JP2024036077A - 走査光学装置 - Google Patents

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Junichi Yokoi
隼一 平岡
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Abstract

【課題】走査光学装置のモータ基板に信号を供給するハーネスの配線長を小さくすることを目的とする。【解決手段】走査光学装置1は、半導体レーザ10と、カップリングレンズ20と、ポリゴンミラー51と、モータ基板53と、ハーネスHと、走査光学系を備える。半導体レーザ10は、光を出射する。カップリングレンズ20は、半導体レーザ10からの光をビームに変換する。ポリゴンミラー51は、カップリングレンズ20からのビームを偏向する。モータ基板53は、ポリゴンミラー51を回転させるポリゴンモータを有する。ハーネスHは、モータ基板53に信号を供給する。走査光学系は、ポリゴンミラー51からの光を像面に結像する。ハーネスHは、ポリゴンミラー51の回転軸線X1に沿った軸線方向から見て、カップリングレンズ20からポリゴンミラー51に向かうビームBK,BCと重なる。【選択図】図6

Description

本発明は、ポリゴンミラーを備える走査光学装置に関する。
従来、走査光学装置として、光源と、光源からの光を偏向するポリゴンミラーと、ポリゴンミラーを回転させるポリゴンモータを有するモータ基板と、モータ基板に信号を供給するハーネスとを備えたものが知られている(特許文献1参照)。この技術では、ハーネスが、モータ基板から、ポリゴンミラーに対して光源とは反対側に延びている。
特開2005-091402号公報
しかしながら、従来技術では、例えばモータ基板にハーネスを介して信号を供給する基板が走査光学装置の光源側に配置される場合には、ハーネスの配線長が大きくなってしまうという問題が生じる。
そこで、本発明は、走査光学装置のモータ基板に信号を供給するハーネスの配線長を小さくすることを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る走査光学装置は、半導体レーザと、カップリングレンズと、ポリゴンミラーと、モータ基板と、ハーネスと、走査光学系と、を備える。
半導体レーザは、光を出射する。
カップリングレンズは、半導体レーザからの光をビームに変換する。
ポリゴンミラーは、カップリングレンズからのビームを偏向する。
モータ基板は、ポリゴンミラーを回転させるポリゴンモータを有する。
ハーネスは、モータ基板に信号を供給する。
走査光学系は、ポリゴンミラーからの光を像面に結像する。
ハーネスは、ポリゴンミラーの回転軸線に沿った軸線方向から見て、カップリングレンズからポリゴンミラーに向かうビームと重なる。
ハーネスが軸線方向から見てポリゴンミラーに向かうビームと重なる位置に配置されることにより、ハーネスをモータ基板から半導体レーザ側に向けて延ばすことができるので、例えばモータ基板にハーネスを介して信号を供給する基板が走査光学装置の半導体レーザ側に配置される構成において、配線長を小さくすることができる。
また、モータ基板は、軸線方向に直交した基板面と、ハーネスの端部に取り付けられたハーネス側コネクタが接続される基板側コネクタと、を有していてもよい。
基板側コネクタは、ハーネス側コネクタを基板面と平行な方向から装着可能であってもよい。
基板側コネクタが、ハーネス側コネクタを基板面と平行な方向から装着可能であることにより、ハーネスをモータ基板の基板面と平行な方向に延ばすことができるので、ハーネスをビームの光路から離すことができ、ビームがハーネスに当たるのを抑制することができる。
また、走査光学装置は、ポリゴンミラーとカップリングレンズとの間に壁を有するフレームを備えていてもよい。
壁は、ハーネスを通すための開口を有していてもよい。
また、基板面を延長した平面は、開口を通っていてもよい。
基板面を延長した平面が開口を通ることにより、基板面に直交する方向において基板面が開口の範囲内に位置するので、ハーネスを大きく曲げることなく、開口に通すことができる。
また、走査光学装置は、半導体レーザが取り付けられたレーザ基板を備えていてもよい。
