対する支払(決済処理)を、決済サーバ10が提供する電子決済サービスを用いて実行する。
また、決済処理部1524は、利用者がいずれかの請求情報を選択した後で操作を行った場合は、選択された請求情報が示す内容の請求に対する支払を行うための決済処理を実行してもよい。例えば、提供部1523により提供された複数の請求情報のいずれかを選択した後で利用者が支払いを行うための操作を行った場合、決済処理部1524は、選択された請求情報が示す内容の請求に対する支払を行うための決済処理を、決済サーバ10が提供する電子決済サービスを用いて実行する。
また、決済処理部1524は、公共料金の支払いを行うための決済処理を実行してもよい。例えば、決済処理部1524は、利用者に水道や電気、ガスなどを供給するサービス(公益事業)を行う事業者が利用者に課金した公共料金の支払いを行うための決済処理を実行する。
また、決済処理部1524は、口座間の送金を実現する外部のサーバ装置に対し、請求情報が示す請求の内容を通知してもよい。例えば、図1の例において、決済処理部1524は、利用者Uが選択操作を行った支払コンテンツと共に配信された請求情報を決済サーバ10に通知する。
また、決済処理部1524は、利用者が自動コンテンツを選択した場合は、利用者が選択した対象情報と対応する取引対象に関する請求が発生した際に自動的に支払を行うための決済処理を実行してもよい。例えば、取引対象「電気」に対応する対象コンテンツに含まれる自動コンテンツが利用者に選択された場合、決済処理部1524は、決済サーバ10から取引対象「電気」に関する請求情報が配信された際に、当該請求情報が示す支払期日までに自動的に請求額の支払いを行うための決済処理を実行する。具体的な例を挙げると、決済処理部1524は、決済サーバ10から取引対象「電気」に関する請求情報が配信された後から支払期日までに利用者が支払いを行うための操作を行った場合、当該操作に応じて決済処理を実行し、支払期日までに利用者が支払いを行うための操作を行わなかった場合、自動的に支払いを行うための決済処理を実行する。
なお、決済処理部1524は、事業者が利用者に対して送付した支払帳票を用いた決済処理を実行してもよい。例えば、カメラ130は、利用者の操作に応じて、電子決済アプリを介して支払帳票に含まれるバーコードを読み取る。そして、決済処理部1524は、読み取ったバーコードが示す請求元や請求額などに基づく決済処理を実行する。
なお、決済処理部1524は、店舗における電子決済を用いた決済処理を実行してもよい。例えば、決済処理部1524は、利用者を識別する利用者情報と、カメラ130が撮影した店舗識別情報を示す情報と、利用者或いは店舗の店員から端末装置100に入力された決済額とを示す決済情報を決済サーバ10へと送信する。
また、決済処理部1524は、オンライン請求書において、利用者Uにより選択された支払方法により、自らのウォレットに対して、オンライン請求書に記されている請求金額に相当する電子マネーをチャージする。
また、端末装置100で動作する電子決済アプリは、利用者による操作に従って、通信部110を通じ、後払いサービスの利用要求を決済サーバ10へと送信する。たとえば、利用要求には、チャージ要求額や、利用用途を示す情報が含まれていてもよい。
(表示制御部1525について)
表示制御部1525は、利用者の操作や、決済処理部1524が実行した決済処理などに応じて端末装置の画面(タッチパネル140)の表示を制御する。
なお、表示制御部1525は、利用者が支払帳票を用いた決済を行う場合、利用者の操作に応じてバーコードを撮影するための画面や、決済処理が実行されたことを示す画面を表示させてもよい。また、表示制御部1525は、利用者が店舗における電子決済を用いた決済を行う場合、利用者の操作に応じて電子決済に関する画面の表示を制御してもよい。例えば、表示制御部1526は、店舗を識別する店舗識別情報の画像を撮影するための画面や、利用者U或いは店舗の店員から決済額の入力を受け付けるための画面、決済情報が決済サーバ10へ送信されたことを示す画面などを表示させる。
また、表示制御部1525は、オンライン請求書に記されている請求金額に相当する電子マネーのチャージを行う場合、オンライン請求書に記されている請求金額の返済を行うための各種画面を表示する。
〔3.決済サーバの構成〕
次に、実施形態に係る決済サーバ10の構成について説明する。図6に、実施形態に係る決済サーバ10の構成例を示す。図6に示すように、決済サーバ10は、通信部20と、記憶部30と、制御部40とを有する。
(通信部20について)
通信部20は、たとえば、NIC(Network Interface Card)などによって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100や、事業者サーバ200や、データサーバ300などとの間で情報の送受信を行う。
(記憶部30について)
記憶部30は、たとえば、RAM(Random Access Memory)や、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。図6に示すように、記憶部30は、口座データベース31と、請求情報データベース32と、利用枠情報記憶部33と、用途条件記憶部34とを有する。なお、図6に示す例に限られず、記憶部30は、上述し記憶部以外に、他の情報を記憶する記憶部を有していていもよい。