ハーネスは、レーザ基板に接続されていてもよい。
ハーネスがレーザ基板に接続されていることにより、ハーネスの長さを短くすることができる。
また、ハーネスは、モータ基板からカップリングレンズに向けて延びていてもよい。
また、モータ基板は、回転軸線よりもカップリングレンズに近い第1端と、回転軸線よりもカップリングレンズから遠い第2端と、を有していてもよい。
第1端から回転軸線までの距離は、第2端から回転軸線までの距離より大きくてもよい。
第1端から回転軸線までの距離が、第2端から回転軸線までの距離より大きいことにより、モータ基板のうち回転軸線からの長さが大きい部分が入射光路側に配置されるので、回転軸線の入射光路側のスペースを有効活用することができ、走査光学装置を小型化することができる。
また、走査光学装置は、半導体レーザおよびカップリングレンズを複数備えていてもよい。
軸線方向から見て、一のカップリングレンズから出射されたビームと、他のカップリングレンズから出射されたビームは、互いに離れていてもよい。
モータ基板は、軸線方向に直交した基板面と、基板面から突出するコンデンサと、を備えていてもよい。
軸線方向から見て、コンデンサは、互いに離れた2つのビームの間に位置していてもよい。
軸線方向から見てコンデンサが互いに離れた2つのビームの間に位置することにより、コンデンサを2つのビームから離すことができるので、ビームがコンデンサに当たるのを抑制することができる。
また、コンデンサは、基板面とは反対に位置する先端を有していてもよい。
複数のビームのうち少なくとも1つのビームは、軸線方向においてコンデンサの先端と基板面の間を通ってもよい。
軸線方向から見てコンデンサが2つのビームの間に位置することにより、ビームがコンデンサに当たるのを抑制することができる。
本発明によれば、走査光学装置のモータ基板に信号を供給するハーネスの配線長を小さくすることができる。
一実施形態に係る走査光学装置を第1方向の他方側から見た斜視図である。 走査光学装置を第1方向の一方側から見た斜視図である。 図1のIII-III断面図である。 図1のIV-IV断面図である。 走査光学装置を第1方向の他方側から見た平面図である。 走査光学装置を第1方向の一方側から見た平面図である。 モータ基板とハーネスを分解して示す斜視図である。 図3のモータ基板周りの構造を拡大して示す断面図である。 コンデンサの高さを大きくした変形例を示す断面図である。
図1および図2に示すように、走査光学装置1は、フレームFと、入射光学系Liと、偏向器50と、走査光学系Loとを備える。本実施形態において、走査光学装置1は、電子写真式の画像形成装置に適用されている。画像形成装置は、4つの感光ドラム200(図4参照)を備える。
以下の説明では、後述するポリゴンミラー51の回転軸線X1に平行な方向を、「第1方向」と称する。また、第1方向に直交する方向であって、ポリゴンミラー51と第1走査レンズ60(図4参照)が並ぶ方向を、「第2方向」と称する。また、第1方向および第2方向に直交する方向を「第3方向」と称する。第3方向は、主走査方向に相当し、第1方向は、入射光学系Liの副走査方向に相当する。図面における各方向を示す矢印は、各方向における一方側を指すこととする。
入射光学系Liは、4つの光源Lsと、絞り板30と、集光レンズ40とを備える。
各光源Lsは、ビームを出射する装置であり、半導体レーザ10と、カップリングレンズ20とを有する。
半導体レーザ10は、光を出射する装置である。半導体レーザ10は、走査光学装置1が走査露光する4つの感光ドラム200(図4参照)に対応して4つ設けられている。各感光ドラム200には、それぞれ異なる色のトナー像が形成される。
なお、本実施形態では、第1色を「イエロー(Y)」、第2色を「マゼンタ(M)」、第3色を「シアン(C)」、第4色を「ブラック(K)」とする。以下の説明では、第1色に対応した部品の名称の頭に「第1」を付し、第1色に対応した部品の符号の末尾に「Y」を付して区別する場合がある。また、第2色、第3色、第4色に対応した部品ついても同様に、名称の頭に「第2」、「第3」、「第4」を付し、符号の末尾に「M」、「C」、「K」を付して区別する場合がある。
半導体レーザ10は、イエローに対応した第1半導体レーザ10Yと、マゼンタに対応した第2半導体レーザ10Mと、シアンに対応した第3半導体レーザ10Cと、ブラックに対応した第4半導体レーザ10Kとを有する。第1半導体レーザ10Yは、第2半導体レーザ10Mに対して第1方向に間隔を空けて並んでいる。第1半導体レーザ10Yは、第2半導体レーザ10Mに対して第1方向の一方側に位置する。
第3半導体レーザ10Cは、第2半導体レーザ10Mに対して第2方向に間隔を空けて並んでいる。第3半導体レーザ10Cは、第2半導体レーザ10Mに対して第2方向の他方側に位置する。第4半導体レーザ10Kは、第1方向において第3半導体レーザ10Cと間隔を空けて並び、かつ、第2方向において第1半導体レーザ10Yと間隔を空けて並んでいる。
カップリングレンズ20は、半導体レーザ10からの光をビームに変換するレンズである。各色に対応したカップリングレンズ20Y,20M,20C,20Kは、対応する半導体レーザ10Y,10M,10C,10Kと対向する位置に配置されている。
絞り板30は、カップリングレンズ20からのビームが通過する開口絞り31を有する。本実施形態では、絞り板30は、フレームFに一体に形成されている。絞り板30は、カップリングレンズ20と集光レンズ40の間に位置している。開口絞り31は、4つの半導体レーザ10およびカップリングレンズ20に対応して4つ設けられている。
集光レンズ40は、カップリングレンズ20からのビームを副走査方向においてポリゴンミラー51のミラー面に集光するレンズである。集光レンズ40は、絞り板30に対してカップリングレンズ20とは反対側に位置している。
図3に示すように、偏向器50は、光源Lsからのビームを主走査方向(第3方向)に偏向する装置であり、ポリゴンミラー51と、ポリゴンモータ52と、モータ基板53とを有する。ポリゴンミラー51は、回転することでビームを主走査方向に偏向する。ポリゴンミラー51は、回転軸線X1から等距離に設けられた5つのミラー面を有している(図2も参照)。ポリゴンモータ52は、ポリゴンミラー51を回転させるモータである。モータ基板53は、ポリゴンモータ52を有し、フレームFに固定されている。
図4に示すように、走査光学系Loは、偏向器50によって偏向されたビームを、像面としての感光ドラム200の表面に結像する光学系である。走査光学系Loを構成する各部品は、フレームFに固定されている。走査光学系Loは、イエローに対応した第1走査光学系LoYと、マゼンタに対応した第2走査光学系LoMと、シアンに対応した第3走査光学系LoCと、ブラックに対応した第4走査光学系LoKとを有する。
第1走査光学系LoYおよび第2走査光学系LoMは、第2方向において、ポリゴンミラー51の一方側に配置されている。第3走査光学系LoCおよび第4走査光学系LoKは、第2方向において、ポリゴンミラー51の他方側に配置されている。各走査光学系LoY,LoM,LoC,LoKには、偏向器50からのビームが入射する。
第1走査光学系LoYは、第1走査レンズ60YMと、第2走査レンズ70Yと、反射ミラー81Yとを有する。
第1走査レンズ60YMは、偏向器50で偏向されたビームBY,BMを主走査方向に屈折させて感光ドラム200Y,200Mに結像させるレンズである。また、第1走査レンズ60YMは、偏向器50によって等角速度で走査されたビームBY,BMを、感光ドラム200Y,200Mにおいて等速度となるようにするfθ特性を有する。
反射ミラー81Yは、第1走査レンズ60YMからのビームBYを感光ドラム200Yに向けて反射するミラーである。
第2走査レンズ70Yは、反射ミラー81Yで反射されたビームBYを副走査方向に屈折させて感光ドラム200Yに結像させるレンズである。なお、走査光学系Loにおいて、副走査方向は、主走査方向およびビームの進行方向に直交する方向に相当する。第2走査レンズ70Yは、ポリゴンミラー51に対して第1方向の一方側の位置に配置されている。
第2走査光学系LoMは、第1走査レンズ60YMと、第2走査レンズ70Mと、反射ミラー81Mと、ミラー82Mとを有する。