(口座データベース31について)
口座データベース31は、利用者や事業者の口座に関する各種の情報を記憶する。図7に、実施形態に係る口座データベースの一例を示す。図7の例において、口座データベース31は、「口座ID」の項目や、「所有者情報」の項目や、「口座残高」の項目といった複数の項目を有し、これらの項目は相互に対応付けられている。
「口座ID」は、口座を識別するための識別情報を示す。「所有者情報」は、口座を所有する所有者(利用者や事業者)に関する情報を示し、例えば、所有者を識別するための識別情報(識別子)が格納される。「口座残高」は、利用者や事業者が所有する口座の残高を示す。
すなわち、図7では、口座ID「AID#1」によって識別される口座の所有者の情報が「利用者#1」であり、口座残高が「7800」である例を示す。
(請求情報データベース32について)
請求情報データベース32は、事業者サーバ200から送信される請求情報を記憶する。図8に、実施形態に係る請求情報データベースの一例を示す。図8の例において、請求情報データベース32は、「請求情報ID」の項目や、「事業者情報」の項目や、「利用者情報」の項目や、「請求対象」の項目や、「請求額」の項目といった複数の項目を有し、これらの項目は相互に対応付けられている。
「請求情報ID」は、請求情報を識別するための識別情報を示す。「事業者情報」は、請求元である事業者に関する情報を示し、例えば、事業者を識別するための識別情報が格納される。「利用者情報」は、請求先である利用者に関する情報を示し、例えば、利用者を識別するための識別情報が格納される。「請求対象」は、請求の対象となる取引対象を示す。「請求額」は、請求先に請求する金額を示す。
すなわち、図8では、請求情報ID「AID#1」によって識別される請求情報に、事業者情報「事業者#1」、利用者情報「利用者#1」、請求対象「水道」、請求額「5200」などといった情報が含まれる例を示す。
(利用枠情報記憶部33について)
利用枠情報記憶部33は、後払いチャージの利用を許可するサービス利用者を所定の人数に限定するために予め規定される利用者枠を示す情報を記憶する。たとえば、利用者枠の運用方法としては、先着順で順次消費され、一定期間ごとにリセットされる(元の枠数に戻る)場合が想定される。また、利用者枠を示す情報には、利用者枠を付与する前に、支払能力が一定の水準を超えるサービス利用者を選別するための追加条件を含んでいてもよい。すなわち、後払いチャージによりチャージした電子マネーに相当する代金の回収を見込むことができるサービス利用者に対して、先着順で利用者枠を割り当てるように運用してもよい。たとえば、追加条件は、データサーバ300から取得されるサービス利用者のオンラインサービスの利用履歴に基づいて予め規定できる。具体例を示せば、追加条件として、ECサイトでの所定期間における購入回数や決済金額が所定の閾値を超えている条件が考えられる。
(用途条件記憶部34について)
用途条件記憶部34は、電子決済サービスのサービス利用者の中から、後払いチャージを利用可能なユーザに絞り込むための用途条件に関する情報を記憶する。たとえば、用途条件として、後払いチャージを利用してチャージされた電子マネーの用途が、電子決済サービスを導入する事業者が運営する加盟店での代金の支払い(決済)である場合や、電子決済サービスの他の利用者に対する送金である場合などが例示される。これらの条件に合致する場合、後払いチャージを利用可能なユーザとして判定される。
(制御部40について)
制御部40は、コントローラ(controller)であり、たとえば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などによって、決済サーバ10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部40は、たとえば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現され得る。制御部40は、図6に示すように、受付部41と、提供部42と、決済処理部43と、判定部44と、チャージ処理部45と、発行部46とを有し、これらの各部により、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
(受付部41について)
受付部41は、請求情報を受け付ける。例えば、図1の例において、受付部41は、料金を課金した利用者を示す情報や、利用者に料金を請求する事業者を示す情報、課金額、請求の対象となる取引対象などを含む請求情報を事業者サーバ200から受け付ける。
また、受付部41は、支払対象となる請求情報の通知を受け付けてもよい。例えば、図1の例において、受付部41は、利用者Uが選択操作を行った支払コンテンツに対応する請求情報の通知を受け付ける。
また、受付部41は、通信部20を通じて、端末装置100から、後払いチャージの利用要求を受け付ける。
(提供部42について)
提供部42は、請求情報を配信(提供)する。例えば、図1の例において、提供部42は、利用者Uに対応する請求情報と共に、当該請求情報に対応するコンテンツであって、当該請求情報に対応する請求額の支払いを利用者Uが行うためのコンテンツである支払コンテンツを端末装置100に配信する。
(決済処理部43について)