第1走査レンズ60YMは、第1走査光学系LoYと共用されている。ミラー82Mは、第1走査レンズ60YMからのビームBMを反射ミラー81Mに反射するミラーである。第2走査レンズ70Mおよび反射ミラー81Mは、第1走査光学系LoYの第2走査レンズ70Yおよび反射ミラー81Yと同様の機能を有する。すなわち、反射ミラー81Mは、ミラー82Mで反射されたビームBMを感光ドラム200Mに向けて反射し、第2走査レンズ70Mは、反射ミラー81Mで反射されたビームBMを副走査方向に屈折させて感光ドラム200Mに結像させる。
第3走査光学系LoCは、ポリゴンミラー51の回転軸線X1に対して、おおむね第2走査光学系LoMと線対称の構造となっている。具体的に、第3走査光学系LoCは、第2走査光学系LoMの各部材と同様の機能を有する、第1走査レンズ60CK、第2走査レンズ70C、反射ミラー81Cおよびミラー82Cを有する。
第1走査レンズ60CKは、偏向器50で偏向されたビームBC,BKを主走査方向に屈折させて感光ドラム200C,200Kに結像させる。ミラー82Cは、第1走査レンズ60CKからのビームBCを反射ミラー81Cに反射し、反射ミラー81Cは、ミラー82Cで反射されたビームBCを感光ドラム200Cに向けて反射し、第2走査レンズ70Cは、反射ミラー81Cで反射されたビームBCを副走査方向に屈折させて感光ドラム200Cに結像させる。
第4走査光学系LoKは、ポリゴンミラー51の回転軸線X1に対して、おおむね第1走査光学系LoYと線対称の構造となっている。具体的に、第4走査光学系LoKは、第1走査光学系LoYの各部材と同様の機能を有する、第1走査レンズ60CK、第2走査レンズ70Kおよび反射ミラー81Kを有する。
反射ミラー81Kは、第1走査レンズ60CKからのビームBKを感光ドラム200Kに向けて反射し、第2走査レンズ70Kは、反射ミラー81Kで反射されたビームBKを副走査方向に屈折させて感光ドラム200Kに結像させる。
図3に示すように、各半導体レーザ10Y,10M,10C,10Kから出射された光は、対応する各カップリングレンズ20Y,20M,20C,20Kを通ることでビームBY,BM,BC,BKに変換される。ビームBY,BM,BC,BKは、絞り板30の対応する開口絞り31Y,31M,31C,31Kを通った後、集光レンズ40を通って、ポリゴンミラー51に入射される。集光レンズ40は、ビームBY,BM,BC,BKが共通して通過するレンズであり、入射面が円筒面、出射面が平面で構成される。
図4に示すように、ポリゴンミラー51は、ビームBY,BM,BC,BKを、対応する走査光学系LoY,LoM,LoC,LoKに向けて偏向する。第1走査光学系LoYに向かうビームBYは、第1走査レンズ60YMを通った後、反射ミラー81Yで反射され、第2走査レンズ70Yを通って第1方向の一方側の感光ドラム200Yに向けて出射される。ビームBYは、第1方向と所定の角度をなして第2走査レンズ70Yから出射される。ビームBYは、第1感光ドラム200Yの表面に結像され、主走査方向に走査される。
第2走査光学系LoMに向かうビームBMは、第1走査レンズ60YMを通った後、ミラー82Mおよび反射ミラー81Mで反射され、第2走査レンズ70Mを通って第1方向の一方側の感光ドラム200Mに向けて出射される。ビームBMは、第1方向と所定の角度をなして第2走査レンズ70Mから出射される。ビームBMは、第2感光ドラム200Mの表面に結像され、主走査方向に走査される。ビームBC,BKも、同様に、対応する走査光学系LoC,LoKによって、第1方向の一方側の感光ドラム200C,200Kに向けて出射されて、対応する感光ドラム200C,200Kの表面に結像され、主走査方向に走査される。
フレームFは、樹脂製であり、成形によって一体に造られている。フレームFは、図2に示す第1凹部CP1と、図1に示す第2凹部CP2とを有する。第1凹部CP1は、フレームFの第1方向の一方側の端部から凹み、第1方向の一方側に開口する。第2凹部CP2は、フレームFの第1方向の他方側の端部から凹み、第1方向の他方側に開口する。図4に示すように、第1凹部CP1内には、偏向器50と、走査光学系Loの一部とが配置されている。具体的には、走査光学系Loのうち各反射ミラー81を除く部材が、第1凹部CP1内に配置されている。図1に示すように、第2凹部CP2内には、カップリングレンズ20、絞り板30および集光レンズ40が配置されている。第2凹部CP2は、第1凹部CP1に対して第3方向の他方側に配置されている。
フレームFは、ポリゴンミラー51とカップリングレンズ20との間に壁F1を有する。壁F1は、第1凹部CP1と第2凹部CP2の間に位置する。壁F1は、第1凹部CP1の側面の一部を構成する。壁F1は、開口F11を有する。
走査光学装置1は、レーザ基板90と、ハーネスHとをさらに備えている。レーザ基板90は、フレームFの第3方向の他方側の端部に位置する。レーザ基板90は、第3方向において、カップリングレンズ20に対してポリゴンミラー51とは反対側に位置する。レーザ基板90には、半導体レーザ10Y,10M,10C,10Kが取り付けられている。
図示は省略するが、画像形成装置は、レーザ基板90と電気的に接続されるメイン基板を有する。例えば、メイン基板は、画像形成装置の本体筐体内において、走査光学装置1に対して第3方向の他方側に位置する。
ハーネスHは、レーザ基板90からモータ基板53に信号を供給するための配線である。ハーネスHは、5本のケーブルからなる。ハーネスHは、レーザ基板90とモータ基板53に接続されている。ハーネスHは、モータ基板53からカップリングレンズ20に向けて第3方向に延びている。モータ基板53から第3方向の他方側に延びるハーネスHは、壁F1の開口F11を通って第2凹部CP2内に入る。
開口F11から第2凹部CP2内に入ったハーネスHは、第2方向の他方側に曲げられて、第2凹部CP2の第3方向の一方側の面に沿って延びる。その後、ハーネスHは、第3方向の他方側に曲げられて、第2凹部CP2の第2方向の他方側の面に沿って延びる。その後、ハーネスHは、第2凹部CP2の第3方向の他方側の面を形成する壁を貫通し、略U字状に曲げられた後、レーザ基板90に接続される。
図5および図6に示すように、第1方向から見て、一のカップリングレンズから出射されたビーム(例えばBY)と、他のカップリングレンズから出射されたビーム(例えばBK)は、互いに離れている。詳しくは、第1方向から見て、第2方向の一方側に位置するカップリングレンズ20Y,20Mから出射されるビームBY,BMと、第2方向の他方側に位置するカップリングレンズ20K,20Cから出射されるビームBK,BCは、互いに第2方向に離れている。
ハーネスHのうちモータ基板53から第3方向に延びる部分は、第1方向、つまりポリゴンミラー51の回転軸線X1に沿った軸線方向から見て、第2方向の他方側に位置するカップリングレンズ20C,20Kからポリゴンミラー51に向かうビームBC,BKと重なる。本実施形態では、ハーネスHを構成する5本のケーブルのうちの1本のケーブルが、ビームBC,BKと重なる。また、ハーネスHのうちモータ基板53から第3方向に延びる部分は、第1方向から見て、第2方向の一方側に位置するカップリングレンズ20Y,20Mからポリゴンミラー51に向かうビームBY,BMとは重ならない。
図7に示すように、モータ基板53は、前述したポリゴンモータ52の他、基板本体54と、基板側コネクタ55と、コンデンサ56とをさらに有する。基板本体54は、板状の部材であり、基板面54Aと、第1端54Bと、第2端54Cとを有する。
基板面54Aは、第1方向に直交した平面である。基板面54Aは、基板本体54の第1方向の一方側の面である。図8に示すように、基板面54Aを延長した平面PSは、開口F11を通る。つまり、第1方向において、基板面54Aは、開口F11の範囲内に位置する。
図6に示すように、第1端54Bは、回転軸線X1よりもカップリングレンズ20に近い。第2端54Cは、回転軸線X1よりもカップリングレンズ20から遠い。第3方向において、第1端54Bから回転軸線X1までの距離D1は、第2端54Cから回転軸線X1までの距離D2より大きい。
図7に示すように、基板側コネクタ55は、ハーネスHの端部に取り付けられたハーネス側コネクタH1が接続されるコネクタである。基板側コネクタ55は、基板本体54の第1端54Bに位置する。基板側コネクタ55は、基板面54Aから突出する。基板側コネクタ55は、ハーネス側コネクタH1を基板面54Aと平行な方向から装着可能となっている。図8に示すように、ハーネス側コネクタH1と基板側コネクタ55とが接続される位置は、開口F11の第1方向の一方側の端部よりも第1方向の一方側である。