決済処理部43は、受付部41が受け付けた通知に対応する請求情報に従い、決済処理を実行する。例えば、図1の例において、決済処理部43は、利用者Uの口座から、通知された請求情報に対応する請求元の口座へと、請求額分の電子マネーの送金を行う。
(判定部44について)
判定部44は、予め規定される所定の条件に基づいて、後払いチャージの利用要求の送信元であるサービス利用者に対して後払いチャージの利用を許可するか否かを判定する。たとえば、判定部44は、予め規定される利用者枠に空きがある場合、サービス利用者に対して後払いチャージの利用を許可する。また、たとえば、判定部44は、後払いチャージの利用要求に含まれる電子マネーの用途が予め規定される用途条件を満たす場合、後払いチャージの利用要求の送信元であるサービス利用者に対して後払いによる電子マネーのチャージの利用を許可する。判定部44は、サービス利用者に対して後払いチャージの利用を許可するという判定結果を導出した場合、サービス利用者に対して後払いチャージの利用を許可する旨を通知する。たとえば、判定部44は、電子決済アプリを通じたプッシュ通知などを利用して、後払いチャージの利用を許可する旨を通知できる。
また、判定部44は、サービス利用者に対して後払いチャージの利用を許可しないという判定結果を導出した場合、サービス利用者の本人確認を要求してもよい。判定部44は、本人確認処理においてサービス利用者の顔画像の認証を行う場合、「Digital KYC」や「Polarify eKYC」などの任意の技術を採用できる。判定部44は、たとえば、電子決済アプリを通じたプッシュ通知などを利用して、後払いチャージを利用する場合、本人確認が必要となる旨をサービス利用者に通知できる。そして、判定部44は、サービス利用者からの要求に応じて本人確認処理を実行し、サービス利用者が本人確認に成功した場合、サービス利用者に対して後払いチャージの利用を許可する旨を通知する。一方、判定部44は、サービス利用者が本人確認に失敗した場合、サービス利用者に対して後払いチャージの利用を許可できない旨を通知する。判定部44は、判定結果をチャージ処理部45に受け渡す。
(チャージ処理部45について)
チャージ処理部45は、チャージ原資の後払いにより電子マネーのチャージを実行するサービスの利用要求を受け付けた場合、利用要求の送信元であるサービス利用者に紐付くウォレットに対して、利用要求において指定されたチャージ要求額に相当する電子マネーをチャージする。
また、チャージ処理部45は、利用要求に含まれる電子マネーの用途ごとに予め規定される上限金額の範囲内で、チャージ要求額に相当する電子マネーをチャージしてもよい。たとえば、チャージ処理部45は、電子マネーの用途が生活雑貨の決済である場合、チャージ要求額が生活雑貨の決済に対応する上限金額を超えない場合、チャージ要求額に相当する電子マネーをチャージする。一方、チャージ処理部45は、電子マネーの用途が生活雑貨の決済である場合であって、チャージ要求額が生活雑貨の決済に対応する上限金額を超えている場合、上限金額に相当する電子マネーをチャージする。
(発行部46について)
発行部46は、後払いチャージのチャージ原資の返済手続きを、電子決済アプリ上で実行可能な機能を有するコンテンツとして構成されたオンライン請求書を発行する。たとえば、発行部46は、チャージ処理部45によりチャージが行われた後、所定期間の経過後に、オンライン請求書を発行する。また、発行部46は、オンライン請求書の発行前に、電子決済アプリを通じて、近日中あるいは所定の日付にオンライン請求書が発行される旨のメッセージを事前に通知してもよい。また、発行部46は、オンライン請求書の発行後から、サービス利用者により返済が行われる前までの間に、オンライン請求書が発行されている旨(例えば、返済期日とともに、返済を促す内容を含んでもよい)のリマインドを通知してもよい。
また、発行部46は、電子決済アプリを通じて行うオンライン請求書による返済手続きの手数料と、オンライン請求書以外で利用者Uが選択可能な返済手続きに対応する手数料とを比較可能な状態で掲載した情報を含めてもよい。たとえば、発行部46は、電子決済アプリを通じてオンライン請求書による返済手続きを行う場合の手数料と、紙請求書により返済手続きの場合の手数料とを比較して掲載した情報をオンライン請求書に含めてもよい。また、オンライン請求書に対して、決済手数料や、ユーザ手数料や、延滞料の一部または全部を掲載した情報を含めてもよい。なお、発行部46は、返済手続きごとの手数料を比較して掲載する情報は、オンライン請求書とは別に、電子決済アプリによるプッシュ通知などを通じてサービス利用者に提供してもよい。
〔4.処理手順例〕
(4-1.決済処理のフロー)
以下、実施形態に係る端末装置100の決済処理の手順について説明する。図9に、実施形態に係る決済処理の手順の一例を示す。
図9に示すように、端末装置100は、請求情報を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。請求情報を受け付けていない場合(ステップS101;No)、端末装置100は、請求情報を受け付けるまで待機する。一方、請求情報を受け付けた場合(ステップS101;Yes)、端末装置100は、新たな請求情報が受け付けられた旨を利用者に通知する(ステップS102)。