コンデンサ56は、ポリゴンモータ52の駆動回路の一部を構成する円筒状の電子部品であり、基板面54Aから突出する。コンデンサ56は、基板面54Aのうちポリゴンミラー51よりも第3方向の他方側の部分に配置される複数の電子部品の中で、最も背の高い電子部品である。言い換えると、コンデンサ56の基板面54Aからの突出量は、前述した複数の電子部品の基板面54Aからのそれぞれの突出量よりも大きい。例えば、コンデンサ56の基板面54Aからの突出量は、基板側コネクタ55の基板面54Aからの突出量よりも大きい。なお、図7等においては、複数の電子部品のうち基板側コネクタ55とコンデンサ56のみを図示し、他の電子部品については図示は省略している。
図6に示すように、コンデンサ56は、第1方向から見て、第2方向において互いに離れた2つのビーム(例えば、BY,BK)の間に位置している。図8に示すように、第2方向から見て、複数のビームBY,BM,BC,BKは、コンデンサ56とは重ならない。
言い換えると、コンデンサ56は、基板面54Aとは反対に位置する先端56Aを有する。複数のビームBY,BM,BC,BKは、コンデンサ56の先端56Aよりも第1方向の一方側を通る。
以上、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
図6に示すように、ハーネスHが、第1方向から見て、カップリングレンズ20からポリゴンミラー51に向かうビームBK,BCと重なる位置に配置されるので、ハーネスHをモータ基板53から半導体レーザ10側に向けて延ばすことができる。これにより、モータ基板53にハーネスHを介して信号を供給するレーザ基板90が走査光学装置1の半導体レーザ10側に配置される構成において、配線長を小さくすることができる。
図8に示すように、基板側コネクタ55に対してハーネス側コネクタH1が基板面54Aと平行な方向から装着可能な構成であるため、ハーネスHをモータ基板53の基板面54Aと平行な方向に延ばすことができる。これにより、ハーネスHをビームの光路から離すことができ、ビームがハーネスHに当たるのを抑制することができる。
第1方向において基板面54Aが開口F11の範囲内に位置するので、ハーネスHを大きく曲げることなく、開口F11に通すことができる。
図1に示すように、ハーネスHがレーザ基板90に接続されるので、ハーネスHの配線長を小さくすることができる。画像形成装置の本体筐体内のメイン基板とモータ基板53を電気的に接続させる構成においては、モータ基板53からメイン基板までの電気の経路の一部をレーザ基板90で構成することができる。
図6に示すように、モータ基板53の第1端54Bから回転軸線X1までの距離D1が、第2端54Cから回転軸線X1までの距離D2より大きいので、モータ基板53のうち回転軸線X1からの長さが大きい部分が入射光路側に配置されるので、回転軸線X1の入射光路側のスペースを有効活用することができ、走査光学装置1を小型化することができる。
第1方向から見て、コンデンサ56が、互いに離れた2つのビームの間に位置することで、コンデンサ56を2つのビームから離すことができるので、ビームがコンデンサ56に当たるのを抑制することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。以下の説明においては、前記実施形態と略同様の構造となる部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。
前記実施形態では、コンデンサ56を、第2方向から見て、各ビームBY,BM,BC,BKとは重ならない高さとなるように構成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図9に示すように、コンデンサ56は、第2方向から見て、ビームBM,BCと重なる高さとなるように構成してもよい。言い換えると、図9の形態では、複数のビームBY,BM,BC,BKのうち2つのビームBM,BCが、第1方向においてコンデンサ56の先端56Aと基板面54Aの間を通る。
この構成によれば、第2方向から見てコンデンサ56がビームBM,BCと重なる場合であっても、図6に示すように、コンデンサ56が第2方向に離れた2つのビームの間に位置するので、ビームがコンデンサ56に当たるのを抑制することができる。
半導体レーザ10は、複数の発光点を有する構成としてもよい。これにより半導体レーザ10からの複数の光が、1つのカップリングレンズ20によって複数のビームに変換され、複数のビームが対応する走査光学系Loによって感光ドラム200の表面に結像されるよう構成してもよい。このように構成した場合、前記実施形態のビームBY,BM,BC,BKがそれぞれ複数のビームを含む構成となる。
ハーネスHは、独立した複数のケーブルからなる構成としたが、複数のケーブルが束ねられたケーブルを用いてもよい。また、可撓性の絶縁体に複数の配線が設けられたフレキシブルフラットケーブルを用いてもよい。
前記実施形態では、カラーの画像形成装置に適用される走査光学装置を例示したが、走査光学装置は、1つのビームのみを走査するモノクロの画像形成装置に適用されるものであってもよい。
前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
1 走査光学装置
10 半導体レーザ
20 カップリングレンズ
51 ポリゴンミラー
52 ポリゴンモータ
53 モータ基板
BY,BM,BC,BK ビーム
H ハーネス
Lo 走査光学系
X1 回転軸線

Claims (9)

  1. 光を出射する半導体レーザと、
    前記半導体レーザからの光をビームに変換するカップリングレンズと、
    前記カップリングレンズからのビームを偏向するポリゴンミラーと、
    前記ポリゴンミラーを回転させるポリゴンモータを有するモータ基板と、
    前記モータ基板に信号を供給するハーネスと、
    前記ポリゴンミラーからの光を像面に結像する走査光学系と、を備え、
    前記ハーネスは、前記ポリゴンミラーの回転軸線に沿った軸線方向から見て、前記カップリングレンズから前記ポリゴンミラーに向かうビームと重なることを特徴とする走査光学装置。
  2. 前記モータ基板は、
    前記軸線方向に直交した基板面と、
    前記ハーネスの端部に取り付けられたハーネス側コネクタが接続される基板側コネクタと、を有し、
    前記基板側コネクタは、前記ハーネス側コネクタを前記基板面と平行な方向から装着可能であることを特徴とする請求項1に記載の走査光学装置。
  3. 前記ポリゴンミラーと前記カップリングレンズとの間に壁を有するフレームを備え、
    前記壁は、前記ハーネスを通すための開口を有することを特徴とする請求項2に記載の走査光学装置。
  4. 前記基板面を延長した平面は、前記開口を通ることを特徴とする請求項3に記載の走査光学装置。
  5. 前記半導体レーザが取り付けられたレーザ基板を備え、
    前記ハーネスは、前記レーザ基板に接続されることを特徴とする請求項1に記載の走査光学装置。
  6. 前記ハーネスは、前記モータ基板から前記カップリングレンズに向けて延びることを特徴とする請求項1に記載の走査光学装置。
  7. 前記モータ基板は、
    前記回転軸線よりも前記カップリングレンズに近い第1端と、
    前記回転軸線よりも前記カップリングレンズから遠い第2端と、を有し、
    前記第1端から前記回転軸線までの距離は、前記第2端から前記回転軸線までの距離より大きいことを特徴とする請求項1に記載の走査光学装置。
  8. 前記半導体レーザおよび前記カップリングレンズを複数備え、
    前記軸線方向から見て、一の前記カップリングレンズから出射されたビームと、他の前記カップリングレンズから出射されたビームは、互いに離れており、
    前記モータ基板は、
    前記軸線方向に直交した基板面と、
    前記基板面から突出するコンデンサと、を備え、
    前記軸線方向から見て、前記コンデンサは、互いに離れた2つの前記ビームの間に位置することを特徴とする請求項1に記載の走査光学装置。
  9. 前記コンデンサは、前記基板面とは反対に位置する先端を有し、
    複数のビームのうち少なくとも1つのビームは、前記軸線方向において前記コンデンサの前記先端と前記基板面の間を通ることを特徴とする請求項8に記載の走査光学装置。
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