続いて、端末装置100は、利用者が請求情報を選択して支払いを行うための操作を行ったか否か判定する(ステップS103)。操作が行われていない場合(ステップS103;No)、端末装置100は、操作が行われるまで待機する。一方、操作が行われた場合(ステップS103;Yes)、端末装置100は、選択された請求情報が示す内容の請求に対する支払いを行うための決済処理を実行し(ステップS104)、図9に示す処理手順を終了する。
(4-2.後払いチャージ処理のフロー)
以下、実施形態に係る決済サーバ10による後払いチャージ処理の手順について説明する。図10に、実施形態に係る後払いチャージ処理の手順の一例を示す。図10に示す処理手順は、決済サーバ10の制御部40により実行される。また、図10に示す処理手順は、決済サーバ10の稼働中、繰り返し実行される。
図10に示すように、受付部41は、サービス利用者(たとえば、図3に示す利用者U)から後払いチャージの利用要求を受け付ける(ステップS201)。
また、判定部44は、予め規定される所定の条件に基づいて、サービス利用者に対して後払いチャージの利用を許可するか否かを判定する(ステップS202)。
判定部44は、サービス利用者に対して後払いチャージの利用を許可すると判定した場合(ステップS202;Yes)、後払いチャージの利用を許可する旨をサービス利用者に通知する(ステップS203)。
また、チャージ処理部45は、後払いチャージの利用要求において指定されたチャージ要求額に相当する電子マネーをサービス利用者に紐付けられているウォレットにチャージする後払いチャージを実行する(ステップS204)。
また、発行部46は、チャージ処理部45により後払いチャージが実行されてから所定期間の経過後、後払いチャージに対応するオンライン請求書をサービス利用者に対して発行し、発行したオンライン請求書をサービス利用者に提供して(ステップS205)、図10に示す処理手順を終了する。
上述のステップS202において、判定部44は、サービス利用者に対して後払いチャージの利用を許可しないと判定した場合(ステップS202;No)、サービス利用者の本人確認処理を実行する(ステップS206)。なお、ステップS206の処理手順は、サービス利用者の希望に応じて実行されてもよい。
判定部44は、本人確認処理の結果、サービス利用者が本人確認に成功した場合(ステップS206;Yes)、上述のステップS203の処理手順に移る。
一方、判定部44は、本人確認処理の結果、サービス利用者が本人確認に失敗した場合(ステップS206;No)、後払いチャージの利用を許可できない旨をサービス利用者に通知して(ステップS207)、図10に示す処理手順を終了する。
〔5.変形例〕
本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムの実施形態は上述の例に限られず、種々の変更及び応用が可能である。以下、上述の実施形態について種々の変更および応用を行った変形例について説明する。
(5-1.請求情報が示す内容について)
上述の実施形態において、請求情報が示す請求の内容が、水道や電気、ガスなどの利用に応じて利用者に課金される公共料金の支払いに関するものである例を示したが、請求情報はこのような例に限定されず、支払期日が設定された料金の支払いや、所定期間ごとに利用者に課金される料金の支払いに関するものであってもよい。例えば、請求情報が示す請求の内容は、ショッピングサービスにおいて購入した商品の代金や、各種サービス(例えば、サブスクリプションサービス)において発生する料金、家賃、受講料などであってもよい。
(5-2.自動コンテンツの提供について)
上述の実施形態において、提供部1523が、利用者が選択した対象情報と対応する対象コンテンツにおいて自動コンテンツを提供する例を示したが、提供部1523の機能はこのような例に限定されない。例えば、決済処理部1524が支払帳票を用いた決済処理を実行した場合、提供部1523は、当該決済処理が実行されたことを示す画面において自動コンテンツを提供してもよい。具体的案例を挙げると、決済処理部1524が支払帳票を用いた取引対象「電気」に関する決済処理を実行した場合、提供部1523は、取引対象「電気」に関する請求額の支払いを自動的に行う旨を指示するための自動コンテンツを、当該決済処理が実行されたことを示す画面において提供する。
(5-3.後払いチャージによりチャージされた電子マネーについて)
上述の実施形態において、決済サーバ10は、後払いチャージによりチャージされた電子マネーを特定の加盟店でのみ利用可能とするように、後払いチャージによりチャージされた電子マネーに対して使用制限を設けてもよい。また、決済サーバ10は、後払いチャージによりチャージされた電子マネーについて、現金として引き出すことができないように制限を設けてもよい。
(5-4.オンライン請求書による返済について)
上述の実施形態において、決済サーバ10は、オンライン請求書の請求情報に基づいて、後払いチャージを利用したサービス利用者に紐付くマネー残高から精算する際、現金として引き出すことができないマネー残高から優先的に精算を行うようにしてもよい。
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る決済サーバ10は、チャージ処理部45と、発行部46とを有する。チャージ処理部45は、チャージ原資の後払いにより電子マネーのチャージを実行するサービスの利用要求を受け付けた場合、利用要求の送信元であるサービス利用者に紐付くウォレットに対して、利用要求において指定されたチャージ要求額に相当する電子マネーをチャージする。発行部46は、チャージ原資の返済手続きを、電子マネーを用いた電子決済サービスを利用するためにサービス利用者に対して提供される電子決済用のアプリケーション上で実行可能な機能を有するコンテンツとして構成されたオンライン請求書を発行する。
また、決済サーバ10は、予め規定される所定の条件に基づいて、サービス利用者に対して後払いによる電子マネーのチャージの利用を許可するか否かを判定する判定部44をさらに有する。チャージ処理部45は、判定部44により後払いによる電子マネーのチャージが許可された場合、チャージ要求額に相当する電子マネーをチャージする。
また、判定部44は、予め規定される利用者枠に空きがある場合、サービス利用者に対して後払いによる電子マネーのチャージの利用を許可する。
また、判定部44は、利用要求に含まれる電子マネーの用途が予め規定される用途条件を満たす場合、サービス利用者に対して後払いによる電子マネーのチャージの利用を許可する。
また、チャージ処理部45は、利用要求に含まれる電子マネーの用途ごとに予め規定される上限金額の範囲内で、チャージ要求額に相当する電子マネーをチャージする。
また、発行部46は、チャージ処理部45によりチャージが行われた後、所定期間の経過後に、オンライン請求書を発行する。
また、発行部46は、オンライン請求書による返済手続きの手数料と、オンライン請求書以外でユーザが選択可能な返済手続きに対応する手数料とを比較可能な状態で掲載した情報をオンライン請求書に含める。
このようにして、実施形態に係る決済サーバ10は、上述した各部により実行される処理、又は各部のうちのいずれかの組合せにより、先払い方式の電子決済についてのユーザビリティを改善できる。
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る決済サーバ10は、たとえば、図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図11に、実施形態に係る決済サーバ10の機能を実現するコンピュータの一例を示す。
図11に示すように、コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラムなどに基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAMなど、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD、フラッシュメモリ等により実現される。
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインターフェイスであり、たとえば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナなどといった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインターフェイスであり、たとえば、USBなどにより実現される。
なお、入力装置1020は、たとえば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)などの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリなどから情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリなどの外付け記憶媒体であってもよい。
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。たとえば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
たとえば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置の一例である決済サーバ10として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラム(たとえば、情報処理プログラム)を実行することにより、制御部40と同様の機能を実現する。すなわち、演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラム(たとえば、情報処理プログラム)との協働により、実施形態に係る決済サーバ10による処理を実現する。
〔7.その他〕
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述の実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、逆に、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。たとえば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。たとえば、実施形態に係る決済サーバ10の制御部40が有する判定部44、チャージ処理部45、及び発行部46は、機能的に統合されていてもよい。
また、上述した決済サーバ10は、機能によっては外部のプラットフォームなどをAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
また、特許請求の範囲に記載した「部」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。たとえば、制御部は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
10 決済サーバ
20 通信部
30 記憶部
31 口座データベース
32 請求情報データベース
34 利用者枠情報記憶部
35 用途条件記憶部
40 制御部
41 受付部
42 提供部
43 決済処理部
44 判定部
45 チャージ処理部
46 発行部
100 端末装置
110 通信部
120 記憶部
130 カメラ
140 タッチパネル
150 制御部
151 第1アプリケーション
152 第2アプリケーション
1521 受付部
1522 通知部
1523 提供部
1524 決済処理部
1525 表示制御部

Claims (9)

  1. チャージ原資の後払いにより電子マネーのチャージを実行するサービスの利用要求を受け付けた場合、前記利用要求の送信元であるユーザに紐付くウォレットに対して、前記利用要求において指定されたチャージ要求額に相当する電子マネーをチャージするチャージ処理部と、
    前記チャージ原資の返済手続きを、前記電子マネーを用いた電子決済サービスを利用するために前記ユーザに対して提供される電子決済用のアプリケーション上で実行可能な機能を有するコンテンツとして構成されたオンライン請求書を発行する発行部と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 予め規定される所定の条件に基づいて、前記ユーザに対して前記後払いによる電子マネーのチャージの利用を許可するか否かを判定する判定部
    をさらに有し、
    前記チャージ処理部は、
    前記判定部により前記後払いによる電子マネーのチャージが許可された場合、前記チャージ要求額に相当する電子マネーをチャージする
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記判定部は、
    予め規定される利用者枠に空きがある場合、前記ユーザに対して前記後払いによる電子マネーのチャージの利用を許可する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記判定部は、
    前記利用要求に含まれる前記電子マネーの用途が予め規定される用途条件を満たす場合、前記ユーザに対して前記後払いによる電子マネーのチャージの利用を許可する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  5. 前記チャージ処理部は、
    前記利用要求に含まれる前記電子マネーの用途ごとに予め規定される上限金額の範囲内で、前記チャージ要求額に相当する電子マネーをチャージする
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記発行部は、
    前記チャージ処理部によりチャージが行われた後、所定期間の経過後に、前記オンライン請求書を発行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記発行部は、
    前記オンライン請求書による前記返済手続きの手数料と、前記オンライン請求書以外で前記ユーザが選択可能な返済手続きに対応する手数料とを比較可能な状態で掲載した情報を前記オンライン請求書に含める
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  8. コンピュータが実行する情報処理方法であって、
    チャージ原資の後払いにより電子マネーのチャージを実行するサービスの利用要求を受け付けた場合、前記利用要求の送信元であるユーザに紐付くウォレットに対して、前記利用要求において指定されたチャージ要求額に相当する電子マネーをチャージするチャージ処理工程と、
    前記チャージ原資の返済手続きを、前記電子マネーを用いた電子決済サービスを利用するために前記ユーザに対して提供される電子決済用のアプリケーション上で実行可能な機能を有するコンテンツとして構成されたオンライン請求書を発行する発行工程と
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  9. コンピュータに、
    チャージ原資の後払いにより電子マネーのチャージを実行するサービスの利用要求を受け付けた場合、前記利用要求の送信元であるユーザに紐付くウォレットに対して、前記利用要求において指定されたチャージ要求額に相当する電子マネーをチャージするチャージ処理手順と、
    前記チャージ原資の返済手続きを、前記電子マネーを用いた電子決済サービスを利用するために前記ユーザに対して提供される電子決済用のアプリケーション上で実行可能な機能を有するコンテンツとして構成されたオンライン請求書を発行する発行手順と
    を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
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